JP2792424B2 - 射出成形機の型締力調整装置 - Google Patents

射出成形機の型締力調整装置

Info

Publication number
JP2792424B2
JP2792424B2 JP2068894A JP2068894A JP2792424B2 JP 2792424 B2 JP2792424 B2 JP 2792424B2 JP 2068894 A JP2068894 A JP 2068894A JP 2068894 A JP2068894 A JP 2068894A JP 2792424 B2 JP2792424 B2 JP 2792424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
nut
end plate
plate
driving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2068894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07227891A (ja
Inventor
敏幸 佐藤
栄作 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIIGATA TETSUKOSHO KK
Original Assignee
NIIGATA TETSUKOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIIGATA TETSUKOSHO KK filed Critical NIIGATA TETSUKOSHO KK
Priority to JP2068894A priority Critical patent/JP2792424B2/ja
Publication of JPH07227891A publication Critical patent/JPH07227891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2792424B2 publication Critical patent/JP2792424B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の型締力を
調整する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機として、固定盤にエンドプレ
ートが複数のタイバーで連結され、上記エンドプレート
には、ナット用駆動装置により同期回転させられてエン
ドプレートを固定盤に対して動かすアジャストナットが
上記各タイバーに螺合して設けられるとともに、上記固
定盤とエンドプレートの間に可動盤が上記タイバーに支
持されて移動自在に設けられ、また上記エンドプレート
には、トグル機構を介して上記可動盤を動かし上記固定
盤と可動盤に取り付けられた金型を型締めする型締用ア
クチュエータが設けられたものが知られている。
【0003】この射出成形機において型締力を調整する
には、トグル機構を伸長させた状態でナット用駆動装置
を作動させてエンドプレートを可動盤と一緒に動かし、
固定盤の金型に可動盤の金型を当接させて型厚調整を行
った後、その状態でトグル機構を縮小させ、ナット用駆
動装置の作動でエンドプレートを固定盤側に動かして増
締を行い、型締力を調整している。
【0004】ここで、型厚調整とは、金型の厚さによっ
て変わる固定盤とエンドプレート間の距離を直接的若し
くは間接的に割り出し、またエンドプレートを型締力調
整(増締)の原点につけることである。上記の距離、つ
まり、型締力を生じるタイバーの長さが変わると、図7
のように、エンドプレートの単位増締量に対する型締力
が変化するため(金型の厚さが小さくてタイバーの使用
長さが短いと、単位増締量に対する型締力が大きくな
り、金型の厚さが大きいと、型締力が小さくなる。)、
型締力の調整に際して、必ず距離を割り出す必要があ
る。
【0005】射出成形機の従来における型締力調整装置
は、ナット用駆動装置若しくはアジャストナットに、そ
れらの回転量から固定盤に対するエンドプレートの移動
量を検出する一つの移動量検出手段を付設し、該移動量
検出手段を、型厚調整と増締に共用して型締力を調整す
る構造となっている(特公昭61−11174号公
報)。
【0006】ところで、型厚調整時のエンドプレートの
移動量は大きく、精度はそれ程必要としない(例えば、
1mm)のに対し、増締時のエンドプレートの移動量は
微小で、高い精度が要求される(例えば、0.02m
m)。また、移動量検出手段として、通常、回転スリッ
ト板のスリットを通過する光線を光検出器で検出するも
のが使用されているが、スリットの回転移動速度が速過
ぎると、光線を正しく検出することができなくなるの
で、スリット板の回転速度には限度があり、ナット用駆
動装置の回転速度を無制限に上げることはできない。こ
の点は他の種類の移動量検出手段でも同じである。な
お、エンドプレートの単位移動量に対するスリット通過
光の検出数が多い程精度がよくなる。
【0007】要するに、型厚調整の所要時間を短縮する
ことと、増締の精度を上げることとは互いに矛盾する。
すなわち、ナット用駆動装置の回転速度を速くして型厚
調整を迅速に行うようにすると、スリット通過光を正し
く的確に検出するためにスリット板のスリット数を少な
くするなどしてエンドプレートの単位移動量に対するス
リット通過光の検出数を少なくする必要があり、増締の
精度が低下する。
【0008】逆に、増締の精度を上げるために、スリッ
ト板のスリット数を多くするなどしてエンドプレートの
単位移動量に対するスリット通過光の検出数を多くする
と、ナット用駆動装置の回転速度を遅くしなければなら
なくなり、型厚調整に時間がかかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来において
は、射出成形機それぞれの使用目的等に応じて型厚調整
の時間(速度)と増締の精度を決定しているが、常に一
長一短ということになり、型厚調整の所要時間を短縮し
た上で増締の精度を上げることができないという問題点
がある。
【0010】また、ナット用駆動装置の駆動源が油圧モ
ータである場合、高い増締精度を得るために、油圧モー
タの回転速度が極端に低速に設定されていると、必然的
に作動油の流量が少なくなる。作動油の流量は流量制御
弁によって制御するが、小流量時は安定性が悪く、流量
が大きく変化する。このため、型厚調整で固定金型に可
動金型を当接させた場合における金型圧縮力、つまりエ
ンドプレートの前進停止位置がその時の作動油流量の大
小によって変わることになり、増締の精度が低下して所
定の型締力が得られないという欠点がある。
【0011】本発明の一つの目的は、型厚調整の迅速化
と増締の高精度化を同時に行うことができる射出成形機
の型締力調整装置を提供することである。
【0012】また、本発明の他の目的は、ナット用駆動
装置の駆動源が油圧モータである場合においても、作動
油の流量変動をなくして増締を精度よく行うことができ
る射出成形機の型締力調整装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、固定盤にエンドプレートが複数のタイ
バーで連結され、上記エンドプレートには、ナット用駆
動装置により同期回転させられてエンドプレートを固定
盤に対して動かすアジャストナットが上記各タイバーに
螺合して設けられるとともに、上記固定盤とエンドプレ
ートの間に可動盤が上記タイバーに支持されて移動自在
に設けられ、また上記エンドプレートには、トグル機構
を介して上記可動盤を動かし上記固定盤と可動盤に取り
付けられた金型を型締めする型締用アクチュエータが設
けられた射出成形機において、上記ナット用駆動装置若
しくはアジャストナットに、上記トグル機構を伸長させ
た状態でナット用駆動装置を作動させてエンドプレート
を可動盤と一緒に動かし、固定盤の金型に可動盤の金型
を当接させて型厚調整を行う際に、ナット用駆動装置の
回転量から固定盤に対するエンドプレートの移動量を検
出する型厚調整用移動量検出手段を付設し、またナット
用駆動装置に、固定盤の金型に可動盤の金型が当接した
状態においてトグル機構を縮小させ、ナット用駆動装置
の作動でエンドプレートを固定盤側に動かして増締を行
う際に、ナット用駆動装置の回転量から固定盤に対する
エンドプレートの移動量を検出する増締用移動量検出手
段を付設した構成とした。
【0014】型厚調整用移動量検出手段を、ナット用駆
動装置の低速回転部材若しくはアジャストナットに付設
し、増締用移動量検出手段を、ナット用駆動装置の高速
回転部材に付設した構成とすることができる。型厚調整
用移動量検出手段を、ナット用駆動装置の回転部材若し
くはアジャストナットに取り付けられたドグと、このド
グの回転を検出する電気スイッチとによって構成し、ま
た、増締用移動量検出手段を、ナット用駆動装置の回転
部材に取り付けられたスリット板と、該スリット板のス
リットを通過した光線を検出する光検出器とによって構
成することができる。更に、ナット用駆動装置を、油圧
モータと該油圧モータの回転をアジャストナットに伝え
る伝動機構によって構成することができる。
【0015】
【作用】型厚調整時には型厚調整用移動量検出手段によ
ってエンドプレートの移動量を検出し、また増締時には
増締用移動量検出手段でエンドプレートの移動量を検出
する。このため、型厚調整と増締の相互干渉を避けて型
厚調整を迅速に行い、また増締を高精度で行うことがで
きる。
【0016】型厚調整用移動量検出手段を、ナット用駆
動装置の低速回転部材若しくはアジャストナットに付設
し、増締用移動量検出手段を、ナット用駆動装置の高速
回転部材に付設した構成とした場合は、ナット用駆動装
置の低速回転部材の回転速度を速くしても型厚調整用移
動量検出手段が検出ミスをおこすことがなく、したがっ
て型厚調整を迅速に行うことができるとともに、エンド
プレートの単位移動量に対する増締用移動量検出手段の
検出信号数を多くしてナット用駆動装置の高速回転部材
の回転速度を遅くし、増締精度を高めることができる。
【0017】型厚調整用移動量検出手段を、ナット用駆
動装置の回転部材若しくはアジャストナットに取り付け
られたドグと、このドグの回転を検出する電気スイッチ
とから構成した場合は構造が簡単になる。また、増締用
移動量検出手段を、ナット用駆動装置の回転部材に取り
付けられたスリット板と、該スリット板のスリットを通
過した光線を検出する光検出器とから構成すると、電気
スイッチのような移動量検出手段に比べて、移動量を精
度よく迅速に検出するとこができる。ナット用駆動装置
の駆動源を油圧モータとした場合において、作動油の流
量を適量にして変動を防ぐことにより、型厚調整時のエ
ンドプレートの前進停止位置を安定させ、型締力を正確
に設定することができる。
【0018】
【実施例】本発明に係る射出成形機の型締力調整装置の
一実施例を図1ないし図6に基づいて説明する。図にお
いて符号1は射出成形機の基台であり、この基台1の上
面に固定盤2が固定されている。また基台1上には、エ
ンドプレート3が固定盤2に4本のタイバー4で連結さ
れて設けられている。エンドプレート3にはギヤに形成
されたアジャストナット5が取り付けられ、タイバー4
のねじ4aに螺合されている。エンドプレート3はアジ
ャストナット5を回転させることにより固定盤2に対し
て移動させることができる。
【0019】固定盤2とエンドプレート3との間には可
動盤6が上記タイバー4に支持されて設けられている。
可動盤6はタイバー4に沿って移動することができ、型
締用油圧シリンダ(アクチュエータ)7によりトグル機
構8を介してエンドプレート3に対して動かされる。型
締用油圧シリンダ7はエンドプレート3に取り付けら
れ、固定盤2と可動盤6には金型9,10が取り付けら
れている。
【0020】また、エンドプレート3にはリングギヤ1
1が取り付けられ、各アジャストナット5と油圧モータ
12の小径の駆動ギヤ13に噛み合わされている。油圧
モータ12はエンドプレート3に固定されており、駆動
ギヤ13とリングギヤ11とを介して各アジャストナッ
ト5を同期して回転させる。アジャストナット5は駆動
ギヤ13よりも大径に形成されており、アジャストナッ
ト5よりも低速度で回転する。駆動ギヤ13とリングギ
ヤ11は伝動機構14を構成し、油圧モータ12と伝動
機構14はナット用駆動装置15を構成している。
【0021】アジャストナット5には型厚調整用移動量
検出手段17が付設されている。型厚調整用移動量検出
手段17は、ドグ18と該ドグ18の通過を検出する近
接スイッチ(電気スイッチ)19とからなる。ドグ18
はアジャストナット5にボルト20で取り付けられ、近
接スイッチ19はエンドプレート3にブラケット21で
固定されている。型厚調整用移動量検出手段17は、型
厚調整時にアジャストナット5の回転量から固定盤2に
対するエンドプレート3の移動量を検出するものであ
り、近接スイッチ19の検出信号は、近接スイッチ入力
回路22を介して制御装置23に入力される。
【0022】また、駆動ギヤ13には増締用移動量検出
手段24が付設されている。増締用移動量検出手段24
は、スリット板25と該スリット板25のスリット25
aを通過した光線を検出する光検出器(フォトインタラ
プタ)26とからなる。スリット板25は固定リング2
7により駆動ギヤ13に取り付けられ、光検出器26は
ブラケット28でエンドプレート3に固定されている。
増締用移動量検出手段24は、増締時に駆動ギヤ13の
回転量から固定盤2に対するエンドプレート3の移動量
を検出するものであり、光検出器24の検出信号は光検
出器入力回路29を介して制御装置23に入力される。
【0023】型締用油圧シリンダ7と油圧モータ12の
油圧回路には電磁弁31,32と電磁流量制御弁33が
設けられている。電磁弁31は、制御装置23の指令信
号を電磁弁出力回路34を介してソレノイドa,bに受
け、ソレノイドaが励磁された場合は、油圧シリンダ7
を伸長させて可動盤6を図1で右に前進させ、またソレ
ノイドbが励磁された場合は、油圧シリンダ7を縮小さ
せて可動盤6を後退させる。
【0024】また電磁弁32は、制御装置23の指令信
号を電磁弁出力回路34を介してソレノイドa,bに受
け、ソレノイドaが励磁された場合は、油圧モータ12
を正転させてエンドプレート3を固定盤2に向けて前進
させ、またソレノイドbが励磁されたときは、油圧モー
タ12を逆転させてエンドプレート3を後退させる。
【0025】流量制御弁33は、制御装置23の指令信
号を流量制御弁出力回路35を介して受け指令信号に基
づいて作動油の流量を制御する。油圧モータ12の油圧
回路には圧力センサ36が設けられており、油圧モータ
12の正転時における作動油の圧力を検出してその検出
信号を圧力センサ入力回路37を介して制御装置23に
入力する。
【0026】制御装置23には、型厚設定器38と型締
力設定器39が設定値入力回路40を介して接続され、
また型厚調整スタートスイッチ41と型締力調整スター
トスイッチ42がスイッチ入力回路43を介して接続さ
れている。型厚設定器38は金型9,10の厚さを設定
するものであり、型締力設定器39は型締力を設定する
ものである。型厚設定器38は型厚調整と型締力調整に
は使用されない。
【0027】次に、上記の構成とされた本発明に係る射
出成形機の型締力調整装置の作用を図6の流れ図にした
がって説明する。エンドプレート3が後退端にあり、か
つ油圧シリンダ7の伸長でトグル機構8が伸び、金型
9,10の間に隙間があいている状態で型厚調整スター
トスイッチ41が押されると(ステップS1)、制御装
置23は、電磁弁32のソレノイドaを励磁し、流量制
御弁33の開度を適度に大きくするとともに、型厚調整
用移動量検出手段17を作用させる。
【0028】したがって、油圧モータ12は高速度で正
方向に回転し、駆動ギヤ13とリングギヤ11を介して
アジャストナット5を回転させるので、エンドプレート
3は可動盤6と一緒に速く前進する。この作動は、ステ
ップS2で可動盤6の金型10が固定盤2の金型9に当
接するまで継続する(ステップS3)。この際、型厚調
整用移動量検出手段17の近接スイッチ19はドグ18
の通過を検出するが、アジャストナット5は駆動ギヤ1
3よりも遅く、比較的低速度で回転するので、検出ミス
を生じることはない。また作動油の流量が適量となって
いるため、流量が極端に少ない場合のように変動するこ
とがない。制御装置23は、エンドプレート3が前進し
ている間近接スイッチ19の検出信号を近接スイッチ入
力回路22を介して受け、エンドプレート3の移動量を
演算する。
【0029】こうして、金型9に金型10が当接する
と、作動油の圧力が高まり、これが圧力センサ36で検
出されて制御装置23に伝えられるので、制御装置23
は直ちに電磁弁32のソレノイドaを消磁して油圧モー
タ12を停止させる(ステップS4)。この場合、前記
のように、作動油の流量が変動することがないので、所
定の金型圧縮位置で可動盤6が正確に停止する。この際
のエンドプレート3の停止位置が増締の原点となる。
【0030】次いで制御装置23は、電磁弁31のソレ
ノイドbを励磁して油圧シリンダ7を縮小させるので、
トグル機構8は屈曲して可動盤6を金型10と一緒に後
退させる。これによって金型10が金型9から離れ型開
きする(ステップS5)。制御装置23は型開きが終わ
ると、電磁弁31のソレノイドbを消磁するので、可動
盤6の後退は止まる(ステップS6)。
【0031】上記の状態で作業員は型締力設定器39に
型締力Wを設定する(ステップS7)。型締力Wが設定
されると、制御装置23は、型厚調整時のエンドプレー
ト3の移動量から型締力Wの勾配(図7参照)を求め、
その結果に基づいて設定型締力Wが生じるエンドプレー
ト3の移動量(増締量)を演算する(ステップS8)。
通常、増締量は増締用移動量検出手段24の検出信号数
Pに換算する。
【0032】そして、作業員が型締力調整スタートスイ
ッチ42を押すと(ステップS9)、制御装置23は、
再び電磁弁32のソレノイドaを励磁し、今度は、流量
制御弁33の開度を適度に小さくするとともに増締用移
動量検出手段24を作用させる。
【0033】したがって、油圧モータ12は適度な低速
度で正方向に回転し、駆動ギヤ13とリングギヤ11を
介してアジャストナット5を回転させるので、エンドプ
レート3は低速度で前進する。この際、スリット板25
も低速度で回転するから、スリット25aが数多く形成
されたスリット板25を用いて増締量の精度を高めるこ
とができる。制御装置23は、型厚調整時のエンドプレ
ート3の検出移動量をクリアし(ステップS10)、増
締用移動量検出手段24の検出信号数Paを数えて、こ
れを増締量に対応して演算された信号数Pと比較する
(ステップS11)。
【0034】制御装置23は、比較の結果、検出信号数
Paが増締量に対応する演算信号数Pに満たない場合は
油圧モータ12の回転を継続し(ステップS12)、P
a=Pになると、電磁弁32のソレノイドaを消磁して
油圧モータ12を止め(ステップS13)、エンドとな
る。
【0035】なお、ステップS5における型開時の油圧
シリンダ7の縮小作動は手動で行ってもよい。型締力設
定器39に対する型締力Wの設定を型厚調整スタートス
イッチ41を押す前に行っておくことも、またステップ
S8が終わると、型締力調整スタートスイッチ42が自
動的にオンする構成とすることもできる。このような構
成とすることにより全自動で型締力を調整できるように
なる。
【0036】アジャストナット5と駆動ギヤ13をスプ
ロケットとするとともに、リングギヤ11をチェーンに
代えるなど、伝動機構14は他の構造にすることができ
る。ドグ18は図の実施例のようにアジャストナット5
に取り付けるのが好ましいが、ナット用駆動装置15に
比較的低速で回転する低速回転部材がある場合には、そ
の低速回転部材に取り付けることができる。また、スリ
ット板25は、図の実施例のように駆動ギヤ13に取り
付けることが好ましいが、油圧モータ12の出力軸のよ
うに、ナット用駆動装置15に比較的高速で回転する他
の高速回転部材がある場合には、その高速回転部材に取
り付けることができる。
【0037】また、型厚調整用移動量検出手段17は、
スリット板と光検出器によって構成してもよい。近接ス
イッチ19をリミットスイッチ等の他の電気スイッチと
することができる。図の実施例では、油圧シリンダ7の
ピストンロッド7aでトグル機構8のクロスヘッド8a
を動かす構造となっているが、油圧シリンダ7をサーボ
モータ等の電気モータとし、該電気モータでクロスヘッ
ド8aに螺入されたねじ棒を回転させてクロスヘッド8
aを動かす構造とすることもできる。油圧モータ12も
サーボモータ等の電気モータに代えることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機の型締力調整装置は、固定盤にエンドプレートが
複数のタイバーで連結され、上記エンドプレートには、
ナット用駆動装置により同期回転させられてエンドプレ
ートを固定盤に対して動かすアジャストナットが上記各
タイバーに螺合して設けられるとともに、上記固定盤と
エンドプレートの間に可動盤が上記タイバーに支持され
て移動自在に設けられ、また上記エンドプレートには、
トグル機構を介して上記可動盤を動かし上記固定盤と可
動盤に取り付けられた金型を型締めする型締用アクチュ
エータが設けられた射出成形機において、上記ナット用
駆動装置若しくはアジャストナットに、上記トグル機構
を伸長させた状態でナット用駆動装置を作動させてエン
ドプレートを可動盤と一緒に動かし、固定盤の金型に可
動盤の金型を当接させて型厚調整を行う際に、ナット用
駆動装置の回転量から固定盤に対するエンドプレートの
移動量を検出する型厚調整用移動量検出手段が付設さ
れ、またナット用駆動装置には、固定盤の金型に可動盤
の金型が当接した状態においてトグル機構を縮小させ、
ナット用駆動装置の作動でエンドプレートを固定盤側に
動かして増締を行う際に、ナット用駆動装置の回転量か
ら固定盤に対するエンドプレートの移動量を検出する増
締用移動量検出手段が付設された構成とされているの
で、型厚調整と増締の相互干渉を避けて型厚調整を迅速
に行い、また増締の精度を高めることができる。また、
ナット用駆動装置の駆動源が油圧モータであっても、型
厚調整時における作動油の流量変動をなくして可動盤を
金型が適正な力で圧縮される位置に停止させ、増締を精
度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形機の型締力調整装置の
一実施例を示す図である。
【図2】 リングギヤとアジャストナット等の関係を示
す正面図である。
【図3】 型厚調整用移動量検出手段の一例を示す側面
図である。
【図4】 増締用移動量検出手段の一例を示す断面図で
ある。
【図5】 スリット板の一例を示す正面図である。
【図6】 本発明に係る射出成形機の型締力調整装置の
作用を示す流れ図である。
【図7】 型締力と増締量の関係を示す図である。
【符号の説明】
2 固定盤 3 エンドプレート 4 タイバー 4a ねじ 5 アジャストナット 6 可動盤 7 型締用油圧シリンダ(型締用アクチュエータ) 8 トグル機構 9 金型 10 金型 14 伝動機構 15 ナット用駆動装置 17 型厚調整用移動量検出手段 18 ドグ 19 近接スイッチ(電気スイッチ) 24 増締用移動量検出手段 25 スリット板 25a スリット 26 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/64 - 45/68 B22D 17/26 B29C 45/76 - 45/80 B29C 33/20 - 33/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定盤にエンドプレートが複数のタイバ
    ーで連結され、上記エンドプレートには、ナット用駆動
    装置により同期回転させられてエンドプレートを固定盤
    に対して動かすアジャストナットが上記各タイバーに螺
    合して設けられるとともに、上記固定盤とエンドプレー
    トの間に可動盤が上記タイバーに支持されて移動自在に
    設けられ、また上記エンドプレートには、トグル機構を
    介して上記可動盤を動かし上記固定盤と可動盤に取り付
    けられた金型を型締めする型締用アクチュエータが設け
    られた射出成形機において、上記ナット用駆動装置若し
    くはアジャストナットに、上記トグル機構を伸長させた
    状態でナット用駆動装置を作動させてエンドプレートを
    可動盤と一緒に動かし、固定盤の金型に可動盤の金型を
    当接させて型厚調整を行う際に、ナット用駆動装置の回
    転量から固定盤に対するエンドプレートの移動量を検出
    する型厚調整用移動量検出手段が付設され、またナット
    用駆動装置には、固定盤の金型に可動盤の金型が当接し
    た状態においてトグル機構を縮小させ、ナット用駆動装
    置の作動でエンドプレートを固定盤側に動かして増締を
    行う際に、ナット用駆動装置の回転量から固定盤に対す
    るエンドプレートの移動量を検出する増締用移動量検出
    手段が付設されたことを特徴とする射出成形機の型締力
    調整装置。
  2. 【請求項2】 型厚調整用移動量検出手段は、ナット用
    駆動装置の低速回転部材若しくはアジャストナットに付
    設され、増締用移動量検出手段は、ナット用駆動装置の
    高速回転部材に付設されたことを特徴とする請求項1記
    載の射出成形機の型締力調整装置。
  3. 【請求項3】 型厚調整用移動量検出手段は、ナット用
    駆動装置の回転部材若しくはアジャストナットに取り付
    けられたドグと、このドグの回転を検出する電気スイッ
    チとからなることを特徴とする請求項1又は2記載の射
    出成形機の型締力調整装置。
  4. 【請求項4】 増締用移動量検出手段は、ナット用駆動
    装置の回転部材に取り付けられたスリット板と、該スリ
    ット板のスリットを通過した光線を検出する光検出器と
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載の射出成
    形機の型締力調整装置。
  5. 【請求項5】 ナット用駆動装置は、油圧モータと該油
    圧モータの回転をアジャストナットに伝える伝動機構を
    備えたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
    射出成形機の型締力調整装置。
JP2068894A 1994-02-17 1994-02-17 射出成形機の型締力調整装置 Expired - Fee Related JP2792424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2068894A JP2792424B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 射出成形機の型締力調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2068894A JP2792424B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 射出成形機の型締力調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07227891A JPH07227891A (ja) 1995-08-29
JP2792424B2 true JP2792424B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=12034106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2068894A Expired - Fee Related JP2792424B2 (ja) 1994-02-17 1994-02-17 射出成形機の型締力調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2792424B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4477546B2 (ja) * 2005-06-02 2010-06-09 住友重機械工業株式会社 成形条件設定方法
CN101992532B (zh) * 2010-10-29 2014-04-02 华南理工大学 电动注塑机锁模力的自动调节系统及调节方法
JP2013126722A (ja) * 2011-12-16 2013-06-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
WO2015178664A1 (ko) * 2014-05-19 2015-11-26 엘에스엠트론 주식회사 간극 보정기구 및 이러한 간극 보정기구를 구비한 사출성형기의 하프너트 체결장치
KR102133463B1 (ko) * 2014-05-19 2020-07-13 엘에스엠트론 주식회사 간극 보정기구 및 이러한 간극 보정기구를 구비한 사출성형기의 하프너트 체결장치
CN104117655B (zh) * 2014-07-22 2016-01-27 深圳领威科技有限公司 一种压铸机智能调模方法及一键调模系统
CN104527004B (zh) * 2014-12-26 2017-05-24 中国计量大学 基于二板机的自锁式合模机构的开合模方法
CN104527005B (zh) * 2014-12-26 2017-07-25 中国计量大学 基于二板机的自锁式合模机构
CN105643894B (zh) * 2016-01-28 2018-02-02 常州大思世成机电科技有限公司 一种调模方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07227891A (ja) 1995-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1362684B1 (en) A control system for an injection molding machine and a method for controlling the injection molding machine
JP3481760B2 (ja) 複合式型締装置の型厚調整方法および装置
CN108698292B (zh) 注射成型机
JP2792424B2 (ja) 射出成形機の型締力調整装置
JP2006334944A (ja) 成形条件設定方法
JPS61261017A (ja) 射出成形機の型締装置
JP2003181894A (ja) 型締装置およびその結合位置調整方法
JPH0755528B2 (ja) 電動式射出成形機の射出圧縮制御方法およびその装置
EP0965429B1 (en) Mold clamping method
JP3808395B2 (ja) トグル式型締装置の金型押圧力調整方法、およびトグル式型締装置
JP2002321262A (ja) 発泡成形用の射出成形機
JP3822774B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP2539947Y2 (ja) 型締め装置
JP3237576B2 (ja) 可動盤の型開移動量制御装置及び制御方法並びに射出圧縮成形方法
JPH10151650A (ja) 型締装置の制御方法
JP2832626B2 (ja) 電動トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP2732773B2 (ja) トグル式型締装置の型締力設定方法
JPH06304983A (ja) トグル式型締装置の型締力調整方法
JPH11198203A (ja) プレス成形機の型締装置
JPH0671413A (ja) ダイカストマシンのダイハイト調整方法
JPH0152170B2 (ja)
JPH0655595A (ja) トグル式型締力の異常検出方法およびその装置
JPS647849B2 (ja)
JP3822157B2 (ja) 型締め装置の型締め力調整方法及び型締め装置
JP2508537Y2 (ja) 射出成形機の型締装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980519

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100619

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees