JP2007050485A - 裁断装置、記録裁断複合装置およびカッタヘッド - Google Patents

裁断装置、記録裁断複合装置およびカッタヘッド Download PDF

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健史 関谷
Yasushi Akatsuka
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Abstract

【課題】媒体170に記録された画像を傷めることなく切り出す裁断装置。
【解決手段】往復移動するキャリッジ130と、キャリッジ130に対向する位置に媒体170を通過させる搬送ローラ140と、キャリッジ130と共に移動して、画像が記録されている面から媒体170に先端を貫入させて媒体170を裁断する裁断位置、および、媒体170から離隔する退避位置の間を移動するカッタ250と、カッタ250の両方の側部に配置され、媒体170に当接する当接位置および媒体170から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部260とを備え、カッタ250が裁断位置にあって媒体170を裁断するとき、押さえ部260は当接位置にあり、更に、裁断位置にあるカッタ250が画像に接近したとき、カッタ250に対して画像と同じ側に位置する押さえ部260が退避位置へ移動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、裁断装置、記録裁断複合装置およびカッタヘッドに関する。より詳細には、すでに画像が記録された媒体に対して、その画像を含む領域を切り抜く作業を実行する裁断装置と、その裁断装置に装着できるカッタヘッドと、更に、その裁断装置を含む記録裁断複合装置に関する。
紙、布、樹脂等のシート状の媒体から所望の形状の部分片を切り出す、カッティング・マシン、カッティング・プロッタ等と呼ばれる装置がある。この種の装置は、媒体を裁断する刃物を備えたカッタヘッドを、媒体に対して相対移動させることにより、媒体から所望の形状の裁断片を切り出す。
特許文献1には、上記のような裁断装置が開示されている。この文献に記載された裁断装置は、X軸方向に走行するテーブルにより搬送される布地に対して、X軸と直交するY軸方向に往復移動する主軸頭を備えている。また、テーブルによるX方向への搬送と主軸頭のY方向の往復移動を組み合わせて、主軸頭により布地全体を走査することができる。従って、主軸頭にナイフ(カッタ)を装着して布地上で適切な形状を描かせることにより、布地から所望の形状の裁断片を切り出すことができる。
また、この種の装置が裁断対象とするのは薄いシート状の媒体なので、刃物の切断抵抗により媒体が浮いたり撓んだりする場合があり、この浮きや撓みによって所望の裁断形状からずれたり、裁断面が荒れたりする。そこで、同文献に記載された装置では、カッタの両側に一対の押さえローラを装着して、裁断箇所の直近を押さえつつ布地を裁断している。これにより、裁断により媒体がテーブルからずれることがなくなり、美麗な裁断面を有する裁断片を切り出すことができる。
また、特許文献2には、やはりシート状の媒体から所望の裁断片を切り出すことができる作画・カッティング両用プロッタが記載されている。この作画・カッティング両用プロッタも、往復移動する作画ヘッドと、作画ヘッドの往復移動方向に直交する方向に媒体を搬送するローラ群とを備え、媒体の全面に対して作画ヘッドを走査させることができる。従って、作画ヘッドに筆記用具を装着した場合は媒体上に所望の図形を記録することができ、作画ヘッドに刃物を装着した場合は媒体としての媒体から所望の形状の裁断片を切り出すことができる。
特公平7−90511号公報 特開2001−225297号公報
媒体に記録をする記録装置として、インク滴を媒体に吐出するインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、媒体の全面にインク滴を吐出して画像を記録することにより、旧来の銀塩写真に匹敵する記録品質を有する。また、この種のプリンタで用いられるインクには水性媒体を用いたものがある。このため、媒体上に画像を形成した場合、乾燥に時間がかかる場合がある。
上記のように、乾燥の遅いインクを隙間なく塗布して形成された画像が記録された領域では媒体が湿っている。このような媒体を裁断装置に装入した場合、媒体は刃物に対する切断抵抗のために極めて容易に撓む。このため、インクジェットプリンタにより媒体に形成された画像を前記した裁断装置で裁断する場合は、インクの媒体を完全に揮発させる十分な乾燥時間をとらなければならなかった。
また、裁断精度を向上させるためには、前記特許文献1に記載されていたように、裁断箇所の近傍を押さえながら裁断することが好ましい。しかしながら、媒体の押さえ手段を設けると、記録画像の直近を裁断する場合、あるいは、画像の一部を切り取るように裁断する場合に、記録画像の上から媒体を押さることになる。このため、記録画像上に押さえた痕が残る場合があった。さらに、インクの乾燥が不十分な場合は、押さえ手段にインクが付着して、それが次に装入された媒体を再汚染するというという問題もあった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態として画像が記録された媒体から画像を含む領域を切り取る裁断装置であって、往復移動するキャリッジと、往復移動の方向と交差する搬送方向に媒体を搬送してキャリッジに対向する位置を通過させる搬送部と、媒体の画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるようにキャリッジに支持されてキャリッジと共に移動し、画像が記録されている面から媒体に先端を貫入させて媒体を裁断する裁断位置、および、媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、カッタ刃の両方の側部に配置され、媒体に当接する当接位置および媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部とを備え、カッタ刃が裁断位置にあって媒体を裁断するとき、押さえ部は当接位置にあり、更に、裁断位置にあるカッタ刃が画像に接近したとき、カッタ刃に対して画像と同じ側に位置する押さえ部が退避位置へ移動する裁断装置が提供される。これにより、押さえローラで、カッタの近傍において印刷物が浮き上がることを抑えつつ、当該押さえローラに印刷物のインク等の印刷が転写されて印刷物が汚れることを防ぐことができる。
また、ひとつの実施形態として、上記裁断装置において、押さえ部が、媒体に接して連れ回されるローラを介して媒体に当接する。これにより、カッタの移動に追従して、押さえローラを回転させて、押さえローラによる抵抗を少なくすることができる。
また、他の実施形態として、上記裁断装置において、キャリッジが、媒体の画像が記録されていない未記録領域を検出する未記録領域検出センサを更に備え、未記録領域検出センサが検出した未記録領域および画像の境界に沿って媒体を裁断する。これにより、すでに画像が記録された媒体からも、画像を容易且つ確実に切り出すことができる。
また、他の実施形態として、上記裁断装置において、媒体から切り取る領域を規定する裁断領域情報が画像を媒体に記録するときに用いられた画像情報から抽出され、裁断領域情報に基づいてキャリッジおよび搬送部を制御する。
更に、他の実施形態として、上記裁断装置において、カッタ刃の回転軸に対する回転量が、裁断領域情報に基づいて能動的に制御される。これらにより、記録画像を極めて正確に切り出すことができる。
また、本発明の第2の形態として、媒体に画像を記録する記録部と、画像が記録された媒体から画像を含む領域を切り取る裁断部とを備えた記録裁断複合装置であって、往復移動するキャリッジと、往復移動の方向と交差する搬送方向に媒体を搬送してキャリッジに対向する位置を通過させる搬送部と、媒体の画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるようにキャリッジに支持されてキャリッジと共に移動し、画像が記録されている面から媒体に先端を貫入させて媒体を裁断する裁断位置、および、媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、カッタ刃の両方の側部に配置され、媒体に当接する当接位置および媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部とを備え、カッタ刃が裁断位置にあって媒体を裁断するとき、押さえ部は当接位置にあり、更に、裁断位置にあるカッタ刃が画像に接近したとき、カッタ刃に対して画像と同じ側に位置する押さえ部は、退避位置へ移動する記録裁断複合装置が提供される。これにより、画像の記録と、記録された画像を切り出す作業とが連続して処理されるので、短時間で加工物を製造できる。
更に、本発明の第3の形態として、画像が記録された媒体から画像を含む領域を切り取る裁断装置に装着されるカッタヘッドであって、キャリッジと、媒体の画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるようにキャリッジに支持されてキャリッジと共に移動し、画像が記録されている面から媒体に先端を貫入させて媒体を裁断する裁断位置、および、媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、カッタ刃の両方の側部に配置され、媒体に当接する当接位置および媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部とを備え、カッタ刃が裁断位置にあって媒体を裁断するとき、押さえ部は当接位置にあり、更に、裁断位置にあるカッタ刃が画像に接近したとき、カッタ刃に対して画像と同じ側に位置する押さえ部は、退避位置へ移動するカッタヘッドが提供される。これにより、カッタヘッドを交換することにより、既存の裁断装置においても第1の形態と同様な利点を享受できる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る裁断装置10全体の形態を示す斜視図である。同図に示すように、この裁断装置10は、直接に媒体170の裁断にあたる機構を納めた筐体180と、筐体180の前方に装着された装入トレイ160と、筐体180の後方に装着された排出トレイ110とを備え、装入トレイ160から装入された媒体170に対して筐体180の内部で裁断加工して、裁断後の媒体170を排出トレイ110に送り出す。
筐体180の内部には、装入トレイ160から媒体170を取り込む搬送部と、取り込んだ媒体170を裁断する裁断部と、裁断された媒体170を排出トレイに送り出す排出部とが収容されている。これらの内部機構のうち、搬送部の一部である搬送従動ローラ142と、裁断部とが図1上に見えている。
搬送従動ローラ142は、媒体170の下に隠れている搬送ローラに対して媒体170を押し付ける。搬送ローラは回転駆動され、自身に押し付けられた媒体170を、後方の裁断プラテン150上に取り込む。裁断プラテン150は、水平で略平坦な上面を有し、載せられた媒体170の鉛直方向の位置決めを担う。
裁断プラテン150の上方に形成された裁断部は、媒体170の搬送方向と直交する方向に配置された案内レール120、122と、案内レール120、122を挿通されて案内レール120、122に沿って往復移動するキャリッジ130とを備えている。
キャリッジ130は、図示されていない駆動機構により、案内レール120、122に沿って水平に往復移動する。キャリッジ130の下面には、後述するカッタヘッドが装着されている。カッタヘッドは、キャリッジ130に対して相対的に上下に移動できるので、裁断プラテン150上に位置する媒体170に対してカッタヘッドを降下させることにより、カッタヘッドに装着されたカッタ刃の下端を媒体170に貫入させることができる。
上記のような裁断部において、搬送部から排出部に向かう媒体170の搬送と、キャリッジ130の往復移動とを組み合わせることにより、媒体170の任意の場所に対してカッタを貫入させ、裁断させることができる。なお、裁断後の媒体170は、図上には見えていない排出部により、筐体180の後方に送り出される。
図2は、裁断装置10に装着し得るカッタヘッド20の構造を模式的に示す側面図である。また、図3は、図2に示したカッタヘッド20を、下方から見上げた様子を示す底面図である。
これらの図に示すように、カッタヘッド20は、キャリッジ130の下面に対して、鉛直な回転軸132の回りに回転できるように装着されたベースプレート210のさらに下面に形成されている。なお、キャリッジ130は、回転軸132を介して、カッタヘッド20の全体を昇降させる機能を有している。
ベースプレート210の下面には、カッタ250を保持するカッタホルダ220が配される。カッタホルダ220は、一対のホルダブロック222、224を有する。一方のホルダブロック222は、ベースプレート210に対して固定されている。これに対して、他方のホルダブロック224はネジ244により支持されている。このネジ244を、つまみ242を介して回転させることにより、ホルダブロック224は、ホルダブロック222に対して近づきまたは遠ざかるように変位する。また、一対のホルダブロック222、224の互いに対向した面には、カッタ250と相補的な形状を有する溝が形成されている。この溝にカッタ250を挿入し、ホルダブロック222、224を接近させることにより、カッタ250を回転軸132の直下に鉛直に保持する。
また、カッタ250の下端に形成されたカッタ刃252は水平面に対して傾斜している。従って、カッタ250が降下したときに、カッタ刃252が媒体170に貫入する位置は、回転軸132の中心を下方に延長した位置からはずれる。これにより、カッタ刃252が媒体170に貫入した状態で、キャリッジ130が往復移動したとき、および、媒体170が搬送されたとき、カッタ250は、その相対移動方向の後側に最下端がくるように、回転軸132の回りに回転する。
さらに、キャリッジ130がカッタヘッド20を上昇させることにより、カッタヘッド20に支持されたカッタ250は、媒体170から隔離した隔離位置に移動する。また、キャリッジ130がカッタヘッド20を下降させることにより、カッタヘッド20に支持されたカッタ250は、媒体170を切断する切断位置に移動する。
一方、ベースプレート210の側面には、軸262とピン212とがそれぞれ固定されている。軸262は、棒状の押さえ部260の上端を軸支している。押さえ部260の下端には、軸264を介して、押さえローラ270が自由に回転できるように装着されている。
また、ベースプレート210の下面と押さえ部260の側面との間には、自身が拡がるように付勢されたバネ290が挟まれている。バネ290の一端は、固定部214によりベースプレート210の下面に固定されている。また、バネ290の他端は押さえ部260の側面に当接している。従って、押さえ部260は、ベースプレート210および押さえ部260の挟み角が大きくなるように、換言すれば、押さえローラ270が下方に降下するように付勢されている。
さらに、押さえ部260の中程にはピン266が固定されている。ベースプレート210側面に固定されたピン212と、このピン266との間には、伸縮する高分子アクチュエータ280が張りわたされている。従って、上記バネ290からの付勢による押さえ部260の変位は、高分子アクチュエータ280によって規制されている。高分子アクチュエータ280が縮むことにより、押さえ部260は、媒体170から離間する退避位置に移動する。一方、高分子アクチュエータ280が伸びることにより、押さえ部260は、媒体170に当接する当接位置に移動する。
なお、高分子アクチュエータ280は、樹脂ベルト282とその両端に装着された一対の電極284とを備えている。樹脂ベルト282は、例えばポリピロール樹脂のような導電性高分子樹脂で形成される。この樹脂ベルト282に用いられる樹脂は、1〜3V程度の電圧が印加された場合に、10%/秒程度の速度で、長さが15〜40%の範囲で変化する。従って、電極284を介して高分子アクチュエータ280に電圧を印加して収縮させることにより、押さえローラ270の高さを変化させることができる。
なお、図4の紙面に対して奥側で、カッタホルダ220の向こう側の面においても、同様の機構が形成されている。また、図3に見られるように、ベースプレート210の下面において、ホルダブロック222の両側に一対の画像センサ216が配置されている。この画像センサ216の機能については後述する。
以上のように形成されたカッタヘッド20は、カッタ250が媒体170に貫入して裁断するときに、押さえローラ270が、カッタ刃252の直近において媒体170に当接する。前記のように押さえ部260はバネ290により下方に向かって付勢されているので、仮に媒体170上面の高さが変化しても、カッタ刃252に対して適切な位置に案内しつつ裁断することができる。
図4は、図2および図3に示したカッタヘッド20において、押さえ部260が引き上げられた状態を示す側面図である。また、図5は、図4に示した状態のカッタヘッド20を下方から見上げた様子を示す底面図である。なお、図4、図5において、図2および図3と共通の構成要素には同じ参照符号を付して重複する説明を省いている。
これらの図に示すように、高分子アクチュエータ280に電圧を印加すると、その長さが大幅に短縮される。その結果、押さえ部260は、バネ290の付勢に逆らって、ベースプレート210に向かって引き上げられる。押さえローラ270も押さえ部260と共に変位するので、カッタ250に対して上方に移動する。従って、押さえローラ270は、カッタ250が裁断する媒体170から離れる。
図6は、図2から図5に示したカッタヘッド20において、カッタ250の両方の側部に配置された一対の押さえローラ270、271が個別に変位している様子を示す正面図である。なお、この図では、カッタ250が裁断している媒体170も併せて示した。また、媒体170の上面の一部に形成された画像172の位置も併せて示している。
同図に示すように、カッタ250の下端に形成されたカッタ刃252は、媒体170に貫入して裏面まで貫通する。従って、カッタ250が図上で紙面に対して手前に向かって移動することにより媒体170が裁断される。
ここで、図中ではカッタ250の左側に位置する押さえローラ271は、媒体170の上面に当接して転がりつつ、媒体170を裁断プラテン150に押し付けている。これに対して、図中ではカッタ250の右側に位置する押さえローラ270は上昇して、媒体170から離れている。従って、押さえローラ270が画像172に接触することはなく、押さえローラ270の接触によって媒体170上の画像172が損傷さされることもない。
更に、前記のように、このカッタヘッド20は、ベースプレート210の下面に一対の画像センサ216を備えている。これら画像センサ216は、媒体170の表面に記録された画像が存在しているかどうかを光学的に検出する。この場合に、画像センサ216は、カッタヘッド20が裁断動作しているときに、押さえローラ270が押さえる位置に先行する領域において画像を検出する。従って、媒体170における画像の配置および形状を予め指示せずとも、各画像センサ216が画像の存在を検出したときに、カッタ250に対して同じ側の押さえ部260および押さえローラ270が持ち上げられるようにカッタヘッド20を自律的に制御することもできる。
また、上記実施形態では、キャリッジ130および媒体170の相対移動方向に応じて、カッタヘッド20のキャスタアクションにより、回転軸132回りのカッタヘッド20の方向は自律的に決められる。ただしこれに代えて、上記画像センサ216を利用して画像の輪郭を検出する一方、カッタヘッド20を強制的に回転させる駆動手段を設けて、カッタヘッド20の方向を能動的に制御してもよい。
図7は、他の実施形態として、裁断部34に記録部32を組み合わせた記録裁断複合装置30の構造を概観する斜視図である。同図に示すように、この記録裁断複合装置30は、下段に配置された裁断部34と、上段に配置された記録部32とを積層し、筐体380により一体にして形成されている。また、上段の記録部32から下段の裁断部34に媒体170を搬送するリフトトレイ360を筐体380の前面に備えている。なお、同図において、図1に示した裁断装置10と共通の機能を有する構成には、図1と同じ参照符号を付して重複する説明を省いている。
上段の記録部32では、筐体380の後方に装着された給紙トレイ310と、搬送ローラ340および搬送従動ローラ342を含む搬送部と、記録プラテン350と、排出従動ローラ372を含む排出部とが搬送系を形成している。即ち、媒体170としての記録用紙は給紙トレイ310に装入され、搬送部により1枚ずつ記録プラテン350上に送り込まれ、排出部により筐体380の前方に送り出される。
一方、記録プラテン350の上方には、媒体170の搬送方向と直交するように、互いに平行な一対の水平な案内レール320、322が配置されている。また、案内レール320、322を自身に挿通され、記録プラテン350上で水平に往復移動できるキャリッジ330が配置されている。なお、キャリッジ330は、図示されていない駆動手段により駆動される。また、キャリッジ330は、一対の案内レール320、322を挿通されているので、前方または後方に傾くことがない。
また、キャリッジ330は、上方から搭載されたインクカートリッジ332と、下面に懸架された記録ヘッド334と共に往復移動する。従って、記録プラテン350上の媒体170に対して下方に向かってインクを吐出できる。従って、前記した搬送系による媒体170の搬送方向への移動と、キャリッジ330の往復移動を組み合わせることにより、媒体170の任意の領域にインクを吐出させて画像を記録することができる。
上記のような記録部32で画像を記録された媒体170は、排出部により、筐体380の前面に装着されたリフトトレイ360に送り出される。ここで、リフトトレイ360は、筐体380の前面で、筐体380に対する角度を一定に保ったまま、上下に昇降できる。これにより、記録部32において画像を記録された媒体170を、下段の裁断部34の前方に移動させることができる。即ち、リフトトレイ360は、記録部32に対しては排出トレイとして機能し、裁断部34に対しては装入トレイとして機能する。なお、リフトトレイ360を昇降させる機構は筐体380に収容されており、連結部362を介してリフトトレイ360を変位させる。この昇降機構については、図8を参照して後述する。
下段の裁断部34の内部機構は、図1に示した裁断装置10の内部機構と略共通である。異なる点は、裁断装置10の装入トレイ160が取り除かれ、降下したリフトトレイ360がそれに替わる点である。
図8は、図7に示した記録裁断複合装置30の動作を説明する模式図であり、図7と共通の構成要素には同じ参照符号を付して重複する説明を省いた。
同図に示すように、リフトトレイ360は、その端部に形成されたねじ穴に挿通されたボールねじ366により支持されている。また、ボールねじ366の下端にはボールねじ駆動部364が結合されており、ボールねじ366を回転駆動できる。従って、ボールねじ駆動部364を適宜動作させることにより、リフトトレイ360を、図中に矢印Eで示すように、上昇または降下させることができる。
上記のようなリフトトレイ360を備えた記録裁断複合装置30において、当初、給紙トレイ310に装入された媒体170は、搬送ローラ340および搬送従動ローラ342に挟まれて、記録プラテン350上に搬送される。この媒体170に対して、キャリッジ330の下面に装着された記録ヘッド334からインクが下方に向かって吐出され、媒体170の上面に画像が形成される。
やがて、上面に画像を記録された媒体170の先端は排出部に到達し、排出ローラ370および排出従動ローラ372に挟まれて、排出トレイを兼ねたリフトトレイ360上に排出される。媒体170がリフトトレイ360上に完全に排出されると、ボールねじ駆動部364により駆動されたボールねじ366が回転して、リフトトレイ360が降下する。降下したリフトトレイ360が下部搬送部の高さまで降下すると、搬送ローラ140および搬送従動ローラ142に挟まれて、画像を記録された媒体170は再び筐体380内に取り込まれ、裁断プラテン150上に搬送される。
こうして裁断部34に取り込まれた媒体170は、カッタ250により裁断され、排出ローラ390および排出従動ローラ392に挟まれて、排出トレイ110上に排出される。これらの記録および裁断を経て排出された媒体170は、画像を記録され、且つ、裁断されている。なお、これら裁断部34における裁断動作は、図1に示した裁断装置10と同じ動作である。
なお、上記のように形成された記録裁断複合装置30では、記録部32において記録された画像を含む媒体170上の領域を、裁断部34において切り出す場合がある。そこで、記録部32における動作で参照した画像データから画像の輪郭データを抽出し、この輪郭データに基づいて裁断部34の動作を制御することもできる。これにより、特別な操作なしに、画像172を正確に切り出すことができる。更に、この場合も、カッタヘッド20を強制的に回転させる駆動手段を設けて、上記輪郭データを利用してカッタヘッド20の方向を能動的に制御することもできる。
以上説明したように、本実施形態による裁断装置10は、媒体170上の画像を記録された領域の近傍または領域内を裁断する場合に、押さえ部260が画像に当接することがない。従って、記録された画像を劣化させることがない。また、画像を形成するインクの乾燥を待つ必要がないので記録から裁断までを連続して実施でき、作業時間が短縮される。換言すれば、単位時間あたりの作業量を増加させて、生産性を向上させることができる。さらに、カッタヘッド20単体を供給することにより、既存の裁断装置10においても効果をあげることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態が本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
裁断装置10の全体の形状を示す斜視図である。 裁断装置10に装着し得るカッタヘッド20の構造を模式的に示す側面図である。 図2に示したカッタヘッド20を下から見上げた様子を示す底面図である。 カッタヘッド20において、押さえ部260が異なる状態にある様子を示す側面図である。 図4に示したカッタヘッド20を下から見上げた様子を示す底面図である。 図2から図5までに示したカッタヘッド20において、押さえローラ270が、個別に変位している様子を示す正面図である。 他の実施形態としての記録裁断複合装置30を示す。 図7に示す記録裁断複合装置30の動作を示す模式図である。
符号の説明
10 裁断装置、20 カッタヘッド、30 記録裁断複合装置、32 記録部、34 裁断部、110 排出トレイ、120、122、320、322 案内レール、130、330 キャリッジ、132 回転軸、140、340 搬送ローラ、142、342 搬送従動ローラ、150 裁断プラテン、160 装入トレイ、170 媒体、180、380 筐体、210 ベースプレート、212、266 ピン、214 固定部、216 画像センサ、 220 カッタホルダ、222、224 ホルダブロック、242 つまみ、244 ネジ、250 カッタ、252 カッタ刃、260 押さえ部、262、264 軸、270、271 押さえローラ、280 高分子アクチュエータ、282 樹脂ベルト、284 電極、290 バネ、310 給紙トレイ、332 インクカートリッジ、334 記録ヘッド、350 記録プラテン、360 リフトトレイ、362 連結部、364 ボールねじ駆動部、366 ボールねじ、370、390 排出ローラ、372、392 排出従動ローラ

Claims (7)

  1. 画像が記録された媒体から前記画像を含む領域を切り取る裁断装置であって、
    往復移動するキャリッジと、
    前記往復移動の方向と交差する搬送方向に前記媒体を搬送して前記キャリッジに対向する位置を通過させる搬送部と、
    前記媒体の前記画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるように前記キャリッジに支持されて前記キャリッジと共に移動し、前記画像が記録されている面から前記媒体に先端を貫入させて前記媒体を裁断する裁断位置、および、前記媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、
    前記カッタ刃の両方の側部に配置され、前記媒体に当接する当接位置および前記媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部と
    を備え、
    前記カッタ刃が前記裁断位置にあって前記媒体を裁断するとき、前記押さえ部は前記当接位置にあり、
    更に、前記裁断位置にある前記カッタ刃が前記画像に接近したとき、前記カッタ刃に対して前記画像と同じ側に位置する前記押さえ部が前記退避位置へ移動する
    裁断装置。
  2. 前記押さえ部が、前記媒体に接して連れ回されるローラを介して前記媒体に当接する請求項1に記載の裁断装置。
  3. 前記キャリッジが、前記媒体の前記画像が記録されていない未記録領域を検出する未記録領域検出センサを更に備え、前記未記録領域検出センサが検出した前記未記録領域および前記画像の境界に沿って前記媒体を裁断する請求項1に記載の裁断装置。
  4. 前記媒体から切り取る領域を規定する裁断領域情報が前記画像を前記媒体に記録するときに用いられた画像情報から抽出され、前記裁断領域情報に基づいて前記キャリッジおよび前記搬送部を制御する請求項1に記載の裁断装置。
  5. 前記カッタ刃の前記回転軸に対する回転量が、前記裁断領域情報に基づいて能動的に制御される請求項4に記載の裁断装置。
  6. 媒体に画像を記録する記録部と、前記画像が記録された前記媒体から前記画像を含む領域を切り取る裁断部とを備えた記録裁断複合装置であって、
    往復移動するキャリッジと、
    前記往復移動の方向と交差する搬送方向に前記媒体を搬送して前記キャリッジに対向する位置を通過させる搬送部と、
    前記媒体の前記画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるように前記キャリッジに支持されて前記キャリッジと共に移動し、前記画像が記録されている面から前記媒体に先端を貫入させて前記媒体を裁断する裁断位置、および、前記媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、
    前記カッタ刃の両方の側部に配置され、前記媒体に当接する当接位置および前記媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部と
    を備え、
    前記カッタ刃が前記裁断位置にあって前記媒体を裁断するとき、前記押さえ部は前記当接位置にあり、
    更に、前記裁断位置にある前記カッタ刃が前記画像に接近したとき、前記カッタ刃に対して前記画像と同じ側に位置する前記押さえ部は、前記退避位置へ移動する
    記録裁断複合装置。
  7. 画像が記録された媒体から前記画像を含む領域を切り取る裁断装置に装着されるカッタヘッドであって、
    キャリッジと、
    前記媒体の前記画像が記録されている面に対して垂直な回転軸の回りに回転できるように前記キャリッジに支持されて前記キャリッジと共に移動し、前記画像が記録されている面から前記媒体に先端を貫入させて前記媒体を裁断する裁断位置、および、前記媒体から離隔する退避位置の間を移動するカッタ刃と、
    前記カッタ刃の両方の側部に配置され、前記媒体に当接する当接位置および前記媒体から離隔する退避位置との間を個別に移動する一対の押さえ部と
    を備え、
    前記カッタ刃が前記裁断位置にあって前記媒体を裁断するとき、前記押さえ部は前記当接位置にあり、
    更に、前記裁断位置にある前記カッタ刃が前記画像に接近したとき、前記カッタ刃に対して前記画像と同じ側に位置する前記押さえ部は、前記退避位置へ移動するカッタヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151602A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Shima Seiki Mfg Ltd 輪郭抽出装置と輪郭抽出方法及び輪郭抽出プログラム

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