JP2001313867A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2001313867A
JP2001313867A JP2000132930A JP2000132930A JP2001313867A JP 2001313867 A JP2001313867 A JP 2001313867A JP 2000132930 A JP2000132930 A JP 2000132930A JP 2000132930 A JP2000132930 A JP 2000132930A JP 2001313867 A JP2001313867 A JP 2001313867A
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piezoelectric element
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Naoki Koshida
直紀 越田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラ内部に別途昇圧回路を用意す
ることなく圧電素子を動作させることが可能なデジタル
カメラを提供すること。 【解決手段】 図1に示すデジタルカメラは、被写体を
撮像する撮像部10と、撮像部10を変位させる圧電素
子11と、圧電素子11を駆動する圧電素子駆動部12
と、各部の動作を制御する演算処理部13と、ストロボ
回路14に電力を供給するメインコンデンサと、メイン
コンデンサによりダイオード15を介して充電される補
助コンデンサ16とを備え、メインコンデンサと補助コ
ンデンサ16とを、圧電素子11の駆動のための電力供
給源として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
関し、詳細には、撮像素子を圧電素子等で変位させて、
画素ずらし撮影や振れ補正撮影を行うデジタルカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、デジタルカメラの高画質化が要求
されている。高画質の画像を得るためには、固体撮像素
子の画素数が多く設定されるので、読み出し時間が長く
なる。このため、近年、少ない画素数で高画質化を図る
ための画素ずらし技術が提案されている。
【0003】また、光学式カメラの電源回路に関する各
種技術が開示されている。例えば、特開平5−1650
80号公報の「カメラの電源回路」では、振動波モータ
と閃光装置とを内蔵するカメラの電源回路において、カ
メラ内の機構を動作させる前記振動波モータの圧電素子
に加える第1の電圧と、前記閃光装置を動作させる第2
の電圧とを、一組の昇圧用トランスと、スイッチング素
子と、発振制御回路と、出力電圧切替回路とからなる昇
圧回路を構成し、それぞれの動作に応じて出力電圧切替
回路により、第1の電圧と第2の電圧とを各々切り替え
て、フィルム巻き上げ用超音波モータ、レンズ駆動用超
音波モータ、およびストロボ回路を駆動する技術が開示
されている。
【0004】また、特開平7−301843号公報の
「カメラの電源回路」では、ストロボ発光を行うストロ
ボ発光装置と、このストロボ発光装置を発光させるため
の発光エネルギーを蓄積するためにコンデンサと、前記
電池の電源電圧を昇圧し、昇圧電圧で上記コンデンサを
充電するための充電手段と、カメラ内に設けられたアク
チュエータと、このアクチュエータを駆動するための駆
動回路と、上記アクチュエータに上記コンデンサに蓄積
された発光エネルギーおよび上記電源電池からのエネル
ギーのいずれかを選択的に上記駆動回路に供給する切替
手段と、上記電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
カメラの環境温度を検出する測温手段と、上記電源電圧
検出手段によって検出された上記電源電圧と上記測温手
段によって検出された環境温度に基づいて、上記コンデ
ンサまたは上記電源電圧のいずれかを選択して上記切替
手段を制御する制御手段を備えたことにより、ストロボ
発光エネルギーを蓄積するコンデンサを電源としてカメ
ラのレンズ駆動機構とフィルム給送機構の駆動力源とす
る技術が開示されている。
【0005】また、特開平8−223471号公報の
「電子画像カメラおよびその画像ぶれ防止方法」では、
被写体の像を取り込む結像光学系と、前記結像光学系か
らの光学情報を撮像領域できり取ってこれを電気信号の
変換し、該電気信号を画像表示部に向けて伝送する撮像
手段と、光軸に対して垂直な方向に前記撮像手段を移動
させるアクチュエータと、光軸に垂直な面域における振
動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段による
検出データにしたがって前記アクチュエータを駆動して
前記撮像手段の該面域における位置を振動を打ち消す方
向に補正する制御手段とを備えた技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平5−165080号公報の「カメラの電源回路」
にあっては、昇圧回路内部の出力切替機能を要するため
回路規模が大きくなるという問題があり、また、ストロ
ボ発光とモータ動作の同時動作ができないという問題が
ある。また、特開平7−301843号公報の「カメラ
の電源回路」にあっては、ストロボ発光エネルギーを蓄
積するコンデンサを電源としてカメラのレンズ駆動機構
とフィルム給送機構を駆動する技術が開示されているだ
けであり、撮像素子を変位させるための圧電素子の電源
技術に関しては何等提案されていない。さらに、特開平
8−223471号公報の「電子画像カメラおよびその
画像ぶれ防止方法」では、圧電素子の駆動電源に関して
何ら具体的な検討がなされていない。
【0007】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、デジタルカメラ内部に別途、昇圧回路を用意するこ
となく、撮像素子を変位させるための圧電素子等の変位
手段を動作させることが可能なデジタルカメラを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、被写体を撮像して画像デ
ータを取得するデジタルカメラにおいて、被写体を撮像
する撮像手段と、前記撮像手段を変位させる変位手段
と、前記変位手段を駆動する変位手段駆動手段と、各部
の動作を制御する制御手段と、別ユニットに電力を供給
するエネルギー蓄積手段と、前記エネルギー蓄積手段に
より整流手段を介して充電される補助コンデンサと、を
備え、前記エネルギー蓄積手段と前記補助コンデンサと
を、前記変位手段の駆動のための電力供給源としたもの
である。
【0009】上記発明によれば、撮像手段は被写体を撮
像し、変位手段は撮像手段を変位させ、変位手段駆動手
段は変位手段を駆動し、制御手段は各部の動作を制御
し、エネルギー蓄積手段は別ユニットに電力を供給し、
補助コンデンサはエネルギー蓄積手段により整流手段を
介して充電され、エネルギー蓄積手段と補助コンデンサ
とを、変位手段の駆動のための電力供給源として使用す
る。
【0010】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、前記エネルギー蓄積手段は、内
部または外部に設けられたストロボ発光用のメインコン
デンサであることとした。上記発明によれば、エネルギ
ー蓄積手段として、内部または外部に設けられたストロ
ボ発光用のメインコンデンサを使用する。
【0011】また、請求項3にかかる発明は、請求項1
または請求項2にかかる発明において、前記制御手段
は、画素ずらし撮影モードを備え、当該画素ずらし撮影
モードでは、前記変位手段駆動手段を制御して、1回目
の撮影と2回目の撮影とで前記撮像手段の位置を異なら
せ、1回目の撮影で得られた画像データと、2回目の撮
影で得られた画像データとを合成して1枚の画像データ
を生成するものである。
【0012】上記発明によれば、画素ずらし撮影モード
では、1回目の撮影と2回目の撮影とで撮像手段の位置
を異ならせ、1回目の撮影で得られた画像データと、2
回目の撮影で得られた画像データとを合成して1枚の画
像データを生成する。
【0013】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
または請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、カメ
ラの振れを検出する振れ検出手段を備え、前記制御手段
は、撮影の際に、前記振れ検出手段の検出結果に基づい
て、カメラに生じた振れを相殺すべく、前記撮像手段を
変位させて振れ補正を行うものである。上記発明によれ
ば、振れ検出手段の検出結果に基づいて、カメラに生じ
た振れを相殺すべく、撮像手段を変位させて振れ補正を
行う。
【0014】また、請求項5にかかる発明は、請求項4
にかかる発明において、前記振れ検出手段として、圧電
振動ジャイロを使用することとした。上記発明によれ
ば、圧電振動ジャイロを振れ検出手段として使用する。
【0015】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
〜請求項5の発明において、前記変位手段は、圧電素子
からなることとした。上記発明によれば、変位手段とし
て圧電素子を使用する。
【0016】また、請求項7にかかる発明は、請求項
1、請求項2、請求項4、および請求項5のいずれか1
つにかかる発明において、前記変位手段は、前記撮像手
段を光軸に対して垂直な2軸方向に変位させる2つの圧
電素子からなることとした。上記発明によれば、変位手
段として、撮像手段を光軸に対して垂直な2軸方向に変
位させる2つの圧電素子を使用する。
【0017】また、請求項8にかかる発明は、請求項7
にかかる発明において、前記制御手段は、前記圧電素子
の駆動に伴う充放電電流のピーク値が2つの圧電素子間
で重ならないようにすべく、前記変位手段駆動手段を制
御して、前記2つの圧電素子を時分割駆動するものであ
る。上記発明によれば、圧電素子の駆動に伴う充放電電
流のピーク値が2つの圧電素子間で重ならないようにす
べく、2つの圧電素子を時分割駆動する。
【0018】また、請求項9にかかる発明は、請求項
1、請求項2、および請求項4〜請求項8のいずれか1
つに記載の発明において、前記変位手段駆動手段は、可
変低電圧を固定倍率の高電圧に不平衡直流増幅するサー
ボアンプ回路と、前記サーボアンプ回路の出力に基づい
て、前記圧電素子を低インピーダンスで駆動するB級プ
ッシュプル回路と、前記B級プッシュプル回路の出力を
抵抗分圧した電位と前記制御手段から入力される駆動電
圧指示信号とを比較演算し、当該比較演算結果に基づい
てサーボアンプ回路を駆動制御する演算増幅器と、を含
むものである。
【0019】上記発明によれば、変位手段駆動手段で
は、サーボアンプ回路は可変低電圧を固定倍率の高電圧
に不平衡直流増幅し、B級プッシュプル回路はサーボア
ンプ回路の出力に基づいて、圧電素子を低インピーダン
スで駆動し、演算増幅器はB級プッシュプル回路の出力
を抵抗分圧した電位と制御手段から入力される駆動電圧
指示信号とを比較演算し、当該比較演算結果に基づいて
サーボアンプ回路を駆動制御する。
【0020】また、請求項10にかかる発明は、請求項
3にかかる発明において、前記制御手段は、前記画素ず
らし撮影でストロボ発光を行う場合には、第1回目およ
び第2回目の撮影の各露光終了のタイミングに同期して
ストロボ発光を行うものである。上記発明によれば、画
素ずらし撮影でストロボ発光を行う場合には、第1回目
および第2回目の撮影の各露光終了のタイミングに同期
してストロボ発光を行う。
【0021】また、請求項11にかかる発明は、請求項
4にかかる発明において、前記制御手段は、前記振れ補
正を行いながらストロボ発光撮影を行う場合には、露光
終了のタイミングに同期してストロボ発光を行うもので
ある。上記発明によれば、振れ補正を行いながらストロ
ボ発光を行う場合には、露光終了のタイミングに同期し
てストロボ発光を行う。
【0022】また、請求項12にかかる発明は、請求項
4にかかる発明において、前記振れ補正を行いながらス
トロボ発光撮影を行う場合に、露光終了のタイミングに
同期してストロボ発光を行うモードと、露光開始のタイ
ミングに同期してストロボ発光を行うモードとを選択す
るための選択手段を備えたものである。上記発明によれ
ば、振れ補正を行いながらストロボ発光撮影を行う場合
に、選択手段で、露光終了のタイミングに同期してスト
ロボ発光を行うモードと、露光開始のタイミングに同期
してストロボ発光を行うモードとを選択可能とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるデジタルカメラの好適な実施の形態を詳細
に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は実施の形態1にか
かるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図であ
る。図1において、10は光学レンズ、メカシャッタ、
絞り、および撮像素子(例えば、CCD撮像素子)を含
み、被写体を撮像して画像データを出力する撮像部を示
す。11は撮像部10の撮像素子を光軸に対して垂直方
向に変位させる圧電素子を示す。12は演算処理部13
の制御により圧電素子11を駆動する圧電素子駆動部を
示す。13はマイクロプロセッサ、DSP、およびメモ
リ等からなり、操作部17の指示に応じて、デジタルカ
メラの全体の制御を行うとともに、各種信号処理および
画像処理を行う演算処理部を示す。14は演算処理部1
3の制御により撮影時にストロボ発光を行うストロボ回
路を示す。15はストロボ回路14のメインコンデンサ
21に接続され、補助コンデンサ16および圧電素子駆
動部12へのエネルギーの供給ならびにストロボ発光時
に電源分離を行うダイオードを示す。16はストロボ回
路14の内部のメインコンデンサによりダイオード15
を介して充電され、圧電素子駆動部12にエネルギーを
供給する補助コンデンサを示す。17は操作者が撮影モ
ード等を選択して、演算処理部13に動作指示を与える
ための操作部を示す。
【0025】上述のデジタルカメラ(演算処理部13)
は、画像を撮影して記録する記録モード/記録した画像
を不図示の表示部に再生する再生モード、撮像素子を移
動させないで撮影を行う通常撮影モード/画素ずらし撮
影を行う(撮像素子を変位させて撮影を行う)高精細撮
影モード、ストロボを発光するストロボ発光モード/ス
トロボの発光を禁止するストロボ発光禁止モード、先幕
シンクロモード/後幕シンクロモード等を備えており、
これら各モードは操作部17で選択される。
【0026】次に、上記圧電素子11について説明す
る。図2は圧電素子11と撮像素子の空間的な配置およ
び結合を説明するための模式図を示す。同図において、
圧電素子11は、CCD露光面を光軸に対して垂直なX
方向に変位するように撮像素子と力学的に結合されてい
る。撮像素子は自由支持され、圧電素子11の一方の端
面は撮像素子に接続されて、他方の端面は不図示のカメ
ラ筐体に固定されている。ここでは、撮像素子を圧電素
子11と直接結合した構成を示したが、撮像素子を固定
する台座等を介して圧電素子11と結合させる構成とし
ても良い。
【0027】撮像素子は、圧電素子11が充電された状
態では定位置にある。そして、圧電素子11が放電され
た状態では圧電素子が伸縮して撮像素子はX軸方向に所
定量変位する。この後、圧電素子11が充電された場合
には再び定位置に戻る。圧電素子11のX軸方向の変位
量は、例えば1/2画素とすることができる。高精細撮
影(画素ずらし撮影)の場合は、1回目の撮影では、撮
像素子が定位置の状態で画像データを取り込み、2回目
の撮影では、撮像素子が所定量変位した状態で画像デー
タを取り込んで、演算処理部13で1回目と2回目の画
像データを合成して高精細画像を生成する。
【0028】なお、ここでは、撮像素子を光軸に対して
垂直なX方向に移動させる構成としたが、撮像素子を光
軸に対して垂直なY方向に移動させる構成としも良い。
また、圧電素子を2つ設けて、撮像素子を光軸に対して
垂直なX方向およびY方向に移動させる構成としても良
い。
【0029】図3は、図1のストロボ回路14のブロッ
ク図を示す。ストロボ回路14は、昇圧回路20、メイ
ンコンデンサ21、およびストロボ発光回路22を備え
ている。昇圧回路20は、不図示の電池またはACアダ
プタから入力される電圧の電位を昇圧し、メインコンデ
ンサ21およびダイオード15を介して補助コンデンサ
16を充電する。ストロボ撮影時には、メインコンデン
サ21を発光用エネルギー源としてストロボ発光回路2
2を動作させる。この場合、補助コンデンサ16の電荷
は該ダイオード15のスイッチング特性によりストロボ
発光回路22には流れず保持される。また、圧電素子1
1を使用した高画質撮影もしくは手ブレ補正撮影時に
は、メインコンデンサ21および補助コンデンサ16を
二次電源として圧電素子駆動部12を動作させ、該圧電
素子11を充放電駆動する。補助コンデンサ16は、圧
電素子11の駆動時にストロボ撮影が行われる場合に有
効となり、ストロボ発光から露光終了までの期間に、圧
電素子駆動部12にエネルギー供給を保証する目的で設
けられている。
【0030】図4は、図3のストロボ回路14の回路図
を示す。ストロボ回路14は、上述したように、昇圧回
路20、メインコンデンサ21、ストロボ発光回路22
を備えている。昇圧回路20は、昇圧トランス30、ス
イッチングトランジスタ31、整流ダイオード32、分
圧抵抗33、34、昇圧制御回路35、発振用抵抗3
6、発振用コンデンサ37を備えている。また、ストロ
ボ発光回路22は、制限抵抗50、トリガコンデンサ5
1、保護抵抗52、トリガコイル53、キセノン管5
4、発光制御用トランジスタ55、ベース抵抗56を備
えている。
【0031】図4において、端子T1は昇圧回路20の
電源入力端子、端子T2は昇圧回路20のグランド端
子、端子T7はストロボ発光回路22の発光用トリガ信
号入力端子、端子T8は昇圧回路20の駆動制御端子、
T9は充電モニタ出力端子である。端子T1とT2は不
図示の電池またはACアダプタに接続されて電源供給さ
れる。また、端子T7〜T9は演算処理部13に接続さ
れている。T7には、演算処理部13からストロボ発光
を開始するための起動信号が入力される。T8には、演
算処理部13から昇圧回路20を動作および停止する為
の制御信号が入力される。T9からは、演算処理部13
がメインコンデンサ21の充電電圧を図示しないA/D
変換を経て監視するための分圧電位が出力される。
【0032】つぎに、上記図4の昇圧回路20の動作を
説明する。端子T8が演算処理部13によりオンされる
と、昇圧制御回路35は発振用抵抗36と発振用コンデ
ンサ37で決定される周波数と、分圧抵抗33および3
4で分圧された分圧電位で決定されるデューティ比でス
イッチングトランジスタ31にベース電流を供給し、ス
イッチングトランジスタ31をオン/オフさせる。
【0033】このスイッチングトランジスタ31のオン
/オフにより、昇圧トランス30の1次側に断続電流が
流れ、昇圧された2次側電流が、整流ダイオード32で
整流された後、メインコンデンサ21を充電する。メイ
ンコンデンサ21に充電されたエネルギーは、ストロボ
発光用および圧電素子11の駆動用に使用される。分圧
抵抗33、34は、メインコンデンサ21の昇圧電圧が
目標電圧、例えば、300Vになるよう抵抗値比率が設
定されている。
【0034】他方、演算処理部13は、端子T9から出
力される分圧電位を監視し、満充電電位と判定した場合
は、端子T8をオフして昇圧回路20を停止し、また、
圧電素子駆動部12による電流消費や分圧抵抗33、3
4による放電によりメインコンデンサ21の電圧低下を
検出した場合は、再度、端子T8をオンして追加充電を
行う。
【0035】また、演算処理部13は、満充電電位と判
定した場合でも端子T8のオンを継続して、昇圧制御回
路35のフィードバックループによりメインコンデンサ
21の目標電圧を維持する制御を行う場合もある。
【0036】つづいて、ストロボ発光回路22の概略の
動作を説明する。メインコンデンサ21に充電された電
圧がキセノン官54の両端に印加される。演算処理部1
3により、端子T7がHレベルにされると、トランジス
タ55がオンし、制限抵抗50および保護抵抗52を介
して充電されていたトリガコンデンサ51の電荷が放電
され、トリガコイル53の1次側に放電電流が流れる。
この放電電流のエネルギーがトリガコイル53の2次側
に昇圧して伝達され、キセノン管54のトリガ電極に高
圧が加わり、キセノン管54内に放電が発生しストロボ
が発光する。
【0037】つぎに、上記図1のデジタルカメラの高精
細撮影(画素ずらし撮影)時の動作を図5のフローチャ
ートに従って、図6のタイミングチャートを参照しつつ
説明する。図5はデジタルカメラの高精細撮影時の動作
を説明するためのフローチャートである。図6はストロ
ボ発光させて高詳細撮影を行う場合の、撮像素子の駆動
・転送とストロボ発光および圧電素子充放電タイミング
を示す。ここでは、撮像素子としてインターラインCC
Dを使用した場合のその駆動および転送と圧電素子の充
放電タイミングを説明する。
【0038】図6において、(A)は、CCDの垂直同
期信号(VD)、(B)は、CCDに蓄積され電荷を放
出し非露光状態にするCCDリセット入力、(C)は、
メカシャッタの動作、(D)は、CCD出力、(E)
は、圧電素子の電圧、(F)はストロボ発光(ストロボ
発光を行う場合は露光終了直前に発光を行う後幕シンク
ロの場合を記述している。)の各タイミングを示す。C
CD出力はCCDで撮影された画像データで奇数フィー
ルドのOdd信号と偶数フィールドのEven信号から
フレーム信号を構成する。
【0039】図5において、まず、操作部17で高精細
撮影モードが選択されると、演算処理部13は、メイン
コンデンサ21およびメインコンデンサ21に接続され
たダイオード15を介して、補助コンデンサ16を充電
する動作を開始する(ステップS1)。
【0040】つづいて、演算処理部13は、ストロボ回
路14の端子T9(図4参照)からメインコンデンサ2
1が満充電となったか否かを監視する(ステップS
2)。演算処理回路13は、メインコンデンサ21の満
充電を検出すると、図6(E)に示すように、圧電素子
駆動部12を介して圧電素子11の充電を開始する(ス
テップS3)。
【0041】この後、演算処理部13は、操作部17で
ストロボ発光モードとして、発光モードもしくは非発光
モードのいずれが選択されているかを判断し(ステップ
S4)、発光モードが選択されている場合にはステップ
S5に移行する一方、非発光モードが選択されている場
合にはステップS10に移行する。
【0042】発光モードが選択されている場合には、ス
テップS5において、演算処理部13は、レリーズスイ
ッチに応答して、ストロボ発光を伴う1回目の撮影を行
う。具体的には、一回目の撮影では、図6(B)に示す
ように、CCDリセット信号でCCD上の電荷を掃捨し
て露光を開始する。そして、図6(F)に示すよに、ス
トロボを発光させると共に、図6(C)に示すように、
メカシャッタを閉成する。
【0043】この場合、圧電素子11は充電状態にあ
り、圧電素子11に取り付けられた撮像素子はカメラの
焦点面上の定点に位置している。ストロボ発光に伴い、
メインコンデンサ21は放電状態となるが、補助コンデ
ンサ16に充電されたエネルギーにより、ストロボ発光
から露光終了までの期間の圧電素子11の充電状態は維
持され、撮像素子も定点位置に保持される。
【0044】そして、1回目の撮影が終了すると、図6
(D)に示すように、撮像素子23から電荷が奇数ライ
ン(Odd信号)、偶数ライン(Even信号)の順に
転送される。
【0045】演算処理部13は、1回目の撮影で取り込
まれた画像データの転送処理と並行して、ストロボ再充
電完了の監視を行い(ステップS6)、満充電が検出さ
れると、図6(E)に示すように、圧電素子駆動部12
を介して圧電素子11を放電駆動する(ステップS
7)。これにより、撮像素子は1回目の撮影を行った場
合の位置から圧電素子11に連動して変位する。
【0046】画像データの転送処理が終了すると、演算
処理部13は、図示しない撮影者が押すレリーズスイッ
チに応答してストロボ発光を伴う2回目の撮影を行う
(ステップS8)。
【0047】2回目の撮影では、1回目の撮影と同様
に、図6(B)に示すように、CCDリセット信号でC
CD上の電荷を掃捨して露光を開始する。そして、図6
(F)に示すように、ストロボを発光させると共に、図
6(C)に示すように、メカシャッタを閉成する。2回
目の撮影が終了すると、図6(D)に示すように、撮像
素子23から電荷が奇数ライン(Odd信号)、偶数ラ
イン(Even信号)の順に転送される。
【0048】演算処理部13は、2回目の撮影で取り込
まれた画像データの転送処理と並行して、ストロボ回路
14のストロボ充電停止を行い(ステップS9)、転送
処理が終了すると、高精細撮影のフローを終了する。そ
の後、演算処理部13は、1回目と2回目の撮影により
得られる、被写体と撮像素子との光軸をずらした異なる
画像データを合成して、通常の撮影より高精細な画像を
得る。
【0049】また、ステップS4で、ストロボ非発光モ
ードが選択されていた場合には、ステップS10におい
て、演算処理部13は、レリーズスイッチに応答して、
1回目の撮影を行う。このとき、圧電素子11は充電状
態にあり、圧電素子11に取り付けられた撮像素子はカ
メラの焦点面上の定点に位置している。
【0050】次に、演算処理部13は1回目の撮影で取
り込まれた画像データの転送処理と並行して、圧電素子
駆動部12を通じ圧電素子11を放電駆動する(ステッ
プS11)。これにより、撮像素子は1回目の撮影を行
った場合の位置から圧電素子11に連動して変位する。
【0051】画像データの転送処理が終了すると、演算
処理部13は、レリーズスイッチに応答して2回目の撮
影を行う(ステップS12)。演算処理部13は、2回
目の撮影で取り込まれた画像データの転送処理と並行し
て、ストロボ充電停止を行い(ステップS9)、転送処
理が終了すると、高精細撮影のフローを終了する。この
後、演算処理部13は、1回目と2回目の撮影により得
られる、被写体と撮像素子との光軸をずらした異なる画
像データを合成して、通常の撮影より高精細な画像を得
る。
【0052】なお、ストロボ非発光の場合に、上記ステ
ップS6の処理が省略されている理由は、ストロボ発光
を伴わない撮影であるため、ストロボ回路14のメイン
コンデンサ21は常に満充電の状態にあるので、上述の
S6の処理が不要となるからである。
【0053】なお、上記フローでは、1回目の撮影を圧
電素子11を充電させた状態で行い、2回目の撮影を圧
電素子11を放電させた状態で行うこととしたが、1回
目の撮影を圧電素子11を放電させた状態で行い、2回
目の撮影を圧電素子11を充電させた状態で行うことに
しても良い。
【0054】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、ストロボ発光回路22に電力を供給するメインコ
ンデンサ21と、メインコンデンサ21からダイオード
15を介して充電される補助コンデンサ16とを、圧電
素子11の駆動のための電源供給源とすることとしたの
で、ストロボ発光直後の要求される一定時間の間は圧電
素子を駆動することが可能とり、デジタルカメラ内部に
別途、昇圧回路を用意することなく圧電素子を動作させ
ることが可能となる。
【0055】また、本実施の形態においては、ストロボ
発光用のメインコンデンサ21を補助コンデンサ16の
充電に使用するとともに、圧電素子11の駆動電源とす
ることとしたので、ストロボ発光前はメインコンデンサ
21および昇圧回路20から圧電素子11にエネルギー
が供給でき、補助コンデンサ16を小型化することが可
能となる。
【0056】また、本実施の形態においては、画素ずら
し撮影を行うこととしたので、少ない撮像素子の画素数
でも高画質な画像を得ることができる。
【0057】また、本実施の形態においては、ストロボ
発光を伴う高精細撮影(画素ずらし撮影)時には、露光
終了のタイミングに同期してストロボ発光を行う(後幕
シンクロ撮影)こととしたので、補助コンデンサ16は
ストロボ発光から露光終了までの短時間のエネルギー供
給能力を有すれば良く、補助コンデンサ16を小型化す
ることが可能となる。
【0058】(実施の形態2)図7は実施の形態2にか
かるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図であ
る。図7において、図1に示した実施の形態1のデジタ
ルカメラと同一の構成要素には同一符号を付してある。
図7に示す実施の形態2のデジタルカメラは、実施の形
態1のデジタルカメラに、手ぶれ補正機能を付加したも
のであり、実施の形態1のデジタルカメラの構成に振れ
検出部を追加したものである。他の構成要素は実施の形
態1のデジタルカメラと同様である。
【0059】図7において、10は光学レンズ、メカシ
ャッタ、絞り、および撮像素子等を含み、被写体を撮像
して画像データを出力する撮像部を示す。11は撮像部
10の撮像素子を光軸に対して垂直方向に変位させる圧
電素子を示す。12は演算処理部13の制御により該圧
電素子11を駆動する圧電素子駆動部を示す。13はマ
イクロプロセッサ、DSP、およびメモリ等からなり、
操作部17の指示に応じて、デジタルカメラの全体の制
御を行うとともに、各種信号処理および画像処理を行う
演算処理部を示す。14は演算処理部13の制御により
撮影時にストロボ発光を行うストロボ回路を示す。15
はストロボ回路14の内部のメインコンデンサに接続さ
れ、補助コンデンサ16および圧電素子駆動部12にエ
ネルギーの供給およびストロボ発光時に電源分離を行う
ダイオードを示す。16はストロボ回路14の内部のメ
インコンデンサによりダイオード15を介して充電さ
れ、圧電素子駆動部12にエネルギーを供給する補助コ
ンデンサを示す。17は操作者が撮影モード等を選択し
て、演算処理部13に動作指示を与えるための操作部を
示す。18はカメラの振れを検出する振れ検出部を示
す。なお、ストロボ回路14は上述の図3および図4の
構成と同様である。
【0060】上述のデジタルカメラ(演算処理部13)
は、画像を撮影して記録する記録モード/記録した画像
を不図示の表示部に再生する再生モード、撮像素子を移
動させないで撮影を行う通常撮影モード/画素ずらし撮
影を行う(撮像素子を変位させて撮影を行う)高精細撮
影モード/振れ検出部18で検出したカメラの振れを撮
影時に相殺するように撮像素子を移動させて撮影を行う
手振れ補正撮影モード、ストロボを発光するストロボ発
光モード/ストロボの発光を禁止する発光禁止モード、
および先幕シンクロモード/後幕シンクロモード等を備
えており、これら各モードは操作部17で選択される。
【0061】次に、図7の圧電素子11について説明す
る。図8は図7の圧電素子11と撮像素子の空間的な配
置および結合を説明するための模式図を示す。同図にお
いて、圧電素子11X、11Yは、撮像素子の露光面を
光軸に対して垂直なX方向およびY方向に変位するよう
に撮像素子と力学的に結合されている。撮像素子は自由
支持され、圧電素子11X、11Yの一方の端面は撮像
素子に接続されて、他方の端面は不図示のカメラ筐体に
固定されている。ここでは、撮像素子を圧電素子11と
直接結合した構成を示したが、撮像素子を固定する台座
等を介して圧電素子11と結合させる構成としても良
い。
【0062】上述の振れ検出部18は、例えば、カメラ
の振れに応じた検出信号を出力する回転角速度センサー
である圧電振動ジャイロと、当該圧電振動ジャイロから
出力される検出信号を周波数制限して振れ検出信号とし
て出力するバンドパスフィルタとから構成される。
【0063】上述の圧電振動ジャイロは、振動中の圧電
素子に加わった振動中心軸周りの回転速度をコリオリ力
を応用して検出するもので、特開平7−332988号
公報に記載されている公知の技術である。実用化された
ものとしては、例えば、株式会社村田製作所のジャイロ
スターENC−03等がある。この振動中心軸を、図8
のX軸およびY軸と一致させた2系統の検出系を構成す
ることで、カメラに加わったX軸方向およびY軸方向の
変位速度をバンドパスフィルタ出力として得ることがで
き、前記演算処理部13は、この出力を積分処理して変
位量を算出し、当該算出結果に従って、圧電素子11を
変位させることで撮影露光中の手振れ補正を行う。
【0064】上述のバンドパスフィルタを付加したの
は、目的とするカメラに加わる手ブレ周波数が10Hz
程度以下の低周波であることから高域周波数をカット
し、またジャイロ出力には温度ドリフトによる直流レベ
ル変動があることから0.1Hz程度以下の低域周波数
をカットするためである。なお、振れ検出部18として
は、上記に限られるものではなく、公知の加速度センサ
ーとハイパスフィルタおよび積分器等で構成することに
しても良い。
【0065】図9に図7の圧電素子駆動部12の回路図
を示す。図12に示す圧電素子駆動部12は、圧電素子
11Xおよび圧電素子11Yをそれぞれ駆動するため
に、図9に示す回路を2チャンネル備えている。
【0066】圧電素子駆動部12は、演算処理部13か
ら入力される圧電素子11の駆動電圧を指示する駆動電
圧指示信号(デジタル信号)をD/A変換してアナログ
信号に変換するDAコンバータ76、B級プッシュプル
回路26の出力を抵抗分圧82、83で分圧した電位
と、D/A変換された駆動電圧指示信号とを比較演算
し、当該比較演算結果に基づいてサーボアンプ回路25
を駆動制御する演算増幅器81、演算増幅器81の制御
により、可変低電圧を固定倍率の高電圧に不平衡直流増
幅してB級プッシュプル回路26を動作させるサーボア
ンプ回路25、サーボアンプ回路25の出力に基づい
て、補助コンデンサ16およびメインコンデンサ12か
ら入力される電圧を増幅して、圧電素子11を低インピ
ーダンスで駆動するB級プッシュプル回路26と、B級
プッシュプル回路26の出力電圧を分圧する分圧抵抗8
2、83を備えている。上記構成において、演算増幅器
81および分圧抵抗82、83はフィードバックループ
を構成する。
【0067】サーボアンプ回路25は、制限抵抗60、
増幅トランジスタ61、エミタフォロワトランジスタ6
2、分圧抵抗63、64とから構成される。また、B級
プッシュプル回路は、プッシュトランジスタ70、充電
制限抵抗71、逆耐保証用のダイオード72、73、放
電制限抵抗74、プルトランジスタ75で構成される。
【0068】図9の上記圧電素子駆動部12の動作を説
明する。DAコンバータ80と演算増幅器81は、不図
示の電源回路から電源が供給され、3Vや5V等の低電
圧で動作する。
【0069】ここで、サーボアンプ回路25の直流増幅
原理を概説する。抵抗値R64を有する抵抗64に流入
する電流のうち、トランジスタ62のエミッタ電流はト
ランジスタ61のコレクタ電流に比して無視できる値で
あることから、抵抗64と抵抗値R63を有する抵抗6
3は、ほぼ同じ電流値Iが流れる。
【0070】他方、抵抗63と抵抗64の結合点の電圧
は、演算増幅器81の出力電圧Viからトランジスタ6
2のベースエミッタ間電圧Vbe(約0.6V)分だけ
降下した値となる。サーボアンプ回路25の出力電圧で
あるトランジスタ61のコレクタ電圧Voは下式の如く
なる。
【0071】 Vo=I(R63+R64)・・・・(1) Vi−Vbe=IR64・・・・・・(2) 上記式(1)、(2)より、 Vo=(Vi−Vbe)*(R63+R64)/R64・・・(3)
【0072】上記式(3)より、サーボアンプ回路25
はトランジスタ62のエミッタ電位を(R63+R6
4)/R64倍(=増幅率A)に増幅して、トランジス
タ61のコレクタに出力する。
【0073】上記式(2)において、「Vbe」は、使
用するトランジスタの種類やベース電流値、同じトラン
ジスタ種類でも個々に値が異なり、また温度変化でもド
リフトすること、ならびにViが3Vや5V等の低電圧
系の出力であることから無視できない因子であるが、
(R63+R64)/R64の増幅率Aを高めに取り、
後述するフィードバック制御で補正する。
【0074】ここで、Vo=150V、Vi=3Vとす
ると、上記式(3)より、150=(3−0.6)*A
より、A=62.5となる。例えば、Vbeが±0.4
V変化する場合には、150=(3−1.0)*Aよ
り、A=75となり、増幅率Aを75以上に設定すれば
フィードバック制御で補正される。
【0075】なお、Iは、次段のB級プッシュプル回路
26のベース電流の数倍程度に設定するのは公知の通り
である。B級プッシュプル回路は既に多くの文献で説明
されている通り、プッシュトランジスタとプルトランジ
スタが同時には動作しない、すなわちバイアス電流がゼ
ロで、低電力ながら負荷を低インピーダンスで駆動でき
る反面、入力レベルに出力が追従しない波形歪みが発生
する。この欠点も、上述のフィードバック制御を行うこ
とで無視できるレベルまで補正される。
【0076】つぎに、B級プッシュプル回路26の動作
を説明する。ダイオード72、ダイオード73は、サー
ボアンプ回路25の出力と圧電素子11の電位差でトラ
ンジスタ70と75のベースエミッタ間に逆バイアスが
加わるのを保護するためのもので、各々トランジスタ7
0とトランジスタ75のベース側に設けても効果は同じ
である。抵抗71は該圧電素子11の充電電流を、抵抗
74は放電電流を制限するための制限抵抗である。B級
プッシュプル回路26は、トランジスタ70と75のベ
ースに入力されるサーボアンプ回路25の出力に基づい
て、補助コンデンサ16およびメインコンデンサ12か
ら入力される電圧を増幅して、圧電素子11を低インピ
ーダンスで駆動する。
【0077】サーボアンプ回路26の出力を分圧する分
圧抵抗82、83の抵抗比は、例えば150Vが印加さ
れた場合に3Vを、演算増幅器81のマイナス端子に戻
すように設定される。このフィードバックループにより
サーボアンプ回路25に存在するVbeの変動およびB
級プッシュプル回路26に存在する波形歪みは補正制御
される。尚、図9の回路例ではバイポーラトランジスタ
を用いて説明したが、MOS型トラジスタやダーリント
ン型トランジスタを用いても有効である。
【0078】図10は振れ補正撮影時の撮像素子の駆動
・転送とストロボ発光のタイミングを説明するためのタ
イミングチャートである。図10において、図5と同一
動作には同一名称を付してある。ここでは、撮像素子と
してインターラインCCDを使用した場合のその駆動お
よび転送と圧電素子の充放電タイミングを説明する。
【0079】図10において、(A)は、CCDの垂直
同期信号(VD)、(B)は、CCDに蓄積され電荷を
放出し非露光状態にするCCDリセット入力、(C)
は、メカシャッタの動作、(D)は、CCD出力、
(E)は、圧電素子の電圧、(F)は、ストロボ発光A
(露光終了のタイミングに同期してストロボ発光を行う
後幕シンクロ撮影)のストロボ発光タイミング、(G)
はストロボ発光B(露光開始のタイミングに同期してス
トロボ発光を行う先幕シンクロ撮影)のストロボ発光タ
イミングを示す。後幕シンクロ撮影(ストロボ発光A)
と先幕シンクロ撮影(ストロボ発光B)は操作部17で
選択可能となっている。CCD出力はCCDで撮影され
た画像データで奇数フィールドのOdd信号と偶数フィ
ールドのEven信号からフレーム信号を構成する。
【0080】図10において、まず、操作部17でふれ
補正撮影モードが選択されると、演算処理部13は、メ
インコンデンサ21およびメインコンデンサ21に接続
されたダイオード15を介して、補助コンデンサ16を
充電する。
【0081】そして、同図(B)に示すように、CCD
リセット信号でCCD上の電荷を掃捨して露光を開始す
る。そして、同図(F)に示すように、ストロボを発光
させ、この後、同図(C)に示すように、メカシャッタ
を閉成して露光を終了させる。ここで、演算処理部13
は、先幕シンクロ撮影(ストロボ発光B)が選択されて
いる場合には、同図(G)に示すように、露光開始のタ
イミングに同期してストロボ回路14にストロボ発光を
行わせる。また、演算処理部13は、後幕シンクロ撮影
(ストロボ発光A)が選択されている場合には、同図
(F)に示すように、露光終了のタイミングに同期して
ストロボ回路14にストロボ発光を行わせる。撮影が終
了すると、同図(D)に示すように、撮像素子から電荷
が奇数ライン(Odd信号)、偶数ライン(Even信
号)の順に転送される。
【0082】また、撮影の際には、演算処理部13は、
振れ検出部18にカメラの振れの検出を行わせ、振れ検
出部18の検出結果に基づいて、圧電素子駆動部12を
駆動制御して、同図(E)に示すように、圧電素子11
X、11Yに電圧を印加して、カメラの振れを相殺させ
る方向に撮像素子を変位させる。
【0083】なお、後幕シンクロの場合、ストロボ発光
からシャッタ閉成までの約10ミリ秒間に必要とする圧
電素子駆動エネルギーを補助コンデンサ16から供給で
きれば良いが、発明者らの確認では、図9に示した圧電
素子駆動部12の回路を2チャンネル使用し、約1μF
の補助コンデンサ16を設けることで、約50ミリ秒間
はエネルギー供給が可能となる。
【0084】なお、演算処理部13は、圧電素子11X
および11Yを時分割駆動することにしても良い。図1
1は圧電素子11Xおよび11Yを時分割駆動する場合
の充放電のタイミングチャートの一例を示す。同図にお
いて、(A)は圧電素子11Xの駆動電圧、(B)は圧
電素子11Yの駆動電圧、(C)は圧電素子11Xおよ
び圧電素子11Yの充放電電流を示す。
【0085】圧電素子11の電気的特性は静電容量に代
表され、その容量値は、例えば株式会社トーキンの積層
圧電素子であるAE0203D08では0.18μFで
ある。前述の手振れ周波数が10Hz程度以下であるの
で、補正周期を500Hz=2m秒とし、補正精度から
圧電素子11の充放電時定数を2m秒/5=0.4m
秒、圧電素子駆動の最大変位電圧を150Vとした場
合、圧電素子駆動の充放電ピーク電流は、Q=C*V=
I*Tより、I=C*V/T=0.18*E−6*15
0/0.4*E−3≒68mAとなる。したがって、手
振れ補正では2つの圧電素子11Xおよび11Yを駆動
するためには、最大約136mAの充放電ピーク電流が
流れることになる。
【0086】この充放電ピーク電流は、高電圧ラインと
グランドラインに流れ、該圧電素子11に近接して設け
られる撮像素子や振れ検出部18等へのノイズ源とな
る。これを、時分割駆動することで、充放電ピーク電流
値を半減でき、ノイズの発生を抑えると伴に、回路パタ
ーンや部品の小型化が可能となる。また、制御全体を時
分割化、すなわち、X軸側振れ検出→X軸側積分処理→
X軸側圧電駆動と一連のX軸側制御の後にY軸側処理を
行うようにすると(図8参照)、制御時間中に他方の処
理が入らずに、補正の精度を向上させることが可能にな
るとともに制御が容易となる。
【0087】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、演算処理部13は、振れ検出部18の検出結果に
基づいて、カメラに生じた振れを相殺するように、撮像
素子を変位させて被写体とカメラの焦点を結ぶ光軸を変
位させることとしたので、手振れのない高精度な画像を
得ることが可能となる。
【0088】また、本実施の形態においては、振れ検出
部18として、回転角速度センサーである圧電振動ジャ
イロを使用することとしたので、圧電素子11やストロ
ボ回路14からの高電圧電磁ノイズの影響を防止でき、
また、センサ出力を積分処理することで振れ変位量を算
出することができ、簡単な構成で高精度な振れ検出を行
うことが可能となる。
【0089】また、本実施の形態においては、圧電素子
駆動部12をは、可変低電圧を固定倍率の高電圧に不平
衡直流増幅するサーボアンプ回路25と、サーボアンプ
回路25の出力に基づいて、圧電素子11を低インピー
ダンスで駆動するB級プッシュプル回路26と、B級プ
ッシュプル回路26の出力を抵抗分圧した電位と演算処
理部13から入力される駆動電圧指示信号とを比較演算
し、当該比較演算結果に基づいてサーボアンプ回路25
を駆動制御する演算増幅器81とで構成することとした
ので、低消費電流の圧電素子駆動部を構成でき、それ
故、補助コンデンサ16を小型化でき、さらに、カメラ
自体の低電力化が可能となる。
【0090】また、本実施の形態においては、圧電素子
11X、11Yを時分割駆動することとしたので、圧電
素子の駆動に伴う充放電電流のピーク値を圧電素子11
X、11Y間で重ならないようにすることができ、撮像
素子および振れ検出部18に誘導および伝播される、圧
電素子の充放電に伴う電源およびアースノイズを軽減す
ることが可能となり、ノイズやブレの少ない高画質の画
像を得ることができる。
【0091】また、本実施の形態においては、振れ補正
を行いながらストロボ発光を行う場合に、露光終了のタ
イミングに同期してストロボ発光を行うこととしたの
で、(後幕シンクロ撮影とすることで)、補助コンデン
サ16はストロボ発光から露光終了までの短時間のエネ
ルギー供給能力を有すれば良く、補助コンデンサを小型
化できる。
【0092】また、本実施の形態においては、振れ補正
を行いながらストロボ発光を行う場合に、露光終了のタ
イミングに同期してストロボ発光を行うモード(先幕シ
ンクロ)と、露光開始のタイミングに同期してストロボ
発光を行うモード(後幕シンクロ)とを操作部17で選
択可能としたので、撮影者の意図したストロボタイミン
グを選択することができ、撮影者の意図する画像を撮影
することが可能となる。付言すると、先幕シンクロの撮
影では、撮影者の意図したタイミングでストロボ露光を
行うことができ、他方、後幕シンクロの撮影では、被写
体の後方に残光が残る自然な撮影結果を得ることができ
る。
【0093】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変形して実行可能である。例えば、本実施の形態で
は、内部ストロボ方式(図1および図7のストロボ回路
14)について説明したが、外部式のストロボ装置を使
用して場合についても本発明を適用することが可能とな
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
デジタルカメラによれば、撮像手段は被写体を撮像し、
変位手段は撮像手段を変位させ、変位手段駆動手段は変
位手段を駆動し、制御手段は各部の動作を制御し、エネ
ルギー蓄積手段は別ユニットに電力を供給し、補助コン
デンサはエネルギー蓄積手段により整流手段を介して充
電され、エネルギー蓄積手段と補助コンデンサとを、変
位手段の駆動のための電力供給源として使用することと
したので、デジタルカメラ内部に別途、昇圧回路を用意
することなく変位手段を動作させることが可能となる。
【0095】また、請求項2にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1にかかるデジタルカメラにおいて、エ
ネルギー蓄積手段として、内部または外部に設けられた
ストロボ発光用のメインコンデンサを使用することとし
たので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、簡単な
電源供給系で変位手段を動作させることができ、また、
ストロボ発光後は補助コンデンサからエネルギー供給す
ることが可能となる。
【0096】また、請求項3にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1または請求項2にかかるデジタルカメ
ラにおいて、画素ずらし撮影モードでは、1回目の撮影
と2回目の撮影とで撮像手段の位置を異ならせ、1回目
の撮影で得られた画像データと、2回目の撮影で得られ
た画像データとを合成して1枚の画像データを生成する
こととしたので、請求項1または請求項2にかかる発明
の効果に加えて、少ない画素数で高精細撮影を行うこと
が可能となる。
【0097】また、請求項4にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1または請求項2にかかる発明におい
て、振れ検出手段の検出結果に基づいて、カメラに生じ
た振れを相殺すべく、撮像手段を変位させて振れ補正を
行うこととしたので、請求項1または請求項2にかかる
発明の効果に加えて、手振れのない高画質な画像を得る
ことが可能となる。
【0098】また、請求項5にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項4にかかるデジタルカメラにおいて、振
れ検出手段をとして圧電振動ジャイロを使用することと
したので、請求項4にかかる発明の効果に加えて、高電
圧電磁ノイズの影響を防止でき、カメラの振れを高精度
に検出することが可能となる。
【0099】また、請求項6にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1〜請求項5のデジタルカメラにおい
て、変位手段として圧電素子を使用することとしたの
で、請求項1〜請求項5にかかるデジタルカメラにおい
て、簡単かつ安価な構成で撮像手段を移動させることが
可能となる。
【0100】また、請求項7にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1、請求項2、請求項4、および請求項
5のいずれか1つにかかるデジタルカメラにおいて、変
位手段として、撮像手段を光軸に対して垂直な2軸方向
に変位させる2つの圧電素子を使用することとしたの
で、請求項1、請求項2、請求項4、および請求項5の
いずれか1つにかかる発明の効果に加えて、撮像手段を
光軸に対して垂直な2軸方向に変位させることができ、
振れ補正を高精度に行うことが可能となる。
【0101】また、請求項8にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項7にかかるデジタルカメラにおいて、圧
電素子の駆動に伴う充放電電流のピーク値が2つの圧電
素子間で重ならないようにすべく、2つの圧電素子を時
分割駆動することとしたので、請求項7にかかる発明の
効果に加えて、撮像素子および振れ検出手段に誘導およ
び伝播される、圧電素子の充放電に伴う電源およびアー
スノイズを軽減でき、ノイズやブレの少ない高画質の画
像を得ることが可能となる。
【0102】また、請求項9にかかるデジタルカメラに
よれば、請求項1、請求項2、および請求項4〜請求項
8のいずれか1つにかかるデジタルカメラにおいて、変
位手段駆動手段では、サーボアンプ回路は可変低電圧を
固定倍率の高電圧に不平衡直流増幅し、B級プッシュプ
ル回路はサーボアンプ回路の出力に基づいて、圧電素子
を低インピーダンスで駆動し、演算増幅器はB級プッシ
ュプル回路の出力を抵抗分圧した電位と制御手段から入
力される駆動電圧指示信号とを比較演算し、当該比較演
算結果に基づいてサーボアンプ回路を駆動制御すること
としたので、請求項1、請求項2、および請求項4〜請
求項8のいずれか1つにかかる発明の効果に加えて、変
位手段駆動手段を低消費電流の簡単な回路構成で構成す
ることが可能となり、補助コンデンサを小型化でき、補
正駆動誤差の少ない高画質の手振れ補正画像を得ること
が可能となる。
【0103】また、請求項10にかかるデジタルカメラ
によれば、請求項3にかかる発明において、画素ずらし
撮影でストロボ発光を行う場合には、第1回目および第
2回目の撮影の各露光終了のタイミングに同期してスト
ロボ発光を行うこととしたので、請求項3にかかる発明
の効果に加えて、補助コンデンサはストロボ発光から露
光終了までの短時間のエネルギー供給を保証すれば良
く、補助コンデンサを小型化することが可能となる。
【0104】また、請求項11にかかるデジタルカメラ
によれば、請求項4にかかるデジタルカメラにおいて、
振れ補正を行いながらストロボ発光を行う場合には、露
光終了のタイミングに同期してストロボ発光を行うこと
としたので、請求項3にかかる発明の効果に加えて、補
助コンデンサはストロボ発光から露光終了までの短時間
のエネルギー供給を保証すれば良く、補助コンデンサを
小型化することが可能となる。
【0105】また、請求項12にかかるデジタルカメラ
によれば、請求項4にかかるデジタルカメラにおいて、
振れ補正を行いながらストロボ発光撮影を行う場合に、
選択手段で、露光終了のタイミングに同期してストロボ
発光を行うモードと、露光開始のタイミングに同期して
ストロボ発光を行うモードとを選択可能としたので、請
求項4にかかるデジタルカメラの効果に加えて、撮影者
の意図した手振れ補正画像を得ることが可能とある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるデジタルカメラの構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の圧電素子と撮像素子の空間的な配置およ
び結合を説明するための模式図である。
【図3】図1のストロボ回路のブロック図である。
【図4】図1のストロボ回路の回路図である。
【図5】図1のデジタルカメラの高精細撮影時の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】図1のデジタルカメラで、ストロボ発光させて
高画質撮影を行う場合の、撮像素子の駆動・転送とスト
ロボ発光および圧電素子充放電タイミングを説明するた
めのタイミングチャートである。
【図7】実施の形態2にかかるデジタルカメラの概略構
成を示すブロック図である。
【図8】図7の圧電素子と撮像素子の空間的な配置およ
び結合を説明するための模式図を示す。
【図9】図7の圧電素子駆動部の回路図である。
【図10】図7のデジタルカメラの振れ補正撮影時の撮
像素子の駆動・転送とストロボ発光のタイミングを説明
するためのタイミングチャートである。
【図11】2つの圧電素子を時分割駆動する場合の充放
電のタイミングチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 撮像部 11 圧電素子 12 圧電素子駆動部 13 演算処理部 14 ストロボ回路 15 ダイオード 16 補助コンデンサ 17 操作部 18 振れ検出部 20 昇圧回路 21 メインコンデンサ 22 ストロボ発光回路 25 サーボアンプ回路 26 B級プッシュプル回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 X F J 15/05 15/05 19/02 19/02 H04N 5/228 H04N 5/228 Z 5/238 5/238 Z 5/335 5/335 V // H02N 2/00 H02N 2/00 B H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 2H053 BA04 BA08 BA25 2H054 AA01 BB00 BB08 5C022 AA13 AB12 AB15 AB17 AB46 AB55 AC03 AC31 AC32 AC42 AC52 AC54 AC56 AC69 AC73 AC74 5C024 BX01 CX37 CY23 CY35 DX04 DX07 EX05 EX06 EX15 EX34 EX42 GY01 HX35 HX37 HX40 HX41 HX46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して画像データを取得する
    デジタルカメラにおいて、 被写体を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段を変位させる変位手段と、 前記変位手段を駆動する変位手段駆動手段と、 各部の動作を制御する制御手段と、 別ユニットに電力を供給するエネルギー蓄積手段と、 前記エネルギー蓄積手段により整流手段を介して充電さ
    れる補助コンデンサと、 を備え、 前記エネルギー蓄積手段と前記補助コンデンサとを、前
    記変位手段の駆動のための電力供給源としたことを特徴
    としたデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記エネルギー蓄積手段は、内部または
    外部に設けられたストロボ発光用のメインコンデンサで
    あることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、画素ずらし撮影モード
    を備え、当該画素ずらし撮影モードでは、前記変位手段
    駆動手段を制御して、1回目の撮影と2回目の撮影とで
    前記撮像手段の位置を異ならせ、1回目の撮影で得られ
    た画像データと、2回目の撮影で得られた画像データと
    を合成して1枚の画像データを生成することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラの振れを検出する振れ検出手段を
    備え、 前記制御手段は、撮影の際に、前記振れ検出手段の検出
    結果に基づいて、カメラに生じた振れを相殺すべく、前
    記撮像手段を変位させて振れ補正を行うことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記振れ検出手段として、圧電振動ジャ
    イロを使用したことを特徴とする請求項4に記載のデジ
    タルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記変位手段は、圧電素子からなること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のデジ
    タルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記変位手段は、前記撮像手段を光軸に
    対して垂直な2軸方向に変位させる2つの圧電素子から
    なることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4、
    および請求項5のいずれか1つに記載のデジタルカメ
    ラ。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記圧電素子の駆動に
    伴う充放電電流のピーク値が2つの圧電素子間で重なら
    ないようにすべく、前記変位手段駆動手段を制御して、
    前記2つの圧電素子を時分割駆動することを特徴とする
    請求項7に記載のデジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 前記変位手段駆動手段は、 可変低電圧を固定倍率の高電圧に不平衡直流増幅するサ
    ーボアンプ回路と、 前記サーボアンプ回路の出力に基づいて、前記圧電素子
    を低インピーダンスで駆動するB級プッシュプル回路
    と、 前記B級プッシュプル回路の出力を抵抗分圧した電位と
    前記制御手段から入力される駆動電圧指示信号とを比較
    演算し、当該比較演算結果に基づいてサーボアンプ回路
    を駆動制御する演算増幅器と、 を含むことを特徴とする請求項1、請求項2、および請
    求項4〜請求項8のいずれか1つに記載のデジタルカメ
    ラ。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記画素ずらし撮影
    でストロボ発光を行う場合には、第1回目および第2回
    目の撮影の各露光終了のタイミングに同期してストロボ
    発光を行うことを特徴とする請求項3に記載のデジタル
    カメラ。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記振れ補正を行い
    ながらストロボ発光撮影を行う場合には、露光終了のタ
    イミングに同期してストロボ発光を行うことを特徴とす
    る請求項4に記載のデジタルカメラ。
  12. 【請求項12】 前記振れ補正を行いながらストロボ発
    光撮影を行う場合に、露光終了のタイミングに同期して
    ストロボ発光を行うモードと、露光開始のタイミングに
    同期してストロボ発光を行うモードとを選択するための
    選択手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のデ
    ジタルカメラ。
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