JP3314074B2 - 端材合成樹脂の再生方法 - Google Patents
端材合成樹脂の再生方法Info
- Publication number
- JP3314074B2 JP3314074B2 JP2000145231A JP2000145231A JP3314074B2 JP 3314074 B2 JP3314074 B2 JP 3314074B2 JP 2000145231 A JP2000145231 A JP 2000145231A JP 2000145231 A JP2000145231 A JP 2000145231A JP 3314074 B2 JP3314074 B2 JP 3314074B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- cylinder
- remnant
- fibers
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/52—Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂繊維を
含む端材など本来廃棄してしまう合成樹脂の再生、即ち
原材料などに再利用を可能にする再生方法に関する。こ
の発明における「端材」とは、成形するときに成形型と
の位置合わせに必要であるが、成形後は不要となって切
断することによって生じるもの、或いは成形後に抜き打
ちなどで孔を開けることによって生じた孔を埋めていた
もの、或いは成型時の不良品などを意味する。
含む端材など本来廃棄してしまう合成樹脂の再生、即ち
原材料などに再利用を可能にする再生方法に関する。こ
の発明における「端材」とは、成形するときに成形型と
の位置合わせに必要であるが、成形後は不要となって切
断することによって生じるもの、或いは成形後に抜き打
ちなどで孔を開けることによって生じた孔を埋めていた
もの、或いは成型時の不良品などを意味する。
【0002】
【従来の技術】従来の本来廃棄してしまう合成樹脂の再
生、即ち原材料などに再利用を可能にする再生方法とし
て、例えば特開平3−270910号公報に示す端材合
成樹脂の減容装置がある。該減容装置は、シリンダー
と、該シリンダー内に回転自在に配設された駆動軸と、
該駆動軸を回転させる回転手段とより構成され、前記シ
リンダーには、出口端部に向かって断面積が大きくなる
テーパー状の発熱減容部を備え、前記駆動軸には、前記
発熱減容部との間に所定の隙間が形成されるロータが連
結され、該ロータの外周には、軸方向に延長した複数の
凸条が形成されている。
生、即ち原材料などに再利用を可能にする再生方法とし
て、例えば特開平3−270910号公報に示す端材合
成樹脂の減容装置がある。該減容装置は、シリンダー
と、該シリンダー内に回転自在に配設された駆動軸と、
該駆動軸を回転させる回転手段とより構成され、前記シ
リンダーには、出口端部に向かって断面積が大きくなる
テーパー状の発熱減容部を備え、前記駆動軸には、前記
発熱減容部との間に所定の隙間が形成されるロータが連
結され、該ロータの外周には、軸方向に延長した複数の
凸条が形成されている。
【0003】このため、廃棄することで産業廃棄物とな
るしかない合成樹脂(以下、端材合成樹脂という。)
を、このような減容装置のシリンダーに供給すること
で、発熱減容部とロータの凸条との隙間で押し潰され、
摩擦により自己発熱し、その熱によって端材合成樹脂が
溶融された後に、シリンダーから減容して、押し出され
るものであり、大量の端材合成樹脂を極めて能率良く短
時間に減容できるものである。
るしかない合成樹脂(以下、端材合成樹脂という。)
を、このような減容装置のシリンダーに供給すること
で、発熱減容部とロータの凸条との隙間で押し潰され、
摩擦により自己発熱し、その熱によって端材合成樹脂が
溶融された後に、シリンダーから減容して、押し出され
るものであり、大量の端材合成樹脂を極めて能率良く短
時間に減容できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、端材合成樹脂が合成樹脂材
のみであれば、溶融されることによって再利用が可能な
原材料とすることができるが、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維やポリエチレン製の不織布などのオレフ
ィン系の合成樹脂繊維が、合成樹脂材に混合されている
場合、或いは層状をなしている場合には、溶融後の再生
合成樹脂に合成樹脂繊維が分散せず、合成樹脂繊維のみ
固まってしまう(これを「だま」という)おそれがあ
る。該「だま」が生じたものを、再生合成樹脂の原材料
に使用させても、「だま」が合成樹脂と溶融せず、押し
出し成形後に真空成形すると、「だま」の部分が伸び
ず、孔となって残ってしまうことになり、真空成形機か
ら出てくる製品は、低い品質のものとなり、この点で商
品性の向上が望まれている。前記端材合成樹脂から合成
樹脂繊維を確実に剥がす等完全に除去させることは、却
って大きな工数を必要とし、再生合成樹脂を使うよりも
原価が著しく高価なものとなるばかりか、除去させた合
成樹脂繊維材が新たな産業廃棄物となって、この処理に
再び環境保護上問題を有することになる。
うな従来の技術にあっては、端材合成樹脂が合成樹脂材
のみであれば、溶融されることによって再利用が可能な
原材料とすることができるが、ポリエステル繊維、ポリ
プロピレン繊維やポリエチレン製の不織布などのオレフ
ィン系の合成樹脂繊維が、合成樹脂材に混合されている
場合、或いは層状をなしている場合には、溶融後の再生
合成樹脂に合成樹脂繊維が分散せず、合成樹脂繊維のみ
固まってしまう(これを「だま」という)おそれがあ
る。該「だま」が生じたものを、再生合成樹脂の原材料
に使用させても、「だま」が合成樹脂と溶融せず、押し
出し成形後に真空成形すると、「だま」の部分が伸び
ず、孔となって残ってしまうことになり、真空成形機か
ら出てくる製品は、低い品質のものとなり、この点で商
品性の向上が望まれている。前記端材合成樹脂から合成
樹脂繊維を確実に剥がす等完全に除去させることは、却
って大きな工数を必要とし、再生合成樹脂を使うよりも
原価が著しく高価なものとなるばかりか、除去させた合
成樹脂繊維材が新たな産業廃棄物となって、この処理に
再び環境保護上問題を有することになる。
【0005】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、合成樹脂繊維を合成樹脂材か
ら除去させることなく、安定した再生合成樹脂とするこ
とのできる端材合成樹脂の再生方法を提供するものであ
る。
してなされたものであり、合成樹脂繊維を合成樹脂材か
ら除去させることなく、安定した再生合成樹脂とするこ
とのできる端材合成樹脂の再生方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、出口端部に向かって断面積が大きくなるテーパー状
の発熱減容部を備えてなるシリンダーと、該シリンダー
の発熱減容部との間に所定の隙間をもって配されるロー
タとにより構成されてなる減容機に、合成樹脂繊維とベ
ース樹脂とを少なくとも有する端材合成樹脂を投入する
と共に前記ロータが回転されることで、前記端材合成樹
脂が自己発熱されて溶融すると共に減容され且つ前記合
成樹脂繊維をベース樹脂内に包み込む端材合成樹脂の再
生方法であって、前記端材合成樹脂の合成樹脂繊維の割
合を、3〜15重量%として、該端材合成樹脂を細断し
た後に前記シリンダー内に投与し、前記シリンダー内に
おける端材合成樹脂の発熱温度を、摂氏190度から2
20度となるように制御してなる。
は、出口端部に向かって断面積が大きくなるテーパー状
の発熱減容部を備えてなるシリンダーと、該シリンダー
の発熱減容部との間に所定の隙間をもって配されるロー
タとにより構成されてなる減容機に、合成樹脂繊維とベ
ース樹脂とを少なくとも有する端材合成樹脂を投入する
と共に前記ロータが回転されることで、前記端材合成樹
脂が自己発熱されて溶融すると共に減容され且つ前記合
成樹脂繊維をベース樹脂内に包み込む端材合成樹脂の再
生方法であって、前記端材合成樹脂の合成樹脂繊維の割
合を、3〜15重量%として、該端材合成樹脂を細断し
た後に前記シリンダー内に投与し、前記シリンダー内に
おける端材合成樹脂の発熱温度を、摂氏190度から2
20度となるように制御してなる。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、前記端材
合成樹脂の合成樹脂繊維の割合を、3〜15重量%とし
て、該端材合成樹脂を細断した後に前記シリンダー内に
投与し、前記シリンダー内における端材合成樹脂の発熱
温度を、摂氏190度から220度となるように制御し
てなることにより、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂繊維
を合成樹脂内に包み込むことで、安定した再生合成樹脂
を再生できることになる。
合成樹脂の合成樹脂繊維の割合を、3〜15重量%とし
て、該端材合成樹脂を細断した後に前記シリンダー内に
投与し、前記シリンダー内における端材合成樹脂の発熱
温度を、摂氏190度から220度となるように制御し
てなることにより、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂繊維
を合成樹脂内に包み込むことで、安定した再生合成樹脂
を再生できることになる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の端材合成樹脂の再生方法であって、前記合成樹脂繊維
の割合は、3〜7重量%であり、フィラーとして炭酸カ
ルシウムが用いられるベース樹脂と合成樹脂繊維と発泡
体とよりなり、シリンダー内における端材合成樹脂の発
熱温度を、摂氏190度から205度に制御してなる。
の端材合成樹脂の再生方法であって、前記合成樹脂繊維
の割合は、3〜7重量%であり、フィラーとして炭酸カ
ルシウムが用いられるベース樹脂と合成樹脂繊維と発泡
体とよりなり、シリンダー内における端材合成樹脂の発
熱温度を、摂氏190度から205度に制御してなる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、端材合成
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、3〜7重量
%と比較的少ない場合で、フィラーが炭酸カルシウムで
ある場合、シリンダー内における端材合成樹脂の発熱温
度を、摂氏190度で、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂
繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、3〜7重量
%と比較的少ない場合で、フィラーが炭酸カルシウムで
ある場合、シリンダー内における端材合成樹脂の発熱温
度を、摂氏190度で、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂
繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の端材合成樹脂の再生方法であって、前記合成樹脂繊維
の割合は、7〜15重量%であり、硬質フィラーが用い
られベース樹脂と合成樹脂繊維とよりなり、シリンダー
内における端材合成樹脂の発熱温度を、摂氏220度に
制御してなる。
の端材合成樹脂の再生方法であって、前記合成樹脂繊維
の割合は、7〜15重量%であり、硬質フィラーが用い
られベース樹脂と合成樹脂繊維とよりなり、シリンダー
内における端材合成樹脂の発熱温度を、摂氏220度に
制御してなる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、端材合成
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、7〜15重
量%と比較的多い場合で、フィラーがマイカ、タルクな
ど硬質である場合、シリンダー内における端材合成樹脂
の発熱温度を、摂氏220度で、合成樹脂が溶解しつつ
合成樹脂繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、7〜15重
量%と比較的多い場合で、フィラーがマイカ、タルクな
ど硬質である場合、シリンダー内における端材合成樹脂
の発熱温度を、摂氏220度で、合成樹脂が溶解しつつ
合成樹脂繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図8に基づいて説明する。符号1は、この実施
形態に係る再生装置で、該再生装置1は、供給機2と、
減容機3と、第1冷却装置4と、切断装置5と、搬送装
置6と、第2冷却装置7と、粉砕装置8と、再生原材料
収納装置9とよりなる。
を図1〜図8に基づいて説明する。符号1は、この実施
形態に係る再生装置で、該再生装置1は、供給機2と、
減容機3と、第1冷却装置4と、切断装置5と、搬送装
置6と、第2冷却装置7と、粉砕装置8と、再生原材料
収納装置9とよりなる。
【0013】図1に示すように、端材合成樹脂11は、
前記したように、カーペット、天井材、ドアトリムなど
の製作時に発生する端材で、オレフィン系合成樹脂、例
えばポリプロピレンよりなるベース樹脂14と、PET
やPETとポリプロピレンの混紡やナイロンなどの合成
樹脂繊維12とが層状をなしている場合と、ベース樹脂
14と、合成樹脂繊維12との間に、発泡オレフィン或
いはポリウレタンフォームなどのパッド13が介在され
ている場合とがある。また、ベース樹脂14には、フィ
ラーとしてマイカ、タルク、ガラス繊維など非常に硬質
なものが混入されている場合や炭酸カルシュウムが含ま
れる場合がある。
前記したように、カーペット、天井材、ドアトリムなど
の製作時に発生する端材で、オレフィン系合成樹脂、例
えばポリプロピレンよりなるベース樹脂14と、PET
やPETとポリプロピレンの混紡やナイロンなどの合成
樹脂繊維12とが層状をなしている場合と、ベース樹脂
14と、合成樹脂繊維12との間に、発泡オレフィン或
いはポリウレタンフォームなどのパッド13が介在され
ている場合とがある。また、ベース樹脂14には、フィ
ラーとしてマイカ、タルク、ガラス繊維など非常に硬質
なものが混入されている場合や炭酸カルシュウムが含ま
れる場合がある。
【0014】前記再生装置1の供給機2に、図1に示す
ように、前記端材合成樹脂11を供給すると、図示しな
いカッターによって、端材合成樹脂11を構成する合成
樹脂繊維12と、パッド13と、ベース樹脂14とが、
或いは合成樹脂繊維12とベース樹脂14とが、約40
ミリメートル角の状態にまで細断されることになる。該
細断された端材合成樹脂11は、該供給機2の下側に配
された減容機3に自然落下して投入できるように構成さ
れている。該供給機2の排出口には、前記端材合成樹脂
11の減容機3への投入量を制御する供給制御手段(図
示省略)が配されていて、減容機3内の発熱量を制御で
きるようになっている。即ち、減容機3内に、多くの端
材合成樹脂11を投入すると、減容機3の負荷が大きく
なり、発熱量が高くなる。逆に、減容機3内に、端材合
成樹脂11を少なく投入すると、減容機3の負荷が小さ
いばかりか、発熱量が低くなり溶解しない。
ように、前記端材合成樹脂11を供給すると、図示しな
いカッターによって、端材合成樹脂11を構成する合成
樹脂繊維12と、パッド13と、ベース樹脂14とが、
或いは合成樹脂繊維12とベース樹脂14とが、約40
ミリメートル角の状態にまで細断されることになる。該
細断された端材合成樹脂11は、該供給機2の下側に配
された減容機3に自然落下して投入できるように構成さ
れている。該供給機2の排出口には、前記端材合成樹脂
11の減容機3への投入量を制御する供給制御手段(図
示省略)が配されていて、減容機3内の発熱量を制御で
きるようになっている。即ち、減容機3内に、多くの端
材合成樹脂11を投入すると、減容機3の負荷が大きく
なり、発熱量が高くなる。逆に、減容機3内に、端材合
成樹脂11を少なく投入すると、減容機3の負荷が小さ
いばかりか、発熱量が低くなり溶解しない。
【0015】前記減容機3は、前記供給機2に連通した
投入ホッパー31と、シリンダー32と、駆動軸33
と、スクリュウ34と、ロータ35とより構成されてな
る。
投入ホッパー31と、シリンダー32と、駆動軸33
と、スクリュウ34と、ロータ35とより構成されてな
る。
【0016】前記シリンダー32は、前記投入ホッパー
31の下側に横長の中空筒状に形成されてなる中空筒3
2aと、該中空筒32aの出口端部32bと、前記中空
筒32aから前記出口端部32b側に向かって断面積が
大きくなるテーパー状に形成されてなる発熱減容部32
cとより構成されてなる。
31の下側に横長の中空筒状に形成されてなる中空筒3
2aと、該中空筒32aの出口端部32bと、前記中空
筒32aから前記出口端部32b側に向かって断面積が
大きくなるテーパー状に形成されてなる発熱減容部32
cとより構成されてなる。
【0017】前記駆動軸33は、前記シリンダー32の
中空筒32aの長手方向に配設されると共に図示しない
モーターにより一定の回転速度で回転可能とされてい
る。
中空筒32aの長手方向に配設されると共に図示しない
モーターにより一定の回転速度で回転可能とされてい
る。
【0018】前記スクリュウ34は、前記駆動軸33の
周囲に配設されてなると共に該駆動軸33の回転によっ
て前記シリンダー32の中空筒32a内に投入された端
材合成樹脂11を前記シリンダー32の発熱減容部32
c側に向けて送り込むように形成されている。
周囲に配設されてなると共に該駆動軸33の回転によっ
て前記シリンダー32の中空筒32a内に投入された端
材合成樹脂11を前記シリンダー32の発熱減容部32
c側に向けて送り込むように形成されている。
【0019】前記ロータ35は、前記シリンダー32の
発熱減容部32cに対向した位置の前記駆動軸33の端
部側に支持されてなると共に前記発熱減容部32cとの
間に所定の間隙が形成されるようにテーパー状に形成さ
れている。該ロータ35の外周には、駆動軸33方向に
延長した複数の凸条35aが設けられていて、該凸条3
5aの先端部は、前記発熱減容部32cの面に近接して
いる。また、ロータ35自体は、前記発熱減容部32c
との隙間を制御できるように、前後(図1での左右)方
向に移動可能に構成されている。
発熱減容部32cに対向した位置の前記駆動軸33の端
部側に支持されてなると共に前記発熱減容部32cとの
間に所定の間隙が形成されるようにテーパー状に形成さ
れている。該ロータ35の外周には、駆動軸33方向に
延長した複数の凸条35aが設けられていて、該凸条3
5aの先端部は、前記発熱減容部32cの面に近接して
いる。また、ロータ35自体は、前記発熱減容部32c
との隙間を制御できるように、前後(図1での左右)方
向に移動可能に構成されている。
【0020】前記第1冷却装置4は、前記減容機3のシ
リンダー32側の第1冷却手段41と、ロータ35側の
第2冷却手段42とが、シリンダー32及びロータ35
それぞれの構成体の中に配されていて、端材合成樹脂1
1が発熱減容部32cで摩擦により生じた熱によって、
溶融されることで生じた接着力により、前記シリンダー
32及びロータ35に付着しないように、常時シリンダ
ー32とロータ35とを冷却水を循環させて冷却してい
る。
リンダー32側の第1冷却手段41と、ロータ35側の
第2冷却手段42とが、シリンダー32及びロータ35
それぞれの構成体の中に配されていて、端材合成樹脂1
1が発熱減容部32cで摩擦により生じた熱によって、
溶融されることで生じた接着力により、前記シリンダー
32及びロータ35に付着しないように、常時シリンダ
ー32とロータ35とを冷却水を循環させて冷却してい
る。
【0021】前記切断装置5は、図1乃至図3に示すよ
うに、固定刃ブロック51と、該固定刃ブロック51内
に配されてなる第3冷却装置52とより構成されてな
る。前記固定刃ブロック51は、前記シリンダー32の
出口端部32bにボルト53により固定されている。該
出口端部32bに固定される間隔は、前記減容機3のシ
リンダー32の出口端部32bから押し出されてくる長
い紐状の端材合成樹脂11を、図5に示すように、全長
Lが150ミリメートルから200ミリメートルの長さ
に切断してカリント状の再生素材15が形成できるよう
な間隔で複数固定されてなる。
うに、固定刃ブロック51と、該固定刃ブロック51内
に配されてなる第3冷却装置52とより構成されてな
る。前記固定刃ブロック51は、前記シリンダー32の
出口端部32bにボルト53により固定されている。該
出口端部32bに固定される間隔は、前記減容機3のシ
リンダー32の出口端部32bから押し出されてくる長
い紐状の端材合成樹脂11を、図5に示すように、全長
Lが150ミリメートルから200ミリメートルの長さ
に切断してカリント状の再生素材15が形成できるよう
な間隔で複数固定されてなる。
【0022】前記固定刃ブロック51は、図2に示すよ
うに、半径Rが105ミリメートルの円弧状に形成され
てなる鉄製の刃部51aと、前記シリンダー32の出口
端部32bにボルト53により固定されるために形成さ
れた固定部51bとよりなる。該刃部51aに焼き入れ
が施されていることは、勿論である。該刃部51aが鉄
製であるので、メッキが施されているが、ステンレス製
でも良い。
うに、半径Rが105ミリメートルの円弧状に形成され
てなる鉄製の刃部51aと、前記シリンダー32の出口
端部32bにボルト53により固定されるために形成さ
れた固定部51bとよりなる。該刃部51aに焼き入れ
が施されていることは、勿論である。該刃部51aが鉄
製であるので、メッキが施されているが、ステンレス製
でも良い。
【0023】前記第3冷却装置52は、前記固定刃ブロ
ック51の刃部51a及び固定部51b以外の位置で、
該刃部51aに近接する位置にまで形成されて冷却水を
入れる管状の第1孔部52aと、同じく冷却水を出す管
状の第2孔部52bと、該第1,第2孔部52a、52
bそれぞれに連結されてなるパイプ52c、52dより
なる。
ック51の刃部51a及び固定部51b以外の位置で、
該刃部51aに近接する位置にまで形成されて冷却水を
入れる管状の第1孔部52aと、同じく冷却水を出す管
状の第2孔部52bと、該第1,第2孔部52a、52
bそれぞれに連結されてなるパイプ52c、52dより
なる。
【0024】前記搬送装置6は、第1搬送装置61と、
第2搬送装置62と、不良品回収箱63とから構成され
ている。前記第1搬送装置61は、前記減容機3のシリ
ンダー32の出口端部32bの下側に配された一端部6
1aと、適宜の位置に配されている他端部61bとから
なる無端的なコンベアより構成されてなり、前記出口端
部32bより吐き出されたカリント状の再生素材15
を、図示しない駆動手段によって、他端部61b側に搬
送可能に構成されている。
第2搬送装置62と、不良品回収箱63とから構成され
ている。前記第1搬送装置61は、前記減容機3のシリ
ンダー32の出口端部32bの下側に配された一端部6
1aと、適宜の位置に配されている他端部61bとから
なる無端的なコンベアより構成されてなり、前記出口端
部32bより吐き出されたカリント状の再生素材15
を、図示しない駆動手段によって、他端部61b側に搬
送可能に構成されている。
【0025】前記第2搬送装置62は、前記第1搬送装
置61の他端部61bの下側に配された一端部62a
と、適宜の位置に配されている他端部62bとからなる
無端的なコンベアより構成されてなり、前記第1搬送装
置61の他端部61bより自然落下されたカリント状の
再生素材15を、図示しない駆動手段によって、他端部
62b側に搬送可能に構成されている。
置61の他端部61bの下側に配された一端部62a
と、適宜の位置に配されている他端部62bとからなる
無端的なコンベアより構成されてなり、前記第1搬送装
置61の他端部61bより自然落下されたカリント状の
再生素材15を、図示しない駆動手段によって、他端部
62b側に搬送可能に構成されている。
【0026】該第2搬送装置62は、カリント状の再生
素材15を他端部62b側に搬送するばかりではなく、
逆側にも搬送可能である。即ち、第2搬送装置62のコ
ンベアを移動制御させている図示しない駆動手段を逆転
制御させることで、再生素材15の品質に達しない不良
品17を逆側、つまり、一端部62a側に搬送させるこ
とで、該一端部62aから落下した不良品17は、前記
不良品回収箱63に収容可能である。該不良品回収箱6
3に収納された不良品17は、再び供給機2に端材合成
樹脂11として回されるもので、図4に示すように、合
成樹脂繊維12が分散せず、合成樹脂繊維12のみが固
まってしまう(前記「だま」12aのこと)。該図4に
おけるL’は、切断前の不良品とされる端材合成樹脂1
1の長さで、350ミリメートルから400ミリメート
ルの長さになる。このように、合成樹脂繊維12が「だ
ま」状になる状態は、減容機3を駆動してまもない時期
で、端材合成樹脂11自体の温度が、摂氏190度乃至
220度まで達しない状態(例えば3分間)で、少量生
じる。
素材15を他端部62b側に搬送するばかりではなく、
逆側にも搬送可能である。即ち、第2搬送装置62のコ
ンベアを移動制御させている図示しない駆動手段を逆転
制御させることで、再生素材15の品質に達しない不良
品17を逆側、つまり、一端部62a側に搬送させるこ
とで、該一端部62aから落下した不良品17は、前記
不良品回収箱63に収容可能である。該不良品回収箱6
3に収納された不良品17は、再び供給機2に端材合成
樹脂11として回されるもので、図4に示すように、合
成樹脂繊維12が分散せず、合成樹脂繊維12のみが固
まってしまう(前記「だま」12aのこと)。該図4に
おけるL’は、切断前の不良品とされる端材合成樹脂1
1の長さで、350ミリメートルから400ミリメート
ルの長さになる。このように、合成樹脂繊維12が「だ
ま」状になる状態は、減容機3を駆動してまもない時期
で、端材合成樹脂11自体の温度が、摂氏190度乃至
220度まで達しない状態(例えば3分間)で、少量生
じる。
【0027】第2冷却装置7は、前記第1搬送装置61
及び第2搬送装置62を囲む囲繞装置71と、該囲繞装
置71内を常時冷却する第1冷却手段72と、前記シリ
ンダー32の出口端部32bから出たばかりの190度
以上の熱を持った再生素材15に向けてスポット的に空
気を吹き出す第2冷却手段73と、前記囲繞装置71内
の空気を吸引して温度上昇を防ぐ第3冷却手段74とよ
りなり、搬送中の再生素材15を冷却させることが出来
る。前記第1冷却手段72は、図1に示すように、前記
第1搬送装置61及び第2搬送装置62に沿って配され
たパイプで、該パイプより空気が噴出させるものであ
る。前記第1搬送装置61においては、前記第1冷却手
段72及び第2冷却手段73から噴出される空気に代え
て、冷却水としても良い。
及び第2搬送装置62を囲む囲繞装置71と、該囲繞装
置71内を常時冷却する第1冷却手段72と、前記シリ
ンダー32の出口端部32bから出たばかりの190度
以上の熱を持った再生素材15に向けてスポット的に空
気を吹き出す第2冷却手段73と、前記囲繞装置71内
の空気を吸引して温度上昇を防ぐ第3冷却手段74とよ
りなり、搬送中の再生素材15を冷却させることが出来
る。前記第1冷却手段72は、図1に示すように、前記
第1搬送装置61及び第2搬送装置62に沿って配され
たパイプで、該パイプより空気が噴出させるものであ
る。前記第1搬送装置61においては、前記第1冷却手
段72及び第2冷却手段73から噴出される空気に代え
て、冷却水としても良い。
【0028】前記粉砕装置8は、図1,図7,図8に示
すように、カッティングチャンバー81と、排出チャン
バー82と、排出口83と、投入口84と、投入ホッパ
ー85と、リッド86と、リッド支持手段87と、ベー
ス88と、駆動手段89とより構成されてなり、前記第
2搬送装置62の他端部62b側に前記投入口84の投
入ホッパー85が臨んでいる。
すように、カッティングチャンバー81と、排出チャン
バー82と、排出口83と、投入口84と、投入ホッパ
ー85と、リッド86と、リッド支持手段87と、ベー
ス88と、駆動手段89とより構成されてなり、前記第
2搬送装置62の他端部62b側に前記投入口84の投
入ホッパー85が臨んでいる。
【0029】前記カッティングチャンバー81は、前記
リッド86がジャッキシリンダ87a、安全ストッパ8
7b、押さえナット87cよりなるリッド支持手段87
により覆われた位置に固定されてなる中空円筒状の本体
81aと、該本体81a内に軸支されてなると共に前記
駆動手段89のモータ端子箱89bを操作することで、
モータ89aが駆動され、ベース88を介して回転され
る回転本体81bと、該回転本体81bより突出支持さ
れてなる三枚の回転刃81cと、前記本体81a及び回
転本体81b間に配されてなる中空円筒状のスクリーン
81dと、該スクリーン81dに固定された三個の固定
刃81eとより構成されてなる。前記スクリーン81d
は、直径10ミリの孔が多数に形成されている。
リッド86がジャッキシリンダ87a、安全ストッパ8
7b、押さえナット87cよりなるリッド支持手段87
により覆われた位置に固定されてなる中空円筒状の本体
81aと、該本体81a内に軸支されてなると共に前記
駆動手段89のモータ端子箱89bを操作することで、
モータ89aが駆動され、ベース88を介して回転され
る回転本体81bと、該回転本体81bより突出支持さ
れてなる三枚の回転刃81cと、前記本体81a及び回
転本体81b間に配されてなる中空円筒状のスクリーン
81dと、該スクリーン81dに固定された三個の固定
刃81eとより構成されてなる。前記スクリーン81d
は、直径10ミリの孔が多数に形成されている。
【0030】前記回転本体81bが回転することにより
再生素材15に遠心力が加えられ、前記回転刃81cと
前記固定刃81eとで、前記第2搬送装置62の他端部
62bより搬送された再生素材15が、粒状に粉砕され
て、図6に示すような再生合成樹脂16が生成される。
前記スクリーン81dは、前記再生合成樹脂16が、粒
状に粉砕されているか否かを選択する「ふるい(篩)」
の機能をもつもので、粒状になると、スクリーン81d
を通過してスクリーン81dと本体81aとの間から排
出チャンバー82に貯蔵される。スクリーン81dを通
解しない大きな大きさの再生素材15は、再び回転本体
81bの遠心力によって回転刃81cと固定刃81eと
により細断される。前記回転刃81cは、45度に傾く
刃先を有し、該刃先は焼き入れされている。また、前記
回転刃81cと固定刃81eとは、鉄製よりなり、メッ
キ処理されているが、ステンレスでも良い。
再生素材15に遠心力が加えられ、前記回転刃81cと
前記固定刃81eとで、前記第2搬送装置62の他端部
62bより搬送された再生素材15が、粒状に粉砕され
て、図6に示すような再生合成樹脂16が生成される。
前記スクリーン81dは、前記再生合成樹脂16が、粒
状に粉砕されているか否かを選択する「ふるい(篩)」
の機能をもつもので、粒状になると、スクリーン81d
を通過してスクリーン81dと本体81aとの間から排
出チャンバー82に貯蔵される。スクリーン81dを通
解しない大きな大きさの再生素材15は、再び回転本体
81bの遠心力によって回転刃81cと固定刃81eと
により細断される。前記回転刃81cは、45度に傾く
刃先を有し、該刃先は焼き入れされている。また、前記
回転刃81cと固定刃81eとは、鉄製よりなり、メッ
キ処理されているが、ステンレスでも良い。
【0031】再生原材料収納装置9は、分離器91と、
貯蔵部92と、収納部93とより構成されている。前記
分離器91は、前記粉砕装置8の排出チャンバー82に
形成された排出口83に、パイプ94により連通されて
なり、該パイプ94によって搬送された粒状に粉砕され
た前記再生合成樹脂16は、該分離器91の上部によっ
て自由落下され、該自由落下時に比重が軽いことで巻き
上がった合成樹脂繊維12やゴミ18は、パイプ95を
介して微粉収納装置10に搬送される。分離器91より
貯蔵庫92に搬送された合成樹脂繊維12やゴミ18が
除去された再生合成樹脂16は、前記貯蔵庫92に所定
の量が貯蔵されるまで保管され、必要に応じて収納部9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を封
入される。前記貯蔵庫92には、貯蔵庫92内の再生合
成樹脂16の量を見るための覗き孔92aと、収納庫9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を入
れるためのストッパ手段92bを有している。
貯蔵部92と、収納部93とより構成されている。前記
分離器91は、前記粉砕装置8の排出チャンバー82に
形成された排出口83に、パイプ94により連通されて
なり、該パイプ94によって搬送された粒状に粉砕され
た前記再生合成樹脂16は、該分離器91の上部によっ
て自由落下され、該自由落下時に比重が軽いことで巻き
上がった合成樹脂繊維12やゴミ18は、パイプ95を
介して微粉収納装置10に搬送される。分離器91より
貯蔵庫92に搬送された合成樹脂繊維12やゴミ18が
除去された再生合成樹脂16は、前記貯蔵庫92に所定
の量が貯蔵されるまで保管され、必要に応じて収納部9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を封
入される。前記貯蔵庫92には、貯蔵庫92内の再生合
成樹脂16の量を見るための覗き孔92aと、収納庫9
3に設けた図示しない袋に、前記再生合成樹脂16を入
れるためのストッパ手段92bを有している。
【0032】このようにして得られた再生装置1によれ
ば、端材合成樹脂11の再生方法として、シリンダー3
2の出口端部32bに向かって断面積が大きくなるテー
パー状の発熱減容部32cを備えてなるシリンダー32
の中空筒32a内に、合成樹脂繊維12が、3〜15重
量%混合されてなる端材合成樹脂11を投入し、前記シ
リンダー32内に回転自在に配設されてなると共に前記
発熱減容部32cとの間に所定の隙間が形成されるロー
タ35が連結された駆動軸33が回転されると共に前記
ロータ35の外周に軸方向に延長して形成されてなる複
数の凸条35aによる摩擦熱により、端材合成樹脂11
が摂氏190度から220度まで自己発熱されるように
制御し、該温度によって溶融され且つ減容させると、
「合成樹脂」のベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊
維12をベース樹脂11内に包み込むことで、安定した
再生合成樹脂16を再生できることになる。
ば、端材合成樹脂11の再生方法として、シリンダー3
2の出口端部32bに向かって断面積が大きくなるテー
パー状の発熱減容部32cを備えてなるシリンダー32
の中空筒32a内に、合成樹脂繊維12が、3〜15重
量%混合されてなる端材合成樹脂11を投入し、前記シ
リンダー32内に回転自在に配設されてなると共に前記
発熱減容部32cとの間に所定の隙間が形成されるロー
タ35が連結された駆動軸33が回転されると共に前記
ロータ35の外周に軸方向に延長して形成されてなる複
数の凸条35aによる摩擦熱により、端材合成樹脂11
が摂氏190度から220度まで自己発熱されるように
制御し、該温度によって溶融され且つ減容させると、
「合成樹脂」のベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊
維12をベース樹脂11内に包み込むことで、安定した
再生合成樹脂16を再生できることになる。
【0033】換言すると、従来のように捨てるか焼却す
るしか処理の方法がなかった、合成樹脂繊維を含む端材
合成樹脂11が再生合成樹脂16として、押し出し成形
機、射出成形機などに使用される原材料の一部として再
利用が可能となり、産業廃棄物が著しく減少できること
になる。
るしか処理の方法がなかった、合成樹脂繊維を含む端材
合成樹脂11が再生合成樹脂16として、押し出し成形
機、射出成形機などに使用される原材料の一部として再
利用が可能となり、産業廃棄物が著しく減少できること
になる。
【0034】合成樹脂繊維12の割合が、3〜7重量%
の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14にフィラー
として炭酸カルシウムが用いられ且つ「発泡体」として
のパッド13よりなる場合のシリンダー32内の温度
は、摂氏190度に制御してなるので、ベース樹脂14
が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包
み込み、安定した再生合成樹脂16を再生できることに
なる。
の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14にフィラー
として炭酸カルシウムが用いられ且つ「発泡体」として
のパッド13よりなる場合のシリンダー32内の温度
は、摂氏190度に制御してなるので、ベース樹脂14
が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包
み込み、安定した再生合成樹脂16を再生できることに
なる。
【0035】また、合成樹脂繊維12の割合が、7〜1
5重量%の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる場合
のシリンダー32内の温度は、摂氏220度で、ベース
樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂1
4内に包み込むことで、安定した再生合成樹脂16を再
生できることになる。
5重量%の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる場合
のシリンダー32内の温度は、摂氏220度で、ベース
樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂1
4内に包み込むことで、安定した再生合成樹脂16を再
生できることになる。
【0036】前記切断装置5の固定刃ブロック51によ
って、前記シリンダー32の発熱減容部32cとロータ
35の凸条35aとの間から遠心力によって次々に押し
出されてくる再生素材15は、合成樹脂、即ちベース樹
脂14内に合成樹脂繊維12が包み込まれているもの
の、そのままでは冷却しにくく、しかも粉砕装置8で粉
砕しにくいので、適宜の長さLである150から200
ミリメートルの長さで切断できるようになっている。こ
の切断後の再生素材15は、あたかも菓子のカリントの
ような形をしているので、前記したように「カリント状
の再生素材15」と呼ぶ。
って、前記シリンダー32の発熱減容部32cとロータ
35の凸条35aとの間から遠心力によって次々に押し
出されてくる再生素材15は、合成樹脂、即ちベース樹
脂14内に合成樹脂繊維12が包み込まれているもの
の、そのままでは冷却しにくく、しかも粉砕装置8で粉
砕しにくいので、適宜の長さLである150から200
ミリメートルの長さで切断できるようになっている。こ
の切断後の再生素材15は、あたかも菓子のカリントの
ような形をしているので、前記したように「カリント状
の再生素材15」と呼ぶ。
【0037】当出願人において、確認したところ、合成
樹脂繊維12の割合が、3〜7重量%の前記端材合成樹
脂11で、ベース樹脂14にフィラーとして炭酸カルシ
ウムが用いられ且つ「発泡体」としてのパッド13を有
する場合のシリンダー32内の端材合成樹脂11の温度
が摂氏190度以下であると、ベース樹脂14は溶けき
れず、図4に示すように、合成樹脂繊維12がベース樹
脂14に固まりとなって「だま」12aとなり、再生素
材15の品質にならない不良品17となる。また、この
条件で、端材合成樹脂11の温度が摂氏190度である
と、図5に示すように、端材合成樹脂11の温度が摂氏
205度でもベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維
12をベース樹脂14内に包み込むことができる。しか
し、端材合成樹脂11の温度が摂氏220度を越える
と、高温過ぎて、ベース樹脂14がトロトロになり、あ
たかも水の中で石を回しているようになり、合成樹脂繊
維12はベース樹脂14内に包含されないことになる。
樹脂繊維12の割合が、3〜7重量%の前記端材合成樹
脂11で、ベース樹脂14にフィラーとして炭酸カルシ
ウムが用いられ且つ「発泡体」としてのパッド13を有
する場合のシリンダー32内の端材合成樹脂11の温度
が摂氏190度以下であると、ベース樹脂14は溶けき
れず、図4に示すように、合成樹脂繊維12がベース樹
脂14に固まりとなって「だま」12aとなり、再生素
材15の品質にならない不良品17となる。また、この
条件で、端材合成樹脂11の温度が摂氏190度である
と、図5に示すように、端材合成樹脂11の温度が摂氏
205度でもベース樹脂14が溶解しつつ合成樹脂繊維
12をベース樹脂14内に包み込むことができる。しか
し、端材合成樹脂11の温度が摂氏220度を越える
と、高温過ぎて、ベース樹脂14がトロトロになり、あ
たかも水の中で石を回しているようになり、合成樹脂繊
維12はベース樹脂14内に包含されないことになる。
【0038】また、合成樹脂繊維12の割合が、7〜1
5重量%の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる場合
のシリンダー32内の端材合成樹脂11の温度が摂氏2
20度であれば、図5に示すように、ベース樹脂14が
溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み
込むことができる。しかし、端材合成樹脂11の温度が
摂氏220度以下であると、フィラーが溶解せず、合成
樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み込むことができ
ない傾向が増大し、端材合成樹脂11の温度が摂氏19
0度では、図4に示すように、確実に合成樹脂繊維12
のみがだま12aとなって、再生素材15の品質になら
ない不良品17となる。
5重量%の前記端材合成樹脂11で、ベース樹脂14に
マイカ、タルクなど硬質フィラーが用いられてなる場合
のシリンダー32内の端材合成樹脂11の温度が摂氏2
20度であれば、図5に示すように、ベース樹脂14が
溶解しつつ合成樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み
込むことができる。しかし、端材合成樹脂11の温度が
摂氏220度以下であると、フィラーが溶解せず、合成
樹脂繊維12をベース樹脂14内に包み込むことができ
ない傾向が増大し、端材合成樹脂11の温度が摂氏19
0度では、図4に示すように、確実に合成樹脂繊維12
のみがだま12aとなって、再生素材15の品質になら
ない不良品17となる。
【0039】前記第2冷却装置7によって、粉砕装置8
に入る前に、再生素材15を摂氏80度以下に冷却する
ことによって、粉砕装置8での細断がよりしやすくな
る。
に入る前に、再生素材15を摂氏80度以下に冷却する
ことによって、粉砕装置8での細断がよりしやすくな
る。
【0040】かかる再生合成樹脂16によって成形した
カーペットなどの製品を、再びこの装置によって再生合
成樹脂16にすることは勿論可能である。
カーペットなどの製品を、再びこの装置によって再生合
成樹脂16にすることは勿論可能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記端
材合成樹脂の合成樹脂繊維の割合を、3〜15重量%と
して、該端材合成樹脂を細断した後に前記シリンダー内
に投与し、前記シリンダー内における端材合成樹脂の発
熱温度を、摂氏190度から220度となるように制御
してなることにより、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂繊
維を合成樹脂内に包み込むことで、安定した再生合成樹
脂を再生できることになる。
材合成樹脂の合成樹脂繊維の割合を、3〜15重量%と
して、該端材合成樹脂を細断した後に前記シリンダー内
に投与し、前記シリンダー内における端材合成樹脂の発
熱温度を、摂氏190度から220度となるように制御
してなることにより、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂繊
維を合成樹脂内に包み込むことで、安定した再生合成樹
脂を再生できることになる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、端材合成
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、3〜7重量
%と比較的少ない場合で、フィラーが炭酸カルシウムで
ある場合、シリンダー内における端材合成樹脂の発熱温
度を、摂氏190度で、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂
繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、3〜7重量
%と比較的少ない場合で、フィラーが炭酸カルシウムで
ある場合、シリンダー内における端材合成樹脂の発熱温
度を、摂氏190度で、合成樹脂が溶解しつつ合成樹脂
繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、端材合成
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、7〜15重
量%と比較的多い場合で、フィラーがマイカ、タルクな
ど硬質である場合、シリンダー内における端材合成樹脂
の発熱温度を、摂氏220度で、合成樹脂が溶解しつつ
合成樹脂繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
樹脂に包み込まれる合成樹脂繊維の割合が、7〜15重
量%と比較的多い場合で、フィラーがマイカ、タルクな
ど硬質である場合、シリンダー内における端材合成樹脂
の発熱温度を、摂氏220度で、合成樹脂が溶解しつつ
合成樹脂繊維を合成樹脂内に包み込むことができる。
【図1】本発明の一実施形態にかかる再生装置のシステ
ム説明図。
ム説明図。
【図2】図1の切断装置の固定刃ブロックの正面図。
【図3】図2の矢視Aにかかる説明図。
【図4】不良品を示す斜視説明図。
【図5】再生素材を示す斜視説明図。
【図6】再生合成樹脂を示す斜視説明図。
【図7】図1の粉砕装置の側面図。
【図8】図7の横断面図。
1 再生装置 3 減容機 32 シリンダー 32b シリンダーの出口端部 32c シリンダーの発熱減容部 35 ロータ 11 端材合成樹脂 12 合成樹脂繊維 13 パッド(発泡体) 14 ベース樹脂 15 再生素材 16 再生合成樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−42641(JP,A) 特開 平3−270910(JP,A) 特開 昭60−219016(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 C08J 11/00 - 11/28
Claims (3)
- 【請求項1】 出口端部に向かって断面積が大きくなる
テーパー状の発熱減容部を備えてなるシリンダーと、該
シリンダーの発熱減容部との間に所定の隙間をもって配
されるロータとにより構成されてなる減容機に、合成樹
脂繊維とベース樹脂とを少なくとも有する端材合成樹脂
を投入すると共に前記ロータが回転されることで、前記
端材合成樹脂が自己発熱されて溶融すると共に減容され
且つ前記合成樹脂繊維をベース樹脂内に包み込む端材合
成樹脂の再生方法であって、 前記端材合成樹脂の合成樹脂繊維の割合を、3〜15重
量%として、該端材合成樹脂を細断した後に前記シリン
ダー内に投与し、前記シリンダー内における端材合成樹
脂の発熱温度を、摂氏190度から220度となるよう
に制御してなることを特徴とする端材合成樹脂の再生方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の端材合成樹脂の再生方
法であって、 前記合成樹脂繊維の割合は、3〜7重量%であり、フィ
ラーとして炭酸カルシウムが用いられるベース樹脂と合
成樹脂繊維と発泡体とよりなり、シリンダー内における
端材合成樹脂の発熱温度を、摂氏190度から205度
に制御してなることを特徴とする端材合成樹脂の再生方
法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の端材合成樹脂の再生方
法であって、 前記合成樹脂繊維の割合は、7〜15重量%であり、硬
質フィラーが用いられるベース樹脂と合成樹脂繊維とよ
りなり、シリンダー内における端材合成樹脂の発熱温度
を、摂氏220度に制御してなることを特徴とする端材
合成樹脂の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000145231A JP3314074B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 端材合成樹脂の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000145231A JP3314074B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 端材合成樹脂の再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001322121A JP2001322121A (ja) | 2001-11-20 |
JP3314074B2 true JP3314074B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=18651768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000145231A Expired - Fee Related JP3314074B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 端材合成樹脂の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314074B2 (ja) |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000145231A patent/JP3314074B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001322121A (ja) | 2001-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003062831A (ja) | 廃発泡スチロールの溶融減容装置およびこれを用いた減容方法 | |
US11745390B2 (en) | System for recovery of mixed multi-plastic and natural fiber | |
JP2000176935A (ja) | 再生ペレット製造装置 | |
JP2009073028A (ja) | ペレットの製造方法およびペレット製造装置 | |
US7638077B2 (en) | Drainage/irrigation elements from recycled plastics | |
KR101981193B1 (ko) | 자동차 폐카페트 재생 장치 | |
JP3314074B2 (ja) | 端材合成樹脂の再生方法 | |
JPH065852Y2 (ja) | 発泡プラスチックの減容機 | |
JP2502424B2 (ja) | 発泡プラスチックの減容機 | |
JP2001322122A (ja) | 端材合成樹脂の再生素材生成方法 | |
CN207888975U (zh) | 塑料破碎机 | |
JP2001322120A (ja) | 再生合成樹脂の生成方法及びその再生合成樹脂 | |
JP2502423B2 (ja) | 発泡プラスチックの減容機 | |
JP4663695B2 (ja) | 減容固化装置及び減容固化方法 | |
JPH065853Y2 (ja) | 発泡プラスチックの減容機 | |
KR200304705Y1 (ko) | 재생펠렛제조장치 | |
JP4296064B2 (ja) | 廃プラスチック処理装置 | |
JP2004025734A (ja) | プラスチックの再生処理方法及びその装置 | |
JP2510796B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体の再生処理装置用粉砕手段 | |
JP2000169859A (ja) | 再生ペレット製造装置 | |
JP3288629B2 (ja) | 発泡樹脂成型品の擦粒装置 | |
JP4865304B2 (ja) | 発泡ポリスチロールの破砕装置および減容固化装置 | |
RU2787937C1 (ru) | Дробилка для переработки отходов полимеров (варианты) | |
JPH1177681A (ja) | 樹脂成形品の再生処理装置 | |
JPH0375234B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |