JP2001311143A - 柱状体及び柱状体継手 - Google Patents

柱状体及び柱状体継手

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JP2001311143A
JP2001311143A JP2000126752A JP2000126752A JP2001311143A JP 2001311143 A JP2001311143 A JP 2001311143A JP 2000126752 A JP2000126752 A JP 2000126752A JP 2000126752 A JP2000126752 A JP 2000126752A JP 2001311143 A JP2001311143 A JP 2001311143A
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JP
Japan
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shaft
end surface
facing end
columnar body
cylindrical portion
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JP2000126752A
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English (en)
Inventor
Koichi Suiho
幸一 水穂
Kimisuke Tagano
公甫 多賀野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作が容易であるとともに、製作誤差や異物
が入ることによって生じる対向する溝部どうしの位置ズ
レを解消し、両溝部に跨る状態にキー部材を嵌入して筒
部と軸部とを抜け止め状態に係合接続する。 【解決手段】 端側ほど、大径のテーパー面に成る筒部
内周面部23と小径のテーパー面に成る軸部外周面部1
3、径方向の内側で対向する筒部内側対向端面21Aと
軸部内側対向端面11A、径方向の外側で対向する筒部
外側対向端面21Bと軸部外側対向端面11Bとを、ふ
り分けて配設してある柱状体であって、キー部材3が内
向き溝部22と外向き溝部12とにまたがる状態に嵌入
係合した状態で、筒部内側対向端面21Aと軸部内側対
向端面11Aとの間、及び、筒部外側対向端面21Bと
軸部外側対向端面11Bとの間、並びに、筒部内周面部
23と軸部外周面部13との間夫々に隙間Sが形成され
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地滑り抑止杭や、
支持杭、構造体の柱等に使われる柱状体及び柱状体継手
に関し、詳しくは、互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方
向に対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿
わせて各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き
溝部の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け
止め状態に係合し合う筒部と軸部とに、柱状体端側ほど
大径のテーパー面に形成した筒部内周面部と柱状体端側
ほど小径のテーパー面に形成した軸部外周面部をふり分
けて配設すると共に、径方向の内側で互いに柱状体軸芯
方向に対向する筒部内側対向端面と軸部内側対向端面、
及び、径方向の外側で互いに柱状体軸芯方向に対向する
筒部外側対向端面と軸部外側対向端面とを、ふり分けて
配設し、前記筒部と前記軸部の少なくとも一方を、端部
に設けてある柱状体であって、前記キー部材が前記内向
き溝部と前記外向き溝部とにまたがる状態に嵌入係合し
た状態で、前記筒部内側対向端面と前記軸部内側対向端
面との間、及び、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側
対向端面との間、並びに、前記筒部内周面部と前記軸部
外周面部との間夫々に隙間が形成されるように構成して
ある柱状体及びその柱状体に使用される柱状体継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】柱状体軸芯方向で隣り合う柱状体の筒部
と軸部とを嵌合接続する際に、前記軸部の軸部外周面部
に周方向に沿う外向き溝部を形成するとともに、前記筒
部の筒部内周面部に周方向に沿う内向き溝部を形成し、
前記内向き溝部と前記外向き溝部とに跨る状態にキー部
材を嵌入して、前記筒部と前記軸部とを抜け止め状態に
係合接続する柱状体及び柱状体継手において、前記筒部
と前記軸部とを嵌合し易くするとともに、柱状体軸芯の
芯出しをし易くするために筒部内周面と軸部外周面とを
テーパー面に形成して互いを嵌合接続する技術が考えら
れていた。そこで従来は、図5(イ)に示すように、筒
部21と軸部11とを嵌合接続する際に、軸部内側対向
端面11Aと筒部内側対向端面21A、及び、筒部外側
対向端面21Bと軸部外側対向端面11B、並びに、軸
部外周面部13と筒部内周面部23を夫々接当させた状
態でキー部材3が両溝部に係合するよう構成されたもの
が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の柱状体
及び柱状体継手によれば、軸部内側対向端面と筒部内側
対向端面、及び、筒部外側対向端面と軸部外側対向端
面、並びに、柱状体端側ほど小径のテーパー面で形成し
た軸部外周面部と柱状体端側ほど大径のテーパー面で形
成した筒部内周面部の三面夫々を接当させた状態でキー
部材を両溝部に嵌入して係合させるためには、かなり高
度な製作精度が要求される。上記構成において、例え
ば、図5(ロ)に示すように、製作誤差により両溝部の
対向位置が位置ズレを生じた場合や、軸部内側対向端面
と筒部内側対向端面との間、又は、筒部外側対向端面と
軸部外側対向端面との間、又は、軸部外周面部と筒部内
周面部の間に砂等の異物が入ることにより両溝部の対向
位置が位置ズレを生じた場合、両溝部に跨る状態にキー
部材3を嵌入させて筒部21と軸部11とを抜け止め状
態に係合接続するといったことが行えなくなる虞があ
る。また、接当面が多くなるほど製作精度が要求される
とともに、製作誤差の影響を受け易くなるため、対向す
る溝部どうしの位置ズレを起こし易いものとなる。そこ
で、図6(イ)に示すように、軸部内側対向端面11A
と筒部内側対向端面21A、及び、筒部外側対向端面2
1Bと軸部外側対向端面11Bとを接当させることな
く、軸部外周面部13と筒部内周面部23だけを接当さ
せた状態でキー部材3が前記両溝部に係合するように構
成したものが考えられる。上記構成だと、接当面が、テ
ーパー面で形成した前記軸部外周面部13と前記筒部内
周面部23との接当面だけになるから、軸部内側対向端
面11Aと筒部内側対向端面21A、及び、筒部外側対
向端面21Bと軸部外側対向端面11B、並びに、柱状
体端側ほど小径のテーパー面で形成した軸部外周面部1
3と柱状体端側ほど大径のテーパー面で形成した筒部内
周面部23の三面夫々を接当させる構成のものに比し
て、製作誤差による影響を抑制することができ、対向す
る溝部どうしの位置ズレを防止し易くなるのであるが、
テーパー面どうしの接当により位置合わせを行うために
は、そのテーパー面の面精度に依存されるためその製作
が難しく、そのテーパー面の製作に誤差を生じると、図
6(ロ)に示すように、対向する溝部どうしの位置ズレ
を起こし易いものとなる。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、製作が容易であるとともに、製作誤差や異物が入
ることによって生じる対向する溝部どうしの位置ズレを
解消し、両溝部に跨る状態にキー部材を嵌入して筒部と
軸部とを抜け止め状態に係合接続できる柱状体及び柱状
体継手を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜3に例示するごとく、互いに嵌合自
在で、嵌合状態で径方向に対向する内向き溝部22と外
向き溝部12とを、周方向に沿わせて各別に形成し、且
つ、それら内向き溝部22と外向き溝部12の両方にま
たがってキー部材3を配置することで抜け止め状態に係
合し合う筒部21と軸部11とに、柱状体端側ほど大径
のテーパー面に形成した筒部内周面部23と柱状体端側
ほど小径のテーパー面に形成した軸部外周面部13をふ
り分けて配設すると共に、径方向の内側で互いに柱状体
軸芯方向に対向する筒部内側対向端面21Aと軸部内側
対向端面11A、及び、径方向の外側で互いに柱状体軸
芯方向に対向する筒部外側対向端面21Bと軸部外側対
向端面11Bとを、ふり分けて配設し、前記筒部21と
前記軸部11の少なくとも一方を、端部に設けてある柱
状体であって、前記キー部材3が前記内向き溝部22と
前記外向き溝部12とにまたがる状態に嵌入係合した状
態で、前記筒部内側対向端面21Aと前記軸部内側対向
端面11Aとの間、及び、前記筒部外側対向端面21B
と前記軸部外側対向端面11Bとの間、並びに、前記筒
部内周面部23と前記軸部外周面部13との間夫々に隙
間Sが形成されるように構成してあるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図1〜3に例
示するごとく、互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
対向する内向き溝部22と外向き溝部12とを、周方向
に沿わせて各別に形成し、且つ、それら内向き溝部22
と外向き溝部12の両方にまたがってキー部材3を配置
することで抜け止め状態に係合する筒部21と軸部11
を設け、前記筒部21と前記軸部11とに、柱状体端側
ほど大径のテーパー面に形成した筒部内周面部と柱状体
端側ほど小径のテーパー面に形成した軸部外周面部をふ
り分けて配設すると共に、径方向の内側で互いに柱状体
軸芯方向に対向する筒部内側対向端面21Aと軸部内側
対向端面11A、及び、径方向の外側で互いに柱状体軸
芯方向に対向する筒部外側対向端面21Bと軸部外側対
向端面11Bとを、ふり分けて配設して柱状体の端部に
取付けるための柱状体継手であって、前記キー部材3が
前記内向き溝部22と前記外向き溝部12とにまたがる
状態に嵌入係合した状態で、前記筒部内側対向端面21
Aと前記軸部内側対向端面11Aとの間、及び、前記筒
部外側対向端面21Bと前記軸部外側対向端面11Bと
の間、並びに、前記筒部内周面部23と前記軸部外周面
部13との間夫々に隙間Sが形成されるように構成して
あるところにある。
【0007】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0008】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
前記キー部材が前記内向き溝部と前記外向き溝部とにま
たがる状態に嵌入係合した状態で、前記筒部内側対向端
面と前記軸部内側対向端面との間、及び、前記筒部外側
対向端面と前記軸部外側対向端面との間、並びに、前記
筒部内周面部と前記軸部外周面部との間夫々に隙間が形
成されるように構成してあるから、多少の位置ズレを生
じていたとしても両溝部に跨る状態にキー部材を嵌入さ
せることができる。つまり、例えば、前記軸部内側対向
端面と前記筒部内側対向端面との間、及び、前記筒部外
側対向端面と前記軸部外側対向端面との間、並びに、前
記軸部外周面部と前記筒部内周面部との間夫々に形成さ
れた隙間によって、前記夫々の隙間分だけ筒部と軸部の
相対位置の位置変更が可能となり、製作誤差により両溝
部の対向位置が位置ズレを生じた場合や、軸部内側対向
端面と筒部内側対向端面との間、又は、筒部外側対向端
面と軸部外側対向端面との間、又は、軸部外周面部と筒
部内周面部の間に砂等の異物が入ることにより両溝部の
対向位置が位置ズレを生じた場合等においても、前記隙
間の範囲内での位置ズレであるなら、前記内向き溝部と
前記外向き溝部とが対向位置にくるまで位置変更させる
ことができるから、確実に前記両溝部に跨る状態にキー
部材を嵌入させることができる。その結果、筒部と軸部
とを抜け止め状態に係合接続する接続作業の作業性を向
上させることができる柱状体を提供できるようになっ
た。
【0009】請求項2の発明により、前記キー部材が前
記内向き溝部と前記外向き溝部とにまたがる状態に嵌入
係合した状態で、前記筒部内側対向端面と前記軸部内側
対向端面との間、及び、前記筒部外側対向端面と前記軸
部外側対向端面との間、並びに、前記筒部内周面部と前
記軸部外周面部との間夫々に隙間が形成されるように構
成してあるから、多少の位置ズレを生じていたとしても
両溝部に跨る状態にキー部材を嵌入させることができ
る。つまり、例えば、前記軸部内側対向端面と前記筒部
内側対向端面との間、及び、前記筒部外側対向端面と前
記軸部外側対向端面との間、並びに、前記軸部外周面部
と前記筒部内周面部との間夫々に形成された隙間によっ
て、前記夫々の隙間分だけ筒部と軸部の相対位置の位置
変更が可能となり、製作誤差により両溝部の対向位置が
位置ズレを生じた場合や、軸部内側対向端面と筒部内側
対向端面との間、又は、筒部外側対向端面と軸部外側対
向端面との間、又は、軸部外周面部と筒部内周面部の間
に砂等の異物が入ることにより両溝部の対向位置が位置
ズレを生じた場合等においても、前記隙間の範囲内での
位置ズレであるなら、前記内向き溝部と前記外向き溝部
とが対向位置にくるまで位置変更させることができるか
ら、確実に前記両溝部に跨る状態にキー部材を嵌入させ
ることができる。その結果、筒部と軸部とを抜け止め状
態に係合接続する接続作業の作業性を向上させることが
できる柱状体継手を提供できるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態におけ
る柱状体の一例である地滑り抑止杭について図面に基づ
いて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で
表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。図
1は、一方の杭端部に円筒状の筒部21を設けると共
に、他方の杭端部に小径円筒状の軸部11を設けて、杭
軸芯X方向で隣り合う杭Aの筒部21と軸部11とを互
いに抜け止め状態で接続自在に構成してある地滑り抑止
用の杭Aを示し、この杭Aをクレーン等で吊り下げて、
必要数の杭Aどうしを接続しながら、地盤に予め掘削し
た縦孔に挿入し、中空部E及び杭外周部にコンクリート
等の充填材を充填して、地盤を補強できるようにしてあ
る。
【0011】図1に示すように、本発明の杭Aは、遠心
鋳造法で鋳造した円筒状の鋳鋼管1の一方の端部に、筒
部21を備えた筒部継手部4を溶接接続すると共に、鋳
鋼管1の他方の端部に、軸部11を備えた軸部継手部5
を溶接接続して、全長に亘って略一定の外径を備えた円
筒状に形成してあり、筒部継手部4を上側に向けて地中
に埋設するように構成し、軸部11の外周面に環状の外
向き溝部12を設けると共に、筒部21の内周面に環状
の内向き溝部22を設け、外向き溝部内に進退自在に取
り付けたキー部材3を、筒部21と軸部11との嵌合操
作に伴って、内向き溝部22と外向き溝部12とに跨る
状態に嵌入し、互いに嵌合した隣り合う杭Aの筒部22
と軸部11とを抜け止め状態で接続自在に構成してあ
る。
【0012】また、筒部継手部4,軸部継手部5を構成
する鋼は、いずれも鋳鋼管1を形成する鋼よりも高強度
に構成してある。
【0013】尚、本発明にいうキー部材3の「巾」と
は、そのキー部材3を径方向に縦断したときの径方向の
長さであり、各溝部12,22の「深さ」とは、各杭A
に対して径方向に引退する距離を指すものとする。
【0014】以下に実施形態の一例を図2に示す手順に
従って説明する。予め、図2(イ)に示すように、杭A
の軸部継手部5に備えられた軸部11の軸部外周面部1
3に環状の外向き溝部12を設けると共に、他の杭Aの
筒部継手部4に備えられた筒部21の筒部内周面部23
に環状の内向き溝部22を設け、自然状態で内径が外向
き溝部12の入り口12aの径よりも小さく、かつ、外
径が内向き溝部22の入り口22aの径よりも大きな、
バネ材からなるCリング形状の弾性リングキー31(キ
ー部材3の一例)を内向き溝部22内に嵌入して取り付
ける。(図3参照)尚、内向き溝部22の深さは、弾性
リングキー31の巾よりも大に形成しておくと共に、外
向き溝部12の深さは、弾性リングキー31の巾よりも
小に形成しておく。図2(ロ),(ハ)に示すように、
杭A同士の嵌合操作に伴って、筒部21の内向き溝部2
2内に取り付けた弾性リングキー31が、テーパー面に
形成してある筒部内周面部23との接当によって拡径誘
導されて内向き溝部22内に押しこまれ、図2(ニ)に
示すように、外向き溝部12が対向する位置にきたとき
に内向き溝部22と外向き溝部12とに跨る状態に弾性
リングキー31が嵌入して、筒部21と軸部11とが互
いに係合連結された状態になる。この状態のとき、軸部
内側対向端面11Aと筒部内側対向端面21Aとの間、
及び、筒部外側対向端面21Bと軸部外側対向端面11
Bとの間、並びに、軸部外周面部13と筒部内周面部2
3との間夫々に隙間Sが形成されるように予め構成して
あるから、図4(イ)に示すように、製作誤差により内
向き溝部22と外向き溝部12との対向位置がずれてい
たとしても、図4(ロ)に示すように、隙間Sの範囲内
での製作誤差であるなら内向き溝部22と外向き溝部1
2とが対向位置にくるまで位置変更させることができる
から、対向位置の位置ズレを解消して確実に弾性リング
キー31を両溝部内に跨る状態に嵌入係合させることが
できる。
【0015】ちなみに、上記軸部内側対向端面11Aと
筒部内側対向端面21Aとの間、及び、筒部外側対向端
面21Bと軸部外側対向端面11Bとの間に形成する隙
間Sは、1.0mm以上であり、軸部外周面部13と筒
部内周面部23との間に形成する隙間Sは、0.2mm
〜1.0mmである。
【0016】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉内向き溝部及び外向き溝部の数は先の実施形態で
説明した1段に限るものではなく、複数段設けたもので
あっても良く、その数は任意である。 〈2〉キー部材の数は先の実施形態で説明した1つのも
のに限るものではなく、複数個設けるものであっても良
く、その数は任意である。 〈3〉キー部材の形状は先の実施形態で説明したC型形
状の弾性リングキーに限るものではなく、周方向に複数
に分割してある環状体であっても良い。例えば、内向き
溝部内に取り付けた分割キー部材を、筒部外周面からネ
ジ材等を介した押し込み操作により両溝部に跨る状態に
嵌入し、筒部と軸部とを抜け止め状態に係合接続する構
成のものであっても良い。また、分割キー部材に板バネ
等で弾性力を付与し、嵌合操作に伴って前記分割キー部
材が両溝部に跨る状態に嵌入し、筒部と軸部とを抜け止
め状態に係合接続する構成のものであっても良い。 〈4〉キー部材の取り付け場所は、先の実施形態で説明
した内向き溝部内に嵌入して取り付ける構成のものに限
るものではなく、キー部材を、外向き溝部内に嵌入させ
て取り付ける構成のものであっても良い。 〈5〉前記実施形態で説明した柱状体は上記構成に限ら
ず、鋳鋼管の代わりに鋼管又はコンクリートと鋼管の複
合管等で形成されたものであっても良い。 〈6〉前記実施形態で説明した筒部継手および軸部継手
は上記構成に限らず、鋳鋼製の代わりに鍛造製でも良い
し、また、別体に形成した継手部を溶接で接続するもの
に限らず、柱状体と一体形成されたものであっても良
い。 〈7〉本発明の柱状体は、地すべり抑止杭の他に、支持
杭、構造体の柱等にも使用できる。 〈8〉柱状体は先の実施形態で説明した柱状体の一端部
に筒部を設けると共に、他端部に軸部を設けた構成のも
のに限らず、柱状体の両端部夫々に筒部を設けた筒部柱
状体、又は柱状体の両端部夫々に軸部を設けた軸部柱状
体を構成するものであっても良い。これだと、クレーン
等で吊り下げて柱状体どうしを接続する際に、前記筒部
柱状体と前記軸部柱状体とを交互に吊り下げるだけで互
いの向きを気にすることなく嵌合連結することができ
る。また、柱状体の一端部にだけ、筒部もしくは軸部の
何れか一つを設けた構成のものであっても良い。この構
成では筒部一つだけを設けた柱状体と、軸部一つだけを
設けた柱状体とのペアで使用され、二本の柱状体だけを
接続する柱状体連結において、無駄な継手部を設ける必
要が無くなるため経費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による柱状体の一部断面側
面図
【図2】本発明の一実施形態による柱状体の接続作用を
説明する要部拡大縦断面図
【図3】本発明の一実施形態による柱状体の接続作用を
説明するキー部材の横断面図
【図4】本発明の一実施形態による柱状体の接続作用を
説明する要部拡大縦断面図
【図5】従来例を示す柱状体の接続作用を説明する要部
拡大縦断面図
【図6】比較例を示す柱状体の接続作用を説明する要部
拡大断面図
【符号の説明】
3 キー部材 11 軸部 11A 軸部内側対向端面 11B 軸部外側対向端面 12 外向き溝部 13 軸部外周面部 21 筒部 21A 筒部内側対向端面 21B 筒部外側対向端面 22 内向き溝部 23 筒部内周面部 X 柱状体軸芯 S 隙間 A 杭

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
    対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿わせ
    て各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き溝部
    の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け止め
    状態に係合し合う筒部と軸部とに、柱状体端側ほど大径
    のテーパー面に形成した筒部内周面部と柱状体端側ほど
    小径のテーパー面に形成した軸部外周面部をふり分けて
    配設すると共に、径方向の内側で互いに柱状体軸芯方向
    に対向する筒部内側対向端面と軸部内側対向端面、及
    び、径方向の外側で互いに柱状体軸芯方向に対向する筒
    部外側対向端面と軸部外側対向端面とを、ふり分けて配
    設し、前記筒部と前記軸部の少なくとも一方を、端部に
    設けてある柱状体であって、前記キー部材が前記内向き
    溝部と前記外向き溝部とにまたがる状態に嵌入係合した
    状態で、前記筒部内側対向端面と前記軸部内側対向端面
    との間、及び、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対
    向端面との間、並びに、前記筒部内周面部と前記軸部外
    周面部との間夫々に隙間が形成されるように構成してあ
    る柱状体。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
    対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿わせ
    て各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き溝部
    の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け止め
    状態に係合する筒部と軸部を設け、前記筒部と前記軸部
    とに、柱状体端側ほど大径のテーパー面に形成した筒部
    内周面部と柱状体端側ほど小径のテーパー面に形成した
    軸部外周面部をふり分けて配設すると共に、径方向の内
    側で互いに柱状体軸芯方向に対向する筒部内側対向端面
    と軸部内側対向端面、及び、径方向の外側で互いに柱状
    体軸芯方向に対向する筒部外側対向端面と軸部外側対向
    端面とを、ふり分けて配設して柱状体の端部に取付ける
    ための柱状体継手であって、前記キー部材が前記内向き
    溝部と前記外向き溝部とにまたがる状態に嵌入係合した
    状態で、前記筒部内側対向端面と前記軸部内側対向端面
    との間、及び、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対
    向端面との間、並びに、前記筒部内周面部と前記軸部外
    周面部との間夫々に隙間が形成されるように構成してあ
    る柱状体継手。
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