JP2001319211A - Icカードおよびその製造方法 - Google Patents
Icカードおよびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲げや点圧に対する強度に優れるとともに、
カード製造時の熱伝達特性にも優れ、ICカード製造時
に接着剤層の全体を均等に加熱硬化させることができる
ICカードとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 ICチップ3を実装したインレットシー
ト1を表裏からオーバーレイフィルム6,7でサンドイ
ッチ状に挟んで熱反応型接着剤8,9で一体に接着した
ICカードであって、インレットシート1と表オーバー
レイフィルム6との間であって、ICチップ3と相対す
る位置に、ICチップの上面を覆うICチップ保護用の
プラスチック製の補強板10を埋設するとともに、イン
レットシート1と裏オーバーレイフィルム7との間であ
って、ICチップ3と相対する位置に、ICチップの下
面を覆うICチップ保護用のプラスチック製の補強板1
1を埋設する。また、前記プラスチック製の補強板とし
て、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さ
に積層したアラミド繊維基板を用いる。
カード製造時の熱伝達特性にも優れ、ICカード製造時
に接着剤層の全体を均等に加熱硬化させることができる
ICカードとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 ICチップ3を実装したインレットシー
ト1を表裏からオーバーレイフィルム6,7でサンドイ
ッチ状に挟んで熱反応型接着剤8,9で一体に接着した
ICカードであって、インレットシート1と表オーバー
レイフィルム6との間であって、ICチップ3と相対す
る位置に、ICチップの上面を覆うICチップ保護用の
プラスチック製の補強板10を埋設するとともに、イン
レットシート1と裏オーバーレイフィルム7との間であ
って、ICチップ3と相対する位置に、ICチップの下
面を覆うICチップ保護用のプラスチック製の補強板1
1を埋設する。また、前記プラスチック製の補強板とし
て、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さ
に積層したアラミド繊維基板を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げや点圧に対す
る強度に優れるとともに、カード製造時の熱伝達特性に
も優れたICカードとその製造方法に関する。
る強度に優れるとともに、カード製造時の熱伝達特性に
も優れたICカードとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、インターネットを始めとする情報
通信技術の驚異的な進展に伴い、従来から広く用いられ
ている磁気カードに代え、記憶容量が大きく、しかも、
内蔵CPUによって種々のデータ処理が可能なICカー
ドを使用する機運がさらに高まってきている。このIC
カードには、電源の供給形式の違い(例えば、電池内蔵
型、外部電池型、電波などを利用した誘導起電力型な
ど)や、情報の送受方式の違い(例えば、機械的な電極
接点型、電波などを利用した非接触型など)によって種
々のものが開発され、提案されているが、いずれの場合
も、原理的には、銅箔などの導体箔によってアンテナや
配線回路などを形成されたフィルム基板上にICチップ
を固着して封止し(このICチップなどの回路素子を実
装してICカードとしての機能を備えた状態のフィルム
基板を「インレットシート」という)、このインレット
シートを表裏からオーバーレイフィルムでサンドイッチ
状に挟み、接着剤で張り合わせたり、熱融着したもので
ある。
通信技術の驚異的な進展に伴い、従来から広く用いられ
ている磁気カードに代え、記憶容量が大きく、しかも、
内蔵CPUによって種々のデータ処理が可能なICカー
ドを使用する機運がさらに高まってきている。このIC
カードには、電源の供給形式の違い(例えば、電池内蔵
型、外部電池型、電波などを利用した誘導起電力型な
ど)や、情報の送受方式の違い(例えば、機械的な電極
接点型、電波などを利用した非接触型など)によって種
々のものが開発され、提案されているが、いずれの場合
も、原理的には、銅箔などの導体箔によってアンテナや
配線回路などを形成されたフィルム基板上にICチップ
を固着して封止し(このICチップなどの回路素子を実
装してICカードとしての機能を備えた状態のフィルム
基板を「インレットシート」という)、このインレット
シートを表裏からオーバーレイフィルムでサンドイッチ
状に挟み、接着剤で張り合わせたり、熱融着したもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ICカード
は、内蔵されているICチップが機械的に破壊される
と、記憶しているデータがすべて失われ、カード使用上
重大な問題を引き起こす。そのため、カードに曲げや衝
撃が作用しても内蔵のICチップが壊れないように保護
してやる必要がある。従来、このICチップの保護は、
ICチップの上面と下面を覆うステンレス板などの金属
板を接着剤層内に埋め込むことにより行なっていた。
は、内蔵されているICチップが機械的に破壊される
と、記憶しているデータがすべて失われ、カード使用上
重大な問題を引き起こす。そのため、カードに曲げや衝
撃が作用しても内蔵のICチップが壊れないように保護
してやる必要がある。従来、このICチップの保護は、
ICチップの上面と下面を覆うステンレス板などの金属
板を接着剤層内に埋め込むことにより行なっていた。
【0004】しかしながら、この金属板による保護の場
合、曲げや衝撃などに対しては所期の目的を達成するこ
とができるが、インレットシート製造時にICチップを
封止樹脂で封止した後、該封止樹脂上に金属板を接着剤
を介して接着する場合、金属板によって熱が反射されて
しまい、金属板裏面側の接着剤の硬化時間が他の部分よ
りも長くなってしまい、十分に接着剤が硬化せず、表裏
のオーバーレイフィルムと張り合わせた後に曲げ応力な
どが加わると、封止樹脂から金属板がはがれてしまうと
いう問題があった。
合、曲げや衝撃などに対しては所期の目的を達成するこ
とができるが、インレットシート製造時にICチップを
封止樹脂で封止した後、該封止樹脂上に金属板を接着剤
を介して接着する場合、金属板によって熱が反射されて
しまい、金属板裏面側の接着剤の硬化時間が他の部分よ
りも長くなってしまい、十分に接着剤が硬化せず、表裏
のオーバーレイフィルムと張り合わせた後に曲げ応力な
どが加わると、封止樹脂から金属板がはがれてしまうと
いう問題があった。
【0005】このように接着剤の硬化時間に差が出る
と、ICカードの製造に際しては、インレットシート製
造時、最も時間のかかる金属板周辺が硬化完了するまで
待たなければならず、1枚のICカードを製造するに要
する時間がその分だけ長くなり、ICカードの生産効率
が低下してしまう。また、接着剤の硬化に時間的・場所
的なムラがあると、金属板が封止樹脂から剥がれたり、
硬化後の接着剤層に熱ストレスによる歪みが残ってしま
い、接着強度などに悪影響を及ぼすおそれもあった。
と、ICカードの製造に際しては、インレットシート製
造時、最も時間のかかる金属板周辺が硬化完了するまで
待たなければならず、1枚のICカードを製造するに要
する時間がその分だけ長くなり、ICカードの生産効率
が低下してしまう。また、接着剤の硬化に時間的・場所
的なムラがあると、金属板が封止樹脂から剥がれたり、
硬化後の接着剤層に熱ストレスによる歪みが残ってしま
い、接着強度などに悪影響を及ぼすおそれもあった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、曲げや点圧に対する強度に優れる
とともに、カード製造時の熱伝達特性にも優れ、ICカ
ード製造時に接着剤層の全体を均等に加熱硬化させるこ
とができるICカードとその製造方法を提供することを
目的とする。
めになされたもので、曲げや点圧に対する強度に優れる
とともに、カード製造時の熱伝達特性にも優れ、ICカ
ード製造時に接着剤層の全体を均等に加熱硬化させるこ
とができるICカードとその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、導電体によって必要な回路素子
や配線回路を形成されたフィルム基板上にICチップを
実装してインレットシートとし、該インレットシートを
表裏からオーバーレイフィルムでサンドイッチ状に挟ん
で熱反応型接着剤で一体に接着したICカードであっ
て、前記インレットシートと表オーバーレイフィルムと
の間であって、前記インレットシートに実装されたIC
チップと相対する位置に、ICチップの上面を覆うIC
チップ保護用の補強板が埋設されているとともに、前記
インレットシートと裏オーバーレイフィルムとの間であ
って、前記インレットシートに実装されたICチップと
相対する位置に、ICチップの下面を覆うICチップ保
護用の補強板が埋設され、前記ICチップ保護用の補強
板がプラスチック基板から構成されていることを特徴と
するICカードとしたものである。
め、請求項1の発明は、導電体によって必要な回路素子
や配線回路を形成されたフィルム基板上にICチップを
実装してインレットシートとし、該インレットシートを
表裏からオーバーレイフィルムでサンドイッチ状に挟ん
で熱反応型接着剤で一体に接着したICカードであっ
て、前記インレットシートと表オーバーレイフィルムと
の間であって、前記インレットシートに実装されたIC
チップと相対する位置に、ICチップの上面を覆うIC
チップ保護用の補強板が埋設されているとともに、前記
インレットシートと裏オーバーレイフィルムとの間であ
って、前記インレットシートに実装されたICチップと
相対する位置に、ICチップの下面を覆うICチップ保
護用の補強板が埋設され、前記ICチップ保護用の補強
板がプラスチック基板から構成されていることを特徴と
するICカードとしたものである。
【0008】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、補強板を構成するプラスチック基板
が、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さ
に積層したアラミド繊維基板からなることを特徴とする
ICカードとしたものである。
の発明において、補強板を構成するプラスチック基板
が、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さ
に積層したアラミド繊維基板からなることを特徴とする
ICカードとしたものである。
【0009】インレットシートを上記のような構成とし
た場合、表裏の補強板に熱をかけて接着剤を硬化させ、
インレットシートを製造する際に、従来の金属板のよう
に熱が補強板で反射されるようなことがなくなり、補強
板の裏側へも熱が効率よく伝わるようになる。このた
め、補強板の裏側の接着剤も金属板の場合に比べて速や
かに硬化し、従来のように硬化の遅れを生じることがな
くなる。したがって、封止樹脂から補強板が剥がれるこ
とがなく、しかも、硬化後の接着剤層に熱ストレスによ
る歪みが発生することもないので、接着強度などに悪影
響を及ぼさなくなる。
た場合、表裏の補強板に熱をかけて接着剤を硬化させ、
インレットシートを製造する際に、従来の金属板のよう
に熱が補強板で反射されるようなことがなくなり、補強
板の裏側へも熱が効率よく伝わるようになる。このた
め、補強板の裏側の接着剤も金属板の場合に比べて速や
かに硬化し、従来のように硬化の遅れを生じることがな
くなる。したがって、封止樹脂から補強板が剥がれるこ
とがなく、しかも、硬化後の接着剤層に熱ストレスによ
る歪みが発生することもないので、接着強度などに悪影
響を及ぼさなくなる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のI
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドしてインレットシートとし、前記イン
レットシートのICチップ実装面と、裏オーバーレイフ
ィルムの上面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗布し、前
記インレットシートのICチップ実装面に塗布された接
着剤表面のICチップと相対する位置に、プラスチック
基板からなるICチップ保護用の補強板を載せ、該補強
板を接着剤の粘着力によって該位置に接着するととも
に、前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布された接
着剤表面の前記インレットシートのICチップと相対す
る位置に、プラスチック基板からなるICチップ保護用
の補強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によって該
位置に接着し、この状態で前記表オーバーレイフィル
ム、インレットシートおよび裏オーバーレイフィルムを
重ね合わせ、上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化さ
せることにより、前記表オーバーレイフィルム、インレ
ットシートおよび裏オーバーレイフィルムを一体に張り
合わせることを特徴とするICカードの製造方法とした
ものである。
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドしてインレットシートとし、前記イン
レットシートのICチップ実装面と、裏オーバーレイフ
ィルムの上面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗布し、前
記インレットシートのICチップ実装面に塗布された接
着剤表面のICチップと相対する位置に、プラスチック
基板からなるICチップ保護用の補強板を載せ、該補強
板を接着剤の粘着力によって該位置に接着するととも
に、前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布された接
着剤表面の前記インレットシートのICチップと相対す
る位置に、プラスチック基板からなるICチップ保護用
の補強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によって該
位置に接着し、この状態で前記表オーバーレイフィル
ム、インレットシートおよび裏オーバーレイフィルムを
重ね合わせ、上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化さ
せることにより、前記表オーバーレイフィルム、インレ
ットシートおよび裏オーバーレイフィルムを一体に張り
合わせることを特徴とするICカードの製造方法とした
ものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載のI
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドしてインレットシートとし、表オーバ
ーレイフィルムの下面と、裏オーバーレイフィルムの上
面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗布し、前記表オーバ
ーレイフィルムの下面に塗布された接着剤表面の前記イ
ンレットシートのICチップと相対する位置に、プラス
チック基板からなるICチップ保護用の補強板を載せ、
該補強板を接着剤の粘着力によって該位置に接着すると
ともに、前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布され
た接着剤表面の前記インレットシートのICチップと相
対する位置に、プラスチック基板からなるICチップ保
護用の補強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によっ
て該位置に接着し、この状態で前記表オーバーレイフィ
ルム、インレットシートおよび裏オーバーレイフィルム
を重ね合わせ、上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化
させることにより、前記表オーバーレイフィルム、イン
レットシートおよび裏オーバーレイフィルムを一体に張
り合わせることを特徴とするICカードの製造方法とし
たものである。
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドしてインレットシートとし、表オーバ
ーレイフィルムの下面と、裏オーバーレイフィルムの上
面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗布し、前記表オーバ
ーレイフィルムの下面に塗布された接着剤表面の前記イ
ンレットシートのICチップと相対する位置に、プラス
チック基板からなるICチップ保護用の補強板を載せ、
該補強板を接着剤の粘着力によって該位置に接着すると
ともに、前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布され
た接着剤表面の前記インレットシートのICチップと相
対する位置に、プラスチック基板からなるICチップ保
護用の補強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によっ
て該位置に接着し、この状態で前記表オーバーレイフィ
ルム、インレットシートおよび裏オーバーレイフィルム
を重ね合わせ、上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化
させることにより、前記表オーバーレイフィルム、イン
レットシートおよび裏オーバーレイフィルムを一体に張
り合わせることを特徴とするICカードの製造方法とし
たものである。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載のI
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドし、前記封止樹脂の上面部に、ICチ
ップの上面を覆うように、プラスチック基板からなるI
Cチップ保護用の補強板を熱反応型接着剤で接着すると
ともに、前記フィルム基板の裏面であって、前記インレ
ットシートに実装されたICチップと相対する位置に、
ICチップの下面を覆うように、プラスチック基板から
なるICチップ保護用の補強板を熱反応型接着剤で接着
してインレットシートとし、該インレットシートの表裏
面に、熱反応型接着剤を介して表オーバーレイフィルム
および裏オーバーレイフィルムをそれぞれ重ね合わせ、
上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化させることによ
り、前記表オーバーレイフィルム、インレットシートお
よび裏オーバーレイフィルムを一体に張り合わせること
を特徴とするICカードの製造方法としたものである。
Cカードの製造方法であって、導電体によって必要な回
路素子や配線回路を形成されたフィルム基板上の所望の
位置にICチップを固設した後、該ICチップ全体を封
止樹脂でモールドし、前記封止樹脂の上面部に、ICチ
ップの上面を覆うように、プラスチック基板からなるI
Cチップ保護用の補強板を熱反応型接着剤で接着すると
ともに、前記フィルム基板の裏面であって、前記インレ
ットシートに実装されたICチップと相対する位置に、
ICチップの下面を覆うように、プラスチック基板から
なるICチップ保護用の補強板を熱反応型接着剤で接着
してインレットシートとし、該インレットシートの表裏
面に、熱反応型接着剤を介して表オーバーレイフィルム
および裏オーバーレイフィルムをそれぞれ重ね合わせ、
上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化させることによ
り、前記表オーバーレイフィルム、インレットシートお
よび裏オーバーレイフィルムを一体に張り合わせること
を特徴とするICカードの製造方法としたものである。
【0013】請求項6記載の発明は、前記請求項3、5
または5記載の発明において、前記補強板を構成するプ
ラスチック基板が、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸
させて所定厚さに積層したアラミド繊維基板からなるこ
とを特徴とするICカードの製造方法としたものであ
る。
または5記載の発明において、前記補強板を構成するプ
ラスチック基板が、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸
させて所定厚さに積層したアラミド繊維基板からなるこ
とを特徴とするICカードの製造方法としたものであ
る。
【0014】請求項7記載の発明は、前記請求項3、
4、5または6記載の記載のICカードの製造方法にお
いて、前記表オーバーレイフィルム、インレットシート
および裏オーバーレイシートを一体に張り合わせた後、
所望のカード形状に打ち抜くことを特徴とするICカー
ドの製造方法としたものである。
4、5または6記載の記載のICカードの製造方法にお
いて、前記表オーバーレイフィルム、インレットシート
および裏オーバーレイシートを一体に張り合わせた後、
所望のカード形状に打ち抜くことを特徴とするICカー
ドの製造方法としたものである。
【0015】上記構成のICカードの製造方法とした場
合、補強板を定位置に安定に保持することができ、イン
レットシート製造時の取り扱い性が向上するので、IC
カードの生産性を上げることができる。
合、補強板を定位置に安定に保持することができ、イン
レットシート製造時の取り扱い性が向上するので、IC
カードの生産性を上げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1に、本発明に係るIC
カードの一実施の形態を示す。この実施の形態に係るI
Cカードは、外部のデータ処理装置から発射される電波
をアンテナで受け、アンテナに誘導された誘導起電力を
ICカードの電源として利用するとともに、データのや
り取りもアンテナを通じて微弱電波で行なうようにし
た、いわゆる非接触式のICカードの例を示すものであ
る。
て図面を参照して説明する。図1に、本発明に係るIC
カードの一実施の形態を示す。この実施の形態に係るI
Cカードは、外部のデータ処理装置から発射される電波
をアンテナで受け、アンテナに誘導された誘導起電力を
ICカードの電源として利用するとともに、データのや
り取りもアンテナを通じて微弱電波で行なうようにし
た、いわゆる非接触式のICカードの例を示すものであ
る。
【0017】図において、1はフィルム基板である。こ
のフィルム基板1は、例えば、エポキシ、ガラスエポキ
シ、ポリイミド、ポリカーボネート、PVC、PET、
ABSなどの樹脂から構成された厚さ数10〜100μ
m程度の絶縁性のプラスチックシートであって、このシ
ートの表面に、銅箔をエッチングすることによって、ア
ンテナ2や配線回路(図示せず)などが形成されてい
る。また、ICチップ3は、このフィルム基板1上の所
定の位置にACF4などを用いて接続固着され、そのま
わりを封止樹脂5でモールドして封止されている。
のフィルム基板1は、例えば、エポキシ、ガラスエポキ
シ、ポリイミド、ポリカーボネート、PVC、PET、
ABSなどの樹脂から構成された厚さ数10〜100μ
m程度の絶縁性のプラスチックシートであって、このシ
ートの表面に、銅箔をエッチングすることによって、ア
ンテナ2や配線回路(図示せず)などが形成されてい
る。また、ICチップ3は、このフィルム基板1上の所
定の位置にACF4などを用いて接続固着され、そのま
わりを封止樹脂5でモールドして封止されている。
【0018】なお、前述したように、ICチップ3など
の回路素子を実装されてICカードとしての機能を備え
た状態のフィルム基板1は「インレットシート」と呼ば
れている。そこで、以下の説明においては、ICチップ
などを実装されてICカードとしての機能を備えた状態
のフィルム基板を指して「インレットシート1」と呼ぶ
ものとする。
の回路素子を実装されてICカードとしての機能を備え
た状態のフィルム基板1は「インレットシート」と呼ば
れている。そこで、以下の説明においては、ICチップ
などを実装されてICカードとしての機能を備えた状態
のフィルム基板を指して「インレットシート1」と呼ぶ
ものとする。
【0019】上記インレットシート1は、表オーバーレ
イフィルム6と裏オーバーレイフィルム7によってサン
ドイッチ状に挟まれ、熱反応型接着剤8,9によって一
体に張り合わされている。なお、表オーバーレイフィル
ム6と裏オーバーレイフィルム7の厚さはそれぞれ10
0μm程度、表オーバーレイフィルム6側の接着剤8の
厚さは450μm程度、裏オーバーレイフィルム7側の
接着剤9の厚さは100μm程度とされている。
イフィルム6と裏オーバーレイフィルム7によってサン
ドイッチ状に挟まれ、熱反応型接着剤8,9によって一
体に張り合わされている。なお、表オーバーレイフィル
ム6と裏オーバーレイフィルム7の厚さはそれぞれ10
0μm程度、表オーバーレイフィルム6側の接着剤8の
厚さは450μm程度、裏オーバーレイフィルム7側の
接着剤9の厚さは100μm程度とされている。
【0020】熱反応型接着剤8,9には、ICチップ3
と相対する位置に、ICチップ3を曲げや衝撃から保護
するための補強板10,11が埋め込まれている。従来
のICカードの場合、前述したように、この補強板1
0,11をステンレスなどの金属板を用いて構成してい
たが、本発明では、従来用いられていた金属板に代え、
アラミド繊維基板を採用した。
と相対する位置に、ICチップ3を曲げや衝撃から保護
するための補強板10,11が埋め込まれている。従来
のICカードの場合、前述したように、この補強板1
0,11をステンレスなどの金属板を用いて構成してい
たが、本発明では、従来用いられていた金属板に代え、
アラミド繊維基板を採用した。
【0021】アラミド繊維基板は、アラミド繊維にエポ
キシ樹脂を含浸させて積層し、所定の厚さ(例えば、従
来の金属板と同じ約50〜100μm程度)からなる平
板状の基板としたもので、金属板と同程度の機械的強度
を有するとともに、金属板のような熱反射がなく、さら
に高い耐湿度特性とセラミック並みの小さな温度膨張係
数を備えたものである。
キシ樹脂を含浸させて積層し、所定の厚さ(例えば、従
来の金属板と同じ約50〜100μm程度)からなる平
板状の基板としたもので、金属板と同程度の機械的強度
を有するとともに、金属板のような熱反射がなく、さら
に高い耐湿度特性とセラミック並みの小さな温度膨張係
数を備えたものである。
【0022】このアラミド繊維基板からなる補強板1
0,11の大きさは、少なくともICチップ3の上面全
面と下面全面をそれぞれ覆うことができる程度の大きさ
の平面形状であればよく、円形、四角形、多角形など、
任意の平面形状を採用することができる。
0,11の大きさは、少なくともICチップ3の上面全
面と下面全面をそれぞれ覆うことができる程度の大きさ
の平面形状であればよく、円形、四角形、多角形など、
任意の平面形状を採用することができる。
【0023】このように補強板10,11として、アラ
ミド繊維基板を用いた場合、金属板と同程度の機械的強
度を有するので、金属板と同じように、ICカードに作
用する曲げや衝撃からICチップ3を保護することがで
きる。また、接着剤の硬化時に金属板のように熱を反射
することがないので、熱をかけて接着剤8,9を加熱硬
化させて張り合わせる際に、補強板10,11の裏側へ
も熱が効率よく伝わっていく。このため、補強板10,
11の裏側の接着剤も金属板の場合に比べて速やかに硬
化し、従来のように硬化遅れを生じることがなくなる。
この結果、硬化後の接着剤層に熱ストレスによる歪みが
発生することもなく、接着強度などに悪影響を及ぼすこ
ともない。
ミド繊維基板を用いた場合、金属板と同程度の機械的強
度を有するので、金属板と同じように、ICカードに作
用する曲げや衝撃からICチップ3を保護することがで
きる。また、接着剤の硬化時に金属板のように熱を反射
することがないので、熱をかけて接着剤8,9を加熱硬
化させて張り合わせる際に、補強板10,11の裏側へ
も熱が効率よく伝わっていく。このため、補強板10,
11の裏側の接着剤も金属板の場合に比べて速やかに硬
化し、従来のように硬化遅れを生じることがなくなる。
この結果、硬化後の接着剤層に熱ストレスによる歪みが
発生することもなく、接着強度などに悪影響を及ぼすこ
ともない。
【0024】なお、前記実施の形態では、補強板10,
11としてアラミド繊維基板を採用したが、補強板の材
質としてはこれに限られるものではなく、アラミド繊維
基板と同程度の機械的強度と熱伝達特性を有するプラス
チック基板であれば、他の材質(例えば、ガラスエポキ
シ樹脂など)からなるプラスチック基板であっても用い
ることができる。
11としてアラミド繊維基板を採用したが、補強板の材
質としてはこれに限られるものではなく、アラミド繊維
基板と同程度の機械的強度と熱伝達特性を有するプラス
チック基板であれば、他の材質(例えば、ガラスエポキ
シ樹脂など)からなるプラスチック基板であっても用い
ることができる。
【0025】図2に、前記構成になる本発明のICカー
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第1の実施の形態を示す。
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第1の実施の形態を示す。
【0026】この第1の実施の形態に係るICカードの
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固定した後、ICチ
ップ3のまわりをエポキシ系の封止樹脂5でモールドし
て封止し、このICチップ3を実装された側のフィルム
面に熱反応型接着剤8を塗布する。また、裏オーバーレ
イフィルム7の上面側にも熱反応型接着剤9を塗布す
る。
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固定した後、ICチ
ップ3のまわりをエポキシ系の封止樹脂5でモールドし
て封止し、このICチップ3を実装された側のフィルム
面に熱反応型接着剤8を塗布する。また、裏オーバーレ
イフィルム7の上面側にも熱反応型接着剤9を塗布す
る。
【0027】次に、接着剤8,9の表面のICチップ3
と相対する位置に、前述したアラミド繊維基板からなる
補強板10,11を載せ、接着剤8,9の粘着力によっ
て補強板10,11を該位置に接着する。
と相対する位置に、前述したアラミド繊維基板からなる
補強板10,11を載せ、接着剤8,9の粘着力によっ
て補強板10,11を該位置に接着する。
【0028】そして、この状態で、表オーバーレイフィ
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,9を硬化さ
せ、表オーバーレイフィルム6、インレットシート1、
裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合わせる。しか
る後、この一体に張り合わされた表オーバーレイフィル
ム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム7
を所望のカード形状に打ち抜き、完成品としてのICカ
ードを得る。
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,9を硬化さ
せ、表オーバーレイフィルム6、インレットシート1、
裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合わせる。しか
る後、この一体に張り合わされた表オーバーレイフィル
ム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム7
を所望のカード形状に打ち抜き、完成品としてのICカ
ードを得る。
【0029】図3に、前記構成になる本発明のICカー
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態に係る
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固着した後、ICチ
ップ3のまわりを封止樹脂5で封止する。また、表オー
バーレイフィルム6の下面側に熱反応型接着剤8を塗布
するとともに、裏オーバーレイフィルム7の上面側にも
熱反応型接着剤9を塗布する。
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態に係る
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固着した後、ICチ
ップ3のまわりを封止樹脂5で封止する。また、表オー
バーレイフィルム6の下面側に熱反応型接着剤8を塗布
するとともに、裏オーバーレイフィルム7の上面側にも
熱反応型接着剤9を塗布する。
【0030】次に、表オーバーレイフィルム6の下面に
塗布された接着剤8の表面のICチップ3と相対する位
置に、アラミド繊維基板からなる補強板10を押し付
け、接着剤8の粘着力によって補強板10を該位置に接
着する。また、裏オーバーレイフィルムの上面に塗布さ
れた接着剤9の表面のICチップ3と相対する位置に、
アラミド繊維基板からなる補強板11を載せ、接着剤9
の粘着力によって補強板11を該位置に接着する。
塗布された接着剤8の表面のICチップ3と相対する位
置に、アラミド繊維基板からなる補強板10を押し付
け、接着剤8の粘着力によって補強板10を該位置に接
着する。また、裏オーバーレイフィルムの上面に塗布さ
れた接着剤9の表面のICチップ3と相対する位置に、
アラミド繊維基板からなる補強板11を載せ、接着剤9
の粘着力によって補強板11を該位置に接着する。
【0031】そして、この状態で、表オーバーレイフィ
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,9を硬化さ
せ、表オーバーレイフィルム6、インレットシート1、
裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合わせる。しか
る後、この一体に張り合わされた表オーバーレイフィル
ム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム7
を所望のカード形状に打ち抜き、完成品としてのICカ
ードを得る。
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,9を硬化さ
せ、表オーバーレイフィルム6、インレットシート1、
裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合わせる。しか
る後、この一体に張り合わされた表オーバーレイフィル
ム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム7
を所望のカード形状に打ち抜き、完成品としてのICカ
ードを得る。
【0032】図4に、前記構成になる本発明のICカー
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第3の実施の形態を示す。この第3の実施の形態に係る
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固定した後、ICチ
ップ3のまわりを封止樹脂5でモールドして封止した
後、該封止樹脂5の頂面に、前述したアラミド繊維基板
からなる補強板10を熱反応型接着剤8′によって接着
する。また、フィルム基板1の裏面のICチップ3と相
対する位置に、前述したアラミド繊維基板からなる補強
板11,を熱反応型接着剤9′によって接着する。
ドを製造するための本発明に係るICカード製造方法の
第3の実施の形態を示す。この第3の実施の形態に係る
製造方法は、例えば銅箔によってアンテナ2や配線回路
(図示せず)などを形成されたフィルム基板1の配線回
路上に、ICチップ3をACF4で固定した後、ICチ
ップ3のまわりを封止樹脂5でモールドして封止した
後、該封止樹脂5の頂面に、前述したアラミド繊維基板
からなる補強板10を熱反応型接着剤8′によって接着
する。また、フィルム基板1の裏面のICチップ3と相
対する位置に、前述したアラミド繊維基板からなる補強
板11,を熱反応型接着剤9′によって接着する。
【0033】次に、表オーバーレイフィルム6の下面側
に熱反応型接着剤8を塗布するとともに、裏オーバーレ
イフィルム7の上面側にも熱反応型接着剤9を塗布す
る。
に熱反応型接着剤8を塗布するとともに、裏オーバーレ
イフィルム7の上面側にも熱反応型接着剤9を塗布す
る。
【0034】そして、この状態で、表オーバーレイフィ
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,8′,9,
9′を硬化させ、表オーバーレイフィルム6、インレッ
トシート1、裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合
わせる。しかる後、この一体に張り合わされた表オーバ
ーレイフィルム6、インレットシート1、裏オーバーレ
イフィルム7を所望のカード形状に打ち抜き、完成品と
してのICカードを得る。
ルム6、インレットシート1、裏オーバーレイフィルム
7を3層に重ね合わせ、120〜150℃、5〜6分間
程度熱プレスをかけることより、接着剤8,8′,9,
9′を硬化させ、表オーバーレイフィルム6、インレッ
トシート1、裏オーバーレイフィルム7を一体に張り合
わせる。しかる後、この一体に張り合わされた表オーバ
ーレイフィルム6、インレットシート1、裏オーバーレ
イフィルム7を所望のカード形状に打ち抜き、完成品と
してのICカードを得る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のI
Cカードによれば、補強板としてプラスチック基板を用
いたので、補強板の裏側の接着剤も金属板の場合に比べ
て速やかに硬化し、従来のように硬化遅れを生じるよう
なことがなくなる。このため、硬化後の接着剤層に熱ス
トレスによる歪みが発生することもなく、接着強度に悪
影響を及ぼすことがなくなる。
Cカードによれば、補強板としてプラスチック基板を用
いたので、補強板の裏側の接着剤も金属板の場合に比べ
て速やかに硬化し、従来のように硬化遅れを生じるよう
なことがなくなる。このため、硬化後の接着剤層に熱ス
トレスによる歪みが発生することもなく、接着強度に悪
影響を及ぼすことがなくなる。
【0036】また、請求項2記載のICカードによれ
ば、補強板としてアラミド繊維基板を用いたので、上記
効果を最も効果的に発揮させることができる。
ば、補強板としてアラミド繊維基板を用いたので、上記
効果を最も効果的に発揮させることができる。
【0037】また、請求項3、4および請求項5記載の
ICカードの製造方法によれば、補強板を定位置に安定
に保持することができ、インレットシート製造時の取り
扱い性が向上するので、ICカードの生産性を上げるこ
とができる。
ICカードの製造方法によれば、補強板を定位置に安定
に保持することができ、インレットシート製造時の取り
扱い性が向上するので、ICカードの生産性を上げるこ
とができる。
【0038】また、請求項6記載のICカードの製造方
法によれば、補強板としてアラミド繊維基板を用いたの
で、上記効果を最も効果的に発揮させることができる。
法によれば、補強板としてアラミド繊維基板を用いたの
で、上記効果を最も効果的に発揮させることができる。
【0039】また、請求項7記載のICカードの製造方
法によれば、表オーバーレイフィルム、インレットシー
トおよび裏オーバーレイシートを一体に張り合わせた
後、所望のカード形状に打ち抜くようにしたので、完成
品としてのICカードを簡単に得ることができる。
法によれば、表オーバーレイフィルム、インレットシー
トおよび裏オーバーレイシートを一体に張り合わせた
後、所望のカード形状に打ち抜くようにしたので、完成
品としてのICカードを簡単に得ることができる。
【図1】本発明に係るICカードの一実施の形態を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図2】本発明に係るICカードの製造方法の第1の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
【図3】本発明に係るICカードの製造方法の第2の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
【図4】本発明に係るICカードの製造方法の第3の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
1 フィルム基板またはインレットシート 2 アンテナ 3 ICチップ 4 ACF 5 封止樹脂 6 表オーバーレイフィルム 7 裏オーバーレイフィルム 8,9 熱反応型接着剤 8′,9′ 熱反応型接着剤 10,11 補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA07 MA11 MA19 MA39 NA08 NB37 PA04 PA14 PA18 PA25 RA04 RA06 RA16 4M109 AA01 AA02 DB15 EE01 EE02 GA03 5B035 AA04 AA08 BB09 CA03 CA23
Claims (7)
- 【請求項1】 導電体によって必要な回路素子や配線回
路を形成されたフィルム基板上にICチップを実装して
インレットシートとし、該インレットシートを表裏から
オーバーレイフィルムでサンドイッチ状に挟んで熱反応
型接着剤で一体に接着したICカードであって、 前記インレットシートと表オーバーレイフィルムとの間
であって、前記インレットシートに実装されたICチッ
プと相対する位置に、ICチップの上面を覆うICチッ
プ保護用の補強板が埋設されているとともに、 前記インレットシートと裏オーバーレイフィルムとの間
であって、前記インレットシートに実装されたICチッ
プと相対する位置に、ICチップの下面を覆うICチッ
プ保護用の補強板が埋設され、 前記ICチップ保護用の補強板がプラスチック基板から
構成されていることを特徴とするICカード。 - 【請求項2】 前記補強板を構成するプラスチック基板
が、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さ
に積層したアラミド繊維基板からなることを特徴とする
請求項1記載のICカード。 - 【請求項3】 請求項1記載のICカードの製造方法で
あって、 導電体によって必要な回路素子や配線回路を形成された
フィルム基板上の所望の位置にICチップを固設した
後、該ICチップ全体を封止樹脂でモールドしてインレ
ットシートとし、 前記インレットシートのICチップ実装面と、裏オーバ
ーレイフィルムの上面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗
布し、 前記インレットシートのICチップ実装面に塗布された
接着剤表面のICチップと相対する位置に、プラスチッ
ク基板からなるICチップ保護用の補強板を載せ、該補
強板を接着剤の粘着力によって該位置に接着するととも
に、 前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布された接着剤
表面の前記インレットシートのICチップと相対する位
置に、プラスチック基板からなるICチップ保護用の補
強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によって該位置
に接着し、 この状態で前記表オーバーレイフィルム、インレットシ
ートおよび裏オーバーレイフィルムを重ね合わせ、 上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化させることによ
り、前記表オーバーレイフィルム、インレットシートお
よび裏オーバーレイフィルムを一体に張り合わせること
を特徴とするICカードの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のICカードの製造方法で
あって、 導電体によって必要な回路素子や配線回路を形成された
フィルム基板上の所望の位置にICチップを固設した
後、該ICチップ全体を封止樹脂でモールドしてインレ
ットシートとし、 表オーバーレイフィルムの下面と、裏オーバーレイフィ
ルムの上面に、それぞれ熱反応型接着剤を塗布し、 前記表オーバーレイフィルムの下面に塗布された接着剤
表面の前記インレットシートのICチップと相対する位
置に、プラスチック基板からなるICチップ保護用の補
強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によって該位置
に接着するとともに、 前記裏オーバーレイフィルムの上面に塗布された接着剤
表面の前記インレットシートのICチップと相対する位
置に、プラスチック基板からなるICチップ保護用の補
強板を載せ、該補強板を接着剤の粘着力によって該位置
に接着し、 この状態で前記表オーバーレイフィルム、インレットシ
ートおよび裏オーバーレイフィルムを重ね合わせ、 上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化させることによ
り、前記表オーバーレイフィルム、インレットシートお
よび裏オーバーレイフィルムを一体に張り合わせること
を特徴とするICカードの製造方法。 - 【請求項5】 導電体によって必要な回路素子や配線回
路を形成されたフィルム基板上の所望の位置にICチッ
プを固設した後、該ICチップ全体を封止樹脂でモール
ドし、 前記封止樹脂の上面部に、ICチップの上面を覆うよう
に、プラスチック基板からなるICチップ保護用の補強
板を熱反応型接着剤で接着するとともに、前記フィルム
基板の裏面であって、前記インレットシートに実装され
たICチップと相対する位置に、ICチップの下面を覆
うように、プラスチック基板からなるICチップ保護用
の補強板を熱反応型接着剤で接着してインレットシート
とし、 該インレットシートの表裏面に、熱反応型接着剤を介し
て表オーバーレイフィルムおよび裏オーバーレイフィル
ムをそれぞれ重ね合わせ、 上下から加熱して熱反応型接着剤を硬化させることによ
り、前記表オーバーレイフィルム、インレットシートお
よび裏オーバーレイフィルムを一体に張り合わせること
を特徴とするICカードの製造方法。 - 【請求項6】 請求項3、4または5記載のICカード
の製造方法において、 前記補強板を構成するプラスチック基板が、アラミド繊
維にエポキシ樹脂を含浸させて所定厚さに積層したアラ
ミド繊維基板からなることを特徴とするICカードの製
造方法。 - 【請求項7】 請求項3、4、5または6記載の記載の
ICカードの製造方法において、 前記表オーバーレイフィルム、インレットシートおよび
裏オーバーレイシートを一体に張り合わせた後、所望の
カード形状に打ち抜くことを特徴とするICカードの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000138534A JP2001319211A (ja) | 2000-05-11 | 2000-05-11 | Icカードおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000138534A JP2001319211A (ja) | 2000-05-11 | 2000-05-11 | Icカードおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001319211A true JP2001319211A (ja) | 2001-11-16 |
Family
ID=18646126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000138534A Pending JP2001319211A (ja) | 2000-05-11 | 2000-05-11 | Icカードおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001319211A (ja) |
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-
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- 2000-05-11 JP JP2000138534A patent/JP2001319211A/ja active Pending
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