JP2001321460A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

Info

Publication number
JP2001321460A
JP2001321460A JP2000144527A JP2000144527A JP2001321460A JP 2001321460 A JP2001321460 A JP 2001321460A JP 2000144527 A JP2000144527 A JP 2000144527A JP 2000144527 A JP2000144527 A JP 2000144527A JP 2001321460 A JP2001321460 A JP 2001321460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimples
golf ball
dimple
circular
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000144527A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsunori Kasashima
厚紀 笠嶋
Keisuke Ihara
敬介 井原
Kazuto Maehara
和人 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP2000144527A priority Critical patent/JP2001321460A/ja
Publication of JP2001321460A publication Critical patent/JP2001321460A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 表面に複数のディンプルが形成されてな
るゴルフボールにおいて、上記ディンプルが円形ディン
プルと非円形ディンプルとから構成され、かつディンプ
ルと交差しない大円線が1本も存在しないことを特徴と
するゴルフボールを提供する。 【効果】 本発明のゴルフボールは、スピンの回転方向
によってその回転数に差がなく、球筋が安定し、優れた
飛び性能を有し、ボール外観の向上が図れるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディンプルが適正
化されたゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの外観に寄与するディンプ
ルを改良した提案としては、例えば、出願人が先に提案
した特願昭62−280826号(特開昭64−898
2号公報)に見られる如く、円形のディンプルと非円形
のディンプルとが混在するディンプルパターンのゴルフ
ボール等が挙げられる。
【0003】上記提案のゴルフボールには、ディンプル
の交差しない大円線が存在する。また、従来技術の円形
ディンプルと非円形ディンプルとが混在したものも、デ
ィンプルと交差しない大円線を有する。
【0004】一般に、ゴルフボールの製造工程では、ボ
ールの芯材である球体のコアを内蔵できる2ツ割金型が
使用されている。このような金型で製造されるゴルフボ
ールは、上記金型の接合部分である分割線(通常、パー
ティングラインと呼称されている。)に交差又は接する
部分のディンプル形成が困難であることから、この分割
線に対応する赤道にディンプルを存しないものが多い。
【0005】一方、ゴルフボールの表面にディンプルと
交差しない大円線が存在すると、ボールが打撃された際
に発生するボールのスピンの回転方向によって、ボール
の飛び方の方向性に差が生じることが知られている。
【0006】このため、ボール表面上に描かれるすべて
の大円線上にディンプルを存在させるには、金型で前記
の赤道にディンプルを形成できるようにする必要があ
る。この場合、上述したように、パーティングラインに
交差又は接する部分のディンプル形成は困難であること
から、従来では、赤道に配置されたディンプルを避ける
ようにパーティングラインを凹凸ジグザグの軌跡にする
ことなどが行われている。
【0007】しかして、ここに複雑な形状の非円形状の
ディンプルが存在すると、パーティングラインとして前
記の如く凹凸ジグザグ状に加工することは極めて難しく
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような状
況に鑑みて、本発明の目的とするところは、円形と非円
形のディンプルが混在するゴルフボールにおいて、すべ
ての大円線上にディンプルが配置され、回転方向によっ
てスピンに差が生じず、どのような角度から打撃しても
球筋が安定し、優れた飛び性能を有すると共に、外観の
向上が図れるゴルフボールを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を行なった結果、表面に複数のデ
ィンプルが形成されてなるゴルフボールにおいて、上記
ディンプルが円形ディンプルと非円形ディンプルとから
構成され、かつディンプルと交差しない大円線が1本も
存在しないことを特徴とするゴルフボールを提供するこ
とにより、ディンプルと交差しない大円線が1本も存在
しないために、スピンの回転方向による飛び性能の差、
即ち、飛び方の方向性の差がなくなり、どのような角度
から打撃を行っても、球筋が安定する上、美観が著しく
向上することを知見した。
【0010】また、本発明者が更に検討を行ったとこ
ろ、上記ゴルフボールについて、ゴルフボールの赤道と
交差するディンプルを全て円形ディンプルとすることに
より、ゴルフボールの赤道、即ち、前記パーティングラ
インの加工の複雑化が避けられ、非円形ディンプルが混
在する際の製造上のネックが解消され、金型製作コスト
の増加が回避され、製造コストの削減が図れるゴルフボ
ールになり得ることを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。
【0011】従って、本発明は、下記のゴルフボールを
提供する。 請求項1:表面に複数のディンプルが形成されてなるゴ
ルフボールにおいて、上記ディンプルが円形ディンプル
と非円形ディンプルとから構成され、かつディンプルと
交差しない大円線が1本も存在しないことを特徴とする
ゴルフボール。 請求項2:ゴルフボールの赤道と交差するディンプルが
全て円形ディンプルである請求項1記載のゴルフボー
ル。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明すると、本発明のゴルフボールは、上述したよう
に、表面に複数のディンプルが形成されたもので、この
ディンプルは、円形ディンプルと非円形ディンプルとに
よって構成される。
【0013】ここで、本発明の円形ディンプルは、平面
形状が真円のディンプルのことをいい、後述する真円以
外の非円形のディンプルと区別されるものである。この
円形ディンプルの直径は、通常1.5mm以上、特に2
mm以上、上限として6mm以下、特に4.5mm以下
であることが推奨される。
【0014】ここで、上記円形ディンプルは、同一のゴ
ルフボールについて1種を単独で又は2種以上を組み合
わせたいずれのものでもよく、ボールのディンプル形成
による対称性、空気力学的特性、ディンプルデザイン等
によって適宜選択される。なお、2種以上のディンプル
とする場合、上記直径の範囲内に直径を調整することが
推奨される。
【0015】本発明の非円形ディンプルは、平面形状が
上記円形ディンプルに代表される真円以外の形状で、具
体的には、正三角形、正方形、正六角形等の正多角形、
楕円形、花びら形、ハート型、星形、長円形、ティアド
ロップ型等の形状を挙げることができる。このような例
として、後述する実施例の図1〜12に示される非円形
ディンプルも挙げられる。
【0016】ここで、非円形状とする場合の大きさは特
に制限されるものではなく、例えば、上記円形ディンプ
ルの平面形状が占める面積の範囲内程度の大きさにして
形成することができるがこれに限られるものではない。
特に、ディンプル形成による対称性、空気力学的特性、
ディンプルデザイン等によって適宜選択でき、例えば、
既に配置が決定されているディンプルの間隙を埋めるべ
く、小さく形成したり、デザイン等を重視して、大きく
形成するなど、適宜変更を行うことが可能である。
【0017】また、非円形ディンプルも円形ディンプル
と同様に、同一のゴルフボールに1種を単独で又は2種
以上を組み合わせて配置することができる。
【0018】上記円形ディンプルと非円形ディンプル
は、いずれも深さの制限はなく、公知のゴルフボールデ
ィンプルの深さと同様にすることができ、円形、非円形
に拘わらず、通常0.05mm以上、特に0.1mm以
上、上限として0.4mm以下、特に0.3mm以下に
形成することができる。
【0019】本発明のディンプルは、上記円形ディンプ
ルと、非円形ディンプルとから構成されることを要件と
する。この場合、円形ディンプルのみ、非円形ディンプ
ルのみの存在下では、主に美観上からディンプルデザイ
ンの向上が図れないという問題が生じる。
【0020】本発明のゴルフボールは、ボールの大円線
全てに上記円形及び/又は非円形のディンプルが配置さ
れ、ディンプルを交差しない大円線が1本もないように
することが必要である。従って、通常、ディンプルが交
差していないボールの赤道にもディンプルを交差させな
ければならない。ゴルフボールの赤道とは、ゴルフボー
ルの極点に対して、90°方向に位置する大円線を意味
する。赤道の位置について、従来からの2ツ割金型にて
形成されたゴルフボールで説明すると、上・下型のパー
ティングラインに相当し、上述したように通常はディン
プルが形成されない位置に相当する。
【0021】本発明のディンプルは、上記円形ディンプ
ルと、非円形ディンプルとがボール全体で規則的かつ均
一に配置されることが推奨されると共に、これらのディ
ンプルと交差しない大円線が1本もないように配置され
ていればよく、公知の配置方法を採用して配置すること
ができる。具体的には、正8面体、正20面体等の正多
面体を利用した方法を採用でき、これら方法は、配置の
均一性、規則性等を向上させる点から好適に採用し得
る。
【0022】本発明のゴルフボールが具備するディンプ
ルは、その総数、上記円形ディンプル及び非円形ディン
プルの各個数は特に制限されるものではないが、総数
は、通常300個以上、特に350個以上、上限として
550個以下、特に500個以下、また、円形ディンプ
ルの総数は、通常60個以上、特に120個以上、上限
として300個以下、特に260個以下、非円形ディン
プルの総数は、通常24個以上、特に48個以上、上限
として300個以下、特に250個以下であることが推
奨される。
【0023】この場合、赤道に存在するディンプルは、
ディンプル総数の3〜8%に相当する個数であることが
推奨される。なお、赤道に交差するディンプルとは、デ
ィンプル中心(直径)が赤道に位置する場合、ディンプ
ル中心以外のディンプル部分が赤道に位置する場合(デ
ィンプルの周縁部が赤道に接する場合を除く)のいずれ
も含むものとする。
【0024】本発明において、上記赤道と交差するディ
ンプルは、全て円形ディンプルであることが後述する金
型コスト低減化の観点から推奨される。
【0025】本発明のゴルフボールによれば、ディンプ
ルの存しない大円線が1本もないので、ボールのスピン
の回転方向によって、ボールの飛びに差が生じることが
抑制され、スピンの回転方向による飛び性能の差、即
ち、飛び方の方向性に差がなくなり、球筋を安定させる
ことができる。
【0026】また、本発明のゴルフボールによれば、ボ
ールの打撃箇所を選ぶことなく、安定した飛び性能を得
ることができるので、プレイヤーの技量を選ばず、プロ
からアマチュアまで幅広いプレイヤーの使用に耐え得
る。また、安定したスピン性能から様々なゴルフシーン
にも好適に対応し得る。
【0027】本発明のゴルフボールを得るには、公知の
方法を採用できるが、特に、2ツ割金型を使用して製造
する場合、ボール表面上に描かれるすべての大円線上に
ディンプルを存在させるために、赤道のディンプル形成
が可能な金型を使用することが必要となる。
【0028】この場合、通常、上下型のパーティングラ
インの形状を、赤道に形成されるディンプルを避けた凹
凸ジグザグ状の軌跡にする必要が生じるが、上述したよ
うに、赤道のディンプルを円形ディンプルのみにするこ
とにより、前記凹凸ジグザグ状の軌跡が複雑化する問題
がなくなり、金型製作コストの増加も回避できる。
【0029】なお、本発明のゴルフボールは、ディンプ
ル形状及びディンプル配置が上述した範囲内にあるゴル
フボールであれば、種々のボールとしての態様が可能
で、例えば、ワンピースゴルフボール、糸巻きゴルフボ
ール、ソリッドゴルフボールのいずれのゴルフボールに
もなり得る。
【0030】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではな
い。
【0031】図1は、本発明のゴルフボールの一実施例
(実施例1)を示し、このゴルフボール1の一方の極点
を中心とする正面図である。
【0032】図1のゴルフボール1は、正20面体を基
本形状としたディンプル配置により配置されたディンプ
ルを具備し、平面視正三角形の合計20個のユニットを
基準として配置が行われたものである。
【0033】図1のゴルフボールは、1種の円形ディン
プル2と、1種の非円形ディンプル(ティアドロップ型
ディンプル)3とを具備してなるものである。これらデ
ィンプルは、各ユニットごとに構成単位が定められ、全
ユニットによるディンプル配置でボール全体に均等なデ
ィンプル配置が行われる(具体的な配置方法は後述す
る)。これにより、ゴルフボール1の表面に、5個の非
円形ディンプルの集合による第1の花柄模様と、6個の
非円形ディンプルの集合による第2の花柄模様とが形成
され、上記円形ディンプル2の間にこれら2種の花柄模
様が等間隔離間して配置され、美観の向上が図られてい
る。
【0034】次に、図2は、上記図1のゴルフボール1
を、赤道(破線)4、即ち、製造時の金型分割線(パー
ティングライン)を中心とした側面図である。
【0035】この図2のゴルフボールは、上述したよう
に、基本ユニットごとに配設された1種の円形ディンプ
ル2と、1種の非円形ディンプル3とによって、第1、
第2の花柄模様が規則的かつ均等に配置されたものであ
る。
【0036】ここで、ゴルフボール1は、ディンプルと
交差しない大円線が存在せず、ゴルフボールの赤道4に
ディンプルが交差するものである。この赤道に交差する
ディンプルは全て円形ディンプル2であり、非円形ディ
ンプル3は赤道4とは交差していない。
【0037】従って、図1,2のゴルフボールによれ
ば、円形と非円形状のディンプルが混在し、ディンプル
と交差しない大円線が1本も存在しないので、スピンの
回転方向による飛び性能の差、即ち、飛び方の方向性に
差がなくなり、球筋が安定するものである上、ゴルフボ
ールの外観も良好なものである。
【0038】また、上記ゴルフボール1は、ゴルフボー
ル1の赤道4と交差するディンプルが、全て円形ディン
プルなので、製造時に使用する金型のパーティングライ
ンの加工が複雑にならず、製造上のネックが解消される
上、金型製作コストの増加を回避でき、製造コストの削
減が図れるものである。
【0039】図3は、本発明の他の実施例にかかるゴル
フボール1(実施例2)を示し、このゴルフボール1の
一方の極点を中心とする正面図である。
【0040】本例の場合も、上記実施例1と同様に、正
20面体を基本形状としてディンプル配置が行われ、平
面視正三角形の合計20個のユニットを基準として配置
が行われたものである。
【0041】図3のゴルフボールは、大径ディンプル2
aと小径ディンプル2bとの2種類の円形ディンプル2
と、ハート型の非円形ディンプル3とを具備してなるも
のである。
【0042】ここで、ゴルフボール1は、上記小径ディ
ンプル2bが大径ディンプル2a間の隙間に配置され、
ボール表面上におけるディンプル占有率(ディンプルの
全面積/ボール表面積)の増大化が図られたものであ
る。また、上記ハート型の非円形ディンプル3は、合計
5個の集まりとなって花柄模様を形成する。この花柄模
様は、上記図1,2の例よりも変化に富む花柄模様にな
り得るので、優れた美観の向上に寄与する。
【0043】図4は、上記図3のゴルフボール1の赤道
4を中心とした側面図である。
【0044】図4のゴルフボールは、上述したように、
2種の円形ディンプル2a,2bと、1種の非円形ディ
ンプル3とを具備してなり、ディンプル占有率の増大化
と、美観の向上が図られたものである。
【0045】図4のゴルフボール1は、ディンプルと交
差しない大円線が存在せず、ゴルフボールの赤道4にデ
ィンプルが交差するものである。この赤道に交差するデ
ィンプルは全て大径ディンプル2aであり、小径ディン
プル2bと非円形ディンプル3は赤道4と交差していな
い。なお、図4中央部に配置されている2つの非円形デ
ィンプル3は、赤道4を強調して太く描いているため、
赤道と交差しているようにみえるが、実際は赤道4と交
差していないものである。
【0046】図3,4のゴルフボールによれば、上記図
1,2のゴルフボールと同様、スピンの回転方向による
飛び性能の差、即ち、飛び方の方向性に差がなくなり、
球筋が安定するものである上、外観も良好なものであ
る。
【0047】また、上記ゴルフボールによれば、製造時
に使用する金型のパーティングラインの加工が複雑にな
らず、製造上のネックが解消される上、金型製作コスト
の増加を回避でき、製造コストの削減が図れるものであ
る。
【0048】図5は、本発明の他の実施例にかかるゴル
フボール1(実施例3)を示し、このゴルフボール1の
極点を中心とする正面図である。
【0049】本例の場合も、上記実施例1と同様に、正
20面体を基本形状としてディンプル配置が行われ、平
面視正三角形の合計20個のユニットを基準として配置
が行われたものである。
【0050】図5のゴルフボール1は、円形ディンプル
2,2aと、長さの異なる2種のハート型ディンプル3
a,3bと、爪型ディンプル3cとからなる3種の非円
形ディンプルを具備してなるものである。このゴルフボ
ール1は、非円形ディンプル3a,3b,3cを組み合
わせた2種類の花柄模様が配置され、このように異なる
2種の花柄模様が配置されていることにより、上記実施
例1,2とは異なる美観的インパクトを与え得る。
【0051】ここで、上記花柄模様のうち1種は、ハー
ト型ディンプルの5個の集合によって形成される模様
で、図3,4に示すものと同様であるので説明は省略す
る。また、他の花柄模様は、2種の非円形ディンプル3
b,3cをそれぞれ3個、互い違いに円形に並べ、この
時できる中心の空隙に1つの円形ディンプル2を配置し
た構成となっている。これら2種の花柄模様は、ボール
の球面全体にそれぞれ等間隔離間して規則的に分散配置
されている。このようなディンプル配置によって、空気
力学的特性を向上させるだけでなく、外観の華やかさを
増加させることができる。
【0052】図6は、上記図5のゴルフボール1の赤道
4を中心とする側面図である。
【0053】図6のゴルフボールは、上述したように、
円形ディンプル2,2aと、3種の非円形ディンプル3
a,3b,3cとを具備してなるもので、2種の花柄模
様がそれぞれ均等に配置されたものである。
【0054】図6のゴルフボール1は、赤道4に円形デ
ィンプル2aのみが交差し、他の非円形ディンプル3
a,3b,3cはいずれも赤道4と交差するものではな
い。
【0055】図5,6のゴルフボールによれば、上記図
1,2のゴルフボールと同様、スピンの回転方向による
飛び性能の差、即ち、飛び方の方向性に差がなくなり、
球筋が安定するものである上、外観も良好なものであ
る。
【0056】また、上記ゴルフボールによれば、製造時
に使用する金型のパーティングラインの加工が複雑にな
らず、製造上のネックが解消される上、金型製作コスト
の増加を回避でき、製造コストの削減が図れるものであ
る。
【0057】次に、上記実施例1〜3に示されたゴルフ
ボールを製造する際の具体的なディンプル配置例を示
す。
【0058】図7及び図8は、実施例1のゴルフボール
のディンプル配置を明確化した正面図及び側面図で、正
20面体を基本形状として配置したことを実線5によっ
て明確化したものである。この実線によって囲まれる各
平面視正三角形を基本ユニットとしてディンプル配置が
行われる。
【0059】図7及び図8のゴルフボールの上記基本ユ
ニットへのディンプル配置は、まず、正三角形ユニット
の各頂点に一つづつ合計3個のティアドロップ型の非円
形ディンプル3を配置する。次いで、該球面三角形の中
央部に合計6個のティアドロップ型の非円形ディンプル
3を配置し、各ディンプルが花弁となる花柄模様になる
ように配設する。前記中央部の6個の非円形ディンプル
の周りには9個の円形ディンプルを、又前記各頂点の非
円形ディンプルを組み合わせた5個のディンプルの周り
には10個の円形ディンプルを等間隔離間して均等に配
置する。
【0060】各頂点に配設された非円形状のディンプル
3は、各ユニットと合わせた際に、5つの花弁を有する
花柄模様となり、この場合、上述したように5つの花弁
の周りを10個の円形ディンプル2が等間隔離間して包
囲するように配置され、特に、正三角形ユニットの稜線
上には、隣合うユニット同志が共有する円形ディンプル
が配置されている。
【0061】上記配置方法により、球面全体のディンプ
ル模様を規則的かつ簡単に配置することが可能である。
また、各ユニットの配置は前後左右区別なくいずれも同
一配置なので、特に、球面三角形の頂点に配置したディ
ンプルを組み合わせて花柄模様を構成する場合のよう
に、他のユニットと合わせた模様作りも容易で、花柄を
構成する各々の非円形状ディンプル(この例では、ティ
アドロップ型ディンプル)がおさまりやすくなる(ディ
ンプルによる花柄模様が造りやすい。)というメリット
がある。
【0062】また、上記配置方法によれば、図8の側面
図に示す如く、赤道4に、円形ディンプルのみを配置す
ることができるので、ディンプルと交差しない大円線が
1本も存在しないディンプルの配置態様として好適に採
用できるものである。
【0063】図9及び図10は、実施例2のゴルフボー
ルのディンプル配置を明確化した正面図及び側面図で、
上記図7及び8と同様に、正20面体を基本形状として
配置したことを実線5によって明確化したものである。
【0064】本例においても、各平面視正三角形を基本
ユニットとしてディンプル配置を行うものである。基本
ユニット上の各頂点に一つづつハート型の非円形ディン
プル3を配置する。一方、ユニット中央部に3個の大径
ディンプル2aを配設し、その間隙に外側から小径ディ
ンプル2bを配置し、更に、これらの周りに大径ディン
プル2aを配置する。
【0065】また、上記稜線上には、隣合うユニット同
志が共有する円形ディンプルが配置されている。
【0066】上記配置方法により、球面全体のディンプ
ル模様を規則的かつ簡単に配置することが可能である。
また、各ユニットの配置は、前後左右区別なくいずれも
同一配置なので、特に、球面三角形の頂点に花柄模様を
配置する場合のように、他のユニットと合わせた模様作
りが容易で、花柄を構成する各々の非円形状ディンプル
(この例では、ハート型ディンプル)がおさまりやすく
なるというメリットがある。
【0067】また、上記配置方法によれば、図10の側
面図に示す如く、赤道4に、円形ディンプルのみを配置
することができるので、ディンプルと交差しない大円線
が1本も存在しないディンプルの配置態様として好適に
採用できるものである。
【0068】また、図11及び図12は、実施例3のゴ
ルフボールのディンプル配置を明確化した正面図及び側
面図で、上記図7及び8と同様に、正20面体を基本形
状として配置したことを実線5によって明確化したもの
である。
【0069】即ち、上記球面正三角形の各頂点に一つづ
つハート型の非円形ディンプル3aを配置すると共に、
該球面三角形の中央部に3個のハート型ディンプル3b
と、爪型ディンプル3cとをそれぞれ交互に配置して、
円形に並べる。また、これら非円形ディンプル3b,3
cの中心に円形ディンプル2を配置する。一方、各稜線
近傍には4つの大径ディンプル2aをそれぞれ配設す
る。
【0070】上記配置方法により、球面全体のディンプ
ル模様を規則的かつ簡単に配置することが可能である。
また、各ユニットの配置は、前後左右区別なくいずれも
同一配置なので、特に、球面三角形の頂点に花柄模様を
配置する場合のように、他のユニットと合わせた模様作
りが容易で、花柄を構成する各々の非円形状ディンプル
(この例では、ハート型ディンプル)がおさまりやすく
なるというメリットがある。
【0071】また、上記配置方法によれば、図12の側
面図に示す如く、赤道4に、円形ディンプルのみを配置
することができるので、ディンプルと交差しない大円線
が1本も存在しないディンプルの配置態様として好適に
採用できるものである。
【0072】実施例3において、ユニット内の全ディン
プルは、上記球面三角形の稜線(実線部分)といずれも
交差しないように配置されており、金型でのディンプル
刻設を容易ならしめるものである。
【0073】上記ゴルフボールの実施例において、製造
に使用した金型のパーティングラインは、ゴルフボール
を側面視した場合、いずれも直線(赤道上)になるよう
に設けたものを使用したが、本発明で使用する金型の形
状に制限はない。従って、例えば、金型のパーティング
ラインに近接する円形又は非円形ディンプルと直接交差
しないように、接合面をディンプルを避けたジグザグ型
に蛇行又は曲折したものにしたり、その他適宜変更を行
うことが可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明のゴルフボールは、スピンの回転
方向によってその回転数に差がなく、球筋が安定し、優
れた飛び性能を有し、ボール外観の向上が図れるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一実施例(実施例1)
を示す正面図である。
【図2】同ゴルフボールの側面図である。
【図3】本発明のゴルフボールの他の実施例(実施例
2)を示す正面図である。
【図4】同ゴルフボールの側面図である。
【図5】本発明のゴルフボールの他の実施例(実施例
3)を示す正面図である。
【図6】同ゴルフボールの側面図である。
【図7】実施例1のゴルフボールについてディンプル配
置を明確化した正面図である。
【図8】同ゴルフボールの側面図である。
【図9】実施例2のゴルフボールについてディンプル配
置を明確化した正面図である。
【図10】同ゴルフボールの側面図である。
【図11】実施例3のゴルフボールについてディンプル
配置を明確化した正面図である。
【図12】同ゴルフボールの側面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフボール 2 円形ディンプル 3 非円形ディンプル 4 赤道

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数のディンプルが形成されてな
    るゴルフボールにおいて、上記ディンプルが円形ディン
    プルと非円形ディンプルとから構成され、かつディンプ
    ルと交差しない大円線が1本も存在しないことを特徴と
    するゴルフボール。
  2. 【請求項2】 ゴルフボールの赤道と交差するディンプ
    ルが全て円形ディンプルである請求項1記載のゴルフボ
    ール。
JP2000144527A 2000-05-17 2000-05-17 ゴルフボール Pending JP2001321460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144527A JP2001321460A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ゴルフボール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144527A JP2001321460A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ゴルフボール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001321460A true JP2001321460A (ja) 2001-11-20

Family

ID=18651172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000144527A Pending JP2001321460A (ja) 2000-05-17 2000-05-17 ゴルフボール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001321460A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905426B2 (en) * 2002-02-15 2005-06-14 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
JP2007029744A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Acushnet Co 印を形成するゴルフボールディンプル
US7229363B2 (en) 2002-03-08 2007-06-12 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US7309298B2 (en) 2002-02-15 2007-12-18 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
JP2008073552A (ja) * 2007-12-10 2008-04-03 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール及びその製造方法
US7367905B2 (en) 2006-01-17 2008-05-06 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US8033933B2 (en) 2002-02-15 2011-10-11 Acushnet Company Golf ball surface patterns comprising variable width/depth multiple channels
US8808113B2 (en) 2002-02-15 2014-08-19 Acushnet Company Golf ball surface patterns comprising a channel system

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4952029A (ja) * 1972-07-28 1974-05-21
JPS648983A (en) * 1987-02-16 1989-01-12 Bridgestone Corp Golf ball
JPS648982A (en) * 1986-11-19 1989-01-12 Bridgestone Corp Golf ball
JPS6432878A (en) * 1987-02-16 1989-02-02 Bridgestone Corp Golf ball
JPH1057525A (ja) * 1987-02-16 1998-03-03 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
JPH1099469A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール及びゴルフボール成形用金型
JPH11137727A (ja) * 1997-11-05 1999-05-25 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール成形用金型及びゴルフボール

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4952029A (ja) * 1972-07-28 1974-05-21
JPS648982A (en) * 1986-11-19 1989-01-12 Bridgestone Corp Golf ball
JPS648983A (en) * 1987-02-16 1989-01-12 Bridgestone Corp Golf ball
JPS6432878A (en) * 1987-02-16 1989-02-02 Bridgestone Corp Golf ball
JPH1057525A (ja) * 1987-02-16 1998-03-03 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
JPH1099469A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール及びゴルフボール成形用金型
JPH11137727A (ja) * 1997-11-05 1999-05-25 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール成形用金型及びゴルフボール

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905426B2 (en) * 2002-02-15 2005-06-14 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US7309298B2 (en) 2002-02-15 2007-12-18 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US7455601B2 (en) 2002-02-15 2008-11-25 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US7722484B2 (en) 2002-02-15 2010-05-25 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US8033933B2 (en) 2002-02-15 2011-10-11 Acushnet Company Golf ball surface patterns comprising variable width/depth multiple channels
US8267811B2 (en) 2002-02-15 2012-09-18 Acushnet Company Golf ball with spherical polygonal dimples
US8460126B2 (en) 2002-02-15 2013-06-11 Acushnet Company Golf ball surface patterns comprising variable width/depth multiple channels
US8808113B2 (en) 2002-02-15 2014-08-19 Acushnet Company Golf ball surface patterns comprising a channel system
US7229363B2 (en) 2002-03-08 2007-06-12 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
JP2007029744A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Acushnet Co 印を形成するゴルフボールディンプル
US7367905B2 (en) 2006-01-17 2008-05-06 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
JP2008073552A (ja) * 2007-12-10 2008-04-03 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4009797B2 (ja) ゴルフボール
JP2714574B2 (ja) ゴルフボール
US4925193A (en) Dimpled golf ball
EP0159550B1 (en) Golf ball dimple pattern
JP3706303B2 (ja) ゴルフボールのディンプルパターン
US5064199A (en) Golf ball
JP5036976B2 (ja) ゴルフボール
JP4102986B2 (ja) ゴルフボール
JP4085261B2 (ja) ゴルフボール
JP2676929B2 (ja) ゴルフボール
JP4120731B2 (ja) ゴルフボール
JP2004243124A (ja) ゴルフボール用のディンプルパターン
JP4519978B2 (ja) ゴルフボール
JP2574334B2 (ja) ゴルフボール
JP4129625B2 (ja) ゴルフボール
JP2713782B2 (ja) ゴルフボール
JPH04231078A (ja) ゴルフボール
JPH0833739A (ja) 複数のディンプルが形成された球面を有するゴルフボール
JP3365746B2 (ja) ゴルフボール
JP2769373B2 (ja) ゴルフボール
JPH05200131A (ja) ゴルフボール及びその表面にくぼみを位置決めする方法
JP5475586B2 (ja) ゴルフボール及びディンプルの設計方法
JP4085257B2 (ja) ゴルフボール
JPH03286786A (ja) ゴルフボール
JP4337957B2 (ja) ゴルフボール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100526