JP2001316039A - 折畳装置の排出装置 - Google Patents

折畳装置の排出装置

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JP2001316039A JP2000140189A JP2000140189A JP2001316039A JP 2001316039 A JP2001316039 A JP 2001316039A JP 2000140189 A JP2000140189 A JP 2000140189A JP 2000140189 A JP2000140189 A JP 2000140189A JP 2001316039 A JP2001316039 A JP 2001316039A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折胴と鋸胴からなる折畳装置の裁断手段にて
裁断された紙で、折胴の針で折胴外周面に保持されなか
った紙がペーパーガイドに詰まることがないようにす
る。 【解決手段】 折胴2と鋸胴3間の隙間の下方を折胴外
周面に沿って塞ぎ、両胴間に送り込まれ折胴の外周面に
沿って引き込まれる連続紙Wを案内する位置と、折胴と
鋸胴の間の隙間の下方を開放し、両胴間に送り込まれる
連続紙を裁断した紙を下方に落下させ得る位置と、の間
を移動可能に設けられたガイド手段8と、ガイド手段に
連結され、ガイド手段を前記2つの位置間で移動させる
ガイド変位駆動手段13と、折胴と鋸胴の間の隙間の下
方に落下する裁断された紙を受ける受け手段20とを有
する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、輪転機の裁断・
折畳機構を有する折畳装置に関し、特に、折胴と鋸胴の
間に送り込まれた連続紙が、その先端を折胴外周面に保
持されないまま折胴の軸線と平行に裁断される場合に生
じる無拘束の紙、特に連続紙の始端部及びこれに続く不
良部分を裁断した紙を排出する、折畳装置の排出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】折胴と鋸胴の間に送り込まれた連続紙の
先端を折胴の外周面に保持し、折胴の回転によってその
外周面に巻き付け予め定められた長さに裁断し、折胴の
軸線と平行に折り畳む折畳装置としては、例えば「新聞
印刷 印刷編改訂版」(昭和55年10月31日、社団
法人日本新聞協会発行)の第55ページに咥え折り用の
裁断・折畳機構が示され、及び「新聞印刷ハンドブッ
ク」(1997年4月10日、社団法人日本新聞協会発
行)の第91ページにブレード折りの裁断・折畳機構が
示されている。
【0003】また、折畳装置に導入される連続紙を、折
胴と鋸胴の間に入る前に、その始端部及びこれに続く不
良部分を切断し、この切断した紙を排出する装置につい
ては特開平3−61262号公報「折機の紙排出装置」
に示されるものが公知である。
【0004】図3に示されるものは、前記「新聞印刷
印刷編改訂版」や「新聞印刷ハンドブック」に示された
輪転機の折畳装置の共通構成部分の概略図である。この
折畳装置において、連続紙Wを下流の裁断・折畳機構5
1に向けて案内するニッピングローラー57、57と、
ニッピングローラー57、57から送られてきた連続紙
Wを裁断して折り畳む折胴52及び鋸胴53からなる裁
断・折畳機構51と、折胴52の外周面に対して適宜に
隙間をあけて紙幅方向に適宜の幅を有して設けた、折胴
52の外周面に先端を保持され折胴52の外周面に沿っ
て引き込まれる紙を案内するペーパーガイド56とを備
えている(以下、第1従来技術という)。
【0005】第1従来技術においては、裁断・折畳機構
51の折胴52、鋸胴53間に送り込まれた連続紙W
は、対向して互いに反対方向に回転する折胴52と鋸胴
53の間で折胴52の軸線と平行に裁断され、裁断と略
同時に、裁断位置より上流側の連続紙Wは、裁断位置の
上流位置、即ち裁断された先端縁部を折胴52内に設け
られた針54で厚さ方向に貫通され、折胴52の外周面
に保持され、折胴52の回転によって巻き付けられつ
つ、折胴52の外周面に沿ってペーパーガイド56に案
内されながら引き込まれる。針54により引き込まれた
連続紙Wの先端縁部が折胴52の回転方向適宜の位置ま
で達したときに連続紙Wの上流側で次の裁断が行われ
る。裁断され所定の長さになった裁断された紙は、裁断
・折畳機構51内の図示しない折畳手段により、先端縁
部と次の裁断で裁断された後端縁部との中央部が折胴5
2の軸線と平行に折り畳まれ、二つ折りの印刷物となっ
て、図示しない羽根車を経て図示しないコンベヤー上に
受け渡され、機外へ搬出される。そして、上記のような
裁断及び折畳みが繰り返される。
【0006】特開平3−61262号公報「折機の紙排
出装置」に示されるものは、裁断・折畳機構の上流側の
連続紙通路に設けられ、連続紙を切断可能なペーパーカ
ッターと、連続紙を挟み込み下流方向に送り出すニッピ
ング手段と、ペーパーカッターにて切断された紙を、連
続紙通路の側方へ排出するペーパーガイドで構成される
(以下、第2従来技術という)。
【0007】第2従来技術においては、折畳装置に導入
される連続紙を、裁断・折畳機構に入る前に連続紙の始
端部の不揃いの部分及びこれに続く不良部分を切断し、
この切断した紙をペーパーガイドの案内によって排出す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術には、
それぞれ幾つかの解決すべき課題があった。すなわち、
前記第1従来技術では、連続紙Wを折畳装置に導入する
場合に、連続紙Wの始端部を折胴52と鋸胴53の間に
送り込み、折胴52の軸線と平行に裁断したときに、裁
断と略同時に、裁断位置より上流側の連続紙Wは、折胴
52内に設けられた針54で切断された先端縁部を折胴
52外周面に保持されるが、裁断位置より下流側の始端
部の紙W′は、針54により折胴52外周面に保持され
ていないので無拘束の自由な紙となっており、この始端
部の紙W′が折胴52外周面とペーパーガイド56間に
詰まりやすく、詰まった場合には上流側の連続紙Wが送
られるときに通過のじゃまをして次々に詰まり、更に大
きな紙詰まりを起こし、機械破損につながる。
【0009】また、例えば折畳装置と印刷装置を別々の
駆動機で駆動するようにし、それぞれを同期制御するシ
ャフトレス輪転機においては、折畳装置と印刷装置の初
期位相が整合するまでに時間があり、両者が整合するま
での間は、印刷装置の回転速度と折畳装置の回転速度と
に若干の差が生じる場合がある。印刷装置の回転速度が
折畳装置の回転速度より遅い場合には、折畳装置より上
流側の連続紙が送り出されないため、折胴52内に設け
られた針54が連続紙Wの厚さ方向に貫通し、折胴52
の回転によってその外周面に沿って針54により引き込
まれる際、連続紙Wが針54の速度についていけず、連
続紙Wの針54による貫通穴が徐々に長円形になり、最
後には裁断位置まで切れてしまう針流れ現象となり、連
続紙Wが針54から外れてしまっていた。このような、
針54から外れ折胴52の外周面に針54により保持さ
れなかった裁断位置より下流側の連続紙Wは、無拘束の
自由な紙となっており、折胴52外周面とペーパーガイ
ド56の間に紙詰まりしやすい。
【0010】また、第2従来技術では、裁断・折畳機構
に入る前に連続紙の始端部の不揃いの部分をペーパーカ
ッターで切断し、始端部がそろっている状態の連続紙が
折胴と鋸胴の間に送り込まれ、裁断される。しかし、こ
の場合も、裁断位置より上流側の連続紙は、折胴内に設
けられた針で折胴外周面に保持されるが、切断位置より
下流側の始端部の紙は、針により折胴外周面に保持され
ないので、無拘束の自由な紙となっており、この始端部
の紙が折胴と鋸胴の間より下流側に詰まりやすく、詰ま
った場合には上流側の連続紙が送られるときに通過のじ
ゃまをして次々に詰まり、更に大きな紙詰まりを起こ
し、機械破損につながる。
【0011】この発明は、前記従来の技術がかかえてい
た課題を一挙に解決しようとするもので、連続紙を裁断
・折畳機構の折胴と鋸胴の間に送り込み、折胴の軸線と
平行に裁断したときに、先端縁部が折胴内に設けられた
針により折胴外周面に保持されなかった裁断部より下流
側の紙が、折胴外周面とペーパーガイド間に入り込んで
紙詰まりすることを防止するための、折畳装置の排出装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る折畳装置の排出装置は、折胴と鋸胴の
間に送り込まれた連続紙を、その先端を折胴外周面に保
持し、折胴の回転によって折胴の外周面に沿って引き込
むとともに予め定めた長さに裁断し、裁断位置の下流側
の紙を、折胴の軸線と平行に折り畳む折畳装置におい
て、折胴と鋸胴の間の隙間の下方を折胴外周面に沿って
塞ぎ、両胴間に送り込まれ折胴の外周面に沿って引き込
まれる連続紙を案内する位置と、折胴と鋸胴の間の隙間
の下方を開放し、両胴間に送り込まれる連続紙を裁断し
た紙を下方に落下させ得る位置と、の間を移動可能に設
けられたガイド手段と、ガイド手段に連結され、ガイド
手段を前記2つの位置間で移動させるガイド変位駆動手
段と、折胴と鋸胴の間の隙間の下方に落下する裁断され
た紙を受ける受け手段と、を有し、折胴と鋸胴の間に送
り込まれながらその先端を折胴外周面に保持されずに折
胴の軸線と平行に裁断されて生じた紙を、折胴と鋸胴の
間の隙間の下方に落下させ、受取可能に設けた構成にな
っている。
【0013】また、前記した折畳装置の排出装置におい
て、受け手段をコンベヤーとし、受けた紙を機外へ搬出
可能とした。
【0014】
【作 用】折胴の回転によってその外周面に巻き付け
られ、折胴の外周面に沿って引き込まれる紙を折胴の外
周面に沿って折胴の回転方向下流側へ案内するガイド手
段が、ガイド変位駆動手段により、折胴の外周面に沿う
位置から折胴と鋸胴の間の隙間の下方を開放する位置に
わたって変位される。
【0015】そして輪転機の運転初期の緩動運転時には
前記ガイド手段は開放状態となっていて、このときに、
折胴と鋸胴とで裁断された連続紙で、かつ折胴の針にて
保持されないで自由状態になっている紙がこの開放部よ
り下方へ落下排出され、この針で保持されない自由状態
の紙が折胴とペーパーガイドの間に詰まるのを防止され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1、図2
に基づいて説明する。図1は、この発明の排出装置を設
けた折畳装置を概略的に示す構成説明図、図2は前記排
出装置の一部破断平面図である。
【0017】輪転機において、それぞれ図示しない少な
くとも1つの給紙装置及び少なくとも1つの印刷装置が
配備され、更にその下流側に図1に示される、裁断・折
畳機構1を具備する折畳装置が配備されている。そし
て、各給紙装置に装着された巻取紙より引き出された連
続紙Wが各印刷装置において印刷された後、折畳装置に
導入され、これの裁断・折畳機構1にて所定の長さに裁
断された上、折り畳まれて印刷物が生産されるようにな
っている。
【0018】折畳装置は、導入される連続紙Wを相対す
る方向に回転して下流側へ向けて案内する少なくとも1
対のニッピングローラー7、7と、ニッピングローラー
7、7で案内された連続紙Wを挟むよう連続紙Wの幅方
向と平行に設けられ、連続紙Wをその軸と平行に裁断す
る折胴2、鋸胴3及び裁断された紙の走行方向中央部を
折胴2の軸線と平行に折り畳む、図示しない折畳手段と
からなる裁断・折畳機構1と、折胴2の外周面に先行端
を保持され折胴2の回転によって、折胴2の外周面に沿
って引き込まれる紙を案内するペーパーガイド6と、こ
のペーパーガイド6の上流部に設けた排出装置18とか
らなっている。なお、この折畳装置の下流側には、折畳
装置にて二つ折りになった印刷物を、機外へ搬出する図
示しないコンベヤーに受け渡す図示しない羽根車が設け
られている。
【0019】裁断・折畳機構1の折胴2と鋸胴3の径比
は、例えば5:2となっている。そして鋸胴3の周面に
は円周方向に等間隔の2個所に鋸刃5が設けてあり、ま
た折胴2の周面には上記鋸胴3の鋸刃5と等間隔位置の
5個所に鋸刃5に対向する鋸刃受け21と、この鋸刃受
け21の上流側に針4が設けてあり、折胴2と鋸胴3の
回転により、ニッピングローラー7、7にて送り込まれ
た連続紙Wが鋸刃5と鋸刃受け21にて裁断されると共
に、この裁断された部分の下流端部を針4で厚さ方向に
貫通され、折胴2の軸方向の複数個所にて保持されるよ
うになっている。
【0020】ペーパーガイド6は、針4に保持され折胴
2の回転によって外周面に巻き付けられ、折胴2の外周
面に沿って引き込まれる紙を折胴2の外周面に沿って折
胴2の回転方向下流側へ案内する形状になっており、折
胴2の外周面に対して適宜の隙間をあけて設けてある。
【0021】排出装置18は、詳細には図1及び図2に
示されるように、折胴2と鋸胴3の間の隙間の下方を折
胴2の外周面に沿って塞ぎ、両胴2、3間に送り込ま
れ、折胴2の外周面に沿って引き込まれる連続紙Wを案
内する位置と、折胴2と鋸胴3の間の隙間の下方を開放
し両胴2、3の間に送り込まれる連続紙Wを裁断した紙
を下方へ落下させる位置との間にわたって移動可能に設
けられたガイド手段8と、このガイド手段8を変位駆動
するガイド変位駆動手段13と、折胴2と鋸胴3の間の
下方を開放したときの開放部の下方に設けられ、折胴2
と鋸胴3の間の隙間から落下してくる裁断された紙を受
ける受け手段20とからなっている。
【0022】ガイド手段8は、前記ペーパーガイド6の
上流側の一部を構成する形状に形成された可動ペーパー
ガイド9と、この可動ペーパーガイド9がアームを介し
て結合された軸10とからなっている。軸10は折胴2
と鋸胴3の間の隙間の下方で、いずれかの胴側に適宜寸
法だけ偏った位置に、両端をフレームF、F′に取り付
けられたブラケット12、12にベアリング11、11
を介して回転可能に支持されている。
【0023】ガイド変位駆動手段13は、前記軸10の
端部に一端が取り付けられたアーム15と、一方のフレ
ームF′に取り付けられた支持軸17に基端部を回転変
位可能に支持され、他方のシリンダーロッドの先端が、
継手16及びピン19を介して前記アーム15の他端に
回転変位可能に取り付けられた流体圧シリンダー(以
下、空気圧シリンダー14とする)とで構成されてい
る。そしてこの空気圧シリンダー14のシリンダーロッ
ドの伸縮により可動ペーパーガイド9がペーパーガイド
6に連なる姿勢となる位置と、この位置から下方へ離隔
し、折胴2と鋸胴3の間の下方を開放する位置との間に
わたって往復変位されるようになっている。
【0024】受け手段20は、折胴2と鋸胴3の間の隙
間から落下してくる連続紙Wを裁断した紙の紙幅より広
く、上部が開放された皿状の入れ物で、落下してくる紙
を受けるようになっている。落下した紙が溜まると機外
へ搬出し、紙を廃棄して繰り返し使用する。
【0025】次に前記した実施の形態における装置の作
用について説明する。輪転機の運転停止時及び運転初期
の緩動運転時には、ガイド変位駆動手段13の空気圧シ
リンダー14は、機械停止の信号または緩動運転の信号
を受けてシリンダーロッドが伸長しており、可動ペーパ
ーガイド9はペーパーガイド6に連なる位置から下方へ
回転変位されて折胴2と鋸胴3の間の下方を開放する位
置となっている。
【0026】輪転機の運転初期の緩動運転時には、印刷
装置を通過した連続紙Wは緩動運転により走行されて折
畳装置まで送り出され、更に、この連続紙Wの始端部は
相対する方向に回転するニッピングローラー7、7にて
この裁断・折畳機構1の折胴2と鋸胴3の間にゆっくり
送り込まれる。折胴2と鋸胴3の間に送り込まれた連続
紙Wの始端部が鋸胴3内に設けられた鋸刃5により折胴
2の軸線と平行に裁断される。
【0027】このとき、裁断と略同時に、裁断位置より
上流側の連続紙Wは、折胴2内に設けられた針4で裁断
された先端縁部が折胴2の外周面に保持される。一方、
この裁断位置より下流側の始端部の紙W′は、針4で保
持されていないので、無拘束の自由な紙となり、これが
下方に落下し、受け手段20にて受けられる。
【0028】裁断位置より上流側の針4で先端部を保持
された連続紙Wは、折胴2の回転によってこれの外周面
に巻き付けられ折胴2の外周面に沿った状態で針4によ
り引き込まれ、予め定められた回転位置で次の裁断が行
われる。そして先行する裁断された紙は、これの折胴2
の回転方向の中央部で、裁断・折畳機構1内の図示しな
い折畳手段により折胴2の軸線と平行に折り畳まれ二つ
折りの印刷物となり、図示しない羽根車及びコンベヤー
を経て機外へ搬出される。
【0029】その後、増速運転に移行され、予め定めら
れた運転速度に達すると、その速度信号により空気圧シ
リンダー14のシリンダーロッドが縮退され、それにと
もない可動ペーパーガイド9は上方へ回転変位されてペ
ーパーガイド6と連なる位置になり、折胴2と鋸胴3の
間の下方が折胴2の外周面に沿って塞がれる。これ以後
は、折胴2と鋸胴3の回転により作動する裁断・折畳機
構1にて裁断された紙は可動ペーパーガイド9とこれに
連なるペーパーガイド6に沿って順次移動されると共
に、二つ折の印刷物となり、機外へ搬出される。
【0030】また、シャフトレス輪転機においては、機
械運転開始時に折畳装置と印刷装置の初期位相が整合さ
れるまでに時間があり、両者が整合されるまでの間は、
印刷装置の回転速度と折畳装置の回転速度とに若干の差
が生じる場合がある。印刷装置の回転速度が折畳装置の
回転速度より遅い場合には、前記したように針流れ現象
が生じ、針4から外れ、折胴2の外周面に針4により保
持されない状態の連続紙Wは無拘束な自由な紙となる
が、この紙も、前記保持されなかった連続紙Wの始端部
の紙W′と同じように折胴2の鋸胴3の間の隙間から下
方に落下し、下に設けてある受け手段20の中に受けら
れる。
【0031】折畳装置と印刷装置の位相が整合して同期
回転するようになり、折胴2と鋸胴3の間に送り込まれ
た連続紙Wが、折胴2の外周面に針4により保持され
て、折胴2の回転によって折胴2の外周面に沿って針4
により引き込まれ、折胴2の軸線と平行に折り畳まれ二
つ折りの印刷物となり機外へ搬出されるようになってか
ら、増速運転に移行され、予め定められた運転速度に達
すると、その速度信号により空気圧シリンダー14のシ
リンダーロッドが縮退され、それにともないペーパーガ
イド9は、折胴2と鋸胴3の間の下方を、折胴2の外周
面に沿って塞ぐ。
【0032】また、ペーパーガイド9が、折胴2の外周
面から離隔し、折胴2と鋸胴3の間の下方を開放した位
置から折胴2の外周面近傍位置へ移動するタイミング
を、印刷物の適宜部数の搬出カウント数により行っても
よい。
【0033】前記した実施の形態において、排出装置1
8のガイド手段8をペーパーガイド6の一部とした構成
を示したが、ペーパーガイド6全体を可動ペーパーガイ
ドにし、このペーパーガイド6の全体をガイド変位駆動
手段13にて、折胴2の外周面に対して適宜の隙間をあ
けて対向する位置から折胴2と鋸胴3の間の下方を開放
する位置にわたって回転変位するようにしてもよい。
【0034】また、可動ペーパーガイド9を回転変位す
るガイド変位駆動手段13の駆動手段を空気圧シリンダ
ー14に変えてロータリーアクチュエーターにし、これ
を軸10に連結して用いてもよい。
【0035】さらに、受け手段20にコンベヤーを用
い、折胴2と鋸胴3の間より下方へ落下してきた紙をコ
ンベヤー上に受け、順次機外へ搬出するようにしてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上の記載の通りであるので、この発明
の実施により以下に記載したような作用効果を奏するこ
とができる。
【0037】すなわち、連続紙の始端部が折畳装置の折
胴と鋸胴の間に送り込まれ折胴の軸線と平行に裁断され
たときに裁断位置より下流側にあって、折胴内に設けら
れた針によって折胴外周面に保持されていない切断され
た紙は、ガイド手段を下方へ回転変位して、折胴と鋸胴
の間の下方を開放することにより、下方へ落下排出する
ことができ、この折胴外周面に保持されなかった紙が、
折胴外周面に沿う状態に設けられるペーパーガイドと折
胴の間で詰まるのを防止することができる。
【0038】したがって、ペーパーガイドと折胴との間
に紙が詰まることにより生じる後続の紙の詰まりによる
機械の破損を防止できる。また、機械破損による機械停
止がなくなることにより、これによるロスタイムの発生
もなくなる。更に、下方へ落下する紙が受け手段にて受
けられることにより、下方へ落下する裁断された紙が周
囲に散乱することがなくなり、機外へ搬出するのも容易
である。
【0039】また、請求項2の発明では、受け手段をコ
ンベヤーとして、機外へ搬出するようにしたことにより
搬出の自動化となり、また、下方に落ちて蓄積した紙を
人手により取り除く必要がないので安全性においてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の排出装置を設けた折畳装置を概略的
に示す構成説明図である。
【図2】この発明の排出装置を概略的に示す一部破断平
面図である。
【図3】従来の折畳装置を概略的に示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1…裁断・折畳機構、2…折胴、3…鋸胴、4…針、5
…鋸刃、6…ペーパーガイド、7…ニッピングローラ
ー、8…ガイド手段、9…可動ペーパーガイド、10…
軸、11…ベアリング、12…ブラケット、13…ガイ
ド変位駆動手段、14…空気圧シリンダー(流体圧シリ
ンダー)、15…アーム、16…継手、17…支持軸、
18…排出装置、19…ピン、20…受け手段、21…
鋸刃受け、51…裁断・折畳機構、52…折胴、53…
鋸胴、54…針、55…鋸刃、56…ペーパーガイド、
57…ニッピングローラー、F、F′…フレーム、W…
連続紙、W′…連続紙の始端部の紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折胴と鋸胴の間に送り込まれた連続紙
    を、その先端を折胴外周面に保持し、折胴の回転によっ
    て折胴の外周面に沿って引き込むとともに予め定めた長
    さに裁断し、裁断位置の下流側の紙を、折胴の軸線と平
    行に折り畳む折畳装置において、 折胴と鋸胴の間の隙間の下方を折胴外周面に沿って塞
    ぎ、両胴間に送り込まれ、折胴の外周面に沿って引き込
    まれる連続紙を案内する位置と、折胴と鋸胴の間の隙間
    の下方を開放し、両胴間に送り込まれる連続紙を裁断し
    た紙を下方に落下させ得る位置と、の間を移動可能に設
    けられたガイド手段と、 ガイド手段に連結され、ガイド手段を前記2つの位置間
    で移動させるガイド変位駆動手段と、 折胴と鋸胴の間の隙間の下方に落下する裁断された紙を
    受ける受け手段と、を有し、 折胴と鋸胴の間に送り込まれながらその先端を折胴外周
    面に保持されずに折胴の軸線と平行に裁断されて生じた
    紙を、折胴と鋸胴の間の隙間の下方に落下させ、受取可
    能に設けたことを特徴とする折畳装置の排出装置。
  2. 【請求項2】 受け手段をコンベヤーとし、受けた紙を
    機外へ搬出可能とした請求項1記載の折畳装置の排出装
    置。
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