JP2001322122A - 端材合成樹脂の再生素材生成方法 - Google Patents

端材合成樹脂の再生素材生成方法

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JP2001322122A
JP2001322122A JP2000145322A JP2000145322A JP2001322122A JP 2001322122 A JP2001322122 A JP 2001322122A JP 2000145322 A JP2000145322 A JP 2000145322A JP 2000145322 A JP2000145322 A JP 2000145322A JP 2001322122 A JP2001322122 A JP 2001322122A
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cylinder
rotor
cooling
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Ichiro Saito
一郎 齋藤
Kazuya Miyato
一也 宮戸
Mitsutoshi Nakamura
光利 中村
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Meiwa Industry Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂繊維を合成樹脂材から除去させるこ
となく、安定した再生合成樹脂とすることのできる端材
合成樹脂の再生素材生成方法を提供する。 【解決手段】 発熱減容部32cを備えてなるシリンダ
ー32及び該発熱減容部32cとの間に隙間が形成され
るロータ35よりなる減容機3に、合成樹脂繊維12と
ベース樹脂14とを有する端材合成樹脂11を投入し
て、ロータ35が回転されることで、端材合成樹脂11
が自己発熱されて溶融すると共に減容され且つ合成樹脂
繊維12をベース樹脂14内に包み込む。発熱減容部3
2cとロータ35とのそれぞれに第1冷却装置4によっ
て、端材合成樹脂11がシリンダー32及びロータ35
に付着するのを防止できる。切断装置5によって、シリ
ンダー32及びロータ35より押し出されてなる端材合
成樹脂11を、所定の長さに切断して再生素材15を形
成し、搬送装置6によって移動中の再生素材15を第2
冷却装置7によって冷却してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂繊維を
含む端材など本来廃棄してしまう合成樹脂の再生、即ち
原材料などに再利用を可能にする端材合成樹脂の再生素
材生成方法に関する。この発明における「端材」とは、
成形するときに成形型との位置合わせに必要であるが、
成形後は不要となって切断することによって生じるも
の、或いは成形後に抜き打ちなどで孔を開けることによ
って生じた孔を埋めていたもの、或いは成型時の不良品
などを意味する。
【0002】
【従来の技術】従来の本来廃棄してしまう端材合成樹脂
の再生、即ち原材料などに再利用を可能にする再生素材
の生成方法として、例えば特開平3−270910号公
報に示す端材合成樹脂の減容装置がある。該減容装置
は、シリンダーと、該シリンダー内に回転自在に配設さ
れた駆動軸と、該駆動軸を回転させる回転手段とより構
成され、前記シリンダーには、出口端部に向かって断面
積が大きくなるテーパー状の発熱減容部を備え、前記駆
動軸には、前記発熱減容部との間に所定の隙間が形成さ
れるロータが連結され、該ロータの外周には、軸方向に
延長した複数の凸条が形成されている。
【0003】このため、廃棄することで産業廃棄物とな
るしかない合成樹脂(以下、端材合成樹脂という。)の
砕断端材を、このような減容装置のシリンダーに供給す
ることで、発熱減容部とロータの凸条との隙間で押し潰
され、摩擦により自己発熱し、その熱によって端材合成
樹脂が溶融された後に、シリンダーから減容して、押し
出されるものであり、大量の端材合成樹脂を極めて能率
良く短時間に減容できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、端材合成樹脂が合成樹脂材
のみであれば、溶融されることによって再利用が可能な
原材料とすることができるが、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維やポリエチレン製の不織布などのオレフ
ィン系の合成樹脂繊維が、合成樹脂材に混合されている
場合、或いは層状をなしている場合には、溶融後の再生
合成樹脂に合成樹脂繊維が分散せず、合成樹脂繊維のみ
固まってしまう(これを「だま」という)おそれがあ
る。該「だま」が生じたものを、再生合成樹脂の原材料
に使用させても、「だま」が合成樹脂と溶融せず、押し
出し成形後に真空成形すると、「だま」の部分が伸び
ず、孔となって残ってしまうことになり、真空成形機か
ら出てくる製品は、低い品質のものとなり、この点で商
品性の向上が望まれている。前記端材合成樹脂から合成
樹脂繊維を確実に剥がす等完全に除去させることは、却
って大きな工数を必要とし、再生合成樹脂を使うよりも
原価が著しく高価なものとなるばかりか、除去させた合
成樹脂繊維材が新たな産業廃棄物となって、この処理に
再び環境保護上問題を有することになる。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、合成樹脂繊維を合成樹脂材か
ら除去させることなく、安定した再生合成樹脂とするこ
とのできる端材合成樹脂の再生素材生成方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、端材合成樹脂の再生素材生成方法として、発熱減容
部を備えてなるシリンダーと、該シリンダーの発熱減容
部との間に所定の隙間をもって配されるロータとにより
構成されてなる減容機に、合成樹脂繊維とベース樹脂と
を少なくとも有する端材合成樹脂を投入すると共に前記
ロータが回転されることで、前記端材合成樹脂が自己発
熱されて溶融すると共に減容され且つ前記合成樹脂繊維
をベース樹脂内に包み込み、前記減容機のシリンダーの
発熱減容部とロータとのそれぞれに第1冷却装置によっ
て端材合成樹脂がシリンダー及びロータに付着するのを
防止し、切断装置によって前記シリンダー及びロータよ
り押し出されてなる端材合成樹脂を所定の長さに切断し
て再生素材を形成し、搬送装置によって移動中の再生素
材を第2冷却装置によって冷却してなる。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、前記端材
合成樹脂が減容機内で、溶融且つ減容されるときに合成
樹脂繊維をベース樹脂内に包み込むことになり、適宜の
手段で粉砕させれば、再生材として利用できることにな
る。また、第1冷却装置により、減容機のシリンダーと
ロータとに溶融した端材合成樹脂が付着しないので、次
々と押し出しが可能である。更に、切断装置により、減
容機より押し出されてくる端材合成樹脂を所定の長さに
切断することで、冷却しやすく且つ粉砕しやすい再生素
材を得ることが出来る。更に、搬送装置によって移動中
の再生素材を第2冷却装置によって冷却できるので、効
率が著しく良いものとなる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の端材合成樹脂の再生素材生成方法であって、前記第1
冷却装置は、前記シリンダーの発熱減容部近傍及び前記
ロータの発熱減容部側の表面に配設してなることで、摩
擦により端材合成樹脂自体は溶解しつつ前記シリンダー
及びロータに付着しないようにした。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、シリンダ
ーの発熱減容部近傍及び前記ロータの発熱減容部側の表
面は、端材合成樹脂によって発生した熱により高温にな
るが、第1冷却装置により適宜冷却されることで、前記
シリンダー及びロータに付着しないので、次々と押し出
しが可能である。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の端材合成樹脂の再生素材生成方法であっ
て、前記第2冷却装置は、前記搬送装置を囲繞してなる
囲繞装置により再生素材を囲み、第2冷却手段により減
容機より出たばかりの高熱再生素材を局所的に冷却し、
第1冷却手段により搬送装置上の再生素材を繰り返し冷
却し、第3冷却手段により囲繞装置内の熱気を除去させ
てなる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、高温の再
生素材が効率よく冷却されることになり、合成樹脂の接
着力が短い時間になくなり、再生素材が効率よく再生で
きることになる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3何れかに記載の端材合成樹脂の再生素材生成方法
であって、前記搬送装置は、再生素材を減容機より離れ
る方向又は不良品回収装置側に選択的に搬送可能なる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、再生素材
の合成樹脂繊維が包み込まれている良品の場合は、減容
機より離れる方向に搬送し、再生素材の合成樹脂繊維が
包み込まれていない不良品の場合は、不良品回収装置側
に選択的に搬送できるので、その切り替えが容易であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図8に基づいて説明する。符号1は、この実施
形態に係る再生装置で、該再生装置1は、供給機2と、
減容機3と、第1冷却装置4と、切断装置5と、搬送装
置6と、第2冷却装置7と、粉砕装置8と、再生原材料
収納装置9とよりなる。
【0015】図1に示すように、端材合成樹脂11は、
前記したように、カーペット、天井材、ドアトリムなど
の製作時に発生する端材で、オレフィン系合成樹脂、例
えばポリプロピレンよりなるベース樹脂14と、PET
やPETとポリプロピレンの混紡やナイロンなどの合成
樹脂繊維12とが層状をなしている場合と、ベース樹脂
14と、合成樹脂繊維12との間に、発泡オレフィン或
いはポリウレタンフォームなどのパッド13が介在され
ている場合とがある。また、ベース樹脂14には、フィ
ラーとしてマイカ、タルク、ガラス繊維など非常に硬質
なものが混入されている場合や炭酸カルシュウムが含ま
れる場合がある。
【0016】前記再生装置1の供給機2に、図1に示す
ように、前記端材合成樹脂11を供給すると、図示しな
いカッターによって、端材合成樹脂11を構成する合成
樹脂繊維12と、パッド13と、ベース樹脂14とが、
或いは合成樹脂繊維12とベース樹脂14とが約40ミ
リメートル角の状態にまで細断されることになる。該細
断された端材合成樹脂11は、該供給機2の下側に配さ
れた減容機3に自然落下して投入できるように構成され
ている。該供給機2の排出口には、前記端材合成樹脂1
1の減容機3への投入量を制御する供給制御手段(図示
省略)が配されていて、減容機3内の発熱量を制御でき
るようになっている。即ち、減容機3内に、多くの端材
合成樹脂11を投入すると、減容機3の負荷が大きくな
り、発熱量が高くなる。逆に、減容機3内に、端材合成
樹脂11を少なく投入すると、減容機3の負荷が小さい
ばかりか、発熱量が低くなり溶解しない。
【0017】前記減容機3は、前記供給機2に連通した
投入ホッパー31と、シリンダー32と、駆動軸33
と、スクリュウ34と、ロータ35とより構成されてな
る。
【0018】前記シリンダー32は、前記投入ホッパー
31の下側に横長の中空筒状に形成されてなる中空筒3
2aと、該中空筒32aの出口端部32bと、前記中空
筒32aから前記出口端部32b側に向かって断面積が
大きくなるテーパー状に形成されてなる発熱減容部32
cとより構成されてなる。
【0019】前記駆動軸33は、前記シリンダー32の
中空筒32aの長手方向に配設されると共に図示しない
モーターにより一定の回転速度で回転可能とされてい
る。
【0020】前記スクリュウ34は、前記駆動軸33の
周囲に配設されてなると共に該駆動軸33の回転によっ
て前記シリンダー32の中空筒32a内に投入された端
材合成樹脂11を前記シリンダー32の発熱減容部32
c側に向けて送り込むように形成されている。
【0021】前記ロータ35は、前記シリンダー32の
発熱減容部32cに対向した位置の前記駆動軸33の端
部側に支持されてなると共に前記発熱減容部32cとの
間に所定の間隙が形成されるようにテーパー状に形成さ
れている。該ロータ35の外周には、駆動軸33方向に
延長した複数の凸条35aが設けられていて、該凸条3
5aの先端部は、前記発熱減容部32cの面に近接して
いる。また、ロータ35自体は、前記発熱減容部32c
との隙間を制御できるように、前後(図1での左右)方
向に移動可能に構成されている。
【0022】前記第1冷却装置4は、前記減容機3のシ
リンダー32側の第1冷却手段41と、ロータ35側の
第2冷却手段42とが、シリンダー32及びロータ35
それぞれの構成体の中に配されていて、端材合成樹脂1
1が発熱減容部32cで摩擦により生じた熱によって、
溶融されることで生じた接着力により、前記シリンダー
32及びロータ35に付着しないように、常時シリンダ
ー32とロータ35とを冷却水を循環させて冷却してい
る。
【0023】前記切断装置5は、図1乃至図3に示すよ
うに、固定刃ブロック51と、該固定刃ブロック51内
に配されてなる第3冷却装置52とより構成されてな
る。前記固定刃ブロック51は、前記シリンダー32の
出口端部32bにボルト53により固定されている。該
出口端部32bに固定される間隔は、前記減容機3のシ
リンダー32の出口端部32bから押し出されてくる長
い紐状の端材合成樹脂11を、図5に示すように、全長
Lが150ミリメートルから200ミリメートルの長さ
に切断してカリント状の再生素材15が形成できるよう
な間隔で複数固定されてなる。
【0024】前記固定刃ブロック51は、図2に示すよ
うに、半径Rが105ミリメートルの円弧状に形成され
てなる鉄製の刃部51aと、前記シリンダー32の出口
端部32bにボルト53により固定されるために形成さ
れた固定部51bとよりなる。該刃部51aに焼き入れ
が施されていることは、勿論である。該刃部51aが鉄
製であるので、メッキが施されているが、ステンレス製
でも良い。
【0025】前記第3冷却装置52は、前記固定刃ブロ
ック51の刃部51a及び固定部51b以外の位置で、
該刃部51aに近接する位置にまで形成されて冷却水を
入れる管状の第1孔部52aと、同じく冷却水を出す管
状の第2孔部52bと、該第1,第2孔部52a、52
bそれぞれに連結されてなるパイプ52c、52dより
なる。
【0026】前記搬送装置6は、第1搬送装置61と、
第2搬送装置62と、不良品回収箱63とから構成され
ている。前記第1搬送装置61は、前記減容機3のシリ
ンダー32の出口端部32bの下側に配された一端部6
1aと、適宜の位置に配されている他端部61bとから
なる無端的なコンベアより構成されてなり、前記出口端
部32bより吐き出されたカリント状の再生素材15
を、図示しない駆動手段によって、他端部61b側に搬
送可能に構成されている。
【0027】前記第2搬送装置62は、前記第1搬送装
置61の他端部61bの下側に配された一端部62a
と、適宜の位置に配されている他端部62bとからなる
無端的なコンベアより構成されてなり、前記第1搬送装
置61の他端部61bより自然落下されたカリント状の
再生素材15を、図示しない駆動手段によって、他端部
62b側に搬送可能に構成されている。
【0028】該第2搬送装置62は、カリント状の再生
素材15を他端部62b側に搬送するばかりではなく、
逆側にも搬送可能である。即ち、第2搬送装置62のコ
ンベアを移動制御させている図示しない駆動手段を逆転
制御させることで、再生素材15の品質に達しない不良
品17を逆側、つまり、一端部62a側に搬送させるこ
とで、該一端部62aから落下した不良品17は、前記
不良品回収箱63に収容可能である。該不良品回収箱6
3に収納された不良品17は、再び供給機2に端材合成
樹脂11として回されるもので、図4に示すように、合
成樹脂繊維12が分散せず、合成樹脂繊維12のみが固
まってしまう(前記「だま」12aのこと)。該図4に
おけるL’は、切断前の不良品とされる端材合成樹脂1
1の長さで、350ミリメートルから400ミリメート
ルの長さになる。このように、合成樹脂繊維12が「だ
ま」状になる状態は、減容機3を駆動してまもない時期
で、端材合成樹脂11自体の温度が、摂氏190度乃至
220度まで達しない状態(例えば3分間)で、少量生
じる。
【0029】第2冷却装置7は、前記第1搬送装置61
及び第2搬送装置62を囲む囲繞装置71と、該囲繞装
置71内を常時冷却する第1冷却手段72と、前記シリ
ンダー32の出口端部32bから出たばかりの190度
以上の熱を持った再生素材15に向けてスポット的に空
気を吹き出す第2冷却手段73と、前記囲繞装置71内
の空気を吸引して温度上昇を防ぐ第3冷却手段74とよ
りなり、搬送中の再生素材15を冷却させることが出来
る。前記第1冷却手段72は、図1に示すように、前記
第1搬送装置61及び第2搬送装置62に沿って配され
たパイプで、該パイプより空気が噴出させるものであ
る。前記第1搬送装置61においては、前記第1冷却手
段72及び第2冷却手段73から噴出される空気に代え
て、冷却水としても良い。
【0030】前記粉砕装置8は、図1,図7,図8に示
すように、カッティングチャンバー81と、排出チャン
バー82と、排出口83と、投入口84と、投入ホッパ
ー85と、リッド86と、リッド支持手段87と、ベー
ス88と、駆動手段89とより構成されてなり、前記第
2搬送装置62の他端部62b側に前記投入口84の投
入ホッパー85が臨んでいる。
【0031】前記カッティングチャンバー81は、前記
リッド86がジャッキシリンダ87a、安全ストッパ8
7b、押さえナット87cよりなるリッド支持手段87
により覆われた位置に固定されてなる中空円筒状の本体
81aと、該本体81a内に軸支されてなると共に前記
駆動手段89のモータ端子箱89bを操作することで、
モータ89aが駆動され、ベース88を介して回転され
る回転本体81bと、該回転本体81bより突出支持さ
れてなる三枚の回転刃81cと、前記本体81a及び回
転本体81b間に配されてなる中空円筒状のスクリーン
81dと、該スクリーン81dに固定された三個の固定
刃81eとより構成されてなる。前記スクリーン81d
は、直径10ミリの孔が多数に形成されている。
【0032】前記回転本体81bが回転することにより
再生素材15に遠心力が加えられ、前記回転刃81cと
前記固定刃81eとで、前記第2搬送装置62の他端部
62bより搬送された再生素材15が、粒状に粉砕され
て、図6に示すような再生合成樹脂16が生成される。
前記スクリーン81dは、前記再生合成樹脂16が、粒
状に粉砕されているか否かを選択する「ふるい(篩)」
の機能をもつもので、粒状になると、スクリーン81d
を通過してスクリーン81dと本体81aとの間から排
出チャンバー82に貯蔵される。スクリーン81dを通
解しない大きな大きさの再生素材15は、再び回転本体
81bの遠心力によって回転刃81cと固定刃81eと
により細断される。前記回転刃81cは、45度に傾く
刃先を有し、該刃先は焼き入れされている。また、前記
回転刃81cと固定刃81eとは、鉄製よりなり、メッ
キ処理されているが、ステンレスでも良い。
【0033】再生原材料収納装置9は、分離器91と、
貯蔵部92と、収納部93とより構成されている。前記
分離器91は、前記粉砕装置8の排出チャンバー82に
形成された排出口83に、パイプ94により連通されて
なり、該パイプ94によって搬送された粒状に粉砕され
た前記再生合成樹脂16は、該分離器91の上部によっ
て自由落下され、該自由落下時に比重が軽いことで巻き
上がった合成樹脂繊維12やゴミ18は、パイプ95を
介して微粉収納装置10に搬送される。分離器91より
貯蔵庫92に搬送された合成樹脂繊維12やゴミ18が
除去された再生合成樹脂16は、前記貯蔵庫92に所定
の量が貯蔵されるまで保管され、必要に応じて収納部9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を封
入される。前記貯蔵庫92には、貯蔵庫92内の再生合
成樹脂16の量を見るための覗き孔92aと、収納庫9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を入
れるためのストッパ手段92bを有している。
【0034】このようにして得られた再生装置1によれ
ば、端材合成樹脂11の再生方法として、シリンダー3
2の出口端部32bに向かって断面積が大きくなるテー
パー状の発熱減容部32cを備えてなるシリンダー32
の中空筒32a内に、合成樹脂繊維12が、3〜15%
重量混合されてなる端材合成樹脂11を投入し、前記シ
リンダー32内に回転自在に配設されてなると共に前記
発熱減容部32cとの間に所定の隙間が形成されるロー
タ35が連結された駆動軸33が回転されると共に前記
ロータ35の外周に軸方向に延長して形成されてなる複
数の凸条35aによる摩擦熱により、端材合成樹脂11
が摂氏190度から220度まで自己発熱されるように
制御し、該温度によって溶融され且つ減容させると、
「合成樹脂」のベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊
維12をベース樹脂11内に包み込むことで、安定した
再生合成樹脂16を再生できることになる。
【0035】換言すると、従来のように捨てるか焼却す
るしか処理の方法がなかった、合成樹脂繊維を含む端材
合成樹脂11が再生合成樹脂16として、押し出し成形
機、射出成形機などに使用される原材料の一部として再
利用が可能となり、産業廃棄物が著しく減少できること
になる。
【0036】合成樹脂繊維12の割合が、3〜7%重量
の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14にフィラー
として炭酸カルシウムが用いられ且つ「発泡体」として
のパッド13よりなる時は、シリンダー32内の温度が
摂氏190度に制御してなるので、ベース樹脂14が溶
解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み込
み、安定した再生合成樹脂16を再生できることにな
る。
【0037】また、合成樹脂繊維12の割合が、7〜1
5%重量の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる時
は、シリンダー32内の温度が摂氏220度で、ベース
樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂1
4内に包み込むことで、安定した再生合成樹脂16を再
生できることになる。
【0038】前記切断装置5の固定刃ブロック51によ
って、前記シリンダー32の発熱減容部32cとロータ
35の凸条35aとの間から遠心力によって次々に押し
出されてくる再生素材15は、合成樹脂、即ちベース樹
脂14内に合成樹脂繊維12が包み込まれているもの
の、そのままでは冷却しにくく、しかも粉砕装置8で粉
砕しにくいので、適宜の長さLである150から200
ミリメートルの長さで切断できるようになっている。こ
の切断後の再生素材15は、あたかも菓子のカリントの
ような形をしているので、前記したように「カリント状
の再生素材15」と呼ぶ。
【0039】当出願人において、確認したところ、合成
樹脂繊維12の割合が、3〜7%重量の前記端材合成樹
脂11で、ベース樹脂14にフィラーとして炭酸カルシ
ウムが用いられ且つ「発泡体」としてのパッド13を有
する時に、シリンダー32内の端材合成樹脂11の温度
が摂氏190度以下であると、ベース樹脂14は溶けき
れず、図4に示すように、合成樹脂繊維12がベース樹
脂14に固まりとなって「だま」12aとなり、再生素
材15の品質にならない不良品17となる。また、この
条件で、端材合成樹脂11の温度が摂氏190度である
と、図5に示すように、端材合成樹脂11の温度が摂氏
205度でもベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維
12をベース樹脂14内に包み込むことができる。しか
し、端材合成樹脂11の温度が摂氏220度を越える
と、高温過ぎて、ベース樹脂14がトロトロになり、あ
たかも水の中で石を回しているようになり、合成樹脂繊
維12はベース樹脂14内に包含されないことになる。
【0040】また、合成樹脂繊維12の割合が、7〜1
5%重量の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる時
に、シリンダー32内の端材合成樹脂11の温度が摂氏
220度であれば、図5に示すように、ベース樹脂14
が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包
み込むことができる。しかし、端材合成樹脂11の温度
が摂氏220度以下であると、フィラーが溶解せず、合
成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み込むことがで
きない傾向が増大し、端材合成樹脂11の温度が摂氏1
90度では、図4に示すように、確実に合成樹脂繊維1
2のみがだま12aとなって、再生素材15の品質にな
らない不良品17となる。
【0041】前記第2冷却装置7によって、粉砕装置8
に入る前に、再生素材15を摂氏80度以下に冷却する
ことによって、粉砕装置8での細断がよりしやすくな
る。
【0042】かかる再生合成樹脂16によって成形した
カーペットなどの製品を、再びこの装置によって再生合
成樹脂16にすることは勿論可能である。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記端
材合成樹脂が減容機内で、溶融且つ減容されるときに合
成樹脂繊維をベース樹脂内に包み込むことになり、適宜
の手段で粉砕させれば、再生材として利用できることに
なる。また、第1冷却装置により、減容機のシリンダー
とロータとに溶融した端材合成樹脂が付着しないので、
次々と押し出しが可能である。更に、切断装置により、
減容機より押し出されてくる端材合成樹脂を所定の長さ
に切断することで、冷却しやすく且つ粉砕しやすい再生
素材を得ることが出来る。更に、搬送装置によって移動
中の再生素材を第2冷却装置によって冷却できるので、
効率が著しく良いものとなる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、シリンダ
ーの発熱減容部近傍及び前記ロータの発熱減容部側の表
面は、端材合成樹脂によって発生した熱により高温にな
るが、第1冷却装置により適宜冷却されることで、前記
シリンダー及びロータに付着しないので、次々と押し出
しが可能である。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、高温の再
生素材が効率よく冷却されることになり、合成樹脂の接
着力が短い時間になくなり、再生素材が効率よく再生で
きることになる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、再生素材
の合成樹脂繊維が包み込まれている良品の場合は、減容
機より離れる方向に搬送し、再生素材の合成樹脂繊維が
包み込まれていない不良品の場合は、不良品回収装置側
に選択的に搬送できるので、その切り替えが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる再生装置のシステ
ム説明図。
【図2】図1の切断装置の固定刃ブロックの正面図。
【図3】図2の矢視Aにかかる説明図。
【図4】不良品を示す斜視説明図。
【図5】再生素材を示す斜視説明図。
【図6】再生合成樹脂を示す斜視説明図。
【図7】図1の粉砕装置の側面図。
【図8】図7の横断面図。
【符号の説明】
1 再生装置 3 減容機 32 シリンダー 32b シリンダーの出口端部 32c シリンダーの発熱減容部 35 ロータ 4 第1次冷却装置 5 切断装置 6 搬送装置 61 第1搬送装置 62 第2搬送装置 63 不良品回収装置 7 第2冷却装置 71 囲繞装置 72 第1冷却手段 73 第2冷却手段 74 第3冷却手段 11 端材合成樹脂 12 合成樹脂繊維 13 パッド(発泡体) 14 ベース樹脂 15 再生素材 16 再生合成樹脂
フロントページの続き (72)発明者 中村 光利 神奈川県厚木市恩名33番地 盟和産業株式 会社内 Fターム(参考) 4F201 AA50 AB02 AB25 BC01 BC13 BC25 BD05 BK13 BK14 BK25 BK58 BN11 BN18 BN31 BP16 BP17 BQ12 BQ15 BQ16 BQ23 BR15 4F301 AA14 AA25 AA27 AA29 AC14 BA17 BA22 BA23 BC13 BC14 BC23 BC25 BC41 BD05 BD12 BD29 BD38 BD39 BE12 BE18 BE29 BF11 BF16 BF17 BF32 BG21 BG23 BG44 BG53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱減容部を備えてなるシリンダーと、
    該シリンダーの発熱減容部との間に所定の隙間をもって
    配されるロータとにより構成されてなる減容機に、合成
    樹脂繊維とベース樹脂とを少なくとも有する端材合成樹
    脂を投入すると共に前記ロータが回転されることで、前
    記端材合成樹脂が自己発熱されて溶融すると共に減容さ
    れ且つ前記合成樹脂繊維をベース樹脂内に包み込む端材
    合成樹脂の再生素材生成方法であって、 前記減容機のシリンダーの発熱減容部とロータとのそれ
    ぞれに第1冷却装置によって端材合成樹脂がシリンダー
    及びロータに付着するのを防止し、切断装置によって前
    記シリンダー及びロータより押し出されてなる端材合成
    樹脂を所定の長さに切断して再生素材を形成し、搬送装
    置によって移動中の再生素材を第2冷却装置によって冷
    却してなることを特徴とする端材合成樹脂の再生素材生
    成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の端材合成樹脂の再生素
    材生成方法であって、 前記第1冷却装置は、前記シリンダーの発熱減容部近傍
    及び前記ロータの発熱減容部側の表面に配設してなるこ
    とで、摩擦により端材合成樹脂自体は溶解しつつ前記シ
    リンダー及びロータに付着しないようにしたことを特徴
    とするる端材合成樹脂の再生素材生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の端材合成
    樹脂の再生素材生成方法であって、 前記第2冷却装置は、前記搬送装置を囲繞してなる囲繞
    装置により再生素材を囲み、第2冷却手段により減容機
    より出たばかりの高熱再生素材を局所的に冷却し、第1
    冷却手段により搬送装置上の再生素材を繰り返し冷却
    し、第3冷却手段により囲繞装置内の熱気を除去させて
    なることを特徴とする端材合成樹脂の再生素材生成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れかに記載の端
    材合成樹脂の再生素材生成方法であって、 前記搬送装置は、再生素材を減容機より離れる方向又は
    不良品回収装置側に選択的に搬送可能なることを特徴と
    する端材合成樹脂の再生素材生成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108000750A (zh) * 2017-11-02 2018-05-08 马鞍山杰创塑胶科技有限公司 一种pvc板回收处理装置
CN114030199A (zh) * 2021-11-09 2022-02-11 海允实业(上海)有限公司 用于塑料产品加工的生产线

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CN114030199B (zh) * 2021-11-09 2023-08-22 海允实业(上海)有限公司 用于塑料产品加工的生产线

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