JP2001310066A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001310066A
JP2001310066A JP2000132256A JP2000132256A JP2001310066A JP 2001310066 A JP2001310066 A JP 2001310066A JP 2000132256 A JP2000132256 A JP 2000132256A JP 2000132256 A JP2000132256 A JP 2000132256A JP 2001310066 A JP2001310066 A JP 2001310066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理コンピュータにおいて、電動チューリッ
プを開放可能な有利状態にするための所定条件が成立し
た回数を計数することができる遊技機を提供することで
ある。 【解決手段】 電動チューリップを開放するためのソレ
ノイドの励磁時間が1.4秒、かつ、その励磁回数が2
回の場合においても、ソレノイドの2回目の励磁が終了
するまで、普通電動役物作動中信号は継続してオン状態
に維持される。その結果、この普通電動役物作動中信号
の出力回数を計数することにより、普通電動役物を開放
可能な有利状態にするための所定条件の成立した回数を
計数することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、遊技媒体が入賞しない、ま
たは、入賞しにくい第1の状態と該第1の状態に比べて
入賞発生頻度が向上した第2の状態とに変化可能な可変
入賞手段とを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、所定条件が
成立した場合に、第1の状態に比べて入賞発生頻度が向
上した第2の状態に変化可能な可変入賞手段を備えたも
のがある。
【0003】そして、たとえば、可変入賞手段の一例と
して、パチンコ遊技機における可変入賞球装置の一種で
ある電動チューリップがある。この電動チューリップに
おいては、所定条件として、たとえば、ゲートを遊技球
が通過して普通図柄が変動し、当たり図柄で停止した場
合に可動片が開放状態となるものがある。この種の電動
チューリップの開放においては、特別遊技状態か否かに
よって開放時間が延長されるものがある。開放時間が延
長された場合においては、遊技球が電動チューリップに
入賞する確率が向上するため、遊技者には景品遊技球を
多く獲得するチャンスが与えられ、遊技の面白味が増
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記電動チューリップ
においては、さらに、特別遊技状態か否かによって開放
回数が増加するものがある。このようなパチンコ遊技機
においては、電動チューリップの開放回数にあわせ高入
賞遊技状態継続信号を出力するように制御すると、管理
コンピュータに対し、電動チューリップの開放した回数
を情報として出力することになる。そのため、電動チュ
ーリップの開放回数と、電動チューリップを開放可能な
高入賞遊技状態にするための所定条件が成立した回数と
が同一ではないため、所定条件が成立した回数を計数す
ることができない。
【0005】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、管理コンピュータにおいて、電動チューリ
ップを開放可能な高入賞遊技状態にするための所定条件
が成立した回数を計数することができる遊技機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者にとって有利な第1の状態と、遊技者にとっ
て不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置を備
え、該可変入賞球装置を、断続的に複数回前記第1の状
態とすることが可能な有利状態にするとともに、所定の
終了条件の成立により前記有利状態を終了する遊技機で
あって、前記有利状態となってから前記終了条件が成立
するまでの有利状態期間を識別可能とする有利状態中信
号を出力可能である。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記有利状態中信号は、前記
有利状態となってから前記終了条件が成立するまでの有
利状態期間中継続して出力される。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記可変入賞
球装置が前記有利状態になりやすい特別遊技状態に制御
可能な遊技機であって、前記有利状態中に前記可変入賞
球装置への入賞数が所定数となったこと、または、前記
有利状態となってから所定期間が経過したことのうち、
いずれかが成立した場合に、前記有利状態を終了させる
とともに、前記特別遊技状態中においては、前記特別遊
技状態でない場合に対して、前記所定数を変更すること
なく、前記所定期間のみを長くする制御を行なう。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記特別遊技状態中に前記有
利状態となった場合には、前記可変入賞球装置を断続的
に複数回開放することが可能である。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記特別遊技状態中に前記有
利状態となった場合に、前記可変入賞球装置への入賞数
が前記所定数となった場合には、それ以後において、前
記可変入賞球装置を開放することなく前記有利状態を終
了する。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、遊技の
進行を制御する遊技制御手段と、可変表示を開始した
後、識別情報を導出表示可能な可変表示装置と、前記遊
技制御手段が出力した指令信号に応じて前記可変表示装
置を制御する表示制御手段を備え、前記遊技制御手段
が、前記特別遊技状態か否かに応じて、複数種類の可変
表示時間のうちから選択した可変表示時間を識別可能な
指令信号を、可変表示を開始するタイミングで、前記表
示制御手段が読取可能に1回のみ出力する。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の本発明の構成に加えて、前記
遊技制御手段が、識別情報を指定する指令信号を出力す
る。
【0013】請求項8に記載の本発明は、請求項6また
は請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御
手段が、可変表示を終了するタイミングで前記識別情報
の確定表示を指令する指令信号を出力する。
【0014】請求項9に記載の本発明は、請求項6〜請
求項8に記載の発明の構成に加えて、前記表示制御手段
が、前記指令信号の受信エラーが発生した場合に受信エ
ラーを表示する制御を行なう。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、以下の作用
がある。本発明の遊技機は、可変入賞球装置の働きによ
り、遊技者にとって有利な第1の状態と、遊技者にとっ
て不利な第2の状態とに変化する。また、本発明の遊技
機は、該可変入賞球装置を、断続的に複数回前記第1の
状態とすることが可能な有利状態に制御されるととも
に、所定の終了条件の成立により前記有利状態が終了す
るように制御される。さらに、本発明の遊技機によれ
ば、前記有利状態となってから前記終了条件が成立する
までの有利状態期間を識別可能とする有利状態中信号が
出力される。
【0016】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記有利状態中信号
が、前記有利状態となってから前記終了条件が成立する
までの有利状態期間中継続して出力される。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、以下の
ような作用がある。本発明の遊技機は、前記可変入賞球
装置が前記有利状態になりやすい特別遊技状態に制御さ
れる。また、本発明の遊技機は、前記有利状態中に前記
可変入賞球装置への入賞数が所定数となったこと、また
は、前記有利状態となってから所定期間が経過したこと
のうち、いずれかが成立した場合に、前記有利状態が終
了するとともに、前記特別遊技状態中においては、前記
特別遊技状態でない場合に対して、前記所定数を変更す
ることなく、前記所定期間のみを長くする制御が行われ
る。
【0018】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、前記特別遊技状態中に
前記有利状態となった場合には、前記可変入賞球装置が
断続的に複数回開放される。
【0019】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、前記特別遊技状態中に
前記有利状態となった場合に、前記可変入賞球装置への
入賞数が前記所定数となった場合には、それ以後におい
て、前記可変入賞球装置を開放することなく前記有利状
態が終了する。
【0020】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
以下のような作用がある。遊技制御手段の働きにより、
遊技の進行が制御される。可変表示装置の働きにより、
可変表示が開始された後、識別情報を導出表示される。
表示制御手段の働きにより、前記遊技制御手段が出力し
た指令信号に応じて前記可変表示装置が制御される。前
記遊技制御手段の働きにより、前記特別遊技状態か否か
に応じて、複数種類の可変表示時間のうちから選択した
可変表示時間を識別可能な指令信号が、可変表示を開始
するタイミングで、前記表示制御手段が読取可能に1回
のみ出力される。
【0021】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記遊技制御手段により、識別情報を指定する指令信号
が出力される。
【0022】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
6または請求項7に記載の発明の作用に加えて、前記遊
技制御手段により、可変表示を終了するタイミングで前
記識別情報の確定表示を指令する指令信号が出力され
る。
【0023】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
6〜請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記表示制御手段の働きにより、前記指令信号の受信エ
ラーが発生した場合に受信エラーを表示する制御が行わ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、遊技媒体が入賞しな
い、または、入賞しにくい第1の状態と該第1の状態に
比べて入賞発生頻度が向上した第2の状態とに変化可能
な可変入賞手段を備えた遊技機であれば、すべてに適用
することが可能である。
【0025】[第1の実施の形態]図1は、本発明に係
る遊技機の一例のパチンコ遊技機1およびこれに対応し
て設置されたカードユニット50の正面図である。
【0026】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ161が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0027】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口165に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0028】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえば、カード残高やエ
ラーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチン
コ遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示
される。図中166はカードユニット錠であり、このカ
ードユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作
することにより、カードユニット50の前面側を開成で
きるように構成されている。
【0029】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、識別情報の一例となる特別図柄を可変開始させる可
変表示装置8が設けられている。この可変表示装置8に
は、打玉の通過ゲート11aの通過に伴って普通図柄が
可変開始される普通図柄用可変表示器10と、通過記憶
表示器10aと、始動記憶表示器18とが設けられてい
る。さらに、可変表示装置8の下方には、可動片15が
左右に設けられ、始動入賞領域として機能する始動用可
変入賞球装置の一例となる普通電動役物14と、開閉板
20の傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる可変
入賞球装置19とが設けられている。また、一般入賞口
として、可変表示装置8の上部には入賞口24aが、可
変入賞球装置19の左右には入賞口24d,24eが、
遊技領域7の下方左右には入賞口24b,24cが、そ
れぞれ設けられている。また、26は、打込まれた打玉
がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかった
場合にアウト玉として回収するアウト口であり、25
は、装飾ランプである。
【0030】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0031】図2は、遊技盤6の正面図である。図示し
ない打球発射装置から発射された打玉は、打球レール6
9に沿って上方に向かい、打球流出部36に設けられて
いる逆流防止部材74を越えて遊技領域7に流入する。
逆流防止部材74は、遊技領域7に流入した打玉が打球
レール69側に逆流することを防止するために設けられ
ている。また、打玉が打球レール69から逆流防止部材
74へ向かう位置には光電センサ63aが、逆流防止部
材74から遊技領域7へ向かう位置には光電センサ63
bが、それぞれ設けられている。これら光電センサ63
a,63bは、遊技領域7に流入する打玉を逆流防止部
材74の前後位置で検出する発射検出スイッチ63であ
る。なお、光電センサ63a,63bは、固定的に設け
られていてもよいが、遊技盤6には光電センサ装着部の
みを設け、検査時には光電センサ63a,63bを装着
し、遊技機稼働時(出荷時)には光電センサ63a,6
3bを取外すようにしてもよい。
【0032】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、予め複数種類定められた特
定の表示態様のうちのいずれか(たとえば、大当り図柄
のゾロ目が停止表示)となれば大当りとなる。大当りと
なれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大
入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞
させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に
制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状
態(大当り状態)となる。
【0033】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0034】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0035】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、普通電動役物14に比較的入賞
しやすい状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設
けられたワープ入口11に進入した打玉の通過経路には
通過ゲート11aが設けられている。
【0036】通過ゲート11aに進入した打玉は、ゲー
トスイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ1
2で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示
器10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器
10が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイ
ッチ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限
として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
10aにおいてLEDの点灯数により表示される。
【0037】普通図柄用可変表示器10は7セグメント
表示器で構成されており、普通図柄と称される識別情報
が可変表示される。普通図柄用可変表示器10では、普
通図柄の可変表示が開始してから所定の可変表示期間
(変動時間)が経過した後に、その表示結果が導出表示
される。そして、その表示結果が予め定められた特別の
表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。普通
図柄用可変表示器10に「当り」の表示結果が導出され
ると、普通電動役物14に設けられた左右1対の可動片
15が1回開成する。これにより普通電動役物14が開
放状態となって打玉がより始動入賞しやすくなる遊技者
にとって有利な高入賞状態となる。普通電動役物14が
開放状態にある際に打玉が8つ始動入賞すれば、可動片
15が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい遊
技者にとって不利な普通入賞状態に戻る。また、普通電
動役物14が開放状態となってから所定の開放時間が経
過すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の
位置まで閉成して開放状態は終了する。
【0038】普通電動役物14に入賞した始動入賞玉は
遊技盤6に設けられた始動口スイッチ17により検出さ
れる。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると
5個の賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づ
いて可変表示装置8が可変開始される。可変表示装置8
が可変表示中に始動口スイッチ17により検出された始
動入賞は、「4」を記憶数の上限として記憶されてその
記憶数が始動記憶表示器18においてLEDの点灯数に
より表示される。なお、この始動記憶数が所定数に達し
た場合には、特別図柄の変動時間が短縮される特別図柄
変動短縮状態(特別図柄時短状態)となる。
【0039】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞玉は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により検出さ
れ、これに基づいて10個の賞球が払出される。
【0040】可変表示装置8に表示された大当りの結果
が特定の確変図柄(たとえば数字図柄の「7」)により
構成されるものである場合には、その大当りに基づく特
定遊技状態の終了後に、通常時(通常遊技状態)に比べ
て大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態と
なる。以下、確変図柄による大当りを確変大当りとい
う。
【0041】通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生
すると、その確変大当りによる大当り制御が終了してか
ら、少なくとも予め定められた確変継続回数だけ大当り
が発生するまでの期間のうち、大当り制御がなされる特
定遊技状態を除く遊技状態において、確率変動状態に継
続制御される。
【0042】また、確率変動状態中に確変大当りが発生
すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回数が計
数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大当りが
発生するまで確率変動状態に繰返し制御される。そし
て、確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確
変図柄によるものであった場合には、確率変動の生じて
いない通常遊技状態に戻る。
【0043】したがって、確率変動状態の継続制御に制
限を設けない場合には、少なくとも確変継続回数に達し
た大当りが確変大当りである限り、無制限に確率変動状
態に繰返し制御されることになる。そこで、このパチン
コ遊技機1の場合には、ある程度、確率変動状態が繰り
返して制御されると、一旦、確率変動状態への継続制御
を終了させるべく、確率変動状態中に確変大当りが連続
的に発生する回数について上限回数が設定されている。
そして、この上限回数に基づいて大当りの表示態様が強
制的に非確変大当りとされた場合には、その時点で確率
変動状態の継続制御が終了する。なお、確変図柄での大
当りを禁止する制限が行なわれることは、リミッタの作
動と呼ばれる。
【0044】確率変動状態となれば、これに付随して普
通図柄の当り確率が高くなるとともに、その検出出力に
よって可変開始される普通図柄用可変表示器10の可変
表示期間(変動時間)が短縮されるようになる。さら
に、確率変動状態に付随して、普通図柄の当りによって
普通電動役物14が開放される回数が1回から2回に増
加するともに、1回の開放時間が0.2秒から1.4秒
に延長されるようになる。図3は、パチンコ遊技機1の
制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構
成要素を示すブロック図である。
【0045】図3には、制御基板として、遊技制御基板
31、賞球玉貸基板(賞球玉貸基板)37、ランプ制御
基板35、表示制御基板40、音声制御基板70および
発射制御基板91が示されている。
【0046】賞球玉貸基板37、ランプ制御基板35、
表示制御基板40、音声制御基板70および発射制御基
板91には、図示しないマイクロコンピュータ等が搭載
されており、賞球玉貸基板CPUや入出力回路が設けら
れている。
【0047】賞球玉貸基板37には、図3に示すよう
に、発射制御基板91、玉払出装置(賞球装置59a、
玉貸装置59b)、カードユニット50、および、入賞
玉集合樋に設けられた入賞玉検出スイッチ61が接続さ
れる。ランプ制御基板35には、遊技効果LED28
a、賞球ランプ51、玉切れランプ52および遊技効果
ランプ28b,28cが接続される。発射制御基板91
には、操作ノブ(打球操作ハンドル)5と、打球ハンマ
ー(図示省略)を駆動する駆動モータ94とが接続され
る。駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に
従って調整される。音声制御基板70にはスピーカ27
が接続される。表示制御基板40には特別図柄用の可変
表示装置8が接続される。
【0048】遊技制御基板31は、遊技制御プログラム
に従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路33と、
各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路58
と、ソレノイド回路42と、ランプ・LED回路60
と、情報出力回路64と、初期リセット回路45とを含
み、さらに遊技制御基板31には試験用コネクタ47が
設けられている。
【0049】スイッチ回路58、ソレノイド回路42、
ランプ・LED回路60、情報出力回路64の各回路に
入出力される信号は、その信号伝送経路の途中から分岐
して試験用コネクタ47に延長されたプリント配線によ
って試験用コネクタ47にも入力される。このため、試
験用コネクタ47を経由して、各種入賞スイッチや発射
検出スイッチ63(光電センサ63a,63b)の検出
状態、可変入賞球装置19や可動片15を有する普通電
動役物14等の作動状態、普通図柄用可変表示器10の
作動状態、始動記憶数や通過記憶数、遊技状態(大当り
状態、確率変動状態)等を外部でチェックできる。
【0050】基本回路33は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM33b、ワークメモリとして使用されるRAM
33c、制御用のプログラムに従って制御動作を行なう
CPU33aおよびI/Oポート部33dを含む。基本
回路33は、電源投入時にリセットされる。また、基本
回路33は、定期的(たとえば、2ms毎)に割込み処
理を実行し、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御
用のプログラムが所定位置から再度実行される。
【0051】初期リセット回路45は、電源投入時に基
本回路33をリセットする回路である。基本回路33
は、初期リセット回路45から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。
【0052】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路33に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
入賞口スイッチ240a〜240e、Vカウントスイッ
チ22、カウントスイッチ23、発射検出スイッチ63
(光電センサ63a,63b)、賞球カウントスイッチ
60(60a、60b)、満タンスイッチ402が接続
される。なお、満タンスイッチ402は、余剰玉受皿4
の満タンを検出するスイッチである。また、賞球カウン
トスイッチ60(60a、60b)は、賞球装置59a
に設けられており、賞球の払出しを検出するスイッチで
ある。この賞球カウントスイッチ60は、賞球装置59
aの2条の払出通路の各々に個別に設けられているため
に、60a、60bの2種類ある。
【0053】基本回路33は試験用コネクタ47と接続
されており、各種の試験用信号を出力ポート33dを介
して試験用コネクタ47へ出力する。たとえば、基本回
路33は、確率変動状態となれば、その全期間にわたっ
て後述の特別図柄変動時間短縮状態信号や普通図柄変動
時間短縮状態信号、普通図柄確率変動状態信号、普通電
動役物開放延長信号等を試験用コネクタ47へ出力す
る。また、基本回路33は、普通図柄の可変表示結果が
当りとなれば、普通図柄当り信号を試験用コネクタ47
へ出力する。よって、これらの信号を試験用信号として
試験用コネクタ47において取出すことが可能となる。
【0054】ソレノイド回路42は、普通電動役物14
の可動片15を動作させるソレノイド16と可変入賞球
装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21とを基
本回路33からの指令に従って駆動する回路である。基
本回路33からソレノイド回路42に入力される指令信
号は、試験用コネクタ47側にも入力され、普通電動役
物14や可変入賞球装置19の開放状態を示す試験用信
号として試験用コネクタ47から出力される。
【0055】ランプ・LED回路60は、始動記憶表示
器18、通過記憶表示器10aの点灯および滅灯を行な
うとともに7セグメントLEDによる普通図柄用可変表
示器10と装飾ランプ25とを駆動する回路である。基
本回路33からランプ・LED回路60に入力される指
令信号は、試験用コネクタ47側にも入力され、始動記
憶表示器18や通過記憶表示器10aの点灯状態により
示される始動記憶数および通過記憶数を示す試験用信号
や普通図柄用可変表示器10の変動状態を示す試験用信
号として試験用コネクタ47から出力される。
【0056】情報出力回路64は、基本回路33から与
えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情
報、可変表示部9の可変表示に利用された始動入賞玉の
個数を示す有効始動情報、特別図柄の確率変動が生じた
ことを示す確変情報(確率変動情報)、賞球の払出数を
示す賞球情報等の遊技情報をホール管理コンピュータに
対して出力する回路である。基本回路33から情報出力
回路64に入力される指令信号は、試験用コネクタ47
側にも入力され、大当り状態や確率変動状態、賞球の払
出数等を示す試験用信号として試験用コネクタ47から
出力される。
【0057】遊技制御基板31の基本回路33から賞球
玉貸基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70
および表示制御基板40には、指令情報の一例となるコ
マンドが伝送される。各制御基板では、このコマンドに
基づく制御が行なわれる。
【0058】たとえば、基本回路33は、大当りあるい
は入賞等の発生に基づき、所定のランプ制御コマンドを
ランプ制御基板35へ出力する。ランプ制御基板35で
は、ランプ制御コマンドに基づいて上記電気的装飾部品
の点灯制御が行なわれる。
【0059】また、基本回路33は、大当りあるいは入
賞等の発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制
御基板70へ出力する。音声制御基板70では、遊技制
御基板31より入力されるコマンドに基づいて所定の効
果音をスピーカ27から出力させるための制御が行なわ
れる。
【0060】さらに、基本回路33は、特別図柄用の可
変表示装置8を表示制御するために必要な各種の表示制
御コマンドを出力バッファ回路を介して表示制御基板4
0へ出力する。表示制御基板40では、この表示制御コ
マンドが入力バッファ回路を介して表示制御用CPUに
入力される。表示制御用CPUは、この表示制御コマン
ドに基づいて、出力回路を介して所定画像を可変表示部
9に表示させるための表示制御を行なう。
【0061】表示制御コマンドのうち、特別図柄の表示
制御に関わるものとして、特別図柄の変動を開始させる
タイミングで出力される特別図柄変動開始コマンドや、
最終的に停止表示する(表示結果として導出表示する)
確定図柄を指定する表示制御コマンド等がある。表示制
御基板40の表示制御用CPUは、遊技制御基板31か
ら送信された特別図柄変動開始コマンドに基づいて、可
変表示装置8を可変開始させてから指定された確定図柄
による表示結果を導出表示するまでの変動時間(可変表
示時間)、リーチ表示の必要性の有無およびリーチの種
類を独自に決定し、特別図柄の可変表示中における演出
方法を定める。
【0062】表示制御基板40には試験用コネクタ41
が設けられている。この試験用コネクタ41には、表示
制御用CPU40aより特別図柄の図柄や色等に関する
信号が入力される。これにより、試験用コネクタ47か
ら特別図柄および普通図柄(表示制御基板40で普通図
柄を制御する場合)に関する試験用信号を取り出すこと
が可能となる。試験信号としては、図柄が変動中である
ことを示す図柄変動中信号、図柄変動後確定中であるこ
とを示す確定信号、確定時に表示される図柄の種類を示
す信号等がある。
【0063】また、基本回路33は、賞球コマンドを出
力回路を介して賞球玉貸基板37へ出力する。賞球玉貸
基板37では、この賞球コマンドが入力回路を介して玉
貸制御用CPUに入力される。この賞球コマンドには、
賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(た
とえば、賞球数指定信号)と、貸玉の払出制御に関する
指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマ
ンド、玉貸し禁止解除コマンド等)が含まれる。玉貸制
御用CPUは、この賞球コマンドに基づいて出力回路を
介して賞球装置59aの賞球モータと、玉貸し装置59
bの玉貸モータとの双方を個別に制御する。たとえば、
基本回路33が余剰玉受皿4の満タン状態を検知した場
合には玉貸し禁止コマンドと玉貸し禁止解除コマンドと
が玉貸制御用CPUに入力され、これに基づいて玉貸制
御用CPUは、賞球装置59aによる賞球の払出しと玉
貸し装置59bによる貸玉の払出しを停止させる。
【0064】基本回路33から各制御基板に対して入力
されるコマンド信号は、その信号伝送経路の途中から分
岐して試験用コネクタ47に延長されたプリント配線に
よって試験用コネクタ47にも入力される。このため、
試験用コネクタ47を経由して、コマンド内容を外部で
チェックできる。
【0065】基本回路33は、賞球装置59aに設けら
れた賞球カウントスイッチ60a,60bからの検出信
号に基づいて払出された賞球数を計数し、予定数の賞球
の払出しが行なわれているか否かを判断する。そして、
賞球の払出数が不足しているにもかかわらず、所定期間
が経過しても賞球カウントスイッチ60a,60bから
検出信号が入力されなくなった場合には、エラーが発生
したものと判断し、エラー報知用のコマンドを音声制御
基板70や表示制御基板40に出力する。これにより、
音声制御基板70によって制御されるスピーカ27から
は所定の報知音が発生し、表示制御基板40によって制
御される可変表示装置8では所定のエラー表示がなされ
る。これにより、パチンコ遊技機1はエラー状態とな
る。このエラー報知用のコマンドは、試験用コネクタ4
7側にも入力され、遊技機エラー信号として試験用コネ
クタ47から出力される。
【0066】基本回路33のRAM33cには、上記各
入賞検出用スイッチ(240、17、23)の検出信号
に対応して払出すべき賞球個数を記憶可能なカウンタ
(カウンタA,B,C)が設けられている。カウンタA
には、カウントスイッチ23の検出信号、すなわち、払
出数=15個に対応する検出信号がまとめて記憶され
る。カウンタBには、始動口スイッチ17の検出信号、
すなわち、払出数=5個に対応する検出信号が記憶され
る。カウンタCには、各入賞口スイッチ240の検出信
号、すなわち、払出数=10個に対応する検出信号が記
憶される。基本回路33は、各入賞検出用スイッチの検
出信号に基づいて、対応するカウンタを加算更新する。
【0067】賞球玉貸基板37の玉貸制御用CPUは、
入賞玉検出スイッチ61の検出信号の入力に基づいて、
賞球数要求信号を出力回路を介して遊技制御基板31へ
出力する。この賞球数要求信号は、入力ポート(I/O
ポート部)33dを介してCPU33aに入力される。
基本回路33は、この賞球数要求信号の入力を待って、
RAM33cに設けられたカウンタ(カウンタA,B,
C)の記憶値に応じた賞球個数信号を出力回路を介して
賞球玉貸基板37へ出力する。玉貸制御用CPUは、賞
球モータを駆動し、入力回路を介して入力された賞球個
数信号に対応する数の賞球を払出す制御を行なう。
【0068】賞球装置59aおよび玉貸し装置59bに
は、玉の払出通路が個別に設けられており、賞球装置5
9aの払出通路からは賞球が払出され、玉貸し装置59
bの払出通路からは貸玉が払出される。このように、賞
球装置59aおよび玉貸し装置59bのそれぞれの払出
通路は個別に設けられているのであるが、それらの払出
通路は、玉の流下上手側において1本の通路から分岐し
たものである。つまり、パチンコ遊技機1の裏面側に設
けられた玉タンクから供給されるパチンコ玉を誘導する
通路が2つに分岐して賞球装置59aおよび玉貸し装置
59bへ向かうように構成されているのである。
【0069】特に、賞球装置59a内には、並列する2
条の払出通路(払出通路A,B)が形成されており、両
通路の間には、両通路A,Bから交互に賞球を繰出すた
めの賞球繰出用スクリュー(図示省略)およびその賞球
繰出用スクリューを駆動する賞球モータが設けられてい
る。賞球装置59aでは、賞球玉貸基板37から与えら
れる駆動信号により、賞球モータが駆動されて賞球の払
出しが行なわれる。
【0070】一方、玉貸し装置59bには、貸玉を払出
すための1条の貸玉通路が形成され、その貸玉通路から
貸玉を繰出すための貸玉繰出用スクリュー(図示省略)
と、その貸玉繰出用スクリューを駆動する玉貸モータと
が設けられている。玉貸し装置59bでは、賞球玉貸基
板37から与えられる駆動信号により、玉貸モータが駆
動されて貸玉の払出し(貸出し)が行なわれる。
【0071】さらに、賞球装置59aの内部には、賞球
繰出用スクリューが所定角度回転したことを検出するた
めの賞球モータ位置スイッチと、賞球繰出用スクリュー
で繰出された後、払出通路から払出される賞球を払出通
路の下手側で検出するための賞球カウントスイッチ60
a,60bとが設けられている。賞球カウントスイッチ
60aは、払出通路Aに対応して設けられ、払出通路A
から払出される賞球を検出する。一方、賞球カウントス
イッチ60bは、払出通路Bに対応して設けられ、払出
通路Bから払出される賞球を検出する。賞球装置59a
では、賞球繰出用スクリューが所定角度だけ回転して賞
球モータ位置スイッチが1回ON/OFFするごとに賞
球装置59aの2条の払出通路から賞球が交互に1つず
つ払出される。さらに、賞球装置59aには、玉切れを
検出可能な賞球切れ検出スイッチが設けられており、こ
の賞球切れ検出スイッチにより賞球装置59aの玉切れ
状態が検出される。
【0072】同様に、玉貸し装置59bの玉貸機構部分
には、玉貸モータ位置スイッチと、玉貸カウントスイッ
チと、貸玉切れ検出スイッチとが設けられている。
【0073】上記、賞球モータ位置スイッチ、賞球切れ
検出スイッチ、玉貸モータ位置スイッチ、玉貸カウント
スイッチおよび貸玉切れ検出スイッチは、賞球玉貸基板
37に接続されている。一方、賞球カウントスイッチ6
0a,60bは、遊技制御基板31のスイッチ回路58
に接続されている。賞球玉貸基板37の玉貸制御用CP
Uは、賞球モータ位置スイッチからの検出信号に基づい
て、払出された賞球数を計数し、払出された賞球数が予
定数に達した場合には賞球の払出しを終える。賞球玉貸
基板37には、賞球カウントスイッチ60a,60bの
検出信号が入力されないために、玉貸制御用CPUは、
賞球モータ位置スイッチからの検出信号を利用して賞球
数を計数するのである。なお、賞球が予定通りに払出さ
れたか否かの最終的な判断は賞球カウントスイッチ60
a,60bの検出信号が入力される遊技制御基板31側
で行なわれる。このため、玉貸制御用CPUが予定数の
賞球の払出しが終了したと判断した場合であっても、遊
技制御基板31側のCPU33aにより賞球が不足する
と判断された場合には、パチンコ遊技機1がエラー状態
になる。
【0074】また、賞球玉貸基板37の玉貸制御用CP
Uは、発射制御基板91に対して打玉の発射状態を制御
するための発射制御信号を与える。
【0075】図4は、普通電動役物14の開閉動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【0076】図4(A)には、大当り中信号(特別図柄
大当り信号)が示されている。この大当り中信号を参照
することにより、T1の時点で特定遊技状態(大当り状
態)が終了した後、T2の時点で再度大当りが発生し特
定遊技状態(大当り状態)に移行していることがわか
る。T1〜T2の間においては、T2の時点で大当りが
発生するまで、始動入賞に基づく特別図柄の変動が繰返
される。なお、ここでは、T1の時点で終了する特定遊
技状態を引き起こした大当りは、確変大当りとする。
【0077】図4(C)には、普通図柄確変状態信号
(普図確変信号)および普通図柄変動時間短縮状態信号
(普図変動時間短縮状態信号)が示されている。この実
施の形態では、特別図柄の確率変動状態となれば、それ
に付随してその確率変動状態の全期間にわたって、普通
図柄の当り確率が向上されるとともにその期間中に検出
された通過ゲート11aの通過に基づく普通図柄の変動
時間が短縮される。
【0078】具体的には、打玉が通過ゲート11aを通
過した時点が確率変動状態に制御されている期間であれ
ば、その通過に基づく普通図柄の判定(図14を用いて
詳述する)において高確率で普通図柄の表示結果が当り
に事前決定され、かつ、普通図柄の判定の後において開
始される普通図柄の変動時間が短縮されるのである。普
通図柄の確率変動状態の期間と普通図柄の変動時間短縮
状態の期間とが、図4(C)の普通図柄確変状態信号お
よび普通図柄変動時間短縮状態信号によって示される。
【0079】図4(D)には、普通電動役物開放延長信
号(普電役開放延長信号)が示されている。この実施の
形態では、確率変動状態となれば、それに付随して普通
電動役物14の開放時間が延長され、かつ、その開放回
数が増加されるようになる。
【0080】具体的には、確率変動状態に制御されてい
る期間中に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に
基づいて、前述した普通図柄の当り判定がなされた場合
には、その当りに基づく普通電動役物14の開放時間が
延長され、かつ、その開放回数が増加される。
【0081】図4(E)には、普通図柄を始動させるた
めのゲートスイッチ12の検出出力(普図始動出力)が
示されている。図4(B)の信号状況と照らし合わせる
と容易に理解されるように、時刻t1では確率変動状態
以外での検出出力が示され、時刻t2では確率変動状態
における検出出力が示されている。
【0082】図4(F)には、普通図柄の変動状況が示
されている(普図変動)。図示するように、図4(E)
のt1およびt2のそれぞれの検出出力に基づいて普通
図柄の変動が開始されている。t1の時点では確率変動
状態ではないために、普通図柄の変動時間を短縮させる
期間に該当せず(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状
態信号オフ)、普通図柄の変動時間は29.1秒とな
る。なお、このt1の検出出力に基づいて普通図柄の判
定(当りとするか否か)がなされる際には、通常確率で
当りとすることが決定される。そのことがt1の時点で
図4(C)の普通図柄確率変動状態信号がオフ状態とな
っていることによって示されている。一方、t2の時点
では確率変動状態に移行しているために、普通図柄の変
動時間を短縮させる期間に突入しており(図4(C)の
普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、その変動時間が
5.1秒に短縮される。なお、このt2の検出出力に基
づく普通図柄の判定(当りとするか否か)がなされる際
には、高確率で当りとすることが決定される。そのこと
がt2の時点で図4(C)の普通図柄確率変動状態信号
がオン状態となっていることによって示されている。
【0083】図4(G)には、普通図柄の変動の終了に
対応して普通電動役物が停止状態から作動状態へ変化す
ることが示されている。
【0084】図4(H)には、普通電動役物作動中信号
(普電役作動中信号)が示されている。普通電動役物作
動中信号は、普通電動役物14を作動させる(ソレノイ
ド16を励磁して可動片15を開く)ことが可能な状態
(所定遊技状態)であることを示す信号であり、この実
施の形態では、この信号が出力されている期間中報知が
行なわれる。また、図4(I)には、普通電動役物用の
ソレノイド16(普電役ソレノイド)の作動状態が示さ
れている。上記普通電動役物作動中信号は、本発明の有
利状態中信号を示すものであり、本実施の形態において
は、有利状態となっている期間中継続して出力される信
号形式を示したが、有利状態の期間を特定可能な信号形
式であれば、有利状態の開始時および有利状態の終了時
にのみ出力される信号形式であってもよく、また、有利
状態を示すDATA信号がHIGHとなっている期間に
INT信号がHIGHとなった以後は有利状態であるこ
とが特定され、有利状態ではないことを示すDATA信
号がHIGHとなっている期間にINT信号がHIGH
となった以後は非有利状態であることが特定されるよう
な信号形式であってもよい。
【0085】図4(F)に示された普通図柄の変動結果
がともに当りであればそれぞれ普通電動役物14を開放
させる制御が開始され、図4(H)に示すように、その
旨を示す普通電動役物作動中信号がオフ状態からオン状
態とされる。さらに、図4(I)に示すようにソレノイ
ド16の励磁制御が開始され、普通電動役物14が開放
状態とされる。ところが、普通図柄の変動を開始させる
条件が成立した時点t1とt2とでは、遊技状態が異な
るために励磁制御の内容が異なっている。
【0086】すなわち、t1の時点では確率変動状態で
はないために、ソレノイド16の励磁時間が0.2秒と
され、かつ、励磁回数が1回とされている。このため、
ソレノイド16によって作動する普通電動役物14は、
0.2秒間開放された後閉成される。一方、t2の時点
では確率変動状態に移行しているために、ソレノイド1
6の励磁時間が1.4秒に延長され、かつ、その励磁回
数が2回に増加されている。このため、図4(I)に示
すように、普通電動役物14は、1.4秒間開放された
後一旦閉成され、再度1.4秒間開放される。図4
(H)に示す普通電動役物作動中信号は、ソレノイド1
6の励磁制御が終了するまでの間オン状態とされる。た
とえば、ソレノイド16の励磁時間が1.4秒、かつ、
その励磁回数が2回の場合には、図示するようにソレノ
イド16の2回目の励磁が終了するまでオン状態に維持
される。この普通電動役物作動中信号により、普通電動
役物14が作動する状態にあるか否かを把握できるとと
もに、その信号のオン期間の長さによって、開放時間が
延長され、かつ、開放回数が増加した状態で普通電動役
物14が作動しているか否かを特定できる。
【0087】<普通電動役物14の入賞個数と開閉動作
の説明>普通電動役物14は、上述した通り普通図柄用
可変表示器10へ始動入賞した時点が確率変動状態では
ない場合は、ソレノイド16の励磁時間が0.2秒とさ
れ、かつ、励磁回数が1回とされ、普通図柄用可変表示
器10へ始動入賞した時点が確率変動状態の場合は、ソ
レノイド16の励磁時間が1.4秒に延長され、かつ、
その励磁回数が2回に増加される。しかし、普通電動役
物14が作動中に8個の打玉が普通電動役物14に入賞
した場合には、普通電動役物14の作動が解除される。
【0088】図5は、確率変動状態でない場合の普通電
動役物14の入賞個数と開閉動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。図5を参照して、図5(A)に
は、普通図柄を始動させるためのゲートスイッチ12の
検出出力(普図始動出力)が示されている。図5(B)
には、普通図柄の変動状況が示されている(普図変
動)。図示するように、図5(A)のゲートスイッチ1
2の検出出力に基づいて普通図柄の変動が開始されてい
る。ここでは確率変動状態ではないために、普通図柄の
変動時間を短縮させる期間に該当せず(図4(C)の普
通図柄変動時間短縮状態信号オフ)、普通図柄の変動時
間は29.1秒となる。
【0089】図5(C)には、普通図柄の変動の終了に
対応して普通電動役物が停止状態から作動状態へ変化す
ることが示されている。図5(D)には、普通電動役物
作動中信号(普電役作動中信号)が示されている。図5
(E)には、特別図柄を始動させるための始動口スイッ
チ17の検出出力(入賞検出)が示されている。ここで
は、始動口スイッチ17で入賞玉が検出されない例を示
している。また、図5(F)には、普通電動役物用のソ
レノイド16(普電役ソレノイド)の作動状態が示され
ている。
【0090】図5(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物14を開放させる制御が開
始され、図5(D)に示すように、普通図柄の変動結果
が当たりである旨を示す普通電動役物作動中信号がオフ
状態からオン状態とされる。さらに、図5(F)に示す
ように、ソレノイド16の励磁制御が開始され、普通電
動役物14が0.2秒の間、開放状態とされる。
【0091】図6は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物14の入賞個数と開閉動作との関係を説明するた
めの第1のタイミングチャートである。図6を参照し
て、図6(A)には普通図柄を始動させるためのゲート
スイッチ12の検出出力(普図始動出力)が、図6
(B)には普通図柄の変動状況が、図6(C)には普通
図柄の変動の終了に対応して普通電動役物が停止状態か
ら作動状態へ変化することが示されている。図6(D)
には普通電動役物作動中信号(普電役作動中信号)が、
図6(E)には特別図柄を始動させるための始動口スイ
ッチ17の検出出力(入賞検出)が、図6(F)には普
通電動役物用のソレノイド16(普電役ソレノイド)の
作動状態がそれぞれ示されている。なお、普通電動役物
作動中信号がONである期間に対応してランプ等による
報知が行われる。
【0092】図示するように、図6(A)のゲートスイ
ッチ12の検出出力に基づいて普通図柄の変動が開始さ
れている。ここでは確率変動状態のために、普通図柄の
変動時間を短縮させる期間に該当し(図4(C)の普通
図柄変動時間短縮状態信号オン)、普通図柄の変動時間
は5.1秒となる。ここでは、始動口スイッチ17で入
賞玉が検出されない例を示している。
【0093】図6(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物14を開放させる制御が開
始され、図6(D)に示すように、普通図柄の変動結果
が当たりである旨を示す普通電動役物作動中信号がオフ
状態からオン状態とされる。さらに、図6(F)に示す
ように、ソレノイド16の励磁制御が開始され、普通電
動役物14が2回開成状態となる。1回の開成状態は、
1.4秒である。なお、始動口スイッチ17において7
個以下の入賞玉が検出される場合と、入賞玉が検出さな
い場合とのソレノイド16の動作は同じである。
【0094】図7は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物14の入賞個数と開閉動作との関係を説明するた
めの第2のタイミングチャートである。図7を参照し
て、図7(A)には普通図柄を始動させるためのゲート
スイッチ12の検出出力(普図始動出力)が、図7
(B)には普通図柄の変動状況が、図7(C)には普通
図柄の変動の終了に対応して普通電動役物14が停止状
態から作動状態へ変化することが示されている。図7
(D)には普通電動役物作動中信号(普電役作動中信
号)が、図7(E)には特別図柄を始動させるための始
動口スイッチ17の検出出力(入賞検出)が、図7
(F)には、普通電動役物用のソレノイド16(普電役
ソレノイド)の作動状態がそれぞれ示されている。
【0095】この図7に示す例では、確率変動状態のた
めに、普通図柄の変動時間を短縮させる期間に該当し
(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、
普通図柄の変動時間は5.1秒となる。また、普通電動
役物14が1回開成状態となる制御が終了する前に、始
動口スイッチ17において8個の入賞玉が検出される例
を示している。
【0096】図7(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物14を開放させる制御が開
始され、図7(D)に示すように、普通図柄の変動結果
が当りとなり普通電動役物が作動中である旨を示す普通
電動役物作動中信号がオフ状態からオン状態となる。さ
らに、図7(F)に示すように、ソレノイド16の励磁
制御が開始され、普通電動役物14が開放状態とされ
る。そして、始動口スイッチ17で8個の入賞玉が検出
されると、ソレノイド16が非励磁(OFF)に制御さ
れ、普通電動役物14が閉成状態とされるとともに、普
通電動役物作動中信号(普電役作動中信号)がOFFと
なる。
【0097】このように、入賞個数で作動を終了する場
合には、確率変動状態にあるにも係わらず、普通電動役
物14が1回しか開放状態とならない場合が生じるが、
普通電動役物作動中信号がOFFとなることにより報知
が行なわれないので、故障したのかとの誤解を招く惧れ
がない。
【0098】図8は、確率変動状態にある場合の普通電
動役物14の入賞個数と開閉動作との関係を説明するた
めの第3のタイミングチャートである。図8を参照し
て、図8(A)には普通図柄を始動させるためのゲート
スイッチ12の検出出力(普図始動出力)が、図8
(B)には普通図柄の変動状況が、図8(C)には普通
図柄の変動の終了に対応して普通電動役物が停止状態か
ら作動状態へ変化することが、図8(D)には普通電動
役物作動中信号(普電役作動中信号)が、図8(E)に
は特別図柄を始動させるための始動口スイッチ17の検
出出力(入賞検出)が、図8(F)には、普通電動役物
用のソレノイド16(普電役ソレノイド)の作動状態が
それぞれ示されている。
【0099】この図8に示す例では、確率変動状態のた
めに、普通図柄の変動時間を短縮させる期間に該当し
(図4(C)の普通図柄変動時間短縮状態信号オン)、
普通図柄の変動時間は5.1秒となる。また、普通電動
役物14が開成状態に2回される制御が終了する前に、
始動口スイッチ17で8個の入賞玉が検出される例を示
している。
【0100】図8(B)に示された普通図柄の変動結果
が当りであれば普通電動役物14を開放させる制御が開
始され、図8(D)に示すように、普通図柄の変動結果
が当りである旨を示す普通電動役物作動中信号がオフ状
態からオン状態とされる。さらに、図8(F)に示すよ
うに、ソレノイド16の励磁制御が開始され、普通電動
役物14が開放状態とされる。そして、始動口スイッチ
17で8個の入賞玉が検出されると、ソレノイド16が
非励磁(OFF)に制御され、普通電動役物14が閉成
状態とされるとともに、普通電動役物作動中信号(普電
役作動中信号)がOFFとなる。
【0101】<普通電動役物の作動中表示>次に、普通
電動役物14が作動中における普通図柄用可変表示器1
0の表示状態を説明する。図9は、普通電動役物14が
作動中における普通図柄用可変表示器10の表示状態を
示す図である。図9(A)は、普通電動役物14が作動
中における入賞個数が6個の場合における普通図柄用可
変表示器10の表示状態を示し、図9(B)は、普通電
動役物14が作動中における入賞個数が7個の場合の普
通図柄用可変表示器10の表示状態を示し、図9(C)
は、普通電動役物14が作動中における入賞個数が8個
の場合の普通図柄用可変表示器10の表示状態を示す。
図9(A)〜(C)を参照して明らかなように、普通図
柄用可変表示器10には普通電動役物作動中信号がON
のときに普通電動役物14に入賞可能な打玉の個数の残
数が表示され、その残数は8個から順に入賞した打玉の
数に伴って減少する。
【0102】すなわち、普通電動役物14が作動中にお
ける入賞個数が6個の場合には、普通図柄用可変表示器
10に入賞可能な残数「2」が表示される。普通電動役
物14が作動中における入賞個数が7個の場合には、普
通図柄用可変表示器10に入賞可能な残数「1」が表示
される。普通電動役物14が作動中における入賞個数が
8個の場合、または、時間の経過により普通電動役物動
作中信号がOFFとなった場合には、普通図柄用可変表
示器10に「0」が表示される。
【0103】このように、普通図柄用可変表示器10で
普通電動役物作動中信号がONのときに、普通電動役物
14に入賞可能な打玉の個数の残数が表示されるため、
遊技者は普通図柄用可変表示器10を見ることにより、
普通電動役物14が作動中か否か、また、後いくつの打
玉を普通電動役物14に入賞させることができるのかを
直ちに判断することができる。また、普通図柄用可変表
示器10に残数「8」〜「1」のいずれかが表示されて
いる場合には、普通電動役物14が作動中であることを
認識することができ、普通図柄用可変表示器10に
「0」が表示されている場合には、普通電動役物14が
作動中でないことを認識することができる。さらに、普
通電動役物14が作動中に打玉が8個入賞した場合に普
通電動役物14の作動状態が解除されることを知ること
ができる。
【0104】次に、普通図柄用可変表示器10を普通電
動役物14の近傍に設けた例を示す。図10は普通図柄
用可変表示器10を普通電動役物14の近傍に設けた例
を示す図である。図10を参照して、普通電動役物14
の下部に7セグメントLEDによる普通図柄用可変表示
器10が設けられる。このように、普通電動役物14の
周辺に普通図柄用可変表示器10を設けるようにすれ
ば、普通電動役物14が作動中の状態であることを遊技
者が判断しやすくなる。
【0105】また、普通図柄用可変表示器10を可変表
示装置8とは別に設けるようにしたが、図11に示すよ
うに、可変表示装置8の可変表示部9に普通図柄表示領
域を設けて、普通図柄表示領域で上述した普通図柄用可
変表示器10が表示する内容を表示するようにしてもよ
い。この場合には、普通図柄用可変表示器10は不要と
なる。
【0106】また、図9においては、7セグメントを用
いて数字により入賞可能な個数の残数を表示したが、普
通電動役物14の周辺部に点灯するランプを8個設け、
残数に応じた個数のランプを点灯させるようにしてもよ
い。
【0107】図11は、可変表示装置8の可変表示部9
に普通図柄表示領域を設けた例を示す図である。図11
を参照して、可変表示部9の右上の一区画に普通図柄表
示領域100が設けられている。普通図柄表示領域10
0には、普通図柄の表示部101が設けられている。な
お、図では、普通図柄を一桁の数字「7」を表示してい
るが、例えば「7−」などの2桁の表示も可能である。
【0108】また、図11においては、普通図柄の表示
部101内に数字により入賞可能な個数の残数を表示し
てもよいし、残数を示すマークを表示する領域を設け、
残数に応じた個数のマークを表示することにより、残数
を遊技者に知らせるようにしてもよい。
【0109】このように、可変表示装置8の可変表示部
9に普通図柄表示領域を設けることによっても、普通電
動役物14が作動中の状態を表示することができる。ま
た、別に普通図柄用可変表示器10を設ける必要がな
く、簡単な構成とすることができる。
【0110】図12は、このパチンコ遊技機1の制御に
用いられる各種ランダムカウンタを示す図である。図1
2には、C_RND1、C_RND_L、C_RND_
C、C_RND_R、C_RND_RCHA、C_RN
D_RCH、C_RND_NR、およびC_RND2の
8種類のランダムカウンタが示されている。
【0111】C_RND1は、始動記憶がある場合にそ
の始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当り
とするか否かを決定するために用いられるランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、後述するタイマ
割込毎(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新
され、0から加算更新されてその上限である293まで
加算更新された後再度0から加算更新される。
【0112】C_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rは、可変表示部9に最終的に停止表示される停
止図柄(確定図柄)の種類を決定するために用いられる
ランダムカウンタである。
【0113】C_RND_Lは左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である14まで加算されると再
度0から加算される。C_RND_Lは、前述したタイ
マ割込毎すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。
なお、表示結果がはずれとなるリーチ状態を表示する場
合には、このC_RND_Lによって左図柄と右図柄と
が決定されることにより、リーチ図柄が定められる。
【0114】C_RND_Cは、中図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
4まで加算されると再度0から加算される。C_RND
_Cは、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒
毎、および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0115】C_RND_Rは、右図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
4まで加算された後再度0から加算される。C_RND
_Rは、前述のC_RND_Cの桁上げごとに1ずつ加
算される。
【0116】C_RND_RCHAは、C_RND1の
抽出値に基づいてはずれとすることが決定された場合に
おいて、そのはずれの表示結果が導出表示される途中に
リーチ状態を表示させるか否かを決定するために用いら
れるランダムカウンタである。C_RND_RCHA
は、0から加算されてその上限である1530まで加算
されると再度0から加算される。C_RND_RCHA
は、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒毎、お
よび、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0117】C_RND_RCHおよびC_RND_N
Rは、変動パターンを決定するために用いられるランダ
ムカウンタである。特に、C_RND_RCHはリーチ
状態を表示する場合に用いられるランダムカウンタであ
り、C_RND_NRはリーチ状態を表示しない場合に
用いられるランダムカウンタである。リーチ状態の表示
の必要性の有無に応じて、C_RND_RCHおよびC
_RND_NRのうちいずれか一方のカウンタ値が抽出
されてその値に基づいて変動パターンが定められ、その
定められた変動パターンを特定可能な変動パターンデー
タを含む特別図柄変動開始コマンドが遊技制御基板31
から表示制御基板40へ出力される。C_RND_RC
Hの0〜7の各値に対応する変動パターンデータと、C
_RND_RCHの0〜2の各値に対応する変動パター
ンデータとは、基本回路33内に記憶されている。
【0118】C_RND_RCHは0から加算されてそ
の上限である7まで加算された後再度0から加算され
る。また、C_RND_NRは0から加算されてその上
限である2まで加算された後再度0から加算される。C
_RND_RCHおよびC_RND_NRは、前述した
タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処
理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0119】C_RND2は、通過記憶がある場合にそ
の通過記憶に基づく普通図柄の可変表示の結果を当りと
するか否かを決定するために用いられるランダムカウン
タである。このランダムカウンタは、0.002秒毎に
1ずつ加算更新され、3から加算更新されてその上限で
ある13まで加算更新された後再度3から加算更新され
る。
【0120】図13は、始動記憶がある場合にその始動
記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとする
か否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【0121】始動入賞があれば、C_RND1のカウン
ト値が抽出される。C_RND1の抽出値は特別図柄判
定用バンクに格納される。ここで、特別図柄判定用バン
クは、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出
値のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、
基本回路33のRAM33cの作業領域に設けられてい
る。始動入賞は最大4つまで記憶されるため、特別図柄
判定用バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域
を有するシフトレジスタにより構成されている。特別図
柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点
で、特別図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始
動入賞に対応するC_RND1の抽出値のデータが記憶
されていく。
【0122】具体的に、始動入賞に応じたC_RND1
の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミン
グでの抽出値が特別図柄判定用バンク0に記憶され、始
動入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶
されていく。特別図柄判定用バンク0〜3のうちのバン
ク0に記憶されている抽出値が、大当りを発生させるか
否かの判定に用いられる。そして、バンク0の判定が済
むと、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、
バンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンク
ずつバンク0に向けてシフトされる。そして、そのよう
な大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行される
ことにより、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行な
われるのである。
【0123】なお、始動入賞が検出されるのと同時にC
_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左
図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクに
ついても特別図柄判定用バンクと同様に基本回路33の
RAM33cの作業領域に設けられており、左図柄判定
用バンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を
有するシフトレジスタにより構成されている。そして、
左図柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された
時点で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、
始動入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが
記憶されていく。
【0124】次に、特別図柄判定用バンクに格納された
抽出値を判定するための大当り判定用の特別図柄判定値
が設定される。ここで、高確率時(確率変動状態)でな
い通常時(通常遊技状態)においては、特別図柄判定値
として「7」が設定される。一方、高確率時では、特別
図柄判定値として「7」,「11」,「79」の3つが
設定される。
【0125】次に、設定された特別図柄判定値と抽出値
とが比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには
大当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれ
とすることが決定される。一方、高確率時では、抽出値
が「7」,「11」,「79」のうちのいずれかのとき
には大当りとすることが決定され、それ以外の時にはは
ずれとすることが決定される。
【0126】大当りとすることが決定された場合には、
左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lの
値が参照され、ゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽
出値に基づいて決定される。一方、はずれとすることが
決定された場合には、C_RND_C、C_RND_R
の値が抽出され、それらの抽出値と左図柄判定用バンク
に格納されているC_RND_Lとに基づいて可変表示
部9に最終的に停止させるはずれ図柄が決定される。こ
こで、この決定されたはずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄で
あった場合には、C_RND_Cの抽出値に「1」が加
算され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0127】図13を用いて説明した以上の処理は、特
別図柄の可変表示を開始させる前に事前に行なわれる。
【0128】図14は、通過記憶がある場合にその通過
記憶に基づく普通図柄の可変表示の結果を当りとするか
否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャー
トである。
【0129】通過記憶があれば、まず、ランダムカウン
タC_RND2のカウント値が抽出され、普通図柄判定
用バンクに格納される。ここで、普通図柄判定用バンク
は、特別図柄判定用バンクと同様に、バンク0〜バンク
3の4つの記憶領域を有するシフトレジスタにより構成
されている。
【0130】次に、その抽出値を判定するための当り判
定用の普通図柄判定値が設定される。ここで、高確率時
(確率変動状態)でない通常時(通常遊技状態)におい
ては、普通図柄判定値として「3」,「7」,「11」
が設定される。一方、高確率時では、普通図柄判定値と
して「3」〜「12」が設定される。
【0131】次に、設定された普通図柄判定値と普通図
柄判定用バンク内の抽出値とが比較され、通常時では、
抽出値が「3」,「7」,「11」のうちのいずれかの
ときには当りとすることが決定され、それ以外の時には
はずれとすることが決定される。一方、高確率時では、
抽出値が「3」〜「12」のうちのいずれかのときには
当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれと
することが決定される。
【0132】当りとすることが決定された場合には、当
り図柄が一津に「7」に決定される。一方、はずれとす
ることが決定された場合には、はずれ図柄が一津に
「−」に決定される。
【0133】図14を用いて説明した以上の処理は、普
通図柄の可変表示を開始させる前に事前に行なわれる。
次に、基本回路33により実行される処理の一部をフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0134】図15は、基本回路33により実行される
遊技制御メイン処理および割り込み処理を示すフローチ
ャートである。図15においては、(a)に遊技制御メ
イン処理が示され、(b)に割り込み処理が示されてい
る。
【0135】図15の(a)を参照して、遊技制御メイ
ン処理においては、まず、スタックポインタの指定アド
レスをセットするためのスタックセット処理が行なわれ
る(S1)。次いで、初期化処理が行なわれる(S
2)。初期化処理では、RAM33cにエラーが含まれ
ているか判定され、エラーが含まれている場合には、R
AM33cを初期化することおよび各種フラグの初期設
定などの処理が行なわれる。さらに、初期化処理では、
後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定する
タイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をCPU
33aに設定する処理がなされる。これにより、電源投
入等によるリセット後の最初の割り込み処理の実行タイ
ミング規定のための計時が開始される。
【0136】次に、停止図柄を決定する等のための表示
用乱数更新処理が行なわれる(S3)。このパチンコ遊
技機1においては、可変表示装置8の可変表示での特別
図柄の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ
値)に基づいて決定される。このS3では、そのように
停止図柄を決定するための表示用乱数が更新される。表
示用乱数更新処理は、無限ループにより繰返し実行され
続けるが、後述する割り込み処理が起動された場合に
は、表示用乱数更新処理を構成するプログラムのうちの
実行中の位置で一時停止され、その割り込み処理が終了
すると一時停止したプログラムの位置から実行が再開さ
れる。
【0137】次に、図15の(b)を参照して、割り込
み処理は、CPU33aにより管理されるタイマ割り込
み用のタイマの計時値が設定値(S2またはS13で設
定されるタイマ割り込み時間)になるごとに実行が開始
される。
【0138】割り込み処理においては、まず、ランプ制
御基板35および音声制御基板70に音声発生やLED
点灯制御用の所定のコマンドを送信するための処理が行
なわれるとともに、情報出力回路64を介してホール管
理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情
報などのデータを送信するためのデータ出力処理が行な
われる(S4)。次に、パチンコ遊技機1の内部に備え
られている自己診断機能によって種々の異常診断をし、
その結果に応じて必要ならば警報を発生させるためのエ
ラー処理が行なわれる(S5)。次に、遊技制御に用い
られる各種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更
新する判定用乱数更新処理が行なわれる(S6)。
【0139】次に、特別図柄プロセス処理が行なわれる
(S7)。特別図柄プロセス処理では、複数種類の処理
のうちの1つが特別図柄プロセスフラグの値に従って選
択されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中において更新され
る。次に、普通図柄プロセス処理が行なわれる(S
8)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLED
による普通図柄用可変表示器10を所定の順序で制御す
るための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理
が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセス
フラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。
【0140】次に、ゲートスイッチ12、始動口スイッ
チ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ2
3等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対す
る入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行な
われる(S9)。始動口スイッチ17により始動入賞が
検出された場合には、このスイッチ処理において、始動
記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ1
7により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大
当り判定用のランダムカウンタのカウンタ値が抽出さ
れ、始動記憶用の特別図柄判定用バンクにその抽出値が
記憶される。これにより始動記憶がなされる。前述した
ように始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バンク0
〜バンク3の4つ構成されており、この4つのバンクに
よって最大4つの始動記憶を可能にしている。よって、
始動入賞が検出された際にすべてのバンクに記憶がある
場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0141】次に、S3と同様の表示用乱数更新処理が
行なわれる(S10)。次に、賞球玉貸制御用CPU3
7aとの間の入賞球信号処理が行なわれる(S11)。
すなわち、基本回路33は、賞球玉貸基板37の玉貸制
御用CPUより賞球数要求信号が入力されると、玉貸制
御用CPUに対して出力すべき賞球コマンド(賞球数指
定信号)を選択する。次に、選択した賞球コマンドを出
力するための賞球コマンド出力処理が行なわれる(S1
2)。玉貸制御用CPUは、この賞球数指定信号に基づ
いて賞球装置59aを駆動制御する。
【0142】次に、タイマ割り込み時間設定処理が行な
われる(S13)。S13においては、前述したような
タイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をS2の
場合と同様に設定する処理が実行される。S13の後、
この割り込み処理が終了する。これにより、この割り込
み処理の終了時にS13によってタイマ割り込み時間が
設定され、次の割り込み処理の実行タイミングを規定す
るための計時が開始されることとなる。したがって、割
り込み処理が終了するごとにタイマ割り込みのための時
間が計時され、その後タイマ割り込み時間が経過するご
とに割り込み処理が実行されることとなる。この割り込
み処理が終了すると、前述したメイン処理のプログラム
の実行が、一時停止していた位置から再開される。
【0143】図16は特別図柄プロセス処理を説明する
ためのフローチャートである。特別図柄プロセス処理
は、図15(b)のS7で実行される処理である。この
特別図柄プロセス処理においては、特別図柄プロセスフ
ラグの値に応じてS300〜S305のうちのいずれか
の処理が実行された後、S306の表示制御データ処理
が実行される。特別図柄プロセス処理が実行されること
により、特別図柄の変動が制御されるとともに、大当り
状態における制御が行なわれる。ここで、特別図柄プロ
セスフラグとは、各特別図柄の可変表示を実行する際に
実行するプロセスを指定するフラグをいう。特別図柄の
可変表示動作は、複数のプロセスに分けられており、特
別図柄プロセスフラグのデータにより指定されるプロセ
スに応じた状態に制御される。
【0144】特別図柄変動待ち処理(S300)は、始
動入賞があるか否か(始動記憶があるか否か)を判定
し、始動記憶がない場合にはデモンストレーション画面
を表示させるための指令情報を設定し、始動記憶がある
場合には特別図柄プロセスフラグを更新して特別図柄判
定処理に移行可能とする処理である。この特別図柄変動
待ち処理の詳細な処理内容についての説明を省略する。
【0145】特別図柄判定処理(S301)は、始動記
憶に関連するデータを抽出し、大当りとするか否かなど
を事前決定する処理である。詳細については、図17を
用いて後述する。
【0146】図柄変動設定処理(S302)は、停止図
柄や変動パターンを設定する処理である。詳細について
は図18を用いて後述する。
【0147】大当り開始処理(S303)は、大当りの
発生に基づく特定遊技状態(大当り状態)を開始するた
めの準備をする処理である。詳細については図19を用
いて後述する。
【0148】大当り中処理(S304)は、2ラウンド
以降の各ラウンドを制御する処理である。詳細について
は図20を用いて後述する。
【0149】大当り終了処理(S305)は、大当り終
了表示のための制御を行なうとともに、確変図柄による
確変大当りであった場合にはその後に遊技状態の確率変
動状態に移行させるために必要な制御を行なう処理であ
る。詳細については図21を用いて後述する。
【0150】表示制御データ処理(S306)は、各処
理(S300〜S305)において設定された表示制御
用のコマンドデータを表示制御基板40へ出力する処理
である。この表示制御データ処理の詳細については説明
を省略する。
【0151】図17は、特別図柄判定処理を説明するた
めのフローチャートである。特別図柄判定処理において
は、まず、確率変動フラグがオンされているか、すなわ
ち、パチンコ遊技機1が高確率状態に制御されている最
中であるか否かが判断される(SA1)。高確率状態に
制御されている場合には、高確率時すなわち確変状態に
ある場合の特別図柄判定値データを大当り判定用データ
としてセットする処理を行なわれる(SA3)。確変状
態にある場合の特別図柄判定値データとは、具体的に
は、「7」,「11」,「79」である。
【0152】一方、高確率状態に制御されていない場合
には、低確率時すなわち高確率状態にない通常時の特別
図柄判定値データを大当り判定用データとしてセットす
る処理が行なわれる(SA2)。通常時の特別図柄判定
値データとは、具体的には「7」である。
【0153】SA2またはSA3の後、大当りフラグを
クリアする処理が行なわれる(SA4)。これにより、
前回の大当り状態の記憶がクリアされる。次に、特別図
柄判定用バンク0に記憶された大当り判定用乱数が、S
A2またはSA3でセットした特別図柄判定値データと
一致するか否かが判断される(SA5)。SA5におい
て、高確率時特別図柄判定値データにより判定がなされ
る場合には、複数の特別図柄判定値のうちの選択された
1つの特別図柄判定値データを用いて1回の判定が行な
われる。高確率時特別図柄判定値データを構成する複数
の特別図柄判定値のそれぞれは、判定に用いられる順序
が予め定められており、最初の順番の特別図柄判定値か
ら順にSA5での判断に用いられる。SA5での判断に
用いられる特別図柄判定値が、後述するSA7の処理に
より順次更新されていくことにより、高確率時特別図柄
判定値データのすべてについての判定が行なわれる。
【0154】SA5により特別図柄判定用バンク0のC
_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると
判断された場合は、大当りを発生させる場合であり、後
述するSA6に進む。一方、SA5により特別図柄判定
用バンク0のC_RND1の記憶データが特別図柄判定
値ではないと判断された場合は、次の順序の特別図柄判
定値のデータをSA5での判定に用いられる特別図柄判
定値として設定する処理がなされる(SA7)。ここ
で、低確率時特別図柄判定値データおよび高確率時特別
図柄判定値データのそれぞれは、特別図柄判定値の他に
判定終了コードと呼ばれるデータを含んでいる。低確率
時特別図柄判定値データがSA5での判定のために設定
されている場合には、SA7において、常に判定終了コ
ードが設定される。一方、高確率時特別図柄判定値デー
タがSA5での判定のために設定されている場合にSA
5で最後の順序の特別図柄判定値を用いた判定がなされ
た後には、SA7において、判定終了コードが設定され
る。
【0155】SA7の後、SA7で設定された特別図柄
判定値のデータが判定終了コードであるか否かの判断が
なされる(SA8)。ここで判定終了コードではないと
判断された場合には、SA7により設定された次の特別
図柄判定値を用いて大当りの判定を行なうため、SA5
に戻る。これにより、高確率時の場合には、複数の特別
図柄判定値による大当りの判定が繰返し行なわれる。
【0156】SA5により特別図柄判定用バンク0のC
_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると
判断された場合は、大当りを発生させるため、大当りフ
ラグを設定する処理がなされる(SA6)。次にリーチ
フラグを設定する処理がなされる(SA11)。ここで
リーチフラグとは、リーチ状態が表示される場合に設定
されるフラグをいう。このリーチフラグの設定により、
最終的な表示結果が導出表示される前には、リーチ状態
が表示される。
【0157】SA8により判定終了コードであると判断
された場合には、特別図柄判定値を用いた大当りの判定
がすべて終了し、はずれにすることが決定される。この
場合には、以下のSA9、SA10においてはずれの表
示結果を導出表示する前にリーチ状態を表示するか否か
が決定される。
【0158】まず、C_RND_RCHAのカウンタ値
が抽出され(SA9)、続いてその抽出値に基づいて、
リーチ状態を表示するか否かが決定される(SA1
0)。たとえば、C_RND_RCHAの抽出値が
「0」〜「104」のいずれかである場合にはリーチ状
態を表示することが決定され、「105」〜「153
0」のいずれかである場合には、リーチ状態を表示しな
いことが決定される。そして、リーチ状態を表示するこ
とが決定された場合には、リーチフラグが設定される
(SA11)。
【0159】SA11でリーチフラグが設定された後、
または、SA10でNOと判断された後、特別図柄プロ
セスフラグの値が図柄変動処理に移行できる値に更新さ
れ(SA12)、処理が終了する。
【0160】図18は図柄変動設定処理を説明するため
のフローチャートである。この図柄変動設定処理におい
ては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断
される(SC1)。出力タイマは、特別図柄の変動パタ
ーン(可変表示期間等)を指定するコマンドデータが出
力データ格納領域にセットされた後に、後述するSC7
においてセットされる。出力タイマが設定されていない
場合には、リーチフラグが設定されているか否かが判断
される。リーチフラグは図17に示すSA11で設定さ
れる。リーチフラグが設定されていると判断された場合
には、リーチ変動振分用ランダムカウンタC_RND_
RCHAの値が抽出され(SC3)、リーチフラグが設
定されていないと判断された場合にはノーマル変動振分
用ランダムカウンタC_RND_NRの値が抽出される
(SC4)。その後、SC3またはSC4のいずれかで
抽出されたランダムカウンタの値に基づいて、変動パタ
ーンが設定される(SC5)。遊技制御基板31の基本
回路33において設定される変動パターンは、表示の演
出態様を具体的に特定するものではなく、単に可変表示
期間およびリーチ状態の表示の必要性の有無を指定する
ものである。表示制御基板40は、この変動パターンを
受信した際に、その変動パターンに応じた演出態様を独
自に決定する。
【0161】次に、設定された変動パターンを特定可能
な変動パターンデータが出力データ格納領域にセットさ
れる(SC6)。出力データ格納領域は、表示制御基板
40に対して出力するコマンドデータを格納する領域で
ある。この出力データ格納領域にセットされたコマンド
データは、図16のS306に示した表示制御データ処
理において表示制御基板40に対して出力される。次
に、変動パターンに対応した出力タイマがセットされる
(SC7)。たとえば、変動パターンによって特定され
る可変表示期間が29.1秒の場合には、その可変表示
期間に対応した時間が出力タイマとしてセットされる。
遊技制御基板31は、出力データ格納領域にセットされ
た変動パターンデータが表示制御基板40に対して出力
された時点からこの出力タイマの減算更新を開始し、出
力タイマのタイマ値が0となった時点で後述するSC1
7によりプロセスフラグを更新して大当り開始処理また
は特別図柄変動待ち処理に移行する。
【0162】変動パターンに対応した出力タイマがセッ
トされた後、大当りフラグおよびリミッタ作動フラグが
ともにセットされているか否かが判断される(SC
8)。ここで、リミッタ作動フラグは、確率変動のリミ
ッタを作動させる必要が生じた場合に後述の図21のS
D13において設定されるフラグである。大当りフラグ
がセットされなおかつリミッタ作動フラグがセットされ
ている場合には、確変大当りが発生しないように制御す
る必要があり、このためにリミッタ作動時の特別図柄テ
ーブルが設定される(SC10)。一方、大当りフラグ
とリミッタ作動フラグとのうち少なくとも一方がセット
されていない場合には、確変大当りが発生しないように
制御する必要がないために、通常時の特別図柄テーブル
が設定される(SC9)。
【0163】ここで、特別図柄テーブルは、停止図柄決
定用のランダムカウンタ(C_RND_L、C_RND
_C、C_RND_R)のカウント値と特別図柄の種類
との対応関係を定めたテーブルである。通常時の特別図
柄テーブルには、確変図柄を含む全種類の特別図柄が停
止図柄決定用のランダムカウンタのカウント値に対応づ
けされている。一方、通常時の特別図柄テーブルには、
確変図柄を含む全種類の特別図柄が停止図柄決定用のラ
ンダムカウンタのカウント値に対応づけされている。一
方、リミッタ作動時の特別図柄テーブルには、確変図柄
を除く特別図柄が停止図柄決定用のランダムカウンタの
カウント値に対応づけされている。
【0164】SC9またはSC10で特別図柄テーブル
が設定された後、その設定された特別図柄テーブルから
特別図柄データが抽出される(SC11)。具体的に
は、大当りフラグが設定されている場合には、すでに左
図柄判定用バンク0に格納されているC_RND_Lの
抽出値と、SC9またはSC10で設定された特別図柄
テーブルとに基づいて、大当り図柄が決定される。一
方、大当りフラグが設定されていない場合には、C_R
ND_C、C_RND_Rのカウント値が抽出され、そ
れらの抽出値およびすでに左図柄判定用バンク0に格納
されているC_RND_Lの抽出値と、通常時の特別図
柄テーブルとに基づいて、はずれ図柄が決定される。な
お、大当りフラグが設定されておらず、リーチフラグが
設定されている場合には、C_RND_Lの抽出値によ
って左右図柄が決定される。このSC11で決定された
停止図柄は、可変表示結果として最終的に導出表示され
る確定図柄とされる。
【0165】次に、SC11で定められた確定図柄デー
タが、出力データ格納領域にセットされる(SC1
2)。次に、特別図柄判定用バンクのデータおよび左図
柄判定用バンクのデータをシフトさせる処理が実行され
る(SC13)。すなわち、バンク0のデータが廃棄さ
れ、バンク1〜3のそれぞれのデータが1つ先のバンク
にシフトされる。これにより、特別図柄判定用バンクの
場合には、次のデータ(新たにバンク0にシフトされた
C_RND1の抽出値)が大当り判定の処理に用いられ
る状態になる。
【0166】次に、特別図柄判定用バンク3の記憶デー
タがクリアされる(SC14)。これは、SC13によ
るデータのシフトにより、データのシフト前の特別図柄
判定用バンク3の記憶データを保持する必要がなくなっ
たためであり、これにより、新たな始動入賞に応じたC
_RND1の抽出値を特別図柄判定用バンク3に記憶さ
せることが可能になる。
【0167】次に、左図柄判定用バンク3の記憶データ
をクリアする処理がなされる(SC15)。これは、S
C13によるデータのシフトにより、データのシフト前
の左図柄判定用バンク3の記憶データを保持する必要が
なくなったためであり、これにより、新たな始動入賞に
応じたC_RND_Lの抽出値を左図柄判定用バンク3
に記憶させることが可能になる。
【0168】次に、出力タイマのタイマ値が0になって
いるか否かが判断される(SC16)。出力タイマのタ
イマ値が0になっていない場合には、変動パターンに対
応した可変表示期間が終了していないために可変表示装
置8において特別図柄の変動が継続されているものと判
断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを
更新する処理を行なうことなく、図柄変動設定処理が終
了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理
(図16参照)が実行された場合には、この図柄変動設
定処理が再度実行され、SC1において出力タイマが設
定済みであると判断されて再度SC16において出力タ
イマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そし
て、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には可
変表示装置8における特別図柄の可変表示が終了して表
示結果が導出表示されているものと判断できるために、
プロセスフラグの値が大当り開始処理または特別図柄変
動待ち処理を実行できる値に更新される(SC17)。
具体的には、大当りフラグが設定されている場合には、
プロセスフラグの値が大当り開始処理を実行できる値に
更新され、大当りフラグが設定されていない場合には特
別図柄プロセスフラグの値が特別図柄変動待ち処理を実
行できる値に更新される。
【0169】図19は、大当り開始処理を説明するため
のフローチャートである。大当り開始処理においては、
まず、出力タイマが設定されているか否かが判断される
(SF1)。ここでの出力タイマは、大当り開始時に表
示する大当り開始画面の継続表示時間を計時するタイマ
である。出力タイマが設定済みでないと判断された場合
には、その大当り開始画面を表示すべきことを表示制御
基板40に対して指令するための大当り開始時表示デー
タ(コマンドデータ)が出力データ格納領域にセットさ
れる(SF2)。次に、その大当り画面の継続表示時間
を計時するための出力タイマがセットされる(SF
3)。次に、遊技状態が大当り状態であることを示す大
当り中フラグがセットされる(SF4)。次に、確率変
動フラグが設定されている場合には、その確率変動フラ
グが一旦クリアされる(SF5)。ここで確率変動フラ
グが一旦クリアされることにより、大当り状態中におい
ては、大当り確率が通常確率とされる。なお、このSF
5で一旦クリアされた確率変動フラグは、大当り終了時
に後述するSD7において再度設定される。
【0170】次に、SF3で設定された出力タイマのタ
イマ値が0となっているか否かが判断される(SF
6)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合に
は、一旦処理が終了する。これにより、次に図16に示
した表示制御データ処理(S306)が実行され、SF
2で出力データ格納領域にセットされた大当り開始時表
示データが表示制御基板40に対して出力される。表示
制御基板40は、出力された大当り開始時表示データに
基づいて、可変表示部9に大当り開始画面を表示させ
る。その後、再度特別図柄プロセス処理が実行された場
合には、プロセスフラグが更新されていないために再度
大当り開始処理に移行し、出力タイマが設定済みである
か否かが判断される(SF1)。出力タイマが設定済み
の場合には、出力タイマが0であるか否かがSF6によ
って再度判断される。この時点で出力タイマが0となっ
ている場合には、大当り開始画面の継続表示時間が経過
しているためにSF6でYESの判断がなされる。この
場合には、1ラウンド目の表示を指令するための1ラウ
ンドデータが出力データ格納領域にセットされ(SF
7)、続いて出力タイマがセットされる(SF8)。次
に、大入賞口を開放させるためのソレノイド21を励磁
するために、大入賞口ソレノイドONがセットされる
(SF9)。次に、プロセスフラグの値が、大当り中処
理を実行できる値に更新され(SF10)、処理が終了
する。
【0171】図20は、大当り中処理を説明するための
フローチャートである。大当り中処理においては、ま
ず、入賞個数カウンタがロードされる(SE1)。入賞
個数カウンタは、大当り中の各ラウンドにおける大入賞
口への打玉の入賞個数を計数するカウンタである。次
に、ロードされた入賞個数カウンタのカウント値に基づ
いて、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっている
か否かが判断される(SE2)。入賞個数が最大値に達
していない場合には、各ラウンドにおける予定された開
放時間が終了したか否かが判断される(SE3)。予定
された開放時間が終了していない場合には、プロセスフ
ラグが更新されることなく、処理が一旦終了する。一
方、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっているか
もしくは予定された開放時間が終了していると判断され
た場合には、SE2もしくはSE3においてYESの判
断がなされ、現在のラウンドが最終ラウンドであるか否
かが判断される(SE4)。最終ラウンドでない場合に
は、そのラウンドにおいてV入賞が検出されているか否
かが判断される(SE5)。V入賞が検出されている場
合には、次のラウンドに移行する条件が成立しているた
めに、次ラウンドデータがセットされ(SE6)、続い
て出力タイマがセットされる(SE7)。
【0172】一方、現在のラウンドが最終ラウンドであ
ると判断された場合、もしくはV入賞が検出されていな
いと判断された場合には、大当り状態を終了させるべ
く、大入賞口ソレノイドONがリセットされ(SE
8)、大当り中フラグがリセットされ(SE9)、プロ
セスフラグの値が大当り終了処理を実行できる値に更新
される(SE10)。
【0173】図21は、大当り終了処理を説明するため
のフローチャートである。大当り終了処理においては、
まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される
(SD1)。ここでの出力タイマは、大当りが終了した
ことを遊技者に報知するための大当り終了報知用画面の
継続表示時間を計時するタイマである。出力タイマが設
定されていない場合には、大当り終了の報知用画面を表
示すべきことを指令するコマンドデータである大当り終
了時表示データが出力データ格納領域にセットされる
(SD2)。その後、その大当り終了報知用画面の継続
表示時間を計時する出力タイマがセットされる(SD
3)。次に、出力タイマのタイマ値が0であるか否かが
判断される。出力タイマのタイマ値が0でない場合に
は、プロセスフラグの値が更新されることなく、一旦処
理が終了する。これにより、次に図16に示した表示制
御データ処理(S306)が実行されることによって、
SD2で出力データ格納領域にセットされた大当り終了
時表示データが表示制御用基板40に対して出力され
る。次に、特別図柄プロセス処理が再度実行された際に
はプロセスフラグが更新されていないためにこの大当り
終了処理が再度実行される。そして、SD1において出
力タイマが設定済みであると判断され、SD4において
出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。
そして、出力タイマのタイマ値が0である場合には、可
変表示装置8において大当り終了の報知を画面が消去さ
れているために、SD5〜SD14の以下の処理を実行
する。
【0174】まず、左停止図柄の図柄データがロードさ
れる(SD5)。次に、ロードされた左停止図柄データ
に基づいて、その左停止図柄が確変図柄であるか否かが
判断される(SD6)。確変図柄であると判断された場
合には、確率変動フラグが設定される(SD7)。これ
により、確率変動状態に移行する。次に、確変継続回数
を計数する確変カウンタのカウント値が加算更新(+
1)される(SD8)。次に、確変カウンタのカウント
値が最大継続回数以上であるか否かが判断される(SD
9)。ここで、確変カウンタとは、確率変動を伴う大当
りの継続回数をカウントするカウンタである。前述した
ように、このパチンコ遊技機1では、確率変動を伴う大
当りの継続回数が、所定回数(最大継続回数)を越えな
いように制御される。したがって、確変カウンタのカウ
ント値が最大継続回数以上であると判断された場合に
は、リミッタ作動させるためにリミッタ作動フラグがセ
ットされる(SD13)。リミッタ作動フラグがセット
された後もしくは確変カウンタのカウント値が最大継続
回数以上となっていないと判断された後、プロセスフラ
グの値が特別図柄変動待ち処理を実行できる値に更新さ
れる(SD14)。
【0175】一方、SD6で左停止図柄が確変図柄でな
いと判断された場合には、確率変動フラグがクリアされ
(SD10)、確率カウンタがクリアされ(SD1
1)、続いてリミッタ作動フラグがクリアされる(SD
12)。その後、プロセスフラグがSD14において更
新され、大当り終了処理が終了する。
【0176】次に、図22〜図30を用いて普通図柄プ
ロセス処理を説明する。図22は、普通図柄プロセス処
理を説明するためのフローチャートである。普通図柄プ
ロセス処理は図15のS8で実行される処理である。こ
の普通図柄プロセス処理においては、まず、ゲート11
aを遊技球が通過したか否か、すなわち、ゲートスイッ
チ12がオンしたか否かが判別される(S100)。ゲ
ートスイッチ12がオンしていればゲートスイッチ通過
処理を行なってから、また、ゲートスイッチ12がオン
でなければゲートスイッチ通過処理を行なわずに普通図
柄プロセスフラグの値に応じて、普通図柄通常処理(S
102)、普通図柄判定処理(S103)、普通図柄変
動処理(S104)、普通図柄停止処理(S105)お
よび普通電動役物作動処理(S106)のうちのいずれ
かの処理が実行される。普通図柄プロセスフラグとは、
図22のS102〜S106のいずれの処理を実行する
かを示すフラグである。ゲートスイッチ通過処理(S1
01)は、ゲートスイッチ12を遊技球が通過した時点
における普通図柄判定用の乱数を決定する処理であり、
図23を用いて後述する。普通図柄通常処理(S10
2)は、ゲートを遊技球が通過したか否かで普通図柄プ
ロセス処理を更新するか否かを決定する処理であり、図
24を用いて後述する。普通図柄判定処理(S103)
は、普通図柄始動用の追加記憶がある場合に、その記憶
に関連するデータを呼出して普通図柄の当り外れを事前
に決定する処理であり、詳細については図25を用いて
後述する。普通図柄変動処理(S104)は、当たりか
外れかに応じて普通図柄の変動時間を決定するための処
理であり、詳細については図26を用いて後述する。普
通図柄停止処理(S105)は、当たりか外れかに応じ
て普通図柄プロセス処理を更新するか否か、また、普通
電動役物14を開放する処理を行なうか否かを決定する
処理であり、図27を用いて後述する。普通電動役物作
動処理(S106)は、開放時間の終了に応じて普通電
動役物14の開放を終了するか否かを決定する処理であ
り、詳細については図28を用いて後述する。
【0177】図23は、ゲートスイッチ通過処理を説明
するためのフローチャートである。ゲートスイッチ通過
処理においては、図22のS100においてゲートスイ
ッチ12がオンしたと判別された後、まず、ゲート通過
カウンタの値が4以上であるか否かが判別される。ゲー
ト通過カウンタの値が4以上であるとは、所定の一時期
に4個以上の遊技球がゲート11aを通過したことを意
味する。また、4個以上のゲート通過があっても、前回
までの普通図柄の変動が終了となっていない場合には、
普通図柄の始動記憶として記憶されている遊技球の数が
4個以上にはならないように設定されている。
【0178】したがって、S107において、ゲート通
過カウンタの値が4以上であれば、この処理を終了する
が、ゲート通過カウンタの値が4未満であれば、ゲート
スイッチ12がオンするまでS107の判別を繰り返
す、すなわち、一時期に4個以上の遊技球のゲート通過
記憶がある場合には、ゲート通過記憶を更新せずに処理
を進め、ゲート通過記憶が4よりも小さくなってからゲ
ート通過カウンタを加算する処理に移る。また、S10
7において、ゲート通過カウンタの値が4よりも小さけ
れば、S108に進み、ゲート通過カウンタの値を1加
算してから、普通図柄判定用カウンタの値を格納するた
めの普通図柄判定用バッファをセットする(S10
9)。普通図柄判定用カウンタの値とは、いかなる普通
図柄を導出表示するかを示す値である。次に、遊技球が
ゲートを通過した時点での普通図柄判定用カウンタの値
を抽出(S111)して、普通図柄判定用カウンタの値
を普通図柄判定用バッファに格納する(S111)。
【0179】図24は、普通図柄通常処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄通常処理において
は、まず、ゲート通過記憶があるか否かが判別される
(S112)。ゲート通過記憶がなければ、すなわち、
ゲート通過カウンタの記憶値が「0」であればこの処理
を終了するが、ゲート通過記憶があれば、すなわち、ゲ
ート通過カウンタの記憶値が「0」以外であればS11
3に進み、プロセスを順次更新して普通図柄判定処理
(S103)を実行するための設定を行なう。
【0180】図25は、普通図柄判定処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄判定処理において
は、まず、普通図柄にはずれ図柄が表示されることを示
す普通図柄はずれフラグをセット(S114)してか
ら、普通図柄はずれ図柄をセットする(S115)。こ
れにより、通常、可変表示部10にはずれ図柄が表示さ
れるように設定される。次に、図23のS110で説明
した普通図柄判定用バッファ1に格納されている遊技球
がゲートを通過した時点において抽出された普通図柄判
定用カウンタの値と、図14で示したC RND2の値が
「3」となる普通図柄の当たり判定値1(3)とを比較
する(S116)。
【0181】普通図柄判定用バッファ1に格納されてい
る遊技球がゲートを通過した時点において抽出された普
通図柄判定用カウンタの値が当たり判定値1(3)より
も小さければ、すなわち、「ハズレ」と判定された場合
にはS122に進むが、普通図柄判定用バッファ1に格
納されている遊技球がゲートを通過した時点において抽
出された普通図柄判定用カウンタの値が当たり判定値1
(3)よりも大きければS118に進み、普通図柄判定
用バッファ1に格納されている遊技球がゲートを通過し
た時点において抽出された普通図柄判定用カウンタの値
と、図14で示したC RND2の値が「13」となる普通
図柄の当たり判定値2(13)とを比較する(S11
9)。
【0182】S119において、普通図柄判定用バッフ
ァ1に格納されている遊技球がゲートを通過した時点に
おいて抽出された普通図柄判定用カウンタの値が当たり
判定値2(13)よりも大きければ、すなわち、「ハズ
レ」と判定された場合にはS122に進むが、普通図柄
判定用バッファ1に格納されている遊技球がゲート11
aを通過した時点において抽出された普通図柄判定用カ
ウンタの値が当たり判定値2(13)よりも小さければ
S120に進み、可変表示器10に当たり図柄[7]が
表示されることを示す普通図柄当たりフラクをセット
(S120)してから、普通図柄に当たり図柄「7」を
セットする(S121)。以上のように、抽出されたカ
ウンタ値が「3」〜「12」以外の値であれば「ハズ
レ」とする。
【0183】次に、ゲート通過カウンタの値、すなわ
ち、ゲートを通過し遊技球の記憶値の残数を1減算して
(S122)から、普通図柄を導出表示するための普通
図柄制御コマンドの出力を設定する(S123)。次
に、普通図柄判定用バッファに格納された遊技球がゲー
トを通過した時点での普通図柄の当たり判定カウンタの
値を、普通図柄判定用バッファ0〜3の値を順次の番号
の小さいものへシフトして(S124)から、普通図柄
判定用バッファ4にはずれ判定値(13)を格納する
(S125)。次に、図21のSD7で示す確率変動フ
ラグが設定されているか否かに対応した普通図柄の変動
時間を設定する(S126)。次に、普通図柄プロセス
を更新(S127)して、普通図柄変動処理(S10
4)を実行する。
【0184】図26は、普通図柄変動処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図柄変動処理において
は、まず、変動時間が終了したか否かが判別され(S1
28)、変動時間が終了していなければ、変動時間が終
了するまで判別を繰り返すが、変動時間が終了していれ
ば表示結果としての普通図柄の確定表示時間である普通
図柄停止時図柄表示時間1(398)、すなわち、0.
796秒を設定する(S129)。次に、普通図柄判定
用カウンタの値が当たり判定値の範囲内であったときに
設定される当たりフラグ設定されているか、普通図柄判
定用カウンタの値が当たり判定値の範囲外であったとき
に設定されるはずれフラグが設定されているかが判別さ
れ(S130)、当たりフラグが設定されていれば、当
たりの場合に普通図柄を確定表示する時間である普通図
柄停止時図柄表示時間2(298)、すなわち、0.5
96秒を設定する(S131)が、はずれフラグが設定
されていれば、普通図柄停止時図柄表示時間1(39
8)が設定されたままS132に進む。すなわち、普通
図柄が当たりかはずれかにより、可変表示が終了した後
に停止した図柄が表示される表示結果として普通図柄を
確定表示する時間が異なる。次に、普通図柄確定表示コ
マンド出力設定がなされ(S132)、プロセスを更新
(S133)して、普通図柄停止処理(S105)を実
行する。
【0185】図27は、普通図柄停止処理を説明するた
めのフローチャートである。普通図停止定処理において
は、まず、普通図柄の確定表示時間である普通図柄停止
表示時間が終了したか否かが判別される(S134)。
次に、普通図柄停止表示時間が終了していなければS1
34の判別を繰り返すが、普通図柄停止表示時間が終了
していれば普通図柄に当たりフラグが設定されているか
はずれフラグが設定されているかが判別される(S13
5)。はずれフラグが設定されていれば普通図柄プロセ
スを普通図柄通常処理へ更新する(S137)が、当た
りフラグが設定されていれば、まず、低確率時普通電動
役物開放時間(100)を設定する。すなわち、普通入
賞がなければ普通電動役物が0.2秒間開放されるよう
に設定される。次に、高確率状態か否かが判別される
(S138)。確率変動により当たりが発生し易い高確
率状態、すなわち、本発明の特別遊技状態となっていれ
ば高確率時電動役物開放時間(2900)、すなわち、
5.8秒が設定され(S139)、普通電動役物14が
1.4秒×2回開放する。また、高確率状態でなければ
低確率時普通電動役物開放時間(100)を設定したま
まS140に進む。次に、普通電動役物作動ソレノイド
出力ビットをセット(S140)してから、設定された
開放データに基づき、開放時間を設定する(S14
1)。次に、電動役物作動中情報ONに設定する。次
に、プロセスを更新し(S143)、普通電動役物作動
処理(S106)を実行する。
【0186】図28は、普通電動役物作動処理を説明す
るためのフローチャートである。普通電動役物作動処理
においては、まず、図29を用いて後述する普通電動役
物入賞カウント処理を行なった(S144)後、図30
を用いて後述する普通電動役物開放パターン処理を行な
う(S145)。次に、普通電動役物の開放が終了した
か否かが判別され(S146)、普通電動役物の開放が
終了していれば、普通電動役物の開放が終了していなけ
れば、終了が確認されるまで普通電動役物の開放が終了
したか否かの判別を繰り返すが、普通電動役物作動中情
報OFFを設定する(S147)してから、プロセスを
更新し(S148)、普通図柄通常処理(S102)を
実行する。
【0187】図29は、図28のS144に示す普通電
動役物入賞カウント処理を説明するためのフローチャー
トである。普通電動役物入賞カウント処理においては、
まず、S149においては第1種始動口スイッチ(始動
口スイッチ17)がONであるか否かが判別され(S1
49)、始動入賞がなければ始動入賞があるまでS14
9の判別を繰り返す。また、第1種始動口スイッチがO
Nであれば普通電動役物入賞個数カウンタ1を加算(S
150)してから、普通電動役物入賞個数カウンタの値
が最大値である8以上となっているか否かが判別され
(S151)、普通電動役物入賞個数カウンタの値が7
以下であれば、8以上になるまで普通電動役物入賞個数
カウンタの値の判別を繰り返すが、8以上になれば普通
電動役物の開放の終了を設定(S152)し、普通電動
役物開放パターン処理(S145)を実行する。
【0188】図30は、図28のS145に示す普通電
動役物開放パターン処理を説明するためのフローチャー
トである。普通電動役物開放パターン処理においては、
まず、普通電動役者14を0.2秒×1回(所定遊技状
態の場合は1.4秒×2回)開放するようにソレノイド
を作動させるためのソレノイド1単位開放回数の残数の
記憶値であるソレノイドON時間を1減算する。次に、
ソレノイドON時間の記憶値が「0」か否かの判別が行
われる(S154)。ソレノイドON時間が「0」でな
ければ「0」になるまでソレノイドON時間の判別を繰
り返すが、「0」になれば、次回の開放をする必要があ
るか否かが判別される(S155)。次回の開放をする
必要がなければ、すなわち、ソレノイド1単位開放回数
の残数が0であれば普通電動役物の開放の終了を設定
(S159)し、次回の開放をする必要があれば普通電
動役物開放時間を1減算して(S156)、開放時間が
「0」か否かが判別され(S157)、開放時間が
「0」であれば普通電動役物開放処理の終了を設定し、
開放時間が「0」でなければ2回目ソレノイドON時間
を設定する(S158)。これにより、普通電動役物1
4の2回目の開放が行われる。
【0189】上記本実施の形態のパチンコ遊技機1によ
れば、本発明の所定条件の成立、すなわち、ゲートスイ
ッチ12が遊技球を検出した場合には、普通電動役物1
4に遊技球が8回入賞した場合に普通電動役物14の高
入賞状態を終了するという本発明の第1の終了条件を変
更することなく、本発明の第2の終了条件として、特別
遊技状態か否か、すなわち、普通図柄の当たり確率が高
くなるとともに、普通図柄変動時間短縮状態(5.1秒
で普通図柄変動終了)となっているか否かに応じて普通
電動役物14の高入賞状態を終了することを選択する、
すなわち、普通図柄の変動時間が0.2秒または1.4
秒×2回のうちいずれかに応じて普通電動役物14の開
放を終了することを選択する。そして、図28のS14
6,S147Sおよび図29のS151,S152に示
すように、第1の終了条件および第2の終了条件のうち
いずれか早い方の成立により普通電動役物14の作動を
停止する。
【0190】そのため、特別遊技状態となり普通電動役
物14が開放される継続時間が0.2秒×1回から1.
4秒×2回に延長された場合にも、普通電動役物14に
入賞した遊技球が8個に達すれば、高入賞状態としての
普通電動役物14の開放が終了して通常入賞状態となる
ことにより、過剰な入賞による過剰な景品遊技媒球の払
出が発生することを防止することができる。
【0191】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、特別遊技状態の継続中、すなわち、確率変動期
間中にゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合に、
普通電動役物14が断続的に2回開放するように設定さ
れているため、1回の開放が継続して行われる場合に比
べて遊技の面白味が増す。
【0192】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、普通電動役物14が作動状態であるときに、第
1の終了条件が成立した場合、すなわち、普通電動役物
14に遊技球が8回入賞した場合には、普通電動役物1
4は開放状態を2回繰り返すことなく作動が停止するよ
うに設定されているため、高入賞状態において過剰な入
賞があることにより、過剰な景品遊技媒球の払出が発生
することを防止することができる。
【0193】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、普通図柄用可変表示器10は、大当たり信号O
FFの状態において普通図柄の始動検出、すなわち、ゲ
ートスイッチ12が遊技球を検出した場合に、特定の図
柄を導出表示するため、普通図柄の変動を遊技者は視覚
的にとらえて楽しむことができる。
【0194】また、本実施の形態のパチンコ遊技機1に
よれば、特別遊技状態か否かに応じて、普通図柄の変動
時間として29.1秒および5.1秒のうちいずれかを
選択可能に設定されているため、遊技者は、可変表示時
間の変化により特別遊技状態となるか否かを判別でき、
また、特別遊技状態となる過程を楽しむことができる。
【0195】さらに、本実施の形態のパチンコ遊技機1
によれば、普通電動役物作動中信号がONとなってから
OFFとなるまで、すなわち、普通電動役物14の開放
してから閉じるまでの期間中継続して能動化されて出力
されるように設定されているため、1回の普通電動役物
作動中信号ON状態に対して普通電動役物14の開放が
2回行われても、1回の普通電動役物作動中信号しか出
力されないように設定されている。その結果、管理コン
ピュータのおいては、普通電動役物作動中信号が発生し
た回数を正確に計数することができる。
【0196】また、さらに、本実施の形態のパチンコ遊
技機1によれば、ゲートスイッチ12により遊技球が検
出された場合には、特別遊技状態か否かに応じて、第2
の終了条件として設定された、0.2秒または1.4秒
×2回の普通図柄の変動時間により決まる終了条件のう
ちからいずれかの終了条件を選択するため、1.4秒×
2回の普通図柄の変動時間が選択される特別遊技状態に
なることを期待しながら遊技を行なうことにより、遊技
の面白味が増す。
【0197】なお、本実施の形態においては、普通図柄
確率変動と普通図柄変動時間短縮とが同時に発生する例
のパチンコ遊技機を示したが、普通図柄確率変動と普通
図柄変動時間短縮とがそれぞれ独立して発生するパチン
コ遊技機において、普通図柄確率変動および普通図柄変
動時間短縮のうちいずれか一方の成立期間中に遊技球の
ゲート通過があった場合に、上記第2の終了条件を複数
の態様から選択するようにしてもよい。
【0198】[第2の実施の形態]第1の実施の形態に
おける遊技機においては、図3に示したように、遊技制
御基板31にランプ・LED回路60を設けて、遊技制
御基板で普通図柄用可変表示10、始動記憶表示器1
8、通過記憶表示器10a、および装飾クランプ25を
点灯制御するようにした。第2の実施の形態における遊
技機は、遊技制御基板31で行なう点灯制御をランプ制
御基板35で行なうようにしたものである。第1の実施
の形態における部材と同一または相当する部材について
は同一の符号を付し、ここでの説明は繰返さない。
【0199】以下、第2の実施の形態における遊技機に
ついて説明する。図31は、第2の実施の形態における
遊技制御基板31およびランプ制御基板35における信
号送受信部分を示すブロック図である。この実施の形態
では、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,
28c、賞球ランプ51、玉切れランプ52、可変表示
器10、始動記憶表示器18、装飾ランプ25、未払出
賞球有りランプ29等の点灯/消灯を指示するランプ制
御コマンドが遊技制御基板31から出力される。
【0200】ランプ制御基板35には、制御用CPU3
51、ROM352、RAM353等が設けられてい
る。図示のように、制御用CPU351は、CPU33
aが搭載された遊技制御基板31とは別の基板に搭載さ
れている。これにより、遊技制御基板31のコンパクト
化が図られている。
【0201】ランプ制御コマンドは、主基板(遊技制御
基板)31の出力ポート(出力ポートE,F)575,
576から出力される。出力ポート575は制御コマン
ドデータとしての8ビット×2ビットのデータを出力
し、出力ポート576は1ビットのINT信号(ストロ
ーブ信号)を出力する。ランプ制御基板35において、
遊技制御基板31から出力されるランプ制御コマンド
が、入力バッファ回路355を介してランプ制御用CP
U351に入力される。なお、ランプ制御用CPU35
1がI/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッ
ファ回路355とランプ制御用CPU351との間に、
I/Oポートが設けられる。
【0202】ランプ制御用CPU351は、各ランプ制
御コマンドに応じて定義されているランプの点灯/消灯
パターンに従い、各ランプ・LEDに対して点灯/消灯
信号を出力する。なお、点灯/消灯パターンは、ROM
352に記憶されている。
【0203】入力バッファ回路355として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。したがっ
て、ランプ制御基板35側から遊技制御基板31側に信
号が伝わる余地はない。たとえ、ランプ制御基板35内
の回路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によ
って出力される信号が遊技制御基板31側に伝わること
はない。たとえば、ランプ制御基板35において、遊技
制御基板31の遊技制御用マイコン33aに大当りを生
じさせるための不正信号を与えるような改造を行なった
としても、不正信号を遊技制御基板31側に伝えること
はできない。なお、入力バッファ回路355の入力側に
ノイズフィルタを設けてもよい。
【0204】さらに、遊技制御基板31において、出力
ポート575,576の外側にバッファ回路62が設け
られている。バッファ回路62として、たとえば、汎用
のCMOS−ICである74HC244が用いられる。
イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が
与えられている。このような構成によれば、外部から遊
技制御基板31の内部に入力される信号が阻止されるの
で、ランプ制御基板35から遊技制御基板31に信号が
与えられる可能性がある信号ラインをより確実になくす
ことができる。
【0205】さらに、図31に示された構成では、ラン
プ制御基板35において、リセットスイッチ360の出
力が入力ポートに導入されている。ランプ制御用CPU
351は、エラー発生後にリセットスイッチ360が押
圧されたことを検出すると、制御をエラー発生前の状態
に戻す。
【0206】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信したランプ制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合がある。ランプ制御用CPU35
1がエラー発生後でもランプ制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ36
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうことによって、エラー発生が遊技演
出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0207】なお、図31では図示を省略しているが、
実際には、ランプ制御用CPU351の内蔵出力ポート
と各ランプ・LEDとの間にはドライバ回路が挿入され
ている。
【0208】<その他のランプ制御コマンドの説明>次
に、図32〜図34を参照して、その他のランプ制御コ
マンドについて説明する。上述した共通コマンド以外の
その他のランプ制御コマンドには、特別図柄の始動記憶
表示器18(図1参照)のLEDを制御するためのコマ
ンド、普通図柄の始動を記憶するための通過記憶表示器
10a(図1参照)を制御するためのコマンド、普通図
柄可変表示器10(図1参照)を表示制御するためのコ
マンドなどがある。
【0209】普通図柄用可変表示器10を表示制御する
ためのランプ制御コマンドには、普通電動役物14の作
動中状態を表示するためのランプ制御コマンドと、普通
図柄の変動開始と変動停止とを指示するためのランプ制
御コマンドとがある。
【0210】普通図柄の変動開始と変動停止とを指示す
るためのランプ制御コマンドは、図32を参照して、普
通図柄用可変表示器10を表示制御するためのランプ制
御コマンドのMODEデータは「85H」であり、EX
Tデータは「00H」〜「02H」のうちのいずれかで
ある。これらのEXTデータのうち、変動開始コマンド
「00H」により普通図柄の変動開始が指定され、変動
停止コマンド「01H」により普通図柄の変動を停止さ
せて結果を当りとすることが指定され、変動停止コマン
ド「02H」により普通図柄の変動を停止させて結果を
外れとすることが指定される。なお、当りに対応する図
柄の種類、および外れに対応する図柄の種類については
ランプ制御基板35側に記憶されており、ランプ制御基
板35は遊技制御基板31からのこれらの制御コマンド
を受けて自ら記憶している当り図柄または外れ図柄を表
示させる。しかしながら、これに代えて、遊技制御基板
31が普通図柄の種類までを特定できるように、変動停
止に対応する制御コマンドの種類を増やしてもよい。ま
た、変動開始コマンドにより変動を開始し(変動時間を
指定)、その後、普通図柄の停止図柄を指定するコマン
ドを送出し、変動の停止時期には停止コマンドを出力す
るようにしてもよい。
【0211】図33は、普通図柄の変動コマンドと変動
停止コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミ
ングチャートである。特別図柄の変動パターンと同様、
普通図柄についても、その変動を開始させるタイミング
で変動開始コマンド「85H00H」が遊技制御基板3
1から出力される。ランプ制御基板35は、この変動開
始コマンドを受けて普通図柄の変動を開始させる。その
後、所定時間が経過すると、遊技制御基板31から変動
停止コマンド「85H XXH」が出力される。これを
受けて、ランプ制御基板35は、普通図柄の変動を停止
させ、当りまたは外れの結果を導出表示させる。
【0212】なお、ここでは、普通図柄はランプ制御基
板によって制御されるように構成したが、表示制御基板
80により制御されるように構成してもよい。この場合
には、表示制御コマンドとして普通図柄の変動開始コマ
ンドおよび変動停止コマンドが表示制御基板80から出
力されることになる。
【0213】図34を参照して、特別図柄の始動記憶表
示器18を制御するためのコマンドのMODEデータは
「10H」であり、EXTデータは「00H」〜「04
H」のうちのいずれかである。これらのEXTデータの
うち、「00H」により4つの始動記憶表示用ランプ
(LED)をすべて消灯させることが指定され(始動記
憶数=0)、「01H」により始動記憶数=1に対応し
て左端のLEDを1つだけ点灯させることが指定され、
「02H」により始動記憶数=2に対応して左側2つの
LEDを点灯させ右側2つのLEDを消灯させることが
指定され、「03H」により始動記憶数=3に対応して
右端のLED以外の3つのLEDを点灯させることが指
定され、「04H」により4つのLEDすべてを点灯さ
せることが指定される。普通図柄用の始動記憶表示器の
MODEデータは「11H」であり、EXTデータは特
別図柄用のランプ制御コマンドと同一である。
【0214】なお、始動記憶表示器(特別図柄用/普通
図柄用)を制御するためのランプ制御コマンドについて
は、4つの各LEDに対応した制御コマンドを設けて、
各LED別のランプ制御コマンドによって各LEDの点
灯/消灯を指定するようにしてもよい。
【0215】さらに、コマンドのMODEデータが「0
4H」のランプ表示コマンドは、普通電動役物14の作
動中状態を表示するためのランプ制御コマンドである、
MODEデータが「04H」のランプ表示コマンドは、
EXTデータが「04H」〜「06H」のいずれかであ
る。EXTデータ「04H」により普通図柄用可変表示
器10に「2」を表示させることが指定され、EXTデ
ータ「05H」により普通図柄用可変表示器10に
「1」を表示させることが指定され、EXTデータ「0
5H」により普通図柄用可変表示器10に「1」を表示
させることが指定される。EXTデータが「04H」の
ランプ制御コマンドは、普通図柄用可変表示器10の表
示結果が当りとなり、普通電動役物14が作動中となっ
た場合に出力される。EXTデータが「05H」のラン
プ制御コマンドは、普通電動役物14へ1個の入賞があ
った場合に出力される。EXTデータが「06H」のラ
ンプ制御コマンドは、普通電動役物14へ2個の入賞が
あった場合、または、入賞普通電動役物14の開放動作
が行なわれなくなって、普通電動役物動作中信号がOF
Fとなった場合に出力される。
【0216】前述の説明では、普通電動役物の作動中に
入賞した個数を表示する例を示したが、以下に開放回数
を表示する例について述べる。
【0217】なお、MODEデータが「04H」でEX
Tデータが「04H」のランプ制御コマンドを上述のE
XTデータ「85H」でEXTデータが「01H」のラ
ンプ制御コマンドに置き換えてもよい。普通図柄用可変
表示器10が変動を停止して当りとなった場合には、普
通電動役物14が作動中となるので、これと同時、また
は、所定の時間経過後に普通図柄用可変表示器10を
「2」の表示に切替えることができる。これにより、普
通電動役物14が作動中の状態であることを普通図柄用
可変表示器10で表示することができる。
【0218】第1の実施の形態において、普通電動役物
14の作動中状態を普通図柄用可変表示器10を2つの
LEDからなる状態表示器で代用する変形例を示した。
この2つのLEDからなる状態表示器を用いて普通電動
役物14の作動中状態を表示する場合には、EXTデー
タ「04H」により状態表示器の2つのLEDを点灯さ
せることが指定され、EXTデータ「05H」により状
態表示器の1つのLEDを点灯させることが指定され、
EXTデータ「06H」により状態表示器の2つのLE
Dを消灯させることが指定される。
【0219】なお、低確率設定時(低確中)において
は、1回の普通電動役物の開放中であることを示す
「1」が表示され、高確率設定時(高確中)において
は、最初の普通電動役物の開放中であることを示す
「2」が表示され、次の普通電動役物の開放時には2回
目の普通電動役物の開放中であることを示す「1」が表
示され、普通電動役物の閉鎖時には「0」が表示され
る。
【0220】[第3の実施の形態]図35は、実施の形
態3における普通図柄に関する表示制御コマンドの出力
タイミングを説明するためのタイミングチャートであ
る。この実施の形態3についても、その変動を開始させ
るタイミングで普通図柄変動開始コマンドが遊技制御基
板31から出力される。
【0221】その後、遊技制御基板31から左図柄用の
普通図柄指定コマンド「60H XX(XXは、00ま
たは01)H」が出力され、続いて、右図柄用の普通図
柄指定コマンド「61H XXH」が出力される。表示
制御用CPU101は、これを受けて、2桁の普通図柄
の変動結果を認識する。
【0222】普通図柄の変動が開始してから、普通図柄
変動開始コマンドによって指定される可変表示時間Tx
が経過した時点で、普通図柄変動停止コマンド「70H
00H」が出力される。これを受けて、表示制御用C
PU101は、普通図柄の変動を停止させ、2種類の普
通図柄指定コマンドに従う当りまたははずれの結果を導
出表示させる。
【0223】[第4の実施の形態]次に、図36〜図3
8を参照して、実施の形態4を説明する。この実施の形
態4は、普通図柄の表示態様および普通図柄の受信エラ
ー表示態様に関する変形例である。
【0224】図36は、普通図柄の表示態様を説明する
ための説明図である。また、図37および図38は、図
36に示された普通図柄の表示制御を実現するための普
通図柄制御処理2を説明するためのフローチャートであ
る。
【0225】この実施の形態4においては、図36の最
右欄に示されるように、クロス(×)とサークル(○)
との2種類の普通図柄が2桁で表示される。したがっ
て、表示結果としては、「○×」、「×○」、「×
×」、「○○」の4通りがある。このうち、たとえば、
「○○」が小当り(当り)である。
【0226】この普通図柄は、特別図柄とは区画されて
表示される。また、普通図柄の表示制御に用いられるコ
マンドは、図35のタイミングチャートに従って遊技制
御基板31の遊技制御用マイクロコンピュータ33a
(図3参照)から表示制御基板80の表示制御用CPU
(図示せず)に送信される。すなわち、まず、普通図柄
の変動を開始させるタイミングで普通図柄変動開始コマ
ンドが送信される。次に、左図柄用の普通図柄指定コマ
ンド(普通図柄指定コマンド1)と右図柄用の普通図柄
指定コマンド(普通図柄指定コマンド2)がその順で出
力され、最後に、普通図柄変動停止コマンドが出力され
る。
【0227】普通図柄の表示結果が当りになった場合に
は、当り状態になるが、当り状態の具体例としては、大
当り状態において繰返し継続制御される特別可変入賞球
装置とは別の普通可変入賞球装置(たとえば、普通電動
役物15)が開放されるもの、あるいは、大当り状態に
おいて繰返し継続制御される可変入賞球装置がごく短い
期間だけ開放されるもの、のいずれであってもよい。
【0228】図36を参照して、コマンド受信状況に対
応する図柄の表示態様(動作内容)について、図示の
「状況1〜状況6」の順に説明する。「コマンド受信状
況」欄には、各コマンドの受信状況が○または×の記号
により示されている。なお、○は受信有を示し、×は受
信無を示す。
【0229】(状況1)普通図柄変動開始コマンド、普
通図柄指定コマンド(1,2)、普通図柄変動停止コマ
ンド、の順で、各コマンドが受信できた場合には、普通
図柄は正常に変動を開始し、普通図柄変動開始コマンド
により指定される可変表示時間経過後に、普通図柄指定
コマンド(1,2)により指定される図柄で停止する。
【0230】(状況2)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)が共に欠落して受信できず、
普通図柄変動開始コマンドの次に普通図柄変動停止コマ
ンドが受信された場合には、普通図柄変動開始コマンド
が受信されたタイミングで普通図柄が変動を開始し、普
通図柄変動停止コマンド受信時に、たとえば、左図柄を
クロス「×」、右図柄をサークル「○」として、それら
2種類の図柄が同時に点滅する。なお、このような点滅
表示を行なうための設定を設定1と呼ぶ。
【0231】(状況3)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)のうち一方しか受信できず、
その後に普通図柄変動停止コマンドが受信された場合に
は、普通図柄変動開始コマンドが受信されたタイミング
で普通図柄が変動を開始し、普通図柄変動停止コマンド
受信時に、前記一方の普通図柄指定コマンドに対応する
側の図柄は当該一方の普通図柄指定コマンドが指定する
種類の図柄で点滅表示され、受信されていない他方の普
通図柄指定コマンドに対応する側の図柄は前回受信され
た普通図柄指定コマンドが指定する種類の図柄(停止図
柄メモリ内に記憶)が点滅表示される。なお、このよう
な点滅表示を行なうための設定を設定2と呼ぶ。
【0232】(状況4)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドが受信できず、普通図柄指定
コマンド(1,2)と普通図柄変動停止コマンドとが受
信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受信時
に、普通図柄指定コマンド(1,2)が指定する種類の
図柄が点灯表示される。この場合、普通図柄変動停止コ
マンドが受信されるまで図柄は変動せず、普通図柄変動
停止コマンドが受信されたタイミングで、普通図柄指定
コマンド(1,2)が指定する種類の図柄に切替表示さ
れる。なお、このような表示を行なうための設定を設定
3と呼ぶ。
【0233】(状況5)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドおよび普通図柄指定コマンド
(1,2)が受信できず、普通図柄変動停止コマンドの
みが受信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受
信時に、たとえば、左図柄をクロス「×」、右図柄をサ
ークル「○」として、それら2種類の図柄が同時に点滅
する。なお、このような点滅表示を行なうための設定を
設定4と呼ぶ。
【0234】(状況6)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドと、普通図柄指定コマンド
1,2のうちの一方の普通図柄指定コマンドしか受信で
きなかった場合には、図柄は変化しない。つまり、普通
図柄は変動を開始せず、また、受信できた前記一方の普
通図柄指定コマンドは無視される。なお、このような表
示を行なうための設定を設定5と呼ぶ。
【0235】次に、図37および図38を参照して、上
記設定1〜設定5を行なうために必要な処理内容につい
て説明する。なお、以下の処理は、普通図柄制御処理と
同様、表示制御基板側の表示制御用CPUによって実行
される。
【0236】以下に説明する普通図柄制御処理2におい
ては、制御用のフラグとして、フラグA、フラグB1、
フラグB2、および、フラグCが用いられる。フラグA
は、普通図柄変動開始コマンドの受信によって0から1
に更新される。フラグB1は普通図柄指定コマンド1の
受信によって0から1に更新される。フラグB2は普通
図柄指定コマンド2の受信によって0から1に更新され
る。そして、フラグCは普通図柄変動停止コマンドの受
信によって0から1に更新される。
【0237】よって、フラグ(A,B1,B2,C)の
状態を確認することで、コマンドの受信状況をチェック
できる。たとえば、普通図柄変動開始コマンドにより指
定された可変表示時間が経過した時点で、フラグ(A,
B1,B2,C)の値が(1,1,1,1)であれば、各
コマンドが正常に受信されており、図36に示した「状
況1」であることがわかる。あるいは、(1,0,0,
1)であれば、普通図柄指定コマンド1,2が欠落して
おり、図36に示した「状況2」であることがわかる。
以下、図面に基づいて説明する。
【0238】まず、普通図柄変動開始コマンドが受信さ
れたか否かが判断され(S901)、普通図柄変動開始
コマンドが受信されたと判断された場合にはフラグAが
1にセットされ(S902)、続いて、その普通図柄変
動開始コマンドで指定された可変表示時間で普通図柄を
変動させるための設定がなされる(S903)。なお、
この時、普図変動タイマの値が、普通図柄変動開始コマ
ンドにより指定される可変表示時間に設定される。次
に、普図変動タイマが更新(減算更新)される。
【0239】S901でNOと判断された場合には、普
通図柄指定コマンドが受信されたか否かが判断される
(S905)。普通図柄指定コマンド1,2のうち、い
ずれかが受信されたと判断された場合には、そのコマン
ドに応じて、フラグB1またはB2が1にセットされる
(S906)。その後、停止図柄メモリにその受信され
たコマンドによって指定される図柄が記憶される(S9
07)。続いて、普通図柄の変動設定がされているか否
かが判断され(S907a)、S903の変動設定がさ
れている場合にはS904に進み、そうでない場合には
処理が終了する。
【0240】S905でNOと判断された場合には、普
通図柄変動停止コマンドが受信されたか否かが判断され
る(S908)。普通図柄変動停止コマンドが受信され
たと判断された場合には、フラグCが1にセットされ
(S909)、その後、後述するS910に進む。
【0241】一方、普通図柄変動停止コマンドが受信さ
れていないと判断された場合には、普通図柄の変動設定
がされているか否かが判断され(S918a)、S90
3の変動設定がされていない場合には処理が終了する
が、変動設定がされている場合には、普図変動タイマが
タイムアップしているか否かが判断される(S918
b)。
【0242】そして、タイムアップしていない場合には
S904に進むが、タイムアップしている場合、すなわ
ち、既定時間であるにも拘らず普通図柄変動停止コマン
ドが受信できていない場合には、S910に進む。
【0243】S910では、フラグ(A,B1,B2,
C)が判定され、判定結果に応じて各処理に移行する
(S911〜S916)。
【0244】すなわち、フラグ(A,B1,B2,C)
=(1,1,1,1)である場合には、普通図柄変動停
止コマンドに従い普通図柄の変動を停止させて普通図柄
指定コマンド(1,2)に対応する図柄種類で確定表示
をさせる設定がされる(S911)。この状況は、図3
6の状況1に対応する。
【0245】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
0,0,1)である場合には、設定1の表示設定が行な
われる(S912)。これにより、図36の状況2に示
す表示制御がなされる。
【0246】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
1,0,0)または(1,0,1,0)である場合に
は、設定2の表示設定が行なわれる(S915)。これ
により、図36の状況3に示す表示制御がなされる。
【0247】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,1,1)である場合には、設定3の表示設定が行な
われる(S913)。これにより、図36の状況4に示
す表示制御がなされる。
【0248】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
0,0,1)である場合には、設定4の表示設定が行な
われる(S914)。これにより、図36の状況5に示
す表示制御がなされる。
【0249】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,0,0)または(0,0,1,0)である場合に
は、設定5となる(S916)。これにより、図36の
状況6となる。すなわち、特に、図柄を変化させるよう
な制御は実行されない。
【0250】上記各処理の後、フラグ(A,B1,B
2,C)がすべて0に更新され(S919)、処理が終
了する。
【0251】以上、説明したように、実施の形態4にお
いては、コマンドの受信状況に応じて図柄の表示態様が
変化する。特に、図36の「状況2〜状況5」のような
受信エラーが発生している場合には、その受信エラー状
況に応じて図柄が点滅表示される。なお、ここでは、普
通図柄は画像表示装置の一例となる可変表示装置8の可
変表示部9に表示されるものとしたが、これに限られる
ものではなく、可変表示装置8の可変表示部9とは異な
る普通図柄用ランプ部96に表示されるように構成して
もよい。
【0252】[第5の実施の形態]次に、図39〜図4
1を参照して、実施の形態5を説明する。この別実施の
形態5では、普通図柄用ランプ部96の各種変形例と、
普通図柄指定コマンドの構成の各種変形例とを説明す
る。
【0253】図39および図40は、普通図柄用ランプ
部96の各種変形例とランプパターンとを説明するため
の説明図である。図39(a)〜(d)、図40
(a),(b)には、普通図柄用ランプ部96の平面図
と各々に対応するランプパターンを示すタイミングチャ
ートとが示されている。
【0254】なお、普通図柄用ランプ部96の表面を覆
うカバー98は、各普通図柄用ランプ部96の平面図に
は示されておらず、図39の(1)〜(4)にまとめて
示されている。カバー98と本体との対応関係について
は、後述する。
【0255】普通図柄用ランプ部96のランプパターン
として、ここでは、「走行パターン」と「伸縮パター
ン」とを説明する。「走行パターン」とは、普通図柄用
ランプ部96上で光が左から右に流れるように走行する
ことで普通図柄が変動するパターンである。一方、「伸
縮パターン」とは、普通図柄用ランプ部96上で光のラ
インが左から右に次第に伸びてゆき、その後、左方向に
ラインが縮んでゆくように変化することで普通図柄が変
動するパターンである。
【0256】「走行パターン」については図39(a)
〜(d)に示され、「伸縮パターン」については図40
(a),(b)に示されている。
【0257】まず、図39(a)を参照して、「走行パ
ターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、同一色で発光する4つのLED97a,97b,9
7c,97dが水平方向に並んで設けられている。な
お、以下の普通図柄用ランプ部96の説明においては、
図面に向かって左側のLEDから順に、第1ランプ、第
2ランプ、第3ランプ…ともいう。
【0258】「走行パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、図示のように、第1ランプ(LED97a)、
第2ランプ(LED97b)、第3ランプ(LED97
c)、第4ランプ(LED97d)、第1ランプ(LE
D97a)…の順に繰り返し点滅し、普通図柄用ランプ
部96上で光が走行する。そして、所定の変動時間経過
後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1つのみ
が点灯状態となり、他のランプは消灯状態となる。
【0259】この普通図柄用ランプ部96には表面を覆
うカバー98が設けられるのであり、たとえば、図39
の(1)あるいは(2)をカバー98として用いること
ができる。
【0260】図39の(1),(2)に示されたカバー
98には、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97dに対応して、円形の透明部材92が4
つ設けられており、各々の透明部材によって普通図柄が
構成されている。図39(a)の普通図柄用ランプ部9
6の場合、これら4つの普通図柄92のうち、最も左側
に位置する普通図柄が当り図柄であり、普通図柄の変動
が停止した際に、その当り図柄が点灯していると当りに
なり、他の図柄が点灯していると外れになる。
【0261】特に、図39の(1)に示された当り図柄
は、枠が装飾されており、それが当り図柄であることを
遊技者が認識し易いように工夫されている。一方。図3
9の(2)に示された各普通図柄92にはそれが当り図
柄であるか外れ図柄であるかを示す文字が付されてお
り、当り図柄および外れ図柄を遊技者が認識し易いよう
に工夫されている。
【0262】次に、図39(b)を参照して、「走行パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、青色で発光する1つのLED97aと、赤色で発光
する3つのLED97b,97c,97dとがその順で
左側から順に並ぶように設けられている。
【0263】「走行パターン2」においては、前述した
「走行パターン1」と同様、普通図柄の変動を開始させ
る普通図柄変動開始コマンドが送信されると、図示のよ
うに、第1ランプ、第2ランプ、第3ランプ、第4ラン
プ、第1ランプ…の順に繰り返し点滅し、所定の変動時
間経過後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1
つのみが点灯状態となり、他のランプは消灯状態とな
る。
【0264】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図39の(1)あるいは(2)をカバー98として
用いることができ、4つの普通図柄92のうち、最も左
側の青色で発光する普通図柄が当り図柄となり、その他
の赤色で発光する普通図柄が外れ図柄となる。
【0265】次に、図39の(c)を参照して、「走行
パターン3」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
には、6つのLED97a〜97fが内蔵されている。
ここで、LED(97a,97b)、LED(97c,
97d)、LED(97e,97f)がグループ(第1
〜第3グループ)を構成しており、普通図柄変動開始コ
マンドが送信されると、図示のタイミングチャートに示
されるように、第1グループ、第2グループ、第3グル
ープ、第1グループ…の順に各グループのLEDが対と
なって同時に点滅することを繰り返す。そして、所定の
変動時間経過後、第1グループ〜第3グループのうちの
いずれか1つのグループのLEDのみが点灯状態とな
り、他のグループのLEDは消灯状態となる。
【0266】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図39の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。
【0267】図39の(3),(4)に示されたカバー
98には、図39の(1),(2)に示されたカバー9
8と同様、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97fに対応して、円形の透明部材が設けら
れており、各グループのLEDに対応する透明部材によ
って普通図柄が構成されている。図39の(b)の普通
図柄用ランプ部96の場合、左側の1組の普通図柄92
が当り図柄であり、普通図柄の変動が停止した際に、そ
の当り図柄が点灯していると当りになり、他の図柄が点
灯していると外れになる。
【0268】特に、図39の(3)に示された当り図柄
は、図39の(1)と同様に枠が装飾されている。一
方、図39の(4)に示された普通図柄には、図39の
(2)と同様に当り図柄であるか外れ図柄であるかを示
す文字が付されている。
【0269】次に、図39の(d)を参照して、「走行
パターン4」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
には、図39の(c)に示された普通図柄用ランプ部9
6と同様、第1〜第3グループを構成する6つのLED
97a〜97fが内蔵されている。ただし、第1グルー
プのLED(97a,97b)は青色で発光し、第2お
よび第3グループのLED(97c,97d)、LED
(97e,97f)は赤色で発光する。各LEDの発光
タイミングは、発光色が異なる点を除いて「走行パター
ン3」と同様である。
【0270】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図39の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。図39の(d)の普通図柄用ラン
プ部96の場合、左側の1組の普通図柄92が当り図柄
であり、普通図柄の変動が停止した際に、その当り図柄
が青色点灯していると当りになり、他の図柄が赤色点灯
していると外れになる。
【0271】次に、図39の(a)を参照して、「伸縮
パターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ
部96について説明する。この普通図柄用ランプ部96
の構成は、図39(a)に示したものと同様である。
【0272】「伸縮パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1ラ
ンプ(LED97a)、第2ランプ(LED97b)、
第3ランプ(LED97c)、第4ランプ(LED97
d)の順に点灯し、その後、逆に、第4ランプ、第3ラ
ンプ、第2ランプ、第1ランプの順で消灯することを繰
返す。そして、所定の変動時間経過後、「全ランプ消灯
状態、(第1ランプ点灯、第2〜第3ランプ消灯)状
態、(第1,第2ランプ点灯、第3,第4ランプ消灯)
状態、(第1〜第3ランプ点灯、第4ランプ消灯)状
態、全ランプ点灯状態」のうちのいずれかの状態となっ
て光の変動が停止される。このうち、たとえば、「全ラ
ンプ点灯状態」であれば普通図柄の当りであり、それ以
外であれば外れとなる。なお、カバー98としては、た
とえば、図39の(4)に示したカバー98から「当
り」「外れ」の文字を削除したものを使用することがで
きる。
【0273】次に、図40(b)を参照して、「伸縮パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96の
構成は、図39(c)に示したものと同様であり、LE
D(97a,97b)、LED(97c,97d)、L
ED(97e,97f)がグループ(第1〜第3グルー
プ)を構成しており、各々のグループ毎に点灯または消
灯する。
【0274】「伸縮パターン2」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1お
よび第2ランプ、第3および第4ランプ、第5および第
6ランプの順に点灯し、その後、逆に、第5および第6
ランプ、第3および第4ランプ、第1および第2ランプ
の順で消灯することを繰返す。そして、所定の変動時間
経過後、「全ランプ消灯状態、(第1および第2ランプ
点灯、第3〜第6ランプ消灯)状態、(第1〜第4ラン
プ点灯、第5および第6ランプ消灯)状態、全ランプ点
灯状態」のうちのいずれかの状態となって光の変動が停
止される。このうち、たとえば、「全ランプ点灯状態」
であれば普通図柄の当りであり、それ以外であれば外れ
となる。なお、カバー98としては、たとえば、図39
(2)に示したカバー98から「当り」「外れ」の文字
を削除したものを使用することができる。
【0275】次に、図41を参照して、図39、図40
を用いて説明した普通図柄用ランプ部96のランプパタ
ーンを用いる場合に適用可能な普通図柄指定コマンドの
構成について説明する。
【0276】図41(a)〜(d)には、各種の普通図
柄指定コマンドの構成例が示されている。このうち、
(a)には、はずれ/当りのみを指定する形態の普通図
柄指定コマンドが示されている。この形態の普通図柄指
定コマンドは、図39〜図40のうちのいずれに示した
普通図柄用ランプ部96のパターンにも適用可能であ
る。この普通図柄指定コマンドを受信した制御手段(ラ
ンプ制御基板35の制御用CPU351、または表示制
御基板80の表示制御用CPU101)は、指定された
結果となるように各LED97を独自に制御する。
【0277】(b)には、各ランプ(LED97a〜L
ED97f)の点灯状態を直接指定することで、遊技制
御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果が
導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示さ
れている。この形態の普通図柄指定コマンドは、図39
〜図40のうちのいずれに示した普通図柄用ランプ部9
6のパターンにも適用可能である。ただし、図39
(a),(b)、図40(a)の場合には、第5、第6
ランプ用の普通図柄指定コマンドは不要である。
【0278】たとえば、図39(a)のパターンに適用
する場合には、普通図柄の表示結果を当りにする際に、
「第1ランプ点灯、その他のランプ消灯」を指定するた
めに「61h01h」、および、「62h00h」、
「63h00h」、「64h00h」が送信される。一
方、表示結果をはずれとする際には、第1ランプ消灯を
指定する「61h00h」が送信される。さらに、「6
1h〜64h」のMODEデータのうちのいずれか1つ
に対応するEXTデータが点灯を指定する「01h」と
して送信され、その他のMODEデータに対応するEX
Tデータが消灯を指定する「00h」として送信され
る。
【0279】(c)には、図39(b),(d)のパタ
ーンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示されてい
る。この普通図柄指定コマンドでは、青色発光するLE
D(ランプ)の点灯状態と、赤色発光するLED(赤ラ
ンプ)の点灯状態とが指定される。ここで、指定内容欄
において「いずれか点灯」とあるのは、普通図柄のうち
任意の1の普通図柄に対応する赤ランプを点灯させ、そ
の他の普通図柄に対応する赤ランプを消灯させることを
意味する。
【0280】たとえば、図39(b)の場合には、青色
発光するLED97aの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97b〜9
7dの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。また、図43(d)の場合には、青色発光する
LED97a,97bの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97c〜9
7fの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。
【0281】具体的には、表示結果を当りとする場合に
は、「60h01h」と「61h00h」とが送信さ
れ、表示結果をはずれとする場合には、「60h00
h」と「61h01h」とが送信される。特に、「61
h01h」が送信された場合には、図39(b)の普通
図柄用ランプ部96では、赤色発光するLED97b〜
97dのうちの任意の1つのLEDが点灯状態とされ、
その他のLEDが消灯状態とされる。同様に、図43
(d)の普通図柄用ランプ部96では、赤色発光するL
ED97b〜97fのうちの任意の1つのグループのL
EDが点灯状態とされ、その他のグループのLEDが消
灯状態とされる。
【0282】(d)には、図39(d)、図40(b)
のパターンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示され
ている。この普通図柄指定コマンドでは、LEDのグル
ープ別にLEDの点灯状態を直接指定することで、遊技
制御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果
が導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示
されている。
【0283】たとえば、表示結果を当りとする場合に
は、「61h01h」と「62h00h」と「63h0
0h」とが送信される。また、表示結果をはずれとする
場合には、「61h00h」と「62h01h」と「6
3h00h」とが送信されるか、または、「61h00
h」と「62h00h」と「63h01h」とが送信さ
れる。
【0284】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 普通電動役物14は、始動入賞領域を構成する
が、始動入賞領域を構成しない電動役物をさらに設け、
その電動役物が確率変動状態に付随して開放時間が延長
されるようにしてもよい。すなわち、請求項1に示され
る「入賞状態可変手段」は、始動入賞領域を構成する電
動役物に限定されるものではない。
【0285】(2) 実施の形態で示した普通電動役物
14が作動している期間中に行なう報知は、効果音によ
るものでもよい。この場合には、作動している全期間に
効果音を発するようにしてもよい。また、作動開始時と
終了時にのみ効果音を発するようにしてもよい。さら
に、打玉が普通電動役物14に入賞し、始動口スイッチ
17により検出された時に音を発生させれば、入賞数を
数え易くなる。
【0286】(3) 可変入賞手段の所定遊技状態と
は、打玉が入賞しやすい開成状態に変化可能な状態であ
る。実施の形態においては、可変入賞手段の所定遊技状
態は、図4〜図8において、普通電動役物作動中信号
(C)がONとなっている期間における普通電動役物ソ
レノイド(F)の状態で示される。第2の状態は、図4
〜図8において、普通電動役物作動中信号(C)がOF
Fとなっている期間における普通電動役物ソレノイド
(F)の状態で示される。
【0287】(4) 高入賞状態が複数回繰り返すと
は、実施の形態におけるパチンコ遊技機1では入賞状態
可変手段の開閉動作を2回としたが、これに限られるわ
けでなく、2回以上としてもよい。
【0288】(5) 前記特別条件が成立した場合の前
記所定遊技状態が発生し易い特別遊技状態の一例として
確率変動状態を挙げ、確率変動状態の全期間にわたっ
て、普通図柄の当り確率が高くなるとともに、その期間
に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づく普
通図柄の変動時間が短縮されるものとした。また、確率
変動状態の全期間にわたって、普通図柄の当り確率が高
くなるとともに、その期間に検出された打玉の通過ゲー
ト11aの通過に基づく普通図柄の変動時間が短縮され
るものとした。
【0289】また、確率変動状態に制御されている期間
中に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づい
て、普通図柄の当り判定がなされた場合には、その当り
に基づく普通電動役物14の開放時間が延長され、か
つ、その開放回数が増加されるものとした。
【0290】しかしながら、これに代えて、確率変動状
態中は普通図柄の当り確率および変動時間は元のままで
あって、普通電動役物14の開放時間の延長または開放
回数の増加のうちのいずれか一方がなされるようにして
もよい。逆に確率変動状態中は普通図柄の当り確率は向
上しかつ変動時間は短縮され、普通電動役物14の開放
時間や開放回数は変化しないように構成してもよい。
【0291】さらに、確率変動状態のうちの全期間では
なく一定期間(たとえば、確率変動状態に移行してから
所定時間が経過するまでの間)においてのみ、普通図柄
の当り確率が向上されるようにしたり、その一定期間中
に検出された打玉の通過ゲート11aの通過に基づい
て、普通図柄の当り判定がなされた場合に、その当りに
基づく普通電動役物14の開放時間が延長され、かつ、
その開放回数が増加されるようにしてもよい。
【0292】(6) 本発明は、クレジット式のパチン
コ遊技機にも適用可能である。クレジット式のパチンコ
遊技機は、たとえば、以下のように構成されている。遊
技機の玉貯留皿(上皿、下皿)の底部が遊技機設置島内
の玉通路に連通しており、玉抜きレバーの操作により
(あるいは、遊技機の玉貯留皿が所定量の玉で満たされ
たことを条件に自動的に)、遊技機の玉貯留皿(上皿、
下皿)に貯留された玉が玉貯留皿の底部から排出されて
遊技機設置島内の玉通路に案内され、所定位置に設けら
れた玉検出器によってその排出玉が検出される。遊技機
の所定位置には、玉検出器の検出に基づいてクレジット
を加算更新して表示するクレジット表示器が設けられ、
玉貯留皿からの玉の排出と引換えにしてクレジット数が
加算更新される。遊技者が遊技を終了し、すべての貯留
玉をクレジットに変換した場合には、その後の所定操作
によって、所定のクレジット数特定用カードにクレジッ
トが記録され、所定位置からそのクレジット数特定用カ
ードが遊技者に排出される。遊技者は、そのクレジット
数特定用カードにより特定されるクレジットを用いて景
品交換等を行なう。
【0293】(7) 第1種のパチンコ遊技機の他、第
2種や第3種のパチンコ遊技機にも適用可能である。た
とえば、第2種のパチンコ遊技機には一般的に始動入賞
領域が3つ設けられるが、それら全てまたはいずれかの
始動入賞領域を普通電動役物とその作動中の状態を示す
作動報知手段とで構成するようにしてもよい。さらに、
可動片を有する普通電動役物を複数、遊技領域に設け、
その普通電動役物のうちに始動入賞領域として機能する
入賞領域Aと、始動入賞領域として機能しない一般入賞
領域Bとが含まれるように構成した場合には、入賞領域
Aへの入賞に基づいて始動入賞信号が出力されるように
し、一般入賞領域Bへの入賞に基づいて普通電動役物入
賞信号(始動入賞信号でない)が出力されるようにして
もよい。
【0294】また、本発明でいう「入賞」とは、遊技領
域内のパチンコ玉が所定の入賞領域に進入して再度遊技
盤面に放出されるといういわゆる「通過」をも含む広い
概念である。
【0295】(8) リーチ状態とは、表示状態が変化
可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異
ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結
果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場
合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特定
遊技状態)となる遊技機において、前記複数の表示結果
の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表
示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せと
なる条件を満たしている表示状態をいう。
【0296】また、別の表現をすれば、リーチ状態と
は、可変表示装置の可変表示制御が進行して表示結果が
導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定
の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様を
いう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せ
が揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部によ
る可変表示を行なう状態もリーチ状態に含まれる。
【0297】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている前記複数の可変表示
部の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様と
なる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
【0298】(9) ゲートスイッチ10aにより打玉
が検出された時点が図4(C)によって示される普通図
柄の確率変動状態の期間(普通図柄の変動時間短縮状態
の期間)であった場合に、その検出に基づいて導出表示
される普通図柄用可変表示器10の表示結果が高い確率
で当りとされるようにし、また、その検出に基づく普通
図柄用可変表示器10の可変表示期間を短縮するように
した。しかしながら、これに代えて、その検出に基づい
て通過記憶1がなされた場合、その通過記憶1を消化で
きる時点(たとえば、その通過記憶1の前に記憶されて
いた通過記憶0が可変表示のために消化されてその通過
記憶1に基づいて普通図柄用可変表示器10を可変開始
できるようになった時点)が図4(C)によって示され
る普通図柄の確率変動状態の期間(普通図柄の変動時間
短縮状態の期間)であった場合に、その通過記憶1に基
づいて導出表示される普通図柄用可変表示器10の表示
結果が高い確率で当りとされるようにし、また、その検
出に基づく普通図柄用可変表示器10の可変表示期間を
短縮するようにしてもよい。
【0299】(10) 普通電動役物14が作動中であ
る場合に、普通図柄用可変表示器10で「8」〜
「2」、「1」、または「0」を表示することにより、
普通電動役物14が作動中に入賞した打玉の数を示すよ
うにした。また、その変形例として8つのLEDを設け
た状態表示部で、点灯するLEDの数により、普通電動
役物14が作動中に入賞した打玉の数を示すようにして
もよい。しかしながら、普通電動役物14が作動中であ
ることを報知するものであれば、例えば1つのLEDの
点灯により作動中を、消灯により作動中でない旨を示す
ようにしてもよい。
【0300】(11) 前述した実施形態においては、
特別遊技状態の一例として、確率変動状態を示したが、
これに限らず、特別遊技状態としては、確率変動状態を
含め、以下のようなものを単独または組合わせて用いて
もよい。普通図柄の変動が開始してから表示結果が導
出表示されるまでの変動時間を短縮する時間短縮制御が
行なわれる遊技状態、普通図柄の当りの発生確率を向
上させる普通図柄当り確率向上制御が行なわれる遊技状
態、特別図柄の変動が開始してから表示結果が導出表
示されるまでの変動時間を短縮する変動時間短縮制御が
行なわれる遊技状態、始動入賞口14に設けられた左
右一対の可動片15(電動チューリップ)の開放回数を
増加させる開放回数増加制御が行なわれる遊技状態、
可動片15の開放時間を延長させる開放時間延長制御が
行なわれる遊技状態。
【0301】(12) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0302】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 普通電
動役物14により、遊技者にとって有利な第1の状態
(開放状態、すなわち、普通電動役物ソレノイドON状
態)と、遊技者にとって不利な第2の状態(閉成状態、
すなわち、普通電動役物ソレノイドがOFF状態)とに
変化可能な可変入賞球装置が構成されている。パチンコ
遊技機1は、該可変入賞球装置を、断続的に複数回前記
第1の状態とすることが可能な有利状態(普通電動役物
14の作動中信号がON)にするとともに、所定の終了
条件の成立により前記有利状態を終了する(図4(E)
〜図4(H))。さらに、本発明のパチンコ遊技機1
は、前記有利状態となってから前記終了条件が成立する
までの有利状態期間を識別可能とする有利状態中信号を
出力可能である(図4(H)の普通電動役物作動中信号
ON:図27のS135,S142および図28のS1
46,S147)。
【0303】なお、所定の終了条件は、普通電動役物1
4への入賞回数が8回となったこと、または、普通役物
14の開放時間が0.2秒×1回または1.4秒×2回
となったことにより成立する。
【0304】(2) 前記有利状態中信号は、前記有利
状態となってから前記終了条件(普通電動役物14に8
回入賞があったこと、または、普通電動役物14の所定
の開放時間が終了すること)が成立するまでの有利状態
期間中継続して出力される。
【0305】(3) パチンコ遊技機1は、前記可変入
賞球装置が前記有利状態になりやすい特別遊技状態(確
率変動状態または時間短縮状態)に制御可能である。ま
た、パチンコ遊技機1は、前記有利状態中に前記可変入
賞球装置への入賞数が所定数(普通電動役物14への入
賞回数が8回)となったこと、または、前記有利状態と
なってから所定期間が経過したこと(普通役物14の開
放時間が0.2秒×1回または1.4秒×2回)のう
ち、いずれかが成立した場合に、前記有利状態を終了さ
せる(図28のS146,S147Sおよび図29のS
151,S152)とともに、前記特別遊技状態中にお
いては、前記特別遊技状態でない場合に対して、前記所
定数を変更することなく、前記所定期間のみを長くする
制御を行なう(普通役物14の開放時間が0.2秒×1
回から1.4秒×2回、図27のS136〜S14
1)。
【0306】第1の状態になる条件は、図4に示すよう
に、ゲートスイッチ12が遊技球を検出して、普通図柄
始動検出がONとなることである。有利状態とは、図4
〜図8に示すように、普通図柄変動の終了により普通電
動役物作動中信号がONとなっている場合である。特別
遊技状態とは、図4の(b)に示すように、普通図柄確
率変動信号および普通図柄変動時間短縮信号のうち少な
くともいずれか一方がONとなっている状態である。ま
た、普通電動役物14に遊技球が8回入賞した場合に入
賞が所定数となる。
【0307】(4) 前記特別遊技状態中に前記有利状
態となった場合には、前記可変入賞球装置を断続的に複
数回開放することが可能である(普通電動役者ソレノイ
ドが2回ON状態、すなわち、普通電動役物14の開閉
を2開繰り返す:図4(I)および図30のS153〜
S159)。
【0308】(5) 前記特別遊技状態中に前記有利状
態となった場合(たとえば、普通電動役物14の入賞検
出が8回あった場合)に、前記可変入賞球装置への入賞
数が前記所定数となった場合には、それ以後において、
前記可変入賞球装置を開放することなく前記有利状態を
終了する(普通電動役物14の開閉を1回で終了する)
ように設定されている(図7(E),(F)および図2
9のS151,S152)。
【0309】(6) 主基板31により、遊技の進行を
制御する遊技制御手段が構成されている。普通図柄用可
変表示器10により、可変表示を開始した後、識別情報
を導出表示可能な可変表示装置が構成されている。表示
制御基板40により、前記遊技制御手段が出力した指令
信号に応じて前記可変表示装置を制御する表示制御手段
が構成されている。前記遊技制御手段は、前記特別遊技
状態か否かに応じて、複数種類の可変表示時間(29.
1秒および5.1秒)のうちから選択した図27のS1
35,S136,S138,S139)可変表示時間を
識別可能な指令信号を、可変表示を開始するタイミング
で、前記表示制御手段が読取可能に1回のみ出力する。
【0310】(7) 前記遊技制御手段は、識別情報を
指定する指令信号(85H 01H,85H 02H)
を出力する(図25のS114〜S121)。
【0311】(8) 前記遊技制御手段は、可変表示を
終了するタイミングで前記識別情報の確定表示を指令す
る指令信号を出力する(図26のS129〜S13
2)。
【0312】(9) 表示制御基板40により表示制御
手段が構成されている。前記表示制御手段は、前記指令
信号の受信エラーが発生した場合(未定義エラーを受信
した場合)に受信エラー(遊技機エラー)を表示する制
御を行なう。
【0313】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、有利状態となってから終了条件が成立する
までの有利状態期間を識別可能とする有利状態中信号を
出力可能であるため、1回の有利状態に対して可変入賞
球装置が第1の状態と第2の状態とに複数回変化して
も、1回の有利状態中信号しか出力されない。その結
果、有利状態中信号と有利状態となるための所定条件の
成立が1対1に対応するため、管理コンピュータのおい
ては、有利状態を発生させるため所定条件が成立した回
数を計数することができる。
【0314】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、有利状態中信号は、有利状態となってから
終了条件が成立するまでの有利状態期間中継続して出力
されるため、有利状態となっていた時間を把握すること
ができる。
【0315】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、以下の効果がある。本発明
よれば、有利状態中に可変入賞球装置への入賞数が所定
数となったこと、または、有利状態となってから所定期
間が経過したことのうち、いずれかが成立した場合に、
有利状態を終了させるとともに、特別遊技状態中におい
ては、特別遊技状態でない場合に対して、所定数を変更
することなく、所定期間のみを長くする制御を行なう。
そのため、有利状態が継続する所定時間が長くなった場
合においても、可変入賞球装置への入賞数が所定回数に
達すれば、可変入賞球装置を第1の状態から第2の状態
へ変化するように制御することができる。それにより、
第1の状態において過剰な回数の入賞が発生して、過剰
な景品遊技媒体の払出が生じることが防止される。
【0316】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、特別遊技状態中に前記有利状態となった場
合には、可変入賞球装置を断続的に複数回開放すること
が可能であるため、1回の有利状態が継続して行われる
場合に比べて遊技の面白味が増す。
【0317】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、特別遊技状態中に有利状態となった場合
に、可変入賞球装置への入賞数が所定数となった場合に
は、それ以後において、可変入賞球装置を開放すること
なく有利状態を終了することにより、所定回数の入賞数
が発生すれば可変入賞球装置が閉成された状態に変化す
るため、可変入賞球装置が開放された状態における過剰
な入賞による過剰な景品遊技媒体の払出が発生すること
を防止することができる。
【0318】請求項6に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、特
別遊技状態か否かに応じて、複数種類の可変表示時間の
うちから選択した可変表示時間を識別可能な指令信号
を、可変表示を開始するタイミングで、表示制御手段が
読取可能に1回のみ出力するため、表示制御手段の負担
が軽減される。
【0319】請求項7に関しては、請求項1〜請求項6
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、識
別情報を指定する指令信号を出力するため、可変表示手
段が識別情報として表示される図柄を制御することが可
能となる。
【0320】請求項8に関しては、請求項6または請求
項7に関する効果に加えて、遊技制御手段が、可変表示
を終了するタイミングで識別情報の確定表示を指令する
指令信号を出力するため、可変表示手段による可変表示
の停止時期を確実に制御することが可能となる。
【0321】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
6〜請求項8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
表示制御手段は指令信号の受信エラーが発生した場合に
受信エラーを表示する制御を行なうため、エラーが発生
していることを知覚することにより、エラーに対処する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機およびこれに対応して設置さ
れたカードユニットの正面図である。
【図2】 遊技盤の正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【図4】 普通電動役物14の開閉動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図5】 確率変動状態でない場合の普通電動役物14
の入賞個数と開閉動作との関係を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図6】 確率変動状態にある場合の普通電動役物14
の入賞個数と開閉動作との関係を説明するための第1の
タイミングチャートである。
【図7】 確率変動状態にある場合の普通電動役物14
の入賞個数と開閉動作との関係を説明するための第2の
タイミングチャートである。
【図8】 確率変動状態にある場合の普通電動役物14
の入賞個数と開閉動作との関係を説明するための第3の
タイミングチャートである。
【図9】 普通電動役物14が作動中における普通図柄
用可変表示器10の表示状態を示す図である。
【図10】 普通図柄用可変表示器10を普通電動役物
14の近傍に設けた例を示す図である。
【図11】 可変表示装置8の可変表示部9に普通図柄
表示領域を設けた例を示す図である。
【図12】 遊技制御に用いられる各種ランダムカウン
タを説明するための説明図である。
【図13】 特別図柄に関するランダムカウンタの抽出
値に基づいて大当りとするか否かを事前決定するための
処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】 普通図柄に関するランダムカウンタの抽出
値に基づいて当りとするか否かを事前決定するための処
理手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】 遊技制御のメイン処理と割込処理とを説明
するためのフローチャートである。
【図16】 特別図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図17】 特別図柄判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図18】 図柄変動設定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図19】 大当り開始処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図20】 大当り中処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図21】 大当り終了処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図22】 普通図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図23】 ゲートスイッチ通過処理を説明するための
フローチャートである。
【図24】 普通図柄通常処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図25】 普通図柄判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図26】 普通図柄変動処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図27】 普通図柄停止処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図28】 普通電動役物作動処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図29】 普通電動役物カウント処理を説明するため
のフローチャートである。
【図30】 普通電動役物開放パターン処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図31】 第2の実施の形態における遊技制御基板お
よびランプ制御基板における信号送受信部分を示すブロ
ック図である。
【図32】 ランプ制御コマンドを説明するための第1
の図である。
【図33】 第2の実施の形態における普通図柄の変動
コマンドと変動停止コマンドの出力タイミングとを説明
するためのタイミングチャートである。
【図34】 第2の実施の形態におけるランプ制御コマ
ンドを説明するための第2の図である。
【図35】 第3の実施の形態における普通図柄用の制
御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
【図36】 第4の実施の形態における普通図柄の表示
態様を説明するための説明図である。
【図37】 第4の実施の形態における普通図柄制御処
理2を説明するためのフローチャートである。
【図38】 第4の実施の形態における普通図柄制御処
理2を説明するためのフローチャートである。
【図39】 第5の実施の形態における普通図柄用ラン
プ部の各種変形例とランプパターンとを説明するための
説明図である。
【図40】 第5の実施の形態における普通図柄用ラン
プ部の各種変形例とランプパターンとを説明するための
説明図である。
【図41】 第5の実施の形態における普通図柄指定コ
マンドの構成を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 普通図柄用可変表示器、12 ゲートスイッチ、
14 普通電動役物、17 始動口スイッチ、31 主
基板(遊技制御基板)、40 表示制御基板。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と、遊
    技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞
    球装置を備え、 該可変入賞球装置を、断続的に複数回前記第1の状態と
    することが可能な有利状態にするとともに、所定の終了
    条件の成立により前記有利状態を終了する遊技機であっ
    て、 前記有利状態となってから前記終了条件が成立するまで
    の有利状態期間を識別可能とする有利状態中信号を出力
    可能である、ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記有利状態中信号は、前記有利状態と
    なってから前記終了条件が成立するまでの有利状態期間
    中継続して出力される、 ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記可変入賞球装置が前記有利状態にな
    りやすい特別遊技状態に制御可能な遊技機であって、 前記有利状態中に前記可変入賞球装置への入賞数が所定
    数となったこと、または、前記有利状態となってから所
    定期間が経過したことのうち、いずれかが成立した場合
    に、前記有利状態を終了させるとともに、 前記特別遊技状態中においては、前記特別遊技状態でな
    い場合に対して、前記所定数を変更することなく、前記
    所定期間のみを長くする制御を行なう、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記特別遊技状態中に前記有利状態とな
    った場合には、前記可変入賞球装置を断続的に複数回開
    放することが可能であることを特徴とする、請求項3に
    記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記特別遊技状態中に前記有利状態とな
    った場合に、前記可変入賞球装置への入賞数が前記所定
    数となった場合には、それ以後において、前記可変入賞
    球装置を開放することなく前記有利状態を終了すること
    を特徴とする、請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 可変表示を開始した後、識別情報を導出表示可能な可変
    表示装置と、 前記遊技制御手段が出力した指令信号に応じて前記可変
    表示装置を制御する表示制御手段を備え、 前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態か否かに応じ
    て、複数種類の可変表示時間のうちから選択した可変表
    示時間を識別可能な指令信号を、可変表示を開始するタ
    イミングで、前記表示制御手段が読取可能に1回のみ出
    力する、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技制御手段は、識別情報を指定す
    る指令信号を出力する、請求項1〜請求項6のいずれか
    に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技制御手段は、可変表示を終了す
    るタイミングで前記識別情報の確定表示を指令する指令
    信号を出力する、請求項6または請求項7に記載の遊技
    機。
  9. 【請求項9】 前記表示制御手段は、前記指令信号の受
    信エラーが発生した場合に受信エラーを表示する制御を
    行なう、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の遊技
    機。
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