JPH1057525A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH1057525A
JPH1057525A JP9173790A JP17379097A JPH1057525A JP H1057525 A JPH1057525 A JP H1057525A JP 9173790 A JP9173790 A JP 9173790A JP 17379097 A JP17379097 A JP 17379097A JP H1057525 A JPH1057525 A JP H1057525A
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JP
Japan
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dimples
golf ball
spherical
dimple
circular
Prior art date
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Pending
Application number
JP9173790A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Ihara
敬介 井原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP9173790A priority Critical patent/JPH1057525A/ja
Publication of JPH1057525A publication Critical patent/JPH1057525A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフボールの空力特性を向上させ、かつ、
ゴルフボールの全周面にわたって空力特性を均一ならし
める。 【解決手段】 球面上に複数個のディンプル3を配設し
てなるゴルフボールにおいて、球面上に形成されるいず
れの大円3上にもディンプル3を設け、ディンプルの総
数を372〜482個とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、球面上に、可能な限
りむらなく均密にディンプルを配設することによって、
ゴルフボールの空力特性を向上させて、それの飛び性能
を高めるとともに安定させるゴルフボールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの周面へのディンプルの形
成は、多くは、上下もしくは左右に二分割された成形金
型内で、合成樹脂材料を射出成形することまたは、未成
形の外皮層を予め形成した球状体を、同様の構成の金型
によって加熱下で加圧成形することにておこなわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
してディンプルを形成する場合には、成形金型の分割部
分と対応する位置で、ゴルフボールに、ディンプルの存
在しない環状陸部、いわゆるパーティングラインが必然
的に発生することになり、このパーティングラインが、
ゴルフボールの空力特性を損ねるとともに、ゴルフボー
ルの周面の、回転軸線と直交する赤道面に対する空力特
性の均一化を妨げるという問題があった。
【0004】これがため、通常は、ゴルフボールの周面
に、複数本の環状陸部を故意に形成することによって、
ゴルフボールの空力特性の均一化を図る試みがなされて
いるが、現実には、正多面体を基本形状としてディンプ
ルの配列を設計する都合上、その環状陸部の本数を3〜
10本程度までしか増やすことができないため、このこと
によってもなお、空力特性の十分なる均一化を達成する
ことが不可能である一方、環状陸部の本数の増加につれ
てディンプルの配設個数の低減が余儀なくされ、ゴルフ
ボールの空力特性の低下が不可避となるという問題があ
った。
【0005】この発明は、成形金型を用いることなくデ
ィンプルを形成することで、パーティングラインの存在
しないゴルフボールを提供するものであり、ディンプル
配置の、球芯に対する対称性を高めることを前提に、デ
ィンプルの配設密度を高めるとともに、ディンプルの占
有面積を大ならしめることで、ゴルフボールの空力特性
を向上させ、かつ、ゴルフボールの全周面にわたる空力
特性を十分均一ならしめるものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】この発明のゴルフボー
ルは、とくには、球面上に無数に形成することができる
いずれの大円上にもディンプルを形成し、ディンプルの
総数を372 〜482 個としたものである。
【0007】
【作用】この発明のゴルフボールでは、球面の全体を覆
うそれぞれの仮想球面三角形、ひいては、球面単位三角
形の各辺および、それの内側に延在する大円部分のそれ
ぞれを球芯に対して対称に配置するとともに、上記各辺
上および各大円部分上に少なくとも一個のディンプルを
設けることで、ディンプルを、球面上にむらなく均密に
配設することができ、併せて、それぞれのディンプル
の、ゴルフボールの回転軸線と直交する赤道面上の大円
に対する対称性を有効に高めることができ、これによ
り、ゴルフボールの空力特性を向上させ、また、ゴルフ
ボール周面の空力特性を十分均一ならしめることができ
る。
【0008】ここで、かかるゴルフボールは、予め外皮
層を形成した球状体を、たとえば、心無し研削によって
高精度の球体とした後、その表面上に、エンドミルその
他の工具によって、予め定めた寸法のディンプルを、こ
れもまた予め定めた配列に従って形成することにより、
成形金型の分割面位置を何ら考慮する必要なしに、短時
間にて製造することができ、このようにして製造された
ゴルフボールでは、球芯に対して幾何学的対称性をもっ
て延在するいずれの大円上にもディンプルが存在し、そ
れらの大円に重なる、環状陸部が一本も存在しないこと
から、その環状陸部によって、ゴルフボールの空力特性
が損なわれるおそれがない他、ゴルフボール周面の、空
力特性の均一化が妨げられるおそれがなく、これがた
め、空力特性の向上ならびに空力特性の均一化の向上に
基づき、飛距離の十分なる増加がもたらされ、また、ゴ
ルフボールのインパクト姿勢、飛行状態の如何を問わ
ず、ボールの不測の曲がりが有効に防止されることにな
る。
【0009】
【実施例】以下にこの発明を図示例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の一実施例を、従来のディンプル形
成方法との関連にて示す図である。たとえば、正20面体
を基本形状とした場合の従来のディンプル形成方法は、
その正20面体を球面上へ投影することにて形成される球
面三角形1(実線参照)を、これも球面三角形をなす、
六個の合同な球面単位ユニット2(太枠参照)に分割
し、そして、一の球面単位ユニット2に対して決定され
たディンプル配列を、ディンプルの基準パターンとし、
一の球面三角形1を構成する全ての球面単位ユニット2
に、ひいては全ての球面三角形1にその基準パターンを
適用することとしており、このことによれば、ゴルフボ
ールに、パーティングラインとして機能し得る少なくと
も一本の環状陸部を形成するためには、ディンプルの基
準パターン内に、ゴルフボールの全周にわたって連続し
得る少なくとも一本の線状陸部を規則性をもって形成す
ることが必要になる。
【0010】そこで、従来は、図に破線で示すように形
成することができる複数本の大円3のうち、球面単位ユ
ニット2を通る少なくとも一本をパーティングラインの
一部として機能させるべく、ディンプルをその大円3と
交差しない位置に配置することとしていた。
【0011】これに対し、この発明によれば、球面上へ
直接的にディンプルを形成することにより、成形金型の
割り位置を考慮する必要が全くなくなるので、いいかえ
れば、パーティングラインの形成が不要になるので、た
とえ、球面単位ユニット2に対する所定のディンプル配
列を、ディンプルの基準パターンとして適用する場合で
あっても、その球面単位ユニット2内に、そこを通る図
示の大円3の全てに交差させてディンプル4を配設する
ことにより、球面単位ユニット2内でのディンプル配置
を、従来技術に比して十分密に、かつ均一ならしめるこ
とができる。
【0012】これがため、図示例では、球面単位ユニッ
トの最も長い辺(以下長辺という)2aの図の下端部
で、その長辺2aに重なる大円3上に、球面上でその大
円3に直交する他の大円3ともわずかに交差する円形デ
ィンプル4を設けるとともに、その長辺2aと、単位ユ
ニットの中間長さの辺(以下中辺という)2bとの交差
部で、中辺2bに重なる大円3上とも交差する他の円形
ディンプル4を設け、また、その中辺2bと重なる大円
3上に、上述した円形ディンプル4の他、中辺2bの中
間部を横切る大円3とも交差する円形ディンプル4で設
けるとともに、中辺2bと単位ユニットの最も短い辺
(以下短辺という)2cとの交点を通って延び、それら
の辺2b,2cとは重ならない他の二本の大円とも交差
する円形ディンプル4を設け、さらに、短辺2cに重な
る大円3上には、球面上で、長辺2aに直交する大円3
とも交差する円形ディンプル4を、加えて、球面単位ユ
ニット2内には、球面上で、長辺2aに鋭角で交わる一
本の大円3と交差する円形ディンプル4をそれぞれ設け
ることによって、球面上に、総数が372 個の円形ディン
プル4を、球面の全体にわたって十分均等に配設する。
【0013】このゴルフボールによれば、その周面に、
環状陸部が全く形成されないことから、ゴルフボールの
空力特性が向上され、また、ゴルフボールの全周面にわ
たり、空力特性が十分に均一化されるので、飛距離を延
ばして不測の曲がりを有効に防止することができる。
【0014】なおここにおいて、球面上に無数に形成す
ることができる大円のうち、仮に、一本もしくは複数本
が、一個以上の球面単位ユニット2内にてディンプル4
と交差しないことがあったとしても、その大円は、向き
の相違する球面単位ユニット内で、他のディンプル4に
必ず交差することになり、ゴルフボール上に環状陸部が
残存することはない。
【0015】ここで、上述したような各ディンプルの形
成には、たとえば、はじめに、心無研削装置を用いて、
予め外皮層を形成した球状体を、精度の高い球体とし、
次いで、この球体を、垂直テーブルの回動軸線と、割り
出しテーブルの回転軸線とを相互に直交させてなるディ
ンプル形成装置の、両軸線の交差位置に取付けた状態
で、前記両テーブルを、所要の角度範囲で揺動させるこ
とにより、球体をその中心点の周りで、相互に直交する
二方向へ揺動させながら、切削工具によって、その球体
表面に、円形ディンプルまたは非円形のディンプルを穿
さくすることにより行われ、これらのことを順次に繰り
返すことにより、球体表面全体に、所期した寸法のディ
ンプルを、所要の配列にて配設することができる。
【0016】図2〜4はそれぞれ、この発明の他の例を
示す図であり、これらの例はいずれも、球面単位ユニッ
ト2に対する円形ディンプル4の配設位置および配設さ
れる円形ディンプル4の寸法の少なくとも一方を、前述
したところとは変更することにより、円形ディンプル4
の総数を、それぞれ402 個、480 個および482 個に増や
したものである。これらの実施例によれば、前述した実
施例に比し、円形ディンプル4の球面上での占有面積が
大きくなり、かつ、円形ディンプル4の配設密度が高く
なるので、ゴルフボールの空力特性および、空力特性の
均一化がより一層向上されることになる。
【0017】以上この発明を図示例に基づいて説明した
が、各円形ディンプルは、それがディンプル本来の機能
を発揮し得る最小寸法(約2φ)のものとした場合に
は、球面上に、前述したいずれの実施例よりも多数配設
することができ、このことによれば、全ての円形ディン
プルの、球面上での占有面積を一層大きくすることがで
きるとともに、円形ディンプルの配設密度をもまた一層
高めることができる。
【0018】またここにおいて、球面上に、非円形のデ
ィンプルのみを配設すること、または円形ディンプルと
非円形ディンプルとを混在させることもでき、なかでも
とくに、円形ディンプルついては、最小寸法のものさえ
配設不能であるものの、ディンプル本来の機能を十分に
発揮し得る三角形、四角形などの非円形ディンプルを配
設可能な部分には、適宜形状の非円形ディンプルを配設
することにより、球面積に対するディンプル占有率およ
びディンプル配設密度をより一層高めることができる。
【0019】そしてさらに、図示例では正20面体を基本
形状とする場合について述べたが、他の正多面体を基本
形状として、ディンプルを前述の例と同様にして配設す
ることもでき、また、正多面体を基本形状とすることな
く、三次元座標として表される球面上のそれぞれの所要
位置に、ディンプルを直接的に形成することも可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】従って、この発明によれば、球芯に対し
て幾何学的対称性をもって球面上に形成されるいずれの
大円上にもディンプルを形成して、ゴルフボールへの環
状陸部の発生を完全に防止することに加え、ディンプル
の総数を372 〜482 個とすることで、ゴルフボールの空
力特性を大きく向上させるとともに、ゴルフボールの周
面の、回転軸線と直交する赤道面上の大円に対する空力
特性を十分に均一化させて、ゴルフボールの飛距離を増
大させ、また、それの不測の曲りを有効に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図である。
【図2】この発明の他の例を示す図である。
【図3】この発明の他の例を示す図である。
【図4】この発明のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 球面三角形 2 球面基準ユニット 3 大円 4 円形ディンプル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面上に複数個のディンプルを配設して
    なるゴルフボールにおいて、 球面上に形成されるいずれの大円上にもディンプルを設
    け、ディンプルの総数を372 〜482 個としてなるゴルフ
    ボール。
JP9173790A 1987-02-16 1997-06-30 ゴルフボール Pending JPH1057525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9173790A JPH1057525A (ja) 1987-02-16 1997-06-30 ゴルフボール

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-31612 1987-02-16
JP3161287 1987-02-16
JP9173790A JPH1057525A (ja) 1987-02-16 1997-06-30 ゴルフボール

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JP63024007A Division JP2851619B2 (ja) 1987-02-16 1988-02-05 ゴルフボール

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JPH1057525A true JPH1057525A (ja) 1998-03-03

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ID=26370113

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JP9173790A Pending JPH1057525A (ja) 1987-02-16 1997-06-30 ゴルフボール

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JP (1) JPH1057525A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001321460A (ja) * 2000-05-17 2001-11-20 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
JP2006334402A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62192181A (ja) * 1986-02-17 1987-08-22 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボ−ル

Patent Citations (1)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981020