JP2003280060A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003280060A
JP2003280060A JP2002080312A JP2002080312A JP2003280060A JP 2003280060 A JP2003280060 A JP 2003280060A JP 2002080312 A JP2002080312 A JP 2002080312A JP 2002080312 A JP2002080312 A JP 2002080312A JP 2003280060 A JP2003280060 A JP 2003280060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜景シーンの撮影において、遠近双方にピン
トがあった画像の撮影を、簡単に、かつ、短時間に行う
ことができるカメラを提供する。 【解決手段】 CPU31が、1回の露光期間中に、近
距離被写体及び遠距離被写体の双方に合焦するように、
フォーカスレンズを駆動すると共に、近距離被写体に合
焦したとき、光を照射し、遠距離被写体に合焦したと
き、光の照射を禁止するようにストロボユニット60を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カメラに係わ
り、特に、夜景を撮影する際に、遠近双方にピントの合
った画像を撮影することができるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、夜景シーン撮影においては、例え
ば、ネオンサイト等のイルミネーションや、ライティン
グされた橋や建物などの遠距離被写体を撮影する場合、
長時間露光で撮影すれば、非常に美しい写真がとれるこ
とは良く知られている。しかし、近くにいる人物などの
近距離被写体を同時に撮影しようとすると、その近距離
被写体に対する露出が著しく不足すると共に、ピントも
合わない状況になってしまう。
【0003】また、近距離被写体を撮影する場合、スト
ロボ撮影によって露光量を補うわけであるが、遠距離被
写体に対しては、ピントが合わないと言う状況になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような弊害を回避
するために、例えば、特許第2948919号の多重露
光カメラが挙げられている。これは、1回のレリーズ操
作にて同一撮像面上に2回露光を行う多重露光に関する
もので、1回目の露光では近距離被写体に焦点を合わせ
て、ストロボ撮影を行い、2回目の露光では遠距離被写
体に焦点を合わせて、ストロボ撮影を行わずに長時間露
光をするものである。
【0005】しかし、上述した多重露光カメラでは、2
回の露光動作が必要であり、撮影時間が長くなるという
問題があった。また、2回の露光とも適正露出となるよ
うに露光量を演算すると露出オーバーになってしまう。
このため、多重露光の際には、通常の露光量演算とは異
なる露光量演算を行わなければならず(例えば、1回
目、2回目とも、適正露出となる露光量の半分となるよ
うに露光量を演算する)、露光量演算が複雑になるとい
う問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、夜景シーンの撮影において、遠近双方にピント
があった画像の撮影を、簡単に、かつ、短時間に行うこ
とができるカメラを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、被写体に光を照射す
るための発光手段と、1回の露光期間中に、近距離被写
体及び遠距離被写体の双方に合焦するように、光軸方向
の進退に応じて撮像面に結像する被写体像のピント状態
が変化する焦点調節部材を、駆動すると共に、前記近距
離被写体に合焦したとき、前記光を照射し、前記遠距離
被写体に合焦したとき、前記光の照射を禁止する遠近夜
景露光手段とを備えたことを特徴とするカメラに存す
る。
【0008】請求項1記載の発明によれば、遠近夜景露
光手段が、1回の露光期間中に、近距離被写体及び遠距
離被写体の双方に合焦するように、焦点調節部材を駆動
すると共に、近距離被写体に合焦したとき、光を照射
し、遠距離被写体に合焦したとき、光の照射を禁止す
る。
【0009】従って、1回の露光期間中に、近距離被写
体と遠距離被写体との双方にピントを合わすことによ
り、2回露光する必要がない。このため、1回の露光期
間中に適正露出量が得られるようにすれば、通常の露出
量演算と同様の露出量演算を行うことができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
メラであって、前記近距離被写体に合焦しているときの
露光期間は、前記遠距離被写体に合焦しているときの露
光期間より少ないことを特徴とするカメラに存する。
【0011】請求項2記載の発明によれば、近距離被写
体に合焦しているときの露光期間が、遠距離被写体に合
焦しているときの露光期間より少ない。従って、近距離
被写体に合焦しているときの露光期間を少なくすること
により、このとき遠距離被写体が撮像面に露光されるこ
とがなくなる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のカメラであって、前記近距離被写体に合焦している
ときの露光期間は、前記光により前記被写体の照射が終
わるまでであることを特徴とするカメラに存する。
【0013】請求項3記載の発明によれば、近距離被写
体に合焦しているときの露光期間が、光により前記被写
体の照射が終わるまでである。従って、近距離被写体に
合焦しているときの露光期間を、近距離被写体を露光す
るのに必要な最低限の時間にすることができ、より一
層、このとき遠距離被写体が撮像面に露光されることが
なくなる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れ
か1項記載のカメラであって、前記遠近夜景露光手段
は、前記焦点調節部材を無限位置に駆動して、前記遠距
離被写体に合焦させることを特徴とするカメラに存す
る。
【0015】請求項4記載の発明によれば、遠近夜景露
光手段が、焦点調節部材を無限位置に駆動して、遠距離
被写体に合焦させる。遠距離被写体と近距離被写体との
両方にピントを合わせたい場合、遠距離被写体は無限遠
にあることが多いことに着目し、遠距離被写体に合焦さ
せるときは、測距結果によらず無条件に焦点調節部材を
無限位置に駆動している。このため、簡素な制御で、適
切な撮影を行うことができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れ
か1項記載のカメラであって、前記被写体までの距離を
測定する測距手段による測距結果に応じて、前記遠近夜
景露光手段による露光を行うか否かを判定する判定手段
をさらに備えることを特徴とするカメラに存する。
【0017】請求項5記載の発明によれば、判定手段
が、被写体までの距離を測定する測距手段による測距結
果に応じて、遠近夜景露光手段による露光を行うか否か
を判定する。従って、判定手段により否と判定されたと
き、遠近夜景露光手段による露光を停止すれば、近距離
被写体がないときや、近距離被写体があっても、光を照
射した状態で近距離被写体及び遠距離被写体の両方共を
被写界深度内に入れられる程度、被写体が離れていれ
ば、遠近夜景露光手段による露光を行わずに、別の露光
制御を行いより適切な撮影を行うことができる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載のカ
メラであって、前記判定手段は、前記測距結果が、所定
距離以下の場合に、前記遠近夜景露光手段による露光を
行うように判定し、前記所定距離を超えたとき、又は、
前記測距結果が得られなかったとき、否と判定すること
を特徴とするカメラに存する。
【0019】請求項6記載の発明によれば、測距結果
が、所定距離以下の場合に、遠近夜景露光手段による露
光を行うように判定し、所定距離を超えたとき、又は、
測距結果が得られなかったとき、否と判定する。従っ
て、判定手段により否と判定されたとき、遠近夜景露光
手段による露光を停止すれば、近距離被写体がないとき
や、近距離被写体があっても、光を照射した状態で近距
離被写体及び遠距離被写体の両方共を被写界深度内に入
れられる程度、被写体が離れていれば、遠近夜景露光手
段による露光を行わずに、別の露光制御を行いより適切
な撮影を行うことができる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載のカメラであって、前記判定手段が否と判定したと
き、前記無限位置に、前記焦点調節部材を駆動した状態
で、露光を行う遠方夜景露光手段をさらに備えたことを
特徴とするカメラに存する。
【0021】請求項7記載の発明によれば、判定手段が
否と判定したとき、遠方夜景露光手段が、無限位置に、
焦点調節部材を駆動した状態で、露光を行う。従って、
遠距離被写体は無限遠にあることが多いことに着目し、
無限位置に焦点調節部材を駆動すれば、簡素な制御で、
適切な撮影を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明のカメラの一実施の
形態を示すブロック図である。同図において、カメラ
は、被写体輝度を計測する測光IC10と、カメラから
被写体までの距離を計測するマルチ測距IC20(請求
項中の測距手段に相当)とを備えている。上記測光IC
10及びマルチ測距IC20は、マイクロコンピュータ
(μCOM)30に接続されており、このμCOM30
に対して、測光結果、測距結果をそれぞれ出力してい
る。
【0023】上記μCOM30は、カメラ全体の制御を
行うためのものであり、プログラムに従って各種演算処
理を行うCPU31、CPU31が行うプログラムなど
を格納した読出専用メモリであるROM32、CPU3
1での各種の処理過程で利用するワークエリア、各種デ
ータを格納するデータ格納エリアなどを有する読出書込
自在のメモリであるRAM33などを内蔵し、これらが
図示しないバスラインによって相互接続されている。
【0024】上記μCOM30には、またDXSW群4
0、操作SW群50、ストロボユニット60(請求項中
の発光手段に相当。)及び液晶ディスプレイ(以下、
「LCD」と略記する。)70が接続されている。上記
DXSW群40は、図示しないフィルム情報検出手段
が、フィルムパトローネ上のDXコードから読み取った
ISO感度に応じてオンオフする複数のスイッチから構
成される。従って、μCOM30は、DXSW群40を
構成する複数のスイッチのオンオフ状態により、フィル
ムのISO感度情報を得ることができる。
【0025】上記操作SW群50は、レリーズボタンの
半押し操作に応じてオンするスイッチや、全押し操作に
応じてオンするスイッチや、撮影モード変更ボタンの操
作に応じてオンオフするスイッチなどから構成されてい
る。ストロボユニット60は、充電回路及び発光回路を
含み、μCOM30により充電、発光が制御される。L
CD70は、例えば図2に示すように、フィルム残枚、
日時、撮影モードなどの各種撮影情報を表示する。
【0026】上述したμCOM30には、さらに、各種
設定値を記憶するEEPROM80、鏡銅ユニット90
及びフィルムの巻き上げ、巻き戻しなどを行う給送ユニ
ット100が接続されている。上記鏡銅ユニット90
は、光軸方向の進退により被写体像の焦点調節を行うフ
ォーカスレンズ(=焦点調節部材に相当)、光軸方向の
進退により被写体像の拡大・縮小を行うズームレンズ、
上記フォーカスレンズやズームレンズなどと共に、フィ
ルムの感光面(=撮像面)に被写体像を結像させる結像
レンズ(何れのレンズも図示せず)などを備えている。
なお、各レンズの光軸方向の進退は、μCOM30によ
り制御されている。
【0027】上述した構成のカメラの動作について以下
説明する。まず、CPU31は、操作SW群50を構成
するスイッチのオンオフ状態に基づき、レリーズボタン
が半押しされたことを検出すると、半押し処理を行う。
この半押し処理におけるカメラの動作を、図3のCPU
31の処理手順を示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0028】半押し処理において、CPU31は、ま
ず、バッテリー・チェック動作を行う(ステップS
1)。このバッテリー・チェック動作を行った結果、例
えば、バッテリー残量が撮影動作を行うことができない
程少なく、バッテリーNGであると判断した場合(ステ
ップS2でN)、CPU31は、RAM33内に格納し
たレリーズ禁止ステータスに禁止情報をセットした後
(ステップS17)、処理を終了する。つまり、レリー
ズロックとなる。一方、バッテリー残量が十分あり、バ
ッテリOKであると判断した場合(ステップS2で
Y)、CPU31は、測光IC10を制御して、被写体
輝度を計測する測光動作を行う(ステップS3)。
【0029】次に、CPU31は、被写体までの距離を
計測するマルチ測距動作を行う(ステップS4)。マル
チ測距動作において、CPU31は、例えば感光面上に
例えば7つの測距エリアを設け、それぞれの測距エリア
に結像される被写体までの距離を計測する。
【0030】そして、CPU31は、このマルチ測距動
作で得られた各測距エリアにおける測距結果の内、最も
近距離の測距結果である近距離データを、RAM33内
に形成した合焦距離エリアに格納するオートフォーカス
(AF)演算を行う(ステップS5)。その後、CPU
31は、オートエクスポージャ(AE)演算を行う(ス
テップS6)。
【0031】AE演算処理において、CPU31は、上
記測光動作で得られた測光結果及びISO感度に基づ
き、適正な露出量が得られるような絞り、シャッタ開時
間を演算する。また、被写体輝度が低く、露出量が不足
する場合、測光結果、ISO感度及び上記近距離測距結
果に基づき、その不足分を補うようなストロボ発光時
間、発光タイミングを演算する。
【0032】次に、CPU31は、夜景モードに設定さ
れているか否かを判断する(ステップS7)。夜景モー
ドに設定されていれば(ステップS7でY)、次に、C
PU31は、再び、AF演算を行い、無限遠をRAM3
3内に形成した合焦距離エリアに格納し直す(ステップ
S8)。
【0033】その後、CPU31は、判定手段として働
き、上記近距離データに基づき、遠距離被写体及び近距
離被写体の双方に焦点を合わせる遠近夜景撮影を行うか
否かを判定する判定処理を行う(ステップS9)。判定
処理を行った結果、近距離データが所定距離以下であり
(つまり近距離に被写体がある)、遠近夜景撮影を行う
必要があると判定した場合(ステップS9でY)、CP
U31は、次に、夜景用フォーカス演算を行う(ステッ
プS10)。
【0034】夜景用フォーカス演算において、CPU3
1は、フォーカスレンズの無限位置(無限遠に合焦する
位置)から、上記近距離データが示す距離に合焦する合
焦位置(近距離合焦位置)までの移動量を、演算する。
次に、CPU31は、フォーカスレンズを無限位置に固
定した状態で、露光を開始してから、近距離合焦位置へ
のフォーカスレンズの駆動を開始するまでの時間T1を
算出する夜景用タイミング演算を行った後(ステップS
11)、ステップS12に進む。この時間T1は、下記
の式(1)から算出する。なお、この時間T1が、無限
遠、つまり遠距離被写体に合焦しているときの露光時間
に相当する。
【0035】 T1=T2−(T3+T4+α) …(1) 但し、 T2=シャッタ開時間 T3=ストロボ発光時間 T4=ステップS10で求めた移動量分、フォーカスレ
ンズを駆動するのにかかる時間 α=調整量
【0036】これに対して、夜景モードに設定されてい
ないと判断したり(ステップS7でN)、近距離データ
が所定距離を超えていたり(つまり遠方に被写体があ
る)、測距不能であったりして、遠近夜景撮影を行う必
要がないと判定した場合(ステップS9でN)、直ち
に、ステップS12に進む。
【0037】ステップS12において、CPU31は、
ストロボユニット60の充電量を検出し、検出した充電
量が所定量以下であるか否かを充電判定を行う。所定量
以下であれば(ステップS12でY)、CPU31は、
充電する必要があると判断して、ストロボユニット60
を充電する充電動作を行う(ステップS13)。これに
対して、所定量を超えていれば(ステップS12で
N)、CPU31は、充電する必要がないと判断して、
フォーカス演算を行う(ステップS14)。
【0038】フォーカス演算において、CPU31は、
所定の待機位置から、上記合焦距離エリアに格納されて
いる距離に合焦する位置までのフォーカスレンズの移動
量を演算する。次に、CPU31は、フォーカスレンズ
を、ステップS14で算出した移動量分、駆動させて、
合焦距離エリアに格納されている距離に合焦する位置ま
で駆動するフォーカス動作を行う(ステップS15)。
【0039】なお、夜景モードに設定されていなかった
場合は、合焦距離エリアには、近距離データが格納され
るため、上記フォーカス動作により近距離被写体に合焦
される。一方、夜景モードに設定されている場合は、無
限遠が格納されているため、上記フォーカス動作により
無限遠、つまり遠距離被写体に合焦される。
【0040】その後、CPU31は、再び操作SW群5
0を構成するスイッチのオンオフ状態に基づき、レリー
ズが全押しされたことを検出すると、全押し処理を行
う。次に、全押し処理におけるカメラの動作を、図4の
CPU31の処理手順を示すフローチャートを参照して
説明する。
【0041】全押し処理において、CPU31は、RA
M33内のレリーズ禁止ステータスに禁止情報がセット
されているか否かを判定するレリーズ禁止判定を行う
(ステップS20)。禁止情報がセットされていれば
(ステップS20でY)、CPU31は、直ちに処理を
終了する。これに対して、禁止情報がセットされていな
ければ(ステップS20でN)、CPU31は、夜景モ
ードに設定されているか否かを判断する(ステップS2
1)。
【0042】夜景モードに設定されていれば(ステップ
S21でY)、次に、CPU31は、再び判定手段とし
て働き、上記近距離データに基づき、遠距離被写体及び
近距離被写体の双方に焦点を合わせる遠近夜景撮影を行
うか否かを判定する判定処理を行う(ステップS2
2)。判定処理を行った結果、遠近夜景撮影を行う必要
があると判定した場合(ステップS22でY)、CPU
31は、次に、ステップS23〜S27に進む。
【0043】ステップS23において、CPU31は、
シャッタを開き露光を開始するシャッタ開動作を行う
(ステップS23)。なお、このときフォーカスレンズ
の位置は、無限位置となっており、遠距離被写体に合焦
している。次に、CPU31は、ステップS11で演算
した時間T1を経過するのを待って(ステップS2
4)、フォーカス動作を行う(ステップS25)。
【0044】ステップS25のフォーカス動作におい
て、CPU31は、フォーカスレンズを、ステップS1
0で求めた移動量分、駆動させて、近距離被写体に合焦
する位置まで駆動するフォーカス動作を行う(ステップ
S25)。その後、ストロボユニット60を制御して、
ステップS6のAE演算で求めた発光タイミング経過し
た後、ストロボ発光時間だけ、ストロボ光を被写体に照
射する(ステップS26)。次に、シャッタを閉めて露
光を終了するシャッタ閉動作を行った後(ステップS2
7)、ステップS28に進む。
【0045】以上の動作から明らかなように、ステップ
S23〜S27において、CPU31は、遠近夜景露光
手段として働く。
【0046】これに対して、夜景モードに設定されてい
ないと判断したり(ステップS21でN)、近距離デー
タが所定距離を超えていたり(つまり遠方に被写体があ
る)、測距不能であったりして、遠近夜景撮影を行う必
要がないと判定した場合(ステップS22でN)、ステ
ップS30に進んだ後、ステップS28に進む。
【0047】ステップS30において、CPU31は、
ステップS6で求めたシャッタ開時間だけシャッタを開
けると共に、ストロボ発光が必要なときだけ、ステップ
S6で求めた発光タイミング経過後、ストロボ発光時間
だけ、ストロボ光を被写体に照射するシャッタ動作を行
う。
【0048】ところで、ステップS22でNからステッ
プS30に進んだ場合、フォーカスレンズの位置は無限
位置にあり、遠距離被写体に合焦した状態で露光が行わ
れる(夜景モードのときはステップS15のフォーカス
動作において無限位置に駆動させられるため)。このこ
とから、ステップS30において、CPU31は、遠方
夜景露光手段として働く。
【0049】また、ステップS28において、CPU3
1は、所定の待機位置にフォーカスレンズを移動させた
後、給送ユニットを制御してフィルムを巻き上げて(ス
テップS29)、処理を終了する。
【0050】以上のカメラによれば、遠近夜景撮影を行
う場合、1回の露光期間中に、近距離被写体と遠距離被
写体との双方にピントを合わせている。このため、2回
露光する必要がなく、1回の露光期間中に適正露出量が
得られるようにすれば、通常の露出量演算と同様の露光
量演算を行うことができる。つまり、ステップS6のA
E演算とは別の遠近夜景撮影専用のAE演算を行う必要
がなく、遠近双方にピントがあった画像の撮影を、簡単
に、かつ、短時間に行うことができる。
【0051】また、以上のカメラによれば、遠近夜景撮
影を行うとき、近距離被写体に合焦しているときの露光
期間は、合焦してから、ストロボ光による被写体を照射
が終わるまでである。このように、近距離被写体に合焦
しているときの露光期間を、近距離被写体を露光するの
に必要な最低限の時間にして、遠距離被写体に合焦して
いるときの露光期間より少なくすれば、このとき遠距離
被写体が感光面に露光されることがなくなり、遠距離被
写体をキレイに撮影することができる。
【0052】また、以上のカメラによれば、遠距離被写
体と近距離被写体との両方にピントを合わせたい場合、
遠距離被写体は無限遠にあることが多いことに着目し、
遠距離被写体に合焦させるときは、測距結果によらず無
条件にフォーカスレンズを無限位置に駆動している。こ
のようにすれば、簡単な制御で、適切な撮影を行うこと
ができ、コストダウンを図ることができる。
【0053】また、以上のカメラによれば、判定処理
(ステップS22)により、遠近夜景撮影を行う必要が
ないと判断されたとき、ステップS23〜S27の遠近
夜景撮影を行っていない。このため、近距離被写体がな
いときや、近距離被写体があっても、ストロボを発光し
た状態で近距離被写体及び遠距離被写体の両方共を被写
界深度内に入れられる程度、被写体が離れていれば、別
の露光制御を行って、より適切な撮影を行うことができ
る。
【0054】さらに、以上のカメラによれば、判定処理
(ステップS22)により、遠近夜景撮影を行う必要が
ないと判断されたとき、フォーカスレンズの位置を無限
位置にしたまま露光を行う。このように、遠距離被写体
は無限遠にあることが多いことに着目し、遠近夜景撮影
を行わないとき、フォーカスレンズを無限位置にして露
光を行えば、簡素な制御で、適切な撮影を行うことがで
きる。
【0055】なお、上述した実施形態では、遠距離被写
体→近距離被写体の順にピントを合わせていたが、近距
離被写体→遠距離被写体の順にピントを合わせることも
可能である。つまり、この場合、CPU31は、露光前
に、近距離データが示す距離に合焦する位置にフォーカ
スレンズを移動させ、露光開始後にストロボ発光タイミ
ングでストロボ光を、ストロボ発光時間分、照射させ
る。そして、ストロボ光の照射が終わると、フォーカス
レンズを無限位置に移動させ、シャッタ開時間が終了す
るとまで露光をつづける。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、1回の露光期間中に、近距離被写体と遠距
離被写体との双方にピントを合わすことにより、2回露
光する必要がない。このため、1回の露光期間中に適正
露出量が得られるようにすれば、通常の露出量演算と同
様の露出量演算を行うことができるので、夜景シーンの
撮影において、遠近双方にピントがあった画像の撮影
を、簡単に、かつ、短時間に行うことができるカメラを
得ることができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、近距離被写
体に合焦しているときの露光期間を少なくすることによ
り、このとき遠距離被写体が撮像面に露光されることが
なくなるので、遠距離被写体をキレイに撮影することが
できるカメラを得ることができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、近距離被写
体に合焦しているときの露光期間を、近距離被写体を露
光するのに必要な最低限の時間にすることができ、より
一層、このとき遠距離被写体が撮像面に露光されること
がなくなるので、より一層、遠距離被写体をキレイに撮
影することができるカメラを得ることができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、簡素な制御
で、適切な撮影を行うことができるので、コストダウン
を図ったカメラを得ることができる。
【0060】請求項5及び6記載の発明によれば、判定
手段により否と判定されたとき、遠近夜景露光手段によ
る露光を停止すれば、近距離被写体がないときや、近距
離被写体があっても、光を照射した状態で近距離被写体
及び遠距離被写体の両方共を被写界深度内に入れられる
程度、被写体が離れていれば、遠近夜景露光手段による
露光を行わずに、別の露光制御を行いより適切な撮影を
行うことができるカメラを得ることができる。
【0061】請求項7記載の発明によれば、遠距離被写
体は無限遠にあることが多いことに着目し、無限位置に
焦点調節部材を駆動すれば、簡素な制御で、適切な撮影
を行うことができるので、コストダウンを図ったカメラ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一実施の形態を示すブロック
図である。
【図2】図1のカメラを構成するLCD70の表示例を
示す図である。
【図3】図1のカメラを構成するCPU31の半押し処
理における処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1のカメラを構成するCPU31の全押し処
理における処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
60 ストロボユニット(発光手段) 31 CPU(遠近夜景露光手段、判定手段、遠方夜景
露光手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に光を照射するための発光手段
    と、 1回の露光期間中に、近距離被写体及び遠距離被写体の
    双方に合焦するように、光軸方向の進退に応じて撮像面
    に結像する被写体像のピント状態が変化する焦点調節部
    材を、駆動すると共に、前記近距離被写体に合焦したと
    き、前記光を照射し、前記遠距離被写体に合焦したと
    き、前記光の照射を禁止する遠近夜景露光手段とを備え
    たことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラであって、 前記近距離被写体に合焦しているときの露光期間は、前
    記遠距離被写体に合焦しているときの露光期間より少な
    いことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカメラであって、 前記近距離被写体に合焦しているときの露光期間は、前
    記光により前記被写体の照射が終わるまでであることを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項記載のカメラで
    あって、 前記遠近夜景露光手段は、前記焦点調節部材を無限位置
    に駆動して、前記遠距離被写体に合焦させることを特徴
    とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4何れか1項記載のカメラで
    あって、 前記被写体までの距離を測定する測距手段による測距結
    果に応じて、前記遠近夜景露光手段による露光を行うか
    否かを判定する判定手段をさらに備えることを特徴とす
    るカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のカメラであって、 前記判定手段は、前記測距結果が、所定距離以下の場合
    に、前記遠近夜景露光手段による露光を行うように判定
    し、前記所定距離を超えたとき、又は、前記測距結果が
    得られなかったとき、否と判定することを特徴とするカ
    メラ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のカメラであって、 前記判定手段が否と判定したとき、前記無限位置に、前
    記焦点調節部材を駆動した状態で、露光を行う遠方夜景
    露光手段をさらに備えたことを特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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