JP3145508B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP3145508B2
JP3145508B2 JP28976492A JP28976492A JP3145508B2 JP 3145508 B2 JP3145508 B2 JP 3145508B2 JP 28976492 A JP28976492 A JP 28976492A JP 28976492 A JP28976492 A JP 28976492A JP 3145508 B2 JP3145508 B2 JP 3145508B2
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light emission
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英敏 梅田
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Kyocera Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子スチルカメラ等の
映像信号を静止画記録するカメラに用いられる露出制御
装置であって、特にストロボの強制発光モード時に、予
め記憶された強制発光時の露光プログラム線図に基づい
て適性露出を決定するTTL方式のビデオ信号フィード
バック自動露出制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影者の意志で、ストロボを強制発光さ
せる強制発光モードとストロボを強制発光させない通常
モードとを適宜選択して、適性な露出制御を行うように
した電子スチルカメラのフラッシュ発光制御装置が開示
されている(特開平2−160224号)。ここで、強
制発光モードが選択されているときは、シャッタ開のタ
イミングでストロボを発光させ、適性露光になった時点
でシャッタを閉とするようにした、シャッタの開閉とス
トロボの発光開始及び発光停止のタイミングを選択する
ことにより適正な露出制御を行うようにした電子スチル
カメラが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
強制発光におけるストロボ制御方法においては、シャッ
タ開のタイミングでストロボを発光させ、適性露光にな
った時点でシャッタを閉とするように、シャッタの開閉
とストロボの発光タイミングを選択するという煩雑なシ
ャッター制御を行わなければならず、回路や制御が複雑
になり、精度的にはストロボの応答遅れ等による誤差が
生じやすく、ラチチュードの範囲が狭い電子スチルカメ
ラにおいては不向きである。
【0004】また、逆光において強制発光しない場合に
は、図2に示す通常モードにおける露光プログラム線図
に基づく撮影になる。ここで図2に示すように、絞り値
は5.6〜8の中心近傍で制御されており、通常ストロ
ボ発光を行わない領域においてストロボ発光を行うと、
適正露出距離は次式にて示される。
【0005】適正露出距離=G.N0./絞り値 この式に示されるように、G.N0.(ガイドナンバ
ー)が大きなストロボを使用しても、絞り値が大きいた
め適正露出距離が短くなり、近距離の被写体でないと適
正に制御できないという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子シャッタ
機能を有する固体撮像素子と、絞り機構と、この絞り機
構を固体撮像素子が出力する画像信号に応じてフィード
バック制御する絞り制御回路とを備えたビデオ信号フィ
ードバック自動露出制御方式の電子スチルカメラにおい
て、ストロボを強制発光させる強制発光モードと強制発
光させない通常モードとのいずれかを選択する選択手段
と、前記選択手段で選択されたモードに対応する予め記
憶された露光プログラム線図に基づいて適性露出条件を
決定する露出条件決定手段とを有し、強制発光モードを
選択した場合には前記露出条件決定手段により決定され
た露出条件に基づいて適性露出制御を行い、ストロボを
発光させ、TTL方式の調光手段により露光を終了させ
る制御手段を備えて構成されている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本発明の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0008】図1において、被写体からの反射光は、レ
ンズユニット1で収束され、ビームスプリッタ2でCC
D5方向と図示しないファインダ系へと分割され、CC
D5方向への光は絞り3で絞り込まれ、マスタレンズ4
及び図示しないローパスフィルタ、赤外線カットフィル
タを通ってCCD5に入射する。CCD5は光電変換を
行い電気信号をカメラプロセス回路6に送出する。カメ
ラプロセス回路6は映像信号を作成し図示しない記録系
回路へ送出すると共にその輝度信号の一部が処理されて
絞り制御回路11に送出される。
【0009】予備測光回路7は、色温度検出用素子を用
いて予備測光し、輝度情報をCPU8へ出力し、シャッ
タスピードが決められる。そのシャッタスピードはCP
U8内の記憶部9に内蔵された通常モード時の露光プロ
グラム線図に基づいて決めらる。決められたシャッタス
ピードになるようにCPU8はCCD駆動回路10に指
示してCCD5の電子シャッタスピードを制御してい
る。一方、絞り制御回路11はCPU8によって選択さ
れた露光プログラム線図によるシャッタスピードで出力
されたカメラプロセス回路6からの映像信号を受けて、
絞り3を駆動し適性露出に設定する。
【0010】ここで、ストロボ光の制御を行う調光につ
いては、入射光の一部はCCD5の表面にて反射され、
ビームスプリッタ2の裏面で反射されて、測光レンズ1
2を通って測光素子13に入射するいわゆるTTL方式
の測光がなされる。測光素子13は入射光の強さに応じ
た電気信号を出力し、調光回路14によりストロボ16
の発光停止の指示をストロボ制御回路15に伝える。
【0011】逆光時の撮影では、モード選択スイッチ1
7により強制発光モードを選択すると、CPU8の記憶
部9に記憶された強制発光時の露光プログラム線図が選
択され、そのプログラム線図に基づくシャッタスピード
を再決定し、そのシャッタスピードに対応して、絞り制
御回路11によって適正な絞り制御がなされる。
【0012】図4は調光回路14の構成を示すブロック
図である。
【0013】TTL測光による測光素子13からの信号
は積分回路20で積分され、基準電圧回路21で発生す
る基準信号とコンパレータ22で比較され、一致すれば
調光ストップ信号をストロボ制御回路15に伝え、スト
ロボ16の発光を停止する。図2は通常モード時の露光
プログラム線図の例を示す図であり、図3は強制発光時
の露光プログラム線図の例を示す図である。
【0014】すなわち、通常モード時は、図2に示すよ
うに通常の適正絞り、適正シャッタスピードに設定され
ている。
【0015】通常モード時は、図2における露光プログ
ラム線図によって制御されるが、撮影者の意志または自
動検知手段によってストロボの強制発光モードを選択す
ると、被写体が明るくてもストロボが発光され、その際
の露光プログラム線図は図3の強制発光時の露光プログ
ラム線図に切り換えられる。
【0016】通常モード時では、図2より例えばEV1
2〜14の明るさでは、シャッタスピード1/250
秒、絞り値4〜8に設定される。
【0017】強制発光モード時では、図3に示すように
絞り値が開放側に設定されており、例えばEV12〜1
4の明るさでは、シャッタスピード1/2000秒、絞
り値1.4〜2.8に設定される。
【0018】ここで、ストロボ発光されると被写体の反
射光がレンズユニット1を通してCCD5の表面にて反
射されビームスプリッタ2により調光用光学系に導か
れ、測光素子13により光電変換され適正露出レベルに
なると調光回路14の指示でストロボ発光を停止する。
【0019】図5は撮影時の制御シーケンスを示すフロ
ーチャートである。以下、このフローに沿って図1の動
作を詳細に説明する。図示しないレリーズボタンが半押
しされると、露出制御が行われる。CPU8は予備測光
回路7より測光データを得(ステップ「以下、STとい
う」1)、そのデータに基づき通常モード時の露光プロ
グラム線図からシャッタスピードを決定し(ST2),
次に通常モードかストロボの強制発光モードかを判断し
(ST3)、通常モードであれば、通常モード時の露光
プログラム線図によって適正露出になる絞り条件を決定
する(ST4)。次に適正絞りになるように絞り制御を
行い(ST5)、撮影、記録のための撮影シーケンスへ
進む。
【0020】また、ST3にてストロボの強制発光モー
ドであれば、CPU8は強制発光モード時の露光プログ
ラム線図によって、適正露出条件を決定するするため、
シャッタスピードを再決定し、それに対応する絞り値が
決定される(ST6)。次に適正絞りになるように絞り
制御を終了したら(ST7)、ストロボを発光させ撮影
を実行し適正な光量でストロボ発光を停止し、記録する
と言った撮影シーケンスへ進む。
【0021】このように各モードに応じて対応する露光
プログラムを選択することによって、高輝度時にはより
シャッタスピードを上げ、絞りを開放領域に制御し、自
由にストロボ光の被写体への影響を制御できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。 (1)逆光時の撮影の際、逆光被写体の露出が適正とな
る。 (2)精密かつ煩雑なシャッターコントロールをする事
なく、ラチチュードの狭い電子スチルカメラにおいて、
正確な露出制御を行う事が出来る。 (3)ストロボ発光の際、適性露出距離が長くなり、
G.NOの小さなストロボでも撮影可能となる。 (4)TTLにてストロボ光の調光を行うので、正確な
ストロボ調光が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】通常モード時の露光プログラムの一例を示す図
である。
【図3】強制発光モード時の露光プログラムの一例を示
す図である。
【図4】調光回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】撮影時の制御シーケンスを説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 レンズユニット 2 ビームスプリッタ 3 絞り 5 CCD 7 予備測光回路 8 CPU 10 CCD駆動回路 11 絞り制御回路 13 測光素子 14 調光回路 15 ストロボ制御回路 16 ストロボ 17 モード選択スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子シャッタ機能を有する固体撮像素子
    と、絞り機構と、この絞り機構を固体撮像素子が出力す
    る画像信号に応じてフィードバック制御する絞り制御回
    路とを備えたビデオ信号フィードバック自動露出制御方
    式の電子スチルカメラにおいて、ストロボを強制発光さ
    せる強制発光モードと強制発光させない通常モードとの
    いずれかを選択する選択手段と、前記選択手段で選択さ
    れたモードに対応する予め記憶された露光プログラム線
    図に基づいて適性露出条件を決定する露出条件決定手段
    とを有し、強制発光モードを選択した場合には前記露出
    条件決定手段により決定された露出条件に基づいて適性
    露出制御を行い、ストロボを発光させ、TTL方式の調
    光手段により露光を終了させる制御手段を設けたことを
    特徴とする電子スチルカメラ。
JP28976492A 1992-10-28 1992-10-28 電子スチルカメラ Expired - Lifetime JP3145508B2 (ja)

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