JP2000092382A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2000092382A
JP2000092382A JP10256593A JP25659398A JP2000092382A JP 2000092382 A JP2000092382 A JP 2000092382A JP 10256593 A JP10256593 A JP 10256593A JP 25659398 A JP25659398 A JP 25659398A JP 2000092382 A JP2000092382 A JP 2000092382A
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JP
Japan
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optical system
shooting
amplification factor
image
zoom
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JP10256593A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watabe
洋之 渡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部ストロボ撮影に際してズーム操作等を行う
ことによりF値が変化したとしても、操作者の手を煩わ
せることなく適正な露出の下で外部ストロボ撮影を行う
ことが可能な電子カメラを提供すること。 【解決手段】電子カメラのシステムコントローラ212
は、外部ストロボ300の発光に先立ち、撮影光学系1
00におけるズーム倍率及び絞り位置のうち少なくとも
一方に応じて撮像回路202又は画像処理回路205の
増幅率を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラに係
り、特に、外部ストロボを利用することが可能な、ズー
ムレンズ付き電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ストロボを用いた写真撮影法に、カメラ
に内蔵された内蔵ストロボによる被写体の直接照明と、
カメラ本体に設けられたいわゆるX接点に外部ストロボ
を接続し該外部ストロボによる被写体の間接照明とを個
別又は併用し、高度な撮影を可能とするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる撮影法をズーム
レンズ付き電子カメラにより実施する場合、外部ストロ
ボを適正に発光させるためには、使用する電子カメラの
F値に合わせて外部ストロボのF値を設定しなければな
らない。
【0004】しかし、ズームレンズ付き電子カメラで
は、ズーム倍率変化によって、F値が変化するため、ズ
ーム位置によって外部ストロボのF値を設定し直すか又
は、外部ストロボ撮影時は、ズームを例えばワイドに固
定する等をしないと適正な露出が得られない。これでは
使い勝手が甚だ悪い。
【0005】本発明の目的は、外部ストロボ撮影時にズ
ーム操作等を行ってF値が変化したとしても、操作者の
手を煩わせることなく、適正な露出の下で外部ストロボ
撮影を行うことが可能な電子カメラを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し且つ目
的を達成するために、請求項1の発明にかかる電子カメ
ラは、ズームレンズを含む撮影光学系と、この撮影光学
系で結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、こ
の撮像素子から出力される画像信号を所定の増幅率で増
幅する撮像手段と、外部ストロボの発光に先立ち前記撮
影光学系におけるズーム倍率に応じて前記撮像手段の増
幅率を補正する制御手段とを具備する。
【0007】を具備したことを特徴とする電子カメラ。
【0008】また前記課題を解決し且つ目的を達成する
ために、請求項2の発明にかかる電子カメラは、ズーム
レンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系で結像され
た被写体像を光電変換し、画像信号を得る撮像部と、こ
の撮像部から出力される画像信号をデジタル信号に変換
するアナログ・デジタル変換手段と、このアナログ・デ
ジタル変換手段から出力されるデジタル画像信号に対
し、少なくとも所定の増幅率による増幅を施す画像処理
手段と、外部ストロボの発光に先立ち前記撮影光学系に
おけるズーム倍率に応じて前記画像処理手段の増幅率を
補正する制御手段とを具備する。
【0009】さらに前記課題を解決し且つ目的を達成す
るために、請求項3の発明にかかる電子カメラは、ズー
ムレンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通過す
る光束に対し絞り調整を施すものであって、複数の絞り
位置を設定できる絞り手段と、前記撮影光学系で結像さ
れた被写体像を光電変換する撮像素子と、この撮像素子
から出力される画像信号を所定の増幅率で増幅する撮像
手段と、近接撮影専用の撮影条件を設定するマクロ撮影
モード設定手段と、外部ストロボの発光に先立って前記
マクロ撮影モード設定手段により前記近接撮影専用の撮
影条件が設定されたとき、前記絞り手段を前記近接撮影
専用の撮影条件に従う絞り位置に自動設定すると共に、
前記撮影光学系におけるズーム倍率及び前記絞り手段に
おける絞り位置のうち少なくとも一方に応じて前記撮像
手段の増幅率を補正する制御手段とを具備する。
【0010】またさらに前記課題を解決し且つ目的を達
成するために、請求項4の発明にかかる電子カメラは、
ズームレンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通
過する光束に対し絞り調整を施すものであって、複数の
絞り位置を設定できる絞り手段と、前記撮影光学系で結
像された被写体像を光電変換し、画像信号を得る撮像部
と、この撮像部から出力される画像信号をデジタル信号
に変換するアナログ・デジタル変換手段と、このアナロ
グ・デジタル変換手段から出力されるデジタル画像信号
に対し、少なくとも所定の増幅率による増幅を施す画像
処理手段と、近接撮影専用の撮影条件を設定するマクロ
撮影モード設定手段と、外部ストロボの発光に先立って
前記マクロ撮影モード設定手段により前記近接撮影専用
の撮影条件が設定されたとき、前記絞り手段を前記近接
撮影専用の撮影条件に従う絞り位置に自動設定すると共
に、前記撮影光学系におけるズーム倍率及び前記絞り手
段における絞り位置のうち少なくとも一方に応じて前記
画像処理手段の増幅率を補正する制御手段とを具備す
る。
【0011】ここに、請求項1乃至4のいずれか一項に
記載の電子カメラにおいて、前記外部ストロボに電気的
に接続され、該外部ストロボに対し発光を指令する信号
を供給するための端子を更に具備することができ、また
前記外部ストロボに電気的に接続され、該外部ストロボ
に対し発光を指令する信号を供給するための端子と、前
記外部ストロボが前記端子に接続されたことを検出する
手段とを更に具備することができる。
【0012】請求項1又は2の発明においては、外部ス
トロボの発光に先立ち撮影光学系におけるズーム倍率に
応じて撮像手段又は画像処理回路の増幅率を補正するよ
うになっているから、例えば、ズーム操作によりF値が
2.8から3.9に変わって、撮像素子の出力が低下す
る場合でも、自動的に撮像手段又は画像処理回路の増幅
率を上げるようにすることで、何ら操作者の手を煩わせ
ることなく適正な露出に相当する明るさの画像を得るこ
とができる。
【0013】また請求項3又は4の発明においては、外
部ストロボの発光に先立って近接撮影専用の撮影条件が
設定されたとき、絞り手段は近接撮影専用の撮影条件に
従う絞り位置に自動設定されると共に、撮影光学系にお
けるズーム倍率及び絞り手段における絞り位置のうち少
なくとも一方に応じて撮像手段又は画像処理回路の増幅
率を補正するようになっているから、例えば、ズーム操
作によりF値が2.8から3.9に変わり、しかも近接
撮影専用の撮影条件が設定されて、撮像素子の出力が低
下する場合でも、自動的に撮像手段又は画像処理回路の
増幅率を上げるようにすることで、何ら操作者の手を煩
わせることなく適正な露出に相当する明るさの画像を得
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に示すよう
に、本発明の第1実施形態の電子カメラは、ケース1に
撮影光学系100及び電子回路系200が収納されて構
成される。また、ケース1には、外部ストロボ用同期端
子である、いわゆるX端子2が設けられており、該X端
子2には外部ストロボ300が直接又はケーブルを介し
て着脱自在に設けられる。
【0015】撮影光学系100は、ズームレンズ10
1、絞り102、フォーカスレンズ103及びそれらの
アクチュエータ104、105、106を含み、光学被
写体像を取り込む。アクチュエータ104、105、1
06それぞれは、システムコントローラ212の制御下
にある駆動回路214により駆動される。
【0016】電子回路系200は、CCD201と、サ
ンプルホールド回路202A及びAGC(自動利得制御
器)202Bからなる撮像回路202と、ADC(デジ
タル・アナログ変換器)203と、メモリ204と、輝
度変換等の画像処理を行うと共に所定の増幅率による増
幅を行う画像処理回路205と、圧縮伸張回路206
と、I /F(インターフェース)207と、このI /F
207を介して着脱自在に設けられる記録媒体208と
を含む。
【0017】また、電子回路系200は、LCD制御回
路209と、LCDドライバ210と、このLCDドラ
イバ210により駆動されるLCD211とを含む。
【0018】さらに、電子回路系200は、システムコ
ントローラ212と、複数のスイッチ213a 〜213
eを含む操作部213と、駆動回路214と、電源21
5と、内蔵ストロボ216と、ストロボ制御回路217
とを含む。
【0019】ここで、撮影光学系100からの光学被写
体像はCCD201に取り込まれ、サンプルホールド回
路202A及びAGC(自動利得制御器)202Bから
なる撮像回路202により画像信号として出力される。
なお、CCD201の出力は、サンプルホールド回路2
02Aを介してAGC(自動利得制御器)202Bにて
所定の増幅率により増幅され、画像信号として出力され
る。該画像信号は、ADC203によりデジタル信号に
変換され、メモリ204に書き込まれる。
【0020】このメモリ204に記憶された画像データ
は、画像処理回路205により所定の増幅率で増幅さ
れ、該増幅後の画像データは圧縮伸張回路206及びI
/F(インターフェース)207を介して記録媒体20
8に記録され、またLCD制御回路209、LCDドラ
イバ210を介してLCD211により表示される。
【0021】また、スイッチ213a 〜213eのいず
れか又は複数の操作により操作部213からシステムコ
ントローラ212に対し指令が与えられる。電源SW
(スイッチ)213a がオンすると、電源215からの
電源供給を受けて、システムコントローラ212を含む
電子回路系200が起動する。
【0022】ストロボモード選択SW213bの選択操
作により、内蔵ストロボ216又は外部ストロボ300
のいずれか又は双方による照明撮影が可能になる。すな
わち、ストロボモード選択SW213bにより内蔵スト
ロボ216を選択して、レリーズSW213c がオンす
ると、撮影光学系100におけるシャッタ動作及び画像
取り込みと同時に、システムコントローラ212及びス
トロボ制御回路217を介して、内蔵ストロボ216を
発光させる。これにより、被写体の直接照明による撮影
が可能となる。
【0023】また外部ストロボ300がX端子2に接続
され、且つストロボモード選択SW213bにより外部
ストロボ300を選択して、レリーズSW213c がオ
ンすると、撮影光学系100におけるシャッタ動作及び
画像取り込みと同時に、システムコントローラ212及
び外部ストロボ300を構成する制御回路301と、積
分回路302と、調光センサ303と、発光停止開始制
御回路304と、電源305と、充電コンデンサ306
とを介して、ストロボ発光部307を発光させる。すな
わち、外部ストロボ300は、システムコントローラ2
12からの発光信号がX端子2を介して制御回路301
に入力されると、予め電源305から充電コンデンサ3
04に充電された電荷に基づく電流を、ストロボ発光部
307に与える。ストロボ発光部307が発光を開始
し、反射光を調光センサ303が受光し、その信号が積
分回路302にて積分される。そして、発光停止開始制
御回路304が、この積分値が撮影前に撮影者が設定し
たF値に対応する制御値に達した時、発光を停止させ
る。これにより、被写体を外部ストロボ300によって
撮影することが可能となる。
【0024】さらに外部ストロボ300がX端子2に接
続された状態にて、ストロボモード選択SW213bに
より内蔵ストロボ216及び外部ストロボ300の双方
を選択して、レリーズSW213c をオンすると、撮影
光学系100におけるシャッタ動作及び画像取り込みと
同時に、内蔵ストロボ216及び外部ストロボ300が
発光する。これにより、被写体の内蔵ストロボ及び外部
ストロボ照明による撮影が可能となる。
【0025】なお、外部ストロボ300のF値は切換可
能であり、通常、カメラの開放F値(2.8)に設定す
るようにする。カメラの実際のF値は、ズーム操作によ
り2.8〜3.9まで変化する。カメラの実際のF値
は、絞りによっても2.8又は5.6に二段階にて変化
する。
【0026】操作部213は、ズームSW213c及び
マクロSW(マクロ撮影モード設定スイッチ)213d
を有する。すなわち、ズームSW213cをオンしてズ
ーム操作をすると、システムコントローラ212、駆動
回路214、アクチュエータ104を介してズーム10
1を駆動し、スイッチ操作に基づくズーム量を自動的に
設定する。このズーム操作によってF値は変わる。
【0027】また、マクロSW213d は、近接撮影専
用の撮影条件を設定するものであり、このマクロSW2
13d をオンして近接撮影専用の撮影条件を設定する
と、システムコントローラ212、駆動回路214、ア
クチュエータ105を介して絞り102を駆動し、絞り
位置を自動的に近接撮影専用の撮影条件に合致する位置
に動かす。この絞りの変化によってもF値は変わる。
【0028】本実施形態では、外部ストロボ300の発
光に先立ち、ズーム操作を行った場合は、ズーム倍率に
応じてAGCにおける増幅率を補正する手段を具備す
る。
【0029】かかる手段は、システムコントローラ21
2により行われるが、これを図2を参照して説明する。
すなわち、ステップS1にて電源SW213a をオンす
ると、電源215からの電源供給を受けて、システムコ
ントローラ212を含む電子回路系200が起動する。
次いで、ステップS2にて外部ストロボ300がX端子
2に接続された状態にて、ストロボモード選択SW21
3bにより外部ストロボ300の選択又は内蔵ストロボ
216及び外部ストロボ300の選択がなされ、外部ス
トロボ300だけ、又は、内蔵ストロボ216及び外部
ストロボ300の発光指令待ち状態となる。
【0030】ステップS3にてズームSW213eを操
作する。ステップS4にて必要な撮影条件の設定を行
う。続いて、ステップS5にてレリーズSW213c を
オンすると、撮影光学系100におけるシャッタ動作及
び画像取り込みと同時に、外部ストロボ300だけ、又
は、内蔵ストロボ216及び外部ストロボ300に対し
て発光指令が与えられ、発光する。
【0031】これにより被写体の外部ストロボ照明、又
は、内蔵ストロボ及び外部ストロボ照明による撮影が行
われて、撮影光学系100からの光学被写体像はCCD
201に取り込まれ、サンプルホールド回路202A及
びAGC(自動利得制御器)202Bからなる撮像回路
202により画像信号として出力される。
【0032】ここで、信号線250で示すように、AG
C202Bの増幅率は、システムコントローラ212か
らの指令で補正される。該補正は、ズームSW213e
のズーム操作に伴って変化するF値に応じて設定され
る。すなわち、本発明が適用されない場合は、外部スト
ロボ300のF値をカメラの開放F値に設定しても、ズ
ームSW213eのズーム操作により、例えば、F値が
2.8から3.9に変わった場合、図3の実線に示すよ
うに、CCD201の出力は低下する。従って、CCD
201の出力低下を補償するためには、操作者は、ズー
ム操作を行ったときには外部ストロボ300のF値を、
それに応じて変更する操作が必要になる。
【0033】これに対し、本実施形態では、操作者がズ
ーム操作を行ったときには、符号260にて示すよう
に、CCD201の出力補償するために、ステップS9
にて、ズームSW213eの操作におけるズーム量に応
じてAGC202Bの増幅率の補正(上げる)を行うよ
うにしている。よって、ステップS6にて、CCD20
1の出力は、AGC202Bにおいて、ズームSW21
3eの操作におけるズーム量に応じて補正された増幅率
にて増幅され、ズーム操作によりF値が変化したことに
伴って生ずる露光の過不足を補償した明るさを有する画
像信号として出力される。
【0034】そして、出力補償された画像信号は、AD
C203によりデジタル信号に変換され、メモリ204
に書き込まれる。また、メモリ204に記憶された画像
データは、ステップS7にて、画像処理回路205によ
り所定の増幅率で増幅され、該増幅後の画像データは圧
縮伸張回路206及びI /F(インターフェース)20
7を介して記録媒体208に記録され、またステップS
8にて、LCD制御回路209、LCDドライバ210
を介してLCD211により表示される。
【0035】以上のように本実施形態では、外部ストロ
ボ300の発光に先立って、撮影光学系100において
ズーム操作がなされた場合は、そのズーム倍率に応じて
撮像回路200における増幅率を補正するので、例え
ば、ズーム操作によりF値が2.8から3.9に変わっ
て、CCD出力が低下する場合でも、自動的に撮像回路
200における増幅率を上げるようにすることで、何ら
操作者の手を煩わせることなく適正な露出に相当する明
るさの画像を得ることができる。
【0036】(第2実施形態)上述した第1実施形態で
は、CCD出力の補償をアナログ・デジタル変換前の撮
像回路200において実施したが、これに代えて、CC
D出力の補償をアナログ・デジタル変換後に実施するこ
ともできる。これを、第2実施形態として図4及び図5
を参照して説明する。図4及び図5においては、図1及
び図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0037】図4に示すように、信号線251により、
画像処理回路205の増幅率は、システムコントローラ
212からの指令で補正される。該補正は、ズームSW
213eのズーム操作に伴って変化するF値に応じて設
定される。また、図5に示すように、ステップS10に
て、操作者がズーム操作を行ったときには、CCD20
1の出力補償するために、ズームSW213eの操作に
おけるズーム量に応じて画像処理回路205の増幅率の
補正(上げる)を行うようにしている。
【0038】以上のように本実施形態では、第1実施形
態と同様に、外部ストロボ300の発光に先立って、撮
影光学系100においてズーム操作がなされた場合は、
そのズーム倍率に応じて画像処理回路205における増
幅率を補正するので、例えば、ズーム操作によりF値が
2.8から3.9に変わって、CCD出力が低下する場
合でも、自動的に撮像回路200における増幅率を上げ
るようにすることで、何ら操作者の手を煩わせることな
く適正な露出に相当する明るさの画像を得ることができ
る。
【0039】(第3実施形態)上述した第1,第2の実
施形態では、外部ストロボ使用時にズーム操作を行った
場合におけるCCD出力の補償であったが、このズーム
操作の他にも外部ストロボ使用時にCCD出力の低下を
生ずる場合があり、この場合におけるCCD出力の補償
を、第3実施形態として図1及び図6を参照して説明す
る。先に述べたように、マクロSW213d をオンする
と絞り102は駆動され、絞り位置を自動的に近接撮影
専用の撮影条件に合致する位置に動かし、これに伴いF
値は変わる。
【0040】本実施形態では、外部ストロボ300の発
光に先立ち、第1,2の実施形態のよにズーム操作だ
け、又は、ズーム操作及びマクロSW(マクロ撮影モー
ド設定スイッチ)213d の操作を行った場合は、ズー
ム倍率だけ、又は、ズーム倍率及びマクロSW213d
の操作に伴う絞り位置に応じてAGCにおける増幅率を
補正する手段を具備する。
【0041】かかる手段は、システムコントローラ21
2により行われるが、これを図6を参照して説明する。
すなわち、ステップT1にて電源SW213a をオンす
ると、電源215からの電源供給を受けて、システムコ
ントローラ212を含む電子回路系200が起動する。
次いで、ステップT2にて外部ストロボ300がX端子
2に接続された状態にて、ストロボモード選択SW21
3bにより外部ストロボ300の選択又は内蔵ストロボ
216及び外部ストロボ300の選択がなされ、外部ス
トロボ300だけ、又は、内蔵ストロボ216及び外部
ストロボ300の発光指令待ち状態となる。
【0042】ステップT3にてズームSW213eを操
作する。ステップT4にて、マクロSW213d をオン
すると絞り102は駆動され、ステップT5にて、絞り
位置を自動的に近接撮影専用の撮影条件に合致する位置
に動かし、これに伴いF値は変わる。
【0043】次に、ステップT6にて必要な撮影条件の
設定を行う。続いて、ステップT7にてレリーズSW2
13c をオンすると、撮影光学系100におけるシャッ
タ動作及び画像取り込みと同時に、外部ストロボ300
だけ、又は、内蔵ストロボ216及び外部ストロボ30
0に対して発光指令が与えられ、発光する。
【0044】これにより被写体の外部ストロボ照明、又
は、内蔵ストロボ及び外部ストロボ照明による撮影が行
われて、撮影光学系100からの光学被写体像はCCD
201に取り込まれ、サンプルホールド回路202A及
びAGC(自動利得制御器)202Bからなる撮像回路
202により画像信号として出力される。
【0045】ここで、信号線250で示すように、AG
C202Bの増幅率は、システムコントローラ212か
らの指令で補正される。該補正は、ズームSW213e
のズーム操作及びマクロSW213d の操作に伴う絞り
位置に伴って変化するF値に応じて設定される。
【0046】本実施形態では、操作者がズーム操作及び
マクロSW213d の操作を行ったときには、CCD2
01の出力補償するために、ステップT11にて、ズー
ムSW213eの操作におけるズーム量及びマクロSW
213d の操作に伴う絞り位置に応じてAGC202B
の増幅率の補正(上げる)を行うようにしている。よっ
て、ステップT8にて、CCD201の出力は、AGC
202Bにおいて、ズームSW213eの操作における
ズーム量及びマクロSW213d の操作に伴う絞り位置
に応じて補正された増幅率にて増幅され、ズーム操作及
びマクロSW213d の操作に伴う絞り位置によりF値
が変化したことに伴って生ずる露光の過不足を補償した
明るさを有する画像信号として出力される。
【0047】そして、出力補償された画像信号は、AD
C203によりデジタル信号に変換され、メモリ204
に書き込まれる。また、メモリ204に記憶された画像
データは、ステップS9にて、画像処理回路205によ
り所定の増幅率で増幅され、該増幅後の画像データは圧
縮伸張回路206及びI /F(インターフェース)20
7を介して記録媒体208に記録され、またステップT
10にて、LCD制御回路209、LCDドライバ21
0を介してLCD211により表示される。
【0048】以上のように本実施形態では、外部ストロ
ボ300の発光に先立って、撮影光学系100において
ズーム操作がなされた場合は、そのズーム倍率及びマク
ロSW213d の操作に伴う絞り位置に応じて撮像回路
200における増幅率を補正するので、例えば、ズーム
操作及びマクロSW213d の操作に伴う絞り位置によ
りF値が変わって、CCD出力が低下する場合でも、自
動的に撮像回路200における増幅率を上げるようにす
ることで、何ら操作者の手を煩わせることなく適正な露
出に相当する明るさの画像を得ることができる。
【0049】(第4実施形態)上述した第3実施形態で
は、CCD出力の補償をアナログ・デジタル変換前の撮
像回路200において実施したが、これに代えて、CC
D出力の補償をアナログ・デジタル変換後に実施するこ
ともできる。これを、第4実施形態として図4及び図7
を参照して説明する。図4及び図7においては、図1及
び図6と同一部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0050】図4に示すように、信号線251により、
画像処理回路205の増幅率は、システムコントローラ
212からの指令で補正される。該補正は、第3実施形
態と同様にズームSW213eのズーム操作及びマクロ
SW213d の操作に伴う絞り位置に伴って変化するF
値に応じて設定される。また、図7に示すように、操作
者がズーム操作及びマクロSW213d の操作を行った
ときには、ステップT12にて、CD201の出力補償
するために、ズームSW213eの操作及びマクロSW
213d の操作におけるズーム量及び絞り位置に応じて
画像処理回路205の増幅率の補正(上げる)を行うよ
うにしている。
【0051】以上のように本実施形態では、第3実施形
態と同様に、外部ストロボ300の発光に先立って、撮
影光学系100においてズーム操作及びマクロSW21
3d操作がなされた場合は、そのズーム倍率及び絞り位
置に応じて画像処理回路205における増幅率を補正す
るので、例えば、ズーム操作及びマクロSW213d操
作によりF値が変わって、CCD出力が低下する場合で
も、自動的に撮像回路200における増幅率を上げるよ
うにすることで、何ら操作者の手を煩わせることなく適
正な露出に相当する明るさの画像を得ることができる。
【0052】第3,第4の実施形態では、ズームSW2
13eとマクロSW213d との双方を操作する場合に
ついて説明しているが、マクロSW213d だけを操作
する場合でも、同様に適用できる。
【0053】(第5実施形態)第1乃至第4の実施形態
では、外部ストロボ300の使用の有無を、操作者が外
部ストロボ300をX端子2に接続し且つストロボ選択
SW213bにより外部ストロボ300を選択すること
により、システムコントローラ212に知らしめるよう
にしていた。
【0054】これに対し本実施形態では、X端子2に外
部ストロボ300が接続されたことを検出するセンサ2
18を設け、該センサ218の出力によりストロボ選択
SW213bの選択操作を不要にしたものである。これ
により、間接照明撮影の操作性をは向上させることがで
きる。
【0055】本発明は上述し且つ図示した実施形態に限
定されない。本発明は、外部ストロボ使用時における露
出不足を補償するため、第1,第3実施形態では撮像回
路202の増幅率補正を行い、第2,第4実施形態では
画像処理回路205の増幅率補正を行うようにしていた
が、撮像回路202及び画像処理回路205の双方の増
幅率を補正すしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部ストロボの発光に先立ち撮影光学系におけるズーム
倍率や絞り位置に応じて撮像手段や画像処理手段の増幅
率を補正するようになっているから、例えば、ズーム操
作や近接撮影専用の撮影条件の設定によりF値が2.8
から3.9に変わって、撮像素子の出力が低下する場合
でも、自動的に撮像手段又は画像処理回路の増幅率を上
げるようにすることで、何ら操作者の手を煩わせること
なく適正な露出に相当する明るさの画像を得ることがで
きる。
【0057】よって、本発明によれば、外部ストロボ撮
影時に、ズーム操作や近接撮影専用の撮影条件を設定し
たとしても、操作者の手を煩わせることなく適正な露出
の下で外部ストロボ撮影を行うことが可能な電子カメラ
を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子カメラの第1実施形態の構成
を示すブロック図。
【図2】同実施形態を説明する流れ図。
【図3】同実施形態におけるF値とCCD出力との関係
を示す特性図。
【図4】本発明に係る電子カメラの第2実施形態の構成
を示すブロック図。
【図5】同実施形態を説明する流れ図。
【図6】本発明に係る電子カメラの第3実施形態を説明
する流れ図。
【図7】本発明に係る電子カメラの第4実施形態を説明
する流れ図。
【図8】本発明に係る電子カメラの第5実施形態の構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
1…ケース 2…X端子 100…撮影光学系 101…ズームレンズ 102…絞り 103…フォーカスレンズ 104、105、106…アクチュエータ 200…電子回路系 201…CCD 202A…サンプルホールド回路 202B…AGC(自動利得制御器) 202…撮像回路 203…ADC(デジタル・アナログ変換器) 204…メモリ 205…画像処理回路 206…圧縮伸張回路 207…I /F(インターフェース) 208…記録媒体 209…LCD制御回路 210…LCDドライバ 211…LCD 212…システムコントローラ 213a 〜213e…スイッチ 213…操作部 214…駆動回路 215…電源 216…内蔵ストロボ 217…ストロボ制御回路 218…外部ストロボ接続検出センサ 300…外部ストロボ 301…制御回路 302…積分回路 303…調光センサ 304…発光停止開始制御回路 305…電源 306…充電コンデンサ 307…ストロボ発光部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズームレンズを含む撮影光学系と、 この撮影光学系で結像された被写体像を光電変換する撮
    像素子と、 この撮像素子から出力される画像信号を所定の増幅率で
    増幅する撮像手段と、 外部ストロボの発光に先立ち前記撮影光学系におけるズ
    ーム倍率に応じて前記撮像手段の増幅率を補正する制御
    手段とを具備したことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】ズームレンズを含む撮影光学系と、 この撮影光学系で結像された被写体像を光電変換し、画
    像信号を得る撮像部と、 この撮像部から出力される画像信号をデジタル信号に変
    換するアナログ・デジタル変換手段と、 このアナログ・デジタル変換手段から出力されるデジタ
    ル画像信号に対し、少なくとも所定の増幅率による増幅
    を施す画像処理手段と、 外部ストロボの発光に先立ち前記撮影光学系におけるズ
    ーム倍率に応じて前記画像処理手段の増幅率を補正する
    制御手段とを具備したことを特徴とする電子カメラ。
  3. 【請求項3】ズームレンズを含む撮影光学系と、 この撮影光学系を通過する光束に対し絞り調整を施すも
    のであって、複数の絞り位置を設定できる絞り手段と、 前記撮影光学系で結像された被写体像を光電変換する撮
    像素子と、 この撮像素子から出力される画像信号を所定の増幅率で
    増幅する撮像手段と、 近接撮影専用の撮影条件を設定するマクロ撮影モード設
    定手段と、 外部ストロボの発光に先立って前記マクロ撮影モード設
    定手段により前記近接撮影専用の撮影条件が設定された
    とき、前記絞り手段を前記近接撮影専用の撮影条件に従
    う絞り位置に自動設定すると共に、前記撮影光学系にお
    けるズーム倍率及び前記絞り手段における絞り位置のう
    ち少なくとも一方に応じて前記撮像手段の増幅率を補正
    する制御手段とを具備したことを特徴とする電子カメ
    ラ。
  4. 【請求項4】ズームレンズを含む撮影光学系と、 この撮影光学系を通過する光束に対し絞り調整を施すも
    のであって、複数の絞り位置を設定できる絞り手段と、 前記撮影光学系で結像された被写体像を光電変換し、画
    像信号を得る撮像部と、 この撮像部から出力される画像信号をデジタル信号に変
    換するアナログ・デジタル変換手段と、 このアナログ・デジタル変換手段から出力されるデジタ
    ル画像信号に対し、少なくとも所定の増幅率による増幅
    を施す画像処理手段と、 近接撮影専用の撮影条件を設定するマクロ撮影モード設
    定手段と、 外部ストロボの発光に先立って前記マクロ撮影モード設
    定手段により前記近接撮影専用の撮影条件が設定された
    とき、前記絞り手段を前記近接撮影専用の撮影条件に従
    う絞り位置に自動設定すると共に、前記撮影光学系にお
    けるズーム倍率及び前記絞り手段における絞り位置のう
    ち少なくとも一方に応じて前記画像処理手段の増幅率を
    補正する制御手段とを具備したことを特徴とする電子カ
    メラ。
  5. 【請求項5】前記外部ストロボに電気的に接続され、該
    外部ストロボに対し発光を指令する信号を供給するため
    の端子を更に具備する請求項1乃至4のいずれか一項に
    記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】前記外部ストロボに電気的に接続され、該
    外部ストロボに対し発光を指令する信号を供給するため
    の端子と、 前記外部ストロボが前記端子に接続されたことを検出す
    る手段とを更に具備する請求項1乃至4のいずれか一項
    に記載の電子カメラ。
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