JP2001318400A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001318400A
JP2001318400A JP2000138075A JP2000138075A JP2001318400A JP 2001318400 A JP2001318400 A JP 2001318400A JP 2000138075 A JP2000138075 A JP 2000138075A JP 2000138075 A JP2000138075 A JP 2000138075A JP 2001318400 A JP2001318400 A JP 2001318400A
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JP
Japan
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film
light emission
strobe light
type
distance
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Application number
JP2000138075A
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English (en)
Inventor
Masanobu Akutsu
雅信 阿久津
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装填されたフィルムの露光ラチチュードに合
わせた適正な撮影を、初心者でも容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 装着されているフィルムの種類を判別す
る判別手段(S503)と、該判別手段により判別され
たフィルムの種類に応じて、ストロボを発光させる基準
となるストロボ発光基準を変化させるストロボ発光基準
制御手段(S504)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボを発光さ
せる基準となるストロボ発光基準を保持するカメラの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、撮影するフィルムが、ネガフ
ィルムやポジフィルムの種類に拘わらず、同じストロボ
自動発光アルゴリズムを用いていた。即ち、撮影時の測
光情報を基に、被写体が低輝度の場合や逆光状態の場合
には、フィルムの種類に拘わらずストロボの発光を行っ
ていた。また、測距情報から、撮影する被写体が遠距離
にあり、ストロボ光が届かない場合には、ストロボを発
光しない制御方法が知られているが、撮影するフィルム
の種類や被写体の距離情報によって、ストロボの自動発
光アルゴリズムを変える事は行っていなかった。その大
きな理由は、カメラがフィルムの種類を識別する機能を
有していなかったからである。
【0003】しかしながら、近年では、135タイプの
フィルムのように、フィルムケースの側面に、DXコー
ドとして、フィルムの露出レンジを明記しフィルムの種
類がわかるようにしたり、IX240フィルムのよう
に、フィルム側面にあるデータディスクにフィルムの種
類をパターンコードで明記し、光学的に読めるようにし
たものが使用されるようになり、フィルムの種類によ
り、フィルムに対する露光量を変える提案がなされるよ
うになってきている。
【0004】例えば、特開平9−211524号では、
被写体の低輝度側の再現をよくする為に、フィルムの識
別情報を読み取り、フィルムがネガフィルムの場合は、
ポジフィルムの露光量に対して、露出オーバー側に露光
量を制御する事が提案されている。また、特開平5−1
58103号では、フィルムの種類ではなくフィルムの
フィルム感度を含むフィルム情報を読み取り、フィルム
の粒状性改善の為、読み取ったフィルムの感度より、オ
ーバーとなる露光量を与えるといった提案がなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般にフィルムの感度
は、ISO感度で規定されている。このISO感度の表
記は、どのくらいの少ない光量でフィルム濃度が得られ
るかの目安をあらわしており、 ISO感度=0.8/Ea 露光量Ea:ベース濃度+かぶり濃度+0.1D となっている。
【0006】また、ネガフィルムは、ポジフィルムより
ガンマ特性がねている(傾きが緩やかである)為、広い
ラチチュードを有する事が知られている。例えば、同じ
ISO感度のネガフィルムとポジフィルムを比べると、
ネガフィルムは、ポジフィルムに対して、露出オーバー
側に広いラチチュードをもっていることになる。また、
一般にフィルムは、露出オーバー側に比べ、露出アンダ
ー側は、粒状性の悪い写真になる事が知られている。
【0007】したがって、従来と同様にネガフィルムと
ポジフィルムで、同じストロボ自動発光アルゴリズムを
用いてストロボ撮影を行うと、ネガフィルムの広い露出
オーバー側のラチチュードが生かされず、粒状性の悪い
写真が撮影されたり、ネガフィルムの広い露出オーバー
側のラチチュードのせいで、逆光ぎみの写真になったり
していた。また、近距離の被写体に対してストロボ発光
を行うと、ポジフィルムの場合、露出に対してラチチュ
ードが狭い為、背景に対して、被写体が白く飛んだ写真
になってしまっていた。
【0008】また、特開平9−211524号では、上
述したように、被写体の低輝度側の再現をよくする為に
フィルムの識別情報を読み取り、フィルムがネガフィル
ムの場合は、ポジフィルムの露光量に対して、露出オー
バー側に露光量を制御する事が開示されているが、スト
ロボの自動発光アルゴリズムについては明記されていな
い為、ストロボ撮影時のポジフィルムの不具合に対して
は対応できないものであった。
【0009】また、特開平5−158103号では、上
述したように、フィルムの種類ではなくフィルムのフィ
ルム感度を含むフィルム情報を読み取り、フィルムの粒
状性改善の為、読み取ったフィルムの感度よりオーバー
となる露光量を与える事が開示されているが、ポジフィ
ルムに対してオーバーとなる露光量を与えると、露出に
対してラチチュードが狭い為、撮影されたフィルムは濃
度の薄いものになってしまい、撮影シーンの絵柄や色が
再現されない場合があった。
【0010】(発明の目的)本発明の目的は、ネガフィ
ルムとポジフィルムそれぞれの露光ラチチュードに合わ
せた適正な撮影を、初心者でも容易に行うことのできる
カメラを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、装着されているフィルム
の種類を判別する判別手段と、該判別手段により判別さ
れたフィルムの種類に応じて、ストロボを発光させる基
準となるストロボ発光基準を変化させるストロボ発光基
準制御手段とを有するカメラとするものである。
【0012】同じく上記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明は、装着されているフィルムの種類を判
別する判別手段と、前記フィルムの種類毎に、ストロボ
を発光させる基準となるストロボ発光基準を保持する記
憶手段と、前記判別手段により判別されたフィルムの種
類に応じて、前記保持手段内より撮影時に使用する前記
ストロボ発光基準を選定するストロボ発光基準制御手段
とを有するカメラとするものである。
【0013】同じく上記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明は、装着されているフィルムの種類を判
別する判別手段と、被写体までの距離を測定する測距手
段と、前記判別手段により判別されたフィルムの種類と
前記測距手段により測定された被写体距離に応じて、前
記ストロボ発光基準を変化させるストロボ発光基準制御
手段とを有するカメラとするものである。
【0014】同じく上記目的を達成するために、請求項
5に記載の発明は、装着されているフィルムの種類を判
別する判別手段と、被写体までの距離を測定する測距手
段と、前記フィルムの種類と異なる被写体距離毎に、ス
トロボを発光させる基準となるストロボ発光基準を保持
する記憶手段と、前記判別手段により判別されたフィル
ムの種類と前記測距手段により測定された被写体距離に
応じて、前記保持手段内より撮影時に使用する前記スト
ロボ発光基準を選定するストロボ発光基準制御手段とを
有するカメラとするものである。
【0015】同じく上記目的を達成するために、請求項
8に記載の発明は、装着されているフィルムの種類を判
別する判別手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、
該測光手段の出力より逆光状態を検知する逆光検知手段
と、被写体までの距離を測定する測距手段と、前記判別
手段により判別されたフィルムの種類と前記測距手段に
より測定された被写体距離と前記逆光検知手段により検
知された逆光状態に応じて、前記ストロボ発光基準を選
定するストロボ発光基準制御手段とを有するカメラとす
るものである。
【0016】同じく上記目的を達成するために、請求項
9に記載の発明は、装着されているフィルムの種類を判
別する判別手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、
該測光手段の出力より逆光状態を検知する逆光検知手段
と、被写体までの距離を測定する測距手段と、前記フィ
ルムの種類と逆光状態と異なる被写体距離毎に、ストロ
ボを発光させる基準となるストロボ発光基準を保持する
記憶手段と、前記判別手段により判別されたフィルムの
種類と前記測距手段により測定された被写体距離と前記
逆光検知手段により検知された逆光状態に応じて、前記
保持手段内より撮影時に使用する前記ストロボ発光基準
を選定するストロボ発光基準制御手段とを有するカメラ
とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0018】(実施の第1の形態)図1は本発明の実施
の第1の形態に係わるカメラの回路構成を示すブロック
図である。
【0019】同図において、101は撮影に必要なレン
ズであり、フォーカスを合わせるためのモータを内蔵し
ている。勿論、取り外し可能なレンズブロックになって
いても構わない。102は周知の絞り、103はシャッ
タである。104は周知のCds(硫化カドミウム)や
SPC(シリコンフォトセル)などで構成されたセンサ
を持つ測光回路であり、被写体の輝度や被写体の周辺の
輝度を測定する事ができる。
【0020】図2は、上記測光回路104に具備される
センサの配置例を示したものであり、センサ21により
被写体を含む画面全体の輝度の測定し、センサ22によ
り被写体の輝度の測定し、センサ23,24,25,2
6により被写体の周辺の輝度の測定する構成になってい
る。
【0021】図1に戻って、105は測距回路であり、
ここでは具体的な構成は開示していないが、赤外線など
を発して被写体との距離を計測するアクティブ方式の測
距検出や、被写体の反射光などのコントラストを測定し
て距離を計測するパッシブ方式の測距検出で構成されて
いる。勿論、周知の位相差検出方式による焦点検出を行
い、焦点検出結果にしたがって繰り出されたレンズのア
クチュエータの位置により、被写体の絶対位置を求める
構成であっても良い。
【0022】106は撮影画像を記録するフィルムであ
り、図3に示す135タイプのフィルムのように、フィ
ルムケースの側面に、DXコードとしてフィルムの露出
レンジが明記され、フィルムの種類がわかるようになっ
ている。また、図4のIX240フィルムのように、フ
ィルムケース側面にあるデータディスクにフィルムの種
類をパターンコードが明記され、光学的に読めるように
構成されたものであってもよい。
【0023】107はファインダであり、公知のように
レンズ101を通した被写体像をミラーとプリズムを通
して直接観察可能にするものである。また、専用のレン
ズを具備し、間接的に被写体を観察可能にする方式のフ
ァインダであってもよい。108はフィルム情報読取り
回路であり、前記フィルム106が、図3に示した13
5タイプのフィルムの場合には、フィルムケースの側面
にあるDXコードを読み取れるようにカートリッジ室に
金属片である端子を有し、各パターンの抵抗値の違いを
判別してフィルムの情報を読み取るものである。また、
図4に示したIX240フィルムの場合には、給送用の
フォークがフィルムケース側面にあるデータディスクを
回転させ、フォトリフレクタで光学的にフィルムの情報
を読み取るものである。
【0024】109は、RAM,ROMを内蔵したカメ
ラの全体を制御するCPUであり、110の外部操作部
材である操作キーの状態を読み取り、撮影動作の指示が
なされた際には、前記測光回路104にて得られた輝度
情報とフィルム情報読取り回路108で読み取られたフ
ィルム感度より測光値を算出して、絞り102及びシャ
ッタ103を制御する。また、逆光判別機能を有すると
ともにストロボ自動発光アルゴリズムを内蔵し、上記の
測光回路104,測距回路105,フィルム情報読取り
回路108の出力結果により、ストロボ(後述するスト
ロボ発光回路111及び発光部112より構成される)
の発光,非発光を演算により決定する。111はコンデ
ンサと昇圧回路等で構成されたストロボ発光回路であ
り、CPU109の演算結果より決められたストロボ発
光信号によって発光部112を発光させる。
【0025】次に、図5のフローチャートに従って、上
記カメラの主要部分の動作について説明する。
【0026】まず、図5(a)のステップ#501にて
カメラにフィルムが装着されるとステップ#502へ進
み、CPU109はフィルム情報読取り回路108を駆
動してフィルム情報を読み取る。ここで、読み取るフィ
ルム情報は、フィルム感度,撮影可能枚数、および、フ
ィルム106が135タイプのフィルムであった場合
は、フィルムの露出レンジ(フィルムラチチュード)の
情報、又IX240フィルムの場合には、データディス
クからのフィルムタイプの情報である。
【0027】次のステップ#503においては、読み取
った露出レンジ(フィルムラチチュード)情報から、装
着されたフィルムがネガフィルムのように広いラチチュ
ードを持っているか、もしくは、データディスクから読
み取ったフィルムタイプの情報からネガフィルムかどう
か判別する。この結果、広いラチチュードを持ってい
る、もしくは、ネガフィルムと判別するとステップ#5
04へ進み、ストロボの自動発光時の基準になるストロ
ボ発光基準を通常時より上げる。
【0028】ここで、ストロボの自動発光について詳し
く説明すると、通常、CPU109の内部には、ストロ
ボ自動発光時にストロボを発光させるかどうか判別する
ためのストロボ発光基準(の値)を具備しており、スト
ロボ自動発光モード時には、該ストロボ発光基準と測光
回路104にて測定した被写体の輝度情報とを比較し
て、被写体が暗いと判別した場合は、自動的にストロボ
発光させての撮影を行い、被写体が明るいと判別した場
合は、ストロボ発光させずに通常撮影を行うものであ
る。そして、上記ステップ#504においては、ネガフ
ィルムが装着されていることが想定されるので、上記の
ように、ストロボの自動発光時の基準になるストロボ発
光基準を通常時(ポジフィルムが装着されている場合の
撮影時)より上げるようにしている。
【0029】上記ステップ#503にて、狭いラチチュ
ードを持っているフィルム、もしくはポジフィルムであ
ると判別した場合や、上記ステップ#504にてストロ
ボ自動発光の発光基準を変化させた後はステップ#50
5へ進み、撮影準備OKの状態となる。
【0030】次に、上記のように撮影準備がOKとなっ
た状態で、不図示のレリーズボタンの操作がなされ、撮
影の開始指示がなされると、CPU109は図5(b)
のステップ#506を介してステップ#507よりの撮
影動作を開始する。
【0031】まず、ステップ#507においては、CP
U109は測距回路105を駆動して被写体の距離を測
定し、次のステップ#508において、測光回路104
を駆動して被写体の輝度を測定する。そして、次のステ
ップ#509及びステップ#510において、上記ステ
ップ#508で測定した被写体の輝度情報とストロボの
自動発光時の基準になるストロボ発光基準(上記ステッ
プ#504にて変化させられた場合は、そのストロボ発
光基準)とを比較し、ストロボ発光基準よりも被写体の
輝度が高い場合にはステップ#511へ進み、通常撮影
モードとして、絞りとシャッタスピードを決定して通常
撮影を実行する。一方、ストロボ発光基準より被写体の
輝度が低い場合にはステップ#512へ進み、ストロボ
発光撮影モードとして、絞りとシャッタスピードを決定
してストロボ撮影を実行する。
【0032】図6は、フィルムの種類(ネガフィルム,
ポジフィルム)と被写体輝度との関係より決定されるス
トロボ発光基準を示す図であり、これはCPU109の
RAMに保持されている。
【0033】そして、装着されたフィルムがネガフィル
ムの場合は、被写体の輝度がEV10以下の場合にスト
ロボ発光撮影モードになり、装着されたフィルムがポジ
フィルムの場合は、被写体の輝度がEV9以下の場合に
ストロボ発光撮影モードになるように、上記ストロボ発
光基準は決定される。
【0034】以上の実施の第1の形態によれば、装着さ
れたフィルムがネガフィルムかポジフィルムにより、ス
トロボ発光基準を変化させようにしているので、ストロ
ボ自動発光モード時の撮影において、ネガフィルムの場
合は、ストロボが発光し易くなる為、ネガフィルムの広
い露出オーバー側のラチチュードを生かすことができ、
撮影の初心者でも、粒状性の良い写真撮影を行う事が可
能となる。更に、ネガフィルムの場合には上記のように
ストロボが発光し易いので、逆光ぎみの写真となること
を防止することができる。
【0035】(実施の第2の形態)次に、本発明の実施
の第2の形態について説明する。カメラの構成は、上記
実施の第1の形態と同様とする。但し、CPU109の
RAMには、後述の図8に示す様な、異なる被写体距離
毎のストロボ発光基準を、ネガフィルムとポジフィルム
それぞれについてテーブル状に保持しているものとす
る。
【0036】図7は本発明の実施の第2の形態に係るカ
メラの主要部分の動作を示すフローチャートであり、以
下これに従って説明する。
【0037】まず、図7(a)のステップ#701にて
カメラにフィルムが装着されるとステップ#702へ進
み、CPU109はフィルム情報読取り回路108を駆
動してフィルム情報を読み取る。ここで、読み取るフィ
ルム情報は、フィルム感度,撮影可能枚数、および、フ
ィルム106が135タイプのフィルムであった場合
は、フィルムの露出レンジ(フィルムラチチュード)の
情報、又IX240フィルムの場合には、データディス
クからのフィルムタイプの情報である。
【0038】次のステップ#703においては、読み取
った露出レンジ(フィルムラチチュード)情報から、装
着されたフィルムがネガフィルムのように広いラチチュ
ードを持っているか、ポジフィルムのように狭いラチチ
ュードを持っているか、もしくは、データディスクから
読み取ったフィルムタイプの情報からネガフィルムかポ
ジフィルムかを判別する。この結果、狭いラチチュード
を持っている、もしくは、ポジフィルムと判別するとス
テップ#704へ進み、以下の撮影時に使用するストロ
ボの自動発光時の基準になるストロボ発光基準として、
図8に示す様なポジフィルム情報をセットする。一方、
広いラチチュードを持っている、もしくは、ネガフィル
ムと判別するとステップ#705へ進み、以下の撮影時
に使用するストロボの自動発光時の基準になるストロボ
発光基準として、図8に示す様なネガフィルム情報をセ
ットする。
【0039】次に、上記のように撮影準備がOKとなっ
た状態で、不図示のレリーズボタンの操作がなされ、撮
影の開始指示がなされると、CPU109は図7(b)
のステップ#706を介してステップ#707よりの撮
影動作を開始する。
【0040】まず、ステップ#707においては、CP
U109は測距回路105を駆動して被写体の距離を測
定し、次のステップ#708において、測光回路104
を駆動して被写体の輝度を測定する。そして、次のステ
ップ#709において、上記ステップ#704又はステ
ップ#705でセットしたフィルム情報を参照し、続く
ステップ#710において、測定された被写体距離とフ
ィルムの種類により、被写体距離によるストロボ発光基
準を参照する。
【0041】具体的には、図8のように、測定された被
写体の距離を、ある距離を境に被写体近距離と被写体遠
距離に分け、その時のフィルムの種類と前記被写体距離
によって変化させたストロボ発光基準の中から、該当す
る基準を参照する。この基準(値)は、被写体が近距離
で、かつ、ポジフィルムの場合には、ネガフィルムより
ストロボが発光しにくく設定されている。
【0042】上記の様にしてストロボ発光基準の参照後
はステップ#711及びステップ#712において、上
記ステップ#708にて得られた被写体輝度とストロボ
の自動発光時の基準になるストロボ発光基準との比較
(例えば、ネガフィルムで、被写体距離が近距離であれ
ば、EV9との比較)を行い、ストロボ発光基準より被
写体の輝度が高い場合にはステップ#713へ進み、通
常撮影モードとして、絞りとシャッタスピードを決定し
て通常撮影を実行する。また、ストロボ発光基準より被
写体の輝度が低い場合にはステップ#713へ進み、ス
トロボ発光撮影モードとして、絞りとシャッタスピード
を決定してストロボ撮影を実行する。
【0043】以上の実施の第2の形態によれば、フイル
ムの種類と被写体の距離により、ストロボ発光基準を変
化させるようにしているので、露出に対して、ラチチュ
ードが狭いポジフィルムで、近距離に位置する被写体を
撮影しても、背景に対して、被写体が白く飛んだ写真が
撮影される事を防止でき、初心者であっても良好な写真
を簡単に撮ることが可能になる。
【0044】(実施の第3の形態)次に、本発明の実施
の第3の形態について説明する。カメラの構成は、上記
実施の第1の形態と同様とする。但し、CPU109の
RAMには、後述の図10に示す様な、被写体と被写体
の周辺の輝度との差、いわゆる逆光状態毎と被写体の距
離毎に変化し得るストロボ発光基準を、ネガフィルムと
ポジフィルムそれぞれについてテーブル状に保持してい
るものとする。
【0045】図9は本発明の実施の第3の形態に係るカ
メラの主要部分の動作を示すフローチャートであり、以
下これに従って説明する。
【0046】まず、図9(a)のステップ#901にて
カメラにフィルムが装着されるとステップ#902へ進
み、CPU109はフィルム情報読取り回路108を駆
動してフィルム情報を読み取る。ここで、読み取るフィ
ルム情報は、フィルム感度,撮影可能枚数、および、フ
ィルム106が135タイプのフィルムであった場合
は、フィルムの露出レンジ(フィルムラチチュード)の
情報、又IX240フィルムの場合には、データディス
クからのフィルムタイプの情報である。
【0047】次のステップ#903においては、読み取
った露出レンジ(フィルムラチチュード)情報から、装
着されたフィルムがネガフィルムのように広いラチチュ
ードを持っているか、ポジフィルムのように狭いラチチ
ュードを持っているか、もしくは、データディスクから
読み取ったフィルムタイプの情報からネガフィルムかポ
ジフィルムかを判別する。この結果、狭いラチチュード
を持っているフィルム、もしくは、ポジフィルムと判別
するとステップ#904へ進み、以下の撮影時に使用す
るストロボの自動発光時の基準になるストロボ発光基準
として、図10に示す様なポジフィルム情報をセットす
る。一方、広いラチチュードを持っているフィルム、も
しくは、ネガフィルムと判別するとステップ#915へ
進み、以下の撮影時に使用するストロボの自動発光時の
基準になるストロボ発光基準として、図10に示す様な
ネガフィルム情報をセットする。
【0048】次に、上記のように撮影準備がOKとなっ
た状態で、不図示のレリーズボタンの操作がなされ、撮
影の開始指示がなされると、CPU109は図9(b)
のステップ#906を介してステップ#907よりの撮
影動作を開始する。
【0049】まず、ステップ#907においては、CP
U109は測距回路105を駆動して被写体の距離を測
定し、次のステップ#908において、測光回路104
を駆動して被写体の輝度を測定し、続くステップ#90
9において、被写体の輝度と被写体の周辺の輝度との差
をレベル分けした、いわゆる逆光値を算出する。そし
て、次のステップ#910において、上記ステップ#9
04又はステップ#905でセットしたフィルム情報を
参照し、続くステップ#911において、逆光状態と被
写体距離とフィルムの種類により、被写体距離によるス
トロボ発光基準を参照する。
【0050】具体的には、図10のように、測距された
被写体の距離を、ある距離を境に被写体近距離,被写体
中距離,被写体遠距離に分け、フィルムの種類と逆光の
状態と前記被写体距離によって変化させたストロボ発光
基準の中から、該当する基準を参照する。この基準値
は、被写体が近距離で、かつポジフィルムの場合に、ネ
ガフィルムより、逆光時のストロボが発光しにくく設定
されている。また、ストロボの光は距離の2乗に反比例
して弱くなるので、被写体の距離が遠距離の場合には、
フィルムの種類にかかわらず、同じ逆光状態でストロボ
が発光するように設定されている。
【0051】上記の様にしてストロボ発光基準の参照後
はステップ#912及びステップ#913において、上
記被写体輝度と被写体の周辺の輝度差である逆光値とス
トロボの自動発光時の基準になるストロボ発光基準との
比較(例えば、ネガフィルムかつ被写体距離が近距離で
あれば、逆光時のストロボ発光基準であるEV10との
比較)を行い、ストロボ発光基準より被写体の逆光値が
高い場合にはステップ#914へ進み、通常撮影モード
として、絞りとシャッタスピードを決定して通常撮影を
実行する。また、ストロボ発光基準より逆光値が低い場
合にはステップ#915へ進み、ストロボ発光撮影モー
ドとして、絞りとシャッタスピードを決定してストロボ
撮影を実行する。
【0052】以上の実施の第3の形態によれば、フイル
ムの種類と逆光状態と被写体の距離により、ストロボ発
光基準を変化させるようにしているので、露出に対し
て、ラチチュードが狭いポジフィルムで、近距離に位置
する被写体を撮影しても、背景に対して、被写体が白く
飛んだ写真が撮影される事を防止でき、初心者であって
も良好な写真を簡単に撮ることができう。また、被写体
が遠距離の場合は、フィルムの種類によらず、同じ逆光
状態でストロボが発光するので、ネガフィルム,ポジフ
ィルムの両方に逆光補正の効果がある。
【0053】ここで、上記の実施の各形態における効果
をまとめて列挙すると、以下のようになる。
【0054】1)フィルムの種類により、ストロボの発
光基準を変えるようにしているので、初心者でもフィル
ムの特性に合ったストロボ撮影が可能となる。
【0055】2)フィルムがネガフィルムの場合は、ポ
ジフィルムよりストロボ発光基準を下げた撮影ができる
ため、ネガフィルムの広いダイナミックレンジを生かし
た粒状性の良い写真を与える撮影が可能となる。
【0056】3)フィルムと被写体の距離により、スト
ロボの発光基準を変えるようにしているので、初心者で
もポジフィルムで、白飛びの無い撮影を行うことができ
る。
【0057】4)フィルムの種類と逆光状態と被写体の
距離により、ストロボの発光基準を変えるようにしてい
るので、初心者が、どんなフィルムで、どんなシーンを
撮影しても良好な写真撮影が可能となる。
【0058】5)発明を実施するにあたり特別な装置、
センサ、操作方法を必要としない為、安価で、簡単なカ
メラを提供できる。
【0059】(変形例)上記実施の各形態では、ストロ
ボを内蔵したカメラを想定しているが、外付けのストロ
ボ装置を使用する場合でも、同様に適用できるものであ
る。
【0060】また、本発明は、上記の実施の各形態を適
宜組み合わせた構成のカメラとすることで、より初心者
に適したカメラとすることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネガフィルムとポジフィルムそれぞれの露光ラチチュー
ドに合わせた適正な撮影を、初心者でも容易に行うこと
ができるカメラを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの回路
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の測光回路に具備されるセンサの配置例を
示す図である。
【図3】図1のカメラに使用されるフィルムの一例を示
す外観図である。
【図4】図1のカメラに使用されるフィルムの他の例を
示す外観図である。
【図5】図1のカメラの主要部分の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の実施の第1の形態におけるフィルムの
種類と被写体輝度によるストロボ発光基準との関係を示
す図である。
【図7】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図8】同じく本発明の実施の第2の形態におけるフィ
ルムの種類と被写体輝度によるストロボ発光基準との関
係を示す図である。
【図9】同じく本発明の実施の第3の形態に係るカメラ
の主要部分の動作を示すフローチャートである。
【図10】同じく本発明の実施の第3の形態におけるフ
ィルムの種類と被写体輝度によるストロボ発光基準との
関係を示す図である。
【符号の説明】
104 測光回路 105 測距回路 106 フィルム 108 フィルム情報読取り回路 109 CPU 111 ストロボ発光回路 112 発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/05 17/48 15/05 G02B 7/11 Z 17/48 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 AB04 AB06 CD11 DB14 DB24 DB25 FB06 FB10 FB25 FB26 FB32 FB42 2H011 AA01 DA01 DA07 2H051 EB03 EB07 2H053 AA00 AA01 AA05 AB03 AD21 2H104 AA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、前記判別手段により判別されたフィルム
    の種類に応じて、ストロボを発光させる基準となるスト
    ロボ発光基準を変化させるストロボ発光基準制御手段と
    を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、前記フィルムの種類毎に、ストロボを発
    光させる基準となるストロボ発光基準を保持する記憶手
    段と、前記判別手段により判別されたフィルムの種類に
    応じて、前記保持手段内より撮影時に使用する前記スト
    ロボ発光基準を選定するストロボ発光基準制御手段とを
    有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記ストロボ発光基準制御手段は、フィ
    ルムの種類がネガフィルムであった場合、ポジフィルム
    であった場合よりも前記ストロボ発光基準を上げること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、被写体までの距離を測定する測距手段
    と、前記判別手段により判別されたフィルムの種類と前
    記測距手段により測定された被写体距離に応じて、前記
    ストロボ発光基準を変化させるストロボ発光基準制御手
    段とを有することを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、被写体までの距離を測定する測距手段
    と、前記フィルムの種類と異なる被写体距離毎に、スト
    ロボを発光させる基準となるストロボ発光基準を保持す
    る記憶手段と、前記判別手段により判別されたフィルム
    の種類と前記測距手段により測定された被写体距離に応
    じて、前記保持手段内より撮影時に使用する前記ストロ
    ボ発光基準を選定するストロボ発光基準制御手段とを有
    することを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 前記ストロボ発光基準制御手段は、フィ
    ルムの種類がネガフィルムであった場合、ポジフィルム
    であった場合よりも前記ストロボ発光基準を上げ、か
    つ、前記被写体距離が遠距離である程、前記ストロボ発
    光基準を上げることを特徴とする請求項4又は5に記載
    のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記ストロボ発光基準制御手段は、フィ
    ルムの種類がネガフィルムであった場合、ポジフィルム
    であった場合よりも前記ストロボ発光基準を上げ、か
    つ、前記被写体距離が所定の距離よりも遠距離であった
    場合、近距離であった場合よりも前記ストロボ発光基準
    を上げることを特徴とする請求項4又は5に記載のカメ
    ラ。
  8. 【請求項8】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、該測
    光手段の出力より逆光状態を検知する逆光検知手段と、
    被写体までの距離を測定する測距手段と、前記判別手段
    により判別されたフィルムの種類と前記測距手段により
    測定された被写体距離と前記逆光検知手段により検知さ
    れた逆光状態に応じて、前記ストロボ発光基準を選定す
    るストロボ発光基準制御手段とを有することを特徴とす
    るカメラ。
  9. 【請求項9】 装着されているフィルムの種類を判別す
    る判別手段と、被写体輝度を測定する測光手段と、該測
    光手段の出力より逆光状態を検知する逆光検知手段と、
    被写体までの距離を測定する測距手段と、前記フィルム
    の種類と逆光状態と異なる被写体距離毎に、ストロボを
    発光させる基準となるストロボ発光基準を保持する記憶
    手段と、前記判別手段により判別されたフィルムの種類
    と前記測距手段により測定された被写体距離と前記逆光
    検知手段により検知された逆光状態に応じて、前記保持
    手段内より撮影時に使用する前記ストロボ発光基準を選
    定するストロボ発光基準制御手段とを有することを特徴
    とするカメラ。
  10. 【請求項10】 前記ストロボ発光基準制御手段は、前
    記被写体距離が所定の距離よりも遠距離であった場合、
    フィルムの種類によらず、前記逆光検知手段の結果によ
    って決める前記ストロボ発光基準を一定にすることを特
    徴とする請求項8又は9に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記ストロボ発光基準制御手段は、前
    記被写体距離が前記遠距離よりも近距離であった場合、
    フィルムの種類がネガフィルムであれば、ポジフィルム
    であった場合よりも前記逆光検知手段の結果によって決
    める前記ストロボ発光基準を下げることを特徴とする請
    求項10に記載のカメラ。
  12. 【請求項12】 前記フィルムの種類は、フィルムケー
    スより読み取られるフィルム情報に含まれるラチチュー
    ド情報より判別することを特徴とする請求項1〜11の
    何れかに記載のカメラ。
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