JP2001307735A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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Noriki Muraoka
憲樹 村岡
Katsumi Yamashita
勝己 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム含有複合酸化物を活物質とする正極
と、リチウムの挿入・脱離が可能な炭素材料からなる負
極とセパレータと非水電解液を用いたリチウム二次電池
において、電池容量とサイクル特性を改善する。 【解決手段】 ヘキサフルオロプロピレンの構成比率が
2重量%から12重量%であるフッ化ビニリデン共重合
体と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率が20重量
%から40重量%であるフッ化ビニリデン共重合体との
混合比率が、重量比で60:40〜90:10であるポ
リマー混合品を、正極用結着剤、負極用結着剤、セパレ
ータ用ポリマーとして、少なくとも一つ以上に用いるこ
とで、電池容量が高く、サイクル特性に優れたポリマー
電池を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム含有複合
酸化物を活物質とする正極、リチウムイオンの挿入・脱
離が可能な黒鉛などの炭素材料からなる負極、セパレー
タおよび非水電解液を用いたリチウム二次電池に関する
もので、さらに詳しくは強度と電解液吸収保持性に優れ
たリチウム二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非水電解液を用い、黒鉛などの炭素材料
を負極材料とし、リチウム含有複合酸化物を正極活物質
とするリチウム二次電池は、水溶液系の二次電池に比べ
て電圧、エネルギー密度が高く、ポータブル化、コード
レス化が進む民生用電子機器の主電源として期待されて
いる。また負極にリチウム金属を用いないことからサイ
クル特性、安全性にも優れている。
【0003】さらに近年になり、特表平8−50740
7号公報等で提案されているように、非水電解液を吸収
保持するポリマーを活物質層に混合し、前記ポリマーか
らなるセパレータを用いたリチウムポリマー二次電池も
開発されつつある。従来のリチウム二次電池より薄型
で、軽量であるこのポリマー二次電池には次世代の二次
電池として注目されている。
【0004】しかしこのポリマー二次電池において、電
解液を吸収保持すると同時に、電極の結着剤としての機
能を持たせる目的に用いられているフッ化ビニリデンと
ヘキサフルオロプロピレンの共重合体(以下P(VdF
−HFP)と略称する)には、電極の結着剤としての機
能、つまり電極合材の機械的強度が、従来からリチウム
イオン二次電池で主に用いられているPVdFやPTF
E等と比較して低いという課題がある。またセパレータ
に用いた場合には、電解液を吸収保持した際のポリマー
の膨潤が大きく、セパレータの強度が低下するという課
題がある。これらの課題はいずれもP(VdF−HF
P)の結晶性が、PVdFに比べると低いことに由来す
る。ところが、この結晶性の低さ、つまり非晶質部分の
占める比率の高さが電解液の吸収保持性を高める一つの
要因にもなっており、上記課題が生じるのは相反する二
つの機能(電極結着剤もしくはセパレータと電解液保持
体)を一つの材料に求めた帰結とも言える。
【0005】そこで例えば、特開平11−312535
号公報では重量平均分子量を550000以上にするこ
とによって、結晶性の低さを分子鎖の絡み合いによって
補い、結着剤としての機能を向上させることが提案され
ている。しかしこのような高分子量のP(VdF−HF
P)を合成するには長時間を要し、量産性、コストの面
で課題がある。また高分子量になるに従って電解液の浸
透性が低くなり、電池容量が低下することも課題であ
る。
【0006】また特開平11−312536号公報で
は、HFPの混合比率が3重量%から7.5重量%と比
較的低く、結晶性の高いP(VdF−HFP)が提案さ
れているが、これも高分子量のP(VdF−HFP)と
同様に電解液の浸透性が低く、電池容量が低下する課題
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】P(VdF−HFP)
を電極結着剤並びに電解液保持体としての機能を持たせ
る目的に、正極もしくは負極に用いた場合、電極結着剤
としての機能が必ずしも高くなく、充放電を繰り返す
と、電極中での活物質の遊離、さらに進めば電極合剤の
剥落が起こりサイクル特性の低下が起こる。また前記P
(VdF−HFP)をセパレータに用いた場合は、電解
液を吸収保持した際のポリマーの膨潤が大きく、極端な
場合はセパレータが流動性をもち、絶縁体としての機能
が低下して、電圧低下、自己放電等により、やはりサイ
クル特性の低下が生じる。そこで分子量を大きくした
り、比較的HFPの構成比率が低いP(VdF−HF
P)がこれまでに提案されてきたが、これらは何れも電
解液の浸透性が低く電池容量が低下する課題がある。
【0008】したがって、単一組成のP(VdF−HF
P)では極板強度、セパレータ強度を維持することによ
ってサイクル特性を向上させると同時に、高い電解液の
浸透性によって高い電池容量を維持することは困難であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、電極結着剤および/またはセパレータと
電解液保持体という相反する機能を満足させるために、
HFPの構成比率が高く結晶性の低いP(VdF−HF
P)とHFPの構成比率が低く結晶性が高いP(VdF
−HFP)を混合することによって、電極結着剤もしく
はセパレータとしての強度と電解液の保持性とを両立で
きることを見いだした。
【0010】さらに詳しくは、ヘキサフルオロプロピレ
ンの構成比率Aが2重量%から12重量%であり、比較
的結晶性が高く電解液の保持性は低いが強度の高いP
(VdF−HFP)と、ヘキサフルオロプロピレンの構
成比率Bが20重量%から40重量%であり、比較的結
晶性が低く、電解液の保持性は高いが強度の低いP(V
dF−HFP)との混合品を、正極用結着剤、負極用結
着剤、セパレータ用ポリマーとして、少なくとも一つ以
上に用いることによって、サイクル特性に優れ、電圧低
下や自己放電の無いリチウム二次電池を提供する。
【0011】極板強度を確保してサイクル特性を向上さ
せることができるP(VdF−HFP)を構成するヘキ
サフルオロプロピレンの構成比率は、2重量%から12
重量%の範囲が好ましい。2重量%未満の場合は、ペー
スト作製時の有機溶剤に対する溶解性が悪く、均一な塗
膜形成ができないので、電池容量が減少する。逆に、1
2重量%を越えると、極板強度の低下によって、サイク
ル特性が低下する。また、電解液の吸収保持性を確保し
て電池容量を向上させることができるP(VdF−HF
P)を構成するヘキサフルオロプロピレンの構成比率
は、20重量%から40重量%の範囲が好ましい。20
重量%の未満の場合は、電解液の吸収保持性が低く、電
池容量が減少する。逆に、40重量%を越えると、結晶
性が低く充填密度が下がる為に、電池容量が低下する。
【0012】そして、ヘキサフルオロプロピレンの構成
比率が2重量%から12重量%であるP(VdF−HF
P)とヘキサフルオロプロピレンの構成比率が20重量
%から40重量%からなるP(VdF−HFP)の混合
比率は、重量比で60:40〜90:10の範囲が好ま
しい。混合比率が60重量%未満の場合は、極板強度の
低下によってサイクル特性が低下する。逆に、90重量
%を越える場合には、電解液の吸収保持性が低く、電池
容量が減少する。
【0013】
【発明の実施の形態】本願発明は、リチウム含有複合酸
化物を活物質とする正極と、リチウムイオンの挿入・脱
離が可能な炭素材料からなる負極と、セパレータと、こ
れらに含浸させた非水電解液からなるリチウム二次電池
において、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Aが2
重量%から12重量%であるP(VdF−HFP)と、
ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが20重量%か
ら40重量%であるP(VdF−HFP)との混合品
を、前記正極用結着剤、負極用結着剤、セパレータ用ポ
リマーの少なくとも一つ以上に用いることを特徴とする
リチウム二次電池である。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図を
用いて説明する。
【0015】(実施の形態)図1は扁平型リチウムポリ
マー二次電池の断面図を示し、1はアルミ箔を含む樹脂
ラミネート製の電池ケース、2はリード部の溶着シー
ル、3はアルミニウムシート製の正極リード、4は活物
質としてリチウムコバルト複合酸化物などを用いた正極
板、5はP(VdF−HFP)からなり非水電解液を吸
収保持してゲル状態になったセパレータ、6はリチウム
イオンを挿入・脱離可能な球状黒鉛などを用いた負極
板、7は銅シート製の負極リードである。正極板4は、
活物質であるリチウムコバルト複合酸化物と導電剤のカ
ーボンブラックと非水電解液を吸収保持し、かつ結着剤
としても作用するポリマーとしてP(VdF−HF
P)、ペーストの溶媒としてN−メチル−2−ピロリド
ン、シクロヘキサノン、造孔材としてフタル酸ジブチル
を添加して混練分散したペーストを正極集電体であるア
ルミニウム製ラス材に塗着し、乾燥後所定寸法に切断す
ることにより得られたものである。負極板6は球状黒鉛
と、非水電解液を吸収保持し、かつ結着剤としても作用
するポリマーとしてP(VdF−HFP)とを混合した
ものに、ペースト溶媒のN−メチル−2−ピロリドン、
アセトンと造孔材のフタル酸ジブチルを添加して混合分
散したペーストを負極集電体である銅製ラス材に塗着
し、乾燥後所定寸法に切断することにより得られたもの
である。
【0016】セパレータ5は前記同様P(VdF−HF
P)と溶媒、フタル酸ジブチルと構造材である酸化珪素
微粒子をペースト化し、これを支持シートに塗着・乾燥
後剥離して得られたものである。正極板4、セパレータ
5と負極板6を熱ローラーで加熱、加圧一体化した後、
キシレン中に浸漬してフタル酸ジブチルを溶出させるこ
とにより、多孔質なポリマー電極群が得られた。この電
極群を電池ケース1内に入れた後、電解液を注液し、ポ
リマー部分をゲル状としゲルポリマー電解質を形成し
た。最後に開口部の樹脂ラミネートを熱溶着し、扁平型
リチウムポリマー二次電池とした。なお、以上の説明で
は扁平型電池を示したが、本発明は電池形状には関係な
く効果を発揮するものであり、他の形状である角形電池
・円筒形電池などに用いることも可能である。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例と比較例によって更に
詳しく説明する。
【0018】(実施例1)[正極]リチウム含有複合酸化
物としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)100重
量部、導電剤としてアセチレンブラックを5重量部、さ
らにヘキサフルオロプロピレンの構成比率Aが2.2重
量%であるP(VdF−HFP)と、ヘキサフルオロプ
ロピレンの構成比率Bが21重量%であるP(VdF−
HFP)の70重量%:30重量%の混合比率からなる
ポリマー8重量部をアセトンで混練分散させることによ
ってペーストを作製し、これをアルミニウム製ラス材か
らなる集電体に塗布、乾燥し正極とした。
【0019】[負極]リチウムイオンを挿入・脱離可能な
材料として球状黒鉛粉末100重量部、結着剤として上
記ポリマー10重量部をアセトンで混練分散させること
によってペーストを作製し、これを銅製ラス材からなる
集電体に塗布、乾燥し負極とした。
【0020】[電池]上記正、負極およびポリマーを用い
たセパレータ、さらにエチレンカーボネート(EC)と
エチルメチルカーボネート(EMC)を体積比1:3で
混合した混合溶媒3gに、電解質である6フッ化リン酸
リチウム(LiPF6)を1.5モル・dm-3を加えた
電解液を用いて図1に示した扁平型リチウムポリマー二
次電池(定格容量500mAh)を作製した。これを実
施例1の電池とする。
【0021】(実施例2)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが11重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが21重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を実施例2とする。
【0022】(実施例3)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが2.2重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが38重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を実施例3とする。
【0023】(比較例1)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが1.0重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが21重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を比較例1とする。
【0024】(比較例2)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが14重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが21重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を比較例2とする。
【0025】(比較例3)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが2.2重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが18重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を比較例3とする。
【0026】(比較例4)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが2.2重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが42重量
%であるP(VdF−HFP)の70重量%:30重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を比較例4とする。
【0027】(実施例4)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが11重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが38重量
%であるP(VdF−HFP)の90重量%:10重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を実施例4とする。
【0028】(実施例5)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが2.2重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが21重量
%であるP(VdF−HFP)の60重量%:40重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を実施例5とする。
【0029】(比較例5)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが11重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが38重量
%であるP(VdF−HFP)の93重量%:7重量%
の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実施
例1と同様に構成した電池を比較例5とする。
【0030】(比較例6)ヘキサフルオロプロピレンの
構成比率Aが2.2重量%であるP(VdF−HFP)
と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが21重量
%であるP(VdF−HFP)の55重量%:45重量
%の混合比率からなるポリマーを正極に用いる以外は実
施例1と同様に構成した電池を比較例6とする。
【0031】実施例1〜5と比較例1〜6の電池につい
て、それぞれ20℃環境下で500mAで4.2Vまで
充電した後、20℃環境下で100mAで3.0Vまで
放電する充放電サイクルを500回行った。その時の最
初の放電容量と、これに対する500サイクル後の放電
容量の比率を表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】表1より明らかなように、本発明の実施例
1〜3では電池容量が何れも500mAh以上であり、
且つ500サイクル経過時の容量が初期容量の85%以
上と優れたサイクル特性を示している。
【0034】しかし比較例1のように一方のHFPの構
成比率Aが2重量%以下になると、電解液の浸透性の低
下によって、正極活物質と電解液との接触面積が小さく
なり、電池容量が減少する。
【0035】逆に比較例2のようにHFPの構成比率A
が12重量%以上になると、極板強度の低下が原因と考
えられるサイクル特性の低下が顕著になる。
【0036】比較例3、4も同様にポリマー混合品の一
つをなすP(VdF−HFP)のHFP構成比率が実施
例から逸脱すると、電池容量もしくはサイクル特性が低
下し、両方の特性を満足することはできない。
【0037】また実施例4、5から分かるように、それ
れの適正なHFP構成比率からなるP(VdF−HF
P)の混合品は、その混合比率に関しても最適値があ
り、比較例5、6のようにこれから逸脱すると、電池容
量もしくはサイクル特性が低下する。
【0038】なお本実施例は正極についてのみ述べた
が、同様な検討を負極、セパレータについても行ったと
ころ同様な傾向が見られ、電池容量とサイクル特性の両
方を満足するには、ヘキサフルオロプロピレンの構成比
率Aが2重量%から12重量%であるP(VdF−HF
P)と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率Bが20
重量%から40重量%であるP(VdF−HFP)との
混合比率が、重量比で60:40〜90:10であるこ
とが必要であることが明らかになった。
【0039】
【発明の効果】このように本発明は、リチウム含有複合
酸化物を正極活物質とし、リチウムの挿入・脱離反応が
可能な黒鉛材料を負極に用いた非水電解液系リチウム二
次電池において、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率
が2重量%から12重量%であるフッ化ビニリデン共重
合体と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率が20重
量%から40重量%であるフッ化ビニリデン共重合体と
の混合比率が、重量比で60:40〜90:10である
ポリマー混合品を、正極用結着剤、負極用結着剤、セパ
レータ用ポリマーとして、少なくとも一つ以上に用いる
ことで、電池容量とサイクル特性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扁平型リチウムポリマー二次電池を示
す断面図
【符号の説明】
1 電池ケース 2 リード部の溶着シール 3 正極リード 4 正極板 5 ポリマーセパレータ 6 負極板 7 負極リード
フロントページの続き Fターム(参考) 5H021 EE10 EE15 HH01 5H029 AJ04 AJ05 AK03 AL07 AM03 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 HJ01 5H050 AA07 AA09 BA18 CA08 CB08 DA11 EA24 FA02 HA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム含有複合酸化物を活物質とする
    正極と、リチウムイオンの挿入・脱離が可能な炭素材料
    からなる負極と、セパレータと、これらに含浸させた非
    水電解液からなるリチウム二次電池において、ヘキサフ
    ルオロプロピレンの構成比率が2重量%から12重量%
    であるフッ化ビニリデン共重合体と、ヘキサフルオロプ
    ロピレンの構成比率が20重量%から40重量%である
    フッ化ビニリデン共重合体との混合品を、前記正極用結
    着剤、負極用結着剤、セパレータ用ポリマーの少なくと
    も一つ以上に用いることを特徴とするリチウム二次電
    池。
  2. 【請求項2】 前記ヘキサフルオロプロピレンの構成比
    率が2重量%から12重量%であるフッ化ビニリデン共
    重合体と、ヘキサフルオロプロピレンの構成比率が20
    重量%から40重量%であるフッ化ビニリデン共重合体
    との混合比率が、重量比で60:40〜90:10であ
    る請求項1に記載のリチウム二次電池。
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