JP2001315157A - 射出成形機のノズルタッチ機構 - Google Patents

射出成形機のノズルタッチ機構

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JP2001315157A
JP2001315157A JP2000133427A JP2000133427A JP2001315157A JP 2001315157 A JP2001315157 A JP 2001315157A JP 2000133427 A JP2000133427 A JP 2000133427A JP 2000133427 A JP2000133427 A JP 2000133427A JP 2001315157 A JP2001315157 A JP 2001315157A
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nozzle
injection device
mold
electromagnet
nozzle touch
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Ryozo Morita
良三 盛田
Ryoji Takashi
了治 高士
Takeshi Miyaki
毅 宮木
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Meiki Seisakusho KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1777Nozzle touch mechanism

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で所望のノズルタッチ力を確実に
発生させることができ、しかもそのノズルタッチ力を容
易に調整・制御することができる射出成形機のノズルタ
ッチ機構を提供する。 【解決手段】 ノズルタッチ機構は、金型1に対して射
出装置2のノズル3を所定の力で圧着して接触させるも
ので、スライドベース4上に支持された射出装置2を金
型1に対して進退移動させるシフト駆動手段5と、進退
移動される射出装置2または移動不能に固定された吸着
プレート9であって射出装置2と対応する位置に設けら
れ、ノズル3を金型1に所定の力で圧着して接触させる
ように、シフト駆動手段5により近接された射出装置2
を前記移動不能に固定された部分に対して引き寄せる電
磁石6と、電磁石6とこれに吸着される部分7との間隔
Sを調整する間隔調整機構8と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機のノズ
ルタッチ機構に関し、さらに詳しくは、金型に対して射
出装置のノズルを所定の力で圧着して接触させる射出成
形機のノズルタッチ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機においては、金型に対して射
出装置のノズルを接触させ所定の力で圧着(ノズルタッ
チ)させるためのノズルタッチ機構が設けられている。
射出装置は金型に対して進退移動(シフト)することが
できるようにスライドベースに支持されており、従来の
ノズルタッチ機構は、射出装置を進退移動させるととも
に所定の力でノズルタッチさせるためのシフト・ノズル
タッチ駆動手段を備えていた。このシフト・ノズルタッ
チ駆動手段としては、油圧シリンダやモータが従来から
用いられている。
【0003】シフト・ノズルタッチ駆動手段として油圧
シリンダを用いる場合においては、かかる油圧シリンダ
はシフトに必要なストロークとノズルタッチ力に必要な
出力とを備えるよう設定される。
【0004】また、シフト・ノズルタッチ駆動手段とし
てモータを用いる場合においては、かかるモータにより
駆動されるボールねじ機構などの送りねじ機構が設けら
れる。そして、モータは、ノズルを金型に対して圧着さ
せた状態を保持するために、ブレーキを備えたものが用
いられる。
【0005】さらに、シフト・ノズルタッチ駆動手段と
してモータを用いる場合にあっては、その駆動力のみに
よって所定のノズルタッチ力に制御することが困難であ
る。そのため、例えば、特公平6−17038号公報に
開示されているように、ブレーキ付モータと、該ブレー
キ付モータの回転力をスプリングを介してノズルに伝動
する伝動機構とを設け、前記スプリングが伸縮可能な状
態で、該スプリングに蓄積されたエネルギーによってノ
ズルを金型に所定の圧力で押圧するようにしたノズルタ
ッチ機構が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術のうち、油圧シリンダを用いたノズルタッチ機
構にあっては、ノズルタッチ力に必要な出力を備えるた
めに油圧シリンダが比較的大径のものとなることから、
高速で射出装置をシフトさせることができず、また、か
かる油圧シリンダに作動圧油を供給するための設備が必
要となるためにノズルタッチ機構が大型となる、などの
問題があった。さらに、油圧シリンダにあっては、作動
圧油の供給応答性などの理由から、射出装置の金型に対
する近接シフト制御およびノズルタッチ力の制御を設定
された通りに行うことが困難であるという問題もあっ
た。
【0007】また、上記従来の技術のうち、特公平6−
17038号公報に開示されているように、スプリング
に蓄積されたエネルギーによってノズルを金型に所定の
圧力で押圧するようにしたノズルタッチ機構にあって
は、一般に、スプリングの撓み量を検知するセンサが設
けられている。そして、所定のノズルタッチ力を得るた
めに、かかるセンサの位置を調整するように構成されて
いる。しかしながら、スプリングのたわみ量(圧縮量)の
変動によってその押圧力が大きく変化するため、スプリ
ングが適切なたわみ量となったことを検知させるための
センサを適切な位置に正確に調整することが困難であ
り、したがって、実際に所定のノズルタッチ力でノズル
を金型に押圧させることが困難であるという問題があっ
た。また、このノズルタッチ機構の場合には、スプリン
グの所謂「へたり」などに応じてセンサの位置を調整す
るなど、面倒な調整作業が必要であった。
【0008】さらに、スプリングに蓄積されたエネルギ
ーによってノズルを金型に所定の圧力で押圧するように
したノズルタッチ機構にあっては、大量生産を行うべく
ノズルタッチが頻繁に繰り返されることにより、スプリ
ングが早期にへたって寿命が短くなり、その交換(メン
テナンス)をかなりの頻度で行わなければならない、な
どの問題もあった。
【0009】さらにまた、スプリングに蓄積されたエネ
ルギーによってノズルを金型に所定の圧力で押圧するよ
うにしたノズルタッチ機構にあっては、かかるスプリン
グを完全に圧縮させてしまうと破損するおそれがある。
そのため、ノズルタッチ時の射出装置のシフトストロー
クとスプリングのたわみ代とを許容するように、送りね
じ機構の駆動による射出装置のシフトを制限するストッ
パを、特に、スライドベースの金型側に設ける必要があ
った。
【0010】そして、スプリングに蓄積されたエネルギ
ーによってノズルを金型に所定の圧力で押圧するように
したノズルタッチ機構にあっては、ノズルタッチ時にお
いて、射出装置をシフトストロークにスプリングのたわ
み代を加えた長さまで前進移動させなければならず、サ
イクルタイムが余計にかかるという問題があった。これ
に加えて、例えば、特公平6−17038号公報に開示
されているようにスプリング受けとスプリングボックス
の一方の側面との間にスプリングを挿入した場合、ノズ
ルタッチすることにより圧縮された状態から射出装置を
勢いよく後退させると、スプリングの反力によってスプ
リング受けがスプリングボックスの他方の側面に衝突す
ることによりショック音(騒音)が発生し、作業環境の
悪化を招くという問題があった。かかる問題を発生させ
ないようにするためには、ノズルタッチした状態から射
出装置を高速で後退させることができず、サイクルタイ
ムを短縮させることができないという問題があった。
【0011】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で所望のノズルタッチ力を確実に発生さ
せることができ、しかもそのノズルタッチ力を容易に調
整・制御することができる射出成形機のノズルタッチ機
構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、金型に対して射出装置のノズルを
所定の力で圧着して接触させる射出成形機のノズルタッ
チ機構であって、射出装置を金型に対して進退移動させ
るシフト駆動手段と、進退移動される射出装置または移
動不能に固定された部分であって射出装置と対応する位
置に設けられ、ノズルを金型に所定の力で圧着して接触
させるように、シフト駆動手段により近接された射出装
置を吸着する電磁石と、を備えたことを特徴とするもの
である。
【0013】また、請求項2の発明は、上記目的を達成
するため、請求項1に記載の発明において、電磁石とこ
の電磁石に吸着される部分との間隔を調整する間隔調整
機構をさらに備えたことを特徴とするものである。
【0014】さらに、請求項3の発明は、上記目的を達
成するため、請求項1または2に記載の発明において、
電磁石の吸着面を方形としたことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項1の発明では、シフト駆動手段は射
出装置を金型に対して進退移動させるだけに使用され
る。また、電磁石は、進退移動される射出装置または移
動不能に固定された部分であって射出装置と対応する位
置に設けられる。シフト駆動手段により射出装置が前進
移動してそのノズルが金型に接触した後に、電磁石が作
動して射出装置と移動不能に固定された部分であって射
出装置と対応する位置とを互いに引き寄せるように吸着
し、ノズルを金型に対して所定の力で圧着して接触させ
る。電磁石に通電する電流を制御することにより、ノズ
ルタッチ力が制御される。
【0016】請求項2の発明では、金型のスプルブッシ
ュ面の位置やノズルの長さなどに応じて、電磁石とこの
電磁石に吸着される射出装置または移動不能に固定され
た部分であって射出装置と対応する位置とが適切に引き
寄せ吸着されるように、間隔調整機構によって両者の間
隔を調整する。
【0017】請求項3の発明では、電磁石の吸着面を方
形としたことにより面積を大きくとってその電磁石の磁
束が増加するため、吸着力が増強される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1から
図5に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のノズル
タッチ機構により射出装置が後退して金型から離間した
状態を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、
図3は本発明のノズルタッチ機構により射出装置が前進
して金型に対して近接しノズルタッチした状態を示す正
面図であり、図4は図3の平面図であり、図5はこの実
施の形態で使用される電磁石の正面図および側面図であ
る。なお、この実施の形態においては、金型1のスプル
ブッシュ1a面に対して射出装置2のノズル3を所定の
力で圧着して接触させる場合により説明する。
【0019】本発明の射出成形機のノズルタッチ機構
は、概略、スライドベース4上に支持された射出装置2
を金型1に対して進退移動させるシフト駆動手段5と、
進退移動される射出装置2または移動不能に固定された
部分9(後述する)であって射出装置2と対応する位置
に設けられ、ノズル3を金型1のスプルブッシュ1a面
に所定の力で圧着して接触させるように、シフト駆動手
段5により近接された射出装置2を前記移動不能に固定
された部分に対して引き寄せる電磁石6と、電磁石6と
これに吸着される部分7との間隔Sを調整する間隔調整
機構8と、を備えている。なお、この実施の形態では、
移動不能に固定された部分9として固定金型1が取付け
られる台盤を利用し、この固定台盤9に電磁石6を設け
る場合により説明する。
【0020】機台10上には、型締め装置により進退駆
動される可動盤(図示は省略する)と対向するように固
定盤9が移動不能に固設され、また、スライドベース4
が射出装置2を固定盤9に対して進退移動可能に支持す
るよう配設されている。
【0021】固定盤9の射出装置2側とは反対側の面に
は、可動盤に取付けられた可動金型(図示は省略する)
と対向するように、固定金型1が取付けられる。そし
て、固定盤9の略中央の射出装置2側とは反対側には、
固定金型1のスプルブッシュ1aを配置するための穴9a
が形成され、また、その射出装置2側には、先端にノズ
ル3が取付けられた加熱筒11を挿入することができる
ように、固定金型1側に向かって暫時縮径するテーパ穴
9bが穴9aと連続して形成されている。
【0022】射出装置2は、先端にノズル3が取付けら
れた加熱筒11と、加熱筒11内に軸周りに回転可能に
且つ軸方向に進退移動可能に嵌挿されたスクリュ12
と、スクリュ12の後端に接続されてスクリュ12を軸
周りに回転駆動するモータ13と、スクリュ12を軸方
向に前進移動させる一対のスクリュ軸方向駆動機構14
と、を備えている。スクリュ軸方向駆動機構14は、こ
の実施の形態の場合、サーボモータ15によって軸周り
に回転されるボールねじ16と、このボールねじ16に
螺合されるナット17により構成された送りねじ機構か
らなる。サーボモータ15は、加熱筒11の後端(図の
右方)に両側方に突出するように設けられたハウジング
18に、加熱筒11と平行に隣接するように取付け支持
されている。ナット17は、スクリュ12の後端に接続
されたモータ13の両側方に突出するように設けられた
支持部材19に固着されている。射出装置2のサーボモ
ータ15を駆動してボールねじ16を軸周りに回転駆動
することにより、このボールねじ16に螺合されたナッ
ト17、このナット17が固着された支持部材19を介
して、スクリュ12が加熱筒11に対して前進移動され
る。なお、ボールねじ16およびナット17に替えて、
例えば角ねじおよびその角ねじに対応するナットなど、
他のスクリュ軸方向駆動機構を採用することもできる。
【0023】スライドベース4上にはガイドレール4a
が一対で射出装置2の加熱筒11と平行に延びるように
設けられている。射出装置2は、そのハウジング18が
スライドベース4上のガイドレール4aに摺動可能に支
持されている。そして、この実施の形態の場合、図1お
よび図3に示すように、射出装置2を固定金型1に対し
て進退移動させるシフト駆動手段として、エアシリンダ
5が射出装置2のハウジング18の下面に設けられ、ス
ライドベース4上のガイドレール4aの間にブラケット
20がエアシリンダ5と対向するように固設され、ブラ
ケット20にエアシリンダ5のピストンロッド5aが接
続されている。そして、この実施の形態の場合には、シ
フト駆動手段の前進限すなわちエアシリンダ5のピスト
ンロッド5aの退縮限は、射出装置2のノズル3が固定
金型1のスプルブッシュ1a面に接触する位置(図3を
参照のこと)となるように設定されている。したがっ
て、本発明のシフト駆動手段5は、従来の技術における
シフト・ノズルタッチ駆動手段とは異なり、射出装置2
のノズル3をシフトさせ固定金型1のスプルブッシュ1
a面に接触させるためだけに使用される。なお、本発明
におけるシフト駆動手段5は、上述した実施の形態に限
定されることはない。図示は省略するが、射出装置2を
金型1に対して進退移動させることができるものであれ
ば、例えば、エアシリンダ5に替えて油圧など他の流体
圧を利用するシリンダや、あるいは、サーボモータによ
って駆動される送りねじ機構など、他の形式のものを採
用することができる。送りねじ機構を使用する場合に
は、後述するようにノズルタッチの反力を受けることが
ないために、従来の技術のようにサーボモータの回転を
ロックするためのブレーキは不要である。また、この実
施の形態では、エアシリンダ5の前方にブラケット20
を設けてエアシリンダ5が退縮限にあるときに射出装置
2のノズル3を固定金型1のスプルブッシュ1a面に接
触させるように構成したが、エアシリンダ5の後方にブ
ラケット20を設けてエアシリンダ5が伸張限にあると
きに射出装置2のノズル3を固定金型1のスプルブッシ
ュ1a面に接触させるように構成することもできる。さ
らに、スライドベース4上にシリンダ5を設けると共に
射出装置2のハウジング18にブラケット20を設ける
こともできる。
【0024】射出装置2のノズル3が固定金型1のスプ
ルブッシュ1a面に接触したことを検出するために、ノ
ズル3がスプルブッシュ1a面と接触する位置と対応す
る位置に、射出装置2のハウジング18あるいはエアシ
リンダ5が前進移動したことを検出する近接スイッチ2
1がスライドベース4に設けられている。近接スイッチ
21の接触検出信号は、制御手段(図示は省略する)に
出力される。
【0025】射出装置2のサーボモータ15の固定盤5
と対向する端面には、後述する間隔調整機構8を介して
電磁石6に吸着される部分としての吸着プレート7がそ
れぞれ設けられている。そして、固定盤9の吸着プレー
ト7と対応する位置には電磁石6がそれぞれ設けられて
いる。各電磁石6は、図5に示すように方形の鉄心6a
に絶縁導体6bをコイル状に巻いてなるものである。し
たがって、各電磁石6は、その吸着面も略方形に形成さ
れている。軟鉄などから形成された取付板25に複数の
電磁石6がその鉄心6aをボルト26によってそれぞれ
取付けられ、また、取付板25は、電磁石6を励磁した
際に発生する熱を放出する冷却板27にボルト28によ
って取り付けられている。各電磁石6が略方形に形成さ
れているため、取付板25の全面にわたって設けること
ができるので、吸着面積を大きくとることができ、した
がって、その磁束を増加することができるため、吸着力
を増強させることができる。各電磁石6には、所望の吸
着力を発生し得るように図示しない制御手段によって制
御された電流が供給される。なお、吸着プレート7は、
電磁石6を励磁することにより吸着され得る軟鉄などに
より構成されている。
【0026】間隔調整機構8は、図3および図4に示す
ように、射出装置2のノズル3が固定金型1のスプルブ
ッシュ1a面と接触した際に電磁石6と吸着プレート7
とが衝突することなく両者6、7の間隔Sが所定の値
(例えば、0.1〜0.5mm程度)となるように調整す
るもので、この実施の形態においては、図2および図4
に示すように、射出装置2のサーボモータ15の固定盤
9と対向する端面に設けられたベースプレート30と、
ベースプレート30に挿通されてその先端が吸着プレー
ト7に螺合されベースプレート30に対する吸着プレー
ト7の離間を規制するボルト31と、このボルト31に
より離間が規制されている吸着プレート7をベースプレ
ート30から引き離すように押圧することにより両プレ
ート7、30の間隔を保持するロックナット付ボルト3
2と、を備えてなる。ロックナットを緩めて吸着プレー
ト7に対する押圧を停止させるようにロックナット付ボ
ルト32をベースプレート30に締め込んだ状態でボル
ト31を回転させ、再度吸着プレート7を押圧させるよ
うにロックナット付ボルト32をベースプレート30か
ら突出させてロックナットを締めることにより、射出装
置2のノズル3が固定金型1のスプルブッシュ1a面と
接触した際に、電磁石6と吸着プレート7との間隔Sが
所定の値となるように、調整することができる。
【0027】次に、以上のように構成された射出成形機
のノズルタッチ機構の作動を説明する。最初に、成形を
開始するに際しては、最初に、図1および図2に示した
ように、射出装置2が後退移動してノズル3が固定金型
1のスプルブッシュ1aから離間された状態とされてい
る。そして、モータ13の駆動によりスクリュ12が加
熱筒11内で軸周りに回転されて加熱筒11内に供給さ
れた成形材料が混練可塑化されると共に計量されること
に伴って、スクリュ12が軸方向に所定位置まで後退移
動されると共に、この後退移動と同期してスクリュ12
の後端に接続されたモータ13が後退移動するようにス
クリュ軸方向駆動機構のサーボモータ15に接続された
ボールねじ16が軸周りに回転される。なお、加熱筒1
1の先端に取付けられたノズル3は、必要に応じてシャ
ットオフバルブやロングノズルなど(図示は省略する)
が設けられることによりその長さが異なる場合がある。
また、固定盤9に取付けられる固定金型1によっては、
穴9a内に配置されるスプルブッシュ1aの突出長さ(射
出装置2の進退方向に対するスプルブッシュ1a面の位
置)が異なる場合がある。そのため、エアシリンダ5の
駆動によって射出装置2が前進移動されてノズル3がス
プルブッシュ1a面に接触したときに、電磁石6の表面
に対して吸着プレート7が所定の間隔Sに位置するよう
に、間隔調整機構8が予め調整されている。
【0028】成形材料の計量が完了すると、図示しない
制御手段による射出装置2の前進信号の出力によって、
図3および図4に示したように、エアシリンダ5が退縮
駆動されることによってスライドベース4に支持された
射出装置2が前進移動される。なお、図示しない制御手
段による射出装置2の前進信号の出力によって、スライ
ドベース4に支持された射出装置2が前進移動され、そ
の後、成形材料の計量を行う場合もある。図示しない制
御手段による射出装置2の前進信号の出力によって、図
3および図4に示したように、エアシリンダ5が退縮駆
動されることによってスライドベース4に支持された射
出装置2が前進移動される。そして、エアシリンダ5が
そのシフトストロークの前進位置に達したときにノズル
3がスプルブッシュ1a面に接触する。したがって、こ
の実施の形態では、従来の技術のようにスライドベース
4に射出装置2の前進移動を規制するためのストッパを
設ける必要がない。かかる接触は、射出装置2のハウジ
ング18あるいはエアシリンダ5がその接触と対応する
位置まで前進移動したときにスライドベース4に設けら
れた近接スイッチ21が図示しない制御手段に接触検出
信号として出力することによって検出される。図示しな
い制御手段では、近接スイッチ21から接触検出信号が
入力されると、電磁石6が所定の吸着力(ノズルタッチ
力)を発生するように、所定の値の電流を電磁石6に制
御供給して励磁させる。
【0029】これにより、固定盤9に設けられた電磁石
6が吸着プレート7を吸着し、サーボモータ15に設け
られた間隔調整機構8を介して、スライドベース4に進
退移動可能に支持された射出装置2が固定盤9に対して
引き寄せられ、加熱筒11の先端に設けられたノズル3
が固定金型1のスプルブッシュ1a面に確実且つ正確な
所望のノズルタッチ力で応答性よく圧着されることとな
る。したがって、射出装置2を進退移動させるためのエ
アシリンダ5は、ノズルタッチによる反力を受けること
がないため、従来の技術のようにブレーキを設ける必要
がない。そして、電磁石6は、従来の技術に使用されて
いるスプリングとは異なって、ノズルタッチを繰り返す
ことによる寿命となることがなく、半永久的に使用する
ことができる。さらに、従来の技術のようにスプリング
のたわみ代を含む射出装置のシフトストロークを必要と
することもない。なお、この実施の形態では、電磁石6
を固定盤9に設け、吸着プレート7および間隔調整機構
8を射出装置2側に設けた場合によって説明したが、本
発明はこの実施の形態に限定されることはなく、間隔調
整機構8を介して電磁石6を固定盤9に設けることがで
き、また、電磁石6を射出装置2側に設け、これに吸着
される部分となる吸着プレート7を固定盤9に設け、電
磁石6および/または吸着プレート7に間隔調整機構8
を介装することもできる。さらに、電磁石6または吸着
プレート7を設ける対象は固定盤9に限定されることな
く、移動不能に固定されたものであれば、例えば図示は
省略するが機台10上にブラケットを固設するなど、他
の手法を用いることができる。
【0030】ノズル3が固定金型1のスプルブッシュ1
a面に所定のノズルタッチ力で圧着されている状態とな
るまでには、図示しない型締め装置によって可動金型が
固定金型1に対して型締めされている。そして、ノズル
3が固定金型1のスプルブッシュ1a面に所定のノズル
タッチ力で圧着されると、スクリュ軸方向駆動機構14
のサーボモータ15が駆動されてボールねじ16が軸周
りに回転され、これに螺合されたナット17、支持部材
19を介してスクリュ12が軸方向に加熱筒11内で前
進移動され、計量された成形材料がノズル3から固定金
型1のスプルブッシュ1a内へと射出・充填される。
【0031】金型内への成形材料の射出・充填が完了す
ると、モータ13が駆動されてスクリュ12が加熱筒1
1内で軸周りに回転駆動されると共に軸方向に後退移動
し、また、電磁石6の励磁が停止されて、エアシリンダ
5が伸張駆動されてスライドベース4に支持された射出
装置2を後退移動させる。本発明では、従来の技術のよ
うにスプリングを使用しないため、射出装置2を勢いよ
く後退移動させることによるショック音を発生すること
などの問題がないため、射出装置2のシフトを高速で行
わせることができ、成形サイクルを短縮させることがで
きる。
【0032】なお、本発明は、金型に対して射出装置の
ノズルを所定の力で圧着して接触させるものであれば、
上述した実施の形態に限定されることなく、例えば、図
示は省略するが、固定金型と可動金型を上下に配置し両
金型の衝合面(パーティング)の側方に射出装置を配置
して、かかるパーティングから成形材料を導入する竪型
射出成形機において、射出装置のノズルを両金型のパー
ティングにノズルタッチさせる場合にも適用することが
できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、射出装置を金
型に対して進退移動のみを行わせるシフト駆動手段と、
進退移動される射出装置または移動不能に固定された部
分であって射出装置と対応する位置に設けられた電磁石
と、を備えたという簡単な構成で、所望のノズルタッチ
力を確実且つ正確に発生させることができ、しかもその
ノズルタッチ力を容易に調整・制御することができる射
出成形機のノズルタッチ機構を提供することができる。
【0034】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の発明において、電磁石とこの電磁石に吸着される部分
との間隔を調整する間隔調整機構をさらに備えたことに
より、適切にノズルタッチ力を発生させることができる
射出成形機のノズルタッチ機構を提供することができ
る。
【0035】請求項3の発明によれば、請求項1または
2に記載の発明において、電磁石の吸着面を方形とした
ことにより、面積を大きくとってその電磁石の磁束を増
加することができるため、吸着力を増強することができ
る射出成形機のノズルタッチ機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズルタッチ機構により射出装置が後
退して金型から離間した状態を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明のノズルタッチ機構により射出装置が前
進して金型に対して近接した状態を示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】この実施の形態で使用される電磁石の構成を説
明するために示した説明図である。
【符号の説明】
1 固定金型 1a スプルブッシュ 2 射出装置 3 ノズル 4 スライドベース 5 エアシリンダ(シフト駆動手段) 6 電磁石 7 吸着プレート(電磁石に吸着される部分) 8 間隔調整機構 9 固定盤(移動不能に固定された部分) 14 スクリュ軸方向駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 毅 愛知県大府市北崎町大根2番地 株式会社 名機製作所内 Fターム(参考) 4F206 AR071 AR12 JA07 JM03 JN09 JP30 JT03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型に対して射出装置のノズルを所定の
    力で圧着して接触させる射出成形機のノズルタッチ機構
    であって、 射出装置を金型に対して進退移動させるシフト駆動手段
    と、 進退移動される射出装置または移動不能に固定された部
    分であって射出装置と対応する位置に設けられ、ノズル
    を金型に所定の力で圧着して接触させるように、シフト
    駆動手段により近接された射出装置を吸着する電磁石
    と、を備えたことを特徴とする射出成形機のノズルタッ
    チ機構。
  2. 【請求項2】 電磁石とこの電磁石に吸着される部分と
    の間隔を調整する間隔調整機構をさらに備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の射出成形機のノズルタッチ機
    構。
  3. 【請求項3】 電磁石の吸着面を方形としたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の射出成形機のノズルタ
    ッチ機構。
JP2000133427A 2000-05-02 2000-05-02 射出成形機のノズルタッチ機構 Pending JP2001315157A (ja)

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