JP2001319392A - キャプスタン回転状態判定装置およびキャプスタン回転状態判定方法 - Google Patents

キャプスタン回転状態判定装置およびキャプスタン回転状態判定方法

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JP2001319392A
JP2001319392A JP2000136064A JP2000136064A JP2001319392A JP 2001319392 A JP2001319392 A JP 2001319392A JP 2000136064 A JP2000136064 A JP 2000136064A JP 2000136064 A JP2000136064 A JP 2000136064A JP 2001319392 A JP2001319392 A JP 2001319392A
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capstan
rotation
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rotational
rotation state
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Naoto Tamaoki
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャプスタンの回転状態を正確に判定するこ
とができなかった。 【解決手段】 キャプスタン回転状態判定装置を、キャ
プスタンの回転駆動状態を指示する回転駆動状態指示手
段と、キャプスタンの回転速度を検出し、検出された回
転速度が回転駆動状態指示手段にて指示された回転駆動
状態に応じた基準の回転速度よりも小さい場合、回転状
態が正常回転でないと判定する回転状態判定手段とから
構成した。基準の回転速度は回転駆動状態に応じて変わ
るので、回転駆動状態に応じてキャプスタンの回転状態
が正確に判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャプスタン回転
状態判定装置およびキャプスタン回転状態判定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオ装置等で、テープを一
定速度で走行させる機構としてキャプスタン機構が広く
採用されている。このキャプスタン機構は、キャプスタ
ンとピンチローラとの間にテープを挟み、キャプスタン
を回転させてテープを走行させている。そして、キャプ
スタンの回転状態を判定するために、キャプスタン回転
状態判定装置が用いられる。キャプスタンの回転状態
は、キャプスタンと一体で回転する回転子に着磁を行
い、回転に伴う磁界の変化をパルス発生器でパルス信号
に変換し、このパルス信号をみることにより検出され
る。そして、キャプスタン回転状態判定装置は、キャプ
スタンモータにキャプスタンを回転駆動させている際、
パルス信号が検出された場合に正常回転と判定し、パル
ス信号が検出されなかった場合に正常回転でないと判定
している。
【0003】また、特開昭49−103678号公報に
開示されたものも知られている。この装置は、キャプス
タンを回転駆動するモータのシャフトに等間隔のスリッ
トを設けた回転ディスクを取り付け、このスリットを通
過する光を受光して光電変換し、パルス信号を得てい
る。このパルス信号はリトリカブルモノステーブルマル
チバイブレータに入力され、リトリカブルモノステーブ
ルマルチバイブレータはパルス信号のトリガの入力に応
じて一定時間ローレベルの信号を出力し、それ以外の期
間にはハイレベルの信号を出力する。そして、キャプス
タンの回転駆動を開始してから一定時間後、リトリカブ
ルモノステーブルマルチバイブレータからハイレベルの
信号が出力されたときに、この装置は故障検出信号を出
力する。すなわち、光電変換されたパルス信号が一定時
間以上検出されない場合に正常回転でないと判定される
ことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のキャプ
スタン回転状態判定装置においては、次のような課題が
あった。前者のキャプスタン回転状態判定装置において
は、キャプスタンの回転が遅くて目標の回転速度に達し
ていない場合でも、キャプスタンの回転に伴うパルス信
号が発生する。すると、キャプスタン回転状態判定装置
は、このパルス信号を検出し、キャプスタンの回転状態
を正常回転と判定してしまう。また、後者のものにおい
ては、キャプスタンの回転が遅いと、リトリカブルモノ
ステーブルマルチバイブレータからハイレベルの信号が
出力されるため、正常回転でないと判定する。しかし、
パルス信号のトリガの間隔が一定時間以上のときのみ正
常回転でないと判定するため、キャプスタンの回転速度
を変化させる制御を行うビデオ装置等の場合、キャプス
タンの回転状態を正確に判定することができない。この
他、特開平10−320866号公報に開示されたもの
においても、キャプスタンの回転状態を正確に判定する
ことができない。本発明は、上記課題にかんがみてなさ
れたもので、キャプスタンの回転状態を正確に判定する
ことが可能なキャプスタン回転状態判定装置およびキャ
プスタン回転状態判定方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、キャプスタンの回転駆動
状態を指示する回転駆動状態指示手段と、同キャプスタ
ンの回転速度を検出し、検出された回転速度が上記回転
駆動状態指示手段にて指示された回転駆動状態に応じた
基準の回転速度よりも小さい場合、回転状態が正常回転
でないと判定する回転状態判定手段とを具備する構成と
してある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、回転状態判定手段は、検出したキャプス
タンの回転速度と、回転駆動状態指示手段が指示したキ
ャプスタンの回転駆動状態に応じた基準の回転速度とを
比較する。そして、検出された回転速度が基準の回転速
度よりも小さいと、回転状態判定手段はキャプスタンの
回転状態が正常回転でないと判定する。ここで、基準の
回転速度は、キャプスタンの目標の回転速度に応じて、
この目標の回転速度よりも小さく設定しておけばよい。
すると、キャプスタンの回転が遅くて目標の回転速度に
達していない場合、検出される回転速度は基準の回転速
度よりも小さくなるので、キャプスタンの回転状態は正
常回転でないと判定されることになる。また、基準の回
転速度は回転駆動状態指示手段にて指示される回転駆動
状態に応じて変わるので、回転駆動状態に応じてキャプ
スタンの回転状態が判定される。したがって、キャプス
タンの回転状態を正確に判定することができ、本キャプ
スタン回転状態判定装置をキャプスタンの回転速度が変
化する装置に適用することが可能となる。
【0007】基準の回転速度の設定は様々であり、その
具体的な構成の一例として、請求項2にかかる発明は、
請求項1に記載のキャプスタン回転状態判定装置におい
て、上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの目標
の回転速度に対し所定の割合を基準として同キャプスタ
ンの回転状態を判定する構成としてある。上記のように
構成した請求項2にかかる発明においては、キャプスタ
ンの基準の回転速度を目標の回転速度に対し所定の割合
として、回転状態判定手段がこの基準の回転速度と検出
したキャプスタンの回転速度とを比較する。すなわち、
キャプスタンの回転速度が目標に対し所定の割合より小
さい場合、キャプスタンの回転状態は正常回転でないと
判定される。したがって、簡易な構成でキャプスタンの
回転状態を判定することができる。むろん、キャプスタ
ンの基準の回転速度を目標の回転速度に対し所定の割合
とするのは一例に過ぎず、目標の回転速度を段階に区切
って、各段階で一定の基準の回転速度を設定してもよ
く、その構成は様々である。
【0008】本キャプスタン回転状態判定装置はキャプ
スタンの回転状態を判定するものであるが、この回転状
態が通知されるようにしてもよい。その構成の一例とし
て、請求項3にかかる発明は、請求項1あるいは請求項
2のいずれかに記載のキャプスタン回転状態判定装置に
おいて、上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの
回転状態を表示する表示手段を備える構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明において
は、回転状態判定手段は、表示手段にキャプスタンの回
転状態を表示させる。すると、利用者は表示によりキャ
プスタンの回転状態が正常回転かどうかを確認すること
ができるので、キャプスタン回転状態判定装置の利便性
が向上する。ここで、表示手段は、キャプスタンの回転
状態を表示することができればよく、汎用的な表示体を
有する表示回路を用いてもよいし、オンスクリーンディ
スプレイ回路を利用してもよく、その構成は様々であ
る。なお、表示手段によりキャプスタンの回転状態を通
知する構成は一例に過ぎない。例えば、キャプスタンの
回転状態を音声により通知してもよく、その構成は様々
である。
【0009】また、キャプスタンの回転状態が外部の装
置に通知される構成としてもよく、その構成の一例とし
て、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載のキャプスタン回転状態判定装置におい
て、上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの回転
状態に応じた信号を作成して外部に出力する構成として
ある。上記のように構成した請求項4にかかる発明にお
いては、キャプスタンの回転状態に応じた信号が外部に
出力されるので、外部の装置はこの信号を利用してキャ
プスタンの回転状態が正常回転かどうかを判断すること
ができる。すなわち、外部の装置はキャプスタンの回転
状態に応じた処理を行なうことができ、キャプスタン回
転状態判定装置の利便性が向上する。
【0010】ところで、キャプスタンの回転状態が正常
回転でないと判定されたとき、キャプスタンの回転が制
御される構成としてもよく、その具体的な一例として、
請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のいずれ
かに記載のキャプスタン回転状態判定装置において、上
記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの回転状態が
正常回転でないと判定したときに上記キャプスタンの回
転駆動を中止させる構成としてある。上記のように構成
した請求項5にかかる発明においては、キャプスタンの
回転状態が正常回転でないとき、キャプスタンの回転は
停止する。したがって、正常回転でないことによるキャ
プスタンの劣化が防がれる。
【0011】なお、再生時や記録時等には、キャプスタ
ンの回転駆動状態がほとんど変化しないように制御され
ており、キャプスタンの回転状態が正常回転でなくなる
ことはほとんどない。一方、高速早送り時や高速巻戻し
時には、ビデオテープを劣化させないようキャプスタン
の回転駆動状態をきめ細やかに変化させる制御が行われ
ている。この制御がずれると、キャプスタンは正常回転
でない回転状態となることがある。そこで、判定の頻度
を少なくさせる具体的な構成の一例として、請求項6に
かかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
キャプスタン回転状態判定装置において、上記回転状態
判定手段は、上記回転駆動状態指示手段にて指示された
上記キャプスタンの回転駆動状態に対応する目標の回転
速度が所定の回転速度よりも小さいとき、同キャプスタ
ンの回転状態の判定を中止する構成としてある。上記の
ように構成した請求項6にかかる発明においては、キャ
プスタンの目標の回転速度が所定の回転速度以上のとき
のみキャプスタンの回転状態を判定する。すなわち、キ
ャプスタンの回転速度が小さくて、キャプスタンの回転
状態が正常回転でなくなる可能性の小さい場合、判定は
行われない。したがって、判定の頻度が少なくなるとと
もに、キャプスタンの回転状態は正確に判定される。
【0012】ところで、本キャプスタン回転状態判定装
置の具体的な適用例として、請求項7にかかる発明は、
キャプスタンを回転駆動するモータと、同キャプスタン
と一体で回転し、周縁部にN極とS極とが交互に着磁さ
れ、回転に伴って所定方向に磁界を印加する回転子と、
この回転子から印加される磁界に応じてパルス信号を出
力するパルス発生器と、上記モータを回転駆動させるこ
とにより上記キャプスタンの回転駆動状態を指示すると
ともに、上記パルス発生器にて出力されるパルス信号か
ら上記キャプスタンの回転速度を算出し、算出された回
転速度が前記回転駆動状態に応じた基準の回転速度より
も小さい場合、回転状態が正常回転でないと判定する判
定回路とを具備する構成としてある。すなわち、本発明
は、上記具体構成を有するキャプスタン回転状態判定装
置としても有効である。
【0013】このようにキャプスタンの回転状態を判定
する際の手法は、必ずしも実体のある装置に限られる必
要もなく、その一例として、請求項8にかかる発明は、
キャプスタンの回転駆動状態を指示するとともに、同キ
ャプスタンの回転速度を検出し、検出された回転速度が
前記回転駆動状態に応じた基準の回転速度よりも小さい
場合、回転状態が正常回転でないと判定する構成として
ある。すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、そ
の方法としても有効であり、請求項2〜請求項7に記載
された装置構成を当該方法に対応させることも可能であ
ることは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、キャプ
スタンの回転状態を正確に判定することが可能である。
また、請求項2にかかる発明によれば、簡易な構成でキ
ャプスタンの回転状態を判定することができる。さら
に、請求項3にかかる発明によれば、表示によりキャプ
スタンの回転状態が正常回転かどうか通知されるので、
利便性が向上する。さらに、請求項4にかかる発明によ
れば、外部の装置はキャプスタンの回転状態に応じた処
理を行なうことができるので、利便性が向上する。
【0015】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
正常回転でないことによるキャプスタンの劣化を防ぐこ
とができる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、
判定の頻度が少なくなるとともに、キャプスタンの回転
状態を正確に判定することができる。さらに、請求項7
にかかる発明によれば、キャプスタンの回転状態を正確
に判定することが可能なキャプスタン回転状態判定装置
を提供することができる。さらに、請求項8にかかる発
明によれば、キャプスタンの回転状態を正確に判定する
ことが可能なキャプスタン回転状態判定方法を提供する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるキャプスタン回転状態判定装置100を組み込んだ
ビデオ装置をブロック図により示している。同図におい
て、テープ駆動機構には、キャプスタン11、全幅消去
ヘッド15、ドラムヘッド16、AC(オーディオ・コ
ントロール)ヘッド17、図示しない供給リールや巻取
りリール等が組み込まれている。また、キャプスタン1
1、ドラムヘッド16、両リールをそれぞれ回転駆動す
るモータ12、ドラムモータ18、リールモータ19も
組み込まれている。モータ12、ドラムモータ18、A
Cヘッド17はサーボ回路20に接続されており、同サ
ーボ回路20はリールモータ19とともにマイコン30
と接続されている。
【0017】サーボ回路20は、ドラムヘッド16の回
転を示すPG信号とキャプスタン11の回転を示すC−
FG信号とACヘッド17が出力するコントロール信号
とに応じてキャプスタン11のモータ12を回転駆動す
る。ここで、マイコン30はキャプスタン11の回転駆
動状態を指示する制御信号(C−CONT信号)を出力
し、サーボ回路20がキャプスタン11を目標の回転速
度にするようにモータ12を回転駆動する。すなわち、
キャプスタン11の回転駆動状態を指示するマイコン3
0、サーボ回路20、モータ12は、本発明にいう回転
駆動状態指示手段を構成する。また、同サーボ回路20
は、ドラムモータ18の制御も行っている。そして、リ
ールモータ19とともにサーボ回路20がマイコン30
に制御されることで、所定の形態に応じたテープ走行が
可能となっている。
【0018】記録/再生時には、磁気テープが引き出さ
れて、同磁気テープが全幅消去ヘッド15、ドラムヘッ
ド16、ACヘッド17のいずれにも摺接されるように
なっている。同時に、キャプスタン11と図示しないピ
ンチローラとが圧接し、同キャプスタン11の回転によ
り磁気テープが送り出されるようになっている。一方、
FF/REW時には、磁気テープはいわゆるハーフロー
ディング状態となり、リールモータ19がマイコン30
に制御され、供給リールあるいは巻取りリールを回転駆
動する。このとき、磁気テープとACヘッド17とは摺
接しているため、同ACヘッド17にて磁気テープに記
録されたコントロール信号が検出され、頭出し動作等の
制御が可能となっている。
【0019】また、チューナ、VIF、RFコンバータ
などからなる信号処理回路40は、マイコン30に接続
されており、同信号処理回路40内のVIF等を適切な
順序で制御している。すなわち、アンテナを介して生成
されたビデオ信号は、テープ駆動機構内のドラムヘッド
16とACヘッド17とに送出される。そして、ドラム
ヘッド16にてローディング状態の磁気テープに対して
ビデオトラックの記録がなされるとともに、ACヘッド
17にて磁気テープに対して音声トラックとコントロー
ル信号の記録がなされる。このとき、全幅消去ヘッド1
5が駆動されて、ビデオトラック等の記録前に磁気テー
プにおいて全幅消去もなされる。なお、信号処理回路4
0からの映像信号はオンスクリーンディスプレイ回路4
1に供給され、映像出力端子を介して外部のモニタ等に
供給されるようになっている。
【0020】マイコン30には、信号処理回路40に接
続されたオンスクリーンディスプレイ回路41が直に接
続されている。オンスクリーンディスプレイ回路41
は、図示しない操作パネルやリモコンシステムの操作内
容に応じ、マイコン30からの表示信号を信号処理回路
40からの映像信号に重ね合わせて、外部のモニタ等に
出力する。したがって、利用者は外部のモニタ等の表示
内容に従って録画の予約設定などの所定の操作を行うこ
とが可能となっている。また、マイコン30はタイマ回
路31を備えており、現在時刻や所定の時間等が計時さ
れるようになっている。そして、マイコン30に接続さ
れた表示回路50が、マイコン30の指示により内部に
備える蛍光表示管51に現在時刻を点灯表示している。
また、図2に示すように、蛍光表示管51はキャプスタ
ン11の回転状態を示す回転状態マーク51aを有して
おり、キャプスタン11の回転状態が正常回転でない場
合、回転状態マーク51aが点滅表示されるようになっ
ている。
【0021】キャプスタン11には、図3の斜視図に示
すように、一体で回転する円形状の回転子13が取り付
けられている。なお、図3では、キャプスタン11は回
転子13を回転可能に実装した基板13aの裏側に取り
付けられている。回転子13の周縁部は、図4の模式図
に示すように、N極とS極とが交互に、それぞれ24極
ずつ着磁されている。また、回転子13の外周部の近傍
に、磁気抵抗素子を内蔵するパルス発生器14が基板1
3a上に取り付けられている。回転子13は、モータ1
2により回転駆動されるとパルス発生器14に磁界を印
加する。すると、パルス発生器14は、印加された磁界
に応じて磁界を電気のパルス信号(C−FG信号)に変
換して出力する。そして、このC−FG信号がサーボ回
路20を介してマイコン30に入力されるようになって
いる。
【0022】ここで、キャプスタン11と一体で回転す
る回転子13にはN極とS極とが24極ずつ着磁されて
いるので、キャプスタン11が1回転すると、パルス発
生器14からは24パルスのC−FG信号が発生する。
したがって、マイコン30は、内蔵するタイマ回路31
を利用して単位時間当たりのC−FG信号のパルス数を
みることで、キャプスタン11の回転速度を検出するこ
とができる。なお、本実施形態では、回転子13にN極
とS極とを24極ずつ着磁しているが、これ以外の着磁
数とすることも可能である。その際、着磁数と同数のパ
ルスがパルス発生器14から発生するので、マイコン3
0は着磁数に応じてキャプスタン11の回転速度を検出
することが可能である。
【0023】また、マイコン30は、キャプスタン11
の回転駆動状態の指示に対応した目標の回転速度と検出
した回転速度とを比較して、キャプスタン11の回転状
態を判定している。図5は、マイコン30におけるキャ
プスタン11の回転状態を判定するフローチャートを示
している。同図において、まず、目標の回転速度が所定
の回転速度よりも小さいかどうかを判断する(ステップ
S110)。ここで、マイコン30はサーボ回路20を
介してモータ12にキャプスタン11の回転駆動状態を
指示しており、目標の回転速度はこの回転駆動状態に対
応する回転速度である。再生時や記録時等のようにキャ
プスタン11の回転速度が小さい場合、キャプスタン1
1の回転駆動状態がほとんど変化しないように制御され
ているため、回転状態が正常回転でなくなることはほと
んどない。そこで、目標の回転速度が所定の回転速度よ
りも小さいとき、キャプスタン11の回転状態の判定を
行わず、後述するステップS150に進むようにしてい
る。むろん、ステップS110は必ずしも実行されなく
てもよく、実行されない場合には判定の回数が増えるだ
けでキャプスタン11の回転状態は正確に判定される。
【0024】目標の回転速度が所定の回転速度以上のと
き、マイコン30は、目標の回転速度に応じた基準の回
転速度を設定する(ステップS120)。ここで、基準
の回転速度は、キャプスタン11の目標の回転速度に応
じて、この目標の回転速度よりも小さく設定しておけば
よい。例えば、キャプスタン11の目標の回転速度に対
し所定の割合を基準の回転速度とすると、簡易な構成で
基準の回転速度を設定することができる。
【0025】その後、キャプスタン11の回転速度を検
出し、検出したキャプスタン11の回転速度が設定され
た基準の回転速度よりも小さいかどうかを判断する(ス
テップS130)。ここで、タイマ回路31にて一定時
間を計時しながら、パルス発生器14にて出力されるC
−FG信号を入手し、このC−FG信号からキャプスタ
ン11の回転速度を算出している。条件成立の場合、キ
ャプスタン11の回転状態は正常回転でないと判定する
(ステップS140)。このとき、本フローには記載さ
れていないが、キャプスタン11の回転駆動を中止させ
るようにしてもよい。一方、検出したキャプスタン11
の回転速度が設定された基準の回転速度以上の場合、正
常回転であるので、ステップS140を行わず、ステッ
プS150に進む。すなわち、キャプスタン11の回転
が遅くて目標の回転速度に達していない場合、回転状態
は正常回転でないと判定されるとともに、基準の回転速
度が指示した回転駆動状態に応じて変わるので、回転駆
動状態に応じてキャプスタン11の回転状態が判定され
る。
【0026】このように、キャプスタン11の回転速度
を検出し、検出された回転速度が指示した回転駆動状態
に応じた基準の回転速度よりも小さい場合、回転状態が
正常回転でないと判定するマイコン30が、本発明にい
う回転状態判定手段を構成している。そして、上述した
回転駆動状態指示手段と併せて、キャプスタン回転状態
判定装置100が構成される。また、モータ12を回転
駆動させることによりキャプスタン11の回転駆動状態
を指示するとともに、パルス発生器14にて出力される
パルス信号からキャプスタン11の回転速度を算出し、
算出された回転速度が回転駆動状態に応じた基準の回転
速度よりも小さい場合、回転状態が正常回転でないと判
定するマイコン30は、モータ12を回転駆動するサー
ボ回路20とともに本発明にいう判定回路を構成してい
る。すなわち、この判定回路と、上述したモータ12、
回転子13、パルス発生器14とを併せて、キャプスタ
ン回転状態判定装置100が構成される。
【0027】本フローでは、さらに、ステップS150
でキャプスタン11の回転状態を表示するようにしてい
る。ここで、通常、表示回路50の蛍光表示管51に設
けられた回転状態マーク51aを点灯させておき、検出
したキャプスタン11の回転速度が設定された基準の回
転速度よりも小さいとき、回転状態マーク51aを点滅
表示させるようにしている。すると、回転状態マーク5
1aの表示によりキャプスタン11が正常回転であるか
どうかが通知されることになる。この意味で、表示回路
50とマイコン30とで本発明にいう表示手段が構成さ
れている。なお、本フローでは行っていないが、キャプ
スタン11の回転状態に応じた信号を外部に出力する構
成としてもよい。すると、外部の装置は、キャプスタン
11の回転状態に応じた処理を行なうことができる。ス
テップS150終了後は、本フローの最後に進み、本フ
ローを抜ける。そして、繰り返し本フローが実行され
る。
【0028】以上述べたように、本キャプスタン回転状
態判定装置100は、キャプスタン11が回転駆動状態
にあるとき、キャプスタン11が停止している場合のみ
ならず、キャプスタン11の回転速度が遅い場合にも正
常回転でないと判定する。したがって、キャプスタンの
回転状態を正確に判定することができ、本キャプスタン
回転状態判定装置をキャプスタンの回転速度が変化する
装置に適用することが可能となる。
【0029】次に、本実施形態にかかるキャプスタン回
転状態判定装置100を適用したビデオ装置の動作の一
例を、図6のフローチャートを用いて説明する。同図に
おいて、まず、サーボ回路20を介してモータ12にキ
ャプスタン11の回転駆動状態を指示する(ステップS
210)。そして、目標の回転速度が再生時の回転速度
の1.5倍よりも小さいかどうかを判断する(ステップ
S220)。目標の回転速度が再生時や記録時のように
小さい場合には、キャプスタン11の回転状態が正常回
転でなくなる可能性は小さい。そこで、条件成立の場
合、キャプスタン11の回転状態の判定を行わず、後述
するステップS290に進む。
【0030】早送り時や巻戻し時のように、目標の回転
速度が再生時の回転速度の1.5倍以上のとき、基準の
回転速度を目標の回転速度に係数0.1を乗じたものに
設定する(ステップS230)。ここで、係数0.1
は、キャプスタン回転状態判定装置を適用する装置に応
じて適宜変更可能である。そして、パルス発生器14か
らC−FG信号を入手し、キャプスタン11の回転速度
を算出する(ステップS240)。キャプスタン11が
1回転するとC−FG信号は24パルス発生するので、
タイマ回路31で一定時間計時し、その間のC−FG信
号のパルス数を計数することで、キャプスタン11の回
転速度を算出することができる。
【0031】その後、算出した回転速度が設定された基
準の回転速度よりも小さいかどうかを判断する(ステッ
プS250)。条件成立の場合、キャプスタン11の回
転状態は正常回転でないと判定し(ステップS26
0)、正常回転でないことに対応した所定の処理を行
う。まず、サーボ回路20を介してモータ12にキャプ
スタン11の回転駆動を中止させ、オンスクリーンディ
スプレイ回路41にキャプスタン11の回転状態が正常
回転でない旨を出力する(ステップS270)。する
と、キャプスタン11の回転状態が正常回転でないと
き、キャプスタン11の回転が停止するので、正常回転
でないことによるキャプスタン11の劣化が防がれる。
また、オンスクリーンディスプレイ回路41からの外部
出力端子に外部モニタ等を接続しておくと、外部モニタ
等によりキャプスタン11の回転状態が正常回転でない
ことが通知されることになる。次に、キャプスタン回転
状態判定装置は、ビデオテープを外に排出させる信号を
出力する(ステップS280)。すると、ビデオ装置は
この信号に応じてビデオテープを排出する。したがっ
て、利用者は、外部モニタ等でキャプスタン11の回転
状態を確認することができないとき、ビデオテープが排
出されることにより正常回転でない回転状態を知ること
ができる。
【0032】ステップS250で算出した回転速度が設
定された基準の回転速度以上であったときには、回転状
態は正常回転であるので、ステップS260〜S280
の処理を行わず、ステップS290に進むようにしてい
る。ステップS290では、図5のステップS150と
同様、キャプスタン11の回転状態を表示するようにし
ている。すなわち、回転状態が正常回転であるときは、
表示回路50の蛍光表示管51に設けられた回転状態マ
ーク51aを点灯させておき、回転状態が正常回転でな
いとき、回転状態マーク51aを点滅表示させる。した
がって、利用者は、回転状態マーク51aの表示によっ
てもキャプスタン11が正常回転であるかどうかを知る
ことができる。ステップS290終了後は、本フローの
最後に進み、本フローを抜ける。そして、繰り返し本フ
ローが実行される。
【0033】このように、本発明では、キャプスタン1
1が回転駆動状態にあるとき、キャプスタン11が停止
している場合のみならず、キャプスタン11の回転速度
が遅い場合にも正常回転でないと判定する。したがっ
て、キャプスタンの回転状態を正確に判定することが可
能なキャプスタン回転状態判定装置およびキャプスタン
回転状態判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるキャプスタン回転
状態判定装置を組み込んだビデオ装置を示すブロック図
である。
【図2】蛍光表示管を表示面から見た図である。
【図3】回転子とパルス発生器とを示す斜視図である。
【図4】回転子の着磁の様子を示す模式図である。
【図5】キャプスタンの回転状態を判定するフローチャ
ートである。
【図6】本実施形態にかかるキャプスタン回転状態判定
装置を適用したビデオ装置の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
11…キャプスタン 12…モータ 13…回転子 13a…基板 14…パルス発生器 15…全幅消去ヘッド 16…ドラムヘッド 17…ACヘッド 18…ドラムモータ 19…リールモータ 20…サーボ回路 30…マイコン 31…タイマ回路 40…信号処理回路 41…オンスクリーンディスプレイ回路 50…表示回路 51…蛍光表示管 51a…回転状態マーク 100…キャプスタン回転状態判定装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャプスタンの回転駆動状態を指示する
    回転駆動状態指示手段と、 同キャプスタンの回転速度を検出し、検出された回転速
    度が上記回転駆動状態指示手段にて指示された回転駆動
    状態に応じた基準の回転速度よりも小さい場合、回転状
    態が正常回転でないと判定する回転状態判定手段とを具
    備することを特徴とするキャプスタン回転状態判定装
    置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のキャプスタン回転
    状態判定装置において、 上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの目標の回
    転速度に対し所定の割合を基準として同キャプスタンの
    回転状態を判定することを特徴とするキャプスタン回転
    状態判定装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1あるいは請求項2のいずれ
    かに記載のキャプスタン回転状態判定装置において、 上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの回転状態
    を表示する表示手段を備えることを特徴とするキャプス
    タン回転状態判定装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のキャプスタン回転状態判定装置において、 上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの回転状態
    に応じた信号を作成して外部に出力することを特徴とす
    るキャプスタン回転状態判定装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載のキャプスタン回転状態判定装置において、 上記回転状態判定手段は、上記キャプスタンの回転状態
    が正常回転でないと判定したときに上記キャプスタンの
    回転駆動を中止させることを特徴とするキャプスタン回
    転状態判定装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載のキャプスタン回転状態判定装置において、 上記回転状態判定手段は、上記回転駆動状態指示手段に
    て指示された上記キャプスタンの回転駆動状態に対応す
    る目標の回転速度が所定の回転速度よりも小さいとき、
    同キャプスタンの回転状態の判定を中止することを特徴
    とするキャプスタン回転状態判定装置。
  7. 【請求項7】 キャプスタンを回転駆動するモータと、 同キャプスタンと一体で回転し、周縁部にN極とS極と
    が交互に着磁され、回転に伴って所定方向に磁界を印加
    する回転子と、 この回転子から印加される磁界に応じてパルス信号を出
    力するパルス発生器と、 上記モータを回転駆動させることにより上記キャプスタ
    ンの回転駆動状態を指示するとともに、上記パルス発生
    器にて出力されるパルス信号から上記キャプスタンの回
    転速度を算出し、算出された回転速度が前記回転駆動状
    態に応じた基準の回転速度よりも小さい場合、回転状態
    が正常回転でないと判定する判定回路とを具備すること
    を特徴とするキャプスタン回転状態判定装置。
  8. 【請求項8】 キャプスタンの回転駆動状態を指示する
    とともに、同キャプスタンの回転速度を検出し、検出さ
    れた回転速度が前記回転駆動状態に応じた基準の回転速
    度よりも小さい場合、回転状態が正常回転でないと判定
    することを特徴とするキャプスタン回転状態判定方法。
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