JP2001318148A - 全方位光波測距計および走行制御システム - Google Patents

全方位光波測距計および走行制御システム

Info

Publication number
JP2001318148A
JP2001318148A JP2000137350A JP2000137350A JP2001318148A JP 2001318148 A JP2001318148 A JP 2001318148A JP 2000137350 A JP2000137350 A JP 2000137350A JP 2000137350 A JP2000137350 A JP 2000137350A JP 2001318148 A JP2001318148 A JP 2001318148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
omnidirectional
lightwave
moving body
light
obstacle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000137350A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hashimoto
英樹 橋本
Wataru Mizunuma
渉 水沼
Yoshiisa Narutaki
能功 鳴瀧
Katsutoshi Sato
勝利 佐藤
Koichi Hayashi
孝一 林
Hitoshi Oura
一人司 大浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OPTEC KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
OPTEC KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OPTEC KK, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical OPTEC KK
Priority to JP2000137350A priority Critical patent/JP2001318148A/ja
Publication of JP2001318148A publication Critical patent/JP2001318148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向に対して全方位測定可能な全方位光
波測距計およびその全方位光波測距計用いた移動体の走
行制御システムを提供する。 【解決手段】出力光を第1の方向に出力し、障害物によ
る出力光の反射光を検出し、出力光と反射光を用いて障
害物までの距離を測定する光波測距計と、回転軸の中心
部は中空であり、回転軸の軸方向は第1の方向と同じで
ある中空モーターと、回転軸の外周部に接続され、予め
定められた基準方向からの回転軸の回転角を測定する角
度測定部と、回転軸の軸方向上に設けられ、中空モータ
ーにより回転させられる反射部と、ここで、反射部は回
転軸の軸方向に対して所定の傾斜角を有する反射面部を
有し、反射面部は光波測距計から回転軸の中心部を介し
て入射された出力光を第2の方向に出力し、第2の方向
と反対方向から入射される反射光を第1の方向と反対方
向に出力し、また、この反射光は回転軸の中心部を介し
て光波測距計に入射され、光波測距計で求められた距離
と角度測定部で求められた回転角から障害物の位置を検
出する検出部とからなる全方位光波測距計を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全方位光波測距計
およびその全方位光波測距計を用いた走行制御システム
に関し、さらに詳しくは平面上での全方位方向に対して
障害物までの距離を測定可能な全方位光波測距計および
その全方位光波測距計を用いた走行制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動体の無人運転制御システムが広く利
用されている。
【0003】この移動体の無人運転制御システムは、磁
気誘導方式、または光誘導方式が用いられている。これ
らの方式による移動体の無人誘導システムでは、移動体
側から見て相手側によって発せられた磁場および光信号
を用いて移動体が制御されている。このため、移動体の
運行範囲は相手側の設備が設置されている範囲内に限定
される。移動体の運行範囲が限定されない移動体の無人
運転制御システムが望まれている。
【0004】また、移動体の無人運転制御システムに
は、超音波誘導方式も用いられている。この方式による
移動体の無人運転制御システムは、移動体に超音波発生
装置と超音波受信装置が配置されており、その超音波発
生装置から出力された超音波の反射波を測定することに
より、障害物を検出する。この場合、移動体の運行範囲
は限定されない。また、誘導に用いられる超音波の発散
角が広いために、障害物が隣接して配置されている場
合、計測誤差を生じ易い。
【0005】移動体の運行範囲が限定されない移動体の
無人運転制御システムであって、上記計測誤差を生じさ
せないものとして、全方位光波距離計が設置された移動
体の無人運転制御システムが用いられている。
【0006】図14は、移動体の無人運転制御システム
に用いられている、第1の従来技術による全方位光波測
距計を示す。
【0007】この第1の従来技術による全方位光波測距
計は、モーター101上部にロータリーエンコーダ10
2が配置されている。ロータリーエンコーダ102の上
部に固定部材103が配置されている。ロータリーエン
コーダ102および固定部材103の中心部を貫通し
て、モーター101の回転軸部104が配置されてい
る。
【0008】回転軸部104上に測距部106が固定さ
れている。測距部106の側面中央部近傍には、凸レン
ズである対物レンズ110,対物レンズ111が固定さ
れている。ここで、対物レンズ110の軸の方向と対物
レンズ111の軸の方向は同じである。また、対物レン
ズ110の軸の方向と対物レンズ111の軸の方向は回
転軸中心105に対してほぼ垂直である。測距部106
内部の対物レンズ110の軸上であって、回転軸部10
4の回転軸中心105上に発光素子108は配置されて
いる。測距部106内部の対物レンズ111の軸上であ
って、回転軸部104の回転軸中心105上に受光素子
109は配置されている。測距部106内部に距離計測
部107は設けられている。距離計測部107は、発光
素子108および受光素子109と接続されている。
【0009】この第1の従来技術による全方位光波測距
計の機能を説明する。
【0010】モーター101は、回転軸部104を回転
させる機能を有する。
【0011】ロータリーエンコーダ102は、回転軸部
104に対して、基準方向からの回転角を取得する機能
を有する。
【0012】回転軸部104は、測距部106を回転軸
中心105を回転中心として回転させる機能を有する。
【0013】測距部106は、障害物114までの距離
を測定する機能を有する。
【0014】発光素子108は、出力光112を出力す
る機能を有する。
【0015】対物レンズ110は、発光素子108から
出力された出力光112を対物レンズ110の軸に平行
な光として出力する機能を有する。
【0016】対物レンズ111は、対物レンズ110か
ら出力された出力光112を反射可能な障害物114に
よって反射されて得られた反射光113を受光素子10
9に集光する機能を有する。受光素子109は、対物レ
ンズ111で集光された反射光113の強度が一定値以
上の場合、その反射光113を取得して測距に利用す
る。また、受光素子109には受光光量調整機構が設け
られている。
【0017】距離計測部107は、発光素子108から
出力される出力光112と、受光素子109で受光され
る反射光113との位相差から障害物114までの距離
を求める機能を有する。
【0018】この第1の従来技術による全方位光波測距
計は、モーター101の回転軸部104に対して垂直な
面上にある障害物114までの距離を取得することが可
能である。更に、ロータリーエンコーダ102で取得さ
れた回転角を参照すると、障害物114の位置を取得す
ることも可能である。
【0019】また、この第1の従来技術による全方位光
波測距計は、精密機器である測距部106が測距中常に
回転している構造である。
【0020】他に、移動体の無人運転制御システムに用
いられている、第2の従来技術による全方位光波測距計
を図15に示す。
【0021】第2の従来技術による全方位光波測距計
は、固定台115上に距離計測部116が固定されてい
る。固定台115上部に凸レンズである対物レンズ11
9および対物レンズ120が設けられている。対物レン
ズ119の軸の方向と対物レンズ120の軸の方向は同
じである。また、119の軸と対物レンズ120の軸と
の中間の軸を光軸122とする。
【0022】対物レンズ119の下部であって、対物レ
ンズ119の軸上に発光素子117が設けられている。
また、発光素子117は、発光素子117から出力され
た出力光129が対物レンズ119によって対物レンズ
119の軸に平行な光となる位置に配置されている。
【0023】対物レンズ120の下部であって、対物レ
ンズ120の軸上に受光素子118が設けられている。
また、受光素子118は、受光素子118から出力され
た光が対物レンズ120によって対物レンズ120の軸
に平行な光となる位置に配置されている。
【0024】また、固定台115上に支柱部121が固
定されている。
【0025】支柱部121の上部であって、対物レンズ
119および対物レンズ120の上方に上部固定部12
3が固定されている。この上部固定部123の下面部は
光軸122に対して垂直である。
【0026】上部固定部123下面部にモーター124
の上部が固定されている。モーター124の下部にロー
タリーエンコーダ125が接続されている。
【0027】また、ロータリーエンコーダ125を貫通
してモーター124の回転軸部126が下方に伸びてい
る。ここで、回転軸部126の回転軸中心と光軸122
とが一致するようにモーター124は上部固定部123
に固定されている。
【0028】モーター124の下端部は、回転部127
に固定されている。
【0029】回転部127の下面部には反射ミラー12
8が固定されている。反射ミラー128は対物レンズ1
19および対物レンズ120の上方に配置されている。
また、反射ミラー128の中央部で光軸122と交差す
る。さらに反射ミラー128の下面部は光を反射し、光
軸122に対してほぼ45度の角度をなす。
【0030】この第2の従来技術による全方位光波測距
計の機能を説明する。
【0031】モーター124は、回転軸部126を回転
させる機能を有する。
【0032】ロータリーエンコーダ125は、回転軸部
126に対して、基準方向からの回転角を取得する機能
を有する。
【0033】回転軸部126は、回転部127を光軸1
22を回転中心として回転させる機能を有する。
【0034】発光素子117は、出力光129を出力す
る機能を有する。
【0035】対物レンズ119は、発光素子117から
出力された出力光129を対物レンズ119の軸に平行
な光として出力する機能を有する。
【0036】反射ミラー128は、対物レンズ119の
進行方向を光軸122に対して垂直な方向に変え、出力
光129を反射可能な障害物131によって反射されて
得られた、光軸122に対して垂直な方向から入射した
反射光130の進行方向を光軸122に対して垂直下向
きに変える機能を有する。
【0037】対物レンズ120は、反射光130を受光
素子118に集光する機能を有する。
【0038】受光素子118は、対物レンズ120で集
光された反射光130の強度が一定値以上の場合、その
反射光130を取得して測距に利用する。また、受光素
子118には受光光量調整機構が設けられている。
【0039】距離計測部107は、発光素子108から
出力される出力光112と、受光素子109で受光され
る反射光113との位相差から障害物114までの距離
を求める機能を有する。
【0040】この第2の従来技術による全方位光波測距
計は、光軸122に対して垂直な面上にある障害物13
1までの距離を取得することが可能である。更に、ロー
タリーエンコーダ125で取得された回転角を参照する
と、障害物131の位置を取得することも可能である。
【0041】また、この第2の従来技術による全方位光
波測距計は、支柱部121が障害となって、光軸122
に対して垂直な全ての方向に対して、障害物131を検
出することができない。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水平
方向に対して、全方位測定可能な全方位光波測距計を提
供することにある。
【0043】また、本発明の目的は、精密機械部分が固
定された全方位測定可能な全方位光波測距計を提供する
ことにある。
【0044】さらに本発明の目的は、全方位測定可能な
全方位光波測距計を用いた移動体の走行制御システムを
提供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中の請求
項対応の技術的事項には、括弧()付きで、番号、記号
等が添記されている。その番号、記号等は、請求項対応
の技術的事項と実施の複数・形態のうち少なくとも1つ
の技術的事項との一致・対応関係を明白にしているが、
その請求項対応の技術的事項が実施の形態の技術的事項
に限定されることを示すためのものではない。
【0046】上記の課題を解決するために、本発明によ
ると、光を反射する障害物の位置を検出する全方位光波
測距計であって、出力光(19)を第1の方向(16)
に出力し、障害物(21)による反射によって得られる
出力光(19)の反射光(20)を検出し、出力光(1
9)と反射光(20)を用いて障害物までの距離を測定
する光波測距計(2)と、回転軸(9)の中心部(1
0)は中空である中空モーター(8)と、ここで、回転
軸(9)の軸方向(16)は第1の方向(16)と実質
的に同じであり、回転軸(9)の外周部に接続され、予
め定められた基準方向からの回転軸(9)の回転角を測
定する角度測定部(11)と、回転軸(9)の軸方向
(16)上に設けられ、中空モーター(8)により回転
させられる反射部(14)と、ここで、反射部(14)
は回転軸(9)の軸方向(16)に対して所定の傾斜角
を有する反射面部(15)を有し、反射面部(15)は
光波測距計(2)から回転軸(9)の中心部(10)を
介して入射された出力光(19)を反射して第2の方向
に出力し、第2の方向と反対方向から入射される反射光
(20)を反射して第1の方向(16)と反対方向に出
力し、また、この反射光(20)は回転軸(9)の中心
部(10)を介して光波測距計(2)に入射され、光波
測距計(2)で求められた距離と角度測定部(11)で
求められた回転角から障害物(21)の位置を検出する
検出部(17)とからなる全方位光波測距計を提供す
る。
【0047】上記の全方位光波測距計において、障害物
(21)を測定可能な測定領域を示す領域データを格納
する格納部(25)をさらに有し、検出部(17)は、
領域データに含まれる領域内で測定された障害物(2
1)の位置のみ検出することが可能である。
【0048】上記の全方位光波測距計において、基準方
向からの角度範囲を示す角度範囲データを格納する格納
部(25)をさらに有し、中空モーター(8)は、角度
範囲データに含まれる基準方向からの角度範囲内で回転
軸(9)の回転を制御することも可能である。
【0049】また、上記の課題を解決するために、本発
明によると、少なくとも1つの上記の全方位光波測距計
(A)と、少なくとも1つの上記の全方位光波測距計
(A)が取り付けられた移動体(B)と、障害物の位置
に基づいて移動体の運行を制御する制御部(17、2
2)とからなる走行制御システムを提供する。
【0050】上記の走行制御システムであって、少なく
とも1つの全方位光波測距計(A)は、移動体(B)の
全周囲方向に対して障害物(21)の位置が検出可能と
なるように、移動体(B)に配置されることが可能であ
る。
【0051】また、上記の課題を解決するために、本発
明によると、少なくとも1つの上記の全方位光波測距計
(A)と、制御部(17,22)と、全方位光波測距計
(A)が取り付けられ、移動体(B)の現在の走行状態
を示す現在走行データを取得して制御部(17,22)
に送信する移動体(B)と、移動体(B)の走行状態を
示す複数の走行データに対応する複数の測定領域データ
を格納する格納部(25)とからなり、制御部(17,
22)は、複数の領域データから現在走行データに対応
する測定領域データを選択し、現在走行データに対応す
る測定領域データと全方位光波測距計(A)によって検
出された障害物(21)の位置とに基づいて移動体
(B)の運行を制御する走行制御システムを提供する。
【0052】上記の走行制御システムであって、測定領
域データは全方位光波測距計が光を反射する障害物の有
無を検出すべき領域で示されることが可能である。
【0053】上記の走行制御システムであって、測定領
域データは、基準方向からの角度範囲を示す角度範囲デ
ータからなり、全方位光波測距計(A)は、角度範囲デ
ータで示される角度範囲内で検出される障害物(21)
の位置のみ検出することも可能である。
【0054】上記の走行制御システムであって、移動体
(B)は、移動体(B)の現在の走行位置を取得する位
置測定手段(49)をさらに有し、ここで、現在走行デ
ータは移動体の現在の走行位置からなり、走行データ
は、移動体(B)の走行位置からなることも可能であ
る。
【0055】上記の走行制御システムであって、移動体
(B)は、移動体(B)の現在の走行方向を取得する走
行方向測定手段(50)をさらに有し、ここで、現在走
行データは移動体(B)の現在の走行方向からなり、走
行データは、移動体(B)の走行方向からなることも可
能である。
【0056】上記の走行制御システムであって、移動体
(B)は、移動体(B)の現在の走行位置を測定する位
置測定手段(49)と、移動体の現在の走行方向を測定
する走行方向測定手段(50)とをさらに有し、ここ
で、現在走行データは移動体(B)の現在の走行位置と
移動体(B)の現在の走行方向からなり走行データは、
移動体(B)の走行位置と移動体(B)の走行方向から
なることも可能である。
【0057】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明にお
ける全方位光波測距計を説明する。
【0058】図1は、本発明における全方位光波測距計
Aを示す。
【0059】本発明における全方位光波測距計Aは、固
定台1上に測距部2が固定されている。測距部2の中央
部近傍の上面部には、凸レンズである対物レンズ6,対
物レンズ7が固定されている。ここで、対物レンズ6の
軸の方向と対物レンズ7の軸の方向は同じである。測距
部2内部の対物レンズ6の軸上であって、対物レンズ6
の軸と平行な光が上方から対物レンズ6に入射された場
合の、その光がなす焦点近傍に発光素子4は配置されて
いる。測距部2内部の対物レンズ7の軸上であって、対
物レンズ7の軸と平行な光が上方から対物レンズ7に入
射された場合の、その光がなす焦点近傍に受光素子5は
配置されている。測距部2内部に距離計測部3は設けら
れている。距離計測部3は、発光素子4および受光素子
5と接続されている。
【0060】測距部2上に中空モーター8が配置されて
いる。中空モーター8の回転軸部9は測距部2に対して
回転自在である。また、回転軸部9の回転軸と、光軸中
心16とが一致するように中空モーター8は配置され
る。ここで、光軸中心16は、対物レンズ6の軸と対物
レンズ7の軸の中心で示される。回転軸部9の内部に
は、光を透過することが可能な中空部分10が設けられ
ている。また、中空部分10の下部では、回転軸部9の
回転に関係なく常に対物レンズ6および対物レンズ7が
露出されるように中空モーター8は配置される。また、
この回転軸部9は上方に伸びている。中空モーター8の
上部にロータリーエンコーダ11が設けられている。こ
の中空モーター8は中心部に回転軸部9とほぼ等しい大
きさの中空部分(図示せず)を有し、この中空部分の内
側が回転軸部9の外周部分にほぼ一致するように配置さ
れる。また、回転軸部9の直上部には取り付け台13が
固定されている。ここで、取り付け台13の上面部は、
光軸中心16に対して実質的に垂直な面をなす。また、
取り付け台13は回転軸部9の回転に応じて回転する。
さらに、取り付け台13は中空部分10とほぼ等しい大
きさの中空部分(図示せず)を有し、その中空部分と中
空部分10とが一致するように配置される。
【0061】また、図2に示すように、測距部2、中空
モーター8およびロータリーエンコーダ11を覆うよう
に保護部材12が設けられている。保護部材12の底部
は固定台1に固定されている。
【0062】取り付け台13上に光入出力部14が配置
されている。光入出力部14の底面部には、中空部分1
0とほぼ等しい大きさの中空部分(図示せず)を有す
る。その中空部分と中空部分10とが一致するように光
入出力部14の底面部は取り付け台13に固定されてい
る。
【0063】光入出力部14の内部に反射ミラー15が
配置されている。反射ミラー15の下面部は、光を反射
する。反射ミラー15の下面部と光軸中心16とのなす
角度がほぼ45度となるように反射ミラー15は光入出
力部14に固定されている。また、光入出力部14の底
面部の中空部分と反射ミラー15との間は光を透過する
ことが可能な中空部分(図示せず)からなる。
【0064】光入出力部14の底面部に垂直な面部であ
って、光軸中心16に平行な光が反射ミラー15の下面
部で反射するときのその光の反射方向に光入出力部14
の光入出力面部が設けられる。この光入出力部14の光
入出力面部は、中空部分10とほぼ等しいまたは中空部
分10より大きい大きさの中空部分(図示せず)を有す
る。この中空部分の中心は光軸中心16を進行する光が
反射ミラー15の下面部での反射によって変更された進
行方向にほぼ一致するように設けられることが望まし
い。また、光入出力部14の光入出力面部の中空部分と
反射ミラー15との間は光を透過することが可能な中空
部分(図示せず)からなる。
【0065】光入出力部14の上面部、および光入出力
部14の光入出力面部を除く側面部は光を通さない材料
から形成される。このことから、光入出力部14は、光
入出力部14下面部から入射された光軸中心16と平行
な光を光入出力部14の光入出力面部から光軸中心16
とほぼ垂直な方向に出力する。また、光入出力部14
は、光入出力部14の光入出力面部から入射された光軸
中心16とほぼ垂直な方向の光を光入出力部14下面部
から光軸中心16と平行な方向に出力する。
【0066】また、計測制御部17を有し、距離計測部
3、ロータリーエンコーダ11および後述する中空モー
ター駆動回路18と接続されている。中空モーター駆動
回路18は、中空モーター8および計測制御部17と接
続されている。
【0067】次に、本発明における全方位光波測距計A
の機能を説明する。
【0068】測距部2は、障害物21までの距離を測定
する機能を有する。
【0069】発光素子4は、出力光19を出力するため
に発光する機能を有する。
【0070】対物レンズ6は、発光素子4から出力され
た出力光19の進行方向を光軸中心16に平行とする機
能を有する。
【0071】反射ミラー15は、光軸中心16に平行な
出力光19を反射して、出力光19の進行方向を光軸中
心16に垂直な方向に変更する機能を有する。また反射
ミラー15は、光軸中心16に垂直な方向に進行する出
力光19を反射させる障害物21によって反射させられ
て得られる反射光20を反射して、反射光20の進行方
向を光軸中心16に平行な方向に変更する機能を有す
る。
【0072】対物レンズ7は、光軸中心16に平行な反
射光20を受光素子5に集光する機能を有する。
【0073】受光素子5は、集光された反射光20の強
度が一定値以上の場合、その反射光20を受光して測距
に利用する。また、受光素子5には受光光量調整機構が
設けられている。
【0074】距離計測部3は、発光素子4から出力され
る時の出力光19と、受光素子5で受光され、光の強度
が一定値以上である反射光20から位相差を取得し、そ
の位相差から求められた光の行路長を用いて、光軸中心
16から障害物21までの距離を求める機能を有する。
この求められた距離を示す距離データは計測制御部17
に送信される。
【0075】また、中空モーター8は、回転軸部9を回
転させる機能を有する。
【0076】ロータリーエンコーダ11は、回転軸部9
に対して、基準方向からの回転角を取得する機能を有す
る。この回転角を示す角度データは計測制御部17に送
信される。
【0077】取り付け台13および光入出力部14は、
回転軸部9の回転に対応して回転する機能を有する。
【0078】計測制御部17は、距離データと角度デー
タから、障害物21の位置を求める機能を有する。ま
た、計測制御部17は、距離計測部3を制御する機能を
有する。さらに計測制御部17は、中空モーター駆動回
路18を介して中空モーター8を制御する機能を有す
る。
【0079】中空モーター駆動回路18は、計測制御部
17からの制御信号に応答して、中空モーター8を制御
する機能を有する。
【0080】次に、本発明における全方位光波測距計A
の動作を説明する。
【0081】まず、計測制御部17は距離計測部3を動
作させるための信号を距離計測部3に出力する。距離計
測部3は、この信号を受けて動作を開始する。距離計測
部3は、発光素子4に対して出力光19を出力させる。
また、受光素子5は、障害物21からの反射光20を受
光する。ここで、受光素子5で受光される反射光20が
所定の強度以上の場合、距離計測部3は出力光19とこ
の所定の強度以上の反射光20との位相差を用いて、こ
の光の行路長を求める。この求められた行路長の半分か
ら内部校正行路を減算することにより、光軸中心16か
ら障害物21までの距離を求める。この内部校正行路に
は、光軸中心16と反射ミラー15下面部との交点と、
光軸中心16上であって発光素子4および受光素子5と
の中間点との距離が含まれる。距離計測部3は、この距
離が求められると、この距離を示す距離データを計測制
御部17に送信する。
【0082】また、計測制御部17は中空モーター8を
動作させるための信号を中空モーター駆動回路18に送
信する。中空モーター駆動回路18はその信号を受けて
中空モーター8を動作させる。このとき、中空モーター
8は回転軸部9上の予め定められた点または線が光軸中
心16に対してなす方向とロータリーエンコーダ11の
基準方向とが一致するまで回転軸部9を回転させる。上
記両者の方向が一致した場合、中空モーター8は回転軸
部9の回転を開始させる。ロータリーエンコーダ11
は、回転軸部9に対するその基準方向からの回転角を示
す角度データを取得して計測制御部17に送信する。
【0083】計測制御部17は、送信された距離データ
と角度データから、全方位光波測距計Aに対する障害物
21の位置を求める。この場合、距離計測部3およびロ
ータリーエンコーダ11での測定タイミングが等しい距
離データと角度データを用いて障害物21の位置が求め
られることが望ましい。
【0084】また、本発明の全方位光波測距計Aの第1
の変形例として、反射ミラー15の下面部と、光軸中心
16とのなす角度をαとすると、0度<α<90度の範
囲から選択された角度で反射ミラー15は光入出力部1
4に固定される。この場合、距離計測部3で求められた
距離データは、光軸中心16に対して垂直な方向の成分
(第1の成分)と光軸中心16に対して平行な方向の成
分(第2の成分)を有する。この第1の成分と第2の成
分は計測制御部17で求められる。この場合、距離デー
タで示される距離をR、第1の成分をH、第2の成分を
Vとすると、 H=Rsin2α,V=Rcos2α で表される。ここで、Vは、上方を正とする。
【0085】また、本発明の全方位光波測距計Aの第2
の変形例として、反射ミラー15は光入出力部14に対
して動的に配置されている。反射ミラー15の下面部
と、光軸中心16とのなす角度をαとすると、反射ミラ
ー15は0度<α<90度の間で可動する。この場合、
光入出力部14はこの角度αを測定する角度測定部(図
示せず)をさらに有する。この角度測定部は、計測制御
部17と接続され、現在の角度αを計測制御部17に送
信する機能をも有する。また、距離計測部3で求められ
た距離データは、光軸中心16に対して垂直な方向の成
分(第1の成分)と光軸中心16に対して平行な方向の
成分(第2の成分)を有する。この第1の成分と第2の
成分は計測制御部17で求められる。この場合、距離デ
ータで示される距離をR、第1の成分をH、第2の成分
をVとすると、 H=Rsin2α,V=Rcos2α で表される。ここで、Vは、上方を正とする。
【0086】また、本発明の全方位光波測距計Aの実施
形態では、測距部2は2つの対物レンズ6,7を用いる
光波測距計から構成されている。他に、測距部2とし
て、対物レンズ6,7に対応するレンズ部分が単眼2分
割、1つのレンズによる同軸構造およびその他の従来知
られた構造からなる光波測距計が用いられることも可能
である。
【0087】上記に示すように、本発明の全方位光波測
距計は、水平方向全方位に対して、障害物の位置を検出
することが可能であるという効果を有する。
【0088】また、本発明の全方位光波測距計は、精密
機械部分が固定されているために、精密機械自体が動く
ことによって生じる誤差が発生しないという効果を有す
る。
【0089】次に、本発明の全方位光波測距計Aを用い
た移動体の走行制御システムを以下に示す。
【0090】本発明の全方位光波測距計Aを用いた移動
体の走行制御システムの第1の実施形態を以下に示す。
【0091】図3(a)および図3(b)は、本発明に
おける走行制御システムの第1の実施形態を示し、図3
(a)は上面図および図3(b)は側面図を示す。本発
明における走行制御システムの第1の実施形態は、移動
体B上に全方位光波測距計Aが設けられている。また、
全方位光波測距計Aは制御部22と接続されている。
【0092】図4は、本発明における走行制御システム
の第1の実施形態を示すブロック図である。
【0093】全方位光波測距計Aは、図1で示されるも
のと同じである。ここで、計測制御部17は、位置計測
部23、制御部24、メモリ25から構成される。
【0094】位置計測部23は、距離計測部3、ロータ
リーエンコーダ11、中空モーター駆動回路18、制御
部22および位置計測部23と接続されている。
【0095】制御部24は、制御部22および位置計測
部23と接続されている。
【0096】メモリ25は、制御部24と接続されてい
る。また、メモリ25は電源26と接続されている。こ
の電源26の他端は接地27と接続されている。
【0097】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態の機能を示す。
【0098】制御部22は、移動体Bの走行を制御する
機能を有する。
【0099】位置計測部23は、障害物21の位置を求
める機能を有する。この障害物21の位置は、後述する
測定方位角データで示される方位角の範囲内で得られた
もののみ求められる。また、後述するメモリ25に格納
された障害物検出領域を示す領域データと、求められた
障害物21の位置を示す位置データに基づいて、制御部
22に緊急停止を求める警報信号34を発する機能を有
する。
【0100】制御部24は、制御部22から入力された
外部制御信号28に応じて、全方位光波測距計A全体の
動作を制御する機能を有する。
【0101】メモリ25は、上記領域データを格納す
る。この領域データは移動体Bの走行状況に対応して設
定される。また、メモリ25は、測定方位データを格納
する。この測定方位データもまた移動体Bの走行状況に
対応して設定される。ここで、メモリ25と接続されて
いる電源26からの電力が常に供給されるために、メモ
リ25に格納されているデータは消去されない。
【0102】ここで、上記の実施形態によると、制御部
24、メモリ25、電源26および接地27は全方位光
波測距計Aの計測制御部17に含まれていが、これらは
制御部22に含まれる構成も可能である。また、これら
は全方位光波測距計Aの計測制御部17に含まれず、制
御部22および全方位光波測距計Aと接続される構成も
可能である。
【0103】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態の動作を示す。
【0104】図5は、本発明における走行制御システム
の第1の実施形態の動作を示す。
【0105】ステップS101で、移動体Bの経路が決
定される。
【0106】ステップS102で、その経路上であっ
て、移動体Bの速度または進行方向を変更する地点を示
す変更点(中間点)が決定される。
【0107】ステップS103で、その経路上で隣接す
る起点、中間点および終点間の距離が求められる。
【0108】ステップS104で、起点および中間点で
の移動体Bの動作を示す第1のデータを取得する。この
移動体Bの動作には、速度の変更、進行方向の変更、お
よび転回運動が含まれる。
【0109】ステップS105で、隣接する地点間での
移動体Bの速度を示す第2のデータを取得する。
【0110】ステップS106で、取得された第1のデ
ータおよび第2のデータの各々で示される移動体Bの動
作状態に対応して、全方位光波測距計Aで障害物を検出
すべき領域が設定される。ここで設定された各領域に対
応する領域データは、第1のデータおよび第2のデータ
と対応させてメモリ25に記録される。また、上記移動
体Bの各動作状態に対応して、全方位光波測距計Aで障
害物を検出すべき方位角の範囲が設定される。ここで設
定された各方位角の範囲に対応する測定方位角データ
は、第1のデータおよび第2のデータと対応させてにメ
モリ25に記録される。
【0111】ステップS107で、移動体Bは上記経路
上を運行を開始する。同時に移動体Bは全方位光波測距
計Aを起動させるための外部制御信号28を制御部24
に通知する。制御部24はこの外部制御信号28を受け
て位置計測部23を起動させる。起動した位置計測部2
3は、距離計測部3に測距部制御信号29を送信し、ま
た中空モーター駆動回路18にモーター制御信号30を
送信する。距離計測部3は測距部制御信号29に応答し
て測距を開始する。距離計測部3は、光軸中心16から
障害物21までの距離が求められると、この距離を示す
距離データ31を計測制御部17に送信する。中空モー
ター駆動回路18はモーター制御信号30に応答して中
空モーター8を駆動させる。同時に中空モーター8は回
転軸部9上の予め定められた点または線が光軸中心16
に対してなす方向とロータリーエンコーダ11の基準方
向とが一致するまで回転軸部9を回転させる。上記両者
の方向が一致した場合、中空モーター8は回転軸部9の
回転を開始させる。ロータリーエンコーダ11は、回転
軸部9に対するその基準方向からの回転角を示す角度デ
ータ32を取得して位置計測部23に送信する。位置計
測部23は、この距離データ31と角度データ32から
障害物21の位置を示す位置データ33を求める。
【0112】ステップS108で、制御部22は移動体
Bの運行状態を示す運行データを制御部24に通知す
る。制御部24はこの運行データでメモリ25を検索し
て、対応する領域データおよび測定方位角データを位置
計測部23に通知する。位置計測部23は、通知された
測定方位角データで示される方位角の範囲内で測定され
た障害物21のみ位置データ33を求める。
【0113】ステップS109で、位置データ33で示
される位置が領域データで示される領域内である場合、
ステップS110を実行する。また、位置データ33で
示される位置が領域データで示される領域内である場
合、または距離計測部3が位置データ33を取得できな
い場合は、ステップS108以下を反復して実行する。
【0114】ステップS110で、位置計測部23は警
報信号34を制御部22に通知する。制御部22は警報
信号34を受けて移動体Bを緊急停止させる。
【0115】また、上記動作の変形例として、ステップ
S107およびステップS108で、位置計測部23
は、求められた位置データ33を制御部22に通知する
ことも可能である。この場合、制御部22はこの位置デ
ータ33を参照して移動体Bの運行状態を変更すること
も可能となる。
【0116】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態での走行制御を示す。
【0117】まず、測定方位角データの設定手段を以下
に示す。
【0118】図6は、移動体Bが走行する、予め定めら
れた経路を示す。
【0119】移動体Bの経路は以下に示すように設定さ
れている。移動体Bは、まず起点36から中間点37、
中間点38、中間点39および中間点40を経由して折
り返し点41に至る。次に移動体Bは折り返し点41で
反転し、中間点40、中間点39、中間点38および中
間点37を経由して起点36に戻る。移動体Bは、中間
点37、中間点38、中間点39および中間点40で進
行方向を変える。また、起点36と中間点37との間の
第1の距離42、中間点37と中間点38との間の第2
の距離43、中間点38と中間点39との間の第3の距
離44、中間点39と中間点40との間の第4の距離4
5、中間点40と折り返し点41との間の第5の距離4
6は予め測定されている。
【0120】移動体Bが上記経路を走行する場合、全方
位光波測距計Aが障害物を測定する方位角の範囲は以下
に示すように設定される。ここで、移動体Bの進行方向
に対する右回り方向を正の方向とする。
【0121】移動体Bが直進する場合、全方位光波測距
計Aが障害物を測定する方位の範囲は移動体Bの進行方
向に対して−90度から+90度の範囲に設定される。
ここで、移動体Bが起点36から中間点37に向かう場
合、中間点37から中間点38に向かう場合、中間点3
8から中間点39に向かう場合、中間点39から中間点
40に向かう場合、中間点40から折り返し点41に向
かう場合、折り返し点41から中間点40に向かう場
合、中間点40から中間点39に向かう場合、中間点3
9から中間点38に向かう場合、中間点38から中間点
37に向かう場合、および移動体Bが中間点37から起
点36に向かう場合、移動体Bは直進する。
【0122】移動体Bが90度左折する場合、全方位光
波測距計Aが障害物を測定する方位の範囲は移動体Bの
進行方向に対して−180度から+90度の範囲に設定
される。ここで、移動体Bが起点36から折り返し点4
1に向かう経路での、移動体Bが中間点37または中間
点40にいる場合、または移動体Bが折り返し点41か
ら起点36に向かう経路での、移動体Bが中間点38ま
たは中間点39にいる場合、移動体Bは90度左折す
る。
【0123】移動体Bが90度右折する場合、全方位光
波測距計Aが障害物を測定する方位の範囲は移動体Bの
進行方向に対して−90度から+180度の範囲に設定
される。ここで、移動体Bが起点36から折り返し点4
1に向かう経路での、移動体Bが中間点38または中間
点39にいる場合、または移動体Bが折り返し点41か
ら起点36に向かう経路での、移動体Bが中間点37ま
たは中間点40にいる場合、移動体Bは90度右折す
る。
【0124】移動体Bが転回(180度回転)する場
合、全方位光波測距計Aが障害物を測定する方位の範囲
は移動体Bに対する全周(−180度から+180度)
に設定される。
【0125】次に、領域データの設定手段を以下に示
す。
【0126】図7は、移動体Bが起点36から中間点3
7に向けて走行する状態を示した図である。
【0127】図7を参照すると、移動体Bの走行経路近
傍で、移動体Bの進行方向と逆方向に進行する移動体D
が走行している。この移動体Dは移動体Bと同様に、全
方位光波測距計Cが取り付けられている。また、この移
動体Dは移動体Bと同様の機能を有する。また、移動体
Bの走行経路近傍で、障害物47および障害物48が配
置されている。
【0128】ここで、本実施例では移動体Bの車両幅は
2.8mである。また、本実施例では移動体Bと移動体Dま
たは障害物47、障害物48との接触を防止するための
空間距離を1mと設定する。このため、移動体Bは、車両
の幅方向の中心から両端部に2.4mずつの領域に移動体D
または障害物47、障害物48がない場合、移動体Bは
移動体Dまたは障害物47、障害物48との衝突を回避
することができる。また、移動体Bが起点36から中間
点37に向けて走行する場合、時速25kmで走行するとす
る。このとき、移動体Bが障害物を検知してから完全に
停止するまでに走行する走行距離は20m必要である。こ
れに信号処理時間による判断の遅れ、必要な空間距離を
考慮すると、移動体Bが移動体Dまたは障害物47、障
害物48を検知してからそれらに衝突することなく停止
するために必要な距離を30mとする。このことから、移
動体Bは、起点36から中間点37に向けて走行する場
合、車両の幅方向の中心から両端部に2.4mずつであっ
て、移動体Bの車両前方30mまでに含まれる領域が領域
データとして設定される。
【0129】上記に示すように、領域データは車両のサ
イズと、必要な空間距離とから決定される。
【0130】また、測定方位角データが以下に示すよう
に設定されることも可能である。
【0131】移動体Bが時速25kmで進行方向を直進する
場合、上記に示すように、移動体Bが障害物に衝突する
ことなく停止するために必要な距離は30mである。この
場合、移動体Bが進行方向を直進する場合、移動体Bの
前方30mで移動体Bの幅方向の中心から両端部に2.4mず
つの空間距離上での障害物の有無を調べるために、全方
位光波測距計Aは進行方向から4.57度の角度の幅で障害
物を測定すればよい。この場合、測定方位角データには
この4.57度の角度の幅を示すデータが記録される。
【0132】また、進行方向を直進する移動体Bが障害
物に衝突することなく停止するために必要な距離は20m
の場合を以下に示す。移動体Bの前方20mで移動体Bの
幅方向の中心から両端部に2.4mずつの空間距離上での障
害物の有無を調べるために、全方位光波測距計Aは進行
方向から6.84度の角度の幅で障害物を測定すればよい。
この場合、測定方位角データにはこの4.57度の角度の幅
を示すデータが記録される。
【0133】また、進行方向を直進する移動体Bが障害
物に衝突することなく停止するために必要な距離は10m
の場合を以下に示す。移動体Bの前方10mで移動体Bの
幅方向の中心から両端部に2.4mずつの空間距離上での障
害物の有無を調べるために、全方位光波測距計Aは進行
方向から13.49度の角度の幅で障害物を測定すればよ
い。この場合、測定方位角データにはこの4.57度の角度
の幅を示すデータが記録される。
【0134】さらに、進行方向を直進する移動体Bが障
害物に衝突することなく停止するために必要な距離はL
(m)の場合を以下に示す。移動体Bの前方L(m)で移動体
Bの幅方向の中心から両端部にW(m)ずつの空間距離上
での障害物の有無を調べるために、全方位光波測距計A
は進行方向からθ度の角度の幅で障害物を測定すればよ
い。ここで、θは以下の式で表される。 θ=tan-1(W/L) この場合、測定方位角データにはこのθ度の角度の幅を
示すデータが記録される。
【0135】さらに、運行中の移動体Bが方向を変える
場合の測定方位角データの例を以下に示す。移動体Bは
時速25kmで運行されており、ある地点から進行方向右側
にβ度進路を変更するとする。この場合、測定方位角デ
ータには進行方向左側に4.57度、進行方向右側に4.57+
β度の角度の幅を示すデータが記録される。
【0136】次に、本発明の全方位光波測距計Aを用い
た移動体の走行制御システムの第2の実施形態を以下に
示す。
【0137】図8は、本発明における走行制御システム
の第2の実施形態を示すブロック図である。本発明にお
ける走行制御システムの第2の実施形態は、本発明にお
ける走行制御システムの第1の実施形態に加えてGPS
システム49とジャイロコンパス50をさらに有する。
【0138】GPSシステム49は制御部24に接続さ
れている。ジャイロコンパス50は制御部24に接続さ
れている。
【0139】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の機能を示す。
【0140】本発明における走行制御システムの第2の
実施形態の機能は、制御部24、GPSシステム49お
よびジャイロコンパス50以外、本発明における走行制
御システムの第1の実施形態の機能と同様である。
【0141】GPSシステム49は、移動体Bの現在位
置を示す位置データ51を取得して、その位置データ5
1を制御部24に送信する機能を有する。
【0142】ジャイロコンパス50は、移動体Bの進行
方向を示す方角データ52を取得して、その方角データ
52を制御部24に送信する機能を有する。
【0143】制御部24は、制御部22から入力された
外部制御信号28に応じて、全方位光波測距計A全体の
動作を制御する機能を有する。また、制御部24は、位
置データ51および方角データ52を用いて移動体Bを
制御するための制御信号35を制御部22に通知する機
能を有する。
【0144】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の動作を示す。
【0145】図9は、移動体Bが走行する、予め定めら
れた経路を示す。
【0146】まず、図9で示される経路が設定される。
この経路によると、移動体Bは起点53から中間点5
4、中間点55、中間点56、中間点57を経て折り返
し点58に至る。次に移動体Bは折り返し点58で反転
した後、中間点57、中間点56、中間点55、中間点
54を経て起点53に至る。
【0147】次に、移動体Bは、起点53、中間点5
4、中間点55、中間点56、中間点57および折り返
し点58の位置データを取得する。
【0148】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態と同様にして、領域データおよび測定方
位角データを設定する。この設定された両データはメモ
リ25に記憶される次に、移動体BはGPSシステム4
9からの位置データ51とジャイロコンパス50からの
方角データ52を参照して、上記経路に沿って走行す
る。この移動体Bの走行中に、全方位光波測距計Aは障
害物の位置を示す位置データがメモリ25に記憶され
た、移動体Bの現在位置に対応する領域データによって
示される領域に含まれる場合、移動体Bを緊急停止させ
る。この全方位光波測距計Aによる障害物の測定範囲は
メモリ25に記憶された移動体Bの現在位置に対応する
測定方位角データによって定められる。
【0149】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第1の変形例を以下に示す。この第1
の変形例は、本発明における走行制御システムの第1の
実施形態に加えてGPSシステム49をさらに有する。
【0150】GPSシステム49は制御部24に接続さ
れている。
【0151】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第1の変形例の機能を示す。
【0152】本発明における走行制御システムの第2の
実施形態の機能は、制御部24、GPSシステム49以
外、本発明における走行制御システムの第1の実施形態
の機能と同様である。
【0153】GPSシステム49は、移動体Bの現在位
置を示す位置データ51を取得して、その位置データ5
1を制御部24に送信する機能を有する。
【0154】制御部24は、制御部22から入力された
外部制御信号28に応じて、全方位光波測距計A全体の
動作を制御する機能を有する。また、制御部24は、位
置データ51を用いて移動体Bを制御するための制御信
号35を制御部22に通知する機能を有する。
【0155】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第1の変形例の動作を示す。
【0156】図10は、移動体Bが走行する、予め定め
られた経路を示す。
【0157】まず、図10で示される経路が設定され
る。この経路によると、移動体Bは起点59から中間点
60、中間点61、中間点62、中間点63を経て折り
返し点64に至る。次に移動体Bは折り返し点64で反
転した後、中間点63、中間点62、中間点61、中間
点60を経て起点59に至る。
【0158】次に、移動体Bは、起点59、中間点6
0、中間点61、中間点62、中間点63および折り返
し点64の位置データを取得する。
【0159】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態と同様にして、領域データおよび測定方
位角データを設定する。この設定された両データはメモ
リ25に記憶される次に、移動体BはGPSシステム4
9からの位置データ51を参照して、上記経路に沿って
走行する。この移動体Bの走行中に、全方位光波測距計
Aは障害物の位置を示す位置データがメモリ25に記憶
された、移動体Bの現在位置に対応する領域データによ
って示される領域に含まれる場合、移動体Bを緊急停止
させる。この全方位光波測距計Aによる障害物の測定範
囲はメモリ25に記憶された移動体Bの現在位置に対応
する測定方位角データによって定められる。
【0160】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第2の変形例を以下に示す。この第2
の変形例は、本発明における走行制御システムの第2の
実施形態に加えてジャイロコンパス50をさらに有す
る。
【0161】ジャイロコンパス50は制御部24に接続
されている。
【0162】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第2の変形例の機能を示す。
【0163】本発明における走行制御システムの第2の
実施形態の機能は、制御部24、ジャイロコンパス50
以外、本発明における走行制御システムの第1の実施形
態の機能と同様である。
【0164】ジャイロコンパス50は、移動体Bの進行
方向を示す方角データ52を取得して、その方角データ
52を制御部24に送信する機能を有する。
【0165】制御部24は、制御部22から入力された
外部制御信号28に応じて、全方位光波測距計A全体の
動作を制御する機能を有する。また、制御部24は、方
角データ52を用いて移動体Bを制御するための制御信
号35を制御部22に通知する機能を有する。
【0166】次に、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態の第2の変形例の動作を示す。
【0167】図11は、移動体Bが走行する、予め定め
られた経路を示す。
【0168】まず、図11で示される経路が設定され
る。この経路によると、移動体Bは起点65から中間点
66、中間点67、中間点68、中間点69を経て折り
返し点70に至る。次に移動体Bは折り返し点70で反
転した後、中間点69、中間点68、中間点67、中間
点66を経て起点65に至る。
【0169】次に、移動体Bは起点65、中間点66、
中間点67、中間点68、中間点69および折り返し点
70の位置データを取得する。
【0170】次に、本発明における走行制御システムの
第1の実施形態と同様にして、領域データおよび測定方
位角データを設定する。この設定された両データはメモ
リ25に記憶される次に、移動体Bはジャイロコンパス
50からの方角データ52と、図示しない走行距離測定
手段を参照して、上記経路に沿って走行する。ここで、
走行距離測定手段には従来用いられているタコメータな
どがある。この移動体Bの走行中に、全方位光波測距計
Aは障害物の位置を示す位置データがメモリ25に記憶
された、移動体Bの現在位置に対応する領域データによ
って示される領域に含まれる場合、移動体Bを緊急停止
させる。この全方位光波測距計Aによる障害物の測定範
囲はメモリ25に記憶された移動体Bの現在位置に対応
する測定方位角データによって定められる。
【0171】上記に示すように、本発明における走行制
御システムの第1および第2の実施形態では、1台の全
方位光波測距計でもって移動体の前後側面全方位方向に
対して、障害物を検出することが可能であるという効果
を有する。
【0172】また、本発明における走行制御システムの
第1および第2の実施形態では、障害物を検出すべき領
域を任意に設定しても、全方位光波測距計がその領域で
の障害物の有無を検出することが可能であるという効果
を有する。
【0173】本発明の全方位全方位光波測距計Aを用い
た移動体の走行制御システムの第3の実施形態を以下に
示す。
【0174】図12(a)および図12(b)は、本発
明における走行制御システムの第3の実施形態を示し、
図12(a)は、上面図、図12(b)は、側面図を示
す。本発明における走行制御システムの第3の実施形態
は、1台の全方位全方位光波測距計では移動体B’の周
囲全方位にある障害物を検出することができない場合に
適用される。本発明における走行制御システムの第3の
実施形態は、上部に荷台部71を有する移動体B’に関
する。移動体B’の前方右側に全方位光波測距計A1が
設けられている。また、移動体B’の後方左側に全方位
光波測距計A2が設けられている。全方位光波測距計A
1、A2は制御部22と接続されている。
【0175】ここで、本発明における走行制御システム
の第3の実施形態の変形例として、全方位光波測距計A
1は移動体B’の前方左側に、全方位光波測距計A2は
移動体B’の後方右側に設けられていてもよい。
【0176】本発明における走行制御システムの第3の
実施形態は、全方位光波測距計A1、A2を用いて移動
体B’の周囲全方位での障害物を検出することが可能で
ある。
【0177】図13は、本発明における走行制御システ
ムの第3の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0178】本発明における走行制御システムの第3の
実施形態は、全方位光波測距計A1、全方位光波測距計
A2、制御部72、メモリ73および制御部22から構
成される。
【0179】全方位光波測距計A1は、制御部72およ
び制御部22と接続されている。
【0180】全方位光波測距計A2は、制御部72およ
び制御部22と接続されている。
【0181】制御部72は、全方位光波測距計A1、全
方位光波測距計A2、メモリ73および制御部22と接
続されている。
【0182】メモリ73は、制御部72と接続されてい
る。また、メモリ73は電源74と接続されている。こ
の電源74の他端は接地75と接続されている
【0183】制御部22は、全方位光波測距計A1、全
方位光波測距計A2、および制御部72と接続されてい
る。
【0184】次に、本発明における走行制御システムの
第3の実施形態の機能を示す。
【0185】全方位光波測距計A1は、移動体B’の前
方および右側方にある障害物の位置を検出する機能を有
する。また、後述するメモリ73に格納された領域デー
タで示される領域と全方位光波測距計A1で検出された
障害物の位置とを比較して、その領域内に全方位光波測
距計A1によって位置が検出された障害物がある場合、
制御部22に第1の警報信号79を出力する機能を有す
る。
【0186】全方位光波測距計A2は、移動体B’の後
方および左側方にある障害物の位置を検出する機能を有
する。また、後述するメモリ73に格納された領域デー
タで示される領域と全方位光波測距計A2で検出された
障害物の位置とを比較して、その領域内に全方位光波測
距計A2によって位置が検出された障害物がある場合、
制御部22に第2の警報信号80を出力する機能を有す
る。
【0187】制御部72は、制御部22から入力された
外部制御信号76に応じて、全方位光波測距計A1およ
び全方位光波測距計A2の動作を制御する機能を有す
る。また、制御部72は移動体B’の走行を制御するた
めの第3の制御信号81を出力することも可能である。
【0188】メモリ73は、障害物検出領域を示す領域
データを格納している。また移動体B’の中心からの全
方位光波測距計A1および全方位光波測距計A2の位置
を示す測距器位置データを格納している。ここで、メモ
リ73と接続されている電源74からの電力が常に供給
されるために、メモリ73に格納されているデータは消
去されない。
【0189】制御部22は、移動体B’の走行を制御す
る機能を有する。また、全方位光波測距計A1から受信
された第1の警報信号79および全方位光波測距計A2
から受信された第2の警報信号80に応答して、移動体
B’を緊急停止させる機能を有する。
【0190】次に、本発明における走行制御システムの
第3の実施形態の動作を示す。
【0191】まず、移動体B’の運行時に、制御部22
は、全方位光波測距計A1および全方位光波測距計A2
を起動させるために、制御部72に外部制御信号76を
通知する。
【0192】外部制御信号76の通知を受けた制御部7
2は、全方位光波測距計A1および全方位光波測距計A
2を起動させるために、第1の制御信号77を全方位光
波測距計A1に、および第2の制御信号78を全方位光
波測距計A2に通知する。
【0193】第1の制御信号77を通知された全方位光
波測距計A1は、制御部72を介してメモリ73に記憶
されている領域データを取得する。次に、全方位光波測
距計A1は障害物の位置の検出を開始する。全方位光波
測距計A1は領域データで示される領域内に障害物を検
出した場合、第1の警報信号79を制御部22に通知す
る。ここで、全方位光波測距計A1に取得される領域デ
ータは、移動体B’の運行状態によって変更される。ま
た、この領域データは、本発明における走行制御システ
ムの第1の実施形態および本発明における走行制御シス
テムの第2の実施形態で定められたものと同じものであ
る。
【0194】また、第2の制御信号78を通知された全
方位光波測距計A2は、制御部72を介してメモリ73
に記憶されている領域データを取得する。次に、全方位
光波測距計A2は障害物の位置の検出を開始する。全方
位光波測距計A2は領域データで示される領域内に障害
物を検出した場合、第2の警報信号80を制御部22に
通知する。ここで、全方位光波測距計A2に取得される
領域データは、移動体B’の運行状態によって変更され
る。
【0195】第1の警報信号79または第2の警報信号
80を通知された制御部22は移動体B’を緊急停止さ
せる。
【0196】本発明における走行制御システムの第3の
実施形態は、2個の全方位光波測距計A1、A2を用い
て移動体B’の全周部を監視すること以外、本発明にお
ける走行制御システムの第1の実施形態と同様である。
このため、本発明における走行制御システムの第1の実
施形態と同様に、領域データ、測定方位角データを用い
た走行制御を行うことも可能である。また、図6に示す
ように、予め走行経路を設定し、その経路上の位置に対
して設定された領域データ、測定方位角データを用いた
走行制御を行うことも可能である。
【0197】また、本発明における走行制御システムの
第3の実施形態の第1の変形例として、全方位光波測距
計A1は移動体B’の前方左側に、全方位光波測距計A
2は移動体B’の後方右側に設けられていてもよい。こ
の場合、全方位光波測距計A1は、移動体B’の前方お
よび左側方にある障害物の位置を検出する。また、全方
位光波測距計A2は、移動体B’の後方および右側方に
ある障害物の位置を検出する。
【0198】また、本発明における走行制御システムの
第3の実施形態の第2の変形例として、移動体B’に、
GPSシステムおよびジャイロコンパスの少なくとも一
方が搭載されている構成も可能である。
【0199】この場合、2つの全方位光波測距計A1、
A2で、本発明における走行制御システムの第2の実施
形態で用いられている1つの全方位光波測距計Aと同じ
機能を示す以外は、本発明における走行制御システムの
第2の実施形態と同様の機能、動作を行う。
【0200】上記に示すように、本発明における走行制
御システムの第3の実施形態は、2台の全方位光波測距
計でもって移動体の前後側面全方位方向に対して、障害
物を検出することが可能であるという効果を有する。特
に、移動体の構造上、移動体の前後側面全方位方向を1
台の全方位光波測距計で観測することができない場合、
本発明における走行制御システムの第3の実施形態は特
に有効である。
【0201】また、本発明における走行制御システム
は、障害物を検出すべき領域を任意に設定しても、全方
位光波測距計がその領域での障害物の有無を検出するこ
とが可能であるという効果を有する。
【0202】
【発明の効果】本発明の全方位光波測距計は、水平方向
全方位に対して、障害物の位置を検出することが可能で
あるという効果を有する。
【0203】また、本発明の全方位光波測距計は、精密
機械部分が固定されているために、精密機械自体が動く
ことによって生じる誤差が発生しないという効果を有す
る。
【0204】さらに、本発明における走行制御システム
は、移動体の前後側面全方位方向に対して、障害物を検
出することが可能であるという効果を有する。
【0205】他に、本発明における走行制御システム
は、障害物を検出すべき領域を任意に設定しても、その
領域での障害物の有無を検出することが可能であるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における全方位光波測距計を示す。
【図2】本発明における全方位光波測距計を示す。
【図3】本発明における走行制御システムの第1の実施
形態を示し、(a)は上面図、(b)は側面図を示す。
【図4】本発明における走行制御システムの第1の実施
形態を示すブロック図を示す。
【図5】本発明における走行制御システムの第1の実施
形態の動作を示す。
【図6】移動体が走行する、予め定められた経路を示
す。
【図7】移動体が起点から中間点に向けて走行する状態
を示す。
【図8】本発明における走行制御システムの第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図9】移動体が走行する、予め定められた経路を示
す。
【図10】移動体が走行する、予め定められた経路を示
す。
【図11】移動体が走行する、予め定められた経路を示
す。
【図12】本発明における走行制御システムの第3の実
施形態を示し、(a)は、上面図、(b)は、側面図を
示す。
【図13】本発明における走行制御システムの第3の実
施形態を示す機能ブロック図である。
【図14】移動体の無人運転制御システムに用いられて
いる、第1の従来技術による全方位光波測距計を示す。
【図15】移動体の無人運転制御システムに用いられて
いる、第2の従来技術による全方位光波測距計を示す。
【符号の説明】
A,A1,A2,C 全方位光波測距計 B,D 移動体 1 固定台 2 測距部 3 距離計測部 4 発光素子 5 受光素子 6,7 対物レンズ 8 中空モーター 9 回転軸部 10 中空部分 11 ロータリーエンコーダ 12 保護部材 13 取り付け台 14 光入出力部 15 反射ミラー 16 光軸中心 17 計測制御部 18 中空モーター駆動回路 19 出力光 20 反射光 21 障害物 22 制御部 23 位置計測部 24 制御部 25 メモリ 26 電源 27 接地 28 外部制御信号 29 測距部制御信号 30 モーター制御信号 31 距離データ 32 角度データ 33 位置データ 34 警報信号 35 制御信号 36 起点 37,38,39,40 中間点 41 折り返し点 42 第1の距離 43 第2の距離 44 第3の距離 45 第4の距離 46 第5の距離 47,48 障害物 49 GPSシステム 50 ジャイロコンパス 51 位置データ 52 方角データ 53 起点 54,55,56,57 中間点 58 折り返し点 59 起点 60,61,62,63 中間点 64 折り返し点 65 起点 66,67,68,69 中間点 70 折り返し点 71 荷台部 72 制御部 73 メモリ 74 電源 75 接地 76 外部制御信号 77 第1の制御信号 78 第2の制御信号 79 第1の警報信号 80 第2の警報信号 81 第3の制御信号 101 モーター 102 ロータリーエンコーダ 103 固定部材 104 回転軸部 105 回転軸中心 106 測距部 107 距離計測部 108 発光素子 109 受光素子 110 対物レンズ 111 対物レンズ 112 出力光 113 反射光 114 障害物 115 固定台 116 距離計測部 117 発光素子 118 受光素子 119 対物レンズ 120 対物レンズ 121 支柱部 122 光軸 123 上部固定部 124 モーター 125 ロータリーエンコーダ 126 回転軸部 127 回転部 128 反射ミラー 129 出力光 130 反射光 131 障害物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水沼 渉 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重工 業株式会社汎用機・特車事業本部内 (72)発明者 鳴瀧 能功 東京都町田市三輪町315−1 株式会社オ プテック内 (72)発明者 佐藤 勝利 東京都町田市三輪町315−1 株式会社オ プテック内 (72)発明者 林 孝一 東京都町田市三輪町315−1 株式会社オ プテック内 (72)発明者 大浦 一人司 東京都町田市三輪町315−1 株式会社オ プテック内 Fターム(参考) 5H301 AA01 AA09 BB05 BB20 CC03 CC06 DD01 FF08 FF11 GG08 GG12 GG17 LL01 LL03 LL08 LL11 LL14 5J062 AA04 BB01 CC07 FF02 FF04 5J084 AA01 AA05 AB20 AC02 AD02 BA47 BA49 BB01 BB21 EA07 EA22 EA33 FA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を反射する障害物の位置を検出する全
    方位光波測距計であって、 出力光を第1の方向に出力し、障害物による反射によっ
    て得られる前記出力光の反射光を検出し、前記出力光と
    前記反射光を用いて前記障害物までの距離を測定する光
    波測距計と、 回転軸の中心部は中空である中空モーターと、ここで、
    前記回転軸の軸方向は前記第1の方向と実質的に同じで
    あり、 前記回転軸の外周部に接続され、予め定められた基準方
    向からの前記回転軸の回転角を測定する角度測定部と、 前記回転軸の前記軸方向上に設けられ、前記中空モータ
    ーにより回転させられる反射部と、ここで、前記反射部
    は前記回転軸の前記軸方向に対して所定の傾斜角を有す
    る反射面部を有し、前記反射面部は前記光波測距計から
    前記回転軸の前記中心部を介して入射された前記出力光
    を反射して第2の方向に出力し、前記第2の方向と反対
    方向から入射される前記反射光を反射して前記第1の方
    向と反対方向に出力し、前記反射光前記前記回転軸の前
    記中心部を介して前記光波測距計に入射され、 前記距離と前記回転角から前記障害物の位置を検出する
    検出部とからなる、 全方位光波測距計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の全方位光波測距計であ
    って、 前記障害物を測定可能な測定領域を示す領域データを格
    納する格納部をさらに有し、 前記検出部は、前記領域データに含まれる領域内で測定
    された前記障害物の位置のみ検出する、 全方位光波測距計。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の全方位光波測距計であ
    って、 前記基準方向からの角度範囲を示す角度範囲データを格
    納する格納部をさらに有し、 前記中空モーターは、前記角度範囲データに含まれる前
    記基準方向からの角度範囲内で前記回転軸の回転を制御
    する、 全方位光波測距計。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    少なくとも1つの全方位光波測距計と、 前記少なくとも1つの全方位光波測距計が取り付けられ
    た移動体と、 前記障害物の位置に基づいて前記移動体の運行を制御す
    る制御部とからなる、走行制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4の走行制御システムであって、 前記少なくとも1つの全方位光波測距計は、前記移動体
    の全周囲方向に対して前記障害物の位置が検出可能とな
    るように、前記移動体に配置される、 走行制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の少なくとも1つの全方
    位光波測距計と、 制御部と、 前記全方位光波測距計が取り付けられ、前記移動体の現
    在の走行状態を示す現在走行データを取得して前記制御
    部に送信する移動体と、 前記移動体の走行状態を示す複数の走行データに対応す
    る複数の測定領域データを格納する格納部と、 前記制御部は、前記複数の領域データから前記現在走行
    データに対応する測定領域データを選択し、前記現在走
    行データに対応する測定領域データと前記全方位光波測
    距計によって検出された前記障害物の位置とに基づいて
    前記移動体の運行を制御する、 走行制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の走行制御システムであ
    って、 前記測定領域データは前記全方位光波測距計が光を反射
    する障害物の有無を検出すべき領域で示される、 走行制御システム。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の走行制御システムであ
    って、 前記測定領域データは、前記基準方向からの角度範囲を
    示す角度範囲データからなり、 前記全方位光波測距計は、前記角度範囲データで示され
    る前記角度範囲内で検出される前記障害物の位置のみ検
    出する、 走行制御システム。
  9. 【請求項9】 請求項6から8のいずれか1項に記載の
    走行制御システムであって、 前記移動体は、前記移動体の現在の走行位置を取得する
    位置測定手段をさらに有し、ここで、前記現在走行デー
    タは前記移動体の現在の走行位置からなり、 前記走行データは、前記移動体の走行位置からなる、走
    行制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項6から8のいずれか1項に記載
    の走行制御システムであって、 前記移動体は、前記移動体の現在の走行方向を取得する
    走行方向測定手段をさらに有し、ここで、前記現在走行
    データは前記移動体の現在の走行方向からなり、 前記走行データは、前記移動体の走行方向からなる、 走行制御システム。
  11. 【請求項11】 請求項6から8のいずれか1項に記載
    の走行制御システムであって、 前記移動体は、前記移動体の現在の走行位置を測定する
    位置測定手段と、前記移動体の現在の走行方向を測定す
    る走行方向測定手段とをさらに有し、ここで、前記現在
    走行データは前記移動体の現在の走行位置と前記移動体
    の現在の走行方向からなり 前記走行データは、前記移動体の走行位置と前記移動体
    の走行方向からなる、 走行制御システム。
JP2000137350A 2000-05-10 2000-05-10 全方位光波測距計および走行制御システム Pending JP2001318148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137350A JP2001318148A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 全方位光波測距計および走行制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137350A JP2001318148A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 全方位光波測距計および走行制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001318148A true JP2001318148A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18645141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000137350A Pending JP2001318148A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 全方位光波測距計および走行制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001318148A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004061143A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 距離検出装置と歩行者検出装置及び交通信号制御装置
US6710885B2 (en) * 2000-12-26 2004-03-23 Kabushiki Kaisha Topcon Measuring system
JP2005121638A (ja) * 2003-09-09 2005-05-12 Ibeo Automobile Sensor Gmbh 光電子検出装置
EP1562055A2 (en) * 2004-02-04 2005-08-10 Nidec Corporation Scanning rangefinder
US8670130B2 (en) 2010-04-22 2014-03-11 Kabushiki Kaisha Topcon Laser scanner
US9020750B2 (en) 2013-05-30 2015-04-28 Ricoh Company, Ltd. Drive assist device, and vehicle using drive assist device
JP2015215282A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 株式会社リコー 物体検出装置及びセンシング装置
JP2018169953A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 本田技研工業株式会社 自律移動システム
JP2019128231A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社デンソー ライダー装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710885B2 (en) * 2000-12-26 2004-03-23 Kabushiki Kaisha Topcon Measuring system
JP2004061143A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 距離検出装置と歩行者検出装置及び交通信号制御装置
JP2005121638A (ja) * 2003-09-09 2005-05-12 Ibeo Automobile Sensor Gmbh 光電子検出装置
US7403269B2 (en) 2004-02-04 2008-07-22 Nidec Corporation Scanning rangefinder
JP2005221336A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Nippon Densan Corp スキャニング型レンジセンサ
EP1562055A3 (en) * 2004-02-04 2007-05-23 Nidec Corporation Scanning rangefinder
EP1562055A2 (en) * 2004-02-04 2005-08-10 Nidec Corporation Scanning rangefinder
US8670130B2 (en) 2010-04-22 2014-03-11 Kabushiki Kaisha Topcon Laser scanner
US9020750B2 (en) 2013-05-30 2015-04-28 Ricoh Company, Ltd. Drive assist device, and vehicle using drive assist device
JP2015215282A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 株式会社リコー 物体検出装置及びセンシング装置
JP2018169953A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 本田技研工業株式会社 自律移動システム
JP7014523B2 (ja) 2017-03-30 2022-02-01 本田技研工業株式会社 自律移動システム
JP2019128231A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社デンソー ライダー装置
JP7035558B2 (ja) 2018-01-24 2022-03-15 株式会社デンソー ライダー装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11336074B2 (en) LIDAR sensor system with small form factor
US20200033454A1 (en) System and method for supporting lidar applications
US7876457B2 (en) Laser metrology system and method
KR100264719B1 (ko) 차량의위치를테스트하기위한측정시스템
US7538888B2 (en) Method for estimating absolute distance of tracking laser interferometer and tracking laser interferometer
JPH1068635A (ja) 光学的位置検出装置
JP2001318148A (ja) 全方位光波測距計および走行制御システム
KR100351018B1 (ko) 목표물 탐지용 배열체
JPWO2020129720A5 (ja)
JP6899402B2 (ja) 計測装置
US11635490B2 (en) Surveying system having a rotating mirror
JPH11271448A (ja) レーザ距離計用校正装置及びこれを備えたレーザ測距装置
JPH0933642A (ja) 車両周辺検知装置
JP3982959B2 (ja) 移動体の位置検出設備
JP2000193440A (ja) レ―ザ―測角装置
JPS642901B2 (ja)
JP2003254740A (ja) 2軸レール変位検出器
JP3504293B2 (ja) 移動体の位置方位測定装置
JP2784481B2 (ja) 移動物体の2次元位置および方向計測装置
JP2769904B2 (ja) 自走車の操向制御装置
JP2017125765A (ja) 対象物検出装置
JP2021014992A (ja) 光学装置、車載システム、および移動装置
JP3155188B2 (ja) 自動追尾装置
CN214540038U (zh) 一种全景扫描激光雷达
JPH11257960A (ja) レーザー照射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041022