JP2001315494A - 自動連続画像彫刻装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】パソコンによって操作される自動連続画像彫刻
装置を用いて磁気カードに彫刻することにより、１枚の
カードに別人のデータ等を書込、彫刻されることがない
ようにする。 【解決手段】カードマガジン１０から供給された磁気カ
ードＣはリードライトユニット１４で磁気ストライプの
内容を読取られた後、位置決め部１６に送られ、搬送ロ
ボット２６により更にカード搭載テーブル１８ｂに移送
される。搭載テーブル１８ｂはカードをのせて左右に高
速移動し、その間に彫刻ヘッド２０ｆ，２０ｇが制御部
からの画像信号に応じて彫刻針２０ｈを上下に駆動しカ
ード表面を彫刻する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動連続画像彫刻装
置及び方法に関し、更に詳しくはパスポート、免許証、
社員証或いはクレジット・カード等の身分証明カード類
に、顔写真、住所、氏名、サイン等の画像、その他身分
を証明する情報、所属部署、ＩＤ番号、ディジタル・カ
メラ、スキャナ、或いは他のコンピュータからネット・
ワーク等を介して取込まれた情報等（この発明では、画
像という）を、磁気カードに自動的且つ連続的に彫刻す
る自動連続画像彫刻装置及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から磁気カード或いは合成紙上に画
像を彫刻する機器が提案されているが（例えば、特開平
１−１１５６７６号、特開平５−２４３９４号、実開昭
６３−２０１７６２号）、いずれも彫刻だけの単機能だ
けであり、画像の印刷や磁気ストライプ・リーダに書込
むデータの処理は、夫々別の工程で実施されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の通り、公知の画
像彫刻装置に於いては、原画を光電走査しながら彫刻す
るものであり、又、彫刻画像、印刷文字・画像、磁気ス
トライプの内容が別々の工程で作成されるから、１枚の
カードに同一人物のデータを書き込むためには、操作す
る人の注意力だけが頼りであり、往々にして別の人物の
データが組み合わされる場合があり、大混乱が生じた。
又、画像彫刻装置に於いては、大量処理が全く不可能で
あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、自動連続画
像彫刻装置に磁気カードを配置を１直線にし、該カード
を短尺方向に並べ、且つ、該カードの搬送経路を同一平
面とした事により前述の画像彫刻装置の欠陥を除去する
ものである。

【０００５】この発明の第１の要旨は、彫刻前の磁気カ
ードを多数枚収納するカード・マガジンと、該カード・
マガジンの下部に設けられたカード・ディスペンサと、
該カード・ディスペンサに隣接して設けられたカード磁
気帯のリード及びライト・ユニットと、駆動モータ、カ
ード送りローラ及びガイド・プレートとを有し、該リー
ド及びライト・ユニットに隣接して設けられたカード位
置決め部と、カード搭載テーブル及び駆動モータとを有
し、レール上をＸ軸方向に走行自在で、該リード及びラ
イト・ユニットと該カード位置決め部上に設けられたカ
ードの左右送り部と、送り用駆動モータを介してＹ軸方
向に走行自在な前後動送りテーブルと、該前後動送りテ
ーブル上に設けられた彫刻ヘッドＹ軸方向早送り用駆動
モータと、彫刻ヘッド取付部と、該彫刻ヘッド取付部に
設けられたＸ軸方向用彫刻ヘッド、Ｙ軸方向用彫刻ヘッ
ド及び彫刻針とを有する彫刻台駆動部と、該カードの左
右送り部に隣接して設けられた彫刻済カード収納マガジ
ン及び不良カード収納マガジンと、該左右送り部に隣接
してＹ軸方向に配置されたＬ形案内レイルと、該Ｌ形案
内レイルの外面両端近くに突設したプーリと、該プーリ
に懸架されたベルトと、該Ｌ形案内レイルに設けられた
ロボット駆動モータと、該チェーンに垂直に設けられた
支柱と、該垂直支柱の上端に水平に設けられたアーム
と、下端に真空吸着盤を有し、該アーム先端に穿設され
た垂直透孔内に上下動自在に嵌合されたロッドと、該ア
ームの側面に設けられたソレノイドとを有するカード搬
送用ロボットとから成り、該カードを短尺方向に並べる
事を特徴とする自動連続画像彫刻装置である。

【０００６】この発明の第２の要旨は、リード及びライ
ト・ユニットをカード画像転写プリンタとして成る自動
連続画像彫刻装置である。

【０００７】この発明の第３の要旨は、リード及びライ
ト・ユニットをＩＣカード・リーダとして成る自動連続
画像彫刻装置である。

【０００８】この発明の第４の要旨は、割り込み機能信
号をパソコンから指示して仕掛かり中の全てのカードの
処理を終える工程と、割り込みモードに入る工程と、所
要カートを１枚づつ手差で所定位置に挿入する工程と、
該割り込み作業終了後、再び連続運転に戻り、大量処理
を継続する工程とから成る自動連続画像彫刻方法であ
る。

【０００８】

【発明の実施の態様】この発明に係る自動連続画像彫刻
装置を身分証明カードに本人の顔写真、住所、氏名、所
属部署、ＩＤ番号等の情報をプラスチック・カードＣに
彫刻する実施例について説明する。

【０００９】

【実施例】特許請求の範囲の請求項１記載の自動連続画
像彫刻装置の実施例を図面について説明する。図１〜４
に於いて、自動連続画像彫刻装置ＥＧは、パソコンＰＣ
に制御部ＣＲを接続し、その本体に彫刻前の磁気カード
Ｃを収納するカード・マガジン１０を設ける。該マガジ
ン１０は、該カードＣの形状よりやや大きい４角形中空
体で、その中に多数枚（例えば、約１００〜３００枚）
の磁気カードＣを収納後、その上に重し１０ａを載せて
上から押圧する構成とし、後述のカード・ディスペンサ
１２のマガジン１２ａ内に嵌合自在とする。

【００１０】該カード・マガジン１０の下端に該カード
・ディスペンサ１２を設け、該カード・マガジン１０内
の磁気カードＣを１枚毎Ｘ軸方向に押出して該カード・
ディスペンサ１２に隣接しで設けられた該カードＣの磁
気帯のリード及びライト・ユニット１４に搬送する。

【００１１】該リード及びライト・ユニット１４に隣接
して設けられるカード位置決め部１６は、駆動モータ１
６ａ、カード送りローラ１６ｂ及びガイド・プレート１
６ｃとを有し、該カード送りローラ１６ｂの上にもカー
ド送りローラ（図示せず）を設け、これら上下のカード
送りローラに該カードＣを挟み込んで搬送し、該上側カ
ード送りローラは後述のロボット２６の移動に連動して
上下に移動し、該カードＣの運びだしを妨げない構成と
なっている。

【００１２】該リード及びライト・ユニット１４と該カ
ード送りローラ１６ｂの上部に設けられる左右送り部１
８は、その長手方向に設けられたレイル１８ａ、１８ａ
上にカード搭載テーブル１８ｂを設け、該カード搭載テ
ーブル１８ｂ上に該カードＣを載せる構成であり、該左
右送り部１８の先端部に駆動モータ１８ｃを設け、該カ
ード搭載テーブル１８ｂをＸ軸方向に走行自在とする。

【００１３】該カード搭載テーブル１８ｂのＸ軸方向で
一方の側に設けたベース２０ａ上に前後動送り部２０を
設け、更に、該前後動送り部２０に送り用駆動モータ２
０ｂと、前後動送り部２０ｃと、彫刻ヘッドＺ軸方向早
送り用駆動モータ２０ｄと、彫刻ヘッド取付部２０ｅ
と、該彫刻ヘッド取付部２０ｅに設けられた彫刻ヘッド
２０ｆ（Ｚ軸方向、上下深さ用）及び彫刻ヘッド２０ｇ
（Ｘ軸方向、左右用）とを設けて成るものであり、該彫
刻ヘッドに彫刻針２０ｈを設け、該カード搭載テーブル
１８ｂ上の該カードＣに該彫刻針２０ｈを臨ませる。

【００１４】該左右送り部１８の一方の側で該前後動送
り部２０に隣接して彫刻済（ＯＫ）カード収納マガジン
２２及び不良（ＮＧ）カード収納マガジン２４とを設け
る。

【００１５】該左右送り部１８、該彫刻済カード収納マ
ガジン２２及び該不良カード収納マガジン２４隣接して
Ｙ軸方向に該カードＣの搬送用ロボット２６を設ける。

【００１６】該搬送用ロボット２６は、Ｌ形案内レイル
２６ａの垂直板２６ｂの外面に設けた２本の案内レイル
２６ｃの間の両端近くに突設したプーリ（図示せず）
と、該プーリに懸架されたベルト２６ｄを懸架し、該ベ
ルト２６ｄに下端を接続した垂 触させて水平に走行自在とし、該垂直板２６ｂの内面で
該プーリの軸に設けた駆動モータ２６ｋにより該垂直支
柱２６ｅをＹ軸方向に走行自在とする。

【００１７】該垂直支柱２６ｅの内面上端近くに水平ア
ーム２６ｇを設け、２本の該水平アーム２６ｇ、２６ｇ
の先端近くに設けた透孔２６ｇ′、２６ｇ′に垂直に貫
通された軸２６ｈの下端に吸盤２６ｉを設ける。

【００１８】該吸盤２６ｉには、別途吸引ポンプ、圧力
センサ、電磁弁、配管等（図示せず）を設ける。

【００１９】該水平アーム２６ｇの側面所要箇所にソレ
ノイド２６ｊを設け、該吸盤２６ｉを上下動させる。

【００２０】請求項２に於いては、該リード及びライト
・ユニットをカード画像転写プリンタとした自動連続画
像彫刻装置ＥＧである。

【００２１】請求項３に於いては、該リード及びライト
・ユニットをＩＣカード・リーダとして成る自動連続画
像彫刻装置ＥＧである。

【００２２】請求項４の自動連続画像彫刻方法に於いて
は、割り込み機能信号をパソコンＰＣから指示して仕掛
かり中の全てのカードの処理を終え、割り込みモードに
入いり、所要カードを１枚づつ手差で所定位置に挿入可
能となる。従って、該割り込み作業終了後、再び連続運
転に戻して、大量彫刻処理の継続が可能となる。

【００２３】

【発明の動作】所要枚数の彫刻前の磁気カードＣを収納
し、上から重し１０ａを載せた該カード・マガジン１０
を該カード・ディスペンサ１２の該マガジン１２ａ内に
嵌合する。

【００２４】該制御部ＣＲからの信号により該磁気カー
ドＣは、１枚づつ分離され、該カードＣの磁気帯のリー
ド及びライト・ユニット１４に搬送され、該リード及び
ライト・ユニット１４により該カードＣの磁気ストライ
プの内容を読取り、又、書込み、該カードＣへのリード
・ライト終了後該カード位置決め部１６に送られる。

【００２５】該カードＣは、該ガイド・プレート１６ｃ
に沿って移動し、奥のガイド板１６ｄに接触し、所定の
位置で停止する。

【００２６】該搬送用ロボット２６の該駆動モータ２６
ｋの動作により該水平アーム２６ｇをＹ軸方向に安定し
て移動し、所定の位置に来た時に該ソレノイド２６ｊが
作動し、該吸盤２６ｉを該カードＣに向かって降下させ
る。

【００２７】該吸盤２６ｉは、空気の負圧により該カー
ドＣを吸引し、該ソレノイド２６ｊにより上方に持ち上
げた後、該水平アーム２６ｇが該カード搭載テーブル１
８ｂの位置まで該カードＣを運び、定位置に該カードＣ
を降ろす。

【００２８】該カード搭載テーブル１８ｂは、空気の負
圧を有する溝（図示せず）を有し、降りて来た該カード
Ｃをしっかりと吸着固定する。該カード搭載テーブル１
８ｂは、該駆動モータ１８ｃによりＸ軸方向（左右に）
高速移動するが、この１往復の間に該前後動送り部２０
ｃが１ピッチづつ該彫刻ヘッドを送る。

【００２９】該彫刻ヘッド２０ｆ、２０ｇは、該制御部
ＣＲからの画像信号に対応して彫刻針２０ｈを上下に
（Ｚ軸方向）駆動し、その偏倚した深さに該カードＣの
表面を彫刻する。

【００３０】該彫刻ヘッド２０ｆ、２０ｇの原点への復
帰移動時等彫刻の必要がない時は、該彫刻上下モータ２
０ｄにより上方に持ち上げられる。

【００３１】彫刻の済んだ該カードＣは、再び元の定位
置に戻り、該搬送用ロボット２６と同様な働きにより、
吸着され、該彫刻済カード収納マガジン２２に運ばれて
収納される。

【００３２】一連の作業の中でエラーが発見された時
は、該カードＣは、該不良カード収納マガジン２４内に
運ばれて収納される。

【００３３】

【発明の効果】（１）この発明に係る自動連続画像彫刻
装置によれば、原画を走査しながら彫刻する公知の画像
彫刻装置と異なり、パソコンＰＣに制御部ＣＲから伝送
される画像信号、その他の情報信号等に対応して該彫刻
針２０ｈを左右（Ｘ軸方向）、前後（Ｙ軸方向）及び上
下に（Ｚ軸方向）駆動して彫刻するから、オペレイタに
よる原画との対照の必要がなくなり、所望磁気カードＣ
に別人の画像及び情報信号のデータが書込、彫刻される
誤動作が全くなくなる。

【００３４】（２）カードＣの搬送経路を同一平面とし
たので所要機器を平面上に配置出来、各機器を単独に据
付又は取外し可能となり、組立、メインテナンスが容易
となり、更に全体配置を直ちに観察出来る。

【００３５】（３）カードＣの配置を１直線にしたの
で、１個の搬送用ロボットで搬送可能となる。

【００３６】（４）所要に応じ、割り込み機能信号をパ
ソコンＰＣから指示して仕掛かり中の全てのカードの処
理を終え、割り込みモードに入いり、所要カードを１枚
づつ手差で所定位置に挿入可能となり、該割り込み作業
終了後、再び連続運転に戻して、大量彫刻処理の継続が
可能となる。

【００３７】（５）カードＣを短尺方向に配置するの
で、自動連続画像彫刻装置を小形化し、カードＣの搬送
距離が短くなり、従ってその操作が格段に早くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る自動連続画像彫刻装置の斜視図
である。

【図２】図１の発明に係る自動連続画像彫刻装置の分解
説明斜視図である。

【図３】図２の各機器の配置平面略図である。

【図４】自動連続画像彫刻装置のブロック略図である。

【符号の説明】

ＥＧ・・・自動連続画像彫刻装置； ＰＣ・・・パソコン； ＣＲ・・・制御部； Ｃ・・・カード； １０・・・カード・マガジン； １２・・・カード・ディスペンサ； １４・・・リード及びライト・ユニット； １６・・・カード位置決め部； １８・・・左右送り部； ２０・・・前後動送り部； ２２・・・彫刻済（ＯＫ）カード収納マガジン； ２４・・・不良（ＮＧ）カード収納マガジン； ２６・・・ロボット；

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】彫刻前の磁気カードを多数枚収納するカー
   ド・マガジンと；該カード・マガジンの下部に設けられ
   たカード・ディスペンサと；該カード・ディスペンサに
   隣接して設けられたカード磁気帯のリード及びライト・
   ユニットと；駆動モータ、カード送りローラ及びガイド
   ・プレートとを有し、該リード及びライト・ユニットに
   隣接して設けられたカード位置決め部と；カード搭載テ
   ーブル及び駆動モータとを有し、レール上をＸ軸方向に
   走行自在で、該リード及びライト・ユニットと該カード
   位置決め部上に設けられたカードの左右送り部と；送り
   用駆動モータを介してＹ軸方向に走行自在な前後動送り
   テーブルと、該前後動送りテーブル上に設けられた彫刻
   ヘッドＹ軸方向早送り用駆動モータと、彫刻ヘッド取付
   部と、該彫刻ヘッド取付部に設けられたＸ軸方向用彫刻
   ヘッド、Ｙ軸方向用彫刻ヘッド及び彫刻針とを有する彫
   刻台駆動部と；該磁気カードの左右送り部に隣接して設
   けられた彫刻済カード収納マガジン及び不良カード収納
   マガジンと；該左右送り部に隣接してＹ軸方向に配置さ
   れたＬ形案内レイルと、該Ｌ形案内レイルの外面両端近
   くに突設したプーリと、該プーリに懸架されたベルト
   と、該Ｌ形案内レイルに設けられたロボット駆動モー
   タ、該ベルトに垂直に設けられた支柱と、該垂直支柱の
   上端に水平に設けられたアームと、下端に真空吸着盤を
   有し、該アーム先端に穿設された垂直透孔内に上下動自
   在に嵌合されたロッドと、該アームの側面に設けられた
   ソレノイドとを有するカード搬送用ロボットとから成
   り；該磁気カードを短尺方向に並べる事を特徴とする自
   動連続画像彫刻装置。
2. 【請求項２】該リード及びライト・ユニットをカード画
   像転写プリンタとして成る請求項１記載の自動連続画像
   彫刻装置。
3. 【請求項３】該リード及びライト・ユニットをＩＣカー
   ド・リーダとして成る請求項１記載の自動連続画像彫刻
   装置。
4. 【請求項４】割り込み機能信号をパソコンから指示して
   仕掛かり中の全てのカードの処理を終える工程と、割り
   込みモードに入る工程と、所要カートを１枚づつ手差で
   所定位置に挿入する工程と、該割り込み作業終了後、再
   び連続運転に戻り、大量処理を継続する工程とから成る
   自動連続画像彫刻方法である。