JP2001313115A - 電子機器のコネクタ保護用フラップの開閉機構 - Google Patents

電子機器のコネクタ保護用フラップの開閉機構

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JP2001313115A
JP2001313115A JP2000115763A JP2000115763A JP2001313115A JP 2001313115 A JP2001313115 A JP 2001313115A JP 2000115763 A JP2000115763 A JP 2000115763A JP 2000115763 A JP2000115763 A JP 2000115763A JP 2001313115 A JP2001313115 A JP 2001313115A
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opening
flap
flaps
connector
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Shota Horikoshi
正太 堀越
Hideyuki Usui
英之 臼井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/44Means for preventing access to live contacts
    • H01R13/447Shutter or cover plate
    • H01R13/453Shutter or cover plate opened by engagement of counterpart
    • H01R13/4532Rotating shutter

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラップの回動板の背の高さを縮めて薄型に
してもフラップの開閉に支障のないフラップ開閉機構を
提供することを課題とする。 【解決手段】 フラップ開閉機構20には、ノート型パ
ーソナルコンピュータのハウジングに形成された開口を
開閉するフラップ40A、Bと、フラップ40A、Bに
屈曲形成された回動板44A、Bをそれぞれ回動可能に
支持する第1軸部46A及び第2軸部46Bと、フラッ
プ40の付き合わせ面54に形成された挿入口58と、
外側から挿入口58へ挿入される開放ピン60と、が設
けられている。第1軸部46A及び第2軸部46Bの位
置は、フラップ40をハウジングの外部へ向けて開放さ
せる回転モーメントが内部へ向けて開放させる回転モー
メントよりも大きいように、回動板44の背の高さに応
じて設定されている。これにより、回動板44の背の高
さを低くすることが可能になるので、フラップ開閉機構
20を薄型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器のコネク
タを保護するフラップの開閉機構に関し、さらに詳細に
は、薄型のポータブル・コンピュータと拡張ユニットと
のコネクタ接続に適するフラップの開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブル・コンピュータは軽量かつ小
型であり可搬性に優れているが、ディスク・トップ・コ
ンピュータに比べて搭載できる機能に制限をうける。一
方オフィスや過程では、ポータブル・コンピュータをデ
ィスク・トップ・コンピュータ並の機能で使用したいと
いうニーズがある。このニーズに対応するために、ドッ
キング・ステーションやポート・リプリケータと呼ばれ
るようなコンピュータに取り外し可能に装着される拡張
ユニットが提供されている。ドッキング・ステーション
は、ドライブ装置を収納するドライブ・ベイや、種々の
オプション・カードを装着する拡張スロットなどを備え
ており、コンピュータにハード・ディスク、DVD、C
D−ROMなどのドライブや、PCI拡張カード、IS
A拡張カード、PCカードなどのデバイス拡張機能を提
供する。ポート・リプリケータは一般にアクティブ・パ
ーツを含まず、PCカード・スロット、I/Oポート・
コネクタ(マウス・コネクタ、キーボード・コネク
タ)、PCカード・コントローラ、EEPROM等など
の拡張デバイスを提供する。
【0003】ポータブル・コンピュータと拡張ユニット
には両者を電気的に接続するために、それぞれコネクタ
が設けられている。ポータブル・コンピュータは可搬式
で使用条件も厳しいため、拡張ユニットに装着されない
状態ではコネクタを環境から保護する必要がある。保護
の方法として、コネクタの位置に対応するコンピュータ
のハウジングにフラップ開閉機構を設け、コンピュータ
単体で使用するときはフラップが閉じてコネクタを保護
すると共に、コンピュータを拡張ユニットに装着すると
きはコンピュータの位置を合わせて装着するだけで自動
的にフラップが開放し、コンピュータ側のコネクタが露
出して拡張ユニット側のコネクタに接続される。
【0004】以下、ポータブル式パーソナル・コンピュ
ータ(以下、PCという。)に設けられているフラップ
開閉機構78(図9、図10参照)を例に挙げ、従来の
フラップ開閉機構を説明する。
【0005】図9に示すように、PC80の下部には、
拡張ユニット82に接続する雄型コネクタ86が基板9
0の下面側に下方に向けて設けられており、このPC8
0に接続される拡張ユニット82には、雄型コネクタ8
6に接続される雌型コネクタ92が上方に向けて設けら
れている。
【0006】また、PC80のハウジング102の底部
には雄型コネクタ86に対応した開口104が形成され
ており、ハウジング102の中には、開口104を開閉
する2枚のフラップ110A、Bが設けられている。
【0007】図10に示すように、フラップ110Aの
フラップ本体112Aの両端部には、屈曲形成された回
動板114Aが設けられ、この回動板114Aは第1軸
部116Aによって回動可能に支持されており、フラッ
プ110Aは回動可能である。同様に、フラップ110
Bのフラップ本体112Bの両端部にも回動板114B
が設けられ、この回動板114Bは第2軸部116Bに
よって回動可能に支持されており、フラップ110Bが
回動可能である。
【0008】また、フラップ110A、Bの付き合わせ
面118には、拡張ユニット82に設けられているガイ
ドピン120が挿入される挿入口122が形成されてい
る。なお、本明細書でフラップの付き合わせ面とは、2
枚のフラップが閉じているときに互いに当接している側
壁面のことをいう。
【0009】ガイドピン120は雌型コネクタ92に一
体に形成される。ガイド・ピンの先端は円錐状に形成さ
れ、挿入口122に挿入されたときフラップ110Aお
よびフラップ110Bを開放するのに適した形状になっ
ている。雌型コネクタ86の両端部には、ガイド・ピン
120が挿入される孔(図示せず)が一体に形成されて
いる。PCを拡張ユニットに装着するとき、コネクタ自
体を操作して位置合わせをすることはできないが、PC
を拡張ユニットに対して概略の位置合わせをすれば、最
初にガイド・ピン120がフラップを開放し、その後雄
型コネクタ86の孔に挿入して二つのコネクタを正確に
位置合わせする。
【0010】PC80を拡張ユニット82に装着する
際、ガイドピン120が挿入口122に挿入されると、
挿入口122の開口縁122Eがガイドピン120の円
錐面120Cから力を受け、フラップ110A、Bに
は、それぞれ、第1軸部116A及び第2軸部116B
の回りに回転モーメントが作用する。この回転モーメン
トは、フラップ110A、Bをハウジング102の外側
に開放させる方向Uであり、これにより、フラップ11
0A、Bが開きつつ、ガイドピン120によって雄型コ
ネクタ86と雌型コネクタ92とが噛み合う位置にPC
80がガイドされる。この装着が完了した状態では、図
11に示すように、フラップ110A、Bが全開になっ
ている。
【0011】なお、以上の説明では、ガイドピン120
が、フラップ110A、Bを外側へ開放させる開放ピン
としての役割も兼ねている例を挙げたが、フラップ11
0A、Bを外側へ開放させる開放ピン(図示せず)を別
に固定して設けているフラップ開閉機構も多用されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PC80等
の小型電子機器は、益々小型化、薄型化される傾向にあ
り、このため、フラップ110の回動板114の背の高
さH1(図10参照)を縮めてフラップ開閉機構78を
薄型にしたいという要望が強い。
【0013】しかし、回動板114の背の高さH1を縮
めると、従来のフラップ開閉機構では十分な開閉動作が
できないという問題があった。フラップ100Aおよび
110Bは、PCを拡張ユニットに装着する際、ガイド
・ピン120により図10のU方向に回動して、雄型コ
ネクタ86を露出させなければならないが、回動の半径
H1が短くなるとフラップが開いたときに突き合わせ面
118の間隔、すなわちフラップの開口度を十分広くと
ることができず、雄型コネクタ86を十分に露出させる
ことができないため、雄型コネクタ86または雌型コネ
クタ92と干渉してしまう。
【0014】これを回避するために、第1軸部116A
および第2軸部116Bの間隔Xを広げることが考えら
れる。しかし、単に間隔Xを広げただけではガイド・ピ
ン120が挿入口122の開口縁122Eに2点で最初
に接触する位置(以後、作用点という。)が、第1軸部
116Aと第2軸部116Bの内側に位置することにな
り、フラップ110Aおよびフラップ110Bに与える
回転モーメントがU方向とは反対方向になり、フラップ
を開く方向の回転モーメントを得ることができない。
【0015】これに対し、挿入口122を拡大して開口
縁122Eの間隔を広げ、併せてガイド・ピンを太くす
ることにより作用点の間隔も広げて、フラップを開放で
きる回転モーメントを得る試みがなされた。しかし、高
さH1を低くしたことは、一方ではフラップ本体の表面
から雄型コネクタ86の表面または基板86の表面まで
の長さが短くなることでもあり、基板90にはガイド・
ピン120の最も太い部分までを貫通させる大きな孔を
設けることになり基板のパターン形成も制約を受けるた
め、ガイド・ピン120の長さも短くする必要があっ
た。
【0016】ガイド・ピン120の長さが短くなると、
フラップ110Aおよびフラップ110Bが十分開かな
いうちに雌型コネクタ92がフラップ位置まで到達して
干渉してしまう。さらに、ガイド・ピン120の円錐部
分の高さを低くし、ガイド・ピンの小さなストロークに
対して大きなフラップの開放を得る試みもなされたが、
円錐部分の高さを低くしすぎるとU方向にフラップを開
放するのに十分な回転モーメントを得ることができず限
界があった。
【0017】また、ガイド・ピンおよびこれと嵌合する
孔は、コネクタ相互の位置決めのためにコネクタのコン
タクト部に対する位置に高い精度が要求されるため、コ
ネクタと一体に形成される必要がある。したがって、ガ
イド・ピン120を太くするとコネクタ自体も大型にな
り、フラップの開口度もそれに応じて大きくする必要が
あるため、高さH1を低くすることは益々困難になっ
た。
【0018】さらに、ガイド・ピン以外の専用部材を設
けてフラップを開放する試みもなされたが、作用点にお
いてフラップの開放に十分なモーメントを与えるには、
専用部材の作用点を構成する面の傾斜角を所定以上にす
る必要があり、そのためには専用部材の背が高くなって
しまい、フラップは開放できたとしても、基板90に突
き当たってPCの装着ができなくなってしまう。
【0019】本発明は、上記のようなPCの薄型化に伴
うコネクタ保護用のフラップの開閉機構に関する試行錯
誤の上に想起されたものである。したがって、本発明の
課題は、薄型の電子機器のコネクタを保護するフラップ
の開閉機構を提供することにある。さらに詳しくは、フ
ラップ表面からコネクタまでの長さが短い場合にもコネ
クタと干渉しないで開放できるフラップの開閉機構に関
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の一の態様は、第
1のコネクタを設けた第1の電子機器と、第1のコネク
タに接続可能な第2のコネクタと第2のコネクタを保護
するフラップを設けた第2の電子機器を結合する際のフ
ラップの開閉機構に関する。第1の電子機器は、付勢手
段により突出方向に付勢され第1の電子機器と第2の電
子機器を結合する際フラップを開放する開放ピンを備え
ている。開放ピンはスプリングで突出方向に付勢され、
第2の電子機器の内部に当接するとスプリングが圧縮さ
れて、第1の電子機器の方に沈み込む。第2の電子機器
は、ハウジングと、ハウジングの第2のコネクタ部に形
成した開口と、開口に形成した2枚のフラップと、第1
のコネクタと第2のコネクタとを接続する際開放ピンと
係合するように2枚のフラップの突き合わせ面に形成し
た挿入口を備える。
【0021】以上の構成を備えることにより、開放ピン
が挿入口と係合しフラップを開放する。本態様では二つ
のフラップがそれぞれ回動する軸間に距離を広げて、第
2の電子機器が薄型であっても十分なフラップの開度を
得ることができる。開放ピンは2つのフラップの軸間の
距離が広がってもそれに応じた間隔を有する作用点を提
供でき、フラップを開放するための回転モーメントを得
ることができるような傾斜面を備える形状に形成でき
る。開放ピンは、フラップを開放するためのモーメント
を与えるには十分なほどスプリングで付勢されている
が、電子機器の結合動作の最終段階で第2の電子機器の
基板等に当たった場合には、基板から与えられる力が付
勢力を抗して開放ピンを第1の電子機器側に押し込み、
結合動作が妨げられることはない。よって、開放ピン
は、作用点と回転モーメントの条件にしたがって、その
形状を定めることができる。
【0022】すなわち、第2の電子機器が薄くなって、
開放ピンが十分なストロークをとることができなくなっ
たとしても、開放ピンは第1のコネクタの上面より十分
な高さを有する構造にできるため、フラップの開放初期
段階で、フラップが十分に開かないために第1のコネク
タと干渉するようなことはない。また、開放ピンには作
用点を提供する傾斜面を設けることができるが、フラッ
プに十分な回転モーメントを与えるために挿入口となす
角度をその高さの制約を受けないで定めることができ
る。
【0023】本発明の他の態様は、上記のフラップ開閉
機構を備えたポータブル・コンピュータおよび拡張ユニ
ットに向けられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態例としてポータブル式パーソナルコンピ
ュータおよび拡張ユニットに設けられたフラップ開閉機
構20(図1、図2参照)を例に挙げ、本発明の実施の
形態を説明する。
【0025】図1に示すように、ポータブル式パーソナ
ルコンピュータ(以下、PCという)22の下部には、
拡張ユニット24に接続する低背型の雄型コネクタ26
が、基板50の下面側に下方に向けて設けられており、
拡張ユニット24には、雄型コネクタ26に接続される
雌型コネクタ30が上方に向けて設けられている。
【0026】また、PC22のハウジング32の下側に
は、雄型コネクタ26に対応した開口34が形成され、
ハウジング32の中には、開口34を開閉する2枚のフ
ラップ40A、Bがシャッタとして設けられている。
【0027】図2に示すように、フラップ40Aのフラ
ップ本体42Aの両端には、屈曲形成された回動板44
Aが設けられている。回動板44Aは第1軸部46Aに
よって回動可能に支持されており、したがって、フラッ
プ40Aが回動可能になっている。同様に、フラップ4
0Bのフラップ本体42Bの両端にも屈曲形成された回
動板44Bが設けられ、この回動板44Bは第2軸部4
6Bによって回動可能に支持されており、フラップ40
Bが回動可能になっている。
【0028】回動板44A、Bの背の高さH2は、従来
のフラップ開閉機構78の回動板114A、Bの背の高
さH1に比べて低く、これにより、基板50とフラップ
本体42A、Bとの間隔D(図3参照)は、6.2mm
にまで低減されている。
【0029】また、フラップ本体42A、Bの両端部の
上面側(内面側)には、引張コイルバネ52が取付けら
れている。PC22に拡張ユニット24が接続されてい
ないときは、引張コイルバネ52の引張力によりフラッ
プ40A、Bが閉の状態にされている。
【0030】また、フラップ40A、Bの付き合わせ面
54には、フラップ40A、Bの回動方向Wに細長い挿
入口58が形成されており、挿入口58の開口縁のうち
フラップの回動方向Wの縁同士の間隔d2は、従来のP
C80での間隔d1(図10参照)に比べて大きく離れ
ており、第1軸部46Aおよび第2軸部46Bの相互の
間隔Lにほぼ等しくなるように選択されている。
【0031】更に、拡張ユニット24の雌型コネクタ3
0の長手方向の一方の端部側に、挿入口58に挿入され
てフラップ40を開ける開放ピン60が突出して設けら
れている。開放ピン60は、先端部に形成された平坦面
60Fと、この平坦面60Fの端から裾野に向けて形成
され、フラップ40A、Bの回動方向Wの縁58Eにそ
れぞれ当接する傾斜面60Tとを有する。
【0032】傾斜面60Tと挿入口58とのなす角度、
すなわち傾斜面60Tとフラップ本体42とのなす角度
α(図3参照)は45°であり、これにより、フラップ
40A、Bが開かれ易い。また、PC22と拡張ユニッ
ト24とを接続したとき、PC22の中の基板50の裏
面が開放ピン60の平坦面60Fに当接する(図7参
照)。これにより、コネクタの接続状態を安定させるこ
とができる。
【0033】また、開放ピン60は、圧縮コイルバネ6
4により突出方向に付勢されていて上下方向Tに移動可
能であり、基板50が平坦面60Fに当接して開放ピン
60を押圧すると、開放ピン60は拡張ユニット24の
中に沈み込んでいき、高さが低くなる。薄型のノート型
パーソナルコンピュータには背の高い開放ピン60を受
け入れる空間を用意することが困難なため、この構造は
特に有益である。
【0034】なお、拡張ユニット24には、雌型コネク
タ30の両端側に、ガイドピン70が一体的に設けられ
ており、コネクタ相互の位置決めが行われるが、ガイド
・ピン70はフラップの開放動作には寄与していない。
【0035】以下、開放ピン60が挿入口58に挿入さ
れてフラップ40A、Bが開く動作を説明する。
【0036】図3に示すように、PC22を拡張ユニッ
ト24に接続するには、PC22の下部の開口34を拡
張ユニット24の雌型コネクタ30に近づけ、開放ピン
60を挿入口58に当接させる。この当接状態では、開
放ピン60の傾斜面60Tが挿入口58の縁58Eに当
接している。
【0037】次に、PC22を自重により下方へ下げる
と、図4及び図5に示すように、開放ピン60によって
縁58Eに力が加えられ、第1軸部46A及び第2軸部
46Bの回りに回転モーメントが発生し、フラップ40
A、Bがハウジング32の外側へ開放され、フラップ4
0A、Bが開き始める。このとき、圧縮コイルバネ64
の弾力は、開放ピン60が沈み込むことがないように十
分な強さに選定されている。
【0038】第1軸部46Aおよび第2軸部46Bの軸
間の間隔Lは、回動板の背の高さH2が低くなってもフ
ラップが所定の開口度を維持できるように広く設定され
ている。挿入口の縁58Eの相互の間隔も間隔Lに応じ
て広くなっている。開放ピン60が挿入口の縁58Eに
最初に当接した位置を作用点とすれば、作用点の位置が
それぞれ第1軸部46Aおよび第2軸部46Bの真下に
近い位置にきていることが図3より明らかである。これ
は、開放ピン60の傾斜面60Tが、挿入口の縁58E
と係合してフラップにU方向の回転モーメントを付与す
るために重要なことである。作用点の間隔が軸間の間隔
Lに比べて狭くなりすぎると、第1軸部および第2軸部
の回りでフラップ40A、40Bに作用する回転モーメ
ントがフラップを内側へ回動させるI方向になり、フラ
ップは開放しないことになる。
【0039】更に、PC22が下方へ下がると、図6に
示すように、フラップ40A、Bが外側に向けて完全に
開放、すなわち全開になると共に、基板50が開放ピン
60の平坦面60Fに当接し、このため、開放ピン60
が下方へ押圧されて下がっていく。なお、ガイドピン7
0は、雄型コネクタ26に形成された孔(図示せず)と
係合し、コネクタ相互の位置が正確に決められる。
【0040】更にPC22が下方へ下がると、図7及び
図8に示すように、雄型コネクタ26と雌型コネクタ3
0とが完全に接続される。その際、開放ピン60は基板
50から押圧力F(図8参照)を受けて下方に下がるの
で、PC22と拡張ユニット24の結合が開放ピン60
によって妨げられることはない。
【0041】なお、フラップ40A、Bの付き合わせ面
54には、従来と同様、拡張ユニット24に設けられて
いるガイドピン70が挿入される挿入口72(図2参
照)が形成されているが、PC22を拡張ユニット24
に接続する際にフラップ40A、Bを開けるとき、開放
ピン60の傾斜面60Tが挿入口58の縁58Eに当接
してフラップ40A、Bが開くため、ガイドピン70が
挿入口72の開口縁に当接することはない。
【0042】以上説明したように、フラップ開閉機構2
0では、雄型コネクタ26と雌型コネクタ30とが接続
される前に開放ピン60によってフラップ40が全開に
されており、回動板44の背の高さH2(図2、図3参
照)を縮めて薄型のフラップ開閉機構にしても、フラッ
プ40の開閉がスムーズに行われる。これにより、薄型
化されたPC22が実現されている。
【0043】以上説明した実施形態例は、本発明の一実
施形態例であり、本発明に係るフラップ開閉機構の権利
範囲が上記実施形態例に限られないことは、言うまでも
ない。また、特許請求の範囲に記載した用語を発明の実
施の形態に記載した用語に限定して解釈すべきでない。
【0044】
【発明の効果】本発明により、コネクタで接続するタイ
プの薄型の電子機器と他の電子機器の結合において、薄
型の電子機器のコネクタを保護するフラップの開閉機構
を提供できた。本発明の開閉機構では、薄型の電子機器
にフラップを開放するための開放ピンを受け入れる空間
を十分に用意できなくても、コネクタの接続に支障がな
いようにフラップを開放できる開閉機構を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例のフラップ開閉機構が設
けられたポータブル式パーソナルコンピュータの展開図
である。なお、拡張ユニットも併せて示す。
【図2】本発明の一実施形態例のフラップ開閉機構の構
成を示す展開図である。
【図3】フラップに開放ピンが当接している状態を示す
側面断面図である。
【図4】フラップが開き始めた状態を示す部分拡大斜視
図である。
【図5】フラップが開き始めた状態を示す側面断面図で
ある。
【図6】フラップが全開したことを示す側面断面図であ
る。
【図7】開放ピンが基板により押し下げられたことを示
す側面断面図である。
【図8】開放ピンが基板により押し下げられたことを示
す部分拡大斜視図である。
【図9】従来のフラップ開閉機構が設けられたパーソナ
ルコンピュータの展開図である。なお、拡張ユニットも
併せて示す。
【図10】従来のフラップ開閉機構の構成を示す展開図
である。
【図11】従来のフラップ開閉機構で、コネクタ接続状
態でのフラップの開いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 フラップ開閉機構 22 ポータブル式パーソナルコンピュータ(電子機
器) 24 拡張ユニット 32 ハウジング 34 開口 40A、B フラップ 44A、B 回動板 46A 第1軸部 46B 第2軸部 50 基板 54 付き合わせ面 58 挿入口 60 開放ピン 60F 平坦面 58E 縁(開口縁) 60T 傾斜面 64 圧縮コイルバネ 80 パーソナルコンピュータ(電子機器) 110A、B フラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 英之 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB03 AB12 AB17 AB20 AB42 BA04 BA06 BA08 BB02 BB12 BB17 BB22 BB23 BC06 BD03 EA16 EA18 EC12 ED04 ED17 ED23 ED27 GA04 GA06 GB45 GB46 5E087 LL04 LL17 LL29 LL33 MM08 QQ01 RR04 RR13 RR36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電子機器が第1のコネクタを備
    え、第2の電子機器が前記第1の電子機器に接続可能な
    第2のコネクタと該第2のコネクタを保護する2枚のフ
    ラップを備え、前記第1の電子機器と前記第2の電子機
    器を結合する際の前記フラップの開閉機構において、 前記第1の電子機器が、 スプリングにより突出方向に付勢され、前記第1の電子
    機器と前記第2の電子機器を結合する際前記2枚のフラ
    ップを開放し、前記第2の電子機器の内部に当接すると
    前記スプリングが圧縮されて前記第1の電子機器の方向
    に沈む開放ピンを備え、 前記第2の電子機器が、 ハウジングと、 前記ハウジングの前記第2のコネクタ部に形成され前記
    2枚のフラップにより開閉される開口と、 前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とを結合する
    際前記開放ピンと係合するように前記2枚のフラップの
    突き合わせ面に形成された挿入口を備えるフラップの開
    閉機構。
  2. 【請求項2】 前記第1のコネクタが一体に形成された
    ガイド・ピンを備え、前記第2のコネクタが前記ガイド
    ・ピンと嵌合するように一体に形成された孔を備える請
    求項1記載のフラップの開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記開放ピンが前記挿入口に当接する位
    置に傾斜面を備え、前記2枚のフラップがそれぞれ両端
    部に屈曲形成された回動板により第1軸部および第2軸
    部で回動可能に支持され、前記傾斜面と前記挿入口の開
    口縁が最初に当接する位置を前記第1軸部および前記第
    2軸部の位置に対して前記2枚のフラップを前記第2の
    電子機器の内部から外部に向かう方向に回転モーメント
    を与える位置に設定した請求項1または請求項2に記載
    のフラップの開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面と前記挿入口がなす角度が3
    0度ないし60度の範囲である請求項3記載のフラップ
    の開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記第1の電子機器が拡張ユニットであ
    り、前記第2の電子機器がポータブル・コンピュータで
    ある請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のフラッ
    プの開閉機構。
  6. 【請求項6】 電子機器が第2のコネクタと2枚のフラ
    ップを備え、該電子機器に結合可能な被結合電子機器が
    前記第2のコネクタに接続可能な第1のコネクタと、ス
    プリングにより突出方向に付勢され、前記電子機器と前
    記被接続電子機器を結合する際前記2枚のフラップを開
    放し、前記電子機器の内部に当接すると前記スプリング
    が圧縮されて前記被結合電子機器の方向に沈む開放ピン
    を備えており、前記電子機器が、 ハウジングと、 前記ハウジングの前記第2のコネクタ部に形成され前記
    2枚のフラップにより開放される開口と、 前記電子機器と前記被結合電子機器とを結合する際前記
    開放ピンと係合するように前記2枚のフラップの突き合
    わせ面に形成された挿入口を備えた電子機器。
  7. 【請求項7】 前記電子機器がポータブル・コンピュー
    タであり、前記被結合電子機器が拡張ユニットである請
    求項6記載の電子機器。
  8. 【請求項8】 被結合電子機器が、ハウジングと、第2
    のコネクタと、該ハウジングの第2のコネクタ部に形成
    した開口と、前記開口に形成された2枚のフラップと、
    前記2枚のフラップの突き合わせ面に形成された挿入口
    とを備え、前記第2のコネクタに接続可能な第1のコネ
    クタを備え前記被結合電子機器に結合可能な電子機器で
    あって、 スプリングにより突出方向に付勢され前記電子機器と被
    結合電子機器を結合する際前記2枚のフラップを開放
    し、前記被結合電子機器の内部に当接すると前記スプリ
    ングが圧縮されて前記電子機器の方向に沈む開放ピンを
    備えた電子機器。
  9. 【請求項9】 前記電子機器が拡張ユニットであり、前
    記被結合電子機器がポータブル・コンピュータである請
    求項8記載の電子機器。
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