JP2001314743A - 攪拌装置 - Google Patents

攪拌装置

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JP2001314743A
JP2001314743A JP2000135138A JP2000135138A JP2001314743A JP 2001314743 A JP2001314743 A JP 2001314743A JP 2000135138 A JP2000135138 A JP 2000135138A JP 2000135138 A JP2000135138 A JP 2000135138A JP 2001314743 A JP2001314743 A JP 2001314743A
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stirred
stirring
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cylindrical
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JP2000135138A
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English (en)
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Masakazu Kawai
正和 河合
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MINO DORO KK
SHINODA SEISAKUSHO KK
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MINO DORO KK
SHINODA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被攪拌物が投入された筒状本体を回転させるこ
とにより筒状本体内に被攪拌物による複数の対流を発生
させ、これら複数の被攪拌物の対流を相互に衝突させる
ことにより短時間で効率よく必要量の被攪拌物の攪拌或
いは研磨を可能とする、攪拌装置及び攪拌方法を提供
し、製造が容易且つ安価にて可能であり、複雑な構造と
することなく、耐久性、取扱い性、維持管理及びエネル
ギ効率に優れるとともに、設計の自由度に優れた攪拌装
置及び攪拌方法を提供する。 【解決手段】内部に被攪拌物を収納する筒状本体10
と、前記筒状本体10の内壁面に突設固定された板状の
第1の攪拌部材20と、前記筒状本体10の適宜の位置
に配置固定され、前記第1の攪拌部材20と異なる方向
に被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌部材30と、前
記筒状本体10を回転駆動する駆動手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の対流を発生させ
て各種の被攪拌物を研磨又は混合するための攪拌装置に
関するものであり、特に、廃ガラス等を破砕した際のガ
ラスカレットに生じるバリや角を研磨して、これらのガ
ラスカレットに「丸み」を形成するのに好適な攪拌装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、ゴミの減量は現代社会におけ
る最重要課題の一つに挙げられるものであり、各方面に
おいて各種廃棄物の再利用・再資源化が行われている。
その中でも、ガラスについては、飲料水、調味料、酒類
等の使用済み空容器又は建築廃材等、莫大な量のガラス
ゴミが我々国民の生活の中から排出されている。最近で
は国民のリサイクル意識の高まりによって、以前のよう
に酒類等に所謂リターナブル瓶が多く用いられるように
なってきてはいるものの、ワイン・栄養ドリンク・化粧
品・洋酒等はリターナブル対象外の、所謂「雑ビン」と
なり、その処理について問題となっている。
【0003】これら「雑ビン」でも、栄養ドリンクの空
容器、或いは、破損して再利用できないビールビン等の
茶色のガラスであれば、溶解・加工して再度ガラスビン
の原材料として再資源化することも可能ではあるが、所
謂「色ガラス」と呼ばれる緑色や青色等のガラスについ
ては、その色の種類或いは濃度が区々であることから、
一定品質を担保することができないために、溶解・加工
することによるガラス材料としての再資源化は困難であ
る。折しも昨今のワインブームの到来に伴って、再利用
が困難な色ガラスのガラスゴミが急増するということも
社会問題化しており、このような色ガラスは再利用の目
処が立たないままに、破砕して山積みとなっていること
も決して少なくなかった。
【0004】最近では、リサイクル技術が向上し、ガラ
スを粉砕して、バインダと混合することによって、特許
第2622921号の技術が示すような路面舗装材料と
し、或いは焼成することにより、特許第2509451
号において開示されているように、各種建築用ブロック
・タイル等として用いることが考えられる。これらは、
一度に大量の余剰ガラスカレットを利用するために有効
な手段である。更に、ブロック・タイルとして用いた場
合、この技術で製造されたガラス瓶再生タイル・ブロッ
クは、焼成温度が従来製法より低いために、タイル・ブ
ロック焼成時に発生する二酸化炭素の排出量が従来より
削減されるという優れた効果を奏するものである。ま
た、これらのブロック・タイルを路面に敷設した場合に
あっては、摩擦係数が高いために雨の日でも滑りづらい
という特性があるので有効である。
【0005】このように、ガラスカレットを所謂「廃ガ
ラス舗装」の舗装材料或いはブロック・タイル等の原料
として用いる場合には、その廃ガラス舗装路面等を通行
する歩行者の怪我の発生を防止するため、並びに、走行
する自動車のタイヤの消耗を最小限に抑えるために、ガ
ラス破砕時に発生するバリ或いは角をガラスカレットか
ら取り除いて「丸み」を形成させる必要がある。
【0006】従来は、ガラスカレットのバリ・角を取り
除くために、「ウォッシャー」と呼ばれる動力により回
転自在なドラム状のものに、ガラスカレットを水ととも
に投入して約24時間程度回転させることによりドラム
内に対流を発生させ、各々のガラスカレットを互いに擦
り併せて「丸み」を形成させるものとしていた。
【0007】ところが上記の手段では、ガラスカレット
が投入された回転ドラムの内部に発生する対流は、ドラ
ムの回転方向が変わらない限り常に一定方向に限られて
しまう。そのため、ガラスカレットはドラム内で回転す
ることにより相互に衝突はするものの、ガラスカレット
相互の衝突時の衝撃は非常に小さいので、研磨処理に長
時間(約24時間)を要しており、時間及びコストの面
で非常に無駄が多かった。また、この研磨処理に際し、
従来は大型汎用機が用いられて、一度に大量のガラスカ
レットの処理を余儀なくされており、これも処理に長時
間を要する一因となっている。このような大型汎用機は
一般的に製造コストが高く、広い設置場所を必要とし、
とりわけ、非効率的であるという問題があった。特に、
景観美化を目的とした廃ガラス舗装の材料として用いる
場合には、あらゆる色ガラスのカレットを必要とする
が、それぞれの色ガラスのカレットの必要量は比較的少
量であるので、一度の研磨処理ごとに大量のガラスカレ
ットを処理すると、余剰分のガラスカレットを在庫とし
て保管する必要があり、この保管に要するコストも問題
となる。
【0008】本発明は、これらの問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは以下の如くであ
る。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、被攪拌物が投入された筒状本体を回転させるこ
とにより筒状本体内に被攪拌物による複数の対流を発生
させ、これら複数の被攪拌物の対流を相互に衝突させる
ことにより短時間で効率よく必要量の被攪拌物の攪拌或
いは研磨を可能とする、攪拌装置及び攪拌方法を提供す
ることにある。
【0010】更に、本発明の目的とするところは、製造
が容易且つ安価にて可能であり、複雑な構造とすること
なく、耐久性、取扱い性、維持管理及びエネルギ効率に
優れるとともに、設計の自由度に優れた攪拌装置及び攪
拌方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本各発明は以下の手段により構成されるものであ
る。
【0012】まず、請求項1に係る発明の攪拌装置10
0は、内部に被攪拌物を収納する筒状本体10と、前記
筒状本体10の内壁面に突設固定された板状の第1の攪
拌部材20と、前記筒状本体10の適宜の位置に配置固
定され、前記第1の攪拌部材20と異なる方向に被攪拌
物を攪拌するための第2の攪拌部材30と、前記筒状本
体10を回転駆動する駆動手段40と、を有することを
特徴とするものである。
【0013】すなわち、この請求項1の攪拌装置100
によれば、駆動手段40により回転駆動する筒状本体1
0に被攪拌物を投入し、この被攪拌物が投入された筒状
本体10を回転駆動させることによって筒状本体10内
において順方向と逆方向といった異なる方向へ被攪拌物
による対流が発生し、これらの被攪拌物による対流が互
いに衝突し合うことにより、被攪拌物を効率よく攪拌又
は研磨を行うことができるものである。
【0014】次に、請求項2に係る発明の攪拌装置10
0は、内部に被攪拌物を収納する筒状本体10と、被攪
拌物を前記筒状本体10内へ収納し、又は筒状本体10
から取り出すために、当該筒状本体10に設けられた開
口部13と、当該開口部13を密閉状態で閉鎖するため
の蓋体14と、前記筒状本体10の内壁面に突設固定さ
れた板状の第1の攪拌部材20と、前記筒状本体10の
回転軸に沿った適宜の位置に配置固定され、前記第1の
攪拌部材20と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための
第2の攪拌部材30と、前記筒状本体10を回転駆動す
る駆動手段40とを有することを特徴とするものであ
る。
【0015】すなわち、この請求項2の攪拌装置100
によれば、請求項1の発明が奏する作用に加えて、筒状
本体10に開口部13を形成し、この開口部13を密閉
状態で閉鎖するための蓋体14を設けているため、被攪
拌物の筒状本体10への投入及び回収を容易に行うこと
を可能とするものである。
【0016】また、請求項3に係る発明の攪拌及び研磨
装置は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状(ドラム
状)の筒状本体10と、 被攪拌物を前記筒状本体10
内へ収納し、又は当該筒状本体10から取り出すため
に、当該筒状本体10の互いに離間した位置に設けられ
た2つの開口部13と、当該各開口部13を密閉状態で
閉鎖するための2つの蓋体14と、前記筒状本体10の
内壁面に突設固定された第1の攪拌部材20と、前記筒
状本体10の回転軸に沿った適宜の位置に基端部が固定
され、前記第1の攪拌部材20と異なる方向に被攪拌物
を攪拌するための第2の攪拌部材30と、前記筒状本体
10を回転駆動する駆動手段40とを有することを特徴
とするものである。
【0017】すなわち、この請求項3の攪拌装置100
によれば、筒状本体10を略円筒状としたために筒状本
体10内の隅で被攪拌物が滞留することなく筒状本体1
0内での被攪拌物の対流が円滑に行われるので筒状本体
10内での研磨が効率よく行われ、当該研磨処理に要す
る時間を短縮可能とするものである。また、第2の攪拌
部材30はその基端部が筒状本体10の回転軸に沿った
適宜の位置に固定されているため、装置全体の剛性を高
めることができ、更に、これら第2の攪拌部材30と筒
状本体10とが同軸回転することとなり、装置全体にお
ける回転バランスを安定させることとなって有利とな
る。そして、筒状本体10内壁に突設固定された第1の
攪拌部材20により一定方向に被攪拌物を攪拌して対流
を発生させ、第2の攪拌部材30によって前記第1の攪
拌部材20の攪拌方向とは異なる方向に被攪拌物を攪拌
して対流を発生させて、これら複数の対流を相互に衝突
させて被攪拌物を研磨することとなる。さらに、筒状本
体10には開口部13とこの開口部13を閉鎖する蓋体
14をそれぞれ設けているので、筒状本体10内に投入
された被攪拌物の回収が更に容易となるものであって、
筒状本体10内の洗浄も容易となるものである。
【0018】請求項4に係る発明の攪拌及び研磨装置
は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒状本体10
と、被攪拌物を前記筒状本体10内へ収納し、又は当該
筒状本体10から取り出すために、当該筒状本体10の
互いに離間した位置に設けられた2つの開口部13と、
当該各開口部13を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋
体14と、前記筒状本体10の内壁面に突設固定され
て、前記筒状本体10の中央又は両端方向に向けて攪拌
する第1の攪拌羽根と、前記筒状本体10の回転軸に沿
った適宜の位置に基端部が固定され、前記第1の攪拌羽
根と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌
羽根と、前記筒状本体10を回転駆動する駆動手段40
とを有することを特徴とするものである。
【0019】すなわち、この請求項4の攪拌装置100
によれば、上記したように、筒状本体10を略円筒状と
したので筒状本体10内の隅で被攪拌物が滞留すること
なく筒状本体10内での被攪拌物の対流が円滑に行われ
るために筒状本体10内での研磨が効率よく行われ、当
該研磨処理に要する時間を短縮可能とするものである。
また、筒状本体10には開口部13と該開口部13を閉
鎖する蓋体14をそれぞれ設けているので、筒状本体1
0内に投入された被攪拌物の回収が更に容易となるもの
であって、筒状本体10内の洗浄も容易となるものであ
る。更に、第2の攪拌部材30はその基端部が筒状本体
10の回転軸に沿った適宜の位置に固定されているた
め、装置全体の剛性を高めることができ、更に、これら
第2の攪拌部材30と筒状本体10とが同軸回転するこ
ととなり、装置全体における回転バランスを安定させる
こととなって有利となる。そして、筒状本体10内壁に
突設固定された第1の攪拌部材20により一定方向に被
攪拌物を攪拌して対流を発生させ、第2の攪拌部材30
によって前記第1の攪拌部材20の攪拌方向とは異なる
方向に被攪拌物を攪拌して対流を発生させて、これら複
数の対流を相互に衝突させて被攪拌物を研磨するもので
あって、特に、ドラム状の筒状本体10の内面壁に突設
固定された第1の攪拌部材20が、筒状本体10の中央
又は両端方向に向けて被攪拌物を攪拌するように作用
し、一方、第2の攪拌部材30は筒状本体10の基端部
が固定されて、第1の攪拌部材20による攪拌方向とは
異なる方向に攪拌するように設けているので、筒状本体
10が回転することにより各攪拌部材が被攪拌物を攪拌
した際にも、被攪拌物がドラム状の筒状本体10内の隅
に滞留することを防止することが可能となるものであ
る。
【0020】請求項5に係る発明の攪拌及び研磨装置
は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒状本体10
と、被攪拌物を前記筒状本体10内へ収納し、又は当該
筒状本体10から取り出すために、当該筒状本体10の
互いに離間した位置に設けられた2つの開口部13と、
当該各開口部13を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋
体14と、前記筒状本体10の内壁面に突設固定され
て、筒状本体10の中央又は両端方向に向けて攪拌する
第1の攪拌羽根と、前記筒状本体10に固定された回転
軸に沿った適宜の位置にて基端部が着脱可能に固定さ
れ、前記筒状本体10の一端方向に被攪拌物を攪拌する
ための第2の攪拌羽根と、前記回転軸を介して前記筒状
本体10を回転駆動する駆動手段40とを有することを
特徴とするものである。
【0021】すなわち、この請求項5の攪拌装置100
によれば、上記したように、筒状本体10を略円筒状
(ドラム状)としたので筒状本体10内の隅で被攪拌物
が滞留することなく筒状本体10内での被攪拌物の対流
が円滑に行われるために筒状本体10内での研磨が効率
よく行われ、当該研磨処理に要する時間を短縮可能とす
るものである。また、筒状本体10には開口部13とこ
の開口部13を閉鎖する蓋体14をそれぞれ設けている
ので、筒状本体10内に投入された被攪拌物の回収が更
に容易となるものであって、筒状本体10内の洗浄も容
易となるものである。更に、第2の攪拌部材30はその
基端部が筒状本体10の回転軸に沿った適宜の位置に固
定されているため、装置全体の剛性を高めることがで
き、更に、これら第2の攪拌部材30と筒状本体10と
が同軸回転することとなり、装置全体における回転バラ
ンスを安定させることとなって有利となる。そして、筒
状本体10内壁に突設固定された第1の攪拌部材20に
より一定方向に被攪拌物を攪拌して対流を発生させ、第
2の攪拌部材30によって前記第1の攪拌部材20の攪
拌方向とは異なる方向に被攪拌物を攪拌して対流を発生
させて、これら複数の対流を相互に衝突させて被攪拌物
を研磨するものであって、特に、筒状本体10の内面壁
に突設固定された第1の攪拌部材20が、筒状本体10
の中央又は両端方向に向けて被攪拌物を攪拌するように
作用し、一方、第2の攪拌部材30は筒状本体10の基
端部が固定されて、前記筒状本体10の一端方向に被攪
拌物を攪拌するように設けているので、筒状本体10が
回転することにより各攪拌部材が被攪拌物を攪拌した際
にも、被攪拌物が筒状本体10内の隅に滞留することを
防止でき、尚かつ、被攪拌物の全体を筒状本体10内を
対流させて、被攪拌物を更に均一に研磨することが可能
となるものである。
【0022】さらに、請求項6に係る発明の被攪拌物の
攪拌及び研磨方法は、内部に被攪拌物を収納する筒状本
体10と、当該筒状本体10に設けられた開口部13
と、当該開口部13を密閉状態で閉鎖するための蓋体1
4と、前記筒状本体10の内壁面に突設固定された板状
の第1の攪拌部材20と、前記筒状本体10の回転軸に
沿って配置固定され、前記第1の攪拌部材20と異なる
方向に被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌部材30
と、前記筒状本体10を回転駆動する駆動手段40とか
らなる攪拌装置100を用いた被攪拌物の攪拌方法であ
って、前記開口部13から筒状本体10の内部に被攪拌
物と水を収納するステップと、当該筒状本体10を駆動
手段40によって回転駆動し、被攪拌物を第1及び第2
の各攪拌部材によって異なる方向に移動させるステップ
とを有することを特徴とするものである。
【0023】すなわち、この請求項6の攪拌及び研磨方
法によれば、複数の被攪拌物による対流が互いに衝突し
て、当該被攪拌物の効率的且つ円滑な研磨処理が可能と
なるものである。
【0024】請求項7に係る発明の被攪拌物の攪拌及び
研磨方法は、請求項6に記載の被攪拌物の攪拌及び研磨
方法において、前記被攪拌物はガラスカレットであっ
て、このガラスカレットと水との混合比は、約7:3で
あることを特徴とするものである。
【0025】すなわち、この請求項7の攪拌及び研磨方
法によれば、筒状本体10内において、被攪拌物の対流
がより一層発生しやすくなり、被攪拌物の研磨をより効
果的なものにすることができるものである。
【0026】そして、請求項8に係る発明の被攪拌物の
攪拌及び研磨方法は、請求項6又は7に記載の被攪拌物
の攪拌及び研磨方法に対して、前記被攪拌物は、ガラス
カレットと水との混合物であり、筒状本体10の回転速
度は、毎分約12回転〜毎分約20回転であることを特
徴とするものである。
【0027】すなわち、この請求項8の攪拌及び研磨方
法によれば、筒状本体10内において被攪拌物による対
流が確実に発生し、この対流が衝突することにより被攪
拌物の研磨を確実且つ効果的に行えるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係る攪拌装置100は、
筒状本体10と第1の攪拌部材20と第2の攪拌部材3
0と開口部13と蓋体14と駆動手段40とを構成要件
としている。
【0029】まず筒状本体10は、その内部に被攪拌物
を収納して回転し、該筒状本体10の内部に設けられた
第1,第2の各攪拌部材20,30により攪拌して、内
部に収納した被攪拌物の研磨等を行うものである。この
ように作用するものであれば如何なる構成のものとして
もよいが、具体的には、筒の内壁に第1の攪拌部材20
を突設固定し、この筒のほぼ回転軸に沿った適宜の位置
に第2の攪拌部材30を配置固定して、その両端を円形
状の板材11等により塞いで溶接或いはボルト締め等を
行うことにより構成することが考えられる。この筒状本
体10の内部に被攪拌物を収納して、これを回転攪拌し
た際にも内容物が漏れることのないように密閉構造とす
ることが望ましい。また、この筒状本体10を略ドラム
状に形成することが考えられる。ここでの略ドラム状と
は、筒の両端を塞ぐ円形状の板材11を、略円錐台状
(ろうと状)の板材11として密閉することにより構成
したものを指すのである。このように、筒状本体10の
両端部分を略円錐台形状とすることによって、被攪拌物
のドラム内での対流を円滑に行うことが可能となり、被
攪拌物が筒状本体10内の隅に滞留することを防止で
き、被攪拌物の研磨処理等を効率よく行えるものであ
る。
【0030】なお、当該筒状本体10の容量を大きくす
る場合にあっては、筒状本体10の直径を大きくするこ
とも考えられるが、筒状本体10の長手方向の寸法を大
きくすることが効果的と考えられる。すなわち、筒状本
体10の直径を大きくした場合には、筒状本体10内に
おいて被攪拌物を大量に収納して複数の対流を発生させ
ることはできるが、これら複数の対流が互いに衝突する
部分はそれほど増加するわけではない。従って、この衝
突する部分を増加させて、より一層効率よく研磨処理を
行うのであれば、筒状本体10における長手方向の寸法
を大きくして、前記複数の対流の互いに衝突する部分を
増加させることが効果的と考えられるものである。
【0031】筒状本体10内の第1の攪拌部材20は、
前記した筒状本体10の内壁面に突設固定されて、筒状
本体10内に収納された被攪拌物を該筒状本体10が回
転することによって一定方向に攪拌し、筒状本体10内
において被攪拌物による対流を発生させるものである。
このような攪拌作用を奏するものであれば、如何なる形
状のものを筒状本体10の内壁面においてどのような方
向に向けて設けてもよく、その数量等についても特段限
定されるものではない。例えば、それぞれが独立した板
状の攪拌部材(羽根)を、筒状本体10内壁に一定間隔
をあけた位置で突設固定して、筒状本体10内に収納さ
れた被攪拌物を一定方向に攪拌して対流を発生させるも
のとすることが考えられる。
【0032】ここで、被攪拌物が対流する方向は、攪拌
部材が固定された方向により決定づけられるものであ
る。この第1の攪拌部材20の固定方向により決定され
て発生する、筒状本体10内での被攪拌物の対流する方
向は、筒状本体10の中央から該筒状本体10の両端
に向けての複数の対流、筒状本体10の両端から該筒
状本体10の中央に向けての複数の対流、筒状本体1
0の一端に向けての一方向の対流とするなど、あらゆる
ものが考えられる。具体的な構成は、一定間隔をあけた
4個の板状部材を一列とし、これを筒状本体10内壁面
の内周において90度間隔の位置に4列配する。被攪拌
物の筒状本体10内での対流方向を決する各々の攪拌部
材の固定方向は、筒状本体10を正面から見た状態で、
左右の攪拌部材により略ハの字状に配置固定して、筒状
本体10において被攪拌物が該筒状本体10の中央を起
点として両端方向に向けて対流させるように攪拌するこ
とが考えられる。このように攪拌することにより、筒状
本体10内において循環する対流が発生し、筒状本体1
0内において被攪拌物が滞留することを防止でき、ひい
ては、本発明に係る攪拌装置100による研磨処理の効
率向上に資するものである。
【0033】なお、筒状本体10内に設けられる、第1
の攪拌部材20による列の数量及び、この列を構成する
該攪拌部材の数量は特段上記の構成に限定されるもので
はなく、筒状本体10の大きさや、被攪拌物の種類又は
性状等により任意に変更されるべきものである。
【0034】他方、第2の攪拌部材30は、前記した筒
状本体10の回転軸に沿った適宜の位置に配置固定され
て、前述した第1の攪拌部材20の攪拌による対流方向
とは異なる方向に被攪拌物を攪拌して対流させるもので
ある。このような攪拌作用を奏するものであって、筒状
本体10内に配置固定されるものであれば、如何なる形
状又は構造としてもよく、該攪拌部材の取り付け角度、
位置、或いは、その数量についても特段限定されるもの
ではない。例えば、筒状本体10の中心部分を長手方向
に貫通するように固定されたシャフト部材12に、当該
第2の攪拌部材30を設けて攪拌することにより対流を
発生させることが考えられ、この第2の攪拌部材30の
形状としては、それぞれが独立した板材を用いることが
考えられ、この板材により1枚構造のものとしたり、或
いは複数枚構造としてもよい。例えば、この第2の攪拌
部材30を2枚の板部材31で挟み、これらをボルトに
て締め付けることにより固定して3枚構造のものとする
ことが考えられる。このように構成することにより、構
造は簡潔であるが、強度及び耐久性は高く、着脱及び交
換が容易であり、メンテナンス性に優れるものとなるの
である。一方、筒状本体10の長手方向に貫通するシャ
フトを設けるのではなく、筒状本体10の長手方向と直
交する方向について、筒状本体10の内壁を連結するシ
ャフト部材を設けて、このシャフト部材に第2の攪拌部
材30を配置固定して攪拌し、対流を発生させることも
考えられる。
【0035】ここで、被攪拌物が対流する方向は、攪拌
部材が固定された方向により決定づけられるものであ
る。この第2の攪拌部材30の固定方向により決定され
て発生する、筒状本体10内での被攪拌物の対流する方
向は、第1の攪拌部材20と同様に、筒状本体10の
中央から該筒状本体10の両端に向けての複数の対流と
したり、筒状本体10の両端から該筒状本体10の中
央に向けての複数の対流としたり、筒状本体10の一
端に向けての一方向の対流とするなど、あらゆるものが
考えられる。具体的な構成は、筒状本体10の両端部を
密閉する円形状或いは円錐形状の板材11双方の中心部
分を貫通するシャフト部材12を設け、このシャフト部
材12に当該第2の攪拌部材30をボルト締めを行い、
或いは、金属又は合成樹脂製のベルト等で固定する等に
より設けることが考えられ、詳細には、筒状本体10の
両端部を密閉する円錐台形状の板材11双方の中心部分
を貫通する回転軸としてのシャフト部材12を設けて、
このシャフト部材12に、当該第2の攪拌部材30に係
る断面略Ω状の基部32を互いに向かい合わせて配置し
(基部32を互いに向かい合わせることなく、一方を基
部32と略同一形状の固定部材により固定してもよ
い)、これらを固定ボルト33により締め付けてシャフ
ト部材12に固定するものとすることができる。これに
より、第2の攪拌部材30の取り付け角度(位置)を、
シャフト部材12における長手方向或いは周回方向にお
いて、筒状本体の大きさや被攪拌物の性状等の様々な条
件に応じて任意に変更することが可能なものとしてい
る。この第2の攪拌部材30は、一定間隔をあけた3個
の板状部材を一列に配置し、これを筒状本体10の長手
方向に貫通させることにより設けたシャフトの外周面に
おいて180度間隔の位置に2列配する。被攪拌物の筒
状本体10内での対流方向を決する各々の攪拌部材の固
定方向は、一方の列に設けられた第2の攪拌部材30は
すべて平行の角度で配置固定し、他方の列に設けられた
攪拌部材も同様として、いわば、スクリュー状に構成す
ることにより、筒状本体10において被攪拌物が該筒状
本体10の一端から他端に向けて対流させるように攪拌
することが考えられる。
【0036】なお、筒状本体10内に設けられる、第2
の攪拌部材30による列の数量及び、この列を構成する
該攪拌部材の数量も、第1の攪拌部材20と同様に、特
段上記の構成に限定されるものではなく、筒状本体10
の大きさや、被攪拌物の種類又は性状等により任意に変
更されるべきものである。
【0037】これら第1,第2の各攪拌部材20,30
により発生させた被攪拌物の複数の対流を互いに衝突さ
せ、被攪拌物を研磨することが可能となるのである。な
お、第1,第2の各攪拌部材20,30は、それぞれが
抵触しないようにある程度の間隔をあけて配置固定する
べきである。各攪拌部材が抵触し、或いは各攪拌部材間
の間隔が狭い場合には、筒状本体10内に収納した被攪
拌物の対流の発生を阻害して、被攪拌物が筒状本体10
内において滞留するおそれがあるからである。
【0038】ここで、第1,第2の各攪拌部材20,3
0による攪拌方向及び取り付け位置の具体的な一例を、
下記の図表により表す。なお、これらの攪拌方向は、筒
状本体10の回転方向が逆方向に変更されることによ
り、筒状本体10内での攪拌方向も逆方向に変更される
ものであり、すべてが逆方向となるものについてはその
記載を省略する。 本実施形態においては、筒状本体10に開口部13と、
この開口部13を塞ぐ蓋体14とを備えている。
【0039】まず開口部13は、筒状本体10の周面或
いは端面に設けられ、被攪拌物を該筒状本体10内に対
して投入及び排出自在とするものである。この開口部1
3の形成部位或いは形成個所は特段限定されるものでは
ないが、具体的には筒状本体10の周面に2個所、角度
にして180度の間隔をあけた場所に形成することが考
えられる。このように該開口部13を2個所形成するこ
とにより、被攪拌物を研磨処理した後に筒状本体10か
ら排出させる際にも円滑に排出することができ、筒状本
体10内部を洗浄する際にも便宜である。
【0040】そして蓋体14は、前記の開口部13を塞
いで密閉するものであって、筒状本体10に開閉自在に
設けられるものである。この蓋体14は、筒状本体10
の内圧から耐えることが可能なものとする必要があり、
一端を筒状本体10の開口部13端部にヒンジ15等の
手段により接続し、該蓋体14の他端を所謂万力構造を
有するハンドル16で締め付ける等により開閉自在に設
けることが考えられる。また、この蓋体14の筒状本体
10との当接部分には、気密性を担保するためにシーリ
ング処理をする必要がある。このシーリング処理は、蓋
体14における筒状本体10の当接部分に、合成ゴム或
いは発砲ウレタン等の素材によりシールを形成して設け
ることが考えられる。当該蓋体14は、筒状本体10と
同一の材質により形成することが考えられるが、これに
特段限定するものではない。
【0041】次に、駆動手段40は、前記した筒状本体
10に収納された被攪拌物を攪拌するべく、筒状本体1
0を回転させるためのものである。この駆動手段40
は、動力発生手段と動力伝達手段とからなり、動力発生
手段としては、直流モータや、三相モータに代表される
交流モータ、或いは各種エンジン等、如何なる動力手段
を用いてもよいが、具体的には、設置場所における当該
動力発生手段からの騒音並びに排気の問題から、三相式
交流モータ41を選択することが望ましいと考えられ
る。一方動力伝達手段としては、前記の動力発生手段か
ら生み出された動力により、筒状本体10を確実に回転
させることができればチェーン駆動やシャフト駆動、ギ
ア駆動或いはベルト駆動など、如何なる構成又は構造の
ものとしてもよいが、具体的には、耐久性やメンテナン
ス性の配慮から、筒状本体10の中心軸(シャフト部材
12の一端部)とモータ軸42とにそれぞれスプロケッ
ト43を配し、これらのスプロケット43を連動させる
ようにチェーン44を架け渡して構成することが考えら
れる。また、当該動力伝達手段において変速手段を設け
ることにより、筒状本体10の回転速度を変化させるも
のとしてもよい。
【0042】そして、本実施形態の攪拌装置100は、
以上の構成要件により、以下の作用を奏するものであ
る。
【0043】筒状本体10の周面に蓋体14を備えた開
口部13を開けて、この開口部13から筒状本体10内
部へと被攪拌物を投入する。開口部13に設けられた蓋
体14を閉じて筒状本体10を密閉状態とし、この密閉
状態となった筒状本体10を駆動手段40により回転さ
せる。筒状本体10には、内部に第1,第2の各攪拌部
材20,30を設けており、これらの攪拌部材で攪拌し
て被攪拌物による複数の対流を発生させる。これらの複
数の対流を互いに衝突させることにより研磨処理を行う
ものである。
【0044】このように、本願発明に係る攪拌装置10
0は、前記した作用の如く、筒状本体10内に設けられ
た第1,第2の各攪拌部材20,30により攪拌して、
複数の被攪拌物による対流を発生させ、これら複数の対
流を互いに衝突させることにより研磨を行うことをも本
発明の特徴の一つにするものである。従ってこの構成要
件を具備するものであれば、それ以外の構成は、適宜に
変更しても本発明の技術的範囲に含むものである。
【0045】なお、本発明の構成部材の形状、或いは、
第1,第2の各攪拌部材20,30の数量、配置等を適
宜変更するものであってもよい。例えば、筒状本体10
を、六角筒状や八角筒状としたり、第1,第2の各攪拌
部材20,30の数量を任意の数量(例えば、2,3,
4,5,6,7枚等)に変更することが考えられる。
【0046】一方、本発明に係る攪拌及び研磨方法は、
内部に被攪拌物を収納する筒状本体10と、当該筒状本
体10に設けられた開口部13と、当該開口部13を密
閉状態で閉鎖するための蓋体14と、前記筒状本体10
を回転駆動する駆動手段40と、前記筒状本体10の内
壁面に突設固定された板状の第1の攪拌部材20と、前
記筒状本体10の回転軸に沿った適宜の位置に配置固定
され、前記第1の攪拌部材20と異なる方向に被攪拌物
を攪拌するための第2の攪拌部材30とからなる攪拌装
置100を用いた被攪拌物の攪拌方法であって、筒状本
体10の内部に被攪拌物と水を収納するステップと、当
該筒状本体10を駆動手段40によって回転駆動するス
テップとを有するものである。
【0047】この攪拌及び研磨方法によれば、あらゆる
被攪拌物の攪拌或いは研磨が可能となるものである。す
なわち、複数種類の被攪拌物を筒状本体10に投入して
第1,第2の各攪拌部材20,30で攪拌して、複数の
対流を発生させることにより、飼料や肥料或いは農薬
等、混合が容易でない複数の被攪拌物であっても、容易
且つ迅速に混合することが可能となるものである。従っ
て当該攪拌及び研磨方法における被攪拌物は特段限定さ
れるものではなく、あらゆる被攪拌物を攪拌及び研磨す
ることが可能ではあるが、具体的には、廃ガラス等を破
砕することによりできた、ガラスカレット周縁の鋭利な
角或いはバリを切除するべく、廃ガラスを破砕してでき
たガラスカレットを攪拌及び研磨することが考えられ
る。
【0048】なお、被攪拌物をガラスカレットとした場
合には、ガラスカレットそのものは重量が高いために筒
状本体10内で攪拌しても対流が発生しにくい。そのた
め、筒状本体10内での対流を、一層発生させ易くする
ために、筒状本体10内にガラスカレットと共に水を投
入する必要がある。この場合、水との混合比は特段限定
されるものではないが、比率にして、ガラスカレットを
6から8に対して、水を4から2の範囲で筒状本体10
内に投入して攪拌することが考えられ、具体的には、
「ガラスカレット7」に対して、「水3」の比率が適当
と考えられる。
【0049】そして、被攪拌物が収納された筒状本体1
0を駆動手段40により回転させ、筒状本体10内に設
けられた第1,第2の各攪拌部材20,30により被攪
拌物を攪拌し、複数の対流を発生させて、これら複数の
対流を衝突させて研磨を行うものであるが、このときの
筒状本体10の駆動手段40による回転速度は、特段限
定されるものではない。但し、回転速度が遅い場合に
は、筒状本体10内において複数の対流が発生しないた
めに効率的な攪拌及び研磨は達成できない。一方、回転
速度があまりにも速い場合には、筒状本体10内におい
て、被攪拌物が遠心力により筒状本体10の内壁に押さ
えつけられて、こちらも効率的な攪拌及び研磨は達成で
きないこととなる。そのため、本実施形態においては、
第1,第2の各攪拌部材20,30の数量及び形状、筒
状本体の寸法及び被攪拌物の種類等を考慮して、筒状本
体10の駆動手段40による回転速度は、毎分約12回
転から約20回転の速度で回転させることが考えられ
る。
【0050】このように、本願発明に係る攪拌及び研磨
方法は、前記した作用の如く、筒状本体10内に設けら
れた第1,第2の各攪拌部材20,30により攪拌し
て、複数の被攪拌物による対流を発生させ、これら複数
の対流を互いに衝突させることにより研磨を行う攪拌装
置100を用いた被攪拌物の攪拌方法であって、筒状本
体10内に被攪拌物とともに水を収納するステップと、
該筒状本体10を回転させて被攪拌物を第1,第2の各
攪拌部材20,30により異なる方向に移動させるステ
ップとを有することをも本発明の特徴の一つにするもの
である。従ってこの構成要件を具備するものであれば、
それ以外の構成は、適宜に変更しても本発明の技術的範
囲に含むものである。
【0051】また、この本発明に係る攪拌装置100及
び攪拌方法は、肥料の混合、或いは、飼料の攪拌に用い
てもよい。
【0052】さて、以上の技術的思想の基になされた発
明のうち、最も好適と思われる実施例を、以下図に沿っ
て説明する。
【0053】(実施例1)本実施例の攪拌装置100
は、図1に示すように、被攪拌物を収納する筒状本体1
0と、この筒状本体10を回転させる駆動手段40と、
前記筒状本体10の下方に設けられて被攪拌物の散乱を
防止する受け皿70と、前記筒状本体10の近傍付近に
設けられて被攪拌物等を吊り上げるクレーン機構80
と、図2又は図3に示すように、前記の筒状本体10の
内部に設けられて被攪拌物を攪拌し、被攪拌物による対
流を発生させる第1,第2の各攪拌部材20,30とを
備えている。
【0054】まず、筒状本体10はステンレス鋼又は鉄
材等により形成して、側周部を円筒形状の単層構造或い
は多層構造とし、その円筒形状の両端を略円錐形状の単
層或いは多層構造の板材11により塞いで密閉構造とす
る。
【0055】この筒状本体10の側周部には、図4に示
すように開口部13を形成して、被攪拌物を筒状本体1
0内部に投入可能とするものである。また、この開口部
13は図1又は図3に示すように、筒状本体10側周部
において、角度にして180度の間隔をあけた位置にそ
れぞれ形成している。この開口部13にはそれぞれ蓋体
14を設けて、図4に示すように、これら蓋体14の一
端をヒンジ15により開閉自在に連結し、他端にはハン
ドル16を螺嵌することにより固定及び開放を自在なも
のにしている。この蓋体14における筒状本体10側周
部との当接部分には、発泡ウレタンによりシーリング処
理を施している。
【0056】一方、筒状本体10の内部には、第1,第
2の各攪拌部材20,30が設けられており、まず第1
の攪拌部材20は、一定間隔をあけた4個の板状部材を
1列とし、これを筒状本体10内壁面の内周において9
0度間隔の位置に4列配する。被攪拌物の筒状本体10
内での対流方向を決する各々の攪拌部材の固定方向は、
筒状本体10を正面から見た状態で、左右の攪拌部材に
より略ハの字状に配置固定して、筒状本体10において
被攪拌物が該筒状本体10の中央を起点として両端に方
向に向けて対流させるように攪拌するものとしている。
【0057】他方、第2の攪拌部材30については、図
2に示すように、筒状本体10の両端部を密閉する円錐
台形状の板材11双方の中心部分を貫通する回転軸とし
てのシャフト部材12を設けて、図5に示すように、こ
のシャフト部材12に、当該第2の攪拌部材30に係る
断面略Ω状の基部32を互いに向かい合わせて配置し、
これらを固定ボルト33により締め付けてシャフト部材
12に固定するものとした。これにより、第2の攪拌部
材30の取り付け角度(位置)を、シャフト部材12に
おける長手方向或いは周回方向において、筒状本体の大
きさや被攪拌物の性状等の様々な条件に応じて任意に変
更することが可能なものとしている。この第2の攪拌部
材30は、一定間隔をあけた3個の板状部材を1列に配
置し、これを筒状本体10の長手方向に貫通させること
により設けたシャフトの外周面において180度間隔の
位置に2列配する。被攪拌物の筒状本体10内での対流
方向を決する各々の攪拌部材の固定方向は、一方の列に
設けられた第2の攪拌部材30はすべて平行の角度で配
置固定し、他方の列に設けられた攪拌部材30も同様と
して、いわば、スクリュー状に構成することにより、筒
状本体10において被攪拌物が該筒状本体10の一端か
ら他端に向けて対流させるように攪拌するものとしてい
る。
【0058】なお、図5に示すように、この第2の攪拌
部材30を2枚の板部材31で挟み、これらをボルト締
めすることにより固定して3枚構造とし、当該第2の攪
拌部材30の耐久性を向上させるものとしてもよい。
【0059】駆動手段40は、動力発生手段と動力伝達
手段とからなり、動力発生手段には、三相式交流モータ
41(出力5.5kw)を用いている。一方動力伝達手
段としては、図4に示すように、筒状本体10の回転軸
(中心軸)としてのシャフト部材12の一端とモータ軸
42とにそれぞれスプロケット43を配し、これらのス
プロケット43を連動させるようにチェーン44を架け
渡して構成している。
【0060】すなわち、前記したシャフト部材12の両
端は、筒状本体10の外方まで延設されており、軸受け
50を介して支持フレーム60によって支承されてい
る。そして、シャフト部材12の一端に固定されたスプ
ロケット43が駆動手段40によって回転駆動されるも
のである。
【0061】本実施例では、図1に示すように、筒状本
体10の下方に受け皿70が設けられている。この受け
皿70は、被攪拌物を開口部13から筒状本体10内に
投入する際には、開口部13から入りきらなかった被攪
拌物が、攪拌装置100の下方或いはその周囲に散乱し
てしまうことを防止するものである。一方、研磨等が終
了した被攪拌物を筒状本体10の開口部13から回収す
る際にも、同様に、被攪拌物が攪拌装置100の下方或
いはその周囲に散乱してしまうことを防止することがで
きるものである。
【0062】また、本実施例においては、図1に示すよ
うに、各構成部材がフレーム60により支持されてい
る。前記筒状本体10の近傍付近には支柱が設けられて
おり、この支柱には電動クレーンからなるクレーン機構
80が設けられている。筒状本体10に投入する被攪拌
物の重量は、本実施例においては、約200キログラム
と相当な重量となるので、このクレーン機構80によ
り、被攪拌物を筒状本体10内に効率よく投入すること
を可能とするものである。なお、このクレーン機構80
は、通常は被攪拌物等を吊り上げる際に用いられるもの
であるが、保守整備のために筒状本体10を吊り上げる
ものとしてもよく、クレーン機構80の動力は独立のも
のとする他、筒状本体10を回転させる駆動手段40の
動力を用いたものであってもよい。
【0063】(実施例2)本実施例の攪拌及び研磨方法
は、内部に被攪拌物を収納する筒状本体10(直径約8
70ミリメートル、長さ約900ミリメートル)と、当
該筒状本体10に設けられた開口部13と、当該開口部
13を密閉状態で閉鎖するための蓋体14と、前記筒状
本体10を回転駆動する駆動手段40と、前記筒状本体
10の内壁面に突設固定された板状の第1の攪拌部材2
0と、前記筒状本体10の回転軸に沿った適宜の位置に
配置固定され、前記第1の攪拌部材20と異なる方向に
被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌部材30とからな
る攪拌装置100を用いた被攪拌物の攪拌方法であっ
て、筒状本体10の内部に被攪拌物と水を収納するステ
ップと、当該筒状本体10を駆動手段40によって回転
駆動するステップとからなるものである。
【0064】本実施例においては、被攪拌物として約2
00キログラム程度のガラスカレットを筒状本体10内
に投入する。このとき、図2に示したシャフト部材12
の下端付近の高さに相当する。次に筒状本体10内で対
流を発生しやすくするために、水を約15リットルから
25リットル程度投入する。このとき図2に示したシャ
フト部材12の上端付近に相当するものとなる。これ
は、筒状本体10の全容量の約40%程度となり、攪拌
装置100の運転効率上好適な分量であるが、この収容
すべき容量の範囲としては、30%から50%程度であ
ってもよい。本実施例において筒状本体10内に投入す
るのは、ガラスカレットと水のみであって、コンパウン
ド等の研磨材は投入しない。コンパウンドを混入して研
磨した場合には、研磨処理後において、被攪拌物の洗浄
工程が必要となるためである。なお、研磨処理につき洗
浄工程を追加、或いは、洗浄しない場合には、特段、上
記コンパウンドの混入を除外するものではない。
【0065】上記したように筒状本体10内に被攪拌物
を投入し、この筒状本体10を駆動手段40によって、
毎分約12回転の速度により、約3時間程度回転させて
研磨処理を完了するものである。なお、この回転速度
は、本実施例における大きさの筒状本体10を用いて、
尚かつ、被攪拌物をガラスカレットとした場合のもので
ある。従って、筒状本体10の大きさ、或いは、被攪拌
物の種類又は大きさ等、当該攪拌装置100の用途によ
っても回転速度は任意に変更されるものである。
【0066】その後、筒状本体10の回転を停止させ、
筒状本体10の側周部に形成された開口部13より被攪
拌物を水とともに排出させる。
【0067】
【発明の効果】まず、請求項1に係る発明の攪拌装置
は、内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、前記筒状本
体の内壁面に突設固定された板状の第1の攪拌部材と、
前記筒状本体の適宜の位置に配置固定され、前記第1の
攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための第2
の攪拌部材と、前記筒状本体を回転駆動する駆動手段
と、を有することにその構成上の特徴を有し、これによ
り、駆動手段により回転駆動する筒状本体に被攪拌物を
投入し、この被攪拌物が投入された筒状本体を回転駆動
させることによって筒状本体内において順方向と逆方向
といった異なる方向へ被攪拌物による対流が発生し、こ
れらの被攪拌物による対流が互いに衝突し合うことによ
り、被攪拌物を効率よく攪拌或いは研磨を行うことがで
きるという効果を奏するものである。
【0068】さらに、第1,第2の各攪拌部材は、いず
れも筒状本体に対して固定されているため、全体の構造
が簡潔となって製造容易であり、且つ、攪拌装置全体の
剛性及び耐久性が高いものとなるばかりか、被攪拌物の
種類又は攪拌装置の用途に応じて、筒状本体内の攪拌部
材の大きさ、数量又は配置を適宜変更するといった設計
上の自由度に優れたものとすることができる。
【0069】次に、請求項2に係る発明の攪拌装置は、
内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、被攪拌物を前記
筒状本体内へ収納し、又は筒状本体から取り出すため
に、当該筒状本体に設けられた開口部と、当該開口部を
密閉状態で閉鎖するための蓋体と、前記筒状本体の内壁
面に突設固定された板状の第1の攪拌部材と、前記筒状
本体の回転軸に沿った適宜の位置に配置固定され、前記
第1の攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を攪拌するため
の第2の攪拌部材と、前記筒状本体を回転駆動する駆動
手段とを有することにその構成上の特徴を有し、これに
より、請求項1の発明が奏する効果に加えて、筒状本体
に開口部を形成し、この開口部を密閉状態で閉鎖するた
めの蓋体を設けているため、被攪拌物の筒状本体への投
入及び回収作業を容易に行うことを可能とするという効
果を奏するものである。
【0070】また、請求項3に係る発明の攪拌及び研磨
装置は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状(ドラム
状)の筒状本体と、被攪拌物を前記筒状本体内へ収納
し、又は当該筒状本体から取り出すために、当該筒状本
体の互いに離間した位置に設けられた2つの開口部と、
当該各開口部を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋体
と、前記筒状本体の内壁面に突設固定された第1の攪拌
部材と、前記筒状本体の回転軸に沿った適宜の位置に基
端部が固定され、前記第1の攪拌部材と異なる方向に被
攪拌物を攪拌するための第2の攪拌部材と、前記筒状本
体を回転駆動する駆動手段とを有することにその構成上
の特徴を有し、これにより、筒状本体を略円筒状とした
ために筒状本体内の隅で被攪拌物が滞留することなく筒
状本体内での被攪拌物の対流が円滑に行われるので筒状
本体内での研磨が効率よく行われ、当該研磨処理に要す
る時間を短縮可能とするものである。また、第2の攪拌
部材はその基端部が筒状本体の回転軸に沿った適宜の位
置に固定されているため、装置全体の剛性を高めること
ができ、更に、これら第2の攪拌部材と筒状本体とが同
軸回転することとなり、装置全体における回転バランス
を安定させることとなって有利となる。そして、筒状本
体内壁に突設固定された第1の攪拌部材により一定方向
に被攪拌物を攪拌して対流を発生させ、第2の攪拌部材
によって前記第1の攪拌部材の攪拌方向とは異なる方向
に被攪拌物を攪拌して対流を発生させて、これら複数の
対流を相互に衝突させて被攪拌物を研磨することとな
る。さらに、筒状本体には開口部とこの開口部を閉鎖す
る蓋体をそれぞれ設けているので、筒状本体内に投入さ
れた被攪拌物の回収が更に容易となるものであって、筒
状本体内の洗浄も容易となるという効果を奏するもので
ある。
【0071】請求項4に係る発明の攪拌及び研磨装置
は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒状本体と、
被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は当該筒状本体
から取り出すために、当該筒状本体の互いに離間した位
置に設けられた2つの開口部と、当該各開口部を密閉状
態で閉鎖するための2つの蓋体と、前記筒状本体の内壁
面に突設固定されて、前記筒状本体の中央又は両端方向
に向けて攪拌する第1の攪拌羽根と、前記筒状本体の回
転軸に沿った適宜の位置に基端部が固定され、前記第1
の攪拌羽根と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための第
2の攪拌羽根と、前記筒状本体を回転駆動する駆動手段
とを有することにその構成上の特徴を有し、これによ
り、上記請求項3の効果のように、筒状本体を略円筒状
としたために筒状本体内の隅で被攪拌物が滞留すること
なく筒状本体内での被攪拌物の対流が円滑に行われるの
で筒状本体内での研磨が効率よく行われ、当該研磨処理
に要する時間を短縮可能とするものである。また、筒状
本体には開口部とこの開口部を閉鎖する蓋体をそれぞれ
設けているので、筒状本体内に投入された被攪拌物の回
収が更に容易となるものであって、筒状本体内の洗浄も
容易となるものである。更に、第2の攪拌部材はその基
端部が筒状本体の回転軸に沿った適宜の位置に固定され
ているため、装置全体の剛性を高めることができ、更
に、これら第2の攪拌部材と筒状本体とが同軸回転する
こととなり、装置全体における回転バランスを安定させ
ることとなって有利となる。そして、筒状本体内壁に突
設固定された第1の攪拌部材により一定方向に被攪拌物
を攪拌して対流を発生させ、第2の攪拌部材によって前
記第1の攪拌部材の攪拌方向とは異なる方向に被攪拌物
を攪拌して対流を発生させて、これら複数の対流を相互
に衝突させて被攪拌物を研磨するものであって、特に、
ドラム状の筒状本体の内面壁に突設固定された第1の攪
拌部材が、筒状本体の中央又は両端方向に向けて被攪拌
物を攪拌するように作用し、一方、第2の攪拌部材は筒
状本体の基端部が固定されて、第1の攪拌部材による攪
拌方向とは異なる方向に攪拌するように設けているの
で、筒状本体が回転することにより各攪拌部材が被攪拌
物を攪拌した際にも、被攪拌物がドラム状の筒状本体内
の隅に滞留することを防止することが可能となるという
効果を奏するものである。
【0072】請求項5に係る発明の攪拌及び研磨装置
は、内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒状本体と、
被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は当該筒状本体
から取り出すために、当該筒状本体の互いに離間した位
置に設けられた2つの開口部と、当該各開口部を密閉状
態で閉鎖するための2つの蓋体と、前記筒状本体の内壁
面に突設固定されて、筒状本体の中央又は両端方向に向
けて攪拌する第1の攪拌羽根と、前記筒状本体に固定さ
れた回転軸に沿った適宜の位置にて基端部が着脱可能に
固定され、前記筒状本体の一端方向に被攪拌物を攪拌す
るための第2の攪拌羽根と、前記回転軸を介して前記筒
状本体を回転駆動する駆動手段とを有することにその構
成上の特徴を有し、これにより、上記の請求項3の効果
のように、筒状本体を略円筒状(ドラム状)としたため
に筒状本体内の隅で被攪拌物が滞留することなく筒状本
体内での被攪拌物の対流が円滑に行われるので筒状本体
内での研磨が効率よく行われ、当該研磨処理に要する時
間を短縮可能とするものである。また、筒状本体には開
口部とこの開口部を閉鎖する蓋体をそれぞれ設けている
ので、筒状本体内に投入された被攪拌物の回収が更に容
易となるものであって、筒状本体内の洗浄も容易となる
ものである。更に、第2の攪拌部材はその基端部が筒状
本体の回転軸に沿った適宜の位置に固定されているた
め、装置全体の剛性を高めることができ、更に、これら
第2の攪拌部材と筒状本体とが同軸回転することとな
り、装置全体における回転バランスを安定させることと
なって有利となる。そして、筒状本体内壁に突設固定さ
れた第1の攪拌部材により一定方向に被攪拌物を攪拌し
て対流を発生させ、第2の攪拌部材によって前記第1の
攪拌部材の攪拌方向とは異なる方向に被攪拌物を攪拌し
て対流を発生させて、これら複数の対流を相互に衝突さ
せて被攪拌物を研磨するものであって、特に、筒状本体
の内面壁に突設固定された第1の攪拌部材が、筒状本体
の中央又は両端方向に向けて被攪拌物を攪拌するように
作用し、一方、第2の攪拌部材は筒状本体の基端部が固
定されて、前記筒状本体の一端方向に被攪拌物を攪拌す
るように設けているので、筒状本体が回転することによ
り各攪拌部材が被攪拌物を攪拌した際にも、被攪拌物が
筒状本体内の隅に滞留することを防止でき、尚かつ、被
攪拌物の全体を筒状本体内を対流させて、被攪拌物を更
に均一に研磨することが可能となるという効果を奏する
ものである。
【0073】さらに、回転軸を介して筒状本体の回転駆
動を行うようになっており、全体構造を簡潔なものとす
ることができる。
【0074】請求項6に係る発明の被攪拌物の攪拌及び
研磨方法は、内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、当
該筒状本体に設けられた開口部と、当該開口部を密閉状
態で閉鎖するための蓋体と、前記筒状本体の内壁面に突
設固定された板状の第1の攪拌部材と、前記筒状本体の
回転軸に沿って配置固定され、前記第1の攪拌部材と異
なる方向に被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌部材
と、前記筒状本体を回転駆動する駆動手段とからなる攪
拌装置を用いた被攪拌物の攪拌方法であって、前記開口
部から筒状本体の内部に被攪拌物と水を収納するステッ
プと、当該筒状本体を駆動手段によって回転駆動し、被
攪拌物を第1及び第2の各攪拌部材によって異なる方向
に移動させるステップとを有することにその構成上の特
徴を有し、これにより、複数の被攪拌物による対流が互
いに衝突して、当該被攪拌物の効率的且つ円滑な研磨処
理が可能となるものである。
【0075】なお、本発明の各攪拌装置を用いた攪拌及
び研磨方法においては、筒状本体の回転駆動方向を変更
することで攪拌部材による被攪拌物の攪拌方向を変更す
ることができ、その場合においても効率的な攪拌或いは
研磨を行うことができる。
【0076】請求項7に係る発明の被攪拌物の攪拌及び
研磨方法は、請求項6に記載の被攪拌物の攪拌及び研磨
方法において、前記被攪拌物はガラスカレットであっ
て、このガラスカレットと水との混合比は、約7:3で
あることことにその構成上の特徴を有し、これにより、
筒状本体内において、被攪拌物の対流がより一層発生し
やすくなり、被攪拌物の研磨等をより効果的なものにす
ることができるという効果を奏するものである。
【0077】そして、請求項8に係る発明の被攪拌物の
攪拌及び研磨方法は、請求項6又は7に記載の被攪拌物
の攪拌及び研磨方法に対して、前記被攪拌物は、ガラス
カレットと水との混合物であり、筒状本体の回転速度
は、毎分約12回転〜毎分約20回転であることにその
構成上の特徴を有し、これにより、筒状本体内において
被攪拌物による対流が確実に発生し、この対流が衝突す
ることにより被攪拌物の研磨を確実且つ効果的に行える
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌装置の立面図である。
【図2】本発明に係る攪拌装置の筒状本体の内部を側方
から示した図である。
【図3】図4に示す筒状本体の、C−C線断面図であ
る。
【図4】図1に示した攪拌装置の側面図である。
【図5】シャフト部材に固定された第2の攪拌部材の斜
視図である。
【符号の説明】
10 筒状本体 11 板材 12 シャフト部材 13 開口部 14 蓋体 15 ヒンジ 16 ハンドル 20 第1の攪拌部材 30 第2の攪拌部材 31 板部材 32 断面略Ω状の基部 33 固定ボルト 40 駆動手段 41 モータ 42 モータ軸 43 スプロケット 44 チェーン 50 軸受け 60 フレーム 70 受け皿 80 クレーン機構 100 攪拌装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月9日(2000.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA01 AB01 AB04 AB06 CA06 CB03 4D004 AA18 BA02 CA04 CA15 CA30 CA50 CB26 4G036 AA05 4G037 DA21 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定された板状の第1の攪
    拌部材と、 前記筒状本体の適宜の位置に配置固定され、前記第1の
    攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための第2
    の攪拌部材と、 前記筒状本体を回転駆動する駆動手段と、を有すること
    を特徴とする攪拌装置。
  2. 【請求項2】 内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、 被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は筒状本体から
    取り出すために、当該筒状本体に設けられた開口部と、 当該開口部を密閉状態で閉鎖するための蓋体と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定された板状の第1の攪
    拌部材と、 前記筒状本体の回転軸に沿った適宜の位置に配置固定さ
    れ、前記第1の攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を攪拌
    するための第2の攪拌部材と、 前記筒状本体を回転駆動する駆動手段と、を有すること
    を特徴とする攪拌装置。
  3. 【請求項3】 内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒
    状本体と、 被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は当該筒状本体
    から取り出すために、当該筒状本体の互いに離間した位
    置に設けられた2つの開口部と、 当該各開口部を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋体
    と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定された第1の攪拌部材
    と、 前記筒状本体の回転軸に沿った適宜の位置に基端部が固
    定され、前記第1の攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を
    攪拌するための第2の攪拌部材と、 前記筒状本体を回転駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とする攪拌及び研磨装置。
  4. 【請求項4】 内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒
    状本体と、 被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は当該筒状本体
    から取り出すために、当該筒状本体の互いに離間した位
    置に設けられた2つの開口部と、 当該各開口部を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋体
    と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定されて、前記筒状本体
    の中央又は両端方向に向けて攪拌する第1の攪拌羽根
    と、 前記筒状本体の回転軸に沿った適宜の位置に基端部が固
    定され、前記第1の攪拌羽根と異なる方向に被攪拌物を
    攪拌するための第2の攪拌羽根と、 前記筒状本体を回転駆動する駆動手段と、を有すること
    を特徴とする攪拌及び研磨装置。
  5. 【請求項5】 内部に被攪拌物を収納する略円筒状の筒
    状本体と、 被攪拌物を前記筒状本体内へ収納し、又は当該筒状本体
    から取り出すために、当該筒状本体の互いに離間した位
    置に設けられた2つの開口部と、 当該各開口部を密閉状態で閉鎖するための2つの蓋体
    と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定されて、筒状本体の中
    央又は両端方向に向けて攪拌する第1の攪拌羽根と、 前記筒状本体に固定された回転軸に沿った適宜の位置に
    て基端部が着脱可能に固定され、前記筒状本体の一端方
    向に被攪拌物を攪拌するための第2の攪拌羽根と、 前記回転軸を介して前記筒状本体を回転駆動する駆動手
    段と、を有することを特徴とする攪拌及び研磨装置。
  6. 【請求項6】 内部に被攪拌物を収納する筒状本体と、 当該筒状本体に設けられた開口部と、 当該開口部を密閉状態で閉鎖するための蓋体と、 前記筒状本体の内壁面に突設固定された板状の第1の攪
    拌部材と、 前記筒状本体の回転軸に沿って配置固定され、前記第1
    の攪拌部材と異なる方向に被攪拌物を攪拌するための第
    2の攪拌部材と、 前記筒状本体を回転駆動する駆動手段と、 からなる攪拌装置を用いた被攪拌物の攪拌方法であっ
    て、 前記開口部から筒状本体の内部に被攪拌物と水を収納す
    るステップと、 当該筒状本体を駆動手段によって回転駆動し、被攪拌物
    を第1及び第2の各攪拌部材によって異なる方向に移動
    させるステップと、を有することを特徴とする被攪拌物
    の攪拌及び研磨方法。
  7. 【請求項7】 前記被攪拌物は、ガラスカレットであ
    り、水との混合比は、約7:3であることを特徴とする
    請求項6に記載の被攪拌物の攪拌及び研磨方法。
  8. 【請求項8】 前記被攪拌物は、ガラスカレットと水と
    の混合物であり、筒状本体の回転速度は、毎分約12回
    転〜毎分約20回転であることを特徴とする請求項6又
    は7に記載の被攪拌物の攪拌及び研磨方法。
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