JP2001312886A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2001312886A
JP2001312886A JP2000126813A JP2000126813A JP2001312886A JP 2001312886 A JP2001312886 A JP 2001312886A JP 2000126813 A JP2000126813 A JP 2000126813A JP 2000126813 A JP2000126813 A JP 2000126813A JP 2001312886 A JP2001312886 A JP 2001312886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際的な動作の高速化と動作マージンの改善
を図った増幅回路を備えた半導体集積回路装置を提供す
る。 【解決手段】 第1と第2動作タイミング信号にそれぞ
れ応答して動作を行なう第1と第2ラッチ回路に対して
選択回路を設け、かかる選択回路により上記ラッチ回路
の第1出力信号に対応した信号を上記第3出力端子に伝
える第1動作と、上記第1出力信号と上記第2ラッチ回
路の第2出力信号とが異なるときに上記第1出力信号に
代えて第2出力信号を上記第3出力端子に伝える第2動
作とを行なわせ、上記第2動作タイミング信号を、上記
第1動作タイミング信号に対して遅れて発生させ、か
つ、上記第1動作のときに必要に応じて上記第2ラッチ
回路の動作期間を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、例えば高速な読み出し動作が要求される半
導体記憶装置に好適なメインアンプ等のような増幅回路
に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明を成した後の調査によって、後で
説明する本発明に関連すると思われるものとして、特開
平8−227581号公報(以下、先行技術1とい
う)、特開平6−349282号公報(以下、先行技術
2という)があることが判明した。先行技術1の公報に
おいては、データの取り込みタイミングが相違する2つ
のラッチ型センスアンプを用い、双方の出力が異なる場
合に取り込みタイミングの遅いセンスアンプの出力を優
先させる。先行技術2の公報においては、異なるタイミ
ングでメモリセルのデータを読み取る2つのダイナミッ
ク型センスアンプを設け、読み取りタイミングの遅いセ
ンスアンプの出力が先のセンスアンプの出力と異なる場
合は、タイミングの遅いセンスアンプの出力を優先して
出力する。かかる先行技術1及び2においては、後で説
明する本願発明のように連続動作時の高速化や回路の簡
素化を実現することの必然性を示唆するような記載は一
切見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術1と2
は、いずれもプロセス変動や電源変動による誤動作防止
に向けられており、実際的なメモリ動作速度の改善に対
して何等配慮がなされていない。つまり、上記のように
2つのラッチ型のアンプをタイミングをずらして動作さ
せた場合においては、かかる2つのアンプでの増幅動作
に必要な動作時間は、上記タイミングをずらして設けた
た分だけ確実に長くなってしまうからである。マイクロ
コンピュータ等のようなデジタル信号処理システムに搭
載されるメモリ回路では、1回ずつ飛び飛びの時間で離
散的にメモリアクセスが行なわれることはほとんど無
い。したがって、上記デジタル信号処理に用いられるメ
モリ回路において、上記先行技術1や2のように1つの
メモリセルにアクセスを開始してからデータを出力させ
るまでの時間をいかに速くするかということはさほど重
要ではない。
【0004】デジタル信号処理では、メモリ回路に対し
て連続してデータの書き込みや読み出しが行なわるもの
である。かかる複数の記憶データを連続して読み出す場
合には、1つのデータの増幅動作を行なった後には、増
幅回路のかかる増幅状態をリセットして次のデータの増
幅動作を行なうことが必要となる。したがって、このよ
うな連続的なデータの増幅動作を高速に行なうようにす
るためには上記増幅回路の動作期間もそれに対応してい
かに短くするかが重要となる。また、上記のように2つ
のラッチ回路を設けると、その分回路規模が大きくなる
とともに、消費電力も増大してしまうという別の問題も
生じるものとなる。
【0005】この発明の目的は、実際的な動作の高速化
と動作マージンの改善を図った増幅回路を備えた半導体
集積回路装置を提供することにある。この発明の他の目
的は、高速化と動作マージンの改善に加えて省面積・省
電力化を実現した増幅回路を備えた半導体集積回路装置
を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほ
かの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図
面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。第1と第2動作タイミング信号にそれ
ぞれ応答して動作を行なう第1と第2ラッチ回路に対し
て選択回路を設け、かかる選択回路により上記ラッチ回
路の第1出力信号に対応した信号を上記第3出力端子に
伝える第1動作と、上記第1出力信号と上記第2ラッチ
回路の第2出力信号とが異なるときに上記第1出力信号
に代えて第2出力信号を上記第3出力端子に伝える第2
動作とを行なわせ、上記第2動作タイミング信号を、上
記第1動作タイミング信号に対して遅れて発生させ、か
つ、上記第2のラッチ回路を第1動作のときに動作周波
数に応じて上記第2動作タイミング信号による動作期間
を短く制限する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る半導体
集積回路装置に用いられる増幅回路の一実施例の回路図
が示されている。特に制限されないが、この実施例の増
幅回路は、ダイナミック型RAM(ランダム・アクセス
・メモリ)等のような半導体記憶装置に設けられるメイ
ンアンプに向けられている。
【0008】この実施例の増幅回路は、2つの並列接続
したラッチ回路からなるアンプMA1,MA2と、これ
らのアンプMA1,MA2の動作周波数を向上させなが
ら異なるタイミングで制御する制御回路CTP及び遅い
タイミングの出力を優先するセレクタ回路SELとで構
成される。上記アンプMA1は、特に制限されないが、
Pチャンネル型MOSFETQ1とNチャンネル型MO
SFETQ3及びPチャンネル型MOSFETQ2とN
チャンネル型MOSFETQ4からなる2つのCMOS
インバータ回路の入力と出力とが交差接続されてなるラ
ッチ回路と、上記2つのCMOSインバータ回路に動作
電流を流すようにするNチャンネル型MOSFETQ5
とから構成される。
【0009】上記Pチャンネル型MOSFETQ1とQ
2のソースは、電源電圧VDDが与えられ、上記Nチャ
ンネル型MOSFETQ3とQ4のソースと回路の接地
電位VSSとの間に上記Nチャンネル型MOSFETQ
5が設けられる。上記MOSFETQ5のゲートには、
タイミング信号EN1が供給され、かかるタイミング信
号EN1がハイレベルのときに、上記MOSFETQ5
がオン状態にされて上記2つのCMOSインバータ回路
からなるラッチ回路の増幅動作に必要な電流を流すよう
にされる。
【0010】上記アンプMA2も、上記同様なPチャン
ネル型MOSFETQ11,Q12とNチャンネル型M
OSFETQ13,Q14からなる2つのCMOSイン
バータ回路の入力と出力とが交差接続されてなるラッチ
回路と、上記2つのCMOSインバータ回路に動作電流
を流すようにするNチャンネル型MOSFETQ15と
から構成され、上記MOSFETQ15のゲートに、タ
イミング信号EN2が供給され、かかるタイミング信号
EN1がハイレベルのときに上記MOSFETQ15が
オン状態にされて上記2つのCMOSインバータ回路か
らなるラッチ回路の増幅動作に必要な電流を流すように
される。
【0011】上記一方のアンプMA1の一対の出力端子
OUT1,/OUT1には、電源電圧VDDを供給する
Pチャンネル型のMOSFETQ8とQ9及び上記対と
される出力端子OUT1,/OUT1の間を接続するP
チャンネル型の短絡MOSFETQ10からなるプリチ
ャージ回路が設けられる。同様に他方のアンプMA2の
一対の出力端子OUT2,/OUT2には、電源電圧V
DDを供給するPチャンネル型のMOSFETQ18と
Q19及び上記対とされる出力端子OUT2,/OUT
2の間を接続するPチャンネル型の短絡MOSFETQ
20からなるプリチャージ回路が設けられる。
【0012】上記一方のアンプMA1の一対の入力端子
には、相補の入力信号INと/INを伝えるPチャンネ
ル型MOSFETQ6,Q7からなる入力ゲート回路が
設けられる。これらのMOSFETQ6とQ7のゲート
には、入力信号の取り込みを行なうタイミング信号PG
1が供給される。同様に、上記他方のアンプMA2の一
対の入力端子には、上記相補の入力信号INと/INを
伝えるPチャンネル型MOSFETQ16,Q17から
なる入力ゲート回路が設けられる。これらのMOSFE
TQ16とQ17のゲートには、入力信号の取り込みを
行なうタイミング信号PG2が供給される。
【0013】上記入力ゲート回路は、上記アンプMA1
とMA2の各々が増幅動作を行なうときに、オフ状態に
されて入力信号IN、/INを伝える入力線を切り離す
役割を果たす。この発明に係る増幅回路を後述するよう
なダイナミック型RAMのメインアンプに適用した場
合、上記入力信号が伝えられる入力線は、後述するよう
にメイン入出力線MIOのように比較的大きな寄生容量
を持つようにされ、上記増幅動作のときにかかる入力線
を切り離すことによってアンプMA1,MA2の増幅動
作を高速化することができる。それ故、上記増幅回路に
入力信号を伝える入力信号線の容量が小さいものでは上
記入力ゲートは特に必要とされるものではない。
【0014】上記制御回路CTPは、クロック信号RC
LKを受けて、それに対応して上記アンプMA1,MA
2を動作状態にするタイミング信号EN1,EN2と、
上記入力ゲートを制御するタイミング信号PG1,PG
2及び上記プリチャージ回路を制御するイコライズ(プ
リチャージ)信号EQ1,EQ2を形成する。遅延回路
DL1は、上記アンプMA1の動作開始タイミングに対
して上記アンプMA2の動作開始タイミングを遅らせる
遅延信号を形成する。遅延回路DL2とインバータ回路
IN6及びゲート回路G1は、1ショットパルス発生回
路を構成し、上記アンプMA1の動作期間を上記遅延回
路DL2の遅延時間に対応して設定する。同様に、遅延
回路DL3とインバータ回路IN8及びゲート回路G2
は、1ショットパルス発生回路を構成し、上記アンプM
A2の動作期間を上記遅延回路DL3の遅延時間に対応
して設定する。
【0015】セレクタ(選択)回路SELは、上記2つ
のアンプMA1とMA2の出力信号OUT1,/OUT
1とOUT2,/OUT2に対応して設けはられるゲー
ト回路G5〜G8とインバータ回路IN11とIN12
からなり、上記アンプMA1の増幅結果を出力し、次に
上記アンプMA2の増幅結果が上記アンプMA1の増幅
結果と異なる場合に、上記アンプMA1の増幅結果に代
えて上記アンプMA2の増幅結果を再出力する回路であ
る。アンプ回路、制御回路及び選択回路一例を示したも
のであり、同様な機能を実現するものであればどんなタ
イプの回路でも適用可能である。
【0016】上記のように、データ取り込みタイミング
の異なる1対のラッチ回路を用いたアンプMA1とMA
2を有し、データを遅く取り込んだアンプ回路の状態を
優先して出力する回路を設けることにより、デバイスバ
ラツキによりラッチタイミングがずれると誤データを増
幅してしまうことを防止することができる。つまり、デ
バイスベスト条件でタイミングマージンを確保した設計
を行うと、過剰タイミングマージンになり、デバイスワ
ースト条件にてアクセス遅延が生じてしまうという問題
が生じる。そこで、デバイスワースト条件にて入力信号
量が最適となるように1相目のアンプMA1の動作タイ
ミングを決定する。
【0017】これにより、デバイスワースト条件におけ
る過剰タイミングマージンはゼロとなり高速化可能にな
る。この時デバイスベスト条件では1相目のタイミング
では信号量不足で誤動作するが、2相目のアンプMA2
の動作タイミングがタイミングを遅らせており結果を再
出力することにより正しく動作する。このようなデバイ
スベスト条件では、回路の動作速度は全体的に高速なの
で、上記2つのアンプMA1とMA2をタイミングをず
らして動作させてもアクセス遅延は生じない。ここまで
は、前記先行技術1や2とほぼ類似した構成である。
【0018】問題になるのは、上記デバイスワースト条
件において過剰タイミングマージンがゼロとなり高速化
が可能になるのは、1相目のアンプMA1について当て
はまるものである。前記先行技術1や2においては、上
記デバイスワースト条件でも同様に2相目のアンプMA
2が動作して増幅動作を行なうようしていることを見逃
している。つまり、デバイスワースト条件では、回路の
動作速度が全体的に遅くなることによって入力信号量が
確保されて1相目のアンプMA1が正常に動作するもの
であり、それに加えて上記回路動作が遅くされた2相目
のアンプMA2の動作期間が加えられるために全体とし
ての動作に費やす時間が長くなってしまうものとなる。
【0019】この実施例では、かかる問題を解決するた
めに制御回路CTPにより、遅いタイミングの制御信号
EN2を、次のサイクルのクロックRCLKを用いて強
制リセツトすることにより、2相目のアンプMA2の無
駄な動作期間を自動的に制限するものである。つまり、
上記2相目のアンプMA2の動作タイミング信号EN2
がアクティブであっても、次サイクルの動作のためにク
ロック信号RCLKの到来によって強制的に上記タイミ
ング信号EN2がリセットされる。これにより、2つの
アンプMA1とMA2を用いつつ、その動作期間を動作
周波数に応じて自動的に短くすることができる。
【0020】図2には、この発明を説明するための構成
図が示されている。同図(A)に示すように、デバイス
ワースト条件に対応してアンプMA1の信号量が最適と
なるように1相目の動作タイミング信号EN1を決定す
る。この増幅結果は、セレクタ回路SELを通してその
まま出力される。従って、ワースト条件における過剰タ
イミング(Tm1)は無く、アクセス時間は最も高速化
した状態となる。
【0021】一方、デバイスベスト条件においては、回
路動作が速くなって全体的にタイミングがつまるため、
1相目の動作タイミング信号EN1では、時間Tm1の
ように必要な入力信号量を確保するだけのマージンを確
保できない。従って、アンプMA1は誤増幅してしま
う。ここで,上記デバイスベスト条件では、2相目の動
作タイミング信号EN2が、時間Tm2のように必要な
入力信号量を確保するに充分なマージンが得られるよう
に設定されている。従って、一度上記1相目のアンプM
A1で誤出力してしまうが、2相目のアンプMA2の出
力信号をセレクタ回路SELにより、再出力してデータ
を自動訂正する。このデバイスベスト条件の時のアクセ
ス時間は、全体的に高速なためワースト条件より遅くな
ることは無く速度的には問題無い。
【0022】上記デバイスワースト条件に対応してアン
プMA2の動作期間が、次のクロックCLKによる次サ
イクルと重複するのを防止するため、次サイクルの信号
PG1の立ち下がり、つまりは1相目のアンプMA1の
次サイクルの入力信号の取り込み期間に入ると、上記2
相目のアンプMA2の動作タイミングEN2が強制的に
リセット(ロウレベル)となり、かかるアンプMA2が
停止させられるイコライズ信号EQ2が発生させられ
る。これにより、クロック信号CLKの周波数を上記ベ
スト条件と同じく高くすることができる。このようなデ
バイスワースト条件では、上記1相目のアンプMA1が
正しく動作するので、上記2相目のアンプMA2の増幅
動作は不要であり、上記のように動作期間を制限しても
何等問題になることはない。
【0023】図3には、この発明に係る増幅回路を用い
た場合の遅延量及び動作周波数の説明図が示されてい
る。前記のような2つのラッチ回路(ダブル・データ・
ラッチ、以下DDLという)を用いた場合の問題点の一
つに、動作周波数の低下があげられる。つまり、前記の
ような先行技術1や2のように2つのタイミング信号で
で制御されるラッチ回路(DDL)を用いることによ
り,タイミングマージンを最適化してメモリアクセスか
らデータが出力されるまでの遅延量Tdを低減すること
ができる。しかし、動作周波数は、遅いタイミングで動
作するラッチ回路が動作し続けるため改善することがで
きない。
【0024】これに対して、本願発明に係る制御回路C
TPを用いることにより、遅いタイミングの制御信号を
次のクロックの速いタイミングの制御信号で強制リセッ
トすることにより動作周波数を大幅に改善することがで
きる。このよな遅いタイミングの制御信号を制限して
も、デバイスワースト条件では遅いタイミングで動作す
るラッチ回路の増幅信号を使用しないため問題になるこ
とは無い。一方、デバイスベスト条件では、回路動作が
全体的に高速なため、上記2相クロックに対応して上記
DDLを動作させても動作周波数が低下することはな
い。従って、上記のようなDDL+CTPの構成を採る
ことにより、遅延時間(Td)及び動作周波数(Frequ
ncy )の両方を向上させることができる。
【0025】図4には、上記制御回路CTPの他の一実
施例のブロック図が示されている。この実施例では、遅
いタイミングのアンプMA2をリセツトする信号を、前
記図1の実施例のように次のクロックを用いるのではな
く、2つのラッチ回路の出力結果が一致した場合にリセ
ット信号を発生することを特徴としている。すなわち、
2つのラッチ回路の出力結果が一致した場合は、遅いタ
イミングのアンプMA2の増幅結果は不要なため、アン
プMA2の動作タイミング信号EN2を上記比較結果に
対応してリセットさせる。これにより、動作周波数を向
上することが可能になる。
【0026】上記2つのラッチ回路の出力結果が不一致
の場合は、遅いタイミングのアンプMA2の結果を使用
するため、アンプMA2のリセットは行わない。この実
施例においても、デバイスベスト条件では、回路動作が
全体的に高速なため、上記2相クロックEN1,EN2
に対応して2つのラッチ回路(アンプ)MA1とMA2
を動作させても動作周波数が低下することはない。これ
により、前記の遅延時間(Td)及び動作周波数(Fre
quncy )の両方を向上させることができる。
【0027】図5には、この発明に係る増幅回路の他の
一実施例の回路図が示されている。同図には、出力部に
設けられる選択回路や出力回路も合わせて示されてい
る。この実施例では、アンプMA1としてゲート入力型
のアンプ回路を入力部に用い、アンプMA2に前記同様
なパスゲート取り込みタイプを用いることを特徴として
いる。つまり、前記図1の実施例のアンプMA1の入力
ゲート部のMOSFETQ6とQ7に代えて、Nチャン
ネル型の差動MOSFETQ21,Q22と、負荷とし
て動作するPチャンネル型MOSFETQ23,Q24
と、上記差動MOSFETQ21とQ22に動作電流を
流すNチャンネル型MOSFETQ25からなるゲート
入力型の差動アンプが設けられる。上記ゲート入力型の
差動アンプを構成する上記MOSFETQ25のゲート
にはタイミング信号SC2が供給され、MOSFETQ
23とQ24のゲートにはタイミング信号SC1が供給
される。MOSFETQ23とQ24は、後段のラッチ
回路のイコライズと差動MOSFETQ21及びQ22
の負荷として作用する。
【0028】一般に、ゲート入力型のアンプの方が増幅
効果が見込まれるため速度的には有利とされている。た
だし、ゲート入力型のアンプを後段のラッチ回路と同じ
時間だけ動作させると、消費電流が大きくなるので、後
段のラッチ回路が増幅動作を開始したなら、タイミング
信号SC1をロウレベルにしてMOSFETQ25をオ
フ状態にすることが望ましい。このようなゲート入力型
アンプを用いてアンプMA1を高速アンプとすることに
より、アクセス時間を短縮することが可能。一方、アン
プMA2は、前記図1の実施例と同様なMOSFETQ
11〜Q17からなる入力ゲートを有するラッチ回路に
より構成される。アンプMA2は速度的には余裕がある
ので動作マージンを確保できるタイプの前記と同様なパ
スゲート取り込むタイプのアンプ回路を用いる。上記の
ような組み合わせにより、デバイスワースト条件でのア
クセス時間の短縮によって更なる高速化が可能になる。
【0029】図6には、この発明に係る増幅回路の他の
一実施例のブロック図が示されている。この実施例の増
幅回路の次段にラッチ回路を持つ出力回路を設けること
が考えられる。すなわち、この発明に係る増幅回路の出
力結果を出力バッファ前段でラッチする場合、データが
遅いタイミングで来るか、あるいは速いタイミングで来
るかが分からない。このため、遅いタイミングに合わせ
ると、過剰タイミングマージンとなりメモリアクセス遅
延が生じてしまう。そこで、メインアンプMAだけでな
く、その次段の出力バッファ前段アンプAmp2にも同
様な回路を用いるようにするものである。このように次
段のラッチ回路Amp2にも本発明に係る増幅回路を用
いることにより、上記メモリアクセス遅延の問題を解決
することができる。従って、本発明に係る増幅回路は、
その信号伝達経路において、箇所を増やせば増やすほ
ど、タイミングマージンを最適化できるため高速化が可
能となる。
【0030】同図においては、メモリ回路をアドレス入
力からデータ出力までの動作経路を示すブロックが示さ
れており、ロウ系アドレスをカラムアドレスバッファ
(Col.Add.Buffer)に取り込み、プリデ
コーダ(Pre−Dec.)によりかかるカラム系アド
レスをプリデコードし、その出力をデコーダ(De
c.)によりデコードして選択信号YSを発生させる。
図示しないロウ系の選択回路により選択されたメモリセ
ルの増幅動作が完了しているセンスアンプ(Sense
Amp)を上記選択信号YSにより選択し、センスア
ンプの増幅信号をメイン入出力線(MIO pair)
を介してメインアンプ(MA)に伝えて前記のような2
相クロックでの増幅動作を行ない、それをグローバル入
出力線(GIOpair)を介して上記増幅回路(Am
p2)に伝えて上記メインアンプと同様な2相クロック
での増幅動作を行ない、先読み先出しメモリFIFOで
示された出力選択回路を介して出力バッファ(Outp
ut Buffer)に伝えてデータ端子から出力させ
る。
【0031】図7には、この発明がかかる増幅回路が用
いられダイナミック型RAMの全体構成図が示されてい
る。特に制限されないが、この実施例では、SDRAM
(シンクロナス・ダイナミック型ランダム・アクセス・
メモリ)に向けられており、公知の半導体集積回路の製
造技術によって単結晶シリコンのような1つの半導体基
板上に形成される。
【0032】この実施例のSDRAMは、メモリアレイ
がチップが全体として8分割される。同図には、そのう
ちの半分の4つのメモリアレイが代表として例示的に示
され、図面の残り半分にはこの発明に関連する部分の拡
大図が示されている。上記メモリアレイに一端に沿って
XデコーダXDCが設けられ、それと直交する方向のチ
ップ中央寄りにYデコーダYDCとメインアンプMAが
配置される。上記8個のメモリアレイは、2つが1組と
されてXデコーダXDCを挟んで上下対称的に設けられ
る。このようにXデコーダXDCを挟んで設けられる2
つのメモリアレイにより1つのメモリバンク(Bank2) が
構成される。他のメモリバンク(Bank3)も上記同様な2
つのメモリアレイにより構成される。
【0033】1つのメモリアレイは、上記XデコーダX
DCから同図に縦方向に延びるワード線にそって複数個
に分割されたアレイが設けられる。上記アレイの各々に
設けられたサブワード線は、上記複数個のアレイを貫通
するように配置されたメインワード線と、サブワード線
選択線によりサブワードドライバによって選択されると
いう階層ワード線方式が採られる。同様に、メモリアレ
イは、YデコーダYDCから延びるY選択線にそって複
数個に分割されたアレイを有し、アレイの各々によって
ビット線が分割される。
【0034】上記ビット線は、その両端部に設けられる
センスアンプ列によって分割され、かかるビット線列に
そってローカル入出力線LIOが設けられる。上記ロー
カル入出力線LIOは、ロウ系のアドレスにより選択さ
れる選択回路を介してメイン入出力線MIOに接続され
る。メイン出力線MIOは、代表として例示的に示され
ているメモリバンク(Bank2 )を例にして説明すると、
2つに分割されたメモリアレイにおいて16対(pairs)
ずつが、上記Y選択線と平行に上記サブワードドライバ
列にそって延長される。それ故、1つのメモリバンク
(Bank2 )では、32対(pairs)のメイン入出力線MI
Oが設けられる。これらの32対のメイン入出力線MI
Oに対応して32個のメインアンプMAが設けられる。
【0035】上記32個のメインアンプMAの出力信号
は、チップの縦方向に延長される32対(pairs)のグロ
ーバル入出力線GIOに供給される。これらのグローバ
ル入出力線GIOは、図示しないチップの下半分に設け
られる2つのメモリバンク(Bank0 、Bank2)に対応して
設けられるメインアンプMAにも接続されるようチップ
の縦方向を延長するように形成される。
【0036】チップの中央部に周辺回路が設けられる。
同図には、上記周辺回路のうちこの発明に関連する出力
系回路が代表として例示的に示されている。上記周辺回
路には、図示しないアドレス入力端子から供給されたア
ドレス信号をアドレスマルチプレクス形式で取り込むロ
ウアドレスバッファ回路とカラムアドレスバッファ回路
等が設けられる。上記出力系回路は、出力バッファDQ
0−15と、その前段に設けられた増幅回路AMP2か
ら構成される。出力バッファDQ0−15は、16ビッ
トの単位でパラレルにデータ出力を行なうものである。
上記増幅回路Amp2は、上記グローバル入出力線GI
Oに対応して32個設けられ、その出力部に選択回路
(FIFO)が設けられて奇数アドレスに対応した16
ビットの信号又は偶数アドレスに対応した16ビットの
信号を上記16個の出力バッファDQ0−15に伝え
る。
【0037】この実施例の増幅回路では、ラッチ回路数
増加により面積増加してしまうという問題点が生じる。
そこで、同図の拡大図に示すように、異なるメイン入出
力線MIO線間において1相目のクロックで動作するア
ンプMA1を共有する。この発明におけるアンプMA1
の役割は、デバイスワースト条件において最も高速に増
幅出力するためである。従つて、下記の方法によりアン
プMA1は共有可能となるものである。
【0038】通常では同時に動作しないが、パラレルテ
スト用にアンプが必要な場合、アンプMA1を共有する
ことが可能となる。つまり、パラレルテスはゆっくり動
作させれば良いため、上記アンプMA1とMA2とがデ
バイスベスト条件でも一致するように動作周波数を低く
設定すればよい。この場合には、上記メインアンプMA
1はいずれか一方のメイン入出力線MIOに接続させて
おけばよい。あるいは、動作タイミング信号EN1の発
生を禁止するものであってもよい。
【0039】上記1つのメモリバンク(Bank2)におい
て、2つのメモリアレイにおいてメイン入出力線MIO
に奇数アドレス(Odd Add)と偶数アドレス(Even
Add)とに分けておき、通常のリード動作ではカラム系
アドレス信号に対応してそれぞれのメモリアレイから8
ビットずつを選択し、上記グローバル入出力線GIOの
半分(奇数又は偶数)を用いて16ビットのデータを出
力させる。このときには、32個のメインアンプMAの
うち半分の16個のメンアンプMAしか動作を行なわな
いから1相目のクロックEN1で動作するアンプを上記
カラム系アドレス信号を用いて選択することにより、2
相目のクロックEN2で動作する2つのアンプに対して
共用させることができる。
【0040】これに対して、テスト動作時では上記メイ
ン入出力線MIOを選択するカラム系アドレス信号を無
効として、それぞれのメモリアレイから16ビットずつ
を選択し、1つのメモリバンクから32ビットの同時読
み出しを行なって図示しないテスト回路に供給して一致
/不一致の検出を行なうようにしてテスト時間を短くす
る。このようなテスト動作では、クロックの周波数を低
く設定し、上記2相目のクロックEN2で動作するアン
プによっても十分な信号量が確保できるようにすればよ
いので、上記メインアンプMAとして、2つのアンプを
タイミングをずらして動作させる必要はない。これによ
り、メインアンプの省面積化を図ることができる。
【0041】この実施例のように出力回路の入力部に増
幅回路Amp2を設け、それもメインアンプMAと同様
に2相のクロックで動作させるようにした場合、上記の
ような選択動作によって、32個のアンプAmp2のう
ち半分の16個のメンアンプAmp2しか動作を行なわ
ないので、1相目のクロックEN3で動作するアンプを
上記カラム系アドレス信号を用いて選択することによ
り、2相目のクロックEN4で動作する2つのアンプに
対して共用させることができる。
【0042】上記のような1相目で動作するアンプを2
相目で動作するアンプに共用するという発想は、前記S
DRAMのDDR動作におけるOdd/Even 間で共有可
能となるものである。つまり、クロック信号の立ち上が
りに同期して出力されるスタートアドレスの方のメイン
入出力線MIO線の信号を増幅するメインアンプMAに
おいて、1相目のクロックEN1で動作するアンプを使
って高速に出力し、クロック信号の立ち下がり、つまり
半周期遅れて出力させるべきすメイン入出力線MIO線
の信号を増幅するメインアンプMAは、入力信号量を確
保するに十分な時間があるために2相目のクロックEN
2で動作するアンプのみを用いるようにすることができ
る。
【0043】なお,同様の理由で、バンク間等で1相目
のクロックで動作するアンプの共有も可能である。つま
り、複数のバンクから次々に読み出し信号を出力させる
場合において、クロック信号に同期して先に出力させる
べきバンクの信号を増幅するメインアンプMAにおい
て、上記1相目のクロックEN1で動作するアンプMA
1を用いるようにし、次のサイクルで選択されるバンク
からの信号を増幅するメインアンプは、2相目のクロッ
クEN2で動作するアンプMA2によりを増幅するよう
にすればよい。
【0044】図8には、この発明が適用されたSDRA
MのDDRモードを説明するためのタイミング図が示さ
れている。ここでは、DDR動作におけるOdd/Even
間で1相目のアンプMA1を共有するものである。すな
わち、メイン入出力線MIOに割り当てられたOdd(奇
数)とEven (偶数)のアドレス内、同図のようにスタ
ートアドレスがEven のときは、かかるEven のメイン
入出力線MIOに伝えられる方の読み出し信号を速いタ
イミングで読み出す必要があるため、1相目のクロック
EN1で動作するアンプMA1を使用して出力させる。
【0045】これにより、2サイクル目に出力する方の
アドレスが奇数(Odd)となり、かかる奇数(Odd)の
メイン入出力線MIOに伝えられる方の読み出し信号
は、半クロック分アクセス時間に余裕があるため、2相
目のクロックEN2で動作するのアンプMA2で遅いタ
イミングで増幅する。これらの出力信号は、奇数と偶数
(OddとEven )のグローバル入出力線GIOを通して
出力回路に伝えられ上記増幅回路Amp2で増幅され
る。この増幅回路Amp2の出力部では、クロック信号
CLKのハイレベルへの変化及びロウレベルへの変化に
対応して偶数−奇数(Even −Odd)の順に交互に選択
されてデータ0−1−2−3のようにシリアルに出力さ
れる。この時、半クロック分遅れて出力される奇数(O
dd)に対応したアンプMA2を動作を制御する制御回路
CTP回路はオフ状態にされる。従って,アクセス遅延
無しに面積増加を最小にすることが可能となる。
【0046】図9には、この発明が適用されたSDRA
Mのテストモードを説明するための構成図が示されてい
る。この実施例では、パラレルテスト用に設けたメイン
アンプ間で1相目のクロックEN1で動作するアンプM
A1を共有した例を示す。すなわち、通常動作時は、カ
ラム系アドレスY8により2つのメイン入出力線MIO
ペアのうち片方から信号が出力されるため、それに対応
したメインアンプを動作させれば良い。従って、このよ
うな通常動作時においては2つのメインアンプは同時に
動作することが無いため上記アンプMA1を上記アドレ
スY8により選択された方で使用するようにして共有す
ることが可能である。
【0047】一方、パラレルテスト(PARA=論理
1)時には、PARAのハイレベルによりタイミング信
号EN2とEN3を発生させるようにし、上記アドレス
Y8と/Y8を(無効)にするものである。つまり、P
ARAのハイレベルによりタイミング信号EN2とEN
3を発生させて2つのメイン入出力線MIOから読み出
し信号を同時に出力させて一致判定等を行なうテスト回
路に供給される。パラレルテスト時は、高速に動作させ
る必要が無いため、両方とも上記2相目のクロックEN
2とEN3で動作するアンプMA2のみを動作させて結
果を出力することが可能となる。1相目のクロックで動
作するアンプMA1のクロックEN1は、上記PARA
=論理1により発生が停止させられ、アンプMA1は非
動作状態とされる。
【0048】図10には、この発明を説明するためのM
OSFETのゲート長と、動作速度との関係を説明する
ための特性図が示されている。デバイスのプロセス変動
によりMOSFETのゲート長がばらつくと、しきい値
電圧Vth、ドレイン−ソース間電流Ids等が変動し
て内部動作に影響が出る。従って、内部信号のタイミン
グが大きく変動し、最も高速な状態(デバイスベスト)
でタイミングマージンを確保すると、最も遅い状態(デ
バイスワースト)で過剰タイミングとなりアクセスが遅
延してしまう(図中Conventiona1)。
【0049】そこで、本方式を適用することにより、T
m=1の特性のようにワースト状態では最適なマージン
で動作される。そして、この特性Tm=1のままではベ
スト状態ではマージン不足になるため、Tm=1.5に
切り換えて遅いタイミングで動作させタイミングマージ
ンを確保する。つまり、ダブル・データ・ラッチDDL
の特性を用いることにより、ゲート長が設計値の0を中
心にして+0.03から−0.03までのデバイスプロ
セスばらつきをカバーすることができる。そして、デバ
イスワースト時には、Tm=1.5の特性を持つ2相目
のアンプMA2の動作が制限されるので、かかるデバイ
スワースト時にも約200MHzのような動作周波数を
実現することできる。
【0050】図11には、この発明の他の一実施例のブ
ロック図が示されている。この実施例は、本発明を論理
回路に適用した例が示されている。論理回路では、マス
ター/スレーブ等のラッチ回路が使用されているが、こ
のようなラッチ回路においても同様にタイミングマージ
ン(セットアップ/ホールド)が必要となる。特に、シ
ステムLSI(大規模集積回路)においては、複数の回
路機能を組み合わせて所望のデータ処理システムを構成
することが多い。このとき、全ての回路機能を自己で設
計するのではなく、メモリ回路等のような特定の回路機
能の設定データを他者から譲り受けて製造する場合や、
逆に自己で設計した回路機能ブロックを他社に譲り渡す
場合では、それぞれでの製造技術、あるいは製造設備等
で半導体集積回路装置が形成されることになる。
【0051】回路設計側かみると、従来は自己の製造技
術、あるいは製造設備を前提として素子の特性を評価し
てそのプロセスバラツキの範囲で回路を設計すれば良い
が、その設定データを他者に譲り渡して使用してもらう
場合には、上記のような異なる製造技術あるいは製造設
備で作られる回路でも安定的に動作させるようにする必
要がある。この結果、このように1つの半導体集積回路
装置を形成するための回路のうちの一部の回路データを
譲り渡し、あるいは譲り受けて使用するような回路にお
いて、今までのような発想での回路設計では対応できな
くなってしまうものである。つまり、未知なるプロセス
バラツキにも十分対応できるよう、今まで以上にプロセ
スバラツキに強い回路が必要となる。従って、本発明に
係る増幅回路を、上記特定回路機能の設計データ(IP
内部)の論理回路等に組み込んでおくことにより、広範
囲のデバイスばらつきを許容できるIPを実現すること
ができる。
【0052】図12には、この発明に係る半導体記憶装
置の一実施例のチップ全体構成図が示されている。特に
制限されないが、この実施例の半導体記憶装置は、SD
RAM(シンクロナス・ダイナミック型ランダム・アク
セス・メモリ)に向けられており、公知の半導体集積回
路の製造技術によって単結晶シリコンのような1つの半
導体基板上に形成される。同図は、前記図7の実施例に
対応されている。
【0053】この実施例のSDRAMは、複数のメモリ
ブロック又はバンクを構成するようチップが全体として
8分割される。8つに分割された各々のブロックは、そ
れぞれが同様な構成とされ、メモリアレイに一端に沿っ
てXデコーダXDCが設けられ、それと直交する方向の
チップ中央寄りにYデコーダYDCとメインアンプMA
が配置される。上記8個のメモリブロックは、2つが1
組とされてXデコーダが隣接するよう上下対称的に配置
されて前記のような1つのメモリバンクが構成される。
上記各々2組のメモリブロックからなる2つのメモリバ
ンクも、同図において上下対称的に配置される。また、
チップの縦中央に設けられた周辺回路を中心にして上記
YデコーダYDC、メインアンプMAが互いに隣接する
ように左右対称的に配置される。
【0054】1つのメモリブロックのメモリアレイ部
は、上記Xデコーダから同図に縦方向に延びるワード線
にそって複数個に分割されたアレイArryと、それぞ
れのアレイに設けられたサブワード線を、上記複数個の
アレイArryを貫通するように配置されたメインワー
ド線と、サブワード線選択線により選択されるという階
層ワード線方式が採られる。これにより、サブワード線
に接続されるメモリセルの数が減り、サブワード線選択
動作を高速にする。
【0055】同様に、メモリアレイ部は、YデコーダY
DCから延びるY選択線にそって複数個に分割されたア
レイArryを有し、各アレイ毎にビット線が分割され
る。これにより、ビット線に接続されるメモリセルの数
が減り、メモリセルからビット線に読み出される信号電
圧を確保するものである。メモリセルは、ダイナミック
型メモリセルから構成され、記憶キャパシタに電荷が有
るか無いかを情報の1と0に対応させるものであり、記
憶キャパシタの電荷とビット線のプリチャージ電荷との
電荷結合によって読み出し動作を行なうので、上記ビッ
ト線に接続されるメモリセルの減らすことによって、必
要な信号量を確保することができる。
【0056】上記分割されたアレイArryの上下に
は、サブワードドライバ列SWDAが配置され、アレイ
Arryの左右にはセンスアンプ列SAAが配置され
る。センスアンプ列SAAには、カラム選択回路やビッ
ト線プリチャージ回路等が設けられており、ワード線
(サブワード線)の選択によるメモリセルからのデータ
読み出しによって夫々のビット線に現れる微小電位差を
センスアンプSAにより検出して増幅する。
【0057】前記メイン入出力線MIOは、特に制限さ
れないが、上記サブワードドライバ列SWDA上を同図
のように横方向に延長される。そして、センスアンプ列
SAAにそってローカル入出力線LIOが配置され、ロ
ウ系の選択信号によってローカル入出力線LIOと上記
メイン入出力線MIOが接続される。上記周辺回路に
は、前記グローバル入出力線GIOが配置されており、
選択されたメモリバンクに対応した上記メイン入出力線
MIOと接続される。
【0058】図示しないが、チップの中央部に次に説明
するような周辺回路が適宜に設けられる。アドレス入力
端子から供給されたアドレス信号は、ロウアドレスバッ
ファ回路とカラムアドレスバッファにアドレスマルチプ
レクス形式で取り込まれる。供給されたアドレス信号は
それぞれのアドレスバッファが保持する。例えば、ロウ
アドレスバッファとカラムアドレスバッファは、1つの
メモリサイクル期間にわたって上記取り込まれたアドレ
ス信号をそれぞれ保持する。そして、チップの中央部に
は、ヒューズとアドレス比較を行なうMOSFET等か
らなる救済回路も設けられる。
【0059】上記ロウアドレスバッファはリフレッシュ
動作モードにおいてはリフレッシュ制御回路から出力さ
れるリフレッシュアドレス信号をロウアドレス信号とし
て取り込む。この実施例では、特に制限されないが、ク
ロック発生回路を介して上記リフレッシュアドレス信号
をロウアドレス信号として取り込むようにされている。
カラムアドレスバッファに取り込まれたアドレス信号
は、制御回路に含まれるカラムアドレスカウンタにプリ
セットデータとして供給される。上記カラムアドレスカ
ウンタは後述のコマンドなどで指定される動作モードに
応じて、上記プリセットデータとしてのカラムアドレス
信号、又はそのカラムアドレス信号を順次インクリメン
トした値を、YデコーダYDCに向けて出力する。
【0060】制御回路は、特に制限されなが、クロック
信号、クロックイネーブル信号、チップセレクト信号、
カラムアドレスストローブ信号、ロウアドレスストロー
ブ信号、ライトイネーブル信号、データ入出力マスクコ
ントロール信号などの外部制御信号と、メモリバンクに
対応されたアドレス信号とが供給され、それらの信号の
レベルの変化やタイミングなどに基づいてSDRAMの
動作モード等の各種制御信号とそれに対応した各種タイ
ミング信号を形成し、そのためのコントロールロジック
とモードレジスタを備える。
【0061】上記チップセレクト信号がハイレベルのと
き(チップ非選択状態)やその他の入力は意味を持たな
い。但し、メモリバンクの選択状態やバースト動作など
の内部動作はチップ非選択状態への変化によって影響さ
れない。カラムアドレスストローブ信号、ロウアドレス
ストローブ信号、ライトイネーブル信号の各信号は通常
のDRAMにおける対応信号とは機能が相違され、コマ
ンドサイクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0062】図13には、この発明が適用されるSDR
AMの一実施例の要部回路図が示されている。同図は、
前記図7の実施例をより詳しく説明するためのものであ
る。センスアンプ(SA)列にそって延長されるローカ
ル入出力線(以下、LIO線という)は、メイン入出力
線MIO(以下、MIO線という)と交差する部分に設
けられた選択回路によりMIO線と接続される。この選
択回路は、ロウ系の選択信号BLEQ、BLEQBによ
り選択されたワード線に対応したアレイArryのセン
スアンプ列に対応したLIO線をMIO線に接続させ
る。
【0063】上記LIO線には、差動MOSFETとそ
の動作タイミングを制御するMOSFETからなるサブ
アンプが設けられる。これにより、センスアンプSAで
増幅された信号を受けて、LIO線及びMIO線に伝え
られる信号の増幅動作を行なう。この実施例では、特に
制限されないが、上記各アアレイに対応した選択回路の
両側に短絡MOSFETM1とM2が設けられる。これ
らの短絡MOSFETM1とM2のゲートは、同様に設
けられる他のアレイに対応した短絡MOSFETM1と
M2のゲートと共通接続され、プリチャージ信号EQI
OBが供給される。このプリチャージ信号EQIOB
は、非選択のアレイのLIO線の短絡MOSFETM1
もオン状態にさせる。したがって、このような非選択の
LIO線においては、上記LIO線側の短絡MOSFE
TM1は、ビット線のハーフプリチャージ電圧に対応し
たプリチャージ電圧VBLRの短絡MOSFETとして
の動作を行うこととなる。
【0064】これに対して、非選択のLIO線において
は、上記MIO線側の短絡MOSFETM2は、MIO
線の短絡MOSFETとし動作するものである。したが
って、MIO線のプリチャージ期間において少なくとも
同電位になるように作用するものである。メインアンプ
MAの出力側は、グローバル入出力線GIOTとGIO
B(以下、GIO線という)に接続される。このGIO
線は、前記のように16ビットの単位でのメモリアクセ
スを行う場合には、16対の信号線とされる。DDRで
は32対が設けられる。このGIO線にも前記LIO線
のようなサブアンプを設けるようにしてもよい。
【0065】上記のようなメイン入出力線MIOは、比
較的長い配線距離とされ、その寄生容量値は比較的大き
くなる。そして、かかるメイン入出力線MIOのような
配線容量は、そのプロセスバラツキの影響がMOSFE
Tの素子特性に比べて比較的安定している。つまり、上
記入出力線MIOにより伝えられる信号伝達速度は、比
較的安定したものとされる。厳密には、上記メインアン
プMAの増幅動作は、入力信号の信号量そのものもプロ
セスバラツキの影響も受けるものであるが、MOSFE
Tの素子特性のプロセスバラツキの大きなものに比べる
とほぼ一定と見做すことが出来る。それ故、本発明のよ
うに専ら素子特性のプロセスバラツキを考慮してアンプ
MA1,MA2及びその動作タイミングを設定しても所
望の動作を実現することができる。
【0066】図14には、この発明が適用されるSDR
AMの動作の一例を説明するためのタイミング図が示さ
れている。同図(A)にはリードモードの例が示され、
同図(B)にはライトモードの例が示されている。同図
のようにクロック信号CLK(/CLK)の立ち上がり
と立ち下がりの変化タイミングに同期してデータの入力
(書き込み)や出力(読み出し)が行われるDDRのシ
ンクロナスDRAMでは、クロック信号CLKの半周期
の間に前記プリチャージ動作を行う必要があり、前記の
ような短絡MOSFETM1とM2を設けることの意義
が大きいものとなる。
【0067】クロック周波数を高くし、上記のようなD
DR動作を行わせる場合において、上記MIO線やLI
O線のプリチャージ期間の確保がネックとなって高速化
を妨げるものであるが、MIO線とLIO線とを接続す
る選択回路の両側に短絡MOSFETを設けるという単
純な構成により、かかる問題を解決することができる。
そして、メインアンプMAを構成する増幅回路として前
記のように2相のクロックを用いることにより、プロセ
スバラツキに影響されないで高速動作を行なうようにす
ることができる。
【0068】図15には、この発明に係るダイナミック
型RAMの一実施例の全体ブロック図が示されている。
制御入力信号は、ロウアドレスストローブ信号/RA
S、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイ
ネーブル信号/WE及び出力イネーブル信号/OEとさ
れる。ここで、/はロウレベルがアクティブレベルを表
す論理記号のオーバーバーに対応している。Xアドレス
信号とYアドレス信号は、共通のアドレス端子Addか
らロウアドレスストローブ信号/RASとカラムアドレ
スストローブ信号/CASに同期して時系列的に入力さ
れる。
【0069】アドレスバッファを通して入力されたXア
ドレス信号とYアドレス信号とは、ラッチ回路にそれぞ
れ取り込まれる。ラッチ回路に取り込まれたXアドレス
信号は、前記のようなプリデコーダにより供給され、そ
の出力信号がXデコーダに供給されてワード線WLの選
択信号が形成される。ワード線の選択動作により、メモ
リアレイの相補ビット線には上記のような読み出し信号
が現れ、センスアンプにより増幅動作が行われる。ラッ
チ回路に取り込まれたYアドレス信号は、前記のような
プリデコーダに供給され、その出力信号がYデコーダに
供給されてビット線DLの選択信号が形成される。X救
済回路及びY救済回路は、不良アドレスの記憶動作と、
記憶された不良アドレスと上記取り込まれたアドレス信
号とを比較し、一致なら予備のワード線又はビット線の
選択をXデコーダ及びYデコーダに指示するとともに、
正規ワード線又は正規ビット線の選択動作を禁止させ
る。
【0070】センスアンプで増幅された記憶情報は、図
示しないカラムスイッチ回路により選択されものが共通
入出力線に接続されてメインアンプに伝えられる。この
メインアンプは、2相クロック発生回路で形成されたク
ロック信号で動作する2つのラッチ回路を含む。上記メ
インアンプ部には、特に制限されないが、書き込み回路
も設けられる。つまり、読み出し動作のときには、Yス
イッチ回路を通して読み出された読み出し信号を増幅し
て、出力バッファを通して外部端子I/Oから出力させ
る。書き込み動作のときには、外部端子I/Oから入力
された書き込み信号が入力バッファを介して取り込ま
れ、上記書き込み回路を介して共通入出力線及び選択ビ
ット線に伝えられ、選択ビット線では上記センスアンプ
の増幅動作により書き込み信号が伝えられてメモリセル
のキャパシタにそれに対応した電荷が保持される。
【0071】クロック発生回路(メインコントロール回
路)は、上記信号/RASと/CASに対応して入力さ
れたアドレス信号の取り込み制御タイミング信号や、セ
ンスアンプの動作タイミング信号等のように、メモリセ
ルの選択動作に必要な各種のタイミング信号を発生させ
る。内部電源発生回路は、電源端子から供給されたVcc
とVssのような動作電圧を受け、上記プレート電圧、V
cc/2のようなプリチャージ電圧、内部昇圧電圧VC
H、内部降圧電圧VDL、基板バックバイアス電圧VB
Bのようり各種内部電圧を発生させる。リフレッシュカ
ウンタは、リフモードにされたときにリフレッシュ用の
アドレス信号を生成してX系の選択動作に用いられる。
【0072】図16には、この発明に係る半導体集積回
路装置に用いられる増幅回路の他の一実施例の回路図が
示されている。特に制限されないが、この実施例の増幅
回路は、上記特定回路機能の設計データ(IP内部)の
論理回路に向けられている。前記のように異なるプロセ
スで回路が設計される場合、プロセスバラツキが狭い範
囲で安定しているプロセスでの製造においては、2つの
並列接続したラッチ回路からなるアンプMA1,MA2
を動作させる必要はない。つまり、前記図10におい
て、ゲート長のバラツキ範囲ΔGLが点線で示したよう
に設計値0に対し一定の範囲内に収まるものでは、アン
プMA2を用いた特性Tm=1.5(Conventional)か
ら、プロセスワースト条件に対応して高速動作させるた
めの特性Tm=1への切替が不要であることを意味す
る。
【0073】つまりは、製造技術あるいは製造装置によ
って、上記ゲート長のバラツキ範囲がΔGLの範囲内に
あるものについては、2相目のクロックで動作するアン
プMA2での増幅動作によってカバーすることができ
る。したがって、誤動作することが前提となるような1
相目のクロックで動作するアンプMA1の存在が不要に
なるものである。そこで、この実施例では端子MACが
設けられ、それに与えられる制御信号によりアンプMA
1の動作を禁止させるような機能が付加される。つま
り、クロック信号RCLKは、ゲート回路G10を通し
て1相目のアンプMA1の動作を制御するための制御回
路を構成する回路に伝えられ、上記ゲートG10の上記
クロックRCLKの伝達を上記端子MACによって制限
するようにするものである。
【0074】具体的には、上記のような上記ゲート長の
バラツキ範囲がΔGLの範囲内にあることが補償された
半導体集積回路装置では、上記端子MACに固定的にロ
ウレベル(論理0)を供給し、ゲート回路G10の出力
信号をクロック信号RCLKに無関係にハイレベルに固
定させる。これにより、信号PG1はハイレベル、信号
EN1はロウレベルに、信号EQ1はロウレベルに固定
される。上記信号PG1のハイレベルによりPチャンネ
ル型MOSFETQ6とQ7がオフ状態にされて入力信
号INと/INの取り込みが禁止される。上記信号EN
1のロウレベルによりMOSFETQ5がオフ状態にさ
れてラッチ回路に動作電流が流れなくされる。そして、
信号EQ1のロウレベルによりMOSFETQ8〜Q9
がオン状態にされて出力OUT1,/OUT1はハイレ
ベル(VDD)にイコライズされる。
【0075】上記のような端子MACのレベル設定は、
1つの半導体集積回路装置のプローブ検査に対応して設
定することも可能である。素子の経時変化、温度変化及
び電源変動を考慮して、上記2相目のクロックで動作す
るアンプのみで動作が可能なら、プロービング工程での
上記レベル設定を行なうようにすることもできる。
【0076】上記のような端子MACのレベル設定は、
製造条件を入力することにより決めるものであってもよ
い。つまり、製造技術及び製造設備が上記ΔGLを保証
するようなものであれば上記端子MACをロウレベルに
設定し、上記ΔGLが保証されない場合には上記端子M
ACをハイレベルに設定すればよい。したがって、上記
プロセスワースト条件とプロセスベスト条件は、従来の
ように特定の製造技術及び製造設備のもとでのバラツキ
ではなく、前記図11の実施例で示したような回路に適
用し、半導体業界全体での技術レベルに対応させたもの
であってもよい。これにより、回路設計データを商品と
して取引する場合において、この発明に係る回路設計手
法は有効なものとなる。
【0077】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) 第1と第2動作タイミング信号にそれぞれ応答
して動作を行なう第1と第2ラッチ回路に対して選択回
路を設け、かかる選択回路により上記ラッチ回路の第1
出力信号に対応した信号を上記第3出力端子に伝える第
1動作と、上記第1出力信号と上記第2ラッチ回路の第
2出力信号とが異なるときに上記第1出力信号に代えて
第2出力信号を上記第3出力端子に伝える第2動作とを
行なわせ、上記第2動作タイミング信号を、上記第1動
作タイミング信号に対して遅れて発生させ、かつ、上記
第1動作のときに動作周波数又は第1と第2出力信号の
一致信号に応じて上記第2ラッチ回路の動作期間を上記
第2タイミング信号による動作期間よりも短くすること
により、プロセスワースト条件でも動作の高速化と動作
マージンの改善を実現することができるという効果が得
られる。
【0078】(2) 上記に加えて、上記第1入力端子
及び第2入力端子の各々に、上記第1動作タイミング信
号及び第2動作タイミング信号に応答して上記第1及び
第2のラッチ回路の動作期間のときに上記入力信号を伝
える信号線を容量的に分離するスイッチ手段を設けるこ
とによって、ラッチ回路の負荷が軽くなり高速増幅動作
が実現できるという効果が得られる。
【0079】(3) 上記に加えて、上記第1出力端子
に上記第1ラッチ回路の動作終了に対応して発生される
第1プリチャージ信号により動作する第1プリチャージ
回路を設け、上記第2出力端子に、上記第2ラッチ回路
の動作終了に対応して発生される第2プリチャージ信号
により動作する第2プリチャージ回路を設け、上記第1
プリチャージ信号が上記第2動作タイミング信号の終了
タイミングに先行するとき、かかる第1プリチャージ信
号により上記第2動作タイミング信号を終了させること
により、実際上の動作に対応した合理的な動作が行なえ
るという効果が得られる。
【0080】(4) 上記に加えて、上記第1ないし第
4入力端子及び第1ないし第3出力端子の各々に相補の
信号を伝え、上記第1と第2のラッチ回路を各々野入力
と出力とが交差接続されてなる一対のCMOSインバー
タ回路と、上記第1と第2動作タイミング信号を受け、
かかるCMOSインバータ回路に動作電流を流すように
する第1と第2スイッチMOSFETとで構成すること
により、簡単な構成で高速動作を行なうようにすること
ができるという効果が得られる。
【0081】(5) 上記に加えて、上記入力信号をク
ロック信号に対応して複数個が連続して5えられるもの
とし、上記クロック信号に対応して上記第1及び第2動
作タイミング信号を設定することにより、連続データの
読み出しを高速に行なうようにすることができるという
効果が得られる。
【0082】(6) 上記に加えて、上記選択回路の出
力側に、上記第1と第2のラッチ回路に対応された一対
のラッチ回路を備えたラッチ機能を持つ出力回路を設け
ることにより、伝達すべき信号を効率よく高速に出力さ
せることができるという効果が得られる。
【0083】(7) 上記に加えて、複数のワード線と
複数の相補ビット線対と及びこれらのワード線と相補ビ
ット線対に対応して設けられた複数のメモリセルの記憶
情報を第1増幅回路としてのセンスアンプで増幅し、第
1選択回路を通して第1共通相補線対に読み出し、それ
を第2選択回路で選択して、第2共通相補線対に伝える
ようにし、かかる第2共通相補線対に伝えられた上記メ
モリセルからの読み出し信号を上記入力信号として増幅
することにより、大記憶容量のメモリからの信号を高速
にしかも必要な動作マージンをもって出力させることが
できるという効果が得られる。
【0084】(8) 上記に加えて、上記入力信号をク
ロック信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両
方に対応して複数個が連続して伝えるようにすることに
よって、高速読み出しが可能になるという効果が得られ
る。
【0085】(9) 上記に加えて、上記第2動作タイ
ミング信号の発生動作を固定的に禁止させる回路を更に
設けることにより、使い勝手を良くしつつ低消費電力化
を図ることができるという効果が得られる。
【0086】(10) 上記に加えて、上記第1ラッチ
回路の第1入力端子に供給される入力信号を、差動増幅
回路により形成された増幅信号とすることにより、デバ
イスワースト時の高速化を図ることができるという効果
が得られる。
【0087】(11) シリアルに出力される2つの出
力に対応して第1ないし第3のラッチ回路を割り当て、
先に出力させるべき信号に対応して2つのラッチ回路と
選択回路を用い、2つのラッチ回路の出力信号とが異な
るときに先に動作するラッチ回路の出力信号に代えてあ
とで動作するラッチ回路の出力信号を出力させ、後に出
力させるべき信号は、残り1つのラッチ回路により形成
された出力信号を出力させることにより、回路の簡素化
を図りつつ、高速動作と動作マージンの改善を図った増
幅回路を得ることができるという効果が得られる。
【0088】(12) 上記に加えて、上記第1入力端
子ないし第3入力端子の各々に上記第1ないし第3動作
タイミング信号に応答して、上記第1ないし第3のラッ
チ回路の動作期間のときに上記入力信号を伝える信号線
を容量的に分離するスイッチ手段を設けることにより、
ラッチ回路の負荷が軽くなり増幅動作を高速に行なうよ
うにすることができるという効果が得られる。
【0089】(13) 上記に加えて、上記第1選択回
路と第2選択回路に対して共用される出力回路を設け、
上記第1入力信号と第2入力信号を同じタイミングに対
応して供給し、上記第1動作モードの第1状態では、上
記第1入力信号に対応した第1出力信号を上記出力回路
から出力させた後に第2入力信号に対応した第2出力信
号を上記出力回路から出力させ、上記第1動作モードの
第2状態では、上記第2入力信号に対応した第2出力信
号を上記出力回路から出力させた後に第1入力信号に対
応した第1出力信号を上記出力回路から出力させること
により、回路の簡素化を図ることができるという効果が
得られる。
【0090】(14) 上記に加えて、上記第1出力端
子に上記第1ラッチ回路の動作終了に対応して発生され
る第1プリチャージ信号により動作する第1プリチャー
ジ回路を設け、上記第2出力端子に上記第2ラッチ回路
の動作終了に対応して発生される第2プリチャージ信号
により動作する第2プリチャージ回路を設け、上記第3
出力端子に上記第3ラッチ回路の動作終了に対応して発
生される第3プリチャージ信号により動作する第3プリ
チャージ回路を設け、上記第1動作モードでの第1状態
のときに第3プリチャージ信号が上記第1動作タイミン
グ信号の終了タイミングに先行するとき、かかる第3プ
リチャージ信号により上記第1動作タイミング信号を終
了させ、上記第1動作モードでの第2状態のときに第3
プリチャージ信号が上記第2動作タイミング信号の終了
タイミングに先行するとき、かかる第3プリチャージ信
号により上記第2動作タイミング信号を終了させること
により、合理的な回路動作を実現することができるとい
う効果が得られる。
【0091】(15) 上記に加えて、上記第1ないし
第7入力端子及び第1ないし第5出力端子の各々を相補
の信号を伝える一対の端子とし、上記第1ないし3ラッ
チ回路は、入力と出力とが交差接続されてなる一対のC
MOSインバータ回路と、上記第1ないし3動作タイミ
ング信号を受け、かかるCMOSインバータ回路に動作
電流を流すようにする第1ないし3スイッチMOSFE
Tで構成することにより、簡単で高速な増幅動作を行な
わせることができるという効果が得られる。
【0092】(16) 上記に加えて、複数のワード線
と複数の相補ビット線対と及びこれらのワード線と相補
ビット線対に対応して設けられた複数のメモリセルの記
憶情報を第1増幅回路としてのセンスアンプで増幅し、
第1選択回路を通して第1共通相補線対に読み出し、そ
れを第2選択回路で選択して、第2共通相補線対に伝え
るようにし、かかる第2共通相補線対に伝えられた上記
メモリセルからの読み出し信号を上記入力信号として増
幅することにより、大記憶容量のメモリからの信号を高
速にしかも必要な動作マージンをもって出力させること
ができるという効果が得られる。
【0093】(17) 上記に加えて、上記第1入力信
号と第2入力信号は、クロック信号に対応して同時に供
給され、上記第1動作モードでの第1状態及び第2状態
の各々に応じて、上記第1入力信号と第2入力信号とに
それぞれ対応した出力信号が上記クロック信号の立ち上
がりエッジと立ち下がりエッジの両方に対応して連続し
て上記出力回路に伝えられるようにするとにより、連続
で高速な読み出し動作を行なうことができるという効果
が得られる。
【0094】(18) 2つの信号のうち第1動作モー
ドではいずれか一方の信号を出力させ、第2動作モード
では両方の信号を出力させるとき、上記2つの信号に対
して第1ないし第3のラッチ回路を割り当て、第1動作
モードにより出力させるべき信号に対応して2つのラッ
チ回路と選択回路を用い、2つのラッチ回路の出力信号
とが異なるときに先に動作するラッチ回路の出力信号に
代えてあとで動作するラッチ回路の出力信号を出力さ
せ、第2動作モードにより両方の信号を出力させるべき
ときには、動作周波数を低くして2つのラッチ回路によ
り形成された出力信号を出力させることにより、2通り
の出力動作を簡単な回路で実現することができるという
効果が得られる。
【0095】(19) 上記に加えて、上記第1入力端
子ないし第3入力端子の各々に、上記第1ないし第3動
作タイミング信号に応答して、上記第1ないし第3のラ
ッチ回路の動作期間のときに上記入力信号を伝える信号
線を容量的に分離するスイッチ手段を設けることによ
り、簡単な回路で高速な増幅動作を実現できるという効
果が得られる。
【0096】(20) 上記に加えて、上記第1動作モ
ードを通常の動作モードであり、上記第2動作モードを
テスト動作モードとし、かかるテスト動作モードでは上
記第1出力信号と第2出力信号とが共にテスト回路に供
給することによりテスト動作を効率よく行なうことがで
きるという効果が得られる。
【0097】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、増幅
回路は、前記のようなダイナミック型RAMに設けられ
るメインアンプあるいはメインアンプの増幅信号を受、
出力回路の前段に設けられる増幅回路の他に、システム
LSIに組み込まれる回路ブロックの入力部に設けられ
る入力回路、あるいは1つの回路ブロックの中に設けら
れる信号バスを通して伝達される信号を増幅するものに
広く利用することができる。メモリ回路は、前記のよう
なダイナミック型メモリセルの他に、記憶手段として強
誘電体キャパシタを用いて不揮発化するものであっても
よい。あるいは、フローティングゲートに電荷を蓄積す
るような不揮発性のメモリセルであってもよい。この発
明は、増幅回路を備えた各種半導体集積回路装置に広く
利用することができるものである。
【0098】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。第1と第2動作タイミング信号にそれ
ぞれ応答して動作を行なう第1と第2ラッチ回路に対し
て選択回路を設け、かかる選択回路により上記ラッチ回
路の第1出力信号に対応した信号を上記第3出力端子に
伝える第1動作と、上記第1出力信号と上記第2ラッチ
回路の第2出力信号とが異なるときに上記第1出力信号
に代えて第2出力信号を上記第3出力端子に伝える第2
動作とを行なわせ、上記第2動作タイミング信号を、上
記第1動作タイミング信号に対して遅れて発生させ、か
つ、上記第1動作のときに動作周波数又は第1と第2出
力の一致信号により第2ラッチ回路の動作期間を第2動
作タイミング信号で動作するときよりも短くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路装置に用いられ
る増幅回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明を説明するための構成図である。
【図3】この発明に係る増幅回路を用いた場合の遅延量
及び動作周波数の説明図である。
【図4】制御回路CTPの他の一実施例を示すブロック
図である。
【図5】この発明に係る増幅回路の他の一実施例を示す
回路図である。
【図6】この発明に係る増幅回路の他の一実施例を示す
ブロック図である。
【図7】この発明に係る増幅回路が用いられダイナミッ
ク型RAMの全体構成図である。
【図8】この発明が適用されたSDRAMのDDRモー
ドを説明するためのタイミング図である。
【図9】この発明が適用されたSDRAMのテストモー
ドを説明するための構成図である。
【図10】この発明を説明するためのMOSFETのゲ
ート長と、動作速度との関係を説明するための特性図で
ある。
【図11】この発明の他の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図12】この発明に係る半導体記憶装置の一実施例を
示すチップ全体構成図である。
【図13】この発明が適用されるSDRAMの一実施例
を示す要部回路図である。
【図14】この発明が適用されるSDRAMの動作の一
例を説明するためのタイミング図である。
【図15】この発明に係るダイナミック型RAMの一実
施例を示す全体ブロック図である。
【図16】この発明に係る半導体集積回路装置に用いら
れる増幅回路の他の一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
Q1〜Q25…MOSFET、MA1,MA2…アン
プ、MA…メインアンプ、SEL…選択回路(セレク
タ)、IN1〜IN12…インバータ回路、G1〜G1
0…ゲート回路、DL1〜DL3…遅延回路、Amp…
増幅回路、Bank…メモリバンク、XDC…Xデコー
ダ、YDC…Yデコーダ、LIO…ローカル入出力線、
MIO…メイン入出力線、GIO…グローバル入出力
線、SAA…センスアンプ列、SWDA…サブワードド
ライバ列、Arry…アレイ。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受ける第1入力端子と第1出
    力端子とを有し、第1動作タイミング信号に応答して動
    作を行なう第1ラッチ回路と、 上記入力信号を受ける第2入力端子と第2出力端子とを
    有し、第2動作タイミング信号に応答して動作を行なう
    第2ラッチ回路と、 上記第1出力端子からの第1出力信号を受ける第3入力
    端子と、上記第2出力端子からの第2出力信号を受ける
    第4入力端子と、第3出力端子とを有する選択回路とを
    備え、 上記選択回路は、上記第1出力信号に対応した信号を上
    記第3出力端子に伝える第1動作と、上記第1出力信号
    と第2出力信号とが異なるときに上記第1出力信号に代
    えて第2出力信号を上記第3出力端子に伝える第2動作
    を行ない、 上記第2動作タイミング信号は、上記第1動作タイミン
    グ信号に対して遅れて発生され、 上記第2のラッチ回路は、上記第1動作のときに動作周
    波数又は上記第1出力信号と第2出力信号との一致検出
    信号に応じて上記第2動作タイミング信号による動作期
    間よりも短い動作期間に制限されることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1入力端子及び第2入力端子の各々には、上記第
    1動作タイミング信号及び第2動作タイミング信号に応
    答して上記第1及び第2のラッチ回路の動作期間におい
    て上記入力信号を伝える信号線を容量的に分離するスイ
    ッチ手段が設けられるものであることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第1出力端子には、上記第1ラッチ回路の動作終了
    に対応して発生される第1プリチャージ信号により動作
    する第1プリチャージ回路が設けられ、 上記第2出力端子には、上記第2ラッチ回路の動作終了
    に対応して発生される第2プリチャージ信号により動作
    する第2プリチャージ回路が設けられ、 上記第1プリチャージ信号が上記第2動作タイミング信
    号の終了タイミングに先行するとき、かかる第1プリチ
    ャージ信号により上記第2動作タイミング信号を終了さ
    せることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 上記第1ないし第4入力端子及び第1ないし第3出力端
    子の各々は、相補の信号を伝える一対の端子からなり、 上記第1ラッチ回路は、入力と出力とが交差接続されて
    なる一対の第1と第2CMOSインバータ回路と、上記
    第1動作タイミング信号を受け、かかる第1と第2CM
    OSインバータ回路に動作電流を流すようにする第1ス
    イッチMOSFETとからなり、 上記第2ラッチ回路は、入力と出力とが交差接続されて
    なる一対の第3と第4CMOSインバータ回路と、上記
    第2動作タイミング信号を受け、かかる第3と第4CM
    OSインバータ回路に動作電流を流すようにする第2ス
    イッチMOSFETとからなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記入力信号は、クロック信号に対応して複数個が連続
    して伝えられるものであり、 上記クロック信号に対応して上記第1及び第2動作タイ
    ミング信号と形成されることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記選択回路の出力側には、上記第1と第2のラッチ回
    路に対応された一対のラッチ回路を備えたラッチ機能を
    持つ出力回路が設けられてなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかにおいて、 複数のワード線と複数の相補ビット線対と及びこれらの
    ワード線と相補ビット線対に対応して設けられた複数の
    メモリセルからなるメモリセルアレイと、 上記複数の相補ビット線対の信号をそれぞれ増幅する複
    数からなる第1増幅回路と、 上記複数の第1増幅回路を選択する第1選択回路と、 上記第1選択回路に対して設けられる第1共通相補線対
    とをそれぞれ有するメモリブロックの複数個と、 上記複数個のメモリブロックに対応した上記第1共通相
    補線対を選択する複数の第2選択回路と、 上記複数の第2選択回路に対して設けられる第2共通相
    補線対とを更に備えてなり、 上記第2共通相補線対に伝えられた上記メモリセルから
    の読み出し信号が上記入力信号とされることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項9において、 上記入力信号は、クロック信号の立ち上がりエッジと立
    ち下がりエッジの両方に対応して複数個が連続して伝え
    られるものであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、 上記第2動作タイミング信号の発生動作を固定的に禁止
    させる回路を更に含むことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、 上記第1ラッチ回路の第1入力端子に供給される入力信
    号は、差動増幅回路により形成された増幅信号であるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 第1入力信号を受ける第1入力端子と
    第1出力端子とを有し、第1動作タイミング信号に応答
    して動作を行なう第1ラッチ回路と、 第2入力信号を受ける第2入力端子と第2出力端子とを
    有し、第2動作タイミング信号に応答して動作を行なう
    第2ラッチ回路と、 第3入力端子と第3出力端子とを有し、第3動作タイミ
    ング信号に応答して動作を行なう第3ラッチ回路と、 第4入力端子及び第5入力端子と第4出力端子を有し、
    上記第4入力端子に上記第1ラッチ回路の第1出力端子
    からの第1出力信号が伝えられる第1選択回路と、 第6入力端子及び第7入力端子と第5出力端子を有し、
    上記第6入力端子に上記第2ラッチ回路の第2出力端子
    からの第2出力信号が伝えられる第2選択回路と、 第1動作モードでの第1状態のときに上記1入力信号を
    上記第3入力端子に伝え、上記第3ラッチ回路の第3出
    力信号を上記第5入力端子に伝える第1スイッチと、 第1動作モードでの第2状態のときに上記2入力信号を
    上記第3入力端子に伝え、上記第3ラッチ回路の第3出
    力信号を上記第7入力端子に伝える第2スイッチとを備
    え、 上記第1選択回路は、上記第1動作モードでの第1状態
    のときに上記第3出力信号に対応した信号を上記第3出
    力端子に伝える第1動作と、上記第3出力信号と第1出
    力信号とが異なるときに上記第3出力信号に代えて第1
    出力信号を上記第3出力端子に伝える第2動作を行な
    い、 上記第1選択回路は、上記第1動作モードでの第2状態
    のときに上記第1出力信号を上記第3出力端子に伝える
    第3動作を行ない、 上記第1動作モードでの上記第1状態のときの上記第1
    動作タイミング信号は、上記第3動作タイミング信号に
    対して遅れて発生され、 上記第1のラッチ回路は、上記第1動作のときに動作周
    波数又は上記第1出力信号と第3出力信号との一致検出
    信号に応じて上記第1のタイミング信号による動作期間
    よりも短い動作期間に制限され、 上記第2選択回路は、上記第1動作モードでの上記第2
    状態のときに上記第3出力信号に対応した信号を上記第
    4出力端子に伝える第4動作と、上記第3出力信号と第
    2出力信号とが異なるときに上記第3出力信号に代えて
    第2出力信号を上記第4出力端子に伝える第5動作を行
    ない、 上記第2選択回路は、上記第1動作モードでの上記第1
    状態のときに上記第2出力信号を上記第4出力端子に伝
    える第6動作を行ない、 上記第1動作モードでの上記第2状態のときの上記第2
    動作タイミング信号は、上記第3動作タイミング信号に
    対して遅れて発生され、 上記第2のラッチ回路は、上記第4動作のときに動作周
    波数又は上記第3出力信号と第2出力信号との一致検出
    信号に応じて上記第2のタイミング信号による動作期間
    よりも短い動作期間に制限されなることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記第1入力端子ないし第3入力端子の各々には、上記
    第1ないし第3動作タイミング信号に応答して、上記第
    1ないし第3のラッチ回路の動作期間のときに上記入力
    信号を伝える信号線を容量的に分離するスイッチ手段が
    設けられるものであることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 上記第1選択回路と第2選択回路に対して共用される出
    力回路を備え、 上記第1入力信号と第2入力信号は同じタイミングに対
    応して供給され、 上記第1動作モードの第1状態では、上記第1入力信号
    に対応した第1出力信号を上記出力回路から出力させた
    後に第2入力信号に対応した第2出力信号を上記出力回
    路から出力させるものであり、 上記第1動作モードの第2状態では、上記第2入力信号
    に対応した第2出力信号を上記出力回路から出力させた
    後に第1入力信号に対応した第1出力信号を上記出力回
    路から出力させるものであることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記第1出力端子には、上記第1ラッチ回路の動作終了
    に対応して発生される第1プリチャージ信号により動作
    する第1プリチャージ回路が設けられ、 上記第2出力端子には、上記第2ラッチ回路の動作終了
    に対応して発生される第2プリチャージ信号により動作
    する第2プリチャージ回路が設けられ、 上記第3出力端子には、上記第3ラッチ回路の動作終了
    に対応して発生される第3プリチャージ信号により動作
    する第3プリチャージ回路が設けられ、 上記第1動作モードでの第1状態のときに第3プリチャ
    ージ信号が上記第1動作タイミング信号の終了タイミン
    グに先行するとき、かかる第3プリチャージ信号により
    上記第1動作タイミング信号を終了させ、 上記第1動作モードでの第2状態のときに第3プリチャ
    ージ信号が上記第2動作タイミング信号の終了タイミン
    グに先行するとき、かかる第3プリチャージ信号により
    上記第2動作タイミング信号を終了させることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14において、 上記第1ないし第7入力端子及び第1ないし第5出力端
    子の各々は、相補の信号を伝える一対の端子からなり、 上記第1ラッチ回路は、入力と出力とが交差接続されて
    なる一対の第1と第2CMOSインバータ回路と、上記
    第1動作タイミング信号を受け、かかる第1と第2CM
    OSインバータ回路に動作電流を流すようにする第1ス
    イッチMOSFETとからなり、 上記第2ラッチ回路は、入力と出力とが交差接続されて
    なる一対の第3と第4CMOSインバータ回路と、上記
    第2動作タイミング信号を受け、かかる第3と第4CM
    OSインバータ回路に動作電流を流すようにする第2ス
    イッチMOSFETとからなり、 上記第3ラッチ回路は、入力と出力とが交差接続されて
    なる一対の第5と第6CMOSインバータ回路と、上記
    第3動作タイミング信号を受け、かかる第5と第6CM
    OSインバータ回路に動作電流を流すようにする第3ス
    イッチMOSFETとからなりることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 複数のワード線と複数の相補ビット線対と及びこれらの
    ワード線と相補ビット線対に対応して設けられた複数の
    メモリセルからなるメモリセルアレイと、 上記複数の相補ビット線対の信号をそれぞれ増幅する複
    数からなる第1増幅回路と、 上記複数の第1増幅回路を選択する第1選択回路と、 上記第1選択回路に対して設けられる第1共通相補線対
    とをそれぞれ有するメモリブロックの複数個と、 上記複数個のメモリブロックに対応した上記第1共通相
    補線対を選択する複数の第2選択回路と、 上記複数の第2選択回路に対して設けられる第2共通相
    補線対とを更に備えてなり、 上記第2共通相補線対は、上記第1入力信号と第2入力
    信号に対応してそれぞれ設けられるものであり、それぞ
    れに伝えられた上記メモリセルからの読み出し信号が上
    記第1と第2入力信号とされることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記第1入力信号と第2入力信号は、クロック信号に対
    応して同時に供給され、上記第1動作モードでの第1状
    態及び第2状態の各々に応じて、上記第1入力信号と第
    2入力信号とにそれぞれ対応した出力信号が上記クロッ
    ク信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方に
    対応して連続して上記出力回路に伝えられるものである
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 第1入力信号を受ける第1入力端子と
    第1出力端子とを有し、第1動作タイミング信号に応答
    して動作を行なう第1ラッチ回路と、 第2入力信号を受ける第2入力端子と第2出力端子とを
    有し、第2動作タイミング信号に応答して動作を行なう
    第2ラッチ回路と、 第3入力端子と第3出力端子とを有し、第3動作タイミ
    ング信号に応答して動作を行なう第3ラッチ回路と、 第4入力端子及び第5入力端子と第4出力端子を有し、
    上記第4入力端子に上記第1ラッチ回路の第1出力端子
    からの第1出力信号が伝えられる第1選択回路と、 第6入力端子及び第7入力端子と第5出力端子を有し、
    上記第6入力端子に上記第2ラッチ回路の第2出力端子
    からの第2出力信号が伝えられる第2選択回路と、 第1動作モードでの第1状態のときに上記1入力信号を
    上記第3入力端子に伝え、上記第3ラッチ回路の第3出
    力信号を上記第5入力端子に伝える第1スイッチと、 第1動作モードでの第2状態のときに上記2入力信号を
    上記第3入力端子に伝え、上記第3ラッチ回路の第3出
    力信号を上記第7入力端子に伝える第2スイッチとを備
    え、 上記第1選択回路は、上記第1動作モードでの第1状態
    のときに上記第3出力信号に対応した信号を上記第3出
    力端子に伝える第1動作と、上記第3出力信号と第1出
    力信号とが異なるときに上記第3出力信号に代えて第1
    出力信号を上記第3出力端子に伝える第2動作を行な
    い、 上記第1選択回路は、上記第1動作モードでの第2状態
    のときに上記第1出力信号を上記第3出力端子に伝える
    第3動作を行ない、 上記第1動作モードでの上記第1状態のときの上記第1
    動作タイミング信号は、上記第3動作タイミング信号に
    対して遅れて発生され、 上記第1のラッチ回路は、上記第1動作のときに動作周
    波数又は上記第1出力信号と第3出力信号との一致検出
    信号に応じて上記第1のタイミング信号による動作期間
    よりも短い動作期間に制限され、 上記第2選択回路は、上記第1動作モードでの上記第2
    状態のときに上記第3出力信号に対応した信号を上記第
    4出力端子に伝える第4動作と、上記第3出力信号と第
    2出力信号とが異なるときに上記第3出力信号に代えて
    第2出力信号を上記第4出力端子に伝える第5動作を行
    ない、 上記第2選択回路は、上記第1動作モードでの上記第1
    状態のときに上記第2出力信号を上記第4出力端子に伝
    える第6動作を行ない、 上記第1動作モードでの上記第2状態のときの上記第2
    動作タイミング信号は、上記第3動作タイミング信号に
    対して遅れて発生され、 上記第2のラッチ回路は、上記第4動作のときに動作周
    波数又は上記第3出力信号と第2出力信号との一致検出
    信号に応じて上記第2のタイミング信号による動作期間
    よりも短い動作期間に制限され、 第2動作モードのときに上記第1スイッチ又は第2スイ
    ッチのいずれか一方を上記の接続状態とし、上記第1動
    作タイミング及び第2動作タイミングを上記第1動作モ
    ードのときよりも遅くして、第1入力信号と第2入力信
    号に対応した第1出力信号と第2出力信号を並列に上記
    第1と第2の選択回路を通して出力させてなることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 上記第1入力端子ないし第3入力端子の各々には、上記
    第1ないし第3動作タイミング信号に応答して、上記第
    1ないし第3のラッチ回路の動作期間のときに上記入力
    信号を伝える信号線を容量的に分離するスイッチ手段が
    設けられるものであることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 上記第1動作モードは、通常の動作モードであり、 上記第2動作モードは、テスト動作モードであり、かか
    るテスト動作モードでは上記第1出力信号と第2出力信
    号とが共にテスト回路に供給されるものであることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 第1入力端子から入力信号を受ける第
    1増幅回路と、 第2入力端子から入力信号を受ける第2増幅回路と、 上記第1増幅回路の第1出力信号を第2増幅回路の第2
    出力信号のいずれか一方を出力する選択回路とを備え、 上記第増幅回路の動作開始タイミングより上記第2増幅
    回路の動作開始タイミングが遅く設定され、 上記選択回路は上記第1出力信号を受けた後に上記第2
    出力信号を受け、 上記第2出力信号が上記第1出力信号と異なる場合に
    は、上記選択回路は上記第1出力信号の出力を上記第2
    出力信号の出力に切り換えて出力可能とされ、 上記第1増幅回路の動作期間より上記第2増幅回路の動
    作期間が短くなるように上記第2増幅回路が制御される
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
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