JP4751207B2 - 円形鋼管柱とh形断面鋼梁の接続構造及び当該接続構造を用いた橋脚 - Google Patents
円形鋼管柱とh形断面鋼梁の接続構造及び当該接続構造を用いた橋脚 Download PDFInfo
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Description
また、外ダイヤフラム形式では鋼梁接続範囲以外にも突出部があるため、輸送性に課題があるとともに、輸送時および建て込み時に他物に衝突して突出部が変形や損傷を生じる恐れがある。
また、特に敷地制約がある場合には、突出部の分だけ鋼管柱を内側に配置する必要があることから、空間の有効利用の妨げとなり、不経済な構造となる。さらには、突出部は雨水や埃などが溜まりやすいために耐久性が好ましくなく、美観上も好ましくないことが課題である。
しかしながら、文献記載の発明で示されているフランジの拡幅は、鋼梁の曲げ耐力を補強しているものであり、鋼梁に荷重が作用すると、接続用鋼管に容易に変形が生じるために、鋼梁の荷重を接続用鋼管に確実に伝達できないことが課題である。さらには、隣り合って接続される鋼梁の拡幅部同士が離間していることが示されているが、円形鋼管断面の中心角度は90度未満としていることが判る。
また、円形さや管を用いた接続構造においては、外ダイヤフラム形式となるために、円形さや管形式の課題は前述の外ダイヤフラム形式と同様の課題がある。
第1の発明は、ウエブ及びその両端に2つのフランジを有するH形断面鋼梁と円形鋼管柱との接続構造であって、前記鋼管柱の軸方向と前記鋼梁のフランジ間方向とを揃え、且つ前記鋼管柱の表面の形状に前記鋼梁の端部の形状を合せて、前記鋼管柱の表面に前記鋼梁の端部を固着し、更に、前記固着部における前記鋼梁のフランジは、前記鋼管柱周方向の固着範囲が前記鋼管柱断面の中心との成す角において90度以上180度以下になるように、拡幅されており、その拡幅部は、一枚の板厚でかつH形断面鋼梁のフランジが延長するようにフランジと同一厚とされていることを特徴とする。
第2の発明は、ウエブ及びその両端に2つのフランジを有するH形断面鋼梁と円形鋼管柱の外周に嵌挿された鋼製円形さや管との接続構造であって、前記さや管の軸方向と前記鋼梁のフランジ間方向とを揃え、且つ前記さや管の表面の形状に前記鋼梁の端部の形状を合せて、前記さや管の表面に前記鋼梁の端部を固着し、更に、前記固着部における前記鋼梁のフランジは、前記さや管周方向の固着範囲が前記さや管断面の中心との成す角において90度以上180度以下になるように、拡幅されており、その拡幅部は、一枚の板厚でかつH形断面鋼梁のフランジが延長するようにフランジと同一厚とされていることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、円形鋼管柱内にコンクリート又はモルタル等の充填硬化材が充填されていることを特徴とする。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、さや管と鋼管柱との間にコンクリート又はモルタル等の充填硬化材が充填されていることを特徴とする。
第5の発明は、橋脚において、2本の円形鋼管柱同士を、第1〜4の発明のいずれかの円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造を用いて連結したことを特徴とする。
第6の発明は、橋脚において、4本の円形鋼管柱をそれぞれ四隅に配置し、隣り合う前記鋼管柱同士を、第1〜4の発明のいずれかの円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造を用いて連結したことを特徴とする。
また、外ダイヤフラムの製作における、材料の無駄をなくすことができることにより、加工費用を削減した安価な接続構造とすることができる。
さらに従来の外ダイヤフラム形式と異なり、鋼梁接続範囲以外には円形鋼管柱から外側への突出部がなく、円形鋼管柱の輸送が容易となり、輸送時や施工時における突出部の変形や損傷の恐れや、空間の有効利用の妨げがなくなる。また、雨水や埃などの溜まりがなく、耐久性や美観性に優れた接続構造を提供することができる。
また、円形鋼管柱1内にコンクリート15を充填する構造の場合には、施工においてコンクリート充填の障害となる通しダイヤフラムがないために、密実にコンクリートを充填することができ、品質に優れた接続構造とすることができる。
さらには、鋼梁2に作用する荷重を円形鋼管柱1に確実に伝達し、円形鋼管柱1の変形を抑制することができるために、強固な接続構造を提供することができる。
固着部における鋼梁2のフランジ5は、円形鋼管柱1周方向の固着範囲が円形鋼管柱1の断面の中心との成す角において90度以上180度以下になるように、拡幅されている。すなわち、鋼管断面の中心11とフランジ拡幅部巾方向両端部のフランジ接続外縁12を結ぶ各直線13間の角度を中心角度9(α)とすると、中心角度9(α)は90度以上180度以下となるようにフランジ拡幅部10が形成されている。
尚、図1においては、フランジ拡幅部10の側部は直線形状としているが、曲線形状や、直線を複数組合せた折れ線形状であっても構わない。特に、円形鋼管柱1周方向の固着範囲が円形鋼管柱1の断面の中心との成す角において180度とした場合は、曲線又は折れ線形状とすることが必要となる。
また、円形鋼管柱1周方向の固着範囲が円形鋼管柱1の断面の中心との成す角において90度以上とは、制作上の誤差は許容するものであり、僅かに90度を下回る程度(例えば90度マイナス数度)は、発明の作用効果上問題ない。
また、図1に示すように、フランジ拡幅部10はウエブ6に対して略対称形とすることが加工が容易で好ましいが、対称形となっていなくても構わない。
なお、円形鋼管柱1とフランジ5(拡幅部10)との接続は溶接により接続されるものであり、一般に突き合わせ溶接が望ましい。また、フランジの拡幅部の加工においては、拡幅部を形成した厚板の溶接組み立て、もしくは圧延H形鋼の一部に厚板を接続することにより製作される。
さらに、図1では鋼梁2は一体構造で図示されているが、現場での組み立てを考慮すると、工場加工にて拡幅部付近まであらかじめ円形鋼管柱に接続した部材を現地で建て込み、連結する鋼梁をボルト接続により連結する構造としても構わない。
円形鋼管柱1と円形さや管7の間隙にはコンクリート8又はモルタル等の充填硬化材が充填されることが好ましい。充填硬化材としては、エポキシやアクリル等の有機系のものでも構わない。尚、充填硬化材を充填しない場合は、円形鋼管柱1と円形さや管7を接続するために、さや管上下部にリング状の鋼材を溶接して固着接続することができる。
中心角度(α)が46度のケースでは、フランジの拡幅がないケースと比較してフランジ変位が小さくなっており、最終的には降伏荷重(570kN)には達しているが、この段階で既に鋼管接続部に大きな変形が生じていることを示している。
また、円形鋼管柱1の外周に化粧壁18を配置する場合にも断面形状を小さくすることができる。
2 H形断面鋼梁
3 通しダイヤフラム
4 外ダイヤフラム
5 フランジ
6 ウェブ
7 円形さや管
8 コンクリート
9 鋼管断面の中心角度
10 拡幅部
11 鋼管断面の中心
12 フランジ接続外縁
13 フランジ接続外縁の鋼管法線
14 フランジ接続外縁の鋼管接線
15 コンクリート
16 フランジ接続外縁の法線方向力
17 フランジ接続外縁の接線方向力
18 化粧壁
Claims (6)
- ウエブ及びその両端に2つのフランジを有するH形断面鋼梁と円形鋼管柱との接続構造であって、前記鋼管柱の軸方向と前記鋼梁のフランジ間方向とを揃え、且つ前記鋼管柱の表面の形状に前記鋼梁の端部の形状を合せて、前記鋼管柱の表面に前記鋼梁の端部を固着し、更に、前記固着部における前記鋼梁のフランジは、前記鋼管柱周方向の固着範囲が前記鋼管柱断面の中心との成す角において90度以上180度以下になるように、拡幅されており、その拡幅部は、一枚の板厚でかつH形断面鋼梁のフランジが延長するようにフランジと同一厚とされていることを特徴とする円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造。
- ウエブ及びその両端に2つのフランジを有するH形断面鋼梁と円形鋼管柱の外周に嵌挿された鋼製円形さや管との接続構造であって、前記さや管の軸方向と前記鋼梁のフランジ間方向とを揃え、且つ前記さや管の表面の形状に前記鋼梁の端部の形状を合せて、前記さや管の表面に前記鋼梁の端部を固着し、更に、前記固着部における前記鋼梁のフランジは、前記さや管周方向の固着範囲が前記さや管断面の中心との成す角において90度以上180度以下になるように、拡幅されており、その拡幅部は、一枚の板厚でかつH形断面鋼梁のフランジが延長するようにフランジと同一厚とされていることを特徴とする円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造。
- 前記円形鋼管柱内にコンクリート又はモルタル等の充填硬化材が充填されていることを特徴とする請求項1又は2記載の円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造。
- 前記さや管と前記鋼管柱との間にコンクリート又はモルタル等の充填硬化材が充填されていることを特徴とする請求項2又は3記載の円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造。
- 2本の円形鋼管柱同士を、請求項1〜4のいずれか1項に記載の円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造を用いて連結したことを特徴とする橋脚。
- 4本の円形鋼管柱をそれぞれ四隅に配置し、隣り合う前記鋼管柱同士を、請求項1〜4のいずれか1項に記載の円形鋼管柱とH形断面鋼梁の接続構造を用いて連結したことを特徴とする橋脚。
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