JP2001311146A - 柱状体及び柱状体継手 - Google Patents

柱状体及び柱状体継手

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JP2001311146A
JP2001311146A JP2000126755A JP2000126755A JP2001311146A JP 2001311146 A JP2001311146 A JP 2001311146A JP 2000126755 A JP2000126755 A JP 2000126755A JP 2000126755 A JP2000126755 A JP 2000126755A JP 2001311146 A JP2001311146 A JP 2001311146A
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JP
Japan
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end surface
shaft
columnar body
facing end
shaft portion
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Pending
Application number
JP2000126755A
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English (en)
Inventor
Koichi Suiho
幸一 水穂
Kimisuke Tagano
公甫 多賀野
Masanori Katayama
雅教 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒部と軸部との嵌合接続時において、筒部外
側対向端面と軸部外側対向端面との間に土、砂、石等が
挟まるのを抑制して、内向き溝部と外向き溝部との対向
位置の位置ずれを防止し、キー部材の嵌入係合を行い易
くできるとともに、キー部材に負担をかけずに軸力を受
けることができる柱状体の技術を提供する。 【解決手段】 径方向の内側で対向する筒部内側対向端
面21Aと軸部内側対向端面11A、及び、径方向の外
側で対向する筒部外側対向端面21Bと軸部外側対向端
面11Bとを、ふり分けて配設し、筒部21と軸部11
の少なくとも一方を、端部に設けてある柱状体であっ
て、筒部21と軸部11とが嵌合して、キー部材3が内
向き溝部22と外向き溝部12とにまたがる接合状態
で、筒部内側対向端面21Aと軸部内側対向端面11A
とが接当すると共に、筒部外側対向端面21Bと軸部外
側対向端面11Bとの間に隙間Sが形成されるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地滑り抑止杭や、
支持杭、構造体の柱等に使われる柱状体及び柱状体継手
に関し、詳しくは、互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方
向に対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿
わせて各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き
溝部の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け
止め状態に係合し合う筒部と軸部とに、径方向の内側で
互いに柱状体軸芯方向に対向する筒部内側対向端面と軸
部内側対向端面、及び、径方向の外側で互いに柱状体軸
芯方向に対向する筒部外側対向端面と軸部外側対向端面
とを、ふり分けて配設し、前記筒部と前記軸部の少なく
とも一方を、端部に設けてある柱状体及びその柱状体に
使用される柱状体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の柱状体及び柱状体継手と
しては、前記筒部と前記軸部との嵌合接続時において、
キー部材に負担をかけずに軸力を受けるため、前記筒部
外側対向端面と前記軸部外側対向端面、及び、前記軸部
内側対向端面と前記筒部内側対向端面とを接当させて軸
力を受けることが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の柱状体
及び柱状体継手によれば、柱状体外側部に形成の前記筒
部外側対向端面と前記軸部外側対向端面、及び、柱状体
内側部に形成の前記軸部内側対向端面と前記筒部内側対
向端面とが接当したときに、前記キー部材が前記内向き
溝部と前記外向き溝部とに跨る状態に嵌入して、前記筒
部と前記軸部とを抜け止め状態に係合接続するように構
成されているため、キー部材に負担をかけずに軸力を受
けることができるのであるが、例えば、前記筒部と前記
軸部との嵌合接続時において、製作誤差を生じていた
り、柱状体外側部に形成の前記筒部外側対向端面と前記
軸部外側対向端面との間に土、砂、石等の異物が挟まっ
た場合、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対向端
面、及び、前記軸部内側対向端面と前記筒部内側対向端
面の接当が阻害されることがあり、その接当面でキー部
材に負担をかけずに軸力を受けるといったことができな
いだけでなく、前記内向き溝部と前記外向き溝部との対
向位置が位置ずれを生じ易くなって、キー部材の嵌入係
合が行い難いものとなりがちであった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、前記筒部と前記軸部との嵌合接続時において、前
記筒部外側対向端面と前記軸部外側対向端面との間に
土、砂、石等が挟まるのを抑制して、前記内向き溝部と
前記外向き溝部との対向位置の位置ずれを防止し、キー
部材の嵌入係合を行い易くできるとともに、キー部材に
負担をかけずに軸力を受けることができる柱状体及び柱
状体継手を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1,2に例示するごとく、互いに嵌合自
在で、嵌合状態で径方向に対向する内向き溝部22と外
向き溝部12とを、周方向に沿わせて各別に形成し、且
つ、それら内向き溝部22と外向き溝部12の両方にま
たがってキー部材3を配置することで抜け止め状態に係
合し合う筒部21と軸部11とに、径方向の内側で互い
に柱状体軸芯方向に対向する筒部内側対向端面21Aと
軸部内側対向端面11A、及び、径方向の外側で互いに
柱状体軸芯方向に対向する筒部外側対向端面21Bと軸
部外側対向端面11Bとを、ふり分けて配設し、前記筒
部21と前記軸部11の少なくとも一方を、端部に設け
てある柱状体であって、前記筒部21と前記軸部11と
が嵌合して、前記キー部材3が前記内向き溝部22と前
記外向き溝部12とにまたがる接合状態で、前記筒部内
側対向端面21Aと前記軸部内側対向端面11Aとが接
当すると共に、前記筒部外側対向端面21Bと前記軸部
外側対向端面11Bとの間に隙間Sが形成されるように
構成してあるところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図1,2に例
示するごとく、互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
対向する内向き溝部22と外向き溝部12とを、周方向
に沿わせて各別に形成し、且つ、それら内向き溝部22
と外向き溝部12の両方にまたがってキー部材3を配置
することで抜け止め状態に係合し合う筒部21と軸部1
1を設け、前記筒部21と軸部11とに、径方向の内側
で互いに柱状体軸芯方向に対向する筒部内側対向端面2
1Aと軸部内側対向端面11A、及び、径方向の外側で
互いに柱状体軸芯方向に対向する筒部外側対向端面21
Bと軸部外側対向端面11Bとを、ふり分けて配設して
柱状体の端部に取付けるための柱状体継手であって、前
記筒部21と前記軸部11とが嵌合して、前記キー部材
3が前記内向き溝部22と前記外向き溝部12とにまた
がる接合状態で、前記筒部内側対向端面21Aと前記軸
部内側対向端面11Aとが接当すると共に、前記筒部外
側対向端面21Bと前記軸部外側対向端面11Bとの間
に隙間Sが形成されるように構成してあるところにあ
る。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図2(ニ)に
例示するごとく、前記隙間Sに、防水手段を施工してあ
るところにある。
【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0009】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
前記筒部と前記軸部とが嵌合して、前記キー部材が前記
内向き溝部と前記外向き溝部とにまたがる接合状態で、
前記筒部内側対向端面と前記軸部内側対向端面とが接当
すると共に、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対向
端面との間に隙間が形成されるように構成してあるか
ら、前記内向き溝部と前記外向き溝部とに跨る状態にキ
ー部材を嵌入する嵌入係合が行い易くなる。つまり、例
えば、図5(イ)に示すような筒部21と軸部11との
嵌合接続時において、キー部材3に負担をかけずに軸力
を受けるため、前記筒部外側対向端面21Bと軸部外側
対向端面11B、及び、前記軸部内側対向端面11Aと
前記筒部内側対向端面21Aとを接当させる構成を採っ
たものだと、図5(ロ)に示すように、前記筒部21と
前記軸部11の嵌合接続時に前記筒部外側対向端面21
Bと前記軸部外側対向端面11Bとの間に土、砂、石等
の異物Dが挟まった場合、その異物Dを取り除かない限
りそれ以上前記筒部21と前記軸部11を柱状体軸芯X
方向で接近させることができなくなる。このとき、前記
軸部内側対向端面11Aと前記筒部内側対向端面21A
との間に隙間が形成されるから、前記筒部外側対向端面
21Bと前記軸部外側対向端面11B、及び、前記軸部
内側対向端面11Aと前記筒部内側対向端面21Aとを
接当させて両接当面により軸力を受けると言ったことが
行い難くなるだけでなく、さらに、筒部内周面部23に
形成の内向き溝部22と軸部外周面部13に形成の外向
き溝部12との対向位置が位置ずれを生じて前記キー部
材3の嵌入係合が行えなくなるから、前記筒部21と前
記軸部11とを抜け止め状態に係合接続することができ
なくなる心配がある。また、前記筒部21と前記軸部1
1とを嵌合接続する際に前記筒部外側対向端面21Bと
前記軸部外側対向端面11Bとの間に、例えば、作業員
の服や指等を挟んでしまう心配があった。ところが本件
のものだと、筒部と軸部の嵌合接続時において、柱状体
外側部に形成の筒部外側対向端面と軸部外側対向端面と
の間に隙間が形成されるように構成してあるから、隙間
無く筒部外側対向端面と軸部外側対向端面とを接当させ
る構成のものに比して異物が挟まるのを抑制し易くな
る。このとき、筒部外側対向端面と軸部外側対向端面と
の間に隙間を残した状態のまま軸部内側対向端面と筒部
内側対向端面とが接当するように構成してあるから軸部
内側対向端面と筒部内側対向端面とを接当させ易くな
り、その接当によりキー部材に負担をかけずに軸力を受
けることができるとともに、筒部内周面部に形成の内向
き溝部と軸部外周面部に形成の外向き溝部との位置合わ
せが行い易いものとなってキー部材の嵌入係合が行い易
くなる。その結果、隙間無く筒部外側対向端面と軸部外
側対向端面とを接当させる構成のものに比してキー部材
の嵌入係合が容易となり、筒部と軸部とを抜け止め状態
に係合接続する柱状体接続の操作性を向上させることが
できる柱状体を提供できるようになった。
【0010】請求項2の発明により、前記筒部と前記軸
部とが嵌合して、前記キー部材が前記内向き溝部と前記
外向き溝部とにまたがる接合状態で、前記筒部内側対向
端面と前記軸部内側対向端面とが接当すると共に、前記
筒部外側対向端面と前記軸部外側対向端面との間に隙間
が形成されるように構成してあるから、隙間無く筒部外
側対向端面と軸部外側対向端面とを接当させる構成のも
のに比して異物が挟まるのを抑制し易くなる。また、こ
のとき、筒部外側対向端面と軸部外側対向端面との間に
隙間を残した状態のまま軸部内側対向端面と筒部内側対
向端面とが接当するように構成してあるから軸部内側対
向端面と筒部内側対向端面とを接当させ易くなり、その
接当によりキー部材に負担をかけずに軸力を受けること
ができるとともに、筒部内周面部に形成の内向き溝部と
軸部外周面部に形成の外向き溝部との位置合わせが行い
易いものとなってキー部材の嵌入係合が行い易くなる。
その結果、隙間無く筒部外側対向端面と軸部外側対向端
面とを接当させる構成のものに比してキー部材の嵌入係
合が容易となり、筒部と軸部とを抜け止め状態に係合接
続する柱状体接続の操作性を向上させることができる柱
状体継手を提供できるようになった。
【0011】請求項3の発明により、請求項1又は2の
発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、
前記隙間に、防水手段を施工してあると、柱状体どうし
の嵌合接続部箇所から水が内部に侵入するのを防止でき
る。つまり、従来例のごとく、前記筒部外側対向端面と
前記軸部外側対向端面及び、前記軸部内側対向端面と前
記筒部内側対向端面とを接当させて軸力を受ける構成の
ものだと、その接当圧によって水の侵入を防止するので
あるが、例えば、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側
対向端面との間に、土、砂、石等の異物が挟まったり、
製作誤差や組み付け誤差等によりわずかでも隙間が形成
された場合、その隙間から水が侵入し易くなって柱状体
が腐食したりする虞がある。ところが本件のものだと、
予め隙間を形成してあるから異物が挟まるのを抑制する
ことができるとともに、その隙間に防水手段を施工する
ことによって、隙間の大きさに関わらず水の侵入を防止
することができる。その結果、柱状体接続の操作性を向
上させることができるとともに、柱状体内に水が侵入す
ることによって生じる柱状体接続及び柱状体内部の腐食
を防止して柱状体の耐久性を向上させることができるよ
うになった。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態におけ
る柱状体の一例である地滑り抑止杭について図面に基づ
いて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で
表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。図
1は、一方の杭端部に円筒状の筒部21を設けると共
に、他方の杭端部に小径円筒状の軸部11を設けて、杭
軸芯X方向で隣り合う杭Aの筒部21と軸部11とを互
いに抜け止め状態で接続自在に構成してある地滑り抑止
用の杭Aを示し、この杭Aをクレーン等で吊り下げて、
必要数の杭Aどうしを接続しながら、地盤に予め掘削し
た縦孔に挿入し、中空部E及び杭外周部にコンクリート
等の充填材を充填して、地盤を補強できるようにしてあ
る。
【0013】図1に示すように、本発明の杭Aは、遠心
鋳造法で鋳造した円筒状の鋳鋼管1の一方の端部に、筒
部21を備えた筒部継手部4を溶接接続すると共に、鋳
鋼管1の他方の端部に、軸部11を備えた軸部継手部5
を溶接接続して、全長に亘って略一定の外径を備えた円
筒状に形成してあり、筒部継手部4を上側に向けて地中
に埋設するように構成し、軸部11の外周面に環状の外
向き溝部12を設けると共に、筒部21の内周面に環状
の内向き溝部22を設け、外向き溝部内に進退自在に取
り付けたキー部材3を、筒部21と軸部11との嵌合操
作に伴って、内向き溝部22と外向き溝部12とに跨る
状態に嵌入し、互いに嵌合した隣り合う柱状体Aの筒部
22と軸部11とを抜け止め状態で接続自在に構成して
ある。
【0014】また、筒部継手部4,軸部継手部5を構成
する鋼は、いずれも鋳鋼管1を形成する鋼よりも高強度
に構成してある。
【0015】尚、本発明にいうキー部材3の「巾」と
は、そのキー部材3を径方向に縦断したときの径方向の
長さであり、各溝部12,22の「深さ」とは、各杭A
に対して径方向に引退する距離を指すものとする。
【0016】以下に実施形態の一例を図2,3に示す手
順に従って説明する。予め、図2(イ)に示すように、
杭Aの軸部継手部5に備えられた軸部11の軸部外周面
部13に環状の外向き溝部12を設けると共に、他の杭
Aの筒部継手部4に備えられた筒部21の筒部内周面部
23に環状の内向き溝部22を設け、自然状態で内径が
前記外向き溝部12の入り口12aの径よりも小さく、
かつ、外径が前記内向き溝部22の入り口22aの径よ
りも大きな、バネ材からなるCリング形状の弾性リング
キー31(キー部材3の一例)を前記内向き溝部22内
に嵌入して取り付ける。尚、各内向き溝部22の深さ
は、弾性リングキー31の巾よりも大に形成しておくと
共に、外向き溝部12の深さは、弾性リングキー31の
巾よりも小に形成しておく。杭A同士の嵌合操作に伴っ
て、筒部21の内向き溝部22内に取り付けた弾性リン
グキー31の軸部11側に形成のテーパー角部31aと
軸部内側対向端面11Aに形成のテーパー角部11aと
の接当によって弾性リングキー31が拡径誘導されて内
向き溝部22内に押し込まれ、外向き溝部12が対向す
る位置にきたときに内向き溝部22と外向き溝部12と
に跨る状態に弾性リングキー31が嵌入して、筒部21
と軸部11とが互いに係合連結された状態になる。この
とき、軸部内側対向端面11Aと筒部内側対向端面21
Aとが接当するとともに、筒部外側対向端面21Bと軸
部外側対向端面11Bとの間に隙間Sが形成されるよう
に予め構成してあるから、筒部外側対向端面21Bと軸
部外側対向端面11Bとの間に土、砂、石等が挟まるの
を抑制することができ、内向き溝部22と外向き溝部1
2との対向位置の位置ずれが防止されて弾性リングキー
31の嵌入係合が行い易くなる。(図2(ハ)、図3参
照) そして、隙間Sに樹脂材J(防水手段の一例)を充填し
て隙間Sから水が杭A内へ侵入するのを防止する。(図
2(ニ)参照)
【0017】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉先の実施形態では、防水手段として隙間に樹脂材
を充填して水が柱状体内へ浸入するのを防止していた
が、前記樹脂材に替えてOリングを予め軸部外側対向端
面もしくは筒部外側対向端面に設け、筒部と軸部とを嵌
合接続させたときに前記隙間を塞いで防水できるように
構成したものであっても良い。これだと、筒部と軸部と
の嵌合接続と同時に防水手段を施すことができるため、
現場での作業性を向上させることができる。 〈2〉内向き溝部及び外向き溝部の数は先の実施形態で
説明した1段に限るものではなく、複数段設けたもので
あっても良く、その数は任意である。 〈3〉キー部材の数は先の実施形態で説明した1つのも
のに限るものではなく、複数個設けるものであっても良
く、その数は任意である。 〈4〉キー部材の形状は先の実施形態で説明したC型形
状の弾性リングキーに限るものではなく、周方向に複数
に分割してある環状体であっても良い。 〈5〉筒部21と軸部11の形状は先の実施形態で説明
した柱状体軸芯X方向に沿ったストレート面にて形成さ
れたものに限るものではなく、例えば、図4に示すよう
に、筒部21の筒部内周面部23を柱状体端側ほど大径
のテーパー面で形成するとともに、軸部11の軸部外周
面部13を柱状体端側ほど小径のテーパー面で形成した
ものであっても良い。 〈6〉キー部材の径変化操作は先の実施形態で説明した
筒部と軸部の嵌合操作に伴って行われるものに限るもの
ではなく、例えば、ボルト等の径変化操作手段によりキ
ー部材の径を変化させ、内向き溝部と外向き溝部とに跨
る状態にキー部材を嵌入させて前記筒部と前記軸部とを
抜け止め状態に接続する構成のものであっても良い。 〈7〉キー部材の取り付け場所は、先の実施形態で説明
した内向き溝部内に嵌入して取り付ける構成のものに限
るものではなく、キー部材を、外向き溝部内に嵌入させ
て取り付ける構成のものであっても良い。 〈8〉前記実施形態で説明した柱状体は上記構成に限ら
ず、鋳鋼管の代わりに鋼管又はコンクリートと鋼管の複
合管等で形成されたものであっても良い。 〈9〉前記実施形態で説明した筒部継手および軸部継手
は上記構成に限らず、鋳鋼製の代わりに鍛造製でも良い
し、また、別体に形成した継手部を溶接で接続するもの
に限らず、柱状体と一体形成されたものであっても良
い。 〈10〉本発明の柱状体は、地すべり抑止杭の他に、支
持杭、構造体の柱等にも使用できる。 〈11〉柱状体は先の実施形態で説明した柱状体の一端
部に筒部を設けると共に、他端部に軸部を設けた構成の
ものに限らず、柱状体の両端部夫々に筒部を設けた筒部
柱状体、又は柱状体の両端部夫々に軸部を設けた軸部柱
状体を構成するものであっても良い。これだと、クレー
ン等で吊り下げて柱状体どうしを接続する際に、前記筒
部柱状体と前記軸部柱状体とを交互に吊り下げるだけで
互いの向きを気にすることなく嵌合連結することができ
る。また、柱状体の一端部にだけ、筒部もしくは軸部の
何れか一つを設けた構成のものであっても良い。この構
成では筒部一つだけを設けた柱状体と、軸部一つだけを
設けた柱状体とのペアで使用され、二本の柱状体だけを
接続する柱状体連結において、無駄な継手部を設ける必
要が無くなるため経費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による杭の一部断面側面図
【図2】本発明の一実施形態による杭の接続作用を説明
する要部拡大縦断面図
【図3】本発明の一実施形態による杭の接続作用を説明
するキー部材の横断面図
【図4】別実施形態による杭の要部拡大縦断面図
【図5】従来例を示す杭の接続作用を説明する要部拡大
断面図
【符号の説明】
3 キー部材 11 軸部 11A 軸部内側対向端面 11B 軸部外側対向端面 12 外向き溝部 13 軸部外周面部 21 筒部 21A 筒部内側対向端面 21B 筒部外側対向端面 22 内向き溝部 23 筒部内周面部 X 軸芯 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 雅教 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 2D041 AA02 BA07 BA54 DB02 DB05 DB12 DB13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
    対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿わせ
    て各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き溝部
    の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け止め
    状態に係合し合う筒部と軸部とに、径方向の内側で互い
    に柱状体軸芯方向に対向する筒部内側対向端面と軸部内
    側対向端面、及び、径方向の外側で互いに柱状体軸芯方
    向に対向する筒部外側対向端面と軸部外側対向端面と
    を、ふり分けて配設し、前記筒部と前記軸部の少なくと
    も一方を、端部に設けてある柱状体であって、前記筒部
    と前記軸部とが嵌合して、前記キー部材が前記内向き溝
    部と前記外向き溝部とにまたがる接合状態で、前記筒部
    内側対向端面と前記軸部内側対向端面とが接当すると共
    に、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対向端面との
    間に隙間が形成されるように構成してある柱状体。
  2. 【請求項2】 互いに嵌合自在で、嵌合状態で径方向に
    対向する内向き溝部と外向き溝部とを、周方向に沿わせ
    て各別に形成し、且つ、それら内向き溝部と外向き溝部
    の両方にまたがってキー部材を配置することで抜け止め
    状態に係合し合う筒部と軸部を設け、前記筒部と軸部と
    に、径方向の内側で互いに柱状体軸芯方向に対向する筒
    部内側対向端面と軸部内側対向端面、及び、径方向の外
    側で互いに柱状体軸芯方向に対向する筒部外側対向端面
    と軸部外側対向端面とを、ふり分けて配設して柱状体の
    端部に取付けるための柱状体継手であって、前記筒部と
    前記軸部とが嵌合して、前記キー部材が前記内向き溝部
    と前記外向き溝部とにまたがる接合状態で、前記筒部内
    側対向端面と前記軸部内側対向端面とが接当すると共
    に、前記筒部外側対向端面と前記軸部外側対向端面との
    間に隙間が形成されるように構成してある柱状体継手。
  3. 【請求項3】 前記隙間に、防水手段を施工する請求項
    1に記載の柱状体又は請求項2に記載の柱状体継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007170176A (ja) * 2007-03-15 2007-07-05 Jfe Steel Kk 鋼管の継手構造
JP2009085007A (ja) * 2003-08-28 2009-04-23 Kubota Corp 位置合わせ用ガイド治具及びそれらを用いた杭の縦継ぎ方法。

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