JP2001307384A - 光記録媒体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

光記録媒体の製造装置及び製造方法

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JP2001307384A
JP2001307384A JP2000129003A JP2000129003A JP2001307384A JP 2001307384 A JP2001307384 A JP 2001307384A JP 2000129003 A JP2000129003 A JP 2000129003A JP 2000129003 A JP2000129003 A JP 2000129003A JP 2001307384 A JP2001307384 A JP 2001307384A
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disk
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disks
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Yoshio Shirai
良男 白井
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの貼り合わせ面上から異物を硬度に
除去することを可能とし、製品歩留りを大幅に向上を図
る。 【解決手段】 複数枚のディスクが貼り合わされてなる
光記録媒体の製造方法であって、ディスクを貼り合わせ
る前に、当該ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を
粘着ローラにより除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のディスク
が貼り合わされてなる光記録媒体の製造装置及び製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザービームの照射により情報の記録
再生が行われる光ディスクとしては、光磁気ディスク、
各種追記型光ディスク、デジタルオーディオディスク
(コンパクトディスク)、光学式ビデオディスク(レー
ザーディスク(登録商標))等の光記録媒体が実用化さ
れている。これら光ディスクは、いずれもポリカーボネ
ート等のプラスチック材料或いはガラスからなる透明基
板上に、記録膜や反射膜等の機能膜が信号記録層として
形成された構成とされる。
【0003】このような光ディスクは、コンパクトディ
スク(CD)やレーザーディスク等のように再生専用の
ROM(Read Only Memory)型ディスクと、光磁気ディ
スクのように、任意の情報を記録し、必要に応じて再生
や追記、書き換え等が可能なRAM(Random Access Me
mory)型ディスクとに大きく分類される。
【0004】ROM型ディスクでは、透明基板上に再生
光の1/4波長程度の深さに凹凸プリピットが形成さ
れ、その上を覆うように反射膜が成膜されており、プリ
ピットで生じる光の干渉による反射率変化を検出するこ
とで情報の再生が行われる。
【0005】一方、RAM型ディスクでは、例えば、相
変化材料からなる信号記録層を備えた相変化型ディスク
の場合、記録情報に応じて信号記録層に相変化を生じさ
せることにより情報の記録又は消去が行われ、それに伴
う光の反射率変化を検出することにより情報の再生が行
われる。また、磁性材料からなる信号記録層を備えた光
磁気ディスクの場合、信号記録層に集光されたレーザー
ビームを照射しながら、局所的にキュリー温度以上に加
熱された部分に、磁気ヘッドを用いて記録情報に応じて
変調された外部磁界を印加することにより、情報の記録
又は消去が行われ、カー(Kerr)効果による磁化方
向に応じた光の反射率変化を検出することにより情報の
再生が行われる。
【0006】ところで、最近、CDと同じ直径120m
mのディスクに現行テレビ並の画質で、映画1本を納め
ることのできるデジタルバーサタイルディスク(DV
D)の開発が進められている。このDVDでは、記録容
量がCDの6〜8倍まで高められており、現行レーザの
波長である780nmよりも短い635nm〜650n
mの波長のレーザを記録再生に用いている。
【0007】また、DVDでは、厚さ0.6mmの2枚
の単板ディスクを信号記録層が内側となるように貼り合
わせた構造のものが考案されている。例えば、再生専用
のROM型ディスクには、信号記録層が両方のディスク
に形成されているSD−10型ディスクと、一方のディ
スクにのみ信号記録層が形成され、他方のディスクは信
号記録層が形成されてないダミーディスクとなるSD−
5型ディスクとがある。同様に、書き込み可能なRAM
型ディスクにも、信号記録層が両方のディスクに形成さ
れているものと、片方のディスクにのみ信号記録層が形
成されているものとがある。
【0008】上述したように、光ディスクには、透明基
板として、ガラスの他に、ポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ樹脂等のプラスチック材料が用いられてい
る。その中でも成形性、寸法安定性、低吸水性等で優れ
ていることからポリカーボネートが最も使用されてい
る。
【0009】また、これらディスクの貼り合わせには、
一般に、ホットメルト型接着剤、紫外線硬化型接着剤、
熱硬化型接着剤等が用いられ、これら接着剤をロールコ
ート法やスピンコート法によりディスクの貼り合わせ面
上に接着層として形成し、或いはディスクの貼り合わせ
面上に両面接着シートを貼り付けて、これらディスクを
貼り合わせる方法が用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクの
貼り合わせ面には、塵埃等の異物が付着していることが
あり、このような異物は、ディスクを貼り合わせる前に
必ず除去する必要がある。このため、従来、ディスクの
貼り合わせ前には、このディスクの貼り合わせ面に対し
て、イオン化された気体を吹き付けることにより異物を
除去する、いわゆる除電ブローが行われていた。
【0011】しかしながら、このような従来の手法で
は、上述した除電ブローを行ったとしても、ディスクの
貼り合わせ面から異物を完全に除去することができず、
その結果、ディスクを貼り合わせた際に、これらディス
クの間に異物を挟み込む、いわゆるブツハサミと呼ばれ
る状態が発生してしまうことがあった。
【0012】光ディスクでは、このようなブツハサミが
生じてしまうと、記録膜や反射膜等の損傷を招いてしま
い、情報の記録再生に大きな支障が生じてしまう。この
ため、ブツハサミによる歩留りの低下が大きな問題とな
っていた。
【0013】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、ディスクの貼り合わせ面
上から異物を硬度に除去することを可能とし、製品歩留
りを大幅に向上させた光記録媒体の製造装置及び製造方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光記録媒体
の製造装置は、複数枚のディスクが貼り合わされてなる
光記録媒体の製造装置であって、貼り合わせ前のディス
クが載置されるステージと、ディスクの貼り合わせ面に
付着した異物を除去する粘着ローラとを備えることを特
徴とする。
【0015】この製造装置では、ステージに載置された
ディスクの貼り合わせ面に対して、粘着ローラが摺接し
ながら回転移動される。これにより、ディスクの貼り合
わせ面に付着した異物が、粘着ローラの外周面へと転写
される。したがって、この製造装置では、ディスクの貼
り合わせ面上から異物を硬度に除去することができる。
【0016】また、粘着ローラは、その外周面が粘着性
を有するゴムからなり、そのゴム硬度が8゜〜60゜と
されていることが望ましい。
【0017】この場合、粘着ローラの粘着力は、ゴム硬
度の影響を受けることから、このゴム硬度を最適化する
ことにより、ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を
粘着ローラの外周面へと適切に転写させることが可能と
なる。
【0018】また、本発明に係る光記録媒体の製造方法
は、複数枚のディスクが貼り合わされてなる光記録媒体
の製造方法であって、ディスクを貼り合わせる前に、当
該ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を粘着ローラ
により除去することを特徴とする。
【0019】この製造方法では、ディスクの貼り合わせ
面に付着した異物を粘着ローラにより除去することによ
り、当該ディスクの貼り合わせ面から異物を硬度に除去
することができる。これにより、複数枚のディスクを貼
り合わせた際に、これらディスクの間に異物が混入して
しまうのを防ぐことができる。
【0020】また、粘着ローラとしては、その外周面が
粘着性を有するゴムからなり、そのゴム硬度が8゜〜6
0゜となるものを用いることが望ましい。
【0021】この場合、粘着ローラの粘着力は、ゴム硬
度の影響を受けることから、このゴム硬度を最適化する
ことにより、ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を
粘着ローラの外周面へと適切に転写させることが可能と
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0023】先ず、本発明を適用して作製される光記録
媒体について説明する。
【0024】この光記録媒体は、図1に示すように、中
心部に中心孔を有する略円盤状の光ディスク1であり、
ディスク基板2aの一主面上に信号記録層3a及び保護
層4aが順次積層されてなる第1のディスク5と、ディ
スク基板2bの一主面上に信号記録層3b及び保護層4
bが順次積層されてなる第2のディスク6とが、互いの
保護層4a,4bを対向させて接着層7a,7bを介し
て貼り合わされた構成とされる。
【0025】ディスク基板2a,2bは、光透過性を有
する材料が略円盤状に形成された透明基板であり、その
材料として、例えば、ガラスの他に、ポリカーボネー
ト、アクリル、エポキシ樹脂等のプラスチック材料が用
いられている。その中でも、成型性、寸法安定性、低吸
水性等の観点から、ポリカーボネートを用いることが望
ましい。
【0026】信号記録層3a,3bは、例えば、再生専
用のROM型ディスクの場合、上述した透明基板上に再
生光の1/4波長程度の深さに凹凸プリピットが形成さ
れ、その上を覆うように反射膜が成膜されてなる。そし
て、このROM型ディスクでは、照射されたレーザービ
ームが反射膜で反射される際に、プリピットで生じる光
の干渉による反射率変化を検出することにより情報の再
生が行われる。
【0027】また、信号記録層3a,3bは、例えば、
光磁気ディスクの場合、SiN等からなる透明な第1の
誘電体膜と、TbFeCo等の磁性材料からなる磁性記
録膜と、SiN等からなる透明な第2の誘電体膜と、A
l等からなる反射膜とが、スパッタリング等によりこの
順に積層された4層構造からなる。そして、この光磁気
ディスクでは、信号記録層3a,3bに集光されたレー
ザービームを照射しながら、局所的にキュリー温度以上
に加熱された部分に、磁気ヘッドを用いて記録情報に応
じて変調された外部磁界を印加することにより、情報の
記録又は消去が行われ、カー(Kerr)効果による磁
化方向に応じた光の反射率変化を検出することにより情
報の再生が行われる。
【0028】また、信号記録層3a,3bは、例えば相
変化型ディスクの場合、ZnS−SiO2等からなる透
明な第1の誘電体膜と、GeSbTe等の相変化材料か
らなる相変化記録膜と、ZnS−SiO2等からなる透
明な第2の誘電体膜と、Al等からなる反射膜とが、ス
パッタリング等によりこの順に積層された4層構造から
なる。そして、この相変化型ディスクでは、信号記録層
3a,3bに集光されたレーザービームを照射しなが
ら、結晶状態からアモルファス状態といった相変化を生
じさせることにより情報の記録又は消去が行われ、それ
に伴う光の反射率変化を検出することにより情報の再生
が行われる。
【0029】なお、誘電体膜は、磁性記録膜或いは相変
化記録膜の酸化防止と、多重干渉による光磁気信号のエ
ンハンス効果を図るためのものである。
【0030】保護層4a,4bは、信号記録層3a,3
bをそれぞれ保護するためのものであり、例えば紫外線
硬化型樹脂等からなる。
【0031】接着層7a,7bは、例えば、ホットメル
ト型接着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、ラ
ジカル系接着剤、カチオン系接着剤等からなる。この接
着層7の形成方法としては、ロールコート法やスピンコ
ート法、シルクスクリーン法等のようにディスク5,6
の貼り合わせ面上に薄膜形成する方法や、両面接着シー
トをディスク5,6の貼り合わせ面上に貼り付ける方法
等を挙げることができる。なお、接着層7a,7bは、
第1のディスク5及び第2のディスク6のうち、少なく
とも一方のディスクの貼り合わせ面上に形成された構成
であればよい。
【0032】なお、本発明を適用して作製される光ディ
スク1は、上述した2枚のディス5,6を互いの信号記
録層3a,3bが内側となるように接着層7a,7bを
介して貼り合わされたものに必ずしも限定されるもので
はない。例えば、一方のディスクにのみ信号記録層が形
成され、他方のディスクは信号記録層が形成されてない
ダミーディスクであるものや、さらに複数枚のディスク
が貼り合わされてなるものであってもよい。これらディ
スクは、何れも貼り合わせ面上に設けられた接着層を介
して貼り合わされることになる。
【0033】次に、上記光ディスク1の作製方法につい
て、図2に示す工程図を用いて説明する。
【0034】なお、以下の説明では、必要に応じて第1
のディスク5と第2のディスク6とをまとめてディスク
10とする。
【0035】この光ディスク1を製造する際は、先ず、
ディスク基板2の一主面上に信号記録層3及び保護層4
が順次積層されてなるディスク10を作製する。すなわ
ち、例えば透明なポリカーボネートを材料とし、プリグ
ルーブを成形体に転写するスタンパを備えた成形金型に
よって、直径約133.4mmとなるプリグルーブ付き
ディスク基板2を形成する。そして、このディスク基板
2のプリグルーブが形成された主面上に、上述した4層
構造からなる信号記録層3をスパッタリング等により薄
膜形成し、この上に、例えば紫外線硬化樹脂からなる保
護層4をスピンゴート法により薄膜形成することによっ
て、ディスク10を作製する。
【0036】次に、作製されたディスク10に対して、
回転による軸振れが発生するの防ぐために、芯出しを行
い、このディスク10の外周面をバイトにより直径約1
30.0mmとなるまで切削する。
【0037】次に、除電ブローによりイオン化された気
体をディスク10に対して吹き付ける。この除電ブロー
では、ワーク付近の静電気の電荷を測定し、それと逆符
号の電荷を持つエアーを吹き付ける。これにより、ディ
スク10の外周端面及び貼り合わせ面に付着した切削屑
や塵埃等の異物を除去することができる。
【0038】ところで、従来の手法では、このような除
電ブローを行ったとしても、ディスク10の貼り合わせ
面から異物を完全に除去することができず、その結果、
ディスクを貼り合わせた際に、これらディスクの間に異
物を挟み込む、いわゆるブツハサミと呼ばれる状態が発
生してしまうことがあった。
【0039】そこで、本手法では、上述した第1のディ
スク5と第2のディスク6とを貼り合わせる前に、これ
らディスク10の貼り合わせ面に付着した異物を粘着ロ
ーラにより除去する。
【0040】ここで、本発明を適用した光ディスク10
の製造装置20の一例を図3に示す。
【0041】この製造装置20は、貼り合わせ前のディ
スク10が載置されるステージ21と、ディスク10の
貼り合わせ面10aに付着した異物22を除去する粘着
ローラ23とを備えている。
【0042】ステージ21は、複数のディスク10を載
置することが可能であり、このステージ21上に、貼り
合わせ面10a側、すなわちディスク基板2の信号記録
層3及び保護層4が形成された面側が上面となるよう
に、ディスク10が載置される。
【0043】粘着ローラ23は、回転自在に支持された
略円柱状のローラであり、ステージ21上に載置された
ディスク10の貼り合わせ面10aに摺接するととも
に、図3中矢印A方向に移動可能な構成とされている。
【0044】この粘着ローラ23は、その外周面23a
が粘着性を有するゴムからなる。このような粘着性を有
するゴムとしては、例えばブチルゴム、NBRゴム、シ
リコンゴム、天然ゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレ
ンゴム等を挙げることができる。
【0045】また、そのゴム硬度は、8゜〜60゜とさ
れていることが望ましい。これは、ゴム硬度が8゜以下
となる場合、粘着ローラ23の粘着力が高くなり過ぎて
しまい、摺接されるディスク10の信号記録層3や保護
層4に悪影響を与えてしまうからである。一方、ゴム硬
度が60゜以上の場合、今度は粘着ローラ23の粘着力
が弱くなり過ぎてしまい、ディスク10の貼り合わせ面
10aに付着した異物22を外周面10a側にうまく転
写できなかったり、外周面10a側に転写されても異物
22が剥離してディスク10の貼り合わせ面10a上に
再付着してしまうからである。
【0046】このように、粘着ローラ23の粘着力は、
ゴム硬度の影響を受けており、このゴム硬度を最適化す
ることにより、ディスク10の貼り合わせ面10aに付
着した異物22を粘着ローラ23の外周面23aへと適
切に転写させることができる。
【0047】また、粘着ローラ23としては、摺接され
るディスク10の貼り合わせ面10aに摩擦による静電
気が発生して、この静電気によりディスク10の貼り合
わせ面10a上に異物22が再付着してしまうのを防止
するために、導電性を有する粘着ローラを用いることが
望ましい。
【0048】また、粘着ローラ23としては、摺接され
るディスク10の信号記録層3や保護層4に悪影響を与
えてしまうのを防ぐために、ブリードレスのゴム製ロー
ラを用いることが望ましい。
【0049】なお、ここでは、宮川ローラ社製のコンタ
ミ除去用のゴム製粘着ローラを用いており、その外周面
がブチルゴムからなり、そのゴム硬度は25゜である。
【0050】以上のように構成された光ディスクの製造
装置20では、ステージ21に載置されたディスク10
の貼り合わせ面10aに対して、粘着ローラ23が摺接
されながら、図3中矢印A方向に回転移動される。そし
て、ディスク10の貼り合わせ面10aに付着した異物
22が、摺接される粘着ローラ23の外周面23aへと
転写される。
【0051】これにより、ディスク10の貼り合わせ面
10aから異物22を硬度に除去することができ、後述
するディスクの貼り合わせ工程において、第1のディス
ク5と第2のディスク6とを貼り合わせた際に、これら
第1のディスク5と第2のディスク6とで異物22を挟
み込む、いわゆるブツハサミが発生してしまうのを防ぐ
ことができる。したがって、この製造装置20では、製
品歩留りの大幅な向上を図ることができる。
【0052】また、この製造装置20では、粘着ローラ
23を洗浄することにより、その外周面23aに転写さ
れた異物22を容易に除去することができ、この粘着ロ
ーラ23の粘着力を速やかに回復させることができる。
このように、メンテナンス性にも優れたものとなってい
る。
【0053】ところで、粘着ローラ23による異物22
の除去を行う際は、この粘着ローラ23によりステージ
21上からディスク10が持って行かれるのを防ぐ必要
がある。
【0054】このため、製造装置20では、ステージ2
1のディスク10が載置される主面上に、粘着性を有す
るゴムからなる粘着カバーが設けられている。
【0055】これにより、この製造装置20では、ディ
スク10がステージ21上に保持されることとなり、デ
ィスク10が粘着ローラ23に付着して持って行かれる
のを防ぐことができる。さらに、この粘着カバーによ
り、ディスク10のステージ21と当接する面側、すな
わち、ディスク基板2の信号記録層3及び保護層4が形
成された面とは反対側の主面に付着した異物等を除去す
ることができる。
【0056】なお、粘着カバーのゴム硬度としては、デ
ィスク10が粘着ローラ23に付着して持って行かれな
い程度の粘着力を有するものを用いることが望ましい。
【0057】また、この製造装置20では、ステージ2
1のディスク10が載置される主面上に、ディスクを吸
引するための複数の吸気孔が設けられた構成であっても
よい。これにより、ディスク10がステージ21上に保
持されることとなり、ディスク10が粘着ローラ23に
付着して持って行かれるのを防ぐことができる。
【0058】なお、上記製造装置20は、上述した構成
に必ずしも限定されるものではなく、例えば粘着ローラ
23に対してステージ21を図3中矢印Aとは反対の方
向にスライドさせることにより、ディスク10の貼り合
わせ面10aに付着した異物22を粘着ローラ23によ
り除去する構成であってもよい。
【0059】また、上記製造装置20は、ディスク10
の貼り合わせ面10aに対して、粘着ローラ23を図3
中矢印A方向及びその逆方向に往復運動させるような構
成であってもよい。
【0060】また、上記製造装置20は、ステージ21
上に複数のディスク10を並べて載置し、これら複数の
ディスク10に対して、粘着ローラ23による異物22
の除去を一度に行うような構成であってもよい。
【0061】なお、上記構成において、ディスク10の
貼り合わせ面10aに対する粘着ローラ23の押圧や、
移動速度等については任意に設定することが可能であ
る。
【0062】次に、上述した工程により異物22が除去
されたディスク10(第1のディスク5及び第2のディ
スク6)の貼り合わせ工程について説明する。
【0063】このディスク10の貼り合わせ工程におい
ては、先ず、ディスク10の貼り合わせ面10a、すな
わちディスク10の信号記録層3及び保護層4が形成さ
れた面上に、接着層7となる両面粘着シートを貼り付け
る。この両面粘着シートは、ディスク10と略一致した
形状の粘着シートであり、一方主面側に剥離紙が貼着さ
れたまま、圧着ローラで圧接されることにより、ディス
ク10の貼り合わせ面10aに貼り付けられる。次に、
剥離紙を剥離した第1のディスク5と第2のディスク6
とを、互いの両面粘着シートを対向させて、芯出した状
態で重ね合わせる。次に、重ね合わされた第1のディス
ク5及び第2のディスク6に対して、ローラプレス処理
を施すことにより、第1のディスク5と第2のディスク
6とを接着層7を介して貼り合わせる。以上により、図
1に示すような光ディスク1が作製される。
【0064】ここで、本手法により作製された光ディス
ク1のブツハサミの発生状況について、従来の製造方法
と比較しながらその評価を行った。
【0065】なお、ここでは、大蔵省夾雑物測定図表に
おいて0.1mm2以上となる異物22がディスク10
の間に1つでも混入した場合をブツハサミとした。ま
た、光ディスクの信号記録面を斜光による目視にて検査
した。
【0066】その結果、従来の製造方法により作製され
た光ディスクでは、すなわち第1のディスク5と第2の
ディスク6とを貼り合わせる前に、粘着ローラ22によ
る異物23の除去を行わなかった光ディスクの場合、1
00枚のうち70枚のブツハサミが検出された。また、
粘着ローラ23による異物22の除去を行わずに、除電
ブローのみによる異物22の除去を行った場合には、1
00枚のうち5枚のブツハサミが検出された。
【0067】このように、従来の製造方法では、除電ブ
ローによる異物22の除去を行ったとしても、ディスク
10の貼り合わせ面10aから異物22を完全に除去す
ることはできず、ブツハサミの発生を防ぐことは非常に
困難である。
【0068】それに対して、本手法により作製された光
ディスク1では、すなわち第1のディスク5と第2のデ
ィスク6とを貼り合わせる前に、これらディスク10の
貼り合わせ面10aに付着した異物22を粘着ローラ2
2に除去した光ディスクの場合、100枚のうちブツハ
サミが生じた光ディスクは1枚も検出されなかった。ま
た、粘着ローラ23による異物22の除去に加えて、除
電ブローによる異物22の除去を行った場合も同様に、
100枚のうちブツハサミが生じた光ディスクは1枚も
検出されなかった。
【0069】以上のことから、本手法のように、第1の
ディスク5と第2のディスク6とを貼り合わせる前に、
これらディスク10の貼り合わせ面10aに付着した異
物22を粘着ローラ22により除去すれば、これらディ
スク10の間に異物22を挟み込む、いわゆるブツハサ
ミが発生してしまうのを防ぐことができる。
【0070】したがって、本手法によれば、ディスク1
0の貼り合わせ面10a上から異物22を硬度に除去す
ることができ、歩留りの向上した高品質の光ディスク1
を作製することができる。
【0071】なお、本手法では、ディスク10の貼り合
わせ面10aに付着した異物22を粘着ローラ23によ
り除去すれば、上述した除電ブローによる異物22の除
去を行わずとも、ディスク10の貼り合わせ面10aか
ら異物22を硬度に除去することができる。しかしなが
ら、粘着ローラ23は、その外周面23aに異物22が
転写されるに従い、その粘着力が低下することを考慮す
ると、上述した除電ブローによる異物22の除去工程を
設けることが望ましい。
【0072】また、上記製造装置20では、ステージ2
1上に載置されたディスク10に対して、イオン化され
た気体を吹き付ける除電ブロー手段を設けることも可能
である。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を粘着ロ
ーラにより除去することから、当該ディスクの貼り合わ
せ面から異物を硬度に除去することができる。これによ
り、複数枚のディスクを貼り合わせた際に、これらディ
スクの間に異物が混入してしまうのを防ぐことができ
る。したがって、歩留りの向上した高品質の光ディスク
を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して作製される光ディスクの一例
を示す要部断面図である。
【図2】上記光ディスクの作製工程を示す工程図であ
る。
【図3】本発明を適用した光ディスクの製造装置の一例
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、2 ディスク基板、3 信号記録層、
4 保護層、5 第1のディスク、6 第2のディス
ク、7 接着層、10 ディスク、20 光ディスクの
製造装置、21 ステージ、22 異物、23 粘着ロ
ーラ、23a 外周面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のディスクが貼り合わされてなる
    光記録媒体の製造装置であって、 貼り合わせ前のディスクが載置されるステージと、 上記ディスクの貼り合わせ面に付着した異物を除去する
    粘着ローラとを備えることを特徴とする光記録媒体の製
    造装置。
  2. 【請求項2】 上記光記録媒体は、少なくとも一方のデ
    ィスクに信号記録層を有する2枚のディスクが接着層を
    介して貼り合わされてなることを特徴とする請求項1記
    載の光記録媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 上記粘着ローラは、その外周面が粘着性
    を有するゴムからなり、そのゴム硬度が8゜〜60゜と
    されていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体
    の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記ディスクの貼り合わせ面に対してイ
    オン化された気体を吹き付ける除電ブロー手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 複数枚のディスクが貼り合わされてなる
    光記録媒体の製造方法であって、 上記ディスクを貼り合わせる前に、当該ディスクの貼り
    合わせ面に付着した異物を粘着ローラにより除去するこ
    とを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記光記録媒体は、少なくとも一方のデ
    ィスクに信号記録層を有する2枚のディスクが接着層を
    介して貼り合わされてなることを特徴とする請求項5記
    載の光記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記粘着ローラとして、その外周面が粘
    着性を有するゴムからなり、そのゴム硬度が8゜〜60
    ゜となるものを用いることを特徴とする請求項5記載の
    光記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記ディスクを貼り合わせる前に、当該
    ディスクの貼り合わせ面に対してイオン化された気体を
    吹き付けることを特徴とする請求項5記載の光記録媒体
    の製造方法。
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