JP2001309445A

JP2001309445A - ネットワーク接続自動切り替えシステム

Info

Publication number: JP2001309445A
Application number: JP2000126173A
Authority: JP
Inventors: Michiaki Mukai; 理朗向井
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2000-04-26
Filing date: 2000-04-26
Publication date: 2001-11-02

Abstract

(57)【要約】【課題】端末装置が移動中であっても、あるいは移動
先にあっても、自動的に最適なネットワーク接続手段を
選択、設定できる、ユーザにとって利便性の高いネット
ワーク接続自動切り替えシステムを実現すること。【解決手段】複数のネットワーク接続手段を有する端
末装置のためのネットワーク自動切り替えシステムにお
いて、位置検出手段と、移動速度検出手段と、接続情報
を格納したデータベースと、前記位置検出手段から得ら
れる前記端末装置の位置情報、前記移動速度検出手段か
ら得られる前記端末装置の移動速度情報、前記データベ
ースに格納された接続情報に基づき、前記ネットワーク
接続手段を自動的に切り替える切り替え制御手段とを、
有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動可能な端末装
置のためのネットワーク自動切り替えシステムに係り、
特に例えば、端末装置のおかれた状況に応じて、端末装
置をＬＡＮ、電話網などの適宜のネットワークに自動的
に切り替えて接続するようにした技術に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、携帯電話、ＰＨＳ、無線ＬＡＮ
などに代表される無線通信システムでは、端末装置で通
信を行う際にネットワークへの接続手段が複数ある場合
には、接続手段をマニュアル操作で切り替えることが必
要であった。

【０００３】例えば、特開平９−１３０４０５号公報に
記載の「統合無線通信システムと通信方法」において
は、データ端末間のデータ転送には無線ＬＡＮを用い、
高速データ転送にはインターネット通信網を用いるな
ど、目的別の伝送経路を選択できるようにしているが、
端末装置の移動中や、移動先においては、その都度接続
するネットワークの設定をユーザが行う必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、目的
別にネットワーク接続手段を選択するようにした技術は
存在するが、端末装置が移動中であっても、あるいは移
動先にあっても、最適なネットワーク手段を選択してネ
ットワークに自動的に接続し、インターネットサービス
などを享受できるようにした技術は見あたらない。

【０００５】本発明の目的は、端末装置が移動中であっ
ても、あるいは移動先にあっても、自動的に最適なネッ
トワーク接続手段を選択、設定できる、ユーザにとって
利便性の高いネットワーク接続自動切り替えシステムを
実現することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数のネットワーク接続手段を有する端末装
置のためのネットワーク自動切り替えシステムにおい
て、位置検出手段と、移動速度検出手段と、接続情報を
格納したデータベースと、前記位置検出手段から得られ
る前記端末装置の位置情報、前記移動速度検出手段から
得られる前記端末装置の移動速度情報、前記データベー
スに格納された接続情報に基づき、前記ネットワーク接
続手段を自動的に切り替える切り替え制御手段とを、有
するものとして構成される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図１は、本発明の１実施形態に係
るネットワーク自動切り替えシステムの構成を示すブロ
ック図である。

【０００８】図１において、１は、例えば持ち運び可能
な携帯情報端末あるいは車等の乗り物に搭載して使用す
ることが可能な情報端末などからなる移動可能な端末装
置、２はシステム全体の統括制御を司るＣＰＵ、３はワ
ーク用などに使用されるメモリー、４は各種の情報が表
示可能なモニター、５は通信制御部、６は切り替えスイ
ッチ部、７はネットワーク接続手段群、８は無線ＬＡＮ
用接続部、９は有線ＬＡＮ用接続部、１０はＰＨＳ用モ
デム部、１１は携帯電話用モデム部、１２は公衆回線用
モデム部、１３はＩＳＤＮ用接続部、１４は端末装置１
の現在位置を検出する位置検出手段、１５は端末装置１
の現在の移動速度を検出する移動速度検出手段、１６
は、端末装置１のおかれた状況に応じたネットワーク接
続手段を選択するため接続ルールや、ドメインなどのネ
ットワーク接続に必要な情報（パラメータ）などからな
る接続情報を格納したデータベースである。

【０００９】位置検出手段１４は、例えば、ＧＰＳ装置
や、ＰＨＳによる位置検出提供サービスによって実現さ
れ、移動速度検出手段１５は、例えば、位置検出手段１
４からの周期的な検出情報を用いる速度演算手段によっ
て実現される。

【００１０】ここで、図１に示した例では、位置検出手
段１４、移動速度検出手段１５を端末装置１に内蔵して
いるが、これらは端末装置１に外付けで接続してもよ
く、あるいは、端末装置１が車に搭載される場合、車に
予め装備されたカーナビゲーション装置の位置検出、速
度検出機能を借用するようにしても差し支えない。ま
た、データベース１６も、端末装置１に着脱自在に装着
されるメモリーカードに代替することが可能である。

【００１１】図１に示す構成において、ＣＰＵ２が、ユ
ーザによるネットワークへの接続指令を受けると、ある
いは、ネットワークの切断を検知すると、あるいは、ネ
ットワークとの信号伝送品位が劣化したことを検知する
と、ＣＰＵ２は、図２に示すフローにしたがって、例え
ば、インターネットサービスを受けるためネットワーク
への接続を自動的に行う。

【００１２】図２の処理フローについて説明する。ま
ず、ステップＳ１において、位置検出手段１４より現在
の位置情報を取得し、ステップＳ２において、移動速度
検出手段１５より現在の速度情報を取得する。次に、ス
テップＳ３において、位置情報と速度情報に基づき、デ
ータベース１６の内容を検索して、ドメイン等のネット
ワーク接続に必要な情報（パラメータ）を取得して、ス
テップＳ４において、取得したパラメータに対応するネ
ットワーク接続手段を択一選択するとともに、ネットワ
ーク接続に必要なパラメータをセットし、ネットワーク
（インターネット）への接続をはかる。そして、ステッ
プＳ５において接続が完了すれば、図２の処理フローを
終了し、接続できなければステップＳ３に戻って、次の
ネットワーク接続手段の候補を検索する。

【００１３】上記のネットワーク接続手段の選択手法に
ついて説明する。図３は、データベース１６に格納され
た接続情報の１例を示している。図３に示した本例で
は、データベース１６には、位置、移動速度、アドレ
ス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、ドメイン
ネーム、ホストネーム、接続可能な通信方式等の情報
が、それぞれ格納されている。アドレスは端末装置１を
ネットワークに接続する際の個別のＩＰアドレスであ
り、ネットマスはＩＰアドレスをグループ化して用いる
ための情報であり、デフォルトゲートウェイは通信先の
ＩＰアドレスであり、ドメインネームはどのネットワー
クドメインに属しているかを示す情報であり、ホストネ
ームは端末装置１の名前であり、これらは端末装置１を
ネットワークに接続する際に入力・設定する情報であ
る。また、通信方式はネットワーク接続手段群７中の接
続手段の１つを特定する情報である。このようなデータ
ベースの内容を用いる場合、ＣＰＵ２は、取得した位置
と移動速度の情報に該当する接続可能な通信方式（ネッ
トワーク接続手段）を総当たりで検索し、接続可能なネ
ットワーク手段が複数存在する場合には、最初に見つか
ったネットワーク接続手段を用いて、ネットワーク（イ
ンターネットサービス）への接続を行う。

【００１４】図４は、データベース１６に格納された接
続情報の他の１例を示している。図４に示した本例で
は、データベース１６には、接続優先順位、位置、移動
速度、アドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェ
イ、ドメインネーム、ホストネーム、接続可能な通信方
式等の情報が、それぞれ格納されている。接続優先順位
は、位置情報と移動速度情報とが同一であるときの接続
可能な通信方式（ネットワーク接続手段）が複数存在す
る場合に、これらの優先度を決定する情報である。この
ようなデータベースの内容を用いる場合、ＣＰＵ２は、
取得した位置と移動速度の情報に該当する接続可能な通
信方式（ネットワーク接続手段）を総当たりで検索し、
接続可能なネットワーク手段が複数存在する場合には、
接続優先順位の最も高いネットワーク接続手段を用い
て、ネットワーク（インターネットサービス）への接続
を行う。

【００１５】例えば、端末装置１が家庭内やオフィス内
に存在する場合には、家庭内ＬＡＮあるいはオフィス内
のＬＡＮに接続した方が、ＬＡＮに接続された他の機器
との連携等の観点から見て効率的であり、このような場
合には、無線ＬＡＮ用接続部８または有線ＬＡＮ用接続
部９の優先順位を上位に設定する。また、端末装置１が
高速で移動中である場合には、ＰＨＳ通信網でのＰＩＡ
ＦＳという規格では高速移動中には通信が行えないの
で、携帯電話モデム部１１のみを接続可能な通信方式
（ネットワーク接続手段）として設定するが、端末装置
１が低速で移動中である場合には、ＰＨＳは比較的に通
信速度が速いので、ＰＨＳモデム部１０の優先順位を携
帯電話モデム部１１よりも上位に設定する。このよう
に、位置情報と移動速度情報とに応じ、伝送速度、経済
性、利便性などを考慮して、ケース分けして優先順位を
予め設定しておく。

【００１６】上記の優先順位は、初期状態においてユー
ザが決定するものとしているが、この優先順位は、使用
状態において自動的に変更できるようにすることも可能
である。例えば、電波強度の強い順に、自動的に優先順
位を変えるようにしてもよい。あるいは、電波強度、位
置、移動速度のうちの少なくとも１つを入力とする評価
関数を用いて、自動的に優先順位を変えるようにしても
よい。すなわち例えば、評価値をＦ、電波強度をＸ、場
所（位置）の評価値をＹ、移動速度の評価値をＺ、ａ
１，ａ２，ａ３を定係数としたとき、Ｆ＝ａ１＊Ｘ＋ａ
２＊Ｙ＋ａ３＊Ｚのような評価式の値により、自動的に
優先順位を変えるようにすればよい。なお、評価式は非
線型方程式であってもよい。

【００１７】また、ネットワーク接続手段の数が少ない
場合には、位置（場所）、移動速度に関係なく、総当た
りで各ネットワーク接続手段を用いて接続を試みるよう
にしてもよい。図５は、データベース１６に格納された
接続情報のさらに他の１例を示している。図５に示した
例では、データベース１６には、接続優先順位、アドレ
ス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、ドメイン
ネーム、ホストネーム、接続可能な通信方式等の情報
が、それぞれ格納されている。このようなデータベース
の内容を用いる場合、ＣＰＵ２は、優先順位に従ってネ
ットワークへの接続を試み、接続に成功すれば処理を完
了する。

【００１８】なお、データベース１６に格納する接続情
報は、上述した情報以外にも任意のものが格納可能で、
例えば、ＤＮＡ（ドメインネームサーバ）アドレスなど
の情報を格納するようにしてもよい。また、接続を試み
た結果（接続成功または不成功）の情報を学習情報とし
て保持し、次回の自動接続動作に反映させるようにして
もよい。

【００１９】以上述べたような自動接続手法を用いるこ
とにより、端末装置１が移動中、移動先であっても、ユ
ーザがネットワーク接続に必要な詳細設定を行うことな
く、インターネットによるサービスを享受することが可
能となる。

【００２０】以上本発明を図示した実施形態によって説
明したが、当業者には本発明の精神を逸脱しない範囲で
種々の変形が可能であることは云うまでもない。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、端末装置
が移動中であっても、あるいは移動先にあっても、ユー
ザがネットワーク接続に必要な詳細設定を行うことな
く、インターネットによるサービスを享受することが可
能となる。また、位置、移動速度に応じた優先順位を設
定しておくことにより、位置および移動速度に応じた最
適なネットワーク接続手段を自動的に選択、設定でき
る、ユーザにとって利便性の高いネットワーク接続自動
切り替えシステムを実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施形態に係るネットワーク接続自
動切り替えシステムの構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の１実施形態におけるネットワークへの
自動接続処理の１例を示す処理フロー図である。

【図３】図１のデータベースに格納される接続情報の１
例を示す説明図である。

【図４】図１のデータベースに格納される接続情報の他
の１例を示す説明図である。

【図５】図１のデータベースに格納される接続情報のさ
らに他の１例を示す説明図である。

【符号の説明】

１端末装置２ＣＰＵ３メモリー４モニター５通信制御部６切り替えスイッチ部７ネットワーク接続手段群８無線ＬＡＮ用接続部９有線ＬＡＮ用接続部１０ＰＨＳ用モデム部１１携帯電話用モデム部１２公衆回線用モデム部１３ＩＳＤＮ用接続部１４位置検出手段１５移動速度検出手段１６データベース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のネットワーク接続手段を有する端
末装置のためのネットワーク自動切り替えシステムであ
って、位置検出手段と、移動速度検出手段と、接続情報を格納したデータベースと、前記位置検出手段から得られる前記端末装置の位置情
報、前記移動速度検出手段から得られる前記端末装置の
移動速度情報、前記データベースに格納された接続情報
に基づき、前記ネットワーク接続手段を自動的に切り替
える切り替え制御手段とを、有することを特徴とするネ
ットワーク自動切り替えシステム。
【請求項２】請求項１記載において、前記データベースには、位置情報および移動速度情報に
対応付けて、ネットワーク接続用の入力・設定情報およ
びネットワーク接続手段の種別を示す情報を格納したこ
とを特徴とするネットワーク自動切り替えシステム。
【請求項３】請求項２記載において、前記データベースには、同一の位置情報および移動速度
情報に対応するネットワーク接続手段が複数ある場合に
は、各ネットワーク接続手段の優先順位をそれぞれ示す
情報が付加して格納されることを特徴とするネットワー
ク自動切り替えシステム。