JP2001308535A - 多層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

多層配線基板及びその製造方法

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JP2001308535A
JP2001308535A JP2000127834A JP2000127834A JP2001308535A JP 2001308535 A JP2001308535 A JP 2001308535A JP 2000127834 A JP2000127834 A JP 2000127834A JP 2000127834 A JP2000127834 A JP 2000127834A JP 2001308535 A JP2001308535 A JP 2001308535A
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insulating
insulating sheet
sheet
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Akiya Fujisaki
昭哉 藤崎
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁シートにビアホール加工をすると、樹脂の
変質や変形が大きく、、また、配線回路層と貫通導体と
の位置合わせによる位置ずれなどの不具合が発生した。 【解決手段】転写シート1の表面に、所定の高さの導電
性突起3が形成された配線回路層2を形成し、少なくと
も熱硬化性樹脂を含み、導電性粒子1を全量中5〜30
体積%の割合で含有する絶縁シート6の表面に、転写シ
ート1を積層圧着した後、転写シート1を剥離して、導
電性突起3が形成された配線回路層3を絶縁シート6に
転写形成するとともに、導電性突起3を絶縁シート6内
に埋没させることによって導電性粒子5を凝縮させて、
絶縁層の両側に形成された配線回路層2同士を一方の配
線回路層2に設けられた導電性突起3と、導電性粒子5
による凝縮部8を通じて互いに電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、半導体素子収納
用パッケージなどに適した多層配線基板とその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、電子機器は小型化が進んでいるが、
近年携帯情報端末の発達や、コンピューターを持ち運ん
で操作するいわゆるモバイルコンピューティングの普及
によってさらに小型、薄型且つ高精細の多層配線基板が
求められる傾向にある。
【0003】また、通信機器に代表されるように、高速
動作が求められる電子機器が広く使用されるようになっ
てきた。高速動作が求められるということは、高い周波
数の信号に対し、正確なスイッチングが可能であるなど
多種な要求を含んでいる。そのような電子機器に対応す
るため、高速な動作に適した多層プリント配線板が求め
られている。
【0004】高速な動作を行うためには、配線の長さを
短くし、電気信号の伝播に要する時間を短縮することが
必要である。配線の長さを短縮するために、配線の幅を
細くし、配線の間隙を小さくするという、小型、薄型且
つ高精細の多層配線基板が求められる傾向にある。
【0005】そのような高密度配線の要求に対応するた
め、セラミック多層配線基板の製造工程と同様な工程、
即ちビアホール導体及び配線回路層が形成された複数の
絶縁シートを積層する多層プリント配線板が特開平10
−27959号などによって提案されている。
【0006】この方法では、具体的には、絶縁シートに
ビアホールを加工し金属粉末を充填してビアホール導体
を形成した後、予め表面に金属箔からなる配線回路層が
形成された転写シートから、前記配線回路層を転写して
配線回路層を形成して1層の配線シートを作製し、同様
にして作製した複数の配線シートを積層して一体化して
多層化するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平10−2
7959号によって提案されている転写法では、絶縁シ
ートがエッチング液やメッキ液などの薬品に浸漬しない
ドライプロセスで作製することができるため絶縁シート
の劣化が無く、また熱と圧力により配線回路層を絶縁シ
ート表面に埋設させるため平坦性に優れるなどの長所を
有する。
【0008】しかしながら、ビアホールをレーザやパン
チングにより加工する際に絶縁シートに局部的に加工熱
が発生して絶縁層が変質しないように、その加工条件を
制御する、ビアホール中への導体ペーストの充填性を考
慮して導体ペーストの粘度などを管理することが必要で
ある、ビアホール導体が形成された絶縁シートへの配線
回路層の転写時にビアホール導体との位置ずれが発生し
ないように、厳密な位置合わせと積層処理が必要であ
る、などの工程管理が必要であり、それによって製品の
歩留りが低下しやすいという問題があった。
【0009】さらに、高密度配線化に伴い、ビアホール
の数が増大することに伴い、加工時のタクトタイムが増
大し、またビアホール加工時に発生する加工屑の除去に
タクトタイムの増加及び工程の増加を伴い、結果として
コスト高になるなどの問題もあった。
【0010】したがって、本発明は、上記従来の課題を
解決するもので、ビアホールの加工が不要であり、絶縁
シートの変質、配線回路層と貫通導体との位置ずれを防
止した多層配線基板とその製造方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多層配線基板
は、少なくとも熱硬化性樹脂を含有する複数の絶縁層
と、複数の配線回路層とを具備し、前記複数の絶縁層の
内、少なくとも1層の絶縁層が導電性粒子を全量中5〜
30体積%の割合で含有しており、該絶縁層の両側に形
成された配線回路層が、一方の配線回路層に設けられた
導電性突起と、前記導電性粒子による凝縮部を通じて互
いに電気的に接続されてなることを特徴とするものであ
る。なお、前記導電性突起の高さが前記絶縁層の厚みの
50〜95%であることが導電性突起と導電性粒子によ
る凝縮部を介した電気抵抗を低減する上で望ましい。
【0012】また、かかる多層配線基板の製造方法とし
ては、(a)転写シートの表面に、所定の高さの導電性
突起が形成された配線回路層を形成する工程と、(b)
少なくとも熱硬化性樹脂を含み、導電性粒子を全量中5
〜30体積%の割合で含有する絶縁シートの表面に、前
記転写シートを積層圧着した後、転写シートを剥離し
て、前記導電性突起が形成された配線回路層を前記絶縁
シートに転写形成するとともに、前記導電性突起を前記
絶縁シート内に埋没させることによって導電性粒子を凝
縮させる工程と、(c)前記(b)によって得られた絶
縁シートを配線回路層が形成された他の絶縁シートと積
層し、加熱硬化させる工程と、を具備することを特徴と
するものであり、前記導電性突起の高さが、前記絶縁シ
ートの厚みの50〜95%であることが望ましい。
【0013】本発明の配線基板用絶縁シートによれば、
絶縁シートに所定量の導電性粒子を含有することによ
り、所定の導電性突起を強制的に押し込むことによって
絶縁シート間を垂直に通過する導電路を容易に形成する
ことができるために、従来のビアホールに導電性ペース
トを充填するなどのように、絶縁層にレーザやパンチン
グ等のビアホール加工をすることなく、即ち加工時に発
生する熱や応力による樹脂変性や寸法変動を防止するこ
とができる。
【0014】また、本発明の多層配線基板によれば、上
記の絶縁シートを用いて転写法によって配線回路層を形
成するにあたり、転写シート表面において配線回路層と
ともに貫通導体を形成する箇所に予め導電性突起を形成
しておくことによって、転写シートの配線回路層を前記
絶縁シートに圧着した際に、導電性突起が絶縁シート中
の導電性粒子を凝縮化させることによって容易に貫通導
体を形成することができる。
【0015】しかも、転写フィルムを剥離する際に、前
記導電性突起がアンカーとして作用しているために配線
回路層の剥がれ、即ち、転写不良の発生を防止すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】 本発明においては、少なくとも
熱硬化性樹脂と導電性粒子を含有する絶縁シートを用い
る。熱硬化性樹脂としては、例えば、PPE(ポリフェ
ニレンエーテル)、BTレジン(ビスマレイミドトリア
ジン)、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、
フェノール樹脂などが挙げられ、さらにそれらの樹脂の
硬化剤を含有する。
【0017】また、絶縁シート中には、熱硬化性樹脂と
ともに絶縁成分として、無機質フィラーを含有すること
が絶縁シートの強度を高めるとともに熱的安定性を高め
る上で望ましい。用いられる無機質フィラーとしては、
SiO2、Al23、AlNおよびSiCの群から選ば
れる少なくとも1種が使用できる。この無機質フィラー
は、有機樹脂:無機質フィラーの体積比率で50:50
〜95:5の比率で複合化されるのが適当である。ま
た、無機質フィラーの表面は有機樹脂との塗れを良くす
るために、カップリング処理されていても良い。
【0018】また、絶縁シート中の導電性粒子、全量中
に対して5〜30体積%、特に10〜25体積%である
ことが重要である。この導電性粒子の割合を上記の範囲
に限定したのは、導電性粒子の含有率が5体積%よりも
低いと、絶縁性シートの両面に配置された配線回路層間
の導電性粒子が十分に凝縮されず、導通するための導電
路が確保できなくなるためである。一方、導電性粒子の
含有率が30体積%を超えると、貫通導体以外の配線回
路間で導電性粒子による導電路が形成されやすい、もし
くは信頼性に耐えうる絶縁性が確保できずに配線回路間
または貫通導体間で短絡してしまうからである。
【0019】また、導電性粒子は、その平均粒径が1〜
10μmであることが望ましく、この平均粒径が1μm
よりも小さいとこの導電性粒子の凝縮部において粒子間
の接触が低下し貫通導体の抵抗が大きくなるおそれがあ
り、10μmよりも大きいと、均一な分散が難しくなる
ためである。
【0020】この絶縁シートは、熱硬化性樹脂、または
熱硬化性樹脂と無機質フィラーとの混合物及び導電性粒
子を、溶媒としてトルエン等を用いてスラリー化した
後、このスラリーを用いてドクターブレード法、カレン
ダーロール法などによってシート状に形成することによ
り作製することができる。
【0021】次に、上記の絶縁シートを用いた多層配線
基板の製造方法について図1ををもとに説明する。ま
ず、転写シート1表面に金属箔を接着した後、エッチン
グ等の処理により配線回路層2を形成したものを作製す
る(a)。その後、再びレジスト法等により、配線回路
層2の異なる配線回路層と電気的な接続を必要とする部
分、言い換えれば、貫通導体を形成する部分メッキ法に
より銅メッキからなる所定の高さの導電性突起3を形成
する(b)。
【0022】ここで、転写シート1は、配線回路層2形
成時のエッチングなどの工程に耐える機械的特性や寸法
安定性を有するものが用いられ、ポリエチレン系のもの
が好適に使用される。また、金属箔を接着する為の接着
剤としては、酸、アルカリに強いアクリル酸エステル等
が好適に用いられる。
【0023】また、上記導電性突起3を形成する方法と
しては、配線回路層の厚みよりも厚い金属箔を形成し、
これを通常の方法で所定のパターンに形成した後、導電
性突起を形成する部分にドライフィルムレジストなどで
再度マスキングした後、その他の領域をエッチング処理
して所定の配線回路層の厚みに調整することも可能であ
る。
【0024】その後、前述したように、少なくとも熱硬
化性樹脂4中に導電性粒子5を分散含有する絶縁シート
6を作製、準備する(c)。
【0025】そして、絶縁シート6に導電性突起3を有
する配線回路層2が形成された転写シート1を位置合わ
せして積層し、Bステージ状態の絶縁シート6を70〜
200℃に加熱しながら導電性突起3および配線回路層
2が絶縁シート1表面に埋設できる程度の圧力を印加し
(d)、その後、転写シート1を引き剥がすことによ
り、導電性突起3とともに配線回路層2を絶縁シート6
の表面に転写して1層の配線シートaを作製する
(e)。
【0026】導電性突起3および配線回路層2を埋設す
るための圧力としては、10kg/cm2以上、特に2
0〜70kg/cm2の範囲が望ましい。かかる圧力を
印加しつつ、導電性突起3を絶縁シート6中に押し込む
と、導電性突起3の先端部に絶縁シート6中の導電性粒
子5が緻密に凝縮した凝縮部8が形成される。
【0027】その後、図2に示すように、上記と同様な
工程によって、片面のみ、あるいは両面に配線回路層2
を形成し、また導電性突起3をに転写した絶縁シート
b,cを作製し(f)、これらを位置合わせして積層し
た後、絶縁シート1中の熱硬化性樹脂が完全硬化する温
度に加熱することにより、図3の多層配線基板Aを作製
することができる。
【0028】また、本発明によれば、多層配線基板の全
ての配線層を上記のような導電性粒子を含有する絶縁シ
ートによって形成する必要はなく、例えば、多層配線基
板のうちの1層の絶縁層を前記導電性粒子を分散含有す
る絶縁シートを用いて形成してもよい。
【0029】その他、一般に、プリプレグと呼ばれるガ
ラスなどの繊維体と熱硬化性樹脂との複合材料からなる
絶縁板の表面および裏面に、上記の導電性粒子を含有す
る絶縁シートを用いて配線層を形成することも可能であ
る。
【0030】このようにして作製される多層配線基板に
よれば、図3に示される通り、絶縁層11の両側に形成
された配線回路層12が、一方の配線回路層に設けられ
た導電性突起13と、前記導電性粒子14による凝縮部
15を通じて互いに電気的に接続された構造からなる。
【0031】ここで、上記の導電性突起8,13の高さ
は、導電性粒子14による凝縮部の密度を決定する要因
であって、この導電性突起8,13の高さは、貫通導体
が形成される絶縁層11の厚み、あるいは前記製造工程
において、絶縁シート6の厚みに対して50〜95%、
特に50〜80%であることが望ましい。これは突起高
さが50%よりも低いと、導電性粒子による凝縮が不十
分となり、配線回路層間を接続するための導電路が形成
されにくくなり、95%を超えると絶縁層の変形が大き
く、絶縁層にクラックなどの空隙が発生したり、絶縁層
の平坦性が失われるか、または、絶縁層の熱硬化時の加
圧力がその他の領域に付加されずに、熱硬化性樹脂の十
分な硬化特性が得られないなどの不具合が発生するおそ
れがある。
【0032】このように、本発明によれば、異なる層間
を接続する貫通導体の形成にあたり、導電性粒子を分散
含有する絶縁シートを用いて、導電性突起と導電性粒子
による凝縮部を介して2つの配線回路層間を接続するこ
とによって、レーザーやドリルなどによるビアホールの
加工が不要となり、また、配線回路層と貫通導体との位
置決めを転写シート上の配線回路層に形成する導電性突
起によって任意に設けることができるために、配線回路
層と貫通導体との位置ずれの発生を防止することができ
る。また、配線回路層を転写法によって形成する際に、
導電性突起がアンカーとして機能することによって配線
回路層の転写不良などの発生を抑制することができる。
【0033】
【実施例】絶縁シートとして、有機樹脂としてポリイミ
ド樹脂を用い、さらに無機フィラーとして種々の平均粒
径の球状シリカを用い、これらを有機樹脂:無機フィラ
ーが体積比で80:20となる組成物を用い、これに種
々の平均粒径の銅粉を全量中、表1に示す比率で添加し
て混練機にて混練した後、ドクターブレード法により厚
さ50μmの半硬化状態の絶縁シートを作製した。
【0034】その後、厚さ12μmの銅箔を接着した2
枚の転写シートの銅箔に対してフォトレジスト法によっ
て表面用配線回路層および裏面用配線回路層のパターン
を形成した。そして、表面用配線回路層に対してのみ所
望の貫通導体を形成する箇所以外の領域をレジストにて
被覆した後、メッキ法にて25〜45μmの高さで、直
径が50μmの導電性突起を形成した。なお、この導電
性突起は、直径が75μmの導体パッドの中心部に形成
した。
【0035】その後、上記絶縁シートに上記表面用およ
び裏面用の配線回路層を両側から重ね合わせ、少なくと
も導電性突起形成箇所に30kg/cm2の圧力を印加
して、両面に配線回路層が形成されたコア用配線シート
を形成した。なお、かかるコア用配線層においては、配
線回路層間の貫通導体は、導電性突起と、その先端に導
電性粒子による凝縮部によって形成されたものであっ
た。この時の貫通導体の端部に設けられる配線回路層の
最小径は0.1mmとした。
【0036】同様にして、導電性突起を形成した配線回
路層を絶縁シートの片面のみに転写、形成した配線シー
トを4枚作製し、前記コア用配線シートの上下面にそれ
ぞれ2枚の配線シートを位置合わせして積層した後、温
度200℃、圧力20kg/cm2で硬化して、配線回
路層6層の多層配線基板を作製した。
【0037】得られた配線基板に対して、貫通導体40
0個の導通抵抗(6層間)を測定し、その平均を算出し
た。
【0038】また、作製した多層配線基板を−45℃〜
125℃の間の温度サイクルテスト(TCT)を行い、
試験後の配線回路層のふくれや回路の抵抗変化率を測定
し、その測定結果を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】表1の結果から明らかなように、絶縁シー
ト中の導電性粒子の割合が5体積%よりも少ない試料N
o.1では、貫通導体の抵抗が100Ω以上となり、十
分な導通が得られなかった。また、TCT試験後の抵抗
変化率が100%以上と大きく、信頼性の低いものであ
った。
【0041】また、導電性粒子の割合が30体積%を超
える試料No.8では、抵抗値が2mΩ以下と極端に小
さくなり、ビア部以外で導通パスが生じており、短絡し
ていることがわかった。
【0042】また、貫通導体の抵抗値およびTCT試験
の結果から、導電性粒子の含有量が5〜30体積%のも
のは、いずれも貫通導体の初期抵抗が25mΩ以下、T
CT試験後の抵抗変化率が10%以下と十分な接続信頼
性が得られた。また、何れのサンプルの表面は平坦で、
膨れやクラックなどの以上は確認できなかった。
【0043】また、貫通導体とパッドとの接続状態を観
察した結果、本発明の配線基板においては、パッドと貫
通導体との位置ずれ(パッドから貫通導体の一部はみ出
しの数)は全く観察されなかった。
【0044】比較例 従来法によって、導電性粒子を含有しない絶縁シートに
対してレーザーによって直径が50μmのビアホールを
形成し、そのホール内に銅粉を含有する導電性ペースト
をスクリーン印刷法によって充填してビアホール導体を
形成した。
【0045】転写シートの表面に直径が75μmのパッ
ドを含む配線回路層を形成し、これをビアホール導体が
形成された絶縁シートに位置合わせして積層して転写形
成した。同様に、複数の配線回路層を形成した絶縁シー
トを作製し、それらを積層後、温度200℃、圧力20
kg/cm2で硬化して、配線回路層6層の多層配線基
板を作製した。そして、配線回路層と貫通導体との位置
ずれを調査した結果、50/200についてパッドから
貫通導体の一部はみ出しが認められた。
【0046】また、初期抵抗は、55mΩ、TCT試験
後の変化率が20%であった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、異
なる層間を接続する貫通導体の形成にあたり、レーザー
やドリルなどによるビアホールの加工が不要であり、ま
た、配線回路層と貫通導体との位置決めを転写シート上
の配線回路層に形成する導電性突起によって形成し、し
かも配線回路層上で任意の部分に設けることができるた
めに、配線回路層と貫通導体との位置ずれの発生を防止
することができ、さらには配線回路層の転写不良などを
も防止することができ、歩留りの高い多層配線基板を作
製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の製造方法を説明するた
めの工程図である。
【図2】本発明の多層配線基板の製造方法を説明するた
めの図1に続く工程図である。
【図3】図1〜図2の工程を経て作製される多層配線基
板を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 転写シート 2 配線回路層 3 導電性突起 4 熱硬化性樹脂 5 導電性粒子 6 絶縁シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも熱硬化性樹脂を含有する複数の
    絶縁層と、複数の配線回路層とを具備する多層配線基板
    であって、前記複数の絶縁層の内、少なくとも1層の絶
    縁層が導電性粒子を全量中5〜30体積%の割合で含有
    しており、該絶縁層の両側に形成された配線回路層が、
    一方の配線回路層に設けられた導電性突起と、前記導電
    性粒子による凝縮部を通じて互いに電気的に接続されて
    なることを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】前記導電性突起の高さが前記絶縁層の厚み
    の50〜95%である請求項1記載の多層配線基板。
  3. 【請求項3】(a)転写シートの表面に、所定の高さの
    導電性突起が形成された配線回路層を形成する工程と、
    (b)少なくとも熱硬化性樹脂を含み、導電性粒子を全
    量中5〜30体積%の割合で含有する絶縁シートの表面
    に、前記転写シートを積層圧着した後、転写シートを剥
    離して、前記導電性突起が形成された配線回路層を前記
    絶縁シートに転写形成するとともに、前記導電性突起を
    前記絶縁シート内に埋没させることによって導電性粒子
    を凝縮させる工程と、(c)前記(b)によって得られ
    た絶縁シートを配線回路層が形成された他の絶縁シート
    と積層し、加熱硬化させる工程と、を具備することを特
    徴とする多層配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記導電性突起の高さが、前記絶縁シート
    の厚みの50〜95%である請求項3記載の多層配線基
    板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100729939B1 (ko) 2006-05-09 2007-06-19 삼성전기주식회사 다층 인쇄회로기판 제조방법
KR100997801B1 (ko) 2008-11-25 2010-12-02 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 제조방법
KR101019157B1 (ko) * 2008-11-17 2011-03-04 삼성전기주식회사 인쇄회로기판 제조방법

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