JP2001315558A - チャイルドシート - Google Patents
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Abstract
密に重なるように引き回される共に、インパクトシール
ドを設置した場合においては、設置後の見栄えが良く且
つインパクトシールドの安定性が高いチャイルドシート
を提供する。 【解決手段】 チャイルドシート1は、座部3の左右両
側に、シートベルト挿通用の凹部5を備えた袖壁部4を
有している。幼児の体が比較的大きいときには、自動車
の大人用シートベルト10を座部3に沿って引き回す。
このとき、シートベルト10は、凹部5に挿通され、幼
児の体に緊密に重なって幼児を保護する。幼児の体が比
較的小さいときには、シートベルト10にインパクトシ
ールド8を装着し、インパクトシールドを介して幼児を
保護することができる。凹部5に着脱部材6を装着して
袖壁部4の上面を平らにし、この袖壁部4にインパクト
シールド8を載置することにより、インパクトシールド
8が安定する。
Description
置されるチャイルドシートに係り、特に、大人用シート
ベルトがチャイルドシートの座部に沿って引き回される
タイプのチャイルドシートに関する。
時等の緊急時に幼児を保護するためのチャイルドシート
として幾つかのものが提案されている。この1つとし
て、チャイルドシート本体を自動車の座席に固定設置し
て幼児を着席させ、次いで車両本体に備え付けの大人用
シートベルトをこのチャイルドシート本体並びに幼児の
前面に沿って取付けることによって幼児の体をチャイル
ドシートに保持し、幼児を衝撃等から保護するものがあ
る。
通常、チャイルドシート本体に自動車の座席への固定設
置手段が設けられている。この固定設置手段を用いて、
あらかじめチャイルドシート本体を自動車の座席に固定
設置する。その後、このチャイルドシート本体に設けら
れた座部に幼児を座らせ、次いで、車両本体に備え付け
の大人用シートベルトを、チャイルドシート本体並びに
座部に座っている幼児の前面に沿って引き回し、同じく
車両に備え付けのシートベルト用バックル装置にシート
ベルトのタングを接続する。
体が小さいために大人用シートベルトを引き回しただけ
では十分に幼児の体をチャイルドシートに保持できない
ときには、シートベルトの幼児の体と重なる部分にイン
パクトシールドを装着し、このインパクトシールドとシ
ートベルトとで幼児の体をチャイルドシートに保持する
場合がある。
2つのグループに大別されている。1つは、体重が9〜
18kgの比較的体の小さい幼児のグループ(以下、こ
のようなグループを「第1のグループ」と称する場合が
ある。)であり、もう一つは、体重が15〜25kgで
比較的体が大きい幼児のグループ(以下、このようなグ
ループを「第2のグループ」と称する場合がある。)で
ある。
合、この第2のグループに属するような比較的体の大き
な幼児が座る場合には大人用シートベルトのみによって
直接的に幼児の体をチャイルドシートに保持し、第1の
グループに属するような比較的体の小さい幼児が座る場
合にはシートベルトにインパクトシールドを装着し、こ
のインパクトシールドとシートベルトとによって幼児の
体をチャイルドシートに保持するように構成されてい
る。
の座席に固定設置し、このチャイルドシートの座部に幼
児を座らせてチャイルドシート及び幼児の前面に沿って
シートベルトを引き回した状態にあっては、車両走行中
の衝突時等の緊急時には、シートベルトの一端が接続さ
れ、且つこのシートベルトの巻き取り及び繰り出し等の
機能を有するシートベルトリトラクタがロック状態(シ
ートベルトリトラクタに設けられ、シートベルトが巻回
されているリールの回動が阻止された状態。)となる。
の体が前方へ移動してもシートベルトが引き出されるこ
とはなく、シートベルト又はシートベルトに装着された
インパクトシールドが幼児の体を受けとめて衝撃を吸収
する。
児の体格に合わせて、車両本体の大人用シートベルトに
よって直接的に、或いはシートベルトとこのシートベル
トに装着されたインパクトシールドとによって幼児の体
をチャイルドシートに保持することができ、様々な体格
の幼児を幅広く、且つしっかりと保護することができ
る。また、このようなチャイルドシートでは、車両本体
に設けられたシートベルトとは別のシートベルト装置を
チャイルドシート本体に設ける必要がないため、構造が
簡単で緊急時の保護能力についても信頼性が高く、コス
ト面での利点も大きい。
シートベルトに装着されるインパクトシールドとして、
以下に示す3つのタイプのものが広く用いられている。
ートベルトと共に幼児の前面側に引き回された後、幼児
の大腿部に載せられて幼児に抱きかかえられるように配
置されるタイプのインパクトシールド(以下、このよう
なインパクトシールドを「第1のタイプのインパクトシ
ールド」と称する場合がある。)である。
かって延出する袖壁部を有しており、シートベルトに装
着されてこのシートベルトと共に幼児の前面側に引き回
された後に、この袖壁部によって支えられて幼児の体を
跨ぐようにチャイルドシートに設置されるタイプのイン
パクトシールド(以下、このようなインパクトシールド
を「第2のタイプのインパクトシールド」と称する場合
がある。)である。
部の左右両側に、インパクトシールドを載置することが
可能な袖壁部が設けられており、シートベルトに装着さ
れてこのシートベルトと共に幼児の前面側に引き回され
た後、これらの左右の袖壁部の間に跨がるように袖壁部
に載置されるタイプのインパクトシールド(以下、この
ようなインパクトシールドを「第3のタイプのインパク
トシールド」と称する場合がある。)である。
ルドを備えたチャイルドシートにあっては、比較的体の
大きな幼児がこのチャイルドシートに座った場合におい
て、前述のように、シートベルトにインパクトシールド
を装着せずにシートベルトをチャイルドシートに沿って
引き回した際には、シートベルトが座部の左右両側に配
置された袖壁部に引っ掛かり、該シートベルトを幼児の
体に緊密に重なるように配置することができず、シート
ベルトのホールド性が低下して十分に幼児の体をチャイ
ルドシートに保持することができない恐れがある。この
ようなことを避けるために、袖壁部に、その上面から凹
部を凹設し、この凹部にシートベルトを挿通することに
より、シートベルトが袖壁部に引っ掛かることなく確実
に幼児の体に緊密に重なって配置されるように構成され
る場合もある。
プのインパクトシールドを備えたチャイルドシートにあ
っては、実質的にインパクトシールドはチャイルドシー
ト本体等によって支持されていないため、設置後のイン
パクトシールドの安定性は極めて低く、このインパクト
シールドを長時間使用した際には、幼児に圧迫感や疲労
感を与える場合があった。
たチャイルドシートにあっては、このインパクトシール
ドは、その左右両端側に設けられた袖壁部によって支え
られており、設置後の安定性が高く、インパクトシール
ドの重さ等による幼児への負担もないため、長時間使用
してもインパクトシールドが幼児に圧迫感や疲労感を与
えることがない。しかしながら、このタイプのインパク
トシールドを備えたチャイルドシートは、インパクトシ
ールド使用時の見栄えがあまり良くないために、外観的
に好まれない場合があった。
たチャイルドシートにあっては、インパクトシールドは
座部の左右両側に配置された袖壁部によって支えられて
おり、第2のタイプのインパクトシールドと同様に、設
置後のインパクトシールドの安定性が高い。また、イン
パクトシールド使用時の見栄えもよく、外観的に最も好
まれるものである。しかしながら、前述のように、座部
の左右両側に袖壁部が配置されたことにより、比較的体
の大きい幼児がこのインパクトシールドに座った場合に
おいて、シートベルトにインパクトシールドを装着せず
にシートベルトをチャイルドシートに沿って引き回した
際には、シートベルトが袖壁部に引っ掛かってしまい、
シートベルトを幼児の体に緊密に重なるように配置する
ことが難しく、シートベルトのホールド性が低下するた
めに幼児の体が十分にチャイルドシートに保持できない
場合があった。
部の上面からシートベルト挿通用の凹部を凹設したチャ
イルドシートにあっては、インパクトシールドを装着せ
ずにシートベルトをチャイルドシートに沿って引き回し
た場合には、シートベルトの袖壁部と重なった部分をこ
の凹部に挿通することによりシートベルトが幼児の体に
対して緊密に重なるように配置され、しっかりと幼児の
体をチャイルドシートに保持することができるが、シー
トベルトにインパクトシールドを装着してこのインパク
トシールドを袖壁部の上面に載置した場合においては、
インパクトシールドの一部が凹部に落ち込んでインパク
トシールドが傾いた状態となってしまうなど、インパク
トシールドを設置するにあたって当該インパクトシール
ドの安定性が損われる場合があった。
れたものであって、大人用シートベルトが座部に沿って
引き回されるタイプのチャイルドシートにおいて、イン
パクトシールドを設置した際の見栄えが良く、且つ設置
後のインパクトシールドの安定性に優れると共に、イン
パクトシールドを設置せずにシートベルトをチャイルド
シートに沿って引き回した場合においても確実に幼児の
体を保持することができるチャイルドシートを提供する
ことを目的とする。
トは、幼児が座る座部及び該座部の左右両側に配置され
た袖壁部を有し、自動車の座席に固定設置されるチャイ
ルドシートにおいて、該袖壁部に、大人用シートベルト
が挿通される凹部が該袖壁部の上面から凹設されてお
り、該凹部を埋める着脱部材を備えたことを特徴とする
ものである。
ャイルドシート本体を自動車の座席に固定設置し、この
チャイルドシート本体の座部に幼児を座らせた後、この
チャイルドシート本体及び幼児の体の前面側に自動車の
大人用シートベルトを引き回す場合には、シートベルト
の袖壁部と重なった部分をシートベルト挿通用の凹部に
挿通することにより、シートベルトが幼児の体から離隔
して配置されることが防止される。これにより、シート
ベルトは確実に幼児の体に緊密に重なるように配置さ
れ、幼児の体をしっかりとチャイルドシートに保持する
ことが可能となる。
シートベルト挿通用の凹部に着脱部材を装着することに
より、この凹部を埋め、袖壁部の上面を平坦なものとす
ることができる。また、幼児の体が小さいためにシート
ベルトを引き回しただけでは十分に幼児の体をチャイル
ドシートに保持できない場合には、シートベルトにイン
パクトシールドを装着し、このインパクトシールドとシ
ートベルトとによって幼児の体をチャイルドシートに保
持することができる。このインパクトシールドは、袖壁
部の上面に載置することができる。この際、あらかじめ
凹部に着脱部材を装着して袖壁部の上面を平坦なものと
することにより、インパクトシールドの一部が凹部に落
ち込んでインパクトシールドが傾いた状態となることを
防ぐことができ、この結果、インパクトシールドをチャ
イルドシートに設置した際の見栄えが良く、且つ設置後
のインパクトシールドの安定性も高められる。
脱部材は凹部に着脱自在であることが好ましい。このよ
うに構成すると、チャイルドシートに腰掛ける幼児の体
の大きさに合わせて自在にこのチャイルドシートの使用
態様を変えることができ、常に適切に幼児を保護するこ
とが可能となる。
の着脱部材はカバーで被覆されていることが好ましい。
このカバー材としては、通常チャイルドシート本体を被
覆するのに用いられるものと同様の、裏側にウレタンフ
ォームが張り付けられたポリエステル生地等が好適であ
る。このようなカバーによって着脱部材を覆うと、該着
脱部材を前記凹部に設置した状況でこの着脱部材に幼児
の体が触れても、肌触りがよく、幼児に不快感を与える
ことがない。
止手段を備えていることが好ましい。このように構成し
た場合には、着脱部材は、凹部に設置されたときにこの
係止手段によってしっかりと固定される。
施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形
態に係るチャイルドシートのチャイルドシート本体の斜
視図、第2図はこのチャイルドシートの使用時の一態様
を示す斜視図、第3図は第2図のチャイルドシートの側
面図、第4図は着脱部材を装着したチャイルドシート本
体の斜視図、第5図はこのチャイルドシートの使用時の
別の態様を示す斜視図、第6図は第5図のチャイルドシ
ートの側面図、第7図はチャイルドシート本体と着脱部
材との係合関係を示す要部斜視図、第8図は着脱部材の
構成を示す分解斜視図である。
固定設置手段(図示略)を有するチャイルドシート本体
2と、チャイルドシート本体2の前面に設けられた幼児
が座るための座部3と、この座部3の左右両側に配置さ
れ、チャイルドシート本体2の下部から上方に向って延
出している1対の袖壁部4を備えている。
大人用シートベルト10を挿通するための凹部5が凹設
されている。
部5を埋める大きさの、凹部5と着脱可能に係合する一
対の着脱部材6と、大人用シートベルト10に保持され
るインパクトシールド8を備えている。
に装着されてこの凹部5を埋めた際に、その上面と袖壁
部4の上面とが略面一となり、一連の平坦な上面を形成
するように構成されている。また、第7図に示す通り、
この着脱部材6の前部及び後部には、該着脱部材が凹部
5に装着されたときにそれぞれ袖壁部4の該凹部5に臨
んでいる前側及び後ろ側の各端部を挟持する1対の突片
34,34及び突片36,36が設けられており、さら
に、これらの突片34,34及び突片36,36と、袖
壁部4の各突片が重なる部分とには、それぞれ互いに係
合するホック38,40が取り付けられている。このた
め、着脱部材6は、凹部5への装着に際し、該突片3
4,34や突片36,36が袖壁部4の端部を挟持し、
且つ各突片側のホック38と袖壁部4側のホック40と
が互いに係合するように設置されることにより、袖壁部
4に対してしっかりと固定される。
4,36を有したカバー22と、該カバー22内に挿入
された充填体20とからなる。この充填体20は、発泡
合成樹脂等から構成されたブロック状の部材である。ま
た、カバー22は通常チャイルドシート本体のカバー材
として用いられるものと同様の、裏側にウレタンフォー
ムが張り付けられたポリエステル生地等から構成されて
いる。
後面を取り囲んで該充填体を保持するポケット部24
と、このポケット部24の左右の側面を閉鎖する1対の
フラップ状のサイドパネル26,28とを有している。
サイドパネル26,28の内部には、補強ないし保形材
として適度な硬さ及び弾力を有する合成樹脂等から構成
された板状部材が設けられている。このサイドパネル2
6,28の前部及び後部は、ポケット部24の側面を閉
鎖したときに、該ポケット部24の前部及び後部から延
出して前記の突片34及び突片36を構成する。
辺縁部がそれぞれポケット部24の上側の左右の辺延部
と一体に連結されており、該上側の辺縁部を回動中心と
してポケット部24の側面に対し接離するように上下方
向回動可能となっている。サイドプレート26,28が
上方へ回動されるとポケット部24はその側面が開放さ
れ、充填体20を該ポケット部に対し出し入れすること
が可能となる。サイドプレート26,28が下方へ回動
されるとポケット部24の側面が閉鎖される。
は、それぞれ軟質な舌片状の接続片30,32が設けら
れている。この接続片30,32には、マジックテープ
(商品名)等の平面ファスナが設けられている。各サイ
ドパネル26,28がポケット部24の側面を閉鎖した
状態でこれらの接続片30,32を互いに重ね合わせて
接続させると、左右のサイドプレート26,28の下部
同士が該接続片30,32を介して連結される。
幼児を大人用シートベルト10によってチャイルドシー
ト本体2に保持する際に、幼児の体が小さいためにこの
シートベルト10のみでは十分に幼児の体をチャイルド
シート本体2に保持できない場合において、シートベル
ト10の幼児の体と重なる部分に装着される。
の緊急時に幼児の体を受け止めて衝撃を吸収し、幼児を
保護するクッション部82と、インパクトシールド8の
左右の両端部に設けられており、それぞれ袖壁部4の上
端面に載置されてインパクトシールド8を支持するイン
パクトシールド支持部84を有する。なお、第5図の符
号88はクッション部82の前面側のカバーを示す。
られたシートベルト10を通すための溝86が設けられ
ている。このインパクトシールド8を使用するにあたっ
て、シートベルト10をチャイルドシート本体2及び座
部3に沿って引き回した際に、シートベルト10の幼児
の体と重なる部分をこの溝86に挿通させる。
の使用例を以下に説明する。
は、まず、チャイルドシート本体2を前述の図示しない
固定設置手段を用いて自動車の座席(図示略)に設置す
る。このチャイルドシート本体2が自動車の座席にしっ
かりと固定されていることを確認した後、幼児をチャイ
ルドシート本体2の座部3に座らせる。
うにシートベルト10を引き回す。
チャイルドシート本体2及び座部3に座っている幼児の
前面に沿って引き回し、シートベルト10のタング12
を車両本体のシートベルト用バックル装置14に接続す
る。このとき、シートベルト10は、第2図及び第3図
に示すように、幼児の下腹部及び胸部から肩口にかけて
の部位に配置される。
部4,4と重なっている部分をそれぞれ凹部5に挿通
し、シートベルト10が幼児の体に沿って緊密に重なる
ように配置する。これにより、幼児の体はシートベルト
10により直接的にチャイルドシート本体2に保持され
る。
大人用シートベルト10では十分にこの幼児の体をチャ
イルドシート本体2に保持できない場合には、第4図に
示すように、各凹部5に着脱部材6を装着して凹部5を
埋めると共に、前述のように該着脱部材6を袖壁部4に
対ししっかりと固定する。次いで、シートベルト10
の、幼児の体と重なる部分をインパクトシールド8の前
面に設けられた溝86に結合させ、このシートベルト1
0をチャイルドシート本体2及び幼児の前面に沿って引
き回し、タング12をバックル装置14に接続する。こ
の際、インパクトシールド8を、第5,6図に示すよう
に、袖壁部4,4間に跨がり、且つインパクトシールド
8の両端側の各支持部84が、それぞれ着脱部材6が装
着された袖壁部4の平坦な上面上に載置されるように配
置する。
の上面に沿ってチャイルドシート本体2の略前後方向に
スライドさせ、インパクトシールド8のクッション部8
2が幼児の腹部から胸部にかけて軽く接するようにイン
パクトシールド8の設置位置を調節する。これにより、
幼児の体はインパクトシールド8及びシートベルト10
によってチャイルドシート本体2に保持される。
を座らせ、シートベルト10によって直接的に、或い
は、インパクトシールド8及びシートベルト10によっ
て幼児の体をチャイルドシート1に保持した状態におい
て、車両走行中に衝突等による衝撃が加えられた場合、
慣性力によって幼児の体は座席に対して急激に前方へ移
動して直接、或いはインパクトシールド8を介してシー
トベルト10を押圧する。このとき、シートベルト10
が接続されているシートベルトリトラクタ(図示略)
は、車両への衝撃、或いは幼児の体がシートベルト10
を前方へ押圧することに伴うシートベルト10の急激な
引き出し等を感知し、シートベルト10が巻回されてい
るリール(図示略)をロックして、シートベルト10が
引き出されるのを阻止する。これにより、シートベルト
10又はシートベルトに装着されたインパクトシールド
8が幼児の体を受け止めて衝撃を吸収する。
的にチャイルドシート本体2に保持した場合、シートベ
ルト10の、左右の袖壁部4,4と重なった部分は、そ
れぞれ凹部5に挿通されているため、シートベルト10
は、袖壁部4に引っ掛かって幼児の体と離隔した状態で
引き回されることはなく、幼児の体に緊密に重なるよう
に配置されている。これにより、前述のような緊急時に
おいても確実に幼児の体を保護することができる。
ンパクトシールド8によってチャイルドシート本体2に
保持した場合、凹部5に着脱部材6が装着されたことに
より袖壁部4の上面は平坦なものとなっており、このよ
うな袖壁部4の上面にインパクトシールド8を載置した
ことにより、インパクトシールド8は安定的に袖壁部4
によって支えられている。これにより、前述のような緊
急時においても確実に幼児の体を保護することができる
とともに、チャイルドシートにインパクトシールドを設
置した際の見栄えも良好なものとなっている。
は、インパクトシールド設置時にシートベルト挿通用の
凹部を埋めるための着脱部材の構成は、上記実施の形態
の構成に限定されるものではない。例えば、次の第9〜
12図に示す着脱部材6Aは、該着脱部材自身を袖壁部
に固定する構造の他に、凹部に設置されたときに幼児が
座る座部側とチャイルドシート本体の外側との空気の流
通を許容する構造を備えたものである。なお、第9図は
この着脱部材6Aのチャイルドシート本体への設置状況
を示す斜視図であり、第10図はこの着脱部材6Aの本
体部分の斜視図、第11図はこの着脱部材6Aの全体
図、第12図はこの着脱部材6Aの本体部分の構成図で
ある。
の着脱部材本体61に被さっているカバー62とからな
る。着脱部材本体61は、左半部61a及び右半部61
bとを有し、これらの左半部61a及び右半部61bは
ヒンジ部61cによって連結されている。着脱部材本体
61は合成樹脂等の材料よりなり、左半部61a、右半
部61b及びヒンジ部61cは一体に成形されている。
半部61bは、それぞれ着脱部材本体61の左右の側壁
をなすパネル63及び64を有している。各パネル6
3,64には、それぞれ貫通孔よりなる通気口65,6
6が設けられている。また、各パネル63,64の周縁
部には、それぞれパネル63,64の周囲を取り囲む周
壁67,68が立設されており、この周壁67,68の
一頂縁部同士がヒンジ部61cにて連結されている。左
半部61aと右半部61bとは、ヒンジ部63cを挟ん
で略対称形状にて成形されている。
ジ部61cを回動中心とし、このヒンジ部61cを折り
曲げ、左半部61a及び右半部61bの各周壁67,6
8の対応する頂縁部同士を重ね合わせる。このとき、左
半部61aの周壁67の頂縁部から突設された爪69
と、右半部61bの頂縁部付近に設けられた係止孔70
とが係合することにより、左半部61aと右半部61b
とが結合される。これにより、第10図に示すような着
脱部材本体61が組み立てられる。
体61は、中空の箱型の形状を有している。左右のパネ
ル63,64に設けられた通気口65,66は、着脱部
材本体61の内部の中空部分を通じて互いに連通してい
る。
体61の前部には、袖壁部4の凹部5に臨んでいる側の
端部を挟持するための、左右のパネル63,64の延在
方向に沿って前方に延出した一対の板状の突片71,7
2が設けられている。これらの突片71,72の向かい
合う側の面同士の間隔は袖壁部4の厚さとほぼ等しいも
のとなっている。突片71,72の外側の面は、それぞ
れパネル63,64と略面一となっている。また、この
突片71,72の外側の面には、それぞれカバー62を
固定するためのホック73,74が設けられている。
覆うように着脱部材本体61に被さっており、このカバ
ー62に設けられたホック75,76(ホック76は図
示略。)が、それぞれ着脱部材本体61側のホック7
3,74と係合することによって着脱部材本体61に固
定されている。また、このカバー62はメッシュ状の編
物や織布等の通気性に富んだ材料より作製されている。
これにより、このカバー62及び着脱部材本体61の通
気口65,66を通じて、着脱部材6Aの左右両側の空
気の移動が可能となっている。
ンパクトシールド8使用時において、第9図に示すよう
に凹部5に嵌め込まれ、この凹部5を埋める。この際、
着脱部材6Aの前部から延出した突片71,72が、袖
壁部の凹部5に臨んでいる側の端部を挟持し、車両走行
中の揺れや幼児の体の動き等によって着脱部材6Aが凹
部5から抜け落ちることを防止する。また、着脱部材6
Aの左右の側壁は、袖壁部4の内側及び外側の各側面の
延在方向に沿って略面一に、且つ座部3及びチャイルド
シート本体2の外部に臨むように配置される。
及び通気口65,66を通じて座部3とチャイルドシー
ト本体2の外部との換気が可能となることから、左右の
袖壁部4,4上にインパクトシールドが設置され、チャ
イルドシートの前面側が閉鎖されても幼児に不快感を与
えることがない。
となっていてもよく、左右の凹部のいずれかに専属する
ものであってもよい。
シートによると、大人用シートベルトによって直接的に
幼児をチャイルドシートに保持する場合において、確実
にこのシートベルトを幼児の体に対して緊密に重なるよ
うに引き回すことが可能となる。また、シートベルトに
インパクトシールドを装着してチャイルドシートに設置
した際の見栄えが良く、且つ設置後のインパクトシール
ドの安定性も高いチャイルドシートを構成することもで
きる。
チャイルドシート本体の斜視図である。
使用時の一態様を示す斜視図である。
視図である。
使用時の別の態様を示す斜視図である。
を示す要部斜視図である。
ート本体への係合状況を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 幼児が座る座部及び該座部の左右両側に
配置された袖壁部を有し、自動車の座席に固定設置され
るチャイルドシートにおいて、 該袖壁部に、大人用シートベルトが挿通される凹部が該
袖壁部の上面から凹設されており、 該凹部を埋める着脱部材を備えたことを特徴とするチャ
イルドシート。 - 【請求項2】 請求項1において、該着脱部材は該凹部
に着脱自在であることを特徴とするチャイルドシート。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該着脱部材は
カバーで被覆されていることを特徴とするチャイルドシ
ート。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、該着脱部材は、前記袖壁部への係止手段を備えてい
ることを特徴とするチャイルドシート。
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