JP2001310525A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001310525A
JP2001310525A JP2000131463A JP2000131463A JP2001310525A JP 2001310525 A JP2001310525 A JP 2001310525A JP 2000131463 A JP2000131463 A JP 2000131463A JP 2000131463 A JP2000131463 A JP 2000131463A JP 2001310525 A JP2001310525 A JP 2001310525A
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upper frame
carriage
lower frame
ink jet
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Ikuharu Sadano
幾春 定野
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床面の凹凸等による装置フレーム部21の捻り
変形を防止し、キャリッジ28とプラテン25との位置
関係の精度を維持する。 【解決手段】上フレーム部21の左側板23lと、下フ
レーム部22の左脚部29lとを相対的に回動自在に回
動連結機構33により連結し、下フレーム部22に捻り
変形が生じ、左脚部29lと右脚部29rとが相対的に
回動変位した場合に、上記の回動連結機構33によりこ
の左脚部29lの変位を吸収し、上フレーム部21の捻
り変形を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉等の記録媒体
にインク滴を放射して画像などを記録するインクジェッ
ト記録装置に関する。さらに特定すれば、本発明はイン
クジェットヘッドを備えたキャリッジが所定の移動方向
に移動しつつ上記の記録媒体にインク滴を放射する記録
装置において、フレームの捩れ変形により上記のキャリ
ッジと記録媒体との相対的な位置ずれを防止したインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インク滴を紙葉などの記録媒
体上に放射して画像や文字などを記録するインクジェッ
ト記録装置は、一般的に小形のプリンタ装置として多く
使用されている。
【0003】ところで、最近ではこのようなインクジェ
ット記録装置により、壁紙、ポスターなどの大きな寸法
の記録媒体に画像や文字等をプリントする大形の装置の
開発が試みられている。
【0004】図1ないし図3には、従来開発されている
大形のインクジェット記録装置の例を示す。この装置
は、たとえばロール状に巻回された広幅の帯状の用紙A
を所定方向に連続的に送りながら記録をするものであ
る。
【0005】このような装置は、一般に上記のキャリッ
ジやその案内、駆動機構を収容した上フレーム部1と、
この上フレーム部1と一体化され、これを床面F上の所
定位置に支持する脚部を構成する下フレーム部2とから
構成されている。この下フレーム部2には、たとえばキ
ャスター3等が取付けらけれ、この装置全体が床面F上
を移動可能となっている。
【0006】上記の上フレーム部1には、たとえば上記
の用紙AのロールBを回転自在に支承するロール支承機
構4が設けられている。そして、このロールBから巻き
出された帯状の用紙Aは、一対の駆動ローラ5により長
手方向に送られ、一対の排出ローラ6により排出口7か
ら排出される。
【0007】また、この上フレーム部内には、上記の用
紙Aに画像や模様、または文字等をプリントするプリン
ト機構が設けられている。このプリント機構は、用紙A
を所定位置に案内するプラテン8を備え、またこのプラ
テン8に案内された用紙Aの送り方向と直交する方向に
往復移動するキャリッジ9を備えている。そして、この
キャリッジ9上には、インク滴を放射するインクジェッ
トヘッド10が設けられている。
【0008】上記のキャリッジ9は、ガイドロッド11
により上記の用紙Aの送り方向(副走査方向)と直交す
る方向に移動自在に案内されている。また、12はキャ
リッジモータ12であって、その出力軸に取付けられた
プーリには無端状のタイミングベルト14が掛け渡さ
れ、このタイミングベルト14は前記のキャリッジ9に
連結されている。そして、このキャリッジモータ12が
回転することにより、上記のキャリッジ9がガイドロッ
ド11に案内されて往復移動する。
【0009】上記のプラテン8、ガイドロッド11等
は、当然ながら用紙Aの給紙空間を確保するために、そ
の両端部が上フレーム部1の両端部に設けられた側板1
5に取付けられている。これらの側板15は、用紙Aの
給紙経路を妨げないように配置された縦通部材(図示せ
ず)により連結されている。また、図示はしないが、こ
の上フレーム部1には、用紙Aの給紙やプリントのため
の各種の部品が取付けられている。
【0010】上記のプラテン8とインクジェットヘッド
10との隙間は、インク滴の飛翔軌跡の誤差を少なくす
るために、一般に狭く、たとえば2mm程度に設定され
ている。したがって、上記のキャリッジ9は、プラテン
8に対して上記のような所定の間隙を維持して正確に移
動する必要がある。
【0011】ところで、上記のようなインクジェット記
録装置が設置される床面Fは、完全な平面とは限らず、
凹凸や部分的な傾斜などが存在する場合がある。このよ
うな床面上、たとえば部分的な傾斜θが存在する床面上
にこの記録装置を設置すると、図4に示すように、下フ
レーム部2の一端部(例えば、装置に向かって右側の下
フレーム部)が水平であるのに対して、他端部(例え
ば、装置に向かって左側の下フレーム部)が図4に破線
で示すように傾斜して設置されてしまうことがある。そ
して、このような場合には、この下フレーム部2および
これと一体の上フレーム部1全体に捩れ変形が発生す
る。
【0012】このような捩れ変形が発生すると、上フレ
ーム部1の両側の側板15が相対的に回動変位し、プラ
テン8やガイドロッド11等の両端の取付け位置が変化
する。このため、これらプラテン8とガイドロッド11
との平行度や間隙の精度が低下する。したがって、用紙
Aの送り方向に対するキャリッジ9の移動方向が変化
し、またキャリッジ9上のインクジェットヘッド10と
プラテン8との間隙がキャリッジの移動方向に亘って一
定ではなくなり、印刷される記録画像の品質が低下した
り、また場合によってはインクジェットヘッド10がプ
ラテン8と干渉することもある。
【0013】上記のような不具合を防止するには、上フ
レーム部および下フレーム部の捩れ剛性を高くすれば良
いが、用紙Aの幅が広い場合には、これらのフレーム部
は幅方向に長尺のものとなり、かつ上フレーム部1に装
着される部品等の重量も大きくなるため、十分な捩れ剛
性を与えることは困難であった。また、この捩れ剛性を
高くすると、この装置のフレーム部全体の重量が大きく
なり、製造コストが高くなり、またこの装置の運搬、移
動等も困難となる等の不具合を招く。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、設置する床面に凹凸や部分的
な傾斜等が存在する場合であっても、プラテンやキャリ
ッジの案内機構に誤差を生じることがなく、またフレー
ム部の捩れ剛性を不必要に高くする必要がなく、装置全
体を軽量化し、また製造コストを低減できるインクジェ
ット記録装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、記録媒体に対してインク滴を放射するインクジェッ
トヘッドを備えるとともに上記の記録媒体に対して所定
の移動方向に移動するキャリッジと、上記の記録媒体を
保持するとともに上記のキャリッジを上記の移動方向に
移動自在に案内するガイド機構とを備えたプリンタ機構
と、少なくとも上記のプリンタ機構を支持する上フレー
ム部と、床面上に設置され上記の上フレーム部を支持す
る下フレーム部と、上記のキャリッジの走査方向の少な
くとも一端部において、上記の上フレーム部と下フレー
ム部とを上記のキャリッジの移動方向と交差する面内で
互いに回動自在に連結する回動連結機構とを具備したこ
とを特徴とするものである。
【0016】したがって、この装置が凹凸や部分的な傾
斜の存在する床面に設置された場合に、下フレーム部に
捩れ変形が発生しても、上記の回動連結機構により上フ
レーム部の少なくとも一端部は回動自在であるため、下
フレーム部の捩れが生じても上フレーム部がそれに追従
することがなく、この上フレーム部の両端部の相対的な
回動変位すなわちこの上フレーム部の捩れ変形を防止す
ることができ、プラテンとキャリッジとの位置精度の誤
差を生じることがなく、高い品質の印刷を維持できる。
【0017】また、この装置は、上記のように下フレー
ム部の捩れ変形が上フレーム部に伝達されないので、こ
れらのフレーム部の捩れ剛性を不必要に高くする必要が
なく、装置全体を軽量化でき、また製造コストを低減す
ることもできる。
【0018】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
上フレーム部と下フレーム部とは、前記のキャリッジの
移動方向の一端部において回動連結機構により互いに回
動自在に連結されているとともに、他端部においては互
いに回動不能に連結されていることを特徴とするもので
ある。
【0019】したがって、上フレーム部が下フレーム部
に対して不所望に回動してしまうことがない。また、上
フレーム部の捩れ変形を防止するには、その一端部のみ
回動自在に支持すればよく、捩れ変形防止の効果は低減
しない。
【0020】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
回動連結機構による前記の下フレーム部に対する上フレ
ーム部の回動中心は、この上フレーム部の重心を通る鉛
直線上に略一致していることを特徴とするものである。
したがって、この重心に作用する上フレーム部の重量
は、回動連結機構に直接支持され、この回動連結機構を
設けた場合にその支持中心と重心とのずれにより上フレ
ーム部に副次的な捩れ荷重が発生することが防止され、
より効果的に上フレーム部の捩れ変形を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。図5ないし図7には、本発明の第1の
実施形態を示す。なお、これらの図は、理解を容易にす
るために、要部のみを示し、その他の部分は前述した従
来の装置と略同様の構成である。
【0022】この実施形態のものは、帯状の用紙(図示
せず)を略鉛直方向に送るように構成したもので、これ
によりこの装置の奥行寸法を小さくし、この装置をより
小形化したものである。なお、この図では、用紙のロー
ルやその支承機構、用紙の給紙機構、排出機構等は省略
してある。
【0023】この装置は、上フレーム部21と、これを
床面上に支える下フレーム部22を備えている。上記の
上フレーム部21は、その両側に設けられた左側板23
lおよび右側板23rを備えている。なお、これら左側
板23lおよび右側板23rは、縦通部材により互いに
連結され、またカバー等が設けられているが、図示を明
確にするために、これらは省略してある。
【0024】そして、これら左側板23lおよび右側板
23rとの間には、略水平にプラテンステー24が設け
られている。このプラテンステー24は、I型材を使用
したもので、高い曲げ剛性を有し、プラテンの支持と左
側板23lおよび右側板23rの連結部材とを兼用して
いる。そして、このプラテンステー24には、プラテン
25が取付けられ、このプラテン25は前述したよう
に、用紙を鉛直方向に案内するために、鉛直面内に沿っ
て配置されている。
【0025】また、これら左側板23lと右側板23r
との間には、上記のプラテン24と平行に一対のキャリ
ッジガイド26が設けられ、これらはガイドステー27
により、正確に位置決めされて左側板23l、右側板2
3rに支持されている。そして、これキャリッジガイド
26に案内されたキャリッジ28が設けられている。こ
のキャリッジ28は、上記のキャリッジガイド26に沿
って往復移動するもので、図示するように右側に設定さ
れた位置(ホームポジション)に位置した状態が待機状
態である。なお、このキャリッジ28には、インクジェ
ットヘッド、およびキャリッジ駆動機構等が設けられて
いるが、これらの図示は省略する。
【0026】また、前記の下フレーム部22には、左脚
部29lおよび右脚部29rが設けられている。これら
の左脚部29lおよび右脚部29rは、縦通部材、カバ
ーなどにより左右が連結されているが、これらは図示を
省略する。また、これら左脚部29lおよび右脚部29
rの下部には、それぞれキャスター30が設けられ、床
面上を移動自在に構成されている。また、これら左脚部
29lおよび右脚部29rの下部には、それぞれ螺桿等
からなるレべリング脚部材31が設けられ、この装置を
所定の位置まで移動させた後に、これらのレベリング脚
部材31を下方に押し下げて床面に接地させることによ
り、この装置を移動不能に据付け、また床面の凹凸や傾
斜等に対応して調整を行い、この装置を水平とし、また
この下フレーム部22に発生する捩れ変形を可能な限り
小さくする。
【0027】そして、上フレーム部21のより重い側
(本実施形態ではホームポジション側)においては、上
記の上フレーム部21の右側板23rと下フレーム部2
2の右脚部29rとが、前側および奥側の一対の固定連
結機構32により、互いに回動不能に連結されている。
【0028】これらの固定連結機構32は、上記の右脚
部29rの上面から突設されたL字状の取付部材と、こ
の取付部材と右側板23rとを貫通したボルトおよびナ
ット等から構成され、これらのボルトおよびナットを取
り外すことにより、上フレーム部21と下フレーム部2
2とを分離することができるように構成されている。
【0029】また、この装置の左側においては、上記の
上フレーム部21の左側板23lと下フレーム部22の
左脚部29lとは、回動連結機構33により互いに回動
自在に連結されている。
【0030】図7には、この回動連結機構33の構成を
示す。この回動連結機構33は、たとえば上記の左脚部
23lの上面から突設されたL字状の取付部材34を備
えており、この取付部材34からは、キャリッジ28の
移動方向と平行に回動支承軸35が突設されている。ま
た、左側板23lの下部には、支承孔36が形成され、
上記の回動支承軸35はこの支承孔36内に挿入され、
この左側板23lすなわち上フレーム部21の左側端部
を前記のキャリッジ28の移動方向と交差する面、たと
えば直交する面内で回動自在に支承している。
【0031】なお、この回動連結機構33は、前述の固
定連結機構32の連結を外した後に、上フレーム部21
を下フレーム部22に対して回動支承軸35の方向に移
動させることにより、その連結を外し、上フレーム部2
1と下フレーム部22とを分離することができる。な
お、当然のことながら、左側板23lが回動連結機構3
3から脱落しないように、回動連結機構33には図示し
ない脱落防止機構等が設けられている。
【0032】上記のような実施形態のものは、床面の凹
凸や傾斜等により、下フレーム部22に捩れ変形が発生
した場合には、左脚部29lと右脚部29rとが図6に
示すように相対的に回動変位する、しかし、左脚部29
lと上フレーム部21の左側板23lとが回動連結機構
により回動自在に連結されているので、この左脚部29
lの相対的な回動変位が上フレーム部21に伝達される
ことがなく、この上フレーム部21の捩れ変形を防止す
ることができる。
【0033】なお、上記の回動連結機構33の支承点す
なわち回動支承軸35は、好ましくは上フレーム部21
の重心を通る鉛直線に略一致した位置に配置されてい
る。これにより、上フレーム部21の自重は、この回動
支承軸35の真上または真下で支持されるので、この回
動支承軸35が重心からずれた位置に配置されているよ
うな場合に生じる上フレーム部の自重による副次的な捩
れ荷重がこの上フレーム内に発生することが防止され
る。
【0034】また、好ましくは、この回動連結機構33
の回動支承軸35は、上フレーム部21の捩れ変形の際
の捩れ中心の位置に略合致していることが好ましい。こ
のようにすれば、上フレーム部21の端部は、その捩れ
中心の位置で回動自在に支承されることになるので、こ
の上フレーム部21に捩れ変形が発生することを有効に
防止することができる。
【0035】また、この実施形態のものは、左側でのみ
上フレーム部21が回動連結機構33により回動自在に
支持されているので、この上フレーム部21の全体が不
所望に回動してしまうことがない。
【0036】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、図8には、本発明の第2の実施形態
の回動連結機構を装置側方から見た図を示す。このもの
は、前側および奥側に配置された一対の弾性支承部材4
0により、上フレーム部21と下フレーム部22とを連
結したものである。なお、これら弾性支承部材40とし
ては、ゴム材料、スプリング等を使用することができ
る。
【0037】このものは、これら弾性支承部材40が弾
性変形することにより、上フレーム部21と下フレーム
部22の端部の相対的な回動を許容し、上フレーム部2
1に捩れ変形が発生するのを防止する。なお、この弾性
支承部材40は、略中央部に1個のみ配置してもよい。
【0038】さらに、本発明は上記の実施形態にも限定
されない。たとえば、上記の実施形態では、上フレーム
部と下フレーム部の一端部のみを回動連結機構により相
対的に回動自在に連結したが、両端部を回動連結機構に
より相対的に回動自在に連結してもよい。この場合、前
記の第1の実施形態のような回動連結機構を使用した場
合には、上フレーム部の不所望な回動を防止するため
に、ゴム材料、スプリング等の弾性部材を介在させても
よい。
【0039】また、前記の回動連結機構の構成は、必ず
しも前述の実施形態のものには限定されず、その他の各
種の形式、構成の回動連結機構を採用することができ
る。
【0040】さらに、本発明は上記の実施形態には限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が
可能である。本明細書には、以下のような発明が開示さ
れ、かつ包含されているものである。
【0041】(1) 記録媒体に対してインク滴を放射
するインクジェットヘッドを備えるとともに上記の記録
媒体に対して所定の移動方向に移動するキャリッジと、
上記の記録媒体を保持するとともに上記のキャリッジを
上記の移動方向に移動自在に案内するガイド機構とを備
えたプリンタ機構と、少なくとも上記のプリンタ機構を
支持する上フレーム部と、床面上に設置され上記の上フ
レーム部を支持する下フレーム部と、上記のキャリッジ
の走査方向の少なくとも一端部において、上記の上フレ
ーム部と下フレーム部とを上記のキャリッジの移動方向
と交差する面内で互いに回動自在に連結する回動連結機
構とを具備したことを特徴とするインクジェット記録装
置。
【0042】したがって、この装置が凹凸や部分的な傾
斜の存在する床面に設置された場合に、下フレーム部に
捩れ変形が発生しても、上記の回動連結機構により上フ
レーム部の少なくとも一端部は回動自在であるため、下
フレーム部の捩れが生じても上フレーム部がそれに追従
することがなく、この上フレーム部の両端部の相対的な
回動変位すなわちこの上フレーム部の捩れ変形を防止す
ることができ、プラテンとキャリッジとの位置精度の誤
差を生じることがなく、高い品質の印刷を維持できる。
【0043】また、この装置は、上記のように下フレー
ム部の捩れ変形が上フレーム部に伝達されないので、こ
れらのフレーム部の捩れ剛性を不必要に高くする必要が
なく、装置全体を軽量化でき、また製造コストを低減す
ることもできる。
【0044】(2) 前記の上フレーム部と下フレーム
部とは、前記のキャリッジの移動方向の一端部において
回動連結機構により互いに回動自在に連結されていると
ともに、他端部においては互いに回動不能に連結されて
いることを特徴とする前記(1)項のインクジェット記
録装置。
【0045】したがって、上フレーム部が下フレーム部
に対して不所望に回動してしまうことがない。また、上
フレーム部の捩れ変形を防止するには、その一端部のみ
回動自在に支持すればよく、捩れ変形防止の効果は低減
しない。
【0046】(3) 前記の回動連結機構による前記の
下フレーム部に対する上フレーム部の回動中心は、この
上フレーム部の重心を通る鉛直線上に略一致しているこ
とを特徴とする前記(1)項のインクジェット記録装
置。
【0047】したがって、この重心に作用する上フレー
ム部の重量は、回動連結機構に直接支持され、この回動
連結機構を設けた場合にその支持中心と重心とのずれに
より上フレーム部に副次的な捩れ荷重が発生することが
防止され、より効果的に上フレーム部の捩れ変形を防止
できる。
【0048】(4) 前記の回動連結機構による前記の
下フレーム部に対する上フレーム部の回動中心は、この
上フレーム部の捩れ変形の中心線上に略一致しているこ
とを特徴とする前記(1)項のインクジェット記録装
置。
【0049】よって、この回動連結機構により下フレー
ム部の捩れ変形が上フレーム部に伝達されることをより
確実に防止することができる。
【0050】(5) 前記の回動連結機構は、前記の上
フレーム部と下フレーム部とを所定の軸まわりに回動自
在に連結する回動支承軸を備えていることを特徴とする
前記(1)項のインクジェット記録装置。
【0051】したがって、構造が簡単であるとともに、
より確実に下フレーム部の捩れ変形を吸収することがで
きる。
【0052】(6) 前記の回動連結機構は、前記の上
フレーム部と下フレーム部とを互いに変位可能に連結す
る弾性支承部材を備えていることを特徴とする前記
(1)項のインクジェット記録装置。
【0053】したがって、これら弾性支承部材の弾性変
形により、下フレーム部と上フレーム部との相対的な回
動変位が許容され、下フレーム部の捩れ変形を吸収する
ことができ、また構造も簡単となる。
【0054】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、この装置が
凹凸や部分的な傾斜の存在する床面に設置された場合で
あっても、下フレーム部の捩れ変形が上フレーム部に伝
達されないので、プラテンとキャリッジとの位置精度の
誤差を生じることがなく、高い品質の画像を形成するこ
とができる。
【0055】また、これらのフレーム部の捩れ剛性を不
必要に高くする必要がなく、装置全体を軽量化でき、ま
た製造コストを低減することもできる等、その効果は大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインクジェット記録装置の斜視図。
【図2】従来のインクジェット記録装置の概略側断面
図。
【図3】従来のインクジェット記録装置のキャリッジ部
分の斜視図。
【図4】従来のインクジェット記録装置に捩れ変形が発
生した状態の側面図。
【図5】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の分解斜視図。
【図6】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の側面図。
【図7】本発明の第1の実施形態の回動連結機構の部分
の分解斜視図。
【図8】本発明の第2の実施形態の回動連結機構の部分
の側面図。
【符号の説明】
21 上フレーム部 22 下フレーム部 25 プラテン 28 キャリッジ 23l 左側板 23r 右側板 29l 左脚部 29r 右脚部 33 回動連結機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対してインク滴を放射するイ
    ンクジェットヘッドを備えるとともに上記の記録媒体に
    対して所定の移動方向に移動するキャリッジと、上記の
    記録媒体を保持するとともに上記のキャリッジを上記の
    移動方向に移動自在に案内するガイド機構とを備えたプ
    リンタ機構と、 少なくとも上記のプリンタ機構を支持する上フレーム部
    と、 床面上に設置され上記の上フレーム部を支持する下フレ
    ーム部と、 上記のキャリッジの走査方向の少なくとも一端部におい
    て、上記の上フレーム部と下フレーム部とを上記のキャ
    リッジの移動方向と交差する面内で互いに回動自在に連
    結する回動連結機構とを具備したことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記の上フレーム部と下フレーム部と
    は、前記のキャリッジの移動方向の一端部において回動
    連結機構により互いに回動自在に連結されているととも
    に、他端部においては互いに回動不能に連結されている
    ことを特徴とする請求項1のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記の回動連結機構による前記の下フレ
    ーム部に対する上フレーム部の回動中心は、この上フレ
    ーム部の重心を通る鉛直線上に略一致していることを特
    徴とする請求項1のインクジェット記録装置。
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