JP2001314011A - 被覆電線の接続構造 - Google Patents
被覆電線の接続構造Info
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Abstract
することにある。 【解決手段】 被覆電線W1、W2を重ね、その重なっ
た接続部Sの上下に樹脂チップ53、55を配置し、こ
れらの樹脂チップ53、55を上下から圧迫するように
して超音波振動を加えることにより、各被覆電線W1、
W2における樹脂製の被覆部3を溶融して導体線部1同
士を圧接し、更に各樹脂チップ53、55と被覆部3と
を溶融して接合すると共に、各樹脂チップ53、55同
士も溶融により接合するように構成したものであり、上
側の樹脂チップ53と被覆電線W1、W2との間、及び
下側の樹脂チップ55と被覆電線W1、W2との間に、
被覆部3から慮出して圧接状態にある導体線部1を所定
の間隔をおいて環状に囲むように形成したゴム弾性を有
する樹脂製のシーリング4を設けたものである。
Description
の被覆電線の導体線部同士を超音波振動により接続する
ことが可能な被覆電線の接続構造に関する。
例えば本出願人が特開平7−320842号公報におい
て提供したものが知られている。
うに、導体線部1の周囲を樹脂製の被覆部3で覆った2
本の被覆電線W1、W2の各導体線部1を、軸線方向の
所定の接続部Sで接続するように構成したものであり、
接続部Sの周囲を上下から覆う一対の樹脂チップ53、
55を備えた構成になっている。そして、被覆電線W
1、W2を接続する際には、超音波振動を発生させるホ
ーン57と、接続時に被覆電線W1、W2及び樹脂チッ
プ53、55を支持するアンビル59を用いるようにな
っている。
ら突設された支持部63を備え、支持部63は略円筒状
に形成されている。支持部63は反基台側(図中上側)
が開口する内径部65を有し、支持部63の相対向する
周壁63a、63bには、内径部65のほぼ中心を挟ん
で相対向する2本1組の溝部67、69がそれぞれ設け
られている。この4本の溝部67、69は、内径部65
と同じ側で開口し、支持部63の突設方向に沿って形成
され、相対向する溝部67、69同士は内径部65を介
して連通している。
59の内径部65よりも僅かに小さい外径を有する円形
板体状に形成され、ホーン57の頭部71の端面71a
は樹脂チップ53、55とほぼ同じか又は僅かに小さい
外径を有する円形状に形成されている。
は、両被覆電線W1、W2を接続部Sで重ね、重ねた接
続部Sを上下から一対の樹脂チップ53、55で挟む。
具体的には、アンビル59の内径部65に一方(下側)
の樹脂チップ55を、溶着面55aが上方を向くように
挿入し、その上から一方の被覆電線W1を一方の相対向
する溝部67に挿入し、さらにその上から他方の被覆電
線W2を他方の相対向する溝部69に挿入し、最後に他
方(上側)の樹脂チップ53を、溶着面53aが下方を
向くように挿入する。両被覆電線W1、W2は、それぞ
れの接続部Sが内径部65の中央で交叉するように配
し、これにより、接続部Sは上側及び下側の樹脂チップ
53、55のほぼ中心で、溶着面53a、55a間で重
ね方向の上下から挟まれた状態となる。
よって飛散溶融させ、かつ樹脂チップ53、55の外側
からの加圧によって両被覆電線W1、W2の導体線部
(芯線)1同士を接続部Sで圧接して導通状態にした
後、一対の樹脂チップ53、55相互を溶着面53a、
55aで溶着させて接続部Sを密封する。
方)の樹脂チップ53の上からホーン57の頭部71を
挿入し、接続部Sを、上下の樹脂チップ53、55の外
側からホーン57とアンビル59間で加圧及び加振す
る。これにより、最も圧力がかかる接続部Sの被覆部3
同士が先に溶融して、この接続部Sにおける導体線部1
が被覆部3から露出する。そして、上下から圧迫される
力により、導体線部1同士が圧接した状態になる。また
この際、接続部Sにおける被覆部3と各樹脂チップ5
3、55とは、溶融により接合された状態になる。
と、樹脂チップ53、55が接続部S以外の被覆部3と
も溶融により接合された状態になると共に、樹脂チップ
53、55の溶着面53a、55a同士も溶融により接
合された状態になる。これにより、被覆部3から露出し
圧接された導体線部1の周りは、樹脂チップ53、55
によって覆われた状態となる。
被覆電線の接続構造おいては、樹脂チップ53、55の
間や、各樹脂チップ53、55と被覆部3との間から圧
接された導体線部1に水が浸入することがあり、防水性
が十分でないという問題があった。
なされたものであり、圧接した導体線部への水の浸入を
確実に防止することのできる被覆電線の接続構造を提供
することを課題としている。
に、少なくとも2本の被覆電線を重ね、その重なった接
続部の上下に樹脂チップを配置し、これらの樹脂チップ
を上下から圧迫するようにして超音波振動を加えること
により、各被覆電線における樹脂製の被覆部を溶融して
導体線部同士を圧接し、更に各樹脂チップと被覆部とを
溶融して接合すると共に、各樹脂チップ同士も溶融によ
り接合するように構成した被覆電線の接続構造であっ
て、前記上側の樹脂チップと被覆電線との間、及び下側
の樹脂チップと被覆電線との間にはゴム弾性を有する樹
脂製のシーリングを設けたことを特徴としている。
覆電線の接続構造において、シーリングは、フェライト
を含有していることを特徴としている。
被覆電線を重ね、その重なった接続部の上下に樹脂チッ
プを配置し、これらの樹脂チップを上下から圧迫するよ
うにして超音波振動を加えることにより、各被覆電線に
おける樹脂製の被覆部を溶融して導体線部同士を圧接
し、更に各樹脂チップと被覆部とを溶融して接合すると
共に、各樹脂チップ同士も溶融により接合するように構
成した被覆電線の接続構造であって、前記上側の樹脂チ
ップと被覆電線との間、及び下側の樹脂チップと被覆電
線との間には、被覆部から慮出して圧接状態にある導体
線部を所定の間隔をおいて環状に囲むように形成したゴ
ム弾性を有する樹脂製のシーリングを設けたことを特徴
としている。
明において、シーリングは、フェライトを含有している
ことを特徴としている。
載の発明において、各樹脂チップには、シーリングを挿
入する溝が形成されていることを特徴としている。
記載の発明においては、上下の樹脂チップをその上下か
ら超音波振動を加えながら加圧すると、まず被覆電線に
おける接続部が圧迫されることになる。このため、接続
部における被覆部が溶融し始め、この被覆部から露出し
た導体線部同士が上下からの加圧により圧接した状態に
なる。この際、接続部における被覆部と上下の各樹脂チ
ップとが互いに溶融し合うことにより接合された状態に
なる。
て、上下の樹脂チップが接近することになる。このた
め、ゴム弾性を有する上下の各シーリングは、接続部以
外の被覆部の上半分又は下半分を互いに接近するように
なる。しかも、超音波振動を受けていることから、上下
の各シーリングは、被覆部の全周と互いに溶融し合いな
がら接合されると共に、上下の各樹脂チップとも溶融し
合いながら接合されることになる。そして、上下のシー
リング同士も、圧迫された状態で接触し、互いに溶融し
合うことにより接合されることになる。更に、上下の樹
脂チップ同士も、接触した状態になり、互いに溶融し合
って接合されることになる。
る状態になるまで圧迫することにより、接続部における
被覆部から露出した導体線部が強力に圧接された状態に
なるので、導体線部同士が電気的に確実に接続された状
態になる。
シーリングが被覆部の周面を上下から密着すると共に、
同被覆部の全周部と互いに溶融し合って接合し、かつ各
シーリング同士も互いに溶融し合って接合することにな
り、更に上下のシーリングはそれぞれ上下の樹脂チップ
とも溶融し合って接合されることになる。また、上下の
樹脂チップ同士も溶融により接合された状態になる。こ
のため、例えば上下の樹脂チップの接合面や、各樹脂チ
ップと被覆部との間を通って水が浸入するようなことが
あっても、この水をシーリングの位置で確実にせき止め
ることができる。従って、圧接した導体線部への水の浸
入を確実に防止することができる。
トが架橋材となるため、シーリングに十分大きなゴム弾
性を生じさせることができる。しかも、上下のシーリン
グ同士の溶融による接合、各シーリングと被覆部との溶
融による接合、及び各シーリングと各樹脂チップとの溶
融による接合に対して、フェライトがその接合を強化す
ることになる。従って、長期間の使用に対しても高度な
防水性を維持することができる。
脂チップをその上下から超音波振動を加えながら加圧す
ると、まず被覆電線における接続部が圧迫されることに
なる。このため、接続部における被覆部が溶融し始め、
この被覆部から露出した導体線部同士が上下からの加圧
により圧接した状態になる。この際、接続部における被
覆部と上下の各樹脂チップとが互いに溶融し合うことに
より接合された状態になる。
て、上下の樹脂チップが接近することになる。このた
め、ゴム弾性を有する上下の各シーリングは、接続部以
外の被覆部の上半分又は下半分を囲むようにして互いに
接近するようになる。しかも、超音波振動を受けている
ことから、上下の各シーリングは、被覆部の全周と互い
に溶融し合いながら接合されると共に、上下の各樹脂チ
ップとも溶融し合いながら接合されることになる。そし
て、上下のシーリング同士も、圧迫された状態で接触
し、互いに溶融し合うことにより接合されることにな
る。更に、上下の樹脂チップ同士も、接触した状態にな
り、互いに溶融し合って接合されることになる。
る状態になるまで圧迫することにより、接続部における
被覆部から露出した導体線部が強力に圧接された状態に
なるので、導体線部同士が電気的に確実に接続された状
態になる。
シーリングが被覆部の周面を上下から密着するように囲
むと共に、同被覆部の全周部と互いに溶融し合って接合
し、かつ各シーリング同士も互いに溶融し合って接合す
ることになり、更に上下のシーリングはそれぞれ上下の
樹脂チップとも溶融し合って接合されることになる。ま
た、上下の樹脂チップ同士も溶融により接合された状態
になる。このため、例えば上下の樹脂チップの接合面
や、各樹脂チップと被覆部との間を通って水が浸入する
ようなことがあっても、この水をシーリングの位置で確
実にせき止めることができる。従って、圧接した導体線
部への水の浸入を確実に防止することができる。
トが架橋材となるため、シーリングに十分大きなゴム弾
性を生じさせることができる。しかも、上下のシーリン
グ同士の溶融による接合、各シーリングと被覆部との溶
融による接合、及び各シーリングと各樹脂チップとの溶
融による接合に対して、フェライトがその接合を強化す
ることになる。従って、長期間の使用に対しても高度な
防水性を維持することができる。
ップにシーリングを挿入する溝が形成されているので、
各樹脂チップに対するシーリングの位置が一定になる。
従って、組立が簡単になると共に、一定の防水性を有す
るものをバラツキなく安定的に供給することができる。
施例に基づき図1〜図3を参照して説明する。ただし、
従来例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付
し、その説明を簡略化する。
図1〜図3に示すように、2本の被覆電線W1、W2を
重ね、その重なった接続部Sの上下に樹脂チップ53、
55を配置し、これらの樹脂チップ53、55を上下か
ら圧迫するようにして超音波振動を加えることにより、
各被覆電線W1、W2における樹脂製の被覆部3を溶融
して導体線部1同士を圧接し、更に各樹脂チップ53、
55と被覆部3とを溶融して接合すると共に、各樹脂チ
ップ53、55同士も溶融により接合するようになって
いる。そして、上側の樹脂チップ53と被覆電線W1、
W2との間、及び下側の樹脂チップ55と被覆電線W
1、W2との間には、被覆部3から慮出して圧接状態に
ある導体線部1を所定の間隔をおいて囲むように環状に
形成したゴム弾性を有する樹脂製のシーリング4が設け
られている。
ており、このフェライトが各樹脂チップ53、55や被
覆部3との溶融接合の際の架橋材となって連結を強化す
るようになっている。また、各樹脂チップ53、55に
は、それぞれの各溶着面53a、55aに、シーリング
4を挿入する溝53b、55bが形成されている。
ーン57や、接続時に被覆電線W1、W2及び樹脂チッ
プ53、55を支持するアンビル59は従来例で示した
通りである。
る。即ち、シーリング4は、例えば通常のゴムや、熱可
塑性エラストマー等のゴム弾性を有する樹脂に、架橋材
としてのフェライトを含有させた材料で、円形の環状に
成形されたものである。また、シーリング4の断面は四
角形状に形成されている。熱可塑性エラストマーは、常
温でゴム弾性を示すが、高温で可塑化するため、熱可塑
性樹脂と同様に、射出成形、押出成形が可能である。即
ち、熱可塑性エラストマーを用いた場合には、シーリン
グ4の量産が可能である。また、熱可塑性エラストマー
としては、オレフィン系、スチレン系、アミド系、ウレ
タン系、塩化ビニル系等がある。
PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEI(ポリ
エーテルイミド)等の熱可塑性樹脂により、同一形状の
円板状に射出成形されたものである。また、各溝53
b、55bは、各樹脂チップ53、55の軸心と同心の
円形状に形成されたものであり、その断面が四角形状に
形成され、シーリング4がちょうど嵌まるようになって
いる。そして、各溝53b、55bは、それぞれの各溶
着面53a、55aからシーリング4が所定量突出する
ような深さに形成されている。なお、各溝53b、55
bの深さは、シーリング4が各溶着面53a、55aと
面一状となるように設定してもよい。
は、例えばPVC(塩化ビニル)等の熱可塑性樹脂によ
って形成されている。
造においては、まず各樹脂チップ53、55の各溝53
b、55bにシーリング4を嵌め込んだものを用意して
おく。そして、下側の樹脂チップ55をシーリング4を
上にして、支持部63内に挿入してから、一方の被覆電
線W1を一対の溝部67、67に挿入し、更にその上か
ら他方の被覆電線W2を他の一対の溝部69、69に挿
入する。それから、上側の樹脂チップ53をシーリング
4を下にして支持部63内に挿入する。
3内に挿入し、超音波振動を加えながら樹脂チップ53
の上面を圧迫する。これにより、被覆電線W1、W2、
シーリング4、4、樹脂チップ53、55が、ホーン7
5とアンビル59との間で超音波振動を受けながら圧迫
されることになる。
た接続部Sにおいて、被覆部3同士、及び被覆部3と樹
脂チップ53、55が大きな力で圧迫されることにな
る。このため、接続部Sにおける被覆部3同士が溶融し
始め、この被覆部3から露出した導体線部1同士が上下
からの加圧により圧接した状態になる。この際、接続部
Sにおける被覆部3と上下の各樹脂チップ53、55も
互いに溶融し合いながら接合されることになる。
するにつれて、上下の樹脂チップ53、55が接近する
ことになる。このため、ゴム弾性を有する上下の各シー
リング4は、接続部Sから所定量離れた位置の被覆部3
の上半分又は下半分を囲むようにして互いに接近するよ
うになる。しかも、上下の各シーリング4は、超音波振
動を受けることにより、被覆部3の全周部分と互いに溶
融し合いながら接合されると共に、上下の各樹脂チップ
53、55とも互いに溶融し合うことになる。そして更
に、上下のシーリング4同士も、圧迫された状態で接触
するようになり、互いに溶融して接合されることにな
る。また更に、上下の樹脂チップ53、55同士も、接
触した状態になり、互いに溶融して接合されることにな
る。
士が接合する状態になるまで、ホーン57とアンビル5
9とで圧迫することにより、接続部Sにおける被覆部3
から露出した導体線部1同士が強力に圧接された状態に
なる。このため、接続部Sにおける導体線部1同士が電
気的に確実に接続された状態になる。
の各シーリング4が被覆部3の周面を上下から密着する
ようにして囲むと共に、同被覆部3の全周部分と互いに
溶融し合って接合し、かつ上下の各シーリング4同士も
互いに溶融し合って接合することになり、更に上下のシ
ーリング4はそれぞれ上下の樹脂チップ53、55とも
溶融し合って接合することになる。また、上下の樹脂チ
ップ53、55も溶融し合って接合されることになる。
このため、例えば上下の樹脂チップ53、55の接合面
や、各樹脂チップ53、55と被覆部3との間を通って
水が浸入するようなことがあっても、この水をシーリン
グ4の位置で確実にせき止めることができる。従って、
圧接した導体線部1への水の浸入を確実に防止すること
ができる。
リング4に十分大きなゴム弾性を生じさせることができ
る。しかも、上下のシーリング4同士の溶融による接
合、各シーリング4と被覆部3との溶融による接合、及
び各シーリング4と各樹脂チップ53、55との溶融に
よる接合において、フェライトがその接合を強化するこ
とになる。従って、長期間の使用に対しても高度な防水
性を維持することができる。
グ4を挿入する溝53b、55bが形成されているの
で、各樹脂チップ53、55に対するシーリング4の位
置が一定になる。従って、組立が簡単になると共に、一
定の防水性を有するものをバラツキなく安定的に供給す
ることができる。
に、各溶着面53a、55aと面一状となるように挿入
される場合であっても、上下の各樹脂チップ53、55
が当接する状態になると、上下の各シーリング4が被覆
部3を上下から密着するようにして囲むことになる。従
って、上下の各シーリング4は、被覆部3の全周部分と
互いに溶融し合うことになる。
の溝部67、67と、他の一対の溝部69、69を設け
るように構成したが、更に対となる他の溝部を設けるこ
とにより、3本以上の被覆電線を保持して接続するよう
にしてもよい。
樹脂チップ同士が接合する状態になるまで圧迫すること
により、接続部における被覆部から露出した導体線部が
強力に圧接された状態になるので、導体線部同士が電気
的に確実に接続された状態になる。
シーリングが被覆部の周面を上下から密着すると共に、
同被覆部の全周部と互いに溶融し合って接合し、かつ各
シーリング同士も互いに溶融し合って接合することにな
り、更に上下のシーリングはそれぞれ上下の樹脂チップ
とも溶融し合って接合されることになる。また、上下の
樹脂チップ同士も溶融により接合された状態になる。こ
のため、例えば上下の樹脂チップの接合面や、各樹脂チ
ップと被覆部との間を通って水が浸入するようなことが
あっても、この水をシーリングの位置で確実にせき止め
ることができる。従って、圧接した導体線部への水の浸
入を確実に防止することができる。
トが架橋材となるため、シーリングに十分大きなゴム弾
性を生じさせることができる。しかも、上下のシーリン
グ同士の溶融による接合、各シーリングと被覆部との溶
融による接合、及び各シーリングと各樹脂チップとの溶
融による接合に対して、フェライトがその接合を強化す
ることになる。従って、長期間の使用に対しても高度な
防水性を維持することができる。
脂チップ同士が接合する状態になるまで圧迫することに
より、接続部における被覆部から露出した導体線部が強
力に圧接された状態になるので、導体線部同士が電気的
に確実に接続された状態になる。
シーリングが被覆部の周面を上下から密着するように囲
むと共に、同被覆部の全周部と互いに溶融し合って接合
し、かつ各シーリング同士も互いに溶融し合って接合す
ることになり、更に上下のシーリングはそれぞれ上下の
樹脂チップとも溶融し合って接合されることになる。ま
た、上下の樹脂チップ同士も溶融により接合された状態
になる。このため、例えば上下の樹脂チップの接合面
や、各樹脂チップと被覆部との間を通って水が浸入する
ようなことがあっても、この水をシーリングの位置で確
実にせき止めることができる。従って、圧接した導体線
部への水の浸入を確実に防止することができる。
トが架橋材となるため、シーリングに十分大きなゴム弾
性を生じさせることができる。しかも、上下のシーリン
グ同士の溶融による接合、各シーリングと被覆部との溶
融による接合、及び各シーリングと各樹脂チップとの溶
融による接合に対して、フェライトがその接合を強化す
ることになる。従って、長期間の使用に対しても高度な
防水性を維持することができる。
ップにシーリングを挿入する溝が形成されているので、
各樹脂チップに対するシーリングの位置が一定になる。
従って、組立が簡単になると共に、一定の防水性を有す
るものをバラツキなく安定的に供給することができる。
続構造を示す分解斜視図である。
斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも2本の被覆電線を重ね、その
重なった接続部の上下に樹脂チップを配置し、これらの
樹脂チップを上下から圧迫するようにして超音波振動を
加えることにより、各被覆電線における樹脂製の被覆部
を溶融して導体線部同士を圧接し、更に各樹脂チップと
被覆部とを溶融して接合すると共に、各樹脂チップ同士
も溶融により接合するように構成した被覆電線の接続構
造であって、 前記上側の樹脂チップと被覆電線との間、及び下側の樹
脂チップと被覆電線との間にはゴム弾性を有する樹脂製
のシーリングを設けたことを特徴とする被覆電線の接続
構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の被覆電線の接続構造にお
いて、 シーリングは、フェライトを含有していることを特徴と
する被覆電線の接続構造。 - 【請求項3】 少なくとも2本の被覆電線を重ね、その
重なった接続部の上下に樹脂チップを配置し、これらの
樹脂チップを上下から圧迫するようにして超音波振動を
加えることにより、各被覆電線における樹脂製の被覆部
を溶融して導体線部同士を圧接し、更に各樹脂チップと
被覆部とを溶融して接合すると共に、各樹脂チップ同士
も溶融により接合するように構成した被覆電線の接続構
造であって、 前記上側の樹脂チップと被覆電線との間、及び下側の樹
脂チップと被覆電線との間には、被覆部から慮出して圧
接状態にある導体線部を所定の間隔をおいて環状に囲む
ように形成したゴム弾性を有する樹脂製のシーリングを
設けたことを特徴とする被覆電線の接続構造。 - 【請求項4】 請求項3記載の被覆電線の接続構造にお
いて、 シーリングは、フェライトを含有していることを特徴と
する被覆電線の接続構造。 - 【請求項5】 請求項3又は4記載の被覆電線の接続構
造において、 各樹脂チップには、シーリングを挿入する溝が形成され
ていることを特徴とする被覆電線の接続構造。
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