JP2001322685A - 断熱二重容器 - Google Patents

断熱二重容器

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JP2001322685A
JP2001322685A JP2000141752A JP2000141752A JP2001322685A JP 2001322685 A JP2001322685 A JP 2001322685A JP 2000141752 A JP2000141752 A JP 2000141752A JP 2000141752 A JP2000141752 A JP 2000141752A JP 2001322685 A JP2001322685 A JP 2001322685A
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container
air
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heat
gap space
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JP2000141752A
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Masanori Kakushin
正則 角新
Makoto Kakushin
真 角新
Daiki Kakushin
大樹 角新
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温や低温の内容物を入れても変形せず、か
つ十分な保温能力を有する断熱二重容器を提供すること
である。 【解決手段】 内容器1の外周面と外容器2の内周面の
間に空気層を形成する隙間空間3aを設け、この隙間空
間3aに縦リブ5を容器上端からと容器下端から千鳥状
に設け、外容器2側面の底部近傍に流通孔2aを設け
て、隙間空間3aの空気層の空気を外気と連通させ、空
気層の空気が隙間空間3a内で上昇と下降を繰り返しな
がら流通孔2aに到達するようにしたことにより、空気
層の空気の圧力変化を抑えて容器の変形を防止するとと
もに、空気層の空気の流出を抑えて、容器が十分な保温
能力を保つようにしたのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、即席食品や飲料
等の保温用に用いられる断熱二重容器に関する。
【0002】
【従来技術】即席食品や飲料等内容物を保温するために
用いられる断熱二重容器は、内壁と外壁の間に空気層を
形成する空間を設けたものであり、通常、内壁や外壁の
素材には、薄い可撓性のプラスチックや紙が用いられて
いる。この断熱二重容器は、高温や低温の内容物を保温
するのみでなく、空気層の断熱作用により外壁の温度変
化を少なくし、容器を手で持ちやすくする効果もある。
【0003】この種の断熱二重容器としては、例えば、
実用新案登録第2545154号公報に開示されたもの
がある。この断熱二重容器は、肉厚の薄いカップ状に形
成された内容器と外容器とからなり、内容器を外容器に
嵌め込んで、内容器と外容器との間に空気層を形成した
ものであり、内容器と外容器の間には、空気層の厚みを
一定に保つためと、把持したときの変形を防止するため
に、補強リブを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の断熱二
重容器では、空気層を形成する空間が密閉されているた
め、高温や低温の内容物からの伝熱により空気層の空気
が膨張または収縮し、この空気層の空気の膨張や収縮に
伴う圧力変化により、薄い容器壁が変形する問題があ
る。
【0005】そこで、この発明の課題は、高温や低温の
内容物を入れても変形せず、かつ十分な保温能力を有す
る断熱二重容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、内壁と外壁の間に空気層を形成する空
間が設けられた断熱二重容器において、前記内壁と外壁
の間に前記空気層を部分的に分断する障壁を設け、前記
部分的に分断された空気層を外気に連通させる流通孔を
設け、空気層の空気がこの障壁を迂回して前記流通孔に
到達するようにしたのである。
【0007】すなわち、空気層を外気に連通させる流通
孔を設けることにより、高温や低温の内容物を入れたと
きに、空気層の空気の圧力変化を抑えて、容器の変形を
防止するとともに、内壁と外壁の間に空気層を部分的に
分断する障壁を設け、空気層の空気がこの障壁を迂回し
て流通孔に到達するようにしたことにより、空気層と外
気との間の空気の流出入を抑え、空気層の断熱効果を確
保して、容器が十分な保温能力を保つようにしたのであ
る。
【0008】前記空気層を部分的に分断する障壁を容器
上端からと容器下端から千鳥状に設け、前記空気層の空
気が前記空間内で上昇と下降を繰り返して前記流通孔に
到達する迂回路を形成することにより、膨張または収縮
により比重が変化して上昇または下降する空気層の空気
の流れを、前記上昇の迂回径路または下降の迂回径路の
いずれかで阻止し、同じ迂回路の長さでも空気層の空気
が流通孔に到達しにくくすることができる。
【0009】また、前記流通孔を容器の底部近傍に設け
ることにより、特に高温の内容物を入れたときに、膨張
して上昇する空気層の空気の流通孔からの流出を抑制す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明の
実施形態を説明する。この断熱二重容器は、コーヒー等
の高温飲料用のものであり、図1および図2に示すよう
に、内壁としての内容器1と外壁としての外容器2とか
らなり、それぞれが可撓性の薄いプラスチックを素材と
してカップ状に形成され、内容器1と外容器2との間に
空気層を形成する隙間空間3a、3bが設けられ、容器
側周部の隙間空間3aに形成された空気層を部分的に分
断する障壁として、1本の縦リブ4と複数の縦リブ5が
容器の周方向に沿って所定の間隔で設けられている。ま
た、内容器1の上端周縁にはフランジ部1aが設けら
れ、このフランジ部1aを外容器2の上端に溶着するこ
とにより、内容器1と外容器2とが二重壁構造のカップ
として一体に形成されている。
【0011】前記縦リブ4、5は、内容器1の外周面に
接着されており、それぞれの背面が外容器2の内周面に
密着している。縦リブ4は容器上端から容器下端に及ぶ
長さに形成されており、この縦リブ4よりも短く形成さ
れた縦リブ5は、容器下端から上方に延びるものと、容
器上端から下方に延びるものとが、容器周方向に千鳥状
に配置されている。
【0012】従って、二重壁で区画される隙間空間3a
は、その内部に封入された空気層の空気が縦リブ5を上
下に迂回しながら流動するように巡らされ、縦リブ4の
位置で遮断された迂回路となっており、縦リブ4の両側
に形成される迂回路端部の一方の端部で、外容器2側面
の底部近傍に設けられた流通孔2aにより、外気と連通
している。もちろん、縦リブ4は流通孔2aを遮断しな
いように配置されている。
【0013】一方、容器底部の隙間空間3bは、上げ底
に形成された内容器1の底部外面と外容器2の底部内面
との間に設けられ、その周囲を内容器1の側面下端部に
囲まれている。内容器1の側面下端部には、流通孔2a
に対向する位置の反対側に孔1bが設けられ、この孔1
bにより隙間空間3bが容器側周部の隙間空間3aと連
通している。
【0014】隙間空間3aを前記迂回路端部で大気と連
通させた理由、および隙間空間3bを隙間空間3aと連
通させる孔1bを流通孔2aから最も離れた位置に設け
た理由は、各隙間空間3a、3bの空気層の空気が流通
孔2aに到達する経路をより長くするためである。
【0015】内容器1に高温の飲料が注がれると、各隙
間空間3a、3bの空気層の空気が飲料からの伝熱によ
り膨張し、隙間空間3aの空気層の空気と、隙間空間3
bの空気層から内容器1側面の孔1bを経て隙間空間3
aへ流出してくる空気が、隙間空間3a内で上昇と下降
を繰り返しながら流通孔2aに到達して、流通孔2aか
ら外気へ流出する。
【0016】従って、この断熱二重容器では、膨張した
空気層の空気の圧力上昇が抑えられ、容器の変形が生じ
ない。また、空気層の空気が流通孔2aに到達する経路
が長いこと、膨張して上昇する空気層の空気の流れが下
降する迂回径路で阻止されること、および流通孔2aが
容器の底部近傍に設けられていることにより、空気層の
空気が流通孔2aに到達しにくく、流通孔2aからの空
気の流出が抑えられて、空気層の断熱効果が確保される
ようになっている。さらに、縦リブ4、5が補強部材と
なって、容器を把持したときの変形も防止されるように
なっている。
【0017】上述した空気層の断熱効果を確保する上で
は、縦リブ5を、隙間空間3aの空気層が大幅に減少し
ない範囲で、多く設けた方がよい。また、流通孔2a
は、空気層の空気の圧力上昇による容器の変形が生じな
い範囲で、極力小さくすることが望ましい。
【0018】なお、迂回路をより長くするために設けた
縦リブ4は、縦リブ5と長さが異なり、流通孔2aとの
位置関係も限定されるので、容器としての製造しやすさ
を重視する場合は、縦リブ4を設けず、容器全周にわた
って縦リブ5のみを千鳥状に設けるようにしてもよい。
また、容器底部は面積が狭く、隙間空間3bの空気層の
空気の圧力が変化しても変形しにくいので、隙間空間3
bを容器側周部の隙間空間3aと連通させる内容器1側
面の孔1bは、必ずしも設けなくてもよい。
【0019】上述した実施形態では、連通する一つの隙
間空間を設け、この隙間空間を外気と連通させる流通孔
を一つ設けたが、互いに仕切られた複数の隙間空間を設
け、これらの隙間空間ごとに流通孔を設けるようにして
もよい。この場合は複数の縦リブ4を設ければよい。ま
た、空気層の空気の迂回路は、空気が上昇と下降を繰り
返す形状とする以外にも、らせん状とする等、種々の設
計が可能である。
【0020】さらに、内容器および外容器は、それぞれ
可撓性の薄いプラスチックを素材として形成したが、一
方のみを薄くし、他方を厚くして変形しにくいものとし
てもよいし、素材としては、少なくとも一方に紙を用い
ることもできる。もちろん、容器の形状はカップ状以外
にも、丼状等、種々の形状とすることができるし、用途
としても、高温の飲料の保温用に限らず、ジュース等の
低温の飲料や、即席食品の保温用に用いることもでき
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明の断熱二重容器
は、内壁と外壁の間に空気層を形成する空間を大気に連
通させる流通孔を設け、空気層を部分的に分断する障壁
を設けて、空気層の空気がこの障壁を迂回して流通孔に
到達するようにしたので、高温や低温の内容物を入れた
ときに、空気層の空気の圧力変化を抑えて容器の変形を
防止でき、かつ空気層と外気との間の空気の流出入を極
力抑えて、空気層の断熱効果を確保し、十分な保温能力
を保つことができる。
【0022】前記空気層を部分的に分断する障壁を容器
上端からと容器下端から千鳥状に設け、空気層の空気が
内壁と外壁の間の空間内で上昇と下降を繰り返して流通
孔に到達する迂回路を形成することにより、同じ迂回路
の長さでも空気層の空気が流通孔に到達しにくくするこ
とができる。
【0023】また、前記流通孔を容器の底部近傍に設け
ることにより、特に高温の内容物を入れたときに、膨張
して上昇する空気層の空気の流通孔からの流出を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の断熱二重容器の分解斜視図
【図2】図1の断熱二重容器の縦断面図
【符号の説明】
1 内容器 1a フランジ部 1b 孔 2 外容器 2a 流通孔 3a、3b 隙間空間 4、5 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E062 AA10 AC02 AC05 JA01 JA08 JB08 JC02 JC05 JD04 3E067 AA03 AA11 AB01 AB26 BA02B BA02C BA07B BA07C BB14B BB14C BC03B BC03C CA18 ED03 EE39 FA04 FB16 FC03 GA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁と外壁の間に空気層を形成する空間
    が設けられた断熱二重容器において、前記内壁と外壁の
    間に前記空気層を部分的に分断する障壁を設け、前記部
    分的に分断された空気層を外気に連通させる流通孔を設
    け、空気層の空気がこの障壁を迂回して前記流通孔に到
    達するようにしたことを特徴とする断熱二重容器。
  2. 【請求項2】 前記空気層を部分的に分断する障壁を、
    容器上端からと容器下端から千鳥状に設け、前記空気層
    の空気が前記空間内で上昇と下降を繰り返して前記流通
    孔に到達する迂回路を形成した請求項1に記載の断熱二
    重容器。
  3. 【請求項3】 前記流通孔を容器の底部近傍に設けた請
    求項1または2に記載の断熱二重容器。
JP2000141752A 2000-05-15 2000-05-15 断熱二重容器 Pending JP2001322685A (ja)

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