JP2003288576A - 非接触型icカード用インレットの製造方法および非接触型icカード - Google Patents

非接触型icカード用インレットの製造方法および非接触型icカード

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JP2003288576A
JP2003288576A JP2002093210A JP2002093210A JP2003288576A JP 2003288576 A JP2003288576 A JP 2003288576A JP 2002093210 A JP2002093210 A JP 2002093210A JP 2002093210 A JP2002093210 A JP 2002093210A JP 2003288576 A JP2003288576 A JP 2003288576A
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card
inlet
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Shinya Mogi
真也 茂木
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Kyodo Printing Co Ltd
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    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
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    • H01L2924/35Mechanical effects
    • H01L2924/351Thermal stress
    • H01L2924/3511Warping

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板の熱変形による影響を低減した非接
触型ICカード用インレットの製造方法およびこの方法
によって製造したインレットを用いた非接触型ICカー
ドを提供する。 【解決手段】 配線基板1の一方の面に形成された配線
パターン2上に設けられた取り付け位置へ半導体チップ
5が接着され、取り付け位置および当該取り付け位置の
裏側となる位置が封止材3a、3bによって封止された
非接触型ICカード用のインレットを製造する方法であ
って、取り付け位置の裏側となる位置に封止材3bを配
置し、半導体チップ5を保護する補強板4bを封止材3
bを介して取り付け位置の裏側となる位置に配置し、封
止材3bを硬化させ、取り付け位置へ半導体チップ5を
接着し、半導体チップ5の上面および取り付け位置の周
囲に封止材3aを配置し、半導体チップ5を保護する補
強板4bを封止材3aを介して半導体チップ5の外層に
配置し、封止材3aを硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型ICカー
ドに挿入されるインレットを製造する方法に関し、特
に、配線基板の熱変形による影響を低減できる非接触型
ICカード用インレットの製造方法およびこの方法によ
って製造したインレットを用いた非接触型ICカードに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード型の情報記憶媒体として
は、プラスチック製のカードに半導体チップを搭載した
「ICカード」が用いられることが多くなっている。I
Cカードには、リーダライタと電気的かつ機械的に接触
する接続端子を備えた「接触型ICカード」と、電磁波
等を用いることによって電気的・機械的な接触を行わず
にリーダ/ライタとの間でデータを送受信する「非接触
型ICカード」とがある。
【0003】非接触型ICカードは、配線パターンが形
成されたシート状の樹脂基板に半導体チップを実装して
「インレット」を形成し、この両面をプラスチックシー
トでラミネートすることにより形成されている。
【0004】図7に、一般的な非接触型ICカードの断
面構造を示す。配線基板1は、スクリーン印刷やフォト
エッチング等によって配線パターン2が形成された基板
である。配線パターン2は、ループアンテナやコンデン
サ等である。封止樹脂3(3a,3b)は、半導体チッ
プ5を汚れ、水分等から保護するために配置される樹脂
であり、一般的にはエポキシ系やシリコン系の樹脂が用
いられる。補強板4(4a,4b)は、半導体チップ5
を外力から保護するために封止樹脂3を介して装着され
る板材であり、一般的にはステンレス材が用いられる。
半導体チップ5は、演算処理やデータの保存を行う半導
体素子であり、配線基板1から剥離したりチップ自体が
壊れないよう補強板4により保護されている。配線基板
保護層6(6a,6b)は、配線基板1に形成された配
線パターン2を保護する樹脂層であり、例えば、非結晶
性コポリエステル(PET−G)が適用される。プラス
チックシート7(7a,7b)は、ICカードの最外層
となる樹脂層であり、ポリエチレンテレフタレート(Po
lyEthylene Terephthalate:以下、PET)やPET−
Gが適用される。
【0005】インレットは、半導体チップ5を回路(す
なわち、配線パターン2)が形成された配線基板1に接
着し、半導体チップ5の周囲を封止樹脂3a,3bで封
止し、補強板4a,4bを装着することにより形成され
る。インレットの両面は、配線基板保護層6a,6bを
介してプラスチックシート7a,7bと張り合わされて
いる。
【0006】図8に、非接触型ICカード用インレット
を従来の方法で製造する場合の工程の流れを示す。 配線基板に設けられた配線パターンへ半導体チップを
接着する工程(チップ接着工程)。 配線パターンが形成された側の面(以下、表面と記
す。)を樹脂により封止するとともに補強板を装着する
工程(表面封止・補強工程)。 配線パターンが形成された側と反対側の面(以下、裏
面と記す。)を樹脂により封止するとともに補強板を装
着する工程(裏面封止・補強工程)。 従来は、上記行程順で非接触ICカード用インレットを
製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】半導体チップ5を配線
基板1に形成された配線パターン2へ熱接着する際に
は、接点部を加熱して配線パターン2の表面に設けられ
た接着剤を溶融する必要がある。このため、半導体チッ
プを接着する際には、図9に示すように約300℃に保
持されたチップ圧着ヘッド10によって半導体チップ5
を加熱した上で配線基板1へ接着している。この時、チ
ップ圧着ヘッド10と配線基板1とは接触しないもの
の、チップ圧着ヘッド10から放射される熱によって図
10(a)に示すように配線基板1が変形してしまう。
【0008】配線基板1が変形してしまうと、図10
(b)に示すように、封止樹脂3を半導体チップ5の上
面や周囲あるいは取り付け位置の裏側に均一の厚みで配
置できなくなってしまうため、樹脂が厚く配置された部
分は、カード化した際に厚みの規格(例えば、ISO規
格:0.68〜0.84mm)をオーバーしてしまうこ
とがある。さらに、補強板4を装着すると、図10
(c)に示すように、補強板4が半導体チップ5と接触
してしまい、半導体チップ5の動作に悪影響を及ぼして
しまうことがあった。あるいは、補強板4を配線基板1
および半導体チップ5の上面に対して平行に配置するこ
とができないため、カード化した際に補強板4が透けて
見えてしまうことがあった。さらに、補強板4が配線基
板1および半導体チップ5の上面に対して平行に装着さ
れていないと、補強板4と配線基板1との間に封止樹脂
3が入り込まない箇所が生じやすくなる。封止樹脂3が
欠落している箇所があると、カード化した際に膨れやア
バタとなってしまい外観が損なわれるとともに、実装強
度が低下して半導体チップ5が配線基板1から剥離しや
すくなってしまう。
【0009】このような熱変形による悪影響は、配線基
板1に用いた材料の耐熱性が低いほど顕著に現れる。こ
のため、配線基板1の熱変形による悪影響を低減するた
めには配線基板1に耐熱性の高い材料を用いなければな
らない。しかし、耐熱性の高い樹脂材料は一般的に高価
であり、ICカードの製造コストを上昇させる原因とな
っていた。
【0010】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、配線基板の熱変形による影響を低減した非接
触型ICカード用インレットの製造方法およびこの方法
によって製造したインレットを用いた非接触型ICカー
ドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の態様として、配線基板の一方の面
に形成された配線パターン上に設けられた取り付け位置
へ半導体チップが接着され、取り付け位置および当該取
り付け位置の裏側となる位置が封止材によって封止され
た非接触型ICカード用インレットを製造する方法であ
って、取り付け位置の裏側となる位置に第1の封止材を
配置する工程と、半導体チップを保護する第1の補強板
を第1の封止材を介して取り付け位置の裏側となる位置
に配置する工程と、第1の封止材を硬化させる工程と、
取り付け位置へ半導体チップを接着する工程と、半導体
チップの上面および取り付け位置の周囲に第2の封止材
を配置する工程と、半導体チップを保護する第2の補強
板を、第2の封止材を介して半導体チップの外層に配置
する工程と、第2の封止材を硬化させる工程とを有する
ことを特徴とする非接触型ICカード用インレットの製
造方法を提供するものである。以上の方法によれば、半
導体チップを取り付ける前に、取り付け位置の裏側を予
め封止材で補強できるため、チップ接着時に生じる配線
基板の熱変形を低減することができる。よって、配線基
板に耐熱性の低い材料を用いることが可能となる。換言
すると、配線基板にPET樹脂等の耐熱性の低い材料を
用いても、取り付け位置の両面に補強板を配線基板と平
行に装着できる。これにより、不良品の発生率を低減
し、歩留まりを向上させることができる。
【0012】上記本発明の第1の態様において、第1お
よび第2の封止材を所定の厚さよりも厚く配置し、第1
および第2の補強板を配線基板へ押しつけて第1および
第2の封止材の厚さを所定の厚さとすることが好まし
い。例えば、補強板を配線基板に対して垂直に押しつけ
るとよい。このようにすれば、配線基板または半導体チ
ップと補強板との間隔を所定の距離にした上で、隙間な
く封止材を配置できる。よって、配線基板または半導体
チップと補強板との間に封止材が欠落している箇所が存
在しなくなるため、半導体チップの実装強度を向上させ
ることができる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明
は、第2の態様として、上記本発明の第1の態様による
非接触ICカード用インレットの製造方法を適用して製
造したインレットの両面をプラスチックシートでラミネ
ートしたことを特徴とする非接触型ICカードを提供す
るものである。これにより、透け、膨れ、アバタ等が生
じていない美しい外観を備えた非接触型ICカードを提
供できる。また、補強板が配線基板の両面に確実に接着
されているため、カードに曲げやねじれ等の外力が作用
しても半導体チップが配線基板から剥離しにくい非接触
型ICカードを提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を図面
を用いて説明する。図1に、本実施形態による非接触型
ICカード用インレットの製造方法の工程を示す。な
お、本実施形態によって製造されるインレットは、図7
に示した非接触型ICカードに適用されるものと同様で
ある。また、図2に本実施形態の各工程でのインレット
の状態を示す。 裏面封止・補強工程(図2(a))。 チップ接着工程(図2(b))。 表面封止・補強工程(図2(c))。 本実施形態では、上記行程順でインレットを形成する。
【0015】図3は、本実施形態による非接触型ICカ
ード用インレットの製造方法の詳細な手順を示すフロー
チャートである。このフローチャートおよび図4から図
6を用いて、本実施形態による非接触型ICカード用イ
ンレットの製造方法の手順を具体的に説明する。図4
(a),(b)に、裏面封止・補強工程の手順を示す。
まず(a)に示すように、配線基板1の裏面に封止樹脂
3bを配置する(ステップS101)。封止樹脂3b
は、スクリーン印刷によって配線基板1上に配置しても
よいし、ディスペンサを用いて配線基板1上に配置して
もよい。なお、封止樹脂3bは、所定の厚さ(完成状態
での厚さ)よりも厚く配置される。
【0016】裏面に封止樹脂3bを配置した後、封止樹
脂3bが所定の厚さとなるように補強板4bを配線基板
1に対して垂直に加圧して、封止樹脂3bの上に補強板
4を配置する(ステップS102)。(b)に示すよう
に、このとき配線基板1は変形していないため、補強板
4bを配線基板1と平行に配置できる。その後、封止樹
脂3bを乾燥させて配線基板1の裏面を封止する(ステ
ップS103)。
【0017】図5(a),(b)に、チップ接着工程の
手順を示す。(a),(b)にそれぞれ示すように、配
線基板1の表面に設けられた配線パターン2へ半導体チ
ップ5を接着する(ステップS104)。半導体チップ
5の接着は、従来と同様に約300℃に保持されたチッ
プ圧着ヘッド10を用いて行うため、チップ圧着ヘッド
10から配線基板1へ熱が放射される。しかし、本実施
形態による非接触型ICカード用インレットの製造方法
では、配線基板1の裏面は、すでに樹脂で封止されたう
えに補強板4bが装着されているため、配線基板1はチ
ップ圧着ヘッド10から放射された熱の影響によって変
形することがない。
【0018】図6(a),(b)に、表面封止・補強工
程の手順を示す。(a)に示すように、半導体チップ5
を接着した後、半導体チップ5の上面および周囲に封止
樹脂3aを均一の厚みで配置する(ステップS10
5)。封止樹脂3aは、スクリーン印刷によって半導体
チップ5上面および周囲に配置してもよいし、ディスペ
ンサを用いて配置してもよい。裏面と同様に、封止樹脂
3aは所定の厚さ(完成状態での厚さ)よりも厚く配置
される。
【0019】表面に封止樹脂を配置した後、封止樹脂3
aが所定の厚さとなるように補強板4aを配線基板1に
対して垂直に加圧して、封止樹脂3aの上に補強板4a
を配置する(ステップS106)。(b)に示すよう
に、本実施形態では配線基板1がチップ圧着ヘッドから
放射された熱の影響を受けていないため平らであり、補
強板4aを配線基板1と平行に配置できる。その後、封
止樹脂3aを乾燥させて配線基板1の表面を封止する
(ステップS107)。
【0020】本実施形態による非接触型ICカード用イ
ンレットの製造方法によれば、半導体チップ5を配線パ
ターン2へ熱接着する際に、配線基板1の熱変形を防止
できる。配線基板1の熱変形を防止したことにより、封
止樹脂3a,3bを均一の厚さで配置できるため、外観
が損なわれることがなくなり、歩留まりを向上させるこ
とができる。また、配線基板1の熱変形を防止したこと
により、配線基板1に耐熱性の低い材料(例えばPET
樹脂)を用いることができる。これにより、ポリイミド
(PolyImide:以下、PI)やポリエチレンナフタレート
(PolyEthylene Naphthalate:以下、PEN)等の耐熱
性は高いが高価な材料を用いる必要がなくなる。よっ
て、上記手順で製造したインレットの両面をプラスチッ
クシートでラミネートした非接触型ICカードは、外観
が向上するとともに製造コストを抑えることができる。
【0021】〔実施例〕以下に、本実施形態による非接
触型ICカード用インレットの製造方法の具体的な実施
例を説明する。本実施例では、配線基板には厚さ70μ
mのPET樹脂製のシートを適用し、封止樹脂には一般
的なエポキシ系の樹脂を適用する。まず、図4(a)に
示すように、配線基板1の裏面に封止樹脂3bを塗布す
る(図3、ステップS101)。封止樹脂3bは、スク
リーン印刷によって配線基板1上に塗布してもよいし、
ディスペンサを用いて配線基板上に塗布してもよい。な
お、封止樹脂3bは、所定の厚さ(完成状態での厚さ6
0〜70μm)よりも厚く塗布する。
【0022】裏面に封止樹脂を塗布した後、封止樹脂3
bが所定の厚さとなるように補強板4b(ステンレス
製、厚さ50μm)を配線基板1の方向に加圧して、封
止樹脂3bの上へ補強板4を配置する(図3、ステップ
S102)。図4(b)に示すように配線基板1は変形
していないため、補強板4bを配線基板1と平行に配置
できる。その後、封止樹脂3bを100℃、10min
の条件で乾燥させて配線基板1の裏面を封止する(図
3、ステップS103)。なお、PET樹脂で形成され
た配線基板1は、上記の乾燥条件では変形しない。
【0023】封止樹脂3bが乾燥したのち、図5
(a),(b)に示すように、チップ圧着ヘッド10を
用いて半導体チップ5(厚さ200μm)を配線基板1
の表面に設けられた配線パターン2へ熱接着する(図
3、ステップS104)。配線基板1の裏面は、すでに
樹脂で封止されたうえに補強板4bが装着されているた
め、配線基板1がチップ圧着ヘッド10から放射された
熱の影響を受けて変形することはない。
【0024】半導体チップ5を接着したのち、図6
(a)に示すように、半導体チップ5の上面および周囲
に封止樹脂3aを均一の厚みで塗布する(図3、ステッ
プS105)。封止樹脂3aは、スクリーン印刷によっ
て半導体チップ5の上面および周囲に塗布してもよい
し、ディスペンサを用いて塗布してもよい。裏面と同様
に、封止樹脂3aは所定の厚さ(半導体チップ5上にお
ける完成状態での厚さ、80〜90μm)よりも厚く塗
布する。
【0025】表面に封止樹脂3aを配置したら、封止樹
脂3aが所定の厚さとなるように補強板4a(ステンレ
ス製、厚さ50μm)を配線基板1に対して垂直に加圧
して、封止樹脂3aの上に補強板4aを配置する(図
3、ステップS106)。図6(b)に示すように、配
線基板1がチップ圧着ヘッド10から放射された熱の影
響を受けていないため、補強板4aを配線基板1と平行
に配置できる。その後、封止樹脂3aを100℃、10
minの条件で乾燥させて配線基板1の表面を封止する
(ステップS107)。裏面と同様にPET樹脂で形成
された配線基板1は、上記乾燥条件では変形しない。
【0026】また、上記手順で形成したインレットの両
面をPET製のプラスチックシートでラミネートした非
接触型ICカードは、PIやPENなどで形成された配
線基板1を用いて従来の方法によって製造したインレッ
トを使用した非接触型ICカードと同等の強度を有す
る。また、本実施例の条件で製造したインレットを用い
た非接触型ICカードは、配線基板1としてPET樹脂
製のシートを用い従来の方法で製造したインレットを使
用したものよりも外観が向上するとともに、強度が高く
なり歩留まりが向上するため製造コストが低下する。
【0027】本実施形態による非接触型ICカード用イ
ンレットの製造方法は、半導体チップ5を配線基板1へ
接着するより先に取り付け位置の裏面を樹脂封止して補
強板3bを装着することにより、配線基板1の熱変形を
防止することができる。この効果は配線基板1に用いた
樹脂材料の種類に関わらず得られるが、耐熱性の低い材
料ほどその効果が顕著となる。さらに、チップ圧着ヘッ
ド10等の装置は従来の方法と同様のものを適用できる
ため、製造ラインのレイアウトを変更することにより既
存の設備を用いて実施することが可能である。また、本
実施形態による非接触型ICカード用インレットの製造
方法によって製造したインレットを用いた非接触型IC
カードは、透け、膨れ、アバタ等が生じない上に、低コ
ストで製造できる。
【0028】なお、上記実施形態は、本発明の好適な実
施の一例であり、本発明はこれに限定されることはな
い。例えば、上記実施形態ではエポキシ系の樹脂を用い
て配線基板1の表面および裏面を封止しているが、シリ
コン系やフェノール系,ポリイミド系,アクリル系,ウ
レタン系等の樹脂材料を用いて封止してもよい。封止樹
脂3は熱硬化性樹脂に限らず紫外線硬化性の樹脂であっ
てもよい。また、補強板4a、4bの材料はステンレス
に限定されるものではなく、半導体チップ5を外力から
保護できるものであれば、どのような材質であっても構
わない。また、上記実施例での作業条件に限定されるこ
とはなく、配線基板1、封止樹脂3等の材料の種類に応
じて上記作業条件を適宜変更してもよい。さらに、プラ
スチックシート7a,7bには、PETやPET−Gの
他にも、塩化ビニル(PolyVinyl Chloride:PVC),
ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene resin ),
ポリカーボネイド(PolyCarbonate:PC),PI等従来
のICカードに用いられているものと同様の材料を適用
できる。このように、本発明は様々な変形が可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、配線基板に半導体チップを接着する際に生
じる配線基板の熱変形を低減できる。配線基板の熱変形
を低減したことにより、配線基板の材料に耐熱性の低い
材料を用いることが可能となる。よって、本発明を適用
して半導体チップを配線基板へ実装すれば、ICカード
の外観を損なうことなく強度を高められるため、歩留ま
りを向上させられる。また、配線基板に高価な材料を用
い必要がなくなるため、非接触型ICカードの製造コス
トを下げることが可能となる。また、本発明によれば、
外観が美しく半導体チップの実装強度が高い非接触型I
Cカードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した非接触型ICカード用
インレットの製造方法の工程を示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明による非接触型ICカード用インレット
の製造方法におけるインレットの製造工程を示す図であ
る。
【図3】本発明による非接触型ICカード用インレット
の製造方法の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図4】裏面封止・補強工程の概要を示す図である。
【図5】チップ接着工程の概要を示す図である。
【図6】表面封止・補強工程の概要を示す図である。
【図7】非接触型ICカードの断面構造を示す図であ
る。
【図8】従来技術による非接触型ICカード用インレッ
トの製造方法の工程を示すフローチャートである。
【図9】チップ圧着ヘッドから放射された熱が配線基板
に影響を及ぼす状態を示す図である。
【図10】従来の方法によってインレットを製造する場
合に配線基板の熱変形によって生じる問題を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 配線基板 2 端子 3、3a、3b 封止樹脂 4、4a、4b 補強板 5 半導体チップ 6、6a、6b 配線基板保護層 7、7a、7b プラスチックシート 10 チップ圧着ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/28 G06K 19/00 H Fターム(参考) 2C005 MA19 NA06 NA36 NB01 NB37 RA22 4M109 AA01 BA03 CA04 CA12 EE02 GA03 5B035 BA03 BB09 CA01 CA23 5F044 LL01 RR18 RR19 5F061 AA01 BA03 CA04 CA12 CB07 FA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基板の一方の面に形成された配線パ
    ターン上に設けられた取り付け位置へ半導体チップが接
    着され、前記取り付け位置および当該取り付け位置の裏
    側となる位置が封止材によって封止された非接触型IC
    カード用インレットを製造する方法であって、 前記取り付け位置の裏側となる位置に第1の封止材を配
    置する工程と、 前記半導体チップを保護する第1の補強板を前記第1の
    封止材を介して前記取り付け位置の裏側となる位置に配
    置する工程と、 前記第1の封止材を硬化させる工程と、 前記取り付け位置へ前記半導体チップを接着する工程
    と、 前記半導体チップの上面および前記取り付け位置の周囲
    に第2の封止材を配置する工程と、 前記半導体チップを保護する第2の補強板を、前記第2
    の封止材を介して前記半導体チップの外層に配置する工
    程と、 前記第2の封止材を硬化させる工程とを有することを特
    徴とする非接触型ICカード用インレットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の封止材を所定の厚
    さよりも厚く配置し、前記第1および第2の補強板を前
    記配線基板へ押しつけて前記第1および第2の封止材の
    厚さを所定の厚さとすることを特徴とする請求項1記載
    の非接触型ICカード用インレットの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の非接触ICカー
    ド用インレットの製造方法によって製造したインレット
    の両面をプラスチックシートでラミネートしたことを特
    徴とする非接触型ICカード。
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