JP2001315861A - エアゾール式二液混合容器 - Google Patents
エアゾール式二液混合容器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】金属製のエアゾール缶から合成樹脂製のカバー
部材の取外しを容易にして分別排出を容易にする。 【解決手段】カバー部材３０は、該カバー部材周壁３１
の前後両壁に、切離し線３４、３５と薄肉凹溝３３とを
形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む周壁部分
を第２弾性片３６に形成して、該第２弾性片を内方へ弾
性変形させることで、アダプタの第１弾性片１４をカバ
ー部材周壁３１内面から内方へ離脱可能に形成して、胴
部２からのカバー部材の取り外しを容易にする。
部材の取外しを容易にして分別排出を容易にする。 【解決手段】カバー部材３０は、該カバー部材周壁３１
の前後両壁に、切離し線３４、３５と薄肉凹溝３３とを
形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む周壁部分
を第２弾性片３６に形成して、該第２弾性片を内方へ弾
性変形させることで、アダプタの第１弾性片１４をカバ
ー部材周壁３１内面から内方へ離脱可能に形成して、胴
部２からのカバー部材の取り外しを容易にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はエアゾール缶を用い
た二液混合容器に関する。
た二液混合容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、特開平１１−２７８５５４に示
すように、缶上面を閉塞する頂壁を貫通させて、液体噴
出用ステムを上方付勢させて起立する、異種液体を収納
する一対のエアゾール缶と、両エアゾール缶を、胴部を
接して一体的に緊縛する緊縛部材と、両エアゾール缶の
上部外面へ第１頂板外周から垂下する第１周壁を嵌着さ
せると共に、第１頂板外周から、左右方向中間の前後両
壁部分を開放させて第２周壁を起立し、かつ第２周壁の
上端開口面を閉塞する第２頂板を、第２周壁上端面へ載
置させて後方突出し、更に第２頂板前部の左右方向へ第
２薄肉ヒンジを、かつ第２周壁内方の左右両側部に、第
２薄肉ヒンジ両端から第２頂板後端まで切離し線を穿設
して、押下げ板を形成し、更に又、ステム起立位置に対
応する第１頂板部分を開口するキャップ部材と、ステム
の上端部外面へ下端部を嵌着させて起立する基筒部上端
から第２周壁の前壁開放部分内を通って水平筒部を前方
突出し、これら両水平筒部を前上方からみてＶ字状に前
端を近接させて弾性片で一体に連結したノズル部材とか
らなり、上記押下げ板の後端部押下げでノズル部材を介
して両ステムが下降可能に形成したエアゾール式の二液
混合容器が知られている。
すように、缶上面を閉塞する頂壁を貫通させて、液体噴
出用ステムを上方付勢させて起立する、異種液体を収納
する一対のエアゾール缶と、両エアゾール缶を、胴部を
接して一体的に緊縛する緊縛部材と、両エアゾール缶の
上部外面へ第１頂板外周から垂下する第１周壁を嵌着さ
せると共に、第１頂板外周から、左右方向中間の前後両
壁部分を開放させて第２周壁を起立し、かつ第２周壁の
上端開口面を閉塞する第２頂板を、第２周壁上端面へ載
置させて後方突出し、更に第２頂板前部の左右方向へ第
２薄肉ヒンジを、かつ第２周壁内方の左右両側部に、第
２薄肉ヒンジ両端から第２頂板後端まで切離し線を穿設
して、押下げ板を形成し、更に又、ステム起立位置に対
応する第１頂板部分を開口するキャップ部材と、ステム
の上端部外面へ下端部を嵌着させて起立する基筒部上端
から第２周壁の前壁開放部分内を通って水平筒部を前方
突出し、これら両水平筒部を前上方からみてＶ字状に前
端を近接させて弾性片で一体に連結したノズル部材とか
らなり、上記押下げ板の後端部押下げでノズル部材を介
して両ステムが下降可能に形成したエアゾール式の二液
混合容器が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例に示されて
いるように、エアゾール式の二液混合容器では、一種類
の液体だけを噴出する通常のエアゾール缶と異なって、
一対の液体噴出ステムを同時に押し下げる必要があるこ
とから、エアゾール缶の上部外面へキャップ状部材を嵌
着させている。このキャップ状部材の材質は合成樹脂材
であるのに対して、エアゾール缶は金属製であり、従っ
て、これらは分別排出するのが好ましいが、キャップ状
部材はエアゾール缶へ嵌着されているため、分別排出が
困難なものとなっていた。
いるように、エアゾール式の二液混合容器では、一種類
の液体だけを噴出する通常のエアゾール缶と異なって、
一対の液体噴出ステムを同時に押し下げる必要があるこ
とから、エアゾール缶の上部外面へキャップ状部材を嵌
着させている。このキャップ状部材の材質は合成樹脂材
であるのに対して、エアゾール缶は金属製であり、従っ
て、これらは分別排出するのが好ましいが、キャップ状
部材はエアゾール缶へ嵌着されているため、分別排出が
困難なものとなっていた。
【０００４】請求項１記載の発明は、アダプタを介して
カバー部材をエアゾール缶へ嵌合させることにより、エ
アゾール缶からのカバー部材の取り外しを容易にするも
のである。
カバー部材をエアゾール缶へ嵌合させることにより、エ
アゾール缶からのカバー部材の取り外しを容易にするも
のである。
【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明が有する解決課題を有するほか、アダプタに割溝を形
成することにより、エアゾール缶からのアダプタの取り
外しを容易にするものである。
明が有する解決課題を有するほか、アダプタに割溝を形
成することにより、エアゾール缶からのアダプタの取り
外しを容易にするものである。
【０００６】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の発明が有する解決課題を有するほか、一対の液体噴
出用ステムへ二液混合室を連結する共に、該混合室か
ら、内部を隔壁で仕切った噴出筒を突設してノズル部材
を形成することにより、ノズル部材の押下げを容易にす
ると共に、二液の混合をより良好にするものである。
載の発明が有する解決課題を有するほか、一対の液体噴
出用ステムへ二液混合室を連結する共に、該混合室か
ら、内部を隔壁で仕切った噴出筒を突設してノズル部材
を形成することにより、ノズル部材の押下げを容易にす
ると共に、二液の混合をより良好にするものである。
【０００７】請求項４記載の発明は、請求項１、２又は
３記載の発明が有する解決課題を有するほか、カバー部
材の上端面を閉塞する頂板から弾性板を垂下してカバー
部材内面へ係合させることにより、ノズル部材の不用意
な押下げを防止するものである。
３記載の発明が有する解決課題を有するほか、カバー部
材の上端面を閉塞する頂板から弾性板を垂下してカバー
部材内面へ係合させることにより、ノズル部材の不用意
な押下げを防止するものである。
【０００８】請求項５記載の発明は、請求項１、２、３
又は４記載の発明が有する解決課題を有するほか、頂板
の切離し線に破断片を設けることにより、流通過程にお
ける無断開封を防止するものである。
又は４記載の発明が有する解決課題を有するほか、頂板
の切離し線に破断片を設けることにより、流通過程にお
ける無断開封を防止するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】第１の手段として、胴部
２の上端面を閉塞する頂壁を貫設させて液体噴出用ステ
ム４を上方付勢状態で起立する、左右に並んだ一対のエ
アゾール缶１と、上記一対のエアゾール缶の上部外面
へ、筒壁１１を凹凸の係合手段を介して抜出し不能に嵌
合させて、両エアゾール缶を、胴部を接触させて一体的
に連結する連結部材兼用のアダプタ１０と、上記一対の
液体噴出用ステム４へ嵌合させたノズル部材２０と、上
記アダプタ筒壁１１外面へ周壁３１下部を嵌合させ、か
つ該周壁上端面を、上記ノズル部材２０を介して上記両
ステム４を押下げ可能な押下げ板付き頂板３２で閉塞し
たカバー部材３０とからなり、上記アダプタ１０は、該
アダプタ筒壁１１の左右方向中間部の下端部外面から一
対のＬ字状の第１弾性片１４を起立して、両弾性片の上
端部を上記カバー部材周壁３１内面へ凹凸の係合手段を
介して係合させ、上記カバー部材３０は、該カバー部材
周壁３１の前後両壁に、切離し線３４、３５と薄肉凹溝
３３とを形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む
周壁部分を第２弾性片３６に形成して、該第２弾性片を
内方へ弾性変形させることで、上記アダプタの第１弾性
片１４をカバー部材周壁３１内面から内方へ離脱可能に
形成し、更に第２弾性片３６よりも上方カバー部材周壁
前面部分に上記ノズルを挿通させた第１開口部３８を有
する。
２の上端面を閉塞する頂壁を貫設させて液体噴出用ステ
ム４を上方付勢状態で起立する、左右に並んだ一対のエ
アゾール缶１と、上記一対のエアゾール缶の上部外面
へ、筒壁１１を凹凸の係合手段を介して抜出し不能に嵌
合させて、両エアゾール缶を、胴部を接触させて一体的
に連結する連結部材兼用のアダプタ１０と、上記一対の
液体噴出用ステム４へ嵌合させたノズル部材２０と、上
記アダプタ筒壁１１外面へ周壁３１下部を嵌合させ、か
つ該周壁上端面を、上記ノズル部材２０を介して上記両
ステム４を押下げ可能な押下げ板付き頂板３２で閉塞し
たカバー部材３０とからなり、上記アダプタ１０は、該
アダプタ筒壁１１の左右方向中間部の下端部外面から一
対のＬ字状の第１弾性片１４を起立して、両弾性片の上
端部を上記カバー部材周壁３１内面へ凹凸の係合手段を
介して係合させ、上記カバー部材３０は、該カバー部材
周壁３１の前後両壁に、切離し線３４、３５と薄肉凹溝
３３とを形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む
周壁部分を第２弾性片３６に形成して、該第２弾性片を
内方へ弾性変形させることで、上記アダプタの第１弾性
片１４をカバー部材周壁３１内面から内方へ離脱可能に
形成し、更に第２弾性片３６よりも上方カバー部材周壁
前面部分に上記ノズルを挿通させた第１開口部３８を有
する。
【００１０】第２の手段として、上記第１の手段を有す
ると共に、上記アダプタ筒壁１１の左右方向中間部を除
く筒壁部分の下部に、該筒壁下端面に開口する複数の割
溝１６を縦設して、筒壁上部を内方へ弾性変形させるこ
とで、該筒壁が上記エアゾール缶の上部から上方へ離脱
可能に設けた。
ると共に、上記アダプタ筒壁１１の左右方向中間部を除
く筒壁部分の下部に、該筒壁下端面に開口する複数の割
溝１６を縦設して、筒壁上部を内方へ弾性変形させるこ
とで、該筒壁が上記エアゾール缶の上部から上方へ離脱
可能に設けた。
【００１１】第３の手段として、上記第１又は第２の手
段を有すると共に、上記ノズル部材２０は、上記一対の
液体噴出用ステム４へ嵌合させた一対の連結筒２１を垂
設する底壁２２外周から上面閉塞の周壁２３を起立し、
該周壁の左右方向中間部前面から噴出筒２４を前方突設
して、該噴出筒内へ、該筒内部を左右に仕切る隔壁２５
を嵌合させた。
段を有すると共に、上記ノズル部材２０は、上記一対の
液体噴出用ステム４へ嵌合させた一対の連結筒２１を垂
設する底壁２２外周から上面閉塞の周壁２３を起立し、
該周壁の左右方向中間部前面から噴出筒２４を前方突設
して、該噴出筒内へ、該筒内部を左右に仕切る隔壁２５
を嵌合させた。
【００１２】第４の手段として、上記第１、第２又は第
３の手段を有すると共に、上記頂板３２は、上記カバー
部材周壁３１の上端面へ、凹凸の係合手段を介して離脱
不能に載置させて設け、該頂板３２の左右方向中間部
に、該頂板の後端面に開口する２本の切離し線４２と、
これら両切離し線の前端を結ぶ薄肉凹溝４１とを形成し
て、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む頂板部分を上記
ノズル部材周壁２３上面へ係合させて、ノズル部材押下
げ用の第３弾性片４３に形成し、更に上記カバー部材第
２弾性片３６よりも上方周壁後面部分に第２開口部４５
を形成しておき、上記第３弾性片４３の後端部下面から
係合用の第４弾性片４６を下斜め後方へ垂下して、該第
４弾性片下端を、上記第２開口部よりも下方カバー部材
周壁部分内面に形成した係合突部４７へ係合させ、上記
第４弾性片４６を、上記第３弾性片４３の持ち上げで上
記係合突部４７から離脱して、上記第２開口部４５内へ
弾性変形することで第３弾性片４３を押下げ可能に設け
た。
３の手段を有すると共に、上記頂板３２は、上記カバー
部材周壁３１の上端面へ、凹凸の係合手段を介して離脱
不能に載置させて設け、該頂板３２の左右方向中間部
に、該頂板の後端面に開口する２本の切離し線４２と、
これら両切離し線の前端を結ぶ薄肉凹溝４１とを形成し
て、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む頂板部分を上記
ノズル部材周壁２３上面へ係合させて、ノズル部材押下
げ用の第３弾性片４３に形成し、更に上記カバー部材第
２弾性片３６よりも上方周壁後面部分に第２開口部４５
を形成しておき、上記第３弾性片４３の後端部下面から
係合用の第４弾性片４６を下斜め後方へ垂下して、該第
４弾性片下端を、上記第２開口部よりも下方カバー部材
周壁部分内面に形成した係合突部４７へ係合させ、上記
第４弾性片４６を、上記第３弾性片４３の持ち上げで上
記係合突部４７から離脱して、上記第２開口部４５内へ
弾性変形することで第３弾性片４３を押下げ可能に設け
た。
【００１３】第５の手段として、上記第１、第２、第３
又は第４の手段を有すると共に、上記頂板３２の切離し
線４２の対向する切離し面部分相互を無断開封防止用の
破断片で連結した。
又は第４の手段を有すると共に、上記頂板３２の切離し
線４２の対向する切離し面部分相互を無断開封防止用の
破断片で連結した。
【００１４】
【発明の実施の形態】１はエアゾール缶で、胴部２の上
端部外面を、下方小径の第１テーパ部と、該第１テーパ
部よりも下方に位置する下方大径の第２テーパ部とを介
して縮径部３に形成すると共に、胴部２の上端面を閉塞
する頂壁を貫設させて液体噴出用のステム４を上方付勢
状態で起立する。本実施形態では、このようなエアゾー
ル缶を左右に一対並設する。なお、両エアゾール缶には
異種液体を収納する。
端部外面を、下方小径の第１テーパ部と、該第１テーパ
部よりも下方に位置する下方大径の第２テーパ部とを介
して縮径部３に形成すると共に、胴部２の上端面を閉塞
する頂壁を貫設させて液体噴出用のステム４を上方付勢
状態で起立する。本実施形態では、このようなエアゾー
ル缶を左右に一対並設する。なお、両エアゾール缶には
異種液体を収納する。
【００１５】１０はアダプタで、一対のエアゾール缶１
の縮径部３外面へ嵌着させた筒壁１１の下部内面に形成
した周方向への係合突条１２を第１テーパ部へ係合させ
て、両エアゾール缶を、胴部を接触させて一体的に連結
する。筒壁１１は、図示のように、各縮径部３へ嵌着さ
せた左右一対の筒部を前後両板１１ａで連結すると共
に、前後両板１１ａ間の筒部部分の上部は切除して、該
切除部の下面相互を連結板１３で連結する。なお、係合
突条１２は前後両板１１ａと、両板１１ａ間の筒部部分
とを除く筒部部分に形成する。
の縮径部３外面へ嵌着させた筒壁１１の下部内面に形成
した周方向への係合突条１２を第１テーパ部へ係合させ
て、両エアゾール缶を、胴部を接触させて一体的に連結
する。筒壁１１は、図示のように、各縮径部３へ嵌着さ
せた左右一対の筒部を前後両板１１ａで連結すると共
に、前後両板１１ａ間の筒部部分の上部は切除して、該
切除部の下面相互を連結板１３で連結する。なお、係合
突条１２は前後両板１１ａと、両板１１ａ間の筒部部分
とを除く筒部部分に形成する。
【００１６】一方、前後両板１１ａの下端部外面からは
一対のＬ字状の第１弾性片１４を起立して、両弾性片の
上端部外面に左右方向への連結用の第１突条１５を形成
する。また、請求項２記載のように、係合突条１２を形
成した筒部部分の下部に、該筒部部分下端面に開口する
複数の割溝１６を周方向に等間隔をおいて縦設する。
一対のＬ字状の第１弾性片１４を起立して、両弾性片の
上端部外面に左右方向への連結用の第１突条１５を形成
する。また、請求項２記載のように、係合突条１２を形
成した筒部部分の下部に、該筒部部分下端面に開口する
複数の割溝１６を周方向に等間隔をおいて縦設する。
【００１７】２０はノズル部材で、請求項３記載のよう
に、一対の液体噴出用のステム４の上部外面へ嵌合させ
た一対の連結筒２１を垂設する底壁２２外周から上面閉
塞の周壁２３を起立し、該周壁の左右方向中間部前面か
ら噴出筒２４を前方突設して、該噴出筒内へ、該筒内部
を左右に仕切る隔壁２５を嵌合させる。換言すれば上面
閉塞の周壁２３は一対のステム４から噴出する二液の混
合室を形成する。
に、一対の液体噴出用のステム４の上部外面へ嵌合させ
た一対の連結筒２１を垂設する底壁２２外周から上面閉
塞の周壁２３を起立し、該周壁の左右方向中間部前面か
ら噴出筒２４を前方突設して、該噴出筒内へ、該筒内部
を左右に仕切る隔壁２５を嵌合させる。換言すれば上面
閉塞の周壁２３は一対のステム４から噴出する二液の混
合室を形成する。
【００１８】３０はカバー部材で、アダプタ筒壁１１外
面へ周壁３１下部を嵌合させて、かつ該周壁下端を、胴
部２上端部の第２テーパ部の下部へ係合させる。周壁３
１下部の前後両壁の中央部には、左右方向への薄肉凹溝
３３と、該凹溝の左右両端から垂下する一対の切離し線
３４と、両切離し線の下端を結ぶ左右方向への切離し線
３５とを形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む
周壁部分を第２弾性片３６に形成する。
面へ周壁３１下部を嵌合させて、かつ該周壁下端を、胴
部２上端部の第２テーパ部の下部へ係合させる。周壁３
１下部の前後両壁の中央部には、左右方向への薄肉凹溝
３３と、該凹溝の左右両端から垂下する一対の切離し線
３４と、両切離し線の下端を結ぶ左右方向への切離し線
３５とを形成して、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む
周壁部分を第２弾性片３６に形成する。
【００１９】また、第２弾性片３６よりも下方周壁３１
部分の前後両内面に、左右方向への連結用の第２突条３
７を形成して、該第２突条へ第１弾性片１４の第１突条
１５を係合させる。この状態において、第２弾性片３６
の下端内面は第１弾性片１４の上端へ接触しており、従
って、第２弾性片３６を内方へ弾性変形させることで、
第１弾性片１４を第２突条３７から内方へ離脱させるこ
とができる。さらに、第２弾性片３６よりも上方周壁３
１前面部分に、ノズル部材の噴出筒２４を挿通させた第
１開口部３８を形成する。
部分の前後両内面に、左右方向への連結用の第２突条３
７を形成して、該第２突条へ第１弾性片１４の第１突条
１５を係合させる。この状態において、第２弾性片３６
の下端内面は第１弾性片１４の上端へ接触しており、従
って、第２弾性片３６を内方へ弾性変形させることで、
第１弾性片１４を第２突条３７から内方へ離脱させるこ
とができる。さらに、第２弾性片３６よりも上方周壁３
１前面部分に、ノズル部材の噴出筒２４を挿通させた第
１開口部３８を形成する。
【００２０】周壁３１の上端面へは、請求項４記載のよ
うに、押下げ板付き頂板３２を載置して、該頂板の左右
両部下面から弾性を有する係合片３９を垂下して、両係
合片の突部を周壁３１の左右両部内面に形成した係合溝
４０の上端面へ係合させる。また、頂板３２の左右方向
中間部の前部に左右方向への薄肉凹溝４１を形成すると
共に、両凹溝の左右両端から頂板３２の後端まで２本の
切離し線４２を形成して、これら切離し線と薄肉凹溝と
で囲む頂板３２部分をノズル部材２０押下げ用の第３弾
性片４３に形成し、該弾性片下面に突部４４を形成して
ノズル部材周壁２３上面へ係合させる。
うに、押下げ板付き頂板３２を載置して、該頂板の左右
両部下面から弾性を有する係合片３９を垂下して、両係
合片の突部を周壁３１の左右両部内面に形成した係合溝
４０の上端面へ係合させる。また、頂板３２の左右方向
中間部の前部に左右方向への薄肉凹溝４１を形成すると
共に、両凹溝の左右両端から頂板３２の後端まで２本の
切離し線４２を形成して、これら切離し線と薄肉凹溝と
で囲む頂板３２部分をノズル部材２０押下げ用の第３弾
性片４３に形成し、該弾性片下面に突部４４を形成して
ノズル部材周壁２３上面へ係合させる。
【００２１】さらに、第２弾性片３６よりも上方周壁３
１後面部分に第２開口部４５を形成しておき、第３弾性
片４３の後端部下面から係合用の第４弾性片４６を斜め
下後方へ垂下すると共に、該第４弾性片４６を前方へ弾
性変形させて、その下端を、第２開口部４５の下端内面
に形成した係合突部４７上面へ係合させる。このように
第４弾性片４６は弾性変形させられて係合突部４７へ係
合させられるため、第３弾性片４３を持ち上げると、第
４弾性片４６は弾性力で係合突部４７から離脱して、第
２開口部４５内へ変位する。したがって、図示のよう
に、第４弾性片４６と第２開口部４５とのそれぞれの下
端面を後斜め下へ傾斜させておくことにより、第３弾性
片４３の押下げが可能になる。
１後面部分に第２開口部４５を形成しておき、第３弾性
片４３の後端部下面から係合用の第４弾性片４６を斜め
下後方へ垂下すると共に、該第４弾性片４６を前方へ弾
性変形させて、その下端を、第２開口部４５の下端内面
に形成した係合突部４７上面へ係合させる。このように
第４弾性片４６は弾性変形させられて係合突部４７へ係
合させられるため、第３弾性片４３を持ち上げると、第
４弾性片４６は弾性力で係合突部４７から離脱して、第
２開口部４５内へ変位する。したがって、図示のよう
に、第４弾性片４６と第２開口部４５とのそれぞれの下
端面を後斜め下へ傾斜させておくことにより、第３弾性
片４３の押下げが可能になる。
【００２２】頂板３２の左右方向中間部前端から、第１
開口部３８上部へ嵌合させて嵌合板４８を垂下する。上
記では、頂板３２とカバー部材３０とは別体に形成され
ているが、一体に形成することも可能である。なお、請
求項５に記載のように、頂板３２に形成した切離し線４
２の対向する切離し面部分相互を、図示しない無断開封
防止用の破断片で連結する。
開口部３８上部へ嵌合させて嵌合板４８を垂下する。上
記では、頂板３２とカバー部材３０とは別体に形成され
ているが、一体に形成することも可能である。なお、請
求項５に記載のように、頂板３２に形成した切離し線４
２の対向する切離し面部分相互を、図示しない無断開封
防止用の破断片で連結する。
【００２３】次に本実施形態の作用について説明する。
図２及び図３に示すように、消費者にわたる前の流通時
または使用しない状態では第４弾性片４６の下端を係合
突部４７へ係合させておく。この状態では第３弾性片４
３の押下げは不能である。ノズル部材２０から液体を噴
出させるには、第３弾性片４３の後部を持ち上げればよ
く、すると図３に２点鎖線で示すように、第４弾性片４
６が第２開口部４５内へ変位する。なお、第３弾性片４
３を持ち上げると図示しない無断開封防止用の破断片が
破断する。
図２及び図３に示すように、消費者にわたる前の流通時
または使用しない状態では第４弾性片４６の下端を係合
突部４７へ係合させておく。この状態では第３弾性片４
３の押下げは不能である。ノズル部材２０から液体を噴
出させるには、第３弾性片４３の後部を持ち上げればよ
く、すると図３に２点鎖線で示すように、第４弾性片４
６が第２開口部４５内へ変位する。なお、第３弾性片４
３を持ち上げると図示しない無断開封防止用の破断片が
破断する。
【００２４】次いで第３弾性板４３を押し下げればよ
く、すると該第４弾性板４６下端面が第２開口部４５の
下端面上を摺動して、第４弾性板４６が第２開口部４５
から後方へ外れ出ると共に、ノズル部材２０が押下げら
れて、噴出筒２４から二液の混合液が噴出する。
く、すると該第４弾性板４６下端面が第２開口部４５の
下端面上を摺動して、第４弾性板４６が第２開口部４５
から後方へ外れ出ると共に、ノズル部材２０が押下げら
れて、噴出筒２４から二液の混合液が噴出する。
【００２５】分別排出するには、まず、前後一対の第２
弾性片３６を内方へ弾性変形させればよく、すると第１
弾性片１４が第２突条３７から内方へ離脱するため、カ
バー部材３０を胴部２から上方へ離脱させることができ
る。次いでアダプタの筒壁１１上部を内方へ弾性変形さ
せて、筒壁下部を外方へ拡開させることにより、アダプ
タ１０を胴部から取り外す。
弾性片３６を内方へ弾性変形させればよく、すると第１
弾性片１４が第２突条３７から内方へ離脱するため、カ
バー部材３０を胴部２から上方へ離脱させることができ
る。次いでアダプタの筒壁１１上部を内方へ弾性変形さ
せて、筒壁下部を外方へ拡開させることにより、アダプ
タ１０を胴部から取り外す。
【００２６】
【発明の効果】請求項１記載の発明は、アダプタを介し
てカバー部材をエアゾール缶へ嵌合させて、アダプタの
第１弾性片をカバー部材へ係合させると共に、カバー部
材に形成した第２弾性片を内方へ弾性変形させること
で、第１弾性片がカバー部材から離脱可能に形成したの
で、第２弾性片を内方へ弾性変形させるだけで、エアゾ
ール缶からカバー部材を取り外すことができ、このため
分別排出が容易になる。
てカバー部材をエアゾール缶へ嵌合させて、アダプタの
第１弾性片をカバー部材へ係合させると共に、カバー部
材に形成した第２弾性片を内方へ弾性変形させること
で、第１弾性片がカバー部材から離脱可能に形成したの
で、第２弾性片を内方へ弾性変形させるだけで、エアゾ
ール缶からカバー部材を取り外すことができ、このため
分別排出が容易になる。
【００２７】請求項２記載の発明は、アダプタに割溝を
形成したので、アダプタを弾性変形させるだけでエアゾ
ール缶からアダプタを容易に取り外すことができる。
形成したので、アダプタを弾性変形させるだけでエアゾ
ール缶からアダプタを容易に取り外すことができる。
【００２８】請求項３記載の発明は、ノズル部材は単一
の周壁を介して噴出筒を液体噴出用のステムへ連結する
ため、ノズル部材押下げ用の第３弾性片は、比較的広い
面積の周壁上面へ係合させることが可能となり、従っ
て、係合位置の選択の自由度が増大する。また、噴出筒
内部へ隔壁を嵌合させるため、二液の混合がより良好に
なる。
の周壁を介して噴出筒を液体噴出用のステムへ連結する
ため、ノズル部材押下げ用の第３弾性片は、比較的広い
面積の周壁上面へ係合させることが可能となり、従っ
て、係合位置の選択の自由度が増大する。また、噴出筒
内部へ隔壁を嵌合させるため、二液の混合がより良好に
なる。
【００２９】請求項４記載の発明は、カバー部材の上端
面を閉塞する頂板から第４弾性板を垂下してカバー部材
内面へ係合させるため、不用意な液体噴出を防止し得る
と共に、第４弾性片を弾性変形させてカバー部材へ係合
させるため、第３弾性片を持ち上げるだけで第４弾性片
の係合を解除することができ、従って、係合解除操作が
容易である。
面を閉塞する頂板から第４弾性板を垂下してカバー部材
内面へ係合させるため、不用意な液体噴出を防止し得る
と共に、第４弾性片を弾性変形させてカバー部材へ係合
させるため、第３弾性片を持ち上げるだけで第４弾性片
の係合を解除することができ、従って、係合解除操作が
容易である。
【００３０】請求項５記載の発明は、頂板の切離し線に
破断片を設けたので、流通過程における無断開封を防止
することができる。
破断片を設けたので、流通過程における無断開封を防止
することができる。
【図１】本発明に係るエアゾール式二液混合容器の半断
面正面図。
面正面図。
【図２】同じく、側断面図。
【図３】同じく、押下げロック状態からアンロック状態
への移行を示す作用説明斜視図。
への移行を示す作用説明斜視図。
【図４】同じく、押下げロック状態からアンロック状態
への移行を示す作用説明図。
への移行を示す作用説明図。
【図５】同じく、アンロック状態を示す斜視図。
【図６】同じく、正面からみた斜視図。
【図７】同じく、分解斜視図。
１ エアゾール缶 ２ 胴部 ４ 液体噴出用のステム １０ アダプタ １１ 筒壁 １１ａ 前後両板 １４ 第１弾性片 １６ 割溝 ２０ ノズル部材 ２１ 連結筒 ２２ 底壁 ２３ 周壁 ２４ 噴出筒 ２５ 隔壁 ３０ カバー部材 ３１ 周壁 ３２ 頂板 ３３ 薄肉凹溝 ３４、３５ 切離し線 ３６ 第２弾性片 ３８ 第１開口部 ４１ 薄肉凹溝 ４２ 切離し線 ４３ 第３弾性片 ４５ 第２開口部 ４６ 第４弾性片
フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E014 PA01 PB02 PB05 PD01 PE14 PE15 PF09 PF10 3E084 AA02 AA13 AA22 AB01 BA03 CA02 CB01 CB02 CC03 DA02 DB13 DC03 FA09 FC02 FC07 GA08 GB08 GB12 KA12 KB03 LB02 LC01
Claims (5)
- 【請求項１】胴部２の上端面を閉塞する頂壁を貫設させ
て液体噴出用ステム４を上方付勢状態で起立する、左右
に並んだ一対のエアゾール缶１と、 上記一対のエアゾール缶の上部外面へ、筒壁１１を凹凸
の係合手段を介して抜出し不能に嵌合させて、両エアゾ
ール缶を、胴部を接触させて一体的に連結する連結部材
兼用のアダプタ１０と、 上記一対の液体噴出用ステム４へ嵌合させたノズル部材
２０と、 上記アダプタ筒壁１１外面へ周壁３１下部を嵌合させ、
かつ該周壁上端面を、上記ノズル部材２０を介して上記
両ステム４を押下げ可能な押下げ板付き頂板３２で閉塞
したカバー部材３０とからなり、 上記アダプタ１０は、該アダプタ筒壁１１の左右方向中
間部の下端部外面から一対のＬ字状の第１弾性片１４を
起立して、両弾性片の上端部を上記カバー部材周壁３１
内面へ凹凸の係合手段を介して係合させ、 上記カバー部材３０は、該カバー部材周壁３１の前後両
壁に、切離し線３４、３５と薄肉凹溝３３とを形成し
て、これら切離し線と薄肉凹溝とで囲む周壁部分を第２
弾性片３６に形成して、該第２弾性片を内方へ弾性変形
させることで、上記アダプタの第１弾性片１４をカバー
部材周壁３１内面から内方へ離脱可能に形成し、更に第
２弾性片３６よりも上方カバー部材周壁前面部分に上記
ノズルを挿通させた第１開口部３８を有することを特徴
とするエアゾール式二液混合容器 - 【請求項２】上記アダプタ筒壁１１の左右方向中間部を
除く筒壁部分の下部に、該筒壁下端面に開口する複数の
割溝１６を縦設して、筒壁上部を内方へ弾性変形させる
ことで、該筒壁が上記エアゾール缶の上部から上方へ離
脱可能に設けたことを特徴とする請求項１記載のエアゾ
ール式二液混合容器。 - 【請求項３】上記ノズル部材２０は、上記一対の液体噴
出用ステム４へ嵌合させた一対の連結筒２１を垂設する
底壁２２外周から上面閉塞の周壁２３を起立し、該周壁
の左右方向中間部前面から噴出筒２４を前方突設して、
該噴出筒内へ、該筒内部を左右に仕切る隔壁２５を嵌合
させたことを特徴とする請求項１又は２記載のエアゾー
ル式二液混合容器。 - 【請求項４】上記頂板３２は、上記カバー部材周壁３１
の上端面へ、凹凸の係合手段を介して離脱不能に載置さ
せて設け、 該頂板３２の左右方向中間部に、該頂板の後端面に開口
する２本の切離し線４２と、これら両切離し線の前端を
結ぶ薄肉凹溝４１とを形成して、これら切離し線と薄肉
凹溝とで囲む頂板部分を上記ノズル部材周壁２３上面へ
係合させて、ノズル部材押下げ用の第３弾性片４３に形
成し、 更に上記カバー部材第２弾性片３６よりも上方周壁後面
部分に第２開口部４５を形成しておき、上記第３弾性片
４３の後端部下面から係合用の第４弾性片４６を下斜め
後方へ垂下して、該第４弾性片下端を、上記第２開口部
よりも下方カバー部材周壁部分内面に形成した係合突部
４７へ係合させ、 上記第４弾性片４６を、上記第３弾性片４３の持ち上げ
で上記係合突部４７から離脱して、上記第２開口部４５
内へ弾性変形することで第３弾性片４３を押下げ可能に
設けたことを特徴とする請求項１、２又は３記載のエア
ゾール式二液混合容器。 - 【請求項５】上記頂板３２の切離し線４２の対向する切
離し面部分相互を無断開封防止用の破断片で連結したこ
とを特徴とする請求項１、２、３又は４記載のエアゾー
ル式二液混合容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000130131A JP2001315861A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | エアゾール式二液混合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000130131A JP2001315861A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | エアゾール式二液混合容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001315861A true JP2001315861A (ja) | 2001-11-13 |
Family
ID=18639284
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000130131A Pending JP2001315861A (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | エアゾール式二液混合容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001315861A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007092292A3 (en) * | 2006-02-02 | 2007-10-18 | Coty S A S | Enclosure for a pressurized spray container |
| KR101546753B1 (ko) | 2013-03-21 | 2015-08-24 | 주식회사 서울화장품 | 듀얼 모드 액체 분사 용기의 구조 |
| EP2982616A4 (en) * | 2013-04-03 | 2016-04-13 | Toyo Aerosol Ind Co | UNLOADING PART FOR AEROSOL CONTAINERS |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000130131A patent/JP2001315861A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007092292A3 (en) * | 2006-02-02 | 2007-10-18 | Coty S A S | Enclosure for a pressurized spray container |
| KR101546753B1 (ko) | 2013-03-21 | 2015-08-24 | 주식회사 서울화장품 | 듀얼 모드 액체 분사 용기의 구조 |
| EP2982616A4 (en) * | 2013-04-03 | 2016-04-13 | Toyo Aerosol Ind Co | UNLOADING PART FOR AEROSOL CONTAINERS |
| US9630766B2 (en) | 2013-04-03 | 2017-04-25 | Toyo Aerosol Industry Co., Ltd. | Dispenser assembly for aerosol container |
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