JP2015159780A - 食品及びその製造方法 - Google Patents
食品及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015159780A JP2015159780A JP2014037843A JP2014037843A JP2015159780A JP 2015159780 A JP2015159780 A JP 2015159780A JP 2014037843 A JP2014037843 A JP 2014037843A JP 2014037843 A JP2014037843 A JP 2014037843A JP 2015159780 A JP2015159780 A JP 2015159780A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- soy sauce
- insoluble
- food
- fired
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
- Seasonings (AREA)
Abstract
【解決手段】醤油火入れオリから得られた水不溶性凝集物由来の蛋白質を、0.006〜0.19%(w/w)となるように食品に添加する。
【効果】調味料等の食品を製造する際に、食品に添加することで簡便にコク味を増強できる、利便性が高い調味料の製造方法を提供することができ、また、該製造方法によりコク味が増強した調味料等の食品を提供できる。
【選択図】なし
Description
(1)醤油火入れオリから得られた水不溶性凝集物を含有する食品、
(2)(1)に記載の食品において、醤油火入れオリから得られた水不溶性凝集物由来の蛋白質を、0.006〜0.19%(w/w)含有する食品、
(3)(1)に記載の食品において、醤油火入れオリから得られた水不溶性凝集物を、食品に添加することを特徴とする、食品の製造方法、
(4)(3)に記載の食品の製造方法において、醤油火入れオリから得られた水不溶性凝集物由来の蛋白質を、0.006〜0.19%(w/w)となるように食品に添加することを特徴とする、食品の製造方法、
に関する。
水不溶性凝集物は、濃口醤油を火入れして副生した醤油火入れオリ(キッコーマン食品社製)を原料として製造した。上記火入れオリを、MF膜を用いてろ過後、膜の不透過側に残留する濃縮液5kgに水20kgを混合し、10,000rpm(18,780×g)、20℃で30分間遠心分離した後、透明な上澄み液を除去し、1,260gの残渣物を得た。この残渣物に、さらに水5,040gを加え、ホモジナイザー(ポリトロン(登録商標)ホモジナイザーPT3100、キネマチカアーゲー社製)にて均質化処理(8000rpm、2分)をした後、再度上記と同様に遠心分離処理してから、透明な上澄み液を除去し、水不溶性凝集物901.4gを得た。次に、該凝集物901.4gに水100gを加え、上記と同様の条件で均質化処理をした後、80メッシュのフィルターを通し、1001.4gのペースト状水不溶性凝集物を得た。
水不溶性凝集物を食品に添加した際に、食品中の水不溶性凝集物由来の蛋白質濃度を算出するために、水不溶性凝集物の蛋白質量を算出した。水不溶性凝集物に含まれる蛋白質量は、改良ケルダール法によって窒素量を求めた後、五訂増補日本食品標準成分表(2009)の一般成分の分析法に記載されている蛋白質の算出法に基づいて、窒素量に調味料(醤油類)の窒素−蛋白質換算係数5.71を乗じることで求めた。表1に、上記で得られたペースト状水不溶性凝集物に含まれる水分含量及び蛋白質量を示した。また、比較として、上記の醤油火入れオリを3日間放置した後の上澄み液を、ろ紙(No.2、東洋濾紙社製)及びメンブレンフィルター(C045A、東洋濾紙社製)を用いてろ過して得られた、水不溶性凝集物を除去した醤油火入れオリのろ過液及び醤油火入れオリに関して、両者の窒素量を改良ケルダール法で測定し、両者の窒素量から算出された蛋白質量の差から醤油火入れオリに含有する水不溶性蛋白質の含量を算出し、結果を表1に示した。
上記と同様の条件でホモジナイザーを用いて均質化処理した醤油火入れオリとペースト状水不溶性凝集物について、100mlのメスシリンダーにそれぞれ100mlを量りとり、35℃で12〜24時間放置した。ペースト状水不溶性凝集物からの不溶性凝集物の分離に関する安定性の評価は、メスシリンダーの背面に500ルクスの蛍光灯の光を照射し、メスシリンダー内の溶液において、水不溶性凝集物が沈殿してくることで生じる上部が淡く下部が濃くなる現象を目視で観察し、この上部から下部にかけて溶液の濃淡が観察される場合を×、濃淡が観察されない場合を○として評価した。結果を表2に示した。
2Lのステンレス製カップに、上記で製造したペースト状水不溶性凝集物68.3gを市販の濃口醤油(比重1.17)(キッコーマン食品社製)800mlに添加してから、ホモジナイザーで均質化処理(8,000rpm、2分)をした後、濃口醤油を加え全量を1Lに調整して、水不溶性凝集物由来の蛋白質を0.3%(w/v)含有する醤油(比重1.17)を製造した。ついで、この醤油をさらに濃口醤油で希釈して、蛋白質を醤油中に0.005〜0.3%(w/v)含む試験例1〜6の醤油を作成した。なお、水不溶性凝集物を添加しない市販の濃口醤油を比較例1とした。
表4に記載した原料を配合して混和し、水で全量を1000gとした焼肉のたれを、80℃に達温加熱した後、室温まで冷却して、比較例2の焼肉のたれを製造した。また、醤油に水不溶性凝集物を添加してから、ホモジナイザーを用いて均質化し、さらに、砂糖、味醂、にんにく、しょうが、黒胡椒パウダー、唐辛子パウダーを表4の配合で混和し、水で全量を1000gとした混合液を、80℃に達温加熱した後、室温まで冷却し、本発明の試験例7の焼肉のたれを製造した。また、試験例7の加熱温度を100℃とした焼肉のたれを試験例8とした。なお、試験例7と試験例8の焼肉のたれに含まれる水不溶性凝集物由来の蛋白質量が、0.02%(w/w)となるように水不溶性凝集物を配合した。
表5に記載した原料配合量で、めんつゆを製造し、上記で製造した水不溶性凝集物を添加して、めんつゆにおけるコク味増強効果を検討した。めんつゆは、濃口醤油、砂糖、味醂、かつおエキス、昆布エキスを混合し、水で全量を1000gとした混合液を、80℃に加熱した後、室温まで冷却し、比較例3のめんつゆを製造した。また、濃口醤油に水不溶性凝集物を添加してホモジナイザーで均質化した後、砂糖、味醂、かつおエキス、昆布エキスを混合した。ついで、この混合物を水で全量を1000gとした混合液を80℃に加熱した後、室温まで冷却し、試験例9のめんつゆを製造した。さらに、試験例9の加熱温度を100℃としためんつゆを試験例10とした。なお、試験例9及び10の水不溶性凝集物由来の蛋白質の含有量が、0.04%(w/w)となるように水不溶性凝集物を配合した。
市販の固形のコンソメを80℃の300gのお湯で溶解したコンソメスープを比較例4とした。また、コンソメを80℃、100gの湯に溶解した後、上記の製造方法で製造したペースト状水不溶性凝集物を添加してから、さらに80℃の湯で、全量を300gに調整したコンソメスープを試験例11とした。コク味の増強効果の評価は、実施例1に記載した方法に基づいて実施した。結果を表6に示す。
Claims (4)
- 醤油の火入れオリから得られた水不溶性凝集物を含有する食品。
- 請求項1に記載の食品において、醤油の火入れオリから得られた水不溶性凝集物由来の蛋白質を、0.006〜0.19%(w/w)含有する食品。
- 請求項1に記載の食品において、醤油の火入れオリから得られた水不溶性凝集物を、食品に添加することを特徴とする、食品の製造方法。
- 請求項3に記載の食品の製造方法において、醤油の火入れオリから得られた水不溶性凝集物由来の蛋白質を、0.009〜0.19%(w/w)となるように食品に添加することを特徴とする、食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014037843A JP2015159780A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 食品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014037843A JP2015159780A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 食品及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015159780A true JP2015159780A (ja) | 2015-09-07 |
Family
ID=54183341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014037843A Pending JP2015159780A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 食品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015159780A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001314168A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Japan Tobacco Inc | 調味用組成物 |
JP2006280266A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Takahashi Yajiuemon Shoten:Kk | 調味料 |
-
2014
- 2014-02-28 JP JP2014037843A patent/JP2015159780A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001314168A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Japan Tobacco Inc | 調味用組成物 |
JP2006280266A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Takahashi Yajiuemon Shoten:Kk | 調味料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104886519A (zh) | 一种用于凉拌菜的香辣调味汁及其制备工艺 | |
JP6766819B2 (ja) | マヨネーズ様調味料 | |
RU2571850C2 (ru) | Способ приготовления горчичного соуса | |
JPWO2013021708A1 (ja) | フリーズドライ醤油及び醤油含有調味料 | |
JP5602066B2 (ja) | 醤油由来調味料 | |
JP5121964B2 (ja) | 野菜粒子含有液状調味料の製造方法 | |
WO2014142267A1 (ja) | 風味付与組成物、煮込み料理様風味が付与された飲食品及びその製造方法 | |
JP2013027343A (ja) | にんにく含有液体調味料 | |
JP5032208B2 (ja) | 微細化香辛料含有組成物 | |
TWI683629B (zh) | 香料組成物 | |
JP6494326B2 (ja) | 食塩低減組成物、及び減塩加工食品の製造方法 | |
JPS60256344A (ja) | 調味油の製造法 | |
JP2015159780A (ja) | 食品及びその製造方法 | |
JP4799439B2 (ja) | ソース | |
JP6564655B2 (ja) | タレ及びその製造方法 | |
JP2013141420A (ja) | 醤油含有調味料 | |
JP6247042B2 (ja) | 納豆用液体調味料 | |
KR20210071655A (ko) | 다양한 활용이 가능한 고추장 소스 제조방법 | |
JP2009232802A (ja) | 豆乳様の鍋物調味液 | |
JP2021040504A (ja) | たれの製造方法 | |
JP5138162B2 (ja) | エキスの製造方法 | |
JP5867661B1 (ja) | 香料組成物 | |
JP2020043846A (ja) | 酸味つゆ及び液体調味料 | |
JP2011211988A (ja) | 減カロリー飲食品用組成物 | |
JP7363481B2 (ja) | 風味組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171026 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171121 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20171121 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180320 |