JPH10220775A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH10220775A
JPH10220775A JP2355697A JP2355697A JPH10220775A JP H10220775 A JPH10220775 A JP H10220775A JP 2355697 A JP2355697 A JP 2355697A JP 2355697 A JP2355697 A JP 2355697A JP H10220775 A JPH10220775 A JP H10220775A
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JP
Japan
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temperature
cooking
heating
extended
stroke
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JP2355697A
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Inventor
Mika Morita
美香 森田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、調理行程の延長して実行し得るよ
うにしたものにおいて、その延長調理行程での調理仕上
がりにばらつきがないようにする。 【解決手段】 制御回路16は、延長指定スイッチ8に
より調理行程の延長が指定されると、延長調理行程開始
時に温度センサ13により検出し、この検出温度を、予
め定められた判定温度と比較することにより、加熱調理
室の温度が下がったか否かを判断する。そして、検出温
度が上記判定温度より低いときには、該判定温度より高
いときに比して加熱量を上げるように制御する。これに
より、延長調理行程での調理不足が防止され、もって、
扉が開閉された場合でも開閉されない場合でも良好な調
理仕上がりが期待できるものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある一つの調理行
程を実行しているときに延長指定があったときに当該調
理行程終了に引き続いて調理行程を延長するようにした
加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、加熱調理器
において、例えばオーブン調理を実行しているときに、
使用者が、被調理物の焼き具合等の調理状況を見て調理
行程を延長したいと思う場合がある。これに対処するた
めに、操作パネルに延長指定手段としての延長スイッチ
を設け、実行中の一つの調理行程が終了するまでにこの
延長スイッチを操作することにより調理行程が延長され
るようになる。いま、最初に実行する調理行程を本調理
行程と称する。
【0003】しかして、行程の延長が指定されると、本
調理行程が終了した後、延長調理行程を実行するが、こ
の場合予め定められた制御パターンでヒータ等の加熱手
段を制御するようにしている。一般に使用者が、本調理
行程を延長するか否かを判断する場合、加熱調理室の内
部の被加熱物の様子を見るが、この場合、扉を閉めたま
までその窓から見ることもあれば、扉を開けて見ること
もあり、あるいは、扉を開け被加熱物を取り出して見る
こともある。従って、本調理行程が終了して延長調理行
程が開始される時点では、加熱調理室内の温度が下がっ
ていることがあり、その温度降下幅もまちまちで、この
ため、従来のように延長調理行程を一義的な制御パター
ンで制御すると、その延長調理行程での調理仕上がりに
ばらつきが発生する虞がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、調理行程の延長して実行し得るよ
うにしたものにおいて、その延長調理行程での調理仕上
がりにばらつきがないようにできる加熱調理器を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被加
熱物が配置される加熱調理室と、被加熱物を加熱する加
熱手段と、加熱調理室内の温度を検出する温度検出手段
と、一つの調理行程が終了するまでにこの調理行程の延
長を指定するための延長指定手段と、この延長指定手段
により延長が指定されたときには、前記温度検出手段に
よる検出温度状況に基づいて延長調理行程を制御する延
長調理行程制御手段とを備えて構成される。
【0006】この構成においては、延長指定手段により
延長が指定されたときには、延長調理行程制御手段によ
り、前記温度検出手段による検出温度状況に基づいて延
長調理行程を制御するから、延長調理行程開始までに加
熱調理室用の扉の開閉等により加熱調理室内の温度が変
化(降下)していても、その温度変化に対応した制御が
可能となり、もって、その延長調理行程での調理仕上が
りにばらつきがないようにできるものとなる。
【0007】請求項2の発明は、延長調理行程制御手段
が、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度と、予め定められた判定温度とを比較
し、検出した加熱調理室内温度が、予め定められた判定
温度より低いときには、該判定温度より高いときに比し
て加熱量を上げるように制御するところに特徴を有す
る。
【0008】延長調理行程開始までに加熱調理室用の扉
が開閉された場合には、開閉されない場合に比して、加
熱調理室の温度の下がり方は大きい。しかして、上記構
成では、延長調理行程開始時の加熱調理室内温度を温度
検出手段により検出し、この検出した加熱調理室内温度
を、予め定められた判定温度と比較することにより、加
熱調理室の温度が下がったか否かを判断することが可能
である。そして、検出した加熱調理室の温度が上記判定
温度より低いときには、加熱調理室内の温度が扉開閉が
ない場合よりも下がったと判断して、該判定温度より高
いときに比して加熱量を上げるように制御するから、延
長調理行程での調理不足を防止でき、もって、扉が開閉
された場合でも開閉されない場合でも良好な調理仕上が
りが期待できるものとなる。
【0009】請求項3の発明は、延長調理行程制御手段
が、調理メニュー毎に延長調理行程の制御モードを設定
するようになっているところに特徴を有する。この構成
においては、温度検出手段による検出温度状況に基づい
て延長調理行程が制御されるが、調理メニュー毎に、そ
の延長調理行程の制御モードを設定するから、各調理メ
ニューに応じて良好な調理仕上がりが期待できる。
【0010】請求項4の発明は、延長調理行程制御手段
が、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度が予め定められた判定温度より高いと
きには、延長調理行程の加熱エネルギーを一つの調理行
程終了間近の加熱エネルギー以下とするように制御する
ところに特徴を有する。
【0011】この構成においては、温度検出手段により
検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予
め定められた判定温度より高いときには、延長調理行程
の加熱エネルギーを一つの調理行程終了間近の加熱エネ
ルギー以下とするから、延長調理行程での過加熱を防止
できるようになる。すなわち、いわゆる本調理行程では
ある程度被加熱物に対する加熱が実行されており、扉の
開閉がない場合(温度降下がさほどない場合)には、延
長調理行程を、本調理行程を上回る加熱エネルギーで行
なうと過加熱が懸念される。しかして、上記手段におい
ては、扉開閉がなくて加熱調理室の温度降下がさほどな
い状況では、本調理行程の加熱エネルギー以下で延長調
理行程が実行されるから、該延長調理行程での過加熱を
防止できるものである。
【0012】請求項5の発明は、延長調理行程制御手段
が、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度が予め定められた判定温度より高いと
きには、延長調理行程の設定温度を一つの調理行程の設
定温度以下とするように制御するところに特徴を有す
る。この構成においては、温度検出手段により検出した
延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予め定めら
れた判定温度より高いときには、延長調理行程の設定温
度を一つの調理行程終了間近の設定温度以下とするか
ら、延長調理行程での過加熱を防止できるようになる。
すなわち、いわゆる本調理行程ではある程度被加熱物に
対する加熱が実行されており、扉の開閉がない場合に
は、延長調理行程を、本調理行程を上回る設定温度で加
熱制御すると過加熱が懸念される。しかして、上記手段
においては、扉開閉がなくて加熱調理室の温度降下がさ
ほどない状況では、延長調理行程が本調理行程の設定温
度以下で加熱制御されるから、該延長調理行程での過加
熱を防止できるものである。
【0013】請求項6の発明は、一つの調理行程が、加
熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停止する
放置行程とを有し、延長調理行程制御手段が、温度検出
手段により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内
温度が予め定められた判定温度より高いときには、延長
調理行程の加熱エネルギーを一つの調理行程のうち前記
放置行程直前の加熱行程の加熱エネルギー以下とするよ
うに制御するところに特徴を有する。
【0014】この構成においては、一つの調理行程が、
加熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停止す
る放置行程とを有する場合に対処している。すなわち、
温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の加熱
調理室内温度が、予め定められた判定温度より高いとき
には、つまり、扉の開閉がないような場合には、延長調
理行程の加熱エネルギーを本調理行程の加熱エネルギー
以下とすることが過加熱防止の点から好ましい。この場
合、延長調理行程の加熱エネルギーが、本調理行程の終
了時期の加熱エネルギーに対して一義的にある比率で設
定されるとすると、加熱が停止される放置行程が含まれ
ている場合に、この放置行程を基に加熱エネルギーが設
定されて延長調理行程の加熱エネルギーが実質的にゼロ
となって被加熱物を加熱できない懸念がある。しかるに
上記構成においては、本調理行程の放置行程直前の加熱
行程の加熱エネルギー以下で延長調理行程を実行するか
ら、延長調理行程において加熱エネルギーを適正に設定
可能となって加熱不足を有効に防止できるものである。
【0015】請求項7の発明は、一つの調理行程が、加
熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停止する
放置行程とを有し、延長調理行程制御手段が、温度検出
手段により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内
温度が予め定められた判定温度より高いときには、延長
調理行程の設定温度を一つの調理行程のうち前記放置行
程直前の加熱行程の設定温度以下とするように制御する
ところに特徴を有するものである。
【0016】この構成においても、一つの調理行程が、
加熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停止す
る放置行程とを有する場合に対処している。すなわち、
温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の加熱
調理室内温度が、予め定められた判定温度より高いとき
には、つまり、扉の開閉がないような場合には、延長調
理行程の設定温度を本調理行程の設定温度以下とするこ
とが過加熱防止の点から好ましい。この場合、延長調理
行程の設定温度が、本調理行程の終了時期の設定温度に
対して一義的にある比率で設定されるとすると、加熱が
停止される放置行程(温度制御すべき設定温度がない行
程)が含まれている場合に、この放置行程を基に設定温
度がゼロに設定されて被加熱物を加熱できない懸念があ
る。しかるに上記構成においては、本調理行程の放置行
程直前の加熱行程の設定温度で延長調理行程を実行する
から、延長調理行程の設定温度を適正に設定可能となっ
て過加熱を有効に防止できるものである。
【0017】請求項8の発明は、延長調理行程制御手段
が、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度が予め定められた判定温度より低いと
きには、延長調理行程の加熱エネルギーを、該延長調理
行程の加熱温度が設定温度に達するまでは、一つの調理
行程終了間近の加熱エネルギーより大とするように制御
するところに特徴を有する。
【0018】この構成においては、温度検出手段により
検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予
め定められた判定温度より低いときには、これをもっ
て、扉の開閉があって加熱調理室内の温度が低下したと
判断される。この場合、延長調理行程の加熱エネルギー
の強度を本調理行程の終了間近の加熱エネルギーと同等
に一義的に決めておくと、延長調理行程において設定温
度までなかなか温度上昇せずに、せっかくの延長調理行
程を実行するのに加熱が進まない虞がある。しかるに上
記構成においては、このようなときには、延長調理行程
の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度が設定
温度に達するまでは、一つの調理行程終了間近の加熱エ
ネルギーより大とするように制御するから、延長調理行
程が開始されると速く温度回復が図られ、もって、延長
調理行程での加熱不足を早急になくすことができるよう
になる。
【0019】請求項9の発明は、延長調理行程制御手段
が、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度が予め定められた判定温度より低いと
きには、延長調理行程の加熱エネルギーを、該延長調理
行程の加熱温度が設定温度に達した以後は、一つの調理
行程終了間近の加熱エネルギー以下とするように制御す
るところに特徴を有する。
【0020】この構成においては、温度検出手段により
検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予
め定められた判定温度より低いときには、これをもっ
て、扉の開閉があって加熱調理室内の温度が低下したと
判断される。この場合、延長調理行程の加熱エネルギー
の強度を本調理行程の終了間近の加熱エネルギーと同等
以上に一義的に決めておくと、延長調理行程において設
定温度までの温度回復が速くなるが、しかし、延長調理
行程が設定温度に達した後は、過加熱となる虞がある。
しかるに上記構成においては、このようなときには、延
長調理行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱
温度が設定温度に達した以後は、一つの調理行程終了間
近の加熱エネルギー以下とするから、延長調理行程での
過加熱をなくすことができるようになる。
【0021】請求項10の発明は、延長調理行程制御手
段が、延長調理行程実行中、温度検出手段により加熱調
理室内温度を検出し、その検出した加熱調理室内温度に
基いてその後の行程の制御を継続もしくは変更するとこ
ろに特徴を有する。本調理行程実行中の扉の開閉の有無
は該本調理行程での温度検出手段による検出温度に基い
て判断することが可能であり、延長調理行程制御手段
が、この温度検出手段による検出温度状況に基づいて延
長調理行程を制御することで、延長調理行程の制御を、
本調理行程での温度変化に対応した制御とすることが可
能となる。これに加え、上記構成では、延長調理行程実
行中に温度検出手段により加熱調理室内温度を検出し、
これに基いてその後の行程の制御を継続もしくは変更す
るようにしたから、延長調理行程において温度変化があ
った場合にもこれに対処した適正な制御が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図7を参照しながら説明する。図2には、
加熱調理器であるオーブンレンジ機能を有する電子レン
ジを示している。この電子レンジの本体1は、内部に加
熱調理室2が形成されており、その前面に加熱調理室2
を開閉するための扉3が設けられている。この扉3には
加熱調理室2内を目視し得るように窓3aが設けられて
いる。また、本体1の前面右側には操作パネル4が設け
られており、この操作パネル4には、表示器5が設けら
れていると共に、回動操作および押込み操作が可能な操
作摘み6が設けられている。この操作摘み6には、その
回動操作により時間あるいは温度を設定する設定器6a
(図1参照)および押込み操作により動作して調理スタ
ートするためのスタートスイッチ6bが備えられてい
る。
【0023】さらに、この操作パネル4には、調理メニ
ューを選択設定するための調理メニュースイッチ7、延
長指定手段たる延長指定スイッチ8等のスイッチ群9が
設けられている。上記延長指定スイッチ8は、一つの調
理行程が実行されている間に、操作されると、例えばそ
の操作保持時間に応じて延長時間(これは表示器5に表
示される)が加算されてゆくようになっている。なお、
一旦設定した延長時間を短く修正するときには図示しな
い減少スイッチを操作すれば良いようになっている。
【0024】また、加熱調理室2の天井部には加熱手段
たる例えば管ヒータからなる上ヒータ10が設けられて
いると共に底板部の裏側には加熱手段たる面状ヒータか
らなる中側下ヒータ11および外側下ヒータ12が設け
られている。中側下ヒータ11は半径寸法がやや小さい
ドーナツ円板状をなし、外側下ヒータ12はこれよりや
や大きなドーナツ円板状をなしてその外側に同心的に位
置している。さらに加熱調理室2の側部には該加熱調理
室2内の温度を検出する温度検出手段たる温度センサ1
3が設けられている。
【0025】次に図1には、電子レンジの電気的構成を
示している。加熱手段たるマグネトロン14は、加熱調
理室2内にマイクロ波を供給するためのものであり、こ
れは操作パネル4裏側の図示しない機械室に設けられて
いる。またモータ15は図示しない回転テーブルを回転
駆動させるためのものであり、これは、加熱調理室4の
底板部の裏側において、中側下ヒータ11および外側下
ヒータ12より下方となるように設けられている。この
モータ15の回転軸15aの上端部が図2に示すように
加熱調理室2内に突出している。
【0026】制御回路16はマイクロコンピュータを含
んで構成されており、これは延長調理行程制御手段とし
て機能するようになっている。この制御回路16には、
設定器6aからの設定信号、スタートスイッチ6bおよ
び既述したスイッチ群9からのスイッチ信号が与えられ
るようになっており、これらの入力があると、内部の運
転プログラムに従い、表示器5、各ヒータ10〜12,
マグネトロン14およびモータ15を制御するようにな
っている。
【0027】さて、制御回路16における延長調理行程
制御手段の制御内容について以下述べる。図3には、メ
ニュー設定された一つの調理行程(本調理行程)に、延
長指定がなされた場合の制御内容のフローチャートを示
している。また、図4には、本調理行程のメニューが
「シュー皮調理」、「クッキー調理」の場合における制
御内容を示している。
【0028】図3のステップS1において、調理メニュ
ースイッチ7の操作に基いて本調理行程の調理メニュー
を設定する。この後、ステップS2に移行して、設定器
6aの操作に基いてこの本調理行程の実行時間を設定す
る。次いで、ステップS3に移行して、スタートスイッ
チ6bの操作があったか否かを判断し、操作があると、
ステップS4に移行して、温度センサ13により加熱調
理室2内の温度検出を開始する。この検出温度データは
本調理行程の温度制御に用いる。
【0029】ステップS5では本調理行程で実行される
制御内容を第1の行程の制御モードとする。すなわち、
調理メニューが「シュー皮調理」あるいは「クッキー調
理」であるときには、それらの本調理行程は、第1の行
程と第2の行程とからなる。例えば、調理メニューが
「シュー皮調理」で、その設定時間が「38分」の場合
には、本調理行程は第1の行程の制御内容は、図4に示
すように、設定温度が「230℃」で、実行時間が28
分であり、さらに、加熱エネルギーはほぼ1000W
(上ヒータ10の通断電モードが18秒オン・12秒オ
フ、中側下ヒータ11の通断電モードが4秒オン・26
秒オフ、外側下ヒータ12の通断電モードが8秒オン・
22秒オフ)である。
【0030】第2の行程の制御内容は、設定温度が「1
60℃」で、実行時間が10分であり、さらに、加熱エ
ネルギーは600W(上ヒータ10の通断電モードが1
0秒オン・20秒オフ、中側下ヒータ11の通断電モー
ドが終始オフ、外側下ヒータ12の通断電モードが8秒
オン・22秒オフ)である。
【0031】調理メニューが「クッキー皮調理」で設定
時間が「26分」の場合には、本調理行程は加熱行程で
ある第1の行程と、放置行程である第2の行程とからな
り、第1の行程の制御内容は、図4に示すように、設定
温度が「170℃」で、実行時間が23分であり、さら
に、加熱エネルギーがほぼ800W(上ヒータ10の通
断電モードが16秒オン・14秒オフ、中側下ヒータ1
1の通断電モードが終始オフ、外側下ヒータ12の通断
電モードが8秒オン・22秒オフ)である。
【0032】第2の行程の制御内容は、温度制御をしな
いものであり、設定温度はなし、実行時間が3分であ
り、各ヒータ10〜12は断電である。
【0033】いま、調理メニューが「シュー皮調理」
で、その設定時間が「38分」の場合を例にとって説明
するに、上述のステップS5では「シュー皮調理」の第
1の行程の制御モードが選択設定され、そして、その制
御モードで各ヒータ10〜12がオンオフされて加熱制
御が開始される。この場合、加熱調理室2内の温度(温
度センサ13による検出温度)が設定温度230℃を上
回ると全ヒータ10〜12がオフされ、下回ると、既述
したオンオフモードでオン・オフされる。この場合加熱
エネルギーは図6に示すようにほぼ1000Wとされ
る。ステップS6では、加熱が開始されてからの経過時
間が第1の行程の設定時間Ta(この場合28分)を経
過したか否かを判断する。
【0034】経過すれば、ステップS7に移行して第2
の行程の制御モードを選択設定する。この場合、加熱調
理室2内の温度(温度センサ13による検出温度)が設
定温度160℃を上回ると全ヒータ10〜12がオフさ
れ、下回ると、既述したオンオフモードでオン・オフさ
れる。この場合加熱エネルギーは図4に示すようにほぼ
600Wとされる。ステップS8では、加熱が開始され
てからの経過時間が本調理行程の設定時間(第1の行程
の設定時間Ta+第2の行程の設定時間Tb)を経過し
たか否かを判断する。経過すればステップS9に移行す
る。
【0035】ステップS9では、延長指定スイッチ8が
これまでに操作されたか否かを判断し、操作されていな
ければ、ステップS10に移行して加熱制御を停止す
る。延長指定スイッチ8がこれまでに操作されていれ
ば、ステップS11に移行してその延長指定スイッチ8
の操作に応じた延長時間Teをセットする。そして、ス
テップS12では、温度センサ13の検出温度(加熱調
理室2内の温度)を読み込み、この検出温度SDが、予
め設定された判定温度K(この場合本調理行程での最終
行程(第1の行程)の設定温度160℃より例えば10
℃低いところの150℃を判定温度Kとしている)以下
であるか否かを判断する。なお、この判定温度Kを、こ
の最終行程の設定温度より若干低い温度としているの
は、加熱調理室2内の温度はこの設定温度を基準として
制御されていて若干の上下幅があることからこれを見越
して若干低めに設定している。なお、扉3が開放される
とヒータ10〜12は断電されるようになっている。
【0036】しかして、検出温度SDが判定温度Kを上
回れば、扉3の開閉がなく、加熱調理室2内の温度が低
下していないと判定できるものであり、この場合ステッ
プS14に移行し、延長調理行程の制御モードのうち延
長モードAを選択設定し、そして加熱制御を実行する。
この延長調理行程の制御モードは、図4に示すように、
延長モードAと延長モードBとがあり、延長モードA
は、設定温度taが150℃、加熱エネルギーがほぼ3
33W(上ヒータ10の通断電モードが7秒オン・23
秒オフ、中側下ヒータ11の通断電モードが終始オフ、
外側下ヒータ12の通断電モードが3秒オン・22秒オ
フ)である。また、延長モードBは、設定温度tbが1
60℃、加熱エネルギーがほぼ600W(上ヒータ10
の通断電モードが10秒オン・20秒オフ、中側下ヒー
タ11の通断電モードが終始オフ、外側下ヒータ12の
通断電モードが8秒オン・22秒オフ)である。
【0037】なお、このステップS14での加熱制御
は、検出温度が150℃に達すると全ヒータ10〜12
をオフし、検出温度が150℃を下回ると各ヒータ10
〜12を上述の通断電モードでオンオフするようになっ
ている。次のステップS15では、延長調理行程開始か
ら(ステップS14実行開始から)の経過時間が前記延
長時間Teを経過したか否かを判断し、経過すればステ
ップS10に移行して加熱制御を停止する。このように
扉3の開閉がない場合の加熱制御の進行の様子を図5に
示している。
【0038】上述のステップS13において、検出温度
SDが判定温度K以下であれば、扉3の開閉があって、
加熱調理室2内の温度が低下していると判定できるもの
であり、この場合ステップS16に移行し、延長調理行
程の制御モードのうち延長モードBを選択設定し、そし
て加熱制御を実行する。この延長モードBは、既述した
ように、設定温度tbが160℃、加熱エネルギーがほ
ぼ600W(上ヒータ10の通断電モードが10秒オン
・20秒オフ、中側下ヒータ11の通断電モードが終始
オフ、外側下ヒータ12の通断電モードが8秒オン・2
2秒オフ)である。
【0039】このステップS16の後、次のステップS
17に移行し、延長調理行程開始から(ステップS16
実行開始から)の経過時間が前記延長時間Teを経過し
たか否かを判断し、経過すればステップS10に移行し
て加熱制御を停止する。このように扉3の開閉があった
場合の加熱制御の進行の様子を図6に示している。
【0040】一方、上述のステップS1において、調理
メニューとして「クッキー調理」が選択設定され、且
つ、その調理時間が26分に設定された場合には次のよ
うに制御される。ステップS5における第1の行程の制
御モードは、図4で示したように、設定温度が「170
℃」で、実行時間が23分であり、さらに、加熱エネル
ギーがほぼ800W(上ヒータ10の通断電モードが1
6秒オン・14秒オフ、中側下ヒータ11の通断電モー
ドが終始オフ、外側下ヒータ12の通断電モードが8秒
オン・22秒オフ)である。
【0041】また、ステップS7において選択設定され
る第2の行程は放置行程であり、その制御内容は、温度
制御をしないものであり、設定温度はなし、実行時間が
3分であり、各ヒータ10〜12は断電である。ここま
での本調理行程の加熱制御の進行の様子を図7に実線に
て示している。
【0042】ステップS13においては、検出温度SD
が判定温度K以下であるか否かを判断するが、この場
合、判定温度Kは、放置行程直前の行程である第1の行
程の設定温度170℃より例えば10℃低い160℃と
されている。このステップS13において、検出温度S
Dが判定温度K以下でないと判断されると、既述したス
テップS14に移行するが、このときの延長調理行程の
制御モードは、図4の制御モーAに示したように、設定
温度が160℃、加熱エネルギーがほぼ666W(上ヒ
ータ10の通断電モードが14秒オン・16秒オフ、中
側下ヒータ11の通断電モードが終始オフ、外側下ヒー
タ12の通断電モードが6秒オン・24秒オフ)とされ
る。この場合の延長調理行程での加熱制御の様子を図7
の点線で示す。
【0043】ステップS13において、検出温度SDが
判定温度K以下であると判断されると、既述のステップ
S16に移行するが、このときの延長調理行程の制御モ
ードは、図4の調理モードBに示したように、設定温度
が170℃、加熱エネルギーがほぼ800W(上ヒータ
10の通断電モードが16秒オン・14秒オフ、中側下
ヒータ11の通断電モードが終始オフ、外側下ヒータ1
2の通断電モードが8秒オン・22秒オフ)とされる。
この場合の延長調理行程での加熱制御の様子を図7の二
点鎖線で示す。
【0044】このように本実施例においては、延長指定
スイッチ8により延長が指定されたときには、制御回路
16により、温度センサ13による検出温度状況に基づ
いて延長調理行程を制御するから、延長調理行程開始ま
でに加熱調理室2用の扉3の開閉等により加熱調理室2
内の温度が変化(降下)していても、その温度変化に対
応した制御が可能となり、もって、その延長調理行程で
の調理仕上がりにばらつきがないようにできる。
【0045】特に、温度センサ13による延長調理行程
開始時の検出温度SDと、予め定められた判定温度Kと
を比較し、検出温度SDが、判定温度Kより低いとき
(扉3の開閉があった場合)には、該判定温度Kより高
いとき(扉3の開閉がない場合)に比して、設定温度や
加熱エネルギーといった加熱量を上げるように制御する
ようにしたから、延長調理行程での調理不足を防止で
き、もって、扉3が開閉された場合でも開閉されない場
合でも良好な調理仕上がりが期待できる。
【0046】また、本実施例によれば、調理メニュー毎
に延長調理行程の制御モードを設定するようになってい
るから、延長調理行程を実行するについて各調理メニュ
ーに応じが良好な調理仕上がりが期待できる。
【0047】さらにまた、本実施例によれば、温度セン
サ13により検出した延長調理行程開始時の検出温度S
Dが、判定温度Kより高いときには、延長調理行程の加
熱エネルギーを本調理行程終了間近の加熱エネルギー以
下とするように制御するから、延長調理行程での過加熱
を防止できる。すなわち、本調理行程ではある程度被加
熱物に対する加熱が実行されており、扉3の開閉がない
場合(温度降下がさほどない場合)には、延長調理行程
を、本調理行程を上回る加熱エネルギーで行なうと過加
熱が懸念される。しかして、上記実施例においては、扉
3の開閉がなくて加熱調理室2の温度降下がさほどない
状況では、本調理行程の加熱エネルギー以下で延長調理
行程を実行するから、該延長調理行程での過加熱を防止
できるものである。
【0048】また本実施例によれば、温度センサ13に
より検出した延長調理行程開始時の検出温度SDが、判
定温度Kより高いときには、延長調理行程の設定温度K
を本調理行程の設定温度以下とするように制御するか
ら、延長調理行程での過加熱を防止できるようになる。
すなわち、本調理行程ではある程度被加熱物に対する加
熱が実行されており、扉3の開閉がない場合(温度降下
がさほどない場合)には、延長調理行程を本調理行程と
同じ程度の設定温度で加熱制御すると過加熱が懸念され
る。しかして、上述した本実施例においては、扉3の開
閉がなくて加熱調理室2の温度降下がさほどない状況で
は、延長調理行程が本調理行程の設定温度以下で加熱制
御されるから、これによっても、該延長調理行程での過
加熱を防止できる。
【0049】特に本実施例によれば、調理メニューが
「クッキー調理」のように、本調理行程が、加熱行程と
放置行程とを有する場合でも適正な加熱を図ることがで
きる。すなわち、温度センサ13による検出温度SD
が、判定温度Kより高いときには、つまり、扉3の開閉
がないような場合には、延長調理行程の加熱エネルギー
を本調理行程の加熱エネルギー以下とすることが過加熱
防止の点から好ましい。この場合、延長調理行程の加熱
エネルギーが、本調理行程の終了時期の加熱エネルギー
に対して一義的にある比率で設定されるとすると、放置
行程が含まれている場合に、この放置行程を基に加熱エ
ネルギーが設定されて延長調理行程の加熱エネルギーが
実質的にゼロとなって被加熱物を加熱できない懸念があ
る。しかるに上記実施例においては、本調理行程の放置
行程直前の加熱行程の加熱エネルギー以下で延長調理行
程を実行するから、延長調理行程において加熱エネルギ
ーを適正に設定可能となって加熱不足を有効に防止でき
る。
【0050】この場合、加熱エネルギーだけでなく、延
長調理行程の設定温度も本調理行程のうち放置行程直前
の加熱行程の設定温度以下とするように制御するように
しており、これによっても、上述同様に加熱不足を有効
に防止できる。
【0051】図8および図9は本発明の第2の実施例を
示しており、次の点が第1の実施例と異なる。すなわ
ち、ステップG1からステップG15までは、第1の実
施例におけるステップS1からステップS15までと同
じ制御である。ステップG13において、検出温度SD
が判定温度K以下であれば(扉3の開閉があれば)、ス
テップG16に移行するが、このステップG16移行の
制御が異なる。すなわち、調理メニューとして「シュー
皮調理」が選択されているとすると、ステップG16で
は、遅延モードC(図9参照)を選択する。延長調理行
程の設定温度を150℃とし、且つ加熱エネルギーを本
調理行程終了間近の加熱エネルギー(600W)より大
とする(例えば1000Wとする)。
【0052】そして、ステップG17では、検出温度S
Dが上記設定温度以上となったか否かを判断し、以上と
なっていなければステップG18に移行して、この延長
調理行程の設定時間Teが経過したか否かを判断する。
ステップG17において検出温度SDが上記設定温度以
上となれば、ステップG19に移行して遅延モードD
(図9参照)を設定する。すなわち加熱エネルギーを本
調理行程終了間近の加熱エネルギー(600W)以下と
する(例えば333Wとする)。この後、ステップG2
0に移行して、この延長調理行程の設定時間Teが経過
したか否かを判断し、経過すればステップG10に移行
して加熱制御を停止する。このような調理行程の加熱制
御の進行の様子を図9に示している。
【0053】このような実施例によれば、検出温度SD
が、判定温度Kより低いときには、延長調理行程の加熱
エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度が設定温度に
達するまでは、本調理行程終了間近の加熱エネルギーよ
り大とするように制御するから、次の効果を得ることが
できる。すなわち、延長調理行程の加熱エネルギーの強
度を本調理行程の終了間近の加熱エネルギーと同等に一
義的に決めておくと、延長調理行程において設定温度ま
でなかなか温度上昇せずに、せっかくの延長調理行程を
実行するのに加熱が進まない虞がある。
【0054】しかるに上記実施例においては、このよう
なときには、延長調理行程の加熱エネルギーを、該延長
調理行程の加熱温度が設定温度に達するまでは、本調理
行程終了間近の加熱エネルギーより大とするように制御
することにより、延長調理行程が開始されると速く温度
回復が図ることができ、もって、延長調理行程での加熱
不足を早急になくすことができる。
【0055】また、この実施例によれば、検出温度SD
が、判定温度Kより低いときには、延長調理行程の加熱
エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度が設定温度に
達した以後は、本調理行程終了間近の加熱エネルギー以
下とするように制御するから、次の効果を得ることがで
きる。すなわち、延長調理行程の加熱エネルギーの強度
を本調理行程の終了間近の加熱エネルギーと同等以上に
一義的に決めておくと、延長調理行程において設定温度
までの温度回復が速くなるが、しかし、延長調理行程が
設定温度に達した後は、過加熱となる虞がある。しかる
に上記構成においては、このようなときには、延長調理
行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度が
設定温度に達した以後は、本調理行程終了間近の加熱エ
ネルギー以下とするから、延長調理行程での過加熱をな
くすことができる。
【0056】図10ないし図12は本発明の第3の実施
例を示し、この実施例においては、延長調理行程の実行
中においても温度センサ13の検出温度により加熱制御
を変更するようにしたところが第1の実施例と異なる。
すなわち、ステップP1からステップP14までは、第
1の実施例のステップS1からステップS14までと同
じである。
【0057】いま、ステップP13において、検出温度
SDが判定温度Kを上回っていると、ステップP14に
移行する。調理メニューが「シュー皮調理」である場合
においては、既述したように(図11にも示すよう
に)、加熱エネルギーをほぼ333Wとする(設定温度
は150℃)。次のステップP15では、延長調理行程
の設定時間Teが経過したか否かを判断し、経過してい
なければ、ステップP16に移行して、温度センサ13
の検出温度SDが変更判定温度Ke(例えば設定温度1
50℃より低い140℃としている)以下であるか否か
の判断をする。すなわち、この延長調理行程の実行中に
扉3の開閉があったか否かの判断をする。温度センサ1
3の検出温度SDが変更判定温度Ke以下のときには、
ステップP17に移行して加熱エネルギーを例えば本調
理行程の終了間近の加熱エネルギーである600Wに変
更する(図11参照)。温度センサ13の検出温度SD
が変更判定温度Keを上回れば、上述の加熱エネルギー
の変更はしない。
【0058】前述のステップP13において、検出温度
SDが判定温度K以下であると、ステップP18に移行
して、延長調理行程の加熱エネルギーを600Wとする
(設定温度は160℃)。そして、ステップP19で
は、延長調理行程の設定時間Teが経過したか否かを判
断し、経過していなければ、ステップP20に移行し
て、温度センサ13の検出温度SDが変更判定温度K
e′(例えばこのときの設定温度160℃より低い15
0℃としている)以下であるか否かの判断をする。すな
わち、この延長調理行程の実行中に扉3の開閉があった
か否かの判断をする。温度センサ13の検出温度SDが
変更判定温度Ke′以下のときには、ステップP21に
移行して加熱エネルギーを例えば本調理行程の終了間近
の加熱エネルギー600Wより高い800Wに変更する
(図12参照)。なお温度センサ13の検出温度SDが
変更判定温度Ke′を上回れば、上述の加熱エネルギー
の変更はしない。
【0059】このような実施例によれば、延長調理行程
実行中、温度センサ13より加熱調理室2内の温度を検
出し、その検出温度に基いてその後の行程の制御を継続
もしくは変更するから、延長調理行程において温度変化
があった場合にこれに対処した適正な制御ができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、延長指定手段により延長が指定されたときには、
延長調理行程制御手段により、温度検出手段による検出
温度状況に基づいて延長調理行程を制御するから、延長
調理行程開始までに加熱調理室用の扉の開閉等により加
熱調理室内の温度が変化していても、その温度変化に対
応した制御が可能となり、もって、その延長調理行程で
の調理仕上がりにばらつきがないようにできる。
【0061】請求項2の発明によれば、検出した加熱調
理室の温度が判定温度より低いときには、該判定温度よ
り高いときに比して加熱量を上げるように制御するか
ら、延長調理行程での調理不足を防止でき、もって、扉
が開閉された場合でも開閉されない場合でも良好な調理
仕上がりとすることができる。請求項3の発明によれ
ば、調理メニュー毎に延長調理行程の制御モードを設定
するようになっているから、各調理メニューに応じて良
好な調理仕上がりが期待できる。
【0062】請求項4の発明によれば、温度検出手段に
より検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
が、予め定められた判定温度より高いときには、延長調
理行程の加熱エネルギーを一つの調理行程終了間近の加
熱エネルギー以下とするように制御するから、延長調理
行程での過加熱を防止できる。請求項5の発明によれ
ば、温度検出手段により検出した延長調理行程開始時の
加熱調理室内温度が、予め定められた判定温度より高い
ときには、延長調理行程の設定温度を一つの調理行程の
設定温度以下とするように制御するから、延長調理行程
での過加熱を防止できる。
【0063】請求項6の発明によれば、一つの調理行程
が、加熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停
止する放置行程とを有し、温度検出手段により検出した
延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予め定めら
れた判定温度より高いときには、延長調理行程の加熱エ
ネルギーを一つの調理行程のうち前記放置行程直前の加
熱行程の加熱エネルギー以下とするように制御するか
ら、延長調理行程において加熱エネルギーを適正に設定
できて加熱不足を有効に防止できる。
【0064】請求項7の発明によれば、一つの調理行程
が、加熱手段による加熱を実行する加熱行程と加熱を停
止する放置行程とを有し、温度検出手段により検出した
延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予め定めら
れた判定温度より高いときには、延長調理行程の設定温
度を一つの調理行程のうち前記放置行程直前の加熱行程
の設定温度以下とするように制御するから、延長調理行
程において設定温度を適正に設定できて加熱不足を有効
に防止できる。
【0065】請求項8の発明によれば、温度検出手段に
より検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
が、予め定められた判定温度より低いときには、延長調
理行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度
が設定温度に達するまでは、一つの調理行程終了間近の
加熱エネルギーより大とするように制御するから、延長
調理行程が開始されると速く温度回復を図ることがで
き、もって、延長調理行程での加熱不足を早急になくす
ことができる。
【0066】請求項9の発明によれば、温度検出手段に
より検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
が、予め定められた判定温度より低いときには、延長調
理行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度
が設定温度に達した以後は、一つの調理行程終了間近の
加熱エネルギー以下とするように制御するから、延長調
理行程での過加熱をなくすことができる。請求項10の
発明によれば、延長調理行程実行中、温度検出手段によ
り加熱調理室内温度を検出し、その検出した加熱調理室
内温度に基いてその後の行程の制御を継続もしくは変更
するから、延長調理行程において温度変化があった場合
にこれに対処した適正な制御ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロ
ック図
【図2】電子レンジの斜視図
【図3】制御内容を示すフローチャート
【図4】調理行程の制御内容を示す図
【図5】扉の開閉がない場合の加熱制御の進行の様子を
示す図
【図6】扉の開閉があった場合の加熱制御の進行の様子
を示す図
【図7】異なる調理メニューのときの加熱制御の進行の
様子を示す図
【図8】本発明の第2の実施例を示す制御内容のフロー
チャート
【図9】扉の開閉があった場合の加熱制御の進行の様子
を示す図
【図10】本発明の第3の実施例を示す制御内容のフロ
ーチャート
【図11】本調理行程において扉の開閉がない場合の加
熱制御の進行の様子を示す図
【図12】本調理行程において扉の開閉があった場合の
加熱制御の進行の様子を示す図
【符号の説明】
2は加熱調理室、3は扉、8は延長指定スイッチ(延長
指定手段)、10は上ヒータ(加熱手段)、11は中側
下ヒータ(加熱手段)、12は外側下ヒータ(加熱手
段)、13は温度センサ(温度検出手段)、16は制御
回路(延長調理行程制御手段)を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物が配置される加熱調理室と、 被加熱物を加熱する加熱手段と、 加熱調理室内の温度を検出する温度検出手段と、 一つの調理行程が終了するまでにこの調理行程の延長を
    指定するための延長指定手段と、 この延長指定手段により延長が指定されたときには、前
    記温度検出手段による検出温度状況に基づいて延長調理
    行程を制御する延長調理行程制御手段とを備えてなる加
    熱調理器。
  2. 【請求項2】 延長調理行程制御手段は、温度検出手段
    により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
    と、予め定められた判定温度とを比較し、検出した加熱
    調理室内温度が、予め定められた判定温度より低いとき
    には、該判定温度より高いときに比して加熱量を上げる
    ように制御することを特徴とする請求項1記載の加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 延長調理行程制御手段は、調理メニュー
    毎に延長調理行程の制御モードを設定するようになって
    いることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 延長調理行程制御手段は、温度検出手段
    により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
    が、予め定められた判定温度より高いときには、延長調
    理行程の加熱エネルギーを一つの調理行程終了間近の加
    熱エネルギー以下とするように制御することを特徴とす
    る請求項1記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 延長調理行程制御手段は、温度検出手段
    により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
    が、予め定められた判定温度より高いときには、延長調
    理行程の設定温度を一つの調理行程の設定温度以下とす
    るように制御することを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理器。
  6. 【請求項6】 一つの調理行程は、加熱手段による加熱
    を実行する加熱行程と加熱を停止する放置行程とを有
    し、延長調理行程制御手段は、温度検出手段により検出
    した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予め定
    められた判定温度より高いときには、延長調理行程の加
    熱エネルギーを一つの調理行程のうち前記放置行程直前
    の加熱行程の加熱エネルギー以下とするように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 一つの調理行程は、加熱手段による加熱
    を実行する加熱行程と加熱を停止する放置行程とを有
    し、延長調理行程制御手段は、温度検出手段により検出
    した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度が、予め定
    められた判定温度より高いときには、延長調理行程の設
    定温度を一つの調理行程のうち前記放置行程直前の加熱
    行程の設定温度以下とするように制御することを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 延長調理行程制御手段は、温度検出手段
    により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
    が、予め定められた判定温度より低いときには、延長調
    理行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度
    が設定温度に達するまでは、一つの調理行程終了間近の
    加熱エネルギーより大とするように制御することを特徴
    とする請求項1記載の加熱調理器。
  9. 【請求項9】 延長調理行程制御手段は、温度検出手段
    により検出した延長調理行程開始時の加熱調理室内温度
    が、予め定められた判定温度より低いときには、延長調
    理行程の加熱エネルギーを、該延長調理行程の加熱温度
    が設定温度に達した以後は、一つの調理行程終了間近の
    加熱エネルギー以下とするように制御することを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
  10. 【請求項10】 延長調理行程制御手段は、延長調理行
    程実行中、温度検出手段により加熱調理室内温度を検出
    し、検出した加熱調理室内温度に基いてその後の行程の
    制御を継続もしくは変更することを特徴とする請求項1
    記載の加熱調理器。
JP2355697A 1997-02-06 1997-02-06 加熱調理器 Pending JPH10220775A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221444A (ja) * 2000-02-07 2001-08-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2002195576A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2019020014A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 リンナイ株式会社 加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002195576A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
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