JP2001309663A - インバータ発電装置 - Google Patents

インバータ発電装置

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JP2001309663A
JP2001309663A JP2000117950A JP2000117950A JP2001309663A JP 2001309663 A JP2001309663 A JP 2001309663A JP 2000117950 A JP2000117950 A JP 2000117950A JP 2000117950 A JP2000117950 A JP 2000117950A JP 2001309663 A JP2001309663 A JP 2001309663A
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Japan
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voltage
duty ratio
value
output voltage
circuit
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Withdrawn
Application number
JP2000117950A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Shimazaki
充由 島崎
Masanori Nakagawa
昌紀 中川
Yutaka Inaba
豊 稲葉
Kaoru Shinba
薫 榛葉
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源部が出力する直流電圧を検出する回路を設
けることなく、所望の大きさの交流出力電圧を得ること
ができるインバータ発電装置を提供する。 【解決手段】負荷接続端子5u,5v間に得る交流出力
電圧の波形を所望の波形とするために必要なインバータ
回路のスイッチ素子のオンオフ動作のデューティ比を基
準デューティ比Do として演算する。負荷接続端子5
u,5v間から検出した電圧の平均値を設定値に等しく
するために基準デューティ比Do に乗じる必要がある電
圧補正係数Kv を演算し、この補正係数Kv を基準デュ
ーティ比Doに乗じることにより実デューティ比Dを求
める。実デューティ比Dでインバータ回路2のスイッチ
素子をオンオフさせることにより、負荷接続端子間に所
望の大きさの正弦波交流電圧を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機を電源とし
て直流電圧を発生する電源部の出力をインバータ回路を
用いて一定の周波数を有する交流電圧に変換するインバ
ータ発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関等の原動機により駆動される交
流発電機を電源とする電源装置として、交流発電機の出
力を整流して得た直流電圧を、インバータ回路により所
定の波高値と周波数とを有する交流電圧に変換するよう
にしたインバータ発電装置が多く用いられている。
【0003】この種の発電装置は、例えば、図3に示し
たように、一定の直流電圧を出力する直流電源部1´
と、直流電源部1´が出力する直流電圧を交流電圧に変
換するインバータ回路2と、インバータ回路2を制御す
るコントローラ3´と、インバータ回路2の出力から高
調波成分を除去するフィルタ4と、フィルタ4の出力が
印加された負荷接続端子5u,5vと、負荷電流を検出
する負荷電流検出回路6と、負荷接続端子間の電圧を検
出する負荷電圧検出回路7とにより構成されている。
【0004】直流電源部1´は、一定の回転速度で回転
するように回転速度が制御される内燃機関E/Gと、内
燃機関E/Gにより駆動される交流発電機Gと、発電機
Gの出力を整流する制御整流回路CRと、制御整流回路
CRを制御する制御回路Regと、制御整流回路CRの
出力端子間に接続された電源コンデンサCdとからなっ
ている。
【0005】図示の交流発電機Gは、内燃機関等の原動
機により回転駆動される磁石回転子と、スター結線され
た3相の電機子コイルAu,Av,Awを有する固定子
とを備えた磁石発電機からなっていて、内燃機関E/G
の回転に同期して3相交流電圧を出力する。
【0006】制御整流回路CRは、サイリスタThu〜T
hwとダイオードDx 〜Dz とにより3相全波整流回路を
構成したものからなっていて、その3相の交流入力端子
に発電機Gの3相の出力端子が接続され、直流出力端子
間にコンデンサCdが接続されている。
【0007】サイリスタThu〜Thwを制御する制御回路
Regは、コンデンサCdの両端の電圧を検出する電圧
検知回路DVと、電圧検知回路DVの出力電圧を設定電
圧と比較する比較器CPと、電圧検知回路DVの出力電
圧を設定電圧に等しくするように、比較器CPの出力に
応じてサイリスタThu〜Thwに制御信号(トリガ信号)
を与える制御信号出力回路SCとからなっている。
【0008】交流発電機Gの出力を単に整流して直流電
圧を得るようにした直流電源部の出力電圧VD 対出力電
流ID 特性は、図4に示した曲線Po −Pr −Ps のよ
うな垂下特性になり、出力電圧VD は、出力電流の増大
に伴って低下していく。このような特性を有する直流電
源部の整流回路として上記のような制御整流回路CRを
用いて、その出力電圧を設定値VA に保つようにサイリ
スタThu〜Thwを制御すると、直流電源部1´の出力特
性は図4の曲線Po ´−Pr −Ps のようになり、出力
電流ID が0からIDmaxの範囲で出力電圧VD が一定値
VA に保たれる。
【0009】図3に示したインバータ回路2は、スイッ
チ素子Fu,Fv,Fx及びFyをブリッジ接続するこ
とにより、直流電源部1´から負荷に流れる電流の極性
を切換えるスイッチ回路を構成した周知のブリッジ形の
回路からなっている。図示の例では、スイッチ素子F
u,Fv,Fx及びFyがMOSFETからなってい
て、FET Fu,Fvのドレインが共通接続されると
ともに、FET Fx及びFyのソースが共通接続さ
れ、FET Fx,FyのドレインがそれぞれFETF
u,Fvのソースに接続されている。FET Fu,F
v,Fx及びFyのドレインソース間にはそれぞれ寄生
ダイオードDfu,Dfv,Dfx及びDfyが形成されてい
る。
【0010】インバータ回路2は、そのブリッジの対角
位置にあるスイッチFu,Fyがオン状態になる期間
と、Fv,Fxがオン状態になる期間とが交互に生じる
ように制御されて、直流電源部1´が出力する直流電圧
を交流電圧に変換する。
【0011】フィルタ4は、コイルL1 及びL2 とコン
デンサC1 及びC2 と抵抗R1 とからなる低域通過フィ
ルタで、インバータ回路2に含まれる高調波成分を除去
して出力電圧の波形を滑らかにする。
【0012】負荷電圧検出回路7は、演算増幅器OP1
と、負荷接続端子5u及び5vと演算増幅器OP1 の入
力端子との間に接続された抵抗Ru及びRvとからなっ
ていて、負荷接続端子間の電圧に比例した電圧を出力電
圧検出信号としてコントローラ3´に与える。
【0013】コントローラ3´は、CPU3aと、図示
しないROM,RAM、カウンタ,タイマ等を有するマ
イクロコンピュータと、CPU3aからの指令に応じて
インバータ回路のスイッチ素子Fu,Fv,Fx及びF
yにそれぞれ駆動信号(スイッチ素子をオン状態にする
信号)Su,Sv,Sx及びSyを与える駆動信号出力
回路3bと、負荷電流検出回路6の出力を入力として、
負荷電流の検出値を制限値と比較して、負荷電流の検出
値が制限値を超えているとき(過電流が検出されたと
き)にマイクロコンピュータ3aに過電流検出信号を与
える比較器3cと、負荷電圧検出回路7の出力をデジタ
ル信号に変換するA/D変換器3dとからなっている。
【0014】CPU3aは、インバータ回路のスイッチ
素子Fu,Fv,Fx及びFyをそれぞれ駆動する(オ
ン状態にする)ことを指令する駆動指令信号Su´,S
v´,Sx´及びSy´を所定のタイミングで駆動信号
出力回路3bに与える。
【0015】CPU3aはまた、インバータ回路2の動
作を許可する条件が成立しているときにENABLEの
状態(動作を許可することを指令する状態)になり、イ
ンバータ回路の動作を禁止する条件が成立した時にDI
SABLEの状態(動作を禁止することを指令する状
態)になるE/D信号(ENABLE/DISABLE
信号)を駆動信号出力回路3bに与える。駆動信号出力
回路3bは、CPU3aからENABLE信号が与えら
れている状態で駆動指令信号Su´,Sv´,Sx´及
びSy´が与えられたときにスイッチ素子(図示の例で
はFET)Fu,Fv,Fx及びFyのゲートにそれぞ
れ駆動信号Su,Sv,Sx及びSyを与える。
【0016】負荷接続端子5u,5v間には、コネクタ
8を介して適宜の負荷9が接続される。
【0017】CPU3aは、インバータ回路2のブリッ
ジの対角位置にあるスイッチ素子Fu,Fyをオン状態
にする期間と他の対角位置にあるスイッチ素子Fv,F
xをオン状態にする期間とを交互に生じさせて直流電源
部1の出力電圧を交流電圧に変換するべく、インバータ
回路のスイッチ素子をオン状態にすることを指令する駆
動指令信号Su´,Sy´及びSv´,Sx´を発生す
る。
【0018】CPU3aはまた、負荷接続端子間に得る
交流電圧の波形を所望の波形とするために、インバータ
回路の上段のスイッチ素子に駆動信号を与えることを指
令する駆動指令信号Su´,Sv´の少なくとも一方及
び下段のスイッチ素子に駆動信号を与えることを指令す
る駆動指令信号Sx´,Sy´のうちの少なくとも一方
を所定のデューティ比で断続する波形のPWM信号とし
て、該PWM信号を一定のPWM周期Δtで発生させ
る。これにより駆動信号Su,Syのうちの少なくとも
一方及び駆動信号Sv,Sxのうちの少なくとも一方を
所定のデューティ比で断続する波形として、インバータ
回路2から所望の波形の交流電圧をPWM変調した波形
の電圧を出力させる。
【0019】上記PWM信号は、Hレベル(高レベル)
とLレベル(低レベルまたは零レベル)との2つの状態
をとる2値信号である。PWM信号は、そのレベルがH
レベル及びLレベルのいずれか一方のレベルにある期間
スイッチ素子をオン状態にすることを指令し、そのレベ
ルが他方のレベルにある期間スイッチ素子をオフ状態に
することを指令する。以下の説明では、PWM信号がH
レベルにある期間が、スイッチ素子をオン状態に保つこ
とを指令する期間であるとする。
【0020】本明細書では、インバータ回路のスイッチ
素子がオン状態になる期間ΔtonがPWM周期Δtの長
さに対して占める割合Δton/Δtをスイッチ素子のオ
ンオフのデューティ比と呼ぶ。
【0021】CPU3aは、例えば、その内部に有する
カウンタが所定の数のクロックパルスを計数する毎にイ
ンバータ回路のスイッチ素子をオン状態にするスイッチ
タイミングを検出して、各スイッチタイミングが検出さ
れる毎に内部割込みをかけ、その内部割込み処理におい
てそのスイッチタイミングでオンオフ制御が行われるス
イッチ素子のオンオフのデューティ比を演算する。そし
て、演算したデューティ比に基づいて、PWM信号発生
用タイマにスイッチ素子のオン時間(スイッチ素子をオ
ン状態に保つ時間)をセットし、該タイマがオン時間の
計測を行っている間駆動指令信号を出力するポートの電
位をHレベルとして、インバータ回路の所定のスイッチ
素子をオン状態にすることを指令するPWM信号(駆動
指令信号)を発生する。
【0022】この場合、負荷接続端子間に得る交流出力
電圧の周期をTとし、PWM周期をΔtとすると、CP
U3aは、交流出力電圧の1サイクル当り、T/Δt回
内部割込みをかける。
【0023】交流出力電圧の波形を正弦波形とする場
合、n番目(nは0からT/Δtまでの値をとる正の整
数)のスイッチタイミングでオンオフ制御されるスイッ
チ素子のオンオフの基準デューティ比Do は下記の式に
より与えられる。
【0024】 Do =sin (2πnΔt/T) …(1) ここで、n=0は交流出力電圧が負の半波から正の半波
に移行する際に生じる零点に対応している。
【0025】図5は、負荷接続端子間に正弦波形の交流
電圧を得る場合のスイッチタイミングt0 ,t1 ,…,
tq (q=T/Δt)と、(1)式により与えられる各
スイッチタイミングにおける基準デューティ比Do との
関係を示したものである。同図においてaは負荷接続端
子間に得ようとする正弦波形の交流出力電圧、ΔtはP
WM周期、VA は交流出力電圧aの波高値、Vavは交流
出力電圧aの平均値、Tは交流出力電圧の周期である。
図5に示すように、PWM信号のデューティ比は正弦波
交流出力電圧aの瞬時値の変化に伴って時間Δt毎に変
化する。インバータ回路2からは1サイクルの正弦波交
流電圧をn個に分割してPWM変調した波形を有する交
流電圧が出力される。
【0026】図6は正弦波交流電圧aと、該交流電圧a
をPWM変調した電圧a´の波形とを示している。PW
M変調された交流電圧a´をフィルタ4に通すことによ
り、高調波成分を除去して負荷接続端子5u,5v間に
滑らかな正弦波形の出力電圧aを得ることができる。
【0027】インバータ回路2から図6に示すようなP
WM変調された交流電圧a´を得る場合、インバータ回
路2のスイッチ素子Fu,Fv,Fx及びFyは、例え
ば図7に示すスイッチパターンでオンオフ制御される。
この例では、正弦波交流電圧の正の半波の期間スイッチ
素子Fuがオン状態に保持され、スイッチ素子Fuがオ
ン状態に保持されている間、該スイッチ素子Fuの対角
位置にあるスイッチ素子Fyが所定のデューティでオン
オフさせられる。このときオン状態に保持されるスイッ
チ素子Fuと同じアームにあるスイッチ素子Fxはオフ
状態に保持され、オンオフ制御されるスイッチ素子Fy
と同じアームにあるスイッチ素子Fvはスイッチ素子F
yのオンオフ動作のパターンを反転させたパターンでオ
ンオフさせられる。また正弦波交流電圧の負の半波の期
間においては、スイッチ素子Fvがオン状態に保持さ
れ、該スイッチ素子Fvの対角位置にあるスイッチ素子
Fxが所定のデューティでオンオフさせられる。このと
きスイッチ素子Fvと同じアームにあるスイッチ素子F
yはオフ状態に保持され、オンオフ制御されるスイッチ
素子Fxと同じアームにあるスイッチ素子Fuはスイッ
チ素子Fxのオンオフ動作のパターンを反転させたパタ
ーンでオンオフさせられる。インバータ回路2は、同じ
アームのスイッチ素子が同時にオン状態になって電源が
短絡される状態が生じることがないように制御される。
【0028】上記のように、図7に示した例では、対角
位置にあるスイッチ素子のうち各アームの下段に位置す
るスイッチ素子をPWM信号によりオンオフ制御してい
る。各アームの下段のスイッチ素子(例えばFx)をP
WM信号によりオンオフ制御する際には、同じアームの
上段スイッチ素子(例えばFu)はオフ状態に保持して
もよいが、図7に示した例では、各アームの下段のスイ
ッチ素子をオンオフ制御する際に同じアームの上段のス
イッチ素子を下段のスイッチ素子のオンオフ動作パター
ンを反転させたパターンでオンオフさせている。このよ
うにすると、各アームの下段のスイッチ素子がオン状態
になった期間にフィルタ4のコンデンサに蓄積された電
荷を各アームの上段のスイッチ素子がオン状態になった
ときに逃すことができるため、負荷接続端子間に得られ
る交流電圧の波形をより正確に正弦波に近付けることが
できる。
【0029】上記のインバータ発電装置では、PWM信
号の周波数を高くすればする程交流電圧の1サイクルの
間にかかる割込みの回数が多くなって、出力電圧の波形
がより正弦波に近い滑らかな波形となる。しかしなが
ら、スイッチ素子のターンオン時間やターンオフ時間等
に起因して、コントローラ3´のCPU3aがPWM信
号を発生してからスイッチ素子が実際に動作するまでに
要する遅延時間や、CPUの性能(内部処理時間等)を
考慮してPWM信号の周波数を決定する必要があるた
め、PWM信号の周波数を無限に高くすることはできな
い。通常は、PWM信号の周波数が10KHz程度に設
定され、このPWM信号の周波数に応じてフィルタ4の
コイルL1 ,L2 、コンデンサC1 ,C2 及び抵抗R1
の定数が決定される。
【0030】コントローラ3´のCPU3aは、負荷電
圧検出回路7とA/D変換器3dとを通して負荷接続端
子5u,5v間の電圧の瞬時値を示す瞬時データAN0
を読み込む。
【0031】CPU3aは、上記のようにして読み込ん
だ実際の交流電圧の瞬時値を負荷接続端子間に得ようと
する交流電圧の所望の瞬時値(マイクロコンピュータの
ROMに記憶されている。)と比較して、実際の交流電
圧の瞬時値と所望の瞬時値との偏差を零にするように各
スイッチタイミングにおけるスイッチ素子のオンオフの
デューティ比を修正する。これにより、負荷接続端子間
に所望の瞬時値を有する正弦波形の交流出力電圧を得
る。
【0032】CPU3aはまた、負荷電流が許容値を超
えて、負荷電流検出回路6の出力信号の大きさが制限値
を超えたときに駆動信号出力回路3bに与えるE/D信
号(ENABLE/DISABLE信号)をDISAB
LEにする。このとき駆動信号出力回路3bは、インバ
ータ回路2の各スイッチ素子への駆動信号の供給を停止
して、インバータ回路2の動作を停止させ、インバータ
回路のスイッチ素子が過電流により破壊するのを防止す
る。
【0033】図3に示した従来のインバータ発電装置の
交流出力電圧Va(平均値)と負荷電流Ia(平均値)
との関係を与える特性は図8のようになる。交流出力電
圧Vaは無負荷時にVaoを示し、負荷電流が流れると僅
かに低下するが、負荷電流がIamaxに達するまでの間
は、交流出力電圧Vaがほぼ一定に保たれる。負荷電流
がIamaxを超えると、直流電源部1´の出力電流が図4
のIDmaxを超えて直流電源部1´の出力電圧が大きく低
下するため、コントローラ3´では制御仕切れなくなっ
て交流出力電圧Vaが低下し、その正弦波形を維持する
ことができなくなる。
【0034】図9は、直流電源部1´の出力電圧と負荷
接続端子間に得られる交流出力電圧の波形との関係を示
したもので、同図の曲線イは直流電源部1´の出力電圧
が適正なとき(所望の交流出力電圧の波高値にほぼ等し
いとき)の波形を示している。また図9の曲線ロ及びハ
はそれぞれ直流電源部1´の出力電圧が適正な値よりも
低いとき、及び高いときの波形を示している。
【0035】図3に示した従来のインバータ発電装置の
ように、負荷接続端子間の電圧をコントローラ3´にフ
ィードバックして、デューティ比を修正することにより
負荷接続端子間に所望の大きさを有する交流電圧を得る
ようにした場合には、直流電源部1´の出力電圧の変動
に対して、交流出力電圧の波形を維持することが難し
く、直流電源部1´の出力電圧が必要とする交流出力電
圧の波高値を下回る状態が生じたとき、及び直流電源部
1´の出力電圧が必要とする交流出力電圧の波高値を超
える状態が生じたときに、交流出力電圧の波形が歪むと
いう問題があった。 そこで、本発明者は先に、インバ
ータ回路のスイッチ素子のオンオフのデューティ比を直
流電源部1´の出力電圧に対して補正することを提案し
た。既提案の発明では、直流電源部1´の出力電圧VD
と負荷接続端子間に得る交流出力電圧の所望の波高値V
A とから補正係数Kv =VA /VD を演算して、この補
正係数Kv と基準デューティ比Do との積Kv ×Do を
実デューティ比Dとし、この実デューティ比Dでインバ
ータ回路のスイッチ素子をオンオフさせることにより、
所望の波高値VA を有する交流出力電圧を得るようにし
た。
【0036】このように、インバータ回路のスイッチ素
子のオンオフのデューティ比を直流電源部の出力電圧V
D に対して補正するようにすると、直流電源部の出力電
圧が変化しても負荷接続端子間に得られる交流出力電圧
の波高値を設定値に保つことができるため、直流電源部
の出力電圧を特に制御しなくても負荷接続端子間に所望
の波高値を有する交流出力電圧を得ることができ、交流
出力電圧の波形歪みを許容範囲に抑えることができる直
流電源部の出力電圧の変動範囲を従来よりも広くとるこ
とができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、既提案
のインバータ発電装置では、電源部4の出力電圧のVD
と負荷接続端子間に得る正弦波交流電圧の所望の波高値
VA とにより補正係数Kv を演算していたが、負荷に流
れる電流によっては、補正係数Kv を正確に決めること
ができなくなって、負荷接続端子間に負荷が接続されて
いるときの交流出力電圧Va と、無負荷時の交流出力電
圧Va0との間の差ΔVa (図8参照)が大きくなるおそ
れがある。
【0038】また既提案のインバータ発電装置では、電
圧補正係数を求めるために直流電源部の出力電圧を検出
する直流電圧検出回路を必要とするため、その分回路構
成が複雑になり、コストが高くなるのは避けられない。
【0039】本発明の目的は、負荷時の出力電圧と無負
荷時の出力電圧との間に大きな差が生じるのを防ぐこと
ができるようにしたインバータ発電装置を提供すること
にある。
【0040】本発明の他の目的は、直流電源部が出力す
る直流電圧を検出する回路を省略することができるよう
にしたインバータ発電装置を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明が対象とするイン
バータ発電装置は、発電機を電源として直流電圧を出力
する直流電源部と、2m個(mは2以上の整数)のスイ
ッチ素子をブリッジ接続して構成したスイッチ回路を有
するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力から
高調波成分を除去するフィルタと、該フィルタの出力が
印加される負荷接続端子と、前記負荷接続端子間に所望
の波形の交流出力電圧を得るようにインバータ回路のス
イッチ素子を所定のデューティ比でオンオフ駆動するコ
ントローラとを備えたものである。
【0042】本発明においては、上記コントローラを、
インバータ回路からフィルタを通して得られる交流出力
電圧の波形を所望の波形とするために必要なスイッチ素
子のオンオフのデューティ比を基準デューティ比Do と
して演算する基準デューティ比演算手段と、負荷接続端
子間に得られる交流出力電圧を予め定めたサンプリング
タイミング毎に検出する負荷電圧検出手段と、負荷接続
端子間に得られる交流電圧の1/α周期またはα周期
(αは1以上の正の整数)の期間に負荷電圧検出回路が
検出する出力電圧の累積値が反映された値を設定値に等
しくするために基準デューティ比Do に乗じる必要があ
る補正係数Kv を演算する補正係数演算手段と、補正係
数演算手段により演算された補正係数Kv を基準デュー
ティ比Doに乗じて各スイッチタイミングにおけるスイ
ッチ素子の実デューティ比D=Do×Kv を演算する実
デューティ比演算手段と、実デューティ比Dでスイッチ
回路のスイッチ素子をオンオフさせるようにインバータ
回路の各スイッチ素子に駆動信号を与える駆動信号供給
手段とを備えた構成とする。
【0043】上記のように、負荷接続端子間に得る交流
電圧の波形との関係で切りの良い期間(交流電圧の1/
4周期、1/2周期、1周期、2周期、3周期などの期
間)に負荷電圧検出回路が各サンプリングタイミングで
検出する出力電圧の累積値が反映された値(累積値、平
均値、実効値、実効値の二乗等)を設定値に等しくする
ために必要な電圧補正係数Kv を演算して、該補正係数
Kv を用いて各スイッチタイミングにおけるスイッチ素
子のオンオフ動作のデューティ比を演算するようにする
と、直流電源部の出力電圧を検出することなく、負荷接
続端子間に所定の波高値の交流電圧を得ることができ
る。従って、既提案の装置で必要とした直流電圧検出回
路を省略して回路構成の簡素化を図り、コストの低減を
図ることができる。
【0044】また上記のように構成すると、負荷電流の
大きさの如何に係わりなく常に出力電圧の検出値の累積
値が反映された値が所定の値になるようにインバータ回
路のスイッチ素子のオンオフ動作のデューティ比が制御
されるため、負荷時の出力電圧(平均値または実効値)
と無負荷時の出力電圧との間に大きな差が生じるのを防
ぐことができる。
【0045】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が対象とするイン
バータ発電装置の構成例を示したもので、同図におい
て、1は直流電源部、2はインバータ回路、3はインバ
ータ回路2を制御するコントローラ、4はインバータ回
路から得られる交流電圧から高調波成分を除去するフィ
ルタ、5u,5vは負荷接続端子、6は負荷電流検出回
路、7は負荷電圧検出回路である。
【0046】図1に示した発電装置で用いる直流電源部
1は、内燃機関E/Gと、該内燃機関により駆動される
磁石発電機Gと、ダイオードDu 〜Dw とDx 〜Dz と
をブリッジ接続して構成した公知の全波整流器Rec
と、整流器Recの出力端子間に接続された電源コンデ
ンサCdとからなっている。
【0047】このように、直流電源部1は、サイリスタ
を含まないダイオードブリッジ形の全波整流器Recを
用いて発電機Gの出力を整流するように構成されている
ため、発電機Gの交流出力を整流して得た直流電圧VD
がそのまま直流電源部1から出力され、直流電源部1の
出力電圧VD 対出力電流ID 特性は図2に示すようにな
る。
【0048】コントローラ3は、CPU3aを有するマ
イクロコンピュータと、CPU3aから与えられる指令
に応じてインバータ回路2のスイッチ素子に駆動信号を
与える駆動信号出力回路3bと、負荷電流検出回路6か
ら与えられる負荷電流検出信号の大きさを設定値と比較
して、負荷電流検出信号の大きさが設定値を超えたとき
に過電流検出信号を発生する比較器3cと、負荷電圧検
出回路7から与えられる出力電圧検出信号をデジタル信
号に変換してCPU3aに与えるA/D変換器3dとを
備えている。
【0049】その他、インバータ回路2、フィルタ4、
負荷電圧検出回路7等の構成は図3に示した従来の発電
装置と同様である。
【0050】コントローラのCPU3aは、マイクロコ
ンピュータ内に設けられたPWM周期検出用カウンタ
が、PWM周期Δtに相当する所定個数のクロックパル
スを計数する毎にスイッチタイミングを検出する。CP
U3aは、各スイッチタイミングをサンプリングタイミ
ングとして、負荷接続端子5u,5v間の電圧の瞬時値
を示す瞬時データAN0を負荷電圧検出回路7とA/D
変換器3dとを通して読み込む。
【0051】CPU3aは、n番目(nは0からT/Δ
tまでの値をとる正の整数)のスイッチタイミングが検
出される毎に、前記(1)式で与えられる基準デューテ
ィ比Do を演算する。この基準デューティ比Do は、
(1)式を用いて実際に演算してもよく、予めROMに
記憶させた基準デューティ比演算用マップ(nとDO と
の間の関係をテーブルの形で記憶したマップ)から読み
出したデータに補間演算を施す等の方法(マップ演算)
により行っても良い。このようにして基準デューティ比
Do を演算する過程により基準デューティ比演算手段が
実現される。
【0052】CPU3aはまた、負荷接続端子間に得る
正弦波交流電圧の1周期の期間に負荷電圧検出回路7が
各サンプリングタイミングで検出する交流出力電圧の瞬
時値Vavn の累積値ΣVavn を、サンプリング回数n=
T/Δtで割ることにより、負荷接続端子間に得られる
交流電圧の1周期の平均値Vavを演算する。この平均値
Vavは下記の式により与えられる。
【0053】 Vav=ΣVavn /(T/Δt) …(2) ここでΣVavn は、n=0からT/Δtまでの各サンプ
リングタイミングで検出された出力電圧の瞬時値Vavn
を順次積算することを意味する。
【0054】CPU3aは、上記出力電圧の平均値Vav
を予め定めた設定値に等しくするために基準デューティ
比Do に乗じる必要がある電圧補正係数Kv を演算す
る。マイクロコンピュータ内のROMには、出力電圧の
平均値Vavと上記電圧補正係数Kv との関係を与える補
正係数演算用2次元マップが記憶されている。CPU3
aは、上記平均値Vavを演算する毎にこのマップを用い
て電圧補正係数Kv を演算する。この電圧補正係数Kv
を演算する過程により補正係数演算手段が実現される。
【0055】CPU3aは、上記のようにして求めた電
圧補正係数Kv を基準デューティ比Do に乗じて実デュ
ーティ比D=Do ×Kv を演算し、この実デューティ比
Dでインバータ回路のスイッチ素子をオンオフさせるよ
うに駆動信号出力回路3bに駆動指令信号Su´,Sv
´,Sx´及びSy´を与える。
【0056】駆動信号出力回路3bは、CPU3aから
駆動指令信号が与えられているインバータ回路2のスイ
ッチ素子に駆動信号を与えて、インバータ回路2から正
弦波交流電圧をPWM変調した波形の交流電圧を出力さ
せる。
【0057】図1の発電装置では、演算された実デュー
ティ比と予め定められたスイッチパターンでCPU3a
が駆動指令信号を発生する過程と、該駆動指令信号に応
じてインバータ回路2に駆動信号を与える駆動信号出力
回路3bとにより、駆動信号供給手段が実現される。
【0058】上記のように、負荷接続端子間に得る正弦
波交流電圧の平均値を求めて、該平均値を設定値に等し
くするために基準デューティ比Do に乗じる必要がある
電圧補正係数Kv を演算し、該補正係数Kv を用いて次
のスイッチタイミングにおけるスイッチ素子のオンオフ
動作のデューティ比を演算するようにすると、電源部1
の出力電圧を検出することなく、負荷接続端子間に所定
の平均値を有する交流電圧を得ることができる。従っ
て、既提案のインバータ発電装置で必要とした直流電圧
検出回路を省略して回路構成の簡素化を図り、コストの
低減を図ることができる。
【0059】また上記のように構成すると、常に交流出
力電圧の瞬時値の検出値の累積値が所定の値になるよう
にインバータ回路のスイッチ素子のオンオフ動作のデュ
ーティ比が制御されるため、負荷時の出力電圧(平均値
または実効値)と無負荷時の出力電圧との間に大きな差
が生じるのを防ぐことができ、負荷電流の変化に伴う電
圧変動率を小さくすることができる。
【0060】上記の例では、交流出力電圧の1周期の期
間に亘って出力電圧の平均値を求めたが、交流出力電圧
の波形との関係で切りの良い期間、例えば、交流出力電
圧の1/4周期、1/2周期、1周期、2周期、3周期
等の期間に亘って交流出力電圧の平均値を求めて、該平
均値を設定値に等しくするために基準デューティ比Do
に乗じる必要がある電圧補正係数Kv を演算するように
してもよい。
【0061】また電圧補正係数Kv は、必ずしも交流出
力電圧の平均値を設定値に等しくするために必要な値と
する必要はなく、実効値Vrms や実効値の二乗あるいは
出力電圧の瞬時値のサンプリング値Vavn の累積値ΣV
avn を設定値に等しくするために必要な値にするように
しても良い。
【0062】交流出力電圧の実効値Vrms は下記の式に
より演算される。
【0063】 Vrms ={(Δt/T)Σ(Vav)21/2 …(3) 要するに、本発明でCPUが実現する補正係数演算手段
は、負荷接続端子5u,5v間に得る正弦波交流電圧の
波形との関係で切りが良い期間[正弦波交流電圧の1/
α周期またはα周期(mは1以上の正の整数)の期間]
に負荷電圧検出回路7が各サンプリングタイミング(イ
ンバータ回路のスイッチ素子のスイッチタイミング)で
検出する出力電圧の累積値ΣVavが反映された値(累積
値そのもの、平均値、実効値または実効値の二乗等)を
設定値に等しくするために基準デューティ比Do に乗じ
る必要がある補正係数Kv を演算するものであれば良
い。
【0064】即ち、本発明においては、電圧補正係数K
v を演算するために用いるマップとして、交流出力電圧
の平均値と電圧補正係数Kv との関係を与えるマップ、
交流出力電圧の実効値と電圧補正係数Kv との関係を与
えるマップ、交流出力電圧の実効値の二乗と電圧補正係
数Kv との関係を与えるマップ、交流出力電圧の瞬時値
のサンプリング値の累積値ΣVavと電圧補正係数Kv と
の関係を与えるマップのいずれを用いてもよい。
【0065】上記の例では、インバータ回路のスイッチ
素子としてFETを用いているが、該スイッチ素子はオ
ンオフ制御が可能なものであればよく、バイポーラトラ
ンジスタや、IGBT(絶縁ゲート形バイポーラトラン
ジスタ)等のスイッチ素子を用いてインバータ回路を構
成してもよい。
【0066】上記の説明では、PWM周期Δt毎に到来
するスイッチタイミングでインバータ回路のスイッチ素
子をオン状態にするとした。このようなタイミングでイ
ンバータ回路のスイッチ素子をオンオフ制御する場合、
スイッチ素子の動作を示すタイミングチャートは図10
の(A)のようになる。
【0067】しかしながら、本発明はこのようなタイミ
ングでスイッチ素子をオンオフ駆動する場合に限定され
るものではなく、例えば、図10(B)に示すようにP
WM周期毎に到来するタイミングでインバータ回路のス
イッチ素子がオフ状態になるように制御するようにして
もよく、図10(C)に示すように、PWM周期Δt毎
に到来するタイミングがスイッチ素子のオン期間の中心
に一致するように制御するようにしてもよい。この場合
もスイッチ素子のオンオフのデューティ比はΔton/Δ
tとなる。
【0068】また図10(D)に示すように、PWM周
期ΔがΔt1 ,Δt2 ,…Δti ,…のように変化する
場合にも本発明を適用することができる。この場合、コ
ントローラは、スイッチ素子のオンオフのデューティ比
Δton1 /Δt1 ,Δton2/Δt2 ,…,Δtoni /
Δti ,…のそれぞれに補正をかけることになる。
【0069】上記の例では、負荷接続端子間に得る交流
電圧の波形を正弦波形としたが、鋸歯状波(三角波)
や、矩形波状の交流電圧を得る場合にも本発明を適用す
ることができる。
【0070】上記の例では、マイクロコンピュータを用
いて、インバータ回路のスイッチ素子のオンオフ制御を
デジタル的に行っているが、アナログ回路を用いてイン
バータ回路のスイッチ素子を所定のデューティ比でオン
オフ制御する場合にも本発明を適用することができる。
【0071】上記の例では、インバータ回路のスイッチ
素子としてFETを用いているが、該スイッチ素子はオ
ンオフ制御が可能なものであればよく、バイポーラトラ
ンジスタや、IGBT(絶縁ゲート形バイポーラトラン
ジスタ)等のスイッチ素子を用いてインバータ回路を構
成してもよい。上記の例では、単相交流出力を得るよう
にインバータ回路2を構成しているが、3相交流出力を
得るインバータ回路を用いる場合にも本発明を適用する
ことができる。周知のように、3相交流出力を得るイン
バータ発電装置では、スイッチ素子を3相ブリッジ接続
した構成を有するスイッチ回路を備えたインバータ回路
が用いられる。一般に本発明は、2m個(mは2以上の
整数)のスイッチ素子をブリッジ接続して構成したスイ
ッチ回路を有して該スイッチ回路のスイッチ素子を所定
の順序でオンオフさせることにより直流電源部が出力す
る直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路を用い
るインバータ発電装置に適用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、負荷接
続端子間に得る交流電圧の波形との関係で切りの良い期
間(交流電圧の1/4周期、1/2周期、1周期、2周
期、3周期などの期間)に負荷電圧検出回路が各サンプ
リングタイミングで検出する出力電圧の累積値が反映さ
れた値(累積値、平均値、実効値、実効値の二乗等)を
設定値に等しくするために必要な電圧補正係数Kv を演
算して、該補正係数Kvを用いてインバータ回路のスイ
ッチ素子のオンオフ動作のデューティ比を演算するよう
にしたので、直流電源部の出力電圧を検出することな
く、負荷接続端子間に所定の波高値の交流電圧を得るこ
とができる。従って、従来既提案のインバータ発電装置
で必要とした直流電圧検出回路を省略して回路構成の簡
素化を図り、コストの低減を図ることができる。
【0073】また本発明によれば、常に出力電圧の検出
値の累積値が反映された値が所定の値になるようにイン
バータ回路のスイッチ素子のオンオフ動作のデューティ
比が制御されるため、負荷時の出力電圧(平均値または
実効値)と無負荷時の出力電圧との間に大きな差が生じ
るのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインバータ発電装置の構成例を
示した回路図である。
【図2】図1に示した発電装置の直流電源部の直流出力
電圧対出力電流特性の一例を示した線図である。
【図3】従来のインバータ発電装置の構成を示した回路
図である。
【図4】従来のインバータ発電装置の直流電源部の出力
電圧対出力電流特性を示した線図である。
【図5】本発明が対象とする発電装置において、基準電
圧を正弦波形とする場合の内部割込みタイミングとPW
M信号のデューティ比との関係を示した波形図である。
【図6】インバータ発電装置のインバータ回路から得ら
れる交流電圧の波形の一例を示した波形図である。
【図7】本発明が対象とするインバータ発電装置のイン
バータ回路のスイッチ素子のオンオフパターンの一例を
示したタイミングチャートである。
【図8】図3に示したインバータ発電装置における直流
電源部の出力電圧対出力電流特性を示した線図である。
【図9】本発明が対象とするインバータ発電装置の交流
出力電圧の波形と直流電源部の出力電圧の大きさとの関
係を示した波形図である。
【図10】インバータ回路のスイッチ素子をオンオフ駆
動するタイミングの種々の変形例を示したタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1…直流電源部、2…インバータ回路、3…コントロー
ラ、4…フィルタ、5u,5v…負荷接続端子、6…負
荷電流検出回路、7…負荷電圧検出回路、8…コネク
タ、9…負荷、E/G…内燃機関、G…交流発電機、R
ec…整流器、Fu,Fv,Fx,Fy…スイッチ素子
(MOSFET)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 豊 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 (72)発明者 榛葉 薫 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 5H007 BB05 CA02 CB04 CB05 CC03 CC12 DA03 DA06 DB01 DB05 DB12 DC02 DC04 DC05 EA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機を電源として直流電圧を出力する
    直流電源部と、2m個(mは2以上の整数)のスイッチ
    素子をブリッジ接続して構成したスイッチ回路を有する
    インバータ回路と、前記インバータ回路の出力から高調
    波成分を除去するフィルタと、前記フィルタの出力が印
    加される負荷接続端子と、前記負荷接続端子間に所望の
    波形の交流出力電圧を得るように前記インバータ回路の
    スイッチ素子を所定のデューティ比でオンオフ駆動する
    コントローラとを備えたインバータ発電装置において、 前記コントローラは、前記インバータ回路から前記フィ
    ルタを通して得られる交流出力電圧の波形を所望の波形
    とするために必要な前記スイッチ素子のオンオフのデュ
    ーティ比を基準デューティ比Do として演算する基準デ
    ューティ比演算手段と、 前記負荷接続端子間に得られる交流出力電圧を予め定め
    たサンプリングタイミング毎に検出する負荷電圧検出手
    段と、 前記負荷接続端子間に得られる交流電圧の1/α周期ま
    たはα周期(αは1以上の正の整数)の期間に前記負荷
    電圧検出回路が検出する出力電圧の累積値が反映された
    値を設定値に等しくするために前記基準デューティ比D
    o に乗じる必要がある補正係数Kv を演算する補正係数
    演算手段と、 前記補正係数演算手段により演算された補正係数Kv を
    前記基準デューティ比Do に乗じて各スイッチタイミン
    グにおけるスイッチ素子の実デューティ比D=Do ×K
    v を演算する実デューティ比演算手段と、 前記実デューティ比Dで前記スイッチ回路のスイッチ素
    子をオンオフさせるように前記インバータ回路の各スイ
    ッチ素子に駆動信号を与える駆動信号供給手段とを具備
    したことを特徴とするインバータ発電装置。
  2. 【請求項2】 前記累積値から求めた前記交流電圧の平
    均値、実効値、実効値の二乗または前記累積値そのもの
    を前記累積値が反映された値として用いる請求項1に記
    載のインバータ発電装置。
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