JP2001315809A - アルミ・ラミネートチューブ容器 - Google Patents

アルミ・ラミネートチューブ容器

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JP2001315809A
JP2001315809A JP2000133642A JP2000133642A JP2001315809A JP 2001315809 A JP2001315809 A JP 2001315809A JP 2000133642 A JP2000133642 A JP 2000133642A JP 2000133642 A JP2000133642 A JP 2000133642A JP 2001315809 A JP2001315809 A JP 2001315809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 首部を形成すべく射出される合成樹脂がアル
ミ・ラミネート素材で形成される筒状体と一体化する部
分の射出圧力を、この一体化部分全体に亘って十分にか
つ均等に作用させることができて、肩部にシワが寄るこ
とを防止できるアルミ・ラミネートチューブ容器を提供
する。 【解決手段】 アルミ・ラミネート素材11で筒状体1
2を形成し、筒状体12内にその一端を残して密接挿入
される内型および内型の端面を起点に筒状体12の当該
一端を肩部Rとして内方へ湾曲させつつ内型に対向配置
される外型とでキャビティを形成し、キャビティに合成
樹脂を射出することにより抽出口14を有する首部13
を肩部Rに一体成形するようにしたアルミ・ラミネート
チューブ容器において、肩部Rの起点をなす内型端面の
外周縁が、筒状体12の内周面に対して突き当たる平坦
面で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐薬品性、ガスバ
リヤー性、遮光性を備えたアルミ・ラミネートチューブ
容器に関し、とりわけ、アルミ・ラミネート素材で形成
された筒状体の一端に、抽出口を設けた首部が射出成形
されて一体化されるアルミ・ラミネートチューブ容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】アルミ・ラミネートチューブ容器は、保
形性を備えつつ変形性に優れて絞り出しが容易であるこ
とから、ゲル状物質を収容する場合に多く用いられる。
この場合、前記アルミ・ラミネートチューブ容器に耐薬
品性、ガスバリヤー性、遮光性に優れた素材を用いるこ
とにより、これに収納した化粧料や軟膏等の劣化を防止
することができる。
【0003】前記アルミ・ラミネートチューブ容器は、
アルミ・ラミネート素材で形成した筒状体の一端に、抽
出口が形成される首部が取付けられるとともに、他端は
押し潰して熱融着することにより閉止され、該首部の抽
出口が着脱自在なキャップで閉止されるのが一般的な構
造となっている。
【0004】図9は従来のアルミ・ラミネートチューブ
容器1の首部2の要部拡大図で、該首部2は内容物の抽
出口2aと、この抽出口2aと筒状体3の端部周縁部と
の間を封止する鍔部2bとで構成され、該首部2は射出
成形により筒状体3の一端に一体化される。このとき、
前記鍔部2bから筒状体3に至る角部が肩部4となる。
【0005】即ち、前記首部2を射出成形する際には、
まず、上端部が首部2の内側形状を成す図外の内型の外
周に筒状体3を挿入保持した後、該内型から突出した筒
状体3の上端部を、首部2の外側形状を成す外型の周縁
部で押圧して円弧状に湾曲(湾曲部R)させ、この状態
で内型と外型との間に形成される空間部(キャビティ)
に溶融状態の合成樹脂を射出するようになっている。こ
のとき、溶融された合成樹脂は前記湾曲部Rの内側に沿
って回り込み、首部2と筒状体3は前記肩部4において
一体化され、そして、射出した合成樹脂が硬化した後に
内型と外型からチューブ容器1が離型される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のアルミ・
ラミネートチューブ容器1にあっては、肩部4となる鍔
部2bの外周縁部は、その先端部5が筒状体3の上端湾
曲部Rの内側に沿って除々に薄肉化される先細り状態
で、合成樹脂が筒状体3の内周面に沿って湾曲部R下方
へと回り込んだ状態になっている。つまり、この鍔部2
bの外周縁部の先細り状態の回り込み部分5は、内型と
筒状体3との間の空間部分に合成樹脂が垂れ込むことに
より形成される。すなわち従来にあっては、前記回り込
み部分5では溶融状態の合成樹脂が流動状態にあって、
当該回り込み部分5では射出圧力が十分に作用せず、従
って圧力にムラが生じている。
【0007】このため、回り込み部分5近傍では、アル
ミ・ラミネート素材を外型へ押し付ける圧力が不足した
り、圧力を均等にさせることができなくなっていて、溶
融熱により柔らかくなったアルミ・ラミネート素材にシ
ワが寄ってしまい、このシワは射出成形された合成樹脂
が硬化した後もアルミ・ラミネートチューブ容器1の肩
部4に残ってしまい、その商品価値が低下してしまう。
【0008】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、首部を形成すべく射出される合成樹
脂がアルミ・ラミネート素材で形成される筒状体と一体
化する部分の射出圧力を、この一体化部分全体に亘って
十分にかつ均等に作用させることができて、肩部にシワ
が寄ることを防止できるアルミ・ラミネートチューブ容
器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、アルミ・ラミネート素材で筒状体を形成
し、該筒状体内にその一端を残して密接挿入される内型
および該内型の端面を起点に該筒状体の当該一端を肩部
として内方へ湾曲させつつ該内型に対向配置される外型
とでキャビティを形成し、該キャビティに合成樹脂を射
出することにより抽出口を有する首部を上記肩部に一体
成形するようにしたアルミ・ラミネートチューブ容器に
おいて、上記肩部の起点をなす上記内型端面の外周縁
が、上記筒状体の内周面に対して突き当たる平坦面で形
成されたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、合成樹脂をキャビティ
に射出することにより筒状体の一端側に首部が成形され
るようになっており、この首部は筒状体の一端の肩部に
一体化される。このとき、肩部の起点をなす内型端面の
外周縁が、筒状体の内周面に対して突き当たる平坦面に
形成されていて、キャビティ内に射出された合成樹脂は
これに充満する際に、内型端面の外周縁に形成されてい
る平坦面に堰き止められて当該平坦面が突き当たる筒状
体の内周面に向かって、肩部へと流動することになる。
従って、内方へ湾曲された肩部に対して射出成形時の射
出圧力をむら無く作用させることができ、溶融熱ととも
に該肩部を押し延ばすようにして、当該肩部にシワが形
成されるのが防止される。
【0011】また、上記抽出口と上記肩部との間の距離
が上記筒状体の周方向に変化されるとともに、上記キャ
ビティが上記抽出口と上記肩部との間の距離に応じて、
短い箇所で狭く長い箇所で広く形成されることを特徴と
する。
【0012】この構成によれば、合成樹脂をキャビティ
に射出して首部を成形する際に、抽出口から肩部に至る
距離に応じて合成樹脂の圧力を調節することができ、距
離が長い箇所では距離の短い箇所に比べて圧力が低くな
ることを防止して、抽出口から肩部に至る距離が筒状体
の周方向に異なる場合であっても、合成樹脂が肩部に到
達した時の射出圧力を全周において均等化でき、これに
よって肩部にシワが形成されるのを防止することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図5は本発明の
アルミ・ラミネートチューブ容器の一実施形態を示し、
図1はアルミ・ラミネートチューブ容器の首部と筒状体
とが一体化された半製品の断面図、図2はアルミ・ラミ
ネート素材の拡大断面図、図3は図1中A部の拡大断面
図、図4は首部を成型する際の射出成形金型の準備状態
を示す断面図、図5は首部を成型する際の射出成形金型
への樹脂射出状態を示す断面図である。
【0014】本実施形態のアルミ・ラミネートチューブ
容器10は基本的には、アルミ・ラミネート素材11で
筒状体12を形成し、筒状体12内にその一端を残して
密接挿入される内型22および内型22の端面を起点に
筒状体12の当該一端を肩部Rとして内方へ湾曲させつ
つ内型22に対向配置される外型23とでキャビティ2
6を形成し、キャビティ26に合成樹脂を射出すること
により抽出口14を有する首部13を肩部Rに一体成形
するようにしたアルミ・ラミネートチューブ容器におい
て、肩部Rの起点をなす内型22端面の外周縁が、筒状
体12の内周面に対して突き当たる平坦面Fで形成され
ている。
【0015】即ち、図1はアルミ・ラミネートチューブ
容器10の形成途中を示す半製品の断面図で、アルミ・
ラミネート素材11を筒状に形成した筒状体12の上端
部12aに首部13を取り付けた状態を示し、同図では
筒状体12の下端部12bは開放された状態となってい
るが、この開放された下端部12bは、内容物を充填し
た後で押し潰されて熱融着されることにより閉塞され
る。
【0016】前記首部13は合成樹脂により形成され、
中央部に突出状態で形成される抽出口14と、該抽出口
14の下端周縁部に形成される鍔部15とからなり、該
鍔部15の外周が前記筒状体12の上端部12a内周に
結合される。前記抽出口14の突出部分先端には開口1
4aが形成されるとともに、その突出部分外周にねじ部
14bが形成され、このねじ部14bに図外のキャップ
が着脱自在に螺着される。
【0017】上記筒状体12を形成するアルミ・ラミネ
ート素材11は、図2に示すように内方から外方に向か
ってポリエチレン(PE)層11a、エチレン−メタク
リル酸共重合体を用いた接着層11b、アルミニウム
(AL)層11c、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)層11d、ポリエチレン(PE)層11eの複層か
ら構成され、耐薬品性、ガスバリヤー性、遮光性に優れ
た性質を備える。
【0018】前記筒状体12は、これら複層をもって押
出し加工されることによりシームレスとなった筒状に形
成されることが望ましいが、これ以外にも矩形状に裁断
したアルミ・ラミネート素材11の両側部を熱融着して
筒状に形成することもできる。
【0019】筒状体12は図4、図5に示す射出成形金
型20にセットして、該筒状体12に前記首部13が射
出成形されるようになっている。即ち、該射出成形金型
20は、支持台21に立設された内型22と、該内型2
2の上端部で昇降する外型23と、該外型23の上側で
昇降する溶融樹脂の湯道部材24とを備えており、内型
22の上端部は前記首部13の内側形状に沿って形成さ
れる。前記外型23の内型22に対向する部分は、首部
13の外側形状に沿って形成される。また、前記外型2
3は、ねじ部14bを成形するためのねじ型25が分離
して設けられ、該ねじ型25は左右に2分割されて近接
・離反する分割型25a、25bで構成される。
【0020】従って、上記射出成形金型20を用いて筒
状体12に首部13を一体成形するには、まず図4に示
したように内型22に筒状体12を挿入して保持させ
る。このとき、該筒状体12の上端部12aは内型22
の外周縁から上方に若干突出された状態にある。次に、
図5に示すように外型23を下降して、前記外周縁に対
応した内側周縁部23a(図4参照)で前記筒状体12
の上端部12aを押圧し、当該上端部12aを内方に向
かって円弧状に湾曲させて肩部Rを形成する。また、こ
の状態ではねじ型25の分割型25a、25bは互いに
突き合わされた状態にある。
【0021】そして、前記ねじ型25の中央凹部25c
に湯道部材24の下端部を差し込んで、これの射出通路
24aから前記内型22と外型23およびねじ型25間
のキャビティ26内に、溶融された樹脂を所定の圧力を
もって射出する。すると、キャビティ26内は溶融樹脂
で充満され、ねじ型25内側に抽出口14が成形される
とともに、外型23の下側に鍔部15が成形される。該
鍔部15の外周縁部15aは、図3に示すように前記筒
状体12の肩部Rの内側に沿って回り込み、これら鍔部
15と筒状体12は肩部Rにおいて一体化される。
【0022】そして、前記キャビティ26に射出された
樹脂が冷却硬化した段階で、ねじ型25の分割型25
a、25bを分離しつつ外型23を上昇し、そして、内
型22から筒状体12を取り出すことにより、筒状体1
2に首部13が取り付けられた図1に示した半製品が製
作される。
【0023】ここで、前記鍔部15の外周縁部15aは
肩部Rの内側に接触して一体化されるが、図4に示した
ように該外周縁部15aを成形する上記内型22の外周
縁を、筒状体12内周に対して突き当たる平坦面Fに形
成して、上記キャビティ26に射出された溶融樹脂を内
型22の当該平坦面Fとこれに密接する筒状体12の内
周面とで堰き止めるようになっている。そして、図3に
示したように鍔部15(首部13)の外周縁部15aの
内面15bは平坦となって該筒状体12内周に接合され
るようになっている。
【0024】以上の構成により本実施形態のアルミ・ラ
ミネートチューブ容器10にあっては、溶融された樹脂
を内型22と外型23との間のキャビティ26に射出す
ることにより、首部13がアルミ・ラミネート素材11
で形成された筒状体12の上端部12aに射出成形され
て一体化されるようになっており、キャビティ26に射
出される溶融樹脂は、まず首部13の中心部に突出して
設けられる抽出口14から鍔部15方向へと流れて、最
終的に該鍔部15の外周縁部15aに至るようになって
いる。
【0025】そして、該外周縁部15aが接触する筒状
体12の上端部、つまり肩部Rには射出される樹脂の溶
融熱が作用して、当該部分のアルミ・ラミネート素材1
1が柔らかくなり、この柔らかくなった状態で射出され
た樹脂が一体化される。このとき、鍔部15の外周縁部
15aが接触される肩部Rの内側には射出圧力が作用
し、この射出圧力によって肩部Rは外型23の内面に押
圧される。
【0026】ここで、本実施形態では内型22の端面の
外周縁を、筒状体12の内周面に対して突き当たる平坦
面Fに形成して、キャビティ26に射出した溶融樹脂
を、この平坦面Fとこれに密接する筒状体12の内周面
との間で堰き止めることができる。従って、鍔部15の
外周縁部15aには筒状体12の接合部分で所定の肉厚
を確保して、射出された溶融樹脂を上記肩部Rに接触す
る外周縁部15aの終端にスムーズに到達させることが
できる。このため、溶融樹脂の射出圧力を前記肩部Rの
湾曲方向全区間Lに亘って等しく作用させることができ
るので、溶融熱で柔らかくなったアルミ・ラミネート素
材11の肩部R全体を均等な射出圧力をもって外型23
の内面に押圧できるようになり、該肩部Rにシワが形成
されるのを防止する。従って、アルミ・ラミネートチュ
ーブ容器10の肩部Rは、全周に亘ってシワのない滑ら
かな曲面として形成され、その外観性を良好にして商品
価値を高めることができる。
【0027】図6は他の実施形態を示す要部拡大断面図
で、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。即ち、この実施形態のア
ルミ・ラミネートチューブ容器10aは、射出成形され
た鍔部15の外周縁部15aが下方に垂下されるように
なっており、その垂下される外周縁部15aの肉厚を肩
部Rの湾曲方向全区間Lに亘って等しくし、その先端の
下面15cを平坦として筒状体12の内周面に対して直
角に接合してある。勿論、図示は省略したが内型の端面
の外周縁形状が鍔部15の外周縁部15aに沿って形成
されており、下面15cに対応する外周縁が筒状体12
の内周面に直角に密接して、射出された溶融樹脂を堰き
止めるようになっている。
【0028】従って、この実施形態にあっても鍔部15
の外周縁部15aには筒状体12の接合部分で所定の肉
厚を確保して、射出された溶融樹脂を上記肩部Rに接触
する外周縁部15aの終端にスムーズに到達させること
ができ、湾曲方向全区間Lに亘って射出圧力を等しく作
用させて、肩部Rにシワが形成されるのを防止すること
ができる。
【0029】図7、図8は本発明の他の実施形態を示
し、上記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して
重複する説明を省略して述べる。なお、図7はアルミ・
ラミネートチューブ容器の平面図、図8は図7中のB−
B線断面図である。
【0030】この実施形態のアルミ・ラミネートチュー
ブ容器10bは、図7に示すように鍔部15の平面形状
が楕円形となって、抽出口14から筒状体12上端部の
肩部Rに至る距離が周方向において変化される場合に本
発明を適用したものである。
【0031】即ち、楕円形となる前記鍔部15は、抽出
口14から鍔部15の外周縁部15aに至る長軸X方向
の距離aが短軸Y方向の距離bより長くなっており、該
抽出口14部分から射出される溶融樹脂は、長軸X方向
では短軸Y方向に比較して長い距離を移動して肩部Rに
至ることになる。このため、該肩部Rに到達するまでの
溶融樹脂の流通抵抗が長軸X方向で大きくなり、このこ
とは肩部Rに作用する射出圧力が流通抵抗の小さい短軸
Y方向で高くなり、ひいては肩部Rに作用する射出圧力
が周方向で変化してしまう。
【0032】そこで、この実施形態では首部13の抽出
口14から肩部Rに至る間のキャビティ26を、それら
抽出口14から肩部Rに至る間の距離が短くなるに従っ
て狭くして、抽出口14から肩部Rに至る間の肉厚t
を、その間の距離が短くなるに従って薄く形成してあ
る。つまり、この実施形態では長軸X方向の肉厚tをそ
の長さ方向に一様に形成して最も厚くする一方、短軸Y
方向の肉厚tを中間部分で所定量絞って最も薄くし、こ
の絞り部分15dによって溶融樹脂の射出圧力を調整し
て、最終的に肩部Rでの射出圧力が長軸X方向と短軸Y
方向で等しくできるようにしている。勿論、これら長軸
Xと短軸Yとの間に挟まれる部分は、長軸Xから短軸Y
に至るに従って絞り量が漸増するようになっている。こ
れにより、溶融樹脂が肩部Rに至る間の通過抵抗を該肩
部Rの全周において略等しくすることができる。従っ
て、本実施形態のように鍔部15を楕円形とした場合に
も、溶融樹脂が肩部Rに到達した時の射出圧力を全周に
おいて均等化することができる。このため、肩部Rの周
方向でシワが寄るのを防止できるため、鍔部15を非円
形状としてその意匠効果を向上できることと相俟って、
アルミ・ラミネートチューブ容器10bの商品価値を更
に高めることができる。
【0033】勿論、この実施形態にあっても鍔部15の
外周縁部15aには、肩部Rの湾曲方向全区間Lに亘っ
て射出圧力を等しく作用させるに十分な肉厚を確保して
ある。また、この実施形態では前記鍔部15の形状を楕
円形にした場合を示したが、これに限ることなくその他
の非円形状にあっても本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアルミ・ラ
ミネートチューブ容器にあっては、肩部の起点をなす内
型端面の外周縁を、筒状体の内周面に対して突き当たる
平坦面に形成していて、キャビティ内に射出された合成
樹脂がこれに充満する際に、内型端面の外周縁に形成さ
れている平坦面に堰き止められて当該平坦面が突き当た
る筒状体の内周面に向かって、肩部へと流動することが
でき、内方へ湾曲された肩部に対して射出成形時の射出
圧力をむら無く作用させることができて、溶融熱ととも
に該肩部を押し延ばすようにして、当該肩部にシワが形
成されることを防止できる。
【0035】また、合成樹脂をキャビティに射出して首
部を成形する際に、抽出口から肩部に至る距離に応じて
合成樹脂の圧力を調節することができ、距離が長い箇所
では距離の短い箇所に比べて圧力が低くなることを防止
して、抽出口から肩部に至る距離が筒状体の周方向に異
なる場合であっても、合成樹脂が肩部に到達した時の射
出圧力を全周において均等化でき、これによって肩部に
シワが形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すアルミ・ラミネート
チューブ容器の首部と筒状体とが一体化された半製品の
断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すアルミ・ラミネート
素材の拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す図1中A部の拡大断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す首部を成型する際の
射出成形金型の準備状態の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す首部を成型する際の
射出成形金型への樹脂射出状態の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図7】本発明の他の実施形態を示すアルミ・ラミネー
トチューブ容器の平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す図7中のB−B線
断面図である。
【図9】従来のアルミ・ラミネートチューブ容器の要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b アルミ・ラミネートチューブ容
器 11 アルミ・ラミネート素材 12 筒状体 13 首部 14 抽出口 15 鍔部 20 射出成形金型 22 内型 23 外型 26 キャビティ F 内型の外周縁の平坦面 R 肩部 L 湾曲方向全区間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E065 AA01 BA02 BA16 BA35 BA40 BB03 CA04 CA09 CA20 DA04 DB05 DC01 DD05 FA04 GA10 HA01 4F206 AD12 AD20 AG07 AG23 JA07 JB12 JF05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ・ラミネート素材で筒状体を形成
    し、該筒状体内にその一端を残して密接挿入される内型
    および該内型の端面を起点に該筒状体の当該一端を肩部
    として内方へ湾曲させつつ該内型に対向配置される外型
    とでキャビティを形成し、該キャビティに合成樹脂を射
    出することにより抽出口を有する首部を上記肩部に一体
    成形するようにしたアルミ・ラミネートチューブ容器に
    おいて、 上記肩部の起点をなす上記内型端面の外周縁が、上記筒
    状体の内周面に対して突き当たる平坦面で形成されたこ
    とを特徴とするアルミ・ラミネートチューブ容器。
  2. 【請求項2】 上記抽出口と上記肩部との間の距離が上
    記筒状体の周方向に変化されるとともに、上記キャビテ
    ィが上記抽出口と上記肩部との間の距離に応じて、短い
    箇所で狭く長い箇所で広く形成されることを特徴とする
    請求項1に記載のアルミ・ラミネートチューブ容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264719A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Nissei Plastics Ind Co チューブ状容器の成形金型
CN110281472A (zh) * 2019-07-26 2019-09-27 江苏黑锋航空科技有限公司 一种新型牙膏包装注塑模具
WO2022269727A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 株式会社エイエムジー 流体用容器

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