JP2001322040A - 溝形材からなる長方形枠体の製造方法 - Google Patents

溝形材からなる長方形枠体の製造方法

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芳樹 津田
Minoru Matsukawa
稔 松川
Hitoshi Terakawa
仁志 寺川
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Masayoshi Nomura
昌慶 野村
Shinoki Mori
紫乃喜 森
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の溝形材からなる長方形枠体の製造方法
は、広いスペースを必要とし、製造コストが嵩む。 【解決手段】 第一コンベヤ10によって搬送されてく
る溝形長材1を、所定の高さ位置で水平に保持して上溝
形長材1aとし、第一コンベヤ10によって搬送されて
くる別個の溝形長材1を、上溝形長材1aの直下に水平
に配置して下溝形長材1bとし、第二コンベヤ20によ
って搬送されてくる溝形短材2を、鉛直状態とすると共
に、上溝形長材1aと下溝形長材1bとの間に、電磁保
持器36に磁着して配置し、上部取付具35と電磁保持
器36を共に下降させて、溝形短材2の上端を上溝形長
材1aの溝内に圧嵌すると共に、その下端を下溝形長材
1bの溝内に圧嵌して仮枠体5aを形成し、該仮枠体5
aを電磁保持具36から開放した後、上溝形長材1aお
よび下溝形長材1bと溝形短材2との圧嵌部を溶接す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、溝形材を用いて
形成され、主として住宅用の壁に使用される長方形枠体
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、溝形長材と溝形短材とを用いて
形成され、住宅用の壁等に使用される長方形枠体は、そ
れら溝形長材と溝形短材を水平平面上で組立てて溶接す
ることによって製造している。従って、組立ておよび溶
接に広いスペースを必要するという問題がある。
【0003】また、溝形短材は通常三本以上用いるが、
各溝形短材のそれぞれを位置決めする装置を必要として
いる。そのため、溝形短材の数に対応する数の装置を必
要とし、製造コストが嵩むという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする課
題は、従来の溝形材からなる長方形枠体の製造方法は、
広いスペースを必要とし、また製造コストが嵩むことで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 図1乃至図6を参照し
て説明する。第一の発明は、第一コンベヤ10によって
搬送されてくる溝形長材1を、昇降動自在な上部取付具
35によって、所定の高さ位置で下向開き姿勢で水平に
保持して上溝形長材1aとし、第一コンベヤ10によっ
て搬送されてくる別個の溝形長材1を、前記上溝形長材
1aの直下に上向開き姿勢で水平に配置して下溝形長材
1bとし、第二コンベヤ20によって搬送されてくる複
数の溝形短材2を、順次、移動ロボット装置40によっ
て鉛直状態とすると共に、前記上溝形長材1aと下溝形
長材1bとの間に、昇降動自在な電磁保持器36に磁着
して配置し、上部取付具35と電磁保持器36を共に下
降させて、溝形短材2の上端を上溝形長材1aの溝内に
圧嵌すると共に、その下端を下溝形長材1bの溝内に圧
嵌して仮枠体5aを形成し、該仮枠体5aを電磁保持具
36から開放した後、次工程へ搬送し、溶接装置50に
よって上溝形長材1aおよび下溝形長材1bと溝形短材
2との圧嵌部を溶接することを特徴とする。
【0006】第二の発明は、第一コンベヤ10によって
搬送されてくる溝形長材1を、昇降動自在な上部取付具
85によって、所定の高さ位置で下向開き姿勢で水平に
保持して上溝形長材1aとし、第一コンベヤ10によっ
て搬送されてくる別個の溝形長材1を、前記上溝形長材
1aの直下に上向開き姿勢で水平に配置して下溝形長材
1bとし、第二コンベヤ20によって搬送されてくる複
数の溝形短材2を、順次、移動ロボット装置90によっ
て傾斜させた状態で上溝形長材1aと下溝形長材1bと
の間に移動した後、さらに回動して鉛直状態にし、溝形
短材2の上端を上溝形長材1aの溝内に圧嵌すると共
に、圧嵌が完了した部分から溶接装置50によって順次
溶接することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】 第一の発明に係る溝形材からな
る長方形枠体の製造方法の一実施形態を、図1乃至図5
を参照して説明する。この枠体は住宅の壁として使用さ
れるものである。この製造方法においては、まず、第一
コンベヤ10によって搬送されてくる溝形長材1を、昇
降動自在な上部取付具35によって所定の高さ位置で下
向開き姿勢で水平に保持して上溝形長材1aとする。上
溝長材1aは、上向開き姿勢で第一コンベヤ10によっ
て搬送され、上部取付具35で保持される直前に、第一
コンベヤ10に取付られている反転機構11によって反
転され、下向開き姿勢とされる。上部取付具35に保持
された上溝形長材1aの先端は、上ストッパー37に当
接することにより、正確な位置決めが行われる。
【0008】次に、同じ第一コンベヤ10によって搬送
されてくる別個の溝形長材1を、上溝形長材1aの直下
に水平に固定して下溝形長材1bとする。この下溝形長
材1bの先端は、下ストッパー38に当接し、その位置
決めが行われる。また、当該下溝形長材1bは、第一コ
ンベヤ10上で、固定機構(図示せず)によって不動に
固定される。
【0009】続いて、第一コンベヤ10と並行して設け
られた第二コンベヤ20によって搬送されてくる複数の
溝形短材2を、順次、移動ロボット装置40によって把
持し鉛直状態とすると共に、上溝形長材1aと下溝形長
材1bとの間に、昇降動自在な電磁保持器36に磁着し
て配置する。この電磁保持器36は、上部取付具35と
第一コンベヤ10との間に水平方向に設けられており、
その磁力によって溝形短材2を強固に保持する。
【0010】この状態から、電磁保持器36と共に溝形
短材2を下降Yさせ、また上部取付具35と共に上溝形
長材1aを下降Zさせて、溝形短材2の下端を下溝形長
材1bの溝内に嵌合したのち、上溝形長材1aの溝内に
溝形短材2の上端を圧嵌して仮枠体5aを形成する。電
磁保持器36を下降させるのは、それに磁着している溝
形短材2の鉛直姿勢をそのまま維持した状態で下降させ
るためである。これにより、溝形短材2の位置ずれを確
実に阻止することができる。
【0011】最後に、仮枠体5aを電磁保持具36から
開放した後、次工程へ搬送し、溶接装置50によって、
バックバー電極53を介して、上溝形長材1aおよび下
溝形長材1bと溝形短材2との圧嵌部を溶接する。この
溶接工程における位置決めは、仮枠体5aの前端面が当
接する水平ストッパー51と、その前端上面が当接する
鉛直ストッパー52によって達成される。
【0012】また、溝形長材1と溝形短材2との鉛直方
向の位置決めは、溶接装置50に設けられている位置決
め機構60によって達成される。すなわち、この位置決
め機構60のピン61をシリンダー62によって、各溝
形短材2にあらかじめ穿設されている孔2aに打込み、
溝形短材2の鉛直方向の位置を決定するものである。溶
接工程を終え、所定の後加工を施した後、長方形枠体が
完成する。
【0013】第一の発明においては、長方形枠体を鉛直
面上で組立てて溶接することとしているので、水平面上
で行う場合と比較して、大幅な省スペース化を図ること
ができる。また、複数の溝形短材2を電磁保持器36に
磁着して固定するので、各溝形短材2のそれぞれを保持
する装置を不要とし、製造コストの削減につながる。
【0014】第二の発明に係る溝形材からなる長方形枠
体の製造方法の一実施形態を、図6を参照して説明す
る。この製造方法にあっては、まず、第一コンベヤ10
によって搬送されてくる溝形長材1を、昇降動自在な上
部取付具85によって、所定の高さ位置で下向開き姿勢
で水平に保持して上溝形長材1aとする。
【0015】次に、同じ第一コンベヤ10によって搬送
されてくる別個の溝形長材1を、上溝形長材1aの直下
に水平に固定して下溝形長材1bとする。
【0016】続いて、第二コンベヤ20によって搬送さ
れてくる複数の溝形短材2を、順次、移動ロボット装置
90によって傾斜させた状態で上溝形長材1aと下溝形
長材1bとの間に移動した後(図6の位置P)、さらに
回動Mして鉛直状態(図6の位置Q)にする。こうする
ことによって、溝形短材2の上端を上溝形長材1aの溝
内に圧嵌すると共に、その下端を下溝形長材1bの溝内
に圧嵌する。
【0017】最後に、圧嵌が完了した部分から、溶接装
置50によって、順次溶接を行い、所定の後加工を行っ
て長方形枠体の製造を完了する。
【0018】第二の発明においても、長方形枠体を鉛直
面上で組立てて溶接することとしているので、大幅な省
スペース化を図ることができる。また、複数の溝形短材
2を、一つのロボット装置90によって上溝形長材1a
と下溝形長材1bとの間に圧嵌し、圧嵌が完了した部分
から順次溶接するので、従来のように各溝形短材2のそ
れぞれを保持する装置が不要である。従って、製造コス
トを大幅に軽減することができる。
【0019】
【発明の効果】第一の発明においては、長方形枠体を鉛
直面上で組立てて溶接することとしているので、水平面
上で行う場合と比較して、大幅な省スペース化を図るこ
とができる。また、複数の溝形短材2を電磁保持器36
に磁着して固定するので、各溝形短材2のそれぞれを保
持する装置を不要とし、製造コストを削減し、生産性を
向上させることができる。
【0020】第二の発明においても、長方形枠体を鉛直
面上で組立てて溶接することとしているので、大幅な省
スペース化を図ることができる。また、複数の溝形短材
2を、一つのロボット装置90によって上溝形長材1a
と下溝形長材1bとの間に圧嵌し、圧嵌が完了した部分
から順次溶接することとしているので、各溝形短材2の
それぞれを保持する装置が不要である。従って、製造コ
ストを大幅に軽減することができ、生産性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の発明に係る製造方法を示す概略斜視図
である。
【図2】 第一の発明において、溝形材を組立てる機構
を示す斜視図である。
【図3】 第一の発明において、上部取付具が上溝形長
材を固定する機構を示す斜視図である。
【図4】 第一の発明において、溶接に先立って行う位
置決め装置の斜視図である。
【図5】 第一の発明における溶接装置の斜視図であ
る。
【図6】 第二の発明に係る製造方法を示す概略斜視図
である。
【符号の説明】
1 溝形長材 1a 上溝形長材 1b 下溝形長材 2 溝形短材 2a 孔 5a 仮枠体 10 第一コンベヤ 11 反転機構 20 第二コンベヤ 35 上部取付具 36 電磁保持器 37 上ストッパー 38 下ストッパー 40 ロボット装置 50 溶接装置 51 水平ストッパー 52 鉛直ストッパー 53 バックバー電極 60 位置決め機構 61 ピン 62 シリンダー 85 上部取付具 90 ロボット装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 芳樹 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号株 式会社リョーセンエンジニアズ内 (72)発明者 松川 稔 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号株 式会社リョーセンエンジニアズ内 (72)発明者 寺川 仁志 広島県広島市西区南観音6丁目4番31号株 式会社リョーセンエンジニアズ内 (72)発明者 高橋 博 兵庫県尼崎市潮江5丁目8番6号積水化学 工業株式会社尼崎工場内 (72)発明者 野村 昌慶 大阪市北区中崎西2丁目4番12号積水エン ジニアリング株式会社内 (72)発明者 森 紫乃喜 大阪市北区中崎西2丁目4番12号積水エン ジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E162 BA02 BB03 3C030 BD06 CB02 CB12 CB13 CB14 CB15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一コンベヤ(10)によって搬送され
    てくる溝形長材(1)を、昇降動自在な上部取付具(3
    5)によって、所定の高さ位置で下向開き姿勢で水平に
    保持して上溝形長材(1a)とし、 第一コンベヤ(10)によって搬送されてくる別個の溝
    形長材(1)を、前記上溝形長材(1a)の直下に上向
    開き姿勢で水平に配置して下溝形長材(1b)とし、 第二コンベヤ(20)によって搬送されてくる複数の溝
    形短材(2)を、順次、移動ロボット装置(40)によ
    って鉛直状態とすると共に、前記上溝形長材(1a)と
    下溝形長材(1b)との間に、昇降動自在な電磁保持器
    (36)に磁着して配置し、 上部取付具(35)と電磁保持器(36)を共に下降さ
    せて、溝形短材(2)の上端を上溝形長材(1a)の溝
    内に圧嵌すると共に、その下端を下溝形長材(1b)の
    溝内に圧嵌して仮枠体(5a)を形成し、 該仮枠体(5a)を電磁保持具(36)から開放した
    後、次工程へ搬送し、溶接装置(50)によって上溝形
    長材(1a)および下溝形長材(1b)と溝形短材
    (2)との圧嵌部を溶接することを特徴とする溝形材か
    らなる長方形枠体の製造方法。
  2. 【請求項2】 第一コンベヤ(10)によって搬送され
    てくる溝形長材(1)を、昇降動自在な上部取付具(8
    5)によって、所定の高さ位置で下向開き姿勢で水平に
    保持して上溝形長材(1a)とし、 第一コンベヤ(10)によって搬送されてくる別個の溝
    形長材(1)を、前記上溝形長材(1a)の直下に上向
    開き姿勢で水平に配置して下溝形長材(1b)とし、 第二コンベヤ(20)によって搬送されてくる複数の溝
    形短材(2)を、順次、移動ロボット装置(90)によ
    って傾斜させた状態で上溝形長材(1a)と下溝形長材
    (1b)との間に移動した後、さらに回動(M)して鉛
    直状態にし、溝形短材(2)の上端を上溝形長材(1
    a)の溝内に圧嵌すると共に、その下端を下溝形長材
    (1b)の溝内に圧嵌し、 圧嵌が完了した部分から溶接装置(50)によって順次
    溶接することを特徴とする溝形材からなる長方形枠体の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218079A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Sekisui House Ltd 長手鋼材の供給方法及び面体フレーム
JP2017007008A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 Ykk株式会社 壁フレーム製造装置および壁フレームの製造方法

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