JP2001321833A - パネルベンダ制御装置 - Google Patents

パネルベンダ制御装置

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JP2001321833A
JP2001321833A JP2000147952A JP2000147952A JP2001321833A JP 2001321833 A JP2001321833 A JP 2001321833A JP 2000147952 A JP2000147952 A JP 2000147952A JP 2000147952 A JP2000147952 A JP 2000147952A JP 2001321833 A JP2001321833 A JP 2001321833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルベンダにおいて、曲げ加工時にワーク
の実際の曲げ角度を確認することにより、自動的に角度
補正を行って完全無人運転を可能にし、また逆曲げした
フランジをボトムダイ上に載せることにより、逆曲げヘ
ミング加工を可能にしてワークの加工範囲を拡大するこ
とにある。 【解決手段】 ベンドビーム33とワークWとの接触状
態又は非接触状態を検知する検知手段10を設け、ベン
ドビーム33がワークWから離反し該検知手段10を介
して両者の非接触状態が検知されたときのベンドビーム
33刃先位置(a、d)に基づいてワークWの実際の曲
げ角度θを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパネルベンダ制御装
置、特に曲げ加工時にワークの実際の曲げ角度を確認す
ることにより、自動的に角度補正を行って完全無人運転
を可能にし、また逆曲げしたフランジをボトムダイ上に
載せることにより、逆曲げヘミング加工を可能にしてワ
ークの加工範囲を拡大するようにしたパネルベンダ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パネルベンダにおいては、ワ
ークの曲げ加工方式として、正曲げ加工と逆曲げ加工が
ある。
【0003】正曲げ加工は、図11(A)に示すよう
に、トップダイ31とボトムダイ32で挟んだワークW
の先端部を、ベンドビーム33の下曲げ刃33Bにより
上方に折曲げ、フランジF1を加工する方式である。
【0004】一方、逆曲げ加工は、図11(B)に示す
ように、トップダイ31とボトムダイ32で挟んだワー
クWの先端部を、ベンドビーム33の上曲げ刃33Aに
より下方に折曲げ、フランジF2を加工する方式であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかし、従来のパネルベンダにおいては、
次の課題がある。
【0007】(1)曲げ加工時に、実際の曲げ角度を確
認することができない。
【0008】即ち、正曲げ加工の場合でも(図11
(A))、逆曲げ加工の場合でも(図11(B))、ワ
ークWの実際の曲げ角度θが本来の曲げ角度と異なると
きには、角度補正を行うことにより、該ワークWを再加
工しなければならない。
【0009】しかし、従来は、実際の曲げ角度は、ワー
クWがパネルベンダ本体から搬出された後にしか確認で
きなかった。
【0010】このため、ワークWを搬出後、初めて曲げ
角度θを測定して手動で角度補正を行わなければなら
ず、手間と時間がかかっていた。
【0011】(2)逆曲げしたフランジF2をボトムダ
イ32上に載せることができない。
【0012】即ち、本願の出願人は、平成9年10月2
7日に提出した特許願において(特願平9−29370
6)、逆曲げヘミング加工について開示したが、その場
合の逆曲げしたフランジF2をボトムダイ32上に載せ
る動作の概要は、次のとおりである。
【0013】例えば図12に示すように、先ず、ベンド
ビーム33の下曲げ刃33Bを、逆曲げしたフランジF
2の真下に移動させ(上図)、次に、下曲げ刃33B上
に逆曲げしたフランジF2を搭載して、ワークWを持ち
上げ(中図)、該ワークWのみ後退させ逆曲げしたフラ
ンジF2をボトムダイ32上に載せる。
【0014】しかし、従来は、図13(A)に示すよう
に、ベンドビーム33を駆動するA軸とD軸の速度が早
過ぎるために動作が不安定となり、逆曲げしたフランジ
F2が(図12の下図)下曲げ刃33Bの裏側に落ちて
しまう。
【0015】その結果、逆曲げしたフランジF2をボト
ムダイ32上に載せることはできず、逆曲げヘミング加
工が不可能となり、加工範囲が狭められてしまう。
【0016】この課題を解決するために、図13(B)
に示すように、ベンドビーム33を駆動するA軸とD軸
の速度を当初から遅くすると、その分全体の加工時間が
τだけ遅くなり、加工効率が低下するので好ましくな
い。
【0017】本発明の目的は、パネルベンダにおいて、
曲げ加工時にワークの実際の曲げ角度を確認することに
より、自動的に角度補正を行って完全無人運転を可能に
し、また逆曲げしたフランジをボトムダイ上に載せるこ
とにより、逆曲げヘミング加工を可能にしてワークの加
工範囲を拡大することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ベンドビーム33とワークWとの接触状
態又は非接触状態を検知する検知手段10を設け、ベン
ドビーム33がワークWから離反し該検知手段10を介
して両者の非接触状態が検知されたときのベンドビーム
33刃先位置(a、d)に基づいてワークWの実際の曲
げ角度θを算出することを特徴とするパネルベンダ制御
装置である第1発明と、ベンドビーム33とワークWと
の接触状態又は非接触状態を検知する検知手段10を設
け、ベンドビーム33がワークWに接近し該検知手段1
0を介して両者の接触状態が検知されたときに、該ベン
ドビーム33の速度を変更することを特徴とするパネル
ベンダ制御装置である第2発明という技術的手段を講じ
ている。
【0019】従って、本発明の構成によれば、上記接触
・非接触状態検知手段10を(図2)設けたことによ
り、第1発明によれば、該接触・非接触状態検知手段1
0を介してベンドビーム33とワークWとの非接触状態
を検知したときのベンドビーム33刃先位置(a、d)
(図7)に基づいてワークWの実際の曲げ角度θを算出
し、これにより曲げ加工時にワークの実際の曲げ角度を
確認することができるので、自動的に角度補正を行って
完全無人運転を行うことが可能となり、また第2発明に
よれば、該接触・非接触状態検知手段10を介してベン
ドビーム33とワークWと接触状態を検知したときにベ
ンドビーム33の速度を変更し、これにより逆曲げヘミ
ング加工の場合には、ベンドビーム33の速度が遅くな
るよう変更することが可能となって動作が安定するの
で、逆曲げしたフランジをボトムダイ上に載せることが
でき、逆曲げヘミング加工を可能にしてワークの加工範
囲を拡大することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
形態の全体図であり、図示するパネルベンダ30は、ト
ップダイ31とボトムダイ32によりワークWを挟み、
ベンドビーム33を上下に旋回移動することにより、該
ワークWを折り曲げるようになっている。
【0021】ベンドビーム33は、上曲げ刃33Aと下
曲げ刃33Bを有し、モータ駆動する偏心軸であるA軸
20とD軸21により(図3)、前後方向と上下方向に
移動するようになっている。
【0022】また、トップダイ31は、モータ駆動する
偏心軸であるZ軸24により(図4)上下動するクラン
プビーム37に支持されている。
【0023】このパネルベンダ30の前方には、フロン
トテーブル40を介して、ワーク搬送・位置決め装置で
あるマニピュレータ47が設置されている。
【0024】このマニピュレータ47は、ワークWを上
側タレット35と下側タレット36で上下方向に把持
し、サーボモータ42により加工する辺の回転割り出し
を行いながら該ワークWをパネルベンダ30へ供給す
る。
【0025】マニピュレータ47は、ナット43を介し
てサーボモータ45で回転駆動するボールねじ(Y軸)
44に螺合しており、パネルベンダ30側へ位置決め自
在となっている。
【0026】このような構成を有するパネルベンダ30
には、図2に示すように、上記ベンドビーム33とワー
クWとの接触状態又は非接触状を検知する検知手段10
が設けられている。
【0027】この接触・非接触状態検知手段10は、例
えば導通センサ又はフォースセンサにより構成されてい
る。
【0028】このうち導通センサは、曲げ加工時にベン
ドビーム33とワークWとトップダイ31から成る電気
回路に電流が流れ導通したことを検知する導通検知装置
により構成されている。
【0029】また、フォースセンサは、曲げ加工時にワ
ークの歪を検知する歪ゲージにより構成されている。
【0030】いずれの場合にも、接触・非接触状態検知
手段10は、ベンドビーム33とワークWとの接触状態
又は非接触状態を検知したときには、オン信号ON又は
オフ信号OFFを後述する演算手段1に送出する。
【0031】本発明によれば、この接触・非接触状態検
知手段10を用い、第1発明においては(図5、図6)
ワークWの実際の曲げ角度θを(図7)算出し(図5の
ステップ104)、第2発明においては(図8、図9)
ベンドビーム33の速度(図10)を変更するようにな
っている(図8のステップ203)。
【0032】例えば、第1発明において、上記接触・非
接触状態検知手段10を(図2)介して演算手段1がベ
ンドビーム33とワークWとの非接触状態を検知した場
合に(図6のステップ104AのYES))、θ=f
(a,d,t,ir)(図7)に従ってワークWの実際
の曲げ角度θを算出する(図6のステップ104B)。
【0033】そして、所定の角度θ0 に等しくないとき
には(図6のステップ104CのNO)補正量を算出し
(図6のステップ104D)再度曲げ加工を行うように
(図6のステップ104E)A軸20とD軸21を制御
する。
【0034】即ち、ベンドビーム33の刃先位置の座標
を(a、d)とし(図7)、ワークWの板厚をt、内ア
ールをirとすると、よく知られているように、ワーク
Wの曲げ角度θは、これらの関数としてθ=f(a,
d,t,ir)・・・で表される。
【0035】従って、曲げ加工後に(図5のステップ1
02)、ベンドビーム33が後退して(図5のステップ
103)ワークWから離反し、接触・非接触状態検知手
段10が両者の非接触状態を検知しオフ信号OFFが
(図2)送出された場合に、このオフ信号OFFを受信
した演算手段1は(図1)、ベンドビーム33がワーク
Wから離れる瞬間の刃先位置(a、d)を算出すると共
に、前記式に従ってワークWの実際の曲げ角度θを算
出する(図5のステップ104)。
【0036】そして、演算手段1は、上記算出した実際
の曲げ角度θと、本来の所定の角度θ0 との差から、A
軸20とD軸21のパルス数により補正量を求め、再度
曲げ加工を行うようにA軸20とD軸21を制御する。
【0037】また、例えば、第2発明において、前記接
触・非接触状態検知手段10を(図2)介して演算手段
1がベンドビーム33とワークWとの接触状態を検知し
た場合に(図9のステップ203BのYES))、ベン
ドビーム33の速度を遅くし(図9のステップ203
C)、その後はこの遅い速度でベンドビーム33を上昇
させるように(図9のステップ204)A軸20とD軸
21を制御する(図10)。
【0038】即ち、逆曲げしたフランジF2がベンドビ
ーム33の下曲げ刃33Bの裏側に落ちないようにする
ためには、該ベンドビーム33を通常の速度V1(図1
0)の30〜50%の速度V2で移動させればよいこと
が実験上判明している。
【0039】従って、ベンドビーム33が上昇してワー
クWに接近し(図8のステップ203)、接触・非接触
状態検知手段10が両者の接触状態を検知しオン信号O
Nが(図2)送出された場合に、このオン信号ONを受
信した演算手段1は(図1)、ベンドビーム33がワー
クWと接触したときの時点T2(図10)を検出する。
【0040】そして、演算手段1は、上記ベンドビーム
33とワークWとが接触した時点T2以降のA軸20と
D軸21のパルス数を変更することにより、ベンドビー
ム33が遅い速度V2で上昇するようにA軸20とD軸
21を制御する。
【0041】一方、上記接触・非接触状態検知手段10
を含むパネルベンダ30の制御装置は、図1に示すよう
に、演算手段1と、入力手段2と、表示手段3と、シー
ケンサ4と、A軸制御手段5と、D軸制御手段6と、Y
軸制御手段7と、Z軸制御手段8を有する。
【0042】演算手段1は、例えばパソコンであり、ワ
ークWの板厚t(図7)や内アールirなどのワーク情
報を内容とするプログラムと、A軸20とD軸21のス
トローク量などの機械情報を内容とするパラメータを呼
び出して制御コード化し、それをシーケンサ4へ伝送す
る。
【0043】制御コード化の例としては、既述した第1
発明の動作手順や(図5〜図7)、第2発明の動作手順
が(図8〜図10)がある。
【0044】シーケンサ4は、演算手段1から伝送され
た制御コードを一旦格納し、タイミングを調整しながら
A軸制御手段5などに送信する。
【0045】A軸制御手段5は、A軸20を制御するこ
とにより、ベンドビーム33を前後方向へ移動させ、位
置決めユニット5Aとサーボアンプ5Bとサーボモータ
5Cとエンコーダ5Dにより構成されている。
【0046】即ち、A軸制御手段5は、位置決めユニッ
ト5Aとサーボアンプ5Bを介して所定の数のパルスを
サーボモータ5Cに与え、該サーボモータ5Cの回転位
置をエンコーダ5Dを介して位置決めユニット5Aにフ
ィードバックすることにより、目標値との誤差が最小に
なるように、A軸20を正確に制御する。
【0047】例えば、第1発明において、ベンドビーム
33を曲げ位置Bに位置決めしワークWを曲げ加工した
後に(図5のステップ102)、A軸制御手段5は、A
軸20を制御してベンドビーム33を後退させる(図5
のステップ103)。
【0048】この場合、ワークWは、所定のスプリング
バック量δを(図7)有し、曲げ加工後に一定の速度で
戻るので、このときのワークWの戻り速度をワーク情報
として前記プログラム(図1)に組み込んでおき、演算
手段1がA軸制御手段5を介してA軸20を制御しベン
ドビーム33を後退させる場合には、ワークWの戻り速
度よりも遅い速度で移動させる。
【0049】D軸制御手段6は、D軸21を制御するこ
とにより、ベンドビーム33を上下方向へ移動させ、位
置決めユニット6Aとサーボアンプ6Bとサーボモータ
6Cとエンコーダ6Dにより構成されている。
【0050】即ち、D軸制御手段6は、位置決めユニッ
ト6Aとサーボアンプ6Bを介して所定の数のパルスを
サーボモータ6Cに与え、該サーボモータ6Cの回転位
置をエンコーダ6Dを介して位置決めユニット6Aにフ
ィードバックすることにより、目標値との誤差が最小に
なるように、D軸21を正確に制御する。
【0051】例えば、第1発明において、ワークWの実
際の曲げ角度θを算出し(図5のステップ104)、所
定の動作を行った後は(図6の各ステップ)、D軸制御
手段6は、D軸21を制御してベンドビーム33を下降
させ終了位置Cに位置決めする(図5のステップ10
5)。
【0052】Y軸制御手段7は、Y軸44を制御するこ
とにより、マニピュレータ47を前後方向へ移動させ、
位置決めユニット7Aとサーボアンプ7Bとサーボモー
タ7C(図1の下図ではサーボモータ45)とエンコー
ダ7Dにより構成されている。
【0053】即ち、Y軸制御手段7は、位置決めユニッ
ト7Aとサーボアンプ7Bを介して所定の数のパルスを
サーボモータ7Cに与え、該サーボモータ7Cの回転位
置をエンコーダ7Dを介して位置決めユニット7Aにフ
ィードバックすることにより、目標値との誤差が最小に
なるように、Y軸44を正確に制御する。
【0054】例えば、第2発明において、逆曲げしたフ
ランジF2をボトムダイ32上に載せる場合に(図8の
ステップ206)、Y軸44を制御してマニピュレータ
47のみを駆動しワークWを後退させる。
【0055】Z軸制御手段8は、Z軸24を制御するこ
とにより、クランプビーム37を上下方向へ移動させ、
位置決めユニット8Aとサーボアンプ8Bとサーボモー
タ8Cとエンコーダ8Dにより構成されている。
【0056】即ち、Z軸制御手段8は、位置決めユニッ
ト8Aとサーボアンプ8Bを介して所定の数のパルスを
サーボモータ8Cに与え、該サーボモータ8Cの回転位
置をエンコーダ8Dを介して位置決めユニット8Aにフ
ィードバックすることにより、目標値との誤差が最小に
なるように、Z軸24を正確に制御する。
【0057】例えば、第2発明において、逆曲げしたフ
ランジF2をボトムダイ32上に載せた後(図8のステ
ップ206)、Z軸制御手段8は、Z軸24を制御して
クランプビーム37を下降させ、トップダイ31を下降
させることにより逆曲げヘミング加工を行う(図8のス
テップ209)。
【0058】以下、上記構成を有する本発明による動作
を図5〜図10に基づいて説明する。
【0059】(1)第1発明の動作。
【0060】図5のステップ101において、ベンドビ
ーム33を準備位置Aに位置決めし、ステップ102に
おいて、ベンドビーム33を曲げ位置Bに位置決めし、
曲げ加工を行い、ステップ103において、ベンドビー
ム33をワークWに接触させた状態で後退させ、ステッ
プ104において、ワークWの実際の曲げ角度θを算出
し、ステップ105において、ベンドビーム33を終了
位置Cに位置決めする。
【0061】この場合、前記したように、曲げ加工後
は、上記ステップ103において、ベンドビーム33が
ワークWと接触状態を保持したまま後退するように、該
ベンドビーム33をワークWのスプリングバックに基づ
く戻り速度よりも遅い速度で移動させ、ステップ104
において、該ワークWの実際の曲げ角度θを算出する。
【0062】このステップ104の詳細は、図6に示さ
れており、ステップ104Aにおいて、非接触状態か否
かを判断し、非接触状態でない場合には(NO)ステッ
プ103に戻って同じ動作を繰り返し、非接触状態の場
合には(YES)、ステップ104Bにおいて、実際の
曲げ角度θを算出する。
【0063】即ち、前記したように、ベンドビーム33
が後退して(図5(C))ワークWから離反し、接触・
非接触状態検知手段10が(図5(D))両者の非接触
状態を検知しオフ信号OFFが送出された場合に、この
オフ信号OFFを受信した演算手段1は(図1)、ベン
ドビーム33がワークWから離れる瞬間の刃先位置
(a、d)を算出すると共に、前記θ=f(a,d,
t,ir)(図7)に従ってワークWの実際の曲げ角度
θを算出する。
【0064】その後、図6のステップ104Cにおい
て、所定の角度θ0 か否かを判断し、所定の角度θ0
ない場合には(NO)、ステップ104Dにおいて、補
正量を算出し、ステップ104Eにおいて、再度曲げ加
工を行う。
【0065】即ち、演算手段1は(図1)、上記算出し
た実際の曲げ角度θと、本来の所定の角度θ0 とを比較
し、両者が等しくない場合には、A軸20とD軸21の
パルス数により補正量を求め、再度曲げ加工を行うよう
にA軸20とD軸21を制御する。
【0066】再度曲げ加工を行った後は、図6のステッ
プ104Bに戻って、再度そのワークWの実際の曲げ角
度θを算出し、ステップ104Cにおいて、その実際の
曲げ角度θが所定の角度θ0 に等しい場合には(YE
S)、次段のステップ105に進み、ベンドビーム33
を終了位置Cに位置決めして動作を終了する。
【0067】このように、本発明の第1発明によれば
(図5〜図7)、曲げ加工時にワークの実際の曲げ角度
を確認することにより、自動的に角度補正を行うことが
でき、それにより、完全無人運転が可能となる。
【0068】(2)第2発明の動作。
【0069】図8のステップ201において、逆曲げ加
工が終了すると、ステップ202において、ベンドビー
ム33の下曲げ刃33Bを逆曲げしたフランジF2の直
下に移動させ、ステップ203において、ベンドビーム
33を上昇させ、ワークWと接触したときに速度を遅く
する。
【0070】即ち、ベンドビーム33の上曲げ刃33A
(図8(A))により逆曲げ加工を行って逆曲げしたフ
ランジF2が形成されると、その逆曲げしたフランジF
2の直下に(図8(B))下曲げ刃33Bを移動させ、
その後、上記ステップ203で述べたように、ベンドビ
ーム33を上昇させる(図8(C))。
【0071】このステップ203の詳細は、図9に示さ
れており、ステップ203Aにおいて、ベンドビーム3
3を通常の速度で上昇させ、ステップ203Bにおい
て、接触状態か否かを判断し、接触状態でない場合には
(NO)ステップ203Aに戻って同じ動作を繰り返
し、接触状態の場合には(YES)、ステップ203C
において、ベンドビーム33の速度を、通常の速度の3
0〜50%にすることにより遅くする。
【0072】即ち、前記したように、ベンドビーム33
が上昇してワークWに接近し(図8(C))、接触・非
接触状態検知手段10が両者の接触状態を検知しオン信
号ONが送出された場合に、このオン信号ONを受信し
た演算手段1は(図1)、ベンドビーム33がワークW
と接触したときの時点T2(図10)を検出する。
【0073】そして、演算手段1は、この時点T2(図
10)以降のA軸20とD軸21のパルス数を変更する
ことにより、通常の速度V1の30〜50%の速度V2
となるようにA軸20とD軸21を制御する。
【0074】その後は、図8のステップ204におい
て、下曲げ刃33B上に逆曲げしたフランジF2を搭載
し、上記遅い速度でベンドビーム33を上昇させ、ステ
ップ205において、下曲げ刃33Bをボトムダイ32
の近傍まで移動させると同時に、マニピュレータ47を
後退させ、ステップ206において、マニピュレータ4
7のみを後退させ、逆曲げしたフランジF2をボトムダ
イ32上に載せ、ステップ207において、逆曲げヘミ
ング加工を行う。
【0075】即ち、上記したように、ベンドビーム33
がワークWと接触した後は(図8(C)、該ベンドビー
ム33は、逆曲げしたフランジF2を搭載した状態で通
常の速度より遅い速度で上昇するので(図8(D))、
動作が極めて安定する。
【0076】従って、ベンドビーム33が上昇中も、逆
曲げしたフランジF2が下曲げ刃33Bの裏側に落ちな
くなり、上昇後(図8(D))ベンドビーム33とマニ
ピュレータ47を同時駆動させて逆曲げしたフランジF
2をボトムダイ32に近づけ(図8(E))、更にマニ
ピュレータ47のみ後退させれば(図8(F))、逆曲
げしたフランジF2をボトムダイ32上に載せることが
でき、トップダイ31を下降することにより逆曲げヘミ
ング加工が可能となる(図8(G))。
【0077】このように、本発明の第2発明によれば
(図8〜図10)、ベンドビーム33の動作を安定させ
ることにより、逆曲げしたフランジF2をボトムダイ3
2上に載せることができ、それにより、逆曲げヘミング
加工を可能にしてワークの加工範囲を拡大することがで
きる。
【0078】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の構成によれば、
ベンドビームとワークとの接触状態又は非接触状態を検
知する接触・非接触状態検知手段を設けた。
【0079】従って、第1発明によれば、上記接触・非
接触状態検知手段を介してベンドビームとワークとの非
接触状態を検知したときのベンドビーム刃先位置に基づ
いてワークの実際の曲げ角度を算出し、これにより曲げ
加工時にワークの実際の曲げ角度を確認することができ
るので、自動的に角度補正を行って完全無人運転を行う
ことが可能となるという効果がある。
【0080】また、第2発明によれば、上記接触・非接
触状態検知手段を介してベンドビームとワークと接触状
態を検知したときにベンドビームの速度を変更し、これ
により逆曲げヘミング加工の場合には、ベンドビームの
速度が遅くなるよう変更することが可能となって動作が
安定するので、逆曲げしたフランジをボトムダイ上に載
せることができ、逆曲げヘミング加工を可能にしてワー
クの加工範囲を拡大するという効果がある。
【0081】更に、第1発明においては、正曲げ加工、
逆曲げ加工にかかわらず、曲げ加工時にワークの実際の
曲げ角度を確認することができ、第2発明においては、
ベンドビームの刃先形状にかかわらず、逆曲げしたフラ
ンジをボトムダイ上に載せることができるという効果も
ある。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明を構成する接触・非接触状態検知手段1
0の説明図である。
【図3】本発明を構成するA軸20とD軸21の説明図
である。
【図4】本発明を構成するZ軸24の説明図である。
【図5】第1発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】図5におけるステップ103の詳細図である。
【図7】第1発明における曲げ角度θの算出方法を説明
する図である。
【図8】第2発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】図5におけるステップ203の詳細図である。
【図10】第2発明における速度特性図である。
【図11】第1従来技術の課題を説明する図である。
【図12】第2従来技術の課題を説明する図である。
【図13】図12の詳細図である。
【符号の説明】
1 演算手段 2 入力手段 3 表示手段 4 シーケンサ 5 A軸制御手段 5A 位置決めユニット 5B サーボアンプ 5C サーボモータ 5D エンコーダ 6 D軸制御手段 6A 位置決めユニット 6B サーボアンプ 6C サーボモータ 6D エンコーダ 7 Y軸制御手段 7A 位置決めユニット 7B サーボアンプ 7C サーボモータ 7D エンコーダ 8 Z軸制御手段 8A 位置決めユニット 8B サーボアンプ 8C サーボモータ 8D エンコーダ 20 A軸 21 D軸 24 Z軸 30 パネルベンダ 31 トップダイ 32 ボトムダイ 33 ベンドビーム 33A 上曲げ刃 33B 下曲げ刃 35 上側タレット 36 下側タレット 40 フロントテーブル 41 回転軸 42、45 サーボモータ 43 ナット 44 ボールねじ 47 マニピュレータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンドビームとワークとの接触状態又は
    非接触状態を検知する検知手段を設け、ベンドビームが
    ワークから離反し該検知手段を介して両者の非接触状態
    が検知されたときのベンドビーム刃先位置に基づいてワ
    ークの実際の曲げ角度を算出することを特徴とするパネ
    ルベンダ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記ワークの実際の曲げ角度と所定の曲
    げ角度が異なる場合には、補正量を算出して再度ワーク
    を曲げ加工する請求項1記載のパネルベンダ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ベンドビームがワークから離反する
    場合に、該ベンドビームをワークのスプリングバックに
    基づく戻り速度よりも遅い速度で移動させる請求項1記
    載のパネルベンダ制御装置。
  4. 【請求項4】 ベンドビームとワークとの接触状態又は
    非接触状態を検知する検知手段を設け、ベンドビームが
    ワークに接近し該検知手段を介して両者の接触状態が検
    知されたときに、該ベンドビームの速度を変更すること
    を特徴とするパネルベンダ制御装置。
  5. 【請求項5】 上記ベンドビームの速度を遅くなるよう
    に変更し、遅くなった速度によりベンドビームを上昇さ
    せた後、該ベンドビームの下曲げ刃からワークを後退さ
    せることによりボトムダイ上に載せ逆曲げヘミング加工
    を行う請求項4記載のパネルベンダ制御装置。
  6. 【請求項6】 上記接触状態・非接触状態検知手段が、
    導通センサ又はフォースセンサにより構成されている請
    求項1又は4記載のパネルベンダ制御装置。
  7. 【請求項7】 上記導通センサは、曲げ加工時にベンド
    ビームとワークとトップダイから成る電気回路に電流が
    流れ導通したことを検知する導通検知装置により構成さ
    れ、フォースセンサは、曲げ加工時にワークの歪を検知
    する歪ゲージにより構成されている請求項6記載のパネ
    ルベンダ制御装置。
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