JP2001315602A - 車両用障害物検知装置 - Google Patents

車両用障害物検知装置

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JP2001315602A
JP2001315602A JP2000137101A JP2000137101A JP2001315602A JP 2001315602 A JP2001315602 A JP 2001315602A JP 2000137101 A JP2000137101 A JP 2000137101A JP 2000137101 A JP2000137101 A JP 2000137101A JP 2001315602 A JP2001315602 A JP 2001315602A
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Naoya Azuma
直哉 東
Yuji Nakagawa
裕司 中川
Hajime Sasaki
肇 佐々木
Masahiro Nakazono
昌弘 中園
Tomoyuki Funayama
友幸 舟山
Kenichi Ogami
健一 大上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の運転者により役立つ車両用障害物検知装
置を提供する。 【解決手段】車両の4隅近傍に配置された超音波センサ
4FL,4FR,4RL,4RRと信号送受信部11と
位置検知部12とで障害物位置検出手段を構成してい
る。進行軌跡予測部14は、シフト位置センサ2の出力
と操舵角センサ3の出力とに基づいて車両1の進行軌跡
を予測する。接触判断手段たる接触予測部15は、位置
検知部12による現時点の障害物の検出位置と進行軌跡
予測部14により予測された車両1の進行軌跡とに基づ
いて車両1と障害物との接触可能性を判断する。接触予
測部15は、接触可能性の判断結果に応じて接触可能性
の高低で表示器6の表示およびブザー5による警報音の
周波数をそれぞれ変化させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に接触する可
能性のある障害物を検知して車両の乗員に認知させる車
両用障害物検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用障害物検知装
置として、車両周辺の障害物を検知するために車両の4
隅近傍にそれぞれ配置された4つの超音波センサと、車
両の周辺に障害物が存在することを車両の乗員に認知さ
せるための表示手段および報知手段(例えば、スピー
カ、ブザーなど)とを備えたものが提案されている。こ
こに、表示手段としては、車両の4隅それぞれにおける
障害物までの距離に応じて分けられた危険領域および安
全領域が互いに異なる色で適宜点滅することで危険領域
と安全領域とを表示色により区別したものがある。ま
た、報知手段としては、車両が障害物に接触する可能性
が有る場合のみ車両と障害物との距離に応じて出力する
警報音が変化するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用障害物検知装置は車両の運転者の運転に役立つも
のであるが、運転者によっては、駐車場での幅寄せなど
を行うときに、障害物との接触可能性の有無にかかわら
ず障害物の有無を知りたいという要望があることが知ら
れている。
【0004】しかしながら、上記従来の車両用障害物検
知装置の警報手段では、接触の可能性が有る場合のみ車
両と障害物との距離に応じて警報音を変えて報知するよ
うになっているので、接触可能性が無い障害物の存否を
認知するためには表示手段を確認する必要があり、駐車
場での幅寄せには利用し難かった。
【0005】また、上記従来の車両用障害物検知装置に
おける表示手段は、車両と障害物との距離に応じて危険
領域、安全領域のいずれかが点滅するものなので、運転
者にとってはシフトレバーの位置およびハンドルの回転
位置をそのまま維持した状態で進行してもよいのか悪い
のかの是非が分からず、どのように運転したらよいのか
分かり難いという不具合があった。特に、車両の4隅近
傍(各コーナー部)にそれぞれ配置された超音波センサ
のうちの複数の超音波センサで障害物が検知された場合
には大変分かり難いという不具合があった。また、上述
の表示手段では、車両の進行方向およびハンドルの位置
と障害物が検知された領域との関係が分かり難いという
不具合があった。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、車両の運転者の運転により役立てる
ことができる車両用障害物検知装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の進行軌跡を予測する進行軌跡予測手段と、車両に搭載
され車両に対する障害物の相対位置を検出する障害物位
置検出手段と、進行軌跡予測手段の出力と障害物位置検
出手段の出力とに基づいて障害物と車両との接触可能性
を判断する接触判断手段と、上記車両に対する障害物の
位置に関する情報を表示する表示手段と、上記車両の乗
員に対する警報音を出力する報知手段とを備え、上記接
触判断手段は、接触判断手段による判断結果に応じて接
触可能性の高低で表示手段の表示および警報音の周波数
をそれぞれ変化させることを特徴とするものであり、車
両と障害物との接触可能性が車両の予測される進行軌跡
と車両に対する障害物の相対位置とに基づいて判断さ
れ、接触可能性の高低で表示手段の表示および警報音の
周波数が変化するので、駐車時などの幅寄せにも利用す
ることができ、車両の運転者の運転により役立てること
が可能となる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記接触判断手段は、接触可能性が低いと判断した
ときには表示手段に車両の進行方向への進行を許可する
内容の表示を行わせるので、運転者が表示手段を確認す
ることによって車両の進行の是非を認知することができ
るから、車両の運転者の運転により一層役立てることが
可能となる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記接触判断手段は、進行軌跡予測手段により予測
された車両の予測進行軌跡を表示手段へ表示させるの
で、運転者が表示手段を確認することによって車両の進
行方向と障害物との位置関係を認識しやすくなり、車両
の進行の是非を認知することができるから、車両の運転
者の運転により一層役立てることが可能となる。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記表示手段は、車両に対する障害物の存在する領
域を示す複数の表示領域が設けられ、上記接触判断手段
は、上記予測進行軌跡に応じて上記表示領域を変化させ
るので、車両の予測進行軌跡に対する障害物の位置を運
転者がより理解しやすくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の車両
用障害物検知装置は、図2に示すように、車両1の4隅
近傍(各コーナー部)にそれぞれ配置された4つの超音
波センサ4FR,4FL,4RR,4RLと、車両1の
ハンドル111の回転角度を検知する操舵角センサ3
と、車両1のシフトレバー(図示せず)の位置(つま
り、自動車のオートマチックトランスミッションの各モ
ードであるパーキング,リバース,ニュートラル,ドラ
イブなどのオートマチックトランスミッションのギヤポ
ジションに対応する)を検出する(要するに、車両1の
進行方向、停車状態などの情報を検出する)シフト位置
センサ2と、車両1の運転者へ音による適宜の報知を行
うためのブザー5と、車両1の運転者へ表示による適宜
の報知を行うための表示器6と、これらに接続された制
御部10とを備えている。なお、図2において、超音波
センサ4FLは車両1の左前のコーナー部に搭載され、
超音波センサ4FRは車両1の右前のコーナー部に搭載
され、超音波センサ4RLは車両1の左後のコーナー部
に搭載され、超音波センサ4RRは車両1の右後のコー
ナー部に搭載されている。
【0012】ここにおいて、制御部10は、図1に示す
ように、超音波センサ4FR,4FL,4RR,4RL
との間で信号を送受信する信号送受信部11と、信号送
受信部11により受信した信号に基づいて超音波センサ
4FR,4FL,4RR,4RLに対する障害物の相対
位置を演算する位置検出部12と、シフト位置センサ2
の出力と操舵角センサ3の出力とに基づいて車両1の進
行軌跡(ここに、進行軌跡とは、シフトレバーの位置お
よびハンドル111の回転角を維持したままで車両1が
進行したと仮定した場合の車両1の進行軌跡としてい
る)を予測する進行軌跡予測部14と、位置検出部12
の出力と進行軌跡予測部14の出力とに基づいて車両1
と障害物との接触可能性を判断する接触予測部15と、
接触予測部15の出力に基づいてブザー5を駆動するブ
ザー駆動部16と、接触予測部15の出力に基づいて表
示器6を駆動する表示駆動部17とで構成されている。
なお、表示駆動部17から表示器6への信号伝送に関し
ては、車両LAN等を利用した多重伝送を行ってもよい
し、RS232C等のシリアル伝送、パラレル伝送を行
ってもよい。また、表示器6にブザーを内蔵させ表示駆
動部17の出力によって表示器6が表示されるとともに
当該ブザーが鳴動されるようにすればブザー5を別途に
設ける必要がない。また、信号送受信部11は、図3に
示すように、超音波センサ4FL→超音波センサ4RR
→超音波センサ4FR→超音波センサ4RL→超音波セ
ンサ4FL→超音波センサ4RR→…の順に時系列的に
信号を送受信するようになっている。
【0013】以下では、説明上4つの超音波センサ4F
R,4FL,4RR,4RLを特に区別する必要がない
場合にはいずれの超音波センサ4FR,4FL,4R
R,4RLも超音波センサ4と称す。なお、超音波セン
サ4は車両1の周辺監視を行うために車両1のバンパー
などに取り付けられる。したがって、車両1周辺に存在
する障害物を確実に検出するために路面に沿う横方向に
ついては超音波センサ4の指向性をブロードに設定し、
路面を検出しないように縦方向については指向性を鋭く
設定してある。
【0014】超音波センサ4は、超音波送受信器たる送
波/受波兼用の超音波センサ4aと、超音波受信器たる
受波専用の超音波センサ4bと、両超音波センサ4a,
4bを駆動する駆動回路(図示せず)とにより構成され
ており、位置検知部12では、超音波センサ4aから超
音波が送波されてから超音波センサ4a,4bが反射波
を受信するまでの各時間を信号送受信部11から得て超
音波センサ4から障害物までの距離と角度を計算するよ
うになっている。位置検知部12にて信号送受信部11
からの信号に基づいて計算された距離、角度は接触予測
部15に出力される。ここにおいて、超音波センサ4と
信号送受信部11と位置検知部12とで障害物位置検出
手段を構成している。なお、上述の送波/受波兼用の超
音波センサ4aの方が受波専用の超音波センサ4bより
も車両1の中央よりに配置されている。
【0015】ところで、本実施形態における接触予測部
15は、位置検知部12による現時点の障害物の検出位
置と進行軌跡予測部14により予測された車両1の進行
軌跡とに基づいて車両1と障害物との接触可能性を判断
するようになっている。なお、本実施形態では、進行軌
跡予測部14が進行軌跡予測手段を構成し、接触予測部
15が接触判断手段を構成している。
【0016】上述の進行軌跡予測部14は、車両1の左
前のコーナー部に配置されている超音波センサ4FLの
超音波センサ4a,4bについて、図4に示すように、
ハンドル111を基準位置から回転させない状態(ハン
ドル111の回転角が0°)で前進した場合における車
両1の左側の進行軌跡線F0、ハンドル111が基準位
置から右回りに0.5回転された状態(ハンドル111
の回転角が右回りに180°)で前進した場合における
車両1の左側の進行軌跡線FR1、ハンドル111が基
準位置から右回りに最大角だけ回転された(1.3回転
された)状態で前進した場合における車両1の左側の進
行軌跡線FR2、ハンドル111が左回りに最大角だけ
回転された(1.3回転された)状態で前進した場合に
おける車両1の左側の進行軌跡線FL1、をそれぞれ予
測する。ここにおいて、各進行軌跡線F0,FR1,F
R2,FL1は、進行軌跡を直線近似した直線よりな
る。
【0017】接触予測部15は、超音波センサ4の検知
エリアを、図4に示すように、上述の4つの進行軌跡線
F0,FR1,FR2,FL1のうちの3つF0,FR
1,FR2により分割される4つのエリアA1,A2,
A3,A4のどこに障害物が存在するかという点と操舵
角センサ3により検出されたハンドル111の回転角か
ら求めたハンドル111の回転数とに基づいて下記表1
のような基準で車両1と障害物との接触可能性を判断す
る。なお、エリアA1は図4において超音波センサ4の
検知エリアのうち進行軌跡線F0よりも左側の領域、エ
リアA2は進行軌跡線F0と進行軌跡線FR1との間の
領域、エリアA3は進行軌跡線FR1と進行軌跡線FR
2との間の領域、エリアA3は進行軌跡線FR2よりも
右側の領域である。
【0018】
【表1】
【0019】表1について説明すると、接触予測部15
は、位置検知部12により検出された障害物の位置が例
えばエリアA1にある場合、ハンドル111が左回りに
回転されている(左1.3≧回転数>0)ときは接触可
能性有り(つまり、接触可能性が高い)と判断し、ハン
ドル111が回転されていない乃至ハンドル111が右
回りに0.5回転未満(0≦回転数<右0.5)の回転
数で回転されているときは接触可能性無し(つまり、接
触可能性が低い)と判断し、ハンドル111が右回りに
回転され且つその回転数が0.5以上1.3未満(0.
5≦回転数<右1.3)のときは接触可能性無しと判断
し、ハンドル111が右回りに1.3回転されている
(回転数=右1.3)のときは接触可能性無しと判断す
る。
【0020】また、接触予測部15は、位置検知部12
により検出された障害物の位置が例えばエリアA2にあ
る場合、ハンドル111が左回りに回転されている(左
1.3≧回転数>0)ときは接触可能性有りと判断し、
ハンドル111が回転されていない乃至ハンドル111
が右回りに0.5回転未満(0≦回転数<右0.5)の
回転数で回転されているときは接触可能性有りと判断
し、ハンドル111が右回りに回転され且つその回転数
が0.5以上1.3未満(0.5≦回転数<右1.3)
のときは接触可能性無しと判断し、ハンドル111が右
回りに1.3回転されている(回転数=右1.3)のと
きは接触可能性無しと判断する。
【0021】また、接触予測部15は、位置検知部12
により検出された障害物の位置が例えばエリアA3にあ
る場合、ハンドル111が左回りに回転されている(左
1.3≧回転数>0)ときは接触可能性有りと判断し、
ハンドル111が回転されていない乃至ハンドル111
が右回りに0.5回転未満(0≦回転数<右0.5)の
回転数だけ回転されているときは接触可能性有りと判断
し、ハンドル111が右回りに回転され且つその回転数
が0.5以上1.3未満(0.5≦回転数<右1.3)
のときは接触可能性有りと判断し、ハンドル111が右
回りに1.3回転されている(回転数=右1.3)のと
きは接触可能性無しと判断する。
【0022】また、接触予測部15は、位置検知部12
により検出された障害物の位置が例えばエリアA4にあ
る場合、ハンドル111が左回りに回転されている(左
1.3≧回転数>0)ときは接触可能性有りと判断し、
ハンドル111が回転されていない乃至ハンドル111
が右回りに0.5回転未満(0≦回転数<右0.5)の
回転数だけ回転されているときは接触可能性有りと判断
し、ハンドル111が右回りに回転され且つその回転数
が0.5以上1.3未満(0.5≦回転数<右1.3)
のときは接触可能性有りと判断し、ハンドル111が右
回りに1.3回転されている(回転数=右1.3)のと
きは接触可能性有りと判断する。
【0023】以上の説明は車両1の左前のコーナー部に
配置されている超音波センサ4FLについての説明であ
るが、他の超音波センサ4FR,4RL,4RRについ
ても同様にして接触可能性を判断する。
【0024】ところで、接触予測部15は、上述の判断
結果および位置検知部12にて求められた車体1から障
害物までの距離Lに基づいてブザー駆動部16を制御し
てブザー5から出力される警報音を下記表2のように変
化させるようになっている。
【0025】
【表2】
【0026】表2について説明すると、接触予測部15
は、接触可能性有りと判断した場合、例えば車両1と位
置検知部12により検出された障害物との距離Lが20
cm以下のときはブザー5から出力される警報音が連続
音となり且つブザー5の鳴動周波数が4kHzとなるよ
うにブザー駆動部16を制御する。
【0027】また、上記距離Lが20cmよりも大きく
50cm以下のときは、ブザー駆動部16により図5に
示すような駆動電圧でブザー5を鳴動させて断続音から
なる警報音を出力させる。このときの図5におけるON
時間は50ms一定で、OFF時間を図6に示すように
上記距離Lに応じて50〜150msの範囲で変化させ
る。つまり、距離Lが大きいほど接触可能性が低くなる
ので、距離Lが大きくなるほどOFF時間を長くする。
また、ブザー5のON期間におけるブザー5の鳴動周波
数は4kHzとしてある。
【0028】また、上記距離Lが50cmよりも大きい
ときは、ブザー5をオフしたままで鳴動させない。
【0029】これに対して、接触予測部15は、接触可
能性無しと判断した場合、例えば車両1と位置検知部1
2により検出された障害物との距離Lが20cm以下の
ときはブザー5から出力される警報音が断続音となり且
つブザー5の鳴動周波数が4kHzとなるようにブザー
駆動部16を制御する。
【0030】また、上記距離Lが20cmよりも大きく
50cm以下のときは、ブザー駆動部16により図7に
示すような駆動電圧でブザー5を鳴動させて断続音から
なる警報音を出力させる。このときの図7におけるON
時間は50ms一定で、OFF時間を図8に示すように
上記距離Lに応じて50〜150msの範囲で変化させ
る。つまり、距離Lが大きいほど接触可能性が低くなる
ので、距離Lが大きくなるほどOFF時間を長くする。
また、ブザー5のON期間におけるブザー5の鳴動周波
数は1kHzとしてある。要するに、接触可能性有りと
判断したときの鳴動周波数である4kHzに比べて低周
波としてある。したがって、車両1の運転者はブザー5
による警報音で接触可能性の有無を判断することができ
るのである。また、接触可能性無しであっても車両1と
障害物との距離Lが20cm以下のときにはブザー5の
鳴動周波数が4kHzとなるので、障害物が20cm以
下の近距離内に存在することを運転者が認識することが
できる。
【0031】また、上記距離Lが50cmよりも大きい
ときは、ブザー5をオフしたままで鳴動させない。
【0032】なお、上述の表示器6は、車両1に対する
障害物の位置に関する情報などを表示して運転者へ障害
物の位置などを認知させるためのものであり、接触予測
部15での接触可能性の判断結果に応じて表示を変化さ
せることができればよく、例えば、ナビゲーションシス
テムのディスプレイ、発光ダイオード、EL(エレクト
ロルミネッセンス)ディスプレイ、蛍光管などを用いれ
ばよい。表示器6での表示内容については後述する。
【0033】以下、本実施形態の車両用障害物検知装置
の動作について図9を参照しながら説明する。
【0034】接触予測部15は、シフト位置センサ2の
出力によりシフトレバーがドライブ(D)またはリバー
ス(R)にあるか否か判断し(S1)、DまたはRにあ
る場合には4つの超音波センサ4のうち処理を行う超音
波センサ4を確定して(S2)、信号送受信部11を介
して超音波センサ4から超音波を送信させる(S3)。
信号送受信部11にて反射波が受信され(S4)、位置
検知部12にて障害物の有無が判定され(S5)、障害
物が有る場合には車両1と障害物との距離Lが算出され
(S6)、障害物の位置(角度)が算出される(S
7)。そして、接触予測部15では、位置検知部12の
出力に基づいて障害物がエリアA1にあるか否かを判定
し(S8)、エリアA1にある場合には、操舵角センサ
3の出力に基づいてハンドル111が左回りに回転され
ているか否かを判定し(S9)、ハンドル111が左回
りに回転されているときには表示器6へ接触可能性が有
ることを示す内容の表示を行わせ(S10)、ブザー5
へ接触可能性が有ることを示す警報音を出力させる(S
11)。一方、S9においてハンドル111が左回りに
回転していないと判定したときには表示器6へ接触可能
性が無いことを示す表示を行わせ(S12)、接触可能
性が無いことを示す警報音を出力させる(S13)。
【0035】また、S8において、障害物がエリアA1
にない場合には、障害物がエリアA2にあるか否かを判
定し(S14)、エリアA2にあるときには、操舵角セ
ンサ3の出力に基づいてハンドル111が左回りに回転
されているか否かを判定し(S15)、ハンドル111
が左回りに回転されているときには表示器6へ接触可能
性が有ることを示す内容の表示を行わせ(S10)、ブ
ザー5へ接触可能性が有ることを示す警報音を出力させ
る(S11)。また、S15にてハンドル111が左回
りに回転していないと判定したときには、ハンドル11
1が回転されていない乃至右回りに0.5回転未満の回
転数だけ回転されているか否かを判定し(S16)、ハ
ンドル111の回転数がこの範囲にあるときには表示器
6へ接触可能性が有ることを示す内容の表示を行わせ
(S10)、ブザー5へ接触可能性が有ることを示す警
報音を出力させる(S11)。一方、S16においてハ
ンドル111の回転数が上記範囲にないときには表示器
6へ接触可能性が無いことを示す表示を行わせ(S1
2)、接触可能性が無いことを示す警報音を出力させる
(S13)。
【0036】また、S14において、障害物がエリアA
2にない場合には、障害物がエリアA3にあるか否かを
判定し(S17)、エリアA3にある場合には、操舵角
センサ3の出力に基づいてハンドル111が左回りに回
転されているか否かを判定し(S18)、ハンドル11
1が左回りに回転されているときには表示器6へ接触可
能性が有ることを示す内容の表示を行わせ(S10)、
ブザー5へ接触可能性が有ることを示す警報音を出力さ
せる(S11)。また、S18にてハンドル111が左
回りに回転していないと判定したときには、ハンドル1
11が回転されていない乃至右回りに0.5回転未満の
回転数だけ回転されているか否かを判定し(S19)、
ハンドル111の回転数がこの範囲にあるときには表示
器6へ接触可能性が有ることを示す内容の表示を行わせ
(S10)、ブザー5へ接触可能性が有ることを示す警
報音を出力させる(S11)。S19においてハンドル
111の回転数が上記範囲にないときには、ハンドル1
11の回転数が0.5以上1.3未満であるか否かを判
定し(S20)、ハンドル111の回転数がこの範囲に
あるときには表示器6へ接触可能性が有ることを示す内
容の表示を行わせ(S10)、ブザー5へ接触可能性が
有ることを示す警報音を出力させる(S11)。また、
S20においてハンドル111の回転数が上記範囲にな
いときには、表示器6へ接触可能性が無いことを示す表
示を行わせ(S12)、接触可能性が無いことを示す警
報音を出力させる(S13)。
【0037】なお、S8,S9,S14〜S20につい
ては車両1の左前のコーナー部の超音波センサ4FLが
S2にて処理センサとして確定されたときの判定条件を
示したものであり、他のコーナー部の超音波センサ4R
R,4FR,4RLが処理センサとして確定されたとき
の判定条件とは異なるが、当該他のコーナー部の超音波
センサ4RR,4FR,4RLが処理センサとして確定
されたときにも同様の判定条件が用いられることは勿論
である。
【0038】以下、表示器6の表示について下記表3お
よび図10〜12を参照しながら説明する。なお、表示
器6は、図10(b),図11(b),図12(b)に
示すように、表示部6aに車両1の外観1aが表示さ
れ、車両1の各コーナー部ごとに障害物の存在する領域
を示すための3つのゾーンZ1,Z2,Z3が表示され
ている。ここに、ゾーンZ1は車両1の左横または右
横、ゾーンZ2は車両1の斜め、ゾーンZ3は車両1の
前または後に表示されている。
【0039】
【表3】
【0040】例えば、表3の第2列および図10(a)
に示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで
障害物BがエリアA2にある場合には、ハンドル111
が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進しても
障害物Bに接触しないので、接触予測部15は、図10
(b)に示すように表示器6の表示部6aに予測進行軌
跡たる進行軌跡Fのみ表示させ、障害物Bの位置は表示
させない。このときの進行軌跡Fは車両1の直進方向よ
りも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予測部15
は、ブザー5から断続音が出力されるようにブザー駆動
部16を制御する。なお、このときのブザー5の鳴動周
波数は1kHzとする。
【0041】また、表3の第3列および図11(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで障
害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル111が
右回りに最大に回転された状態で車両1が前進すると接
触するので、接触予測部15は、図11(b)に示すよ
うに表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示させると
ともに、同図中にハッチングを施した領域(該当領域)
を橙色で表示する。このときの進行軌跡Fは車両1の直
進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予
測部15は、ブザー5から断続音が出力されるようにブ
ザー駆動部16を制御する。なお、このときのブザー5
の鳴動周波数は4kHzとする。
【0042】また、表3の第4列および図12(a)に
示すように障害物Bまでの距離(L)が20cm未満の
近距離で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンド
ル111が右回りに最大に回転された状態で車両1が前
進すると接触するので、接触予測部15は、図12
(b)に示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡F
を表示させるとともに、同図中にハッチングを施した領
域(該当領域)を赤色で表示する。このときの進行軌跡
Fは車両1の直進方向よりも右斜めに傾いた直線とな
る。また、赤色での表示は橙色での表示に比べて接触可
能性が高いことを示している。また、接触予測部15
は、ブザー5から連続音が出力されるようにブザー駆動
部16を制御する。連続音での報知は断続音での報知に
比べて接触可能性が高いことを示している。なお、この
ときのブザー5の鳴動周波数は4kHzとする。
【0043】しかして、本実施形態の車両用障害物検知
装置では、接触予測部15が、車両1の予測される進行
軌跡と車両1に対する障害物Bの相対位置とに基づいて
接触可能性を判断し、接触可能性の判断結果に応じて接
触可能性の高低で表示器6の表示およびブザー5による
警報音の周波数をそれぞれ変化させるので、駐車時など
の幅寄せにも利用することができ、車両1の運転者の運
転により役立てることが可能となる。
【0044】また、接触予測部15が、進行軌跡予測部
14により予測された車両1の予測進行軌跡を表示器6
へ表示させるとともに、接触可能性が有る場合には障害
物の位置する該当領域を橙色若しくは赤色で表示させる
ので、運転者が表示器6を確認することによって車両1
の進行の是非を認知することができるから、車両1の運
転者の運転により一層役立てることが可能となる。
【0045】なお、本実施形態では、1つのブザー5を
設けたものについて説明したが、図13に示すように、
2つのブザー5a,5bを設けて、一方のブザー5aの
鳴動周波数を4kHz、他方のブザー5bの鳴動周波数
を1kHzとして接触予測部15がブザー駆動部16を
制御するようにしてもよい。
【0046】(実施形態2)本実施形態の車両用障害物
検知装置の基本構成は実施形態1と略同じであって、表
示器6の表示が相違するだけなので、表示器6の表示に
ついて下記表4および図14〜図16を参照しながら説
明する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0047】
【表4】
【0048】例えば、表4の第2列および図14(a)
に示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで
障害物BがエリアA2にある場合には、ハンドル111
が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進しても
障害物Bに接触しないので、接触予測部15は、図14
(b)に示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡F
を表示させるとともに、同図中にハッチングを施した領
域(該当領域)を緑色で表示する。このときの進行軌跡
Fは車両1の直進方向よりも右斜めに傾いた直線とな
る。また、接触予測部15は、ブザー5から断続音が出
力されるようにブザー駆動部16を制御する。なお、こ
のときのブザー5の鳴動周波数は1kHzとする。
【0049】また、表4の第3列および図15(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで障
害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル111が
右回りに最大に回転された状態で車両1が前進すると接
触するので、接触予測部15は、図15(b)に示すよ
うに表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示させると
ともに、同図中にハッチングを施した領域(該当領域)
を橙色で表示する。このときの進行軌跡Fは車両1の直
進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予
測部15は、ブザー5から断続音が出力されるようにブ
ザー駆動部16を制御する。なお、このときのブザー5
の鳴動周波数は4kHzとする。
【0050】また、表4の第4列および図16(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20cm未満の近距
離で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル1
11が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進す
ると接触するので、接触予測部15は、図16(b)に
示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示さ
せるとともに、同図中にハッチングを施した領域(該当
領域)を赤色で表示する。このときの進行軌跡Fは車両
1の直進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。赤色で
の表示は橙色での表示に比べて接触可能性が高く、橙色
での表示は緑色での表示に比べて接触可能性が高いこと
を示している。また、接触予測部15は、ブザー5から
連続音が出力されるようにブザー駆動部16を制御す
る。連続音での報知は断続音での報知に比べて接触可能
性が高いことを示している。なお、このときのブザー5
の鳴動周波数は4kHzとする。
【0051】要するに、本実施形態では、障害物が検知
されたときには障害物が存在する該当領域を表示し且つ
危険度に応じて表示色が緑色、橙色、赤色で区別される
ので、幅寄せなどへの利用がより一層しやすくなる。
【0052】(実施形態3)本実施形態の車両用障害物
検知装置の基本構成は実施形態1と略同じであって、表
示器6の表示が相違するだけなので、表示器6の表示に
ついて下記表5および図17〜図19を参照しながら説
明する。ここにおいて、本実施形態では、図17
(b),図18(b),図19(b)に示すように、各
ゾーンZ1〜Z3を車両1からの距離に応じて3つのエ
リア(20cm未満の近距離エリア、20cm〜50c
mの中距離エリア、50cmを超えた遠距離エリア)に
区分してある。なお、実施形態1と同様の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】
【表5】
【0054】例えば、表5の第2列および図17(a)
に示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで
障害物BがエリアA2にある場合には、ハンドル111
が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進しても
障害物Bに接触しないので、接触予測部15は、図17
(b)に示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡F
のみを表示させる。このときの進行軌跡Fは車両1の直
進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予
測部15は、ブザー5から断続音が出力されるようにブ
ザー駆動部16を制御する。なお、このときのブザー5
の鳴動周波数は1kHzとする。
【0055】また、表5の第3列および図18(a)に
示すように障害物Bまでの距離(L)が20〜50cm
で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル11
1が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進する
と接触するので、接触予測部15は、図18(b)に示
すように表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示させ
るとともに、同図中にハッチングを施した領域(該当領
域)を橙色で表示する。ここに、該当領域は、ゾーンZ
3の中距離エリアであって進行軌跡線Fよりも右側の部
分である。このときの進行軌跡Fは車両1の直進方向よ
りも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予測部15
は、ブザー5から断続音が出力されるようにブザー駆動
部16を制御する。なお、このときのブザー5の鳴動周
波数は4kHzとする。
【0056】また、表5の第4列および図19(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20cm未満の近距
離で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル1
11が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進す
ると接触するので、接触予測部15は、図19(b)に
示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示さ
せるとともに、同図中にハッチングを施した領域(該当
領域)を赤色で表示する。ここに、該当領域は、ゾーン
Z3の近距離エリアであって進行軌跡線Fよりも右側の
部分である。このときの進行軌跡Fは車両1の直進方向
よりも右斜めに傾いた直線となる。赤色での表示は橙色
での表示に比べて接触可能性が高いことを示している。
また、接触予測部15は、ブザー5から連続音が出力さ
れるようにブザー駆動部16を制御する。連続音での報
知は断続音での報知に比べて接触可能性が高いことを示
している。なお、このときのブザー5の鳴動周波数は4
kHzとする。
【0057】しかして、本実施形態では、各ゾーンZ1
〜Z3を車両1からの距離に応じて3つのエリアに区分
してあるので、車両1から障害物Bまでの距離を運転者
が認識しやすくなり、障害物Bの位置を運転者が理解し
やすくなる。
【0058】(実施形態4)本実施形態の車両用障害物
検知装置の基本構成は実施形態1と略同じであって、表
示器6の表示が相違するだけなので、表示器6の表示に
ついて下記表6および図20〜図22を参照しながら説
明する。ここにおいて、本実施形態では、図20
(b),図21(b),図22(b)に示すように、各
ゾーンZ1〜Z3を車両1からの距離に応じて3つのエ
リア(20cm未満の近距離エリア、20cm〜50c
mの中距離エリア、50cmを超えた遠距離エリア)に
区分してある。なお、実施形態1と同様の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】
【表6】
【0060】例えば、表6の第2列および図20(a)
に示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで
障害物BがエリアA2にある場合には、ハンドル111
が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進しても
障害物Bに接触しないので、接触予測部15は、図20
(b)に示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡F
を表示させるとともに、同図中にハッチングを施した領
域(該当領域)を緑色で表示する。ここに、該当領域
は、ゾーンZ3の中距離エリアであって進行軌跡線Fよ
りも左側の部分である。このときの進行軌跡Fは車両1
の直進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。また、接
触予測部15は、ブザー5から断続音が出力されるよう
にブザー駆動部16を制御する。なお、このときのブザ
ー5の鳴動周波数は1kHzとする。
【0061】また、表6の第3列および図21(a)に
示すように障害物Bまでの距離(L)が20〜50cm
で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル11
1が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進する
と接触するので、接触予測部15は、図21(b)に示
すように表示器6の表示部6aに進行軌跡Fを表示させ
るとともに、同図中にハッチングを施した領域(該当領
域)を橙色で表示する。ここに、該当領域は、ゾーンZ
3の中距離エリアであって進行軌跡線Fよりも右側の部
分である。このときの進行軌跡Fは車両1の直進方向よ
りも右斜めに傾いた直線となる。また、接触予測部15
は、ブザー5から断続音が出力されるようにブザー駆動
部16を制御する。なお、このときのブザー5の鳴動周
波数は4kHzとする。
【0062】また、表6の第4列および図22(a)に
示すように障害物Bまでの距離(L)が20cm未満の
近距離で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンド
ル111が右回りに最大に回転された状態で車両1が前
進すると接触するので、接触予測部15は、図22
(b)に示すように表示器6の表示部6aに進行軌跡F
を表示させるとともに、同図中にハッチングを施した領
域(該当領域)を赤色で表示する。ここに、該当領域
は、ゾーンZ3の近距離エリアであって進行軌跡線Fよ
りも右側の部分である。このときの進行軌跡Fは車両1
の直進方向よりも右斜めに傾いた直線となる。赤色での
表示は橙色での表示に比べて接触可能性が高いことを示
している。また、接触予測部15は、ブザー5から連続
音が出力されるようにブザー駆動部16を制御する。連
続音での報知は断続音での報知に比べて接触可能性が高
いことを示している。なお、このときのブザー5の鳴動
周波数は4kHzとする。
【0063】要するに、本実施形態では、障害物が検知
されたときには障害物が存在する該当領域を表示し且つ
危険度に応じて表示色が緑色、橙色、赤色で区別される
ので、幅寄せなどへの利用がより一層しやすくなる。し
かも、各ゾーンZ1〜Z3を車両1からの距離に応じて
3つのエリアに区分してあるので、障害物Bまでの距離
を運転者が認識しやすくなり、障害物Bの位置を運転者
が理解しやすくなる。
【0064】(実施形態5)本実施形態の車両用障害物
検知装置の基本構成は実施形態1と略同じであって、表
示器6の表示が相違するだけなので、表示器6の表示に
ついて下記表7および図23〜図25を参照しながら説
明する。ここにおいて、本実施形態では、図23
(b),図24(b),図25(b)に示すように、表
示部6aにおいて車両の外観1aに重なる部分に車両1
の前進方向を示す前進矢印8a、後進方向を示す後進矢
印8bを設け、車両1の各コーナー部ごとに障害物の有
無を示すための表示エリア7FL,7FR,7RL,7
RRを設けてある。なお、実施形態1と同様の構成要素
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】
【表7】
【0066】例えば、表7の第2列および図23(a)
に示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで
障害物BがエリアA2にある場合には、ハンドル111
が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進しても
障害物Bに接触しないので、接触予測部15は、図23
(b)に示すように表示エリア7FLを緑色で表示させ
るとともに、前進矢印8aを点灯表示させる。また、接
触予測部15は、ブザー5から断続音が出力されるよう
にブザー駆動部16を制御する。なお、このときのブザ
ー5の鳴動周波数は1kHzとする。
【0067】また、表7の第3列および図24(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20〜50cmで障
害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル111が
右回りに最大に回転された状態で車両1が前進すると接
触するので、接触予測部15は、図24(b)に示すよ
うに表示エリア7FLを赤色で点滅表示させるが、前進
矢印8aは点灯させない。また、接触予測部15は、ブ
ザー5から断続音が出力されるようにブザー駆動部16
を制御する。なお、このときのブザー5の鳴動周波数は
4kHzとする。
【0068】また、表5の第4列および図25(a)に
示すように障害物Bまでの距離Lが20cm未満の近距
離で障害物BがエリアA4にある場合には、ハンドル1
11が右回りに最大に回転された状態で車両1が前進す
ると接触するので、接触予測部15は、図25(b)に
示すように表示エリア7FLを赤色で点滅表示させる
が、前進矢印8aは点灯させない。また、接触予測部1
5は、ブザー5から連続音が出力されるようにブザー駆
動部16を制御する。連続音での報知は断続音での報知
に比べて接触可能性が高いことを示している。なお、こ
のときのブザー5の鳴動周波数は4kHzとする。
【0069】しかして、本実施形態では、車両1の前進
方向を示す前進矢印8a、後進方向を示す後進矢印8b
を用いて前進時、後進時の接触可能性の有無を積極的に
運転者に知らしめることができる。要するに、接触予測
部15が、接触可能性が低いと判断したときには表示器
6に車両1の進行方向への進行を許可する内容の表示を
行わせるので、運転者が表示器6の表示内容を確認する
ことによって車両1の進行の是非を認知することができ
るから、車両1の運転者の運転により一層役立てること
が可能となる
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、車両の進行軌跡を予
測する進行軌跡予測手段と、車両に搭載され車両に対す
る障害物の相対位置を検出する障害物位置検出手段と、
進行軌跡予測手段の出力と障害物位置検出手段の出力と
に基づいて障害物と車両との接触可能性を判断する接触
判断手段と、上記車両に対する障害物の位置に関する情
報を表示する表示手段と、上記車両の乗員に対する警報
音を出力する報知手段とを備え、上記接触判断手段は、
接触判断手段による判断結果に応じて接触可能性の高低
で表示手段の表示および警報音の周波数をそれぞれ変化
させることを特徴とするものであり、車両と障害物との
接触可能性が車両の予測される進行軌跡と車両に対する
障害物の相対位置とに基づいて判断され、接触可能性の
高低で表示手段の表示および警報音の周波数が変化する
ので、駐車時などの幅寄せにも利用することができ、車
両の運転者の運転により役立てることが可能となる。
【0071】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記接触判断手段は、接触可能性が低いと判断した
ときには表示手段に車両の進行方向への進行を許可する
内容の表示を行わせるので、運転者が表示手段を確認す
ることによって車両の進行の是非を認知することができ
るから、車両の運転者の運転により一層役立てることが
可能となる。
【0072】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記接触判断手段は、進行軌跡予測手段により予測
された車両の予測進行軌跡を表示手段へ表示させるの
で、運転者が表示手段を確認することによって車両の進
行方向と障害物との位置関係を認識しやすくなり、車両
の進行の是非を認知することができるから、車両の運転
者の運転により一層役立てることが可能となる。
【0073】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、上記表示手段は、車両に対する障害物の存在する領
域を示す複数の表示領域が設けられ、上記接触判断手段
は、上記予測進行軌跡に応じて上記表示領域を変化させ
るので、車両の予測進行軌跡に対する障害物の位置を運
転者がより理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】同上の概略構成図である。
【図3】同上の要部動作説明図である。
【図4】同上の要部動作説明図である。
【図5】同上の要部動作説明図である。
【図6】同上の要部動作説明図である。
【図7】同上の要部動作説明図である。
【図8】同上の要部動作説明図である。
【図9】同上の要部動作説明図である。
【図10】同上の要部動作説明図である。
【図11】同上の要部動作説明図である。
【図12】同上の要部動作説明図である。
【図13】同上の他の構成例を示す概略構成図である。
【図14】実施形態2の要部動作説明図である。
【図15】同上の要部動作説明図である。
【図16】同上の要部動作説明図である。
【図17】実施形態3の要部動作説明図である。
【図18】同上の要部動作説明図である。
【図19】同上の要部動作説明図である。
【図20】実施形態4の要部動作説明図である。
【図21】同上の要部動作説明図である。
【図22】同上の要部動作説明図である。
【図23】実施形態5の要部動作説明図である。
【図24】同上の要部動作説明図である。
【図25】同上の要部動作説明図である。
【符号の説明】
2 シフト位置センサ 3 操舵角センサ 4FR 超音波センサ 4FL 超音波センサ 4RR 超音波センサ 4RL 超音波センサ 5 ブザー 6 表示器 10 制御部 11 信号送受信部 12 位置検知部 14 進行軌跡予測部 15 接触予測部 16 ブザー駆動部 17 表示駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 裕司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐々木 肇 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中園 昌弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 舟山 友幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大上 健一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5J083 AB13 AD04 AD15 AE10 AF12 AG20 EB09 EB11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行軌跡を予測する進行軌跡予測
    手段と、車両に搭載され車両に対する障害物の相対位置
    を検出する障害物位置検出手段と、進行軌跡予測手段の
    出力と障害物位置検出手段の出力とに基づいて障害物と
    車両との接触可能性を判断する接触判断手段と、上記車
    両に対する障害物の位置に関する情報を表示する表示手
    段と、上記車両の乗員に対する警報音を出力する報知手
    段とを備え、上記接触判断手段は、接触判断手段による
    判断結果に応じて接触可能性の高低で表示手段の表示お
    よび警報音の周波数をそれぞれ変化させることを特徴と
    する車両用障害物検知装置。
  2. 【請求項2】 上記接触判断手段は、接触可能性が低い
    と判断したときには表示手段に車両の進行方向への進行
    を許可する内容の表示を行わせることを特徴とする請求
    項1記載の車両用障害物検知装置。
  3. 【請求項3】 上記接触判断手段は、進行軌跡予測手段
    により予測された車両の予測進行軌跡を表示手段へ表示
    させることを特徴とする請求項1記載の車両用障害物検
    知装置。
  4. 【請求項4】 上記表示手段は、車両に対する障害物の
    存在する領域を示す複数の表示領域が設けられ、上記接
    触判断手段は、上記予測進行軌跡に応じて上記表示領域
    を変化させることを特徴とする請求項3記載の車両用障
    害物検知装置。
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