JP2001319560A - 電子放出素子およびそれを利用した電子源、電界放出型画像表示装置、蛍光灯、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

電子放出素子およびそれを利用した電子源、電界放出型画像表示装置、蛍光灯、並びにそれらの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い動作電圧で、大きい動作電流が得られ、
かつ電子放出特性が安定した電子放出素子構造を提供す
る。 【解決手段】 空間に電子を放出するための第一の粒子
と、前記第一の粒子の近傍にあって前記第一の粒子の姿
勢を規整する第二の粒子とからなる混成粒子を用いて冷
陰極部材を構成する。この構成において、好ましくは第
一の粒子は第二の粒子よりも電子放出効率が高く、第二
の粒子は導電性を有するものであるとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子を放出する電
子放出素子、この電子放出素子を用いて構成される電子
源、この電子源を用いて構成される画像表示装置および
蛍光灯、並びにこれらの製造方法、更にはこれらの製造
方法に好適に使用することのできるパターン形成方法に
関する。このような本発明の内容は、以下では第1の発
明群と第2の発明群に分けて説明されている。
【0002】〔共通事項〕初めに本明細書で使用する用
語である「粒子」の概念について説明する。本明細書で
いう「粒子」は、個別独立的に存在する個体を意味し、
形状を特定する概念を含まない。「粒子」の形状として
は、球状、楕円状、柱状、棒状、粒状、筒状、針状、テ
トラポット状、平板状などが例示でき、特に形状を特定
する必要がある場合には、例えば「繊維状粒子」などの
ように、形状を表す文言が付されている。また、本明細
書の「粒子」は、1個または2個以上の粒子を意味して
いる。但し、常態が2個以上の粒子である場合には、
「粒子群」と表現することがある。しかし、この場合も
1個のみの粒子を排除する意図を含まない。また、説明
の簡単化のために、単一粒子、凝集体粒子、混成粒子を
も単に「粒子」と称することがある。その一方、「集合
体」粒子としたときは、同質の粒子が2個以上集まった
ものを意味する。また、「混成粒子」としたときは、形
状および/または材質が異なった複数の粒子が集まった
ものを意味する。
【0003】
【従来の技術】第一発明群の従来技術;従来、電子放出
素子としては、高温に加熱されたタングステン等の材料
に高電圧を印加する「熱放出型」が先行していた。しか
し、近年ではいわゆる「冷陰極型」の電子放出素子の研
究開発が活発化している。このような背景にあって、カ
ーボンナノチューブや炭素繊維などの棒状の微粒子は、
高いアスペクト比を有し且つ先端の曲率半径が小さいの
で、冷陰極型(電界放出型電子エミッタ)における高効
率の電子放出源の構成材料(冷陰極部材)として注目さ
れている。
【0004】例えば、束ねた状態のカーボンナノチュー
ブから、64Vという低いターンオン電圧で400μA
/cm2という高い放出電流密度が得られることが、こ
れまでに報告されている。但し、カーボンナノチューブ
を高効率の冷陰極部材として使用するためには、電極面
にカーボンナノチューブを接触させて電極とカーボンナ
ノチューブとの電気的な導通を取ると共に、カーボンナ
ノチューブを電極面に対してほぼ垂直に立たせなければ
ならない。しかし、大面積に生産性よくカーボンナノチ
ューブをほぼ垂直に立たせることのできる方法は報告さ
れていない。
【0005】また、デ・ヘア(de Heer)らは、サイエ
ンス(Science)誌の第270巻第1179頁(199
5年)において、カーボンナノチューブの懸濁液をセラ
ミックフィルターに通しフィルター表面のミクロな穴に
カーボンナノチューブを突き立てた後、このフィルター
をプラスチックシートに押圧して、プラスチックシート
上にカーボンナノチューブを転写する技術を開示してい
る。この技術によると、プラスチックシートにほぼ垂直
に立ったカーボンナノチューブの2次元アレイを形成す
ることができ、チューブの先端から電子の電界放出を得
られたことが報告されている。
【0006】しかし、この技術ではガーボンナノチュー
ブと電極との導通をプラスチックシートが阻害するた
め、電子放出の動作電圧が高くなる。また、大面積のセ
ラミックフィルターが得られにくいため、大面積にパタ
ーン化された電子源を得ることが困難である。
【0007】他方、特開平10−149760号公報に
は、電界放出型冷陰極装置における電子エミッタ材とし
てカーボンナノチューブ或いはフラーレンを使用する技
術が開示されている。具体的には、複数の電子エミッタ
を、支持基板上に倒木が重なり合うようにして存在して
いる複数のカーボンナノチューブで構成する。この場合
のカーボンナノチューブは、例えばアーク放電によって
アノード電極の炭素を昇華させ、それをカソード上に析
出させることによって形成する。この析出したカーボン
ナノチューブを集め、塗布などの方法で電極上に配置す
る。
【0008】しかし、この技術によると、カーボンナノ
チューブが支持基板に対してほぼ水平に寝てしまい易
く、カーボンナノチューブを支持基板に対しほぼ垂直に
配列しにくい。なおフラーレンは非常に小さいため、カ
ーボンナノチューブを支え、立たせる機能は無い。つま
り、この技術では、カーボンナノチューブの姿勢を十分
に制御できないので、高効率の電子放出特性を有する冷
陰極部材が得られにくい。
【0009】また、特開平10−12124号公報に
は、カーボンナノチューブを電子エミッタとして使用す
る電子放出素子の構成が開示されており、この構成の電
子エミッタは、陽極酸化膜中に規則正しく配設された細
孔の中に、金属触媒の触媒作用を利用してカーボンナノ
チューブを成長させるものである。しかし、この構成及
びその製造方法は、カーボンナノチューブの形成プロセ
スに長い時間を必要とするため、必ずしも十分な生産性
を有するとは言い難く実用的でない。
【0010】また、上述した特開平10−149760
号公報及び特開平10−12124号公報にそれぞれ開
示されている装置構成は、カーボンナノチューブの一端
が電極支持基板に接触しているだけの弱いものであるた
めに、支持基板との間の電子のやりとりが不安定であ
り、動作電流が安定しないという問題点を有している。
【0011】一方、これらの問題点を解決するために、
カーボンナノチューブを紫外線(UV)照射した有機ポ
リシラン膜に電気泳動によって突き刺し、支持基板に対
し鉛直方向にカーボンナノチューブを立たせる技術が提
案されている(参考文献:中山 他、Pan-Pacific Imag
ing Conference/Japan Hardcopy'98 予稿集 ページ313
-316、日本画像学会主催、1998年7月、東京)。この技術
を図11に基づいて説明する。
【0012】先ずイソプロピルアルコール中にカーボン
ナノチューブ1101を分散させた液体を泳動容器11
04内に注入する。次に支持基板1103に対向した平
板電極1105と支持基板1103上のパターニングさ
れた導電層1106との間に外部電源1107によって
電界を印加して、カーボンナノチューブ1101を電界
方向に配列させると同時に電気泳動によって導電層11
06上に移動させる。ここで、電気泳動させる前に導電
層1106上の有機ポリシラン膜1102のみに紫外線
照射しておく。こうすると、この部分の有機ポリシラン
膜のSi-Si結合が切断され膜がポーラスになり、この部
分にカーボンナノチューブ1101を選択的に突き刺す
ことができる。つまり、この技術によると、電気泳動時
の電界によってカーボンナノチューブ1101を導電層
1106上の有機ポリシラン1102上に選択的に配列
し、ほぼ垂直に立たせることができる。また有機ポリシ
ラン1102を紫外線でパターニングすることによりカ
ーボンナノチューブ1101を配列する領域を任意に設
定することができる。
【0013】しかしながら、電気泳動によってカーボン
ナノチューブを立たせる上記技術は、有機ポリシランを
使用しなければならない点で制約がある。例えば、電子
放出素子をディスプレイ装置として利用する場合、電子
放出素子を真空容器内に封入する工程(フリット工程)
が必要であり、このフリット工程のおいて400〜50
0℃の高温プロセスを経る。この際、内部の電子放出素
子も同時に加熱されるため、有機ポリシランが熱分解し
て無くなってしまう(有機ポリシランは300℃で分解
する)。つまり、フリット工程を経ると有機ポリシラン
で固定保持されていたカーボンナノチューブが倒れてし
まうことになる。この結果、電子放出素子の動作電圧が
高くなるとともに動作電流が小さくなり、ひどい場合に
は電子放出そのものが起こらなくなる。
【0014】他方、高温プロセスを無くして有機ポリシ
ランの分解を防いだとしても有機ポリシランは導電性が
低いので、導電薄膜とカーボンナノチューブとの電気的
接続が阻害され、その結果としてカーボンナノチューブ
からの電子放出がされにくくなる。すなわち、上記技術
には、動作電圧が高くなるとともに、一定の動作電圧下
では動作電流の変動が大きく、素子特性が不安定である
という問題がある。
【0015】さらに製造工程においては、カーボンナノ
チューブを突き刺したくない部分をマスクして、紫外線
を照射する必要があり、この分、コスト高になる。
【0016】第二発明群の従来技術の説明;冷陰極型素
子には、低電圧・低消費電力駆動で高電流を安定に得ら
れる素子特性が要求されるが、このような要件を満たす
技術として、多軸の針状結晶部を有するウイスカーを用
いた電子放出素子が提案されている(特許公報第279
3702号)。この技術の内容を図20に基づいて説明
する。
【0017】陰極支持基板としてのガラス支持基板22
01上にスクリーン印刷法等を用いて黒鉛を被着し、焼
成して黒鉛電極2202を形成する。そしてテトラポッ
ト形のZnOウィスカー粉末を、Niメッキの補助液で
あるPdCl2等の溶液中に分散させ、湿式沈降法にて
ウィスカー粉末を塗布する。乾燥後、仕事関数の低いN
i等の金属材料を無電界メッキによってZnOウィスカ
ー表面に数Å〜数十Åの厚みでコーティングする。これ
により黒鉛支持基板2202上に上記ウイスカーを固着
させてエミッタ電極2203を構成する。
【0018】次いで、このようにして形成されたエミッ
ション電極2203に、ZnOウィスカーの先端部から
数μm〜数百μm程度離して、例えばメッシュ状に開口
を有する金属板からなるゲート電極2204をスペーサ
2205を介して設け、電界放出形陰極2206を構成
する。
【0019】この技術は、尖鋭な先端を有ししかも基板
上で姿勢を好適に保つことができるウィスカーを電子放
出材料として用いているので、低電圧で効率よく電子放
出をさせ易い。しかしながら、その一方で尖鋭な先端を
有するウィスカーを使用するが故の課題を有している。
すなわち、 (1)テトラポット形のZnOウィスカーは、黒鉛電極
2202と極めて尖鋭な先端部のみで接触しているだけ
であるので、電極との接触面積が極めて小さい。このた
め、ZnOウィスカーへの電子注入の際に非常に大きな
電気抵抗が発生し、電子の注入がスムーズになされな
い。この問題はZnOウィスカー表面を仕事関数の小さ
い材料でコートしたとしても十分に解消できない。
【0020】(2)ZnOウィスカーのテトラポットの
足部先端は非常に尖鋭であり、電界集中効果が大きい
が、その反面、折れ易い。ウィスカーの折れを防止する
ためには、無用な力を与えることなく、支持基板上に塗
布する必要があるが、湿式沈降法を用いる上記技術は、
煩雑であるので生産性に問題がある。言うまでもなく足
部が途中で折れると、先端の尖鋭さが損なわれるので、
電界集中効果が低下することになる。
【0021】(3)更に、電子放出素子を用いてディス
プレイを構成する場合、同一支持基板上に多数の素子を
配列形成する必要があるが、上記技術ではウイスカーに
損傷を与えることなくして、パターニングを行うことは
困難である。
【0022】
【課題を解決するための手段】一群の本発明は上述の課
題を解決することを目的とし、より詳しくは、(1)低
い動作電圧で、大きい動作電流が得られ、かつ電子放出
特性が安定した電子放出素子構造を提供すること、
(2)上述のような電子放出素子を少ない工程で低コス
トでもって作製できる製造方法を提供すること、(3)
上記のような電子放出素子を利用した電子源、電界放出
型ディスプレイ装置、蛍光灯、およびそれらの製造方法
を提供することである。(4)また、本願第2発明群の
より具体的な目的は、電子放出材料として多軸結晶ウィ
スカーを用いる上記従来技術における課題を解消するこ
とである。
【0023】これらの目的を達成するための手段として
の本発明構成の特徴は、次の通りである。
【0024】請求項1に記載の発明は、支持部材の上に
第1の電極と、冷陰極部材と、が少なくとも配置された
電子放出素子であって、前記冷陰極部材が、少なくとも
電子放出効率の異なる第1の粒子と第2の粒子の混成粒
子からなることを特徴とする。
【0025】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、第一の粒子の姿勢を規整している、ことを特徴とす
る。
【0026】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子が、棒
状もしくは板状であり、かつ前記第2の粒子が、前記第
1の粒子を第1の電極に対して水平ではなく、ある角度
をもって姿勢規整している、ことを特徴とする。
【0027】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、第1の粒子が、炭素を
主成分とする、ことを特徴とする。
【0028】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の電子放出素子において、第1の粒子が、黒鉛粒
子、カーボンナノチューブ、炭素繊維のうち何れか1つ
を含む、ことを特徴とする。
【0029】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、第1の粒子が、炭素、
シリコン、ホウ素、窒素、酸素などの原子が符合したナ
ノチューブである、ことを特徴とする。
【0030】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、第2の粒子が、概ね球
状である、ことを特徴とする。
【0031】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、第2の粒子が、球状粒
子の集合体からなる、ことを特徴とする。
【0032】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
に記載の電子放出素子において、第2の粒子が、導電性
である、ことを特徴とする。
【0033】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1に記載の電子放出素子において、第2の粒子が、ウィ
スカーである、ことを特徴とする。
【0034】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の電子放出素子において、第2の粒子が、少
なくともチタン原子、アルミニウム原子、ホウ素原子、
炭素原子、珪素原子、亜鉛原子、酸素原子のうち何れか
1つを主成分とする、ことを特徴とする。
【0035】また、請求項12に記載の発明は、請求項
3に記載の電子放出素子において、第2の粒子の高さ
が、第1の粒子の大きさよりも小さい、ことを特徴とす
る。
【0036】また、請求項13に記載の発明は、請求項
1に記載の電子放出素子において、冷陰極部材と第2の
電極の間に、前記冷陰極部材表面から単位時間当りに放
出される電子の数を制御する第3の電極が配置されてい
る、ことを特徴とする。
【0037】また、請求項14に記載の発明は、請求項
1に記載の電子放出素子を含む電界放出型ディスプレイ
装置であって、前記電子放出素子の冷陰極部材の表面
が、前記電界放出型ディスプレイ装置の電子放出源とし
て機能するように構成されている、ことを特徴とする。
【0038】また、請求項15に記載の発明は、請求項
1に記載の電子放出素子を含む蛍光灯であって、前記電
子放出素子の冷陰極部材の表面が前記蛍光灯の電子放出
源として機能するように構成されている、ことを特徴と
する。
【0039】また、請求項16に記載の発明は、請求項
15に記載の蛍光灯において、第2の電極が、第1の電
極を包むように配置されている、ことを特徴とする。
【0040】また、請求項17に記載の発明は、支持部
材の上に第1の電極と、第1の粒子と第2の粒子からな
る混成粒子を有する冷陰極部材と、が少なくとも配置さ
れた電子放出素子の製造方法であって、支持部材上に第
1の電極を形成する工程と、前記第1の電極表面に第1
の粒子を分散する工程と、前記第1の電極表面に第2の
粒子を分散して冷陰極部材を形成する工程と、を少なく
とも備えることを特徴とする。
【0041】また、請求項18に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法において、前記第
1の粒子と第2の粒子とは電子放出効率が異なる、こと
を特徴とする。
【0042】また、請求項19に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法において、前記第
1の粒子と第2の粒子の何れか一方が電子放出用の粒子
であり、もう一方が電子放出用の粒子の姿勢を規整する
ための粒子である、ことを特徴とする。
【0043】また、請求項20に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法において、前記冷
陰極部材を形成する工程が、電極表面に分散された第1
の粒子を加圧した後、第2の粒子を分散して陰極部材を
形成する工程である、ことを特徴とする。
【0044】また、請求項21に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法において、前記冷
陰極部材を形成する工程が、少なくとも第2の粒子を帯
電させ、電界を印加した雰囲気下において、第1の電極
上に前記第2の粒子を分散して冷陰極部材を形成する工
程である、ことを特徴とする。
【0045】また、請求項22に記載の発明は、支持部
材の上に第1の電極と、第1の粒子と第2の粒子からな
る混成粒子を有する冷陰極部材と、が少なくとも配置さ
れた電子放出素子の製造方法であって、支持部材の上に
第1の電極を形成する工程と、前記第1の電極表面に第
1の粒子と第2の粒子を同時に分散して冷陰極部材を形
成する工程と、を少なくとも備える電子放出素子の製造
方法であることを特徴とする。
【0046】また、請求項23に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法において、前記第
1の粒子と第2の粒子とは電子放出効率が異なる、こと
を特徴とする。
【0047】また、請求項24に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法において、前記第
1の粒子と第2の粒子の何れか一方が電子放出用の粒子
であり、もう一方が電子放出用の粒子の姿勢を規整する
ための粒子である、ことを特徴とする。
【0048】また、請求項25に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法において、前記冷
陰極部材を形成する工程が、第1の粒子と第2の粒子を
帯電させ、電界を印加した雰囲気下において第1の電極
上に当該第1の粒子と第2の粒子を同時分散する工程で
ある、ことを特徴とする。
【0049】また、請求項26に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法において、前記冷
陰極部材を形成する工程が、揮発性を有する溶剤中に第
1の粒子と第2の粒子とが分散された分散溶液を加圧
し、前記分散溶液をノズルより放出させて第1の電極表
面に付着させる工程である、ことを特徴とする。
【0050】また、請求項27に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方法
であることを特徴とする。
【0051】また、請求項28に記載の発明は、請求項
20に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方法
であることを特徴とする。
【0052】また、請求項29に記載の発明は、請求項
21に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方法
であることを特徴とする。
【0053】また、請求項30に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方
法。
【0054】また、請求項31に記載の発明は、請求項
25に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方法
であることを特徴とする。
【0055】また、請求項32に記載の発明は、請求項
26に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造方法
であることを特徴とする。
【0056】また、請求項33に記載の発明は、請求項
17に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法であることを特徴とす
る。
【0057】また、請求項34に記載の発明は、請求項
20に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法であることを特徴とす
る。
【0058】また、請求項35に記載の発明は、請求項
21に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法であることを特徴とす
る。
【0059】また、請求項36に記載の発明は、請求項
22に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法であることを特徴とす
る。
【0060】また、請求項37に記載の発明は、請求項
25に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法であることを特徴とす
る。
【0061】また、請求項38に記載の発明は、請求項
26に記載の電子放出素子の製造方法に従って前記電子
放出素子を形成する工程と、蛍光体層および第2の電極
を表面に有する陽極基材を形成する工程と、前記電子放
出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前記蛍光体層
とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体層に対する
電子放出源として機能するように配置する工程と、を少
なくとも備える蛍光灯の製造方法また、請求項39に記
載の発明は、少なくとも、空間に電子を放出するための
第一の粒子と、前記第一の粒子の近傍にあって前記第一
の粒子の姿勢を規整する第二の粒子と、を含む混成粒子
で構成された冷陰極部材と、前記冷陰極部材に電子を供
給する電子輸送部材と、が基材上に設けられた電界放出
素子であることを特徴とする。
【0062】また、請求項40に記載の発明は、請求項
39に記載の電界放出素子において、前記第一の粒子
は、前記第二の粒子に比べ電子放出効率が高い、ことを
特徴とする。
【0063】また、請求項41に記載の発明は、請求項
40に記載の電界放出素子において、第二の粒子は、導
電性である、ことを特徴とする。
【0064】また、請求項42に記載の発明は、請求項
39に記載の電界放出素子において、前記第一の粒子
が、前記第二の粒子とは直接接触し、前記電子輸送部材
とは直接または前記第二の粒子を介して接触し、更に前
記支持基材面とは直接または第二の粒子を介し、または
第二の粒子および電子輸送部材を介して接触しており、
前記第一の粒子の空間に突出した非接触面積は、他の部
材に接触した接触面積よりも大きい、ことを特徴とす
る。
【0065】また、請求項43に記載の発明は、請求項
42に記載の電界放出素子において、第二の粒子が、導
電性である、ことを特徴とする。
【0066】また、請求項44に記載の発明は、多足形
状粒子である第1の粒子と第2の粒子とからなる混成粒
子を含む冷陰極部材と、前記電冷陰極部材に電子を供給
する電子搬送部材と、が支持基材上に設けられた電子放
出素子であって、前記第2の粒子が、前記第2の粒子の
表面に突起状に付着している、電子放出素子であること
を特徴とする。
【0067】また、請求項45に記載の発明は、請求項
44に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、繊維状の粒子である、ことを特徴とする。
【0068】また、請求項46に記載の発明は、請求項
45に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、炭素繊維である、ことを特徴とする。
【0069】また、請求項47に記載の発明は、請求項
45に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、六炭素環のσ結合の切れた部分を有するグラファイ
トである、ことを特徴とする。
【0070】また、請求項48に記載の発明は、請求項
45に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、カーボンナノチューブである、ことを特徴とする。
【0071】また、請求項49に記載の発明は、請求項
45に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,B,Mgの群から
選択される金属またはこれらの酸化物、窒化物、炭化物
のいずれかである、ことを特徴とする。
【0072】また、請求項50に記載の発明は、請求項
49に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、テトラポット形状ウイスカーである、ことを特徴と
する。
【0073】また、請求項51に記載の発明は、多足形
状粒子である第1の粒子と第2の粒子とからなる混成粒
子を含む冷陰極部材と、前記電冷陰極部材に電子を供給
する電子搬送部材と、が支持基材上に設けられた電子放
出素子であって、前記第1の粒子は、少なくとも1本の
足を空間に突出させ、残りの足の先端部分を介して前記
電子搬送部材に電気接続され、前記第2の粒子は導電性
を有し、前記第1の粒子の足もと近傍に存在して前記第
1の粒子と前記電子搬送部材との電気接続を増強してい
る、ことを特徴とする。
【0074】また、請求項52に記載の発明は、請求項
51に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,B,Mgの群から
選択される金属またはこれらの酸化物、窒化物、炭化物
のいずれかである、ことを特徴とする。
【0075】また、請求項53に記載の発明は、請求項
52に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、テトラポット形状ウイスカーである、ことを特徴と
する。
【0076】また、請求項54に記載の発明は、請求項
53に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、繊維状の粒子である、ことを特徴とする。
【0077】また、請求項55に記載の発明は、請求項
54に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、炭素繊維である、ことを特徴とする。
【0078】また、請求項56に記載の発明は、支持基
材と、前記支持基材上に設けられた電子搬送部材と、電
子搬送部材上に設けられた感光性樹脂からなる接着層
と、前記接着層に固着された冷陰極部材と、を少なくと
も有し、前記冷陰極部材が、第1の粒子と第2の粒子を
含む混成粒子で構成されている、ことを特徴とする電子
放出素子であることを特徴とする。
【0079】また、請求項57に記載の発明は、請求項
56に記載の電子放出素子において、前記感光性樹脂か
らなる接着層が、導電性粒子を含む、ことを特徴とす
る。
【0080】また、請求項58に記載の発明は、請求項
56に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子と
第2の粒子の電子放出効率が異なる、ことを特徴とす
る。
【0081】また、請求項59に記載の発明は、請求項
56に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、多足形状粒子であり、前記第2の粒子が繊維状の粒
子である、ことを特徴とする。
【0082】また、請求項60に記載の発明は、請求項
59に記載の電子放出素子において、前記多足形状粒子
が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,B,Mgの群から
選択される金属またはこれらの酸化物、窒化物、炭化物
のいずれかである、ことを特徴とする。
【0083】また、請求項61に記載の発明は、請求項
60に記載の電子放出素子において、前記多足形状粒子
が、テトラポット形状ウイスカーである、ことを特徴と
する。
【0084】また、請求項62に記載の発明は、請求項
59に記載の電子放出素子において、前記繊維状の粒子
が、六炭素環のσ結合の切れた部分を有するグラファイ
トである、ことを特徴とする。
【0085】また、請求項63に記載の発明は、請求項
59に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、カーボンナノチューブである、ことを特徴とする。
【0086】また、請求項64に記載の発明は、支持基
材と、前記支持基材上に部設けられた電子搬送材と、前
記接電子搬送材に固着された冷陰極部材と、を少なくと
も有し、前記冷陰極部材は、感光性樹脂が炭化されてな
る炭素または炭素質残留物によって前記電子搬送部材ま
たは前記支持部材に固着されている、ことを特徴とする
電子放出素子であることを特徴とする。
【0087】また、請求項65に記載の発明は、請求項
64に記載の電子放出素子において、前記冷陰極部材
が、第1の粒子と第2の粒子を含む混成粒子で構成され
ている、ことを特徴とする。
【0088】また、請求項66に記載の発明は、請求項
65に記載の電子放出素子において、前記第1の粒子
が、多足形状粒子であり、前記第2の粒子が繊維状の粒
子である、ことを特徴とする。
【0089】また、請求項67に記載の発明は、請求項
66に記載の電子放出素子において、前記多足形状粒子
が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,B,Mgの群から
選択される金属またはこれらの酸化物、窒化物、炭化物
のいずれかである、ことを特徴とする。
【0090】また、請求項68に記載の発明は、請求項
67に記載の電子放出素子において、前記多足形状粒子
が、テトラポット形状ウイスカーである、ことを特徴と
する。
【0091】また、請求項69に記載の発明は、請求項
66に記載の電子放出素子において、前記繊維状の粒子
が、六炭素環のσ結合の切れた部分を有するグラファイ
トである、ことを特徴とする。
【0092】また、請求項70に記載の発明は、請求項
66に記載の電子放出素子において、前記第2の粒子
が、カーボンナノチューブである、ことを特徴とする。
【0093】また、請求項71に記載の発明は、支持基
材上に電子搬送部材を形成する工程と、前記電子搬送部
材上に感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光樹脂層
に対しパターン露光と現像を行って前記感光樹脂層を所
定形状にパターン化するパターンニング工程と、パター
ン化された感光性樹脂領域に電子放出材料を接着させる
接着工程と、を少なくとも備える電子放出素子の製造方
法であることを特徴とする。
【0094】また、請求項72に記載の発明は、請求項
71に記載の電子放出素子の製造方法において、前記電
子放出材料が、電子放出効率の異なる第1の粒子と第2
の粒子の混成粒子である、ことを特徴とする。
【0095】また、請求項73に記載の発明は、請求項
71に記載の電子放出素子の製造方法において、更に、
前記パターンニング工程と接着工程の間に、感光性樹脂
層を軟化温度以上に加熱する加熱処理工程を備える、こ
とを特徴とする。
【0096】また、請求項74に記載の発明は、請求項
71に記載の電子放出素子の製造方法において、更に、
前記接着工程の後に未接着の電子放出材料を除去する除
去工程を備える、ことを特徴とする。
【0097】また、請求項75に記載の発明は、請求項
74に記載の電子放出素子の製造方法において、前記除
去工程が、支持基材面に流体を噴射する工程である、こ
とを特徴とする。
【0098】また、請求項76に記載の発明は、請求項
71に記載の電子放出素子の製造方法において、更に、
前記接着工程の後に感光性樹脂層を焼成する工程を備え
る、ことを特徴とする。
【0099】また、請求項77に記載の発明は、請求項
74に記載の電子放出素子の製造方法において、更に、
前記除去工程の後に感光性樹脂層を焼成する工程を備え
る、ことを特徴とする。
【0100】また、請求項78に記載の発明は、電子放
出素子と、前記電子放出素子を制御する制御回路とを少
なくとも備えた電子源であって、前記電子放出素子が、
請求項44に記載の電子放出素子である、ことを特徴と
する電子源である。
【0101】また、請求項79に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により画像を形成す
る画像形成部とを少なくとも備えた画像表示装置であっ
て、前記電子源が、請求項78に記載された電子源であ
る、ことを特徴とする画像表示装置である。
【0102】また、請求項80に記載の発明は、電子放
出素子と、前記電子放出素子を制御する制御回路とを少
なくとも備えた電子源であって、前記電子放出素子が、
請求項51に記載の電子放出素子である、ことを特徴と
する電子源である。
【0103】また、請求項81に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により画像を形成す
る画像形成部とを少なくとも備えた画像表示装置であっ
て、前記電子源が、請求項80に記載された電子源であ
る、ことを特徴とする画像表示装置である。
【0104】また、請求項82に記載の発明は、電子放
出素子と、前記電子放出素子を制御する制御回路とを少
なくとも備えた電子源であって、前記電子放出素子が、
請求項56に記載の電子放出素子である、ことを特徴と
する電子源である。
【0105】また、請求項83に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により画像を形成す
る画像形成部とを少なくとも備えた画像表示装置であっ
て、前記電子源が、請求項82に記載された電子源であ
る、ことを特徴とする画像表示装置である。
【0106】また、請求項84に記載の発明は、電子放
出素子と、前記電子放出素子を制御する制御回路とを少
なくとも備えた電子源であって、前記電子放出素子が、
請求項64に記載の電子放出素子である、ことを特徴と
する電子源である。
【0107】また、請求項85記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により画像を形成す
る画像形成部とを少なくとも備えた画像表示装置であっ
て、前記電子源が、請求項84に記載された電子源であ
る、ことを特徴とする画像表示装置である。
【0108】また、請求項86に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により発光する蛍光
面とを少なくとも備えた蛍光灯であって、前記電子源
が、請求項78に記載された電子源である、ことを特徴
とする蛍光灯である。
【0109】また、請求項87に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により発光する蛍光
面とを少なくとも備えた蛍光灯であって、前記電子源
が、請求項80に記載された電子源である、ことを特徴
とする蛍光灯である。
【0110】また、請求項88に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により発光する蛍光
面とを少なくとも備えた蛍光灯であって、前記電子源
が、請求項82に記載された電子源である、ことを特徴
とする蛍光灯である。
【0111】また、請求項89に記載の発明は、電子源
と、前記電子源から放出された電子により発光する蛍光
面とを少なくとも備えた蛍光灯であって、前記電子源
が、請求項84に記載された電子源である、ことを特徴
とする蛍光灯である。
【0112】また、請求項90に記載の発明は、請求項
89に記載された蛍光灯において、電子放出素子から電
子を引き出すための引き出し電極が、電子放出部材を包
むように配置されている、ことを特徴とする。
【0113】また、請求項91に記載の発明は、支持基
材上に感光性樹脂層を形成する工程と、前記感光樹脂層
に対しパターン露光と現像を行って前記感光樹脂層を所
定形状にパターン化するパターンニング工程と、前記パ
ターンニング工程でパターン化された感光性樹脂領域の
上に被パターン形成層を形成し、前記感光性樹脂領域に
被パターン形成層を接着させる工程と、前記工程で接着
させた部分以外の被パターン形成層部分を除去する除去
工程と、を少なくとも備えるパターン形成方法であるこ
とを特徴とする。
【0114】また、請求項92に記載の発明は、請求項
91に記載のパターン形成方法において、更に前記除去
工程の後に、前記感光性樹脂層を焼失させる工程を備え
る、ことを特徴とする。
【0115】
【発明の実施の形態】以下、一連の本発明の実施の形態
を第1発明群と第2発明群に分け、それぞれの内容を実
施例に基づいて説明する。 〔第1発明群における実施例〕第一発明群の各実施例の
内容を図面を参照しながら具体的に説明する。 (実施例1−1)図1は、本発明の実施例1−1に係わ
る電子放出素子100、およびそれを用いた電界放出型
ディスプレイ装置1000の概略構成図である。以下
に、図1を参照しながら、電子放出素子100や電界放
出型ディスプレイ装置1000の構成や製造方法を説明
する。
【0116】まず、支持部材としてガラス支持基板10
1上に、第1の導電性電極(導電層)102としてA
l、Al−Li合金、Mg,Mg−Ag合金、Au、P
t、Ag、Fe、Ni、Cu、Cr、W、Mo、Co、
TaまたはTiなどの金属薄膜をスパッタ法あるいは真
空蒸着法あるいはメッキ法により、厚さ約0.01μm
〜約100μm、典型的には約0.1μm〜約1μmに
形成した。
【0117】次に、エタノールやイソプロピルアルコー
ルやアセトンやトルエンなどの揮発性有機溶剤中にほぼ
球状のPt、Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、C
o、Cu−Sn合金、Cu−Zn合金、Cu−Ni−Z
n合金、Cu−Pb合金、Cu−Pb−Sn合金、Cu
−Co合金、Cu−Fe−Mn合金、Fe−Cr合金、
Fe−Si合金、Fe−Mo合金、Fe−Mn合金、F
e−W合金、Fe−V合金、Fe−Nb合金、ステンレ
ス、パーマロイなどの材質からなる金属微粒子(粒径:
0.1〜8μm)を分散した液をガラス支持基板101
上に滴下し、スピンコーターにて余分な液を除去し、第
1の導電性電極102上に、金属または金属合金からな
る金属微粒子である第二の粒子103を分散した。
【0118】その後、上記の揮発性有機溶剤または分散
性を高めるために界面活性剤を混合した水にカーボンナ
ノチューブ(直径:0.5nm〜100nm、長さ2〜
10μm)を分散した液を第1の導電性電極102上に
滴下乾燥して、カーボンナノチューブからなる第1の微
粒子104をばらまいた。
【0119】これによって、第1の導電性電極102上
にカーボンナノチューブからなる第一の粒子104と金
属微粒子からなる第二の粒子103とが混合した混成粒
子からなる冷陰極部材105が形成され、電子放出素子
100が形成された。
【0120】この電子放出素子100を陰極とし、それ
に対向するように、ガラス支持基板106上に第2の導
電性電極107として、ITO、SnO2、ZnOなど
からなる透明電極、および蛍光体薄膜108を積層した
陽極支持基板150を配置した。これによって電界放出
型ディスプレイ装置1000を構成された。ここで、陰
極100と陽極150との距離は0.5mm〜2mmと
した。
【0121】上記のような電子放出素子(陰極)100
と陽極支持基板(陽極)150との間を真空状態にし、
さらに直流電源109を使ってバイアス電圧を陰極10
0と陽極150との間に印加した。
【0122】その結果、直流電源109の電圧が約50
0V〜2kVのバイアス条件下で、冷陰極部材105の
表面から真空中に電子が放出され、この放出された電子
が、直流電源109による電界によって加速されて蛍光
体薄膜108と衝突し、蛍光体薄膜108が発光するの
を観測することができた。また、陰極100と陽極間1
50との間に流れる電流も20−100μAと大きく、
時間変動も5%以下と小さく安定していることが確認で
きた。
【0123】また、ガラス支持基板101を金属板に置
き換え、導電性電極102を無くしても上記と同様の効
果を得ることができた。
【0124】(比較例1−1)比較のために上記の電子
放出素子100の第二の粒子103をばらまかずに、第
一の粒子104だけをばらまいて冷陰極部材105を形
成し、他の構成要素は素子100と全く同様にして比較
用電子放出素子(1−1)を作製した。そして、この素
子(1−1)に付いて上記と同様に電子放出特性を調べ
た。
【0125】その結果、素子(1−1)については、直
流電源109の電圧を約3kV〜15kVして初めて電
子放出を確認でき、電子放出素子100に比べて動作電
圧が大きくなることが判明した。また、この時の動作電
流は5−10μAで、一定の動作電圧下での動作電流の
時間変動は20−30%であった。
【0126】このように第二の粒子103の有無によっ
て、電子放出特性が大きく異なった原因を探るため、本
実施例における素子100と比較用素子(1−1)の冷
陰極部材105を走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察
した。その結果、比較用素子(1−1)の冷陰極部材1
05では第一の粒子104であるカーボンナノチューブ
が図2に示すように、第1の導電性電極102に対して
ほとんど水平に近い状態で重なりあっているのに対し
(第1の導電性電極102表面に対するカーボンナノチ
ューブの角度は0−40度の範囲で分布しており、平均
角度はおよそ15度)、素子100では図1に示すよう
にカーボンナノチューブが立っていることが確認できた
(第1の導電性電極102表面に対するカーボンナノチ
ューブの角度は0−90度の範囲で分布しており、平均
角度はおよそ60度)。
【0127】(比較例1−2)また、上記比較例1−1
とは逆に第一の粒子104をばらまかずに、第二の粒子
103だけをばらまいた比較用電子放出素子(1−2)
を作製し、上記と同様にして電子放出特性を調べた。
【0128】その結果、素子(1−2)については直流
電源109の電圧を約8kV〜30kVして初めて電子
放出を確認でき、動作電圧はかなり大きいことが判明し
た。また、陰極ー陽極間に流れる電流も1μA以下と小
さく、時間的変動も70−90%であった。
【0129】これらの結果より、金属の微粒子からなる
第二の粒子103と第一の粒子104を分散して電子放
出の動作電圧が小さくなり、動作電流が大きくなった原
因は、第二の粒子103の電子放出効率が第一の粒子1
04のそれよりも大きいというものではなく、第二の粒
子103が第一の粒子104であるカーボンナノチュー
ブの姿勢を規整する作用、すなわち第一の粒子104を
立たせる役目をしており、かつ第一の粒子104の電子
放出効率に異方性があり、第一の粒子104が支持基板
に対して立つことによって電子放出効率が向上したため
と考えられる。
【0130】(比較例1−3)また、金属微粒子の代わ
りに絶縁性のガラスやセラミックの微粒子を第二の粒子
103として使用したこと以外は、素子(1−1)と同
様にして比較用素子(1−3)作製し、この比較用素子
(1−3)の電子放出特性を調べた。その結果、電流の
時間変動が10%以上となり、動作が不安定になること
が判明した。
【0131】従って、第2の微粒子103に導電性のも
のを使用した素子100においては、第二の粒子103
を介して第1の導電性電極102と第一の粒子104と
の電気的接続がなされており、第1の導電性電極102
と第一の粒子104との接触抵抗が小さくなって安定動
作が実現できたものと思われた。
【0132】なお、更なる検討において、ガラスやセラ
ミックの微粒子に金属やITOなどの導電膜をコーティ
ングした場合には、素子100と同様な電子放出特性が
得られ、動作電流の時間的変動は5%以下と安定になる
ことが判明した。
【0133】(実施例1−2)本発明の実施例1−2で
は、実施例1−1で作製した電子放出素子100の作製
手順において、第二の粒子103をスピンコーターを使
って第1の導電性電極102上に分散した後、ステンレ
スの板を上から押し当て第2の微粒子103を加圧圧着
し、その後実施例1−1と同様にして第一の粒子104
のカーボンナノチューブを分散して電子放出素子を構成
した。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−
1で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0134】実施例1−1と同様に、本実施例の電子放
出特性を調べたところ、実施例1−1における素子10
0に比べて電子放出開始電圧が1割ほど小さく、エミッ
ション電流はおよそ1割程度増加した。
【0135】このように本実施例の電子放出素子が、実
施例1−1で作製した電子放出素子100に比べて僅か
であるが特性改善できた理由は、第二の粒子103を加
圧圧着したことで第二の粒子103が第1の導電性電極
102にめり込み、第二の粒子103と第1の導電性電
極102間の接触抵抗が下がったためと思われる。
【0136】尚、第二の粒子103を加圧する板の材質
は、第二の粒子103よりも硬いもので有ればステンレ
スに限られるものでなく、またその形状も板ではなくロ
ーラーであっても、ほぼ同じ結果を得る。
【0137】(実施例1−3)本発明の実施例1−3で
は、実施例1−1で作製した電子放出素子100の作製
手順において、第一の粒子104および第二の粒子10
3を混合してエタノールやイソプロピルアルコールやア
セトンなどの揮発性有機溶剤中に分散し、その液を第1
の導電性電極102上に滴下乾燥して第一の粒子104
と第二の粒子103が混合した冷陰極部材105を構成
して電子放出素子を構成した。その他の各構成要素およ
び作製方法は実施例1−1で説明したものと同様であ
り、それらの説明はここでは省略する。
【0138】実施例1−1と同様に、本実施例の電子放
出特性を調べたところ、実施例1−1における素子10
0とほぼ同じ結果を得た。なお、実施例1−1は、第一
の粒子と第二の粒子とをそれぞれ別の分散液とした点に
おいて、実施例1−3と相違している。
【0139】(実施例1−4)本発明の実施例1−4で
は、実施例1−1で作製した電子放出素子100におい
て、第一の粒子104のカーボンナノチューブの代わり
に、炭素,Si,ホウ素,窒素,酸素などの原子が符号
した(または含まれた)ナノチューブや金属硫化物から
なるナノチューブで構成した電子放出素子を構成した。
その他の各構成要素は実施例1−1で説明したものと同
様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0140】実施例1−1と同様に、本実施例の電子放
出特性を調べたところ、実施例1−1における素子10
0とほぼ同じ結果を得た。
【0141】(実施例1−5)図3は、本発明の実施例
1−5に係わる電子放出素子300、およびそれを使用
した電界放出型ディスプレイ装置3000の概略構成図
である。
【0142】本実施例の電子放出素子300の製造にあ
たっては、第1の実施例における電子放出素子100の
製造時と同様のプロセスで第1の導電性電極102まで
の構成を形成した。その後、第二の粒子としてコンペイ
トウ菓子のように表面に突起のあるPt、Au、Ag、
Cu、Ni,Rh、Pd、Co、Cu−Sn合金、Cu
−Zn合金、Cu−Ni−Zn合金、Cu−Pb合金、
Cu−Pb−Sn合金、Cu−Co合金、Cu−Fe−
Mn合金、Fe−Cr合金、Fe−Si合金、Fe−M
o合金、Fe−Mn合金、Fe−W合金、Fe−V合
金、Fe−Nb合金、ステンレス、パーマロイなどの材
質からなる金属微粒子(粒径:0.5〜50μm)を、
エタノールやイソプロピルアルコールやアセトンやトル
エンなどの揮発性有機溶剤中に分散した。この分散する
方法により、液をガラス支持基板101上に滴下し、ス
ピンコーターにて余分な液を除去し、第1の導電性電極
102上に第二の粒子301をばらまいた。
【0143】次で、上記の揮発性有機溶剤または界面活
性剤を混合した水に炭素繊維(直径:0.1μm〜10
μm、長さ2〜100μm)を分散した液を第1の導電
性電極102上に滴下乾燥して第1の微粒子302をば
らまいた。
【0144】これによって、第1の導電性電極102上
にカーボンファイバーからなる第一の粒子302と表面
に突起のある金属微粒子からなる第二の粒子301とが
混合した混成粒子からなる冷陰極部材105が形成さ
れ、電子放出素子300が形成された。
【0145】さらに、実施例1−1の電界放出型ディス
プレイ装置1000と同様に、陽極支持基板150を電
子放出素子300に対向して配置することによって電界
放出型ディスプレイ装置3000を構成した。
【0146】なお、電子放出素子300および電界放出
型ディスプレイ装置3000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略した。
【0147】本実施例の素子300について、実施例1
−1と同様に電子放出特性を測定したところ、直流電源
109の電圧が約500V〜2kVのバイアス条件下
で、蛍光体薄膜108が発光するのを観測することがで
きた。また、陰極100と陽極間150との間に流れる
電流も30−150μAと大きく、時間変動も5%以下
と小さく安定していることが確認できた。
【0148】本実施例の素子300の冷陰極部材105
をSEM(走査型電子顕微鏡)にて観察したところ、図
3に示すように第1の導電性電極102に対して立って
いるカーボンファイバー302が多く存在することが確
認できた。
【0149】また、この素子300において、コンペイ
トウ菓子のような金属微粒子301の代わりに図1に示
すような球状の金属微粒子103(但し、粒径は金属微
粒子301と同じとした)を用いても、素子300と同
様の結果を得た。
【0150】(比較例1−4)比較のために本実施例の
電子放出素子300の第二の粒子301をばらまかず
に、第一の粒子302だけをばらまいて冷陰極部材10
5を形成し、他の構成要素は素子300と全く同様にし
て比較用電子放出素子(1−4)を作製した。そして、
これらの素子(1−4)に付いて上記と同様に電子放出
特性を調べた。
【0151】その結果、素子(1−4)については、直
流電源109の電圧を約2.5kV〜10kVして初め
て電子放出を確認でき、電子放出素子300に比べて動
作電圧が大きくなることが判明した。また、この時の動
作電流は7−15μAであり、一定の動作電圧下での動
作電流の時間変動は15−25%であった。
【0152】(比較例1−5)また、上記比較例1−4
とは逆に第一の粒子302をばらまかずに、第二の粒子
301だけをばらまいた比較用電子放出素子(1−5)
を作製し、上記と同様にして電子放出特性を調べた。
【0153】その結果、素子(1−5)については直流
電源109の電圧を約6kV〜25kVして初めて電子
放出を確認でき、動作電圧はかなり大きいことが判明し
た。また、陰極ー陽極間に流れる電流も1μA以下と小
さく、時間的変動も70−90%であった。
【0154】これらの結果より、金属の微粒子からなる
第二の粒子301と第一の粒子302とを分散した場合
において、電子放出の動作電圧が小さくなるとともに動
作電流が大きくなった原因は、第二の粒子301の電子
放出効率が第一の粒子302のそれよりも大きいという
ものでなく、第一の粒子302であるカーボンファイバ
ーが電子放出効率において異方性を有し、かつ第二の粒
子301の存在によってカーボンファイバーが立ち、電
子放出効率の高い端部が陽極側に向き易くなったためで
ある。なお、第一の粒子であるカーボンファイバーが立
ったのは、図3から明らかなごとく、第二の粒子が第一
の粒子の姿勢を規整し支えているからである。
【0155】(実施例1−6)図4は、本発明の実施例
1−6に係わる電子放出素子400、およびそれを使用
した電界放出型ディスプレイ装置4000の概略構成図
である。
【0156】本実施例の電子放出素子400の製造にあ
たっては、第5の実施例における電子放出素子300の
製造時と同様のプロセスで第1の導電性電極102まで
の構成を形成した後に、第二の粒子として粒径:0.0
1μm〜5μmの微粒子が集合して1つの集合体粒子を
構成したPt、Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、
Co、Cu−Sn合金、Cu−Zn合金、Cu−Ni−
Zn合金、Cu−Pb合金、Cu−Pb−Sn合金、C
u−Co合金、Cu−Fe−Mn合金、Fe−Cr合
金、Fe−Si合金、Fe−Mo合金、Fe−Mn合
金、Fe−W合金、Fe−V合金、Fe−Nb合金、ス
テンレス、パーマロイなどの材質からなる金属微粒子
(粒径:0.5〜50μm)を、エタノールやイソプロ
ピルアルコールやアセトンやトルエンなどの揮発性有機
溶剤中に分散し、この分散液をガラス支持基板101上
に滴下し、スピンコーターにて余分な液を除去する方法
で、第1の導電性電極102上に第二の粒子401をば
らまいた。
【0157】その後、上記の揮発性有機溶剤または適当
な界面活性剤を混合した水に炭素繊維(直径:0.1μ
m〜10μm、長さ2〜100μm)を分散した液を第
1の導電性電極102上に滴下乾燥して第1の微粒子3
02をばらまいた。これによって、第1の導電性電極1
02上にカーボンファイバーからなる第一の粒子302
と金属微粒子の集合体からなる第二の粒子401との混
成粒子からなる冷陰極部材105が形成され、電子放出
素子400が形成された。
【0158】さらに、実施例1−1の電界放出型ディス
プレイ装置1000と同様に、陽極支持基板150を電
子放出素子400に対向して配置することによって電界
放出型ディスプレイ装置4000を構成した。
【0159】なお、電子放出素子400および電界放出
型ディスプレイ装置4000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0160】本実施例の素子400について、実施例1
−1と同様に電子放出特性を測定したところ、直流電源
109の電圧が約500V〜2kVのバイアス条件下
で、蛍光体薄膜108が発光するのを観測することがで
きた。また、陰極100と陽極間150との間に流れる
電流も30−150μAと大きく、時間変動も5%以下
と小さく安定していることが確認できた。
【0161】本実施例の素子400の冷陰極部材105
をSEMにて観察したところ、図4に示すように第1の
導電性電極102に対して立っているカーボンファイバ
ー302が多く存在することが確認できた。
【0162】(実施例1−7)図5は、本発明の実施例
1−7に係わる電子放出素子500、およびそれを使用
した電界放出型ディスプレイ装置5000の概略構成図
である。
【0163】本実施例の電子放出素子500の製造にあ
たっては、第1の実施例における電子放出素子100の
製造時と同様のプロセスで第1の導電性電極102まで
の構成を形成した後に、第二の粒子としてほぼ球状のP
t、Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、Co、Cu
−Sn合金、Cu−Zn合金、Cu−Ni−Zn合金、
Cu−Pb合金、Cu−Pb−Sn合金、Cu−Co合
金、Cu−Fe−Mn合金、Fe−Cr合金、Fe−S
i合金、Fe−Mo合金、Fe−Mn合金、Fe−W合
金、Fe−V合金、Fe−Nb合金、ステンレス、パー
マロイなどの材質からなる金属微粒子(粒径:0.5〜
50μm)を、エタノールやイソプロピルアルコールや
アセトンやトルエンなどの揮発性有機溶剤中に分散し、
この分散液をガラス支持基板101上に滴下し、スピン
コーターにて余分な液を除去する方法により、第1の導
電性電極102上に第二の粒子501をばらまいた。
【0164】その後、上記の揮発性有機溶剤または適当
な界面活性剤を混合した水に、第一の粒子として粒径2
μm〜100μmのグラファイト(黒鉛)粒子を分散
し、この分散液を第1の導電性電極102上に滴下乾燥
して第1の微粒子502をばらまいた。これによって、
第1の導電性電極102上にグラファイト粒子からなる
第一の粒子502と金属微粒子からなる第二の粒子50
1とが混合した混成粒子からなる冷陰極部材105が形
成され、電子放出素子500が形成された。
【0165】さらに、実施例1−1の電界放出型ディス
プレイ装置1000と同様に、陽極支持基板150を電
子放出素子500に対向して配置することによって電界
放出型ディスプレイ装置5000を構成した。
【0166】なお、電子放出素子500および電界放出
型ディスプレイ装置5000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0167】本実施例の素子500について、実施例1
−1と同様に電子放出特性を測定したところ、直流電源
109の電圧が約500V〜2kVのバイアス条件下
で、蛍光体薄膜108が発光するのを観測することがで
きた。また、陰極100と陽極間150との間に流れる
電流も30−150μAと大きく、時間変動も5%以下
と小さく安定していることが確認できた。
【0168】本実施例の素子500の冷陰極部材105
をSEMにて観察したところ、図5に示すように第1の
導電性電極102に対して立っている板状のグラファイ
ト粒子502が多く存在することが確認できた。
【0169】また、この素子500において、球状の金
属微粒子の代わりに、図3のようなコンペイトウ菓子の
ような金属微粒子301や図4のような微粒子の集合体
からなる金属微粒子401を用いても、素子500と同
様の結果を得た。
【0170】(比較例1−6)比較のために本実施例の
電子放出素子500の第二の粒子501をばらまかず
に、第一の粒子502だけをばらまいて冷陰極部材10
5を形成し、他の構成要素は素子500と全く同様にし
て比較用電子放出素子(1−6)を作製した。そして、
これらの素子(1−6)に付いて上記と同様に電子放出
特性を調べた。
【0171】その結果、素子(1−6)については、直
流電源109の電圧を約3.5kV〜20kVして初め
て電子放出を確認でき、電子放出素子500に比べて動
作電圧が大きくなることが判明した。また、この時の動
作電流は3−9μAであり、一定の動作電圧下での動作
電流の時間変動は25−45%であった。
【0172】(比較例1−7)また、上記比較例1−6
とは逆に第一の粒子502をばらまかずに、第二の粒子
501だけをばらまいた比較用電子放出素子(1−7)
を作製し、上記と同様にして電子放出特性を調べた。
【0173】その結果、素子(1−7)については直流
電源109の電圧を約8kV〜30kVして初めて電子
放出を確認でき、動作電圧はかなり大きいことが判明し
た。また、陰極ー陽極間に流れる電流も1μA以下と小
さく、時間的変動も70−90%であった。
【0174】これらの結果より、金属の微粒子からなる
第二の粒子501と第一の粒子502とを分散させる
と、電子放出の動作電圧が小さくなり、動作電流が大き
くなる原因は、第二の粒子501の電子放出効率が第一
の粒子502のそれよりも大きいというものでなく、第
一の粒子502であるグラファイト粒子が電子放出効率
において異方性を持ち、第二の粒子501が第一の粒子
の姿勢を規整し、電子放出効率の高い端部を陽極側に向
かせるためであることが判った。
【0175】(実施例1−8)図6は、本発明の実施例
1−8に係わる電子放出素子600、およびそれを使用
した電界放出型ディスプレイ装置6000の概略構成図
である。
【0176】本実施例の電子放出素子600の製造にあ
たっては、先ず第1の実施例における電子放出素子10
0の製造時と同様のプロセスで第1の導電性電極102
までの構成を形成した。その後第二の粒子として、テト
ラポット形状のZnOウィスカー(大きさ:1〜100
μm)をエタノールやイソプロピルアルコールやアセト
ンやトルエンなどの揮発性有機溶剤中に分散し、この分
散液をガラス支持基板101上に滴下し、スピンコータ
ーにて余分な液を除去する方法で、第1の導電性電極1
02上に第二の粒子601をばらまいた。
【0177】次いで、上記の揮発性有機溶剤または適当
な界面活性剤を混合した水に炭素繊維(直径:0.1μ
m〜10μm、長さ2〜100μm)を分散した液を第
1の導電性電極102上に滴下乾燥して第一の粒子30
2をばらまいた。これによって、第1の導電性電極10
2上にカーボンファイバーからなる第一の粒子302と
ウィスカーからなる第二の粒子601が混合した冷陰極
部材105が形成され、電子放出素子600が形成され
る。
【0178】さらに、実施例1−1の電界放出型ディス
プレイ装置1000と同様に、陽極支持基板150を電
子放出素子600に対向して配置することによって電界
放出型ディスプレイ装置6000を構成した。
【0179】なお、電子放出素子600および電界放出
型ディスプレイ装置6000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0180】本実施例の素子600について、実施例1
−1と同様に電子放出特性を測定したところ、直流電源
109の電圧が約500V〜2kVのバイアス条件下
で、蛍光体薄膜108が発光するのを観測することがで
きた。また、陰極100と陽極間150との間に流れる
電流も30−150μAと大きく、時間変動も5%以下
と小さく安定していることが確認できた。
【0181】本実施例の素子600の冷陰極部材105
をSEMにて観察したところ、図6に示すように第1の
導電性電極102に対して立っているカーボンファイバ
ー302が多く存在することが確認できた。ウィスカー
は図6の拡大図に示すように3次元のテトラポット形状
であり、第1の導電性電極102上では網目状に重なり
合っていることが確認できた。また、この網目の隙間部
分にカーボンファイバー302が入り込んで立っている
のが観察された。
【0182】この素子600においてZnOウィスカー
601の代わりに、ほう酸アルミニウムウィスカー、炭
化ケイ素ウィスカー、TiC、TiBなど他の材料のウ
ィスカーを用いても、あるいはこれらのウィスカー表面
にPt、Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、Co、
Mo、Cr、Al、Ti、Zn、Snなどの金属をコー
トしたものを用いても素子600と同様の結果を得た。
【0183】また、この素子600において、カーボン
ファイバー302の代わりに、実施例1−1で使用した
カーボンナノチューブまたは実施例1−7で使用したグ
ラファイト粒子を用いても、素子600と同様の結果を
得られた。
【0184】(比較例1−8)比較のために本実施例の
電子放出素子600の第二の粒子(ZnOウィスカー)
601をばらまかずに、第一の粒子302だけをばらま
いて冷陰極部材105を形成し、他の構成要素は素子6
00と全く同様にして比較用電子放出素子(1−8)を
作製した。そして、これらの素子(1−8)に付いて上
記と同様に電子放出特性を調べた。
【0185】その結果、素子(1−8)については、直
流電源109の電圧を約2.5kV〜10kVして初め
て電子放出を確認でき、電子放出素子600に比べて動
作電圧が大きくなることが判明した。また、この時の動
作電流は7−15μAであり、一定の動作電圧下での動
作電流の時間変動は15−25%であった。
【0186】(比較例1−9)また、上記比較例1−8
とは逆に、第一の粒子302をばらまかずに、第二の粒
子601だけをばらまいた比較用電子放出素子(1−
9)も作製し、上記と同様にして電子放出特性を調べ
た。
【0187】その結果、素子(1−9)については直流
電源109の電圧を約3kV〜12kVして初めて電子
放出を確認でき、動作電圧は少し大きいことが判明し
た。また、陰極ー陽極間に流れる電流も5ー10μAと
小さく、時間的変動も250−35%であった。
【0188】これらの結果より、ウィスカーからなる第
二の粒子601と第一の粒子302を分散して電子放出
の動作電圧が小さくなるとともに動作電流が大きくなっ
た原因は、第二の粒子601の電子放出効率が第一の粒
子302のそれよりも大きいというものでなく、第一の
粒子302であるカーボンファイバーが電子放出効率に
おいて異方性を持ち、第二の粒子601の存在によって
カーボンファイバーが立ち、電子放出効率の高い端部が
陽極側に向き易くなったためであることが判った。
【0189】(実施例1−9)図7は、本発明の実施例
1−9に係わる電子放出素子700、およびそれを使用
した電界放出型ディスプレイ装置7000の概略構成図
である。
【0190】本実施例の電子放出素子700の製造にあ
たっては、第1の実施例における電子放出素子100の
製造時と同様のプロセスで第1の導電性電極102まで
の構成を形成した後に、第1の導電性電極102上にA
23等からなるセラミックやSiO2、Si34など
の誘電体層702(厚さ:20μm〜200μm)をス
パッタ法または化学気相成長法(CVD)法により形成
した。続いて、第1の導電性電極と同様にしてグリッド
電極701となる導電性電極(厚さ:0.1μm〜50
μm)を積層した後、フォトリソグラフ法またはリフト
オフ法を用いて一部を除去して開口部703を形成し
た。このようにして誘電体スペーサ702およびグリッ
ド電極701を構成した。この時の陰極側の支持基板7
00を陽極側より見た様子を図7に示した。開口部の大
きさはおよそ100μm×200μmであった。
【0191】次に、第二の粒子であるほぼ球状のPt、
Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、Co、パーマロ
イなどの金属微粒子を、エタノールやイソプロピルアル
コールやアセトンなどの揮発性有機溶剤中に分散し、こ
の分散液をガラス支持基板101上に滴下し、スピンコ
ーターにて余分な液を除去する方法により、第1の導電
性電極102上に第二の粒子103をばらまいた。
【0192】その後、上記の揮発性有機溶剤または適当
な界面活性剤を混合した水に、第一の粒子であるカーボ
ンナノチューブを分散した液を開口部703から第1の
導電性電極102上に滴下乾燥して第1の微粒子104
をばらまいた。これによって、第1の導電性電極102
上にカーボンナノチューブからなる第一の粒子104と
金属微粒子からなる第二の粒子103との混成粒子から
なる冷陰極部材105が形成され、電子放出素子700
が形成された。
【0193】次いで、第1の導電性電極102とグリッ
ド電極701間に直流電源704を接続し、さらに実施
例1−1の電界放出型ディスプレイ装置1000と同様
に、陽極支持基板150を電子放出素子700に対向し
て配置することによって電界放出型ディスプレイ装置7
000を構成した。
【0194】なお、電子放出素子700および電界放出
型ディスプレイ装置7000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0195】実施例1−1と同様にして直流電源109
を使って陰極−陽極間に電圧を印加したところ、蛍光体
薄膜108が長方形で面状に発光するのを確認された。
また、直流電源704の電圧を増減することにより、蛍
光体薄膜108の発光の明るさが変化することが確認さ
れた。これより冷陰極部材105から放出する電子の数
をグリッド電極701によって制御できることが検証で
きた。
【0196】電界放出型ディスプレイ装置7000にお
いて、冷陰極部材105を実施例1−4と同じものに置
き換えた場合、実施例1−5と同じものに置き換えた場
合、実施例1−6と同じものに置き換えた場合、実施例
1−7と同じものに置き換えた場合、実施例1−8と同
じものに置き換えた場合についても上記と同様に調べた
ところ、冷陰極部材105から放出する電子の数をグリ
ッド電極701によって制御できることが確認できた。
【0197】(実施例1−10)図8は、本発明の実施
例1−10に係わる電子放出素子800、およびそれを
使用した電界放出型ディスプレイ装置8000の概略構
成図である。
【0198】本実施例の電子放出素子800の製造にあ
たっては、先ず支持部材としてのガラス支持基板101
上に第1の導電性電極102群を形成した。第1の導電
性電極102群の形成は真空蒸着あるいはスパッタによ
り行い、適切なパターンのマスクを使用するかフォトリ
ソグラフ技術を用いることによって、2000本の互い
に電気的に絶縁された矩形の電極パターンを形成した。
【0199】次に、実施例1−9と同様にして第1の導
電性電極102群上に開口部703を設けた誘電体スペ
ーサ702およびグリッド電極701を構成した。グリ
ッド電極701は、真空蒸着またはスパッタにて形成す
る際、第1の導電性電極102群とは直交する方向に所
定のパターンのマスクを使用するかフォトリソグラフ技
術によって、1100本の電気的に絶縁された矩形の電
極パターンとして形成した。また、開口部703は、第
1の導電性電極102とグリッド電極701が交差する
部分に1つずつ形成し、結果的に2次元アレイ状に11
00×2000個配列した。開口部703の1つの大き
さはおよそ100μm×200μmである。この時の陽
極側より見た陰極側の支持基板800の一部の様子を図
8に示した。
【0200】次に、酢酸3メチルブチル(化学式:CH
2COOCH2CH2CH(CH32)中に重量比1%の
ニトロセルロースを混合した液にほぼ球状のPt、A
u、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、Co、パーマロイ
などの金属微粒子(第二の粒子)、およびカーボンナノ
チューブ(第一の粒子)を分散した混合分散液を調整
し、インクジェット(分散液を加圧して細い開口を持っ
たノズルより液滴を飛ばす方式)のノズルを使って各開
口部703に混合液を吐出した。
【0201】その後、30−90℃に加熱して溶媒の酢
酸3メチルブチルを蒸発させた後、空気中で300℃以
上に加熱してニトロセルロースを熱分解して除去して、
第1の導電性電極102上にカーボンナノチューブから
なる第一の粒子104と金属微粒子からなる第二の粒子
103が混合した混成粒子からなる冷陰極部材105を
全開口部703に構成し、電子放出素子アレイ800を
形成した。
【0202】次いで、第1の導電性電極102とグリッ
ド電極701間に直流電源704を接続し、さらに実施
例1−1の電界放出型ディスプレイ装置1000と同様
に、陽極支持基板150を電子放出素子800に対向し
て配置することによって電界放出型ディスプレイ装置8
000を構成した。
【0203】なお、電子放出素子800および電界放出
型ディスプレイ装置8000その他の構成要素は、実施
例1−1に於ける素子100及びディスプレイ装置10
00と同様であり、それらの説明はここでは省略する。
【0204】実施例1−1と同様にして直流電源109
を使って陰極−陽極間に電圧を印加した。その結果、蛍
光体薄膜108が面状に発光するのを確認できた。ま
た、直流電源704の電圧を増減することにより、蛍光
体薄膜108の発光の明るさが変化することを確認し
た。これより冷陰極部材105から放出する電子の数を
グリッド電極701によって制御できることを確認でき
た。
【0205】次に、各第1の導電性電極102と各グリ
ッド電極701に順に電圧を印加して行き、33msの
間に全陰極部材105にそれぞれ所定の電圧が一通り印
加されるようにすると、蛍光体層108からの発光はモ
ノクロ画像を表示した。
【0206】カラー画像を表示する場合は、蛍光体薄膜
108として1つ1つの冷陰極部材105に対応して
R,G,Bを発色する蛍光体を配置させたものを使用す
れば良い。
【0207】また、蛍光体の発光輝度をより高めるため
に、蛍光体薄膜108の発光をガラス支持基板106側
に厚める反射層(例えば、0.05μm〜1μmの厚み
でAl層)を蛍光体薄膜108の上に積層してもよい。
【0208】電界放出型ディスプレイ装置8000にお
いて、冷陰極部材105を実施例1−4と同じものに置
き換えた場合、実施例1−5と同じものに置き換えた場
合、実施例1−6と同じものに置き換えた場合、実施例
1−7と同じものに置き換えた場合、実施例1−8と同
じものに置き換えた場合についてもの上記と同様に調べ
たところ、画像表示できることが確認された。
【0209】上記の第一の粒子104と第二の粒子10
3を混合した液を調整する際、第一の粒子104と第二
の粒子103の混合比は、重量比1:1〜100:1範
囲が好ましく、より好適には1:3〜1:20の範囲で
ある。
【0210】(実施例1−11)本発明の実施例1−1
1では、実施例1−1で作製した電子放出素子100の
作製手順において、第1の導電性電極102を形成した
後、酢酸3メチルブチル中に重量比1%のニトロセルロ
ースを混合した液に、第二の粒子103としてほぼ球状
のPt、Au、Ag、Cu、Ni,Rh、Pd、Co、
パーマロイなどの金属微粒子を分散した液を調整し、第
1の導電性電極102上にこの分散液を塗布した。その
後、30−90℃に加熱して溶媒の酢酸3メチルブチル
を蒸発させ、第1の導電性電極102および第二の粒子
103をニトロセルロースでコートした。
【0211】続いて、この支持基板101をコロナ放電
しているコロトロンまたはスコトロンの下をくぐらせ
て、ニトロセルロースをコートした第1の導電性電極1
02および第二の粒子103表面を帯電させた後、摩擦
によって帯電したカーボンナノチューブの粉塵に接触さ
せた。この際、静電力によってカーボンナノチューブは
第1の導電性電極102および第二の粒子103表面に
引き寄せられ、第一の粒子104として付着した。
【0212】次に、空気中で300℃以上に加熱してニ
トロセルロースを熱分解して除去して、第1の導電性電
極102上にカーボンナノチューブからなる第一の粒子
104と金属微粒子からなる第二の粒子103が混合し
た混成粒子からなる冷陰極部材105を構成し、電子放
出素子100を形成した。
【0213】その他の各構成要素および作製方法は実施
例1−1で説明したものと同様であり、それらの説明は
ここでは省略する。
【0214】実施例1−1と同様に、本実施例の電子放
出特性を調べたところ、実施例1−1における素子10
0と同じ結果を得た。また、球状金属微粒子の代わり
に、実施例1−8で使用したウィスカーを第二の粒子1
03として使用した場合も、同様の結果を得ることがで
きた。
【0215】(実施例1−12)本発明の実施例1−1
2では、実施例1−1で作製した電子放出素子100の
作製手順において、第1の導電性電極102を形成した
後、酢酸3メチルブチル中に重量比1%のニトロセルロ
ースを混合した液を第1の導電性電極102上に塗布し
た。その後、30−90℃に加熱して溶媒の酢酸3メチ
ルブチルを蒸発させ、第1の導電性電極102をニトロ
セルロースでコートした状態とした。続いて、この支持
基板101をコロナ放電しているコロトロンまたはスコ
トロンの下をくぐらせて、ニトロセルロースをコートし
た第1の導電性電極102表面を帯電させた。他方、第
二の粒子103としてほぼ球状のガラスまたはセラミッ
ク粒子、および第一の粒子104としてのカーボンナノ
チューブの混合粉末を摩擦によって帯電させた。そし
て、この混合粉末を上記第1の導電性電極102の表面
に接触させた。この際、静電力によってガラスまたはセ
ラミック粒子およびカーボンナノチューブは第1の導電
性電極102表面に引き寄せられ、それぞれ第一の粒子
104および第二の粒子103として付着する。次に、
空気中で300℃以上に加熱してニトロセルロースを熱
分解して除去して、第1の導電性電極102上にカーボ
ンナノチューブからなる第一の粒子104とガラスまた
はセラミック粒子からなる第二の粒子103が混合した
冷陰極部材105を構成し、電子放出素子100を形成
した。
【0216】その他の各構成要素および作製方法は実施
例1−1で説明したものと同様であり、それらの説明は
ここでは省略する。
【0217】実施例1−1と同様に、本実施例の電子放
出特性を調べたところ、実施例1−1における比較用素
子(1−3)とほぼ同じ結果であったが、球状のガラス
またはセラミック粒子を用いた場合であっても、第二の
粒子を帯電させ静電力により基板上に配置することがで
きることが確認できた。
【0218】(実施例1−13)本発明の実施例1−1
3では、実施例1−1で作製した電子放出素子100を
図9に示すような蛍光灯9000に構成した。
【0219】ガラス支持基板101上に第1の導電性電
極102、第二の粒子103および第一の粒子104を
順次形成した電子放出素子100を底の平らなフラスコ
状ガラス容器901内に配置した。ガラス容器901内
壁には第2の導電性電極としてITO透明導電膜902
がほぼ全面にコートされ、底の部分にはさらに蛍光体薄
膜903が積層してある。
【0220】ガラス容器901内は真空状態で、ガラス
容器901の口の部分にはソケットにはめれるように口
金904が設けてある。また、ガラス容器901の口の
部分には第1の導電性電極102と電気的に接続された
取り出し電極905が有り、取り出し電極905と口金
904とはガイシ906によって電気的に絶縁されてい
る。ここで、陰極100と蛍光体薄膜903との距離は
0.5mm〜2mmとした。また、この距離を保つため
にこの距離と同じ大きさのガラスファイバーやビーズな
どの誘電体スペーサ908を用いた。ガラス容器901
を真空封止する際、蛍光灯9000の温度は400〜5
00℃に到達した。
【0221】口金904と取り出し電極905間に直流
電源907を使ってバイアス電圧を印加したところ、直
流電源907の電圧が約500V〜2kVのバイアス条
件下で、蛍光体薄膜903が発光するのを観測すること
ができた。
【0222】なお、ガラス支持基板101を金属板に置
き換え、導電性電極102を無くしても上記と同様の効
果を得ることができた。
【0223】(実施例1−14)本発明の実施例1−1
4では、実施例1−2で作製した電子放出素子100を
用い、実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構
成した。その他の各構成要素および作製方法は実施例1
−13で説明したものと同様であり、それらの説明はこ
こでは省略する。
【0224】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約4
50V〜1.7kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜9
03が発光するのを観測することができた。
【0225】(実施例1−15)本発明の実施例1−1
5では、実施例1−3で作製した電子放出素子100を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0226】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0227】(実施例1−16)本発明の実施例1−1
6では、実施例1−11で作製した電子放出素子100
を実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0228】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0229】(実施例1−17)本発明の実施例1−1
7では、実施例1−12で作製した電子放出素子100
を実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0230】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0231】(実施例1−18)本発明の実施例1−1
8では、実施例1−4で作製した電子放出素子100を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0232】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0233】(実施例1−19)本発明の実施例1−1
9では、実施例1−5で作製した電子放出素子300を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0234】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0235】(実施例1−20)本発明の実施例1−2
0では、実施例1−6で作製した電子放出素子400を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0236】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0237】(実施例1−21)本発明の実施例1−2
1では、実施例1−7で作製した電子放出素子500を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0238】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0239】(実施例1−22)本発明の実施例1−2
2では、実施例1−8で作製した電子放出素子600を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000に構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0240】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0241】(実施例1−23)本発明の実施例1−2
3では、実施例1−3で作製した電子放出素子100の
作製手順において、第一の粒子104および第二の粒子
103を重量比1%のニトロセルロースを混合した酢酸
3メチルブチルに混合して懸濁液を作製し、この液を実
施例1−10と同様にインクジェットのノズルを使って
第1の導電性電極102上に塗布乾燥した。その後、空
気中で300℃以上に加熱してニトロセルロースを熱分
解して除去し、第1の導電性電極102上にカーボンナ
ノチューブからなる第一の粒子104と金属微粒子から
なる第二の粒子103が混合した冷陰極部材105を構
成し、電子放出素子100を形成した。その他の構成要
素および作製方法は実施例1−3で説明したものと同様
であり、それらの説明は省略する。
【0242】本実施例で作製した電子放出素子100を
実施例1−13と同様にして蛍光灯9000を構成し
た。その他の各構成要素および作製方法は実施例1−1
3で説明したものと同様であり、それらの説明はここで
は省略する。
【0243】実施例1−13と同様に、本実施例の蛍光
灯の特性を調べたところ、直流電源907の電圧が約5
00V〜2kVのバイアス条件下で、蛍光体薄膜903
が発光するのを観測することができた。
【0244】(実施例1−24)図10は、本発明の実
施例1−24に係わる電子放出素子1001、およびそ
れを用いた蛍光灯10000の概略構成図である。以下
に、図10を参照しながら、電子放出素子1001や蛍
光灯10000の構成や製造方法を説明する。
【0245】第1の導電性電極1002としてAl、A
l−Li合金、Mg,Mg−Ag合金、Au、Pt、A
g、Fe、Ni、Cu、Cr、W、Mo、TaまたはT
iなどの金属薄膜をスパッタ法あるいは真空蒸着法によ
り形成した円筒形のガラス支持部材1003上に、第二
の粒子として、ほぼ球状のPt、Au、Ag、Cu、N
i,Rh、Pd、Co、Cu−Sn合金、Cu−Zn合
金、Cu−Ni−Zn合金、Cu−Pb合金、Cu−P
b−Sn合金、Cu−Co合金、Cu−Fe−Mn合
金、Fe−Cr合金、Fe−Si合金、Fe−Mo合
金、Fe−Mn合金、Fe−W合金、Fe−V合金、F
e−Nb合金、ステンレス、パーマロイなどの材質から
なる金属微粒子(粒径:0.1〜8μm)をエタノール
やイソプロピルアルコールやアセトンやトルエンなどの
揮発性有機溶剤中に分散した。この分散液を第1の導電
性電極1002表面全体に滴下し、乾燥させて第1の導
電性電極1002上に第二の粒子1004をばらまい
た。
【0246】その後、上記の揮発性有機溶剤または適当
な界面活性剤を混合した水に第一の粒子としてのカーボ
ンナノチューブ(直径:0.5nm〜100nm、長さ
2〜10μm)を分散した液を第1の導電性電極100
2上に滴下乾燥して第1の微粒子1005をばらまい
た。これによって、第1の導電性電極1002上にカー
ボンナノチューブからなる第一の粒子1005と金属微
粒子からなる第二の粒子1004が混合した混成粒子か
らなる冷陰極部材1006が形成され、電子放出素子1
001が形成された。
【0247】この電子放出素子1001を陰極とし、そ
れに対向するように、円筒ガラス支持基板1007の内
壁面上に第2の導電性電極1008としてITO、Sn
2、ZnOなどからなる透明電極、および蛍光体薄膜
1009を積層した陽極支持基板1500を配置し、陽
極および陰極間を真空にして円筒ガラス支持基板100
3、1007の両端部を封止する。これによって蛍光灯
10000を構成した。但し、陰極100と陽極150
との距離は0.5mm〜5mmとし、この距離を保つた
めにガラス板を誘電体スペーサ1010として適所に配
置した。また封止の際、蛍光灯10000の温度は40
0〜500℃に到達した。
【0248】なお、誘電体スペーサ1010には、ガラ
ス板他にガラスビーズやガラスファイバーを使用しても
よい。
【0249】上記のような蛍光灯10000の陰極10
01と陽極1500との間に直流電源1011を使って
バイアス電圧を印加した。その結果、直流電源1011
の電圧が約500V〜5kVのバイアス条件下で、冷陰
極部材1006の表面から真空中に電子が放出され、こ
の放出された電子が、直流電源1011による電界によ
って加速されて蛍光体薄膜1009と衝突し、蛍光体薄
膜1009が発光するのを観測することができた。ま
た、発光輝度の時間変動も5%以下と小さく動作が安定
していることが確認できた。
【0250】また、以上の実施例1−1〜1−24にお
いて、陽極−陰極間への電圧印加手段として直流電源を
使用したが、交流電源でも、直流電圧を重畳した交流電
圧、あるいは交流電源に半波整流回路や全波整流回路を
設けたものでも良い。
【0251】また、以上の実施例1−1〜1−24にお
いて、ガラス支持基板101、106、1003は、例
えば耐熱性ガラス(パイレックス(登録商標)ガラス、
コーニング#7740、#7059など)や石英支持基
板、あるいは各種セラミックス材料(アルミナなど)、
各種ガラスセラミックス(グリーンシート)からなる支
持基板を使用することができる。
【0252】実施例1−13〜1−24における誘電体
スペーサ908,1010には、ガラスの他にセラミッ
クス、ガラスセラミックスなども使用できる。また、実
施例1−1〜1−12の電界放出型ディスプレイにおい
ても陰極−陽極間の距離を保つために上記のような誘電
体スペーサを使用してもよい。
【0253】以上から分かるように、上記に記載した実
施例の電子放出素子は低動作電圧で、動作電流が大き
く、放電性能が安定している。また従来手法では、ポリ
シラン塗布工程(洗浄工程、ポリシラン塗布工程)、U
V照射工程(アライメント工程、UV照射工程)が必要
であり、その分、高コストであるが、上記実施例に記載
した方法によればこれらの工程は必要ない。これらの実
施例で裏付けられる本発明によると、単純な塗布工程ま
たは印刷工程により、大面積に冷陰極部材を配置するこ
とができるので、電子放出素子および大型の電界放出型
ディスプレイ装置および蛍光灯を低コストで作製するこ
とができる。 〔第2発明群における実施例群〕以下では、第2発明群
の内容を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、各
図に示す部材のうち機能が同一のものは、同一の参照番
号を付し、説明を省略する。 (実施例2−1)図12〜15に基づいて、本発明の実
施例2−1の電子放出素子を説明する。図12は本発明
の実施例2−1である電子放出素子の概略断面図を示す
ものであり、図13は、テトラポット形状ウイスカー粒
子の拡大図である。
【0254】図12に示す電子放出素子は、ガラス板か
らなる支持基板2011上に、アルミニュウム膜からな
る電子搬送部材2001(導電層)が形成され、この電
子搬送部材2001上に、多足形状物質の一つの形態で
ある、足が4本のテトラポット形状ウィスカー2002
a(第一の粒子)と、導電性粒子の一つの形態であるカ
ーボンファイバー2002c(第二の粒子)とを含む電
子放出材料2002(混成粒子)が固着された構造であ
る。ここで、電子放出材料2002が固着された領域が
電子放出部2003(冷陰極部材)となる。
【0255】この実施例の電子放出素子の製造方法を説
明する。図14(a)〜(c)は、製造手順の概略を示す工
程図である。先ず、テトラポット形状ウィスカー200
2aと炭素繊維からなる導電性粒子2002cとを溶媒
2002dに分散させた混合分散溶液を作製する(図1
4(a))。上記分散溶媒2002dとしては、好まし
くは真空中で用いる蛍光体の塗布に使用される溶媒、例
えば酢酸イソアミル99%とニトロセルロース1%の混
合物などを使用することが好ましい。なお、このような
溶媒を以下、ビークルと称する。
【0256】次に、支持基板2011に形成された0.
01μm〜100μm、好ましくは0.1μm〜1μm程度
の厚みのアルミニュウム膜からなる導電層(電子搬送部
材2001)の上に上記混合分散溶液を塗布し(図14
(b))、加熱してビークルを蒸発除去して、支持基板
2011上にテトラポット形状ウィスカー2002aと
炭素繊維粒子との混成粒子からなる電子放出材料を電子
搬送部材2001上に配置する(図14(c))。これ
により、実施例2−1の電子放出素子が完成する。
【0257】この電子放出素子は電子放出部2003
(冷陰極部材)の構造に特徴を有する。すなわち、テト
ラポット形状ウィスカー2002aの4本の足の何れか
が空間に突出し、他の足が電子搬送部材(導電層)20
01に接触している。また、電子放出材料を組成するも
う一つの材料である導電性粒子2002c(炭素繊維粒
子)の一部は、上記テトラポット形状ウィスカー200
2aの足下(電子搬送部材2001側)に集積し、他の
一部はテトラポット形状ウィスカー2002aの表面に
突起物として付着している。この構造の素子では、空間
に突出したテトラポット形状ウィスカー2002aの足
先が電子放出先端として機能するとともに、テトラポッ
ト形状ウィスカー2002aの表面に付着した炭素繊維
粒子の先端が電界集中効果の高い電子放出先端として機
能する。
【0258】他方、テトラポット形状ウィスカー200
2aの足下に集積した炭素繊維粒子が、電子搬送部材2
001からテトラポット形状ウィスカー2002aへの
電子流入を容易にする導電体として機能する。
【0259】以上から、この構成であると、低電圧で大
電流放出が可能な電子放出素子を、殆どコスト上昇を伴
うことなくして実現することができる。
【0260】ここで、この実施例におけるテトラポット
形状ウィスカー(第一の粒子)は平均は20ミクロン程
度であり、導電性粒子としてのカーボンファイバー(第
二の粒子)は、径がサブミクロン(0.1〜0.9μ
m)、長さがミクロンサイズであった。
【0261】上記塗布の手段としては、特に限定される
ことはないが、例えば次のような方法を用いることがで
きる。その第一としては、上記分散溶液を予め所定形状
の領域に塗布する方法であり、具体的には、印刷法とキ
ャスト法が例示できる。印刷法は、塗布対象となる基板
面が平坦で塗布に際して障害となる凹凸(構造物の形成
を含む)がない場合に適する。他方、キャスト法は、デ
ィスペンサーなどを用いて必要量の分散溶液を所定領域
に滴下する方法であるので、基板面に凹凸があっても塗
布が可能である。
【0262】その第二としては、基板表面の全面に塗布
し、その後に塗布面を所定形状に整形する方法であり、
具体的には、スピンコート法やディップ(浸漬)法を用
いて基板表面の全面に塗布し溶媒を除去した後に、不要
な塗布面を削り取る方法や、ホトグラフィー法を利用す
る方法が例示できる。これらの方法によると、塗布操作
の効率がよいとともに、微細加工がし易いという利点が
ある。
【0263】なお、テトラポット形状ウイスカーや繊維
状粒子は折れやすいので、ウィスカーや繊維に無用に応
力が作用しない塗布手段を用いるのが好ましい。
【0264】ここで、テトラポット形状ウィスカーとし
ては、特に限定されないが例えばZnOを原料とする
「パナテトラ」(商品名;松下アムテック株式会社製)
を用いることができる。ウイスカーのサイズも特に限定
されないが、一般には10μm前後(例えば1μm〜30
μm)のものを使用する。
【0265】更に、上記では4本足のテトラポット形状
ウィスカーを使用したが、足の数は4本に限定されるも
のではなく、3本以上であればよい。3本以上でれば、
その内の少なくとも1本を空間に突出させ、他の足で自
立させることができるからである。なお、本明細書では
3本以上の足を持つ粒子を多足形状粒子と称する。
【0266】また、上記導電性粒子としては、良導電性
でかつ低電界電子放出性の両方の特性を兼ね備えた材質
・形状のものが好ましい。このような材料としては、例
えば炭素繊維、カーボン・ナノ・チューブ、ウィスカー
等が挙げられ、このうち特に六炭素環のσ結合の切れた
部分を有するグラファイトを主成分とする導電性粒子
が、低電界で大電流放電が望め、かつ材料物性としての
安定性にも優れるので好ましい。 (実施例2−2)実施例2−2は、製造方法を変えるこ
とにより、テトラポット形状ウイスカーの表面により多
くの炭素繊維粒子が付着した混成粒子を作製した。そし
て、これを電子放出材料としたこと以外は、前記実施例
2−1と同様である。よって、ここでは製造方法を中心
に説明する。
【0267】図15にこの実施例における製造工程を説
明するための概念図を示した。この図を実施例2−2の
素子の製造方法を説明する。
【0268】先ず、テトラポット形状ウイスカーを前記
と同様な溶媒(ビークル)に分散させた第一分散溶液作
製し、この第一分散溶液を支持基板2011上の導電層
(電子搬送部材2001)に塗布する(図15
(b))。この後、塗布面を加熱乾燥してテトラポット
形状ウイスカーのみを支持基板2011上に配置する
(図15(c))。
【0269】次に、導電性の繊維状粒子である炭素繊維
を前記と同様な溶媒に分散させた第二分散溶液作製し、
この第二分散溶液(図15(d))を上記で支持基板2
011上に配置したテトラポット形状ウイスカーの上に
塗布する(図15(e))。この後、塗布面を加熱乾燥
して炭素繊維をテトラポット形状ウイスカーの表面およ
び導電層の表面に付着させる(図15(f))。
【0270】これにより実施例2−2の電子放出素子が
完成するが、この製法では初めにテトラポット形状ウイ
スカーを塗布し、その後炭素繊維を塗布するので、混合
分散溶液を用いて2つの粒子を一度に塗布する実施例2
−1の場合に比較し、テトラポット形状ウイスカーの表
面により多くの炭素繊維が突起状に付着する。そして、
より多く付着したこの炭素繊維の先端は、電子放出先端
として機能する。したがって、この実施例によると、よ
り高い電子放出密度をより低い電圧で実現することがで
きる。
【0271】また、この方法によると、各々の粒子の比
重差に起因する不都合が回避できる。具体的には、複数
種類の粒子を同一溶液中に分散した混合分散溶液を用い
た場合、各々の粒子の比重差が大きいと、不均一な分散
溶液となるために、塗布面の粒子組成も不均一になる。
然るに、単一種類の粒子を分散した分散溶液であるとこ
のようなことがない。
【0272】ところで、本発明では、主たる役割が電子
放出である粒子を電子放出用粒子(第一の粒子)とい
い、主たる役割が電子放出用粒子への電子の流入時の抵
抗を緩和し、または/および電子放出用粒子の姿勢を電
子放出に有利なように規整するものを姿勢規整用粒子
(第二の粒子)という。この使い分けによると、実施例
2−2におけるテトラポット形状ウイスカーは炭素繊維
が電子放出し易いようにその姿勢を規整する姿勢規整用
粒子(第二の粒子)であり、炭素粒子は電子放出用粒子
(第一の粒子)となる。但し、テトラポット形状ウイス
カーからも電子放出がなされることは勿論であり、いず
れに分類されるかは全体のバランスを考慮し相対的に決
定される。
【0273】なお、この実施例においても、実施例2−
1に記載した塗布手段を採用することができる。 (実施例2−3)実施例2−3は、テトラポット形状ウ
イスカーの足下により多くの炭素繊維粒子が集積した構
造の混成粒子を電子放出材料としたこと以外は、前記実
施例2−1と同様である。また、前記実施例2−2に記
載した製造方法とは、第一、第二の分散溶液の組成が異
なる点を除き同様な製造方法が用いられている。以下、
図16を参照しながら、炭素繊維粒子をテトラポット形
状ウイスカーの足下により多く集積させるための製造方
法を説明する。
【0274】先ず、炭素繊維粒子を前記と同様な溶媒
(ビークル)に分散させた第一分散溶液(図16
(a))を作製し、この第一分散溶液を支持基板201
1上の導電層(電子搬送部材2001)に塗布する(図
16(b))。この後、塗布面を加熱乾燥して炭素繊維
粒子のみを支持基板2011上に配置する(図16
c)。
【0275】次に、テトラポット形状ウイスカー粒子を
前記と同様な溶媒に分散させた第二分散溶液作製し、こ
の第二分散溶液(図16(d))を上記で支持基板20
11上に配置した炭素繊維粒子2002c上に塗布する
(図16(e))。この後、塗布面を加熱乾燥してテト
ラポット形状ウイスカーの足下に炭素繊維粒子がより多
く集積した構造の電子放出部(冷陰極部材)を形成する
(図16(f))。
【0276】これにより実施例2−3の電子放出素子が
完成する。この製法では初めに炭素繊維粒子を塗布し、
その後にテトラポット形状ウイスカー粒子を塗布する点
で前記実施例2−2と相違し、この製法によると、電子
放出材料への電子の流入が円滑になされる電子放出素子
を製造することができる。なぜなら、テトラポット形状
ウイスカー粒子の足の先端は極めて細いので導電層(電
子搬送部材2001)との間の電気抵抗が大きいが、こ
の構成であると、テトラポット形状ウイスカー粒子の足
下に導電性を有する炭素繊維が集積し電気抵抗を低減さ
せるように機能するからである。
【0277】なお、この実施例におけるテトラポット形
状ウイスカー粒子は電子放出用粒子(第一の粒子)であ
り、炭素繊維粒子は電子放出粒子を支える姿勢規整粒子
(第二の粒子)に相当することになる。但し、この例に
おける第二の粒子の役割は、導電性改善効果が主であ
り、姿勢を規整する作用は小さい。 (実施例2−4)この実施例は支持基板の導電層(電子
搬送部材2001)上に予め接着層を形成し、この接着
層を利用して電子放出材料を導電層上に固着させる製造
方法を用いた点に特徴を有し、これ以外の要素について
は上記実施例2−1の構成と同様である。以下、図17
(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0278】先ず、アルミニュウム膜からなる導電層
(電子放送部材2001)が形成されたガラス板製の支
持基板2011上に、感光性樹脂からなる接着層200
5を形成した(図17(a))。ここで、感光性樹脂と
しては、東京応化製ポジ型フォトレジスト:OFPR−
5000を用い、ペースト状のレジストをスピンコート
法により、導電層上に2μm〜6μmの厚みに塗布した。
【0279】上記塗布の後、ホットプレートにて90℃
・90秒間のプリベークを行った。なお、この時点では
塗布された感光性レジストは接着性を持たないが、この
後の処理により接着性が出現することとなる。
【0280】更に感光性レジストからなる接着層200
5に対し露光・現像を行ない、接着層2005を、電子
放出部(冷陰極部材)を形成するのに都合のよい形状、
大きさにパターニングした(図17(b))。露光条件
は100mW/cm2とした。また現像はNMD−3を
用い、静止パドル現像を行った。
【0281】次に、前記したテトラポット形状ウイスカ
ー粒子と炭素繊維粒子とを溶媒(ビークル)に分散し、
混合分散溶液を作製した。この混合分散溶液を上記でパ
ターン形成した基板上に塗布した(図17(c))。こ
の場合における塗布法としては、例えばスピンコート法
やキャスト法を用いることができる。なお、テトラポッ
ト形状ウイスカーと炭素繊維粒子との混成粒子は電子放
出材料として機能するものである。
【0282】上記混合分散溶液の塗布の後、支持基板2
011を160℃・3分間の熱処理を行った。この温度
はフォトレジスト;OFPR5000のポストベーク温
度より高い温度であり、この熱処理により上記でパター
ン化された接着層2005(レジストパターン)が軟化
して接着性を帯びる。よって、テトラポット形状ウイス
カーと炭素繊維粒子とからなる混成粒子がパターン化さ
れた接着層2005に選択的に接着される。そこで、こ
の後に未接着の混成粒子を基板上から除去した。
【0283】未接着の混成粒子を基板上から除去する方
法としては、テトラポット形状ウイスカー等に損傷を与
え難い非接触な方法が好ましく、このような方法として
は、基板面に対して純水をにシャワー状に噴射する方法
が例示できる。
【0284】以上により、支持基板2011上に複数の
電子放出部(冷陰極部材)がパターン形成された電子放
出素子が完成する(図17(d))。この電子放出素子
では、電子放出材料が接着層2005により基板に接着
されているので、耐久性・安定性に優れる。また、この
方法によると、接着層をパターンニングすることにより
電子放出材料に外力を加えることなく、電子放出部をパ
ターンニング形成することができる。したがって、パタ
ーンニングに際しテトラポット形状ウイスカー粒子の足
が折れ、これに起因して素子の性能が低下するという問
題が発生しない。
【0285】ところで、上記では接着層2005を形成
する材料として加熱処理により接着力が発現する感光性
レジストを用いたが、これに限るものではなく、接着作
用を有し、かつパターン化できる材料であれば感光性レ
ジストでなくともよい。
【0286】また、感光性レジスト2005を基板全面
に塗布した後、パターニングを行い、その後、接着力を
発現させたが、これに限るものでもない。電子放出材料
を接着させた後にパターンニングしてもよい。また、印
刷法やキャスト法等を用い接着層2005自体を当初か
らパターン化して塗布する方法を採用することもでき
る。
【0287】また、上記では、電子放出材料を混合分散
溶液を用いて電子放出材料を接着層に塗布したが、混合
粉末を直接基板上に降りかける方法を採用することもで
きる。
【0288】また、この実施例においては、電子放出材
料と電子搬送部材との接触の機会を高めるために、第一
の粒子(例えばテトラポット形状ウイスカー粒子)より
も大きさ又は体積の小さい粒子を第二の粒子とするのが
好ましい。 (実施例2−5)接着層2005に導電性粒子を配合し
たこと以外は、上記実施例2−4と同様である。具体的
には、前記フォトレジスト(OFPR−5000)に適
量の炭素粒子を配合したものを用い、その他の事項につ
いては実施例2−4と同様にしてにして実施例2−5に
かかる電子放出素子を作製した。
【0289】この実施例は、電子搬送部材2001と電
子放出材料2002との間の導電性が向上させることが
できる点で好ましい。
【0290】ここで、上記導電粒子としては、上記炭素
繊維粒子等も使用可能であるが、接着層に導電性を付与
することを目的とするものであるので、導電性に優れ、
かつ感光性レジストの露光・現像およびパターンニング
の解像度に悪影響を与えない大きさ・形状・材質である
ことが望ましい。なお、この用途に直接使用できるもの
として、液晶表示装置に使用されているカラーフィルタ
ー・ブラックマトリックス用フォトレジスト(例えば東
京応化製:PMER6020EKなど)が挙げられる。
これは、適度な粒径のカーボン粒子が適度な濃度に配合
されているので都合がよい。 (実施例2−6)電子放出材料としてテトラポット形状
ウイスカー粒子のみを用いたこと以外は、上記実施例2
−5と同様にして実施例2−6にかかる電子放出素子を
作製した。
【0291】この実施例は、テトラポット形状ウイスカ
ー粒子のみであっても電子放出材料と電子搬送部材との
導通が確保できることを確認するための実施例である.
実際の導通テストにより導通が確保されていることが確
かめられた。 (実施例2−7)上記実施例2−6では、(i)感光性
レジストペースト塗布→(ii)90℃・90分のプリベ
ーク→(iii)パターンニング→(iv)混成粒子分散溶
液の塗布→(v)160℃・3分の熱処理→(vi)未接
着粒子の除去、からなる工程を採用したが、実施例2−
7では、上記(v)工程をなくし、上記(iii)工程と
(iii)工程の間に160℃・3分間の熱処理を行う工
程を挿入し、更に上記(iv)工程に代えて混成粒子を降
りかける工程を採用した。その他の工程については、実
施例2−6と同様に行って、実施例2−7にかかる電子
放出素子を作製した。
【0292】この製法であると、電子放出材料を降りか
ける方法により、基板上にパターン化された電子放出部
(冷陰極部材)を形成することができる。なお、この実
施例においては、未接着粒子を除去する(vi)工程の後
に、下記する焼成工程を付加することもできる。 (実施例2−8)実施例2−4における図17(d)の
後に、更に接着層2005を焼成する工程を付加したこ
とを除き、上記実施例2−5と同様にして実施例2−7
にかかる電子放出素子を作製した。
【0293】具体的には、接着層2005に接着されて
いない未接着の混成粒子を基板上から除去した後に、支
持基板2011全体を500℃・1時間の加熱処理を行
った。この温度は、レジストOFPR5000のバーン
アウト温度以上の温度である。したがって、接着層を形
成しているレジストOFPR5000が焼失する。但
し、電子放出材料が直接接触した部分、すなわち電子放
出材料と導電層(電子搬送部材2001)との間には、
レジスト由来の微量の炭素または炭素質が残留する。そ
して、この残留物(炭素又は炭素質粒子)が電子放出材
料と導電層との導通を図るように作用するとともに、電
子放出材料を導電層に固着するように作用する。 した
がって、この実施例によると、微量に残留する微量の炭
素または炭素質によりテトラポット形状ウィスカー粒子
等の電子放出材料が基板面に確実に固着され、かつが電
子放出材料と導電層(電子搬送部材2001)との導通
が図られる。
【0294】また、有機物である感光性レジスト(接着
層)が完全に除去されているので、電子放出装置を構成
し長期間駆動させた場合においても、レジスト成分の昇
化に起因する装置性能の低下がない。したがって、この
実施例によると、電子放出性能に優れた信頼性の高い電
子放出素子が提供できる。
【0295】更に、この実施例に記載した製法による
と、炭素又は炭素質残留物が電子放出材料と導電層との
導通を向上させるので、第二の粒子を配合した混成粒子
を必ずしも用いなくてもよい。 (実施例2−9)実施例2−1の電子放出素子を用いて
図18に示すような電子源を作製した。図18は電子源
の概略構成図である。この図に示すように、実施例2−
9の電子源は、ガラス製の支持基板2011と、この上
にマトリックス状に形成された複数の電子放出部(冷陰
極部材)2003と、電子放出材料2002aより引き出
す電子量を制御する電子引き出し電極2004を基本構
成要素として構成されている。
【0296】ここで電子放出部2003の一部である電
子搬送部材2001は、電子放出部材に電子放出のため
の電気信号を伝達する回路に接続されており、この電気
信号に応じて電子放出素子から電子が放出されるように
構成されている。そして、電子搬送部材2001とこれ
に続く上記回路は、支持基板2011上にパターン状に
形成されている。
【0297】この電子源は、電子放出特性に優れた実施
例2−1の電子放出素子を利用しているので、低電圧で
大電流放電が可能であり且つ安定したエミッション電流
の取り出しが実現できた。なお、この実施例では前記実
施例2−1に記載した電子放出素子を用いて電子源を構
成したが、これに限られるものではなく、電子源用の電
子放出素子として実施例2−2〜実施例2−8の素子を
利用できることは勿論である。
【0298】(実施例2−10)上記実施例2−9の電
子源を用いて図19(概略構成図)に示すような画像表
示装置を作製した。この画像表示装置は、図19に示す
ように、電子搬送部材2001と電子放出部(冷陰極部
材)2003が形成されたガラス製の支持基板2011
と、支持基板2011に対向する基板であって、内側面
に蛍光体が塗布されたアノード電極が形成されたガラス
製のアノード支持基板2012と、側面を覆おう補助部
材2013と、上記両基板の中間に配置された電子引き
出し電極2004と、を有する。そして、支持基板20
11,補助部材2013,および対向基板2012とで
密閉した外囲器が構成されており、この外囲器の内部は
真空になっている。なお、電子引き出し電極2004は
電子放出材料2002aより引き出す電子量を制御するも
のであり、電子引き出し電極2004で引き出された電
子がアノード電極表面の蛍光体に衝突し発光することに
より画像が表示されるように構成されている。
【0299】この画像表示装置は、電子源として低電圧
で大電流放電が可能であり且つ安定したエミッション電
流が取り出せる上記実施例2−9の電子源が使用されて
いる。したがって、低電圧駆動で高品質な画像表示が実
現できた。
【0300】以上のように第二発明群の発明によると、
テトラポット形状ウィスカーの様な足の折れ易い多足形
状物質を支持基板上に好適な状態のままで固着・配置で
きる。このような本発明によると多足形状物質の電子放
出材料としての優れた特性が十分に発揮されるので、電
子放出素子の高性能化が実現することになる。
【0301】
【発明の効果】本発明によれば、カーボンナノチューブ
やカーボンファイバーなどの電子放出効率の異なる微粒
子を混合した混成粒子などを大面積に少ない作業工程数
で生産性よく配置し固定できる。そして、混成粒子を含
んでなる本発明にかかる冷陰極部材は、低電圧駆動で、
大きな動作電流を取り出せ、しかも電子放出性能が安定
しているという優れた電子放出特性を有する。よって、
このような冷陰極部材を用いた一連の本発明によると、
高性能な電子放出素子、電子源、画像表示装置、蛍光灯
等を低コストでもって提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明群の実施例における電子放出素子、お
よびそれを用いて構成される電界放出型ディスプレイ装
置の構成を模式的に示す図である。
【図2】図2は、第一発明群の実施例における比較用に
構成した電子放出素子を模式的に示す図である。
【図3】第一発明群の実施例における電子放出素子、お
よびそれを用いて構成される電界放出型発光装置の構成
を模式的に示す図である。
【図4】第一発明群の他の実施例における電子放出素
子、およびそれを用いて構成される電界放出型発光装置
の構成を模式的に示す図である。
【図5】第一発明群の他の実施例における電子放出素
子、およびそれを用いて構成される電界放出型発光装置
の構成を模式的に示す図である。
【図6】第一発明群の他の実施例における電子放出素
子、およびそれを用いて構成される電界放出型発光装置
の構成を模式的に示す図である。
【図7】第一発明群の他の実施例における電子放出素
子、およびそれを用いて構成される電界放出型発光装置
の構成を模式的に示す図である。
【図8】図7に示す電子放出素子をアレイ状に構成した
電子放出素子、およびそれを用いて構成される電界放出
型発光装置の構成を模式的に示す図である。
【図9】本発明の他の実施例における電子放出素子、お
よびそれを用いて構成される蛍光灯の構成を模式的に示
す図である。
【図10】第一発明群の他の実施例における放出素子、
およびそれを用いて構成される蛍光灯の構成を模式的に
示す図である。
【図11】従来技術による電子放出素子の構成および作
製方法を模式的に示す図である。
【図12】第2発明群の実施例2−1の電子放出素子の
概略断面図である。
【図13】テトラポット形状ウイスカー粒子の拡大図で
ある。
【図14】第2発明群の実施例2−1における電子放出
素子の製造方法の概略工程である。
【図15】第2発明群の実施例2−2における電子放出
素子の製造方法の概略工程である。
【図16】第2発明群の実施例2−3における電子放出
素子の製造方法の概略工程である。
【図17】第2発明群の実施例2−4における電子放出
素子の製造方法の概略工程である。
【図18】第2発明群の実施例2−9にかかる電子源の
概略構成図である。
【図19】第2発明群の実施例2−10にかかる画像表
示装置の概略構成図である。
【図20】ZnOウイスカーを用いた従来の電子放出素子
を説明するための図である。
【符号の説明】
101,106,1003,1003,1007
ガラス基板 102,1002
第1の導電性電極 103,301,401,501,601,1004
第2の粒子 104,302,502,1005
第1の粒子 105,1006
冷陰極部材 107,902,1008
第2の導電性電極 108,903,1009
蛍光体薄膜 109,704,907,1011
直流電源 100,300,400,500,600,700,8
00,1001 陰極 150
陽極 1000,3000,4000,5000,6000,
7000,8000電界放出型ディスプレイ装置 701 グリッド電極(引き出し電極) 702,908,1010 誘電体スペーサ 703 開口部 901 ガラス容器 904 口金 905 取り出し電極 906 ガイシ 9000,10000 蛍光灯 2001 電子搬送部材(導電層) 2002 電子放出材料(混成粒子) 2002a テトラポット形状ウイスカー(第1の粒
子) 2002c カーボンファイバー(第2の粒子) 2002d 溶媒 2003 電子放出部(冷陰極部材) 2004 電子引き出し電極 2005 接着層 2011 支持基板 2012 対向基板 2013 補助部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 63/06 H01J 1/30 A (72)発明者 川瀬 透 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 黒川 英雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C035 AA12 BB10 5C036 EE19 EF01 EG12 EH11 5C039 MM01

Claims (92)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材の上に第1の電極と、冷陰極部
    材と、が少なくとも配置された電子放出素子であって、 前記冷陰極部材が、少なくとも電子放出効率の異なる第
    1の粒子と第2の粒子の混成粒子からなることを特徴と
    する電子放出素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 前記第2の粒子が、第一の粒子の姿勢を規整している、 ことを特徴とする電子放出素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 前記第1の粒子が、棒状もしくは板状であり、 かつ前記第2の粒子が、前記第1の粒子を第1の電極に
    対して水平ではなく、ある角度をもって姿勢規整してい
    る、 ことを特徴とする電子放出素子。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第1の粒子が、炭素を主成分とする、 ことを特徴とする電子放出素子。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子放出素子におい
    て、 第1の粒子が、黒鉛粒子、カーボンナノチューブ、炭素
    繊維のうち何れか1つを含む、 ことを特徴とする電子放出素子。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第1の粒子が、炭素、シリコン、ホウ素、窒素、酸素な
    どの原子が符合したナノチューブである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第2の粒子が、概ね球状である、 ことを特徴とする請求項1に記載の電子放出素子。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第2の粒子が、球状粒子の集合体からなる、 ことを特徴とする電子放出素子。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第2の粒子が、導電性である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 第2の粒子が、ウィスカーである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電子放出素子にお
    いて、 第2の粒子が、少なくともチタン原子、アルミニウム原
    子、ホウ素原子、炭素原子、珪素原子、亜鉛原子、酸素
    原子のうち何れか1つを主成分とする、 ことを特徴とする電子放出素子。
  12. 【請求項12】 請求項3に記載の電子放出素子におい
    て、 第2の粒子の高さが、第1の粒子の大きさよりも小さ
    い、 ことを特徴とする電子放出素子。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の電子放出素子におい
    て、 冷陰極部材と第2の電極の間に、前記冷陰極部材表面か
    ら単位時間当りに放出される電子の数を制御する第3の
    電極が配置されている、 ことを特徴とする電子放出素子。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の電子放出素子を含む
    電界放出型ディスプレイ装置であって、前記電子放出素
    子の冷陰極部材の表面が、前記電界放出型ディスプレイ
    装置の電子放出源として機能するように構成されてい
    る、 ことを特徴とする電界放出型ディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の電子放出素子を含む
    蛍光灯であって、前記電子放出素子の冷陰極部材の表面
    が前記蛍光灯の電子放出源として機能するように構成さ
    れている、 ことを特徴とする蛍光灯。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の蛍光灯において、 第2の電極が、第1の電極を包むように配置されてい
    る、 ことを特徴とする蛍光灯。
  17. 【請求項17】 支持部材の上に第1の電極と、第1の
    粒子と第2の粒子からなる混成粒子を有する冷陰極部材
    と、が少なくとも配置された電子放出素子の製造方法で
    あって、 支持部材上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極表面に第1の粒子を分散する工程と、 前記第1の電極表面に第2の粒子を分散して冷陰極部材
    を形成する工程と、 を少なくとも備える電子放出素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記第1の粒子と第2の粒子とは電子放出効率が異な
    る、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記第1の粒子と第2の粒子の何れか一方が電子放出用
    の粒子であり、もう一方が電子放出用の粒子の姿勢を規
    整するための粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記冷陰極部材を形成する工程が、電極表面に分散され
    た第1の粒子を加圧した後、第2の粒子を分散して陰極
    部材を形成する工程である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記冷陰極部材を形成する工程が、少なくとも第2の粒
    子を帯電させ、電界を印加した雰囲気下において、第1
    の電極上に前記第2の粒子を分散して冷陰極部材を形成
    する工程である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 支持部材の上に第1の電極と、第1の
    粒子と第2の粒子からなる混成粒子を有する冷陰極部材
    と、が少なくとも配置された電子放出素子の製造方法で
    あって、 支持部材の上に第1の電極を形成する工程と、 前記第1の電極表面に第1の粒子と第2の粒子を同時に
    分散して冷陰極部材を形成する工程と、 を少なくとも備える電子放出素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記第1の粒子と第2の粒子とは電子放出効率が異な
    る、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記第1の粒子と第2の粒子の何れか一方が電子放出用
    の粒子であり、もう一方が電子放出用の粒子の姿勢を規
    整するための粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記冷陰極部材を形成する工程が、第1の粒子と第2の
    粒子を帯電させ、電界を印加した雰囲気下において第1
    の電極上に当該第1の粒子と第2の粒子を同時分散する
    工程である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記冷陰極部材を形成する工程が、揮発性を有する溶剤
    中に第1の粒子と第2の粒子とが分散された分散溶液を
    加圧し、前記分散溶液をノズルより放出させて第1の電
    極表面に付着させる工程である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  28. 【請求項28】 請求項20に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  29. 【請求項29】 請求項21に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  30. 【請求項30】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  31. 【請求項31】 請求項25に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  32. 【請求項32】 請求項26に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える電界放出型ディスプレイ装置の製造
    方法。
  33. 【請求項33】 請求項17に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項20に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項21に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項22に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項25に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項26に記載の電子放出素子の製
    造方法に従って前記電子放出素子を形成する工程と、 蛍光体層および第2の電極を表面に有する陽極基材を形
    成する工程と、 前記電子放出素子の前記冷陰極部材と前記陽極基材の前
    記蛍光体層とを対向させ、前記冷陰極部材が前記蛍光体
    層に対する電子放出源として機能するように配置する工
    程と、 を少なくとも備える蛍光灯の製造方法。
  39. 【請求項39】 少なくとも、空間に電子を放出するた
    めの第一の粒子と、前記第一の粒子の近傍にあって前記
    第一の粒子の姿勢を規整する第二の粒子と、を含む混成
    粒子で構成された冷陰極部材と、 前記冷陰極部材に電子を供給する電子輸送部材と、 が基材上に設けられた電界放出素子。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の電界放出素子にお
    いて、 前記第一の粒子は、前記第二の粒子に比べ電子放出効率
    が高い、ことを特徴とする電界放出素子。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の電界放出素子にお
    いて、 第二の粒子は、導電性である、 ことを特徴とする電界放出素子。
  42. 【請求項42】 請求項39に記載の電界放出素子にお
    いて、 前記第一の粒子は、前記第二の粒子とは直接接触し、前
    記電子輸送部材とは直接または前記第二の粒子を介して
    接触し、更に前記支持基材面とは直接または第二の粒子
    を介し、または第二の粒子および電子輸送部材を介して
    接触しており、 前記第一の粒子の空間に突出した非接触面積は、他の部
    材に接触した接触面積よりも大きい、 ことを特徴とする電界放出素子。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の電界放出素子にお
    いて、 第二の粒子は、導電性である、 ことを特徴とする電界放出素子。
  44. 【請求項44】 多足形状粒子である第1の粒子と第2
    の粒子とからなる混成粒子を含む冷陰極部材と、 前記電冷陰極部材に電子を供給する電子搬送部材と、 が支持基材上に設けられた電子放出素子であって、 前記第2の粒子が、前記第2の粒子の表面に突起状に付
    着している、 ことを特徴とする電子放出素子。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、繊維状の粒子である、ことを特徴と
    する電子放出素子。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、炭素繊維である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  47. 【請求項47】 請求項45に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、六炭素環のσ結合の切れた部分を有
    するグラファイトである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  48. 【請求項48】 請求項45に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、カーボンナノチューブである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  49. 【請求項49】 請求項45に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,
    B,Mgの群から選択される金属またはこれらの酸化
    物、窒化物、炭化物のいずれかである、ことを特徴とす
    る電子放出素子。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、テトラポット形状ウイスカーであ
    る、 ことを特徴とする電子放出素子。
  51. 【請求項51】 多足形状粒子である第1の粒子と第2
    の粒子とからなる混成粒子を含む冷陰極部材と、 前記電冷陰極部材に電子を供給する電子搬送部材と、 が支持基材上に設けられた電子放出素子であって、 前記第1の粒子は、少なくとも1本の足を空間に突出さ
    せ、残りの足の先端部分を介して前記電子搬送部材に電
    気接続され、 前記第2の粒子は導電性を有し、前記第1の粒子の足も
    と近傍に存在して前記第1の粒子と前記電子搬送部材と
    の電気接続を増強している、 ことを特徴とする電子放出素子。
  52. 【請求項52】 請求項51に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,
    B,Mgの群から選択される金属またはこれらの酸化
    物、窒化物、炭化物のいずれかである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  53. 【請求項53】 請求項52に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、テトラポット形状ウイスカーであ
    る、 ことを特徴とする電子放出素子。
  54. 【請求項54】 請求項53に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、繊維状の粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  55. 【請求項55】 請求項54に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、炭素繊維である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  56. 【請求項56】 支持基材と、 前記支持基材上に設けられた電子搬送部材と、 電子搬送部材上に設けられた感光性樹脂からなる接着層
    と、 前記接着層に固着された冷陰極部材と、 を少なくとも有し、 前記冷陰極部材が、第1の粒子と第2の粒子を含む混成
    粒子で構成されている、 ことを特徴とする電子放出素子。
  57. 【請求項57】 請求項56に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記感光性樹脂からなる接着層が、導電性粒子を含む、 ことを特徴とする電子放出素子。
  58. 【請求項58】 請求項56に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子と第2の粒子の電子放出効率が異なる、 ことを特徴とする電子放出素子。
  59. 【請求項59】 請求項56に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、多足形状粒子であり、前記第2の粒
    子が繊維状の粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  60. 【請求項60】 請求項59に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記多足形状粒子が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,
    B,Mgの群から選択される金属またはこれらの酸化
    物、窒化物、炭化物のいずれかである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  61. 【請求項61】 請求項60に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記多足形状粒子が、テトラポット形状ウイスカーであ
    る、 ことを特徴とする電子放出素子。
  62. 【請求項62】 請求項59に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記繊維状の粒子が、六炭素環のσ結合の切れた部分を
    有するグラファイトである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  63. 【請求項63】 請求項59に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、カーボンナノチューブである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  64. 【請求項64】 支持基材と、 前記支持基材上に部設けられた電子搬送材と、 前記接電子搬送材に固着された冷陰極部材と、 を少なくとも有し、 前記冷陰極部材は、感光性樹脂が炭化されてなる炭素ま
    たは炭素質残留物によって前記電子搬送部材または前記
    支持部材に固着されている、 ことを特徴とする電子放出素子。
  65. 【請求項65】 請求項64に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記冷陰極部材が、第1の粒子と第2の粒子を含む混成
    粒子で構成されている、 ことを特徴とする電子放出素子。
  66. 【請求項66】 請求項65に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第1の粒子が、多足形状粒子であり、前記第2の粒
    子が繊維状の粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子。
  67. 【請求項67】 請求項66に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記多足形状粒子が、Zn、Al,Si、Ti,Fe,
    B,Mgの群から選択される金属またはこれらの酸化
    物、窒化物、炭化物のいずれかである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  68. 【請求項68】 請求項67に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記多足形状粒子が、テトラポット形状ウイスカーであ
    る、 ことを特徴とする電子放出素子。
  69. 【請求項69】 請求項66に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記繊維状の粒子が、六炭素環のσ結合の切れた部分を
    有するグラファイトである、 ことを特徴とする電子放出素子。
  70. 【請求項70】 請求項66に記載の電子放出素子にお
    いて、 前記第2の粒子が、カーボンナノチューブである、こと
    を特徴とする電子放出素子。
  71. 【請求項71】 支持基材上に電子搬送部材を形成する
    工程と、 前記電子搬送部材上に感光性樹脂層を形成する工程と、 前記感光樹脂層に対しパターン露光と現像を行って前記
    感光樹脂層を所定形状にパターン化するパターンニング
    工程と、 パターン化された感光性樹脂領域に電子放出材料を接着
    させる接着工程と、 を少なくとも備える電子放出素子の製造方法。
  72. 【請求項72】 請求項71に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記電子放出材料が、電子放出効率の異なる第1の粒子
    と第2の粒子の混成粒子である、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  73. 【請求項73】 請求項71に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 更に、前記パターンニング工程と接着工程の間に、感光
    性樹脂層を軟化温度以上に加熱する加熱処理工程を備え
    る、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  74. 【請求項74】 請求項71に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 更に、前記接着工程の後に未接着の電子放出材料を除去
    する除去工程を備える、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  75. 【請求項75】 請求項74に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 前記除去工程が、支持基材面に流体を噴射する工程であ
    る、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  76. 【請求項76】 請求項71に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 更に、前記接着工程の後に感光性樹脂層を焼成する工程
    を備える、ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  77. 【請求項77】 請求項74に記載の電子放出素子の製
    造方法において、 更に、前記除去工程の後に感光性樹脂層を焼成する工程
    を備える、 ことを特徴とする電子放出素子の製造方法。
  78. 【請求項78】 電子放出素子と、前記電子放出素子を
    制御する制御回路とを少なくとも備えた電子源であっ
    て、 前記電子放出素子が、請求項44に記載の電子放出素子
    である、 ことを特徴とする電子源。
  79. 【請求項79】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により画像を形成する画像形成部とを少なくとも備
    えた画像表示装置であって、 前記電子源が、請求項78に記載された電子源である、 ことを特徴とする画像表示装置。
  80. 【請求項80】 電子放出素子と、前記電子放出素子を
    制御する制御回路とを少なくとも備えた電子源であっ
    て、 前記電子放出素子が、請求項51に記載の電子放出素子
    である、 ことを特徴とする電子源。
  81. 【請求項81】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により画像を形成する画像形成部とを少なくとも備
    えた画像表示装置であって、 前記電子源が、請求項80に記載された電子源である、 ことを特徴とする画像表示装置。
  82. 【請求項82】 電子放出素子と、前記電子放出素子を
    制御する制御回路とを少なくとも備えた電子源であっ
    て、 前記電子放出素子が、請求項56に記載の電子放出素子
    である、 ことを特徴とする電子源。
  83. 【請求項83】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により画像を形成する画像形成部とを少なくとも備
    えた画像表示装置であって、 前記電子源が、請求項82に記載された電子源である、 ことを特徴とする画像表示装置。
  84. 【請求項84】 電子放出素子と、前記電子放出素子を
    制御する制御回路とを少なくとも備えた電子源であっ
    て、 前記電子放出素子が、請求項64に記載の電子放出素子
    である、 ことを特徴とする電子源。
  85. 【請求項85】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により画像を形成する画像形成部とを少なくとも備
    えた画像表示装置であって、 前記電子源が、請求項84に記載された電子源である、 ことを特徴とする画像表示装置。
  86. 【請求項86】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により発光する蛍光面とを少なくとも備えた蛍光灯
    であって、 前記電子源が、請求項78に記載された電子源である、 ことを特徴とする蛍光灯。
  87. 【請求項87】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により発光する蛍光面とを少なくとも備えた蛍光灯
    であって、 前記電子源が、請求項80に記載された電子源である、 ことを特徴とする蛍光灯。
  88. 【請求項88】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により発光する蛍光面とを少なくとも備えた蛍光灯
    であって、 前記電子源が、請求項82に記載された電子源である、 ことを特徴とする蛍光灯。
  89. 【請求項89】 電子源と、前記電子源から放出された
    電子により発光する蛍光面とを少なくとも備えた蛍光灯
    であって、 前記電子源が、請求項84に記載された電子源である、 ことを特徴とする蛍光灯。
  90. 【請求項90】 請求項89に記載された蛍光灯におい
    て、 電子放出素子から電子を引き出すための引き出し電極
    が、電子放出部材を包むように配置されている、 ことを特徴とする蛍光灯。
  91. 【請求項91】 支持基材上に感光性樹脂層を形成する
    工程と、 前記感光樹脂層に対しパターン露光と現像を行って前記
    感光樹脂層を所定形状にパターン化するパターンニング
    工程と、 前記パターンニング工程でパターン化された感光性樹脂
    領域の上に被パターン形成層を形成し、前記感光性樹脂
    領域に被パターン形成層を接着させる工程と、 前記工程で接着させた部分以外の被パターン形成層部分
    を除去する除去工程と、 を少なくとも備えるパターン形成方法。
  92. 【請求項92】 請求項91に記載のパターン形成方法
    において、 更に前記除去工程の後に、前記感光性樹脂層を焼失させ
    る工程を備える、 ことを特徴とするパターン形成方法。
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