JP2001314105A - 移動式苗移植機 - Google Patents

移動式苗移植機

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JP2001314105A JP2000135899A JP2000135899A JP2001314105A JP 2001314105 A JP2001314105 A JP 2001314105A JP 2000135899 A JP2000135899 A JP 2000135899A JP 2000135899 A JP2000135899 A JP 2000135899A JP 2001314105 A JP2001314105 A JP 2001314105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗移植機における苗植付け機構15を、水平
横向きで回転する駆動軸38に固着したロータリケース
40の左右両端の各々に、左右に開くように縦割りされ
たカップ体17を設けて成るロータリー式に構成した場
合に、苗移植機を畝越え移動するときに、そのカップ体
17が畝に接触することを回避する。 【解決手段】 前記苗植付け機構15におけるロータリ
ケース40が取付く駆動軸38のへの動力伝達部に、ク
ラッチ機構70と、定位置停止手段とを設けて、前記ク
ラッチ機構を動力伝達遮断に操作したとき前記ロータリ
ケース40の回転が、その両カップ体17が圃場から離
れた位置で停止するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗トレイにおける
多数個のポット内に入れた各種の作物の苗を、圃場に対
して、適宜速度で走行しながら適宜間隔で植付けるよう
にした移動式の苗移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の苗移植機は、例えば、特
開平7−8029号公報及び特開平9−28130号公
報等に開示されているように、おおまかにいって、左右
走行車輪にて走行する走行機体に、動力源としてのエン
ジンと、この走行機体に搭載した苗トレイにおける各ポ
ットから苗を一株ずつ取り出して後述する移植機構に供
給する苗取り出し供給機構と、前記苗取り出し供給機構
からの苗を圃場に対して移植する苗植付け機構とを設け
た構成であり、また、この苗移植機のうち前記苗植付け
機構は、左右に開くように縦割りされたカップ体内に前
記苗取り出し供給機構からの苗を受け入れると、前記カ
ップ体がその下端を圃場に差し込むように下降動したの
ち左右に開くことにより、苗を圃場に植付けるという構
成にしている。
【0003】この場合、従来は、その苗植付け機構に一
つのカップ体を設けて、この一つのカップ体を上下動す
るという構成にしていたために圃場に対する苗の植付け
速度が遅かった。
【0004】そこで、最近では、前記苗植付け機構を、
伝動ケースの側面から水平横向きに突出して回転する駆
動軸にロータリケースを固着し、このロータリケースの
左右両端の各々に、左右に開くように縦割りされたカッ
プ体を設けて、この両カップ体を前記ロータリケースの
回転によって上下動するようにしたロータリー式に構成
することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、苗植付け機構
を前記したようにロータリー式に構成した場合、その両
カップ体は、その一方のカップ体が最上部に位置すると
き他方の最下部に位置するというように、駆動軸に挟ん
で180度の位相位置に設けられていることにより、苗
移植機を、前記ロータリケースの回転を停止した状態
で、畝を越えて移動するとき等において、前記両カップ
体のうち最下部に位置するカップ体が畝に接触すること
になるから、カップ体を破損又は損傷したり、或いは、
畝を覆っている合成樹脂フィルム(いわゆるマルチフィ
ルム)を破ったりする事態が多発するという問題があっ
た。
【0006】本発明は、この問題を解消することを技術
的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「圃場を走行する走行機体に、これに
搭載した苗トレイにおける各ポットから苗を一株ずつ取
り出す苗取り出し供給機構と、前記苗取り出し機構から
の苗を圃場に対して移植する苗植付け機構とを備え、更
に、前記苗植付け機構を、水平横向きで回転する駆動軸
に固着したロータリケースの左右両端の各々に、左右に
開くように縦割りされたカップ体を設けて、この両カッ
プ体を前記苗取り出し機構と圃場との間を上下動するロ
ータリー式に構成して成る苗移植機において、前記苗植
付け機構におけるロータリケースが取付く駆動軸のへの
動力伝達部に、その動力伝達を断続操作するクラッチ機
構と、このクラッチ機構を動力伝達遮断に操作したとき
前記ロータリケースの回転をその両カップ体が前記苗取
り出し機構及び圃場の両方から離れた位置で停止するよ
うにした定位置停止手段とを設ける。」という構成にし
た。
【0008】
【発明の作用・効果】このように構成することにより、
苗植付け機構におけるロータリケースの回転を停止する
とき、この停止を当該ロータリケースにおける両カップ
体が苗取り出し機構及び圃場の両方から離れた位置にし
て行うことができ、苗移植機を畝越え等して移動すると
きにおいて、一方のカップ体が畝に接触することを防止
できるから、前記した畝越え等に際して、カップ体を破
損又は損傷したり、或いは、畝を覆っている合成樹脂フ
ィルム(いわゆるマルチフィルム)を破ったりする事態
が発生することを確実に低減できるのである。
【0009】また、請求項2に記載したように構成にす
ることにより、クラッチ機構の中に定位置停止手段を組
み込むことができて、これらを別々に設ける場合に比べ
て、小型・軽量化を図ることができる利点を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施の
形態を、図1〜図12の図面について説明する。
【0011】この図において、符号1は、走行機体を示
し、この走行機体1におけるメインフレーム3にはエン
ジン2とミッションケース4とを搭載し、該メインフレ
ーム3の左右両側から後向きに延びる一対のアーム5に
は各々前輪6が装着されており、前記メインフレーム3
における後部側で横方向に延びる駆動横軸ケース(図示
せず)の両端には伝動ケース7を介して後輪8が装着さ
れ、ミッションケース4からの動力が後輪8に伝達され
て、前記走行機体1は移動走行する。
【0012】前記前輪6及び後輪8は、メインフレーム
3に設けられたスイング機構9とスイング用油圧シリン
ダ(図示せず)とを介して昇降揺動可能に構成され、も
って、走行路面、ないしは畝面Mに対して走行機体1の
高さを変更可能(対地高さ調節可能)に構成されてい
る。
【0013】前記走行機体3の後部に延びるように設け
たシャーシフレーム10の上端には後向きに延びるハン
ドル11を設け、シャーシフレーム10に対して苗載台
12が左右に往復移動可能に配置されるように苗供給装
置13が設けられている。
【0014】この苗載台12は後述する横送り機構を介
して左右往復動させるように構成され、この苗載台12
には、苗ポット部14aを平面視で進行方向の前後左右
にマトリックス状に設けた苗トレイ14を載置し、苗載
台12に設けた後述する縦送り機構にて、前記横送りの
移動終端で、苗ポット部14aを走行機体1の前進方向
に1ピッチずつ間欠的に縦送りするように構成するもの
である。
【0015】ロータリー式の苗植付け機構15は、左右
両側の後輪8の間でミッションケース4に走行機体1の
進行方向の後側に延びる1つの植付け伝動ケース16を
介して、その左右両側面に各々設けられている。
【0016】前記両苗植付け機構15は、上昇位置にお
いて移植すべきポット苗Nを受け入れ、下降位置におい
て前記ポット苗Nを圃場に移植するためのカップ体17
等からなり、この両苗植付け機構15の上方には、前記
苗供給装置13における苗トレイ14の苗ポット部14
a内におけるポット苗Nを取り出して前記カップ体17
内に移送・供給するため苗取出爪19等からなる左右一
対の苗取り出し機構18が配設され、前記苗供給装置1
3及び苗取り出し機構18に対してはミッションケース
4からチェンスプロケットに巻掛けられたチェンを介す
る伝達経路を経て動力伝達される。
【0017】また、苗植付け機構15の後方には、畝面
Mを鎮圧する一対の鎮圧輪20が配置されている。
【0018】次に、図2、図5及び図6を参照しながら
前記苗供給装置13について説明する。苗載台12は図
2に示すように、平面視で略矩形状の枠フレーム20
と、該枠フレーム20の一側に配置した縦送り機構とし
ての縦送り用伝動部を内蔵した縦送りケース21と、苗
トレイ14を縦送りするための搬送チェン22と、大小
のチェンスプロケット23,24と、空の苗トレイ22
がハンドル11の後端方向に導かれるにように配置した
ガイドフレーム25等からなる。
【0019】前記苗載台12の枠フレーム20等に装着
した前部の案内コロ26を、前記シャーシフレーム10
に固定された左右長手のコ字型ガイドレール27に嵌挿
する一方、枠フレーム20後部の下向きコ字型のガイド
レール28をシャーシフレーム11の左右両側に固定し
た摺接ガイド片29に載置させて苗載台12が左右に移
動可能に装架されている。
【0020】苗トレイ14は可撓性を有する軟質合成樹
脂材にて構成し、搬送チェン22に搭載されて搬送され
るとき大径のチェンスプロケット23の円周に沿って湾
曲可能となっている。そして、前記左右一対の搬送チェ
ン22は縦送りケース21内の動力伝達系を介して駆動
される縦送り駆動軸30に装着された大径チェンスプロ
ケット23と枠フレーム20に回転自在に装着された従
動軸31における小径チェンスプロケット24とに巻掛
けられている。前記左右一対の搬送チェン22には、適
宜ピッチP1にて横向きの係合ピン32が突設されてお
り、この左右の係合ピン32が苗トレイ14における搬
送前後方向に並ぶ苗ポット部14aの連設部下面側に係
合して確実に図4の矢印C方向に搬送するものである。
【0021】前記横送り機構における伝動ケースから突
出する横送り軸33には往復送りねじ部が形成されてお
り、該往復送りねじ部に螺合する船型キー付き送りブロ
ックと苗載台12におけるフレームから突出する係合ボ
ルト等の係合片とを連結させ、苗載台12を苗トレイ1
4の横幅方向に左右往復移動させるように構成する。
【0022】他方、前記縦送りケース21から突出する
縦送り軸34は、前記苗載台12の横送り終端位置で間
欠的に回動し、該縦送り軸34に前記横送り距離だけ隔
てて設けた一対の蹴り爪(図示せず)は、縦送りケース
21に設けた従動カム(図示せず)を蹴り回動させ、縦
送りケース21内の伝動部を介して前記縦送り駆動軸3
4を間欠回動させ、苗ポット部14aが一定ピッチP1
だけ間欠縦送りされるように構成するものである。
【0023】次に、図4〜図6を参照しながら、苗取出
爪19を有する苗取り出し機構18の構成について説明
する。この苗取り出し機構18は、2条植え装置では、
走行機体1の進行方向に対して左右に適宜(たとえは条
間隔)だけ隔てて2つ配置されるものであり、苗取出爪
19にてポット部14a内からポット苗Nを取り出し
て、上昇位置における前記カップ体17のほぼ真上にて
ポット苗Nを落下させて、当該カップ体17にて苗を受
け止めることができるように配置されるものである。
【0024】即ち、前記苗取出爪19は、二本一対であ
り、前記ミッションケース4からの動力伝達にて作動す
る機構35により、図6に符号36で示す軌跡のように
運動し、先ず、苗トレイ14におけるポット部14a内
に進入して閉じることにより、ポット苗Nを把持し、次
いで、ポット部14a内から後退して前記カップ体17
のほぼ真上に移動したのち開くことにより、ポット苗N
をカップ体17内に落とし込むという作動を行う。
【0025】次に、前記ロータリー式の苗植付け機構1
5の構造を、図3、図4及び図7〜図10を参照して説
明する。ミッションケース4の側面に突出する出力軸と
してのPTO軸37に、前記伝動ケース16の基端を被
嵌・枢着し、この伝動ケース16の先端に駆動軸38を
軸支して、この駆動軸38に、前記PTO軸37から伝
動ケース16内のチエン39にて動力伝達し、この駆動
軸38の両端を、前記伝動ケース16の左右両側面から
突出して、その両端の各々に前記苗植付け機構15を装
着する。
【0026】この両苗植付け機構15は、前記伝動ケー
ス19の外側面に配設した第1ロータリケース40と、
この各第1ロータリケース37の外側面の両端に配設し
た第2ロータリケース41とから成り、前記各第2ロー
タリケース41に前記カップ体17を装着したものに構
成されている。
【0027】上記の構成をさらに詳しく説明する。前記
駆動軸38を、水平方向横向きに突出させ、該駆動軸3
8と一体的に回転するように被嵌した内筒42を第1ロ
ータリケース40の外側面に固定する。前記駆動軸38
と同心状に配置される第1太陽スプロケット43が取付
けられた外筒44は、前記内筒42の外周に対して回転
可能に被嵌されている。第1ロータリケース40内に
は、その長手方向の両端部に、同じ回転半径位置に回転
支軸45を回転自在に設ける。この各回転支軸45の先
端部を第1ロータリケース40の側面から水平方向横向
きに突出し、各回転支軸45と一体的に回転するように
被嵌した内筒46を第2ロータリケース41の外側面に
対して固定する一方、前記第1ロータリケース40内に
て前記両回転支軸45にそれぞれ固定したスプロケット
48と前記第1太陽チェンスプロケット43とにチェン
48を巻掛けする。
【0028】前記各回転支軸45における内筒46に対
して相対的に回転可能となるように被嵌された各外筒4
9は、前記第1ロータリケース40の外側面に固定され
ており、各第2ロータリケース41内において、前記各
外筒49と一体的に回転する第2太陽歯車50に噛み合
う第1中間歯車51と、これと一体的に回転する第2中
間歯車52と、これに噛み合う従動歯車53を固着した
相対回動支持中心軸54とがそれぞれ回転可能に軸支さ
れている。
【0029】なお、前記各第2ロータリケース41にお
ける回転可能に支持された相対回動支持中心軸54は、
前記回転支軸45に対して後述するように偏位した位置
に配置され、この相対回動支持中心軸54に前記カップ
体17を装着する。このカップ体17は、下向きに窄ま
る略円錐状のものを走行機体の進行方向の前後に半割り
した一対のカップ体片17a,17bにて構成されてい
る。
【0030】前記各第2ロータリケース41における相
対回動支持中心軸54の外周には、カム体55を、第2
ロータリケース41と一体的に回転するように固定し、
また相対回動支持中心軸54の先端部には、カップ体1
7における前後一対のカップ体片17a,17bのそれ
ぞれの上端部外面に固着した回動支軸57a,57bを
回動可能に支持する等のためのカップ支持手段56をボ
ルト58にて固定する。
【0031】前記カップ体17におけるカップ体片17
a,17bを開閉させるためのリンク機構として、前記
カップ支持手段56における前後一対の筒状の軸受部6
0には、前記回動支軸57a,57bの基端部を各々回
動自在に支持させる一方、各回動支軸57a,57bの
中途部にL字状の揺動アーム61を固定し、一方の揺動
アーム61に設けたコロ62を他方の揺動アーム61に
形成した横長の案内溝64に横移動可能に嵌め入れる。
また、前記両揺動アーム61の下端側間を引張バネ65
にて連結し、常時前後対のカップ体片17a,17bの
下端側が閉じるように付勢されている。
【0032】さらに、前記コロ62が取付けられた揺動
アーム61から上向きに突出させ、且つその突出長さを
ナット部等にて調節可能とした従動子66の上端を前記
カム体55の外周カム面55aに当接させておく。この
外周カム面55aのうち相対回動支持中心軸54の軸心
からの距離が大きい箇所では、従動子66を下方向に押
し、一方の揺動アーム61が回動し、それにつれてコロ
62及び案内溝64を介して他方の揺動アーム61も回
動して、引張バネ65のバネ力に抗してそれらが取付け
られた両方のカップ体片17a,17bの下端が開く。
相対回動支持中心軸54の軸心からの距離が短い外周カ
ム面55aの箇所では、前記引張バネ65のバネ力に
て、両揺動アーム61は、両方のカップ体片17a,1
7bの下端が閉じる方向に回動保持される。
【0033】この構成の苗植付け機構15において、駆
動軸38を介して第1ロータリケース40を矢印A方向
に回転させると、当該第1ロータリケース40の両端の
回転支軸45は公転する。この両回転支軸45における
スプロケット47と前記第1太陽スプロケット43とに
チェン48が巻掛けられている伝動機構であるので、当
該チェン48は回動し、各スプロケット47も自転す
る。
【0034】このスプロケット47が取り付けられた回
転支軸45と第2ロータリケース41とは固着されてい
るので、これら一体的に回転する。即ち、第1ロータリ
ケース40が回転するのに対して、第2ロータリケース
41は反対方向に自転(回転)する。
【0035】この場合において、前記第1太陽スプロケ
ット43と、スプロケット47との減速比率を2(増
速)とすることにより、第1ロータリケース40が上下
方向を指向するとき、当該第1ロータリケース40に対
する上下各第2ロータリケース41の回転支軸42,4
2より回転半径の外側の上下位置に前記各相対回動支持
中心軸54がそれぞれ位置し、且つ第1ロータリケース
40が略水平方向を指向するとき、当該第1ロータリケ
ース40に対する両第2ロータリケース41の回転支軸
45より回転半径の内径側に前記各相対回動支持中心軸
54がそれぞれ位置するように第2ロータリケース41
の姿勢が変化する。換言すると、第1ロータリケース4
0の一回転に対して第2ロータリケース41は2回転す
ることになる。
【0036】そして、前記各第2ロータリケース41内
での第2太陽歯車50から各相対回動支持中心軸54で
の従動歯車53までの減速比率を1/2とすることによ
り、相対回動支持中心軸54に装着されたカップ体17
が常時その下端が鉛直状となるように姿勢制御されるの
であり、前記第1ロータリケース40に対する第2ロー
タリケース41の回動軌跡と、各第2ロータリケース4
1における相対回動支持中心軸54の移動位置変更との
関係から、各カップ体17ひいては各相対回動支持中心
軸54は上下に長く、且つ走行機体の進行方向の前後に
は短い長楕円の軌跡(K)を描くことができるのであ
る。
【0037】なお、前記カム体55の外周カム面55a
の形状は、第1ロータリケース40の長手方向(第2ロ
ータリケース41が取り付けられた側)が、略垂直状に
上下方向を指向し、且つ下位置にあるときの第2ロータ
リケース41におけるカップ体17の下端部が畝面Mに
突入した直後に、その両カップ体片17a,17bの下
端側が開き(これによりカップ体17内のポット苗Nは
畝のくぼみ内に移植される)、畝面Mからカップ体17
の下端部が抜き出た後、移植された苗の上端より上方で
閉じるという開閉動作を実行することができるように形
成されているのである。
【0038】また、平面視で1つの伝動ケース16を挟
んで左右両側に前記構成の苗植付け機構15を設けたこ
とにより、2つの条に同時に苗移植できると共に、1つ
の条に沿って一定間隔で二箇所移植できて、高速苗移植
作業を実現することができるのである。
【0039】そして、前記両苗植付け機構15への動力
伝達部であるところのPTO軸37のうちミッションケ
ース4内の部分に、前記両苗植付け機構15への動力伝
達を断続操作するクラッチ機構70と、このクラッチ機
構70を動力伝達遮断に操作したとき前記ロータリケー
ス40の回転をその両カップ体17が前記苗取り出し機
構18及び畝面Mの両方から離れた位置で停止するよう
にした定位置停止手段とを設ける。
【0040】図7、図11及び図12は、前記クラッチ
機構70に、定位置停止手段を一体的に組み込んだ場合
の実施形態を示す。
【0041】このクラッチ機構70は、PTO軸37に
回転自在に被嵌した回転体71と、前記PTO軸37に
スプライン係合等によりこれと一体的に回転する状態で
摺動自在に被嵌したクラッチ体72と、このクラッチ体
72を前記回転体71に対して常時噛合するように付勢
するばね73とから成り、前記エンジン2からの動力
を、チエン78を介して前記回転体71に伝え、この回
転体71からこれに噛合するクラッチ体72及びこのク
ラッチ体72がスプライン係合するPTO軸37を介し
て前記両苗植付け機構15に伝えることにより、これを
回転駆動する。
【0042】一方、前記クラッチ体72をそのばね73
に抗して回転体71から離れるように後退動して、回転
体71に対する噛合を解除することにより、前記両苗植
付け機構15に対する動力伝達を遮断して、その回転を
停止するようにする。
【0043】この場合において、前記クラッチ体72の
外周に、螺旋状の傾斜面74を設けて、この螺旋状の傾
斜面74に、操作軸75を回転操作することによって当
該操作軸75に設けたコロ76を係合することにより、
前記クラッチ体72をそのばね73に抗して回転体71
から離れるように後退動して、動力伝達を遮断するよう
に構成する。
【0044】一方、前記螺旋状傾斜面74の終端に、前
記クラッチ体72が回転体71に対する噛合が完全に外
れた位置まで後退動したときに、前記コロ76が接当す
るように定位置停止面77を設けて、この定位置停止面
77に対する前記コロ76の接当により前記両苗植付け
機構15の回転駆動を停止するように構成し、更に、前
記定位置停止面77による回転停止位置を、両苗植付け
機構15における各カップ体17が図3及び図8に実線
で示すように、前記苗取り出し機構18及び畝面Mの両
方から離れた位置に設定する。
【0045】この構成において、操作軸75を、これに
設けたコロ76がクラッチ体72ににおける螺旋状傾斜
面74に接当するように回動操作すると、前記クラッチ
体72が、その傾斜面74のコロ76に対する接当によ
り、そのばね73に抗して回転体71から離れるように
後退動して、回転体71に対する噛合を外れるから、両
苗植付け機構15への動力伝達が遮断され、前記クラッ
チ体72が慣性により更に回転して、前記螺旋状傾斜面
74の終端における定位置停止面77が前記コロ76に
接当することで、これ以後における前記クラッチ体72
の回転が停止する。
【0046】これにより、両苗植付け機構15は、その
各カップ体17が前記苗取り出し機構18及び畝面Mの
両方から離れた位置で停止することになるから、この両
苗植付け機構15の回転を停止した状態で、畝越え移動
を行う場合に、前記カップ体17が畝面Mに接触するこ
とを確実に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の概略側面図である。
【図2】苗移植機の概略平面図である。
【図3】前記苗移植機構の要部を示す概略側面図であ
る。
【図4】前記苗移植機の要部を示す各略平面図である。
【図5】前記苗移植機における苗供給装置及び苗取り出
し機構を示す側面図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】前記苗移植機における苗植付け機構を示す断面
図である。
【図8】図7のVIII−VIII視拡大側面図である。
【図9】図8のIX−IX視拡大断面図である。
【図10】前記苗植付け機構におけるカップ体の開閉を
示す図で、(a)は閉じた状態を、(b)は開いた状態
を各々示す。
【図11】図7のXI−XI視拡大断面図である。
【図12】クラッチ体の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 走行機体 4 ミッションケース 14 苗トレイ 18 苗取り出し機構 15 苗植付け機構 38 駆動軸 40 ロータリケース 17 カップ体 70 クラッチ機構 77 定位置停止面
フロントページの続き Fターム(参考) 2B060 AA02 AA03 AD07 AE01 BA03 BB05 CA04 CB17 CC05 2B062 AA01 AB04 BA13 BA18 CA16 2B065 AA01 AB07 AC06 AC07 BB08 BB17 BB21 BB23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圃場を走行する走行機体に、これに搭載し
    た苗トレイにおける各ポットから苗を一株ずつ取り出す
    苗取り出し供給機構と、前記苗取り出し機構からの苗を
    圃場に対して移植する苗植付け機構とを備え、更に、前
    記苗植付け機構を、水平横向きで回転する駆動軸に固着
    したロータリケースの左右両端の各々に、左右に開くよ
    うに縦割りされたカップ体を設けて、この両カップ体を
    前記苗取り出し機構と圃場との間を上下動するロータリ
    ー式に構成して成る苗移植機において、 前記苗植付け機構におけるロータリケースが取付く駆動
    軸への動力伝達部に、その動力伝達を断続操作するクラ
    ッチ機構と、このクラッチ機構を動力伝達遮断に操作し
    たとき前記ロータリケースの回転をその両カップ体が前
    記苗取り出し機構及び圃場の両方から離れた位置で停止
    するようにした定位置停止手段とを設けたことを特徴と
    する移動式苗移植機。
  2. 【請求項2】前記請求項1の記載において、クラッチ機
    構を、動力源に繋がる回転体と、これに噛合する状態に
    付勢されたクラッチ体とで構成して、クラッチ体に、こ
    れを前記回転体から離れる方向に移動するようにした傾
    斜面を設け、この傾斜面の終端に、クラッチ体の回転を
    前記ロータリケースにおける両カップ体が前記苗取り出
    し機構及び圃場の両方から離れた位置で停止するように
    した定位置停止面を設けたことを特徴とする移動式苗移
    植機。
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