JP2001319651A - 非水系二次電池の負極用黒鉛材料 - Google Patents

非水系二次電池の負極用黒鉛材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非水系二次電池の急速充放電特性およびサイ
クル特性を向上させ、また第一サイクルにおける不可逆
容量を小さくすることができる負極用黒鉛材料を提供す
る。 【解決手段】 2種類の黒鉛粒子の混合物からなる非水
系二次電池の負極用黒鉛材料において、(1)第一成分
黒鉛粒子は、リン状および/またはリン片状の天然黒鉛
粒子からなり、比表面積が2.5〜6m2/gであり、
見掛け密度および粒径が特定の範囲にあり、かつ特定の
界面活性効果材料を吸着または被覆させたものであり、
(2)第二成分黒鉛粒子は、比表面積が4〜40m
gであり、粒径が特定の範囲にある天然または人造黒鉛
からなるものであり、(3)第一成分黒鉛粒子に対し第
二成分黒鉛粒子を0.5〜30重量%配合してなる非水
系二次電池の負極用黒鉛材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非水系二次電池
の負極に使用する黒鉛材料に関するものであり、特に放
電負荷特性と充放電サイクル寿命特性を向上させること
が可能な負極用黒鉛材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非水系二次電池、例えばリチウムイオン
二次電池の負極活物質としては、炭素粒子のメソフェー
ズカーボンマイクロビーズ(MCMB)や難黒鉛化炭素
が主として用いられている。また、結着剤としては、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)樹脂に代表されるフッ
素系樹脂が主として用いられ、これらの樹脂をN−メチ
ル−2−ピロリドン(NMP)などの有機溶剤を溶媒と
して負極活物質と共に混練することにより、リチウムイ
オン二次電池の負極塗膜形成用スラリーとする。リチウ
ムイオン二次電池はノート形パソコンや携帯電話などの
充電可能な電源として普及しているが、さらにその適用
範囲を拡大するために電池の高容量化や高電圧化を図る
ことが望まれている。このような二次電池の高容量化に
対する要求を満たすためには、負極材料を高容量化する
ことが必須である。しかしながら、従来、負極活物質と
して使用されているMCMBは黒鉛化が不十分であるた
めに、得られる放電容量は320mAh/g程度にとど
まっている。
【0003】そのため、電池(負極材料)の高容量化の
要求を充足する方策として、負極活物質として黒鉛粒子
を用いる検討が進められている。これは、黒鉛粒子は結
晶性が高く、理論的な充放電容量である372mAh/
gに近い値のものを得ることができ、また電池の高電圧
化にも適応するからである。このように天然黒鉛をリチ
ウムイオン二次電池の負極用材料として使用することは
種々試みられている。例えば、特開平6−52860号
公報には、実質的に粒径10μm未満の粒子を含まない
黒鉛材料を用いることが、また特開平6−295725
号公報には、平均粒子径を10〜30μm、比表面積
(BET値)を1〜10m/gの範囲にして、かつ1
0μm以下および/または30μm以上の黒鉛粒子の含
有量を10%以下にする負極用黒鉛材料が開示されてい
る。一方、特開平9−249407号公報には、黒鉛粒
子とLi、Al、Sn、Pb、Cd等の固体元素粒子を
用いてメカノケミカル的に黒鉛複合物を形成したリチウ
ム電池の負極材料が開示されている。また、特開平10
−158005号公報には、黒鉛化可能な骨材または黒
鉛と黒鉛化可能なバインダに黒鉛化触媒を添加して、焼
成、粉砕することにより、複数の扁平状粒子を、配向面
が非平行となるように集合または結合させた黒鉛粒子が
開示され、特開平11−45715号公報には、リン片
状黒鉛粒子を微粉砕する過程で生成した、角取りされた
ディスク状またはタブレット状の黒鉛粒子が開示されて
いる。さらに、特開平8−180873号公報には、嵩
比重が0.5g/cm以上の黒鉛に嵩比重0.5g/c
未満の黒鉛を10〜50重量%混合することにより
高い電極充填性が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】黒鉛結晶が発達してい
る天然黒鉛粒子は、c軸方向の結晶の層間結合力が結晶
の面方向の結合に比べて弱いため、粉砕により黒鉛層間
の結合が切れ、アスペクト比が大きい、いわゆるリン状
またはリン片状の黒鉛粒子となる。このリン状またはリ
ン片状の黒鉛粒子を、前述のようにスラリー化し、集電
体である銅箔上に塗布して電極を作製すると、リン状ま
たはリン片状の黒鉛粒子は集電体の面方向に配向するよ
うになる。また、負極製造過程におけるプレス工程にお
いてプレス押圧力が塗膜の厚さ方向に不均一に掛かり、
特に塗膜表面付近を局所的に高密度化する。その結果、
黒鉛結晶に対するリチウムイオンの吸蔵・放出の繰り返
しによって発生するc軸方向の歪みにより電極内部の破
壊が生じ、また塗膜の膨潤が大きくなりインピーダンス
を高める結果、急速充放電特性やサイクル特性が低下す
るという問題が生ずると共に、電解液の浸透が悪くなり
急速充放電特性が劣化する傾向がある。
【0005】さらに、アスペクト比が大きいリン状また
はリン片状の黒鉛粒子は比表面積が大きいため、場合に
よっては、得られるリチウムイオン二次電池の第一サイ
クルにおける不可逆容量が大きいばかりでなく、集電体
である銅箔との密着性が悪く、結着剤を多量に必要とす
るという問題点がある。銅箔との密着性が悪いと集電効
果が低下し、放電容量、急速充放電特性、サイクル特性
などが低下する問題が生ずる。加えて、乾式粉砕によっ
て得られた黒鉛材料においては、サイクロンによる回収
や篩い分けによって粒度調整を行っても、二次凝集体と
して粒度を調整したものであるため、微細な粒子を含有
したり、表面活性点が多く存在しており、それらが電解
液の分解を促進して、充放電効率の低下や高温保存特性
の低下を引き起こす。したがって、リチウムイオン二次
電池の急速充放電特性およびサイクル特性を向上させ、
また、第一サイクルにおける不可逆容量を小さくするこ
とができる負極用黒鉛材料が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明のリチウムイオン二次電池の負極用黒鉛材
料は、2種類の黒鉛粒子の混合物からなる非水系二次電
池の負極用黒鉛材料において、(1)第一成分の黒鉛粒
子は、リン状および/またはリン片状の天然黒鉛粒子か
らなる塊状黒鉛粒子群であって、窒素ガス吸着法による
比表面積が2.5〜6m2/g、静置法による見掛け密
度が0.25g/cc以上およびタップ法による見掛け
密度が0.55g/cc以上であり、かつタップ法によ
る見掛け密度は静置法による見掛け密度の1.8倍〜2.
5倍の範囲であり、レーザー光回折法によるD10粒子
径が4〜15μmおよびD90粒子径が25〜60μm
であり、C10を基本構造とする澱粉の誘導
体、C10を基本構造とする粘性多糖類、C
10を基本構造とする水溶性セルロース誘導体、
ポリウロニドおよび水溶性合成樹脂からなる群から選ば
れる1つ以上の界面活性効果材料を、第一成分黒鉛粒子
に対して0.01〜10重量%吸着または被覆させた黒
鉛粒子であり、(2)第二成分の黒鉛粒子は、窒素ガス
吸着法による比表面積が4〜40m/gであり、レー
ザー光回折法によるD90粒子径が1.5〜40μmの
範囲にある天然土状黒鉛、天然リン状黒鉛、天然リン片
状黒鉛、キッシュ黒鉛および人造黒鉛からなる群から選
ばれる少なくとも1種以上の黒鉛粒子であり、(3)第
一成分黒鉛粒子に対し第二成分黒鉛粒子の配合量を0.
5〜30重量%(外割、以下同じ)としたことが特徴で
ある。また、第一成分黒鉛粒子に更に50〜30,00
0ppmのリチウム、カルシウム、マグネシウム、ナト
リウムおよびカリウムからなる群から選ばれる少なくと
も1種のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を添加し
たことが特徴である。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の非水系二次電池の負極
用黒鉛粒子における第一の特徴は、比表面積およびD9
0粒子径の異なる2種類の黒鉛を混合して用いることで
ある。第一成分黒鉛粒子は、リン状および/またはリン
片状の天然黒鉛粒子から構成される塊状の黒鉛粒子群で
あって、この塊状黒鉛粒子群は、窒素ガス吸着法による
比表面積が2.5〜6m2/g、静置法による見掛け密
度が0.25g/cc以上およびタップ法による見掛け
密度が0.55g/cc以上であり、かつタップ法によ
る見掛け密度は静置法による見掛け密度の1.8倍〜2.
5倍の範囲にあり、レーザー光回折法によるD10粒子
径が4〜15μmおよびD90粒子径が25〜60μm
であり、C10を基本構造とする澱粉の誘導
体、C10を基本構造とする粘性多糖類、C
10を基本構造とする水溶性セルロース誘導体、
ポリウロニドおよび水溶性合成樹脂からなる群から選ば
れる1つ以上の界面活性効果材料を、この黒鉛粒子群に
対して0.01〜10重量%吸着または被覆させたもの
である。さらに、第二成分黒鉛粒子は窒素ガス吸着法に
よる比表面積が4〜40m/gであり、レーザー光回
折法によるD90粒子径が1.5〜40μmの天然土状
黒鉛、天然リン状黒鉛、天然リン片状黒鉛、キッシュ黒
鉛および人造黒鉛から選ばれる1種以上の黒鉛粒子であ
り、第一成分黒鉛粒子に対して0.5〜30重量%配合
する。
【0008】リン状および/またはリン片状の天然黒鉛
粒子から構成される塊状の黒鉛粒子群である第一成分黒
鉛粒子の窒素ガス吸着法による比表面積が2.5m2/
g未満の場合は、黒鉛粒子群としては比表面積の値が低
い方であり、粗大な粒子群である。したがって、充放電
時のリチウムイオンの黒鉛内部および外部への拡散に時
間を要し、充放電負荷特性が低くなると共に、形成した
塗膜の平滑性が不良になり、充電時に局部的にリチウム
が析出する懸念がある。逆に、窒素ガス吸着法による比
表面積が6m2/gを超える場合は、第一成分黒鉛粒子
としては微細な粒子群になり、黒鉛粒子間の接触抵抗が
増加して形成した塗膜の導電性が低下し、充放電容量や
充放電負荷特性が低下すると共に、電解液の分解に伴う
充放電効率も低下し、黒鉛粒子の凝集が進んで嵩密度の
低い黒鉛粒子群になるので、窒素ガス吸着法による比表
面積がこの値より大きいことは好ましくない。
【0009】さらに、この発明における第一成分黒鉛粒
子の静置法による見掛け密度は0.25g/cc以上、
タップ法による見掛け密度は0.55g/cc以上であ
る。静置法による見掛け密度およびタップ法による見掛
け密度の測定方法は、顔料試験方法(JIS K 510
1)に記載されているとおりであり、この発明における
静置法およびタップ法による見掛け密度は、ホソカワミ
クロン(株)製パウダーテスターPT−R型を用いて測定
したものである。静置法による見掛け密度の測定方法
は、篩網を通して受器に試料を入れ、容積が100cc
になったときの質量を測定するものである。これに対し
て、タップ法による見掛け密度の測定方法においては、
試料を受器に投入しながら受器を180回タッピングし
た後、容積100cc当たりの質量を測定する。
【0010】静置法による見掛け密度の0.25g/c
cおよびタップ法による見掛け密度の0.55g/cc
の値は、この発明に適用される第一成分黒鉛粒子(黒鉛
粒子群)の下限値である。リチウムイオン電池の高エネ
ルギー密度化の要求に対しては、活物質の充填密度を高
めること、言い換えれば塗膜の高密度化が必須であり、
そのためには、できるだけ厚い塗膜を形成することが必
要である。発明者らは、検討の結果、塗膜を形成するた
めのスラリー固形分が40重量%以上であれば良好な塗
膜を形成し得ることを見出した。また、その固形分含量
を達成するためには、静置法による見掛け密度として
0.25g/cc以上、タップ法による見掛け密度とし
て0.55g/cc以上の値が必要であることが分かっ
た。すなわち、見掛け密度がこれらの値より小さいとき
は、塗工時の膜厚の変動が大きくなり、十分な密着強度
を得るために必要な結着剤の配合量も多くなり、実効容
量の低下を引き起こす。
【0011】上記測定方法のとおり、タップ法による見
掛け密度の測定においては、受器に振動を与えるため受
器内の試料は充填が密になるので、静置法による見掛け
密度に比べるとその値は高くなる。この発明のさらに他
の特徴は、タップ法による見掛け密度が静置法による見
掛け密度の1.8倍〜2.5倍の範囲にあるという点であ
る。すなわち、タッピングにより受器内の黒鉛粒子群の
充填が進まないもの、および進みすぎるものは、この発
明の範囲外である。前記密度の比が1.8未満のもの
は、タッピングによる充填が進み難い材料であり、実際
の負極塗膜形成工程では塗膜のプレスによる密度制御が
困難である。逆に、密度の比が2.5を超えるものは、
タッピングによる充填が進みすぎる材料であり、乾燥条
件等により塗膜厚さが変動し易く、プレスにより塗膜密
度が上昇する際にも変動が生じ易く、更に、プレスによ
る残留応力が大きいために、銅箔界面から剥離し易くな
る。
【0012】この発明の他の特徴は、第一成分黒鉛粒子
のレーザー光回折法によるD10粒子径が4〜15μ
m、およびD90粒子径が25〜60μmの範囲にある
という点である。なお、「D10粒子径」とは、粒度分
布測定において小粒子側からの分布の累積頻度が10%
に達する点の粒子径のことであり、「D90粒子径」と
は、同様に分布の累積頻度が90%に達する点の粒子径
である。D10粒子径が4μm未満およびD90粒子径
が25μm未満の黒鉛粒子群は粒子が小さ過ぎるため、
充放電効率が低くなり、結晶性も低くなるので高い放電
容量が得られない。逆に、黒鉛粒子群のD10粒子径が
15μmを越え、あるいはD90粒子径が60μmを越
える場合には粒子が大きすぎ、急速充放電特性が劣化
し、平滑な塗膜を得ることが困難になる。
【0013】更に、この発明の他の特徴は、C10
を基本構造とする澱粉の誘導体、C10
基本構造とする粘性多糖類、C10を基本構造
とする水溶性セルロース誘導体、ポリウロニドおよび水
溶性合成樹脂からなる群から選ばれる1つ以上の界面活
性効果材料を、第一成分黒鉛粒子に対して0.01〜1
0重量%吸着または被覆させていることである。この第
一成分黒鉛粒子(黒鉛粒子群)に吸着または被覆させる
界面活性効果材料としては、C10を基本構造
とする澱粉の誘導体である酢酸澱粉、リン酸澱粉、カル
ボキシメチル澱粉、ヒドロキシエチル澱粉などのヒドロ
キシアルキル澱粉類;C10を基本構造とした
プルランやデキストリンなどの粘性多糖類;C10
を基本構造とした水溶性セルロース誘導体であるカ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
など;ペクチン酸、アルギン酸などに代表されるポリウ
ロニド;および水溶性の合成樹脂である水溶性アクリル
樹脂、水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、
水溶性ポリアミド樹脂などが挙げられる。
【0014】第一成分黒鉛粒子の表面全体を覆うように
吸着または被覆させるために必要な界面活性効果材料の
量は、第一成分黒鉛粒子の表面積にも依存するが、第一
成分黒鉛粒子に対して0.01〜10重量%が好まし
い。第一成分黒鉛粒子に対する界面活性効果材料の吸着
量または被覆量が0.01重量%末満では、界面活性効
果を得る量として少ないために、第一成分黒鉛粒子の表
面に存在する活性点の全てを覆うことができないので、
この発明の目的を達成することができない。第一成分黒
鉛粒子に対する界面活性効果材料の吸着量または被覆量
が増加するに従って、非水系二次電池の負極用黒鉛材料
としての特性は良好になるが、10重量%を越えると、
第一成分黒鉛粒子本来の導電性ならびに第一成分黒鉛粒
子のリチウムイオン吸蔵量が低下するために、非水系二
次電池の負極用黒鉛材料としての特性が低下する。
【0015】なお、これら界面活性効果材料を第一成分
黒鉛粒子へ吸着または被覆させる方法は以下のとおりで
ある。前述の界面活性効果を有する材料の一つ以上を水
に溶解して水溶液を調製し、この水溶液中に第一成分黒
鉛粒子を投入して攪拌し、分散処理を行うと、微細な一
次粒子が凝集して生成した二次粒子が水溶液中で一次粒
子に分散する。それと共に、一次粒子の表面に多数存在
する活性点に界面活性効果材料が電気的および化学的に
吸着しまたはこれを被覆し、第一成分黒鉛粒子の表面全
体が界面活性効果材料で覆われるようになる。なお、吸
着量または被覆量が過少であるときは、水溶液中に第一
成分黒鉛粒子が分散しないので、処理液中に第一成分黒
鉛粒子が浮遊しているか否かを観察することにより、界
面活性効果材料の量が十分であるか否かを容易に判断す
ることができる。また、第一成分黒鉛粒子に界面活性効
果材料を吸着または被覆させる量は、水溶液の濃度を調
整することによって変化させることができる。また、水
溶液の濃度を高く設定した場合においても、濾過物を水
洗いする方法により吸着または被覆する量を調整するこ
とができる。なお、濾過した後の乾燥処理は、吸着また
は被覆させた界面活性効果材料が熱分解を起こさない程
度の温度で行うことが必要である。また、黒鉛材料の用
途により、水性の塗料その他の添加剤を適用し得る場合
には、処理液中に添加剤などを配合することができる。
【0016】一方、第一成分黒鉛粒子に対する界面活性
効果材料の吸着量または被覆量は、X線光電子分光分析
法(XPS)によって定量化することができる。すなわ
ち、吸着または被覆処理を施していない第一成分黒鉛粒
子についてX線光電子分光分析を行うと、C1SとO
1Sの表面原子濃度比率はC1Sが95〜100原子
%、O1Sが0〜5原子%であるのに対し、この発明で
用いる表面に界面活性効果材料を吸着または被覆させた
第一成分黒鉛粒子では、C1Sが85〜95原子%、O
1Sが5〜15原子%である。これは、黒鉛粒子の表面
に存在している界面活性効果材料に含まれるカルボキシ
ル基、カルボン酸基、エステル基、水酸基などの官能基
によるものである。
【0017】さらに、第二成分黒鉛粒子は、窒素ガス吸
着法による比表面積が4〜40m/g、レーザー光回
折法によるD90粒子径が1.5〜40μmの天然土状
黒鉛、天然リン状黒鉛、天然リン片状黒鉛、キッシュ黒
鉛および人造黒鉛からなる群から選ばれる1種以上の黒
鉛粒子である。第二成分黒鉛粒子の比表面積が4m
g未満では形成する負極塗膜の導電性が得られず放電負
荷特性が良好でない。また40m/gを超えると電解
液の分解を促進してクーロン効率の低下を引き起こす。
【0018】また、第二成分黒鉛粒子のD90粒子径が
1.5μm未満の黒鉛粒子は、比表面積が極めて大きな
黒鉛粒子であるため、電解液の分解を促進して充放電効
率を低下させると共に、結晶性に劣るため放電容量の低
下を引き起こす。逆にD90粒子径が40μmを超える
と、第一成分黒鉛粒子に対する導電助剤効果が少ないの
で放電負荷特性が低下する。
【0019】これらの第一成分黒鉛粒子と第二成分黒鉛
粒子とを混合した黒鉛材料が本件発明の特徴であるが、
その配合割合は第一成分黒鉛粒子に対して第二成分黒鉛
粒子を0.5〜30重量%とする。用いる2種類の黒鉛
粒子の粒子径は第一成分黒鉛粒子が比較的大きい(粗
大)粒子であり、第二成分黒鉛粒子は比較的細かい(微
細)粒子であるから、これら2種類の黒鉛粒子をブレン
ドすると粗大粒子間の空隙を微細粒子が埋める状態とな
り、得られる負極塗膜の充填状態を制御することができ
る。すなわち、負極製造におけるプレス工程において、
プレス押圧力を塗膜内部に均一に掛けられるようになる
ので、塗膜の厚さ方向に対して密度のバラツキが少なく
なると共に、電解液の浸透が円滑に行われるようにな
る。したがって、第二成分黒鉛粒子の配合量が第一成分
黒鉛粒子に対して0.5重量%未満では、比較的粗大な
第一成分黒鉛粒子のみが存在する状態に近いので、プレ
ス工程において塗膜の表面付近が高密度化する結果にな
る。また、第二成分黒鉛粒子の配合量が第一成分黒鉛粒
子に対して30重量%を超えると、粗大粒子間の空隙を
埋める微細粒子が多すぎる状態になるので、電解液の浸
透が円滑に行われなくなると共に、明確な理由は未だ不
明であるが、電解液による塗膜の膨潤が増大することに
よりインピーダンスが高くなり、急速充放電特性および
サイクル特性が低下する。
【0020】なお、2種類の黒鉛粒子を混合する方法
は、乾粉として取り扱う場合はV型混合機などの粉末混
合機を用いて予め混合する。また、湿式法としてスラリ
ー調製時に2種類の粉末を混合してもよい。
【0021】この発明の非水系二次電池の負極用黒鉛材
料における第2の特徴は、第一成分の黒鉛粒子に対し
て、更にリチウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリ
ウムおよびカリウムからなる群から選ばれる少なくとも
1種のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を、この第
一成分黒鉛粒子に対し50〜30,000ppmの範囲
で含有させることである。上記の界面活性効果材料を吸
着または被覆させた第一成分黒鉛粒子に、さらに前記の
アルカリ金属またはアルカリ土類金属を含有させること
により、リチウムイオンの放電容量を改善することがで
きる。放電容量の改善に有効な上記元素の含有量が50
ppm未満では含有効果は認められず、また30,00
0ppmを越える場合には、むしろ放電容量が低下す
る。この理由については未だ明確にされていないが、以
下のように考えられる。すなわち、上記アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の元素が第一成分黒鉛粒子の表面
に適当量吸着されると、黒鉛粒子の表面に吸着または被
覆させた界面活性効果材料の負の電荷を帯びた部分に、
これらの金属元素のイオン(陽イオン)が電気的に結合
し、黒鉛粒子の表面が電気的に安定化された状態にな
る。したがって、リチウムイオンの吸蔵および放出が円
滑になると共に、不可逆的なリチウム化合物の生成が抑
制される。
【0022】このように、界面活性効果材料を吸着また
は被覆させた第一成分黒鉛粒子に、さらに上記元素を含
有させる方法としては、用いる水に、前記アルカリ金属
またはアルカリ土類金属を含有させておくことにより達
成することができる。具体的には、蒸留水、イオン交換
水、温泉水や地下水などのミネラル水、または井戸水や
水道水などの飲料水に、リチウム、カルシウム、マグネ
シウム、ナトリウムまたはカリウムの水酸化物、塩化
物、硫化物、臭化物、酸化物、ヨウ化物、硫酸塩、炭酸
塩、硝酸塩、チオ硫酸塩、酢酸塩、過塩素酸塩、クエン
酸塩、四ホウ酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、乳酸塩、亜
硫酸塩、酒石酸塩、亜硝酸塩、ヨウ素酸塩などの塩類、
または、C10を基本構造とした澱粉誘導体の
塩、C 10を基本構造とした粘性多糖類の塩、
10を基本構造としたセルロース誘導体の
塩、ペクチン酸の塩、アルギン酸の塩、水溶性アクリル
樹脂の塩、水溶性エポキシ樹脂の塩、水溶性ポリエステ
ル樹脂の塩、水溶性ポリアミド樹脂の塩などの少なくと
も1種を溶解させる。あるいは、リチウム、カルシウ
ム、マグネシウム、ナトリウムおよびカリウムの1種以
上が溶存するイオン交換水、温泉水、地下水、井戸水ま
たは水道水を用いてもよい。これらの水または水溶液を
用いて、前記界面活性効果材料を吸着または被覆させる
場合と同様の処理操作を行うことにより、上記元素を含
有した第一成分黒鉛粒子が得られる。すなわち、これら
の元素は前記水中にイオンの形で存在しているので、分
散処理の過程で界面活性効果材料と共に第一成分黒鉛粒
子に含有される結果となり、この発明の黒鉛材料が得ら
れる。
【0023】
【実施例】<実施例1> (試料の調製)第一成分の黒鉛粒子(黒鉛粒子群)は、 結晶系: リン片状 窒素ガス吸着法による比表面積: 4.0m2/g 静置法による見掛け密度: 0.35g/cc タップ法による見掛け密度: 0.70g/cc レーザー光回折法によるD10粒子径:6μm 〃 D50粒子径:19μm 〃 D90粒子径:48μm であり、 この黒鉛粒子表面に界面活性効果材料としてカルボキシ
メチルセルロースのアンモニウム塩を黒鉛粒子に対して
0.6重量%吸着させたものを用いた。そして、表1に
示す第二成分の黒鉛粒子を、上記の第一成分黒鉛粒子に
対して2重量%配合し、V型混合機で2時間混合して黒
鉛材料を調製した。
【0024】
【表1】
【0025】調製した黒鉛材料90重量部に対して、1
0重量部のポリフッ化ビニリデン(PVDF、呉羽化学
工業(株)製、商品名:KF1000)を結着剤とし、N
−メチル−2−ピロリドン(NMP、試薬特級)を溶媒
として120重量部用い、混合・分散処理することによ
りスラリーを調製した。これらのスラリーを、集電体と
なる圧延銅箔の上にギャップ200μmのドクターブレ
ードを用いて塗布し、120℃で10分間乾燥し、ロー
ルプレスにより塗膜密度1.5g/ccの負極塗膜(評
価試料)とした。
【0026】得られた試料について、以下の各種評価を
行った。 (密着性)形成した負極塗膜上に幅18mmのセロファ
ンテープを貼って2kgの荷重で圧着した後、セロファ
ンテープを引き剥がすために必要な荷重をプッシュプル
ゲージで測定した。また、負極塗膜の剥離(破壊)状態
を観察した。 (電解液の浸透速度)常温(25℃)下で、負極塗膜上
に電解液のLiPF/EC+DMC(富山薬品(株)
製、商品名:LIPASTE−EDMC/PF1)をマ
イクロシリンジで0.02ml滴下し、電解液が負極塗
膜上から消えるまでの時間を測定した。 (膨潤率)負極塗膜を70℃の電解液(LiPF/E
C+DMC)中に48時間浸漬し、浸漬前後の塗膜厚さ
の変化をマイクロメーターで測定し、膨潤率を求めた。 (電極特性)負極塗膜を銅箔と共にポンチで打ち抜いて
電極を作製した。対極として金属リチウムを用い、電解
液としてLiPF6/EC+DMCを用いたコイン形モ
デルセルを作製し、0.5mA/cm2の電流密度で0.
01V(vs.Li/Li+)まで定電流でリチウムを
負極内に吸蔵(充電)させ充電容量を求めた。また初回
の放電容量は、0.5mA/cm2の定電流で1.1V
(vs.Li/Li+)まで放電させて求めた。さら
に、0.5mA/cm2で充電を行った後、6mA/c
m2の電流密度で1.1V(vs.Li/Li+)まで
放電させたときの放電容量を求め、0.5mA/cm2
で放電したときの容量との比率を求め、放電負荷特性
(放電レート)とした。
【0027】(評価の結果)各黒鉛材料を用いた評価試
料による評価の結果を表2に示す。なお、ここで試料番
号「10」は、第一成分黒鉛粒子のみを使用した場合の
特性を示すものである。
【0028】
【表2】
【0029】第一成分黒鉛粒子のみである試料番号10
は、電解液の浸透速度が80秒と遅い。これは粒子表面
への電解液の親和性が小さく、結果として放電負荷特性
が本件発明の実施例に比べて劣ることを示している。こ
れに対し、試料番号11〜15では、2種類の黒鉛粒子
のブレンドによってプレス後の塗膜内の空孔が均一に分
布する結果、電解液の浸透速度および膨潤率が改善され
ている。また、放電負荷特性も良好となる。試料番号1
6は比表面積が本件発明の範囲外にあるため、2種類の
黒鉛粒子をブレンドしているにもかかわらず膨潤率が増
加しており、また電解液の分解が促進された結果と思わ
れるクーロン効率の低下が見られる。また、試料番号1
7は第二成分黒鉛粒子のD90粒子径が本件発明の範囲
外の50μmのものである。この場合は得られた負極塗
膜の密着性が低下しており、また、プレス後には電極表
面の空孔が潰れているため、電解液の浸透速度が遅い上
に、放電負荷特性が低下している。
【0030】<実施例2>ここでは、第一成分黒鉛粒子
および第二成分黒鉛粒子の配合割合依存性について検討
を行った。なお、第一成分の黒鉛粒子(黒鉛粒子群)
は、 結晶系: リン片状 窒素ガス吸着法による比表面積: 5.5m2/g 静置法による見掛け密度: 0.30g/cc タップ法による見掛け密度: 0.57g/cc レーザー光回折法によるD10粒子径:5μm 〃 D50粒子径:15μm 〃 D90粒子径:28μm であり、 この黒鉛粒子表面に界面活性効果材料としてアルギン酸
アンモニウムを黒鉛粒子に対して1.8重量%吸着させ
たものを用いた。また、第二成分の黒鉛粒子は実施例1
の試料番号13で用いた 結晶系: 天然リン片状 窒素ガス吸着法による比表面積: 5.0m2/g レーザー光回折法によるD90粒子径:38μm
とした。この2種類の黒鉛粒子を実施例1と同様の手
法でスラリー化および負極塗膜化し、同様の評価を行っ
た。配合量ならびに評価の結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】試料番号20は第二成分の黒鉛粒子をブレ
ンドしていない第一成分黒鉛粒子のみの黒鉛材料からな
る負極塗膜である。この試料の評価結果とその他の評価
結果との対比から分かるように、第二成分黒鉛粒子を配
合することにより密着強度が高くなると共に、電解液の
浸透速度および負荷特性が改善される。また、電解液の
浸透による負極塗膜の膨潤率も抑制される。これは、2
種類の黒鉛粒子のブレンドによってプレス押圧力が塗膜
の上下方向に対して均一に作用し、黒鉛粒子間の空隙分
布が均一に形成されて電解液の浸透が円滑に行われると
共に、粒子間の導電性が向上(接触抵抗が低減)するた
めである。しかしながら、試料番号25のように、第二
成分黒鉛粒子の配合量が本件発明の範囲以上に多くなる
と、密着強度が低下すると共に、第二成分黒鉛粒子が第
一成分黒鉛粒子により形成された粒子間の空隙を殆ど塞
いでしまうため、電解液の浸透速度が低下し、放電負荷
も低下する。
【0033】<実施例3>第一成分の黒鉛粒子(黒鉛粒
子群)は、 結晶系: リン片状 窒素ガス吸着法による比表面積: 5.5m2/g 静置法による見掛け密度: 0.30g/cc タップ法による見掛け密度: 0.57g/cc レーザー光回折法によるD10粒子径:5μm 〃 D50粒子径:15μm 〃 D90粒子径:28μm であり、 この黒鉛粒子表面には界面活性効果材料としてアルギン
酸アンモニウムを黒鉛粒子に対して1.8重量%吸着さ
せたものを用いた。加えてアルギン酸アンモニウムを吸
着させる際の水溶液に金属イオンを添加した。また、第
二成分の黒鉛粒子は実施例1および2で用いた試料番号
13とし、第一成分黒鉛粒子に対して2.5重量%配合
した。この配合黒鉛材料を実施例1および2と同様にス
ラリー化および負極塗膜化して評価試料とし、同様の評
価を行った。評価の結果を表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】試料番号22は実施例2で調整した試料で
あるが、その結果から分かるように、原料の黒鉛にも金
属元素は含まれている。試料番号31〜35に示すよう
に、リチウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム
およびカリウムの元素が50〜30,000ppmの範
囲で存在することにより、黒鉛表面の導電性が向上し、
放電容量および放電負荷特性が向上する。また、金属元
素を含有させることによりクーロン効率が向上すること
も確認できる。なお、試料番号36は金属元素含有量が
本件発明の範囲を超えるものであり、多量の金属化合物
の存在によって導電性が低下することにより、放電容量
および放電負荷の低下が生じた。
【0036】
【発明の効果】本発明の負極用黒鉛材料を用いて形成し
た非水系二次電池の負極塗膜は、密着性に優れ、電解液
の浸透速度が大きく、また膨潤率が低く、放電負荷特性
に優れている。黒鉛粒子にアルカリ金属等を加えること
により、黒鉛表面の導電性が向上し、放電容量、放電負
荷特性およびクーロン効率などをさらに改善することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G046 EA06 EB06 EC02 EC06 5H050 AA02 AA08 BA17 CB08 EA24 FA17 FA19 GA10 HA05 HA07 HA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類の黒鉛粒子の混合物からなる非水
    系二次電池の負極用黒鉛材料において、(1)第一成分
    の黒鉛粒子は、リン状および/またはリン片状の天然黒
    鉛粒子からなる塊状黒鉛粒子群であって、 窒素ガス吸着法による比表面積が2.5〜6m2/g、
    静置法による見掛け密度が0.25g/cc以上および
    タップ法による見掛け密度が0.55g/cc以上であ
    り、かつタップ法による見掛け密度は静置法による見掛
    け密度の1.8倍〜2.5倍の範囲にあり、 レーザー光回折法によるD10粒子径が4〜15μmお
    よびD90粒子径が25〜60μmであり、 C10を基本構造とする澱粉の誘導体、C
    10を基本構造とする粘性多糖類、C10
    を基本構造とする水溶性セルロース誘導体、ポリウロニ
    ドおよび水溶性合成樹脂からなる群から選ばれる1つ以
    上の界面活性効果材料を、第一成分黒鉛粒子に対して
    0.01〜10重量%吸着または被覆させた黒鉛粒子で
    あり、(2)第二成分の黒鉛粒子は、窒素ガス吸着法に
    よる比表面積が4〜40m/gであり、 レーザー光回折法によるD90粒子径が1.5〜40μ
    mの範囲にある、天然土状黒鉛、天然リン状黒鉛、天然
    リン片状黒鉛、キッシュ黒鉛および人造黒鉛からなる群
    から選ばれる少なくとも1種以上の黒鉛粒子であり、
    (3)第一成分黒鉛粒子に対し第二成分黒鉛粒子の配合
    量を0.5〜30重量%、としたことを特徴とする非水
    系二次電池の負極用黒鉛材料。
  2. 【請求項2】 前記第一成分黒鉛粒子に、更に50〜3
    0,000ppmのリチウム、カルシウム、マグネシウ
    ム、ナトリウムおよびカリウムからなる群から選ばれる
    少なくとも1種のアルカリ金属またはアルカリ土類金属
    を添加した請求項1記載の非水系二次電池の負極用黒鉛
    材料。
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