JP2001314168A - 調味用組成物 - Google Patents

調味用組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 香味力価、持続性に優れた嗜好性の高い調理
香味を有する調味用組成物を提供する。 【解決手段】 醤油製造副生成物と香味野菜を含有する
混合物を90〜150℃で加熱してなる調味用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調味用組成物に関
し、特に、調味・付香料および調味食品用途に用いられ
る調味用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】加工食品は、その製造過程における加熱
および喫食時の加熱により、香味を損失しやすく、さら
には、流通・保存の過程で好ましくない風味が生成する
等の問題を包含している。また、近年、利便性の高い即
席食品の普及がめざましいが、電子レンジ加熱や湯を注
ぐだけの短時間加熱で喫食するため、本来の時間をかけ
た料理に比べ調理香に欠ける。こうした問題に対し、風
味の補強、補正を目的に、調理反応と呼ばれる糖類およ
びその相当物とアミノ酸およびその相当物との加熱反応
によって生じる調理反応組成物が調理香味を有すること
から、調理食品および加工食品に用いられる。しかし、
その香味質は単調であり、また、香味力価、持続性に限
度があり、前述の加工食品および調味食品特有の問題の
解決は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、香味力価、
持続性に優れた嗜好性の高い調理香味を有する調味用組
成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、醤油製造副生成
物と香味野菜を含有する混合物を加熱することにより、
嗜好性の高い香味を有する調味用組成物を得ることが可
能という知見に至り、本発明を完成した。すなわち、本
発明の構成は、下記のとおりである。 (1)醤油製造副生成物と香味野菜を含有する混合物を
90〜150℃で加熱してなることを特徴とする調味用
組成物。 (2)上記混合物が、さらに油脂を含有することを特徴
とする上記(1)記載の調味用組成物。 (3)醤油製造副生成物が、醤油油および醤油火入れオ
リのいずれか一方、または両方であることを特徴とする
上記(1)または(2)記載の調味用組成物。 (4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の調味用
組成物を調味食品に含有させてなることを特徴とする調
味食品。 (5)上記(1)から(3)のいずれかに記載の調味用
組成物を加工食品に含有させてなることを特徴とする加
工食品。
【0005】以下、本発明について詳述する。本発明の
醤油製造副生成物とは、醤油油、醤油火入れオリ、醤油
絞り粕を指す。また、利用に関しては、これら醤油製造
副生成物原体のほか、必要に応じて粉末化して用いても
よい。醤油の一般的な製造工程は、原料大豆と麹とを発
酵・熟成させた熟成もろみを圧搾して固ー液分離する。
得られた液層分画は油相、水層に分離し、静置分離によ
り生揚げ醤油と脂肪成分とに分離される。さらに、生揚
げ醤油は火入れされ粘性の高い沈殿物が生成し、それを
分離して製品となる。
【0006】醤油油とは、熟成もろみを圧搾して得られ
た液層分画の上層に浮遊する浮き油の総称である。成
分、性状は、脂肪分の他に醤油発酵、熟成工程で産生さ
れる有機酸類、アミノ酸類、その他揮発成分等が含ま
れ、強い醤油様香気を有する液体状である。また、醤油
火入れオリとは、生揚げ醤油を火入れした際に生成する
沈殿物の総称であり、成分的には水分の他に、蛋白質、
アミノ酸類、醤油発酵、熟成工程で産生される有機酸類
等が含まれ、醤油様の風味を有し、粘性の高い液体から
ペースト状の形態である。醤油絞り粕とは、熟成もろみ
圧搾により得られた固形分の総称であり、水分、水不溶
成分と蛋白質、アミノ酸類、醤油発酵、熟成工程で産生
される有機酸類等が含まれ、重い醤油様の風味を有する
固形状のものである。
【0007】なお、これら醤油製造副生成物は、丸大
豆、脱脂大豆由来いずれのものであってもよく、特に精
製の必要はないが、保存状態、形態、期間によっては風
味変化が起こるため、新鮮なものを用いることが好まし
い。また、これらの醤油製造副生成物は単独で、また、
2種類以上併用して用いることができる。特に醤油油、
醤油火入れオリの単独または併用が好ましい。利用の形
態としては、原体または適宜粉末化して用いてもよい。
本発明において、醤油製造副生成物の配合量に特に制限
はないが、醤油製造副生成物換算で0.01〜50重量
%の範囲が好ましい。より好ましくは0.05〜30重
量%である。醤油製造副生成物の添加量が多い場合に
は、エグ味のような呈味が強くなる傾向にあり、また、
逆に添加量が少ない場合には、香味力価が不足する傾向
にある。
【0008】本発明の香味野菜は特に限定しないが、例
を挙げれば、オニオン、ガーリック、シャロット、ラッ
キョウ、ネギ、リーキ、ワケギ、ヤグラネギ、アサツ
キ、ニラ、ニンジン、キャベツ、ハクサイ等が挙げら
れ、より好ましくはオニオン、ガーリックである。利用
の形態としては、原体、破砕品、すりおろし品、抽出エ
キス、抽出エキス乾燥品、圧搾搾汁液、圧搾搾汁液粉末
品、乾燥品、乾燥粉末品等形態、性状を問わず利用でき
る。配合量については液体、乾燥品等利用の形態は問わ
ず固形分換算香味野菜ベースで0.01〜80重量%で
あり、好ましくは0.05〜50重量%である。
【0009】次に、上記醤油製造副生成物、香味野菜を
含有、混合したものを加熱するが、加熱温度は90〜1
50℃の範囲であり、好ましくは90〜130℃、より
好ましくは100〜120℃である。加熱温度が90℃
より低いと、目的とする調味用組成物は得られず、逆に
150℃より高いと、好ましくない香味が発現する場合
がある。また、加熱時間は0.5〜300分、好ましく
は1〜180分である。上記加熱温度の場合と同様に、
加熱時間が0.5分より短いと、目的とする調味用組成
物が得られず、逆に180分より長いと、好ましくない
香味が発現する場合がある。製造する際の圧力条件とし
ては、常圧、加圧、減圧いずれも用いることができる。
装置としては、特に限定はないが、例を挙げれば、直
火、蒸気、電気ヒーター、熱風等を熱源とする直接およ
び間接加熱による容器状の装置で、これに被処理物を充
填後、加圧加熱等により処理する。生産効率、装置の簡
易性および経済性から、ジャケット構造を有する装置に
よる間接加熱法が好ましい。攪拌機能が付加されている
装置はより好ましい。
【0010】本発明の調味用組成物に、その他の成分と
して油脂を含有していてもよく、利用の形態または用途
によっては、油脂を含有している方が香味面で好ましい
場合もある。上記の油脂とは食用脂肪油脂であり、その
起源、性状(固形、液体)を問わず利用できる。例を挙
げれば、牛脂、豚脂、鶏脂、羊脂、鯨油、大豆油、ごま
油、菜種油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、オリーブ
油、米油、落花生油、ヒマワリ油、コーン油、カカオ
脂、綿実油、魚油、乳脂肪、硬化油、マーガリン、ショ
ートニング等が挙げられる。好ましくは牛脂、豚脂、鶏
脂であり、風味に優れる加工度の低い粗製のものがより
好ましい。加工度の低い粗製油脂は保存性が悪いため新
鮮なものを用いるのがよい。
【0011】本発明の調味用組成物には、その特徴を損
なわない範囲で公知の方法に従い、調味用基質を適宜添
加して用いることができる。例を挙げれば、肉感を付加
する目的で、含硫化合物を用いることができる。公知の
ものとしては、チアミン類、タウリン、シスチン、シス
テイン類、メチオニン等がある。また、調理反応を積極
的に利用し、香ばしいロースト香味を付加する目的で、
糖類、アミノ酸類を用いることができる。糖類として
は、グルコース、キシロース、リボース、フラクトー
ス、ソルボース、ガラクトース等の単糖類、蔗糖、乳
糖、麦芽糖、パラチノース等の2糖類、あるいはそれ以
上のすべてのオリゴ糖や澱粉の加水分解物などが挙げら
れ、あるいはそれら二種以上の混合物も利用できる。好
ましくは単糖類類ないし2糖類である。
【0012】アミノ酸としては、グリシン、アラニン、
アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイ
ン、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジ
ン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、イソロイ
シン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニ
ン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、
チロシン、バリン等の単一アミノ酸およびその塩類、あ
るいはそれらの二種以上の混合物または動植物蛋白の酸
加水分解物、動植物蛋白の酵素分解物、魚醤、醤油、酵
母エキス等、アミノ酸を含有する食品または調味料が挙
げられる。好ましくは動植物蛋白の加水分解物、醤油お
よび酵母エキスである。ここに例示した含硫化合物、糖
類、アミノ酸類以外の食品および食品添加物を含有して
いてもよい。
【0013】本発明の調味用組成物は、調味・付香料と
して調味食品および加工食品へ用いてもよい。本発明の
調味用組成物を加工食品へ0.05〜15重量%添加す
ることにより、嗜好性の高い、自然で持続性の強い調理
香味を付加するとともに、好ましくない風味をマスキン
グすることができる。適用される加工食品は特に限定は
ないが、例を挙げれば、ハンバーグ、ミートボール、餃
子、中華饅、焼売、春巻き、茶碗蒸し、ラーメン、焼き
そば、焼きうどん、スパゲッティー、コロッケ、メンチ
カツ、ビザ、たこ焼き、お好み焼き、もんじゃ焼き、麻
婆豆腐、ピラフ、おこわ、炊き込みご飯、調理パン、パ
イ、クレープ、揚げ蒲鉾、煎餅、おかき、スナック菓
子、焼き肉、野菜炒め、酢豚、八宝菜、親子丼、牛丼、
中華丼、スープ、カレー等である。特に簡便性を求めら
れる、レンジ対応型冷凍食品、レトルト食品、缶詰類は
特に有効である。本発明の調味用組成物は、そのままで
調味食品として用いてもよい。嗜好性の高い調理香味を
有し、調味食品として特に有効に利用できる。調味食品
としては、タレ、ソース、スープまたは各種食材調味ベ
ース等に利用される。
【0014】上記のタレとしては、焼き肉のタレ、ジン
ギスカンのタレ、ローストビーフのタレ、蒲焼きのタ
レ、餃子のタレ、焼売のタレ、納豆のタレ、焼き鳥のタ
レ、みそカツのタレ、ミートボールのタレ、しゃぶしゃ
ぶのタレ等に用いられる。ソースとしては、とんかつソ
ース、中濃ソース、ウスターソース、ステーキソース、
デミグラスソース、カレーソース、てりやきソース、焼
きそばソース、焼きうどんソース、パスタソース、ハン
バーガーソース、ブラウンソース、ビザソース、たこ焼
きソース、お好み焼きソース、もんじゃ焼きソース、ク
リームソース等に用いられる。また、スープとしては、
ラーメンスープ、中華スープ、チキンコンソメスープ、
ビーフコンソメスープ、オニオンスープ、うどんスー
プ、寄せ鍋スープ、石狩鍋スープ、カニすきスープ、キ
ムチ鍋スープ、回鍋肉スープ、もつ鍋スープ、おでんつ
ゆ、フカヒレスープ、テールスープ等に用いられる。ま
た、各種食材の調味ベースとしては、チャーハンの素、
麻婆豆腐の素、バンバンジーの素、八宝菜の素、豚汁の
素、炊き込みご飯の素、酢豚の素、親子丼の素、牛丼の
素、カツ丼の素、玉子丼の素、中華丼の素、煮物調味
液、スキヤキ割り下等に用いられる。利用の形態として
は、液状、粘性を有するペースト状、固形状、粒状、粉
状等いずれの形態でも利用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定
されるものではない。
【実施例1】表1に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを110℃で15分加熱して粘性を有する液状
焼き肉のタレを得た。この液状焼き肉のタレについて評
価を行った。
【比較例1〜3】表1に示す原料配合に従って原料を混
合し、これを比較例1では110℃で15分、比較例2
および3では85℃で15分加熱して粘性を有する液状
焼き肉のタレを得た。この液状焼き肉のタレについて評
価を行った。
【0016】
【表1】
【0017】上記実施例1および比較例1〜3の液状焼
き肉のタレについての評価結果は、次のとおりである。 実施例1:好ましく持続性の強い香味を有する焼き肉の
タレである。 比較例1:単調な醤油ベースの焼き肉のタレである。 比較例2:異臭(刺激臭、重い熟成臭)が強く感じられ
る。 比較例3:全く単調で全体のまとまりがない。
【0018】
【実施例2】表2に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを105℃で30分加熱して液状の濃縮ラーメ
ンスープを得た。この濃縮ラーメンスープの10%溶液
について試飲評価を行った。
【比較例4〜6】表2に示す原料配合に従って原料を混
合し、これを比較例4では105℃で30分、比較例5
および6では85℃で30分加熱して液状の濃縮ラーメ
ンスープを得た。この濃縮ラーメンスープの10%溶液
について試飲評価を行った。
【0019】
【表2】
【0020】上記実施例2および比較例4〜6の濃縮ラ
ーメンスープについての評価結果は、次のとおりであ
る。 実施例2:嗜好性の高い深く持続性のある香味が付与さ
れた好ましい醤油ラーメンスープである。 比較例4:単調な醤油ベースのラーメンスープである。 比較例5:重い熟成臭が強く、異臭漂うラーメンスープ
である。 比較例6:単調な醤油ベースのスープである。
【0021】
【実施例3】表3に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを121℃で30分加熱して麻婆豆腐の素を得
た。この麻婆豆腐の素50gと市販豆腐200gを用い
て、常法により麻婆豆腐を試作し、この麻婆豆腐につい
て評価を行った。
【比較例7】表3に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを121℃で30分加熱して麻婆豆腐の素を得
た。この麻婆豆腐の素を用い、実施例3と同様に麻婆豆
腐を試作し、この麻婆豆腐について評価を行った。
【0022】
【表3】
【0023】上記実施例3および比較例7の麻婆豆腐に
ついての評価結果は、次のとおりである。 実施例3:嗜好性の高い深く持続性のある香味、濃厚な
コク味が付与された好ましい麻婆豆腐である。 比較例7:単調な醤油ベースの麻婆豆腐である。
【0024】
【実施例4】表4に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを121℃で30分加熱して炒飯の素を得た。
この炒飯の素を用い、常法により炒飯を試作し、その炒
飯について評価を行った。
【比較例8〜10】表4に示す原料配合に従って原料を
混合し、これを比較例8では121℃で30分、比較例
9および10では85℃で30分加熱して炒飯の素を得
た。この炒飯の素を用い、実施例4と同様に炒飯を試作
し、その炒飯について評価を行った。
【0025】
【表4】
【0026】上記実施例4および比較例8〜10の炒飯
についての評価結果は、次のとおりである。 実施例4:嗜好性の高い深く持続性のある香味、濃厚な
コク味が付与された好ましい炒飯である。 比較例8:単調な醤油ベースの炒飯である。 比較例9:重い熟成臭が強く、異臭漂う炒飯である。 比較例10:単調な醤油ベースの炒飯である。
【0027】
【実施例5】表5に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを121℃で30分加熱して油脂ペースト状の
調味用組成物を得た。この調味用組成物を用い、通常の
方法によりハンバーグを試作し、そのハンバーグについ
て評価を行った。
【比較例11〜13】表3に示す原料配合に従って原料
を混合し、これを比較例11では121℃で30分、比
較例12および13では85℃で30分加熱して調味用
組成物を得た。この調味用組成物を用い、実施例5と同
様にハンバーグを試作し、そのハンバーグについて評価
を行った。
【0028】
【表5】
【0029】上記実施例5および比較例11〜13のハ
ンバーグについての評価結果は、次のとおりである。 実施例5:好ましい調理風味、旨味、甘味、コク味等、
呈味が付与された。 比較例11:旨味を主とした全体を調える調味効果はあ
ったが、コク味、風味がかなり不足し、全体に単調であ
る。 比較例12:刺激臭、醤油油風味が強く付与され異臭に
近い。 比較例13:オニオン由来の辛味が強く、不快である。
【0030】
【実施例6】表6に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを120℃で30分加熱して油脂ペースト状の
調味用組成物を得た。この調味用組成物を用い、表7の
餃子試作配合表に示す原料配合および仕込みにより、通
常の餃子の製造方法である前処理、混合、成形、蒸しの
工程に従って餃子を試作し、その餃子について評価を行
った。
【比較例14〜16】表6に示す原料配合に従って原料
を混合し、これを比較例14では120℃で30分、比
較例15および16では85℃で30分加熱して調味用
組成物を得た。この調味用組成物を用い、実施例6と同
様に餃子を試作し、その餃子について評価を行った。
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】上記実施例6および比較例14〜16の餃
子についての評価結果は、次のとおりである。 実施例6:好ましい調理風味、旨味、甘味、コク味等、
呈味が付与された。 比較例14:旨味を主とした全体を調える調味料効果は
あったが、コク味、風味が不足し、全体に単調である。 比較例15:刺激臭、熟成みそ臭等、醤油油風味が強く
付与され異臭に近い。 比較例16:ガーリック由来の辛味が強く、不快であ
る。
【0034】
【実施例7】表8に示す原料配合に従って原料を混合
し、これを120℃で30分加熱して油脂ペースト状の
調味用組成物を得た。この調味用組成物を用い、表9の
餃子試作配合表に示す原料配合および仕込みにより、通
常の餃子の製造方法である前処理、混合、成形、蒸しの
工程に従って餃子を試作し、その餃子について評価を行
った。
【比較例17〜19】表8に示す原料配合に従って原料
を混合し、これを比較例17では120℃で30分、比
較例18および19では85℃で30分加熱して調味用
組成物を得た。この調味用組成物を用い、実施例7と同
様に餃子を試作し、その餃子について評価を行った。
【0035】
【表8】
【0036】
【表9】
【0037】上記実施例7および比較例17〜19の餃
子についての評価結果は、次のとおりである。 実施例7:持続性ある香ばしい好ましくロースト風味、
旨味、甘味、コク味等が付与された。 比較例17:ガーリックの辛みが強く残存し苦辛く、不
快である。 比較例18:重い醤油風味が付与されたが、単調であ
る。 比較例19:素材臭およびガーリック臭が強く、まとま
りに欠け不味い。
【0038】
【発明の効果】本発明の調味用組成物は、優れた香味を
有する調味食品である。また、本発明の調味用組成物を
加工食品へ添加することにより、嗜好性の高い、自然で
持続性の強い調理香味を付加するとともに、好ましくな
い風味をマスキングすることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醤油製造副生成物と香味野菜を含有する
    混合物を90〜150℃で加熱してなることを特徴とす
    る調味用組成物。
  2. 【請求項2】 上記混合物が、さらに油脂を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の調味用組成物。
  3. 【請求項3】 醤油製造副生成物が、醤油油および醤油
    火入れオリのいずれか一方、または両方であることを特
    徴とする請求項1または2記載の調味用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の調味
    用組成物を調味食品に含有させてなることを特徴とする
    調味食品。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の調味
    用組成物を加工食品に含有させてなることを特徴とする
    加工食品。
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