JP2001308315A - Iii−v族化合物半導体エピタキシャルウェハ - Google Patents
Iii−v族化合物半導体エピタキシャルウェハInfo
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Abstract
ピタキシャルウェハを提供する。 【解決手段】 基板21と、基板21上にチャネル層と
して形成された第1の化合物半導体層23と、第1の化
合物半導体層23の上に電子供給層として形成され第1
の化合物半導体層23よりも電子親和力の小さい第2の
化合物半導体層31とを備えたIII-V 族化合物半導体エ
ピタキシャルウェハの第2の化合物半導体層31の一部
を高キャリア濃度層25にすることによりMOCVDで
プレーナドープを超える電気的特性を実現できる。
Description
導体エピタキシャルウェハに関する。
晶を結晶基板表面上にエピタキシャル成長させるには、
リアクター(炉)内で加熱状態にある結晶基板に、複数
のIII族若しくはV族の原料ガスを含んだキャリアーガ
スを供給し、これらの原料ガスを結晶基板上で熱分解さ
せることによって行われる。
層したヘテロ接合を利用したデバイスの一つにHEMT
と呼ばれる高電子移動度トランジスタがある。HEMT
は、基本的には高純度層と、高純度層よりも電子親和力
が小さく、かつドーピングされて電子を供給する機能を
有する電子供給層の2層からなる選択ドープ構造の上に
電極を設けた電界効果トランジスタとしたものである。
ルウェハの従来例を示す断面図であり、図5はIII-V 族
化合物半導体エピタキシャルウェハの他の従来例を示す
断面図である。
シャルウェハ1は、GaAs基板2の上に、厚さ50
0.0nmのi−GaAs層3、厚さが200.0nm
のi−Al0.28Ga0.72As層4、厚さが10.0nm
でキャリア濃度が2e18cm-3のn−Al0.24Ga
0.76As層5、厚さが2.0nmのi−Al0.24Ga
0.76As層6、厚さが15.0nmのi−In0.15Ga
0.85As層7、厚さが2.0nmのi−Al0.24Ga
0.76As層8及び厚さが40.0nmでキャリア濃度が
2e18cm-3のn−Al0.24Ga0.76As層9が順次
積層された、均一ドープAlGaAsDH(ダブルヘテ
ロ)−HEMTエピタキシャルウェハである。
シャルウェハ10は、GaAs基板11の上に、厚さ5
00.0nmのi−GaAs層12、厚さ200.0n
mのi−Al0.28Ga0.72As層13、厚さ5.0nm
のi−Al0.24Ga0.76As層14a、厚さ5.0nm
のi−Al0.24Ga0.76As層14b、厚さ15.0n
mのi−In0.15Ga0.85As層15、厚さ5.0nm
のi−Al0.24Ga0.76As層16a及び厚さ35.0
nmのi−Al0.24Ga0.76As層16bが順次積層さ
れ、i−Al0.24Ga0.76As層14aとi−Al0.24
Ga0.76As層14bとの間にキャリア濃度が1.0e
12cm-3のプレーナドープ層17aが形成され、i−
Al0.24Ga0.76As層16aとi−Al0.24Ga0.76
As層16bとの間に4.0e12cm-3のプレーナド
ープ層17bが施されたプレーナドープAlGaAsD
H−HEMTエピタキシャルウェハである。
高純度層と電子供給層との界面の高純度層側には二次元
状に電子が蓄積する。この蓄積した電子は高純度層に形
成されるため、電子移動度が非常に高くなり、電子ガス
となっている。この電子ガスは、エピタキシャルウェハ
を電界効果トランジスタ化したときのゲート電極に印加
したバイアス電圧による電界効果で制御される。
ャリア濃度を維持しつつ、さらに高い電子移動度を実現
する構造として電子供給層に2次元的にドーピングする
プレーナドープという成長技術がある。同じシートキャ
リア濃度でも電子供給層に均一ドーピングするよりも、
ドーピング部とチャネル部との空間的な距離を隔てた方
が、クーロン散乱の効果が減り、電子移動度が増加する
からである。
ナドープ技術はMBE(Molecular Beam
Epitaxy、分子線結晶成長)では高特性が得られ
るが、MOVPE(Metal Organic Va
pour Phase Epitaxy、有機金属気相
成長)ではあまり特性は向上しない。また、炉の状態に
よっては、ドーピング時に不純物が付着して結晶性の劣
化も起こり得るという問題があった。
し、電気的特性に優れたIII-V 族化合物半導体エピタキ
シャルウェハを提供することにある。
に本発明のIII-V 族化合物半導体エピタキシャルウェハ
は、基板と、基板上にチャネル層として形成された第1
の化合物半導体層と、第1の化合物半導体層の上に電子
供給層として形成され第1の化合物半導体層よりも電子
親和力の小さい第2の化合物半導体層とを備えたIII-V
族化合物半導体エピタキシャルウェハにおいて、第2の
化合物半導体層の一部が高キャリア濃度層であるもので
ある。
導体エピタキシャルウェハは、第1の化合物半導体層と
第2の化合物半導体層とが複数段積層されていてもよ
い。
導体エピタキシャルウェハは、高キャリア濃度層にIn
GaP、若しくはAlInPが用いられているのが好ま
しい。
導体エピタキシャルウェハは、高キャリア濃度層の厚さ
が0.1〜10nmの範囲内にあり、キャリア濃度が1
×1018cm-3以上であるのが好ましい。
ャルウェハ、例えばAlGaAsにはDXセンターと呼
ばれる結晶欠陥が内在しており、1018cm-3後半以上
の高ドピングは不可能である。そのため層の一部だけ高
キャリア濃度化しても、プレーナドープエピタキシャル
よりシートキャリア濃度を大きくするのは不可能であ
る。
1.0×1019cm−3 以上のドーピングが可能であ
る。
キャリアのInGaP層とすることによって、MOCV
Dでプレーナドープを超える電気的特性を実現できる。
ャリア濃度との関係を示す図であり、横軸がSi2 H6
流量軸を示し、縦軸がNd(キャリア濃度)軸を示して
いる。
図面に基づいて詳述する。
タキシャルウェハの一実施の形態を示す断面図である。
ェハ20は、GaAs基板21の上に、厚さが500.
0nmのi−GaAs層22、厚さが200.0nmの
i−Al0.28Ga0.72As層23、厚さが5.0nmの
i−Al0.24Ga0.76As層24、厚さが1.0nmで
キャリア濃度が1.0e19cm-3の高キャリア濃度層
としてのn+ −In0.48Ga0.52P層25、厚さが5.
0nmのi−Al0.24Ga0.76As層26、厚さが1
5.0nmのi−In0.15Ga0.85As層27、厚さが
5.0nmのi−Al0.24Ga0.76As層28、厚さが
3.0nmでキャリア濃度が1.3e19cm-3の高キ
ャリア濃度層としてのn+ −In0.48Ga0.52P層29
及び厚さが35.0nmのi−Al0.24Ga0.76As層
30が順次積層されたものである。
ェハは、基板21上に第一の化合物半導体層23及び第
2の化合物半導体層31と第一の化合物半導体層27及
び第2の化合物半導体層32が2段積層され、第2の化
合物半導体層31、32の一部を高キャリア濃度層2
5、29としたものである。
キシャルウェハは、高キャリア濃度層を挿入したAlG
aAsDH−HEMTエピタキシャルウェハである。
エピタキシャルウェハ1やプレーナドープDH−HEM
Tエピタキシャルウェハ10に対して、プレーナドープ
に代わる高キャリア濃度のInGaP薄層25、29を
挿入することにより、電気的特性に優れたIII-V 族化合
物半導体エピタキシャルウェハ20が得られる。
層と第2の化合物半導体層とが2段積層された場合で説
明したが、本発明はこれに限定されず1段でも3段以上
でもよい。
明はこれに限定されるものではない。
度InGaP層挿入構造のエピタキシャルウェハ20の
ホール効果測定を行い、そのシートキャリア濃度NS と
電子移動度μとを測定する。
6cm(4インチ)のGaAs基板を配置し、サセプタ
ー温度を薄膜の成長温度である600℃まで加熱する。
サセプターは11rpmで回転させる。この状態でガス
導入口からInGaAsの原料ガスである水素希釈した
トリメチルガリウム、トリメチルインジウム及びアルシ
ンを流し、InGaPの原料ガスであるトリメチルイン
ジウム、トリエチルガリウム、フォスフィン及びジシラ
ンの混合ガスを流す。
構造のエピタキシャルウェハ1のホール効果測定を行
い、そのシートキャリア濃度NS と電子移動度μとを測
定する。
6cm(4インチ)のGaAs基板を配置し、サセプタ
ー温度を薄膜の成長温度である600℃まで加熱する。
サセプターを11rpmで回転させる。この状態でガス
導入口からInGaAsの原料ガスである水素希釈した
トリメチルガリウム、トリメチルインジウム及びアルシ
ンを流し、InGaPの原料ガスであるトリメチルイン
ジウム、トリエチルガリウム、フォスフィン及びジシラ
ンの混合ガスを流す。
ープ構造のエピタキシャルウェハ10のホール効果測定
を行い、そのシートキャリア濃度NS と電子移動度μと
を測定する。
直径10.16cm(4インチ)のGaAs基板を配置
し、サセプター温度を薄膜の成長温度である600℃ま
で加熱する。サセプターを11rpmで回転させる。こ
の状態でガス導入口からInGaAsの原料ガスである
水素希釈したトリメチルガリウム、トリメチルインジウ
ム及びアルシンを流し、InGaPの原料ガスであるト
リメチルインジウム、トリエチルガリウム、フォスフィ
ン及びジシランの混合ガスを流す。
果を示す。
エピタキシャルウェハのように化合物半導体層に高キャ
リア濃度InGaP薄層を挿入することにより、電気的
特性が向上することが分る。
プロファイルを示す図であり、横軸が表面からの深さ軸
を示し、縦軸がNd(キャリア濃度)軸を示している。
ファイルをとったものであり、L1は実施例、L2は比
較例1、L3は比較例2を示している。
界面に電子が閉じ込められ、2次元電子ガスのピークが
高くなることが分った。
構造によって、MOCVDで均一ドープやプレーナドー
プを超える電気的特性を実現できることが分る。
nGaP、若しくはAlInPが用いられていること
と、高キャリア濃度層の厚さが0.1〜10nmの範囲
内にあり、キャリア濃度が1×1018cm-3以上である
ことである。
さや濃度や挿入位置は、目的とする素子に必要な特性に
より異なり、成長条件によっても異なるため、試行錯誤
をしておさえなくてはならない。
MTにInGaP薄層を挿入する場合で説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、c−HEMT、
p−HEMT、InGaPHEMT、メタモーフィック
HEMT等のようにプレーナドープを応用する化合物半
導体デバイスならいずれにも適用可能である。
ある均一ドープHEMTエピタキシャルウェハやプレー
ナドープHEMTエピタキシャルウェハより高い電気的
特性が実現できる。この結果、利得や雑音特性に優れた
トランジスタが得られる。
な優れた効果を発揮する。
エピタキシャルウェハの提供を実現することができる。
ウェハの一実施の形態を示す断面図である。
関係を示す図である。
ルを示す図である。
従来例を示す断面図である。
他の従来例を示す断面図である。
体層) 25、29 高キャリア濃度層(n+ −In0.48Ga
0.52P層、InGaP薄層) 26 i−Al0.24Ga0.76As層 27 i−In0.15Ga0.85As層(第1の化合物半導
体層) 28、30 i−Al0.24Ga0.76As層 31、32 第2の化合物半導体層
Claims (4)
- 【請求項1】 基板と、該基板上にチャネル層として形
成された第1の化合物半導体層と、第1の化合物半導体
層の上に電子供給層として形成され第1の化合物半導体
層よりも電子親和力の小さい第2の化合物半導体層とを
備えたIII-V族化合物半導体エピタキシャルウェハにお
いて、第2の化合物半導体層の一部が高キャリア濃度層
であることを特徴とするIII-V 族化合物半導体エピタキ
シャルウェハ。 - 【請求項2】 上記第1の化合物半導体層と上記第2の
化合物半導体層とが複数段積層されている請求項1に記
載のIII-V 族化合物半導体エピタキシャルウェハ。 - 【請求項3】 上記高キャリア濃度層にInGaP、若
しくはAlInPが用いられている請求項1または2に
記載のIII-V 族化合物半導体エピタキシャルウェハ。 - 【請求項4】 上記高キャリア濃度層の厚さが0.1〜
10nmの範囲内にあり、キャリア濃度が1×1018c
m-3以上である請求項2または3に記載のIII-V 族化合
物半導体エピタキシャルウェハ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131538A JP2001308315A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | Iii−v族化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000131538A JP2001308315A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | Iii−v族化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Publications (1)
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---|---|
JP2001308315A true JP2001308315A (ja) | 2001-11-02 |
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ID=18640417
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000131538A Pending JP2001308315A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | Iii−v族化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001308315A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008211089A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体装置及びそれを用いたドハティ増幅器 |
JP2010027697A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 面発光半導体レーザ |
-
2000
- 2000-04-26 JP JP2000131538A patent/JP2001308315A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008211089A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体装置及びそれを用いたドハティ増幅器 |
US7777251B2 (en) | 2007-02-27 | 2010-08-17 | Fujitsu Limited | Compound semiconductor device and doherty amplifier using compound semiconductor device |
JP2010027697A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-04 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 面発光半導体レーザ |
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