JP2001317742A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2001317742A
JP2001317742A JP2000137043A JP2000137043A JP2001317742A JP 2001317742 A JP2001317742 A JP 2001317742A JP 2000137043 A JP2000137043 A JP 2000137043A JP 2000137043 A JP2000137043 A JP 2000137043A JP 2001317742 A JP2001317742 A JP 2001317742A
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temperature
heated
heating
microwave oven
turntable
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JP2000137043A
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Yoshikazu Hatsukawa
嘉一 初川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物の加熱状況を把握して被加熱物を適
切に加熱することができるようにする。 【解決手段】 操作パネル10の上部に表示器11を、
下部に操作部12を設ける。前記表示器11には、被加
熱物の現在の温度を表示する温度表示部11a、設定さ
れた仕上がり温度を表示する設定温度表示部11b、被
加熱物の温度分布を棒グラフにて表示する温度分布表示
部11cを設ける。このため、使用者は、温度分布表示
部11cをみて被加熱物の加熱状況を把握することがで
き、被加熱物の加熱状況が好ましくない場合には、被加
熱物の配置を変えたり、加熱時間を短縮したりする等の
適宜の対応をとることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱物が載置さ
れる領域内の複数部位の温度を検出する温度検出手段を
備えた電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より電子レンジに
おいては、赤外線センサにより被加熱物の温度を検出
し、この検出結果に基づいて加熱調理を制御するように
構成されたものが提供されている。この場合、前記赤外
線センサとしては、一つの赤外線センサ素子から構成さ
れた所謂単眼の赤外線センサが多く用いられている。
【0003】ところが、単眼の赤外線センサでは、被加
熱物の一部の温度しか検出することができないため、加
熱を精度良く制御することができないという問題があっ
た。また、赤外線センサの検出視野から外れた部位に被
加熱物が置かれた場合には、その被加熱物の温度を検出
することができないという問題もある。
【0004】そこで、赤外線センサを移動可能に設けた
り、複数個の赤外線センサを設けたりすることにより、
加熱室内の複数部位の温度を検出できるように構成した
電子レンジが考えられている。これにより、被加熱物全
体の温度を検出することができる。ところが、検出部位
が多いと被加熱物が置かれていない部位の温度も検出し
てしまうことになり、被加熱物の加熱を精度良く制御す
ることができない。
【0005】また、均一に加熱することが難しい被加熱
物、例えば冷凍食品では、加熱終了時に、被加熱物の周
辺部分が過度に加熱される所謂「端煮え」の状態や一部
が凍ったままの状態となる場合がある。このような場
合、使用者が手動で操作して途中で加熱を終了したり、
加熱時間を延長したりすることも可能であるが、被加熱
物の加熱状況を把握できないため、適切な対応ができな
かった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加熱室内の複数部位の温度を検出する
温度検出手段を備えたものにおいて、被加熱物の加熱状
況を把握して被加熱物を適切に加熱し得る電子レンジを
提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の電子
レンジは、被加熱物が収容される加熱室と、前記加熱室
内にマイクロ波を供給して前記被加熱物を加熱するマイ
クロ波発生装置と、前記加熱室内のうち前記被加熱物の
配置領域内の複数部位の温度を検出する温度検出手段
と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記被加熱
物の配置領域内の温度分布を表示する表示手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、表示手段が表示する被
加熱物の配置領域内の温度分布から被加熱物の加熱状況
を視覚的に把握することができる。このため、均一に加
熱することが難しい被加熱物に対して、加熱強度や加熱
時間等を調節することにより、被加熱物の一部が過度に
加熱されたり、被加熱物の一部が十分に加熱されないと
いった不具合を未然に防ぐことができる。
【0009】この場合、前記表示手段は、棒グラフによ
り温度分布を表示するように構成すると良い(請求項2
の発明)。上記構成によれば、棒グラフのうち被加熱物
の各部に対応する部分の高さ寸法から被加熱物の加熱状
況を簡単に把握することができる。
【0010】また、前記表示手段は、棒グラフのうち所
定温度に達した部分をその他の部分とは異なる色彩若し
くは異なる色調で表示するように構成すると良い(請求
項3の発明)。上記構成によれば、棒グラフの色彩或い
は色調の変化により、被加熱物が所定温度、例えば仕上
がり温度に到達したことを知ることができるので、被加
熱物の加熱状況をより明確に把握することができる。
【0011】更に、温度検出手段は、非接触形の赤外線
センサとすると良い(請求項4の発明)。上記構成によ
れば、被加熱物に直接触れることなく被加熱物の温度を
検出することができるので、衛生上好ましい。
【0012】この場合、前記赤外線センサを、複数の赤
外線検出素子から構成すると良い(請求項5の発明)。
上記構成によれば、単眼の赤外線センサを複数設ける場
合に比べてコンパクトに構成でき、設置スペースを小さ
くできる。
【0013】また、加熱室内の底部に被加熱物を載置す
るためのターンテーブルを設け、駆動手段により前記タ
ーンテーブルを回転駆動するように構成した場合には、
前記温度検出手段を、少なくとも前記ターンテーブルの
回転中心から周縁部に向かって延びる領域に検出視野を
形成する直線状に配列された複数の温度検出素子から構
成すると良い(請求項6の発明)。
【0014】更に、前記温度検出手段を、加熱室内のう
ち被加熱物が配置される領域内の温度を検出する温度検
出素子と、前記温度検出素子を移動させる移動手段とか
ら構成しても良い(請求項7の発明)。
【0015】上記請求項6或いは7の構成によれば、タ
ーンテーブル上の全領域に検出視野を形成するように温
度検出手段を構成する場合に比べて、温度検出素子の数
を少なくすることができる。
【0016】また、複数の異なる温度に対応するように
設けられ、被加熱物の仕上がり温度を設定するための複
数の温度設定スイッチと、前記温度設定スイッチにより
被加熱物の仕上がり温度が設定されたことに基づいて、
マイクロ波発生装置による被加熱物の加熱を開始させる
と共に設定された仕上がり温度と温度検出手段の検出結
果とに基づいて前記マイクロ波発生装置による被加熱物
の加熱を制御する加熱制御手段とを備えることも良い構
成である(請求項8の発明)。
【0017】上記構成によれば、複数の温度設定スイッ
チのうちの何れかを操作することにより所望の仕上がり
温度を設定することができ、しかも、温度設定スイッチ
により被加熱物の仕上がり温度を設定するだけで、マイ
クロ波発生装置による加熱を開始させることができるの
で、操作性が向上する。
【0018】また、前記温度設定スイッチにより複数の
被加熱物の仕上がり温度を設定できるように構成すると
良い(請求項9の発明)。この場合、加熱室の底部に設
けられ、被加熱物を載置するためのターンテーブルと、
前記ターンテーブルを回転駆動する駆動手段と、複数の
被加熱物が略同時に仕上がり温度に到達するように前記
駆動手段による前記ターンテーブルの回転及び停止を制
御する回転制御手段とを設けることが好ましい(請求項
10の発明)。
【0019】上記構成によれば、異なる種類の複数の被
加熱物を同時に加熱することができる。しかも、複数の
被加熱物の仕上がり温度が異なる場合でも、それら被加
熱物の加熱を略同時に終了させることができるので、使
い勝手が良い。
【0020】ところで、仕上がり温度が背景温度以下で
ある被加熱物、例えば冷凍された刺身や生肉を解凍調理
する際に、被加熱物の周辺部分のみが過度に加熱される
所謂「端煮え」という現象が発生する場合がある。この
ような場合、配置領域全体の温度分布が表示されている
と、被加熱物とそれ以外の部分、所謂「背景」部分との
区別が付きにくく、端煮えが発生していることを見落と
してしまう。そこで、前記表示手段を、被加熱物の仕上
がり温度が背景温度以下であるときは、被加熱物の温度
分布のみを表示するように構成すると良い(請求項11
の発明)。上記構成によれば、被加熱物の加熱状況を一
層正確に把握することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例(請
求項1ないし5並びに6、8、11に対応)を図1ない
し図8を参照しながら説明する。まず、図2は本実施例
にかかる電子レンジの全体構成を示しており、キャビネ
ット1の内部には前面が開口した加熱室2が配設されて
いる。前記キャビネット1の前面には、前記加熱室2の
前面開口部を開閉する扉3が回動可能に取り付けられて
いる。また、前記加熱室2の底部には、被加熱物6(図
6にのみ示す)を載置するためのターンテーブル4が設
けられている。従って、前記ターンテーブル4の上面が
被加熱物6の配置領域に相当する。
【0022】前記ターンテーブル4は、前記加熱室2の
底面部の下方部に配設されたRTモータ5(図3にのみ
示す)により回転されるように構成されている。前記R
Tモータ5には、前記ターンテーブル4の回転位置を検
出する位置検出装置7(図3にのみ示す)が設けられて
いる。
【0023】前記キャビネット1内のうち前記加熱室2
の右側に設けられた機械室8にはマイクロ波発生装置た
るマグネトロン9(図3及び図6参照)が配設されてい
る。前記マグネトロン9により前記加熱室2内に供給さ
れるマイクロ波によって、前記被加熱物6は加熱され
る。
【0024】前記キャビネット1の前面の図2中右端部
には、操作パネル10が配設されている。図1に示すよ
うに、前記操作パネル10の上部には表示手段たる表示
器11が設けられており、下部には各種操作スイッチを
備えた操作部12が設けられている。
【0025】図7及び図8に示すように、前記表示器1
1は、被加熱物6の現在の温度を表示する温度表示部1
1a、設定された仕上がり温度を表示する設定温度表示
部11b、被加熱物の温度分布を棒グラフにて表示する
温度分布表示部11cを備えて構成されている。本実施
例においては、前記表示器11はカラーLCDから構成
されている。
【0026】図1に示すように、前記操作部12の左部
には、仕上がり温度にて加熱調理の開始を指示するため
の複数の加熱スイッチ13a〜13jが設けられてい
る。ここで、「仕上がり温度」とは、加熱終了時の被加
熱物6の温度を意味している。本実施例では、加熱スイ
ッチ13a〜13jにより0℃から90℃までの仕上が
り温度を10℃おきに設定できる。即ち、前記加熱スイ
ッチ13a〜13jは、仕上がり温度の設定スイッチ及
び加熱調理の開始を指示するスタートスイッチを兼用す
る。
【0027】一般に、刺身や生肉の解凍調理を行う場合
の仕上がり温度は0〜20℃に、ごはんのあたため調理
を行う場合の仕上がり温度は70〜80℃に、おかずの
あたため調理を行う場合の仕上がり温度は80〜90℃
に設定される。尚、前記加熱スイッチ13a〜13jの
上面部には、設定される仕上がり温度が表示されてい
る。特に本実施例では、加熱スイッチ13a〜13j
は、高温から低温になるに従い赤色から青色になる虹色
に配色されている。これにより、使用者は、加熱スイッ
チ13a〜13jに対応する仕上がり温度を視覚的に認
識し易い。
【0028】また、前記操作部12の右部には各種のマ
ニュアル設定のためのマニュアル操作スイッチ14a〜
14iが設けられており、前記操作部12の最下部に
は、マニュアル設定による調理開始を指示するためのス
タートスイッチ15が設けられている。
【0029】一方、図2に示すように、前記加熱室2の
右側板2aの後部の上部には、前記機械室8側に膨出す
る膨出部16が一体に設けられている。前記膨出部16
の先端部には、温度検出手段たる非接触形の赤外線セン
サ17が取り付けられている。
【0030】図4及び図5に示すように、前記赤外線セ
ンサ17は、凸レンズ18と、円筒状をなすセンサケー
ス19内に収容されたセンサ回路部20とから構成され
ている。前記センサ回路部20は、ICチップ21上に
複数、この場合8個の赤外線検出素子(サーモパイル)
p1〜p8がリニアに配設されて構成されている。
【0031】図6に示すように、前記赤外線センサ17
の測定視野Iは、8個の赤外線検出素子p1〜p8の個
々が形成する測定視野i1〜i8の集合体である。本実
施例においては、前記赤外線検出素子p1〜p8の測定
視野i1〜i8は、前記加熱室2内のターンテーブル4
を直径方向に横切るように設定されている。従って、前
記ターンテーブル4が一回転すると、前記赤外線センサ
17によってターンテーブル4上の全領域の表面温度を
検出することができる。例えば、回転角度が360°/
mごとに1回検出することにより、ターンテーブル4上
の全領域を検出するものとすると、素子p1〜p8によ
る測定視野は、i1θ1〜i8θ1、…、i1θm〜i
8θmとして区別される。
【0032】さて、図3は、本実施例にかかる電子レン
ジの電気的構成を機能ブロックの組み合わせにて示す図
である。この図3において、加熱制御手段としての制御
回路20は、マイクロコンピュータを主とした回路から
構成されている。前記制御回路20は、内蔵する制御プ
ログラムに基づき、前記赤外線センサ17からの検出信
号、前記位置検出装置7からの検出信号、前記操作部1
2の各種スイッチからの操作信号に応じて、マグネトロ
ン9、RTモータ5、表示器11を駆動回路21を介し
て通電制御するように構成されている。また、前記制御
回路20は、必要なデータを記憶するためのメモリを備
えている。
【0033】このとき、前記制御回路20は、前記赤外
線センサ17の8素子の測定視野i1θ1〜i8θ1、
…、i1θm〜i8θmそれぞれの温度検出信号に対し
て各視野ごとに温度を算出する。そして、各視野の温度
算出値に基づいて、各視野が直接可視視野、境界視野、
背景視野のうちのいずれであるかを判別するように構成
されている。
【0034】ここで、背景視野、直接可視視野、境界視
野は次のように定義される。例えば前記赤外線センサ1
7の8素子p1〜p8の測定視野i1〜i8と被加熱物
6とが図6に示すような位置関係にある場合を例に挙げ
て説明する。
【0035】(1)背景視野…視野i1,i2,i3,
i8のように被加熱物6に全くかからず、背景だけの温
度を検出する視野。
【0036】(2)直接可視視野…視野i5,i6のよ
うに被加熱物6に全視野がかかる視野。
【0037】(3)境界視野…視野i4,i7のように
被加熱物6と背景との両方にかかる視野。尚、各視野i
1〜i8がいずれの種類の視野であるかは、ターンテー
ブル4の回転角度θ1〜θmによって異なる。
【0038】このうち、加熱制御に必要な温度情報は、
被加熱物6の部分の温度である。即ち、直接可視視野で
の被加熱物6の温度及び境界視野での被加熱物6の温度
である。特に、解凍調理において被加熱物6に局所的な
煮え(いわゆる「端煮え」)が生じるのは、被加熱物6
の端部分、つまり境界視野に含まれる部分である。
【0039】そこで、前記制御回路20は、境界視野が
特定された場合には、その境界視野における背景部分と
被加熱物6部分との占有割合を算出し、その占有割合に
基づいて境界視野における被加熱物6の温度を推定す
る。そして、直接可視視野での被加熱物の温度算出値つ
まり直接可視視野の温度算出値と、境界視野での被加熱
物の温度推定値とに基づいてマグネトロン9を制御し、
被加熱物6を仕上がり温度まで加熱するように構成され
ている。
【0040】また、前記制御回路20は、直接可視視野
での被加熱物6の温度算出値、境界視野での被加熱物6
の温度推定値に基づいて、表示器11の温度表示部11
aに被加熱物6の現在の温度を表示すると共に温度分布
表示部11cに被加熱物6の各部の温度を棒グラフにて
表示する。従って、前記制御回路20は表示手段として
機能する。
【0041】このとき、温度表示部11aには、直接可
視視野での被加熱物6の温度算出値、境界視野での被加
熱物6の温度推定値のうちの最高値が表示されるように
構成されている。一方、前記温度分布表示部11cに
は、直接可視視野での被加熱物6の温度算出値、境界視
野での被加熱物6の温度推定値が、各視野毎に棒グラフ
として表示される。この場合、棒グラフは、温度に対応
する数のブロック22を積み上げることにより構成され
ており、ここでは、10℃毎に1ブロック積み上げられ
る。また、前記制御回路20は、仕上がり温度に到達す
るまでは、例えば青色で棒グラフを表示し、仕上がり温
度に到達すると例えば赤色で棒グラフを表示するように
構成されている。
【0042】さて、境界視野での被加熱物6の温度は次
のように推定される。まず、背景視野の温度Tbkを決
定する。背景温度については、赤外線センサ17が内蔵
している自己温度センサの検出温度を背景温度として利
用する。定常状態では、電子レンジ内の各部の温度は室
温になっていると予想できる。このため、赤外線センサ
17内に温度校正用に設定されている自己温度センサの
検出温度を背景温度とする。
【0043】また、被加熱物6の初期温度Tfiniは次の
ように推定する。即ち、操作部12の各種スイッチの操
作によって調理が開始されたときの、赤外線センサ17
の各視野の温度温度算出値を求め、その最小値を被加熱
物6の初期温度Tfiniと推定する。一般に、あたため調
理の場合、被加熱物6は冷蔵庫から取り出した状態にあ
る。また、解凍調理の場合、被加熱物6は凍結状態にあ
る。従って、調理開始時の被加熱物6の温度は、加熱室
2内の温度よりも低いはずである。このため、上記方法
により被加熱物6の初期温度Tfiniを簡単且つ正確に把
握することができる。
【0044】次に、前記制御回路20は、境界視野と判
別された測定視野ij(j=1〜8)の温度算出値Tjw
hlを呼び出す。そして、該当する境界視野ijにおける
被加熱物6の占有割合Sjfを次のようにして算定する。
【0045】
【数1】 例えば境界視野i5の全体の温度算出値がT5whl=
15℃であり、背景温度Tbk=25℃、被加熱物6の
初期温度Tfini=−5℃であったとすると、境界視
野i5における被加熱物6の占有割合S5fは、次のよ
うに算定される。
【0046】
【数2】 これにより、境界視野i5における被加熱物6の占有割
合S5f=1/3と算定される。
【0047】上記した境界視野ijにおける被加熱物6
の占有割合Sjの算定は加熱開始直後に行われ、以降の
加熱制御中に赤外線センサ17が検出する各測定視野i
1〜i8の温度検出値については、背景視野ik,直接
可視視野imそれぞれの算出値は、そのまま背景温度T
bk、被加熱物温度Tmfとみなし、境界視野ijにおける
被加熱物6の温度Tjfは次のように算定される。
【0048】
【数3】 但し、Tjwhlは測定時点での境界視野ijの温度算出
値、Tbkは測定時点での背景温度であり、前記背景視野
ikの温度算出値の平均値を用いる。
【0049】これにより、例えば、背景温度がTbk=
25℃、境界視野i5の温度算出値Tjwhl=20℃であ
れば、この境界視野i5での被加熱物6の温度T5f
は、境界視野における被加熱物6の占有割合S5f=1
/3であるとすると、次のように算定される。
【0050】
【数4】 つまり、加熱開始時に−5℃であった境界視野i5の被
加熱物6の温度は、加熱されて10℃に上昇したと判断
できるのである。
【0051】このように、前記制御回路20は、赤外線
センサ17が検出する温度検出信号に対して直接可視視
野での被加熱物6の温度と境界視野での被加熱物6部分
の温度とを演算し、それらの温度管理を行いながら設定
された加熱調理を実行するように構成されている。
【0052】次に、上記構成の作用を図7及び図8を用
いて説明する。ここでは、加熱スイッチ13a〜13j
のいずれかを押圧操作することにより加熱調理を実行さ
せる場合について説明する。
【0053】加熱スイッチ13a〜13jのいずれかが
押圧操作されると、制御回路20は、その加熱スイッチ
13a〜13jからの操作信号に基づいて、マグネトロ
ン9及びRTモータ5を駆動して加熱調理をスタート
し、被加熱物6の仕上がり温度を設定すると共に表示器
11の設定温度表示部11bに表示する。
【0054】これと並行して、制御回路20は、赤外線
センサ17の各素子p1〜p8それぞれの温度検出信号
を読み込み、測定視野i1θ1〜i8θ1、…、i1θ
m〜i8θmごとの温度算出値を求める。また、赤外線
センサ17の自己温度検出信号に基づき、自己温度(基
準温度)も算出する。
【0055】そして、制御回路20は、各視野の温度算
出値を受けて、直接可視視野、背景視野、境界視野を判
別する。つまり、自己温度検出信号に基づく温度算出値
から初期背景温度を定めると共に温度算出値のうちの最
低温度値により被加熱物6の初期温度を定める。そし
て、初期温度値に近い温度算出値を示す視野を直接可視
視野、初期背景温度に初期温度との中間値を示す視野を
境界視野と判別する。また、前記制御回路20は、境界
視野が特定された場合には、上述した方法により境界視
野での被加熱物6の占有割合を推定する。
【0056】そして、以降の加熱調理中、制御回路20
は、赤外線センサ17による温度測定を周期的に行い、
直接可視視野における被加熱物6の温度を監視すると共
に、上述した方法により境界視野における被加熱物6の
温度を推定し、温度監視を続ける。そして、直接可視視
野での被加熱物6の温度または境界視野における被加熱
物6の推定温度が設定温度に到達すれば、マグネトロン
9及びRTモータ5の駆動を停止して加熱を終了すると
共に、図示しないブザーを鳴らして加熱終了を報知す
る。
【0057】このとき、前記制御回路20は、加熱調理
中における被加熱物6の最高温度及び温度分布を、直接
可視視野での被加熱物6の温度または境界視野における
被加熱物6の推定温度に基づいて表示器11の温度表示
部11a及び温度分布表示部11cに表示する。
【0058】例えば、図7は、「80℃」と表示された
加熱スイッチ13iを押圧操作して、ごはんのあたため
調理を行った場合の表示器11の表示を示している。従
って、この場合は仕上がり温度が80℃に設定される。
このうち、図7の(a)は加熱調理の初期における表示
器11の表示の一例を示している。この図7(a)の温
度分布表示部11cから、被加熱物6のうち視野p4及
びp5に対応する部分の温度は20℃であることがわか
る。この結果、温度表示部11aには「20℃」と表示
される。
【0059】図7の(b)は加熱調理の途中における表
示器11の表示の一例を示している。この図7(b)の
温度分布表示部11cから、被加熱物6のうち視野p4
及びp5に対応する部分は40℃、視野p3及びp6に
対応する部分は20℃であることがわかる。即ち、被加
熱物6の中央部分は40℃に、周辺部分は20℃に上昇
している。この結果、温度表示部11aには「40℃」
と表示される。
【0060】図7の(c)は加熱調理の後期における表
示器11の表示の一例を示している。この図7(c)の
温度分布表示部11cから、被加熱物6のうち視野p4
及びp5に対応する部分は60℃、視野p3及びp6に
対応する部分は20℃であることがわかる。この結果、
温度表示部11aには「60℃」と表示される。
【0061】一方、図8は、「20℃」と表示された加
熱スイッチ13cを押圧操作して解凍調理を行った場合
の加熱終了時における表示器11の表示を示している。
この場合、仕上り温度は20℃に設定される。この図8
に示される温度分布表示部11cから、被加熱物6のう
ち視野p2及びp7に対応する部分は20℃、視野p3
及びp6に対応する部分は10℃であることがわかる。
また、視野p4及びp5に対応する部分は非点灯状態で
あるため、この部分は0℃以下であり、十分に加熱され
ていないことがわかる。
【0062】従って、使用者は、温度分布表示部11c
の表示を見て、被加熱物6の加熱状況を監視することが
できる。このため、例えば被加熱物6が端煮えを起こし
ていたり、被加熱物6の一部が十分に加熱されていなか
ったりする等、被加熱物6の加熱状況が好ましくない場
合に、被加熱物の配置を変えたり、加熱時間を短縮した
りする等の適宜の対応をとることができる。
【0063】また、本実施例によれば、赤外線センサ1
7により被加熱物6の複数部位の温度を非接触で検出す
るように構成した。即ち、被加熱物6に触れることなく
温度を検出することができるので、衛生的である。
【0064】更に、本実施例では、赤外線センサ17を
8個の赤外線検出素子p1〜p8から構成すると共に、
各素子p1〜p8の温度検出値から各視野i1〜i8が
背景視野、境界視野、直接可視視野のいずれであるかを
判別すると共に、境界視野と特定された場合には、その
境界視野における被加熱物の温度を推定するように構成
した。従って、被加熱物6の端部分の温度を正確に検出
することができ、例えば解凍調理の際に「端煮え」が生
じているか否かを正確に判断することができる。
【0065】特に本実施例では、前記赤外線センサ17
の測定視野Iがターンテーブル4を直径方向に横切るよ
うに各素子p1〜p8を配置したので、前記ターンテー
ブル4が一回転するとターンテーブル4上の全領域の温
度を検出することができる。このため、ターンテーブル
4上の被加熱物6の配置に関係なく、被加熱物6全体の
温度を検出することができる。従って、被加熱物6の部
位によって温度が異なる場合であってもその温度分布を
正確に検出することができる。しかも、ターンテーブル
4上の全領域に測定視野を形成するように赤外線センサ
17を構成する場合に比べて、赤外線検出素子の数を少
なくすることができる。
【0066】また、赤外線センサ17によりターンテー
ブル4上の全領域を検出する構成であっても、温度分布
表示部11cには被加熱物6の温度分布のみが表示され
るように構成した。このため、赤外線センサ17が測定
視野Iを形成する全領域の温度分布を表示する構成と異
なり、被加熱物6の温度分布をより正確に把握すること
ができる。
【0067】そして、本実施例では、加熱中における被
加熱物6の温度分布を棒グラフにて表示したので、使用
者は、被加熱物6の加熱状況を視覚的に把握することが
できる。
【0068】更に、本実施例においては、加熱スイッチ
13a〜13jを操作すると、被加熱物6の仕上がり温
度の設定と加熱開始の指示とが同時に行われるように構
成した。従って、仕上がり温度の設定と加熱開始の指示
とを別々のスイッチを操作して行う場合に比べて、操作
を簡単に済ませることができる。
【0069】図9ないし図11は本発明の第2の実施例
(請求項9及び10に対応)を示すものであり、第1の
実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と
同一部分には同一符号を付している。この第2の実施例
では、複数、この場合2種類の被加熱物を同時に加熱調
理できるように構成したところに特徴を有する。
【0070】即ち、図9に示すように、前記操作パネル
10の操作部12には、複数の加熱スイッチ31、2種
類の被加熱物(以下、第1の被加熱物、第2の被加熱物
と称する)の仕上がり温度を設定するための設定スイッ
チ32、設定を取り消すための取り消しスイッチ35が
設けられている。この場合、前記加熱スイッチ31で
は、0℃から90℃まで仕上がり温度を5℃おきに設定
できるように構成されている。
【0071】また、図10に示すように、前記ターンテ
ーブル4には、該ターンテーブル4を半円ずつ区切る直
線Lが描かれていると共に、一方の半円部分には第1の
被加熱物の載置部位を指示する「」の符号33が、他
方の半円部分には、第2の被加熱物の載置部位を示す
「」の符号34が描かれている。
【0072】そして、制御回路20は、ターンテーブル
4上の所定部位に第1及び第2の被加熱物が載置された
状態で設定スイッチ32が操作され、その後、加熱スイ
ッチ31が続けて2回操作されると、2種類の被加熱物
を加熱するものと判断して、マグネトロン9及びRTモ
ータ5を駆動して加熱を開始すると共に、表示器11の
設定温度表示部11bに第1及び第2の被加熱物それぞ
れの仕上がり温度を並べて表示するように構成されてい
る。
【0073】更に、加熱が開始されると、前記制御回路
20は前記赤外線センサ17の各素子p1〜p8それぞ
れの温度検出信号を読み込み、各測定視野i1〜i8の
温度算出値を求めるように構成されている。
【0074】このとき、前記制御回路20は、位置検出
装置7からの入力信号に基づいて、前記ターンテーブル
4が所定位置、例えば図10に示すように、赤外線セン
サ17の測定視野Iの中心線L0と、ターンテーブル4
上の直線Lとが直交する位置にあるときに、赤外線セン
サ17の各素子p1〜p8の温度検出信号を読み込むよ
うに構成されている。
【0075】そして、前記制御回路20は、各測定視野
i1〜i8の温度算定値に基づいて表示器11の温度分
布表示部11cにターンテーブル4上の温度分布を棒グ
ラフにて表示する。また、測定視野i1〜i4の温度算
定値のうちの最高値及び測定視野i5〜i8の温度算定
値のうちの最高値を、それぞれ第1及び第2の被加熱物
の現在の温度として温度表示部11aに表示する。
【0076】更に、前記制御回路20は、各測定視野i
1〜i8の温度算定値に基づいて、第1及び第2の被加
熱物が略同時に仕上がり温度に到達するようにターンテ
ーブル4の回転及び停止を制御するように構成されてい
る。この場合、加熱室2内のうち加熱強度が高い位置と
低い位置とが予め実験的に求められており、制御回路2
0は、第1及び第2の被加熱物のうち現在の温度と仕上
がり温度との差が大きい被加熱物が、加熱強度が高い位
置に長くとどまるように、前記ターンテーブル4の回転
及び停止を制御するように構成されている。従って、本
実施例においては、前記制御回路20は、回転制御手段
として機能する。
【0077】図11は、第1及び第2の被加熱物とし
て、ご飯とおかずを同時に加熱調理をする場合の表示器
11の表示状態を示す図である。ここでは、ご飯の仕上
がり温度は75℃に、おかずの仕上がり温度は85℃に
設定されているものとする。従って、前記表示器11の
設定温度表示部11bには、85℃及び75℃と表示さ
れる。
【0078】このとき、温度表示部11aには、視野i
1〜i4の温度算定値のうちの最高値及び視野i5〜i
8の温度算定値のうちの最高値が、それぞれ第1及び第
2の被加熱物の現在の温度として表示される。また、温
度分布表示部11cには、ターンテーブル4を横切る測
定視野すべての温度算定値が、被加熱物6の有無にかか
わらず棒グラフにて表示される。
【0079】このように、本実施例によれば、2種類の
被加熱物6を同時に加熱することができ、しかも、2種
類の被加熱物6が略同時に仕上がり温度に到達するよう
に構成したので、2種類の被加熱物をそれぞれ別個に加
熱調理する場合に比べて、使い勝手が良く、しかも加熱
調理に要する時間を短縮することができる。また、2種
類の被加熱物6の温度分布が棒グラフとして表示される
ので、各被加熱物6の加熱状況を監視しながら適切な対
応をとることができる。
【0080】尚、本実施例では、設定スイッチ32を押
圧操作することなく加熱スイッチ31が操作された場合
は、制御回路20は仕上がり温度は1個しか設定されな
かったものと判断して第1の実施例と同様の制御をす
る。
【0081】図12は本発明の第3の実施例(請求項7
に対応)を示しており、この実施例では、赤外線センサ
17は図示しない移動手段により矢印A方向に揺動移動
されるように構成されている。この場合、前記赤外線セ
ンサ17が一回揺動されると、前記赤外線センサ17に
よってターンテーブル4上の全領域の温度を検出するこ
とができる。このように構成によれば、前記ターンテー
ブル4が停止している場合でも、前記ターンテーブル4
上の全領域の温度を検出することができる。
【0082】図13は本発明の第4の実施例を示すもの
であり、本実施例は温度分布表示部11cの構成が異な
っている。図示はしないが、本実施例では、赤外線セン
サ17は、測定視野が前記加熱室の底面部の全領域を覆
うように例えば5行×5列で配列された25個の赤外線
検出素子から構成されている。また、前記温度分布表示
部11cには、前記赤外線検出素子の配列に対応して、
5行×5列に配列された25個のブロック41が表示さ
れている。つまり、本実施例では、前記温度分布表示部
11cには、上方から加熱室2をみたときの底面部の全
領域の温度分布が表示される。
【0083】そして、制御回路20は、各素子の検出温
度に応じて対応するブロック41の色調を異ならせるよ
うに、例えば温度が高くなるにつれて色調を濃くするよ
うに構成されている。
【0084】例えば、図13の温度分布表示部11cで
は、25個のブロック41のうち黒く塗りつぶされた4
個のブロック41に対応する領域は、その他のブロック
41に対応する領域よりも温度が高いことが示されてい
る。従って、使用者は、色調の違いにより被加熱物の加
熱状況を把握することができる。
【0085】尚、本発明は上記し且つ図面に記載した実
施例に限定されるものではなく、例えば、次のような変
形が可能である。
【0086】即ち、第1の実施例では、すべての加熱調
理時において被加熱物6のみの温度分布を表示するよう
に構成したが、背景温度以下の低い仕上がり温度が設定
された場合は、被加熱物6のみの温度分布を表示し、背
景温度よりも高い仕上がり温度が設定された場合は、タ
ーンテーブル4上の全領域の温度分布を表示するように
構成しても良い。仕上がり温度が背景温度よりも高い被
加熱物の場合は、ターンテーブル4上の全領域の温度分
布を表示しても、被加熱物の加熱状況を十分に把握する
ことができるからである。そして、上記構成によれば、
背景温度よりも高い仕上がり温度が設定された場合に
は、赤外線センサ17の各視野i1〜i8を背景視野、
境界視野、直接可視視野に判別しなくても済み、その
分、赤外線センサ17の各視野i1〜i8の温度算出処
理に要する時間を短縮することができる。
【0087】また、第2の実施例では、第1及び第2の
被加熱物が仕上がり温度に到達するまでの時間が略同じ
となるように構成したが、2種類の被加熱物が仕上がり
温度に到達するまでに要する時間が異なるような構成で
も良い。この場合、第1及び第2の被加熱物のうちの一
方が仕上がり温度に到達すると、ブザーを鳴らして加熱
の終了を報知する。そして、使用者が一方の被加熱物を
取り出した後、扉を閉じると加熱を再開し、他方の被加
熱物が仕上がり温度に到達すると、再びブザーを鳴らし
て加熱の終了を報知するように構成する。
【0088】更に、第2の実施例では、複数の被加熱物
の仕上がり温度を設定するための特別のスイッチ32を
設けたが、例えば次のような構成も良い構成である。即
ち、、制御回路20は、一の加熱スイッチ31の操作
後、所定時間が経過する間に次の加熱スイッチ31が操
作されなければ仕上がり温度は1つだけ設定されたもの
と判断して加熱を開始し、一の加熱スイッチ31の操作
後、続けて次の加熱スイッチ31が操作されれば、2つ
の仕上がり温度が設定されたものと判断して加熱を開始
するように構成しても良い。
【0089】第4の実施例では、各素子の検出温度に応
じて対応するブロック41の色調を異ならせるように構
成したが、色彩を異ならせるように構成しても良い。
【0090】本発明は、手動操作にて仕上がり温度を設
定して調理を実行する場合に限らず、調理メニューを設
定すると予め設定された仕上がり温度まで加熱が行われ
る所謂自動調理の実行が可能な構成にも適用できる。ま
た、オーブン、グリル調理機能を備えたヒータ付の電子
レンジにも適用できる。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子レンジは、加熱室内のうち被加熱物の配置領域内
の複数部位の温度を検出する温度検出手段を設けると共
に、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記被加熱
物の配置領域内の温度分布を表示する表示手段を設け、
被加熱物の加熱状況を視覚的に把握できるように構成し
たので、均一に加熱することが難しい被加熱物に対し
て、加熱強度や加熱時間等を適宜調節することにより、
被加熱物の一部が過度に加熱されたり、十分に加熱され
ないといった不具合を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電子レンジの操作
パネルの正面図
【図2】電子レンジを遠近画法で示す正面図
【図3】電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】赤外線センサの正面図
【図5】赤外線センサの側面図
【図6】赤外線センサの測定視野を示す加熱室の横断平
面図
【図7】ごはんの加熱調理中における表示器の表示状態
の一例を示す図であり、(a)は加熱初期の表示状態、
(b)は加熱中期の表示状態、(c)は加熱後期の表示
状態をそれぞれ示す図
【図8】解凍調理中における表示器の表示状態の一例を
示す図
【図9】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図10】図6相当図
【図11】ごはんとおかずとを同時に加熱調理した場合
の表示器の表示状態の一例を示す図
【図12】本発明の第3の実施例を示す図6相当図
【図13】本発明の第4の実施例を示す表示器の正面図
【符号の説明】
図中、2は加熱室、4はターンテーブル、5はRTモー
タ(駆動手段)、9はマグネトロン(マイクロ波発生装
置)、11は表示器(表示手段)、13a〜13j,3
1は加熱スイッチ、17は赤外線センサ(温度検出手
段)、20は制御回路(表示手段、加熱制御手段、回転
制御手段)、p1〜p8は赤外線検出素子(温度検出素
子)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 551 F24C 7/02 551Q 15/16 15/16 J H05B 6/64 H05B 6/64 K 6/68 310 6/68 310A 320 320Q 320V Fターム(参考) 3K086 AA01 BA08 BB02 CA04 CB04 CC01 CC06 CC11 CD09 CD10 CD11 3K090 AA01 AB02 BA01 EB14 EB35 EC01 3L086 CA11 CB16 CC08 CC12 CC16 DA29

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物が収容される加熱室と、 前記加熱室内にマイクロ波を供給して前記被加熱物を加
    熱するマイクロ波発生装置と、 前記加熱室内のうち前記被加熱物の配置領域内の複数部
    位の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記被加熱物の
    配置領域内の温度分布を表示する表示手段とを備えたこ
    とを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 表示手段は、棒グラフにより温度分布を
    表示することを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 表示手段は、棒グラフのうち所定温度に
    達した部分をその他の部分とは異なる色彩若しくは異な
    る色調で表示することを特徴とする請求項2記載の電子
    レンジ。
  4. 【請求項4】 温度検出手段は、非接触形の赤外線セン
    サであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 赤外線センサは、複数の赤外線検出素子
    から構成されていることを特徴とする請求項4記載の電
    子レンジ。
  6. 【請求項6】 加熱室内の底部に設けられ、被加熱物を
    載置するためのターンテーブルと、 前記ターンテーブルを回転駆動する駆動手段とを備え、 温度検出手段は、少なくとも前記ターンテーブルの回転
    中心から周縁部に向かって延びる領域に検出視野を形成
    する直線状に配列された複数の温度検出素子から構成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 温度検出手段は、加熱室内のうち被加熱
    物が配置される領域内の温度を検出する温度検出素子
    と、前記温度検出素子を移動させる移動手段とから構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 複数の異なる温度に対応するように設け
    られ、被加熱物の仕上がり温度を設定するための複数の
    温度設定スイッチと、 前記温度設定スイッチにより被加熱物の仕上がり温度が
    設定されたことに基づいて、マイクロ波発生装置による
    被加熱物の加熱を開始させると共に設定された仕上がり
    温度と温度検出手段の検出結果とに基づいて前記マイク
    ロ波発生装置による被加熱物の加熱を制御する加熱制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 温度設定スイッチにより複数の被加熱物
    の仕上がり温度を設定できるように構成されていること
    を特徴とする請求項8記載の電子レンジ。
  10. 【請求項10】 加熱室の底部に設けられ、被加熱物を
    載置するためのターンテーブルと、 前記ターンテーブルを回転駆動する駆動手段と、 複数の被加熱物が略同時に仕上がり温度に到達するよう
    に前記駆動手段による前記ターンテーブルの回転及び停
    止を制御する回転制御手段とを備えたことを特徴とする
    請求項9記載の電子レンジ。
  11. 【請求項11】 表示手段は、被加熱物の仕上がり温度
    が背景温度以下であるときは、被加熱物の温度分布のみ
    を表示するように構成されていることを特徴とする請求
    項1ないし10のいずれかに記載の電子レンジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070523A (ja) * 2019-02-14 2019-05-09 シャープ株式会社 加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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