JP2001309196A - 色補正テーブル生成方法、色補正テーブル生成装置および色補正テーブル生成処理制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

色補正テーブル生成方法、色補正テーブル生成装置および色補正テーブル生成処理制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2001309196A
JP2001309196A JP2000126029A JP2000126029A JP2001309196A JP 2001309196 A JP2001309196 A JP 2001309196A JP 2000126029 A JP2000126029 A JP 2000126029A JP 2000126029 A JP2000126029 A JP 2000126029A JP 2001309196 A JP2001309196 A JP 2001309196A
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Takashi Maruyama
貴士 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な色バランス調整が可能な色補正テーブ
ルの生成方法、色補正テーブルの生成装置および色補正
テーブルの生成処理制御プログラムを記録した記録媒体
を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明による画像出力装置の色補正を行
なうための色補正テーブルの生成装置によれば、まず、
画像出力装置30によって、前記画像出力装置の使用す
る要素色よりも少ない色数に対して、複数階調のパター
ンが生成される。そして、測色計37によって当該生成
されたパターンを測色して、測色データが取得され、色
差計算部20fおよび1次元色補正LUT生成部20g
よって、当該取得された測色データに基づき、色補正テ
ーブルが生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一媒体に対して
異なる解像度で印刷処理を行う場合に適切な色補正が可
能な色補正テーブルの生成方法、色補正テーブル生成装
置および色補正テーブル生成処理制御プログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】同一媒体に対して異なる解像度で印刷処
理を行う場合、印刷解像度が異なると単位面積あたりの
ドット数が異なると共に、場合によっては使用するドッ
トの種類および大きさが異なる。このため、色変換テー
ブルを使用せずに、所定の印刷データに基づき印刷処理
を行うと、印刷解像度(印刷モード)によって再現され
る色が濃くなったり、薄くなったりする。
【0003】従来、このような場合、全ての印刷解像度
について、全色空間から均等に抽出して印刷した色を測
色機で測色することによって、それぞれ3次元色補正テ
ーブルを作成していた。例えば、スーパーファイン用紙
の場合、スーパーファイン360dpi、スーパーファイン72
0dpi、スーパーファイン1440dpiの各印字モードについ
て全色空間から均等に抽出して印刷した色を測色機で測
色することによって、3次元色補正テーブルを作成して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該色
補正テーブル生成方法の場合、測色に長時間を要すると
共に、測色誤差が原因で解像度間で(例えば720dpiと36
0dpiの間で)色差が発生してしまう等の問題があった。
【0005】また、他の色補正テーブル生成方法では、
一つの解像度(例えば、720dpi)についてのみ、全色空
間から均等に抽出して印刷した色を測色機で測色するこ
とによって基準色補正テーブルをまず作成し、その他の
解像度(例えば、360dpi及び1440dpi)用の色補正テー
ブル(派生先色補正テーブル)は基準色補正テーブルか
ら派生させて生成する。当該方法によれば、基準印字モ
ードおよび派生印字モードにおいて、それぞれ[単色1
6階調]×[インク数]のパターンを印刷し、その測色結
果から一次元の色補正テーブルをまず生成し、当該1次
元色補正テーブルを利用して、基準色補正テーブルから
派生先色補正テーブルを生成していた。
【0006】しかしながら、当該方法を用いて色補正テ
ーブルを生成すると、測色誤差が生じる場合がある。す
なわち、16階調の測色データをスプライン補間によっ
て256階調データに拡張する際に誤差が生じてしま
う。また、インク毎にそれぞれ色補正テーブルを作成し
ている為、例えば、黄色等の測色誤差が生じやすい色に
ついては各色毎の測色誤差が生じてしまう可能性があ
る。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、同一媒体に対して異なる解像度で印刷処
理を行う場合に適切な色補正が可能な色補正テーブルの
生成方法、色補正テーブル生成装置および色補正テーブ
ル生成処理制御プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、請求項
1に記載の発明は、画像出力装置の色補正を行なうため
の色補正テーブルの生成方法であって、前記画像出力装
置の使用する要素色よりも少ない色数に対して、複数階
調のパターンを生成するパターン生成工程と、当該生成
されたパターンを測色して測色データを取得する測色デ
ータ取得工程と、当該取得された測色データに基づき、
色補正テーブルを生成する色補正テーブル生成工程と、
を備えて構成される。
【0009】以上のように構成された、画像出力装置の
色補正を行なうための色補正テーブルの生成方法によれ
ば、まず、パターン生成工程によって、前記画像出力装
置の使用する要素色よりも少ない色数に対して、複数階
調のパターンが生成される。そして、測色データ取得工
程によって当該生成されたパターンを測色して、測色デ
ータが取得され、色補正テーブル生成工程によって、当
該取得された測色データに基づき、色補正テーブルが生
成される。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の色補正テーブル生成方法であって、前記パター
ン生成工程において、前記画像出力装置の使用する要素
色の内のいずれか一色に対して複数階調のパターンを生
成するように構成される。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の色補正テーブル生成方法であって、前記一色
がシアンである。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3のいづれか一項に記載の色補正テーブル生成方法
であって、前記色補正テーブル生成工程において、前記
取得された測色データに基づき、全ての要素色に対して
1次元色補正テーブルを生成し、当該生成された1次元
色補正テーブルに基づき3次元色補正テーブルを生成す
るように構成される。
【0013】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4のいづれか一項に記載の色補正テーブル生成方
法であって、前記パターン生成工程において生成するパ
ターンの階調数を256階調とする、ように構成され
る。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
乃至5のいづれか一項に記載の色補正テーブル生成方法
であって、前記色補正テーブル生成工程が、所定の解像
度で生成された複数階調のパターンを測色することによ
って取得された測色値と、基準測色値との差を補正する
ような色補正テーブルを生成するように構成される。
【0015】また、上記課題に鑑み、請求項7に記載の
発明は、画像出力装置の色補正を行なうための色補正テ
ーブルの生成装置であって、前記画像出力装置の使用す
る要素色よりも少ない色数に対して、複数階調のパター
ンを生成するパターン生成手段と、当該生成されたパタ
ーンを測色して測色データを取得する測色データ取得手
段と、当該取得された測色データに基づき、色補正テー
ブルを生成する色補正テーブル生成手段と、を備えて構
成される。
【0016】以上のように構成された、画像出力装置の
色補正を行なうための色補正テーブルの生成装置によれ
ば、まず、パターン生成手段によって、前記画像出力装
置の使用する要素色よりも少ない色数に対して、複数階
調のパターンが生成される。そして、測色データ取得手
段によって当該生成されたパターンを測色して、測色デ
ータが取得され、色補正テーブル生成手段によって、当
該取得された測色データに基づき、色補正テーブルが生
成される。
【0017】さらに、上記課題に鑑み、請求項8に記載
の発明は、画像出力装置の色補正を行なうための色補正
テーブルの生成処理をコンピュータに実行させるための
プログラムを記録したコンピュータによって読取可能な
記録媒体であって、前記画像出力装置の使用する要素色
よりも少ない色数に対して、複数階調のパターンを生成
するパターン生成処理と、当該生成されたパターンを測
色して測色データを取得する測色データ取得処理と、当
該取得された測色データに基づき、色補正テーブルを生
成する色補正テーブル生成処理と、をコンピュータに実
行させるためのプログラムを記録してコンピュータによ
って読取可能に構成される。
【0018】以上のように構成された、コンピュータに
よって読取可能な記録媒体には、画像出力装置の色補正
を行なうための色補正テーブルの生成処理をコンピュー
タに実行させるためのプログラムが記録されている。そ
して、当該プログラムの実行により、まず、パターン生
成処理によって、前記画像出力装置の使用する要素色よ
りも少ない色数に対して、複数階調のパターンが生成さ
れる。そして、測色データ取得処理によって、当該生成
されたパターンを測色して測色データが取得され、色補
正テーブル生成処理によって、当該取得された測色デー
タに基づき、色補正テーブルが生成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態にかかる色補
正テーブル生成方法を適用した画像処理装置のブロック
図であり、図2は、当該画像処理装置の具体的ハードウ
エア構成例を概略ブロック図により示している。
【0021】図1において、画像入力装置10はカラー
画像の色画像データを画像処理装置20に入力し、前記
画像処理装置20は前記色画像データについて画像処理
を施す。そして、前記画像処理装置20は、接続されて
いる画像出力装置30に画像処理された色画像データを
出力する。ここで、色画像データはカラー画像を所定の
要素色毎に色分解しつつ、その要素色毎に強弱を表した
ものであり、有彩色であって所定の比で混合したときに
は灰色に代表される無彩色と黒色とからなる。
【0022】画像処理装置20は、色変換テーブルを参
照してRGBの階調データをCMY((シアン、マゼン
タ、イエロー)、またはこれに黒を加えたCMYK、ま
たはこれにライトシアン(c)ライトマゼンタ(m)を
加えたCMYKcm)の階調データに変換する色変換部
20aと;所望の印刷モードに基づき、LUT格納部2
0jに格納されている色補正テーブルを読み出し、当該
色補正テーブルを参照して、前記CMY(またはCMY
K、またはCMYKcm)の階調データを、特定の画像
出力装置に適合するC'M'Y'(またはC'M'Y'K'、
またはC'M'Y'K'c'm')の階調データに変換する色
補正部20bと;当該変換されたC'M'Y'(またはC'
M'Y'K'、またはC'M'Y'K'c'm')の階調データ
を二値データに階調変換する二値化部20cと;色補正
テーブル生成装置20kと;を備えている。
【0023】当該色補正テーブル生成装置20kは、さ
らに派生元印刷モードの測色データ格納部20dと、派
生先印刷モードの測色データ格納部20eと、色差計算
部20fと、1次元色補正LUT生成部20gと、派生
元3次元色補正LUT生成部20hと、派生先3次元色
補正LUT生成部20iと、LUT格納部20jと、を
備えている。これらの各構成部分の処理の詳細に関して
は、後述する。
【0024】画像入力装置10の具体例は、図2におけ
るデジタルスチルカメラ12またはビデオカメラ14な
どが該当する。また、画像処理装置20の具体例は、コ
ンピュータ21、ハードディスク22、キーボード2
3、CD−ROMドライブ24、フロッピー(登録商
標)ディスクドライブ25、及びモデム26などを備え
て構成されるコンピュータシステムが該当する。そし
て、画像出力装置30の具体例は、プリンタ31、ディ
スプレイ32などが該当する。但し、当該実施の形態に
おいては、これらの画像出力装置30のうちプリンタ3
1について特に詳細な説明を行う。なお、モデム26は
公衆電話回線に接続され、外部のネットワークに同公衆
通信回線を介して接続され、ソフトウエアやデータをダ
ウンロードすることができる。
【0025】本発明による画像処理制御プログラムは、
通常、コンピュータ21が読取可能な形態でフロッピー
ディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流
通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−
ROMドライブ24、フロッピーディスクドライブ25
など)によって読み取られてハードディスク22にイン
ストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを
適宜ハードディスク22から読み出して所望の処理を実
行するように構成されている。
【0026】当該実施の形態においては、画像入力装置
10としてのスキャナ11やデジタルスチルカメラ12
が画像データとしてRGB(赤、緑、青)の階調データ
を出力するとともに、画像出力装置30としてのプリン
タ31は、階調データとしてのCMY(シアン、マゼン
タ、イエロー)、またはこれに黒を加えたCMYK、ま
たはこれにライトシアン(c)ライトマゼンタ(m)を
加えたCMYKcmの二値データを入力として必要とす
る。また、ディスプレイ32は、RGBの階調データを
入力として必要とする。一方、コンピュータ21内で
は、オペレーティングシステム21a、プリンタ31及
びディスプレイ32に対応するプリンタドライバ21b
及びディスプレイドライバ21cを備えている。また、
画像処理用アプリケーション21dは、オペレーティン
グシステム21aにて処理の実行が制御され、必要に応
じてプリンタドライバ21bやディスプレイドライバ2
1cと連帯して所定の画像処理を実行する。したがっ
て、画像処理装置20としての当該コンピュータ21の
具体的役割は、RGBの階調データを入力して最適な画
像処理を施したRGBの階調データを作成して、ディス
プレイドライバ21cを介してディスプレイ32に表示
させるとともに、プリンタドライバ21bを介してCM
Y(またはCMYKまたはCMYKcm)の二値データ
に変換してプリンタ31に印刷させる。
【0027】図3はカラーインクジェット方式のプリン
タ31の概略構成を示しており、印字インクとしてシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の四色の色インクを使用するものであり、各色ご
とに印字ヘッドユニット31a1を備えている。このよ
うにして各色ごとに印字ヘッドユニット31a1が独立
しているため、各印字ヘッドユニット31a1ごとの機
体差によって出力特性にバラツキが生じ、色バランスが
崩れる要因ともなっている。
【0028】プリンタ31の構成に関しては、四つの印
字ヘッドユニット31a1からなる印字ヘッド31aの
他、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘッドコント
ローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁方向に移動
させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印字用紙を行
方向に送る紙送りモータ31dと、これらの印字ヘッド
コントローラ31bと印字ヘッド桁移動モータ31cと
紙送りモータ31dにおける外部機器とのインターフェ
イスにあたるプリンタコントローラ31eとから構成さ
れている。
【0029】本実施形態においては、四色の色インクの
それぞれに印字ヘッドユニット31a1を割り当ててい
るが、図4に示すように二列の印字ノズルを有する三つ
の印字ヘッドユニット31a2にて構成することもでき
る。この印字ヘッドユニット31a2では供給する色イ
ンクを印字ノズルの列単位で変えることができ、この場
合は図示左方の印字ヘッドユニット31a2については
二列とも黒色インク(K)を供給し、図示右方の印字ヘ
ッドユニット31a2については左列にマゼンタ色イン
ク(M)を供給するとともに右列にイエロー色インク
(Y)を供給し、図示真ん中の印字ヘッドユニット31
a2については左列にシアン色インク(C)を供給する
とともに右列は不使用としている。ここにおいて、各印
字ヘッドユニット31a2の左列と右列との製造誤差は
比較的小さく、ほぼ無視できる。従って、マゼンタとイ
エローの色インクの使用量に偏りは見られないものの、
シアンの色インクとの間で同様の偏りが生じる可能性が
ある。また、同じ印字ヘッドユニット31a2を利用し
て図5に示すような六色の色インクを使用するような構
成としても良い。この場合、シアンとマゼンタについて
は濃色インク(C, M)と淡色インク(c, m)とを使用するも
のとし、さらにイエローとブラックとを使用して合計六
色となっている。
【0030】本実施形態においては、インクジェット方
式のカラープリンタ31について説明したが、色インク
を吐出させるためにはピエゾ素子によるマイクロポンプ
機構を採用しても良いし、インク吐出孔の内側壁面に備
えられたヒータによって気泡を発生させ、その膨張圧力
でインクを吐出させるようなものであっても構わない。
むろん、これら以外の方法で色インクを吐出させるもの
であっても良いし、あるいは、色インクを吐出させるの
ではなく、ヒータによってインクリボンに付着した色イ
ンクを溶融させて転写する熱転写タイプの印字ヘッドな
どについても適用可能である。ただし、この場合はイン
クリボンごとに印字ヘッドが異なっており、各印字ヘッ
ドごとに機体差が生じているようなものに適用される。
【0031】また、本実施形態においては、画像出力装
置30としてカラー印刷可能なプリンタ31を使用して
いるが、図6に示すカラーファクシミリ機33や、図7
に示すカラーコピー機34などに適用可能である。この
場合、カラーファクシミリ機33やカラーコピー機34
においてはプリンタ31と同様に色インクやトナーなど
の使用量に偏差が生じることがある。さらに、本実施形
態においては、プリンタ31に対して色画像データを修
正するコンピュータシステムを使用しているが、図8に
示すようにカラープリンタ35内にかかる色修正システ
ムを内蔵し、ネットワークなどから供給される色画像デ
ータを直に入力して印字するような構成も可能である。
【0032】以下、図9を参照して、コンピュータ21
によって実行される、図1に示す色補正テーブル生成装
置20kによる3次元色補正LUT(ルックアップテー
ブル)の生成処理プログラムを説明する。
【0033】まず、図10に示すように、標準機体によ
って派生元印刷モード(例えば、スーパーファイン72
0dpi)で、シアン単色の256階調のパターンを印
刷して、当該印刷されたパターン36を測色計37によ
って測色する(ステップ40)。そして、当該測色され
た各パターン毎の測色値が、派生元印刷モードの測色デ
ータ格納部20dに格納される(ステップ42)。
【0034】同様に、図10に示すように、標準機体に
よって派生先印刷モード(例えば、スーパーファイン3
60dpi)で、シアン単色の256階調のパターンを
印刷して、当該印刷されたパターン36を測色計37に
よって測色する(ステップ44)。そして、当該測色さ
れた各パターン毎の測色値が、派生先印刷モードの測色
データ格納部20eに格納される(ステップ46)。
【0035】次に、色差計算部20fが、派生元印刷モ
ードの測色データ格納部20dおよび派生先印刷モード
の測色データ格納部20eからそれぞれ測色データを読
み出し、△Eを計算する。ここで、△Eは、 △E={(L1x-L2y)2+(a1x-a2y)2+(b1x-b2y)2}1/2 L1x:派生元印字モードのデータxでのL*値 a1x:派生元印字モードのデータxでのa*値 b1x:派生元印字モードのデータxでのb*値 L2y:派生先印字モードのデータyでのL*値 a2y:派生先印字モードのデータyでのa*値 b2y:派生先印字モードのデータyでのb*値 によって算出される。そして、1次元色補正LUT生成
部20gが、派生元印刷モードの測色データ格納部20
dから読み出された各階調毎の測色データ(派生元の入
力値)に対して、△Eが最小となるように、派生先印刷
モードの測色データ格納部20eから読み出された測色
データ(派生先の入力値)を計算する(ステップ4
7)。
【0036】全ての階調について、派生元の入力値に対
して、△Eが最小となるような派生先の入力値を計算し
て(ステップ48、Yes)、全ての階調について、派
生元の入力値に対する派生先の入力値の対応表を求め
る。当該対応表が1次元色補正テーブルを構成する。こ
のようにして、1次元色補正LUT生成部20gは、シ
アンについての1次元色補正テーブルを生成する(ステ
ップ50)。
【0037】図11に、派生先印刷モード(例えば、ス
ーパーファイン360dpi)における印刷結果の色
が、派生元印刷モード(例えば、スーパーファイン72
0dpi)における印刷結果の色よりも薄い場合の1次
元色補正テーブルの一例を示す。図11に示すように、
この場合には、所定の階調値の派生元入力値に対して、
前記所定の階調値よりも大きな階調値の派生先入力値を
用いる。
【0038】一方、図12に、派生先印刷モード(例え
ば、スーパーファイン360dpi)における印刷結果
の色が、派生元印刷モード(例えば、スーパーファイン
720dpi)における印刷結果の色よりも濃い場合の
1次元色補正テーブルの一例を示す。図12に示すよう
に、この場合には、所定の階調値の派生元入力値に対し
て、前記所定の階調値よりも小さな階調値の派生先入力
値を用いる。
【0039】次に、3次元色補正LUT生成部20hお
よび20iは、ステップ50において生成されたシアン
についての1次元色補正LUTと同一の入出力関係を有
する1次元色補正LUTを他の要素色(当該実施形態に
おいてはマゼンタおよびイエロー)についても生成し
て、これらのシアン、マゼンタおよびイエローについて
の1次元色補正LUTから3次元色補正テーブルを生成
する(ステップ52)。そして、このようにして生成さ
れた3次元色補正テーブルは、LUT格納部20jに格
納される。
【0040】1色(当該実施形態では、シアン)で得ら
れたテーブルが他の要素色(当該実施形態では、マゼン
タおよびイエロー)に適用できる理由は、基準(派生
元)印刷モードと派生先印字モードとの間では、例えば
シアン一色から得られたテーブルを使用して生成される
派生先色補正テーブルによって、解像度間のヘッド特性
の変化要素が打ち消されるからである。さらに、このヘ
ッド特性の変化(解像度間の特性の違い)は全色につい
て同じ傾向を示すからである。
【0041】当該実施形態では、シアンについての測色
データを用いてシアンについての1次元色補正LUTを
生成してから、他の要素色の1次元色補正LUTを生成
するのは、シアンの測色誤差が非常に少ないことが経験
的に知られているからである。シアンの次に測色誤差が
少ないマゼンタをシアンの代わりに用いて、マゼンタに
ついての色補正LUTを生成してから、他の要素色の色
補正LUTを生成することもできる。
【0042】以下に、4色プリンタの場合の、派生元の
3次元色補正テーブルから派生先の3次元色補正テーブ
ルを生成する方法について説明する。派生元色補正テー
ブルの入力値(R,G,B)=(a,b,c)に対する出力値を(Cabc,M
abc,Yabc,Kabc)とする。ここで、派生先色補正テーブル
作成用時に使用する1次元色補正テーブルf(x)でデータ
を変換するものとすると、 C'abc = f(Cabc) M'abc = f(Mabc) Y'abc = f(Yabc) K'abc = f(Kabc) となる。以上の変換を(R,G,B)=(a,b,c)の1ポイントだ
けでなく、(R,G,B)すべての領域について実行すると派
生先の3次元色補正テーブルが生成される。
【0043】このように、当該実施の形態によれば、同
一媒体に対して異なる解像度で印刷処理を行う場合に、
測色誤差の少ないシアンについての256階調測色デー
タに基づき、シアンについての1次元色補正LUTをま
ず生成してから、マゼンタおよびイエローについても同
様の1次元色補正LUTを生成して、最終的に3次元色
補正LUTを生成している。このため、スプライン補間
による精度誤差をなくすことができるとともに、測色誤
差を低減させることができるので、適切な色補正が可能
な色補正デーブルを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を適
用した画像処理システムのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる画像処理装置の具
体的ハードウエア構成例を示す概略ブロック図である。
【図3】前記画像処理システムで色ずれを判断する画像
出力装置としてのプリンタの概略ブロック図である。
【図4】プリンタの変形例を示す概略ブロック図であ
る。
【図5】プリンタの変形例を示す概略ブロック図であ
る。
【図6】他の画像出力装置としてカラーファクシミリを
示す図である。
【図7】他のカラー画像出力装置としてカラーコピー機
を示す図である。
【図8】他の画像出力装置としてネットワークなどに接
続可能なカラー印刷装置を示す図である。
【図9】図1に示す色補正テーブル生成装置20kによ
る3次元色補正LUT(ルックアップテーブル)の生成
処理プログラムを説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】単色で256階調のパターンを印刷した状態
を示す図である。
【図11】1次元色補正テーブルの一例を示す図であ
る。
【図12】1次元色補正テーブルの他の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 画像出力装置 11 スキャナ 12 デジタルスチルカメラ 14 ビデオカメラ 20 画像処理装置 20a 色変換部 20b 色補正部 20c 二値化部 20d 派生元印刷モードの測色データ格納部 20e 派生先印刷モードの測色データ格納部 20f 色差計算部 20g 1次元色補正LUT生成部 20h 派生元3次元色補正LUT生成部 20i 派生先3次元色補正LUT生成部 21 コンピュータ 23 キーボード 24 CD−ROMドライブ 25 フロッピーディスクドライブ 26 モデム 30 画像出力装置 31 プリンタ 32 ディスプレイ 33 カラーファクシミリ機 34 カラーコピー機 35 カラープリンタ 37 測色計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA27 AB11 AC04 BA09 BB03 BB36 BC01 BC10 DA16 EA12 FA13 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE17 CH07 CH08 CH11 CH20 DB02 DB06 DB09 DC25 5C077 MM27 MP08 PP20 PP33 PP37 PP47 PQ12 PQ23 SS01 TT02 5C079 HA13 HB03 LA02 LA12 LA23 LB01 MA05 MA11 NA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像出力装置の色補正を行なうための色
    補正テーブルの生成方法であって、 前記画像出力装置の使用する要素色よりも少ない色数に
    対して、複数階調のパターンを生成するパターン生成工
    程と、 当該生成されたパターンを測色して測色データを取得す
    る測色データ取得工程と、 当該取得された測色データに基づき、色補正テーブルを
    生成する色補正テーブル生成工程と、 を備えている色補正テーブル生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色補正テーブル生成方
    法であって、前記パターン生成工程において、前記画像
    出力装置の使用する要素色の内のいずれか一色に対して
    複数階調のパターンを生成する、色補正テーブル生成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の色補正テーブル生成方
    法であって、前記一色がシアンである、色補正テーブル
    生成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいづれか一項に記載の
    色補正テーブル生成方法であって、 前記色補正テーブル生成工程において、前記取得された
    測色データに基づき、全ての要素色に対して1次元色補
    正テーブルを生成し、当該生成された1次元色補正テー
    ブルに基づき3次元色補正テーブルを生成する、色補正
    テーブル生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいづれか一項に記載の
    色補正テーブル生成方法であって、 前記パターン生成工程において生成するパターンの階調
    数を256階調とする、色補正テーブル生成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいづれか一項に記載の
    色補正テーブル生成方法であって、 前記色補正テーブル生成工程が、所定の解像度で生成さ
    れた複数階調のパターンを測色することによって取得さ
    れた測色値と、基準測色値との差を補正するような色補
    正テーブルを生成する、色補正テーブル生成方法。
  7. 【請求項7】 画像出力装置の色補正を行なうための色
    補正テーブルの生成装置であって、 前記画像出力装置の使用する要素色よりも少ない色数に
    対して、複数階調のパターンを生成するパターン生成手
    段と、 当該生成されたパターンを測色して測色データを取得す
    る測色データ取得手段と、 当該取得された測色データに基づき、色補正テーブルを
    生成する色補正テーブル生成手段と、 を備えている色補正テーブル生成装置。
  8. 【請求項8】 画像出力装置の色補正を行なうための色
    補正テーブルの生成処理をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録したコンピュータによって読取可
    能な記録媒体であって、 前記画像出力装置の使用する要素色よりも少ない色数に
    対して、複数階調のパターンを生成するパターン生成処
    理と、 当該生成されたパターンを測色して測色データを取得す
    る測色データ取得処理と、 当該取得された測色データに基づき、色補正テーブルを
    生成する色補正テーブル生成処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータによって読取可能な記録媒体。
JP2000126029A 2000-04-26 2000-04-26 色補正テーブル生成方法、色補正テーブル生成装置および色補正テーブル生成処理制御プログラムを記録した記録媒体 Withdrawn JP2001309196A (ja)

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