JP2001308406A - 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法 - Google Patents

圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法

Info

Publication number
JP2001308406A
JP2001308406A JP2000120889A JP2000120889A JP2001308406A JP 2001308406 A JP2001308406 A JP 2001308406A JP 2000120889 A JP2000120889 A JP 2000120889A JP 2000120889 A JP2000120889 A JP 2000120889A JP 2001308406 A JP2001308406 A JP 2001308406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
piezoelectric element
jig
manufacturing
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000120889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4570727B2 (ja
Inventor
Keitaro Koroishi
圭太郎 頃石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2000120889A priority Critical patent/JP4570727B2/ja
Publication of JP2001308406A publication Critical patent/JP2001308406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4570727B2 publication Critical patent/JP4570727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子に圧電機能を付加するための電極膜
形成および分極処理を行うときに、圧電素子へのダメー
ジをなくしてクラックや割れを防止するとともに、少量
のベースプレートで様々な圧電素子形状に適用すること
のできる圧電機能部品製造治具を提供する。 【解決手段】 圧電素子を搭載する圧電素子受け部材が
可動することを特徴とし、また、圧電素子を保持するた
めの圧電素子受け部を有する圧電素子受け部材と、圧電
素子受け部に圧電素子を位置決めして保持するための位
置決め手段と、圧電素子受け部材を保持するためのベー
スプレートと、ベースプレートに圧電素子受け部材を保
持させておくための保持部材と、圧電素子受け部の反対
面に配置する押圧手段と、を備えたことを特徴とし、さ
らに、押圧手段は、圧電機能を付加するための補助部材
に、圧電素子受け部材を介して圧電素子を一定の力で押
圧することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子に圧電機
能を付加するための圧電機能部品製造治具の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電素子に圧電機能を付加して、
圧電素子の圧電効果を利用する圧電機能部品が注目され
ている。従来、圧電素子に圧電機能を付加するための圧
電機能部品製造治具は、図5(a)に示すように、圧電
素子の上面がベースプレートより僅かに突出するように
し、かつ、圧電素子の形状に対応した彫り込みを、ベー
スプレートに形成し、圧電機能を付加するための補助部
材をベースプレートの上に固定して、圧電素子を挟み込
むように圧電素子を固定していた。また、多数個での同
時処理を実現するため、図6に示すように、彫り込みを
ベースプレート上に幾つも形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電機能部品製造治具において、圧電素子をベースプレ
ートと圧電機能を付加するための補助部材で挟み込むよ
うに固定するので、彫り込み製作時の深さばらつきや、
圧電素子の厚さばらつきが、以下の問題点を発生させて
いた。
【0004】圧電素子の厚さが規格値の公差上限近くに
なった場合や、ベースプレートに形成した彫り込みが浅
くなっていた場合は、図5(b)に示すように、圧電素
子を挟み込む力が強くなり、圧電素子にダメージを与え
クラックや割れを多く発生させるという問題を有してい
た。
【0005】また、圧電素子の厚さが規格値の公差下限
近くになった場合や、ベースプレートに形成した彫り込
みが深くなりすぎていた場合は、図5(c)に示すよう
に、圧電素子を挟み込む力が弱くなるか、あるいは挟み
込む力が全く働かない状態となり、ベースプレートに形
成した彫り込みの中で圧電素子が動き回り、電極膜形成
時では所望の電極形状が得られないという問題を有して
いた。
【0006】さらに、圧電素子の表面やベースプレート
の彫り込み表面にソリやうねり、突起物、付着物等が存
在していた場合は、図5(d)に示すように、圧電素子
に局所的な力が作用し、圧電素子にダメージを与えクラ
ックや割れを多く発生させるという問題を有していた。
【0007】一方、ベースプレートに形成される彫り込
みは、ある決められた圧電素子の厚みと形状に対応させ
ているため、厚みや形状の異なる圧電素子には適用でき
ない。そのため、ベースプレートに汎用性が全くなく、
厚みや形状の異なる個々の圧電素子の形状に対応したベ
ースプレートを多量に所有しなければならないという問
題も有していた。
【0008】本発明の目的は、圧電素子を一定の力で圧
電機能を付加するための補助部材に押圧させることで、
圧電素子に与えるダメージをなくしてクラックや割れを
防止し、所望の電極形状を得るとともに、少量のベース
プレートで個々の圧電素子形状に適用することのできる
圧電機能部品製造治具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本課題の解決手段
は、圧電素子に圧電機能を付加するための圧電機能部品
製造治具であって、圧電素子を搭載する圧電素子受け部
材が可動することを特徴とし、また、圧電素子を保持す
るための圧電素子受け部を有する圧電素子受け部材と、
圧電素子受け部に圧電素子を位置決めして保持するため
の位置決め手段と、圧電素子受け部材を保持するための
ベースプレートと、ベースプレートに圧電素子受け部材
を保持させておくための保持部材と、圧電素子受け部の
反対面に配置する押圧手段と、を備えたことを特徴と
し、さらに、押圧手段は、圧電機能を付加するための補
助部材に、圧電素子受け部材を介して圧電素子を一定の
力で押圧することを特徴とする。
【0010】これによれば、圧電素子受け部材は圧電素
子の厚さに応じて可動し、圧電素子を一定の力で圧電機
能を付加するための補助部材に押圧することができる。
したがって、圧電素子の厚さが規格値の公差上限近くに
なった場合や、圧電素子や圧電素子受け部にソリやうね
り、突起物、付着物等が存在していた場合でも、圧電素
子受け部材は押圧手段により圧電素子に過度の力が掛か
らないように可動するため、クラックや割れを防止する
ことができる。
【0011】また、圧電素子の厚さが規格値の公差下限
近くになった場合でも圧電素子は動き回ることもなく、
電極膜形成時においても所望の電極形状が得られる。
【0012】さらに、ベースプレートには圧電素子の厚
さに対応した彫り込みが存在しないので、彫り込みの深
さのばらつきに起因する圧電素子のクラックや割れ、電
極形状不良の問題は発生しない。
【0013】また、圧電素子受け部材には、圧電素子を
保持する圧電素子受け部に、圧電素子を位置決めして保
持するための凹形状、凸形状または、凹凸形状の位置決
め手段を有することを特徴とする。
【0014】これによれば、圧電素子は、圧電素子受け
部の凹凸形状で位置決めされ保持されるので、圧電素子
受け部を上から見た形状やその面積は、個々の圧電素子
の形状や面積に必ずしも対応させる必要がない。すなわ
ち個々の圧電素子の形状に対応する位置決め手段が設け
られるように、圧電素子受け部材の形状や面積を設定す
るだけで良く、圧電素子受け部材のみを交換すること
で、個々の圧電素子の形状に対応できる。したがって、
圧電素子受け部材に対応したベースプレートと保持部材
を少量のみ所有しておくだけで、個々の圧電素子の形状
に対応可能となる。
【0015】さらに、異なる形状の位置決め手段を有す
る圧電素子受け部材を、同じベースプレートに複数組み
合わせて組み込むことが可能となるため、少量多品種の
圧電素子に圧電機能を同時に付加することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明に係わる実施の形態を詳細に説明する。 [実施例1]図1は、本発明の第1の実施例を説明する
図であり、図1(a)は本発明の圧電機能部品製造治具
1の構造を示し、図1(b)と図1(c)は本発明の圧
電機能部品製造治具1の動作を説明する図である。
【0017】図1(a)において、圧電機能部品製造治
具1の構造は、圧電素子受け部材7には、圧電素子受け
部5と、圧電素子8を位置決めして保持する凸形状の位
置決め手段6を設けており、この圧電素子受け部材7
は、ベースプレート2の下に配置された保持部材3と、
保持部材3と圧電素子受け部材7との間に配置した押圧
手段4と、でベースプレート2内に保持されている。こ
こで、押圧手段4には、例えば、バネ部材や曲げワッシ
ャー、シリコン系やウレタン系等の弾性を示す樹脂やゴ
ム、スポンジ等の高発泡体、クッション材、等の金属、
非金属問わず弾性を示す部材からなる。
【0018】次に圧電機能部品製造治具1の動作を説明
する。まず、図1(b)において、圧電素子8を圧電素
子受け部5に載せる。このとき、圧電素子8には中央部
に穴が設けてあるので、凸形状の位置決め手段6によっ
て圧電素子受け部5に位置決めされ保持される。
【0019】次に、図1(c)において、圧電素子8を
圧電機能を付加するための補助部材9と圧電素子受け部
材7とで挟み込むように、圧電機能を付加するための補
助部材9をベースプレート2の上に固定する。ここで、
圧電機能を付加するための補助部材9には、例えば圧電
素子8に圧電機能を付与するための電極膜形成工程で使
用する蒸着マスクやスクリーン印刷用の版であったり、
圧電素子8に圧電機能を付与するための分極工程で使用
する電気端子であったりする。
【0020】このとき、圧電機能を付加するための補助
部材9によって圧電素子8と圧電素子受け部材7は押し
下げられると同時に、圧電素子8は圧電素子受け部材7
を介して押圧手段4によって圧電機能を付加するための
補助部材9に押圧され固定される。従って、圧電素子8
に厚みのばらつき、そりやうねり、突起物、付着物等が
存在していた場合でも、圧電素子8には過度の力が掛か
ることなく圧電機能を付加するための補助部材9に押圧
され固定されるので、圧電素子8へのダメージが無くな
り割れやクラックが防止されるばかりでなく、所望の電
極形状が必ず得られるようになった。
【0021】図3は、圧電機能部品製造治具1に使用さ
れる圧電素子受け部材7の実施例を説明する図であり、
図3(a)と図3(b)は圧電素子受け部材7の基本形
状を示し、図3(c)〜(m)は圧電素子受け部5に圧
電素子8を位置決めして保持するための位置決め手段6
の様々な形態を説明する図である。
【0022】圧電機能部品製造治具1に使用される圧電
素子受け部材7の基本形状は、例えば、図3(a)と図
3(b)に示すように、圧電素子8の外形形状にこだわ
らず、圧電素子受け部5の形状が丸形状または多角形状
などいずれの形状でよく、図3(l)〜(m)に示すよ
うに、圧電素子8を位置決めして保持するための位置決
め手段6を設けてやればよい。また、図3(c)〜
(k)に示すように、圧電素子8の外形形状や中央部の
穴を利用して、位置決めして保持するための位置決め手
段6は、凸形状または凹形状、または凹凸形状のいずれ
でもよい。
【0023】次に、圧電素子8に圧電機能を付加するた
めの圧電機能部品の製造方法について説明する。まず、
圧電素子8に圧電機能を付加するための電極膜形成につ
て説明する。圧電素子8に所望の電極形状を得るため
に、圧電機能を付加するための補助部材9には蒸着マス
クを用いた。圧電機能部品製造治具1には、保持部材3
で圧電素子受け部材7と押圧手段4とが、ベースプレー
ト2にあらかじめ保持されている。
【0024】圧電素子8を位置決め手段6で保持される
ように圧電素子受け部5に載せ、蒸着マスクである圧電
機能を付加するための補助部材9aをベースプレート2
の上に固定する。このようにセットされた圧電機能部品
製造治具1を蒸着装置の中へセットし、圧電素子8の表
面に電極膜を形成した。
【0025】次に、圧電機能部品製造治具1を蒸着機か
ら取り出し、蒸着マスクである圧電機能を付加するため
の補助部材9aを外し、圧電素子8を取り出す。そし
て、電極が形成された反対側の面を上にして、再び位置
決め手段6で保持されるように圧電素子受け部5に載
せ、再び蒸着マスクである圧電機能を付加するための補
助部材9aをベースプレート2の上に固定する。ここ
で、表裏異なる電極形状とする場合には、先ほどと形状
が異なった蒸着マスクである、圧電機能を付加するため
の補助部材9bをベースプレート2の上に固定してもよ
い。このようにセットされた圧電機能部品製造治具1を
再び蒸着装置の中へセットし、圧電素子8の裏面に電極
膜を形成したのち、圧電機能部品製造治具1を蒸着機か
ら取り出し、蒸着マスクである圧電機能を付加するため
の補助部材9aを外した。ここで、圧電素子8はそのま
ま圧電素子受け部5に載せままにしておいてよい。
【0026】次に、圧電素子8に圧電機能を付加するた
めの分極処理について説明する。圧電機能を付加するた
めの補助部材9には圧電素子に電圧が加えられるような
電気端子が備わった分極治具を用いた。圧電機能部品製
造治具1には、既に圧電素子8が圧電素子受け部5に載
せられているので、分極治具である圧電機能を付加する
ための補助部材9cをベースプレート2の上に固定し、
分極治具の電気端子に分極電源を接続する。このように
セットされた圧電機能部品製造治具1を加熱装置の中へ
セットして温度と電圧を付与し、圧電素子8の分極処理
を行った。その後、圧電機能部品製造治具1を加熱装置
から取り出し、電気端子に接続された分極電源を外し、
分極治具である圧電機能を付加するための補助部材9c
を外し、圧電素子8を取り出す。
【0027】このように本発明の圧電機能部品製造治具
1で圧電機能を付加するための電極膜形成と分極処理を
行った圧電素子8は圧電機能部品となり、圧電アクチュ
エータ、圧電ブザー、圧電スピーカ、圧電センサ、圧電
トランス、圧電フィルタ等、圧電効果を利用する製品に
応用できる。
【0028】[実施例2]図2は、本発明の第2の実施
例を説明する図であり、図2(a)は本発明の圧電機能
部品製造治具11の構造を示し、図2(b)と図2
(c)は本発明の圧電機能部品製造治具11の動作を説
明する図である。
【0029】図2(a)において、圧電機能部品製造治
具11の構造は、圧電素子受け部材17には、圧電素子
受け部15と、圧電素子18を位置決めして保持する凸
形状の位置決め手段16を設けており、この圧電素子受
け部材17は、ベースプレート12の上に配置された保
持部材13と、ベースプレート12と圧電素子受け部材
17との間に配置した押圧手段14と、でベースプレー
ト12内に保持されている。ここで、押圧手段14に
は、例えば、バネ部材や曲げワッシャー、シリコン系や
ウレタン系等の弾性を示す樹脂やゴム、スポンジ等の高
発泡体、クッション材、等の金属、非金属問わず弾性を
示す部材からなる。
【0030】次に圧電機能部品製造治具11の動作を説
明する。まず、図2(b)において、圧電素子8を圧電
素子受け部15に載せる。このとき、圧電素子18には
中央部に穴が設けてあるので、凸形状の位置決め手段1
6によって圧電素子受け部15に位置決めされ保持され
る。
【0031】ここで圧電素子受け部材17は、実施例1
と同様に、圧電素子18の外形形状にこだわらず、圧電
素子受け部15の形状が丸形状または多角形状などいず
れの形状をしていてもよい。また、圧電素子18の外形
形状や中央部の穴を利用して、位置決めして保持するた
めの位置決め手段16は、凸形状または凹形状、または
凹凸形状のいずれでもよい。
【0032】次に、図2(c)において、圧電素子18
を圧電機能を付加するための補助部材19と圧電素子受
け部材17とで挟み込むように、圧電機能を付加するた
めの補助部材19を保持部材13の上に固定する。ここ
で、圧電機能を付加するための補助部材19には、例え
ば圧電素子18に圧電機能を付与するための電極膜形成
工程で使用する蒸着マスクやスクリーン印刷用の版であ
ったり、圧電素子18に圧電機能を付与するための分極
工程で使用する電気端子であったりする。
【0033】このとき、圧電機能を付加するための補助
部材19によって圧電素子18と圧電素子受け部材17
は押し下げられると同時に、圧電素子18は圧電素子受
け部材17を介して押圧手段14によって圧電機能を付
加するための補助部材19に押圧され固定される。従っ
て、圧電素子18に厚みのばらつき、そりやうねり、突
起物、付着物等が存在していた場合でも、圧電素子18
には過度の力が掛かることなく圧電機能を付加するため
の補助部材19に押圧され固定されるので、圧電素子1
8へのダメージが無くなり割れやクラックが防止される
ばかりでなく、所望の電極形状が必ず得られるようにな
った。
【0034】圧電素子18に圧電機能を付加するための
圧電機能部品の製造方法は、本発明の第1の実施例と同
様に行ったので、ここでの説明は省略する。このように
本発明の圧電機能部品製造治具11で圧電機能を付加す
るための電極膜形成と分極処理を行った圧電素子18は
圧電機能部品となり、圧電アクチュエータ、圧電ブザ
ー、圧電スピーカ、圧電センサ、圧電トランス、圧電フ
ィルタ等、圧電効果を利用する製品に応用できる。
【0035】[実施例3]図4は、本発明の第3の実施
例を説明する図であり、図4(a)は、形状の異なる位
置決め手段26を有する圧電素子受け部材27を複数組
み合わせてベースプレート22に組み込んだ状態の圧電
機能部品製造治具21の外観を示し、図4(b)は、圧
電素子28と圧電機能を付加するための補助部材29を
セットした状態の圧電機能部品製造治具21の断面図を
示す。
【0036】図4(a)において、圧電素子受け部材2
7の圧電素子受け部25の形状は丸形状を用い、ベース
プレート22には圧電素子受け部25の丸形状に対応し
た形状が加工されている。それぞれ、図3(e)のよう
に円盤状の圧電素子28aの外周を保持するような位置
決め手段26aが設けてあるものと、図3(c)のよう
に円盤状の圧電素子28bの中央部の穴を保持するよう
な位置決め手段26bが設けてあるものと、図3(l)
のような多角形上の圧電素子28cの外周を保持するよ
うな位置決め手段26cが設けてあるものと、を有する
圧電素子受け部材27を押圧手段24とともに、保持部
材23でベースプレート22に組み込んだ。ここで、ベ
ースプレートに22組み込む圧電素子受け部材27の位
置決め手段26は、上記の組合せに限ることなく、どの
様な組合せでもよい。
【0037】次に、図4(b)において、大きさ、形
状、厚さの異なる圧電素子28を、それぞれ対応した位
置決め手段26を設けた圧電素子受け部25にセット
し、さらに、圧電機能を付加するための補助部材29を
ベースプレート22の上に固定する。このとき、圧電機
能を付加するための補助部材29によって圧電素子28
と圧電素子受け部材27は押し下げられると同時に、圧
電素子28は圧電素子受け部材27を介して押圧手段2
4によって圧電機能を付加するための補助部材29に押
圧され固定される。従って、様々な形状や厚みの圧電素
子28には過度の力が掛かることなく圧電機能を付加す
るための補助部材29に押圧され固定されるので、圧電
素子28へのダメージが無くなり割れやクラックが防止
されるばかりでなく、少量多品種の圧電素子に圧電機能
を同時に付加することができた。
【0038】圧電素子28に圧電機能を付加するための
圧電機能部品の製造方法は、本発明の第1の実施例と同
様に行ったので、ここでの説明は省略する。このように
本発明の圧電機能部品製造治具21で圧電機能を付加す
るための電極膜形成と分極処理を行った圧電素子28は
圧電機能部品となり、圧電アクチュエータ、圧電ブザ
ー、圧電スピーカ、圧電センサ、圧電トランス、圧電フ
ィルタ等、圧電効果を利用する製品に応用できる。
【0039】また、圧電素子受け部材27の圧電素子受
け部25の形状は多角形状を用いる場合は、ベースプレ
ート22には圧電素子受け部25の多角形状に対応した
形状に加工したものを用い、それぞれ様々な位置決め手
段26を有した圧電素子受け部材27をベースプレート
22組み込んでもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、圧電素
子を搭載する圧電素子受け部材を可動とし、圧電素子を
圧電機能を付加するための補助部材に、圧電素子受け部
材を介して一定の力で押圧するようにしたので、圧電素
子の厚みばらつき、そりやうねり、突起物、付着物等が
存在していた場合でも、圧電素子へのダメージが無くな
り割れやクラックが防止され、かつ、所望の電極形状が
必ず得られるようになる。
【0041】また、異なる形状の位置決め手段を有する
圧電素子受け部材を、同じベースプレートに複数組み合
わせて組み込むことを可能にしたので、少量のベースプ
レートで少量多品種の圧電素子に圧電機能を同時に付加
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明する図であり、図
1(a)は本発明の圧電機能部品製造治具の構造を示
し、図1(b)と図1(c)は本発明の圧電機能部品製
造治具の動作を説明する図である。
【図2】本発明の第2の実施例を説明する図であり、図
2(a)は本発明の圧電機能部品製造治具の構造を示
し、図2(b)と図2(c)は本発明の圧電機能部品製
造治具の動作を説明する図である。
【図3】圧電機能部品製造治具に使用される圧電素子受
け部材の実施例を説明する図であり、図3(a)と図3
(b)は圧電素子受け部材の基本形状を示し、図3
(c)〜(l)は圧電素子受け部に圧電素子を位置決め
して保持するための位置決め手段の様々な形態を説明す
る図である。
【図4】本発明の第3の実施例を説明する図であり、図
4(a)は、形状の異なる位置決め手段を有する圧電素
子受け部材を複数組み合わせてベースプレートに組み込
んだ状態の圧電機能部品製造治具の外観を示し、図4
(b)は、圧電素子と圧電機能を付加するための補助部
材をセットした状態の圧電機能部品製造治具の断面図を
示す。
【図5】従来技術の圧電機能部品製造治具を説明する図
であり、図5(a)は従来技術の圧電機能部品製造治具
の構造を示し、図5(b)〜(d)は従来技術の圧電機
能部品製造治具の課題を説明する図である。
【図6】従来技術の圧電機能部品製造治具を説明する図
であり、図6(a)〜(b)はベースプレートに圧電素
子の形状に対応した彫り込みを幾つも形成したことを説
明する図である。
【符号の説明】
1,11,21,101 圧電機能部品製造治具 2,12,22,102 ベースプレート 3,13,23 保持部材 4,14,24 押圧手段 5,15,25 圧電素子受け部 6,16,26 位置決め手段 7,17,27 圧電素子受け部材 8,18,28,108 圧電素子 9,19,29,109 圧電機能を付加するための補
助部材 110 彫り込み 111 付着物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子に圧電機能を付加するための圧
    電機能部品製造治具であって、圧電素子を搭載する圧電
    素子受け部材が可動することを特徴とする圧電機能部品
    製造治具。
  2. 【請求項2】 圧電素子に圧電機能を付加するための圧
    電機能部品製造治具であって、圧電素子を保持するため
    の圧電素子受け部を有する圧電素子受け部材と、圧電素
    子受け部に圧電素子を位置決めして保持するための位置
    決め手段と、圧電素子受け部材を保持するためのベース
    プレートと、ベースプレートに圧電素子受け部材を保持
    させておくための保持部材と、圧電素子受け部の反対面
    に配置する押圧手段と、を備えたことを特徴とする圧電
    機能部品製造治具。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は、圧電素子受け部材と保
    持部材との間に配置し、ベースプレートの上に固定され
    る圧電機能を付加するための補助部材に、圧電素子受け
    部材を介して圧電素子を一定の力で押圧することを特徴
    とする請求項2記載の圧電機能部品製造治具。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段は、圧電素子受け部材とベ
    ースプレートとの間に配置し、保持部材上に固定される
    圧電機能を付加するための補助部材に、圧電素子受け部
    材を介して圧電素子を一定の力で押圧することを特徴と
    する請求項2記載の圧電機能部品製造治具。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、圧電素子を位置決
    めして保持するための凹形状であることを特徴とする請
    求項2から4記載の圧電機能部品製造治具。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段は、圧電素子を位置決
    めして保持するための凸形状であることを特徴とする請
    求項2から4記載の圧電機能部品製造治具。
  7. 【請求項7】 前記位置決め手段は、圧電素子を位置決
    めして保持するための凹凸形状であることを特徴とする
    請求項2から4記載の圧電機能部品製造治具。
  8. 【請求項8】 圧電素子に圧電機能を付加するための圧
    電機能部品製造方法であって、請求項1から7のいずれ
    かに記載の圧電機能部品製造治具で、圧電機能を付加す
    るための電極膜形成および分極処理を行うことを特徴と
    する圧電機能部品製造方法。
JP2000120889A 2000-04-21 2000-04-21 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法 Expired - Fee Related JP4570727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000120889A JP4570727B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000120889A JP4570727B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001308406A true JP2001308406A (ja) 2001-11-02
JP4570727B2 JP4570727B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18631630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000120889A Expired - Fee Related JP4570727B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570727B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014146883A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Seiko Epson Corp 超音波デバイス、超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05136478A (ja) * 1991-11-08 1993-06-01 Fujitsu Ltd 圧電アクチユエータの製造方法及び圧電アクチユエータ
JPH05267744A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電セラミックスの分極方法
JPH05276772A (ja) * 1992-03-25 1993-10-22 Seiko Instr Inc 圧電振動子の製造方法
JPH06253560A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波モータの駆動電極形成方法
JPH114585A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Denso Corp 積層型圧電アクチュエータおよびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05136478A (ja) * 1991-11-08 1993-06-01 Fujitsu Ltd 圧電アクチユエータの製造方法及び圧電アクチユエータ
JPH05267744A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電セラミックスの分極方法
JPH05276772A (ja) * 1992-03-25 1993-10-22 Seiko Instr Inc 圧電振動子の製造方法
JPH06253560A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波モータの駆動電極形成方法
JPH114585A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Denso Corp 積層型圧電アクチュエータおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014146883A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Seiko Epson Corp 超音波デバイス、超音波プローブ、電子機器および超音波画像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4570727B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HK1055835A1 (en) Thin film piezoelectric element and its manufacturing method, and actuator unit using same
JP2001308406A (ja) 圧電機能部品製造治具および圧電機能部品製造方法
JP6832915B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JPS618938A (ja) 半導体素子の製造方法
JP2851951B2 (ja) フレキシブル基板の吸着方法
JP4750969B2 (ja) 平面表示装置の製造方法
JP2654871B2 (ja) リードフレームの異種金属部分めっき方法
JPH0691758A (ja) 樹脂装飾品のホットスタンプ方法
JPH05114593A (ja) 半導体ウエハーの研削方法
JPS63123645A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07245359A (ja) グリーンシート積層方法と装置および押圧型
TWI644601B (zh) 指紋辨識模組的治具及指紋辨識模組的製造方法
JPH11111774A (ja) ハンダバンプによる電極接続方法及びハンダバンプ作成方法
JP3206298B2 (ja) パネルスイッチ
JP2506453B2 (ja) 気密封止型デバイスの製造方法
KR101688729B1 (ko) 키패드 조립용 지그 및 그 제조방법
JPS6317511A (ja) セラミツク体の成形方法
JP2002071467A (ja) 焦電素子の製造方法及びその装置
JPH0235966A (ja) 成膜用マスキング方法
JPH07142628A (ja) Icパッケージ基板の製造方法と装置
JPH0214510A (ja) チップ部品の保持プレート
JPH02139202A (ja) グリーンシートの打抜き方法、グリーンシートの打抜き装置および孔付グリーンシート
JPH0453251A (ja) Icのリード成形金型
JPH10180601A (ja) センサ素子の製造方法及びセンサ素子の製造装置
JPH08156149A (ja) 化粧シートが圧着されたフラッシュ構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040303

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061115

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091102

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees