JP2001305647A - カメラの駆動機構 - Google Patents

カメラの駆動機構

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JP2001305647A JP2000126140A JP2000126140A JP2001305647A JP 2001305647 A JP2001305647 A JP 2001305647A JP 2000126140 A JP2000126140 A JP 2000126140A JP 2000126140 A JP2000126140 A JP 2000126140A JP 2001305647 A JP2001305647 A JP 2001305647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設計上の制約の少ないカム形状を使用するカメ
ラの駆動機構を提供する。 【解決手段】クイックリターンミラー上昇とクイックリ
ターンミラー下降とに使用するカム2の領域を共用する
とともにプレビューの絞り込みとプレビューの絞り込み
リセットとに使用するカム25の領域を共用するように
して、カム2,25の原点位置から正方向の回転でミラ
ーアップ、絞りの開放位置から制御絞り値までの絞り込
み(シャッタチャージ保持状態の解除)を行い、その終
了位置からの逆方向への回転でミラーダウン、絞りの絞
り込み位置から開放位置へのリセット(シャッタジャー
ジ)を行う。また、カム25の原点位置から逆方向の回
転で絞りの開放位置から制御絞り値までの絞り込みのみ
を行い、その終了位置から正方向の回転で絞りの絞り込
み位置から開放位置へのリセットのみを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの駆動
によりプレビュー動作可能なカメラの駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプレビュー動作を行うカメラの駆
動機構は、たとえば特開平10−148865号公報に
開示されている。このプレビュー装置では、ミラー駆動
機構と絞り駆動機構とシャッタとを駆動する電動モータ
を用いて、撮影レンズの絞りを設定または制御絞り口径
まで絞り込むプレビュー動作を行う。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところが、上記公報に開示さ
れるカメラの駆動機構では、電動モータの正転による1
回転カムギアの原点位置からの正方向の1回転により、
絞りの開放位置から設定絞り値への絞り込みとミラー上
昇、シャッタ走行、ミラー下降、および絞りの絞り込み
位置から開放位置へのリセットをシーケンシャルに行
う。そして、電動モータの逆転による1回転カムギアの
原点位置からの逆方向の回転により、最初に絞りの開放
位置から設定絞り値への絞り込み動作が生じるようにな
されている。1回転カムギアを原点位置から逆転させて
プレビュー動作を行う際、ミラーやシャッタを駆動して
はならないので、一連のミラー駆動に対応させて1回転
カムギアの形状を決定する際の設計上の制約が多くなる
という問題があった。
【0004】本発明の目的は、設計上の制約の少ないカ
ム形状を使用するカメラの駆動機構を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明
は、クイックリターンミラーを観察位置と撮影のための
待避位置との間で移動させるためのミラー駆動機構と、
撮影レンズの絞りを開放位置と絞り込み位置との間で開
閉させる絞り駆動機構と、シャッタのセットレバーをチ
ャージ位置とリリース位置との間で駆動可能なシャッタ
チャージ機構とを、電動モータにより回転させられるカ
ムにより駆動するカメラの駆動機構に適用される。そし
て、上述した目的は次のように構成して達成される。す
なわち、前記電動モータを初期位置から所定の第1の
角度範囲で一方向に回転させて前記カムを初期位置から
第1の駆動位置まで駆動することにより、(a)前記ミ
ラー駆動機構によりクイックリターンミラーを待避位置
に移動し、(b)前記絞り駆動機構により前記撮影レン
ズの絞りを絞り込み、(c)前記シャッタチャージ機構
によりシャッタのセットレバーをリリース位置に駆動
し、その後前記電動モータを逆方向に前記初期位置まで
回転させて前記カムを前記第1の駆動位置から前記初期
位置まで駆動することにより、(d)前記ミラー駆動機
構によりクイックリターンミラーを観察位置に復帰し、
(e)前記絞り駆動機構により前記撮影レンズの絞りを
開放へリセットし、(f)前記シャッタチャージ機構に
よりシャッタのセットレバーをチャージ位置に駆動し、 前記電動モータを前記初期位置から所定の第2の角度
範囲で前記逆方向に回転させて前記カムを前記初期位置
から第2の駆動位置まで駆動することにより、(g)前
記ミラー駆動機構によりクイックリターンミラーを観察
位置に保持し、(h)前記絞り駆動機構により前記撮影
レンズの絞りを絞り込み、(i)前記シャッタチャージ
機構によりシャッタのセットレバーをチャージ位置に保
持し、その後前記電動モータを逆方向に前記初期位置ま
で回転させて前記カムを前記第2の駆動位置から前記初
期位置まで駆動することにより、(j)前記ミラー駆動
機構によりクイックリターンミラーを観察位置に保持
し、(k)前記絞り駆動機構により前記撮影レンズの絞
りを開放へリセットし、(l)前記シャッタチャージ機
構によりシャッタのセットレバーをチャージ位置に保持
する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラの駆
動機構において、被写体像を制御絞り値に制御された絞
り状態で観察する際に操作されるプレビュー操作部材
と、このプレビュー操作部材が操作されると、前記電動
モータを前記逆方向に回転させて前記の(g)〜
(i)を行わせ、前記プレビュー操作部材の操作が解除
されると、前記電動モータを前記一方向に回転させて前
記の(j)〜(l)を行わせる制御回路とを具備する
ことを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1に記載のカメラの駆
動機構において、前記第1の角度範囲と第2の角度範囲
の和が360°未満であることを特徴とする。
【0006】
【作用】クイックリターンミラー上昇とクイックリター
ンミラー下降とに使用するカムの領域を共用するととも
にプレビューの絞り込みとプレビューの絞り込みリセッ
トとに使用するカムの領域を共用するようにして、カム
の原点位置から正方向の回転でミラーアップ、絞りの開
放位置から制御絞り値までの絞り込み、シャッタチャー
ジ保持状態の解除を行い、その終了位置からの逆方向へ
の回転でミラーダウン、絞りの絞り込み位置から開放位
置へのリセット、シャッタジャージを行う。また、カム
の原点位置から逆方向の回転で絞りの開放位置から制御
絞り値までの絞り込みのみを行い、その終了位置から正
方向の回転で絞りの絞り込み位置から開放位置へのリセ
ットのみを行う。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明による駆動機構が搭
載される一眼レフ銀塩カメラを図1を参照して説明す
る。この一眼レフ銀塩カメラは、カメラボデイCBと、
カメラボディCBに着脱可能に取り付けられる撮影レン
ズCRと、カメラボディCBに交換可能に取り付けられ
るファインダ装置FDとからなる。撮影レンズCRから
入射した被写体光は光路に45度の角度で挿入されたク
イックリターンミラー101により焦点板102上に結
像する。この被写体像はファインダ装置FDに導かれて
接岸レンズ103から被写体が観察される。レリーズボ
タンを全押し操作すると、クイックリターンミラー10
1が跳ね上がるとともにシャッタ幕104が走行し、被
写体光がフィルム面に結像してフィルム105が露光さ
れる。通常の一眼レフ銀塩カメラでは、レリーズボタン
非操作状態では、撮影レンズCRの絞り106は開放絞
りに設定されている。そして、全押し操作に応答して、
絞り106は露出演算により設定された制御絞り値に設
定されて撮影が行われる。このため、開放絞りから絞り
込まれた分、撮影時の被写体像とファインダ観察時の被
写体像とは見た目が相違する。そこで、従来から、レリ
ーズボタンの全押し操作に先だって、すなわち撮影に先
だって、絞り106を制御絞り値まで絞り込んでファイ
ンダ接眼レンズ103から観察するプレビュー機能が搭
載されている。図1において、107は焦点検出装置、
108は測光素子、109は測光素子の光学系である。
【0008】上述したように、一眼レフ銀塩カメラで
は、クイックリターンミラー駆動、シャッタ駆動、絞り
駆動が全押し操作に連動してシーケンシャルに行われる
一方、プレビュー機構も必要である。本発明のカメラの
駆動機構では、レリーズボタンの全押し操作に連動し
て、一の電動モータを原点位置から正転方向に150°
〜180°程度回転させてクイックリターンミラー駆
動、シャッタ駆動、絞り駆動を行う一方、その電動モー
タを原点位置から逆転方向に140°〜160°程度回
転させてプレビュー駆動を行うようにしたものである。
【0009】以下、図面を参照して一実施の形態による
一眼レフ銀塩カメラの駆動機構を説明する。図2〜図1
0は駆動機構の側面図であり、図2〜図4はミラーダウ
ン状態を、図6〜図8はミラーアップ状態を、図9〜図
11はプレビュー状態を示す。なお、図5はミラーボッ
クス1の側面図であり、(a)は絞り駆動レバー5を示
し、(b)は絞りレバー6を示す図である。
【0010】―ミラーダウン状態― 図2〜図4において、ミラーボックス1はカメラ本体の
前ボディ(不図示)に固定される。ミラーボックス1に
はミラー保持板23により回転軸O4を中心に揺動する
クイックリターンミラー101が設けられ、図2〜図4
ではミラーダウン状態にある。ミラーボックス1には、
ミラー駆動カム2と絞り駆動カム25が回転軸O1を中
心に、また、シャッタチャージカム3が回転軸O2を中
心に回転可能にそれぞれ設けられている。ミラー駆動カ
ム2および絞り駆動カム25と一体にカムギア24が設
けられ、カムギア24は駆動ギア4と噛合している。カ
ムギア24はシャッタチャージカム3と一体のカムギア
33と噛合している。回転ギア4の回転力はカムギア2
4に伝達されてミラー駆動カム2と絞り駆動カム25が
駆動される。また、回転ギア4の回転力はカムギア24
および33を介してシャッタチャージカム3に伝達され
る。なお、図2〜図4では、各カム2,3,25が原点
位置にある状態を示す。
【0011】ミラー駆動カム2が図2の原点位置から反
時計回転方向(実線矢印)に回転するときがミラーアッ
プ回転となり、その終了位置から時計回転方向(破線矢
印)に回転するときがミラーダウン回転となる。また、
ミラー駆動カム2が図1に示される原点位置から時計回
転方向(破線矢印)に回転するときがプレビュー絞り込
み回転となり、その終了位置から反時計回転方向(実線
矢印)に回転するときがプレビューリセット回転とな
る。
【0012】カムギア33はカムギア24と図3,4に
示すように噛み合っているので、カムギア24と逆方向
の回転をする。すなわち、図2に示される原点位置から
時計方向(実線矢印)回転するときミラーアップ回転と
なり、その終了位置から反時計回転方向(破線矢印)に
回転するときがミラーダウン回転となる。また、シャッ
タチャージカム3が図2に示される原点位置から反時計
回転方向(破線矢印)に回転するときがプレビュー絞り
込み回転となり、その終了位置から時計回転方向(実線
矢印)に回転するときがプレビューリセット回転とな
る。
【0013】絞り駆動カム25はミラー駆動カム2と一
体的に回転するので、前述と同様に絞り駆動カム25が
図2の原点位置から反時計回転方向(実線矢印)に回転
するときがミラーアップ回転となり、その終了位置から
時計回転方向(破線矢印)に回転するときがミラーダウ
ン回転となる。また、絞り駆動カム25が図2に示され
る原点位置から時計回転方向(破線矢印)に回転すると
きがプレビュー絞り込み回転となり、その終了位置から
反時計回転方向に回転するときがプレビューリセット回
転となる。
【0014】ミラーボックス1にはミラーアップレバー
21が回転軸O3を中心に揺動可能に設けられている。
ミラーアップレバー21は、引っ張りバネ22によって
時計回転方向に付勢され、カムフォロワー部21aがミ
ラー駆動カム2に係合している。そして、ミラー駆動部
21bがO4を回転中心として移動するメインミラー保
持板23を図2の反時計回転方向に回転させてミラーア
ップ動作を行う。なお、メインミラー保持板23はミラ
ーアップレバー21に固定されたネジリバネ形状のミラ
ーダウンバネ24により、図2の時計回転方向に付勢さ
れている。このミラーダウンバネ24によりミラー駆動
カム2が原点位置にあるときには、メインミラー保持板
23はミラーダウン位置を保持する。
【0015】ミラーボックス1にはシャッタチャージレ
バー31が回転軸O3を中心に揺動可能に設けられてい
る。シャッタチャージレバー31は、引っ張りバネ32
によって反時計回転方向に付勢され、カムフォロワー部
31aがシャッタチャージカム3に係合している。そし
て、ミラーアップ時には、シャッタ係合部31bは不図
示のシャッタのセットレバーとの係合を解除して離れ、
シャッタの先幕および後幕の走行が可能になる。また、
シャッタの先幕および後幕の走行後には一旦離れた不図
示のシャッタのセットレバーが再度シャッタ係合部31
bと接触して係合し、その後のミラーダウン時に、図2
の位置まで戻る際に不図示のシャッタのセットレバーを
押し上げてシャッタのチャージを行う。
【0016】図3,4において、位置検出ブラシ34が
カムギア33に固着されている。この位置検出ブラシ3
4は不図示のフレキシブルプリント板と接触して、カム
ギア33すなわちシャッタチャージカム3の回転位相を
検出する。この回転位相の検出は、以下の回転位相を検
出できるようになっている。 (1)ミラーアップ時の速度モニタ開始 (2)ミラーアップ時の速度モニタ終了位置およびミラ
ーアップ時の速度制御開始位置 (3)ミラーアップ時のブレーキ開始位置 (4)ミラーダウン時の速度モニタ開始位置 (5)ミラーダウン時の速度モニタ終了位置およびミラ
ーアップ時の速度制御開始位置 (6)ミラーダウン時のブレーキ開始位置 (7)プレビュー絞り込み時の速度モニタ開始位置 (8)プレビュー絞り込み時の速度モニタ終了位置およ
びプレビュー絞り込み時の速度制御開始位置 (9)プレビュー絞りリセット時のブレーキ開始位置 (10)プレビュー絞りリセット時の速度モニタ開始位
置 (11)プレビュー絞りリセット時の速度モニタ終了位
置およびプレビュー絞りリセット時の速度制御開始位置 (12)プレビュー絞りリセット時のブレーキ開始位置
【0017】図4(図3)に示すように、絞り駆動レバ
ー5は、図5示すカバー9に保持され、蓋部材92によ
りカバー9からはずれないように押さえ込まれている。
引っ張りバネ51によって、常時、図1の上方へ付勢さ
れる。絞り駆動レバー5にはカムフォロワーピン52が
固設され、このカムフォロワーピン52は、前述のミラ
ー駆動カム2、カムギア24と一体的に回転する絞り駆
動カム25に接触している。そして、駆動カム25の回
転により絞り駆動レバー5が駆動される。すなわち、絞
り駆動カム25の回転によりカムボトムからカムトップ
位置となるにつれて絞り駆動レバー5は下方向へ移動す
る。絞り駆動カム25の回転によってカムトップからカ
ムボトムになるにつれて、下方向へ移動した絞り駆動レ
バー5は上方向に移動する。
【0018】ミラーボックス1には、絞りレバー6が回
転軸O3を中心に揺動可能に設けられている。ミラーボ
ックス1には位置決め部1aとストッパ1bが設けら
れ、後述するように、位置決め部1aは絞りレバー6の
図4,5上方の制限となって位置を決める。ストッパ1
bは、後述のように絞りレバー6の図4,5下方の制限
位置となる。交換レンズCL(図1)を装着した際、絞
りレバー6の係合部6aは交換レンズCLの絞り連動レ
バーと係合してレンズの絞りを開放から小絞りに絞り込
むとともに、小絞りから開放へリセットする。絞り駆動
レバー5に固設されたバネかけピン53と絞りレバー6
に固設された連動ピン61との間にはネジリコイルバネ
7が掛け渡され、このネジリコイルバネ7により絞り駆
動レバー5の移動が絞りレバー6に伝達される。
【0019】絞りレバー6にはギア部6bが設けられて
いる。このギア部6bにはギア8を介して増速ギア列が
噛合され、絞りレバー6の速度を増速して不図示のスリ
ットおよびフォトインタラプタ等からなる検出機構によ
り絞りレバー6の移動量を検出する。絞りレバー6の移
動量が所定値になると、不図示のプランジャ等からなる
係止マグネットが、増速ギア列のギアと一体的に回転す
る不図示のラチェット車に係合して、絞りレバー6の移
動が係止される。
【0020】絞りレバー6と絞り駆動レバー5とはネジ
リコイルバネ7で連結されているから、絞りレバー6の
移動が係止された後も、絞り駆動レバー5のみが移動で
きるようになっている。そして、引っ張りバネ51のバ
ネ力のほうがネジリコイルバネ7のバネ力よりも大きく
なるように構成されており、絞り駆動レバー5の立ち曲
げ部5aにより絞りレバー6がミラーボックス1の位置
決め部1aに確実に押しつけられ、それにより、絞りレ
バー6の初期位置が確定される。また、絞りレバー6の
絞り込み方向の回転は、ミラーボックス1に設けられた
ストッパー1bに絞りレバー6が図7〜10に示される
ように当接することで制限される。
【0021】図2においては、ミラーボックス1の紙面
手前側所定高さ以上は省略している。また、部分的な切
断面を図5に示し、高さ方向の関係を簡単に示す。ミラ
ーアップレバー21とシャッタチャージレバー31とは
ビス11にてミラーボックス1に回転可能に固定され、
ミラーアップレバー21がミラーボックス1に近接して
設けられている。このとき、ビス11による高さ方向の
しまりつきを防止するためにカラー12が挿入されてい
る。絞りレバー6は、図2〜図4の平面図に図示されな
いカバー9に対してビス91にて回転可能に固定されて
いる。
【0022】−ミラーアップ状態− 図6〜図8はミラーアップ状態を示している。これは、
図2〜図4の状態から不図示のモータを回転してミラー
アップカム2が反時計方向に回転して停止した状態であ
る。図6〜8はそれぞれ図1〜3に対応した図である。
図6に示すように、ミラー駆動カム2のカムボトムにミ
ラーアップレバー21のカムフォロワー部21aが入り
込むため、ミラーアップレバー21によりミラー保持板
23が回転中心O4に対して反時計方向に制限いっぱい
まで回転してミラーアップ状態となる。また、シャッタ
チャージカム3のカムボトムにシャッタチャージレバー
31のカムフォロワー部31aが入り込むため、不図示
のシャッタのセットレバーからシャッタ係合部31bが
離れる。したがって、不図示のシャッタの先幕マグネッ
ト、後幕マグネットに事前に通電し、この通電を解除す
ることで不図示のシャッタ先幕および後幕を走行させる
ことが可能となる。
【0023】また、絞り駆動レバー5のカムフォロワー
ピン52は、絞り駆動カム25の回転によって絞り駆動
カム25のカムボトム部分からカムトップ部分に接触
し、これにより、絞り駆動レバー5は図7の下方向に押
し下げられる。その結果、絞りレバー6が回転中心O3
に対して時計方向に回転して絞り込み状態となる。この
状態から不図示のモータを回転してミラアップカム2が
時計方向に回転して原点位置に停止すると、図2〜4に
示されるミラーダウン状態となる。
【0024】―プレビュー絞り込み状態― 図9〜11は、図2〜4の状態から不図示のモータを逆
方向に回転してミラーアップカム2が時計方向に回転し
て停止したプレビュー絞り込み時の状態を示す。図9〜
11はそれぞれ図2〜4に対応した図である。図9に示
すように、ミラー駆動カム2のカムトップ部分にミラー
アップレバー21のカムフォロワー部21aが係合した
ままの状態を保持するため、ミラーアップレバー21に
よりミラー保持板23が回転中心O4に対して回転しな
いためミラーダウン状態のままである。
【0025】一方、このプレビュー絞り込み状態では、
図9に示すように、シャッタチャージカム3のカムトッ
プ部分にシャッタチャージレバー31のカムフォロワー
部31aが係合したままの状態を保持するため、不図示
のシャッタのセットレバーとシャッタ係合部31bとは
接触した状態のままである。したがって、シャッタチャ
ージ状態が保持される。
【0026】図10,11に示すように、絞り駆動レバ
ー5のカムフォロワーピン52は、絞り駆動カム25の
回転により絞り駆動カム25と係合しながらカムボトム
部分からカムトップ部分へ至る。そのため、図9,10
の下方向に押し下げられる。その結果、カムフォロワー
ピン52と一体の絞り駆動レバー5も図10,11の下
方向に移動し、その結果、この絞り駆動レバー5とネジ
リコイルバネ7で連結された絞りレバー6も図10,1
1の下方向に移動する。すなわち絞りレバー6は回転中
心O3に対して時計方向に回転させられ、絞り込み状態
になる。したがって、ミラーダウンおよびシャッタチャ
ージを維持しながら絞り106(図1)を絞り込むこと
ができるのでプレビュー絞り込み状態となる。この状態
から不図示のモータを回転してミラアップカム2が時計
方向に原点位置まで回転させると、図2〜4に示される
ミラーダウン状態となる。
【0027】図12は、上記機構を作動させるためのカ
メラの制御ブロック図である。200は、カメラの作動
を制御するためのマイコン等から構成されるCPUであ
る。201は、不図示のレリーズ釦の押し下げに連動し
てオンし、押し下げの解除によりオフするレリーズスイ
ッチである。202は、不図示のプレビュー釦の押し下
げに連動してオンし、押し下げの解除によりオフするプ
レビュースイッチである。203は、モータ204の回
転方向、回転速度を制御するためのモータ駆動回路であ
る。205は、不図示のシャッタの先幕マグネット20
6,後幕マグネット207への通電状態を制御するシャ
ッタ駆動回路である。208は、係止マグネット209
の通電状態を制御する係止マグネット駆動回路である。
【0028】210は絞りパルス検出装置であり、ギア
8を含む増速ギア列に結合された回転を検出するための
スリットを有する回転板とそのスリットの通過数量を検
出するフォトインタラプタなどから構成される。絞りパ
ルス検出装置210は絞りレバー6の移動量を検出す
る。211は位置検出機構であり、位置検出ブラシ34
とこれと接触するフレキシブルプリント板とからなる。
この位置検出機構211のフレキシブルプリント板に
は、シャッタチャージカム3の回転位置、したがって、
ミラー駆動カム2および絞り駆動カム25の回転位置を
検出可能なパターンが設けられている。
【0029】図13〜18のフローチャートに示される
CPU200の制御手順に基づいて、本発明による駆動
機構の動作について説明する。図12はメインフローチ
ャートである。以下ステップ順に説明する。 ステップS1:レリーズスイッチ201のオンオフによ
り、不図示のレリーズ釦の押し下げを判定する。押し下
げと判定された場合、レリーズと判断してステップS2
へ進む。押し下げでないと判定された場合、レリーズさ
れていないと判断してステップS3へ進む。 ステップS2:いわゆる通常の撮影動作を実行するレリ
ーズルーチンであり、図14および図15に詳細を示
す。 S3:プレビュースイッチ202のオンオフにより、不
図示のプレビュー釦の押し下げを判定する。押し下げと
判定された場合、プレビューと判断してステップS4へ
進む。押し下げでないと判定された場合、プレビューで
はないと判断してステップS1へ戻る。 S4:プレビュールーチンであり、絞りを絞り込むとと
もにその絞り込みを開放へリセットする。プレビュール
ーチンは図16および図17に詳細を示す。
【0030】図14,15のレリーズルーチンの手順を
説明する。 ステップS11:フラグMに0をセットする。このフラ
グMは係止マグネット209に通電を行うと1になる。 ステップS12:不図示のシャッタの先幕マグネット2
06、後幕マグネット207にシャッタ駆動回路205
を介して通電を行い、シャッタチャージレバー31の機
械的な保持が解除されても撮影可能な状態に保持できる
ようにする。
【0031】ステップS13:モータ駆動回路203を
介してモータ204の正転を開始する。ここで、正転と
は、図2〜4において、ミラー駆動カム2および絞り駆
動カム25が反時計方向に回転し、シャッタチャージカ
ム3が時計方向に回転することとする。また、逆転と
は、これとは逆の回転であり、図2〜4において、ミラ
ー駆動カム2および絞り駆動カム25が時計方向に回転
し、シャッタチャージカム3が反時計方向に回転するこ
ととする。このモータ204の正転により、ミラー駆動
カム2、絞り駆動カム25が図2〜4の反時計方向に回
転するとともに、シャッタチャージカム3が時計方向に
回転して最終的には図6〜8の状態となる。なお、この
状態となるのは後述のステップS25〜30の間であ
る。 ステップS14:絞りモニタルーチンであり、図16に
その詳細が示される。
【0032】図16により絞りモニタルーチンを説明す
る。 ステップS51:フラグMを判定する。0であれば、係
止マグネット209に通電を行っていないと判断し、そ
の後のステップS52以降の処理を継続する。1と判定
されると、係止マグネット209の通電を行った、すな
わち、絞りレバー6の係止がなされたと判断してリター
ンする。 ステップS52:絞りパルス検出装置210にて検出し
たパルスが所定絞り込み位置に達したか否かを絞りパル
ス数にて判定する。所定絞りパルス数以上と判断すると
ステップS53へ進み、そうでないと判断するとリター
ンする。 S53:係止マグネット209に通電して絞りレバー6
を係止する。 S54:フラグMを1にセットし、リターンする。
【0033】図14のフローチャートのステップS15
以下の手順を説明する。 ステップS15:位置検出機構111により速度モニタ
開始位置か否かを判定する。速度モニタ開始位置の場合
にはステップS16へ進み、そうでない場合はステップ
S14へ戻る。 ステップS16:計時時間tをゼロにセットする。 ステップS17:計時を開始し、この時間を計時時間t
とする。 ステップS18:前述の絞りモニタルーチンを実行す
る。 ステップS19:位置検出機構111により速度制御開
始位置か否かを判定する。速度制御開始位置と判定され
る場合にはステップS20へ進み、そうでない場合はス
テップS18へ戻る。 ステップS20:ステップS17にて開始した計時を停
止する。 ステップS21:あらかじめ設定された定数auおよび
buを用いて、モータ204を減速するための駆動デュ
ーティをau×t+bu(%)にて設定する。
【0034】ステップS22:モータ駆動回路203を
介してモータ204をステップS21にて設定した駆動
デューティにてデューティ駆動を行う。これによりモー
タ204は減速する。 ステップS23:前述の絞りモニタルーチンを実行す
る。 ステップS24:位置検出機構111によりブレーキ開
始位置か否かを判定する。ブレーキ開始位置の場合には
ステップS25へ進み、そうでない場合はステップS2
3へ戻る。 ステップS25:モータ駆動回路203を介してモータ
204を逆通電ブレーキにて停止させる。なお、この時
点で図6〜8の状態となる。また、逆通電ブレーキの時
間は、約10msec程度が好ましい。 ステップS26:モータ駆動回路203を介してモータ
204にショートブレーキをかける。このショートブレ
ーキにてモータ204の停止が確実になる。なお、ショ
ートブレーキの時間は約20msec程度が好ましい。
【0035】ステップS27:上述のステップS26ま
ででミラーアップ、絞りの絞り込み、シャッタチャージ
レバーの退避がなされたので、シャッタ駆動回路205
を介してシャッタ先幕マグネット206の通電を解除
し、不図示のシャッタ先幕を走行させる。 ステップS28:所定のシャッタ速度に相当する時間だ
け待つ。 ステップS29:シャッタ駆動回路205を介してシャ
ッタ後幕マグネット207の通電を解除し、不図示のシ
ャッタ後幕を走行させる。これにより、所定のシャッタ
速度での撮影が行われる。なお、絞りは、ステップS2
3までに係止がなされ、この絞り値にて撮影が行われ
る。
【0036】ステップS29に引き続いて図15のフロ
ーチャートへ進む。 ステップS30:不図示のシャッタ後幕の走行が完了し
てこの後幕の状態が安定する程度の所定時間(約15m
sec程度)だけ待つ。 ステップS31:モータ駆動回路203を介してモータ
204の逆転を開始する。この回転により、図6〜8の
状態から図2〜4の状態への復帰動作が開始される。す
なわち、図6〜8においてミラー駆動カム2および絞り
駆動カム25は不図示の減速ギア列により時計方向に回
転を開始し、シャッタチャージカム3は反時計方向に回
転を開始する。なお、説明は省略するが、周知の機構に
より絞り駆動カム25がカムトップに至る直前に係止マ
グネットによるラチェットへの係止は解除され、絞りレ
バー6の係止は絞り駆動レバー5の上方への移動にてな
されるようになっている。
【0037】ステップS32:位置検出機構111によ
り速度モニタ開始位置か否かを判定する。速度モニタ開
始位置と判定される場合にはステップS33へ進み、そ
うでない場合はステップS32にとどまる。 ステップS33:計時時間tをゼロにセットする。 ステップS34:計時を開始し、この時間を計時時間t
とする。 ステップS35:位置検出機構111により速度制御開
始位置か否かの判定を行う。速度制御開始位置と判定さ
れるとステップS36へ進み、そうでない場合はステッ
プS35にとどまる。 ステップS36:ステップS34にて開始した計時を停
止する。 ステップS37:あらかじめ設定された定数adおよび
bdを用いて、モータ204を減速するための駆動デュ
ーティをad×t+bd(%)にて演算して設定する。
【0038】ステップS38:モータ駆動回路203を
介してモータ204をステップS37にて設定した駆動
デューティにてデューティ駆動を行う。これによりモー
タ204は減速する。 ステップS39:位置検出機構111によりブレーキ開
始位置か否かを判定する。ブレーキ開始位置の場合には
ステップS40へ進み、そうでない場合はステップS3
9にとどまる。 ステップ40:モータ駆動回路203を介してモータ2
04を逆通電ブレーキにて停止させる。なお、この時点
で図2〜4の状態となる。また、逆通電ブレーキの時間
は、10msec程度が好ましい。 ステップ41:モータ駆動回路203を介してモータ2
04にショートブレーキをかける。このショートブレー
キにてモータ204の停止が確実になる。なお、ショー
トブレーキの時間は約20msec程度が好ましい。以
上でレリーズルーチンが終了し、図13のステップS3
へ戻る。
【0039】図17,18によりプレビュールーチンを
説明する。 ステップS61:フラグMに0をセットする。このフラ
グMは前述のように係止マグネット209に通電を行う
と1になる。 ステップS62:モータ駆動回路203を介してモータ
204の逆転を開始する。ここで、逆転とは、前述のよ
うに図2〜4において、ミラー駆動カム2および絞り駆
動カム25が時計方向に回転し、シャッタチャージカム
3が反時計方向に回転することである。このモータ20
4の逆転により、ミラー駆動カム2、絞り駆動カム25
が図2〜4の時計方向に回転するとともに、シャッタチ
ャージカム3が反時計方向に回転して、最終的には図9
〜11のプレビュー状態となる。なお、この状態となる
のは後述のステップS74〜S76の間である。
【0040】ステップS63:前述の絞りモニタルーチ
ンを実行する。 ステップS64:位置検出機構111により速度モニタ
開始位置か否かを判定する。速度モニタ開始位置と判定
された場合にはステップS65へ進み、そうでない場合
はステップS63へ戻る。 ステップS65:計時時間tをゼロにセットする。 ステップS66:計時を開始し、この時間を計時時間t
とする。 ステップS67:前述の絞りモニタルーチンを実行す
る。 ステップS68:位置検出機構111により速度制御開
始位置か否かを判定する。速度制御開始位置と判定され
た場合にはステップS69へ進み、そうでない場合はス
テップS67へ戻る。 ステップS69:ステップS66にて開始した計時を停
止する。
【0041】ステップS70:あらかじめ設定された定
数apおよびbpを用いて、モータ204を減速するた
めの駆動デューティをap×t+bp(%)にて演算し
て設定する。 ステップS71:モータ駆動回路203を介してモータ
204をステップS70にて設定した駆動デューティに
てデューティ駆動を行う。これによりモータ204は減
速する。 ステップS72:前述の絞りモニタルーチンを実行す
る。 ステップS73:位置検出機構111によりブレーキ開
始位置か否かを判定する。ブレーキ開始位置と判定され
た場合にはステップS74へ進み、そうでない場合はス
テップS72へ戻る。 S74:モータ駆動回路203を介してモータ204を
逆通電ブレーキにて停止させる。なお、この時点で図9
〜11の状態となる。また、逆通電ブレーキの時間は、
約10msec程度が好ましい。 S75:モータ駆動回路203を介してモータ204に
ショートブレーキをかける。このショートブレーキにて
モータ204の停止が確実になる。なお、ショートブレ
ーキの時間は約20msec程度が好ましい。
【0042】ステップS76:プレビュースイッチ20
2のオンオフにより不図示のプレビュー釦の押し下げを
判定する。押し下げ保持と判定された場合、プレビュー
絞り込み状態の保持と判断してステップS76にとどま
る。押し下げ解除と判定された場合、プレビュー絞り込
み状態解除指示と判断してステップS77へ進む。 ステップS77:モータ駆動回路203を介してモータ
204の正転を開始する。この回転により、図9〜11
の状態から図2〜4の状態への復帰動作が開始される。
すなわち、図9〜11において、ミラー駆動カム2およ
び絞り駆動カム25は不図示の減速ギア列により反時計
方向に回転を開始し、シャッタチャージカム3は時計方
向に回転を開始する。なお、説明は省略するが、周知の
機構により絞り駆動カム25がカムトップに至る直前に
係止マグネットによるラチェットへの係止は解除され、
絞りレバー6の係止は絞り駆動レバー5の上方への移動
にてなされるようになっている。
【0043】ステップS78:位置検出機構111によ
り速度モニタ開始位置か否かを判定する。速度モニタ開
始位置と判定された場合にはステップS79へ進み、そ
うでない場合はステップS78にとどまる。 ステップS79:計時時間tをゼロにセットする。 ステップS80:計時を開始し、この時間を計時時間t
とする。 ステップS81:位置検出機構111により速度制御開
始位置か否かを判定する。速度制御開始位置と判定され
ると場合にはステップS82へ進み、そうでない場合は
ステップS81にとどまる。 ステップS82:ステップS80にて開始した計時を停
止する。 ステップS83:あらかじめ設定された定数arおよび
brを用いて、モータ204を減速するための駆動デュ
ーティをar×t+br(%)にて演算して設定する。
【0044】ステップS84:モータ駆動回路203を
介して、ステップS83にて設定した駆動デューティに
てモータ204をデューティ駆動する。これによりモー
タ204は減速する。 ステップS85:位置検出機構111によりブレーキ開
始位置か否かを判定する。ブレーキ開始位置と判定され
た場合にはステップS86へ進み、そうでない場合はス
テップS85にとどまる。 ステップ40:モータ駆動回路203を介してモータ2
04を逆通電ブレーキにて停止させる。なお、この時点
で図2〜4の状態となる。また、逆通電ブレーキの時間
は、約10msec程度が好ましい。 ステップ41:モータ駆動回路203を介してモータ2
04にショートブレーキをかける。このショートブレー
キにてモータ204の停止が確実になる。なお、ショー
トブレーキの時間は約20msec程度が好ましい。
【0045】以上でプレビュールーチンが終了し、図1
3のステップS1へ戻る。以上説明したように、本発明
では、通常撮影動作とプレビュー動作とではカムの使用
領域を異なるようにしたので、カム設計上の制約が大幅
に削減されるとともにミラーアップ時にシャッタ先幕走
行開始するまでのタイムラグが長くなったり、プレビュ
ー動作に時間がかかったりするようなこともない。
【0046】なお、クイックリターンミラーを観察位置
と撮影のために待避位置との間で移動させるためのミラ
ー駆動機構は、ミラー駆動カム2と、ミラーアップレバ
ーとで構成される。撮影レンズの絞りを開放位置と絞り
込み位置との間で開閉させる絞り駆動機構は、絞り駆動
カム25と、絞りレバー6とで構成される。シャッタの
セットレバーをチャージ位置とリリース位置との間で駆
動可能なシャッタチャージ機構は、シャッタチャージカ
ム3と、シャッタチャージュレバー31とで構成され
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるカメラ
の駆動機構では、通常撮影動作とプレビュー動作とでカ
ムの使用領域を異なるようにしたので、カム設計上の制
約が大幅に削減される。また、通常撮影動作時専用のカ
ム形状を設計できるので、シャッタ先幕走行開始までの
タイムラグが長くなってしまうようなことがない。さら
に、プレビュー動作専用のカム形状とすることができる
ので、プレビュー動作に最適の構成が可能となって機構
が複雑化するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駆動機構が搭載される一眼レフ銀
塩カメラの構成を示す図
【図2】ミラーダウン状態の駆動機構の側面図
【図3】ミラーダウン状態の駆動機構の側面図
【図4】ミラーダウン状態の駆動機構の側面図
【図5】駆動機構の上下の位置関係を示す図
【図6】ミラーアップ状態の駆動機構の側面図
【図7】ミラーアップ状態の駆動機構の側面図
【図8】ミラーアップ状態の駆動機構の側面図
【図9】プレビュー絞り込みの駆動機構の側面図
【図10】プレビュー絞り込みの駆動機構の側面図
【図11】プレビュー絞り込みの駆動機構の側面図
【図12】駆動機構の制御系を示すブロック図
【図13】カメラのシーケンスを実行するメインフロー
チャート
【図14】レリーズルーチンを示すフローチャート
【図15】図14に引き続くフローチャート
【図16】絞りモニタルーチンを示すフローチャート
【図17】プレビュールーチンを示すフローチャート
【図18】図17に引き続くフローチャート
【符号の説明】
2:ミラー駆動カム 3:シャッタチャー
ジカム 5:絞り駆動レバー 6:絞りレバー 23:ミラー保持板 24,33:カムギア 25:絞り駆動カム 31:シャッタチャ
ージカム 52:カムフォロアピン 101:クイック
リタンミラー 104:シャッタ 106:絞り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クイックリターンミラーを観察位置と撮影
    のための待避位置との間で移動させるためのミラー駆動
    機構と、撮影レンズの絞りを開放位置と絞り込み位置と
    の間で開閉させる絞り駆動機構と、シャッタのセットレ
    バーをチャージ位置とリリース位置との間で駆動可能な
    シャッタチャージ機構とを、電動モータにより回転させ
    られるカムにより駆動するカメラの駆動機構において、 前記電動モータを初期位置から所定の第1の角度範囲
    で一方向に回転させて前記カムを初期位置から第1の駆
    動位置まで駆動することにより、(a)前記ミラー駆動
    機構によりクイックリターンミラーを待避位置に移動
    し、(b)前記絞り駆動機構により前記撮影レンズの絞
    りを絞り込み、(c)前記シャッタチャージ機構により
    シャッタのセットレバーをリリース位置に駆動し、 その後前記電動モータを逆方向に前記初期位置まで回転
    させて前記カムを前記第1の駆動位置から前記初期位置
    まで駆動することにより、(d)前記ミラー駆動機構に
    よりクイックリターンミラーを観察位置に復帰し、
    (e)前記絞り駆動機構により前記撮影レンズの絞りを
    開放へリセットし、(f)前記シャッタチャージ機構に
    よりシャッタのセットレバーをチャージ位置に駆動し、 前記電動モータを前記初期位置から所定の第2の角度
    範囲で前記逆方向に回転させて前記カムを前記初期位置
    から第2の駆動位置まで駆動することにより、(g)前
    記ミラー駆動機構によりクイックリターンミラーを観察
    位置に保持し、(h)前記絞り駆動機構により前記撮影
    レンズの絞りを絞り込み、(i)前記シャッタチャージ
    機構によりシャッタのセットレバーをチャージ位置に保
    持し、 その後前記電動モータを逆方向に前記初期位置まで回転
    させて前記カムを前記第2の駆動位置から前記初期位置
    まで駆動することにより、(j)前記ミラー駆動機構に
    よりクイックリターンミラーを観察位置に保持し、
    (k)前記絞り駆動機構により前記撮影レンズの絞りを
    開放へリセットし、(l)前記シャッタチャージ機構に
    よりシャッタのセットレバーをチャージ位置に保持する
    ことを特徴とするカメラの駆動機構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカメラの駆動機構におい
    て、 被写体像を制御絞り値に制御された絞り状態で観察する
    際に操作されるプレビュー操作部材と、 このプレビュー操作部材が操作されると、前記電動モー
    タを前記逆方向に回転させて前記の(g)〜(i)を
    行わせ、前記プレビュー操作部材の操作が解除される
    と、前記電動モータを前記一方向に回転させて前記の
    (j)〜(l)を行わせる制御回路とを具備することを
    特徴とするカメラの駆動機構。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のカメラの駆動機構におい
    て、 前記第1の角度範囲と第2の角度範囲の和が360°未
    満であることを特徴とするカメラの駆動機構。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02298931A (ja) * 1989-05-12 1990-12-11 Nikon Corp カメラの電動駆動装置
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